男「I lose controll.」(52)

怖いやつ。
グロいかも。書き溜め無し。


友「よお!男!この後ゲーセン行かね?」

男「えー、お前講義は?」

友「知らね知らね!良いから行こうぜ!俺の頭は鉄拳でもういっぱいなんだよ!」ギャハハ

男「じゃあちょっとだけな!ホントちょっとだけ!」

女「ちょっと男!アンタ次の講義大事って言ってたでしょ!」

男「いや、そうなんだけどさー。」

友「男君は私とゲーセンに行くことになったのです!」

男「あーもう行くんだったらカラオケも行かね?ついでに!」ギャハハ

友「お、流石!行くか行くか!」

女「最悪……」


男「とか言ってキッチリ付いてくる奴ー!」

女「うるさい!アンタ絶対カラオケ行ったらナンパとか始めるでしょ!」

男「しませーんしませーん!」

友「お前この前してたじゃん!」ギャハハ

女「ホンット最低……」

男「違うって!あれはたまたま知り合いにあったからさ!」

友「じゃあの子の名前は?」

男「それは……まあ、忘れたけど。」

友「ブフォォ!」

女「マジでアンタ最低だから!」


男「良いから早く行こうぜ。」

友「そうだな。さっさと行くか。」スタスタ

女「ハァ……」スタスタ

男「考えてみたら俺あんま鉄拳とかやりたくねーわー。」スタスタ

友「太鼓でもやっとけば?」スタスタ

男「あ、その手があったな。」スタスタ

女「やる事も無いのにゲーセン行くってどうなの……ろくに講義も出ずに。」

男「まあまあそんなカリカリすんなって。一緒にプリクラ撮ってやっから!」

女「うわ、キモ!何その上から目線!超ウザい。」

男「分かった分かった!落ち着け落ち着け。」

ゲーセン・EGAS

男「あー、地味に俺こう言うゲーセンのうるさいの好きだわー。」

友「こう言う賑やかな感じ?」

男「そーそー。メダルとかジャラジャラ鳴ってんのとかな。あ、そーだ俺メダルやるわ。」

友「んじゃ俺鉄拳やるわー。」

女「ちょっと!アタシのプリクラは!?」

男「いや、最後で良いだろそんなの。」ハハハ

女「ダメ!いつもいつも最後って言って忘れてるでしょ!」グイッ

男「分かったよ。あー、その前に両替。」

   *   *   *   *

女「はい次カラオケ!早く行こ!」

友「なんか女やたらテンション上がってね?どうしたし。」

男「一回プリクラ撮ったらすぐアレよ。調子の良い女だろ?」

友「お前が人の事調子良いとか言えないわ。」

男「あー、そこ突っ込むかー!」ハハハ

女「早く行こうー!」

友「分かってるって!」

男「ありゃ多分フリータイムで三時間は行くぞ……あのテンションのままだと。」

友「マジかよ、出た頃にはすっかり夜じゃね?」

男「日が沈むか沈まないか、って所だろな。」

カラオケ・まねかざるねこ

店員「当店の会員証はお持ちですか?」

女「はーい!」

店員「コース、お時間は…」

女「フリータイムで!」

店員「畏まりました。機種は今、ロイヤルダム、楽音、シロッソが御座いますが……」

女「ロイヤルダムで!」

店員「畏まりました。少々お待ち下さい……」

男「見ろ……迷いもなくロイヤルダムでフリータイムを選択した……」

友「フリータイムで元取れるのって、三時間からだよな……」

男「ああ。当然俺らも歌わないと面倒くさい事になる……」

友「参ったな……」

   *   *   *   *

男「疲れたー……」ゲッソリ

女「楽しかったー!歌った歌った!」ルンルン

友「やっぱもう暗いじゃん……てか女元気過ぎじゃね?」

男「いや、マジでそれな。ハンパ無いわ……」

友「んじゃ帰るか。」

男「だな。」

女「ちょっと待ってアタシお腹減った!」

男「あ、それは俺も。」

女「なんかアタシ今超ハンバーグ食べたい。」

男「あ、それも俺も。」


男「じゃあ、おどろきドンキー行く?」

女「行こ!」

友「えー、俺の車いい加減ガソリン減ってんだけど……」

女「最初に誘ったのアンタでしょ!そんぐらい何とかしなさいよ!」

友「いや、ま、そうなんだけどさ……分かったよ……」

男「そういやこっからおどドンって地味にちょっと遠いな。」ハハハ

友「アオバラからも大分遠くなるしな。」

女「お腹減った。早く行こう。」

友「分かった分かった。今車出すから。」

ハンバーグレストラン・おどろきドンキー

男「とりあえず俺はレギュラーバーグディッシュ300。」

友「俺もそれで。」

女「アタシはエッグバーグディッシュ150。」

女店員「畏まりました。」

男「女、150で良いのかよ。」

女「うん。なんか最近体重増えてきてんだよねー。」

男「でもこの後パフェ食べる。」

女「それは仕方ない。」

男「太るんじゃねえの?」

女「まあ、ね……」


男「まあ、ちょっとムチッとした女の方が俺は好みだけどな。」

女「あ、分かった。一つ頼もう。で、アンタのちょっと分けてよ。」

男「アレ、白玉何個入ってんだっけ。」

友「確か、四つ位じゃなかったか?」

男「じゃ、三つは俺のな。」

女「えー。」

男「良いだろ、あんまり食うと太るぞ。」

女「あーもう、分かったから太る太るって言わないで!」

   *   *   *   *

男「ふぅ……食ったな。」

女「やっぱパフェって美味しいわ。」

友「んじゃこれからアオバラ帰るか。っと、その前にガソリン入れて帰るわ。」

男「あれ、あそこのガソリンスタンド?」

友「おう。」

男「若干遠回りじゃね?」

友「あそこガソリン安いしな。こっから一番近いんだわ。」

男「疲れたから早く帰りてぇ……って。」

女「スゥー…スゥー…」スヤスヤ

男「もう寝てるぞコイツ……」

友「のび太君かよ。まあ良いや、さっさと入れてさっさと帰るか。」

ガソリンスタンド・エネメス

友「ガソリン、入れ終わったわ。」

男「おう、んじゃ帰るか。」

友「おう、……ん?なんだあれ?」

男「なんだアレって、森だろ。町外れだからな。」

友「そうじゃなくて。あの、気の間から突き出てるの。」

男「あー、なんだろ。屋根じゃね。」

友「アレなんだっけ。ほら、ハリーポッターの……城。」

男「ホグワーツな。まあ、そんな感じの屋根だわな。」

友「ちょっと行ってみるか。」

男「お前マジかよ。」

友「俺ああいうの大好きなんだよ。教会っぽくも見えるし。俺キリスト教だから。」

男「そういやそうだったか。カトリックだっけ?じゃあ、ちょっとだけな。」

教会

男「おい、これ大丈夫かよ?大分古そうだけど。」

友「大丈夫じゃね?中に誰か居んだろ。多分。」

男「おい、女。起きろ。」

女「ん……あ、ゴメン、寝ちゃってた。アオバラ着いた?」

男「なーんか友が寄り道したいって。」

女「えー。」

友「良いじゃん。なんか面白そうだろ?この建物。」

女「あー、まー、確かに。」

友「な?入ってみようぜ!」

内部

男「やべえな。いくら何でも暗すぎだろ。」

女「ねえ、何か怖くなってきた。やっぱ止めない?」

友「良いじゃん良いじゃん!ちょっとだけ!ちょっとだけ、な?」

女「うん……」

  ド ン

男「うおっ!?」ドテッ

友「どうした?男?」


男「いっっってぇ……」

女「ちょっと、大丈夫?」

友「どうしたんだよ急に転んで。」ハハハ

男「わっかんねぇ……押した?」

女「え?アタシが?押すわけないじゃん!」

男「だよなぁ……なんか、誰かに押された気がするんだけど……」

女「ちょっと、ホントに止めてよ。怖い事言わないでくれる?」

男「ああ、悪い悪い。いってぇ……腿めっちゃ痛ぇ……」

友「戻ったら湿布でも貼っとけ。にしても急に転ぶなんてなぁ……」

女「ねえ、やっぱ止めよう?暗いからなんかに引っ掛かったのかも知れないし。」

男「そうだな。今日はもう疲れたし、また今度にしようぜ。」

友「あー……まあ、しゃーねえか。」

青薔薇荘・通称アオバラ

男「ふー、やっと着いたな。」

友「結構遠いんだよなぁ。」

女「で、アンタ、腿大丈夫なの?」

男「あー、ちょっと痛むけど、まあ大丈夫だと思うわ。」

女「大した事はないと思うけど、どうなるか分からないし、部屋戻ったら見てあげる。」

友「お、流石医学部生!」

女「別にそんなんじゃないわよ。」

男「悪いな。」

女「良いわよ。それより、なんで転んで腿なんて痛める訳?」

友「俺も思ったわ。」ハハ

男「いや、わかんねえんだよ。急にグラッときて転んで、腿痛めたんだ。」

友「よくわかんねえ。説明下手すぎだろ。日本語不自由か。」

男「うっせえ。早く部屋戻れ。」

友「あいよ。お大事にー。」

202号室・男の部屋

女「じゃ、とりあえずズボン脱いで。」

男「おう。」ヌギヌギ

女「うわ、何これ!?」

男「うお、すげえ。赤い…?」

女「こんな気持ち悪いアザ見たことない……数字の7みたいになってる。」

男「地味にヤバいかもな……湿布貼っとくか。」

女「湿布何処に仕舞ってんの?」

男「あー、何処だっけ。多分救急箱。」

女「あ、あった。じゃ、貼るよ。」ペタッ

男「あ、意外に痛いわ。」

女「その内慣れるでしょ。はい、終わり。」

男「サンキュ。部屋戻んの?」


女「あー、どうしよ。」

男「飲んでけば?確か水結何本か残ってた筈。」

女「柚子ある?」

男「ある。」

女「飲んでくわ。」

男「もう面倒だから着替え持ってこいよ。」

女「分かった。取ってくるね。」

ひょっとして、スレタイ、ラルクが元ネタ?

>>20
当たり。浸食ね。個人的に好きなので。

   *   *   *   *

友「昨夜はお楽しみでしたね。」

女「うっ……」

男「やっぱ、聞こえてた。」

友「声でかすぎなんだよ。丸聞こえだっつーの!」ギャハハ

女「他の人には聞こえて無いよね……」

男「左右隣が女と友の部屋で、下には誰も住んでないし、大丈夫じゃね?」

女「だよね……」

友「さってと、今日は流石に講義受けねーとな。」

男「そうだな。なんか今日の俺、真面目に勉強したい気分。」

女「うわぉ、怖ーい。槍でも降って来るんじゃない?」

男「バカにすんなっつーの。あと二週間で長い夏休みが来るわけだし……」

友「それまでは真面目にやりますか。」

   ー   ー   ー   ー

男「ようやく夏休みだな。」

友「なんか予定あんの?」

男「皆無だわ。海でも行くか、とは話してたんだけど。」

友「じゃあさじゃあさ、旅行でも行かね?温泉旅行!」

女「良いじゃん!楽しそう!」

男「どうせ行くならガッツリ、7泊8日とかどうよ?」

友「それより、アレじゃん?温泉めぐりとかのが良くね?」

女「それ、良い!」

男「8日間温泉めぐりの旅?」

友「最高じゃねえか!」

女「行こ行こ!」

男「うっし、じゃあ、プラン練るか。」

友「おう!」

    ー   ー   ー   ー

男「じゃあ行きますか!」

女「結構大荷物になったね。」

友「それでも軽のトランクに収まるくらいだから、マシだろ。」

男「だな。」

友「それじゃ、車出っしまーす。」

男「5、6時間位か?」

友「大体そんぐらいじゃね?」

男「キツくなったら俺運転変わるわ。」

友「おっ、それ助かる!」

コンビニエンスストア・イレブンPM

友「ちょっち休憩入りまーす。」

女「えー、私全然疲れてないよー!?」

男「バカ。友が疲れてんの。」

友「悪いな。流石にぶっ通しで2時間はライトドライバーの俺には厳しいぜ……」

男「俺、なんか飯買ってくるわ。何にする?」

友「おにぎり何個か。」

女「アタシも付いてくわ。」

店内


チンピラ「お姉さん、美人じゃね?これから俺らとドライブどう?」

走り屋風「こんなダサい男連れてないでさ、俺らと楽しまない?」

男「はいはい、ナンパなら他所でやろうな?どうせ誰も捕まんないだろうけど。」

チンピラ「なんだテメエ!」

走り屋風「おい、外出ろ。」ガシッ


女「ちょっと男!」

男「友のおにぎり買っといて。あと俺の弁当。ついでにキシリトールも。」

走り屋風「おら、とっとと外出ろ。」

男「はいはい。」ニタァ

店裏

チンピラ「テメエ、よくも舐めたクチ利きやがったなオイ!」

男「絡み方が古臭い。あと、小物臭い。」

走り屋風「いい加減、調子、乗ってんな…よ!!」ブン

男「あんだよ。」ガシッ

走り屋風「て、テメエ……」

男「うらぁ!!」バキッ バキッ

走り屋風「うおっ!?」ドテッ

チンピラ「テメエよくも!」ブン

男「来いよオラァ!!」サッ ドカッ

チンピラ「ぐぅっ!」ドサッ

男「オラオラどーしたい。さっきまでの威勢はよー。」ゲシゲシゲシゲシゲシゲシ

走り屋風「テメエ!」ブン

男「だから大振りなんだよ。ボクシングとかやったことねえのか。」ガシッ グイッ

走り屋風「いてててて!!」


男「良いか?こうして手を捕まれるとな?こうやって指を逆に曲げられたり。」ボキッ

走り屋風「ぎゃああああ!!」

男「倒れてる相方に鼻を潰されたり。」ゲシッ ボキッ

チンピラ「ひぎゃああああああ!!」

男「その相方の上に投げられたりするんだ。」グイッ ダンッ

走り屋風「ぎゃあ!」

チンピラ「ごふっ!」

男「だからな?」

友「男!!何してんだ!!!」

男「え?」

チンピラ「ひいいい!!」タッタッタ

走り屋風「ひえええええ!!」ササササササ


友「お前、何やってんだよ!!」

男「え……俺……なんで……」

友「あんなんわざわざ相手にする必要無いだろ!?何考えてんだ!?」

男「そうだ……俺……一体……」

友「とにかく車に戻れ!女に言われて探してみれば……」

男「わ、悪い……」

友「別に良いけどよ。あんなの相手にするお前じゃないだろ?どうした?」

男「わからない……なんか急にムカついて……」

友「落ち着けよ……あんなチンピラ相手にすんなよ……」

男「……ああ……その通りだ…………」

スレタイの意味理解
そういう事か

車内

女「男!大丈夫なの!?」

男「ああ、大丈夫だ。悪い。友、運転変わるよ……」

友「止めとけ。俺なら大丈夫だから。お前は少し車で寝とけ。」

男「ああ。悪いな。」

友「よし。じゃ、行くか。」

   *   *   *   *

男「…………」スースー

女「……どうだったの?その……男と、あのチンピラ達……」

友「遠目から見ても分かるくらいボコられてたよ。チンピラ達が。」

女「……え?2対1だったのに?」

友「ああ。問題はそこじゃないんだ。アイツは……チンピラ達を必要以上にボコってた。」

女「過剰防衛だった……って事?」

友「ああ。アイツ自身、相手を痛め付けるのを楽しんでる様子だった……」

女「……そんな…………男って、そんな…………」

友「ああ。そんな奴じゃなかった……それがなんで、な…………」

   *   *   *   *

友「……ろ!おい、男。起きろ!」

男「ん…お、おう。悪い。寝てた。」

友「別に寝てても良いよ。それより、着いたぞ。」

男「ああ、着いたのか。」

女「旅館、結構話に聞いてたよりキレイだよ。早く荷物持って行こ!」

男「ああ。」ムクッ

旅館A・部屋内

友「…それで、これが部屋の鍵。飯はバイキングで、5時から9時までな。」

女「うん。分かった。」

友「それまではとりあえず好きにしてて良いぜ。俺は隣の部屋だから。」

男「温泉はどうする?」

女「アタシ、ご飯食べる前にも一回入ってきたいな。」

友「俺もそう思ってた所だ。男は?」

男「俺も行こうかな。」

女「決まり!じゃあ、早く行こうよ!」

友「そんじゃ、俺準備してくるわー。」

温泉・脱衣場

友「ここの温泉、かなり良いらしいぜ。」スルスル

男「そうなのか。確かに、何回か名前聞いた事ある気がする。」サラサラ

友「そうそう!ネットのレビューでも、星…って、男!」

男「?」

友「脚!脚!腿!」

男「うわっ!なんだよこれ……」


友「前からこんなんだったのか……?」

男「いや……ここまでひどくはなかった……」

友「女から聞いたのは、数字の7みたいな赤いアザが出来たって…………」

男「昨日の夜風呂に入った時もそうだった…………」

友「なんだこれ……うずまきか……?横に重なってるな……」

男「それに、ここまで赤く無かったぞ……」

友「痛みとかは?」

男「いや、ない。」

友「……気持ちは悪いが、大丈夫だろ。一応、湿布か何か後で貼っとけよ。」

男「ああ、そうする。」

友「じゃ、温泉入ろうぜ。」

旅館・個室

女「え?アザが広がった?」

男「ああ。」

女「どんな感じに?」

男「えっと、より…赤くなって、うずまきが…横に…交差した感じ……デス……」

女「全然分かんない。見せて。」

男「わ、分かった。」カチャカチャ スルッ

女「ちょっと何これ!?デカくなりすぎじゃない!?」

男「ああ、そうなんだ。」

女「そうなんだ、って……あとこれ、うずまきじゃなくて数字の6じゃない?」

男「あ、そうかも。」

女「にしても……気持ち悪い……」

男「友とおんなじ事言ってるわ。」ハハ

続けて


男「そろそろ飯だな。行くか。」

女「あ、ホントだ。」

男「いつまでもシャツにパンツだけで居られねーわ。」

女「はいはい。早く行こ。お腹すいた。」

男「そうだな。よっと。」スクッ

女「友の部屋行く?多分もうすぐ来ると……」

友「男ー。女ー。飯行かね?」ガチャ

男「ゴメンお前エスパー?」


友「???何の事だよ?」

男「ああ、いや、何でもねーわ。飯行こうぜ。」

友「お、おお。」

女「それより本当に酷くなってたね、アザ。」

友「ああ。しかも、昨日の夜まで無かったらしいぞ。」

女「あ、言われてみれば。昨夜は無かった。」

友「そうか、お前は毎日見る機会あるんだもんな。」

女「まあね。」

男「何喋ってんだ?早く飯行くぞ。」

友「おう。悪ぃ悪ぃ。」

おもしろい 支援

   *   *   *   *

男「明日の朝、9時位に出るってよ。」

女「分かった。荷物、纏めないとね。」

男「ふぅ……疲れた。寝る。」

女「ちょっと早いんじゃない?」

男「そうか?まあ、眠いんだ。」

女「明日の荷物、簡単に纏めるから待ってよ。」

男「…………もしかして、ヤる気なの?」

女「………………ダメ?」

男「いやいや、フツーにさ。隣は友で、逆隣は一般客なんだけど。」

女「でも、誰も居ないかもよ。」

男「ちゃんと居ました。確認済み。」

女「…………………………」

男「そんな顔すんなよ。……ちょっとだけだぞ。」

   *   *   *   *

友「おう、寝坊なし、ね。結構結構。じゃ、チェックアウトしてくるわ。」スタスタ

男「あいよー。」

女「バレて……ない?」

男「昨日は声我慢してたみたいだし、大丈夫じゃね?」

女「だよね。」ホッ

男「ってか、あんまああいう状況でやっても、燃えないんだよ、俺。」

女「うん。」

男「出来れば、少しは、我慢してくんない?」

女「心掛ける。」

男「…………」ハァ

車内

友「じゃ、行きますか。運転どうする?」

男「今日は俺が運転するわ。」

友「おー、待ってました!」

女「事故るんじゃないのー?」

男「バカにすんなってーの。大体車の運転なんかで事故る奴がおかしいんだよ。」

友「うーわー、フラグビンビンに立てちゃったよこいつー。」

男「良いから行くぞ。高速乗るんだっけ?」

友「乗る。俺がナビするわ。」

女「え?私助手席じゃないの?」

友「お前横でおにぎり頬張るか寝るかなんだから後ろに居ろ。」

女「うわ、ひっど。」

旅館B

男「着いたぞ。」

女「え?早い。」

友「お前途中寝てたからな。それでもガソリン入れたりしてて、結構時間掛かったんだぞ。」

男「三時間位か。まあ、余裕だったな。」

友「とんでもねえスタミナだよなー。」

   *   *   *   *

男「俺、晩飯の前にゲームやってくわ。」

友「え、ゲームコーナーあんの?」

男「一階にな。」

友「俺も行くわ。」

女「え、じゃあアタシも。」

男「んー、まあいっか。」

友「鉄拳あっかな。」

男「あるわけねーだろ。車とか、ゾンビとか、そこら辺だろうな。」

友「お、ゾンビやる?」

男「お、負けねーけど?」

友「良いね良いね、やろうぜ。」

女「アタシも車やろうかな。」

旅館・ゲームコーナー

男「はい。俺の勝ち。これで四連勝。」

友「お前、そんなにガンシュー強かったっけ……」

女「男ー。車やろー。」

男「えー、俺目疲れた。」

女「やー!アタシに一人でやれって言う訳?」

男「だって百円無いし。」

女「じゃあアタシが……あ、一枚しか無い。」

男「じゃ千円貸して。両替してくる。」

友(………ん?)

女「分かった。はい。」つ千円札

男「あ、ゴメン俺百円持ってたわ。車やるか。」

女「あ、あったんだ。じゃあやろう。」

友(あーあ……)

   ー   ー   ー   ー

友「今日の所がラストか……」

女「明日の今頃は家に向かってこの中に居るんだね。」

男「まあ、もうちょい遊びたい、って感じか?」

女「うん。」

男「6日も連続で湯巡りしといてか。」フッ

女「楽しかったからさー。」

友「そんな方の為に、最後に思い出になる温泉を用意しました!」

男「おー?」

女「何ー?」

友「なんと、混浴!」

男「へー!良いじゃん。」

女「えー、でも、若干恥ずかしくない?」


男「周りなんて気にしなくて良いんだよ。一緒に入れるんだし。」

友「そうそう。俺は他の女の子をじっくり堪能するから、二人で楽しんでくれ!」

女「そうだね。私も男と一緒に入りたかったし!」

友「もうすぐ着くからな。」

男「最終日、楽しむか。」

女「うん。」

   ー   ー   ー   ー

男「久し振りの家だな。」

女「そうだね。」

男「また新しいバイト探さないとなー。」

女「辞めちゃったんだっけ。」

男「ああ。」

女「なんで辞めたの?」

男「いや、まあ、色々な。」

女「ふぅーん。」

あげ

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