ペルソナ4 the MAGATSU3 (60)
よいこです。こんばんは。
「前スレ埋めろ」との声が多かったのですが…。前回ね。
やっぱ埋め方わからんです。叱ってくださる皆様、本当にごめんなさい。
Yahoo!等で、「ss速報vip ペルソナ」と検索すると、私が今まで書いたのが全部でてきます。
毎回内容が短いのは、「長いと疲れるかな」という考えからです。
というわけで、今回も好き勝手やりまーす☆
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1424426688
前作MAGATSU2の続きでござる。
まず↓のスレをしっかり読もう
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(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1423920081/)
別に新スレ立てるのはいいけど前スレを落とす作業してからがルール
↑のスレの4を参照
おもしれー!
>>1おつ!期待!
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1424353186←MAGATHU
ペルソナ4 the MAGATSU2(MAGATHU続編) - SSまとめ速報
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よいこです。貼れたぜ!それとHTML化もできました。今27個目のやつですよね?
~八十稲葉警察署~
堂島「…被害者は小西早紀。八十稲葉高等学校在籍だった3年生だ」
足立「堂島さん、これって…」
堂島「…第1の事件からそんなに間があいてない」
堂島「最初の事件とこの事件。同一犯のものだろうな」
堂島「今日はあらためて、山野真由美の事件について、捜査が進むはずだったんだが…」
足立「会議、潰れちゃいましたね」
堂島「ああ。だが今回は今回で遺体の発見も早かったからな…」
堂島「明日の会議は必ず行われる。そこであらためて考察を整理しよう」
堂島「…あんまりこういう言い方はしたくないが」
堂島「何も起こらなきゃいいがな」
足立「今日、このあとは?」
堂島「現場整理の応援をかるく、な」
コテ外して死ね
~八十稲葉高等学校~
花村「…小西先輩」
今回も好き勝手やりまーす☆
この時点で荒らしと変らんな
~足立透・現場整理終了~
足立「…本当にかるかった」
足立「予想以上に早く終わっちゃったんだけど」
足立「…あっ!」
足立「そうだよ、ジュネス!」
足立「いろいろ見たいものがあったんだよねぇ~♪」
~JUNES八十稲葉店 2F~
足立(田舎のジュネスだから、とおもってたけど…)
足立(なんだよ。普通にいいトコじゃん)
足立(洋服、日用品、家電コーナー…)
足立(…家電?)
足立(…そういえば、テレビの中に手の入るアレ)
足立(うちのテレビだけ特別?それとも僕が特別?)
足立(どっちだ?)
~大型テレビ前~
足立(…誰も見てない。よし、OK)
足立(そ~っと…)
ヌププ…
足立(!!!!)
足立(これは…僕だ!!)
足立(スゴイ!スゴイよ!!)
足立(僕は特別だったんだ!!)
足立(田舎でクソつまんねー生活だと思ってたけど…)
足立「アハハ…アハハハ!!」グラッ
足立(!!ヤ…ヤバイ、バランスが…!?)ヌプ…
足立(体ごと中に…!?)ヌププ…
足立「う、うわあああああ!?」
~テレビの中~
足立「い~ってぇ…」
足立「……」
足立「…え!?ココ…」
足立「……」キョロキョロ
足立(テレビの…中?)
足立「…スゴイ、スゴイよ!」
足立「あ~、でも霧がすごくてなんもみえない…」
足立「…とにかく」
足立「探検しよう!こんな…こんな体験、滅多にできないだろうし!」
足立「アハハハハ…!」
~殺風景な部屋~
足立「…ここも霧が濃いなぁ」
足立「っていうか…」
足立「なんだこの部屋…?」
足立「いたるところにポスターが…」
足立「女…?何で全部引き裂かれてるんだろう」
足立「…なんかキモイなあ、ココ」
足立「元来た道を戻ろう」
~エントランス~
足立「面白い!面白いよ、ココ!」
足立「…でもちょ~っとぶきみなんだよな」
足立「いいや、お楽しみは後日!かーえろ♪」
足立「かえ…アレ?」
足立(そ、そうだ…どうやって帰るんだ!?)
足立「落ち着け、入ってきたところを…上じゃん!ダメじゃん!」
足立「飛べってか!?んな無茶な―」
ガサッ
足立「!?」
足立「だ、誰だ…!?」
???「……」テクテク
足立(な…なんか、謎の生き物…?)
???「キミ…だれクマ?」
足立「え…あ、足立」
???「アダッチー…?」
足立(ってオイ、普通に名乗っちゃったよ!)
???「ココでなにしてるクマ?」
足立「え、ええと…」
???「―ハッ!?分かったクマ、キミが犯人クマね!?」
足立「?」
???「最近、ココに人を放り込むヤツがいるクマ!」
足立「ぜ、全然話が見えん…」
???「お縄につきんしゃい!観念するクマ!」
足立「ちょ、ちょっとまってよ…」
足立「だいたい、お前こそなんなのさ!?」
???「クマは、クマクマよ?ここに住んでるクマ!」
???「とにかく、人を入れるのをやめんしゃい!そして君も、帰るピョコピョコクマ!」
足立「だーかーら!人の話聞けよ!」
足立「僕だって帰りたいよ!帰れないの!」
???「だーかーら、クマが出してあげるっちゅーてんの!」
足立「だーかー…へ?」
???「ホイホイっと…」
ボンッ…
足立(な、何もないところからテレビが…!?)
???「さあ、いったいった!」ギュウギュウ
足立「わ、ちょ、押すなって―」
~ジュネス2F 大型テレビ前~
足立「……」
足立「す、スゴイ体験だった…」
足立(これは…説明しがたい出来事だぞ)
足立(そういえば、あのへんなの―)
足立(人を入れる…?まさか、今僕らが担当してる事件と―)
足立「…いや、いくらなんでも。ねぇ?」
~翌日・八十稲葉警察署~
堂島「さて…事件の考察を進めるぞ」
足立「会議、よかったですよねぇ、ちゃんとあって」
堂島「まず…小西早紀の事件についてだ」
堂島「被害者は小西早紀。八十稲葉高等学校3年生」
堂島「遺体発見時刻は正午~時」
堂島「遺体は、八十稲葉市のある電柱に吊り下げられた状態で発見された」
堂島「そしてだ。ウチの鑑識が調べた結果、ある特徴が浮かんできた」
足立「『共通点』ですよね…」
堂島「そう。第1の事件の被害者・山野真由美…」
堂島「第2の事件の被害者・小西早紀」
堂島「遺体のあらゆる点でな、似てるんだよ」
・アンテナに吊り下げられていた。
・遺体に傷がない。
・鑑識の結果、毒物などは検出されなかった。
・2人とも女性。
堂島「どう考える、頭脳派」
足立「そ~っすねェ…2人ともアンテナってところは?」
足立「感電死…とか」
堂島「その場合、火傷のひとつでも残るはずだ」
堂島「人一人殺せるほどの電力だろ?」
足立「う~ん、ダメかぁ…」
堂島「…まだ少し情報不足かもしれんな。よし」
足立「げっ」
堂島「足捜査開始!」
~ジュネス八十稲葉店 2F 家電売り場~
花村陽介「……」
陽介(小西先輩…)
陽介(もう…本当にいないんだ)
陽介(先輩のいないバイトとか…)
陽介(犯人誰だよ…ゼッテ―許せねー)
陽介(…クソッ)
前スレ埋めろってのはわざわざ新スレ立てずに前スレに続き投下しろってことだ
足立(情報によると…)
足立(第二被害者の小西早紀は、このジュネスでバイトしてた、と)
足立(何かつかめる、かな)
足立「すみませーん」
陽介「…はい?」
足立「あ、や、八十稲葉警察のものなんですけど」
足立「このあいだ起きた殺人事件、しってるかな?」
陽介「…!はい…」
足立「被害者の小西さんがここで働いてたって聞いて」
足立「事件前日、彼女ここで働いてたのかな?」
陽介「…はい。きてました」
足立「本当に!?じゃあ、何かしらないかな」
足立「彼女、変な人につきまとわれてたり、とか―」
ブツッ…
陽介・足立「!?」
足立「停電…!?」
陽介「うっわ、マジかよ…」
陽介「あ、大丈夫ッスよ。すぐもどるとおもうんで」
店員A「陽介くーん!ちょっときてくれるかな!?」
陽介「あ、ハーイ!今行くッス!」
陽介(…ヤベ、暗くてよく見えねぇ)
ドンッ
足立「おわっ…!?」
陽介「おおっ…!?」
ヌププ…
足立(…!この感覚…まさか…)
陽介「アレ?なんか…」
陽介・足立「おおおおお…!?」
~テレビの中・エントランス~
陽介「い~ってぇ…」
足立「あお…こうなったか」
陽介「…え?」
陽介「な、何だココ…!?こんなとこあったか!?」
足立「あ~、え、え~と…落ち着いて」
陽介「落ち着けったって…」
足立「あ、じ、実は僕、ここにきたことあるんだよね!」
陽介「え…そ、そうなんすか?」
足立「聞き込みのときね。だから大丈夫。別に変な所じゃないよ」
陽介「知らなかった…ジュネスにこんなところがあったなんて」
足立(そりゃ知らないさ…)
足立「と、とにかく、もとのとこにもどろう」
陽介「え…っていうか、どこからはいったんすか、ココ?」
足立(そ、そういえば…いや、まてよ?)
足立(前来た時は、たしか…そうだ!)
足立「お~い!変なのぉ~!いる~!?」
陽介(へ、変なの…?)
足立「ごめ~ん!ちょっとした手違いで、またきちゃった~!」
足立「また出してくんないかな~!?」
テクテク…
足立(お!あれは…)
足立っぽくないというか、足立は捻くれた性格だろ
何か、>>1が足立に憑依転生しましたみたいな雰囲気
???「クマ・ロケーッツ!」ビュンッ
ドカッ
足立「ぶべらっ!?」
陽介「うわあ、な、なんか飛んできたぞ!」
陽介「なんだお前…」
クマ「I'm クマ!」
足立(そ、そういえば…こないだもクマクマ言ってたよな)
足立「ってゆーか、何でいきなり体当たりするの…」
クマ「シャラップ・ラッパー、クマ!」
クマ「今日はシャドウが特に暴れてるクマ!」
クマ「騒がしくして、襲われたりしたらどないすんねん!」
陽介「な、何言ってんだこいつ…」
足立「あー、もう、なんでもいいよ!とにかく、サッサと出口を―」
ズズ…
クマ「!」
クマ「き、きちゃった!ヨヨヨ~!」
陽介「へ?…うおお!?」
陽介「く、黒い化物!?」
足立「…!」
足立(謎の空間…怪物…)
足立(…おもしれー!)
クマ「ヘイ、ミスター!何をニヤニヤしてるクマ!?」
クマ「とにかく、2人とも逃げるクマ!」
足立「へ―」
陽介「お、おう…!?」
クマ「クマについてくるクマ~!」
クマ「2人とも、ハリ―・アップ、クマ!」
陽介「ちょ、ちょっとまって…」
陽介「霧が濃くて、うまく進めねーよ!」
クマ「oh!2人とも、コレをかけるクマ!」ヒョイ
陽介「へ…メガネ?」
足立「…?」スッ
足立「アレ!?霧が…」
陽介「スッゲー!晴れて見えるぜ!」
クマ「急ぐクマよ~!」
~異様な商店街~
足立「ハア、ハア…」
陽介「ゼエ、ゼエ…」
クマ「こ、この辺なら、もう安心クマ…」
陽介「…ん?っていうか…」
陽介「え!?ここ…稲葉の商店街じゃねーか!?」
陽介「いつの間に戻ってきたんだよ…!?」
足立「…」
足立(…違う。確かによく似てるけど)
足立(ここはまだ、テレビの中だ…)
陽介「アレ…でも、なんだこの、気持ちワリー空の色…」
ズズッ…
陽介「!!!!」
足立「ちょ、ちょっとぉ!!お前、さっき安心っていったじゃん!」
クマ「ク、クマにいわれても…ただ、必死で…」
クマ「ひー!こっちくるクマ!」
クマ「下手すりゃ、マジで死にいく五秒前よ!」
陽介「どどど、どーすんだよ!?」
足立(た、確かにヤバイ…!)
足立(…仕方ない、イチバチでやってみるか…!?)
足立「2人とも、さがって!!」
陽介・クマ「!?」
ダンッ!!
クマ「ふおお!」
陽介「う、撃った…!」
シャドウA「…!」
足立「き、消えた…」
ズズズ…
クマ「ふ、増えたクマ!」
陽介「こ、今度は二匹いんぞ!?」
ダンッ!!ダンッ!!!
シャドウB「…!?」
シャドウC「…!!」
陽介「スゲー!ブッ倒したぜ!!」
陽介「刑事さん、すげーよ!!」
足立「……」
足立「…アハッ♪」
陽介「け、刑事さん…?」
足立「アハッ、アハハッ、アハハハハ…!」
足立「ヒ―ヒヒ…!ヒハッ!
アハハハハハハハハハハハハハハハハハハ…!」
陽介・クマ「!!??」
足立(謎の化物!それを銃でぶっ殺す僕!テレビの中にある世界…!)
足立「ははははは!!クソみたいな世の中にしちゃぁ、楽しませてくれるじゃん!!」
足立「まるでヒーローみたいだよ!はははは!!」
足立「さぁ、次はどいつだよ!?ぶっ放してやる!!」
足立「もっと拳銃撃たせてよぉ!!はっはははは!!」
陽介「け、刑事さん…?」
ズズズゥン…
足立「きやがった!ははは!」
クマ「お、おおお!?でっかいのがきたクマー!」
足立「はっ、関係ないね!コイツがあれば―」
ダンッ!!
巨大シャドウ「…」
クマ「ぜ、全然効いてないクマ!」
足立「なっ―、じゃ、じゃあ!これでどうだ!?」
ダンッ!!ダンッ!!ダンッ!!
巨大シャドウ「……?」
陽介「ダ、ダメだ…」
足立「そ、そんな…」
ズズズゥン…
足立「や、やめろ…来るな!」
足立「う、うわあああああ!!」
>あーあ、つまんねぇ…。
足立「…!?」
>都会でエリートになるはずが、こんな田舎町によこされて…。
足立(頭の中に…)
>こんな面白いことに巡り合えたのにさぁ…。
足立(声が…!?)
>化物に殺されてゲームオーバー。あーあ…。
>ねぇ、今どんな気分?
足立(……)
>でも、こんなものかもね。やっぱ、『現実』だからさ。
>どんだけ勉強しても、仕事がんばっても―
>ヒーローになれそうになっても―
>退屈で、辛くて、どこまでいってもつまんない。
>そこだけは嫌でも変わらない。
>ここで終わったほうが、幸せ、的な?
足立(…そうだよ)
足立(確かにそうだ。つまらなくて、オマケに変えようがない)
足立(このまま、死んだほうが―)
>でもさ、おかしいよねぇ。
足立(え…?)
>まわりの奴らをみてみろよ。
>なんか僕よりたのしそうじゃない?
>同じ『現実』に向き合ってるはずなのに。
>不公平だよねぇ?そうだよ。
>僕、なんも悪くないし。
足立(……)
足立(……そうだよ)
>許せないよねぇ、僕の邪魔するのは。
>―せっかく、こんなに楽しいのに。
足立(そうだ…そうだよ…!)
足立(こんな…こんなトコで…)
足立(なんで僕が死ななきゃならない…!!)
足立(スッゲェむかつく!!)
>―なればこそ、目を背けるな。
足立(…!?)
>我は汝。
足立(僕は、君―)
>汝は我。
足立(君は、僕―)
>臆する理など、ない。
>声に乗せて、呼ぶのだ。
>万物を混沌に帰し、希望も絶望も、虚無へと誘う―
>禍津を、その手に。
足立「…ペ……ル……ソ……ナ……」
>我が名は―
足立「…マガツ……イザナギ……!」
足立「う…うおおおおおおおお!!」
カッ!!
>唱えよ。さあ―
足立「メギドラァ!!」
ドォォン…
巨大シャドウ「!!!!!」
>巨大シャドウは消え去った…。
クマ「ふおおおお…!」
陽介「な…なんだよ、これ…」
足立(……)
足立(この…力は…)
足立(スゴイ…!超能力まで―)
クマ「さっすが、アダッチ君!」
クマ「クマは君ならやってくれると信じてたクマ!」
クマ「な?ヨースケもそう思うだろ?」
ドンッ
クマ「ふにゃっ!」
陽介「何、急に俺にだけタメ語になってんだ!調子のんな!」
陽介「で、でも確かに…」
陽介「刑事さん!ホントすげえっす!なんなんスか、アレ!?」
足立「へ…」
陽介「あ、あれって…俺も、使えたりするんですかね!?」
足立「え、えーと…」
>それは正直、嫌かなぁ…?
足立(…!?)
>こんな面白い能力、『僕じゃなくても』使えるとか…。
足立(あ、頭が…頭が痛い…!)
>僕は特別だ。
足立(やめろ…!)
>本音を言ってみろよ。本当は―
足立「うるさい、黙れ!!」
陽介「!?」
足立「あ…」
クマ「だ、大丈夫クマか…?」
>何を考えてるんだ、早紀!
3人「!!!?」
陽介「早紀って…」
>ジュネスで働くなんて、何を考えてるんだ!
>だいたい、あそこのせいで―
陽介「こ、この声…」
陽介「こっちから聞こえる…」
クマ「ヨ、ヨースケ!どこいくんじゃ!?」
足立「ひ、一人で動いたら危ないって!」
~小西酒店~
陽介「…小西先輩の家だ」
クマ「ヨースケ、どうしたクマ…?」
>…わたし。
陽介「!小西先輩の…声…」
>ずっといえなかった…。
>私本当は、花ちゃんのこと…。
陽介「え、お、俺のこと…!?」
>ずっと…。
陽介「ずっと…!?」
>…ウザイとおもってた。
陽介「へ―」
>ジュネス店長の息子だから、構ってるだけだったのに…。
>勘違いして、一人で勝手に盛り上がってさ…。
>ホンット、ウザイ…。
陽介「な…なんだよ、それ…」
陽介「何でそんなこと言うんだよ…!」
陽介「先輩は…先輩はそんな人じゃないだろ!」
足立「…あおくせーガキ」
陽介「ああ!?」
クマ「ふ、2人とも、喧嘩しちゃダメ―」
―悲しいなあ…かわいそうだなあ、オレ。
陽介「!?」
もう一人の陽介「でも、何もかもウザイと思ってんのは、自分のほうだっつーの!」
もう一人の陽介「あははは…!」
陽介「え…!?お…俺がいる…!?」
陽介「お…お前、誰だ…!?」
陽介「お、俺はそんなこと、思ってない…」
もう一人の陽介「…あはは。よく言うぜ。いつまでそうやってカッコつけてる気だよ」
もう一人の陽介「商店街もジュネスも、全部ウゼーんだろ!?」
もう一人の陽介「そもそも、田舎暮らしがウゼーんだよな!?」
陽介「ち…違う…俺は…」
もう一人の陽介「お前は孤立すんのがコエ―から、うまくとりつくろってヘラヘラしてるだけだよ」
もう一人の陽介「一人はさみしーもんな!?みんなにチヤホヤされたいもんなぁ!?」
陽介「ち、違う…やめろ…!」
足立「……」
もう一人の陽介「なぁに焦ってんだか!俺には全部わかってんだよ!」
もう一人の陽介「俺はお前の『影』…もう一人のお前なんだよ!」
陽介「うるさい!お前なんか―」
陽介「お前なんか…俺じゃない!」
もう一人の陽介「ククク…ははははは!」
もう一人の陽介「そうさ…俺は俺だ」
もう一人の陽介「もう、お前なんかじゃない」
陽介「え―」
クマ「ま、まずいクマ!」
足立「え…なにが?」
陽介「…!」フラッ
ゴゴゴゴゴ…
陽介の影「ははははは!!」
クマ「ぎゃーーー!!でちゃったクマ!!」
陽介の影「我は影…真なる我…」
陽介の影「退屈なモノは全部ぶっ壊す!」
陽介の影「まずは…お前からだ!」
足立「……」
足立「…退屈、だってさ」
クマ「さ、さっきのやつらより俄然強そうクマ!」
足立「…ほんとさ、可愛くないよねぇ」
クマ「ア、アダッチー…?」
足立「僕が学生の頃は、勉強しかさせてもらえなかったっての…」
足立「―キミさぁ、どーせロクに勉強もしてないんだろ?顔見りゃわかるよ」
足立「その辺にゴロゴロしてた、くっだらねー奴の目だもん」
陽介の影「うるせえ!!消えちまいな!!」
足立「ケツの青いガキのくせして…!」
足立「メギドラ!!」カッ
ドドォン…
陽介の影「!?うわあああ…!」
>陽介の影は大人しくなった…。
クマ「お、おおお…!?瞬殺クマ…!」
足立「…はー。やれやれ」
陽介「う…ううん…」
クマ「ヨ、ヨースケ!気がついたクマ!」
陽介「あれ…オレ、たしか…」
足立「まったく…手のかかるガキだねぇ」
陽介「あ…」
シャドウ陽介「…」
陽介「お…お前…お前は、俺じゃ、ない…」
クマ「あれはもともと…ヨースケの中にいたものクマ…」
クマ「ヨースケが認めなかったら…またさっきっみたいに『暴走』するしかないクマよ…」
陽介「で、でも…」
足立「バカだねー」
陽介「え…」
足立「君が信じてた『自分自身』も、君が信じてた『小西早紀』も…」
足立「君が君の中で勝手に創った、君にとって都合のいい連中だろ?」
足立「勝手に信じて、勝手に裏切られて…それで彼らに文句言うって」
足立「ちょっとお門違いじゃない?」
陽介「……」
足立「月並みな台詞だけどさ…」
足立「人間、醜い部分も、奇麗な部分もある生き物…なんじゃないの?」
陽介「……」
陽介「チクショウ…ムズイな、自分と向き合うのってさ…」
陽介「分かってた…けど、どーしょもねーし、認めたくなかった…」
陽介「お前は俺で…俺はお前か」
陽介「全部ひっくるめて、俺ってことだな」
自分自身と向き合える強い心が、
『力』へと変わる…
陽介はもう一人の自分…
困難に立ち向かうための人格の鎧、『ジライヤ』を手に入れた!
フラッ…
クマ「ヨ、ヨースケ!」
足立「あーりゃりゃ、いろいろあって、疲れちゃったのかな」
~エントランス~
足立「じゃ、出口よろしく」
クマ「…アダッチー」
足立「ちょっと、早くしてよ」
クマ「…あのね、お願いがある、クマ」
足立「は?」
クマ「最近、この世界に誰かが人を放り込んでるクマ…」
足立(そういえば…言ってたな、そんなこと)
クマ「クマはココに住んでるクマ…」
クマ「ただ、ここで静かに暮したいだけ…」
クマ「アダッチー、強いクマ!人を入れさせるのを止めてほしいクマよ!」
クマ「時々こっちにきたりして、協力してほしいクマ!」
足立「えー…?でもなぁ」
足立「僕、忙しいし。そもそも関係ないし」
クマ「しょ、しょげなぁ…」
クマ「ここにいたら、そのうち死んじゃうクマよ!?」
足立「!…まった。それ、詳しく聞かして」
クマ「えーと…」
クマ「コッチで霧が晴れる日は、ソッチでは霧が出てるはずクマ…」
足立(霧…)
クマ「霧がコッチで晴れるとシャドウが暴れるから、すごく危険クマ」
クマ「クマ、いつも怖くて隠れてるんだけど…」
足立「…ねぇ、放り込まれた人、どうなったかってわかる?」
クマ「うーんと…」
クマ「最初、一人気配がして、またもう一人来て…」
クマ「そのあと、シャドウが暴れだして…」
クマ「そしたら、『人の気配』が消えたクマ」
足立(最初と…次)
足立「2人…!?」
クマ「う、うん…それくらい…」
クマ「たぶん、さっきのヨースケみたいに…自分のシャドウが暴れて…」
クマ「そのまま、抵抗できずに…」
足立「…」
足立(今、僕が当たってる事件と何か…)
足立(霧は…また調べるとして)
足立(何か事件に繋がるものが、出てくる…か?)
足立「…OK」
クマ「え?」
足立「協力するよ。人をいれさせるの」
クマ「! やったクマ!ありがとうクマ!」
足立「ただ、今日はもう…」
クマ「うん、ヨースケのこと、よろしクマ!」
クマ「バイバイクマ~!」
足立[そのあと、ガキのお守りを店員に任せて、一時帰宅]
足立[明日もまた、仕事だ]
足立[ペルソナ・テレビの中・シャドウと殺人事件と…]
足立[明日から面白…オホン]
足立[また、忙しくなりそうだ]
~第3話 禍津覚醒~
~第4話へ続く~
よいこです。毎度短い!
ですが、事件のオチからストーリー構成を鑑みると、これくらいで妥当かな、とも思います。
ちゃんと真犯人も決まってるので、まあ、大丈夫…かな?
次回もまた、勝手にやります。
それでは、違うスレにて。
乙
完結したら総集編たのむ
だい よん わ も おなじ すれっど に かける わかった か ?
短いってわかってんならここに書けやカス
一言で言うとそびえ立つクソ
ただ、周りからボロクソ言われながら完結まで続けられるメンタルは素晴らしい
次はメアリー・スー系「以外」のSSをよく読んで出直してくれ
このスレで書けよと周りから言われてるのに無視し続けるとか馬鹿じゃねーの?
ペルソナ4 the MAGATSU4
ペルソナ4 the MAGATSU4 - SSまとめ速報
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