俺「けいおん!のみんながいちいち可愛いので潜入してみる」 (100)

~読んでいただく前に~

・主、初めての投稿。なので当たり前のことがわかってないかもしれない

・タイトル通りけいおんネタです

・けいおん!のアニメのみの知識で書いています

・キャラ崩壊含みます



SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1424240388

俺「てことで、桜が丘高校の校門前に着きました!」

俺「ですが、ここは女子高。俺男」ドヤッ

俺「このままでは中に入れないので女装して中に入ろう!」

俺「女装完了!!」タッタラ~

俺「それでは早速侵…潜入~」サササッ

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部室!

俺「着きまみた!」

俺「とりあえず無難に隠れる場所を探しておきましょう」キョロキョロ

俺「お、トンちゃんだ。トンちゃんのおいっすー」

トン「プカプカ」

俺「ん~。割と小物はあるんだけど隠れられそうな場所が少ないなぁ」

俺「この倉庫的なとこにするか…でもここだと、みんなが練習を始めたら見えないし」ムゥ

俺「ホワイトボードの裏は…足出しだし横から丸見えだし」ヌゥ

俺「ん?今『てめぇなんてどうでもいいから早くHTT出せや』って聞こえた気がする」悟




くっさ

キーンコーンカーンコーン…

俺「おや?なんともナイスタイミングな終業のチャイム」スットボケ

俺「はやく隠れる場所を見つけとかないと誰か来t」

ドア「ガチャ」

梓「トンちゃんごめんねぇ!昼休みにご飯あげるの忘れちゃ…て……」

俺(女装)「」

梓「」

ドア「バタン」



乙 次も頑張れよ

部室の扉前

梓(え、今の誰?)

梓(一瞬女の人に見えたけど顔が完全に男、というかおっさんだった!)

梓(…不審者?)ザワッ

唯「あれ~?あずにゃんそんなとこでなにしてるの~?」

梓「ゆ、唯先輩…唯先ぱああぁぁい!!」ダダダッ

唯「うわぁお!」ダキッ

律「おやおや~?お熱いですなぁお二人さ~ん」ニヤニヤ

紬「梓ちゃんから抱きついてくるなんて珍しいわねぇ」梓ちゃんGJ

澪「階段の踊り場なんだから危ないぞ」

梓「危ない…そうなんです!危ないんです!」

澪「あ、あぁ…わかってもらえてうr」

梓「そうじゃなくって!部室がです!」

律「はあ~?何言ってんだよ梓~。なんか悪いものでも食っ」

梓「食べてません!部室に変な人がいるんです!!」ワタワタ

紬唯「変な人?」

梓「えっと、格好は女の人なんですけど顔は男、ていうかおっさんで…」

澪「怖い人…男が女で女が男で…」ガクブル

律「いや、それはちょっと違うんじゃないかなー澪さん」

紬「梓ちゃん落ち着いて?とりあえず部室でお茶にしましょう?」ニコッ

梓「ですからその部室に変な人が!!」

唯「なにかの見間違いだよ~。あ~今日の紬ちゃんのお菓子はな~にっかな~♪」ガチャッ

紬「うふふ♪それは見てのお楽しみよ~♪」

澪「おお、おおぉい!」

その頃部室内部

俺(女装)「」

俺(やっべぇよあずにゃんにいきなり見つかったよ…)

俺(あずにゃんの脳内に俺という存在が焼き付けられた瞬間!)ゾクゾク

俺「あぁ…あずにゃんかわゆす…」

俺(じゃなかったどうしよう!)

「ユイセンパーイ!」

俺(唯先輩?!え!唯ちゃんも来たの!?)

俺(HTTの中で1番推しの唯ちゃんがもう来ちゃったよ!)

俺(どうしよ、サイン色紙とか用意してないし!)アタフタ

俺(じゃなくって!早く隠れないと!)

「ブシツニヘンナヒトガ!」

俺(超俺のこと言ってるうぅぅ!)

俺(あずにゃん達が俺の話題を…うほい)フヘヘ

俺(いや目を覚ませ俺!とりあえず今は隠れるんだ!)

澪「おお、おおぉい!」

唯「ほらー。誰もいないじゃ~ん」キョロキョロ

梓「えぇ?!そ、そんなはずは!」バッ

梓「…」

梓(い、いるーーーーー!!)

梓(ホワイトボードの裏に思いっきりいるんですけどーー!!)

梓(もしかしてあれで隠れてるつもりなのーー!?)

律「なんだよ梓ー。さっさと入…」

紬「りっちゃん?どうかしたn」

澪「ま、まさか…本当に誰かいr」

律紬澪(なんかいるーーー!!)

律「え、ちょ、え?」

澪「ミエナイミエナイ…ナニモミエナイ…」ブルブル

唯「みんなどうしたの~?早くお茶にしようよ~」足ブラブラ

律(それどころじゃねぇって!できるなら今すぐ180度ターンしてダッシュして帰りたい!)

紬(だけど…唯ちゃん一人残して行くわけには…)

梓(唯先輩に教えたいけどあのおっさんが何かしてくるかもしれない…)

澪(コワイヨー…コワイヨー…)グスン

律「そ、そうだなー。お、お茶にしようかー!」ビクビク

澪「ふえぇ~…」ビクビク

紬「すぐに煎れるわね~」ケイカイ

俺(よし、なんとかバレてない!)

律(唯は気づいてないみたいだし、変に騒がれると危険だ…)

梓(唯先輩に気づかれないうちになんとか自然に外に連れ出さないと…)

紬(澪ちゃんは戦力外として…)

律紬梓「…」コクリッ

唯「あずにゃんどうかしたの?目が泳いでるけど」

梓「え!?い、いえ!なんでもないですよ!」

唯「りっちゃんもなんか静かだし」

律「あた、あたしだってたまには静寂に身を任せて紅茶をたしなんだりするんだぜ!?」

唯「澪ちゃんはさっきから震えっぱなしで机やティーカップがカチャカチャ鳴りっぱなしだし」

澪「見えないキコエナイミエナンシキコエナンシ…」ブルブル

唯「紬ちゃんってそんなに汗かきさんだっけ?」

紬「あ、これはさっき手元が狂っちゃって紅茶を頭からかぶっちゃったの~」

唯「あ~、あるよねぇ」

律(あってたまるか!)

俺(さて俺。これからどうするか)

俺(急だったしホワイトボード裏という一か八かに賭けたがなんとかばれずにすんだが)

俺(このままじゃいつか見つかってしまう)

俺(でもへたに動けないこの事実)

俺「やっぱもう少しこのまま待機してみますかー」

唯「え?」

俺(やべっ!つい声出しちゃった!)

梓(この状況で自分の存在をアピールしてきた!?それはつまり、見つけてほしいってこと!?)

唯「今…声が聞こえなかった?」

紬(見つけてほしい…つまり、それはあの人にとって好都合。つまり!)

唯「なんか声が男…ていうよりおっさんだったような」

律(やつは私たちに接触しようとしている!)

唯「なんかあっちらへんから…」ガタッ

紬「待って唯ちゃん」ガタッ

唯「へ?」

澪「紬…?」

紬「ここは私が行くわ」

律「やめろ紬!危険すぎる!」

梓「そうですよ!触らぬ祟りに髪は無しですよ!」

澪「梓…驚くほど違うぞ」

梓「…」///

紬「ここで私が行かなくても唯ちゃんが行くわ。それに唯ちゃんが行かないとしても、皆が帰るときに通る道」

紬「それならせめて、先手を打つわ!」ダッ

律「紬いいいぃぃぃぃぃ!」

がんばれおっさん

なぜおっさん………?

ホワイトボードスライド

俺(女装)「!」

紬「あ、あなた…一体誰ですか」ケイカイ

唯「うわー!誰あの人!進入部員の人!?りっちゃんのお父」

律「唯、さすがのあたしも怒るぞ?」

俺(紬ちゃんが真正面にーイエッス!)

俺(じゃなくてじゃなくて!やばいよこれどうしよこれ!)ドキドキ

梓「あああなあななあなたそんなとこころで何をしぅててて」ユビサシ

俺(かくなる上は…)

 1、「新入部員です♪」
 2、「田井中、と申します」
→3、「開き直る」

俺「うへへへ~不審者だよ紬ちゃ~ん」ガバァ

澪「ひぃっ!」









>>16俺「応援ありがとう!がんばるぞ俺は!」
>>17書き主がおっさんだからです

~3分後~

俺「あの…ぼんど…ずみばぜんでぢだ…」ボロッボロ

紬「ふぅ。久々に人をボッコボコにしたわ♪」パンパンッ

唯「おぉ~!紬ちゃんかっこいー!!」パチパチパチ

俺「ま、まざがメリキェンシャックをおぼぢだどば…」

紬「お父様がもしもの時のために持っておきなさいってプレゼントしてくれたの~♪」

俺「さ…ざようでずか…ゲハッ」吐血

律「あー…あのさぁちょっと言いにくいんだけどさぁ…」

律「紬のおかげで助かったけど…2人ほど別の世界から帰ってこないんだが…」チラッ

澪「ハハ…みるみる顔の形が…アハハ…赤い飛沫が…あっちこっちに~…」

梓「トンちゃ~ん。スッポンってどこを食べるんだろ~ね~。肉?皮?内臓?…あ、内臓といえばね、さっきあの人が口かr」

律「梓ーストップだー。そこから先はあたしでもフォローできん」


俺「ごぼはぁっ!」ビチャビチャ

俺「はぁ…はぁ…ゲッホゲホッ!」

唯「ねぇ紬ちゃん。この人どうするの?」

律(何その怖い質問)

紬「そうね~。お父様のご友人に人間サンドバックが欲しいって方がいらしたからその方に譲ろうかしら」

律(よし、これから紬にちょっかいを出すのをやめよう)

唯「そっか~…」

俺「ぢょ、ぢょっど待って!」

紬「あら、まだ口が利けるのね」ポキポキッ

俺「違うんでず!いや、違うんでございまず!」

俺「先ほどのご無礼は謝ります!だけど聞いてください!なんで俺がここにいるかを!」

唯「変態だからでしょ?」

俺「グサッ」

俺「ち、違います!」

紬「違うの?」

俺「いえ…ちょっとはあったかなーみたいn」

紬「ふんっ!」ゴスッ

俺「うごばあぁ!」

紬「もしもし斉藤?すぐに車をまわしてちょうだい」

俺「スト…スト…ップ…」プルプル

紬「もう、なによぅ」

俺「俺…放課後ティータイムの…ファンで…ゲハッ」

唯「え!?」

俺「去年の文化祭…グホォッ!みなさんのライブを観て…」

律「なんと!」

俺「みなさんともっとお近づきになれたらいいなぁ、でも俺おっさんだし…と葛藤すること1年」

俺「みなさん5人のうち4人は今年で卒業と聞きまして…」

紬「どこで?」

俺「ちょちょいっと職員室に忍び込」

紬「そーっれ!」

俺「うぎゅううぅぅぅ!」

唯「おぉ!紬ちゃんがおっさんの首を絞めながら持ち上げてるー!すご~い!」

律「紬、さすがにそれはその…死んじゃうんじゃないか?」オソルオソル

紬「大丈夫よりっちゃん!ふんっ!琴吹家の力を使ってこの男をもともとこの世に存在しなかったことにしてみせる!」グッ

俺「はな…話を…最…後……まで……離し…て…」


ご飯と風呂ってくるので、ここでDEAD ENDにするか、まだ続けるかコメントいただけるとうれしいです

終わり

終わりでいい

続ける必要がどこにあるのかアピールしてくれ

マジでつまらんな

ハッピーエンドで

これはこれで面白い
ハッピーエンド

いつまで飯食ってんだこの>>1

オワコンにはゴミしか残らんな

>>25まで見て悲しい気持ちになってたが、「よく使うサイト」でここが出たのでなんとなく見たら嬉しいコメントが増えてた…
下げ進行でこっそり更新します

唯「紬ちゃん紬ちゃん」

紬「ちょっと待ってね唯ちゃん!もうすぐ落とせるから!」ぐっ

唯「その人、離してあげてくんない?」

紬「え?」

唯「だって、私達HTTのファンだって言ってくれたよ」

紬「!」

唯「しかもしかも去年の文化祭から!やり方はちょっと間違っちゃったかもしれないけど、
私達のファンだって気持ちは本物だと思うんだ」

紬「唯ちゃん……分かったわ」パッ

俺「」ドサッ

律(あれ?手遅れじゃね?)

俺「…唯ちゃん…ありが…とう…」ゴホッゴホッ

唯「あなたもありがとうね!私『ファンです!』みたいなこと言われたことなかったからすごく嬉しいよ!」ニコッ

俺(天使!いや女神!)

澪「間に割って入って悪いんだけど…」

律「お、澪しゃん復活ですか」

澪「その…あなたはこれからどうなされるんですか?」

俺「これからか…HTTのみんなと仲良くなりたい!としか考えてなかったからな」ムムム

澪(仲良くなろうとする格好に見えない)

唯「あ、じゃあさ!こういうのはどう?」挙手

俺「?」

梓「トンちゃ~ん。やっぱり人の血って赤一色なんだよ~」

~平沢宅!~

唯「憂ただいま~」

憂「お姉ちゃんおかえうえぇ!?だ、誰その人?!」

唯「HTTのファン様です」フンスッ

俺「お邪魔します~」

憂「お姉ちゃん答えになってないよ!その…お姉ちゃんとはどういった…」

俺「あ、すみません。平沢唯さんとはお付き合いさせ」

唯「ないよ」

俺「は、はいすみません。その、今晩お世話になりますおっさんです。気軽におっさんって呼んでください」ペコッ

唯「それじゃあ結局おっさんのままだよ~」

俺唯「WAHAHAHAHA☆」

憂「…」

俺「あれ?なんかだだ滑りじゃない?ていうか、俺すごい睨まれてる気がするんだけど」コソッ

唯「おかしいな~。憂なら笑ってくれると思ったのに~」

俺「あの目つき…完全に俺を敵視」

唯「まぁ上がって上がって~」

俺「お、お邪魔しま~す」スタコラ

憂「…」

~時は戻って放課後!~

澪律梓「「唯(先輩)の家に泊める~!?」」

唯「うん。ほら、うちってお父さんもお母さんもほとんど家にいなくってさ~。憂がいるから寂しくはないんだけど、
憂よく力仕事とかもしてるからさ~。男手あると助かるんだよね」

梓「え?そんな理由で?」

唯「どうかなおっさん」

俺「喜んで」キリッ

澪「唯!さすがにそれはまずいだろ!そもそも憂ちゃんにはどう説明するつもりなんだ!」

唯「憂なら大丈夫だよ~。憂の心の広さは宇宙に匹敵するからね!」フンスッ

紬「…分かったわ唯ちゃん。でもその代わり条件があるの」

唯「なに?紬ちゃん」

紬「唯ちゃんの家に監視カメラの設置、あと玄関先にSPを置かせてちょうだい」

俺(うわぁ~俺信用ねぇー。…そりゃそうか)

紬「本当は24時間SPを唯ちゃんと憂ちゃんに付きっ切りにしたいんだけど、2人とも花も恥らう女子高生。
そこまでやるわけにはいかないと思って考えたんだけど…」

俺「大丈夫!2人になにかあったら俺が助けるから!」ドンッ

紬「監視カメラは24時間体制で監視、SPには像も1発で即死する毒物入り麻酔銃を常備させておくわ」

俺「麻酔銃っていうか永眠銃ですね」ニッコリ

紬「だから身の危険を少しでも感じたら『助けてー!』って叫んでね!SPが駆けつけて間髪入れずおっさんに発砲するから!」

俺「わー。もう俺が悪者なの前提なんだね」

唯「わかったよ紬ちゃん!」

俺「わかっちゃったよ」

律「話は聞いた!本当は部長として…いや、唯の親友として止めたいんだが…ここは唯と憂ちゃんを信じるよ」ポンッ

梓「唯先輩…絶対明日も学校来てくださいね!」

唯「もちろんだよあずにゃ~ん」スリスリ

澪「唯…私にはなにもできないけどさ、相談に乗るぐらいはできるからさ。
もしおっさんの処分に困ったら頼ってくれよな!」

唯「ありがと~澪ちゃ~ん」

俺(俺の扱いに誰か疑問に思わなかったんだろうか…)

~そして平沢宅~

憂「…じゃあご飯の準備するねお姉ちゃん」

唯「お願いするよ憂~」

俺「あ、何か手伝うy」

憂「座ってろ」

俺「は、はい…」

俺(振り向きもしなかった…)

唯「ごろごろ~。ごろごろ~」ゴロゴロ

俺(マイエンジェ~…見てるだけで癒される)

俺「あ、あのさ」

唯「ん~?」ゴロゴロ

俺「今日はありg」

憂「はいお姉ちゃん、ご飯できたよ」ドンッ

唯「わ~おいしそ~!まぁ憂の作ってくれたご飯だからおいしいのはわかってるんだけどねぇ」

俺「すっげぇ!これ憂ちゃんが全部作ったの!?」

憂「お姉ちゃん、お茶は冷たいのと温かいのどっちにする?」

俺「あれ?無視されちゃった?」

唯「あったかいので~」

憂「はい、じゃあ煎れてくるね」

唯「ありがとー憂ー」

俺「てかあれ?この皿の数は…)

唯「あれ~?憂~、おっさんのご飯がないよ~?)

憂「…ちっ」

俺「!」

憂「ごめんねお姉ちゃん!あまりにも急だったからご飯の材料準備できなくて…」

俺「あーいいよいいよ!急に押しかけたのはこっちだし!適当に外で買ってくるよ!」スクッ

憂「分かってんならさっさと行けよ」ボソッ

俺(あ、これは俺嫌われてますわ)

俺「じゃあちょっと行ってキリマンジャロー!なんつtt」

憂「…」ギロッ

俺「行ってきまーす…」スタコラ

俺(はぁ…俺の知ってる憂ちゃんはもっとこう…優しさの塊というか、優しさの象徴的存在だったんだけどなぁ)

玄関「ガチャ」

俺「うおぉ!?」

SP「…」

俺「マ、マジでいるよ)サササ

俺「…」トボトボ

俺(おかしいなぁ。俺の脳内だと今頃みんなとキャッキャウフフな展開になってるはずだったのに…どこで間違えたんだろう)遠い目

俺(コンビニ到着っと)

俺(あんまり金無いしカップラーメンとおにぎりでいいや)

俺(おにぎりはやっぱツナマヨだよね!)

俺(ごみ出すのも気が引けるし公園で食って帰ろう…)

俺(…憂ちゃんの手作りご飯、うまそうだったなぁ)ズルズルズルル

俺(匂いだけでうまいって分かったし)モグモグ

俺(ごちそうさま……帰ろ)スタスタ

俺「うおぉおう!?」

SP「…」

俺(忘れてた…)サササ

俺「ただい…」ガチャ

俺「あれ?」ガチャガチャ

俺「あれれれれ?」ガチャガチャガチャ

俺(鍵閉まってるうぅ!?)ガーン

SP「ぷっ」

俺「!!?」バッ

SP「…」

俺(ちきしょーー!!)ダダダッ

~翌朝!~

俺「公園で夜を越しました」

俺「いや~、全然寝れなかった~」ノビー

俺(あ、やべ泣きそう)

俺「さーってと。どうしよっかな。憂ちゃんに間違いなく嫌われてるし
家には行かないほうがいいだろうなぁ…」

俺「……部室に行こ」

馬鹿が調子に乗ってさらにつまらなくなる典型

よく使うサイトって>>1が何度もここ見てるからそうなったってだけじゃねーの?

無理して続ける必要はないんだよ?

>>42
無理はしてない!なんか書きたいなって思って書き始めた本人だから続けてって言う人が少なからずいてくれてるだけで
楽しく書かせてもらってる。更新は飛び飛びになるけど

~部室!~

俺「到着!昨日と変わりないな…って言いたいけど血の跡がそこかしこに…」

俺「…綺麗にしとこ」フキフキ

俺「ついでに部室全体を綺麗にしよっかなぁ。することないし」

俺「まだ8時前か。みんなが来たときに驚くほど綺麗にして部室も俺へのイメージも綺麗さっぱり!好感度うなぎ上り!これだ!」

~昼過ぎ!~

俺「よ~しっと。これであらかた終わったかな。あとは…」チラッ

ドラム「…」

キーボード「…」

トン「ん?」

俺「この3つかぁ」

俺「しかし、これらはみんなの宝物。勝手に掃除とかしていいもんだろうか」ウーム

俺「楽器って独特の手入れとかありそうだし、あずにゃんは自分でトンちゃんの水槽洗ってたはずだし」

俺「ん~…触らぬ神に祟りなしだな、やめとこ。もし掃除してもいいんだったら明日やればいいし」

俺「ふわーぁ…昨日寝れてないし掃除したら眠たくなってきたな…」

俺「ちょっと寝よっかな…みんなの邪魔にならないように隅っこのほうで…」ゴロン

俺「布団ほしい…けど…寝れそ……」zzz

~放課後!~

律「あ~あ。みんな掃除当番で遅くなるんだってさ」

ドア「ガチャ」

梓「ちょ、ちょっと律先輩!昨日の今日でそんな急に開けちゃ…」

俺「…スー…グオォー…グー…」

梓「やっぱりいた…しかも部室の真ん中で寝てるし」

律「あ、梓…」プルプル

梓「はい?なんですか律先輩」


律「見ろよ…部室が…」

梓「……綺麗に…なってる…」

律「どこもかしこもピッカピカだぜ!?床とかこれワックスしてあるんじゃね!?ツルツルだぜ!」

梓「ホントだ…おっさんがやってくれたの?」チラッ

俺「…ムギュー…ムニャ……薩摩藩…スー」

梓「どんな夢見てるんですかね」クスッ

律「ひゃー!滑る滑るー!楽しー!」ツルーン

梓「もう、危ないですよ!それよりどうします?この人起こします?」

律「寝かしといてやろうぜ。よく眠ってるみたいだし」ツッツルリーン

~十数分後!~

澪「遅くなった!悪い!」

ドア「ガチャ」

紬「お掃除が長引いてしまったの♪」

唯「…」トボトボ

梓「あ、みなさんお疲れ様です!」

律「遅いぞ澪~。ほら唯も、元気出せって」

梓「唯先輩、なにかあったんですか?」

律「あ~…それがさ?昨日おっさんがご飯を買いに出て行ったっきり家に帰って来なかったらしくてさ」

澪「唯はすぐお風呂に入って部屋にいて気付かなかったらしくて…」フゥ

唯「おっさん…今頃寒くて震えてるよ…私が気付いてあげれば…」ウルッ

梓「そんなことが…でもおっさんならそこに…」チラッ

唯「え?」バッ

俺「ンー……ンゴ?…ングング…」

唯「おっさん…!おっさーん!!」ダダダッ

俺「同盟ぜよ?!」ガバッ

唯「うわっ!?」ツルッ

俺「!危なっ!」ガシッ

俺(こういうのってアニメとかならではと思ってたけど、案外体が動くもんなんだな…)

唯「心配してよ~心配だったよ~ありがと~ごめんなさ~い!」ダキッ

俺「え?え?」

俺(なにこのオイシイ展開……いい匂い)クンカクンカ

澪「なんだか部室が綺麗になってるな」キョロ

律「おっとそうだった。なぁおっさん」

俺「はい!」

律「もしかして…いや、もしかしなくても部室を綺麗にしてくれたのって…」

俺「…俺じゃないよ?」

皆「「え!?」」

俺「俺が部室に来たときから綺麗になってたんだよな~。で、居心地いいし寝不足だしで気付いたら寝てたや」タハハ

梓「なんだ…てっきり…」

俺「多分昨日の夜に掃除の業者さんでも来たんだよ」

俺(よく考えたら『俺がやりました』なんて言ったって恩着せがましいし、
『勝手なことしくさりやがってぇ!』ってメリケンサックの餌食になるかもだし…)ブルブル

紬「さわ子先生に聞いてきたけどそういう業者さんは来てないそうよ」

俺律「はやっ!」

澪「そうなると誰が掃除を…?」

紬「私、こんなこともあろうかと部室に監視カメラを設置してるの~♪」

俺(ギクッ!てか琴吹家怖い)

梓「それって犯」

唯「わぁ~観よう観よう!この事件の犯人と見つけよー!」キラキラ

澪「唯もすっかり元気になったな」

俺「唯ちゃん元気なかったの?」

唯「そりゃそうだよ~!おっさんがいなくなってたんだよ~?」

俺「え!それってつまり、俺のことがs」

唯「放課後ティータイム公認のファン第1号だもんね!」フンスッ

俺「ですよねー」

紬「私は認めてないわ♪」

俺「」

梓「監視カメラの再生準備できました」

俺(oh)

律「それじゃあ軽音部部長・この田井中律が再生ボタンを押させていただきます!」

俺「あ、俺ちょっとトイレに…」ソロー

紬「あ~、拳が疼くわ~!」ポキポキバキペキ

俺「いっや~何が映ってるか楽しみです!」スチャッ

律「再生~…スタート!」ポチッ

~ビデオ・9:20~

俺『ふわっふわっタ~イム(ふわっふわっタ~イム)
ふわっふわっタ~イム(ふわっふわっタ~イム)♪』キフキ

~ビデオ・10:54~

俺『窓もピッカピカだぜ!ピッピカチュウ!なーんちゃt』

~ビデオ・12:50~

俺『よ~っしっと。これであらかた終わったかな。あとは…』チラッ

律「ま、まさか…」

紬「私達の命…いえ、それ以上に大切にしてる楽器に…」

梓「トンちゃんの世話は私の…」

俺『ん~…触らぬ神に祟りなしだな。やめとこう』

皆「「おぉ~!」」

律「って!結局掃除してたのおっさんじゃねぇか!」ズビシッ

俺「うぐっ!」

唯「なんで嘘ついたの?」

俺「なんていうか…掃除を始める前は少しでも昨日の罪滅ぼしになればと思ったんだけど…」

俺「いざ終わってみるとそれって自己満足であって、逆に迷惑だったんじゃないかなーって思って…
咄嗟に嘘つきましたー!すみませーん!!」土下座

紬「殺そ!殺しましょ!」バキベキベキ

俺「ひぃ!」

澪「まぁまぁムギ。嘘をついたのはよくないけど、してくれたこと自体はとてもありがたいことじゃないか」

俺「澪ちゃん…」

律「そうそう。終わり良ければ全て良しだ。だからさ、ここは1つ、おっさんを許してあげようじゃないか」

俺「りっちゃん…」

唯「私達のことを考えてしてくれたんだね。ありがとうおっさん」

俺「唯…ちゃん…」ウルル

おもしろい
はよ

>>52ありがとう…ありがとう!!

律「おやおや~?男の子がこんなことで泣いちゃうのかな~??」ニヤニヤ

俺「ち、違う!これはあくび的なものが出てだな」

梓「また嘘をつきましたね」クスッ

俺「あ、いっけね♪」

皆「「わははははは」」

紬「…ふぅ~。そうね。昨日のことがあったから、正直あまりいい感じはしなかったのだけれど…」

俺「すみません!すみません!」土下座土下座

紬「みんなもこう言ってるし、私も許してあげるわ♪」

俺「あ…ありがとうムギちゃん!」

律「さ~って!部室も綺麗になったことだし」

梓「…!練習ですね!」

律「いや、ティータイムかな~っと…」

梓「」ズコー

紬「お茶が入ったわよ~♪」

唯「ほらほらあずにゃん。お茶が冷めちゃいますよ~?」

梓「…んもぅ」

唯「ほらおっさんも」

俺「うぇ!?」

紬「おっさんのも淹れましたよ♪」

俺(俺の分…ムギちゃんの…ティー!)フオォー!

俺「ありがとう!ありがたくいただきます!」フオォー!

紬「今日のケーキはチョコロールケーキなの~♪」

唯「わ~い♪ロールケーキロールケーキ~♪」キャッキャッ

澪「これはまたお高そうな…いつもありがとうな、ムギ」

紬「私が好きでしてることなんだから気にしないで澪ちゃん」ニコッ

俺(昨日のことが嘘のように幸せだあぁ!)ウルウル

律「さて、じゃあ今日の話題はおっさんについてだな」

俺「むしゃむしゃ……俺!?」ゴックン

唯「おっさんのこと、いろいろと教えてよ~」

俺(響きがエロい…)

梓(響きがエッチな感じです…)

澪(いろいろ…イロイロ…)///

今の速報にはこういうのが足りないよな
支援

>>56
支援感謝ァ☆更新速度遅めでスマン

律「じゃあおっさんに質問がある人は挙手ー!」

唯「はいはいはいはい!!はーーい!!」

律「では一番手唯、どうぞ!」

唯「おっほん。えー、好きな食べ物はなんですか?」

律(あんなに気合入れて手を上げて…)

梓(質問内容はそれですか唯先輩…)

澪(まぁ唯らしいけどな)クスッ

俺「好きな食べ物は~…麺。特にラーメンが好きかな」

唯「ほほー。何味が好きなの?私は~…醤油だね!」

俺「醤油か~通ですねぇ。俺は割ととんこつが好きかな。どの味も好きだけど」

唯「え~。醤油の方がおいしいよ~醤油にしちゃいなよ~」

俺「たはは…」汗

律「ほら唯、いつまで引っ張ってんだ次行くぞ次。では次質問ある人~はーい!
はい、一番早かった田井中さんどうぞ!」

澪「なんて無理矢理なんだ…」

梓「律先輩にはたまに呆れを通り越して尊敬する時があります」

律「それあたし褒められてるの?まぁいいや」

律「おっさんは~、彼女とかいるんですか~?」ニヤニヤ

俺「」ズダーン

唯「おっさんが後ろに倒れた!」

梓「しかも受身なしです!」

紬「だ、大丈夫ですか?」

俺「大丈夫大丈夫…威力の強い質問に耐えられなかっただけだからさ」ヨイショッ

俺「え~っとなんだっけ?彼女?」

律「いえっす~」

俺「……」

律「ん~?」ニヤニヤ

俺「……いです」ボソッ

律「へ?」

俺「生まれてこのかた、一人ともお付き合いしたことがないです!!」ウワーン

律「あちゃ~」ゲラゲラ

紬「ぷっ…ぷくく」プルプル

俺「もう2○(ピー)歳になるけど一切したことありまっせん!そりゃそうですよ!
イケメンじゃないし?いいとこ無しだし?」ヤケクソ

唯「女装して女子校に入ってきちゃう変態さんだしねー」ゴクゴク

俺「ぐっはあああぁぁぁぁ!」ズダーン

唯「!!どうしたのおっさん!?」

澪「いや、今の唯の発言のせいだよ」

梓「唯先輩の天然っぷりには『ド』が付きますからね…」

俺「ふ、ふっふっふ…なかなかいい右ストレートだったぞ唯ちゃん。だが俺は負けないさ!
まだ残された余生、どこで運命の出会いってのがあるか分からないからなぁー!」メラメラ

澪「あ、今の新しい歌の歌詞に使えるかも」メモメモ

律「わっひゃひゃひゃ!そりゃいいや!じゃあさ、あたしと付き合ってみる?」

俺「え、いいの?」

律「冗談だよ…そんなマジの目で見ないでくれよ」

俺「すんません…」ショボン

律「…はい次の質問ある人~?」

梓「じゃ、じゃあ」挙手

律「はい梓ー!」ズビシッ

梓「その…おっさんさんは」

俺「おっさんでいいよ?」

梓「じゃあ…おっさんはいつまで軽音部にいられるんですか?」

俺「」ウルッ

澪「あ、おっさんが表情を崩さずに涙を流してる…」

律「梓~。さすがにかわいそうだって」

梓「い、いえ!別にいるのが嫌とかじゃなくてですね!?」

紬「じゃあどうして?」

梓「その…先輩達は今年で卒業…しちゃうじゃないですか…そしてら私は一人で…」

俺「もし俺がその後もいるとなると…二人きりになるから…い、嫌…と…」グスン

唯「あずにゃ~ん。おっさんの心がみるみるボロボロになっていってるよ~?」

梓「いえいえ!むしろ逆です!」

梓「もし残っていただけるのなら次の新歓ライブとかも手伝っていただいたり、
部員の数埋めだけでもできたら嬉しいなって…」

律(数埋めって…けっこうズバッと言うなぁ梓のやつ)

俺「残ったほうが…あずにゃんは嬉しいの?」

梓「えっと…まぁ簡潔にいうとそうなります」

俺「残る」キリッ

梓「え?」

俺「残る残る!残らせていただけるなら残りたいです残らせてください!」ペコッ

俺「あ、でも楽器とかはできないけど…」

梓「さすがにそこまで期待してませんよ」クスッ

俺「うぐっ…まぁいいや、とにかく!答えは残る、だ!」

律「さぁって、我らが軽音部の行く末も明るくなってきたところで、次のしっつもーん!」

紬「はい♪」挙手

律「ではむぎむぎ~!」

紬「男の人がどうやって女子校に残り続けるの?」

俺「あ」

梓「あ」

紬「ふふ♪そんなことかもと思って、おっさんを軽音部特別顧問ってことで手配しておいたわ♪」

唯「ムギちゃんすごーい!もうなんでもありだね!」

俺「特別顧問…なんかかっこいい肩書きだなぁ!お手数をおかけして申し訳ない」

紬「いいのよ、私がしたくて勝手にしてるだけだから♪」

律「それじゃあ最後の質問者は~…み」

扉「バーンッ!」

さ「待ちなさい!私を忘れてもらっちゃあ困るわ!」デデ~ン

唯「さわちゃん!」

律「さわちゃん!」

俺「さわちゃん!」

さ「は?」

~説明中!~

さ「なるほどね~。私の知らない間にそんなことが…」フム

梓「今思うと、なんで昨日誰も先生に知らせるってことを思いつかなかったんですかね」

澪「人って動揺すると当たり前のことができなくなるって聞いたことがあったけど…
まさに昨日のがそういうことなんだな…」

さ「話はだいたい分かったわ。とりあえず私は教師として警察に通報すればいいの?」ピッポッパッ

俺「ちっがあああああう!!」

さ「うふふ、冗談よ冗談。立場上一応、ね?」

律「本音を言うと?」

さ「お約束かな~っと!」アハハ

俺「おっぷす」

唯「ところでさわちゃんは何しに来たの~?」

さ「んもう!そんなのティーブレイクしに来たに決まってるじゃない!」プンスカ

律「今さらなんだけど、一応教師ですはい」

紬「はい、先生の分入りましたよ~♪」カチャン

さ「ありがとう琴吹さん」ゴクッ

さ「はぁ~ん///このために仕事してるようなものよね~~ん」クネクネ

紬「お粗末さまです♪」

俺(うん、俺の知ってるムギちゃんだな。昨日のメリケンムギちゃんが夢だったんじゃないか?と思えてしまうほどに)

梓「そういえばおっさんは今日も唯先輩の家に泊まるんですか?」

俺「えっ…う、う~ん…今日は…遠慮しとこうかなぁー…と」

俺(憂ちゃんに会うのが怖い…何かされるとかじゃなく、あの優しい憂ちゃんに邪険にされるかもと思うと…)ガクブル

唯「えー!おっさん今日こそウチに泊まっていきなよ~!」

俺「う、う~ん…」

さ「なによ。聞いたよりも人気者じゃない」ゴクゴク

澪「まぁそうですね。おっさんもおっさんなりにおっさん的に頑張ってるみたいですから」

俺「やっぱり若い女の子しかいない家に泊まるっていうのはよろしくないような気がして…」

俺(唯ちゃんには悪いが適当に理由をつけて断らせてもらおう)

唯「え~…男の子がいれば……あ!じゃありっちゃん家に泊まらせてもらいなよ!」

俺「ほあ?!」

律「へけ?!」

唯「いいよね!?りっちゃん!」

律「いやいやいや!ウチはダメだって!お母さんに怒られちゃうよ」

澪「3日ぐらい前『お父さんの出張で2週間ほど聡と二人だー!めんどくせー!って言ってなかったか?』

律(澪のやつ余計なことを!)

律「そ、そうだった…けかなー。あー、でもでも、聡は人見知りだからな~。きっと無理なんじゃないかな~?」

澪「ゲームの相手でもしてやればすぐ打ち解けられるだろ?」

律(み、澪のやつ!)

律「あー!そういえばウチ今『他所の人立ち入り禁止令』ってのが出てて!
…あれ?おっさん?」

俺「うぅ…ひっく…ふえぇ…」

唯「あー!りっちゃんおっさんのこと泣~かした~!」

律「ええぇ!?」

澪「そこまで頑なに拒否ることないじゃないか。おっさんがかわいそうだろ」

律「わわ、わかったよ!おっさん、今日はウチで泊まっていいから!だからもう泣くなって!な?」ポンッ

俺「りっぢゃあぁん。ありがどおぉぉぉ」ベチョベチョ

律「わかったわかった。さ、そうなると家の片付けとかしなきゃいけないし今日は帰らせてもらうわ」

澪「そうだな。まだ少し早いけど今日は帰るか」

梓(あれ?練習は?)

さ「え~…私はもっとティータイムを楽しみたかったのに~」

紬「私がお付き合いしますわ先生」

さ「本当!?ありがと~!」

紬「Σb」

律「Σb」

律「じゃ、さわちゃんのことはムギに任せてるとするか」

~田井中家~

玄関「ガチャリ」

律「ただいま~…って聡、何やってんだこんなとこで」

聡「あ、姉ちゃんおかえり。何って、友達ん家泊まりにいくんだよ。昨日言ってただろ?」

律「え”」

律(昨日はおっさん事件で疲れてて全然覚えてねぇ…しかも今日はそのおっさんが来てるし)

律(ていうか、聡が泊まりに行くってことは…)

聡「じゃあいってきまーっす」ダッ

律「えちょまっ!」

俺「うぉっと」

聡「あ、すいませ…え…」

俺「え?」

聡「その…もしかして、姉ちゃんの彼氏さんですか?」

俺「ほっ!?」///

律「な、なに意味わかんねぇこと言ってんだバカ聡ー!」

聡「うわぁ!姉ちゃんに捕まる前に行きます!姉ちゃんのことよろしくお願いします!」ペコリ ダダダッ

律「ちくしょー聡のやつ~!帰ってきたらコメカミぐりぐりしてやる~」ガルル

俺「礼儀正しい弟さんだね。あの歳であんなに礼儀正しい子はなかなかいないよ」ウム

律「そうか~?褒めすぎなんじゃないか~?」ケタケタ

俺「…えぇっと。やっぱ俺、泊まるのやめとこっか?」

律「いんや!オトコりっちゃんに二言は無い!」ドンッ

俺「いや、女の子だから聞いたんだけど?」

律「あ、オトコって漢字の『漢』のほうね。それに、ほら」クイッ

俺「んん?…うっわぁお」

SP「…」

律「ムギのやつ、気を利かしてくれたみたいだな」

俺(俺やっぱし信用無い?)

律「ささ!入った入った。遠慮はいらないぜ?」

俺「それじゃあ…おじゃましま~す」

~平沢家~

唯「憂ただいま~」

憂「お姉ちゃんおかえりなさーい」

憂「…」キョロキョロ

憂(よし!今日はおっさんいない!)ガッツポーズ

唯「憂~?」

憂「あ、ごめんねお姉ちゃん!すぐご飯にするから♪」ルンルン

唯「?」

~田井中家~

俺「いだ、いただただだだ」

律「腹でも痛いのか?ってぐらいに噛んでるぞ?」

俺「いたたきだす!」

律「…まぁいいや召し上がれ」

俺「ぱくっ…もぐもぐ」

律「ど、どうかな?」ドキドキ

俺「うめえええええぇぇぇぇ!!」

律「近所迷惑」

俺「あ、ごめん」


俺「それにしてもマジでうまいよ!これ本当にりっちゃんが作ったの?!」バクモグムシャ

律「もー。それもう100回ぐらい言ってるぞー?」プンスカ

俺「いやぁ~、何回聞いても疑いたく」

律「ドラムスティックって叩くためにあるんだぜ?」スチャッ

俺「ジョークじゃないですか~」

律「ま、それぐらいおいしいって思ってくれてんなら作った甲斐があるってもんですな」テヘヘ

俺「バクバクモグモグ!うぇ?」

律「あ!これあたしの分もあるんだから食いすぎるなよな!」

俺「ごめんごめん。おいしすぎて箸を止められなかったよ」

律「ったく…」

俺「そういやぁ外のSPさんはお腹減ってないんだろうか?」

律「あー。それならさっきおにぎり出しといたから大丈夫だ」モグモグ

俺「おぉー!」

律「お仕事に差し支えないように片手でも食べられる、昔ながらの日本料理の原点にして頂点!」ドンッ

俺「おおぉぉー!!」

律「日本人はやっぱ米だよ米」ドドンッ

俺「いよっ!律総理大臣!日本の未来は明るいねぇ!」

律「静まれぇ~い」

俺「…」ピタッ

俺「りっちゃんりっちゃん」

律「んー?」パクパク

俺「恋人同士がよくやる『あーん』って食べさせてくれるやつやらない?」

律「やんない」モグモグ

俺「はい…」

俺(この流れならいけると思ったんだけどな)

俺「ごちそうさまでした!」(^人^)

律「お粗末さん。じゃあちゃちゃっと洗い物を…」

俺「あ!洗い物ぐらい俺がやるよ」

律「お客さ~ん。今日ぐらいゆっくりしてってくんなせぇよー」

俺「いーや。こんなによくしてもらったんだ。洗い物ぐらいさせてください。じゃなきゃ下噛んで死んでやる!」

律「あー…それはいいなぁー」

俺「うぅ…うぅ…」フルフル

律「わー!冗談だって!じゃ、お言葉に甘えようっかなー!」

俺「合点でい!」

俺(これでりっちゃんの使用済みのお箸を…)ウェッヘッヘ

律「おっさんの洗い物テクがどんなものか見せてもらおっかな)

俺「」

俺「…っしと。終わりましたよーっと」

律「はいありがとさん。じゃあ次は風呂だな。ちょうど今沸いたとこだし入ってきなよ」

俺「いやいやいやwwwwレディーより先に風呂に入るジェントゥルメ~ンがどこにいますかwwww」

律「だってお客さんだs」

俺「はいそれ!今から俺をお客さん扱いするの禁止ね!等しく!気を遣わずに!」ズビシッ

律「わ、わかったよ…じゃあ先に入らせてもらうよ」ヨッコイショ

俺「ごゆっくり~」ノシノシ

俺「…」ソワソワ チラッ チラッ

俺「お待たせしましたジェントゥル諸君」つマイク

俺「第一回『ドキッ!あなたのお風呂覗いちゃうぞ♪』のコーナーがやって参りました」

俺「第一回なのに誰が待ってるんだって?貴様、そこに直れえええぇぇ!!」

律「なにー?呼んだかー?」頭だけヒョコッ

俺「(かわいい)あ、いえいえ、おかまいなく~」

律「?」頭引っ込む

俺「ふぅ。さて気を取り直しまして」

俺「細かい説明は抜きにしまして。早速お風呂にて絶賛入浴中の律さんこと
りっちゃんに突撃アタックをしてこようと思います」

俺「ん?がんばれーだって?それ、死亡フラグだぞっ☆」ソヨッ

俺「ではさっそく、お風呂に入る前に必ず通る洗面所にお邪魔したいと思います」

俺「…」ソロー

俺「おやおや~?さっそくりっちゃんが風呂上がりに着るであろうパジャマを発見!」

俺「…あれ?下着が無いな…」ガサゴソ

俺「パジャマは着てる姿が見たいしパスしましょう」

俺「ではお次、先ほどまでりっちゃんが着ていた服!服!服!!」

俺「………無いな…」ゴソゴソ

俺「ハッ!まさか部屋で脱いでそのまま浴室に…!」

俺「見逃しt……おっと、思わず大声を出すとこだったZE☆」

俺「仕方ない。それでは本命をば」

俺「歯ブラシ~」テッテレ~

俺「ふむふむ、3本ありますな。まぁこの一回り大きいのがお父さん、その横がお母さんのだろう。ってことは!」

俺「この緑色のがりっちゃんの!」テレッテレー

俺「おふぅ…りっちゃんの…歯ブラシで……歯磨きイィィィ!」ゴシゴシゴシゴシ

~興奮中!~

俺「おいしくいただきました」ツヤッツヤ

俺「では元の場所に元の形に戻してっと…」

俺「それではメインディッシュ、お風呂場行っちゃうよ~!」ワハー

俺「大丈夫。怒られてボコボコにされるのには慣れてるからさ…」

俺「準備はいいですか?いいですね?…GO!」

ドア「ガチャッ」

俺「ごめんりっちゃん!なんだか今すぐお風呂に入り…たく…」

律「…」ニコッ

俺「あれ…?り、律さん?なぜに服を着て…仁王立ちさr」

律「そりゃああんなにコソコソしてたら悪いこと考えてるのが丸分かりだっつうの!」

俺「そのお手にお持ちなのは…」

律「あたしの着替え・下着・歯ブラシ。ちなみにさっきおっさんが使ってた歯ブラシは聡のだから」

俺「Nooooooo!!」

律「それより、覚悟は出来てるよね?」ニッコリ

俺「(かわいい)……おぉっぷす。でも、優しい優しいりっちゃんが俺に酷いことはしないはず!」

律「そうだなー。あたしは優しいからできないなー」

俺「じゃ、じゃあ…!」パァァ

律「じゃあ代わりの人にしてもらおっか」ニコッ

俺「(かわいい)代わり?」

律「…」スウゥゥ

律「キャータスケテー!」

俺「!?ちょ、なにを」

ドガーン!┣¨┣¨┣¨┣¨ッ

SP1~8「「律様大丈夫ですか!?」

俺「か…代わりってまさか…」アワワワ

律「この人が浴室に無理矢理…」キュルルン

俺「」\(^o^)/

SP2「こちらSP2。ターゲットがついに悪事を働いた。制裁の許可を」つトランシーバー

紬『許可するわ♪』

SP2「ラジャ」

俺「ちょ、今聞き覚えのある声あ、ちょなにする」

SP1「それでは律様。ここだとご迷惑になりますのでこれにて失礼します」

俺「いやだ!俺は行かないぞ!聞いてるのか!」ガクガクブルブル

SP2「紬様がお電話を通じてお話がしたいそうです。…励ましのお言葉かと思われます。それでは」

俺「え、ちょマジ?これマジ?あ、なにそのハンカチと瓶。それコナンで見たことあるやt」ムガムガモゴ

俺「」カクン

~近くの公園!~

俺「」ドサッ

SP2「ターゲット、公園の茂みに放置しました。息の根を止めにかかります」

紬『許可するわ♪』

SP2「ラジャ」コクリッ

SP1「…」コクリッ

SP5「待て。一般人が来た。一旦隠れるぞ」

ガサゴソ

梓(こんな夜中にいっぱいお菓子買っちゃった…今日は1個だけにしないと)テクテク

SP1「あれは…あずny……ゴホン。中野梓様!」

梓「あれ…あそこに誰か…」

SP1(しまった!急いで隠れたせいでターゲットを隠すの忘れてた!)

梓「!!おっさんじゃないですか!あれ!?律先輩の家に行ったんじゃなかったんですか!?」

俺「」

梓「気絶してる…ちょっと!起きて下さい!」ユサユサ

梓「起きて下さいってば!」パシッパシッ

梓「起きない…こうなったら…」ピッポッパ

梓「あ、もしもし憂?……」

~平沢家!~

唯「おっさーん!」ダキッ

俺「うひょっ」

憂「あぁ?」

俺「間違えました」

俺「それにしても助かった…ありがとうあずにゃん唯ちゃんに憂ちゃん…いえ憂様」

梓「あんなところに人が倒れてたら誰だって助けますって。それも知ってる人なら尚更です」

俺「面目ない」

梓「あらかたの経緯は律先輩から聞きましたが…」

唯「おっさんが悪い!」

憂「悪い!」

梓「です!」

俺「猛省!」

俺「で、でもさ?俺も男だしちょっとはそういう…」

梓「反省してないみたいですね」

唯「ムギちゃんに電話しよっか」

俺「してます!反省してます!もう2度とあんなことしません!」土下寝

梓「まったく…じゃあ私はそろそろ帰りますね」

唯「待ってあずにゃん!」

梓「はい?」

唯「そのお菓子、皆で食べようよ~」クネクネ

梓「…そうですね。食べちゃいましょうか」

憂「梓ちゃん、今ちょっと渋ったでしょ~」

梓「し、渋ってなんかないも~ん!」

キャッキャッ ワイワイ

俺「こうして夜は更けていった」

憂「あぁ?」

俺「憂皇帝閣下、お飲み物をお淹れいたしましょう」

~翌日・部室!~

律「ってことがあってさーwwww」

澪「おっさん…しばらく私に近づかないでください」

俺「ちょっとちょっと~澪ちゃん目が本気じゃないですか~」

律「んじゃあそろそろ帰ろっか」

梓「結局今日も練習しなかった…」ショボン

唯「明日はちゃんと練習するから落ち込まないであっずにゃ~ん」モフモフ

~下校!~

律「おっさんは昨日も唯の家に泊まったんだろ?今日はどうするんだ?」テクテク

俺「そうさなー。あずにゃん家にし」

梓「ダメです。うちには今日親がいます」

律「ん~?てことは~…親さえいなければ来てもよかったってことでちゅか~?」ニヤニヤ

梓「な!そそ、そんなわけないじゃないですか!何を言ってるんですか!」

俺「じゃあ澪ちゃ」

澪「ダメだな。うちはそういうのうるさいから」

律「おやおや~?あたしの記憶だと~…澪の親父さんはそういうのウェルカムって感じだt」

澪「わー!!うるさいうるさい!黙れ律ー!」

俺「じゃあム」

紬「ダメよ♪」ニッコリ

律「ムギん家はダメだな」

梓「ダメですね」

澪「ダメだな」

唯「ダメですわ」ウンウン

俺「」ポツン

まだかー?

そろそろラストに向け追い上げ

唯「やっぱりウチしかないよ~。おっさんが来てくれたら賑やかになるし今日も…ううん、明日も明後日もずーーっと!」

俺(嬉しすぎて辛い)

律「…そういやあおっさんってさー、もともとどこに住んでたんだ?」

俺「!」ビクッ

澪「あ。それ私がこの間の質問の時に聞こうと思ったんだ。おっさんは家に帰らなくて大丈夫なのか?
家族の人とか心配してるんじゃ…」

俺「えーっと…それはだねぇ…」汗

俺(別の世界から会いに来たなんて言えない)

澪(……あれ?)

俺「ここからずっと遠いとこなんだ!一人暮らししてたんだけど、大家さんに追い出されてさ!
だからそんなの気にしなくていいよ。それよりもパンt」

律「いやいや気になるって。ずっと遠いってことは…海外!?実は英語ペラペラだったりしてー!」ワハー

俺「出た!気になったらとことん気になるタイプ…りっちゃんっぽいなぁ。てことは…)チラッ

唯「私も知りたーい!おっさんがどこ出身なのか皆で当てっこしようよ!)

俺(やっぱり唯ちゃんも食いついてきた!)

紬「いいわねぇ面白そー♪」ピョンピョン

唯「んじゃあ~…アメリカ!イギリス!あと~…中国!」

梓「一気に言って当てに来ましたね…」

唯「あとは~…ロシア!…う~~ん……シェラレオネ!」

澪「え!?何しぇれらおねって!?それも国の名前なのか唯!?」

唯「うん。小学生の時世界地図読んでたら全部覚えちゃった」テヘヘ

律「恐るべし唯の興味本位パワー…」

梓「それなのにヨーロッパやロンドンがどこかも分からないなんて…(映画参照)」

唯「どう?正解?」キラキラ

俺「ざ、残念。全部ハズレ」汗汗

俺(……ん?なんだ?)

唯「え~。じゃあ全部の国言っちゃうよ~?えっとー」

唯「…あれ?」

澪「どうした唯?」

唯「…。ん~ん、気のせいだったみたい。じゃあいくよー。ボリビアでしょー、スペインー、モンゴルー、あとはー」

梓「唯先輩やめときましょう。言ってる間に朝になっちゃいます」

~平沢宅~

唯「たっだいま~!」

憂「おかえりなs…うっ」

俺「お、おじゃましますです~」

俺(結局また来ちゃった…てか今『うっ』って言ったよね)

唯「憂!おっさんを今日こそ泊めてあげることにしたから!今日は晩御飯ある?」

憂「え、えっとねぇ~…」

俺「そんなお気になさらず…」

憂「!ごm」

唯「あるよね憂!!」

憂「う、うん…こんなこともあろうかと多めに買っておいたから…」

唯「よかったねおっさん!」キラキラキラ

俺「す、すごく嬉しいです」

俺(誰がどう見たって憂ちゃん嫌そう…)

憂「じゃあご飯の支度してくるね…」パタパタ

唯「では私達はそれまでゴロゴロといきますか!」

俺「いや、俺は憂ちゃんを手伝ってくるよ」

唯「え~~」

俺「憂ちゃん」

憂「…」トントントン

俺「なにか手伝うことあれば手伝うよ!」

憂「…」グツグツグツ

俺「な、なにか手伝うことあるかな?遠慮なく言ってよ!」

憂「座っててください」

俺「は、はい…」

俺(待て俺。このままじゃいつまで経っても憂ちゃんに嫌われっぱなしだ!)

俺「憂ちゃん。その…憂ちゃんは俺のことあまり良く思ってない…よね?」

憂「…」カチャカチャ

俺「俺はさ。憂ちゃんにできれば嫌われたくないし、初めてこの家に来るとなった時も唯ちゃん」

唯『私の自慢の妹だよ!優しいし、気が利くし、かわいいし!間違っても変なこと考えちゃダメだからね!』

俺「って言われてさ。俺も正直憂ちゃんと仲良くなれたらなぁって思った」

俺「でも会ってみたら…その…あまり歓迎されてない感じというか…あ、憂ちゃんは悪くないよ?全部俺が悪いのさ」

憂「…そうですね」

俺「!?」

憂「正直、最初はビックリしたんです。お姉ちゃんが男の人と下校して、ましてや家に招くなんて初めてだったから…」

憂「すぐに思いました。もしかして友達以上の関係なんじゃないかって。そう思うと一気に嫉妬してしまって…」

憂「分かってはいたんです。どう見てもかっこよくもなく」

俺「うぐっ!」グサッ

憂「頭も悪そうで」

俺「おぐっ!」グササッ

憂「異性と付き合ったことなんて皆無って顔に書いてあるような人とお姉ちゃんが付き合ったりするわけがないってことわ」

俺「お、俺のライフが…」プルプル

憂「でも…そういう関係じゃなくても一緒に下校したんだなって思うと…もう抑えきれなくて…」

俺「憂ちゃん…」

憂「ダメですよね…こんなんじゃあ私、お姉ちゃんの足を引っ張って…」

俺「ごめんよ憂ちゃん…俺のせいでそんなに苦しんでたんだね」

憂「…いえ。私のほうこそごめんなさい。つい辛く当たってしまって…」

俺「いいってことよ!男は過去を振り返らないものさ!ささ、湿っぽいのはここで終わろう!
早くご飯にしないと唯ちゃんが干からびちゃうよ!」

憂「そうですね。じゃあ食器下げてもらっていいですか?」

俺「よしきたー!」

俺「うまい…うまひよぉ…」

唯「おっさん半泣きだ~」

憂「おかわりもあるから遠慮せず言ってくださいね」

俺唯「「はーい!」」

俺(憂ちゃんが俺を一人の人間として見てくれた!やったぜぇーい!!)キャッホー

唯「そういえばねぇ、今日おっさんがどこ出身なのかって話になったんだけどさー」

俺(一難去ってまた一難!)

俺「お、おかわり!」

憂「まだ半分ぐらい入ってますよ?」

俺(アウチ!)

唯「話してる途中でなんか変な感じになったんだよね~」

憂「変な感じ?」

俺「な、なんか面白いテレビやってないかなー?ちょっとテレビを…」

憂「ウチはご飯中テレビを点けないようにしてるんです」

俺「すみません…」

唯「なんていうんだろ、おっさんが一瞬誰か分からなくなったんだよねー」

俺「うん?」

俺(なんだ、出身の話じゃないのか。…そういえば俺もあの時…)

唯「なんだったんだろうねぇあれ」モグモグ

憂「ん~。よくわからないけど、有名なのだとど忘れとかかなぁ?」

唯「ど忘れか~…なんか違う感じだったんだけどな~」

俺(……もしかして…)

俺「…明日HTTのみんなにも聴いてみようよ。そしたら分かるかもしれないし」

唯「そうだねー。今悩んでも仕方ないっかー」ニャハー

憂「ふふふ♪それじゃあお風呂沸かして来るね」トタトタトタ

俺「お風呂とな!」ピコーン

唯「分かってるよね?」つ携帯

俺「…分かってます」ショボーン

~翌日・部室!~

唯「…なんだけど、どう?なにか知らない?」

律「んー、憂ちゃんがど忘れぐらいしかあたしも思い当たらないなー」

俺「ちなみになんだけど、昨日の唯ちゃんと同じ経験をした人いない?」

澪「…私も」

唯「え!?」

澪「私も昨日、唯と全く同じことがあったんだ。気のせいだと思ったんだけど…」

俺(やっぱりか…)

梓「なんなんでしょう…唯先輩ならともかく澪先輩がそんなど忘れをするとはあまり思えないです…」

唯「あずにゃ~ん…さりげなく傷つくよ…」

俺「…まぁまぁ、ど忘れなんて誰にだってあるって!こんな暗いHTT、俺の知ってるHTTじゃないぞー?」

紬「…そうね。あまり深く考えても仕方ないんじゃないかしら」

律「そうだな。よーっし。ここは空気を変えてー…」

梓「またティータイムですか」

律「練習だー!」

梓(おぉ!珍しく律先輩がやる気です!)

~下校!~

唯「んーー!今日はいっぱい練習したねー!」ノビー

梓「日頃の練習量とのギャップが激しすぎて疲れたです…」

律「ダメだぞ梓!今日の練習はまだまだ序の口!来たる武道館ライブに向け、我がHTTの練習はより過酷を極めていくんだからな!」

紬「過酷に…私もがんばらなきゃっ!」フンスッ

澪「ま、律のやつは間違いなく三日坊主だけどな」

俺「…」

唯「あれ~?おっさん?なんかやけに静かだねー?」

俺「んん?!いやーごめんごめん。ちょっと今日のみんなの下着の色を考えててさぁ!」

澪「んなっ!?」

唯「下着の色~?私はしr」

律「答えなくてよろしい。まったく、おっさんは本当に変態だなー」

俺「いやーはっはっはー」///

梓「照れるとこではないと思うのです」

律「今日はどうするー?どっか寄っていくかー?」

男「…」サササッ

俺(ん?なんだあいつ…)

男「…」ジー

俺(じーっとこっちを見てる…ヤバイ奴か?…いや、あの顔は…)

唯「おっさん?」

俺「え!なに!?」

俺(そんなかわいく顔を覗かないで!)///

唯「ほんとに大丈夫?またボーっとしてたよ?」

俺「あ、あぁ…大丈夫大丈夫」

男「…」テクテクテク

俺「こっちに来る…」

唯「誰が?」

男「……うおおおぉぉぉ!!」ダダダッ

皆「「!!」」

男「琴吹紬ー!!」ダダダッ

紬「え!!」

男「よくも俺をクビにしたなーー!!おかげでこちとら家族ともども路頭に彷徨う生活!
この恨み、晴らさせてもらうーー!!」

紬「あ、あなたは元SPの!」

元SP1「くらえー!!」キラーンッ

俺「(あれは包丁!)危ないムギちゃん!」ダッ

男「うおっひょおぉおぉおお!!」

グサッ

唯「あ…あぁ…!」

澪「きゅ~~」パタリ

律「おいおい…こんなのって…」アワワ

梓「ううぅ……」ガクガクブルブル

紬「うそ……お…」

皆「「おっさん!」」

俺「ぐふっ!」

俺(また体が動いてくれたか…)

元SP1「クソ!邪魔すんじゃねぇ!!」ボカッ

俺「あいたぁ!」

元SP1「離せ!てめぇにゃあ用はねぇ!あの程度のミスでバッサリ俺を切り捨てた琴吹家に用があるんだ!!」

俺「離すか…よ…」グッ

俺「絶対…離さな…」

元SP1「うおっらっ!」ドコッ

俺「ぐへっ!!」ドタンッ

元SP1「次こそ…覚悟しろおおぉ!」ダッ

俺「…」ガシッ

元SP1「!」

俺「やめ…ろ…」ググッ

元SP1「この…死に底無いがあああぁ!!」

グサッ グサッ グサッ

元SP1「元はと言えば!てめぇが!いなければ!こんなことには!ならなかったんだよ!」グサッ

唯「やめて!!おっさんが死んじゃうよ!」

紬「斉藤!早く!ドクターヘリも寄こして!はよしろや!!」

新SP1「いたぞ!早く押さえろ!」ダダダッ

元SP1「くそ…これじゃあ紬は無理か…ならせめて、このおっさんだけでも!!」

銃「バーン」

元SP1「…カハッ!」

包丁「カランカラン」

新SP1「…対象の制圧完了しました」

唯「おっさん!!」ダダッ

俺「……唯…ちゃん…?」ピカー

唯「おっさん!大丈夫!?すごく血が出てるよ!しかもなんか光ってる!ふざけてる場合じゃないんだよ!?」

俺「…はは……ふざけ…てないよ…。そうか……俺…光……て…るのか」

唯「ムギちゃん!さっきドクターヘリっていうの呼んでたよね?あとどれぐらいで来るの!?」

紬「……」ボー

唯「ムギちゃん!!」

俺「…無駄…だよ」

唯「え?!」

俺「……俺が…どこか…ら…来たのか……知りたが…てたね…」

俺「…俺……違う世界か…ら…ぐっ!」

唯「違う…世界…?」

俺「昨日……感じ…た…違和感…は……俺が…こ…世界から…消え…」

唯「喋っちゃダメだよ!おとなしくしてなきゃ!!」

俺「い…だ……元の…世界…に……帰るだけ…だから…」

唯「りっちゃん澪ちゃんあずにゃん!なにか止血できるもの無い?!」

律「…」ボー

澪「…」ボー

梓「…」ボー

唯「!?」

俺「やっぱ……そう…か…」

俺「俺が……いなくな…ら…俺は…いなかったことに…なるんだ…」

唯(あれ?…この人…おっさ……えっと…)

俺「ありがとな……唯ちゃん…俺……楽しかっt」

キラキラキラキラ

~部室!~

律「はぁ~。やっぱ部室は落ち着くわ~」ホゥ

唯「同感です律隊員~」ホゥ

梓「ちょっと律先輩唯先輩!部室は落ち着くためじゃなくて、部活をするためにあるんですよ!」

律「いいじゃ~ん。こんなに落ち着ける場所なんてそう滅多に無いんだからさぁ」

澪「梓の言うとおりだぞ!さ、早く練習を」

紬「マドレーヌどうぞ~」

澪(タイミング!)

唯「わ~い!いただきま~す!)

律「…そいやあなんで部室がこんなに綺麗なんだ?」

紬「そういえばそうねぇ~…」

唯「おっさんが掃除したからでしょ~?」モグモグ

律「え?!」

梓「ゆ、唯先輩!?おっさんって誰ですか!?カテゴリー的にあまり良くない感じなんですが!」

唯「ん~?……誰だっけ?」

澪「なんだよ…驚かせるなよ~…」

唯(なんでおっさんって言っちゃったんだろ……なにか、とても大切な…)

                   ~Fin~

以上にて終わりです。
正直、途中から書置き無くなったし考える暇無かったしで、即興で作りましたがまぁなんとか終わらせれました。
それも、コメをいただいた読者のおかげです間違いないです。
結局DETH ENDになりましたが、もともとその予定だったので悔いは無いです。

またネタが出来たら書こうと思いますので、その時にまた読んでいただけたら幸いですノシ

乙 面白かった

おつです

中々良かったです

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