モバP「だりやすかれんの甘々な愛情」 (34)
―――ライブ会場
わぁぁぁぁあああああああ……!
李衣菜「みーんなーっ! 今日のライブも最ッ高に盛り上がったぜーッ!!」
加蓮「ふふっ! このあとはお待ちかね、バレンタインチョコのお渡し会だよ!」
泰葉「みなさんの分はちゃんとありますから、慌てないでくださいねーっ」
うおおおおおおおおおっ……!!
「「「今日は本当に、ありがとーーっ♪♪」」」
P「……うん、よしっ」グッ
P(みんな、立派になったなぁ……。今回も大成功だ!)
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―――
――
―
―――数日後
李衣菜「いやー……楽しかったねぇ、ライブ……♪」クター
加蓮「んー……♪ やっぱりステージから見える景色って、最高だよね……♪」クテー
李衣菜「ねー……♪」
「「はぁ~……♪」」
泰葉「ふふ。二人とも、まだ余韻に浸ってるの?」
毎度思うがこいつら全員Coなんだよなあ
Cu極振りに見えるw
李衣菜「へへー。だって、ねぇ?」
加蓮「ふふ、ねー。泰葉も楽しかったでしょ?」
泰葉「もちろん。お渡し会も素敵な時間だったな……ふふ♪」
李衣菜「泰葉ってば、ファンのみんな一人ひとりにすっごく丁寧だったもんね」クスクス
泰葉「うん、本当はもっとお話ししたかったんだけど……」
加蓮「でも、いくら何でも時間かけすぎだよ。はがしの人が困ってたし」
泰葉「だ、だってだって、しょうがないじゃない……!」カァ
李衣菜「うんうん、みんな嬉しそうな顔してくれてたよね! それだけで私たちも元気になるくらい!」
加蓮「うんっ。普段あんなに近くでお話なんて出来ないから新鮮だったなぁ」
泰葉「ふふ……みんなの幸せそうな表情を思い浮かべると……。えへへ……♪」フニャ
加蓮「あ、また泰葉がふにゃーってしてる!」
李衣菜「あはは、ほんとだー♪」
泰葉「あっ、うぅ……もうっ。からかわないでっ!」
加蓮「ふふふ、顔真っ赤♪」
泰葉「ほ、ほら! 今日事務所に来た理由忘れたのっ?」
李衣菜「えへへ、忘れてないって。何にしても、Pさんが来ないと始まんないしさ?」
泰葉「だからって人をイジらないでほしいんだけどな……」ムス…
加蓮「まぁまぁ。アイドルがそんなしかめっ面しちゃダメだよ、ふふっ」
泰葉「誰のせいだと……ふふ、もう」クス
李衣菜「さってと。そろそろPさん来るかな?」
加蓮「んー、かもね。ふふ、驚くだろうなぁPさん♪」
泰葉「もう一週間くらい経ってるものね……。そもそも忘れていそう」
加蓮「私たち以上にライブに向けて忙しかっただろうしね……」
李衣菜「うん。だからこそ、Pさんには感謝しないとね!」
加蓮「だね!」
泰葉「ええ!」
がちゃり
P「ふー、寒い寒い……おはようございまー……」
李衣菜「――Pさんっ!」
P「ぅおうっ?」
李衣菜「せーのっ、」
「「「ハッピーバレンタインっ♪♪」」」
P「――お? お、おお……お、えっ?」ポカーン
加蓮「ふふっ♪ どお、Pさん。驚いた?」
泰葉「ふふ、待った甲斐がありました。どうぞ、甘い甘いチョコ味のカップケーキですよ」
P「……あ、おお……う、うん? ありがと、う?」
李衣菜「あれ、ビックリしすぎちゃいました? あははっ」
P「ちょ、ちょっと待ってくれ……頭が追いつかない、どういうことだ?」
泰葉「落ち着いて、Pさん。深呼吸です」
P「すー、はぁ~……」
李衣菜「へへ、大成功だねっ」
加蓮「うん、作戦どおり♪」
P「え、えーっと……とりあえず、これはもらっていいってことでいいんだよな?」
泰葉「ふふ、はい。もちろんです」
李衣菜「ちゃんと味見してありますからね、味は保証できますっ」
P「うん、美味しそうな匂いだ。……俺、ライブのことばかりですっかりバレンタインを忘れてたよ」
加蓮「だと思った」クスクス
李衣菜「えへへ、そこがPさんのいいところですけど」
P「あむ。……うん、美味いなぁ」モグモグ
泰葉「ほっ……お口に合って良かった」
加蓮「去年みたいに泣かないでね?」
P「泣くか! 去年は油断してただけで……!」
李衣菜「あれ~? ちょっと涙ぐんでません?」
P「な、ないっての! ないったらない!」プイ モグモグ
李衣菜「あははは♪」
加蓮「ふふ……♪ いつもありがと、って気持ち、いっぱいいっぱい込めたから」
P「…………」モグモグ
泰葉「普段から感謝ばかりですけど、特別な贈り物だと思うと……」
李衣菜「うん……なんだか私たちも気恥ずかしいかも。なんて」
P「……ん。さんきゅーな」モキュモキュ
加蓮「んーん。こちらこそ、だよ。えへへ」
P「――うん、ごちそうさま! 本当に美味かったよ、ありがとう」
泰葉「お礼するのは私たちの方です。いつも李衣菜がご迷惑をお掛けして……」
李衣菜「うんうん……ってあれっ? 私だけ!?」
泰葉「ふふ、冗談♪」
李衣菜「ちょっと、もーっ!」
P「あははっ。……ん? どうした加蓮」
加蓮「んー……。なんだかね、物足りなくなってきたの」
P「?? 物足りない?」
加蓮「うん。こう、なんというか……」
李衣菜「どうしたの加蓮?」
泰葉「?」
加蓮「うーん……」トテトテ
P「お、おお? 近いぞかr――」
加蓮「えいっ」
ぽふっ ぎゅっ……
P「!?」
李衣菜「!?」
泰葉「!?」
P「ちょっ……おま、何を……!?」
加蓮「……うん、よし♪」ギュー
P「いやよし、じゃなくて! な、なんで急に」
加蓮「んー。Pさんが幸せそうな顔してたから……かな?」
P「ど、どういう意味だっ?」
加蓮「Pさんが笑ってて、それで……私も胸がぽかぽかしてきたというか、そんな感じ?」
P「分かったような、分からないような……」
加蓮「えへへ、私もよく分かんない」
P「なんだそりゃ」
泰葉「ぽかぽか……」
李衣菜「ふむふむ……なるほど」トコトコ
P「ってまさか」
李衣菜「ちょーっと失礼しますね、Pさん♪」ムギュ
P「ちょ」
泰葉「それでは私も。ふふ♪」ピトッ
李衣菜「ふんふむ……」ギュー…
泰葉「……ん、んー……」ギュウ
「「うん、よし♪」」
P「だからよしってなんだよ!」
加蓮「ふふ、あったかいね♪」
P「あぁもう……しょうがないなぁお前らは」
李衣菜「へへ♪ そうですよ、しょうがないんです私たち」ギュー
泰葉「Pさんがプロデューサーだったから、ここまで来られたんですから。チョコだけでは感謝しきれません」ギュー
P「だからって……こういうのはな」
加蓮「……ここにいるときだけは、普通の女の子でいさせてほしいな?」
P「む……」
李衣菜「ダメ、ですか?」
P「……まったく。甘ったればかりで大変だよ、ほんとに」
泰葉「ふふ……♪」スリスリ
李衣菜「へへ……Pさん?」
P「ん、なんだ」
李衣菜「なんでもないです。へへへっ」
P「なんだよ……」ナデナデ
李衣菜「んー」
加蓮「あ、李衣菜ずるいー」
P「はいはい、加蓮もな」ポフポフ
加蓮「えへへ……♪」
泰葉「幸せで……ちょっと不安になります、私」
P「そうか? ……とてもそうは見えないけど。いつも以上にふにゃーってなってるぞ」ワシャ
泰葉「な、なってない……わけでもないですね……。ふふふ♪」フニャ
李衣菜「だいじょーぶだよ、泰葉。不安なんて全部、私たちで吹き飛ばしちゃえばいいんだから!」
加蓮「そうそう。いざとなったらPさんを身代わりにして……」
P「さすがに酷いぞ、こら。あはは」
泰葉「ふふ♪」
―――
――
―
P「……ほら、そろそろ温まったろ? 俺も仕事しなきゃ」
李衣菜「えー、もうですか?」
加蓮「もっとー」
泰葉「……んー」ギュウ
P「いや、こんなところちひろさんに見られたら……」
加蓮「見せつけちゃえっ」
李衣菜「そーだそーだっ」
泰葉「ですっ」
P「あのなぁ……」
加蓮「むー、今日は特別な日なんだからいいじゃない」
P「いや今日は別に普通の日なんだけど……」
李衣菜「私たちが特別だと思ったら特別なんです!」
P「自分勝手がすぎるぞー。離せー」ジタバタ
泰葉「……そんなに私たちが嫌いなんですね……」フッ…
P「ごめん離さなくていいからハイライト戻して」
李衣菜「もはや特技だよね、泰葉のハイライト消し」
泰葉「えっへん」
加蓮「今度教えてね泰葉~」
泰葉「ふふ、いいよ」
P「やめてくれ、心臓に悪すぎる……。ほんと勘弁してくれよぉ」
李衣菜「仕方ないですね……だったら、Pさんに問題です!」
泰葉「今、私たちが一番欲しい言葉は……さて、なんでしょう?」
P「む。……言えば本当に離してくれるか?」
加蓮「ふふ、もちろん。正解ならね」
P「それなら……こほん」
P「――大好きだよ。いつもありがとう」
P「こうやって心を許してくれてるって思うと、本当に嬉しいんだ」
P「……これからもよろしく頼む。一緒にみんなの夢、叶えような!」
李衣菜「…………」
泰葉「…………」
加蓮「…………」
P「……あれ?」
P(もしかして滑った……!?)
李衣菜「……はぁ~~っ……♪♪」
P「お?」
李衣菜「PさんPさんっ! 私も大好きですロックです! うっひょー♪」ウッヒョー
P「おおお!?」
加蓮「Pさん」
P「え?」
加蓮「結婚しよ」
P「はぁ!?」
泰葉「~~~~ッ!!」コシコシコシコシ
P「ちょっ熱い熱い摩擦でまさちゅーせっちゅ!?」
李衣菜「一生ついていきます~! えへへ、へへへ♪」
泰葉「ずっとずっと一緒ですっ。私たちみんなでずーっと♪」
加蓮「もう離さないから~っ!」
P「いや離してくれよ! 約束とちが――」
がちゃり
ちひろ「おはようございま~す! みなさん、今日も頑張っていきましょうっ♪」ピョコンッ
P「あ」
ちひろ「あっ、おはようございますプロデューサーさ、ん……?」
P「あ、え、えっと」
李衣菜「♪」
泰葉「♪♪」
加蓮「♪♪♪」
むぎゅむぎゅむぎゅ
ちひろ「―――」
P「は、ははは……」
ちひろ「…………」
P「…………」
ちひろ「…………」
ちひろ「週刊誌さんスクープですぅぅううううう!!!!!」ダッ!
P「だあぁぁああぁああ待ってちひろさああああああああああああんんんッ!!!!?」
おわり
というお話だったのさ
いつの間にか前から一ヶ月が過ぎてた、ちかたないね
酉忘れてたごめんぬ
あとCu極振りなのは仕様なんだすまない
可愛すぎる乙です
おつおつ
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