これから日記を書く 2冊目 (1000)
下記の二作目。カオスゾンビ物。
これから日記を書く - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1413210272/)
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1423317897
待ってた!!!
この作品に置けるザクッと説明、読み飛ばせ!
モチーフ:
読者がゾンビ(その他もろもろ)がばっこする世界を生き、その生存者の記録を読んでいる、というていで書いてます。そのため、ストーリーとしての書き方はしてません。
基本はリアルタイム形式で、キャラ一人につき1日1レスしか更新されません。
ダイス:
ぶっちゃけ裏側はTRPGもどきです。いくつかの結果を用意し、五つのダイスの合計で、キャラの生死含め全て決まります。なので、今後どうなるか作者も知らん。
ゾンビ:
すでに数ヶ月経ってるので劣化してます。昔はアクティブに走る奴もいましたが、今はバイオ1タイプのゾンビが多いです。なお、最近死んだ奴がゾンビになった場合、それなりに走ってきます。
変異体(ミュータント):
変異に何らかの適応をした存在。変異体は強化ゾンビ、ミュータントは人間の意志が残ってるか、人間またはその種以外になってしまったものを指す。
キャラ:
ダイス様の機嫌によっては死にます。死んだ場合、日記の書き手なら更新がなくなります。書き手でなければ、仲間がそれを書いて知ることもできますが、場合によっては書かれることなくお別れもありえます。
感染:
現在は咬まれたらだけが発症対象、より固まったらそれ以外でも置きます。
なお、キャラは風邪なんかの病気も患います。
物資:
探索の際に回収したり、生産したり。食料、建築、作成、弾薬、戦闘用具といった分類がある。食料以外は無くても生き延びることは一応できる。ダイスに愛されればよろし。
おおざっぱにこんな所。まぁ、読まなくても、問題はない
これが毎晩の楽しみ
百七日目
今日は良い日だ。本当に。
予定通り、今日はガーデニングショップの資材回収を行った。メンバーは俺、山中さん、井門、一ノ瀬、佐原の五人。保安官も参加して欲しかったが。まぁ、ある意味助けてもらったしな。
作戦自体は大きくは変わらない。通りの中央に一人、ショップ前に四人で、運搬中は二人残りゾンビ処理を続ける手筈。前方で基本ゾンビ処理するのは、戦闘力の高い山中さん、佐原、中央は一ノ瀬で俺と佐原が運搬役となる。
ガーデニングショップの通りは、山中さんの話通り、以前に比べればゾンビはいないと言っていい。いる感じからしても事前に情報はエクスカからもらったがブラインドが動いた様子もないので、一ノ瀬を下ろしてショップに向かう。
(メイスと盾を持ってやりますよと気合いをいれていたが、なぜかシュールに映ってまだ覚えてる)
後はショップで二人に背後を任せ、建材を軽トラに載せて拠点まで行き来を繰り返した。以前違い特にトラブルもなく、普通に終わった。
最後の建材や物資を積み込み、皆(佐原は走って追いかけてきた)で軽トラに乗り込んで拠点に戻ると、なぜか保安官とエクスの姿があった。
目が点になってだであろう俺に対し、保安官がニッと笑い、背負っていた大きなリュックを下ろすと、いいもん持ってきたぜと言う。
中を開けてみると、新鮮な肉塊が入っていて驚くと、鹿肉だ。まだ冬眠せずにうろうろしてた奴を仕留めた。と豪快に笑った。なるほど、狩猟に行っていたのかと納得した。
そしてエクスは、研究所で穫れたほうれん草と小松菜を持ってきていた。それを見て保安官が、少しもらっていいか聞いてきたので、鹿肉のトレードとして少し渡した。
念のため、鹿肉について確認すると、内部に変異したような形跡はなく、ゾンビもいない森奥しとめてるから問題はないだろうとのことだった。
食べるか少し議論は出たが、肉に飢えつつある俺達は結局抗えず、鹿肉パーティーと洒落込むことになった。
鹿肉は塩でいけると言うことだったが、贅沢に醤油、みりん、砂糖を漬け込んだものも作り、これをキャンプ用の炭を入れた六斗缶の上に網を置いて焼き、小松菜とほうれん草はコンソメの具にした。
久し振りに新鮮な食材による食事を楽しむ、鹿肉は臭みはなく、なんというか、どの肉にも似てないというか、淡泊な味わいだった。
(折角なので米も炊いたが、何合かわかる入れ物がなくて、適当にやったら固めに仕上がった)
コンソメに入った小松菜やほうれん草の具は、野菜の青臭さはあったが野菜の新鮮さを感じられた。
やはり、インスタント食品の時と違って皆の顔は生き生きとしている。
食事を名残惜しみながら終わり、鹿肉の肉塊を一つエクスに渡して、子供達に喰わせるよう指示した後、話があるとして車内で会話した。
今は味方だから問題ないとは思うけどさ、そう思いながらチラッと井門をエクスを見た後。例の防衛軍の残党、二人組は生きてると話した。
武器がなければ驚異じゃないと思っていて、まぁ、生きていてもどうでも良かったが、エクスは井門は大丈夫か聞いてくる。
あいつは死んだ防衛軍の奴らには経緯を持ってたが、二人組はむしろ嫌ってたよと言うと、少し考えたそぶりをした後なら、いいかと言った。
どこで見たかと聞くと、この都市から西側の街にいるらしい。救助に行くかは、さすがに考えたい二人だな。
ま、野菜持ってけっていう野木から指示があったからついでに報告だよ。どうするかは任せる。野木には言ってないからさとのことだ。
そのまま、エクスと保安官を見送り、二人組のことを考えた。
とりあえずはまぁ、要検討案件だとしか、言えないな。
百七日目 終わり
2人組生きてたのか!! でも、なんだろうこのあまり嬉しくない気持ち...w
鹿肉とは保安官ワイルドだなぁ。もしかしたら川で魚釣っても食えるかも。もし、食えるなら研究所の何人か空いてる人員を狩猟系に回してもいいかもね
寧ろ臨場感溢れててGJだと思うんだぜ
立て乙♪
今後も目が離せないや
12月5日
今日は久し振りに幸せな日だった。
ガーデニングショップの物資回収はほどなく終わり、拠点に戻るとエクスと保安官さんの珍しい姿があった。
それぞれ、新鮮な鹿肉と野菜を持ってきており、メンバーのテンションがあがる。
放浪者の提案で、今日はそれでパーティーをする事にした。保安官さんとエクスも参加した。
楽しい時間だった、まるで学生の頃、学校の行事でキャンプに行き、クラスメートと料理の準備をした時のような、そんな楽しさだった。
食事も美味しかった。久し振りに新鮮な食料は、生きる活力さえ満たすかのようだった。
その後、エクスが放浪者に話があるとして彼が乗ってきた車の中で話を始めた。
気になったが、一ノ瀬さんが野菜抜いてスープだけスラちゃんにあげて良いですかねと尋ねてきたので、問題ないと答えて、浜村さんがビールを飲んでいいわよねと待たずに缶ビールを開けて飲み始めて暴走を止めようとしている内に、二人の話し合いは終わっていた。
あとで聞くと、どうも拠点を襲撃した二人組が生きていて、西の街で活動しているそうだ。不安要素だが、今はさしたる驚異はないだろう。放浪者も救出にいくとは思えない。
それに今はブラインドの脅威を排除するのが先だ。この件はそれから考えても、遅くはないだろう。
山中沙奈記す
レポートNO.8
井門圭司
やっぱり肉は最高だな。鹿肉っていうかその手のは臭いと聞いてたが、そんなことはなかった。
まぁ、保安官さんが臭くないのは狩猟してすぐに血抜きしたからだと笑って言ってたしな。なんでも友人の手伝いでよく捌いてたらしい。機会があれば、手伝いにいって覚えようかな。そうすりゃ皆の役に立つだろ。
野菜も好きじゃなかったけど、身体に足りないとうまく感じる物なんだな。
何にしても、すげぇ気力が充実してる。やっぱ、食事って大事だな。
>>8
二人組はしぶとく生きてました。なぜか放浪者襲撃判定は失敗し、何もせず都市を脱出。仲違い判定もしたけど、成功してずっと一緒にそのまま西の街まで移動し、普通に放浪者してる。
(判定わかりづらいけど、放浪者から見て逆の意味と言えばわかるかな?)
保安官さんは免許持ちの時点で、狩猟経験ありの設定でした。ようやく生かせたよ。
出来れば猪肉したかったけど、まぁ、諸事情です。
川魚だけじゃなく海の魚も食えるよ。問題は、この付近に海はなんかはないってことかな。
研究所は子供達のおかげで、人員に余裕が少しだけ出てる状態。なのでエクス君出張。
>>9
ありがとう。どうしても書き方の媒体が日記だから、主観でしか書けないのが辛いところ
周りにいろいろ動きあるけど、書けないからねぇ。まぁ、書き手が知らなければ書かれないのが、この作品の特徴でもあるけども。
2スレ目!乙っす!
分量が分からないときの米の炊き方は、手のひらを水に浸けて手の甲よりちょい上辺りまで水が来てるとgoodやね。(よく言うくるぶしの辺りでやると柔めに仕上がる)
サバイバル本とかあれば食生活にもより彩りが得られそうだなあww
保安官の存在デケぇ
2冊目乙
スライムはみんなのアイドル可愛い
二人組生きてたか
まあ敵対行動しないならむしろ生きてる人間は多い方が文明復活って観点からはいいからな
これからの生に幸あれ
井門さんが本当に適度にシビアで真面目だから助かるなぁ
スレ立て乙
海だと水中に適応した変異が出てきそう で怖いけど、無人島暮らしの生存者にも期待できそう
井門の話で気になったが栄養足りてるか心配だな。保存食や薬はもう無くてもサプリメントは薬局に残ってないかな?
乙乙!
良い日の翌日は目劣りしちゃいそうだな
鹿は増え過ぎが環境問題になってた所もあるみたいだし、結構居るのかもな
2人組は、隊長達が死んだ事しってるのかな?そしてそれを井門みたく受け入れたのか...
肉振る舞ってくれるとか保安官まじオトン。放浪者の事信頼してるんだな
>>13
聞いたことはあるなぁ、それ。まぁ、放浪者達が知らないと実行されない罠
まぁ、彼等は料理本とか集めておきながら、勉強してないのが悪いのだけれど
>>14
保安官だからね
>>15
プルプル
>>16
生きてたよ、やっと開示できたけどね。まぁ、後々がどうなるかはわからんけどね
井門は生まれつきの気質なんだろうね。あらゆることのバランス感覚がいいというか
>>17
水の変異かぁ、知能がある鮫の映画を思い出した。
無人島の生存者って、たぶん普通に自然の中をサバイバルな気がするよ?
(でも知識無しで変異と対峙しなきゃならんか、下手すると)
触れられてませんが、それらも回収されてます。それでなくてもインスタント漬けだしね
>>18
見劣りはするけど、もらったの全部喰ったわけではないから、しばらくは贅沢です
>>19
隊長のことは、ノーコメントかな。生きてることだけ今回は開示というところ
保安官は最年長だからオトンで間違いない。
信頼関係もあるけど、放浪者のバックにある研究所の野菜の件もあるから、ちょっとした持ちつ持たれつなとこかな
なお、遅番→早番な感じなので、更新は微妙です
前スレまだ残ってるけど埋めない感じなのかな
こんな世界になっちゃうと、飯ってのは命もらって生きてんだなぁ ってのを強く実感せざるを得ないんだろうな
乙
さて、今日はどんな話が読めるかな?
>>21
前スレHTML化は依頼済みだから、埋めるなり焼くなりどうぞ
>>22
現実と違って娯楽として食うということはないからね。生きることに直結する上、食えない日もあり得る訳で
>>23
それはダイスさんにお伺いをたてませんとな
百八日目
今日はガーデニングショップの物資を研究所に運ぶ作業と、その物資を使ってのビニールハウスを拠点の庭に設置する事にした。
ビニールハウスと言っても小さな物、畑要の水の確保の兼ね合いがあるからだ。今は冬で雪が降る。水はそれで事足りると判断している。作るのは研究所と同じほうれん草。研究所での栽培ノウハウを教えてもらえれば、失敗はしないだろうからな。
設置作業は井門、蒲谷さんがメインに行った。この手の設営に慣れてる井門と、手先が器用な蒲谷さんがやれたこともあり、滞りなく完了した。
後は、運搬中に研究所から栽培ノウハウをまとめた物をもらい、山中さんに確認してもらいながら中の土づくりを始める。
土づくりをしていると、ビニールハウスの外側で、なんだこれという感じに首を傾げながら、スライムがウロウロしていた。中から俺が出るとビックリしたように震えて、腕をぐるぐる回した。驚かしたか、すまないと頭を撫でるとプルプルと震えた後、警備に戻っていった。
土づくりや種まきなどを済ませて外に出ると、その間に二~三本ほど木を切るよう指示した井門と佐原が戻ってきた。
佐原が肩に丸太を乗せながら、思ったよりは軽いっすねという発言に、普通は軽くねぇからと井門がつっこみを入れる。良いコンビになりそうだな。
今度はそれを引き継いで、適度な大きさに切り分ける。なんだかんだで、拠点の活動で薪確保が重労働だ。とはいえ、暖や料理など火を使う物には欠かせない。確かにホットプレートや、プロパンもあるにはあるが、どちらも確保が常に出来る訳じゃない。結局これが一番と言うことになる。
佐原も手伝ったが、固いっす。木って固いんすね、と相変わらずの様子でナタを振るう。強化された肉体でも固い物は固いらしい。
(隊長はコンクリの壁を拳でぶち抜いていたが、佐原はもしかしたら脚力が強化されたのかもしれないな)
今日は拠点の作業に終始した。明日はブラインド討伐のために、先に一人潜入してブラインドを確認することにする。
外はちょうどいい具合に、雪が降り始めていることだしな。
百八日目終わり
人間もモンスターも和気藹々で微笑ましい
いつまで続くかな
何だかんだでソリがあってた二人だったw
変異種の中には、聴力が優れたり目が優れたり、あるいは回復力に優れた奴もいるかもしれない。現に嗅覚の優れたジャンピンゾンビもいるし
12月6日
今日は1日研究所への資材搬入や拠点の設営や整備に追われた。
まずは新しい施設として、ビニールハウスを設置。拠点でも少量だが、野菜の生産を開始する。徐々に食糧問題は解決していっている、保安官さんの狩猟もうまくやっていけば、なんとかなりそうな期待はある。
後は、遅くなったが佐原さん用の部屋を用意する。そろそろ拠点として使ってる家が手狭になってきたので、向かいの家に彼の部屋を作る。
(俺ん家っす! といったのを、井門が共同の家だからなと冷静に言っていたのが妙に記憶に残っている)
それから戻ると、スライムがビニールハウスの周りをウロウロしていた。どうしたのかと聞くと、ビニールハウスに手を指して、首を傾げた。野菜を作るのよと言うと、プルプルしてからガレージに戻っていった。
木が運び込まれ、佐原さんと放浪者が切り分けているのを見ていると、一ノ瀬さんが声をかけてくる。
ブラインドとの戦いの後、やはり診療所にすぐ探索に行かせて欲しいとの要望だった。最低でも注射器や縫合用の糸や針は回収しておきたいとのこと。今後どんな怪我なんかが発生するかはわからないこともあり、放浪者には話しておくが、恐らく拒否はされないだろうと答えておいた。
夜になって、吹雪いてきた。本当の冬が始まり、厚めに衣服は着ているが、少し指がかじかむ。ストーブを使いたいところだが、貴重な灯油の消費は避けなければならないので、今のところは我慢が続きそうだ。
そろそろ浜村さんが以前から要望している、バッテリーも集めた方がいいかもしれない。電気で暖をとれるものが使いやすくなる。放浪者に話しておこう。
山中沙奈記す
業務用のキッチリしたビニールハウスとかだと、隙間風対策もしてあれば、ずっと居ると熱いくらいらしいな(日光しか来ないから)
乙!
スライムが怒った感じになったのって初めてじゃないか?
スライムが出る度にほっこりする
怒ったっつーかパニクってる?w
言葉は通じるのに色んな知識がないから元は小さい子供だったりしたのかな……
放浪者がお父さんで山中さんがお母さんってか
>>30
田舎の実家が家庭用のビニールハウスでやってるけど、ほんのり暖かかったわ。
しかし、スライムの住居はダンボールじゃなくてビニールハウスすべきだった…?
>>31-33
スライムは癒し、一人だけ次元違うけど
怒ったよりはびっくりだね、猫がびっくりしてぴょーんと跳ねるのと、まぁ似た反応。
小さい子供かもしれないし、変異時に知識がゴッソリ抜け落ちたかもしれない。つまりは謎。
放浪者はどっちかというとお兄さんなイメージかな、スライムとの関係は。
なお、作者は今日夢で、アリスらしき人間に人体改造され、多脚型ロボットになってひゃっはーしたものを見た模様
エクスの提示報告を元に商業区と都市中央エリアの境目にきたが、ブラインドの形跡無し
積もる雪で足場が悪い。井門の射撃便りになりそうだ
商業区よりの通りでデカい足跡あり。追跡する。
周囲にゾンビ多数、可能な範囲は処理しておいた。この付近にブラインドはいないようだ。
無線で定時報告。拠点異常無し。
足跡が見えづらい。ゾンビの足跡が重なったり、降ってきた雪で消えていってる。
寒さがひどい、カイロを持ってきてよかった。
モンキーゾンビ数体と戦闘、処理済み
軍用車両を発見、見たところ異常はあまりない。いざという時に使えるかもしれない。中には発煙筒があった。それ以外は見当たらない。車両の位置はメモしておこう。
今日は寒さがきつい。少し歩いては建物の中に避難している。ブラインドがこの寒さにやられてくれると助かるのだが。
ソンビがいつもより硬い感触がする。もしかして凍りかけながら動いてるのか。その代わり、普段以上にトロいが。
ブラインドを発見したが、陽が沈みかけている。無線で発見と、討伐は明日と伝える。今日はあまり睡眠はとれなさそうだ。
二時間ばかり仮眠する。起きた時に動いてないことを祈る。
12月7日
放浪者がブラインド討伐のために、偵察へと出掛けていった。参加メンバーはいつでも行動できるよう、拠点に待機。
井門さんは、今回容易に近づけない敵ということもあり、攻撃のメインだ。それを感じ取っているのか、火器のメンテナンスに余念はなく、調整しているのが印象的だった。
もちろん、自分達も攻撃出来るよう、拳銃を一人一つずつ携帯することにはなっている。しかし、あのマシンガンの斉射を浴びたにも関わらず、あまり反応がなかったブラインドに拳銃程度では有効かはわからない。
放浪者はその話を含め、酸で溶ければイヤでも固い物は柔らかくなるだろうと言っていたし、その部分を不慣れながらも狙うしかないだろう。もっとも、その役割をするのはライフルを持つ井門さんでは、あるのだけれど。
問題は佐原さんが拳銃を扱えないことだ。爪が伸び、手がやや肥大化していて、拳銃に指先が入らない。ミュータントとしての戦闘能力を生かしてもらうしかなさそうだ。幸い、鉄パイプなどは扱える様子ではある。
昨日からふり続けている雪が、一気に気温を下げている。定期的にソーラーパネルの雪下ろしもしなければならない。何か、楽に上に行けるよう足場のようなものを組まなければダメかもしれない。余った建材や、あとは建物の工事現場にある足場を回収すべきか。
この寒さなので、スライムの様子を見てみると、少し動きが鈍いようにも見えた。布で包んだ湯たんぽを、ダンボールハウスの隅に置き、飲まないよう指示してそのそばに居るよう指示する。弱々しくフルっとふるえた後、湯たんぽの近くに行くとプルプル揺れ始めた。ハウス内は、考えていたより外よりは暖かかったが、ガレージ内に風は入ってくるので、一応回収していた、会社とかで使われるパーテーションを、ダンボールハウスの入り口から少し離して固定して置く。これで直接風や雪は入らない。後は定期的に見に行かないいけないな。
放浪者からは発見の報があったものの、明日に討伐となった。メンバーは明日に備えて休んでいる。私は、スライムの様子を見てから、眠るとする。
山中沙奈記す
レポートNO.9
井門圭司
全員分の火器の整備は完了した。何か無けりゃ、動作不良を起こすって事はまずないはずだ。
一ノ瀬が、銃の撃ち方を習いたいとやってくる。実射させることはできないので、構え方とかそういうことを教える。
教えてて思ったが、このまま射撃は俺だけっての心もとねぇ。何か、練習できるものでもありゃいいんだが。
ま、そんなことより明日だ。メインは俺だ、うまくやらねぇとな。
射撃の練習ならBB弾撃てるオモチャの銃でいいんじゃないかな。
まぁ、本物とは撃つときの反動が全く違うからあんま意味なさそうだけどw
>>38
多分、その方向性なりそうだな~
リアルと違うのは確かだけど、乱暴に扱っても問題ない道具って大事
さて、私め、明日(きょう)は休みですが参加してる会に行き、かつ早番のため更新できるかわかりません。
まぁ、質問は受け付けてます
やっと追いついた
ヒートテック系の服を着せればスライムでも防寒出来るんじゃないかなぁ?
>>40
追いかけてくるとは殊勝な
>>41
【着せてみた】
「………」モコモコ
「変温動物とはいえ、暖かい格好をさせようとダウンジャケットとニットの帽子を被せて、マフラーもさせてみたが、どうだ?」
「かわいい……」
「可愛いですねぇ」
「………、それはいいとして、スライム、そこまで寒くはなくなったか?」
「………」プルモコ
「なら、この格好で過ごしてもらうか」
「………」モコプル
「あとは下半身だな、いかんせんドレスみたいに広がってるから、そんな都合のいいものはない…」
「布団のシーツとかはどうですか、ほら、結べばいいじゃないですか」
「しかし、雪が溶けて更に凍った時が問題だからな」
「それは良い考えがあります。ちょっと待っててくださいね」
「中に入ったか、良い考えか…。相棒は何かあるか?」
「これといったものはないですね」
「まぁ、美尋のことだ。そう悪い事じゃないだろ」
「戻りました! これです」
「防水スプレー……、シーツにか?」
「ですよ」
「まぁ、スライムが凍死しなければいいんだ、それでいこう」
というわけで、スライムは冬仕様になりました。
そういえば服系の物資はたくさん残ってそうだ
高くて手が出せなかった憧れのブランド物や宝石を身につけるチャンス!
完全に自己満足でしかないけど
コンビニとかのカラーボールがあればブラインド相手に便利だな
あれ超臭ぇし
いっそのこと拠点のみんなでファッションショーでもしよう(
車もなー、陽が当たってる間は暑いレベルなんだが
>>43
衣類はあるようでない。というのも、フィットして自分の好みのものって、実際でも探すでしょ?
(えり好みしなければいいけど、フィットする服って、こういう生きていく世界では大切な要素だからね)
宝石とかもなんだかんだで回収してるバカはいるだろうなぁ。でも、拠点みたいに安定かしたら、そういう品も幸福の度合いにかかわるだろうねぇ
>>44
現代のペイントボール、カラーボール。まぁ、肩力と命中精度があればブラインドに目印するのは楽そうだね。てか臭いのか。
>>45
たぶん、浜村さんメインに女子陣と佐原あたりが盛り上がりそう。
>>46
夏場の車って、しばらくしてから乗らなきゃいけないときは、乗りたくないレベル。
百十日目
なかなか厳しい戦闘だった。定時報告でブラインドの位置を伝え、目印になるよう高い建物に移動して、そこに目立つよう手製の旗を立ててメンバーを待つ間も、ブラインドが動くかどうかを見張っていた。
出発の連絡から1時間程度がたったころ、見張っていた建物より少し低い右側にあった建物の上に何かが着地したのが目の端に入り、目をやるとそこには最近見慣れ始めた佐原が一人立っているのが見えた。とりあえず、急ぎ自分の建物に入るようジェスチャーすると、なぜかわざとらしく敬礼してから、こっちに向かってジャンプすると、建物の突起物を使って屋上に勢いよく登っていった。姿は狼だが、系統的にはモンキーゾンビに近いのか、それとも体が発達すれば、人間だれでもやれるようになるのか、そんなことを考えた。
建物の中に入ってきた佐原に、残りメンバーについて聞くと、自分が偵察役で兄貴の居場所を確認してくれって、言われたっす。とのことだった。その後、皆を連れに戻るっすと言って佐原が出てから、メンバー全員がそろうのは十数分後だった。
濃硫酸を誰が投げるか、という問題があったが、それは俺が担うことにした。佐原でも良かったが、不器用になってしまったやつに精密な動作を要求はできないからな。
戦闘が始まり、濃硫酸を浴びせるために、佐原が囮になる。ブラインドが佐原に噛みつこうと姿を現した瞬間に、顔面に向かって濃硫酸のビンを投げつけ、急いで路地裏に飛び込む。
ブラインドの絶叫が都市中に響き渡る。のんきにしている時間はなく、井門が弾丸を叩き込む音と、何かが破壊される音が響いた。何か覗くと、激痛で声を上げるブラインドが暴れ、建物の壁や窓を叩き壊し、折れた電柱が俺の足元まで倒れてきた。
弾切れだという声に合わせて、路地裏から飛び出し、暴れるブラインドにファントムの矢を叩き込む。顔にはいくつかの銃創と矢が突き刺さっているにもかかわらず、まだ暴れる元気のあるブラインド。驚異の耐久力だった。
装填を終えた井門が再び弾丸をぶち込む。こいつ、本当に生き物か。思わず井門が普通にそういっていたのは、あの時のメンバーが誰しも思ったことだろう。
井門が銃を撃つ間にも、ゾンビや変異体が現れ、山中さんと美尋が交戦状態に入ったのを見て、あの筋肉ダルマを叩き潰して来いと佐原に指示して、井門が弾切れになると同時に車を使ってブラインドにとびかかり、頭に剣を突き刺した。深々と刺さったおかげか、今まで力強く振り回していた四本脚は電気を失ったようにだらんと落下し、地響きがなる。
素早く剣を引き抜いて、全員に脱出するように指示し、佐原を最後方につける形でそのエリアを離脱した。
なんにせよ、想定以上のタフネスだった。ライフルの弾の効かないとなると、危険承知で大型の武器で殴りつけるか、今回は使わなかったが、火炎瓶で火だるまにしたほうがいいかもしれないな。
(ただ、都市火災が発生した場合、鎮火する手段がないから、火炎瓶は最終手段だが)
なんにせよ。都市における、最大危険要因の1つは排除することができた。あとは都市のゾンビと変異体の処理を行うのみではある。
気がかりはコマンダーゾンビだな。今後佐原で偵察してから、そのエリアを回るというのも手かもしれない。奴なら四方を囲もうが、その脚力で脱出できる。
とりあえず疲れた。細かいことは、また明日にしよう。
百十日目終わり
乙!
ブラインドの死骸(まだ死んでない?)、研究所で研究してもらいたいとこだな
リアルモンスターハンターだこれ
はぎとった皮は防具にしよう。歯とか爪は武器に付けて威力upできるぞ!
12月8日
ブラインドの戦闘は、なんとか切り抜けたといっていいだろう。想定以上の硬さと耐久力、まさかライフルの弾でも大きなダメージを与えられないとは思わなかった。
最終的に痛みで飲み込みどころではなくなったブラインドに、自動車の屋根から跳躍して落下の勢いで、放浪者が剣で頭を貫いて動きは止まったが、しっかりとした生死を確認できていない。想定してはいたとはいえ、かなりの量のゾンビが集まってきてしまい、それどころではなかったというのが事実だ。
本音を言うと、あそこまで顔面に集中して矢や弾丸を撃ち込んだにも関わらず行動できたブラインドが、剣の貫きで死んだ、というのがどこか信じられないでいる。放浪者さんは、今までの攻撃が脳まで到達してなかっただけだろうといっていたものの、本人から明日は念のためブラインドの死体を見に行くとはいっていたので、半信半疑なのは確かだろう。
まぁ、こちらが気をもんだだけで済めばそれに越したことはない。もし生きていたとしても、濃硫酸はもう手元にはない。佐原さんの囮があったとはいえ、痛みで悶え、暴れてくれたからこちらに被害は全くなかった状況。念のため、代替案は考えておかなければ。
それ以外は、拠点はいつも通りだ。浜村さんが、今度の動物狩りはうまくいったと聞いてきて、一応はという何とも言えない私の反応に、そう、まだ波乱があるってわけか、とため息をついた。
井門さんは井門さんで、自分がメインでやる気を出していたこともあったからか、戻ってから銃の訓練を始めた。さすがに射撃はしていなかったが、構や狙いといった動作を反復して練習しているのが印象的だった。彼が悪いわけではなく、ブラインドが考えていた以上に耐久力があったというだけなのだけれど、思うところがあったのかもしれない。
何にせよ、ブラインドが生きているかどうか、それがはっきりするまで安易なことは言えない。明日、それがはっきりするまでは、警戒態勢を維持しておこう。
山中沙奈記す
レポートNO.10
井門圭司
今日は駄目だったな。今までの訓練を生かせてなかった。いくら相手がタフで不死身に思えても、生き物であるなら、死ぬんだ。その認識が、戦闘時の興奮のせいか、足りなかった。
それに、皮膚の硬さばかり考えていたが、目というやわらかい場所があるのを忘れてた。もしかしたら、そこを狙撃したら倒せたかもしれない。もっと、戦いにおいては冷静な考えが大事だな。
射撃はできないとはいえ、今後は構えと狙いの練習ぐらいはしておくか。最近、怠けてたしな。それに、そういうことが、守ることにつながるよな。
今回は放浪者さんに助けられた。それだけだ。だから、できることはやっておかねぇと。
>>49
研究所も運ばれても困るだけだと思います、生体研究所ではないし。まぁ、アリスは飛び跳ねて喜ぶけどね。
>>50
放浪者がそっちのハンターにクラスチェンジした模様。皮鎧、誰に装備すればいいのか…。スライム?
おぉ井門がすげぇかっこよくなってる
装備して何らかの拒絶反応が置きなさそうなのはスライムと佐原(、ある意味で放浪者)だよな
とどめカッコええ!
でももし剣が刺さらなかったり刺さっても暴れ続けてたら放浪者はどうするつもりだったのか…w
暴れる巨体の目の前に着地して体勢を立て直してたら流石に無事ではいられない
普通にコンクリート溶かせるスライム連れてって液で頭狙えば倒せるだろうと思う。
この世界の未来、がんこちゃんとかみたいになるのかなぁ?
>>54
井門さんの今後の活躍が期待されます
>>55
丁寧に滅菌処理すれば誰でも着れるんじゃないかな
着たいかはもちろん別でね
>>56
銃創や矢が刺さったのを見てるから、そこは確証持ってジャンプ突きしたかと
それでも暴れるようなら、ファントムの刃をガシャンガシャンと叩き込んだかと
パイルバンカー!
>>57
連れて行くにも徒歩より遅く、運ぶ手段もなく、液もうまく当たらないなど不安定要素が大目だからね。
(荷台とかあれば運べそうだけど、吐く距離に限度があるし)
溶液をそのまま保存できる密閉型のガラス瓶もある意味希少品だろうし。
>>58
ごめん、なんかそれらしいネタが見つからなかった。
なのでわからんです
『ざわざわ森のがんこちゃん』っていうNHKの人形劇よ
物語の設定が、このスレを思わせるというのはわからんでもないww
百十一日目
ブラインドの生死を確認するために、戦った場所に潜入する。
ブラインドは逃げた時と同じように横たわっていたが、違ったのは、いくつか骨が見え、歯形がついていたと言うことだろう。
その後は商業区内で探索を行う。程なく井門から頼まれていた、いわゆるエアガンと、その弾になるBB弾を回収した。
子供の頃、エアガンで遊んだ記憶が少し浮かんで、溜め息がでた。
やはり商業施設が多く、普段集めるようなものとは違うものが多い。わりとパチンコ屋だと景品は残っていたり、まぁさすがにカラオケは何もないと言えたが。
今、ふと思ったが、パチンコ玉をあえて携帯し、逃げる時にバラまくのも良いかもしれない。問題はその重量と、音が鳴るということだろうが。
また、今日の大きな報酬はボーガンを見つけた。しかも連装式で、慣れれば銃並に役立ちそうな代物だ。何故かスポーツ店らしいところにあったが、そういうものを扱っているものなんだろうか。
後はやはり運動をするため用意された衣類もあり、丈夫な作りをしている。それに移動用に用意されたリュックやキャリーケースも豊富で、その手のものを集めたいなら、ここにくればいいかもしれないな。
後は軽く運動が出来そうなものとして、バドミントンのラケットと羽も回収しておいた。まぁ、今は冬で雪もあるし、やる奴はいないだろうが、こういう気分転換になるものは、あるにこしたことはないからな。
エアガン以外は特に目的のない探索だったため、集めるものはちぐはぐになってしまったが、拠点へと戻った。
ブラインドの死亡を確認したことを伝えると、皆少し安心した顔だった。
しかし、ボーガンは誰に渡すべきか、井門は銃器があるからいいとして、そうなると美尋か山中さんあたりが良いかもしれないな。まぁ、考えておこう。
百十一日目終わり
乙
>>60
理解した。まぁ確か近いやも。数百年後、文明はあれど人間とは違う存在かもしれないしね
ボウガン手にいれたら弾を消費せずに保安官みたく狩猟出来るようなるんじゃね? まぁ、血抜きとか解体とか教えて貰わないとわからないけど
チョコを塗りたくったスライムをペロペロしたい(1日遅れ)
12月9日
今日は放浪者がブラインドの死亡確認をしに出かけ、残ったメンバーで物資探索に向かう。
都市入り口エリアは、ある程度探索が進んでいるが、処理や任務、トラブルなどで一人で回ることも多く、物資回収が細かく出来ているかといえば別だ。
佐原さんと井門さん、一ノ瀬さんと私の二人一組の二班で探索した。
一ノ瀬さんは前々から医療品に関する物資の回収を進言していたこともあり、そういったものの代用になるものを含め、それらしい店を中心に回ることにした。
やはり、そういう知識があると、物資の回収も変わってくる。どのように使うかわからないものも、彼女には有用なものとわかり、都度説明を受ける。もちろん彼女がわかるようなものは、彼女にしか使用できない代物がほとんどだが。
最近本もだいたい読み尽くしてきたこともあり、本屋に立ち寄り図書室用の本をいくつか回収した。一ノ瀬さんは、家庭用のものだが、少なくともそれに目を通せば民間治療にはなる本を吟味して回収していた。
あとは電気の安定供給のための車のバッテリーをいくつか回収する。まだ量はほしいのだが、都市部の車はゾンビのせいかどうかわからないが、無事な車体は意外に多くなく、使えない状態になっているものが多い。知識があって溶接機と遮光メガネとか、そういうものがあれば、別なのかもしれないけれど。
それ以外だと、目立った回収は大きなテディベア2つ、一ノ瀬さんが持ってきたぐらい。自分が隙だというのもあるらしいが、あれば和むかと思ってとのこと。もう一つはスライム用とのことだ。そこらへんは、いつもの彼女らしい発想と言える。
後は特に書くべき事はないが、放浪者が持ってきた新たな武器ボーガンについては、今後有用に活用していきたいものだ。
山中沙奈記す
一之瀬DIARY Dec.9
今日は医療物資になりそうなものをそこそこ回収できた。ある程度のことなら、対応はできそう。
ただ、こうなってくると、医療道具が必要になってくる。聴診器、注射器、あとは縫合用の針と糸がやっぱり欲しいな。
あのブラインドも倒せて、診療所もゾンビの処理ができたらいけるだろうから、今は我慢かな。
それとテディベアを部屋に置いた。やっぱりこういう小物はあると部屋の雰囲気が変わる。スラちゃんも喜んでたのか、ギュッと抱きしめてたから、持ってきてよかった。
>>64
まぁ、弾薬に比べればリサイクル出来るのが強みだからね。
狩猟も簡単な事じゃないからね、まずくていいなら狩るだけでいいだろうけど
>>65
遅いのはいいんだけど、いろいろ危ない
とりあえず昨日の寝落ち分や
百十二日目
今日から本格的な都市攻略を開始した。少なくとも、この場所を解放する意味は大きい。自分達のテリトリーを拡大することになるのだから。それは言い換えれば、別の地域にも活動範囲を延ばせることでもある。
とはいえ、それ自体は捕らぬ狸の皮算用というところか。テリトリーを維持するにも人員がまず必要で、今の人数なら食料は生産されはじめある程度は賄えるが、都市部をカバーする人員が来られても賄えきれる訳じゃない。
何事も段階を置いていかないといけない、ようやっとここまできた。急いては事を仕損じるというしな。
今日は俺と美尋、山中さんと井門と佐原の二組に別れて処理を進めていく。
やはり中心部はゾンビの数が、今までの処理したところに比べ、格段に多い。不用意には進入せず、少しずつ誘い込んで処理を進めていく。
ある程度の慣れだとは思うが、数をこなしたおかげでマッスルゾンビの対処にも慣れてきた。それに、冬場のおかげで動きがトロく、足場のおかげでつんのめるゾンビもいる。
まぁ、それはこちらにも言える。寒さで厚着をしてるので動作に制限もあるし、冬靴を着用してるとはいえ、足場は共通だから滑るときは滑る。
とはいえ、これぐらいの制限が一番いいのだろう。何故なら相手も全力は出せない状態で、こちらはチームワークを駆使すればいいのだから。
しかし、冬時期に変異した奴が、それに対応する変化をする奴もいるのだろうか。
もしそれが、実現したら、かなりまずいことになりそうだが…。
処理自体は大幅に進んだ。いつもこれぐらい出来ればいいのだがな。
百十二日目終わり
そういえば、ブラインドを齧った奴が居るみたいだが、そいつもかなり硬いみたいだな
もしかして、ブラインド子持ち説がガチで……?
12月10日
都市中央エリアの攻略を開始した。私の部隊は、井門さんと佐原さんの自分の三人だ。
量も多く、変異体も入り混じる。今までの処理よりも格段に危険性が増していた。
ジャンピングゾンビとモンキーゾンビの組み合わせがかなりの厄介だった。ゾンビの攻撃が立体的になり、上からの襲撃に気を向けていると、正面からそれこそ弾丸のように飛んでくる。マッスルゾンビ一体だけよりもよほど危険だ。
しかし、井門さんの動きが以前より良くなっていることや、佐原さんのポテンシャルの高さで何とか対応できた。
ただ、今後はあまり分隊はしない方がいいかもしれない。効率化の面では、その方がいいのだが、安全面から考えると集団で行動した方がいい。それでなくても危険性が増しているのだから。
放浪者には、ある程度変異を処理が出来てから分隊にすべきと進言するとしよう。
しかし、今日は疲れた。久し振りの大量ゾンビの処理ということもあるが、変異体を相手にした数が多かったのが一番堪えた。
今まで変異体は一種ぐらいしか相手していなかったが、都市部中央では複数いたり、一種でも数体いたりする。しかもそれで複数のゾンビも相手にしなければならないのだから、都市部中央の攻略は容易ではないことを思いを知らされる。
しかし、放浪者はいつも通りの様子だった。一ノ瀬さんの話を聞くと、そういった類とも相手をしていたが、難なく退けていたとのことだ。
前から以前より強くなったと言っていたが、それも関係があるのだろうか……。
山中沙奈記す
ブラインド食べた奴いるとしたら野犬の群れとかカラスじゃね? ゾンビの可能性もあるがもし食べたとしたらブラインドみたく透明になれるゾンビが現れるのか...
>>70
まぁ、そうかもしれないし、ゾンビがかじったかもしれないし、あるいはその他……
という訳で、また昨日の寝落ち分追加だ
>>72
なにそれ恐ろしすぎる。
取り込んでたらそうかもしれんが食べただけなら消化される(だろう)しそういうのはないんじゃない?
ブラインド喰うとか顎頑丈過ぎだろ
都市部はハイリスクハイリターンな感じか
誰も死にませんように…
>>75-76
まぁ、能力をコピーしてるわけじゃないからね
あと、死んで酵素分解で柔らかくなったんじゃない?
ちなみに若干固いのは事実だけど、咬みちぎれないわけではないよ
>>77
そうだね。
でもこの世界では、いずれくる理不尽な別れは、覚悟せな
百十三日目
都市部のゾンビ共に対抗するため、今日は探索には出ず、全体の戦闘力向上のため、訓練を行うことにした。
遠距離でも援護できるよう、まず手始めに井門を顧問とした射撃の訓練を行う。射撃といっても実弾に限りはあるので、先日回収したエアガンを使っての訓練だ。基本的な構え、狙いがほとんどで、一応的を狙っての射撃訓練もしたが、その点は効果があるかはわからないが、やらないよりはマシか。
次に近接戦闘については俺と井門で各自に教える。基本的に銃を使う機会がなく、鉄パイプやらで戦うことが多い面々は、特に教える必要性はあまりないように思えたが、やはり警備のみの浜村さんや蒲谷さんの動きがいいとは言い難い。だいぶ安全エリアが拡大されているとはいえ、何もないとは保証できないのがこの世界なんだしな。
また、例のボーガンについては、これは良い成績を出せた者が所有するということで、エアガンの時に作った的に何発あてられたかで決めることにした。最終的な結果としては、美尋がそれを持つことになった。メイスや盾をすでに持っているから、正直十両の問題がありそうではあるが、そこは後々考えるとする。
今までこういうことをして各自の能力を図る、という時間がなかったからこれはこれでいい機会だろう。近接は山中さん、射撃は井門と美尋に任せておけばいいだろう。佐原は下手をすれば武器がなくてもいけそうだな、強化された脚力でゾンビを蹴り倒せそうなポテンシャルを秘めているようだ。まぁ、武器は防ぐ手段にもなるから、今の鉄パイプ以外で何かいいのを見つけるか、研究所に使い勝手がよくなりそうなものを依頼したほうがいいな。
あとは、基本的な編成だな。分隊避けるべき、という山中さんの意見は取り入れる形になるが、分隊という状態に変更はない。単純に、処理班4名、探索収集1名に分けるというだけのことだが。やはり、処理ばかりに回っていると、物資の回収がおろそかになるし、所帯も前から考えれば単純に4倍。その上、安全なエリアはほかの生存者も立ち入れるわけで、残った物資を取られてしまうというのも、あまりうまくはない。
(まぁ、それで生き残り続けてくれるならいいにはいいんだが。気持ちの問題だな)
まぁ、昨日はなんだかんだで激戦だった。訓練といっても、激しいものじゃないからいい休みになっただろう。こんな日を定期的に入れないと、こんな世界だと疲れるからな。まったく。
百十三日目終わり
12月11日
今日は放浪者の指示で、探索ではなく訓練を行うことになった。射撃や接近戦の立ち回りといったものをメンバーで訓練する。
放浪者は確かに射撃を得意としているわけではないが、一人ですべてをこなしてきていたというポテンシャルがなせるのか、ほとんどのことは無難にこなせていた。次の戦闘力が高いの佐原さんだが、やはり銃器を扱えないというデメリットは大きく、その点を考えると井門さんが総合力は高いかもしれない。一之瀬さんは衛生兵ともいえる立場だから、戦闘力は求めてはいないものの、それでも今までの戦闘で得た経験の高さは、やはり研究所にいた者に比べれば格段に高い。はっきりいって、最初から外で生き延びてきた人たちに、その点で見劣りするということは、ほとんどない。
そういう意味では、浜村さんや蒲谷さん、アラクネを使わない場合の私を含めた3人の戦闘力は、やはり低いといっていいだろう。とはいえ、放浪者さんは二人をゾンビの処理に出す予定はないと言っていた。あまり、そういうことに染まってない人間がメンバー内にいることが、集団の暴走を抑えられるだろうからと。
少し私が戸惑っていると、鈴木さんのとこはまさしくいろんな人がいて、まとまりがないがまとまってる集団だった。1つにまとまって事を動かす集団は強いが、周りにそれを止める派閥がないと、ブレーキがない。そういうところほど、やっちゃいけないことをし始める。と話していた。
ほかの集団に加わったのかと聞くと、鈴木さんのところを抜けて、放浪し始めたころに物資のトレードなんかで各コミュニティーとかかわる機会はあったが、そういう理由で自滅したのを、いくらか見たからなと、遠い目をして答えた。
集団の暴走、確かにそれはこんな世界では考えられることだ。周りにそれを指摘する人たちはおらず、自分たちしかいない状況、意見も何もかも封殺されれば、一人の強権のもとで集団は考えを持たない狂気に染まる。それをいやというほど、放浪者は見てきたのだろう。
…、確かに自分たちは文明を取り戻すという目的のもとで動いてる。そして、それを絶対的に正しいという意識ができてしまえば、暴走する可能性は十分にある。私も、その点をきっちりと認識しなければならない。
山中沙奈記す
「放浪者、いるか。というか、誰でもいいから聞いているならあいつに伝えてくれ」
「重要なことだ。できればすぐにあいつが研究所に来るよう言ってくれ」
「この地域についての情報、ハッキングできた。細かいことはこっちで話す」
「聞こえてるよな? 無線のとこは常に誰かいるんだよな?」
「それ以外にも、いろいろ出てきやがった。しばらく無線は控えたほうがいい」
「いいか、シェルターが見つかった。だから早くきやがれって言ってくれ」
「頼むぜ」
というわけで、風雲急を告げるな感じです。最近寝落ちが続いて更新安定せずに申し訳ない。
乙!
安全が大きくなれば、比例して危険も大きくなるか……
シェルターか…
良い予感はしないな
シェルターねぇ...
初期のころに出てきた女の人が追い出されたといってたから中は外より安全なのかはたまた地獄なのか...
「…この地域だけで三カ所か」
「おう。でもいけそうなのは、都市外れ、拠点東南にあるとこぐらいだろ」
「そのようだが……、エクス、このシェルターの収容数は?」
「とりあえずは一万人入る、予定だったみたいだな」
「…渋った言い方をするな、何かあるのか?」
「それは今話すぞ放浪者。皆も知っての通り、シェルター建造はこの惨劇発生からしても最近の話だろ。だから、ばしょによっちゃあ、惨劇からすりゃあごく最近に建てられたものもある」
「つまりは、このシェルターは完成はしていない場所と言うことだな」
「ご名答、さすが野木。ここも惨劇のあの日から逆算すると、二ヶ月ぐらい前に建てられたシェルター。そんな期間でシェルターなんて作れるわけないから、ここは未完成だと思う」
「…探索する価値はないのか?」
「無くはないんじゃないか? 調べるに当たって、未完成のシェルターにもあの混乱状態だったから人を入れる計画の情報もあったし。問題はまだ誰かいるかだけどな」
「…密閉機能がなく、下手をすると感染者が紛れていたかもしれないシェルターか。行くだけ無駄そうだが、主任はどう考える?」
「放浪者のいう観点はわからなくもないが、シェルターは基本行政管理。もしかしたら、シェルター内にそのほかのシェルターの情報もあるかもしれない。情報の宝庫としては、見れるだろう」
「同意見だね。うまくすりゃ、この惨劇の理由もつかめるかもしれない」
「…行政管理という以上は無関係なわけはないか」
「ハッキングは端末にはめ込んでくれりゃこっちでやるよ。ただ、監視カメラの装置と違って貴重だから、回収してもらう必要はあるけどな」
「…最低二回、穴蔵に潜らなければならないわけか」
「状況によっちゃ、それ以上かもな。なんせ、仮にもシェルター、最新鋭の技術の結晶で、指紋照合やらなんやらで厳重なエリアはすぐは入れない可能性もある」
「今回のシェルターはそこまであるかはわからんがな」
「…しかし、中の連中がゾンビ化してたとしたら、なかなか骨がおれる話になりそうだな」
「運が悪いと発電システムすらなくて、真っ暗の中を歩かされる羽目になるかもな」
「その場合は無理に探る必要はない。君達に何かあれば我々もたちゆかなくなる」
「…畑の食料生産はうまく言ってるのだろう?」
「それ自体はな。しかし、食料だけではやっていけない」
「…まぁ、なんにしても現地に人の足が入ることが重要だからな」
「なんにしても、今後シェルターの探索するのは間違いないだろ? 軽くいってみて、どんなもんか見ておいた方が後々役立つかもだぜ」
「…それも確かに一理あるな。シェルターは非公式な情報でよくわかってないのが実際のところだからな」
「あわよくば生存者が見つかると喜ばしいのだがな」
「…あまり人数が増えても、食料やらいろいろ賄えないぞ?」
「それもそうだが、数がいなければできないことがあるのも事実」
「まぁ、そういう難しい判断はおたくらに任せるけど。シェルターが安全じゃねぇかもしれないから、気をつけろよ」
「…どういうことだ?」
「今んとこは勘だけど、入れる人数に違いがあったり、なんか目的がありげな事が書いてたりしたからな」
「放浪者、君に言うまでもないが、慎重には慎重をもって頼む」
「…やれやれ、危険な都市の後は、危険な穴蔵の中か、しまいには宇宙にさえとばされそうな勢いだな」
「そうグチらないでくれ、急いで着て疲れただろうから、今日はこっちでのんびりしていくといい」
「…言葉に甘えさせてもらうよ。エクス、あとで資料をまとめたものをくれ」
「了解」
録音はここで途切れている
なんか人がいるよりもゾンビハウスになってた方が楽な気がする
「…どうした、エクス」
「いやぁ、その、なんだ。あんたらがここまでやれるとは思わなかったから、相談っていうか」
「…回収して欲しい物資でもあるのか?」
「……親父、詳しくはわかんねぇけど、今回の惨劇に関わってたくさい」
「…、それで?」
「親父は別に研究者とか科学者なんかじゃなかった。なんかの施設の職員なんだけど、ある日青白い顔して帰ってきたんだ。気になってたんだけど、仲良くなかったし、親父は詳しくは何にも言ってない。ただ、寝る前に俺の部屋に着て、自分に何かあったら母さんを頼むっていって出てった」
無音
「それからすぐさ、親父は車にひかれて死に、母さんも行方不明になった。残された俺は、親戚に引き取られた」
「…いつの話だ?」
「もう四年ぐらいは経ったかな。思えば、そのぐらいから世界中がきな臭くなった気がする」
「…そんな気もするな」
「で、いろいろあってハッカーの真似事してたら、本物になった」
「…才能があったと」
「みたいだ」
「…その事故死と、行方不明の件、惨劇の理由に一番近い俺なら、そのこともわかるかもしれない、か」
「答えは、ぶっちゃけ見てはいけないものを見ちまったんだってのは想像できんだけど、あくまで想像たし、この惨劇に関わってそうなことは、かなりプロテクトも固くてまだ時間がかかりそうなんだ」
「…、ご両親の名は?」
「名字は冴える島で冴島。親父は日に光で晃。母さんは涼しいに子供の子で涼子」
「…それらしい名があったら確認しよう。ちなみにオヤジさんの勤め先は?」
「それがよくわからない。親父自身、仕事場について隠してたみたいだから、薄々何かに気づいてたのかも」
「…わかった、期待はするな」
「おう、資料はここに置いとく。そうそう、そろそろ印刷用紙が少なくなってきたから、それも回収頼むわ」
「…わかった」
録音はここで途切れている
子供達に、少しは笑顔が戻っただろうか?
シェルターに生存者居てもリヴァイアスみたいな感じになってそう
>>86
惨劇も最初期のころの話だからねぇ…。一番、いい答えを挙げるなら、安全を求める者に、それ以上の危険が舞い降りる。ってだれか言ってた。
>>89
まぁ、ゾンビなら切り殺せばいいだけだからねぇ。
>>91
わからんけど、時間が解決すればいいね。
>>92
閉鎖空間特有の新たなコミュニティー形成か、はたまた特殊な事情か。
寝落ち分かくーよ
百十四日目
急ぎ研究所に向かい、シェルターに関する情報を聞く。都市攻略とシェルター探索どちらに焦点を当てるか、少し決めかねていた。
シェルターは確かに知りえない情報がある可能性は高い。たんに避難するだけではなく、それを管理する人間と、保護される国民…、そういう形で生活をさせられたはず。それなら、管理する側しか知らない情報が詰まっていても、不思議ではない。
ただ、正直なところそれを知りたくはないという気持ちがある。エクスや主任はこの事態がなぜ起きたのか知りたい気持ちが強いようだが、そのためにメンバーを危険にさらすということが、あまりいい気分にはなれない。
それこそ当人たちで潜ってきてくれと言いたくなるところではあるが、それは自分の役割を否定するのと同じだからな。
個人的には医療研究者のような人間が仲間になってから、そういうところには行きたいものだ。このまま、惨劇発生理由がわかったとしても、対応策が講じられる人間がいなければ、無意味だろう。それに、そういう知識がある人間が一緒に同行してもらうことで、必要な情報もわかるわけなのだから。
まぁ、シェルターに考えたような情報があるとは限らないし、純粋に生存者確保の観点で見れば、可能性はある場所だ。
……、避難者全員が、非感染者であったならば、だが。
百十四日目終わり
12月12日
放浪者が研究所に急いで出かけに行った。彼以外は都市攻略のために残ることになったが、全員身が入っている様子ではなく、早々に切り上げることにした。
戻っても話題に出てくるのはそのシェルターのことについてだ。ここを移り、その場所で活動をしたほうが安全なのではないか、大方の意見はそんな感じではあった。
相変わらず冷静な意見を出すのは、井門さんだ。避難者の中に感染している連中が紛れてたら、密閉されるシェルターのほうがよっぽど地獄じゃないか。という意見が出された時、メンバーの会話は止まった。その後、もちろんシェルターの施設自体は使えるならそっちのほうが便利そうだけどな、とも付け足していた。
シェルターか、実際にあると聞くと、興味は惹かれる。防衛能力はシェルターの方が格段に高いし、その施設の設備をこちらで使えるなら、今よりも安定した生活を望めるはずだ。
…、どちらにしてもどうするかは放浪者が持ってくる情報次第。埒のあかない想像は、ここでやめることにしよう。
山中沙奈記す
レポートNO.11
井門圭司
シェルターか、俺はどうしても疑わしいね。そもそも、軍隊の中ですらシェルターに関する情報は降りてきてなかった。隊長さえしらなかった、得体のしれない場所だ。
まぁ、シェルターはシェルターなんだから、それ以上もそれ以下もあるわけないだろってことだろうが、普通に考えて有事の際にシェルター防衛にかかわる情報は、あるはずだろ。
いやな感じがする場所だから、俺はあまり近づきたいとは思えないな。
一之瀬DIARY Dec.12
シェルターかぁ。たぶんここよりは安全なはずなんだよね?
ただ、井門さんがいう事ももっともで、なんともいえないのは、本当だし。あえて、このまま都市を開放するように頑張ったほうが、いいのかな。
放浪者さんは、どう判断するんだろう。
もやもやする、今日はもう寝て、明日聞くことにしよう。
寝落ち分ここまでー。
一番怖いのは和を乱すような思想の持ち主が身の内に入ることだな
>>99
そうだねぇ…。ありえないことではないからねぇ。
百十五日目
拠点へ帰る前に、覚や子供たちに会う。子供たちは畑作りに従事しており、前に比べれば表情も柔らかくなったように見えた。ここなら、今のところは外のゾンビにおびえる生活をする必要はないからな。
覚に会いに行くと、待っていましたという言葉と共に、出迎えられた。彼女はベッドの上に座ってたたずんでいた。
迷っているのですか、そう静かに尋ねられて、正直なところそうだなとそのまま答える。頭の中を見透かされている以上、なんであるかについて、答える必要はない。ある意味では、伝えることに間違いがないというのは、気楽なことかもしれない。
私にもそれに関して知る人間の知識はありません。ですから、お答えできることはないのですが。と前置きをした後、少なくとも新しい道を考えるのであれば、一度は確認しにいったほうが間違いはないかと思いますよと、アドバイスをもらった後。貴方に会いたがっている人がいます。昨日お話されたこととは別の用件のようですね。というので、わかった。元気そうでよかったよと去ろうとすると、死なないでくださいねと言われ、俺の気持ちを汲み取ったのか、少し苦笑いして手を振った。
覚がいう相手、エクスに顔を出すと、渋い顔をしていた。どうしたのかと聞くと、今後の無線連絡についてだった。確かに避けたほうが無難と言っていたのを思い出していると、どうも自分たち以外にも組織だった連中がいるかもしれないという話だ。
自分がハッキング中に、しかもシェルターや研究所に関して探ると、自動防衛システム以外にも、人為的にブロックされている形跡が見受けられ、作為を覚えるということだ。
具体的な材料があることではない。あくまで、ハッカーとしてエクスの経験に基づく話ではあるが、不思議とそのことを受け入れていた。ありえる話として。
この周辺にそいつらがいるとは思えないけれど、もし、無線を傍受されて居場所を特定された時、何が起こるかはわからない。それが彼の意見だった。
一時無線連絡は、ネット上でのその件が解決するまでは、停止するように伝えて外に出ようとすると、シェルターも、もしかしたら向かうよう仕向けてるかもしれない。その言葉がやけに印象的だった。
拠点に戻り、シェルターについて話す。どうするのか、ということについては、都市攻略も始まったばかりだから、今は保留するとだけ伝えた。まだ自分の中で情報整理ができていないのも当然ある。
シェルター。今となってはパンドラの箱ってやつだな。
百十五日目終わり
12月13日
戻ってきた放浪者の様子は、どこかおかしいといっていい。もちろんそれは、シェルターという新しい情報が手に入ったから、というのはわかるのだが、それ以外にも何かあるようにも見えた。
シェルターの探索については、放浪者自身は否定的だった。感染者がまぎれていたことでの危険性や、生存者がいても閉鎖空間での生活でおかしくなっている可能性、それに今回のシェルター自体が未完成の可能性があり、設備がなく暗闇の中を探索する恐れがあるといった理由を説明した上で、ただ、しないとは断言はせず、今はまだ都市攻略が始まったこともあるから、保留とするとして話を終えた。
放浪者も決めあぐねている。それがわかったからか、彼が警備に出た後シェルターについて残った人間でそのことの話が続く。私は放浪者の態度が気になり、あまりその会話は頭には入っていない。
どこかシェルターについて、話していた以外の危険性を感じているようなそんな雰囲気を、彼から感じられた。理屈ではなく勘であるのは、研究者としては論外かもしれないが。
何にしろ、今後はまだ都市攻略を進める。そのことに決定したのは間違いはない。今はそれに集中することにしよう。
山中沙奈記す
レポートNO.12
井門圭司
放浪者さんは、やはり慎重って言うか、冷静な判断だったな。一応、俺が防衛軍でもシェルターについての情報は知らされてなかったというと、防衛軍ですらか…。というと、考え込む様子だったのは気になるけども。
後、エクスからの定時報告はなくなって、今回みたいな緊急情報みたいなときだけ、連絡するようにしたらしい。ブラインドの脅威もなくなって、そこまで常時連絡する必要もなくなったからといってた。
なんだか、慎重っていうか警戒してるようが気になるんだが、シェルターをどうするか考えてるってことなんだろうな。たぶん。
このSSの話の作り方が非常に好きだわ。
ダイスのアイデア借りてダークソウルとか地球防衛軍のSS書きたいが所詮二番煎じだもんなぁ…
研究所以外の組織かぁ……
情報ブロックしてるっていうし、きなくさい奴らだな
乙!
探索ストーリーの分岐もダイスだったのかな?
ところで、石油で儲けたい奴らが作った規制も無視出来る今こそ、大麻の本気を出させる時なのかも
燃料やら服やらと色々応用が利く植物らしいし
>>104
使いたいなら使ってええんやで? といっても一人でやったTRPGのリプレイみたいなもんだから、許可も何もだけど。違うとすれば、皆さんの意見が取り込まれたり、ストーリーがないことかな。
それに最近の読み物は極端に言えば、最初の娯楽作品の神話さんからみて何万煎じだから、へーきへーき
>>105
まぁ、きな臭い奴らがいなければこんな事態にはね
>>106
まぁ、そんなところ。正確にはエクス君が裏でやってた情報収集判定が今になって成功しただけだったり
大麻はいろいろ作れると聞くね。問題はこの作品、知識がない、気がつかない、資料がないの状態だと誰もそれを生かせないという
今いる街は空港とかあるの?
>>108
空港はない。空に関わるのは研究所のあるヘリポートみたいなのぐらい
の予定。なにせ行動範囲広がる度に新しい地域やものができるからね…
放浪者自身がミュータントになる可能性はやっぱ低いんだろうな
ていうか今の時点ですでに人間やめてる感あるからなー
あまりミュータントにはなって欲しくないな
>>110
ステータスのENDが極端に低くなければ、基本誰でもミュータントにはなれる。が、そもそもがそうなれるものでもないけれど。
(これ自体も裏側が惨事になるぐらい、調整中)
放浪者は奇襲でもカウンターをかまし、ゾンビをかっぼする中を平然と隠密偵察こなすからねぇ。
もちろんすべて判定の上。流石はラッキーマンである
>>111
ダイス様に祈るしかないんやな、そこは。
さて、今作ですが、ここまで読まれた方ならご存知のように、もはや書いたこともないTRPGのリプレイ(もどき)です、もはや。
おかげで設定追加しては調整し、また追加しては調整し、体調不良やら仕事やらで今作含めて安定して書けてない状況が続いてます。
まぁ、なので申し訳ないのですが、数日程度設定まとめ作業したいので、更新自体いったん止めます。
(止めないとまた新規設定でそうで怖い)
まぁ、質問や感想、ネタは募集してますんでそこはご自由に。
さて、実はかなり前から日記に関わることはないのに、裏側で進行してたとある設定の説明ができそうなので、本日はそのご案内で終わります。
紹介者は、とあるマッドさん。次コメよりご案内です、
「モウ、マッドとは失礼ネ」
「というわけで、作者に代わり、ある設定について説明します」
「簡単に言うと、勢力。放浪者と研究所以外の組織立った連中を指すワ。今回、ようやっとエクス経由で情報を得たから説明できる感じネ。実はすでに接触はしてるけれど、それはあとデ」
「勢力は今の拠点の周囲から見ればそれなりにいるワ。ただ、数多きゾンビ達との戦いの日々だから、互いに接触する機会が無い感じネ」
「さて、勢力には接触済みとは言ったけれど、実はこれ壊滅した鈴木さんグループや、吸収した覚がいた子供の集団なんかが該当ネ」
「鈴木さんは一ノ瀬ちゃん加入イベントでの判定で壊滅したけど、実は覚のグループは放浪者が研究所に来たあたりから存在してて、判定で徐々に人数が減ってたノ。ある意味では一ノ瀬ちゃんが彼等の救い主ネ」
「もちろんすでに壊滅した勢力は複数あるワ。どんな理由かは説明伏せるワ、言うなって言われたノ」
「たぶん、都市解放後はそういう勢力との関わり合いになるかなって理由で作者は作ったらしいけど、なんか紙とペンで信長の野望あるいはシヴィライゼーションやってるみたいだって愚痴ってたワ」
「ちなみに、あの二人組、保安官、ハンター、鬼さん(仮)は勢力というカテゴリーではないワ。集団ではないからネ」
「これは暫定だから、確定か未定だけど、組織には属性があるノ。単純な善、悪。それ以外にカルト、政府、軍属といった部類ネ」
「日記を面白くするために用意した要素とはいえ、作者さんは自分の首を絞めるのが趣味なのかナ」
「ちなみにこれは日記の裏側で主に使われるワ。日記に関わらないけど、それらの組織もそれぞれ行動してて、その結果判定のためね。もちろん同じ属性同士なら合流して強力になったり、違う属性なら戦ってお互い磨耗したりとかネ。今は単純にそんな感じ」
「ちなみにゾンビ達も一応勢力扱い。まぁ、どの勢力に対しても敵だけド」
「敵対したり、一つにまとまったり、となれば当然同盟状態もあるわネ」
「それこそ拠点と研究所の関係がまさしくそれに当たるかナ。拠点はなんだかんだで放浪者が束ねてるし、都市を攻略と物資回収、及び生存者救出する勢力でもあル。研究所はエクス経由の情報収集や食糧生産、道具生産を主にする勢力。お互い持ちつ持たれつな関係」
「あまりないかもしれないけド、ダイス様の機嫌によってはこの二つが仲違いし敵対する可能性もあるワ。もっとも、研究所に拠点の人間を止める力は、ないといえるけどネ」
「そうそう、具体例がないとどんな風に勢力が動いてるかわからないだろうから、それも踏まえて説明するネ」
「今後でるかはわからないけど、都市から見て西の方角に今目立った勢力が二つ。一つは市民の避難誘導した警官をリーダーにした勢力、そして終末が来たと発狂した連中がカルト集団になって、自分達は助かるために生存者を見つけては捕らえて、使者であるゾンビに生贄に捧げ、神に許しを乞う勢力が今戦ってる感じネ」
「ちなみに二人組もそこにいるんだけど、やばいヤツらがいると戸惑ってるヨ。確かに略奪者な二人よりもタチ悪いからネ」
「ちなみにこの二勢力は、距離的に言うと、四国から愛知に移動するぐらい拠点離れてるから、まぁ出ることはないと思うけド」
「そんな場所に二人組がいるぐらいだから、まぁ、いろいろあって残党ぐらいは出るかもネ」
「ぶっちゃけこの二つの勢力の争いだけで、外伝書けちゃうとは思うけど、作者がんなことしたら死ぬなって言ってタ」
「でも二人組がどんな風に絡んでいくかは興味があるけどネ。なんだかんだで、軍人さんな二人だから、かき乱すにはいいんだけどなって作者も言ってたヨ」
「とまぁ、影響の大小に関わらず、放浪者達はそんな勢力の影響を受けるってことネ」
「だからいい加減設定まとめるんだっていう言い分みたいヨ」
「とりあえず勢力についてはこんなとこかな。まぁ、いつも通り面倒なことしてるんだって理解でいいと思うヨ」
「はい、じゃあアリスの役目は終わり。研究に戻りまス」
「そろそろ新しいシールドシューターもできそうだし、準備しておかなきャ」
「それじゃーねー」
すげえ面白そうな展開が裏で起こってんじゃねえか!
うごご……そっちも読みたい
警官の勢力ってまさか前スレの99で登場した二村さんか!?と思ったけど避難誘導した警官は全国にいるだろうから違うか
壊滅した勢力についてものちのち語られるのかな、放浪者がその壊滅の原因を討伐後に手記を拾うとかで
まだ見ぬ同盟達よ、どうか生き残っていてくれ
そして出来る事ならば、その方々もよき隣人であります様に(否キリシタン)
少なくとも敵対しない限りは味方だからな
二人組が今までしたことは置いといてとりあえず頑張って生きてほしいわ
あとやっぱ集団属性:カルトがいるのか……
言っちゃ悪いが一番同盟組みにくいし敵対しやすいタイプなんだよなぁ……
>>115
それまで書くことになったらわたしゃ逃げる
>>116
前スレのあの警官さんはどうなったんだろうねぇ…
理由はわかったりわからなかったり。判定次第だからね。
あと、地味に解説し忘れたけど、勢力は壊滅のほかに全滅もします。違いは残党の有無ぐらい。
>>117-118
良き隣人ならば気楽だけどねぇ。まぁ、敵対してもゾンビを減らしてはくれるから、いるに越したことはないんだけど
属性カルトは勢力の吸収はするけど、同盟になることは、まずないだろうねぇ。信仰対象でも身内にいるか、ダイス様が暴走すれば別だろうけど
二人組は妙に長い旅をしてるよ。ある意味こやつらも作品になるレベル
乙!
いつの日か、気まぐれが起きたらその二人の日記のスレも見てみたいなぁ
>>120
外伝が増えてゆく、でも二人組って記録残してなさそう。
いや、書くかは未定よ?
さて、勢力に関しての追加事項がございまして。
実はチラッと放浪者の時に話してますがすでに各個人に技能やら何やらがあるように、勢力に特色でもつけようかと思い、以前から考えてたものをいくつか。
下記は今仮定で運営している勢力特有の能力です。この間の二つの勢力で試しに運営してムズいと思ったら消えるのでまぁ、日記の着色で作者が首絞めてると思って興味があればどうぞ。
勢力属性カルト
運命共同体:狂信により、組織からの逃走、裏切りはない。下位メンバー限定。
狂信の末路:戦闘時に怯え、逃走する事はなく、攻撃判定がプラス1になる。代わりに相手が逃走、または自陣が全滅するまで戦闘が継続される。下位メンバー限定。
狂信の神託者:下位メンバーに絶対の命令を下せる。また、洗脳を施すことができ、chaがプラス2になる。リーダー限定
勢力属性生存者
対ゾンビ知識:ゾンビに対して対応に優れる。ゾンビに関わる判定はプラス2。(変異体を除く)
正しき信念:善属性の人間が仲間になりやすくなる。
周辺探知:周囲の状況の変化に敏感となり、突発イベントがプラス1となる
とまぁ、こんな感じ。属性生存者は、勢力のリーダーの特色が出る、つまりどれでもないということ
まぁ、面白く運営できれば導入予定です
更新マダー?
>>122
すまんのう。考えていたより仕事が多くてまとめの時間がとれてないんじゃ。
あと、自分的に面白い外伝も思いついてて、そのプロットやらなんやらでも、時間をくっとります。
とりあえず、早ければ明後日ぐらいには本編は更新するでや
全滅したのかと思って内心ヒヤヒヤだったから安心した
放浪者がゾンビに腕噛まれたりなんやかんやで義手になって山中さんが「お揃いですね」って一生懸命慰めようとしたり
山中さんがカルト集団辺りから「化け物」呼ばわりされたときに放浪者が「そうだ俺たちは化け物だ」とか言ってさりげなく庇おうとしたりそういう展開来ないカナー!!!!
ゾンビウィルスのパンデミックみたいなのが起こらなければ二人が会うことは無かったんだろうけど何も起こらないまま会う事が出来たら恋仲にはなっていたのだろうか・・・
>>125
もし、作者さんが同じような展開考えていたら 書き辛くなりましたね
展開予想野郎はホントにどこにでも沸くなぁ(呆れ)
生き甲斐だからね
変異体にはバージェス動物群辺りの奇妙生物なんかが元の奴も居たら面白そうだと思うんだけどな
上半身だけアノマロカリス、背中からハルキゲニア、顔面がオパビニア
強さ以上にSAN値的にもキツいな…
>>124
>>112で告知したとおり、設定まとめで今は単なるお休み中やで
>>125-128
ブラインド戦時に四肢欠損判定は用意してた。放浪者限定ってわけじゃないけども。
まぁ、この作品、こう書きたいなぁと思っても、ダイス様に転がされてますからね。
作者も今後どうなるかわからない、そんな作品
>>129-130
あ~、こんなんもありやなぁ。全く知らん、名前聞いたやもレベルだから、うまく使ってみたいねぇ
とりあえず仕事の忙しさは明日(きょう)には終わるかと。更新は早ければ明後日ぐらいを目処にしてます。
約束はできないけどね
待っております
イロモノ系同盟空想してみた
未来人同盟 惨劇から救うつもりが、もう始まってる上に、救援物資も転移時に事故とかで……
パラレル同盟 別の惨劇からここの惨劇へ
異界同盟 言葉も通じなければ状況も地獄
変態紳士同盟 どんな状況もエロフィルターでエロパワーに。無駄にしぶとそう。女性(ブサ以外)が居ればそれだけで昂るだろう
外国人同盟 世知辛い
友好ゾンビ同盟 RPGとかの移らない奴らで社交性高し
無機物同盟 アンドロやらリアルロボやらデータ生命やら何やら
宇宙人 高見遊山
原始人 食料関係で苦労しそう。そして高確率でミュータニック
バケモノ同盟 人に対してのアイデンティティーがブレイキン
>>133
色物やなぁ、なんか人気シミユレーションの拡張みたい
>>132
待たせたな!(どっかの英雄風)
いや、設定まとめ完全じゃないけど調整諦めた。うん。
設定のベースは決まったので、とりあえず稼働再開するつもりです。今日はわからんけど。
決まった基本判定方法については、ざっくり書きます、興味がない人はスルーね。
そのシチュエーションに該当する基本成功値に、バッド補正値からグッド補正値を差し引いた値を適用し、その結果を最終成功値とします。
とまぁ、これじゃわからないので例をあげます。
シチュエーション:ゾンビ処理
基本成功値:18
バッド補正
ゾンビ過多:+2
マッスルゾンビ:+4
プラス補正
小隊構成:-1
近接攻撃スキル:-2
特殊武器使用:-2
補正合計値が+1なので、基本成功値18にそれを加えた19が、今回ダイスの判定で成功するための合計値、という流れです。
ただ、オール1、オール6が出た場合、補正はありません。絶対死(死亡する状況でなければ高ペナルティー)、絶対幸運の判定で処理されます。
更に捕捉すると、値自体が補正により絶対判定の5または30になった場合、6または29が成功値として強制で変更されます。その代わり5が出ても低ペナルティ、30が出てもやや幸運での処理となります。
もともと絶対判定を残したかったこと(緊張感がほしくて)、補正が当初は出たダイスの合計値に当て込んでたので、絶対判定になりまくるor絶対判定にまずならないという極端な状況が実は発生していて、補正(スキルなど)が生かせない状況が続いてました。
まぁ、折角いろいろ作ったので、全部が何とか反映される結論がこちらなんですが。
その補正値とシチュエーションごとの基本成功値決めんのがめんど(ry
まぁ、調整は更新中に随時、厳しければ申し訳ないけれど今回みたいに設定まとめに時間いただきます。
>>1の別作同盟は?
>>135
他作品、のことでいいのかな?
下のヤツから大体見れるよ。後はID検索すれば見つかるとは思うけど
ウェイター「俺は勇者じゃないんだけども」 女兵士「貴様は勇者だよ」
ウェイター「俺は勇者じゃないんだけども」 女兵士「貴様は勇者だよ」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1417413035/)
百十六日目
引き続き都市中央エリアのゾンビ処理を継続する。小さなエリアとは言え、拠点エリア、ガーデニングショップの通り、都市入り口エリアを殲滅してきた俺達だが、それらをまとめたような量が、この都市中央の入り口あたりでうろついている。
部隊編成は俺、山中さん、井門、佐原。美尋には都市入り口エリアの物資回収をさせた。
ここまで生き延びてきたヤツに言うこともないかもしれないが、突撃して倒す、は体力の無駄になる。
少しずつ、ゾンビにこちらを見つけさせて、近寄ってきたところを処理する。こちらが移動はしないから体力の消費はないし、何より一度に多数を相手にするという危険がない。
問題なのは、マッスルゾンビのような他のゾンビを招いてしまうような変異体だ。
今までのエリアと違い、都市中央エリアは桁違いのゾンビがいる。それらが一カ所に集まるような事態は死を招く。
今のところ、ここではマッスルゾンビぐらいしか吼えて集める奴はいないが、他にも大声を上げるタイプの変異体はいたはず。あまりいないから今ははっきり思い出せないが。
処理自体は今日は滞りなく進んだ。まぁ、一つのビルの周囲とその中だけだが、一つずつ数を減らさなければな。
都市内部では、ゾンビに追われてなければ建物はセーフティーエリアになる。内部を処理し、二階以上のところに簡単にバリケードを作るだけだが、それでも休憩所の役割を果たしてくれる。
些細なことかもしれないが、都市はどこを見てもゾンビだらけで、外にいる時は処理している時以外でも周囲をより警戒しなければならず、休む暇はない。そういう意味で、都市を攻略するならそういう簡易な休憩所を作成しておくべきだろう。処理完了前は持ち帰れそうに物資も有効活用もできるしな。
今しばらくは都市攻略を進めるが、そうだな。都市中央エリア入り口付近の片がついたら、シェルターを覗くのもいいかもしれないな。
百十六日目終わり
12月14日
今日も都市中央エリア入り口付近の処理に向かう。今までのエリアのゾンビが楽に思えるほどの数に、少なからず辟易とした気分にさせられた。
一気に処理したいところだが、そんなことをすれば数の暴力に押されて、我々が全滅するのは目に見えている。じれるような感覚で、少しずつゾンビをおびき寄せながら処理をしていき、途中その付近にあったビル内部も処理を行った。
処理後、放浪者の提案でここを今後のセーフティーエリアとして利用することになり、セーフティーエリアとする二階部分の出入り口にする場所以外をバリケードを設置、また一階もゾンビがさまよって入ってこないよう、これも出入り口にする場所以外もバリケードを設置した。
当然都市中央エリア内の作業なので、極力静かに行動しなければならず、通常の設置以上に時間はかかったものの、いざという時に逃げ込み一時的に籠城可能な場所にはできただろう。
放浪者も、これから先更に奥の処理も進めるとなると、拠点に日帰りで戻れるとは限らないから、いくつかこんな場所を作らないダメだなと言っていた。
言うとおり、今後は常に拠点へ戻れるとは限らない。移動での体力消費を考えれば、そのエリア内にセーフティーエリアを作る方が妥当だろう。
しかし、都市解放はいつ頃になるだろうか。放浪者は出来れば冬の間で完了したいとは言っていたが、今の処理してる場所だけでもあの量と言うこともあり、少し気が滅入る。
とは言っても、拠点に流れてくるゾンビの大半は間違いなく都市にいるゾンビだ。完全に拠点、そして研究所を安全にするなら、これは避けようのない任務と言えるだろう。
安全の確保は、食糧生産に力を入れたり、施設作成を行ったりと重要な作業のためにも必要で、ひいてはそれが文明を復活させることでもある。
今は、その一歩を踏み出せていることを、喜ぶべきだろう。
山中沙奈記す
一之瀬DIARY Dec.14
今日は放浪者さんの指示で都市入り口エリアの物資を集めにでかけた。
拠点の人達が、それなりに回収を進めている場所だから、物資があったりなかったりだった。
ひとまず、食料になりそうな物を中心に、蒲谷さんが拠点のバリケードとかを改良したいから、釘とかそういうものも集めておいた。あとは、浜村さんに頼まれた本もいくつか。
あとは放浪者さんに頼んで、この間の診療所に連れてってもらって、医療道具も集めたいな。
更新ktkr!乙!
やっと追いついた
日記形式でその日の事を振り返るってピクミンみたいで面白い
>>140
うん、お待たせ
>>141
お疲れ様。
ちょっと触ったぐらいだけど、確かに日記が区切りごとに出てたね。ピクミン
出来れば日記以外の、何の役に立たない走り書きとか、バイオ3のコンテナにあったみたいな愚痴まみれの手記とかつっこんでみたいけどねぇ
探せばそこそこありそうだな>この世への恨み事
【無線】
「よぉ、誰かいるか?」
「…こちら放浪者、どうした保安官、そっちの無線のバッテリーでもきれそうか?」
「なぁに、退屈だから話し相手が欲しかっただけさ」
「…気持ちは分かるがな」
「無線封鎖の件だろ? まぁ、大丈夫だろ」
「…その内また呑みに行くから、我慢してくれ」
「つれねぇなぁ。ま、うちの唯一の常連だからな。鹿肉の燻製できたから、楽しみにしとけ」
「…わかった」
【ファッションショー】
「あ、これとかいいじゃない」
「浜村さん、何してるんですか?」
「あ、山中。退屈しのぎのオシャレよ。山中もこれ似合うんじゃない?」
「なんか、派手ですね」
「そう? どこで回収したか知らないけど、それ万単位の服なんだけど」
「えぇ…!」
「偽物じゃなければだけどね」
「…なんだかついていけませんね」
「そうかもね。それに今はオシャレより、機能的な格好の方が重要だし」
「そうですね、動きづらい服装は危険ですから」
「いつかまた、こんな服が着られる時代になればいいんだけど、あっそうだ」
「なんです?」
「折角だから、山中をコーディネートしようかな。ほら、きたきた」
「え、あ、ちょっと!」
【晩酌】
「…いけるな」モグモグ
「日持ちも効くからな。なんなら持っていくか?」
「…助かる。皆も喜ぶ」
「なぁに、こっちも野菜や物資を貰ってるんだ。いいってことよ」
「…その内、生存者が余るようならここに来させるか?」
「ま、退屈なのは確かだが、なんだかんだで一人が気楽だな」
「…そうか」
「それに、お前さんが顔を出すしな」
「…そうだな」カラン
「もう一杯いるか?」
「…頼む」
百十七日目
ゾンビの処理は順調に進んでいる。昨日休憩所としてバリケードを作ったビルを中心にして、その周囲をゆっくりと着実にゾンビを減らせている。
休憩所を作った関係で、今一番気にしているのはモンキーゾンビやジャンピングゾンビといった、どこからでも進入してくる類の変異体だ。
意識的にこれらの変異体は優先度を高めて処理しているが、ほかの変異体に比べれば多くいる奴らだけに、都市攻略はその点でも気が抜けない。それこそ、都市の方が飛び跳ねて奇襲するにはもってこいだろう。
休憩所については処理の合間に改良を続けている。モンキーゾンビとかの窓からの襲撃を避けるため、仮眠室になる場所の窓を、外からは見えないように新聞紙なんかの紙で覆ったり、それ以外も三階部分を繋ぐ階段を封鎖したり、安全性は高まった方だろう。
もっとも、簡単な休憩だけの利用で終わってほしい。ここをセーフティーエリアとして使う事態は無いことを祈るしかない。
拠点に戻ると蒲谷さんが何か作業しており、確認すると簡単な柵を作っているとのことだった。理由を聞くと、研究所側はコンクリートがついた柵に有刺鉄線をつけた物をおいてあるだけで、封鎖されてないから、開閉できる柵を設置しておけば、安全性がたかまるのではないかとのことだった。
確かに簡単でも閉鎖された状態なら、ゾンビや危険な生存者に対して時間稼ぎや対応策になる。作業についてはそのまま続けくれと答えておいた。
しかし、確かに拠点の設備もより強化した方がいいかもしれないな。それこそコンクリートの壁で四方を固められたら、言うことはないんだけど。そういや、その手の素材、どんなもんなんだろう。もしこちらでそういうのが作れるようになったら、飛躍的に楽になりそうだな。
百十七日目終わり
>>143
現実逃避的にありそうよなぁ
不治の病とか複合感染者とか病弱少女の、束の間完治がいゾン化経過日記とかあるのかな?
日本語でおk
語るに落ちるけど、”完治がい”は”完治”と”勘違い”とをかけた言葉遊びだったのでしてー
文の書き方が普通にキモいです
おお、ついにファッションショーが実現したか
>>149 普通は分かるしそれほど面白くはないけど気にするほどでもないと思った
>>147-151
まぁまぁ。言わんとすることはわかるけど、アリスさん呼ぶよ?
入院中の患者が感染してゾンビ化にいたる過程の日記もよさげだね。ラストはかゆうまかな?
ブレイクタイム時でもないとファッションショーとかできんからねぇ。着せかえ人形になった山中さんの絵は随時募集中です。
ちなみに、原因不明ですが、なぜか自宅内だけ携帯がたまに圏外になる不思議現象に悩まされております。自宅以外は普通で、夜になると起きるという。
パソコンほすぃ
周囲で妨害電波張ってる奴でも居るのか?
それとも、人知及ばぬ現象のせいなのか……
>>153
なんか変な電波出してる方がわかりやすくていいけれど。
クトゥルフダイスのせいでなんか来てるわけじゃないよね?
という訳ではい、寝落ちました。更新できずに申し訳ない。
乙
12月15日
都市中央エリアと、休憩所の強化を引き続き行っている。
今後に備え、今の休憩所の周囲の建物の状態、ゾンビの数などを考慮に入れ、休憩所として使える場所をゾンビ処理と平行して調べた。
今までのエリアと違い、通りの移動だけでもかなりの緊張感が伴っている。わずかでも自分達のエリアを確保していかなければ、簡単に囲まれてしまうだろう。その意味では避けられない作業になる。
とはいえ、そうそう都合よく休憩所として使える場所は多くない。惨劇当初の混乱か、建物に車がつっこんでいたり、爆発でもあったのか崩れかけ近づくのは危ない建物や、そもそも倒壊しているものもある。
以前、変異した隊長がコンクリートや鉄筋をやすやす破壊していたこともある。そうそうそこまでの変異体はいないだろうとしても、変異体が近づかない、あるいは侵入できない工夫ができるという点と、その物資や材料が建物自体にあるかも含めると頭が痛い。可能であれば一区画に一つ以上の休憩所があるのが望ましいのだが。
とはいえ、今できたばかりの休憩所の周囲はまだまだゾンビがさまよっているから、新たな休憩所を設置できるのはまだまだ先だろう。
それに今、他に心配事がある。アラクネについてだ。
想定以上にゾンビを処理していることもあり、かなりの負担がかかっている。もしかしたら、処理の最中に故障する恐れもある。
となると歩行の面も担っている以上、状況によっては身動きできず喰い殺される恐れは十分にある。今は部隊として行動しているから、メンバーがカバーしてもらえるだろうが、都合の悪い状況を想定しなければいけない。
アラクネが故障しても、移動は出来るよう方法を考えなければならない。今度研究所に戻るまでに、主任に提案できるものを検討しなければいけない。
山中沙奈記す
というわけで、寝落ち分です
乙
百十八日目
いくらのゾンビを処理してきたのだろうか、ふとそんなことを考えた。戦争でも、個人で殺せる人間はそう多くないと聞いた。だが、俺は元人間を少なくとも五百人以上、処理してきたことになる。
時代が時代なら、英雄かもしれない。しかし、もしそう言われるようになったならば、ある意味苦痛でしかない。それだけ、生き残るために元々は人間だった存在を手にかけてきたわけだ。それこそ、女、子供問わずに。
もし、自分が後々に語られるような存在になったとしたら、本当に滑稽だな。もっとも、そこまで生き延びられるかも、本当に文明を取り戻せるかも、まだまだ未知数だ。
今のところ都市中央エリア入り口付近の処理状況に変わりはない。処理エリアの拡大は一進一退を繰り返していて、この任務自体に意味があるのか、疑問を感じてしまうほどだ。
もちろんゾンビ自体は減っているわけだから、無駄なわけではない。それに、一度処理して確保したエリアには、車やバリケードになる物を移動経路に置いて、あまり流れてこないようにもしている。
今のはじめの段階では、それも効果があるかわからないのが辛いところで、あると思いこんでやるしかない。メンバーの手前、俺がそう感じていることを表に出すわけにもいかないしな。
拠点の改良については、蒲谷さんと浜村さんが引き続き行っている。電気に関してはあの後もいくつか回収したもので増設されており、蓄電量が増えたことで以前よりも気兼ねなく使えるようになってきている。
柵については蒲谷さんが設置中だが、現在は骨組みみたいなものだけだ。開閉させる仕組みは想像できるのだが、実際どう組み立てるかを図面に起こして、うんうんとうなっていた。明日あたりに日曜大工とかそういうのに関わりそうな書籍でも探すとしよう。
とりあえず、そろそろ薪が心許なくなってきたので、明日は井門、佐原、山中さんに木を切りに行ってもらい、残ったメンバーで物資回収でもするとしよう。
百十八日目終わり
一樹へ
この手紙が、あなたの■に届いたということは、もう私は死んでしまってい■のね。
私は良い母と■■えなか■たけど、あなたは私の自慢の息子■、とても愛してる。
■■くば、あなたは無事に■の状況から逃げ延■■■■■とを祈るだ
(ここから先は血まみれになっていて読めない)
12月16日
休憩所内を探索していた時、この手紙があった。母が子に別れを告げる、遺書といっていい内容だ。
血まみれの部分も、文字らしきものが見て取れたが、なんと書いてあるかまでは読み取れなかった。
書いてる途中でゾンビがきたのか、それとも書ききれたのか。それと、周囲に死体がなく、ゾンビとしてさまよっているのか、ほとんど喰われたのか。結局どれも、確認するすべはもうない。
こんな状況が全国各地で起きていたのだろうと思うと、やるせなさを感じてしまう。もしかしたら、今もそういう事態は、起きているのかもしれない。叶うならば、その人達は無事であってほしいものだ。
本日のゾンビ処理はいつも通りにこなすことができた。佐原さんがいつになったら減るんすかねぇと、言うぐらいまだまだゾンビはうろついている。
考えられるのは、ブラインドが出現した際、ゾンビは大移動をしていた。それがガーデニングショップの通り以外にも、都市中央エリアに流れていて、不思議ではない。
もしブラインドのように、ゾンビを近寄らせない方法が見つかれば、安全性が高まり、ゾンビの動きもコントロールできそうなものだが。あまり現実的なことではない。
何にせよ、今はコツコツとゾンビを処理していくほかない。一気にやろうという考え自体が油断だ。出来ることを積み上げてやっと、目的が達成できる。わずかな失敗で、致命傷となる可能性は十分あるのだから。
山中沙奈記す
乙!
悲しみの残滓が……これから増えてきそうだなぁ
ああ言う手記の発見判定ってどんなんだっけ?
切ない…
息子さんは無事だといいねぇ…
>>162-163
周囲の状況に関わるものとか、重要な情報以外は作品のバックボーン作りのために、特に判定なしで突っ込んでて、今回の手紙は特に判定はなし。たまには自由に書きますよ。
生き延びてる方がいいのか、ゾンビ化してた方が楽なのか
百十九日目
今日は処理はせず、物資の回収にいそしむことにした。
当初の予定通り、薪用の木材の回収は、山中さん、井門、佐原。都市入り口エリアの物資回収を俺と美尋に別れて行動した。
都市入り口エリアはきっちりと全て回った訳ではないが、拠点エリアに次ぐ安全な場所と言っていいだろう。その分、以前からも書いているが、知らないうちに放浪者がこのエリアをうろついて、物資の回収をされてしまうのは、良くはない話だ。出来ればこちらで回収しきり、以前メンバーから聞いた、ハンターやらの友好的な生存者に交換や提供をしたいからな。
当然、こんな状況だからこそ、生存者と分け隔てなく物資を共有した方がいいだろう。だが、相手が協力的じゃないだけならまだしも、敵対的な相手なら、我々もゾンビ以外の危険を抱えるわけにはいかないからな。
物資回収の前に都市入り口エリアも、都市中央エリアとの境目にしている場所に、動かせる車を置いて簡単なバリケードを設置しておく。最近では拠点にさまよってくるゾンビも激減したが、こういう積み重ねてこそ、安全は確保できるからな。
物資に関しては、それなりの数は集まってきているが、やはり、食べられそうな食料は少なくなりつつある。
畑は作り始めたばかりで、それだけを当てには出来ないし、かといって他に思いつく方法もない。
畜産ということも考えられるが、それは飼料が必要になってくる上、そもそも該当する動物はいない。
となれば、海や川の魚の部類か。海はないが、周囲を探せば魚が捕れそうな川ぐらいあるだろう。後は、保安官のように狩猟するか、山菜を探す。
案はあるが、そのうちにでも具体的な食料の確保も拡大することを考えないとな。
そんなこともあり、日曜大工と山菜、釣りに関する本も回収しておいた。後は釣り竿も探しておいて、この付近に川があるか、後で確認しておかないとな。
百十九日目終わり
12月17日
薪用の木を切りに、道路沿いの森の木々を切り倒していく。
雪も少し積もっており、山にはいるための装備がない我々には、前よりも大変な作業になっていた。
しなければならないこととはいえ、改善して負担を軽くすることを考えないと。我々しかいないのだから。
半日ほどかけて二十本ほどの木が集まった。適度な大きさへの切り分けは、手が合いたメンバーがして、可能な限り負担は分散する。
後は、時折降る雪がたまるよう設置したたらいなどをやかんに移し、暖をとるための火を焚いている六斗缶で溶かした後、ポリタンクなどの大容量に入る容器に移し変えていく。
拠点でも小さな畑作りを開始したので、水はいくらあっても足りないということはない。確保できるものはして、貯蔵しないとすぐに枯渇するだろう。
水道処理施設が正常に機能していれば、こんな苦労もしなくすむのだけれど。
拠点もいろいろ改良が進められている。図書室の新たな本追加や棚の設置。塀の周囲に柵を設置の準備、後はトラップの設置についての検討といった具合だ。
それと合わせて、エリア自体もそろそろ何か設けてもよさそうではあるか。そこのところは考えていなかったし、あとで放浪者に提案するとしよう。
山中沙奈記す
乙
まぁ今は備えの時。余りデカい動きがあっても困るんだろうな
人手が圧倒的に足りないシムシティな感じが好きだ…
この年もあと2週間か…
>>167
今は静かなものだね。ダイス様もお疲れなのでしょう。
まぁ、ダイス様が本気だしたら拠点&研究所壊滅待った無しだし
>>168
障害(ゾンビ)を撤去(しょり)して、何日もかけて拠点(スラム)を作る。まぁ、シムシティかも。
なんだかんだでこの世界も一年を終えるようです。
百二十日目
日記を書き始めて、おおよそ4ヶ月というところか。最初の頃を読み返すと、今では普通に対処できるゾンビにも、基本は逃げまどっていた頃が懐かしい。それだけ、いろいろ慣れてしまったか。
休憩所の周囲の処理は一通りのめどがついた。休憩所になるビルの周囲には簡単なバリケードを設置、防衛力を強化した。建物内は考えられる奇襲攻撃が可能な変異体対策を行っており、都市中央エリア攻略への足がかりは完了した。
山中さんの進言で、ここから最寄りのガソリンスタンドを目指して処理を進めていくこととなった。距離としては、普通ならそんなに離れていないところだが、うろつくゾンビの数を見ると、やはり気力はそがれる。
処理自体については書くことはない。いつも通りだ。これが油断につながらないよう、意識的に緊張感を持ち、メンバーにもそうしてもらうよう努めないとな。
今日は休憩所で佐原と山中さんの三人で待機している。バリケードなどの敷設を優先していたので、ここで休む際の準備を行うためだ。持ってきた毛布やシーツと、ビル内にあったもののソファーなどを組み合わせて簡易ベッドを作成し、回収した物資を一時保管する棚などの設置。後は断熱材代わりにダンボールを床に敷いたが足りず、寒さは変わらない状態だ。この周辺にあればいいのだが。
後は浜村さんに作ってもらった自動車なんかのバッテリーで動かせるホットプレートで、麺類を作って食事をし、無線で無事を報告して一日を終えた。
休憩所でも誰か一人が起きて見張りをする体制になる。拠点よりも危ないここでは、絶対に欠かすことはできない。そういう意味で、ここで一日過ごす時は最低三人で居ることが条件になりそうだな。
さて、早めに寝て交代に備えるか。
百二十日目終わり
乙
明日もみなさん、無事であります様に
最近、何か足りないと思ってたら、そうだアレだ。スラちゃんだ。
なるほど、この胸の締め付けられるような痛みはスラちゃんがいない切なさによるものだったのか
寒さで自宅警備員と化したスラちゃん
……いや、元々自宅警備員だったな
スラちゃん大人気だなww
俺も出番が待ち遠しい
>>171
全員無事、この状況だと願うのもおこがましいけれど、そうあってほしいね
>>172-175
スラちゃんは浜村さん、蒲谷さんと同じく拠点メインだからねぇ。こう離れちゃうと出番がね。
まぁ、ブレイクタイムで顔は出すかと。
ゾンビの返り血が跳ねてしまったのかもしれないもんな>カーチャンの手紙
>>177
入ってきたゾンビを母ちゃんはデッキブラシでスマッシュしたかもしれんしね
なお、昨日は酒を呑んでコメ返の後寝落ちした模様
百二十一日目
ガソリンスタンド方面の処理を自分以外のメンバーに任せ、俺は都市中央エリアの偵察を行うことにした。
ゾンビと変異体の大まかな数や、通りの状態、後はめぼしいものが見つかりそうなところを記録し、今後の処理の参考資料にするためだ。
やはり休憩所から少し離れると、ゾンビはあらためて出現したようにいた。冬の期間に終わればと思っていたが、甘い勘定だったかもしれない。
わずかだが積もっている雪が厄介だ。ゾンビの奴等が踏みしめるものだから、圧縮され滑りやすい路面になっている。それだからか、ちょこちょこと滑って転び、悶えているゾンビも見かけるようになった。まぁ、こちらとしては安全に処理できるのでその点はありがたいが、急いで逃走しなければならなくなった時が、な。
今回の偵察も、そういう事態を極力減らすためにしたことではあるが、なくせないことではないからな。
残念ながら冬靴の類は店舗にはあまり置いてない。そのため、靴にゴムを巻いたりして簡易な滑り止めにしてはいるが、滑る時は滑るからな。冬靴でも。それこそスパイクでもついてれば別だが。
変異体の数はモンキーゾンビなど数が居るタイプを抜かせば、およそ二十から三十程度だ。大きな通りはバリケードの敷設と事故なんかで移動しやすいとは言い難い状況だ。
後はやはり、ゾンビ自体の数だ。少しずつ少しずつ、削るしかないな。でかい爆弾でもあれば、スッキリはするだろうが。
後は、効率よく処理していく方法を検討しないとな。
百二十一日目終わり
そして昨日分書いてる最中に寝落ちした模様。
うん、ごめん。二度寝します
おつかれさま~
>>181
お疲れではないんだ…フロントミッションファーストやりすぎたんだ。
12月19日
ガソリンスタンドまでの通りの処理については、思いの外進まなかった。というのも、大きめな四車線の通りと言うこともあり、身を隠しながら誘い出して処理するという作戦がなかなかうまくいかず、それこそ一体ずつおびき寄せては処理している状況だ。これでは仮に一週間でも完了するのはかなり厳しいだろう。
もちろん、ガソリンスタンドにたどり着くだけなら、この大きな通りよりは小さい道路の方を処理して進めればいいのだが、そのガソリンスタンド自体が通りに面していて、作業するには目立ちすぎる。結局、通り自体の処理を完了しなければ、無駄骨になりかねない。
ガソリンスタンドは、灯油やガソリンを大量に確保できる格好の機会だ。今後遠距離で移動する際には欠かせないし、灯油は暖房以外にも処理したゾンビの焼却処理にも使える。大量の死体は疾病を蔓延させ、もし我々が感染すれば、医療知識のある一ノ瀬さんがいるとはいえ、壊滅は免れないだろう。そういう意味もあり、放浪者も冬のうちにと、話しているのは理解している。
シェルターに避難できたり、都市外に出た者達もいただろうが、それは残念ながら小規模だろう。だから、この都市の解放については、元々の住人や観光客といった分すべてを相手取る作業。焼却処理できるものはいくらあっても足りない。
土葬という考えもあるが、その土地の汚染や、掘る作業の手間がでる。我々にはそこまでできる人員はいない。選択肢は、常に少なく、それでもその中の最善を選ばなければならない。
山中沙奈記す
「にいっちゃって、最近昼間は暇で寒いのよね」
「ん、どうしたのスラちゃん…。もしかしてスラちゃんも暇?」
「そうよね。拠点近くでフラッとくるゾンビに騒いでた頃が懐かしいというか…、来られても困るけどさ」
「スラちゃんはゾンビ倒したことある?」
「………ん~、そうやってベシベシ叩いたっこと? 意外に凶器なのね、その腕」
「あ、別にスラちゃんが危ないとかそういう意味じゃないからね。そこまで強力には見えなかったってだけ」
「しかし、ダウンジャケットにマフラー、ニット帽か。暖かい?」
「そっか。なんかほんと、ここのマスコットね」
「と、火が消えそう。スラちゃん悪いんだけど薪取ってきて、私は燃やせる紙持ってくる」
「……あれ? いつの間に録音に」
ここで録音は終わっている。
百二十二日目
山中さんからのガソリンスタンドの通りの状況について報告を受ける。考えようによっては、最初のように全体で大規模にゾンビと相手をしなくても良いことになると判断し、美尋から要望があった診療所への探索と、ガソリンスタンドの通りの処理班に分ける。
診療所には俺と美尋で向かう。商業区と都市中央エリアの境目あたりにあり、商業区の一部のゾンビが移動したとは言え、なかなかの数だ。
以前はブラインドがいたおかげでゾンビがあまり居なかったが、この数が本来この場所でのゾンビ数なのだろう。
美尋のボーガンが思いの外強力だ。自分の矢よりも大きめということもあるが、当たった時に動作を止められるというのはやはり大きい。もちろん急所に当たらなければゾンビは倒せはしないが、牽制や足留めの意味では役立つ。後はどうやって量産するか、だが。
診療所内は紙が少し散乱したり、椅子の位置がずれていたりしていたが、比較的綺麗な環境ではあった。
美尋の欲しがっていた医療道具と、治療用の消耗品が見つかり、とりあえず怪我や病気の治療については一安心と言えるだろう。何より抗生物質も見つかったことで、もしかしたら早期であれば感染治療の希望もある。
とはいえ、油断はいつも通り禁物だな。無茶ができるのではなく、何かあったら対応できるという認識でなければならない。
あとは商業区から休憩所に戻る間に、処理できるゾンビはして戻る。
いくらか俺達でも使えるものを休憩所にも置く。希少品なので、それこそわかりづらく隠してもある。
今のところ順調、だからこそ、気を引き締めないと。
こんな時に、何かが起きるものだ。
百二十二日目終わり
一之瀬DIARY Dec.22
希望していた医療道具がようやっと手に入った。ゾンビが取り囲んでたエリアということもあって、それ以外の治療品も回収できた。やっと、これで治療体制に入れる。
モチロン、皆が怪我とかしないのが一番。
あとは病院自体を確保できれば一番かな、回収できない施設自体もある。
でも、それは都市を開放すればいいもんね。ゆっくりやってかないと。
とりあえず寝落ち分まとめてドーン。
今日分はまたあとで。
百二十三日目
本日、遠くでだがヘリが何度か行き来しているのを確認した。方向としては、覚達と会った市のあたりのようだ。
救助、という雰囲気は感じられないが、興味深いことではある。行って状況を確かめてみたい気はするが、どうしたものか。
ガソリンスタンドの通りの処理は、いつも通り進んだとは言い難い。それでもやり続けないと、先には進めないからな。早期的な結果は求めると、今はろくでもないことになる。
後、立ち入れる範囲の建物内の処理も進めている。内部の把握ができ、隠れてゾンビ化したヤツなんかにいきなり襲われないようにするためだ。今のところは休憩所の周囲にある建物については、内部の処理は完了した。
休憩所については、周囲の建物の探索時に、いくらかあったダンボールを足りないところに敷き詰め、壁にも張り付ける。まだまだ足りないが、床が全て敷き詰められたからか、心なしか前よりは寒くなくなっち気がする。
また、流石に見栄えは良くないので、ダンボールの上にカーペットも敷いてある。後は暖房だが、ビルの一室だけ暖まっても周囲が冷たいから、暖まりづらい状態。人員がいれば、ここに人を配置して、ドラム缶か何かで一階ロビーで火を焚き続ければ、暖かくはなるだろうが、そんな方法は採れないしな。
今はほっかいろなんかで誤魔化していくしかないか。具体的な方法がなければ、休憩所では最悪二ヶ月半ほど、寒さに耐えるしかない。
百二十三日目終わり
しかし、ヘリの連中は、何者だろうな。
エクスがいう奴等じゃなきゃいいが…。
乙!
放浪者チームは少数精鋭とは言え、人間の派閥相手に多勢に無勢になってしまっては……
>>189
まぁねぇ……。
でもこの世界、ゾンビの勢力より人員がいるところなんてないけどね
「…昨日のヘリ、何か知ってないか?」
「今、エクスに調べさせている。だが、予想はつく」
「…この惨劇も予想していた人間は違うな。どこまで知っている?」
無音
「………、隠し事をするのは今更か」
「…こちらとしては、そちらから答えてもらうのに猶予を与えたつもりだがな」
「そうか、さてどこから話すべきか」
「…問題点は、あんたが敵かどうか、だな」
「敵ではない。私は君を良き友人だと思っている。そもそも私自身はここまでの事態になる、とは考えていなかった」
「…血液検査の装置まであるというのにか?」
「通常の戦争が起き、難民キャンプになる想定をしていたからな。簡易な健康診断として置いた、今でこそ役割が違う運用ではある」
「…その点を信じるとして、あんたはどこまで知ってるんだ?」
「知っているが、知らないというべきか。まずはそうだな、世界に再編の動きがあったのは、当然知ってるだろう」
「…中国やインド等のアジア革命、財政難によるヨーロッパ各国の併合。こちらで言えば、日本、東南アジア、カナダ、アメリカによる共同体の成立……、知らないという方がよっぽどだな」
「結果として、各国は各グループごとに分けられ、皮肉なことにそれで世界大戦の機運は高まっていった」
「キッカケはロシアによる各国の軍事併合だな。最後まで抵抗していた中国も併合され、日本も共同体入りを余儀なくされた」
「同時に起きたヨーロッパ恐慌が、E・Uを越え、一つの国にまとまり、同時に隣接するロシアからの侵攻を脅える日々が始まる」
「…そして共同体となったこちらに同盟を申し込んできた。歴史のおさらいはこんなものでいいか?」
「あぁ、それが我々の一翼を担っていたWWPの始まりにもなるからな」
「…WWP?」
「世界大戦プロジェクト、来たるそれに備えた軍事利用の技術開発を目的としたプロジェクトだ」
「…それがあの、研究所建設に繋がるわけか」
「そしてこのプロジェクトの最高責任者が、アルベルト・ウェルダーという」
乙
そいつらが生き残りをどうしたいかだな
しかし世界大戦ねぇ、今じゃ誰もが戦うしかないからそうも言えるが
>>192
どうしたいのかねぇ…。
まぁ、世界大戦といえば世界大戦だね。
「…そのアルベルトという人間は何者なんだ?」
「経歴は不詳でな。軍部の関係者、というのがよく聞く噂だった。しかし、天才であったのは間違いない。ただ、一度だけ会う機会があったが、あそこまで冷たい目ができる人間は、初めて見た」
「…そいつがこの惨劇を招いた、ということか」
「私はそう考えている。もし違うとしても、最高責任者であるなら、間違いなく何かを知っているだろう」
「…WWP(世界大戦プロジェクト)自体は何をしていたんだ?」
「それこそ、戦争に生かせる技術開発。山中のアラクネを見てわかるように、四肢が欠損した際に装着する義肢を神経経路で動かせる実用可能になった次の段階が、あのような戦闘用への転換だ」
「…アラクネは惨劇後に作ったそうだな」
「私はプロジェクト自体賛成していなかった。だが、共同体から援助が得られることと、動く義肢自体は不慮の事故で体の一部を失った人には役立つ技術ということもあって、参加していた。結果として、それがアラクネの開発を遅らせたという皮肉もあるのだがな…」
「…更なる皮肉は、俺のシールドシューターか」
「そういうことにもなるな、否定していたことが有用になっているのが、今の現状だ」
「…結論として、あのヘリ、考えられるとすればそのPPWの連中ということか」
「あぁ、だが人助けを考えるような連中ではない」
「…きな臭い自体が、最寄で起きてるとなると、気にかかるな」
「惨劇直前からは、非協力的な私にWWPからの援助や情報はほとんど降りてきていない。もしかすれば、あのあたりにやつらの研究機関があるのかもしれん」
「…ここの研究所の所在は、当に割れていることになるな」
「そういうことになるが、接触はしてきていない。エクスのハッキングも発信源をたどられないよう慎重にやるよう指示しているから、まだ、機能しているとは思われていないのかもしれない」
「…しかし、この研究所近くをヘリで飛ばれたら、農場でばれそうなものだな」
「そうなって敵対された場合は抗戦するしかないが…、武器を扱える者はほとんどいない」
「…銃器の点ではこちらもそうだ。井門と保安官ぐらいしか扱える者がいない上、銃器はいいが、弾薬はここを含めると全員分あるわけじゃない」
「厳しいな。少なくとも政府、共同体の庇護下にあった連中だ。少なくとも物資面は我々より優位なのは間違いない」
「…厳しいのはいつものことだ。それに言い換えるなら、この惨劇についてもっとも真相を知る連中が最寄にいる、そう考えられる」
「まさか、相手取るつもりか?」
「…潜入に関しては、下手な特殊部隊より巧いぞ」
「それについては疑う余地もないが、WWP自体が開発された技術を試行する兵隊を持っていた」
「……関係ないな。そもそも、俺達をこんな目に合わせている。その可能性がある連中なら、多かれ少なかれ衝突するのは目に見えてることじゃないか」
「放浪者…!」
「…ゾンビがいない、安心な場所にいなかったものでな。脅威となり、放置できないなら立ち向かう。それが、今の俺の当たり前だ」
「……それなら、これを持っていけ」
「…IDカード?」
「ここだけではない、WWPに関連する研究所へアクセスできる。もっとも、使えば誰のものかデータが残り、戦闘が起きれば使用不可にされるだろう。一度限りだ」
「…わかった。まぁ、まだ事を起こすというわけじゃない。そう難しい顔をするな」
「敵対心をむき出しにされて、するなというほうが難しいな」
「…主任。前から聞こうと思っていたが」
「なんだ」
「…お前は、この惨劇の真相を知りたいんだろう。シェルターの時も、情報を探ろうと意思が見えたし、エクスを雇い入れたのも、WWP内の動向を探るため、何が起きようとしているか。それをずっと知ろうとしていた」
「あぁ、そうだ」
「…その知りたいの奥に、まだ何かあるようにも思えるが、それは話したくなったら聞かせてくれ。とりあえず一日ここでエクスの情報を待つため待機する。その時、何かあればまた話し合おう」
「わかった」
扉の開閉音
「……真相以上に知りたいこと、か」
金属が擦れ合う音
「…栄田(さかえだ)、無事だろうか」
録音はここで終わっている。
百二十四日目
WWPか…。胸糞悪い連中で、それが国中で研究してたと思うと、反吐が出る気分ではある。
主任の口ぶりから交渉の余地がありそうな雰囲気は出していたが、それはどうだろうな。こんな事態になってものうのうとしているやつらで、しかもトップがまともじゃないとなれば、何かよからぬことを考えていると考えたほうが納得できる。
となれば、ここいらをうろついている理由を探るのが先決だろう。もしそれがここのメンバー全員に危険が迫るようなら、なんとしても止めなければならない。
とりあえず、今日はヘリを飛ばしている様子はないが、ここは拠点から離れているからな。もしかしたら残したメンバーたちは今日も目撃しているかもしれない。
何にしても、エクスからの情報待ちだ。
乙(メ欄と名前欄逆やで)
12月24日
ホワイトクリスマス。そういえば美しい言葉も、今のこの現状ではそうとは思えない。今日もまた、1機だけヘリが遠くのほうで飛んでいるのを目撃した。
放浪者が情報を聞くために研究所に行っていて、皆は都市の処理についたが、やはり身が入らず早めの切り上げとなった。
井門があのヘリ、どこかで見たことあるんだよなと言っていて、考え込むようにしていた。彼が見たことがあるとすれば、軍の関係のヘリなのだろうが、救助活動をしているような様子はない。
もし、防衛軍が機能しているというなら、それはそれで歓迎すべきことなのに、その人間が略奪者に落ちていたり、惨劇の中で行動をし続けたせいか、どうしても疑いが頭をもたげてしまう。
明日、放浪者も戻ってくる。その時に我々はどう行動すべきか話が出るだろうから、今はできることをしておくしかない。
というわけで昨日の寝落ち分完了。そろそろ満喫からでなあかんから、続きは寝落ちしなければ投稿するでや。
>>198
うん、途中で気づいた。
百二十五日目
拠点でWWPについて話す。この惨劇にもっとも近い話だけに、メンバーの口数は少ない。かなり重々しい空気だった。
今、この状況下で力を持ち、そして味方ではない集団に接触を図るべきかは、慎重な意見が多い。当然といえば当然の反応でもある。
ただ、井門からは興味深い話は聞けた。防衛軍でもWWPとは接点があり、最近飛んでいるヘリもその連中が似たようなのに乗っていたこと。それともう一つ。
機械化兵団、イメージとしては機会仕掛けの甲冑を身にまとった兵士。PAA(プロテクト・アサルト・アーマー)という装備で、ヘルメットは暗視、熱源感知といた装置や、周囲をマップ化したものが表示されるらしい。金属で覆われた装甲部分は並の銃弾では傷が付かず、重量についてはバッテリー駆動による油圧サーボの補助で手足のように動かせる。まさに機械化だ。
ただ、その性能は話を聞いただけで使ったことはないらしく、実用できた場合の一部部隊に手配されるそうだったが、そうなる前にこの事態になったそうだ。また、バッテリーの残量の問題で長時間の使用ができず、電気がなければただの重い鉄くず、という噂だったらしい。
井門もWWPは武器・兵器開発の研究団体と聞かされていて、それ以上は知らないとのことだった。
エクスからの情報も話す。武器、兵器、ロボット工学そして化学兵器と生体部門があったということを。
このゾンビ化が、仮に敵国に散布するのが目的ものだとしたら、これ以上ない脅威だろう。
もしそれが開発されて事故で漏れ出したとしたら、なんて想像もできる。
どちらにしても、ろくでもない可能性がある集団である以上、この周辺を飛び回っている理由を探らなければならない。
そのため、自分が一人で偵察に向かうと伝え、各自はこれまで通り、拠点防衛と都市のゾンビ処理をするよう指示する。
山中さんが当然ながら反対し、どうしてもそうするならついてくると言い始めたのを制して、この場所を守るように頼んだ。
こればかりは誰にも任せるわけにはいかない。俺だけにしか出来ない任務だ。
山中さんにはそれをわかってもらうしかない。
百二十五日目終わり
機械化兵団、対応を何か考えておかないとな。
12月25日
少し、疲れた。
放浪者は、WWPを密かに探るため、一人で偵察に出る。私も志願したが、拒否された。
話を聞けば聞くほど信用ならない相手だけに、それは無謀すぎる。
なぜ、放浪者は一人で背負おうとするのか。私に信頼はないのか。悲しくなる。
彼がメンバーに被害が及ばないように考慮していること、それは私も同じなのは、わかっている。それでも、相棒ならもっと頼ってくれて、良いのではないか。
私は、足手まといなのだろうか。それはないとは、思っているが、こうなるとやはり、考えてしまう。
放浪者。私は本当に、彼の相棒と言えるのだろうか。
山中沙奈記す
レポートNO.13
井門圭司
WWPか、ただの武器の技術者集団だと思ってたが、ろくでもない研究開発チームだったとはね。
そういや、前に人体実験がどうのこうのっていう噂があったけど、それが惨劇に関わってんのか。
今になってはすぐにわかんねえけど。
あとは放浪者さんがまたしばらく不在になるし、きっちり皆を守ってやらないとな
放浪者は山中さんを誰より信用してるからこそ拠点を任せたいんだろうな……けど、それは俺たち視点の話で当事者じゃ分からんか
井門は完全に「出来ることを最大限する」っていうサバイバルだと是非欲しい人材になってるから山中さんをサポートしてほしいな
最初は脅威だったのにかなり頼れる仲間になったよな井門
逆に第一印象ほど役に立たないのがスライム、春が来れば動けるだろうけど夏は蒸発するからアスファルトを歩けなさそう…
>>204
放浪者はあまり感情を出さない上、胸の内も話すタイプではないからね。山中さんがいろいろ考えちゃうのも無理はなし。
井門はバランス感覚がいいからね。それだけに苦労人になりやすいけれど。
>>205
脅威になりえる、言い換えれば味方であれば頼りになる。井門はそんな感じかな
スラちゃんは、うん、自宅警備員と皆の癒しだから。
でも忘れちゃいけないのが、中の内溶液ね。近接で戦うなら武器の破損や液で自分が溶かされるのは覚悟しなきゃならない。
夏場のアスファルトは、どうなるのかな。作者もわからん
パワードスーツの間接に以前の電気銛を刺せれば一体くらいはワンチャン……?
百二十六日目
ヘリは覚の居た市の方面を飛び回っている。雪の影響もあり、エレバイクは転倒の危険があるため、自動車での移動となる。
車の移動は安全面から装甲を施した軽トラを使っていたが、別にそれ以外の自動車が無い訳じゃない。問題がなく、鍵が見つかっている車はバリケードにせず各家の車庫に入れておいてある。今回はそのうちの一台を使うことにした。
スモークフィルムが貼られたワゴン車。状況によっては車中で寝て過ごす可能性もあり、外から見えないというの重要なことだ。少し中も改装して生活空間になる部分に壁を作り、フロント部分から運転席と助手席は見えない状態にしている。
あとは道中でガソリンスタンドから油を回収するポリタンクと、少量の食料、後は布団を詰め込んで簡単に出掛ける準備を終えた。
自室に戻ると、山中さんがぼんやりした様子でベッドに座っていた。
大丈夫かと尋ねると、問題はありませんと、少しぶっきらぼうに答えられる。どうも、また一人で行くことに、納得はしていない様子だった。
そのことを問うと、えぇと短い言葉で認めた。俺は、山中さんがいるから、安心して行けるのに、来られてしまったら、誰が拠点のメンバーをまとめるんだと話した。山中さんはぽつりと、でも何もあなたばかりが危険な目に合わなくてもと、うつむいた。
リーダーという役割は、本来こんな風に割に合わないことをしなきゃならんものさというと、それなら尚更、全員で共有した方が良いじゃないですかと、かかってきた。
山中さんの気持ちがちゃんとわかってるとは言わない。その代わり、邪険にしてるつもりはないし、俺が対応してメンバーの危険が軽減できるならそれに越したことはない、それで山中さんを含めて皆が安全なら、俺はそれでいいんだ。そう答えて返ってきたのは、あなたが死ぬかもしれないのは、嫌ですだった。
死なないさ。それしか、返しようがなかった。それは約束できないことだ、これからもずっと。
山中さんに納得してもらえたのかは、わからない。が、きっと納得はできてはいないだろう。仕方のないことだ。
明日、拠点を発つ。向かう先は、きっと悪夢だろうな。
百二十六日目終わり
放浪者にとっては最大限のフォローなんだろうけど如何せん不器用な人だなぁ。
そこが魅力でもあるがw
12月26日
少しだけ、気分が晴れる。
放浪者の任務の移動の関係で、一部のメンバーが物資回収に向かい、残りはその準備や警備という形になった。
部屋でぼんやりしていると、準備を終えた放浪者が戻ってきた。
私の様子が気になったのだろう。話しかけてきて、単身でヘリを調べることについて、いろいろと話した。
本音を言えば、納得なんて出来ない。また、彼を死地に追いやるようなものだ。もう、十分すぎるほど彼は、皆のために頑張っているというのに。
……、いや、その本音は違う。それほど危険な場所でも、私を連れて行ってほしかった。相棒として。
彼が私を心配してくれているのは、わかっている。信用もしてくれているから、拠点も預けてくれていることも。でもそういうことじゃなく、私はただ彼のそばにいたい。
それほどまで、彼がそばにいることが当たり前になったのに、そうじゃなくなるとしたら、私は耐えられるだろうか。
無事に、無事に戻ってくることを、もう祈るしかない。
山中沙奈記す
「井門君は、今回の件、どう思ってるの。うん」
「どうもこうもな、放浪者さんの判断は間違ってないと思うぜ。相手がよくわかってない以上、少数あるいは単独の偵察の方が危険度は低いしな」
「僕は、そのWWPとやらに、接触すること自体がどうも。うん」
「今回は俺らに害があるかどうかの偵察だろうし、そうそうあの人がヘマするとも思えねぇけどな」
「それは確かにそうだね。どうも、まがいなりに外に居る者として、不要なトラブルを招きそうな気がして、うん」
「どっちにしろ、何もしないで危険な目に遭うより、何かして遭った方がマシじゃねぇかな」
「それは言えているね。うん」
「……あの人なら大丈夫。信じるしかねぇよ」
「……そうだね。いない間、山中君が不安定にならなきゃいいけど」
「山中さんは心配性みたいだからなぁ」
「……なるほど」
「ん、何が?」
「気にしなくていいよ。うん」
「そういうのすっげぇ気になるんだけど」
「うん。君のことをまた少し理解しただけさ」
「えぇ、今ので?」
「はは、そこまで大したことじゃないよ。うん」
「ほんとかよ。と、そろそろ警備行くわ」
「行ってらっしゃい……。彼は見る目があるんだかないんだか……、それにしてもWWPか。まるでゲームやアニメみたいな連中だけど、現実にあるなんてね。うん………。さて仮眠とらなきゃ、録音切ってと」
録音はここで終わっている。
>>207
手っ取り早いのは装着前の中身を暗殺することかな
まぁ、強力になればなるほど、弱点や欠点も大きくなる。って誰か言ってた
>>209
自分、不器用ですから。と、言いだしても不思議に思わない放浪者。
おー
やっぱ山中さんは放浪者に対して特別な感情を持っているのだな
ゆっくりと育っているようで何より。
山中さんカワユスなぁ
放浪者の身にもしものことがあれば俺が(ry
百二十七日目
拠点を出発する前、覚とあの丸坊主の少年が、エクスに連れられてやってきた。
覚が話すには、嫌な気配を感じ、エクスから情報を引き出して自分は拠点にいるべきと判断し、丸坊主は信用してる訳じゃないから、覚の警護に来たと話した。
正直に話すなら、覚がいくら強力な能力の持ち主だとしても、子供である以上は研究所に避難していて欲しかったのだが、それを読み取った覚がお心遣いは嬉しいですけど、そこまで甘い事態だとは思えませんと、先に言われてしまった。
意志を変える様子もなく、何より俺が居なくなることでの人員のカバーを考えると、やむなしと判断して二人には拠点に居てもらうことにした。もちろん、あくまで拠点だけの話であり、都市への探索はさせないという条件付きではあるが。
山中さんには、拠点の今後の活動を相談し、シェルターの位置を伝える。
研究所がWWPの関係で作られたなら、シェルターも関わりがある可能性が高い。しかも、目撃が多い方向にはシェルターがある場所が含まれる。念の為もあるが、建造されてまもなくの場所だから、問題はないと思いたい。
今はすでに市に作った仮拠点に着いている。コマンダーゾンビを殺した影響かはわからないが、道中あまりゾンビと遭遇することなくここまでこれた。数体はひき殺すことになると思っていたのだが。まぁ、素早く行動できるのに越したことはない。
後は食料だが、以前回収し、持ち帰れなかった分が無事残っていたので、しばらくはなんとかなるだろう。
後は慎重に行動しなければ、まずこの市にヘリが飛んできているのかどうか。まずはここからも飛来する方向を確認しないとな。
百二十七日目終わり
最近佐原さん空気ね
地味に働いてはいるようだけど
研究所を出なきゃいけないレベルの嫌な気配……とあるマッドさんが一番に出てきたわ。
>>217
存在自体は派手で、戦闘力もあるけど、今はそこらが平穏だからねぇ
>>218
アリスさんは基本善人。ただ、ちょっとアレなだけで。
わかる人の例えでいくと、フォールアウト3のモイラ
あまりにもイラッとして暗殺かましたら、カルマ下がってポカンとしたの私だけかな
百二十八日目
偵察の結果、どうやらこの当たりを拠点にしているようだ。
消防署が簡単なバリケードが敷設され、前線基地のようになっている。そこから、どこかへと向かう軍事用の車両が二台程度走っていった。
消防署の周囲のみゾンビの処理をしているところをみると、市自体には用はないようだな。軍事用車両が走っていってる方向も、拠点や研究所からは遠ざかるから、とりあえずは一安心だが。
後はここにいる目的を探らなければならないが、消防署に行くのは、それこそ軍事施設への侵入みたいなものだそう容易くはいかないだろうな。
井門の話に出ていたPAAらしい装備を着た兵士はいた。が、それこそ少数だ。普通の迷彩服を着たヤツの方が多い。本体じゃないのか、あるいは実用化からの量産する前にこの事態となったか。どちらにせよ、全員装備でないのは助かる。
しかし、どこかブリキのおもちゃの兵隊を思い出す装備だな。そう思わせるほど、おもちゃじみた感じはどことなくする。個人的趣味としては身につけたくはない。
夜になり奴らの動きがなくなって、見張りがうろうろするようになってから、いったん偵察を取りやめて物資を回収しながらここの拠点に戻る。
やはり、何もしていないだけに、いつもの拠点に比べると、奴らが居ることを抜かしても警戒心が強くなっている。余裕をみて、ここも少しだけ防衛用の備えをしないとな。
何にしても、また一から始めるというのは、げんなりはするが懐かしい気分にさせる。本当はこの方が性に合ってるのかもしれない。
さて、明日からも偵察だ。朝日が昇る前に偵察位置につけるよう、もう寝よう。
百二十八日目終わり
12月28日
拠点は覚達が着てくれたことで、だいぶ防衛力が増した。これで心置きなく都市攻略に専念できている。
ガソリンスタンドへの通りについては、徐々に数を減らしている。通りを挟むようにある二車線の通りも合わせて処理しているのが、効果を出しているのだろう。
とはいえ、都市そのもののゾンビいつも通りだ。数を減らせているのか、処理していても疑問になる。こういうわずかなことで、結果を感じていないと、少し気持ちが折れてしまいそうになる。
もちろん、折れたところで誰かが代わってくれるわけはない。やるしかないのも変わらない。
今日も一機だがヘリを見かけた。やはり放浪者が向かった市の方に移動しているようだ。放浪者の話では、エクスでも理由を追っていて、わかり次第拠点に連絡する手筈らしいが、それなら彼もここに……。
いや、彼の性格からして、任せきりにはしない。それに現地でしか知り得ない情報もある。
私はただ、放浪者が帰ってくる場所を守り、そして都市の攻略を進める。それが彼が望んだことなのだから。
普段偵察は放浪者が行(おこな)っていたが、今は井門さんと佐原さんがその役目を担っている。
佐原さんがその身体能力で、屋上に登り広域に偵察し、井門さんが処理予定の場所を細かく偵察する分担制だ。おかげで今のところ、危なげなく、処理を進めることができている。
後は厄介な変異体の処理をどうするかだ。どうしてもそれだけを処理するというのが難しく、ゾンビと合わせて対処しなければならないのが辛いところだ。
あとは、ゾンビに使えそうなトラップも、何か考案しなければ。
山中沙奈記す
「勝(まさる)、寒くない?」
「平気だっての、美弥ねぇは?」
「私は大丈夫よ。それと周囲にも異常は無し。今日も何事もなければいいけれど」
「何かあったら、俺が何とかするって!」
「ふふ、お願いね」
「……でも、別にこっちこなくても良かったんじゃないのか?」
「……それはわからない。でも、感じるの。こうなってから感じた中で、とても強い悪意をね」
「悪意?」
「多分、そう。距離もあって、潜り込む前に認識できない状態になってしまったから、どんな人間かもわからない。でも、野放しにしたら、何か引き起こしかねない。そんな悪意」
「よくわかんねぇけど、悪いヤツなんだな?」
「えぇ、きっと」
「だったら、そいつから美弥ねぇのこと、守るからな!」
「うん、ありがとう。勝」
録音はここで終わっている
乙
一波乱の予感がするな
やっぱり安息は長く続かないのか
放浪者の代わりに、視覚・聴覚やらと記憶を共有出来るアンドロイドでも欲しい所なんだが、無いものねだりだよな
しかし、小学年でラブロマンスもどきとは、見せ付けて(この場合は聞かせて、か?)くれるな
井門佐原ペアは実際有能だな
しかもワーウルフと兵士とかすごく厨二心くすぐられる組み合わせだし
>>224
こんな世界だもの、波乱しかない。
安息も、そもそもあるのかどうか。
>>225
近未来だからあるかもしれない。
ラブロマンスにも見えるか。ちなみに二人は幼馴染の間柄。
>>226
本音をいうともっとミュータントさんは出したいんだけどねー。
そうするとおいらの数少ないネタレパートリーが枯渇する。
ミュータントといえば、どこぞの◯イオハザードみたく巨大化した蛾みたいな生物とかいないかな?蚊が変異して超巨大なモスキートができるとか。まぁ、完全に物理的法則無視だけどw
百二十九日目
引き続き偵察の日々が続く。ヘリで人員と物資が運ばれて、そして軍事用車両でいつもの方向に走っていくが、帰ってくる様子はない。まるで、運ばれ続けるベルトコンベヤのような感じだ。
車両に忍び込んで行き先を突き止めようと思ったが、帰ってこないということは、考えられるのは今いる場所から何かの理由で移動しているのか…。まぁ、そういうことだよな。さすがに危険の度合いが高すぎる。戻り道がわからなくなる可能性もあるし、この考えは却下だな。
考えが前者であった場合だが、人員を移動しているのだから、今根城している施設の人員は数が減っているのは間違いない。ヘリが向かう位置を逆に追跡すれば、自然とその場所も追えることにはなる。どうするべきか。
後はここのリーダーらしき人間を目撃する。色白で表情が薄く、不気味な上に男か女かわからない顔立ちをしている。背丈は高く見えるが、細く長い、いわゆるスレンダーってやつか。
周りの部下の様子は敬意を払っているというよりは、どこか恐怖の表情が見える。恐怖で部隊を縛っているのか、崩せれば、ここを崩すのは簡単でありそうだが…。
問題はWWPが開発していた技術だ。アラクネでもあれだけ凶悪で、PAAの時点で真正面で戦いを挑めば死ぬのは目に見えている。それ以外にもいろいろな技術をもっているとなると、頭が痛いな。
まぁ、PAAは間接部分までは装甲化していなくて、ゴムらしい素材でできているようだから、そこに剣を突き立てられれば倒せるだろう。つまり、アーミーゾンビやポリスゾンビのように、守られてないところを攻撃すればいいだけだ。
あとはどうにかして消防署に潜入はできないものか。適当に資料を回収して、あとはここから一時されば任務としては終わりともいえるからな。
まだ、今しばらくはここの連中の戦力はどんなものか、偵察しておくことにしよう。
百二十九日目終わり
12月29日
今日は佐原さんが負傷した。主戦力の一人であるため、かなり手痛い問題だ。
やはり、モンキーゾンビとジャンピングゾンビ組み合わせは今のところ最悪の組み合わせということもあるが、今日新種の変異体に遭遇したのも原因だ。
マッスルゾンビが、重低音の叫び声をあげるが、そいつは甲高くそしてよく通る叫び声をあげた。すばやく井門さんが銃で処理したが時すでに遅く、わらわらとゾンビが集まってきた。急いでその場からの退避を始めたが、モンキーゾンビの対処に追われた井門さんの死角からジャンピングゾンビが襲い掛かってきたのを、佐原さんがかばって負傷した状態だ。
負傷自体は足首の捻挫程度で済んだものの、しばらくは自由に動けないだろう。ガソリンスタンドへの通りの処理は、一歩後退したような形になる。幸いなのはその程度の怪我で済んだことではあるのだが。
通常のゾンビはあんな甲高い声は出さない。聞くとしてもうめき声程度だ。それを考えると、変異体と考えて問題ないのだが、厄介なのが通常のゾンビとあまり異なるところがほとんどないということだ。そのため、気づかず近づいてしまい、今回のように叫ばれてゾンビに囲まれることが考えられる。その上、あまりの音量に一時全員耳の調子が悪くなり、井門さんが発砲したことにも気づかず、なぜかそいつが倒れたように見えるほどだった。近距離なら、下手をすると鼓膜が破れるかもしれない。
あいつ対策に耳栓という手もあるだろうが、それだと周囲の警戒ができなくなってしまう。具体的な対処の仕様がないというのは、なかなかに厄介な話だ。
(名称はコールゾンビとする)
明日からはしばらく、3人構成での処理になる。今以上に慎重に処理をしていかなければならない。
山中沙奈記す
「悪かったな」
「へーきっスヨー。井門さんハ大丈夫っすか」
「おかげでな」
「へへ、それナラよかった」
「しかし、あの絶叫野郎。強烈だったな」
「俺はまだ耳ガ痛いっス」
「聴力も上がってるんだったな?」
「そうっスヨ。あれがもっと近くだっタら気絶してるかもシレないっス」
「なんにしても厄介なやつってことか。他にいた時にあったことはないタイプだから、あんまり数はいないのが救いだがな」
「そうっスネ」
「とりあえず、その足首治るまで、ゆっくりしてろ。じゃあな」
「はイッスー」
録音はここで終わっている。
>>228
まー、出してもいいんだけどね。考えてはおくよ。
なお、佐原の口調が変なのは、たんにミュータント化の影響ね
褒められた(?)瞬間怪我しちゃう佐原さんカワイソス……
しかしコールゾンビは相当怖いな
なんとかコールゾンビとマッスルゾンビの死骸をそれぞれ研究所に持ち帰って、見分け方を分析してもらうとか出来ないかなぁ
乙
今だと、件の奴等に生存者が戦ってると知らせてしまう要因にもなりうるしな
>>233
つまり、褒めると佐原に対するダイス様が悪くなってしまうのか
分かりづらかったやもしれんけど、コールゾンビは通常のゾンビと同じ姿ね。それだけに質(たち)が悪いけど。
あと研究所と言っても、生体研究してるとこじゃないこと、そして解剖学、医療の知識のある人間はいないから、解剖して検査も不可。
(一ノ瀬は医大生なので、そこまでの知識には達してない)
>>234
まぁね。他勢力にも存在を気付かせる
あれ、考えてた以上に厄介かも
百三十日目
今日は危険を冒すだけの収穫は得た。あぁ、本当に危険を冒す価値はあった。
しばらく偵察をした後、活動が静かになる夜(少し前の話だが)を狙って潜入を試みたところ、今日珍しく戻ってきた軍用車両の下に潜り込み、捕まることで中に侵入することができた。
報告に戻ったのか、例のリーダーも出てきて大体の部下が集まり、負傷していた兵士が車から出ると、すぐに状況はと冷たい声が聞こえてきた。制御、不能状態ですと震える声が印象的だった。
それを聞いてフェンリル共は、解放されたか。憎らしい。そう言ったにも関わらず今までの冷たさは感じなかった。
その後も報告は続いていたようだが、この隙に情報を収集するため、車から出て消防署に潜り込む。報告が終われば、兵士達はもどってくる、そうなればどうなるかはわからない緊張感だったせいか、心臓の鼓動がヤケに耳についたのを覚えている。
手早く人の気配がしない部屋を覗き、それらしいものが見当たらなければ次に移動する。それを繰り返して二階のある一室が他より小綺麗でベッドや大きめな机などが設置されていた。
あのリーダーの部屋だと当たりをつけ、部屋の中を漁ると、報告書やいろいろな資料が出てきた。細かな確認はせず、大体のものは回収してすぐに部屋を出た。
この時、兵士が戻ってきて、あわてて別の部屋に入ると運がいいことにそこは武器庫だった。多少の整理はしているが、それでも乱雑に銃器や弾が置かれていた。
折角の機会なので、弾薬をメインに回収していると、アタッシュケースに丁寧にセットで入れられた変わった銃を見つけた。
もしかしたら、WWPが開発した技術の銃かもしれない。そう思いそれを手に取った。
その後、武器庫の中に入ってくる様子はないものの、扉の外に常に警備がついてしまい、身動きできなくなってしまう。
窓から警備の状況を覗くと、たまに警備兵が来る以外は人気はなく、幸い二階ということもあり、飛び降りようとした時、誰が自分の部屋に入ったのかとあのリーダー高い声が聞こえ、チャンスとして飛び降りた。
侵入され、資料が荒らされたことにご立腹だったのか、出入り口の兵士も中に入っていき、無事に脱出を果たせた。
フェンリルって事は狼か...?
いずれにせよ今回多くの情報を集める事ができましたな。もしコンマ神が悪かったら放浪者敵地ど真ん中で孤立とかゾっとする。
まぁ、帰るまでが遠足って言うしもう一悶着ありそうな予感。
回収した資料を読むと、どうやら奴らが向かっていたのは場所に、生体兵器を研究していた研究所だったらしい。そこでは、あそこで聞いたフェンリルという生体兵器が作り出されていた。
フェンリル、犬をベースにした言わばキマイラのような生き物のようで、大きさは大体オスのライオンよりも一回り大きいそうだ。同種同士で群を形成し、集団で標的に襲いかかる。
後はどうやって目標を優先して攻撃できるようにするかなどの、制御をどうするかで実用化できるか判断する予定だったようだ。
この様子だと、制御は成功しなかったようだがね。くそったれ。
後は拾ってきた変わった銃は、アーマークラッシュと呼ぶらしい。何というか、筒上の懐中電灯ぐらいの弾を撃ち出す銃で、装甲なんかの固いものに対して食い込んだ後、弾薬に入った火薬が再度爆発して、内部から破壊するのが目的のようだ。
弾は五発しかない貴重な武器。今後補給できるかもわからないし、慎重に使わないとな。
なお、侵入した後はすぐに回収した荷物をワゴンに積んで、拠点方面へと車を少し走らせておいた。奴らがあの辺の生存者を探し出すとも限らなかったからな。
これから仮眠をとり、物資回収できそうな場所によって拠点に戻るとしよう。
百三十日目終わり
コードネーム:フェンリル
犬を媒体とした、戦闘用生体兵器。サイズは雄ライオンよりも一回り大きい。
ほとんどベースになった犬と変わらない外見だが、武器となる牙や爪は、遺伝子改造によりベースの犬よりも強固で鋭利となり、また、増加した筋力により、手足殴られた場合も最悪骨折の恐れがある。
群を形成できる知能はあるが、対象を攻撃を優先して攻撃するように制御するかといった点については、今後の課題となる。
試験投入には、上記制御の点で不安定であるため、更なる研究を待たれたい。
研究員 草壁二郎
12月30日
佐原さんが抜けた穴は、大きいものでは合ったが、処理は滞りなく終わった。
処理後に隙があれば、ガソリンスタンドの通りへ続く道に、車などを置いて移動しにくくしている。きっちりとしたバリケードを作りたいところだが、作った後に逃げる際自分の邪魔になったり、そもそもバリケードにゾンビが殺到して、あっと言う間に破壊される可能性を考えられる。そうなると移動しにくい程度の手配の方が、労力なんかの点でもいいと判断している。
ガソリンスタンドの通りについては、本当に少しずつ前進しているような状況だ。昨日のコールゾンビの件で、ゾンビが増えていると考えていたのだが、そんな様子はない。また何か移動するような事態でも、起きたのだろうか。
処理で見える範囲では何も起きていないから、合ったとすればもっと奥地の方でだろう。
現状は維持状態だ。引き続き処理に専念となる。
山中沙奈記す
>>237
孤立どころか、普通に殺された場合もあったりした。今回はダイス様がいい方に大暴れしたけどね
ちなみにフェンリルとは言ってますが、遺伝子強化された犬みたいなもんです。
何事も帰るまでが遠足やで
乙!
ニーアのロック的な奴が大量に?どれだけ地獄にすれば気が済むのか……いつか絶対シッペ返しくらうぜ?
どっちかってとメタルマックスのポチだろか?
あの世界も大概だよな
>>242
見てきたけど、まぁ、あんな感じでよろしいかと。
巨大化した犬に、強力な牙と爪が付き、そして素早く集団攻撃してくる。
言えるのは、地獄を管理できなかったからこうなったのやもね
作者は増える度に地獄だけども
>>243
背中に武器つけて戦う犬……、あ、アリスさんいるから出来なくもない
犬逃げて
「は~い、アリスだヨ」
「今までいろんな変異体が出てきたけれド、細かくちゃんと説明する機会がなかったなぁト、作者が言って私が駆り出されましタ」
「ちなみに、紹介するのは本編で登場したものだけネ。それと、そのゾンビの基本情報がメインだから、どうでもいい人は流してネ」
「まず最初は栄えある最初の変異体、マッスルゾンビネ」
マッスルゾンビ
・上半身の筋肉が異常発達している。掴まれたら、大体は天高く投げ飛ばされるか、引きちぎられる。
簡素なバリケードや、木製の扉はあまり役に立たない。
・上半身の筋肉だけが発達しているので、バランスが悪くフラフラしている。動作自体も緩慢な類
・重低音の叫び声を上げるため、周囲のゾンビも寄ってくる。
「最近、そこまで強いイメージがないように思えるけド、真正面から戦うにはかなりキツい部類ね」
「マッスル自身の戦闘力もありながら、他のゾンビも呼び寄せる。想像するだけで嫌ネ」
「もちろん銃があれば楽だけど、それはどの変異体にも言えるからネ」
「以前戦った隊長はこちら側の変異体。弱点のバランスの悪さも無くなり、しかも攻撃力も増していタ」
「作者的には、よく勝てたナ、が本音みたい」
「お次はこちら」
コマンダーゾンビ
・脳が肥大化している影響か、周囲のゾンビを操ることができ、周辺の状況を探知もできる
・脳の肥大化の影響で眼は潰れていて、視界自体はない。
・脳の肥大化により、通常のゾンビよりは知性があるため、ゾンビも狩猟のように生存者を逃げられないよう追いつめて殺す。
「自身の戦闘力はあまりないけど、能力がそれに余りあるタイプね」
「戦闘力=ゾンビ数だから、ゾンビを処理しきれば、こいつを処理するのは楽になるけれど、そこまでがネ」
「また、覚ちゃんもこれに属するワ。けど、強力に力を使おうとすると身体のダメージは大きいみたいね」
「コマンダーゾンビ自体に影響はないのは、ゾンビになってそういうダメージはあまり効かないのかモ」
「ちなみに操れる数や距離、探知可能半径も個体差かあるみたいネ」
「能力の性質上、こちらが気づけないまま殺される場合もあるわネ」
プランターゾンビ
・全身が蔦のようなものに覆われていて、近寄るとその蔦を使って攻撃を行い、相手の体液を吸い取る。
・動きはスライム以上に遅い。数時間に数十メートル進む程度
「プランターは一回しか出てない上に、初期の頃だから誰も覚えてないレベルな気がするのよネ」
「地域によって出る変異体も変わるから、初期の場所といる場所が変わった以上……、まぁ、みなまで言わなくていいわよネ?」
「戦闘力は高め、近づくとなれば襲い来る蔦をどうするかが、キーポイントね。狙撃するにも弱点らしいとこも見えないしね」
「今のところ、他の勢力さんとプランターは戯れてるからいいのかナ?」
モンキーゾンビ
・他の変異体よりも個体数が多い、手が異様に長く、ゴリラのような動作で歩く。
・長い腕を使い、掴んで引き寄せかみつく。また、その手を使って、ビルや木など、登れる場所なら登れる。
・やや知能があり、集団で奇襲してくる場合がある
「変異体の中では別に強いわけではないが、厄介の代表みたいなゾンビね」
「高い建物に立てこもろうとしたら、こいつらがお邪魔しますなんて事態が普通にあり得る」
「しかも、手が長い分のリーチがなんだかんだで煩わしイ。しかも基本集団のオマケ付き」
「一人では遭遇は避けたい変異体かもネ」
ジャンピングゾンビ
・四足歩行のゾンビ、驚異的な脚力で、まさしく飛んで襲ってくる。
・鼻が利き、それで追跡してくる場合がある
・飛距離はおおよそ十メートル前後。油断していると気付けばのしかかられていた、というのがザラ
「別地域で猛威をふるった変異体ネ。強力な脚力以外は普通のゾンビと変わりはないワ」
「ただ、他の変異体と違って、嗅覚の発達があるので、うまく逃げないとずっと追いかけられちゃウ。追跡することにある意味特化した変異体かも、名称はストーカーゾンビに変えるべきじゃないかナ」
コールゾンビ
・見た目は通常のゾンビとほとんど変わりはない
・安易に近寄ると、高音量の叫び声をあげ、遠くまで届き広範囲のゾンビを招く
・戦闘力は通常ゾンビと同じだが、高音量の声量で耳がやられる場合がある
「今までの変異体が、明らかにゾンビと異なる形だった中、変わりないという特殊さネ」
「そしてそれが逆に判別できずに、という事態を起こす厄介さん」
「これもまた関わりたくはない部類ネ」
ポリス&アーミーゾンビ
・通常ゾンビと変わりはないが、身につけている装備で攻撃が通らない可能性のあるゾンビ
・しかし、身につけてる装備が貴重なものもあるため、ちょっとしたお宝ゾンビでもある
「変異体ではないけれど、身につけた装備によって通常より倒すのが難しいゾンビね」
「それ以外は特徴はないけど、装備が整ってない内は逃げるべきかナ」
「というわけで、今まで出てきたゾンビの変異体については以上ネ」
「他にも、出てないのがいるのかという質問は、ノーコメントしろって作者が言ってたヨ。思ったより出せてないなとかも言ってた」
「説明はこれで終わりネ。また会いましょ」
百三十一日目
今日はちょっとした拾いものをした。まぁ、こう書くとなかなか失礼だが。
名前は三間弘幸(みつまひろゆき)、まぁ、今時の高校生って感じだな。なんでも下校途中に襲われて、仲のいい奴と逃げてたが、なんだかんだで一人歩き回ってたそうだ。
それで最近ヘリを飛ばしてるWWPに接触しようとしてたところに、俺と遭遇したらしい。
持ってきた資料を見せてやると、俺、こんなやばい奴等のとこに行こうとしてたのかよと言ったので、その通りだと答えておいた。
こちらの事情を説明すると、むしろ無理やりついてくるつもりだったらしい。説得の手間が省けて助かる。
三間にはガソリンスタンドでの油の積み入れを手伝ってもらって、ワゴンにも給油した。こうやって移動して回収する機会があまりないからな。
途中ヘリが近くを飛んだ時は心臓に悪かった。急いで二人で身を隠してその難は逃れたが、その代わりにヘリの音で集まってきたゾンビから逃げる羽目になった。余裕があれば油以外も回収したかったんだが。
今は都市近くの民家にお邪魔している。持ってきていた食料で夕食を済ませると、何日ぶりの飯だろと三間が喜んで食っていた。
確かに放浪をしていた頃、食料は見つかるのだが、ゾンビに邪魔されて回収できなかったり、安定して食えなかったのを思い出す。今は他よりは安全な拠点があり、腰を据えて探索ができ、食料生産も始まったから飢えることは少ない。昔の俺だな。そう思った。
夕食後は拠点での重要な話、ミュータントの存在を話す。今まで会ったことはないらしく、ひたすら大丈夫か聞かれ、2ヶ月以上いるがなんともないと答えた。一応そんな存在はいない研究所もあるから、どっちにいるかは任せると言うと落ち着いたが。まぁ、これが本来の反応だな。
明日には拠点に戻れるだろう。後はヘリに見つからないことを祈るのみだ。
百三十一日目終わり
12月31日
もう今年も終わろうとしている。放浪者は、無事なのだろうか。
都市の処理については、今日も無難に終えることができた。年末、ということもあるので、無理はせずに早めに切り上げて、休憩所を点検した後、拠点へと戻った。
拠点に戻り、警備以外の人間は各部屋の清掃をさせる。いくらこんな状況とはいえ、元々あったものを引き継いでいくなら、忘れてはいけないことだ。
私も自室を清掃した。毎日これが出来ればいいのだが、水そのものが貴重な時代だ。治療室以外は水を使った清掃をすることはほとんどない。今でこそ降る雪に助けられているが、それをすぎた後の水の確保も、あらためて考えなければいけないだろう。
その後は自由行動としたが、念のため有刺鉄線、ソーラーパネル、バリケードの状態をチェックした。問題はないが、もう少し安全にできないものか考えておかなければ。
佐原さんの足の状態は良好らしい。市ノ瀬さんの話では、悪化はしていないから、早ければ数日で復帰できるだろうとのこと。
後は、乾麺のそばをゆで、保安官さんからいただいた鹿肉の燻製をのせて年越しそばを作る。今、この世界では最高に贅沢な食事だ。
まもなく新年を迎える。放浪者さんがいないのは残念だ。
叶うのならば、来年は誰一人かけることなく、活動が続けられますように。
山中沙奈記す
レポートNo.14
井門圭司
ついさっき山中さんに聞いたが、今日が年末らしい。てことはクリスマスとかももう終わったのか。
そばとか掃除は、年越しそばと大掃除だったわけか。まぁ、綺麗な部屋で寝れるのに越したことはないか。
来年は、どうなるんだろうな。都市からゾンビを追っ払うので終わっちまいそうだが。
ま、何にしてもコツコツやるしかない。食料は何とか自給できる環境に、いれてるんだから、幸福におもわねぇと。
俺は俺にできることをやるだけだ。
一之瀬DIARY Dec.31
もう今年も終わり。半年前、こんな生活してるなんて、思いもしなかったや。
あの頃に、戻りたい。ずっとそう思ってる。叶わないのはわかってるけど。
今はここの人達と、頑張っていくしかない。いい人達だし、頑張らなきゃ。
あとは、どうにかしてゾンビ化の理由もわかればいいんだけど。それさえあれば、感染者が出ても、対処できる。
やらなきゃいけないことは、まだまだ沢山あるなぁ。
「浜村君、どうやら今日が年末らしいよ、うん」
「知ってるわよ」
「そうなんだ、僕はまったく知らなかったよ。うん」
「こんな生活だし仕方ないんじゃない。大まかな四季ぐらいしか、わかりようがないし」
「そうだねぇ、しかし、前はこんな風に槍を持って年越しをするなんて、思わなかったなぁ」
「それは私も同じ…、いや皆そうよね」
「そうだね。皆それぞれに過ごせると、思ってたんだろうな。あの都市にいる人達も」
「それ考えると、躊躇しかできなくなるわよ」
「…、うん。悪かった」
「いいよ。あんたが優しいってだけだから」
「君にしては珍しいね、うん」
「今年も最後だから、いいんじゃない」
「はは、それもそうか。じゃあ僕はそろそろ交代するよ、うん」
「いってらっしゃい」
「はいはい、さてご飯食べて寝ないとなぁ」
録音はここで終わっている。
「そば、うまかったな美弥ねぇ」
「うん、そうね」
「……放浪者のやつ、戻ってこねぇのかな」
「あら、心配してるんだ」
「ちげぇよ。その、なんかあったら、こっちも大変だろ」
「私の前で嘘は言わなくていいんだよ?」
「……別に」
「ふふ…、今年も終わるみたいね」
「あの神社、どうなってんのかな」
「一緒に初詣にいったところね」
「うん、甘酒飲んだとこ」
「普段、人が集まるところではないから、無事じゃないかしら。避難所になってたら、わからないけれど」
「そっか」
「……もし、ここが安全になったら、外のエスコート、お願いするね」
「任せろ!」
「ふふっ」
録音はここで終わっている
乙
くっそー、妬けるじゃねぇかよー!甘酒は俺も好きだけどな!
しかし、禁止も何も無い状況ならダムダム弾的なのだろうと作られちゃう訳だな
そして久々にして唐突なニューカマー、彼はどちらに動くのやらなぁ
神社か。巫女さんか?きっと可愛いんだろうな
>>254
アーマークラッシュ自体は、装甲車や戦車を破壊するための便宜上対物ライフル(とその弾)です。
人体にあたったら、そらぁ見たくないことになるよ?
(元ネタというか発想元はPS1メタルギアの核ミサイルの説明のとこ、といってわかる人は何人か)。
年少組は微笑ましく描いてるつもりなんだけどねぇ
なお、ぶっちゃけ人員増やす予定なかったけど、放浪者さんがオール6だしやがり、その後のランダム判定で三間君光臨。
>>255
単に参拝客としていっただけだけどね。まぁ、覚が巫女さん服きても違和感ないかと能力も能力だし
百三十二日目
無事、奴らに見つからずに拠点へ戻ることができた。
戻るのにはあまりに早くたどり着いてしまうので、三間に断って周囲の物資を漁る。ゾンビの処理はされてないエリアだけに、油断はできなかったが、都市に比べればいないと言っていい量だ。昔、拠点を作る時にあの周囲を処理したのと、多分同じだろう。
三間の得意武器を聞くと、ほとんど逃げ回っていたらしく、あまり戦ったことはないとのことだ。仕方なく、そこらの民家にあったフライパンを持たせておいた。リーチは短いが、本気で顔面を殴ると凶器にもなるし、盾にもなる、鈴木さんが言っていたことだ。
民家の食料は少しだが残っていた。やはり、移動しやすい場所は実入りがないな。都市はハイリスクローリターンだと思っていたが、こういうことを考えるとそうでもなさそうだ。
後は布団や衣類も回収して、ある程度土産にはなる物資を積み込んで戻る。
道中、保安官のいるBARに寄り、WWPの情報とそこからくすねた弾薬を分けた。
(相変わらず無茶するなと笑われたが)
そんなこんなで拠点に戻る。無事を喜ばれ、新たな生存者がいたことに驚いていた。
三間と警備を除き、WWPに関して調べた情報を伝える。フェンリル、謎の生物兵器の存在に今後の対策を練ることにはなるが、具体的な案は誰も出せずじまいだった。当然といえば当然か。
アーマークラッシュについては、井門に預けた。付属していたマニュアルを読んだ井門が、間違っても人には撃っちゃいけねぇ代物だなといった後、ただPAAを着た兵には有効だとも言っていた。
後はショットガンもいただいていたので、武器庫に置いておいた。基本的な銃器は、そろったというところか。弾薬も、今回のを含めるとそこそこ集まっただろうしな。
話を聞くと今日は正月だったらしく、山中さんの指示で警備以外は休みにしたらしい。ダメでしたかと聞かれ、休暇は必要だからなと答えておいた。
正月か。こんな世界になって、季節柄なんて、放浪していた頃は考えもしなかったが、少しずつそういうものは取り戻しつつはあるのだな。
その確実な一歩のためにも、都市攻略を完了させないとな。
百三十二日目終わり
「これなんですか?」
「録音機、ここでの規則みたいなもんだ」
「へえ~」
「では改めて自己紹介しよう。色々あって放浪者と名乗ってる。この拠点の一応の責任者だ」
「えっと、俺三間弘幸です」
「三間、選択肢は2つ、ここに残り我々の活動を手伝うか、更に奥地に研究所があり、そこで活動するかだ」
「なに違うんです」
「ここでは都市のゾンビの処理と探索をする班と、この拠点を守る警備班に別れている。残るとするなら、警備班に回ってもらう。いかんせん二人と一匹でローテーションが組みづらくてな」
「一匹ってあの…」
「あぁ、スライムだ。あんななりだが言葉を理解できる知能も感情もあって、ちゃんと警備もしてくれる。いい子だぞ」
「世紀末だ…」
「そうだな。次に研究所だが、畑作りだな。なにせ畑を大掛かりつくる機材がないから手作業だ。その労働者を求めている状態だ」
「どっちか行けと」
「そうだな、無償で居させられるほど、余裕がある環境ではない。それでも、他より安全だとは思うがね」
「そりゃ飯食えるだけ天国っつーか。居させてくれるのありがたいんで」
「あぁ、一時期俺もひもじい思いをしたから知ってる」
「まじきつい日々でした。放浪者、さんに拾ってもらったんで、ここいてもいいですか」
「構わない。もし研究所で労働者が欲しいと言われたら動いてもらうかもしれないが、それまではのんびりやってくれ」
「わかりました」
「さて、大したもんじゃないが、拠点の案内をしよう」
「うっす」
録音はここで終わっている
サンマくん(愛称)が生き残れたのは運が良かったのか、それ相応の実力があるのかどっちなんだろう
高校生がこんな世界で三ヶ月以上も生き残るってのは並大抵の事じゃないよなぁ
人が増えたのは良いけど、こうやって人の臭いが濃くなっていくと、フェンリルに狙われる可能性も高くなりそうだなぁ
しかし高校生か。人間ってそれくらいが一番ポテンシャル高い頃だからな。三間君のこれからに期待
とりあえず佐原さんとはすぐ仲良くなりそう。姉御からは弄られる係りかな?ww
むしろいきなり現れたまともな生存者とか
怪しさ満点だろ
放浪期間は放浪者より長いのに戦闘経験ほぼなしで生き延び、今なお普通の高校生らしい精神を保っている
三間くんは超高校級の幸運だな…
むしろおかしくなりすぎて一周回って逆にまともに見えるだけかも知れない
それよりもオール6出した放浪者に驚こうぜ。何万分の一の確立だよ
>>259-263
怪しさ満点よなぁ、三間。何が驚きって、これダイス様が決めたんやで?
(わかりやすくいうと、性別なら1~3なら男、4~6なら女みたいな感じでダイス様に能力やらなんやら決めてもらいました)
ぶっちゃけ作者的にも三間君は予定外なのですよ。いろいろ。
フェンリル、どうなるんだろうねぇ。臭いの追跡はするだろうけど
>>264
意外にも万はいかずに大体7800弱に一回ぐらいの割合だね。十分すごいけど。
ただ基本放浪者の出目は狂ってるからなぁ。もう最近統計取ってないけど大体平均値が23.8。作者が名付けた幸運に支配される者(ラッキーマンは)わりかしジョークじゃないのよ?
百三十三日目
佐原が負傷しているということで、それ以外のメンバーで都市の処理に向かう。
しかし、今日は生憎の吹雪にみまわれ、ゾンビの処理は思うようにいかなかった。寒さはゾンビの動きにも影響があるようだが、こちらは影響どころか命に関わる。少し処理しては休憩所や近くの建物に入って体温を戻し、また処理するという繰り返しで普段より進んではいない。
不幸中の幸いだったのは、ゾンビにも視界が悪いことで大多数に追いかけ回されることはなかったことだ。考えようによっては天候が悪い吹雪の日は変異体を倒す絶好の機会かもしれないな。マッスルゾンビやコールゾンビなどの叫びも、吹雪にかき消され、集まってくる厄介さも薄れ、奇襲もしやすくなる。
寒さに対するデメリットと相殺できるメリットかはわからないが、その内変異体を処理しなければならない事態は必ず来る。実行する時の判断材料にはなるだろう。
戻り際に鉄パイプなどの槍の材料を集めて作成し、三間に渡す。放浪者さんの剣欲しいと言われ、ゾンビを千体処理したら考えると答えておいた。
三間について、覚に見てもらったが、多少わがままな所はあるが、問題はないだろうとのことだった。覚がいうなら、間違いはないだろう。
覚達には自分が戻ったので、研究所に戻ってもらうつもりでしたが、当に俺から情報を引き出していたらしく、そんな存在がいるのに奥地で引きこもるわけにはいきませんと、きっぱりと言われてしまった。丸坊主にも説得するよう頼んだが、美弥ねぇは決めたら頑固だから無理とのことだった。
まぁ、覚の主張も間違いじゃない。車を使う必要がある距離とはいえ、厄介な存在がそばにいることに変わりはない。こちらとしても、事前に察知できる覚がいることの方が、安全に活動できる。
しかし、ヘリはどこから飛んできているのか。位置的にはシェルターのある森と山があるエリアからか、はたまたそれを挟んだ向こうにある都市からか。
何にしてもその位置の特定もしておきたいところだな。
百三十三日目終わり
【サンマ】
「あ~、ようやっと警備の人員来てくれたわね」
「どうもです。三間っていいます。数字の三に、間って書きます」
「ふ~ん。じゃあ今からサンマって呼ぶから」
「え、なんでですか」
「みつまとは読めないもん、その苗字」
「みまとかはありましたけど、サンマは」
「じゃあサンマ君、よろしくね」
「だからみつまですよぉ」
【邂逅】
「………」プルン
「どこからどこを見ても、スライムだ」
「………」
「首、かしげた。こ、こんにちは」
「………」プルプル
「た、多分挨拶の動き、だよな」
「………」スッ
「握手、かな。放浪者さん普通にさわってたし、大丈夫か。うわ、冷たい」スッ
「………」プルンプルン
「…………俺、実はまだ夢とか見てるんじゃないよなぁ?」
「残念ながら現実だよ。うん」
「わぁ! びっくりした」
【邂逅2】
「お前が新入りっスカ」
「ど、どうもです」
「佐原っス。ヨろしく」
「み、三間です」
「今まデドこにいたんスか?」
「いろいろあって、友達のオジサンの別荘にいました」
「へぇ、今まデよく食料持ッタすね」
「保存利くもの、置いてあったんで」
「なんで、仲間トハはぐレたんスか」
「4人、俺含めいました…。1人は町の様子見に行くって言って、もう1人はそいつを捜しにいくっていって、最後の1人はこのままここにいても助けなんかこないって言って…、1人に、なりました」
「…そうっスか」
「別荘だから人気もない場所で、だからゾンビ来なかったですけど。でもついに食料つきちゃって」
「ふんふん」
「さまよってるとこでヘリ見つけて、追いかけたら放浪者さんに会ったんです」
「運がイいっすな~」
「はい」
「ここハ、知る限りで一番安全ッス。お互い頑張ロうッス」
「はい」
【夜の間際】
「今回も苦労かけたな」
「いえ、それが私の役割です。放浪者さんも、偵察のほか、物資奪取、生存者確保お疲れさまでした」
「任務以外はたまたまだ」
「……、でもなんでも自分で背負わないでくださいね」
「善処する」
「…もう」
「……ありがとう」
「……相棒ですから、もう寝ましょうか」
「あぁ、おやすみ」
「おやすみなさい」
1/6^ダイス数
ついに吹雪なんかも来ちゃったか。冬将軍様、どうかお手柔らかに
会話が年季入った夫婦みたいだな>放浪者と山仲さん
フェンリルは……佐原氏が犬語を直感で理解出来る様になってる事を願うしかないかな。後は決闘的なので勝てれば服従させる事が出来る?
>>269
使ってるのは六面ダイス五個よ
>>270
サバイバルにおいて、天候や四季も重要な要素。わりかしゾンビものでここら描かれてないこと多いよね。
>>271
探索時は基本会話じゃなくて、ハンドシグナルとかの身振り手振りだからね。それをずっと長い間続けてきたから、ある程度言わなくてもわかるが成立する二人。
でも山中さんは、言葉にして欲しいんだけどね。いろいろ
>>272
佐原はミュータント化してなくても、なんかわかりそうな雰囲気
フェンリルズは服従するかなぁ。番犬としては十分すぎるけど
そもそもでるかわからんけど
百三十四日目
今日は拠点での配置の調整をした。とはいっても、単純に覚、丸坊主、三間を拠点向かいの家に部屋割りを当て込んだだけだが。
覚と丸坊主は1階の和室を自室にさせた。安全性からすると2階の方がいいのだが、覚は目が見えない。階段の上り下りは丸坊主の同伴があっても大変だろうからな。三間は佐原との同室にしている。互いの安全を守ることと、相手の異変を察知することが目的で、基本1部屋2人を基本にしたいからな。
相手の異変は本当にないことを祈るしかない。仲間を疑う必要はなくても、それで全員全滅するという事態は、避けなければならない。まぁ、今は覚がいるから、安全面の意味合いが強いのだが。
ガソリンスタンドの処理自体は順調だ。昨日積もった雪のおかげで、ゾンビ達の動きが更に悪くなり、取り囲まれるということはほとんどない状況だ。処理できる距離に来たゾンビを倒し、こちらからは深追いはしない。冬時期はこのスタンスを守れば、大丈夫だろう。ジャンピングゾンビも、その脚力が生かせず、雪の上で滑っているぐらいだ。その点は雪に感謝しないとな。
とはいえ、ありがたくないこともある。積もった雪が足場になり、塀の高さが縮まってしまう。そのため、塀の手前の雪は、優先して雪かきをしなければならない上、貴重な水でもある雪を集める作業もある。なかなかの重労働だ。
そろそろ、ガソリンスタンドの制圧もできるだろう。その後どうするか考えておかなければな。
百三十四日目終わり
1/3 担当三間 朝
とりあえず記録残せっていわれたからこんなもんでいいかな?
1時間経った。寒い上なんもない。なんもないのがいいんだけどさ。
浜村さんが暇だって来た。暇だけど言っていいものかな?
担当蒲谷 昼
面白いものがあるから僕も書こう。
スライムが何かくるくる回っている。あの動きの意味は何だ?
うん、書くことがないくらい何もないね。いいことだ。
担当浜村 夕
ふ~ん、まぁ、退屈しのぎはいいかなこういうのも。
本当に何にもないわね~。放浪者達も帰ってきたし。お腹すいた。
しかし、この無線最近飾りね。
ここまで寝落ち分である。久しぶりに、眠くなって抵抗できず寝たんじゃなくて、意識が失ってた。いつのまにか。
百三十五日目
何が起きているのかわからない。しかし、スライムに何か起きた。いつも眠る以外はバリケード前で警備をしてくれているのだが、いつまで経っても出てこないスライムを見に浜村さんがダンボールハウスを覗くと、何か繭のようになっていると報告があった。
報告を受けてすぐにダンボールハウス中に、緑色の塊があった。イメージ的には緑色のサファイアのような形状で、よく見るとその中にスライムのようなものが入っているのが見えた。
まったくこの世界には存在しなかった、本当の意味で新種の存在だ。状況から考えて、寒さにやられて冬眠したと思うのが一番かもしれない。最近吹雪いたばかりだからな、温度もだいぶ下がっている。
とりあえず、触った感じからして、内部は凍っている様子はなかった。だから、死んだということはないだろうが、いかんせんどうなるかは予想がつかない生物だからな。
なんだかんだで、この拠点では俺と山中さんを抜かして、最古参のメンバーといえる存在だ。何事もなく、春先にでも目を覚ましてくれると良いのだが。
百三十五日目終わり
1月4日
スライムの状態はいったいなんなのだろうか。類似する生物がいない以上、病気なのか、冬眠なのか…、最悪は死んでしまったのか。誰にもわかる状態じゃない。
わかるのは、貴重な人員に当たる存在が、行動不能状態にあるということ。放浪者は死んではいないと思うが、定期的に様子を見る必要があるなといつもどおり冷静な様子ではあったが、内心心穏やかではない様子は感じ取れた。
確かに穏やかなことではまったくない。スライムの存在がメンバーの気持ちを穏やかにしていたことは事実で、私もそのうちの一人だ。
どうか、ただの冬眠であることを祈る。
スライムまさかの冬眠形態へw
けど、冬眠って便利だがする前に十分な栄養とってないと冬眠じゃなくて永眠になってしま((
>>278の追加
1月4日
スライムの状態はいったいなんなのだろうか。類似する生物がいない以上、病気なのか、冬眠なのか…、最悪は死んでしまったのか。誰にもわかる状態じゃない。
わかるのは、貴重な人員に当たる存在が、行動不能状態にあるということ。放浪者は死んではいないと思うが、定期的に様子を見る必要があるなといつもどおり冷静な様子ではあったが、内心心穏やかではない様子は感じ取れた。
確かに穏やかなことではまったくない。スライムの存在がメンバーの気持ちを穏やかにしていたことは事実で、私もそのうちの一人だ。
どうか、ただの冬眠であることを祈る。
山中沙奈記す
一之瀬DIARY Jan.31
一之瀬DIARY JAN.4
スラちゃんについては、本当にまったくわからない。まさかあの繭を切り開いて開けるわけにもいかないもんね。中身の液体もそもそも劇物の子なんだから。
たぶん放浪者さんが言ってたとおり、冬眠なんだろうとは思うけど、まったく何もわからないからなぁ。
もしかして、この間飴を食べさせたのがダメだったのかな? 糖質だけだし、ジュースの類も普通に飲んでたから影響はないと思ったんだけど。
このまま目覚めないなんてことになったら、嫌だな。
>>279
永眠になるかどうかは、まぁ結局ダイス様が決めるわけだけどね。本来は。
>>281はなんかエンター押ささったらしく、途中のものだから気にしないで。そこだけ未来になってるけども深い意味はなし。
むしろアメを食べた事で今回の冬眠形態の発想を得たのでは?
回ってたのは、わたがし機みたいに繭の素でも出してたんかな?
おささった…
道民か
え、おささったって方言なの……?
偶然身体が当たって押されてた的な
押しちゃったよりもうちょっと人為的じゃない感じ?って言えばいいんだろうか
>>288
ありがとう!
百三十六日目
スライムのことは気掛かりではあったが、都市攻略の手を緩めるわけにはいかない。
ガソリンスタンドの通りの処理は、ほぼ完了といっていい状態となった。後は通りにゾンビがさまよってこないよう、通りに繋がる道にバリケードを敷設しつつ、紛れ込んだのを処理して、それが完了次第ガソリンスタンドの油を回収することになる。
それが完了した後については、休憩所周囲処理を進めるか、商業区の探索をするか。後は現状保留中のシェルター探索、WWPの現状偵察なんかも考えられるか。
ヘリについては、最近見かけなくなった。逆に探索してもう一つの施設を追うのは難しくなったな。
スライムについては、現状変わりはない。繭らしきもの(質感的にはすべすべしたゴムのようなもの)の中で眠りについている、ように見える。
最近、いつもより水分を求めていた気がする。冬眠なら、栄養をためるための行為とも言えるが、結局わかることなどありはしないな。
あとは、WWPの偵察の際に思ったが、中を改装したワゴンの方が荷物も積めるし、中で寝泊まりもできることを考えると今後の遠征用にワゴンも装甲化してもらった方がいいかもしれないな。今度研究所に頼むとしよう。
そういえば、奴らが制圧しに言っていたフェンリルだが、結局まだ動いているのだろうか。あの制圧後に、あそこを拠点の一部として運用されたら、その内はち合わせる可能性は高くなる。それこそ、ほどほどに気付かれないよう嫌がらせでもしなければならないか。まぁ、考えとしては性急だな。今は様子を見るしかない。
拠点の畑の野菜について、それなりに成長していて近い内に収穫できるかもしれない。食料生産は、なにも研究所ばかりに頼る必要はないからな。今は、以前よりも人員もいるのだし。
可能ならまだ多くの人員を引っ張っておきたいところ、そうなると、シェルターにはその希望がある。
だが、開けた結果がどうなるかは、開けた時にしかわからない。それは慎重にやらないと。
百三十六日目終わり
レポートNo.15
井門圭司
今やってる通りの処理は目処がついた感じだな。
スライムの件もあるし、多分遠出とかはしないだろうけど、今後の予定はそろそろ知りたいところだな。
しかし、三間って奴はなんだか臆病みたいだな。話によると、食料なくなるまでどっかに閉じこもってたらしいから、ゾンビに関してはあんまり期待できないだろうな。
まぁ、食料無くなって覚悟して外には出れるんだから、いざって時は動いてくれると願うか
1/5 担当蒲谷 朝
異常なし。
そういえば、スライムの変な動きは今の状態に関係あったのかな
担当三間 昼
蒲谷さんが気になることを書いてる…
無線なんで触っちゃダメなんだろ
担当井門 夕
今んとこWWPに俺らの存在を気付かせないためだ(『無線なんで触っちゃダメなんだろ』へこの文章から矢印が引かれている)
しかし、明かりのない見張りは辛いな。
この資料って読め過ぎだよな。やっぱり未来の博物館とかに置いてあるのかな
そんで読んでるのがスラ一族の子孫とかだったりしたら胸熱
スラ繭には、トマトの茎の毛みたいに水を吸う仕組みはあるのかな?そうならちょくちょく水かけるだけでひとまず安泰なんだけど
冬眠スライムを土に埋めて水をやると芽が出て花が咲いてやがて小さなスライムがたくさん
>>294
まぁ、そもそもの設定的に読者=放浪者だったからね。
各地を巡らない上、メインで動く人物が決まってモチーフが形骸化しておる。まぁ、放浪者が妙に幸運すぎるのが原因だけど
スラ一族、皆一緒なんだろうなきっと
>>295
スラ繭については、うん、まぁ、どうなってるんだろうね
>>296
なにそれ色々恐い
来たのに書かなかった...あっ(察し)
スライムの状態が環境で生む卵の形状変えるミジンコみたい
百三十七日目
ガソリンスタンドの通りと、ガソリンスタンドの処理はほとんど完了した。通りにつながる道に簡単なバリケードを敷設し、隣接する建物の処理と、そこから通りにつながる通路も塞いでいる。
とはいえ、油の回収はまだ先の話だ。バリケードの向こうはゾンビの王国に変わりなく、回収作業の音で敷設したバリケードを破って通りに入ってくる可能性のほうが高い。あくまで、今ここを抑えたに過ぎない。
今後は休憩所と通りの周囲の処理を進めて、安全と制圧エリアを拡大を進めていくことになる。その後をどうするか、が今後の問題になるな。
候補としては、商業区への探索、あらたな休憩所の構築、シェルターへの探索、WWPの再偵察。挙げるとすればこんなところか。
スライムの状態が気になるので、あまり遠出をするプランをたてるのは難しい。まぁ、冬眠として考えるとそう気にすることではないのだろうが、今は浜村さん、蒲谷さん、覚、丸坊主、三門もいるのだしな。
とりあえず、今は目下の任務をこなすことに念頭を置くか。
百三十七日目終わり
1月6日
ガソリンスタンドの通りの処理は終わった。隣接する建物から回収できた物資は、休憩所にストックしておいてある。今後、新たな休憩所を作成する際に使えるものをメインにおいてある。
現状、エリアの拡大は順調に行われている。保安官さんのいるエリアも、彼が定期的にゾンビの処理を行(おこな)っているので、そちらを考えなくてもいいのが、今のところ助かっている。
ただ、彼のいる位置は、陸路だとWWPが来る時に使われそうな位置なのは気になる。放浪者はすでに情報を通達して、警戒するようにはいっているし、彼の実力を知っているから問題はないが、どんな技術を持っているかわからない得体の知れない集団。位置は遠いとはいえ、油断はできない。
今のところ、WWPが活動していること、スライムの異変以外は問題ない状況が続いている。このまま何事もなく都市の攻略を進められればいいのだが。
山中沙奈記す
乙!
そうは問屋が卸さない……のか?
>>303
それは目の前にある、ダイス様が決めることやで
百三十八日目
今日は妙な来訪者があった。以前山中さんから報告を受けていた、ハンターとかいう男だ。
いろいろとゾンビのものだろう返り血らしきものが、コートに派手についている。武器がチェーンソーなら、わからんでもないが、もっとマシなものもあるだろうに。
今日の来訪理由も食料を求めての交渉だった。提示してきたのは、持っている武器コレクションで、よくもまぁ集めたなという弾薬と手榴弾があった。
出来れば弾薬を集めておきたかったが、爆発物もあるのに越したことはない。乾麺のソバに野菜を入れて提供し、携帯できる食料を少々渡して手榴弾を2つ手に入れた。
例のスライムはと聞かれ、今はどうやら冬眠状態になっていると答えた。寝首をかかれないようになという言葉の端に、ミュータントを含めて憎悪を含んでいるのは感じ取れた。
念のため、佐原も顔合わせしておく。何かの表紙で二人きりではち合わせた時の最悪を避けるためだ。嫌悪に満ちた顔をしていたが、それでも、誰も襲ってないなら、問題はねぇなと言ってはいた。
(佐原は何にもしてないのに怒られてるッスとへこんでいた)
後はWWPについても話す。ハンターもあの消防署を見てきたらしいが、助けを求めた生存者を射殺しているのを見て、まともじゃないと逃げてきたらしい。
どんな奴らか、詳しいことはあえて説明しなかった。ハンターもこの世界を放浪し、ゾンビの処理を生きがいに生き続けてる実力のある生存者。それをこの惨劇の原因かもしれないなんて言えば一人殴り込みをかけ、死なれるのは惜しい。
その後は、いつも通りに休憩所と通りの処理を進めた。変異体もここのところモンキーゾンビだけで、しかも少数だ。ある程度は処理しきれた証拠なのか、奥地に移動してしまったのか。どちらにしても、安全エリアの範囲拡大を進めることができるチャンスではあるな。
もうそろそろ、新たな任務も決めて、進めていかないとな。
百三十七日目終わり
「美弥ねぇ!? どうしたんだ泣いて、どっか痛いのか!?」
「違うわ……。今来られてる人の、過去が見えたの」
「どんな過去だよ」
「大事な奥さんと、お子さんが、無残に目の前で変異体に喰われたみたい」
「……、そんなの……、俺達だって」
「えぇ、私がちゃんと力を使いこなせていれば…」
「ちげぇよ。まっつんもケンもあーちゃんも、運がなかったんだよ…」
「…、ごめんね勝。世界で当たり前になりつつあることで、動揺してしまった。もっと強くならなきゃいけないのに」
「美弥ねぇは何でも背負いすぎなんだよ。俺も、生き残った二人もまだいるんだから、大丈夫だ」
「……ふふ、ありがとう」
録音はここで終わっている。
1/7 担当井門 朝
朝方が一番冷えるな、コーヒーも冷えるし、今度保温効く水筒回収するか
遠くから人影
双眼鏡で確認。いつぞやのあいつか
担当浜村 昼
ハンターとか、三間とか見ると、意外と外でも生き延びてるのはいるのね
スラちゃんの様子、変わりなし。
暇ね。
担当三間 夜
暗い、月もないのに、向こうはなにを見ればいいんだろ
ジーッと見てると、見えるような見えないような
(スライムが俺に)寝首をかかれない様にな
って事?
そういやまゆは結構硬いのかな
ナイフで削いで茹でたら食えたりしないかな
外側は触れているし案外平気かも
百三十九日目
今後の相談のため、この間の偵察で手に入った油を手土産に研究所に向かい、いつも通りの億劫な検査の後、主任と話をする。
油の確保手前までできた報告について、運んできたのはと聞かれ、WWPを偵察した時に回収したものだと答えると、君も本当に無茶をするといつも通り無愛想な顔で言われる。
今後については、やはり意見が割れる。俺は拠点、研究所、休憩所のための物資回収をするのに商業区に向かいたいのだが、山中さんは下手にエリアを拡張するよりも今の休憩所エリア周辺のゾンビ処理を進言し、労働力を求めている主任としてはシェルター探索を希望している。
シェルターの件は、ヘリでの動きはなくなったが、WWPが活動している事実と、奴らが管理している建物であったこともあり、今は早いと結論を決めた。商業区については、休憩所エリアの周辺の処理が終わってから向かうことになったので、今もしばらくはあの当たりの処理を優先することになる。
話し合いが終わり、会議室の外にでると子ども達二人が、覚は元気かと聞いてきた。問題はないと伝えると、少しだけホッとした顔をしたので、本格的にまずくなったら、ここに戻すさと付け加えた。
アリスに会いに行くと、待ってたわと言われて、新たなシールドシューターを渡された。刃の代わりに杭のようなものがついていて、何かと聞くと、壁に撃ち込んで固定されるから、電気の力で上り下りできるの。と満面な笑みでいわれた。
とりあえず、イメージ的には鉤縄みたいなものだ。射出され壁に食い込んだ杭から更に左右に小さな杭が出て固定、後は杭に繋がってる紐を巻き取る力を調整して上り下りできる。固定の解除、巻き取り速度、射出はいつも通り神経経由で可能。また、手首の結合だけで引っ張られると、それこそ惨事になる可能性があるため、グリップ部分を握らないと巻き取りはできない仕様になっている。やれやれ、ついに両手につける羽目になったな。
(アリスいわく、名称はスパイダーウィップだそうだ)
今日は新しい装備の訓練に時間を食ったから、明日エクスに情報を聞きにいかないとな。
百三十九日目終わり
乙!
スパイダーうんたらよりは、リンクのチェーンフックじゃないかとww
乙です
この世界でタバコ吸いながら現状を憂いたいんだがタバコ貴重だからなぁ…
1月8日
研究所に戻り、今後について検討した結果、休憩所とガソリンスタンドの通りの周囲を処理し、一定の安全を確保できたら、商業区に移ることになった。
着実に安全な場所を確保できている実感と共に、まだまだすべきことは多いことも理解させられる。頑張らなければならない。
会議が終わった後、野木主任に呼び出され、ついて行き見た目は通常アラクネを手渡され交換するよう言われて取り付けた。そして次に主任が取り出したのは、放浪者がつけているシールドシューターに似たものだった。
私も腕に装備した方がいいですかと聞くと、これはアラクネ用のシールドシューターだと言われ、つけたアラクネの一部を指さし、そこにはめ込むと言われ装着した。
そのまま用意されていた場所で、アラクネによるシールドシューターの試射を試すと、狙いが全くつけられないものの、大量の矢を広範囲にバラまいて攻撃が可能となっていた。
主任に、矢も貴重品だからな。いざという時に使うようにと言う指示と、装着した状態だとアラクネを展開状態には出来ないと説明を受ける。
近接戦闘にどうしてもなってしまうアラクネだが、切り札とはいえ遠距離攻撃も可能になった。今後は楽になるだろう。
その後に放浪者の部屋に向かうと、来ると思っていたと言って、すでにコーヒーが煎れられていた。
腕を見ると、今まで無かった右手にも、シールドシューターがつけられていて、それに気づいた彼はスパイダーウィップと言うらしい。また、少し人間離れしていくわけだと苦笑いした。
その後は二人でとりとめもない話をした。本当になんでもないこのやりとりが、今の私の支えだ。
何もかも奪っていった惨劇だけれど、放浪者に会えたことには、感謝している。
山中沙奈記す
レポートNo.16
井門圭司
一応の指示で休憩所の周囲のゾンビ処理を俺、一ノ瀬、佐原でやった。佐原は治ったばかりなのに無茶して、ちょっと痛くなってきたッスと言って一ノ瀬に怒られてたが。
しかし、本当にこうして考えると、一時は拠点エリアに朝が明けたら数体いたゾンビがいたってのが嘘みたいだな。ゾンビは間違いなく減ってるわけだ。
可能ならずっとこんな感じに平和ならいいんだがな。
>>311
君の発想は、ナマコを食おうとした人と同じな気がする
>>313
あぁ、あったね確かに。書いてる時頭をかすりもしなかった。
>>314
煙草はだだ余りしてるよ。店以外にも家とか漁れば煙草自体あるからね
(好きな銘柄があるかは別だけど)
映画バイオでは煙草ねぇ叫んでたけど、ぶっちゃけかさばるし、それどころじゃねぇになりそうと思ったのをこれに反映してます。
乙
しかし案外使い道思い浮かばないな、スパイダーウィップ
スラちゃんのは冬眠ついでに進化の蛹だったりしないもんかねぇ
なんかバイオ4でレオンが腰につけてるワイヤー思い出した
まあ単純に盾としても使えるし、ワイヤーの出番なかったとしてもいいんでね?
あと杭の強度やらいろいろ気になるな
例えば石壁に打ったとして食い込めるのかとか、食いこんだとしても衝撃で変形したりしないか、ワイヤーや鈎は何キロまで耐えられるのか、仕組みは分からないがもし杭が変形したり、杭から鈎が出てくるような仕組みなら硬いものに打ち込んだ時にしっかり鈎が出てきて作用するのか、そもそもシールドシューターと腕の結合部?が重さに耐えきれず剥がれたりしないか、とか
フックショット系の装備はロマンがあるけど心配な要素も多い……
山中さんは放浪者好きだろ
いつ自覚するか
好意と言っても生物災害という極限状態なので吊り橋効果なのかもしれない。
>>318
場所によっては瓦礫やバリケードなんかで通り抜けできない場所とかで使うイメージかな。偵察が立体的になった放浪者、もはや忍者
戦闘時は純粋な鞭にもできるし、杭を射出してゾンビの頭部にメメタァしてもいいしね
スライムの繭は、うん、まぁ。いずれわかるかなと。
>>319
落下すること前提としか思えない装備だよね。
まぁ、下に降りるためのなんだろうけど
>>320
ぶっちゃけ元ネタはバイオのエイダが使うあのワイヤーガンです
ざっくり設定だけども、杭は直径四センチ、縦は十センチほどで質量がある硬質の物体。その後ろにワイヤー的な紐がつきます。
射出時の威力はコンクリートぐらいなら突き刺さるが、ファントムと同じ機構なのでバッテリー残量に依存する。杭から斜め後ろに小さな杭が出て、これを引っ掛けたり食い込んだところを固定したりして、上り下りが可能。無論武器としても使える。
耐えうる重量は、安全な範囲なら百三十キロ、理論上は百六十キロまで。
安全装置代わりのグリップを握り込まないと発射できないが、スパイダーウィップを使って上り下りする際、固定部分が少ない関係でそこが異常負荷が加わって破損させないための対策でもある。
こんなとこかな。無茶じゃね? と思うとこは近未来だからいいんだ。うん。
>>321-322
山中さんは吊り橋でああなのか、それとも本物なのか。どっちなんだろうねぇ
なお、今日、明日はフルタイム残業で更新無理です。では寝る。
放浪者がアサシンクリードのアサシンみたいになってきたな
放浪者アサクリやんって言おうと思ったら先に言われてた
>>324-325
動画ぐらいでしか見たこと無いけど、確かにこんな感じだったね
放浪者、ホントは修理工じゃなくて暗殺者だったんじゃなかろうか
百四十日目
研究所から拠点に戻る前、エクスに会いに行った。相変わらず複数のパソコンの画面を睨みつけていて、その向こう側に覚といた子供が一人いた。
エクスの話によると、一人では監視カメラの映像をリアルタイムで確認しきれないから、畑仕事が終わった後に手伝ってもらっているそうだ。
WWPの動きについて聞くと、作動してる監視カメラで、アクセスできるものが少なく、動きについてはあまり追えていないようだ。わかるのは、俺が見た軍用車両は、あそこから更に数十キロ離れた場所に移動している、というぐらいだ。恐らくそのあたりに例のフェンリルとやらがいるのだろう。
拠点から乗り物で行くにしても、時間がかかる位置。奴らが相手してくれるだろうから、互いに牽制しあってくれると助かるのだが。
研究所から拠点に戻り、ゾンビ処理を進めつつ、スパイダーウィップの実地を行う。考えていたよりも、有効な武器だ。引っ掛けて転倒させたり、緊急回避にも使え、矢よりも威力の高い遠距離武器にもなっている。
しかし、杭が大きくそれを強力に飛ばす関係か、バッテリー消費はファントムより大きい。ここぞというタイミングで使うように心掛けないとな。
山中さんも、義足用のシールドシューターをもらったらしいが、矢を大量に射出するもので、実地はしていなかった。まぁ、三つしかもらってない貴重品のようだし、いざという場面で使うアタッチメントといったところか。
今日処理を進めていると、ビルなんか工事に使われる足場があった。山中さんがソーラーパネルの点検がしやすくする方法はないかと言っていたから、この周辺も抑えられたら、回収することにしよう。
スライムの様子はみる限りでは変わりない。今気にしているのは、冬眠から醒めた時に、中の液体がもれて周囲が溶け出さないかだ。そうなるとガレージが犠牲になってしまうからな。
かといって、移動させるのも危ないし、液体がこぼれても問題ない物資なんかもない。その時は諦めるしかないか。仲間が死ぬよりはマシだからな。
百四十日目終わり
1/9 担当蒲谷 朝
そろそろ薪が切れそうだ
拠点周辺に監視カメラを設置してもいい気がするな。
担当浜村 昼
監視カメラはいいけど、電力が問題ね
近くに川でもあれば、安定供給できるんだけど
担当 三間
監視カメラ、確かに死角も補えるから便利かも
電気があるのが当たり前だったんだよなぁ、前は
一之瀬DIARY JAN.9
スラちゃんを聴診器とかで、様子はうかがってるけど、心音なんかがないから、結局はわからない。
でも血流とは違うけど、液体が流れてるような音はするから、多分生きてるとは思う。
問題はどうしたら起きるかだけど、冬眠なら無理に何かしちゃだめか。
覚ちゃんは、以前会った時よりも、体調は戻ってるみたい。良かった。
ただ、あんなふうになる力を繰り返し使ったら、覚ちゃん身体がボロボロになって死んじゃう。極力使わないように言っておかなくちゃ。
覚ちゃん、WWPに捕まったら脳缶みたいにされそう
スライムの回りにブルーシートでも敷けばいいんじゃないだろうか
重いけど、セラミックの浴槽に、保温の為の綿でも詰めときゃ綿以外は溶けないんじゃないか?
ブルーシートなら辛うじて手に入りそうだがセラミックの浴槽をピンポイントで探し出すのは難しくないか?
>>330
BDシリーズになったら、手に負えないなぁ。
え、違う?
>>331-333
まぁブルーシートは役には立たないね。ゾンビ(人間)に吐きつけた液は、みるみるうちに溶けて、コンクリも溶かしてるレベルだから
セラミックなら何とかなるけどどう回収するのか、どう入れるかが問題な気がするよ
一番確実なのはガラスかな
あっ、水槽!
>>335
良い手段だと思ったが、水槽が一体化してない奴だと隙間が溶けてダバー
百四十一日目
今日、軽い地震があった。体感的にさして大きい揺れではないのだが、ダメージが入った建物には、今しばらくは近付けないな。
昔は揺れてもさして気にしていなかったが、今はそれに最低限でも対応できる方法がないから、敏感になってしまうな。何より震源地も範囲もわからない。震源地がここより強力だったら、その地域にいる生存者やゾンビもろもろは、かなりのダメージを負うことになる。下手をすれば、津波なんかが襲ってくる可能性さえもそう考えると、小さな揺れも今ではより危険性がある。
幸い湾岸地域ではないので、津波の心配をする必要はなかったが、今日は拠点エリア内の建物に影響が出ていないかの点検をすることとした。
拠点としている二棟の住宅には問題はなく、周囲の建物にも影響は出ていない。ただ、普段人がおらずいくつか老朽化が始まっているものがあった。今後この地域を再利用する時に、これらの建物が使えないのは痛い。大変だが、今後は定期的に拠点以外の住居について、点検作業を行わなければならないな。
念のため、都市の様子も確認に1人で向かう。揺れによってバリケードが崩れていたり、都市の状況に変化がないかをチェックする。休憩所は内部のバリケードが崩れていた以外問題ない。その周囲のバリケードも一部上から落下してきたブロック片で、設置してる車の天井が破れていたぐらいだ。ガソリンスタンドも特にトラブルなし。
ただ、混乱が大きかったであろう都市の中心については、あったはずのビルがなかった。遠目から見ても傾いていたし、今回ので倒壊したようだ。探索中じゃなかったのが、幸いだな。
あらためてこの国は地震もある地域だと再認識した。そして、それに対して対抗策を持つことができないという現実もあわせて。
今日は軽い地震だったからいいが、もし今後、災害レベルのものが発生した時、どうすればいいのか。
冬の雪は、何も答えてくれそうにないな。
百四十一日目終わり
台風とかきたら大惨事だな。
下手したら屋根とんだり看板飛んできたりするし。
雪「全てのものは、ただ消えるのみ……」
1月10日
本日の朝方に、大きくはないが地震が発生した。その後に大きな余震はなかったものの、放浪者の指示で都市の探索は本日中断して、拠点および拠点エリア内の建物の確認を行(おこな)った。
地震によるものと思われる被害はあまりなかったものの、建物の一部がモロくなっていたり、いい状態とは言えないものがあった。今後は拠点エリアの建物の定期検査が必要になるだろう。そうしなければ、例えば白アリの被害が発生して、現在の拠点にまで影響を及ばさないとは限らないのだから。
放浪者が都市と休憩所の状況を確認しにいった後、私、井門さん、佐原さんで最近できていなかった木の伐採へと向かう。
木の伐採をしているのは、研究所と拠点を結ぶ山道にある森で、もともと人がいない地域。車での移動で動物を見かけたことはあれど、ゾンビに襲われたことはないので、放浪者が使ったワゴンに伐採した木を積んで運ぶことにした。やはり、車両を使っての運搬は、通常よりも早く楽だ。問題はその油の確保だが、今はガソリンスタンドを抑えられているから問題はないだろう。
また、森の中に自生する山菜を探すため、それに関する本も持参した。いくらか伐採を終えた後に探してみると、ナズナが見つかる。貴重な食料としていくつか持ち帰る。
その後、蒲谷さんがお浸しで作るよと進言してきたので、調理を依頼。自分も今後作れるように、行程を見せてもらう。ナズナをお湯でゆでた後、水に漬ける。アクを抜くためだそうだ。その後に醤油と砂糖を混ぜたものをかけあえた後、ゴマを振りかけて完成。
なかなか悪くない味で、なんであれ調理されているということが、やはり大きい。今後、薪を回収する際にはこういった山菜も探すようしなければいけない。
山中沙奈記す
【晩酌】
「ふむ」チビリ
「放浪者さん、どこからそんなお酒を持ってきたんですか」
「今日の都市の様子を見に戻り際にな、いい風味。ありがたいことに、つまみもあることだし、晩酌している」
「もう、そのためにナズナをとってきた訳じゃありませんからね」
「何、夕飯分を食べずに持ってきただけだ。余分には取ってないぞ」
「まぁ、それならいいですけど…」
「山中さんなやらないのか?」
「呑んだこと自体が数えるぐらいですから……」
「そうか」
「……呑んだ方がいいですかね?」
「呑んだ方と言うより、呑めた方がいい、だな。今は義理の呑みなんざないが、少なくとも酒のカロリーは摂取できる」
「考えておきます」
【晩酌2】
「か~!」
「浜村さん、またビール呑んでるんですか」
「仕事終わりはこれよ。幸いつまみはあるし、良い日だわ」
「これなんすか?」
「ナズナのゴマ和え。七草粥の一つね」
「………」
「あんた、食えるか悩んでるでしょ」
「う」
「ほんと、今の世界で好き嫌いしてたら死ぬだけよ」
「………頑張ります」パクッ
「どう?」
「思ったよりは、食えます」
「でしょ。ちなみに作ったのは蒲谷ね」
「へ~」
地震か、シェルター内の方が騒がしいのだろうな……
【メンテナンス】
「ふぅ、大体の銃のメンテナンスは終わったか」
「井門さん、あ、いました」
「一ノ瀬か、どうした?」
「放浪者さんが呼んでました。今はいませんけど」
「……どういう意味だよ」
「都市の様子を見に行っちゃいました。伝言はとりあえず薪の回収を頼むだそうです」
「あぁ、ここんとこ行けてなかったからな。もう在庫無いらしいしいかねぇと」
「………」ジーッ
「わりぃけど、銃は放浪者さんに許可をもらわねぇと渡せないからな?」
「いえ、細かいんだな~と思って」
「精密機器みたいなもんだからな。どっか不具合あるとすぐ使えなくなる。こうやってメンテして、長く使えるようにしないと」
「素人でも出来ます?」
「やろうとすんな、その内教えるよ」
「ありがとうございます!」
【一緒】
「周囲は、いったんは穏やかね。まさかあのピリピリとした感覚が地震だなんて思わなかった」
「何か感じたのか、美弥ねぇ」
「地下から圧迫するような、ピリピリする感覚ね。人を見れるだけだと思っていたけれど、大きなエネルギーなら、感知できるようにもなっちゃったか」
「美弥ねぇ、地震探知機になったのか」
「そんなところね」
「美弥ねぇがどんなになっても、一緒にいるからな」
「うん、お願いね」
まぁこんな辛い世界に残されちゃったんだし仕方ないことだとも思うがやはりリア充は爆発四散せよ
そんな動かなきゃ死ぬってな自主強制されるリア充で良いのか?
>>345-346
リア充、まぁ、リア充なのかな
いつ崩壊するかもわからないけれどね
地獄に(スラ)イムを求めて這い出して来い。人々よ……!(←何を偉そうに
百四十三日目
スライムが行方不明になり、昨日と今日捜索をしたが見つからない。覚も、ミュータントなどの人間から異なってしまった相手をつかむ(と彼女は言っていた)のは難しく、つかめたとしても、そもそもスライムであるかが判別できないと言っており、苦渋の決断だが、スライムの捜索は断念する。
スライムがいなくなったのは、発見が昨日の朝だったことから恐らく昨夜当たりだろう。
繭の中には危険な硫酸以外はなかった。外側からうっすら見えていたスライムの姿は確認していたし、中から出てきたのは間違いないのだろうが、なぜ姿を消したかはわからない。
スライムは人懐っこい、というべきかはわからないが、メンバーからは離れたがらなかった。拠点の外にも出ていたことはないし、誰かがひどい扱いをしていた記憶もない。それだけにわからない。
ただ、わからないことは他にもある。てっきり冬眠用の繭だった思っていたが、短時間で目覚めたことだ。つまりは、冬眠用ではなかったのだろうか。それとも、俺達が知らない何かで負荷がかかっていて、一時的に休んでいたのか。
一番気になるのはスライムが移動する時の粘液や足跡が見つかっていない。移動の仕方からしても、雪の上を通れば何かを引きずったような跡が残るはずだが、それがない。
最悪は自身の硫酸で溶けてしまったのだろうか。そういうものに適応して変異したとしても、自分の毒で死んでしまう生物がいたはず。
全ては推測するだけで終わってしまう。生きているかさえもハッキリしないのが、もどかしい。
明日からは、通常通りの任務に戻らなければならない。スライムについては、諦めなければ。
願わくば、どこかで元気であってほしいものだ。
百四十三日目終わり
レポートNo.17
井門圭司
スライムは見つからなかった。最近積もる雪が降ってないとはいえ、あの目立つ足跡もないってんだから、お手上げだな。他に足跡があるっていうなら、俺達の足跡ぐらいなもんだったし。
皆、というかスライムと古くからいたメンバーは落ち込んでる。放浪者さんも少し渋い顔をしてたしな。
仲良くしてた一ノ瀬が、結構へこんでてまいった。あとでもう一回様子を見に行くかな。
しかし、このムードはよくねぇな。今後にひびかねぇといいけど。
まったく、どこに消えちまったんだか。早く戻ってこい。スライム
>>348
そのイムがいなくなってしまったという
可能性としては
純粋に死んでしまった
更に有害な存在になってしまったから離れた?
飛翔生命体、エネルギー生命、幽霊の様なもの、のどれかにでもなったのか……(もっと自由に移動したいと思っていたのだろうか?)
何でや!俺の駄洒落がつまらなかったからってスラちゃん居ぬ様にする事ないやろ!ウワーン!
スラちゃんの安否が気遣われる
これが前に言ってたコンマによってのミュータントのさらに変化か...?
いずれにせよ、癒しの存在がいなくなってしまった。佐原、お前が代わりになるのだ((
もしかしてあのハンターに拉致られたのかなぁ
スカートっぽかった部分が脚みたいになってどっかほっつき歩いてるんじゃないか
スライム……浮遊……ベスか!?
ってむっちゃ勘違い。浮いてんのはホイミスライムでベスは赤いだけだった
百四十四日目
恐らく、初めてスライムと会った時と同じぐらい、混乱しているかもしれない。
スライムは戻ってきた。しかし、俺達の知っているスライムの姿とは異なっている。特徴的だったドレスの下のような足がなくなり、山中さんの義足と同じような蜘蛛のような六本足になっていた。腕の部分については手が握ったような形だったのが、通常通りの五本指になっていた。
居なくなったスライムと同じなのは、俺達に関する知識があることから間違いないだろう。
つまり、あの繭はスライムが更に変異する、あるいは羽化のように次なる成長のためになったもののようだ。今後も下手をすると似たことが起こるかもしれないな。
スライムは戻ってきた時、どこから見つけたのか、ショッピングカートに物資を入れて押してきた。残念ながら、腐った食料なんかも混ざっていたりして、全部使える訳ではなかったが。
お礼を言いつつ、勝手に出歩いてはいけないと注意すると、足なんかをまとめて萎縮した。これも恐らくだが、以前よりも素早く移動できるようになり、浮かれて拠点から出てしまい、俺達が物資を持ち帰るのを見ていたから、何かしら探して戻ってきたのだろう。
結果的に、スライムは戻ってきたわけだ。なんだかんだで人騒がせなヤツだ。
とりあえずはこの騒動も終わり、休憩所の定期処理も安定してきたから、明日からは本格的な商業区への物資運搬とアクセスルートの確保に進めるとしよう。
百四十四日目終わり
一之瀬DIARY JAN.13
スラちゃんが無事に帰ってきた。いろいろ変わっちゃってたけどね。
形が変わってるなんて思ってなくて、いつもの引きずったような跡探してたからなぁ。多分、スラちゃんの足跡見つけてたんだろうけど、自分達のって思いこんでた気がする。
それにしても、液体が主体の生き物だけど、ああも形状が変わるなんて。やっぱり、スラちゃんは今までにない生命なんだな。
だからこそ、本当に何かあった時、対処できなさそうで怖いな。
スラちゃんおかえり!
ほんとかわいい生き物だな
もう無闇矢鱈にスライムでレベ上げするのやめるよ
>>352-359
はい、という訳で答え合わせでした。そこそこ当てられてるのは、作者の発想力不足ゆえやな。
ちなみに白状しますと、ミュータントが更に変異するというのは前にご説明した訳ですが、その実例をスラちゃんにやって頂きました。
まぁ、更なる変異をさせることだけが確定で、それ以外はダイス様です。
例えば悪い方向だと変異失敗で自身の硫酸に溶ける、共同生活が遅れないレベルの汚染変異、自我崩壊による敵対化。
いい方向だと、ある程度任意に形状変更可能だったりとか、擬似声門により会話可能になったりとか。今回のダイス様は足を六本にしたかったようです。
スラちゃんがお出かけしたのは、歩き回れることにハイテンションになって、拠点を飛び出しただけです。感じ的には興奮しすぎた犬みたいな感じ。
とまぁ、こんな感じでミュータントとの変異は起きますが、良いことだけとは上記に記載したとおりありません。下手すりゃハンターの、寝首がが起こりえたわけです。
ミュータントの変異自体がまれなケースで扱う(予定)なので、今後あるかは謎ですけどね
>>362
まぁ、このスライムでレベル上げしたら、勇者が溶けるけどね
半分冗談で言ったらマジで脚生えててクソワロタ
良かった戻って来て。基本健気なままなのにもじんと来た
変異で脚を失った人がまた機敏に歩けるようになったらそれは嬉しいに違いない
ついでにみんなに恩返ししたかったけど喋れないから黙って行くしかなかったんだな
超かわいい上にスゲー強そうなんですが何この究極生命体
こればかりはスライムを生み出した(と思われる)WWPGJと言わざるを得ない
スライムアラクネとか全長でかくなってそう。移動速度早くなったならゾンビに襲われない探索要因として・・・あ、人に襲われるか
しかし自分たちのと勘違いする足跡ねぇ。普通の蜘蛛みたいに足先が円錐形じゃなくて人の足首みたいになってるのか。
山中さん見て6本足になったのかな?
学習し変態するとしたら鳥見せまくってたら羽生えて飛ぶかもなww
乙!
出てったのが駄洒落がつまらないからでなくて本当に安心した
ところでスライム、夜中に出ていって寒くなかったかい?
自分で好きな飲み物を取って飲めたかい?
そう言えば、強酸攻撃は機能として残っているのかい?
あ、五本指になったなら字とか書けるようになるんじゃない?
なんかショッピングカートを押して買い物してるスライム想像したらすげーシュールだったw
誰か描いてくれないかな?(ちら
>>365-373
足跡については、スライムの形状変化は決まってたんだけど、どうなるかは確定してなくてね。やや気づくんじゃね感はあるかな。まぁ、思い込みは探索の妨げるなるって事で一つ。
今回の変異は形状変化のみなので、基本的な能力や性格なんかはそのまま。当然強散攻撃も可能。衝撃耐性がやや弱まったものの、指ができたことで、文字を書くことが可能に。ただし、個別に曲げたり出来ないので、字は汚いです。握る事しかできないといえば想像はつくかな。だから細かな作業はできませんが、佐原と同じく鉄パイプみたいなのをもって殴るぐらいはできます。
スライムの特性上、ゾンビにあまり襲われないので、都市に1人でうろうろは前から可能。今は更に様子を見て汚い絵と文字で状況報告させることもできます。わかるかは別として。
六本足は、とりあえず後付けで山中さんの六本形態を見たことがあるからと、スライム自身の素養みたいなものでそうなりました。意図的な変態、変異は基本ありません(ダイスさまの意志だしね)
絵はいつでも募集しております。
ちっちゃい子がクレヨン持ってる感じになるのか
>>375
うん、そんな感じ
百四十五日目
休憩所から繋がる商業区へのルートを開拓する。
今の段階でも商業区に向かい、物資を回収することは可能だが、拠点までの距離を考えると、安全に移動できるルートがあった方が効率的と言える。
だが、そのルートをどこを経由するかが難しい。地図上は移動可能でも、建物の倒壊などで瓦礫で道が埋まっていたり、バリケードや事故で塞がっていたりして、最短でルートを開拓できるわけではない。
今日は佐原と自分で地図上で確認できる最短ルートと、その周辺の障害物の有無を確認のため、偵察に向かった。
佐原の身体能力はやはり高い。スパイダーウィップを使ってなんとか追いかけられたが、なければ勝手に一人で行ってしまっただろうな。
最短ルートの周辺はやはり、いくつか通常は通り抜けできないところがあった。それらを今後のためを含めて地図上にメモしておいた。
拠点に戻ると、スライムが何かを書いた紙を渡してきた。三間いわく、絵手紙か何かじゃないかとのこと。とりあえずこの日記に挟んでおく。残念ながら、ところどころ読みとれない場所もあるが、感謝の内容であるのはわかった。
今まで会話やらでちゃんとしたコミュニケーションが取れなかったこともあり、こう書いてくれたことは嬉しい。スライムも伝えられるようになって、嬉しくしてるのは、何となくわかった。
とりあえず、経由するルートも決められた訳だし、ぼちぼち寝るとしよう。
百四十五日目終わり
【ところどころが読みとれない】
ほ うしゃ。 も り とう。
っとあ ぼうね。
みん だいす 。
【この文の下に絵らしきものが描かれている】
乙!
これはわかるだろ!
所詮解釈だけどさ
乙!
もう、本当に愛くるしい奴だなぁスライムは
絵は……佐原さんのとかは比較的分かりやすいのかもww
みんなダイスしだい。
もはや陸の孤島。
きっと明日絶望ね。
もっと遊ぼうね(推定)って書いてあるけど、みんなそんなに暇なかったと思うけど、スライムからすると警備とかは遊びだったのか?
>>381
まさかのスライムたんメタ担当キャラか
>>379-384
メタ担当はマッドさんですよ?
絵は佐原と山中さんはわかるかな
スライムは、皆の為になると言われてるから、スライムなりにちゃんと警備はしてるよ。探索班は帰ってきた時に軽く構ってあげてたり、警備班も何だかんだで相手してるから遊んでもらえてるとは思ってるのやも。
スラちゃん今身長どのくらいなんだろう
>>383
ずっとあいぼう(相棒)ね
かもしれんぞ、なんつって
>>387
山中さん嫉妬待ったなしじゃないですかー
百四十六日目
休憩所から商業区へのルート開拓が始まる。相変わらず、ウンザリするほどゾンビをおびき寄せては処理し、変異体には全員で当たる。
十分刺激的な状況なのだが、ここのところメンバーに漂う慣れた感覚、これが今一番怖い。常勝は兵をダメにする、どこかで聞いたことだが、そんな感じだ。
何か気が引き締まる事態があってほしいとは言わないが、全体にピリッとした緊張感が欲しい。事実こう書いている俺自身も、どこか腑抜けた感覚を覚えている。
それこそ、怖いもの見たさでシェルターに向かう、という考えもない訳じゃないが、新たな任務が始まったばかりだし、いくら何でも軽率な考えだな。
久しぶりに保安官の店にも行ってきた。相変わらずの調子が少しだけホッとさせた。変わらない場所があるというのは、いいものだ。
だが、保安官の話だと都市郊外で軍用車両が走っているのをみたらしい。お前さんが言うWWPっていう奴らかもしれんから、接触はしてないがなと、真顔でいったのが印象的だった。
たまたまこの近くを通りがかっただけだとは思うが、シェルターの件もあるから少々気がかりだな。シェルター自体がWWPの施設で、中にいるのはその手の連中だけという気がしてならない。
バレてはいないとはいえ、WWPに喧嘩をふっかけている身だ。今しばらくは様子を見ておきたい。
しかし、あいつらが対処してたフェンリルはいったいどうなったのかね。どちらも都合よく共倒れしてくれると、嬉しいのだがな。
百四十六日目終わり
1/15 担当三間 朝
平和だなぁ。この間、どこからか紛れたゾンビ一体以外は何も見てない
スライムを見てると、なんか違う世界にきた気分になる
担当 蒲谷 昼
前にゾンビがバリケードまで来た時は怖かったな
寒い
担当 浜村 夜
肌に悪いし夜は寝たい。
スラちゃんが、なんか六本の足でダンスみたいな動きしてる。1人遊び?
【サンマ2】
「サンマ~、交替よ~」
「だから三間ですってば」
「知ってるけどいいじゃない。愛称ぐらい自由に呼んだって」
「そうですけど、なんかいろいろ違和感がありますよ」
「じゃあ私も好きに呼んで良いわよ」
「浜村さんを、ですか」
「誰がいるっての?」
「いや、深い意味はなく…………。じゃあ姉御で」
「え~、なんかここで一番年上みたいになるわね」
「違うんですか?」
「山中が女子陣で最年長」
「へぇ」
【密会】
「…きたか、井門」
「遅くなって悪いっす」
「…今日はこれだ」
「うおお、ビーフジャーキー……!」
「…彼女の目を盗むのは、苦労したぞ」
「探索の時、山中さんよく周りを見てますしね」
「…今回はうまく気を引いてくれた礼だ。一切れ余分にやろう」
「マジっすか。やった」
「…さて、そろそろ危ない。早く戻れ」
「了解です」
【密会2】
「何もこそこそとらなくていいんじゃねぇか放浪者」
「山中さんはわりと厳しいんだよ、保安官」カラン
「別にウチの物資をつまみにしてもいいんだがな」
「可能な限りは自分で確保する。今の世界だと常識だろ。残りはストックしといてくれ」ガサッ
「あいよ」
「それに、あんたは単独だ。出来ることに限りがあるのは、よく知ってる。だからだよ」
「ほんとに律儀だな。お前さんは」
乙!
山中さん、密会について何となく察してるんだろうけどな
スライムはダンスがお好き?DDRとかやらせたらどれもほぼ満点か?(足的な意味も含めてww)
山泣けさんの日記がないのは、なんでだっけ?
あぁ山中さんね…
>>393
多分、放浪者さん、お話しが。な感じにいずれなるかと
スライムはどちらかというと、慣れない六本足で歩いてるから時折変な動作をしてる感じかな
>>394-395
山中さんは書いてますが、基本放浪者と似たような内容になりがちなのと、目立たない警備サイドもスポット当てようとするとこうなるのよねぇ
密会といえば佐原は鼻効かないのかな?
匂いでわかって兄貴と井門さんずるいッス。俺にもくれっすで揉めて山中さんにバレるのまで想像できた。
百四十七日目
一昨日の偵察時に確認していた、十字路の四方をバリケードにしている場所まで処理を進められたので、佐原と井門に警戒に当たってもらって、山中さんと二人で調べた。
警察車両などにあった書類を見ると、どうやら惨劇初期の頃の防衛ラインの一つらしい。残念ながらバリケードが破られた形跡からして、ゾンビ共は突破してしまったようだが。
防衛ラインでゾンビの侵入を防ぐ間に、市民をあのガーデニングショップの通りから市街に出す計画だったようだ。その後の避難予定場所として、西側郊外にある聞いたこともないテーマパーク。もしかしたら、そこにはまだ生存者がいるかもしれないな。避難者の中に、観戦したヤツがいなければ、だが。
後は手に入れたものとして、サブマシンガンのマガジンだけ二つほど。井門いわく、マガジンは拠点にあるものとは違うが、弾は使えるとのことだ。後は切れ味の良さそうな軍用ナイフと、なぜかあった頑丈なゴムも回収。
これらで警備組の槍をカスタマイズする予定だ。俺達は処理することに抵抗は薄れているが、彼等はそうではない。しかし、探索組がいない間にゾンビの襲撃がもうないとは言い切れず、その時は自分達で処理しなければならない。
しかし、自分から攻撃するのをためらうことは、十分に考えられる。だから、槍を銛のようにして、自分の意志ではなく攻撃できるようにしようと考えたからだ。少なくとも、これで攻撃できずに死ぬ、なんて事態はなくなるだろう。そんな事態、望みもしないが。
有意義な回収があった一方、少し寒さが厳しい時期が続いている。雪もやや多めと言える。こうなると皆の体調管理もきっちりしないとダメだな。それでなくてもサプリメントを回収してるとはいえ、栄養が偏る生活なのだから。
しかし、テーマパークは気になるな。そこならまだWWPの息もかかっていないだろうし、かなり古い情報で見込みは薄いが、生存者のいる可能性や、物資、何かの情報はあるかもしれない。
一区切りついたら、そこも探索の候補に入れるとしよう。
百四十七日目終わり
作戦概略
この都市については、完全に機能を停止した。そのため、市民を郊外へ避難させた後、赤松湖フリーランドへ移動させる。
○○通りに敷設するバリケードは、あえて四方からの攻撃を受ける形にし、生きた死者の注意を引いて、市民が避難する時間を稼ぐためだ。
○○通りについては殿(しんがり)としての役割であるため、防衛は志望する者のみで行う。
志望者は、十五○○時までに集合するよう。
私見となるが、参加しなかったしても、誰も責める者は、いないだろう。
6月30日 佐藤道雄警部補 筆記
1月16日
商業区へのルート開拓は順調に進んでいる。この調子なら、数日程度で安全なルートは確保できるだろう。
途中放浪者の指示で寄ったバリケード内には、いくつかの情報と少量の物資が残されていた。興味深いのは赤松湖フリーランドというテーマパークに、市民を避難させていたことだ。放浪者も生存者なんかの可能性を示唆していたので、シェルターに次ぐ探索場所と言えるだろう。
明日については今まで処理を進めたルートに隣接する、建物内の確認とゾンビの処理がメインになる。それが完了すれば、今までの処理分は完了となる。
探索以外では、現在電力不足に悩まされている。悪天候が続いており、ソーラーパネルによる充電があまりされていないためだ。浜村さんが言うには、併用して充電できるものが欲しいが、物資を消費しないということが前提だと、地熱発電や風力発電になるが、どちらにしても今はあまり現実的なことじゃなく、住宅街を周り、ソーラーパネルがある家から取ってくる方が賢明だろうとのことだ。
発電量を増加させる意味で、それが一番の近道かもしれない。放浪者のシールドシューター、春先から使うであろうエレバイク、家電類など電気が必要な場面は増え続けている。
この点もそうそうに解決しなければいけない。
山中沙奈記す
>>397
身体機能が向上してるから、人よりは嗅げます。とはいえ、犬並ではないので、普通より匂いに敏感、というぐらい。
まぁ、どちらにしれ自分も食いたいとは言い出しそうだけれど
乙!
フリーランドねぇ……はてさて、鬼が出るか蛇が出るか、人が出るかゾンビが出るか。っと
スライム一族は、限りなく進化幅の広い種族になるだろうな。増えてったら個体で全然違う存在として浸透しそうだ
ところで彼らは腐ってる飲み物でも普通に飲めそうだな。腐食したものは大体酸性になる訳だし、そうなれば体成分に近いんだし
そうそう、飲み物と言えば、飲むヨーグルトとか残ってれば、栄養価高めだし、スライムにも皆にも良いんだけどなぁ
牛乳も継続的に採取出来れば、継ぎ足して作り続けられるし……まぁ、どっちも無い物ねだりなんだけど
頑丈なゴムの強度次第ではスリングショットが作れそうだな
山中沙奈
Eあぶないみずぎ
ああ、スリングショットってそういう……
>>402
あるいはそのすべてか
>>403
まぁ、いろいろ変形しやすい生き物だからねぇ。スライムにはいわゆる食あたりというのはないから、危険物質だろうが大抵は飲めます。飲んだ後周りが大変だろうけど。
飲むヨーグルトとか牛乳とかは、たぶん惨劇から半年以上だから、ねぇ。
>>404-406
調べた。危なすぎる。いろんな意味で。
百四十八日目
ここまで商業区に繋げるルートで、処理が行い確保した箇所の建物内を探索、処理を行った。中は考えているよりも物資はそこまで多くはない。多くの建物がオフィスビルで、すぐに役に立ちそうな物資は見当たらない状況だ。
一応いくつかのパソコン機器は回収しておいた。これは、エクスからの依頼でパソコン類の部品がほしいからということだ。電気を安定して使えない拠点メンバーには、正直無用の長物ではあるので、回収が後回しになっていた。
後は印刷用紙をいくらか回収している。なんだかんだで研究所ではこの手の使い続けているからな。だが、できればきっちりと節約してほしいものだが。
後は、通りの安全確保のために、生きているであろう監視カメラに例の装置をいくつか取り付けておいた。また、エクスの仕事が増えていくな。
意外に役立っているのは、オフィスビルのそれなりにある区切りのためのパーテーションだ。バリケードとしての効果は薄いが、確保した通りを目隠ししてくれることで、ゾンビがこちらを確認できなくなる。もちろん、こちらも確認できなくなるので一長一短はあるが、こちらを視認してゾンビがよってこなくなるということは大きい。
探索中にゾンビのほかに、崩壊したバリケードがあった向こう側の部屋に腐敗している死体が横たわっていた。ゾンビになっていないところを見ると、助けがくるまで立てこもり、物資がなくなって衰弱死したところだろう。壁には「正」がいくつか書き込まれていた。
(少なくとも20日間ぐらいは生きていたみたいだが)
まぁ、ゾンビが多い地域だから、外への脱出も試みる気にはなれなかったのだろう。静かに手を合わせて、念のため首の骨は折っておいた。苦しく死んだのに、また意味もなく生き返って苦しむよりは、マシだろうからな。
明日はまた、このルートを拡張していく。それが終わり次第、シェルターに行くつもりだったが、例のテーマパークに行くつもりだ。シェルターよりは幾分マシだろうからな。
まぁ、今度研究所に戻ってきたときに、動物がかかわるテーマパークじゃなかったぐらいは、調べてからだが。
百四十八日目終わり
1/17 担当蒲谷 朝
スライム、どこかで拾ったらしいピコピコハンマー持って振り回してる…。
この警備が終わったら、放浪者君に言われた武器を作るから後の人はちゃんと頼むよ。
担当 三間 昼
確か昨日から持ってましたよ。探索の人達持ってきたのかな?
てか、新しい武器ですか。楽しみだなぁ。
担当 浜村 夜
楽しみっていうものじゃないでしょうに。まったくサンマは。
スラちゃん、みんないろいろ道具持ってるから、うらやましかったのかしらね。
ピコピコハンマーとか 可愛いすぎる
5本指になったことだし叩いてかぶってジャンケンポンが捗るな
追加効果付きのピコハンかも知れない(テイルズ脳)
ハンマーでドンキーの取ると無敵になるの思い出した
>>410-413
特殊効果、気絶とかかな。やったことはないんだ。すまぬ。
スライムが無敵状態でひたすら上下するピコハンから逃げるゲームかな?
かぶって叩いてはあたふたするスライムが見れそう
百五十日目
厄介な存在がルート上に被ることがわかった。
そのままだが、ジャイアントスパイダー。そのまま大きなクモだ。体格もバギーぐらいで、動きも悪くない。
何より脅威だったのは、飛び出してくる糸だ。戦闘した感じでは、それを獲物に絡め捕り、引きつけて喰らうのだろう。そのせいで美尋は右足の骨を折る重傷を負った。偵察時の確認が甘かった俺の責任だ。
なんとか三匹を処理することは出来たが、あの周囲にクモの巣があるのは間違いない。幸いなのは追いかけてくるタイプではなかったから、撤退する時は難なくその他は怪我なく済んだのだが。
タッグを組ませていた井門が気がかりだ。あいつのせいではないし、美尋も痛みをこらえながら、何が起きるかわからないところで、命が助かったのだから大丈夫と励ましてはいたものの。責任感が強いヤツだから、俺がちゃんとしていればと責めていた。
もちろん、これで探索の進行が遅くなる。医療知識があるメンバーが抜けると言うことは、現場での処置はできない。しかも、今は拠点からも距離がある場所が探索のメインになってくる。
美尋がいつ回復するかもわからない。下手をすれば、足に後遺症が残ってしまうのは、素人でもわかることだ。しばらくは研究所で療養してもらうしかないな。
しかし、クモなんかの類も変異するとなると、冬が終わった後が恐い。今まで拠点と研究所近くの森に変異体が発見された情報はないが、もしそこで繁殖されてしまった場合、新たな脅威に直面することになる。
それだけに、あそこにいるクモは、巣ごと全滅させなければならない。明日あたりにでも、巣の場所を特定しなければ。
百五十日目終わり
これから予定があるので、いったんここまで。
深夜あたりに残りを投下かな。寝落ちしなければ。
てか、美尋さん遭遇時の出目が基本死にすぎやで
焼き払わないと(使命感)
新武器とかでワクワクしてる場合じゃなかったな
足のどの骨をやったのかわからないが場合によっちゃしばらく大変だな
放浪者が周囲の人から少しずつ運気を吸い取ってるのかもしれん
レポートNo.18
井門圭司
一ノ瀬がやられたの俺のせいだ。くそ、何がクリアだ。隊長にあんだけきつく訓練してもらったのにこのざまか。クリアリングなんて基本も基本だぞ。
放浪者さんが、俺がしっかり偵察してればなんていってたが、関係ない。索敵していたわけじゃないだからな。すべて俺の不注意のせいだ。
もし、これで一ノ瀬が死んでたら、お前はどうするつもりだったんだ。また、仲間を失うつもりか。
くそったれ。
1月19日
一ノ瀬さんの重傷は拠点メンバーに、そして研究所にとってかなりの痛手だ。
足が動かせない辛さは、私が一番よく知っている。今でこそ自分の義足で歩くことに違和感はないものの、このアラクネのプロトタイプで歩いた時は、今でも忘れられない。だからこそ、歩けないということの本当に辛いもの。
彼女自身が調べたところでは、ふくらはぎの中間あたりが、通常骨折しているらしく、ギプス固定して早ければ一ヶ月半あたりにくっつくが、探索に出られるのは、二ヶ月半はみなければダメだろうとのことだ。
ショック性の即死をしなくて助かりましたと、無理に歩く振る舞う様子が、何より辛い。もちろん、彼女が一番辛いのだが。
井門さんが苛立っていることも気がかりだ。それで無茶をしでかしかねないし、ジャイアントスパイダーの処理については、彼を参加させない方が無難だろうなと、放浪者も言っている。合わせて、そういって納得させられる気もしないが、とも。
ジャイアントスパイダーは、堅い皮膚こそ持たないが、瞬発力と獲物を絡み取る糸、そして強靱な顎が驚異的だ。捕まって、身動きもできないまま、噛み切られると想像すると、吐き気すらする。
しかし、放置は出来ない危険な存在だ。ブラインドと違い、複数体いることから、間違いなく繁殖している。冬の間は、あまり活発に動かないだろうが、もし春になったら拠点まで縄張りを広げることも考えられる。今しばらくは都市攻略を止め、ジャイアントスパイダー処理に追われることになりそうだ。
山中沙奈 記す
「ついに恐れてた事が、起きちゃった感じかな。うん」
「一ノ瀬さん、足、大丈夫ですかね?」
「卵とはいえ医者の彼女がいうには、綺麗に折れてるし貫通もしてない。固定すれば二ヶ月以上で歩けるはず、だからね」
「でも、ちゃんと診てる訳じゃないですよ…」
「医療知識のある人間が診れるだけ、僕達は幸運なんだよ。うん」
「……そうっすね」
「不幸中の幸いなのが、彼女は生きてること。今はそれだけでいいんじゃないかな」
「…俺らもきっちり警備しなきゃだめっすね」
「ここは皆が帰る場所だからね。うん」
「ちょっと、この銛の訓練してきます」
「気をつけてね。うん……。ほんと、以前の生活が、嘘みたいだな」
録音はここで途切れている。
井門が主人公みたくなってきたw
そうなるとヒロインは一ノ瀬か...?けど井門は略奪者だったしなぁ
放浪者が強敵との戦いで命を落とし、落ち込む山中さんを不器用に慰める井門
やがて二人の間には特別な感情が生まれ……的な展開かもしれんぞ
乙!
クモって確か、コーヒー(正確にはカフェインが作用するんだったか?)飲ませると酔っぱらうんだっけか?
井門はどっちかと言うと新兵がよくかかる病気みたいな状態じゃないのか?
>>424
自ら率先して略奪者になった訳ではないからね。だから、目立たないけど影を持つ人間だよ。
>>425
ダイス様次第でそんな未来もあるでしょうが。
まだまだダイス様に寵愛される放浪者が死ぬビジョンがわかぬ
>>426
聞いた気がするけどカフェインか。この変異体にも効くのかねぇ
>>427
新兵は新兵だけど、半年も続く惨劇の中を生き続けてるわけで、PTSDはそれなりにあるだろうけど、不甲斐なさに苛立ちを募らせてるだけかと
俺がやらなくちゃ病
レプリケーターでもあれば、こんな苦境なんて簡単に乗り切れるんだろうになぁ
>>429
スタースクリーム「呼んだ?」
野生生物なら火が有効だな。
卵がある可能性があるから巣ごとなぎら払ってしまえば良い。
周りにも被害甚大だがw
>>429 431
調べたがわがんねがっだで
>>430
スタートレック、にあるやつだっけ。まぁ、分子レベルで食料作れるなら、いろいろ難易度下がるけども
>>432
まぁ、住宅街でもないくて、鉄筋主体だから燃え広がることはあまりないだろうけど
そうなったら終わりだからね。いろいろ
佐原と共にクモの巣を確認に来たが、あいにくの天候だな。
ブラインドと同じ理由か、ゾンビが薄いエリアがある。そこいらだろうか。
舞う雪が視界と体力を奪う。難航しそうだ。
クモと遭遇。佐原が鉄パイプで頭を叩き潰して処理。腹を割いくと卵はなかったが、近くにあったライターオイルで簡単に燃やした。
少なくとも、外の通りにはいないらしい。建物内を見ることになるな。待ち伏せはクモの得意技だよな。やれやれ。
やはり、ゾンビの多いエリアにはクモのいたらしい形跡がない。
人間がすっぽり入れるぐらいのクモの巣がある建物を確認。大まかに区分けしたC―3内にある極洋ビルという名称だ。
佐原がクモの糸に巻かれたので一時退避。毛に絡まってとれないっスと落ち込んでいる。
上記のビルの周辺が、クモの領域らしい。ほかの建物にもいくつかクモの巣があり、わらわら出てきたのでこれで偵察は終わる。
拠点に戻るには遅いので、手頃なところで一晩過ごすことにする。
1月20日
今日、佐原さんと放浪者がクモの巣の位置を特定するために偵察に出かけたものの、まだ戻ってこない。今日は一日偵察になるかもしれないとは言っていたが心配なものは心配だ。明日の昼までに戻らなければ、探しに行くこととする。
井門が暴走しないよう、一緒にいてやってくれとの伝言もあり、都市入り口エリアの物資探索を私と一緒に向かう。
明らかに、普段以上に力んだ様子で周囲を警戒する彼に、どう声をかけるべきかわからなかった。止めろ、というべきではなく、だからといってそのままにしておく訳にもいかなかった。
元々、都市中央エリアの手前とはいえ、こちらのエリアを確保できている。そのことで都市入り口エリアは、時折少しだけ流れてくるゾンビや変異体がいるだけの、平和なエリアだ。だからこそ気負いしすぎているのは、間違いなかった。
寒さから逃れるために、建物の中で休憩している時に、そうやって気負いして、何かあったら悲しむのは一ノ瀬さんだと伝えた。俺がちゃんとしていればとこぼしたあと、私に背を向け、我慢するようにふるえる彼に、私は私も、皆さんも井門さんを頼りにしてます。だから辛かったら、井門さんも皆に頼ってくださいねと、声をかけることしかできなかった。
その後の探索も、やはりどこか力んでいるように見えたが、少しは気は紛れたのか、最初の頃よりは良くなっていた。でも、油断は出来ない大切な仲間だからこそ、ちゃんと見守らなければならない。
しかし、都市入り口エリアにある物資は、だいぶ少なくなりつつある。あまりちゃんと探索できてない場所をのぞけば、あまり実入りは望めそうにない。
その意味でも、ジャイアントスパイダーの件は、早めに片を付けなければ。
山中沙奈 記す
一之瀬DIARY JAN.20
足が痛む。熱を持った痛みではないから、骨折での痛みみたい。
市販の鎮痛薬を飲ませてもらっているけど、たぶん気持ち程度にしか効果はないかな。
足の固定は、蒲谷さんしてくれた。放浪者さんから器用だと聞いていたけど、本当にちゃんと固定されてる。あとは変に動かさないようにしないと。
それにしても、井門さん大丈夫かな。皆が荒れてるといってたし、心配。
乙!
気負い過ぎの井門君には、座禅でもお勧めしよう
>>437
本来はそうやってゆっくりする時間が必要なのに。それが出来ない現状
今も変わらんか
百五十日目
偵察の結果を全員に共有する。問題はどうやってジャイアントスパイダーを処理するかということだ。以前のブラインドは単体だったが、今回は複数いることを確認しており、皮膚が柔らかいから処理事態は問題ないが、数の利は間違いなくジャイアントスパイダーのほうが優位だ。
大まかな作戦としては、巣と思われるビル周辺に近づき、巣から出てくるジャイアントスパイダーを処理した後、建物一つ一つに入って処理をするという流れだ。重要になってくるのは囮役で、あの糸に絡まってしまえば、一人では脱出は困難、それを助けに出たメンバーが囲まれて一貫の終わりということは避けたい。
状況からすると、スパイダーウィップを装着している俺が適任だとは思う。糸に巻かれても、スパイダーウィップを外壁に打ち込んで、少しの間引きずりこまれることには対抗できる。もちろん、それを装着している右腕が絡めとられないことが前提ではあるが。
もう1点作戦として考えられるのは、各建物を放火すること。鉄筋作りのビルや建物が多く、冬時期で雪もありそうそう延焼が広がるということはない。問題は目立つことや中の物資の回収が不可能になること。最近はヘリは飛んでいないとはいえ、この周辺でWWPが行動しているということを考えると、できればしたい手段ではない。
どちらにせ、少しずつ相手の数を減らすしかないだろう。こうしている間にも数を増やしている可能性は十分にあるのだから、時間をかけている余裕はない。
ただ、気になることはひとつある。視界に入っていない場所にいたにもかかわらず、何度かジャイアントスパイダーがこちらに近づいてきたことがある。フェロモンのような匂いなのか、音なのかそれはわからないが、何かで感知していることは間違いない。明日あたりにでもエクスにクモに関する情報を調べてもらうことにする。
後は、井門が暴走しないことを祈るだけだな。
「は~い、アリスよ。今日はちょっと更新を止めて、設定についてのお話ネ。嫌な人はスルーネ」
「さて、今回はダイス様の気まぐれで起きた一ノ瀬ちゃんの骨折と、かなり前に浜村さんが風邪を引いた件。これらは一種の状態異常ネ。つまり今回は状態についてのお話ヨ」
「状態。これは平和な日常を過ごす皆さんにも当然あるけど、こっちでは生死に直結するワ」
「前回の変異体の時の反省を生かし、今回は書類としてまとめましタ」
――――――――
通常:健康な状態、デメリットなし。
病気:感染症等、感染(ゾンビ化)は含まれない。能力が下がり、活動に制限が発生、軽度~重度の段階がある。場合によっては死亡する。
怪我:打撲、切り傷等。部位ごとに、怪我の判定がされる。部位に一致する能力が下がり、活動に制限が発生、軽度~重度の段階がある。まれに死亡する。
毒:即死はしない部類の毒。体調に影響を与え、能力が下がり、その他の状態異常を引き起こす場合がある。死亡する場合がある。
感染:ゾンビに移行している状態、まれにミュータント化する場合もある。この状態で適切な治療が施されれば、快復状態に移行することが可能。
ミュータント:
ゾンビとは違う方向で変異した状態。変異ごとの特殊な能力が付与される(デメリット含む)
快復:
状態異常から復帰したばかりの状態。活動事態は問題ないが、能力はやや下がった状態になる。
ゾンビ:
安らかに眠らせてやること
死亡:
安らかに眠った状態
――――――――
「最後の二つは作者が書き加えたから、私の意思じゃないヨ?」
「とまぁ、大まかにこんな状態があるよという感じネ」
「基本的に状態異常で活動するのは危険だワ。拠点内ならまだしも、探索は自殺行為ネ。とはいえ、一人で行動してる生存者は物資がないとしなきゃならないのよネ。これを組み込んでから、何人か……。言うなって怒られたワ」
「どうしても状況にテコ入れすると、こういう細かいところになってきちゃうのよネ。でも、リアル指向過ぎると、書きづらくなる矛盾。うん、作者の愚痴は作者が言うべきだと思うワ」
「一応、正式決定したものはこんな感じで告知はするワ。もちろん、変更してもだけど」
「それじゃ、またネ~」
お可哀想に、>>1しか知らないグループ達……
>>441
日の目も見れずに散っていきます。関わらせたいんだけど、なんか勝手に盛り上がってるからねぇ
百五十一日目
今回の作戦は、段階を追って処理を進める。第一段階は巣から離れて活動しているジャイアントスパイダーの処理を数日かけて行う。第二段階は巣に近寄り出てきたジャイアントスパイダーをおびき寄せて処理を行い、第三段階は直接巣に潜り込み、卵を含めた処理を行う。
美尋が欠けたことで、探索部隊の戦闘力は下がったことや、数や巣の処理を考えると、地道な処理が結局一番の早道であると判断した結果だ。
第一段階は、広範囲の索敵が出来る俺と佐原がジャイアントスパイダーを見つけ、山中さんと井門の二人が処理する。井門は参加させたくはないが、その選択肢を選べる余裕はいつもどおり無い。それに、敵討ちしたいというヤツを拠点にいさせても、来るのは目に見えてるからな。
無線については、送信範囲を調整できるし、小さくすればWWPにもほとんど気付けないと思うということで、蒲谷さんに調整したもらった。今回は連絡を取り合わないとかなり危険だから、仕方のないことだ。
今日は七匹処理することが出来た。繁殖速度はわからないから、これが多いのか少ないのかは判断出来ないのが辛いな。
しかし、やはりジャイアントスパイダーは何かを察知してるとしか思えないところがあるな。視界が広いということや、足にある産毛のようなもので空気の流れを関知して、獲物を把握する種類もあるらしいが。今はまだ、これというものは見つからないな。
何にしても視界内にいないのに気づかれるというのは厄介だ。早めに何で追ってきているのか、わかる材料を見つけないとな。
明日も引き続き外回りのジャイアントスパイダー処理だ。ゾンビ以上の相手だし、身体をしっかり休めるとしよう。
百五十一日目終わり
1/22 担当三間 朝
スライム、なんだか落ち着かなさそうにしてる。皆がピリピリしてるの、やっぱりわかるんだ。
クモこっち来たらどうしよう。
担当浜村 昼
こっち来たら、やるしかないわよ。一ノ瀬ちゃんのボーガンも銃もあるからなんとか、しなきゃね。
スライム、どこ行ったのかしら?
担当蒲谷 夜
スライム、車庫で手紙書いてたみたいだね。この間の件もあるから、あまり目を離せなくなったなぁ
無線、せめてここの置き型にも受信できる範囲にすべきだったかな。あとで放浪者君に聞くか
(ところどころが読めない)
いちの ゃんお し、だい ょぶ?
たし ま って げるね
ちのせち んをい めたヤツ、ゆ ない!
(この下に絵がある、戦っている、ものに見える)
スライム!?迂闊に動くな!ダイス神に殺されたいのか!?
よわったな…
そうだったのか
い
た
ち
どういうことなんだ……
文章的にスライムは女の子かな?
やっぱり言葉や良識はあるのに知識が欠落してる感じは小さい子どもっぽいよね
井門といいスライムといい無茶しなけりゃいいんだが
特に井門は冷静に自分の出来ることをーってタイプだから自分のせいと思い込んだらかなり自分を追い詰めそうで恐いわ
>>451
ということは……スライムにも穴は(ry
>>447
ダイス様は慈悲と無慈悲を持ち合わせる方…
>>448-450
解読班ご苦労様です。
>>451
かもねぇ、作者的にはあくまで性別不詳で扱ってますが。後>>453君、あとでアリス君のとこいってね。拒否権はない
>>452
元子供かも謎である。スライムが思い出しでもしなければ、永遠の謎かな。
無茶するかどうかは、ダイス様が知っている
なんか、最近全部ダイスの責任にしてるけど、いいよね?
「…井門、お前には失望した」
無音
「…言ったはずだぞ、無茶はするなと。探索メンバーはこれ以上欠けることは許されないが、ジャイアントスパイダーの処理は行わなければならない。だからこそ、臆病なまでに慎重でなければならないんだ」
「俺は……」
「…美尋の敵討ちは、巣を全滅させることじゃないのか? 蛮勇を奮って、ジャイアントスパイダーを処理する事じゃないぞ」
無音
「…美尋の件、あれはしっかりと偵察しなかった俺にも責がある。だが、佐原が負傷したのは、フォローしようもなく、お前に責がある。もし、佐原が庇わなければ、お前は骨折どころではなく、死んでいただろうな」
「……う」
「…………、全てを背負うな井門。確かに、軍人であったお前にしかできないことが多々あり、俺達もその点でお前に頼っている。そこは代われようもないことだからな。だが、それ以外のことは、メンバーで出来るなら頼っても問題ない。俺がここを留守にする時、指揮は山中さん、戦闘面はお前に任せられるから、拠点を離れることが出来る。信頼しているからこそだ」
「う、ひぐ」
「…泣け。男だろうがなんだろうが、今は泣いても誰も責めはしない」
「俺は、ぐ、俺は…!」
「…明日の処理はこの状況だから休みだ。ゆっくり考えろ、そしてどうするか俺に話せ。合格なら、お前に責任を果たす最後のチャンスをやる。不合格なら、処理が終わるまでここにいろ」
「俺は………!」
「…どうしたいかは、俺もわからん。お前がこのことに決着をつけたいなら、ちゃんと考えろ。感情のままではなく、冷静な客観的感覚でな、お前が、もっとも得意とすることだぞ」
無音
「…ただ、一つだけ言える。もし、考えもしないで一人ジャイアントスパイダーのところにいったとわかっても、助けには行かない。メンバーを危険にさらす者は、残念ながらここでは不要だからな」
無音
「…もう、俺を失望させるなよ。井門」
ドアが締められる音
「なんで、くそ、俺は、俺はぁ!」
この後、機械が何かにぶつかった音がして録音が終わっている。
百五十四日目
井門を説得したつもりだが、あいつはわかってくれただろうか。自分のせいで仲間を二人も怪我をさせたとあっては、責任感の強いあいつには、かなり堪えているはずだ。
とはいえ、ここも不安定な人間を処理に出せるほどの余裕はない。この状態が続くなら、井門はこの件から完全に外すしかない。メンバーの安全を守るためにも仕方ない処置だ。これで、井門の心に亀裂が入って、仲違いする可能性があっても、全体が生き延びるためには、仕方のないことだ。
それに、実のところを言うと、俺の言葉はあいつにはあまり届かないのではないか、そう感じている。略奪者に堕ちたとはいえ、元防衛軍の仲間達を殺した人間だ。そいつの言葉なんか聞けるか、そう思われたら、意味はなかったかもしれない。
だから、あいつが俺達を仲間だと思っている気持ちに賭けるしかない。それで、普段の冷静なあいつにさえなって、俺達の力を合わせればクモごときどうってことはないのだ。
これが言うなら拠点の試練の時なのかもしれないな。スライムも美尋が怪我をしたことで、そいつをやっつけるとピコピコハンマーを持って都市に行こうとしたらしいし。やれやれ、点でバラバラになりかねんな、本当に。
(スライムには、そいつらからここで美尋を守ってくれといったら、素直に聞いてくれた。もう勝手に都市に行くこともないとは思う)
佐原の怪我は、美尋の話だと軽い打撲程度らしいが、念の為明日まで経過はみなければならないそうだ。
もし、考えていたより怪我の度合いがひどければ、最悪俺と山中さんだけか。なかなか絶望的だな。
井門。頼むから失望はさせないでくれ。お前のためにも。
百五十四日目終わり
1月23日
今日の探索で、井門さんがジャイアントスパイダーの処理を急ぎ突出したため、その隙を狙われて襲ってきたのを佐原さんがカバーする形で、佐原さんも負傷してしまった。
幸い大事に至ってはいないが、一ノ瀬さんの指示で明日まで様子を見る必要があるとのこと。問題なければ、佐原さんはそのまま処理に復帰することになる。
問題は、井門さんだ。一ノ瀬さんの件から、冷静さを欠いている。放浪者が説得はしていたものの、はたしてわかってくれたのかどうか。
放浪者も説得した後も、難しい顔をしていたし、いい状況ではないのは間違いない。まさか警備組をジャイアントスパイダーの処理に回すわけにもいかない。それこそ危険性が増すだけだ。
もし、最悪が続いたなら、私と放浪者しか処理にいけないことも考えられる。その時は、巣を火で強引に処理する手段になりそうだ。
WWPに存在を察知される可能性は十分にあるが、それでも目の前の脅威を排除する方が間違いなく先だ。それに、放浪者が持ってきた資料で少しだけ情報もある。ジャイアントスパイダーとやり合うよりは、まだ気楽な方だろう。
それに、今は佐原さんの怪我と井門さんの心の状態が心配だ。二人とも良くなればいいのだが。
山中沙奈 記す
1/23 担当三間 朝
スライムが外に出ようとしたから止めた。
どうも一ノ瀬さんの敵討ちだったみたいだ。
でもピコピコハンマーでクモは倒せないんじゃないかな
担当蒲谷 昼
前より歩き回れるようになったから、スライムもちゃんと見ないと駄目か。
銛の具合は悪くないかな
担当浜村 夜
また負傷者。下手したら死人が出かねない勢いね…。
ほんと、なんかいやな空気ねここんとこ
乙!
井門ェ……
WWPの連中は、日本を寄生ジョーカーの孤島みたいにでもするつもりなのかね
相当シリアスな展開なのにスライムが可愛すぎて悶えるわ
うちにも一人来てくれないかな
百五十五日目
朝起きると、井門の姿はなかった。奴を見なかったかメンバーに聞いても、わかる奴はいなかった。それに加えて、スライムも姿を消していて、二人の行方が知れなかった。
覚に井門がどこにいるか聞いたが、何故か意味ありげに微笑み、放浪者さんが考えているような事態にはなりませんよと、それだけ告げた。
結果として、覚が言っていたことは正しかった。昼を過ぎたあたりで、密かに二人を探しに行こうとすると、向かいの二階で警備していた三間が、二人が戻ってきたと慌てて報告しにきた。急いで外に出ると、スライムに手を引かれた井門が、罰が悪そうな顔でこっちに向かっているところだった。
集まったメンバーを、それぞれの仕事に戻し、そのまま二人に対して、静かにどこに行ったか質問した。物資の探索にいっていた、そうぶっきらぼうに言う井門が、嘘なのは重々承知した上で、実入りはなかったみたいだな。寒いだろうから中に入れと、言って中に入らせた。
スライムが紙を持ってきて、見ると井門は悪くないと取れる内容が書かれていた。お前が連れ戻してくれて助かった、ありがとうと頭を撫でると、プルプルと震えた。
一悶着あったが、とりあえず問題なく終わった。井門も、前よりは落ち着いた態度ではあるし、明日の様子次第だが、復帰させても問題ないだろう。佐原も軽傷で元気そうにしていたから、こちらも大丈夫だ。
ただ、あまり良くない情報もある。保安官がしばらくの間、都市からいなくなる。というのも、保安官に援軍を頼もうと店に行ったのだが姿がなく、置き手紙だけあった。その内容は、都市にある銃砲店はすでに弾薬を回収しきったから、隣の市まで向かって戻ると言うことだった。
市にWWPの仮拠点がまだあるはずだし、そのことも伝えている。弾薬も分けていた。底をついたとは思えない。しかも最近の悪天候もあり、遠出をして弾薬を得るメリットより危険性の方が高いと思う。
いない保安官にそれを言っても仕方ないが、今は無事であることを祈るしかない。
さて、明日からはジャイアントスパイダーの処理を再開する。遅れた分は取り返さなければ。
百五十五日目終わり
乙!
良い事ばかりとは、いかないか
保安官さん、御武運を
スラちゃんに手を引かれる井門 新鮮だ
レポートNo.19
井門圭司
少し、頭が冷えた。まさかスライムに引き留められるとは思わなかった。そして、それがなかったら、今頃クモ共のエジキになってたな。
クモの巣に向かおうとする俺に、スライムはしがみついた。多分、変な感じなのに気付いたんだろ。引っぺがして、押して倒しても、スライムは行かせないようにした。それを繰り返して、根負けした感じだ。
座り込んだ俺に、どこから拾ったのか、紙にダメとか帰るとか何回も書いて、手を引っ張られて拠点に戻ってきた。
放浪者さんも、嘘だとわかってた感じだったが、深く追求はしなかった。あの後、あらためて話して、謝った。放浪者さんは許すのは美尋達が決めることと言った後、皆で敵討ちをするぞという言葉に、俺はうなずいた。
皆で、か。俺は皆の、仲間で良いんだよな。
「美弥ねぇ、なんであの人が戻ってくるのわかったんだ?」
「スライムちゃんのおかげよ。必死に止めようとする強い気持ちのおかげで、ちゃんと心の声が聞こえたの」
「そうなのか」
「早朝にだめ~! っていう大きな心の声には驚いたけどね」クスクス
「でもさ、止めるの失敗したら、どうする気だったのさ」
「その時は、勝に放浪者さんを呼んでもらって、二人の居る位置を報告したわ」
「ふ~ん。最初からそうすればいいのに」
「あの時の井門さんは、言葉では納得できる状態じゃなかったから。しゃべることは出来ない、スライムちゃんみたいな存在の方が、冷静になって貰えると思ったの」
「そんなもんなのか?」
「そんなものよ」
録音はここで終わっている
スラちゃんメガシンカ以来あまりにも可愛すぎて困る
>>468
活動できることが増えたから、スライムがより目立つように
ちなみに、井門はわりと死亡ルート一直線でした。実は説得失敗、井門拠点離脱判定失敗(要は出てくの気付けるか判定)、でスライムの説得成功の流れです。
それも失敗したら、オール6以外は死亡ルートの流れでした。
あぶな!
百五十六日目
今日のジャイアントスパイダーの処理は、概ね好調に進めることが出来た。今日だけで十六匹ほど処理することができたから、遅れは取り戻せただろう。
井門は、とりあえずは大丈夫そうだ。無理に倒しに行こうとすることはなく、あいつの持ち前の冷静さを、出せていたように見える。とはいえ、まだ簡単に信用する訳にはいかない。ちょっとした拍子でまたあの状態に逆戻りするかもしれないからな。
それと、今日は好調ではあったが、何回か奇襲される場面があった。やはり何かでこちらを察知しているとしか思えない。今のところ、脚にある産毛のようなところで、空気を察知しているのかもしれないが、それで説明が出来ないところもある。まぁ、こちらにも気付いていると考えて行動していれば、そうそう大事には至らないとは思う。これ以上、探索メンバーを減らす訳にもいかないしな。
美尋の状態は悪くはないようだ。最初の頃よりは痛みが治まっているらしく、鎮痛剤の服用をやめていた。貴重ということもあるのと、常用は中毒を引き起こす可能性があるから、だそうだ。
そういう話を聞くと、美尋の知識はかなり貴重なものだ。俺達ではわからない処方の仕方をして、悪化することもあり得る。命だけ助かったことは、本当に幸運だったな。
ただ、二ヶ月半を快復の目処にしているが、美尋の話だと筋力が低下するから、そのリハビリを含めると復帰はかなり先とのことだ。まぁ、急ぎはしない。無理をされては元も子もなくなるからな。
それと、拠点の野菜が収穫可能になっていて、浜村さんが嬉しそうにしていた。警備組に育てるのは任せていたが、メインでやっていたのは彼女だったからな。
(今日の料理も彼女で、自慢の野菜を使ったコンソメスープだった。久し振りの贅沢な食事はありがたかった)
食事で思い出したが、最近肉を口にしていないな。保安官の鹿肉もとうにストックもない。
食料を作り出せるようになったので、都市の処理に集中していたが、明日あたりまた食料をメインに物資回収すべきかもしれないな。
百五十六日目終わり
1月25日
今日の処理は好調だ。井門さんも問題ない態度だったので、このままいけば無事に戻れるだろう。
(放浪者はまだ様子見とは言っている)
佐原さんの怪我も、大したものではなく、元気な様子だった。ミュータント化の影響で、身体が強化されているのと、回復も早いのかもしれない。
明日について放浪者に相談を受ける。このまま処理を継続するか、それとも明日だけでも物資回収に向かうかというものだ。
いろいろ考えるところはあったものの、物資回収を進言した。ジャイアントスパイダーも、一日で大量に増殖する訳ではないと考えられる。それなら最近、処理で手が回っていなかった物資回収もしておきたい。拠点のメンバーも増えていることもあり、消費した分とは言わないまでも、また集めておかなければ。
出来ればまた薪も少なくなってきているので、2日間物資回収に当てられれば良いのだが。これはまた明日にでも放浪者に進言するとしよう。
スライムの様子も、少し落ち着いたように見える。拠点内の緊張した空気が薄れたのもあるのだろう。いつも通り、穏やかな様子で都市の様子をバリケード越しに見たり、ピコピコハンマーを振っていたりしていた。
(井門さんが私達と処理に向かう時、心配そうに見ていたのも、印象的だった)
一つ思い出したが、明日は物資回収がてら休憩所周りの状態も確認したい。簡素なバリケードで抑えているだけだから、もしかしたらゾンビが入り込んでいる可能性は十分にある。
また、ゾンビ達に奪い返される前に、必要なところは補強しておくべきだろう。
山中沙奈 記す
1/25 担当浜村 朝
今日は野菜の収穫するわよ~
思ったより畑仕事もいいもんね
担当三間 昼
昔は野菜食えなかったのに、それだけでも嬉しいもんなぁ
今日のご飯が楽しみだ
担当蒲谷 夜
うん、いいスープだった。
今思いついたけど、野菜を刻んで小麦粉に混ぜて焼いたら腹がたまりそうだね
>>470
絶対死(オール1)があるから、死亡判定ゆるめにしてるんだけどね
何かで察知……何か……あ、ダイス判定か
今日も乙っす!
乙
スライムが可愛すぎてプニプニしたい
スラちゃんよくぞ止めてくれた
小さくてもいいからビニールハウスほしいな
スライムちゃん…いい子だ(号泣)
スライム型ミュータントはスラちゃんの他にもいるんだろうか 保安官が見たと言ってたのもスラちゃんだったのか気になる
>>475
うん。気付き判定での結果。失敗してるので、わからずに終わっております。
>>476
そんなことしたら、プルプルするよ
止められなかったらどうなってたのかねぇ。
>>477
実は>>28当たりで敷設されてたり。研究所と違って家庭菜園レベルのだけど
>>478
いい子よ
>>479
いるとは思うよ。スラ型ミュータント。そして当然、スラちゃんのように友好的かはわからない。
保安官が見たのは、多分同一。鹿肉パーティーの時に言及もないからね。
というか考えてませんでした。はい。後で判定しとく。
百五十七日目
今日は山中さんの進言もあり、都市入り口エリアであまり探索していないところへの物資探索と、休憩所周りの状況を確認にでかけた。
休憩所周りについては、やはりこれていなかった間に、一部のバリケードが破られ、ゾンビがいくらか侵入していた。
それを想定して、付近の建物に普通に出入り出来るところも塞いでおいたので、通りと休憩所内を処理で済んだ。処理後は破られたバリケードを補強して完了している。
ちゃんとしたバリケードを作るべきなのだろうが、結局その向こうに自分達も処理に行くことになるから、簡単なものになってしまう。仕方がないが。
その後は、都市入り口エリアの探索に移行した。探索は俺と井門、山中さんと佐原の二組に別れた。
物資の収集はそれなりだ。まだまだ日持ちするコーンフレークや缶詰類がそこそこ回収できたのは大きい。
それと、井門が保温が効く水筒を欲しがった。冬時期、暖かい飲み物の温度を長持ちさせるためらしい。理にかなっているので、警備組にも専用の物を持たせるため、数本回収して置いた。
後は娯楽用の書籍と、拠点に役立ちそうな本を回収する。日曜大工に関する物も回収したから、蒲谷さんが何かしら作ってくれるだろう。
その後は、物資を早々に返して、以前目を付けていた、工事現場に向かい、足場を分解して持ち帰った。
これは、二階に設置したソーラーパネルに行きやすくするためのものだ。山中さんのアラクネを頼りにして、雪を払っていたが、これで誰でも屋根の雪下ろしが出来るようになる。
まぁ外観はあまり良くはないが。どうせ冬時期までの我慢だし、その後も足場が必要な場所で使えるから、また余裕があったら回収しに行ってもいいかもな。
百五十七日目終わり
1月26日
今日はジャイアントスパイダーの処理を一時止め、休憩所の確認と物資探索をすることになった。
休憩所の周囲には、ゾンビの姿はあったが、想定された範疇のものだ。処理した後、バリケードを補強して完了できたので、考えていたよりは時間はかからなかった。
その後は、二組に別れて物資探索に切り替わった。私は佐原さんと組んで探索となった。
とあるビルに入り、中を探索していると、貴金属売場がひどく荒らされていることに気付いた。あれらを盗んで逃げた人間は、それを役立てることは出来たのだろうか。今は美しい宝石も、ご飯一杯の価値にも見合うかは、わからないというのに。
もちろん、私も美しいものや、アクセサリーは好きだけれど。今は間違いなく食料を選ぶ。
後は、革製の小さいショルダーバッグを見つけた。最初はなんとも思わなかったが、警備組が簡単な小物を入れるのにちょうど良いことに気付き、いくらか回収しておいた。こういう簡単な物入れはあれば便利だろう。
後は、いくらかの食料と電球も回収しておいて、拠点に戻ると、スライムがバドミントンのラケットを持って振っていた。それをみた佐原さんが、スライム、それはこうやって遊ぶんすよと、相手をしてくれていた。
その後は放浪者と井門さんが何か大きな物を持ってきては都市に行き、戻ってくるを繰り返し、何を運びれているか聞くと、工事現場にある足場を組み立てて、屋根の雪下ろしをしやすくするためだそうだ。
確かに私の方が屋根に関してはやることが多かったから、有り難いことだ。
薪が足りないことを伝えておいたが、明日やるかは放浪者の反応をみる限りはわからない。
確かに、ジャイアントスパイダーの処理を滞らせるのはよろしくはない、が、なんにせよ、放浪者の判断に任せるとしよう。
山中沙奈 記す
乙!
武装探索ロボットが欲しいなぁ
ロボットだって特有の愛嬌や愛着があるし、いざ来たら多分スライムみたいに情がわいて可愛がっちゃう気がするけどな
ミミガーは愛らしい生き物
>>484
カーリーブレイスは十分俺達に可愛がられてると思うが
百五十八日目
今日も物資探索をメインに活動した。
探索前に、ジャイアントスパイダーの状態を調べると、佐原と調べると増えているような様子はなかったので、拠点に戻ろうとすると、ビルに突っ込んでいる戦車を発見した。
ジャイアントスパイダーの巣に近いせいか、ゾンビもその周囲にいなかったので、二人でひっそりしたに降りてゾンビを処理し、戦車の調べた。中には兵士の死体が一つ。手を合わせ、首の骨を折って調べると、ライフルのマガジンと、数発残った拳銃を見つけた。ライフルは素人目にも歪んでいたが、とりあえず使える部品があれば修理に役立つという井門の話だったので、それらも回収。
あとは使えるか分からなかったが、戦車の弾も持って帰った。固定の銃座は弾がなく、すぐに取り外せそうにもなかったので、置いてきている。
その後は、山中さんと引き続き物資探索をし、井門と佐原は木を切りに行かせた。
物資回収は今日も良好な方だ。まだ食える食料が見つかるのは、やはりゾンビがうろつき、ほかの連中が手を出せなかったからだろうな。となると、大量に物資が欲しければ、ハイリスクハイリターンを選ばなければならないと。やれやれ。
しかし、徐々に賞味期限切れだけではなく、期限が長いものでも腐敗しているものが出始めてる。今は冬時期だからいいが、春先、温度が上がり始めたら一気にこれが加速するだろう。
そうなると、ほかの地域に食料を取りに行く、というのは缶詰類ぐらいしか期待できなくなるな。後は研究所のように農園を作るなり、保安官のように狩猟したりというところか。
あとは、果物も欲しいところだ。ビタミン系のイメージは果物に多い気がしているし、いつかサプリメントも無くなる。そうなるとそういうものを植えたり出来ればいいんだが。
まだ先の話だが、だからといって先送りにはできない。ジャイアントスパイダーの件がケリが付いたら、研究所で相談するとしよう。
百五十八日目終わり
レポートNo.19
井門圭司
まさか、戦車の弾を放浪者さんが持ってくるとはな。当然、戦車がなきゃ意味がない代物だが、研究所で発射機構さえ作ってくれりゃ、アーマークラッシャー並みの強力な兵器になる。
後は、ハンドガンと壊れたライフルも助かる。ライフルは早速分解して部品にした。今度同じライフルが手に入れば、使えるように出来るかもな。
火気庫はなかなか充実してる。大抵のものはあるからな。欲を言えばロケットランチャー、グレネードランチャー。あとはスコープ付きのスナイパーライフル。これらがあれば完璧だな。
たぶん明日から、ジャイアントスパイダーの処理も再開だろうから、銃器のメンテナンスはきっちりやって寝るとする。
>>488の訂正
×探索前に、ジャイアントスパイダーの状態を調べると、佐原と調べると増えているような様子はなかったので、拠点に戻ろうとすると、ビルに突っ込んでいる戦車を発見した。
探索前に、ジャイアントスパイダーの状態を佐原と調べると、増えているような様子はなかったので、拠点に戻ろうとすると、ビルに突っ込んでいる戦車を発見した。
>>489の訂正
×レポートNo.19
○レポートNo.20
拠点の脅威を排除してスラちゃんといちゃいちゃする日々を過ごしたい…
1/27 担当三間 朝
早速、もらった水筒でコーヒー飲んだけど、温かさが違うなぁ
放浪者さんが持ってる。あの弾なんだろ
担当浜村 昼
確かに水筒に入れておくとだいぶ違うわね
スラちゃんはいつでも自由で良いわね。可愛いからいいけど
担当蒲谷 夜
銃がまた増えたみたいね。良いことだけに思えないのが、銃社会で生きてこなかったからかな
でもそろそろ、研究所にまた何丁か渡しても良い気がするけど。どうなんだろうな
乙!
戦車!使えれば並のゾンビなど轢殺されるだけのザコよな
そういえば、佐原さんは普段どんな曲歌ってるまたは弾いてるんだ?
>>491
脅威の排除は、なかなか遠い話だねぇ
>>493
集団に対して突っ込んでも、キャタピラに絡まったりする可能性もあるらしいけどね。でも、簡易シェルターとしては優秀かな?
佐原はアコースティックギターで、適当に弾き語りしてます。たまにJ-POP歌うぐらい。
百五十九日目
ジャイアントスパイダーの処理を進めている。しかし、ゾンビよりも厄介な相手だけに強行に進めることができないことがつらい所だな。
今日でとりあえず7匹ほど処理しているが、今のところ卵もちはいない。オスが多いのだろうか。そこらへんはわからないところだが、卵を産めるメスが少ないのであれば、数がそうそう増えることはないのでありがたいことではある。
ジャイアントスパイダーについてだが、仮説ができた。しばらくおびき寄せるために待機してから移動した後、その場所に戻ると2匹のジャイアントスパイダーがそのあたりをうろうろしていた。匂いを感じることはできるとは聞いているが、それはずっと匂いが発していればということだから、もっと違う何かということになる。もしかすると、熱かフェロモンのようなものを感じ取って接近している可能性が高い。
もし熱ならたとえばサーモグラフィーのように、周りが見えている可能性は高い。ゾンビを捕食している形跡はあるが、追いかけた形跡がほとんどないのは、奴等に体温がないからで、体温がある俺達には奇襲のように接近してくるのは納得できる。
ただ、これがフェロモンだった場合はどうしようもない。どうしたって体から発散されるし、とめる方法なんてわからないからな。
だとしても、そういう何らかの変異を遂げたミュータントと思って相手をしたほうが間違いなさそうだな。もしかすれば、更に隠された能力を持っていてもおかしくはない。
(スライムなんかが良い例だからだな。何もないなんてわけがないぐらいでいないと)
明日当たり、その辺の仮説が正しいか、試しながら処理をしていこうと思う。
百五十九日目終わり
試せる余裕があるのか。精神凄いな
>>496
確かに余裕はあるけど、放浪者の場合、やらなければならないトラブルは、最善を尽くすスタンス。だから、対象に対しては調べ尽くす感じだね
一之瀬DIARY JAN.28
骨の痛みはだいぶ収まってきた。今は一安心かな。
まだ、身体を安静にしてなきゃダメな時期だから、ベッドの上で軽くストレッチした。運動しないと骨に良くないし、それに筋力も落ちちゃうから。
こんな世界で身体の能力が落ちちゃったら、皆に迷惑がかかっちゃう。
でも、誰かがいる時で良かったな。そうじゃなかったら……。考えるのはよそう。
1/28 担当大木勝 朝
見張りってたいくつだな
ひま~
(棒人間が踊っている絵がある)
担当浜村 昼
子供って自由ね。
サンマと蒲谷、薪切り分けるので疲れてるみたいね
担当三間 夜
腕が疲れた。明日は筋肉痛かな
眠気が……
とりあえず、昨日の酒飲みにいって書けなかった分追加
今日分はまた後で
勝くん可愛いなw
美弥ちゃんが絡むとピリピリするみたいだがやっぱり子供なんだな
そういや無線封鎖中だから変態したスライムの話ってアリスたちに言ってないんか
言ったら発狂に発狂が重なって凄い事になりスライムが人間不信に陥りそうだからダメ
スラちゃんのことは一之瀬さんの口からも伝えられてるんじゃないかと思う
>>501-503
惨劇を生き延びてきた以外は、丸坊主は子供だからねぇ。
スライムが変態したのは、未報告です。それどころじゃねぇな事態が続いてたからね。
アリスが聞いたら、間違いなくすっ飛んでくるよ。
あと、確かに触れてなかったけど、一ノ瀬の強い意向で、彼女は拠点にいます。重傷者が出た場合に治療するには、研究所は遠いからという理由です。
百六十日目
ジャイアントスパイダーの処理は何とか進んでいる。今日は八匹ほど処理を終え、巣から少し離れて活動しているジャイアントスパイダーの姿も、徐々に少なくなってきている。
ただ、このペースで処理を進めていくと、最悪冬の末期当たりになりそうだな。出来れば冬が終わる前に、ゾンビはなるだけ処理してしまいたいところなのだが、仕方ないか。
あと、奴らが熱を関知できるのは確認できた。ジャイアントスパイダーに対して、ほっかいろを壁からのぞき込むように出すと、クモの糸を射出して攻撃してきた。この特性をうまく使えば、安全に処理していくことも可能だろう。何か良い案が浮かべばいいのだが。
ジャイアントスパイダーの処理に並行して、休憩所周辺の状況確認も行う。今日はバリケードが破られた形跡もなく、いたのは数体のモンキーゾンビだけだった。この変異体は、本当にどこにでも入ってくるから厄介だ。ジャンピングゾンビもどこからでも侵入してくるが、元々数が少ないからな。厄介さはやはりモンキーゾンビが高いだろう。
後は、休憩所のバリケードの向こう側にいるゾンビも少しだけ処理した。わずかずつでも数を減らしておかないと、侵入されるし今後も楽にはならないからな。
(まぁ、楽だった覚えはほとんどないが)
拠点に戻ると、スライムが近寄ってきて、バドミントンのラケットと羽を渡してきた。やりたいのかと聞くと、プルプルと震えたので、少しだけ付き合った。しかし、誰がスライムに教えたんだか。
その後もあげたピコピコハンマーよりも、ラケットを持っていた。遊ぶことも出来るから、気に入ったのだろうな。
そういえば、公園とかにあるバスケのゴールがあるし、それとボールを持ってきたら喜ぶだろうか。体を動かすのは好きなようだし、それなら一人でも出来るからな。まぁ、考えておこう。
百六十日目終わり
1月29日
もうそろそろで、1月も終わろうとしている。心なしか少しだけ暖かい日が続いている気がしている。
ただそうなると、雪での水の確保が出来なくなる。今のうちに集められる雪は集めて、水として貯蔵しなければ。幸いかなりの量を水として貯めることが出来ているものの、今後はそうできるかもわからないのだし。
ジャイアントスパイダーについては、放浪者が熱を関知することを実証できたので、これからは多少処理もしやすくなるだろうと思う。
個人的には火はどういう反応をするかは見てみたい。もしかすると、夜にたき火をした時に、明かりにつられて火に飛び込む虫のようになるかもしれない。そうなれば楽になるし、ならなくても熱によってくる習性には間違いはないはずだから、それはそれで利用できるだろう。
休憩所周辺については問題はなかった。厄介なモンキーゾンビの処理も出来たので喜ばしいことだ。
その後簡単に休憩所周辺の処理もしたが、やるならば今後侵攻予定のルートの処理にすべきと進言すべきだった。そうすれば、今の商業区への安全なルートが確保後、よりやりやすくなる。
拠点に戻り、アラクネのメンテナンスが完了して外に出ると、放浪者とスライムがバドミントンをしていた。六本足になって、動かし方に慣れたのか、飛んだりはねたりとアクロバティックな動きも可能になっていて、なかなか見応えのあった。
しかし、同じ六本足でも、スライムのような動きは試したことはない。やはり、細胞として作り出された足は、本能的な動かし方を知っているのかもしれない。
飛び跳ねることは、緊急回避にもなり得るから、今度練習してみようと考えている。
山中沙奈 記す
1/29 担当蒲谷 朝
う~ん、薪割りのせいか腰が痛い
そろそろ柵、作り始めないとなぁ
担当三間 昼
柵、バリケード代わりですかな
放浪者さんとスライムがバドミントンしてる。なんかすごい
担当浜村 夜
何それ、ちょっと見たかったんだけど
クモはどんな調子なのかしらね。問題はないらしいけど
乙!
放浪者さん。スライムが可愛いからって遊具を与えるのは良いけど、音の出る物は危機を呼ぶから、あまりよろしくないのでは?
拠点に来たゾンビやらをスライムが自分でちゃんと処理出来るってんなら構わんのだろうけど
乙!
放浪者さん。スライムが可愛いからって遊具を与えるのは良いけど、音の出る物は危機を呼ぶから、あまりよろしくないのでは?
拠点に来たゾンビやらをスライムが自分でちゃんと処理出来るってんなら構わんのだろうけど
乙!
放浪者さん。スライムが可愛いからって遊具を与えるのは良いけど、音の出る物は危機を呼ぶから、あまりよろしくないのでは?
拠点に来たゾンビやらをスライムが自分でちゃんと処理出来るってんなら構わんのだろうけど
乙!
放浪者さん。スライムが可愛いからって遊具を与えるのは良いけど、音の出る物は危機を呼ぶから、あまりよろしくないのでは?
拠点に来たゾンビやらをスライムが自分でちゃんと処理出来るってんなら構わんのだろうけど
乙!
放浪者さん。スライムが可愛いからって遊具を与えるのは良いけど、音の出る物は危機を呼ぶから、あまりよろしくないのでは?
拠点に来たゾンビやらをスライムが自分でちゃんと処理出来るってんなら構わんのだろうけど
乙!
放浪者さん。スライムが可愛いからって遊具を与えるのは良いけど、音の出る物は危機を呼ぶから、あまりよろしくないのでは?
拠点に来たゾンビやらをスライムが自分でちゃんと処理出来るってんなら構わんのだろうけど
連投だと?失礼しました
バドミントンするスラちゃんくっそ可愛い
もちつけ
エラー出ても書き込まれてる場合があるから再投稿は慎重にな
>>508-514 >>516
どんまい
まぁ、放浪者が甘やかせてるのと、蒲谷さんが以前処理したこともあるから。大丈夫だろうという判断
(音が鳴るから何も叩かないようにとはいってるけど)
>>515
プルプル
百六十一日目
ジャイアントスパイダーの特性がわかったからか、今日は大幅に処理を進めることができた。およそ十八匹は処理している。そろそろ巣の付近に近づいて、内部のジャイアントスパイダーを処理に移行しようと思う。
しかし、あの飛んでくるクモの糸は驚異だな。井門がクモの糸に絡む取られ、引きずり込まれた。奴が自分で素早くナイフを使って切り離せなかったら、下手をすると今頃はいないだろう。
襲われたことに、まだまだ甘いなとぼやいていたから、冷静な状態みたいだし、明日も引き続き奴には処理には出てもらおう。
そろそろ巣をどんな風に処理をするか考えないといけないな、卵があるとすればおそらく繭のようなものに覆われているだろうし、火を使って処理した場合、下手に火が回って自分達が危険になりかねない。
スライムがさらに変異した後に残った繭の中にある、あの液体を使って処理しても良いかもしれないが、これまた扱いを間違えると床やらが溶けて建物が崩壊、なんてこともあり得そうだからな。結局現場を見て判断するしかないか。
しかし、ブラインド、ジャイアントスパイダーといった、ゾンビ以外のミュータントが出てきたわけだが、思っていたよりはゾンビ以外の化け物はいないものだな。人間があれだけゾンビになるのだから、居ても不思議ではないんだが。
(ゾンビ化だけなら、犬や熊は見かけたが。そういえば猫自体は見てないな)
まぁ、そうそういろんな化け物が出てこられてもこちらが対処できないしな。今は、本当にゾンビを相手している方が気楽だ。
それにしても、WWPの連中はどうしたんだろうな。最近だとへりすら見なくなったが、あれは作戦ついでに移動するのが目的だったんだろうか。
百六十一日目終わり
レポートNo.21
井門圭司
今日は肝が冷えたな。あの糸はなかなかにくせ者だ。まるでフックでひっかけられたみたいに引きずられちまった。
運良く腕は動かせたから、ナイフで切り離せたけど、それが無理だったら噛みついてくるとこをカウンターかますしかなさそうだ。
しかし、クモの特性でどこにでもくっついてられるってのはマジ厄介だ。普通は気にしないところもクリアして進まないといけないからな。
それに、体温で追いかけてくるみたいだからな。下手に隠れても見つかりそうだし、まったく変異体を相手にしてる方が気楽かもしれねぇな。
何にしても、一ノ瀬の敵討ち(ついでに佐原)だから、もちっと気を引き締めねぇと。
「………」
「どうした美弥ねぇ」
「…うぅん。何でもないよ」
「なんかあったんだろ? いつもと雰囲気違うぞ」
「……例の組織の気配がないの」
「良いことじゃないのか?」
「うん、本来ならね。移動しているようだったから、たぶん問題はないとは思うけれど…」
「問題がありそうなのか?」
「もしかしたら、何かが例の組織を襲い、全滅させた。なんてことも考えられてしまうから」
「あとはたくさんのゾンビか?」
「そうね。仮に数万体のゾンビが寄ってきたとしたら。それも大変なことになるだろうね」
「俺達としては、そうじゃない方がいいな」
「…そうね」
録音はここで終わっている
乙!
なんかすごいことが起こってる?
見えない闇は一旦引いた。蜘蛛に集中しろって事かな
乙!
>>521-522
WWPもいろいろあるのです。
端的に言うなら、一枚岩ではない
百六十二日目
巣の周辺に近付き、誘い出してみると、考えていたより多くのジャイアントスパイダーが出て来た。もちろんそのまま相手をする訳ではなく、そこから逃げて、はぐれた奴から始末する作戦だ。
しかし、その考えは甘かったことを痛感した。まるで軍隊のように規律正しく一組三匹で行動して、俺達を探し始めた。
今まで処理をしていたジャイアントスパイダーは、働き蟻みたいな役割だったのかもしれない。今回処理したのは、言わば巣を守るための番兵の存在だと思われる。
(ジャイアントスパイダー・ディフェンダーと名付けたが、長いのでディフェンダーと呼ぶ)
ディフェンダーは通常のジャイアントスパイダーより厄介だ。集団行動されてしまうというのが何より辛く、クモの糸を義足で防御した山中さんが引き寄せられ、無理に攻撃をしたらしく、三匹同時に倒せたが義足が破損してしまい、撤退を余儀なくされた。
結果的に四匹倒しただけで終わり、貴重な義足が損傷してしまったのが痛い。
(ちなみに残り一匹は、殿〔しんがり〕をしていた井門が拳銃で仕留めた)
明日はすぐにアラクネの交換に、研究所へ行くことになるのは痛いが、仕方ないことだ。やれやれ、ジャイアントスパイダーと関わってから、こちらの被害もなかなかあるな。かといって、避けられる事態でもない訳だが。
ディフェンダーについては、今日の様子を見る限り、そうそう単独行動は取らないようだ。なにかうまい対抗策を考えないと、被害が増える一方だ。
一番いいのは、音も出ず、ある程度の距離を取って奇襲攻撃ができるということだが。今ある物資でそんなことは可能だろうか、ちょっと見てくるか。
百六十二日目終わり
1月31日
今日の処理は失敗と言えるだろう。ディフェンダーは多少処理できたが、無理な動きでアラクネは損傷、正常に機能しなくなった。
緊急的にとはいえ、アラクネでクモの糸を防御した結果、引きずられてしまい、緊急展開をしながら攻撃をしたため、一時的に強力な負荷がかかったのだろう。
ディフェンダーの組織だった行動がネックだ。このままでは一組処理する度に何らかのダメージ、下手をすると死にかねない。
一斉に奇襲を仕掛けられれば、それにいいのだが、広い視界をもち、熱などでこちらを察知できるディフェンダーには、どんな奇襲が効果的か、ということになる。
手っ取り早いのは、やはり罠だろう。クモに対して有効な罠はすぐに頭に出て来ないが、少なくともこちらの被害を最小限に抑えることは可能になる。それで、うまく処理できたなら、残ったディフェンダーを処理すれば良いだけなのだから。
もし、それらがうまく行かないとなれば、あとはネックであるクモの糸をどう対処するかになってくる。例えば、ビニール傘を盾代わりにして、糸で引きずられて近くで離し次の糸が吐き出される前に処理する、という案はある。
クモの糸が出されてから、次の発射までには若干の時間がある。これもうまく利用できれば、被害が出なくて済むはずだ。
何にせよ、明日はメンバーに申し訳ないが、交換のために研究所に戻らなければならない。その間に対策案を練っておかなければ。
山中沙奈 記す
乙!
乙!
みな、よくぞ生き残った。まずはそれが全てだ
そして久々の研究所か。あちらはどうなっているのか……
スライムは付いて行きたがるか?
アラクネが損傷したということは……山中さんを放浪者がお姫様抱っこして逃げた可能性が!?
蜘蛛が温度に反応するならお湯入れたナイロンをデコイに出来そう
>>526
!
>>527
まぁ、生き延びるのがすべてだね。
研究所は基本平穏。周囲に人気(ひとけ)がないからゾンビはいない。が、周囲の森林地帯が汚染された場合は逆に地獄。
スライムはどうなんだろ。
>>528
実は前スレの>>554でそれに近いことが触れられてたり、文章わかりづらいけどね。今回のイメージは背負いあげて逃げてますが。
>>529
反応するだろうね。反応させた後をどうするか、だけど。
百六十三日目
メンバーには物資回収を命じて、山中さんと共に研究所へと向かう。道中の話はディフェンダーの処理についてだ。奴等が反応する熱をどう活用するかという話になったが、そもそも熱に反応してもそれ以外にも普通の視界はどうなっているかがわからない。体温がないゾンビを捕食していると思われるため、恐らく熱以外でも通常の視界はあるはず。全体が見えている場合、捕食対象の形でなければ熱があるだけでは、囮として使えない可能性がある。
今考えていることとしては、電熱をマネキンに這わせるという方法。反応するかは正直、なんともいえないところだが、人の形と熱を持っているという条件であれば、なんらかの反応は示すだろうと思う。問題は、マネキンとバッテリーは用意できても、その電熱になるものをどこで回収するのかということだが。
山中さんの義足は交換され、明日戻り明後日以降処理の再開となる。それまでになにか具体的な案が出ればいいのだが。
それに、山中さんの義足自体は本人から聞いたが、数は多いものではない。このジャイアントスパイダーの処理で損傷が頻発すれば、彼女も探索組としての活動は難しくなるとのことだ。
山中さんの義足は、近距離戦で間違いなくメンバーで最強と言えるものだ。それがいなくなるというのは、かなり今後の活動に支障が出るのは目に見えている。そうなると、いかにくもの糸を使われないよう接近して処理するかというのが重要になってくる。
もちろん、火器や弾薬は今そろってきているが、だからといって考えなしに使うことはできない。それこそ、部屋いっぱいに弾薬や火器がそろっているというのなら、使うだろうが、今後どこで回収できるかもわからないのだからな。
まぁいい、使える時間を使って、今しばらくどうするか考えるとしよう。幸い、情報を調べるためのパソコンは、ここで使えるのだし。
百六十三日目終わり
レポートNo.22
井門圭司
二人のいない間の代理な訳だが、別に処理をしにいくわけでもないから気楽といえば気楽だな。
佐原との探索で得たものはそれなりだったが、以前に比べても食料に関しては量は少なくなってきてる。それに、普通の物資も野ざらしとか場所の状態が悪いと劣化が激しくて使えないものも多々だ。
こうなってくると、クモごときに手間取ってる場合じゃねぇな。物資回収のための商業区にある物資も、早いうち回収しないと意味がなくなっちまう。
熱に反応するってなら、カイロを人形に張りまくったのを囮にしてもいいんじゃねぇかな。ちょっともったいねぇけど、背に腹は変えられないと思うんだが。
まぁいい、放浪者さん達が研究所でいろいろ考えてるだろうから、戻ってから聞いてみるってのでも遅くはないだろ。
湯たんぽを中にいれたマネキンを置く→周りを水浸しにする→熱によってきた蜘蛛が水に触れたとたん電気を水に通してサンダー!
って思いついたけどそんな電力もない事に気付いた
蜘蛛相手だったらアラクネよりカマキリのが使える……?
いっそのこと粘着シートそこらにおいて足止めしよう
所詮やつも昆虫よ(身動き取れなくなるとは言ってない)
百六十四日目
思いついたプランを元に、研究所の人間に道具づくりを手伝ってもらって貰う。数がいるから、人数が多い研究所に手伝って貰えるのは都合は良かった。出来れば人員も欲しいが、ここの連中はうちの警備組よりも戦闘経験がないからな。アクシデントが合った時にカバーしきれない、死なれる方が問題だからな。
使う道具自体はシンプルで、プラン自体もシンプルだ。というより、これぐらいしか手段が浮かばなかったというのが本音だが。
道具を軽トラに積んで拠点に戻り、ディフェンダー攻略のプランを説明する。概ね反対はなかったが、ディフェンダーをより引きつける方法が欲しいと井門から意見が出ている。なにか具体策は皆からも出ていないが、危険性ははらむものの、俺か佐原が囮になった方が早いかもしれない。
その後は自由行動として、俺はそのままプランを実行しやすそうな場所を確認しに偵察に出る。いくつか都合が良さそうな場所を見つけることができた。
ただ、巣の外にディフェンダーがわずかだが出ているのが気になる。恐らく警備みたいなものなのだろう。反応はなかったから、気付いてないとは思う。
後は以前の戦車に立ち寄り、戦車の弾一発と、固定機関銃を取り外して持ち帰った。
(前に回収した戦車の弾は研究所に預けておいた。野木主任いわく、発射装置は作ってくれるとのこと)
固定機関銃は、井門の話だと弾さえ見つかれば拠点の防衛力が格段に増すなとの意見だった。問題はその弾がどこで手に入るかだが。
ジャイアントスパイダーの処理については、明日のプラン次第で進行具合が決まるだろうな。失敗は許されない、それぐらいの意気でいかなければ。
百六十四日目終わり
2/2 担当蒲谷 朝
まだ、放浪者君達は戻ってこない。蜘蛛に対して、良い案が出てないのか
こっちも何か対策は練っておかないと
担当三間 昼
なんか大量に持ってきてたけど、アレを使うのかな
スライムはそれを見て首を傾げてる
担当浜村 夜
スラちゃん。会話とかは出来るんだけど、知識がないのよね
スライムになっちゃった過程で、いろいろ忘れちゃったのかしら
>>536
人間が身動きできなくなるクラスの粘着シートなら、使えそうなんだけどね
と言うわけで、明日実行する作戦はあえてぼやかしておきました。当てられるかな?
※当てられても景品はございません。
スパイダーは例のハンターも駆除してんだろうか?
>>540
ハンターは、ゾンビ、変異体を処理するのが生き甲斐だから、そばにいれば戦ってるよ
別地域にいるから、放浪者達が相手してるのとは戦ってはないけど
なお、寝落ちにて更新できず。更に今日も、会社の送別会参加のため、ちとできるか微妙です
無理はしないべき、そうするべき
>>542
どの道酔っ払って頭パーで書けなかったよ
百六十五日目
考えていたプランは成功した。とりあえず、九匹処理できたから御の字と言えるだろう。
まぁ、プランと言えるほどのものではない。俺がディフェンダーの囮となり、狭い路地に誘い込んだところで、屋上にスパイダーウィップで一気に上がり、待機していたメンバーと共に大量に作った槍を投げつける。ただそれだけのものだからな。
とはいえ、考えているよりは効果はあった。同時に複数攻撃ができ、クモの糸の脅威にも晒されないから安全も確保できる。
とはいえ、確実に処理は出来ないから、最終的には近づく必要はあった。二匹ほど、串刺しになりながらもしぶとく生きていたからな。通常よりもがたいがデカくなり、生命力も高まっているんだろう。
ただ、明日以降からはどうするかを早々に考えないとな。槍も高所から投げつけるものだから、リサイクルはできないものが多く、作るにも時間と人手がいる。数も減らせたのだから、早々に包囲される可能性も低まった。もう少し積極的な攻撃を仕掛けても良いかもしれない。
ただ、それも早まった考えか。ディフェンダーを四組強、倒したわけだがまだまだ数はいくらいるかもわからない。いまだに通常のジャイアントスパイダーは見かけるのだから、ディフェンダーもまだまだいるとふまなければ。
となると、今回のように待ち伏せ奇襲の流れ自体は変わらないな。次は待ち伏せた後、どうやって奇襲を仕掛けるかだ。
全ての被害を発生させたクモの糸、言ってしまえば、これを封印できる状況に持っていきさえすれば、ジャイアントスパイダーもそこまで脅威ではない。その部分で、検討してみるか。
百六十五日目終わり
レポートNo.23
井門圭司
作戦は本当にシンプルだったな。避けるスペースが狭い路地におびき寄せて、槍をまとめて投げる。
確か、マンモスの狩りが穴掘って、誘い込んで落ちたところを複数で石を投げつけてたらしいから、それに近い作戦かもな。
ただ、物資の消費と作製に時間がかかるから、明日からはまた新しいプランを立てないとなと言ってたし、槍投げはしなくても良さそうだ。
数も減らせたし訳だから、この調子でいけば巣の処理もすぐにできそうだな。
それまではコツコツと、奴らの数を減らしていくかねぇとな。出来ることから、だからな。
良かった、井門は完全に元の精神状態に戻ったみたいだな
あとはもうちょい安全にディフェンダー集めれたらなぁ
放浪者囮は実績的には安心なんだけどちょっと恐いわw
>>1は
強制イベントとかは挿入しないんですか?それともそれが起きるかどうかももダイス次第なんですかね?イベントはあるけどダイスで出ないと起きないみたいな
ファランクスならぬファ落下ス
乙!
>>546
井門はとりあえずの復活です。また何が起こるかわからんしね。
ディフェンダーは、人海戦術が出来れば楽そうだけどねぇ
放浪者はこれが通常運行
>>547
イベント事は、全体マップと探索エリアに存在する勢力(ゾンビ、変異体含む)、物資などを元に、起こりえること(=イベント)を書き出し、数値に当て込んで、ダイスの合計値で決定。と言う流れ。
強制イベント的なのは、この間のスライムの更なるミュータント化現象かな。説明のために、無理やりつっこんだだけだけど。
(ミュータント化する以外の内容は、ダイス様が決めたけどね)
>>548
山田君、座布団投げつけて~
百六十六日目
今日はジャイアントスパイダーの巣の近くで少し広めの場所に、パーテーションをいくつか設置した。出入り口は一匹ずつ移動可能な隙間を作り、中に誘い込むプランだ。
熱を探知できるという問題はあるが、中の方のパーテーションは死角を作り、クモの糸を防ぐ盾の役割もあるから、そこまで大きなことではないだろう。
こういった身を隠せるエリアを複数作り、ディフェンダーを誘い込む。あとは余った槍を頭を覗かせた瞬間に投げつけ、処理していくプランだ。
今日は設置に時間がかかったので、三匹しか処理ができなかったものの、入り込む瞬間に一匹を確実に仕留められれば、通常よりは処理を有利に運べるのは間違いない。
とはいえ、ディフェンダーが暴走したら、出入り口の壁になっているパーテーションをぶち壊して入ってくるだろうから、過信は禁物だな。自分達が優位に戦いやすいフィールドを作っただけで、絶対的なものではない。そう考えないとな。
美尋の様子を見に行くと、痛みはだいぶ薄れたとのことでホッとした。ただ、そろそろ何かしら簡単に動かないと筋力が落ちるらしく、可能なら松葉杖(または変わり)を回収してほしいと進言を受けた。
以前の診療所に、もしかしたら松葉杖はあるかもしれないが、今はジャイアントスパイダーの処理が優先に変わりはない。ここは一つ、蒲谷さんに手製のを作ってもらって、美尋には悪いが今はしのいでもらおう。
後は、新しいプランでディフェンダーを処理していくだけだが、あと何匹残っているのやらな。
百六十六日目終わり
2月4日
簡単にしか集めていなかったパーテーションは、今回の設置で空になってしまった。簡単に設置でき、回収も容易なパーテーションは、こういったミュータントとの戦いにおいて有効な物資かもしれない。今後も余裕があれば、回収しておくべきだろう。バリケード自体にも有効なものなのだし。
今回作ったフィールドにディフェンダーを誘い込み、試験を行(おこな)ってみた結果としては、通常に処理するよりもやりやすくはなっている。
問題点は、設置したフィールドが、何回まで利用できるかということだ。戦闘する度にパーテーションは損傷していくだろうし、修復や取り替えするには物資はない。その点も念頭に置いておかなければ。
放浪者には進言しておくとして、どちらにしてもそれらの回収はそのうちする事にはなるだろう。
気になるのは巣の内部だ。ディフェンダーを処理したとしても、内部が空になるわけではないだろう。しかも、巣への潜入は、その時はこちらが不利になることも意味している。それだけにこのディフェンダーの処理は、重要なものと考えなければ。
出来れば、建物の見取り図が見つかればいいのだが。
山中沙奈 記す
とりあえず、昨日の寝落ち分更新やで
スパイダー倒すの見てて地球防衛軍思い出した。
むこうの本部と違って放浪者はかなり優秀な上司だがw
ん?こんな時間に一体だれ、い、イトダー!(
スパイダー倒すの見てて地球防衛軍思い出した。
むこうの本部と違って放浪者はかなり優秀な上司だがw
ん?こんな時間に一体だれ、い、イトダー!(
スパイダー倒すの見てて地球防衛軍思い出した。
むこうの本部と違って放浪者はかなり優秀な上司だがw
ん?こんな時間に一体だれ、い、イトダー!(
百六十七日目
新しいプランでのディフェンダーの処理はそれなりにうまくいっている。今日は七匹処理することに成功している。
(一匹は何故か単独行動をしていた。組織的に動くミュータントだけに、少し気になるところだ)
ただ、やはりパーテーションで作っただけのフィールドは脆い。三カ所ほど作っておいたが、すでに一カ所は機能できる状態ではなかったので、無事なパーテーションだけ回収しておいた。
ただまぁ、悪いことだけではない。着実にディフェンダーの数は減っているのは、最近の巣から出てくる数から考えて間違いない。何らかの形で繁殖しているとしても、それよりもこちらの処理のスピードが上回っているのは間違いない。
それに、いつまでもクモと戯れている訳にもいかない。山中さんの話だと、もう2月に入っているらしいから、冬はまもなく終わりを迎える。冬の利点が生かせなくなれば、ゾンビの処理も進みが滞ることになるのは間違いないだろう。
それにしても、保安官は無事だろうか。あれから音沙汰もないし、戻ってきているか店に顔を出すべきだろうか。こちらも一応戻ったら顔を見せに来てほしいと置き手紙はしておいてはいるのだが。
ジャイアントスパイダーの件がなければ、状況を見に行きたいものではある。保安官がいくら優れた戦士とはいえ、高齢だ。自分が考えているよりは、無茶はできないと理解してるとは思うのだが…。
まぁ、何にせよ。やりたいことをやるためには目の前の問題を処理するしかないか。
目処は後一週間。この期間に巣の処理を完了し、商業区への安全な経路確保に戻り、冬が終わる頃にそれも完了させる。これが拠点の現状の目的とする。
百六十七日目終わり
2/5 担当浜村 朝
クモの処理は順調そうね。後は一ノ瀬ちゃんの足だけか
スラちゃん。今度はバドミントンのラケット二つ持って飛び跳ねてる
担当三間 昼
放浪者さんに負けたのが悔しくて練習してるんですかね
さっきもこっち来る時、やろうやろう誘われましたよ。
担当蒲谷 夜
スライムは負けず嫌いか。
それとも単に、遊んでほしいのと、真面目に練習してるだけなのかな?
「う~ん」
「ごめんね勝」
「俺にはなんて書いてあるのか、わかんないぞ」
「勝は退屈だよね。でも、視界を借りるとなると、勝ぐらいしか頼れないから…」
「美弥ねぇが本を読みたいっていうなら、仕方ないけど」
「ありがとう」
「読み切った?」
「うん、ページをめくってくれるかな」
「あいあい」
「……ね、勝」
「なにさ?」
「もし、こんな力がなくて、目が見えなくなっただけだったら、見捨てた?」
「そんなことしねぇよ!」
「…うん、ありがと」
「嘘言ってないぞ!」
「大丈夫、わかってるから」
「ならいいけどさ」
「私も、大好きだよ。勝」
「…………ページめくるからな」
「ふふっ」
録音はここで終わっている
>>553-555
とりあえずもちつけ。
放浪者は優秀だけど、口下手という欠点があるからねぇ
個人的に糸は、お姉さんが狂った声を出すアレを思い出すよ…
落ち着いた、すまない。
2のあのお姉さんは没ボイスがあるくらいかなりヤバイらしいですね。
てか、地球防衛軍の原理でいくとクイーンスパイダーがいる可能性が...?
ゾンビがエイリアンだったら詰んでたな
■GW特別企画■
「マイクチェックですよこらぁ」
「さて、こんな時にしか出られない、鬼(仮)でございます。覚えてる方はいるのやらです」
「さて、いつぞや振られていたミュータント座談会。これにて開幕です」
「では栄えある最初の対談者はこの人!」
「………」プルプル
「え~と、筆談ですか?」
「こんにちは、覚と申します」
「あれ? 作者に1対1の対談形式と聞いてたんですが」
「スラちゃんは話せませんので、私が通訳の形になります。今後のスラちゃんの発言をするのは私ですが、私自体はノータッチでお願いしますね」
「畏まりました。ではスライムさん、元々のお名前は何というのですか?」
「わかんない」
「覚えていることはないんですか?」
「気付いたら、街の中にいたよ。ゾンビばっかりで、嫌だったの」
「そんな中、放浪者に出会ったと」
「ほ~ろ~しゃ大好き」
「あ、はい。普段は警備してるんですよね?」
「うん、変なの見つけたら壁のボタン押して皆に知らせるの」
「ちなみに、ボタン、チャイムは押したことはありますか?」
「そういえば押してない」
「まぁ、押す機会がない方がいいでしょうね。ではそろそろ次の方に」
「呼んできますね。スラちゃん、戻ろうか。悪いけど前に立って視界になってもらえるかな」
「………」プルプル
「はい、次のミュータントはこの方です」
言うても知り合いのミュータント三人しかおらへんww
>>564
数値的に、三人いる時点で異常なんだけどね。
さて、寝落ち分終わらせなきゃ
「どうモ、佐原っす」
「まぁ、お二人がいて、残った一人は当然あなたですわな」
「気付イてたンすか。つまらナいっす」
「いやぁ、うん。系統としては、私に似てますがミュータント化したご感想は?」
「ギター弾けなイのが辛いッす」
「まぁ、佐原さんは人間関係には苦労してませんからねぇ」
「鬼(仮)さンは苦労してルんですか?」
「現在進行形で。ぶっちゃけボード上の私に情報知らせて、皆さんの拠点で過ごしたいものです」
「今、どコにいるんすカ?」
「隣の県にいます。近くもないけど、遠くもないですね」
「なルほどっす」
「って、私が聞かれてどうする。ギター弾けない以外では、体感的に以前とどう違います?」
「やっぱリ、毛があるから暖カいっす。ちょっトの力で、かなりの高さ跳べタり前より耳とか鼻トかは良くなっタっす。ただ、話しづラくもなりまシたっす」
「ただまぁ、スライムさんから見れば、意志疎通には何ら問題はないレベルですね」
「もし、ちゃんト話セなかったら、放浪者さん二斬り殺されテかもしれんす」
「どうでしょう。スライムさんも味方にするような方ですし、敵意ある行動がなければ、何もしなさそうですが」
「それもそウっすな~」
「さて、佐原さんはここまでです。次の方を呼んでいただけますか」
「わかったっス~」
「こんにちは、覚です」
「はい、先ほどぶりですね」
「そうですね」クスクス
「覚さんは、人間の特徴である脳の強化の代わりに、自身の目を失いましたが、そこのところはどう感じていますか?」
「やはり、不便ですね。自活行動は限定されていて、その点は勝に頼りきりですから。皆さんと行動する分には、視界をお借りできるので、そこまで不便はありません。しかし、戦闘中となったら、カバーしていただくことが必須です。目が見えれば、敵の探査役として、皆さんを優位に立たせられるのですが」
「そこいらの、戦闘に関する参加は放浪者が禁止してましたね」
「放浪者さんは慎重な方ですから。行動力もあるので、そうは思われない方もいるでしょうが、無茶に見える行動も、あの人が出来ると判断しているそれだけのことですからね。出来なければ、必要でない限り避ける方です」
「流石にお詳しいですね」
「嫌でも理解できてしまいますから、当然……、ここでは鬼(仮)さんでしたね。鬼さんのことも理解できます」
「なるほど、平時なら脅威以外何者でもないですね」
「そんな私を、受け入れてくれた、拠点、研究所の方々には、感謝の言いようがございません」
「ちなみに、相手を理解するのはどんな感じなんですか?」
「インターネットに似ています。皆さんがサイトで、私は閲覧者。距離がありすぎると見れませんが、皆さんに接続して理解する感じでしょうか」
「任意、と言う感じですか」
「基本的には。ただ、あまりにも強力な、念というか思いは勝手に聞こえてしまいます」
「なるほど。それでは覚さん、お時間になりますので、これにて」
「はい、では失礼致します」
「ではGW特別企画、これにて終了です。すでにミュータント化はいろいろ説明済みでいるのかわかりませんでしたが、座興と言うことで一つ、という長ったらしいカンペを読んでこれにて終了です。さようなら~」
乙
鬼ィさん、まだ生き残ってらっしゃったのか
奇跡の遭遇はあるのかな?
お隣っつーことはあの井門と一緒にいた二人組と一緒の地域かな?
スライムって痛覚あるのかな
気になるけど実験とかはしたくないし……
>>569
鬼(仮)さんは、まぁ、タフだよ
遭遇はするか微妙かなぁ。目的あって動いてるから
>>570
二人組はあれから更に移動してるので、鬼(仮)さんより遠いです。
スライムの痛覚は、あるのかな? おもくそ失念してて決めてないですだ
百六十八日目
ディフェンダーの処理を継続しているが、休憩所周辺の維持や修復もあったため、六匹処理するに留まる。まぁ、それでも十分な数だ。
問題はパーティションで作ったフィールドだ。やはり脆さが浮き彫りになり、今日も一つ使えなくなってしまった。そろそろ新しいプランを練らないといけないか。やれやれ。
クモはどこにでも貼り付ける、というのが厄介だ。今のところ安全策は罠だが、罠を仕掛けたくても、その罠を通ってもらわなければならない。考え方を変えるなら、クモでも同じ場所を通るような場所に、罠を設置すればいいわけだ。ただ、罠には問題点がもう一つある。その罠のポイントまで、どう誘導するかだ。そこらをつめないと、仕掛けるだけ無駄だからな。
しかし、奴らクモの糸をとらえるために放ってくるが、クモの巣自体を見たことがないな。獲物を捕る罠ではなく、建物の中に巣を張り、そこで繁殖しているのに使っているのかもしれない。
奴らの特徴をある程度押さえ、いろいろ策を練っているからか、探索メンバーに被害は無くなっている。ただ、たまたまうまくいっているだけな気もするな。何にしても、警戒は怠れない。
後は気になる情報が、やってきたエクスから聞かされた。なんでも、シルバーの普通の四輪が、こっちの都市方面に走るのを見たらしい。距離はまだあるのだが、ゾンビに襲われずにまっすぐこれたら、その内遭遇するかもしれないとのことだ。引き続き、監視カメラで情報を確認するらしいが、恐らく覚の感知の方が早いかもしれないな。
しかし、生存者か。やはりまだまだいるみたいだな。しかし、何でまたこの都市方面なんだろうか。車があるなら人の多い都市よりも、そこらの田舎町を回った方が安全に物資が手に入ると思うが。まぁ、こっちの方面に向かってるだけで、移動先が違うかもしれないから、なんとも言えないか。
敵対的な奴なら、出来ればこの件を解決してからにしてほしいものだ。
百六十八日目終わり
ほほう、新たな可能性がまた一人
どうなるにせよ、楽しみにしておこう
乙!
2月6日
ディフェンダーの処理は、今のところ問題は起きていない。当初にいろいろ被害があり、それに対応できた結果だとは思われる。
ただ、やはりゾンビとは違い一筋縄にはいかない相手だ。ミュータントを複数相手にしているのだから、それも当然とはいえるが、より有効に戦えるように生態の確認をしたいものだ。ブラインドの時と違い、複数で長期的な処理であるから、是非機会があれば調べなければ。
また、エクスからは興味深い情報と、巣の建物の見取り図を持ってきてもらった。見取り図は進入した際の攻撃や退避ルートを検討するためのものだ。クモの巣となっている以上、見取り図通りに移動できる可能性は低いが、それでも構造を把握できることは、待ち伏せや罠を得意とするクモ相手には、必要なことだろう。
しかし、生存者の行方も気になる。物資だけではなく、人員も慢性して不足しているのだから、出来れば接触してみたいものだ。
山中沙奈 記す
>>573
そもそも接触しないかもしれないしNE
ディフェンダーで一つ疑念があるとすれば、女王的な存在がいて巣を放棄した場合だな。
アリみたく別の場所で再び大繁殖したら取り返しがつかないし、もしかしたら巣から離れた別の個体が代わりに卵を産んだりする可能性もある
変異した空飛ぶクジラとかに乗れないもんかな
泥棒といえば、拠点で盗みなんか働くよそ者が居たらどんな目に遭っちゃうのかな
>>579
司法がないから私罪が行われるとしか
まぁ、放浪者、井門、佐原あたりがとっつかまえて、覚に見てもらって悪人だったら身包み剥いで追い出されるかと
と言うわけで寝落ち分更新する
歓喜!
百六十九日目
今日はディフェンダーの処理どころではなかった。新たな変異体との遭遇、そして井門が軽少だが負傷した。
確保したルートを通り、ディフェンダーの討伐に向かうと、奇声が聞こえてきた。全員が身構えると、区切りのために設置したパーティションをふき飛ばして現れた。
その変異体は親指以外の第二間接から、恐らく骨が飛び出していて、それが刃のようになっていた。それがそいつ武器になっていて、犬歯も妙に長く延びていた。
動きは今までの変異体の中でも一、二を荒そう速さで、気づいたと同時に近くにいた井門に襲いかかっていた。
井門も反応して身を屈めて避けたが、骨の刃が右肩を捉え怪我を負ってしまった。そのまま今度は山中さんにも飛びかかったが、戦闘態勢に切り替わっていた義足を使い、地面に叩き落としてから、顔面を貫き事なきを得た。
まったく想定もしていなかった事態だったが、佐原に負傷した井門を拠点まで護衛するよう指示し、俺と山中さんで商業区に向かうルートのバリケード補強と、戦闘で寄ってきたゾンビの処理をした。
その後、拠点に戻り美尋に井門の状態を聞く。怪我自体は一週間ぐらいのものだが、変異体の肉体を使って受けた攻撃だけに、治療や消毒はしているが感染の恐れはあるとのことだ。
感染について知っているのは、それが確実な場合は緑色に変色すること。二、三日ほどでそれが現れなければ、おそらく大丈夫だろう。
後はまた井門が精神的にやられなければいいのだが。なかなかつらいものだからな、俺もそうだったし。
あとは、あいつには見張りをつけなければ、ゾンビ化は感染が確定からしてからほぼ一日でそうなってしまうことが多い。鈴木さんがそう言っていたはず。
そんなことはないとは願いたいものだ。
百六十九日目終わり
一之瀬DIARY FEB.7
井門さんの怪我は皮膚がえぐれた程度のもので、一週間もあれば完治すると思う。
問題は変異体から攻撃を受けたこと。体内部、骨みたいなとこが攻撃だったらしいから、感染してるかもしれない。今は、感染の証拠になる緑色の変色はしていないから、大丈夫だとは思うけれど。
一日ごとに経過を見なくちゃ、でも、もし感染してたら、どうしよう…。
>>581
狂気!
てな訳で寝落ち分はここまで。
名称入れ忘れたけど、今回の変異体はクローゾンビです。
い、井門ダイーン!
いや真面目にヤバいな
感染したら士気がとか戦力ダウンしたらディフェンダー処理どころじゃとか色々あるけど何より仮にも元自衛隊の井門が反応出来ないスピードで迫ってくるってヤバい
山中さんが反応出来たのも井門が最初にやられたからだろうし
これはどうするかね
我々には、祈る事以外に出来る事は何もない
きっとミュータント化した井門が第二関節から生えた刃で蜘蛛を糸ごと切り裂いてくれるさ
井門にもしもの事があったらすげー悲しい
人間味があってコメディパートもソツなくこなすけどシリアスな場面はしっかり決めてくれるような、すげー好きなタイプのキャラだったし……
>>585
まぁ、井門は反応が若干遅れたから喰らっただけだからね。クローゾンビはきっちり構えて相手できれば、反応できなくはないレベル
奇襲は……。うん
>>586
ダイス様(南無南無)
>>587
感染した場合、ミュータント化判定はするからなくはない
>>588
こればかりは、マジでダイス様にとしか言えんのよなぁ。
百七十日目
井門の調子は悪くないようだ、美尋も検診結果も変色及び悪化している様子はないとのこと。念の為、研究所に注射器で採った血液の検査も依頼している。すぐに報告がないところを見るに、最悪は避けられたのかもしれない。
そもそも感染以外にも、破傷風やその他の感染症の恐れさえある。例えゾンビにならなかったとしても、それらで井門が行動不能、最悪死亡も考えられてしまう。
拠点も研究所も、知る範囲では最もマシな治療環境を受けられるが、十分な環境では当然ない。研究所にあるオートメーションで検査できる機械と、医大生である美尋の知識だけだ。美尋には悪いが、医者と医療器材に精通した人材が欲しい。都市を開放できれば、それらを使える人材の確保も急務だ。いれば、だが。
ディフェンダーの処理は、危険だが自分が囮になって気を引き、奇襲が出来る佐原で一匹を処理した後で一気に三人で畳み込む作戦を取った。なんとかこれで六匹処理しているが、クモの糸を防ぐ作戦ではないので、今までのプランよりも危ない。
井門に問題がなければ、すぐ復帰できるとはいえ、しばらくは三人でやっていかなければならないのだから、代替案を早く決めないとな。明日あたりは、いったん物資回収でもして考える時間を作るべきかもしれない。
しかし、昨日の変異体(クローゾンビと名付けた)は脅威的だった。ジャンピングゾンビ並みの素早さに、強力な骨の刃と牙。もはやゾンビとはかけ離れてるな。わりと物音や奇声をあげる奴だから、昨日みたいな強襲でも事前に察知はできるのは救いなのだが。
念の為、今後高所からの偵察しながら前進するようにすべきかもしれない。休憩所や商業区へのルートは完全に安全なわけではないからな。
ここのところ、トラブル続きだな。皆の士気を含めて心配だ。ディフェンダーが終わったら、いったん長期休暇でもした方がいいかもしれないな。
百七十日目終わり
レポートNo.24
井門圭司
傷が痛む、一ノ瀬がいうには感染らしい症状は出てないらしい。俺としても、痛み以外の自覚症状はないから、問題ねぇとは、思いたいけどな。
武器になるものは、放浪者さんに預けておいた。守るべき立場の俺が、感染の恐怖で皆傷つけるわけにはいかねぇ。
血液も研究所で検査に持ってったらしいし、その報告がすぐにねぇってなら。希望的なことを考えるのはよすか。
しばらくは、何にしても要療養だな。
ひとまず井門氏はまだ冷静だな。良かった
2/8 担当三間 朝
井門さんの血液を浜村さんが運びに行った
安全な場所なんてない
担当蒲谷 昼
ある訳ないじゃないか。研究所さえ、拠点の活動がなかったら、今頃どうなってたかわからなかったのに。
担当浜村 夜
三間、明日の朝、警備前にうちの部屋に顔出しな
>>592
まぁ、元々バランス感覚がいい人間だからね。自分のことだから、まだ冷静な方かな
おつおつ
サンマが呼び出し食らってるw
シゴかれるのか……乙
やだ、卑猥……
軍隊式修正の方だろうがね
親父にくらいは殴られた事あるだろう
「あんた、あれどういうつもりで書いたの?」
「えと、その……」
「言えないんだ。ふ~ん」
「すい、ません」
「あたしに謝ってどうするのさ。謝るのは放浪者達によ」
「…………」
「あんたの書いたとおり、安全な場所なんてない」
「だから、安全な場所を作ろうとしてるあいつらを、否定するのは、やめて」
「そんな、つもりじゃ」
「知ってる、でもだめね。これは感情的なものだから、理不尽だろうけど」
「う……」
「三間、こんなこと、これからもずっとある。ヒドい時には、誰も帰ってこないなんてことも考えられる」
「……はい」
「でも、帰ってこれるようにするのが、あたしらの役割よ。ここが安全な場所じゃないんじゃなくて、安全な場所にし続ける。わかる?」
「………」
「あんたは来て日も浅いし、今まで引きこもってたみたいだから、考えに甘さがあるんだろうけど、もう、そうはいかない」
「…はい」
「……また、独りきりには、なりたくないでしょ」
「はい」
「それだけ。じゃああたしは寝るわ」
「……ありがとうございます」
「感情ぶつけて、お礼言われたの初めてかもね。おやすみ」
「おやすみなさい」
録音はここで終わっている
百七十一日目
井門については現状問題ない。むしろ鍛えられているおかげか、美尋の話だと例の変色はなく回復は早そうだとの話だ。まだ、油断はできないが変な様子もないし、たまの休暇だと思って休ませるとしよう。
今日は都市入り口エリアの物資探索と、休憩所周辺のゾンビ処理をした。
都市入り口エリアはそもそも広いエリアではないから、探索していない場所がほとんどなくなってしまった。物資探索もあまり意味はなくなるだろう。もちろん不要そうな物も関係なく回収するなら、まだまだいろいろ転がっている。俺と同じ様に日記を書いたものとかな。ほぼ恨み辛みで役には立たなさそうだが回収はしといた。
ゾンビの処理ははかどった方だろう。ジャイアントスパイダーとの戦いの日々が、思いの外俺達を鍛え上げていたらしい。変異体でもない限りは、そうそうに苦労することはなさそうだ。もちろん、それが十数体程度が相手ならだが。
ゾンビの脅威はやはりその数だ。簡単に倒せているのは、こちらが小規模に相手取れるよう誘い込んでいるだけで、奴らに大量に取り囲まれでもしたら、一巻の終わりだからな。
まぁ、とりあえず休憩所周辺のエリアは少しだけ拡張することができた。もしジャイアントスパイダーの件がなければ、今頃はもう少し中央部に食い込めていけたはずなんだが。
やはり、探索班が一つしかないというのはきついな。同時に対応したいことが多いのに、片方しか対応できない。今のジャイアントスパイダーもそうだ、本当なら商業区へのルート確保が最優先であるものの、奴らのせいで手が回せないでいる。
もし今度ハンターってやつがきたら、協力を仰いでもいいかもしれないな
百七十一日目終わり
6月25日
あのいまいましい声が、ずっと聞こえる。あいつ、私をおいて逃げたんだわ
6月27日
もう何もない。今頃、逃げ出せたやつはのうのうと過ごしてるかと思うと許せない。
(ここから先は、日付の記載がない)
どうして私が。何かした?
たまにドアを叩かれる。嫌だ。
助けて。
助けて助けて。
私を見捨てた奴らを、呪う。許さない。
(これ以降記載はない)
戦える程強い心は持ってなかったのねー
>>603
ぶっちゃけ、拠点の探索班、保安官、ハンターの類が、平時だと異常なだけだからね
でもこの世界では、彼等が正常なんだけど、異常(せいじょう)になれなかった人が、死んじゃうんだろうな
かく言う自分もなれずに死ぬ側だろうけど
百七十二日目
結局、具体的なプランは出せないままディフェンダー処理に向かった。結果としては上々の七匹処理はできたが、あくまで運が良かっただけだろう。
しかし、井門がいない今、遠距離攻撃を頼れる者がいない。ファントムの矢があるにはあるが、専用のものだから、基本剣での接近戦だからな。
クモの糸が防げないとしても、距離を保って遠距離で戦えればそれにこしたことはない。となると、物資回収に困らず、かつある程度効果のある遠距離武器は何かということになる。
単純に考えれば弓矢が一番だが、弓はできても矢の加工が難しかったはず、ヤジリや矢羽といったものをどこで調達するかだ。まぁ、ヤジリになりそうなものは思いつくが、まっすぐ飛ばすための矢羽は何で代用できるのやら。
代替案なら、コンクリ片を布の真ん中に置いて、両端を持って回し、投げつけるアレだ。名称は忘れたが、比較的軟らかいジャイアントスパイダーにはあの武器で投げた重量のあるものが当たれば、十分ダメージは通るだろう。
問題はそれなりに動くジャイアントスパイダーに、当たるかどうかだ。アレ自体がそんなに命中しそうな武器には思えない。まぁ、弾薬がそこらで拾えるというのは、十分魅力ではあるな。
とりあえず、明日からはボーガンを使うことにしよう。矢がもったいないが、運が良ければ再利用できるし、何より仲間の命の方が最優先だからな。
そろそろディフェンダーの数もだいぶ減ってきた。いくつかある内の、外側に近い巣に潜入して、内部を偵察して処理できそうだったら巣の除去を試みるとしよう。
しかし、忙しさで保安官の店に行けていないが、無事なのだろうか。昨日は余裕はあったのだし、のぞきに行くべきだったな。
百七十二日目終わり
2月10日
ディフェンダー処理は今のところ順調と言える。そろそろ、巣の処理も検討に入れなければならない。繁殖速度がどれほどのものかはわからないが、少なくとも惨劇から今時点であの量なら、けして遅いものではないだろう。こちらがまだ対抗できる内に、巣の数を減らすことがジャイアントスパイダーの処理における最重要事項と言っていいはずだ。
まだ放浪者はその話題を出していないが、恐らく検討段階に入っていると考えていいだろう。巣になっていると思われる建物で、孤立したような位置にあるものの内部を検討しておかなければ。
内容は変わるが、スライムは変態後、どちらかというと活発的な態度を見せている。以前はどちらかというとボンヤリしている印象だった。自由に動き回れるようになったことや、ある程度の意志疎通が可能になった影響かもしれない。今日も雪を使って何かを作っていた。
しかし、また今後もスライムは繭になり変態を繰り返すのだろうか。液体が主体である分、形成を維持することがもしかしたら不安定とも考えられる。もしそうなら、新たな変態は起こりえることになってしまうが。
そもそもが全く存在しない新種なだけに、予想不可能な部分ばかりだ。今後も注意深く見ておかなければ。
山中沙奈 記す
スリングか
アレちょっと練習したら使えるから投石機の類いの中ではかなり優秀だと思うわ
虫は繁殖力が怖いからさっさと処理したいんだけど焼き払うのも難しいしなぁ
ド田舎の中にポツンとたったビルとかなら火つけてスタコラサッサでいいかもだけど巣から卵とか持って逃げられたら大惨事だし結局は目視確認からの殲滅作業だもんな
>>604
俺だったら勇気と無謀を履き違えて死んでるだろう
乙
おいおいスラっちよ、そんなに雪弄りまくってると凍っちまうぞ~?
>>607
みたいだね。投石も上手くやればゾンビは殺せる(ただし1対1に限る)
巣をしらみ潰しにあたり、その後も周辺の警戒に当たらないといけない。面倒よな
>>608
動けるだけマシかなぁ
>>609
うんまぁ、大丈夫かと
百七十三日目
今日は巣の偵察を行(おこな)った。内部はある意味生き物の内部にいる気分にさせた。奴らが生まれたであろうバスケットボール大の卵の殻や、クモの糸で覆い尽くされ、そしてエサになったゾンビ(もしかすれば人間もか)や、犬なんかと思われる動物なんかの死体。
元々わかっていたことだが、完全な肉食系統の類になる。凶暴性は言うまでもないな。
今回入った巣については、中にディフェンダーや通常のジャイアントスパイダーなんかがいたものの、少しだけだった。もしかすると、一度卵を産んだ後、一部が孵るまで守り、残りは新たな巣作りのために移動しているのかもしれない。通常のクモと違い、集団行動を組織的にとれるミュータントだ。そういった効率的な繁殖を取っている可能性は、充分にある。
今回入った巣は、卵は全て空だったのにジャイアントスパイダーがいたのは、これも可能性だが自分達の支配領域の為かもしれない。網を張り、自分の領域で狩猟をする生き物、本能的にそうやって領域を拡大しつつ、安全な巣を形成する。当たっていれば、これはかなり面倒くさい相手だな。早めに本陣の巣を潰し、そして卵を生むジャイアントスパイダーを処理しなければならないことになる。
だが、今日痛感したのは建物内での奴らの戦闘はかなりやりづらい。今まで広い空間を使って処理していたが、狭い通路であのクモの糸を使われると回避が難しい。現に、山中さんと佐原が一度それに捕らわれてしまったからな。素早く対処できたから、大事に至っていないが、これが本陣の巣になれば、ある程度外におびき寄せてから入るにしても、今日以上の量は覚悟しなければならない。
あとは、できれば本陣の巣は建物内部がわかっている場所に張っていてくれれば助かるのだが。今日対処できたのも、山中さんがエクスに依頼して内部がわかった巣だというのがあるからな。
巣は中に消火器が数本あり、鉄筋で建物自体燃えにくいものだったから、空ではあるが卵やクモの糸を中心にいくらか燃やしておいた。少なくとも、奴らにとってあらためて巣作りから始めなければならない状態にすれば、意味はあるだろう。
それに明日からは井門が復帰する。ほとんど回復していて、感染の兆候や症状もない。少しだけ、肩の荷が下りたな。
百七十三日目終わり
レポートNo.25
井門圭司
肩の傷はもうそれほど痛くない。一ノ瀬も感染の兆候がなく、傷口も閉じてきてるから問題ないと言われ、ホッとした。
最近何げなしにゾンビの奴らを処理してたが、こうなって久し振りに奴らになる恐怖を思い出した。放浪者さんがよく言う慢心だな。気ぃつけねぇと。
放浪者さんが一ノ瀬がそういうなら復帰して問題ないと言ったから、明日からあの忌々しいクモ共とやり合うことになる。身体がなまってなきゃ良いがな。
【特訓】
「うりゃ、あれ? こうかな?」
「三間か、銛の訓練してんのか?」
「あ、井門さん。そうですよ」
「ちょっと貸してみな、俺も触ったことないから、このままじゃアドバイス出来ねぇ」
「あ、はい、どうぞ」
「ふむ、こういう構造か。で、こうして射出すると」バシュッ
「一発で簡単に扱わないでくださいよ…」
「すぐになんでも使えねぇと、いざって時に戦えねぇだろ」
「そりゃそうですが」
「銛に使ってるやつが重めってのと、ゴムは割と良いだから、腕の力ってよりは、握力鍛えた方がいいな」
「握力ですか」
「お前は全体的に華奢で背も小せぇからなぁ、そんな力ねぇだろ? パッと見、男もんの学生服着てなきゃ女に見えなくもねぇし」
「うぐ、気にしてることを」
「それは悪かった。あとは足も軽く筋肉つけた方がいいな。動けるかってのは、なんであれ生死を左右すっからな。とりあえず握力鍛えるのあったら持ってきてやるよ」
「ありがとうございます!」
【仲良し】
「スライム、遊ぼーぜー」
「………」プルプル
「何する? 雪合戦すっか?」
「………」プルプル
「う~っし、かかってこいや!」
「………」シュッ
「あっぶね! こっちお返し!」シュッ
「………」ヒョイプル
「ちぇ。じゃあこれだ!」ヒュヒュン
「………」ヒョイボス
「へへ、避ける方向になげりゃ当たるもんね」
「………」ユーラユーラ
「当てられたからすねんなよ~」
「………」
「ほら、払ってやっから」ポンポン
「………」プルプル
「勝! 美弥ちゃん呼んでるわよ!」
「マジか。じゃあスライムまたな!」タタタ
「………」フリフリプルプル
言い訳はせぬ。一昨日は寝落ち、昨日は仕事帰りにネカフェで資料収集と他作品書いて、息抜きに馴染みの店で酒を飲み、朝まで麻雀してました。
一応、遅れた一部は書いたけど、今日分はまた夜に予定あるから書けるかわからん
乙~
井門が無事そうで良かった良かった
井門が落ち着いたみたいでホッとした
>>611冒頭の書きかたについてだけど
「行(おこな/い)った」をルビなしで区別できるように
「おこなった」の方は「行なった」「行なう」という送り仮名も慣例としてOKみたいよ
乙っす
まあ前後の文脈見て
「~を行った」
から、いったと読むのは日本語勉強中の外人さんくらいでしょ
ちょっと面倒な所もあるけど、やっぱり可愛い奴だなスライムは
ところで生存者やらの話はどうなったかね、今頃保安官と呑んでたりして?
まず摂取出来るタンパク質が……>筋肉付ける
それはタンパク質に限らんけど
ああ、害虫退治にライフサイズホイホイさんかライフサイズペストXさんが欲しい……
そう言えば、虫系の奴等には殺虫剤(欲を言えば原液)をぶちまければ毒にはなるかな?
>>615-616
今回の場合は、感染と病気の二種が判定がされてます。もっとも、早期治療、かみつき以外の攻撃のため、両方とも一日ごとに10→8→6という順番の合計値で判定するので、そうそうはなりませんがの。
>>616-617
まぁ、わかるだろうな~と思いつつ、ルビ入れてる感じだね
「行う」も一回書いてる時に入れたけど、日記の書き手は基本過去形だからな、意味合いは変じゃないけどとかいろいろ悩んだ結果のコレ
>>618
スライムの素晴らしいのは、出せばほのぼのすることである
生存者さんはちと都市と違う方向行ってます。保安官は真逆の位置だから、会うとしたら都市を遠回りする形かな
>>619
プロテインは未開封で保存良ければ一年後ぐらいなら飲めるらしいからいける…かも
>>620
ライフサイズはよくわからんけど、殺虫剤は効果はあるよ
まぁ、通常より効き目の早さは遅いだろうけども
百七十四日目
井門が復帰し、ディフェンダー処理も前よりは安全に進められるようにはなった。
前に言っていた道具、スリングを佐原に使わせた。やはり練習がいるのか、がれき片が思わぬところに飛んだりしていた(結果的にそれでディフェンダーの身体に当たって瀕死にはなっていたが)
スリングに関して佐原の反応は悪くない。火器などの奴の手の関係上で扱える遠距離武器がほとんどないから、これなら離れて戦えるッス、練習しとくッスとやる気だった。
(たまたま当たったのに気を良くしただけだろうが)
そろそろディフェンダー処理から巣の処理をメインに変えていかなければならない。ただ、問題なのは闇雲に巣の処理をすると、今まで近寄れなかったゾンビ共も相手にしなきゃいけないことだ。やるなら本陣の巣をたたき、二、三日以内に他の巣の処理しなければならない。その後にゾンビが来たとしても、同時に相手取るなんて危険はなくなるからな。
ただ、急ぎすぎて結果卵が残ったりしたら、元の木阿弥だ。迅速かつ丁寧な処理が求められる。そのためにも、まずは中心部分になっているであろう箇所は除き、そこから離れて孤立したような巣を狙っていく。単純に巣の数を減らすのも目的だが、そこを足がかりにして更に巣が増えるのを抑えるためだ。
明日はその一つを処理する予定だが、建物内部が把握できていないところだ。前に比べて厳しい処理になるだろうな。
井門は怪我での痛み以外は特に問題なさそうだった。美尋の念のための検診も感染の兆候無し、傷もほぼ治っているとのことだ。感染でないとしても、感染症の類がなかったのも助かることだ。
ただ、気がかりなのは保安官だ。もう徒歩でも行き来できる日数は経過してるが、店に戻ってきていない。トラブってるだけなら良いが、最悪はそういうことになる。
明日の巣の処理後でも、偵察に行くべきか。少し考えておくか。
百七十四日目終わり
2/12 担当浜村 朝
井門も復帰、当面は大丈夫かな?
スラちゃんは相変わらずバドミントンのラケット振ってるわね
担当蒲谷 昼
興味があることには熱心なのかな。スライム
ちゃんと警備もしてるのは、良い子だね
担当三間 夜
俺も銛の練習してますよ
井門さんがいうように鍛えた方がいいかな
ライフサイズホイホイさんは、漫画版ホイホイさんのネタの1つ。人間大だからライフサイズ。寸胴さもそのまま
しかも暴走したという夢オチでww
>>624
ある意味来て欲しい逸材
【悪夢】
「…! ………ふぅ」
「放浪者さん、お疲れですか。うなされていましたよ」
「いや、なんでもない」
「まったく、あなたはいつもそう言って…」
「……、ただの悪夢を見ただけさ」
「悪夢、ですか」
「時折、昔の知り合いや家族が夢に出てきて、なぜ俺は生きてるんだと、責めてくる」
「………」
「こうやって、文明を取り返すために必死でやってるのは、この悪夢から逃れたいが為、なのかもしれないな」
「考えすぎですよ。放浪者さんは、すべきことがわかって、そして行動できるだけですから」
「そうだと、いいな」
「話してくれて、嬉しかったですよ」
「相棒だからな」
「その相棒に、無断で行動したり、無謀な活動してるのは、どこの誰でしょうかね?」
「それは、まぁ、なんだ、すまない」
「ふふ、許してあげます」
【特訓】
「………」ビュンプル
「………」ビュンビュンビュンプルプル
「………」ピョンビュン
「………」ピョンビュン
「………」ユーラユーラ
「………」
「………!」
「………」カキカキ
「………」コクプル
「………」ビュンビュンプル
「………」ビュンプル
スライムの筆跡でかかれた文がある。一部はない
『ひっさつ ざ、ひら いた』
スライムが書いたのは警備ノート?
スライムの擬音いちいち可愛いんだよクッソ
こんな子を戦わせなきゃならないなんて酷すぎる……
スライムで抜くな
……これ、スラちゃん真面目な戦う云々じゃなくて勝との対決に備えてるんじゃね?w
肉体労働してた時は握力と足腰の力はすごく大事だったからサンマは寝る前に手をまっすぐ伸ばしてグーパー繰り返したり体幹トレーニングを15分だけでもしたりしてたらかなり違うはず
巣を迅速に叩くのは大賛成なんだけどやっぱり蜘蛛が周りに散らばっていった場合が怖いね
ディフェンダーじゃなくても拠点メンバーには充分な脅威だろうし
山中さんの可愛さも
スライムの特訓の前では霞んじゃうな
ベルモンド家とか居れば、やっぱ討伐も余裕なんかな
>>627
うんにゃ、適当に渡してる雑紙に色ペンとかで書いてる感じ
>>628
しかし、今のスライムなら、探索チーム向きなんだけどね。
>>629
お~い
>>630
実はバドミントンの特訓だったりする
三間はトレーニングすれば探索組として使えるのかな。唐突に出ただけに作者も扱いに困ってまして、男の娘属性(見た目だけ)でもつけたろうかなという状態です。
>>631
山中さんがupを始めました
>>632
感染しない前提なら彼らは余裕そうね
あ、たまには執筆休みが欲しいので本日休みます
お疲れ様です。いつも楽しみをありがとうございます
ごゆるりと
バイク乗ってるし、新生存者はきっと仮面ライダー
探索組は皆登場時点から戦えてたから徐々に惨劇に馴染んでいく描写も見たいところ
>>635
楽しみにしてくれてありがとう
>>636
バイクではないんや。
でもまぁ、ミュータントが二輪乗ればそれだよね
>>637
この日記自体が、惨劇のしばらく後だからね。
書くにしても時系列狂うから、番外とかかな
百七十五日目
さて、どこから書くべきか。とりあえず今日の処理状況から書くとする。
ジャイアントスパイダーの巣の処理について、今回はメンバーに何らかのトラブルもなく対応できた。
奴らは熱を感知するので、熱が残った場所からこちらを追跡してくる。室内では熱は逃げづらいし、それで見つかることがままあった。だから考え方を変えただけだが、元々見つかっているとして行動することにした。
何が違うのかと言えば、堂々と音を立てながら探索している。もちろん意味もなく音を立てているわけではなく、長い廊下でロッカーなどの盾になるものを前に出し、そのまま押しながら移動している。当然音は鳴るが、それによって飛んでくるクモの糸は、前面のバリケードに絡みつく。糸は強力だが、連続して射出は出来ないようだ。だから、あえて無駄撃ちをさせる作戦と言うことだ。
とはいえ、出来るのは小規模な巣ぐらいだろうな。本陣の巣となれば、恐らく倍以上の数がいるだろうし。
処理については以上だ。
それと今日、保安官が帰ってきた。それも外国人の女連れで、だ。
外国人自体が珍しい訳ではなくなっているが、まだ日本人が多い。アリス以外の外国人に会っていないのが、その証拠だ。
名はジェーン・カナリーと言うらしい。日本語は、とりあえずは分かるようだというレベル。いわゆる金髪碧眼で、そこらはアリスと同じだ。違うのは長髪で、ジェーンの方が身だしなみを気にしてることぐらいか。
なんでも、WWPに襲われているところを助けて、二人で珍道中をしていたそうだ。目を付けられたことで、まっすぐ店には戻れず、遠回りで帰ってきたとのこと。まぁ、トラブル程度で済んで良かった。
ジェーンはそのまま店にいるらしい。助けてもらったお礼らしいが、多分保安官に惚れたみたいだ。歳の差30以上、こんな世界でも恋愛は自由だな。
なんにしても気がかりが無くなった。ジャイアントスパイダー処理も首尾良く進めていかないとな。
百七十五日目終わり
2月13日
ジャイアントスパイダーの巣をもう一つ処理することができ、経過としては全く問題はない状態だ。
それと、これは放浪者からの情報だが、保安官は無事に戻っており、新たな生存者を連れていたとのことだ。少し残念なことは、その生存者は保安官と行動を共にする為こちらにはこない。
元々彼は一人でいたこともあり、何かあった際の危惧があったが、これが解消されたと思えば些細なことだ。素直に新たな生存者が、仲間側に居てくれることを感謝しよう。
しかし、外国人の生存者と言われるとどうしてもアリスが浮かんでしまう。彼女には悪いが、性格の部分が気になってしまう。全ての外国人がアリスのような性格だとは、思ってはいないが。
後は放浪者が保安官から幾つかの弾薬を譲り受けていた。彼の目的も達成できたと言うことなら、結果として有意義な遠征だったと言えるだろう。
しかし、気になるのは保安官は真っ向からWWPとやり合ってしまったことか。連中もバカではないだろうから、あの店が見つからないことを祈るのみだ。
山中沙奈記す
乙!
保安官は似合う事になってるな
乙!
保安官は似合う事になってるな
乙!
百七十六日目
ディフェンダー処理は順調だ。やはり、何度も同じ相手と戦い続けているせいか、本能的に行動が読めるようになってきている。安全面が向上したわけではないが、それでもジャイアントスパイダーに対して処理効率は、上がったといえるだろう。
また、ジャイアントスパイダーの巣を削ることで、ゾンビが元々の領域内に紛れ込んでくるのを抑えるため、その付近にあるものでバリケードの作成も平行している。うまくはまれば、巣の処理後そのエリア内も比較的安全なエリアとして機能する。もっとも、巣がしっかりと処理出来るなら、という前提ではあるが。
佐原のスリングも、少し慣れてきたのか命中率は上がってきたように思える。井門も、手榴弾も投げる練習もした方がいいかもなと真顔で言っていた。
処理の現状については以上。
最近やってきたジェーンについてだが、どうもこちらを信用していないというか、やや敵対に満ちた態度を感じている。最初はこの世界で赤の他人に会った時の態度、と思っていたのだが、保安官の話だと深く聞いていないが、前の仲間に手痛い目に会わせられたようだとのこと。
あとはプログラマーらしく、エクスと同じでパソコンスキルを持ち合わせてるらしい。どうも、生き延びる為にいろいろ調べている内に、WWPの奴等の情報を、何も知らずにハックして狙われたとのこと。使っていた端末は破棄したらしく、そもそもが拾いものだからそちらから正体がばれることはないとは言っていたが、気がかりではあるな。
それに、よくは知らないが、衛星からも地上は見えるわけで、そこから追跡されてる恐れも、考えないとだめか。
ただまぁ、アクセスしただけで、すぐに弾かれたらしいし、細かな情報を知る者ではないからそこまで執拗に追いかけるほど、暇ではないだろう。
むしろ、WWPの兵士を射殺した保安官の方が、今のところ気がかりかもしれないな。
百七十六日目終わり
2/14 担当三間 朝
なんか新しい人来たらしいです。金髪の外国人って聞きました。
こっちにはこないのかな?
担当蒲谷 昼
アリスみたいな性格じゃなきゃいいんだけど。あの子は悪い子じゃないんだけど、うん。
担当浜村 夜
こっちには来ないみたい。保安官って言う人がいるんだけど、その人が預かるみたいよ
まぁ、外国人が皆アリスみたいな性格なら、鎖国すべきだったわ
【チョコ】
「…ふぅ、日記はここまでで良いか、だいぶ冊数も増えてきたな」
「あ、放浪者さん。こちらでしたか」
「…山中さん、どうした?」
「えぇ、大した用事でもないんですけどね。今日はなんの日かお分かりですか?」
「うん? …、すまないな。日記を日にちで書いてないからわかっていない」
「その、これを渡す日ですよ」
「…板チョコ」
「……、もしかしてわかりませんか?」
「…、多分だが、バレンタインか?」
「そうですよ。もう」
「…まさかこんな世界で、こういうものが貰えるとはな」
「今年だけです。来年から、チョコは確保できないでしょうから…」
「…、なるほど、来年も何かしら期待していいのか。長生きしないとな」
「もう、縁起でもないこと言わないでください。ずっと、ですよ」
「…あぁ、頑張るさ」
「その代わり、ホワイトデーは楽しみにしていますからね?」
「…日にちを忘れなければな」
「大丈夫です。二百四日目がちょうどその日ですからね」ニコニコ
「…善処しよう」
「はい、お願いします」
最悪のパターン:ジェーンはWWPのスパイ
それならこっち(研究所)来たがるんじゃね?
「…、なるほど、来年も何かしら期待していいのか。長生きしないとな」
「もう、縁起でもないこと言わないでください。ずっと、ですよ」
これはプロポーズか!
山中さんかわええなあ
ホワイトデーか、三倍の苦労をしなくちゃならないとはな……
ライダーの人は結局スルーだったな
ところで、のぶやぼ的他地域の人々はどうなってるんだろうなぁ
>>652
放浪者がこれ以上苦労したら倒れてまうがな
>>653
生存者情報はエクスの監視可能内で、判定で確認できたからだけだからね。その後、都市の近くにはいるけど離れちゃった(この移動もダイス様の意志)
全国マップはそれなりに動きはあるよ。たまには具体的な地名で説明するかな
関西(京都エリア)
カルト集団と元警察官の集団のいさかいはだいぶ前に終了。どうなったかは伏せますが。
二人組はちょっかいだけかけて南下しました。
関東(神奈川エリア)
マリーン部隊奮闘中。といっても船を動かせる人数は当にいません。場所的には横浜。
中部(愛知エリア)
どなたかがいってた暴走族のグループを作ったら、思いのほか長生きしてます。喧嘩慣れは生存に役立つみたいよ?
東北(山形エリア)
単独で動いてた生存者がいつの間にか集まって、一大勢力を築いてます。ある意味拠点メンバーに近い
こんなとこかな。さて寝落ちたから今日は書かんと
百七十七日目
ジャイアントスパイダーの処理も佳境に入る。奴らの数もだいぶ目減りしているし、巣の処理も進めているから支配領域は間違いなく小さくなっている。
とはいえ処理を必要以上に急ぎ、一匹でも漏らしてしまうと別に繁殖されてしまう恐れがある。可能な限り、慎重に処理していかなければならない。少なくとも今月中には終わらせたいものだな。
ジャイアントスパイダーの処理自体は、長い間相手をし続けているからか、探索メンバーの対応がスムーズになってきている。クモの糸の反応も出来ているし、全体的に処理効率は上がっている。もちろん、クモの糸そのものの脅威は消えているわけじゃない。一歩間違えば危険な状況に変わりないことを認識しなければな。
今日のディフェンダー処理数は六匹。まぁ、悪くはない数だろう。出来れば三組、九匹ペースにしたいものだが。
それと今日、保安官とジェーンがやってきた。保安官の話だと、早ければそろそろ熊が目を覚ます頃だから、狩猟のための下見に行きたいが、ジェーンは戦闘できるタイプではないから、しばらく預かってほしいとのことだ。
ジェーン自身は、店に残るとだだをこねていたが、惚れた弱みか結局保安官に説得に応じて預かることになった。
武器に関しては貸し出していない。というのは前に感じた敵意というか警戒心がやはり高い。もし何か揉めた時に、それが原因で怪我、最悪生き死にの事態になったら笑えないからな。
まぁ、それも仕方ないことだろうな。覚によると、彼女は前の仲間の一人にどうやらレイプされて、その後いろいろあって捨てられたようだ。それを話す時の覚が、少し怒りを混ざっていたのも印象的だったな。
(そのことは俺と覚しか知らない。当人も知られたくないだろうしな)
保安官に惚れているのは間違いないらしい。依存的な性格で、ロマンチスト。白馬の王子様をどこか待ち望んでいて、WWPに殺されかけた時に助けてくれた保安官、まさにそうだった。ということか。
まぁ、人間的に悪人でないなら、とりあえずは問題ない。二、三日で戻るらしいし、それまでに友好関係を築ければ良いがな。
一之瀬DIARY FEB.15
今日、新しい生存者さんがやってきた。話に聞いてたジェーンさんって人。なんでも、保安官さんが狩りをする準備で出掛けるから、預かるらしい。
でもなんていうか、怒ってる感じだった。放浪者さんと保安官さんが一緒にメンバーの顔合わせでここに来た時、なんかムスッとしてた。
(放浪者さんが人に殺されそうになったからだろうとは言ってた)
でも、人が増えることはいいことだよね。悪い人な訳じゃないみたいだから、大丈夫かな。
足もだいぶよくなってきた。順調ならそろそろくっつくかな、でも焦って変にしちゃうのはダメだから、今はまだストレッチとかで筋肉をあまり落とさないようにしないと。
【修行】
「修行ッすヨ!」
「このスリングヲ使いこなセるようになレば、遠距離もいケる佐原にナれるっす」
「おリゃ~っす!」ブンブンブンバヒュ
「ぬぅ、明後日の方向二行ったっす。安定して飛ばすにハどうすればいいんすか…」
「…………、一ついいか佐原」
「あ、井門さん。どうシたっすか」
「もっと遠くでやれ。チョッキに当たったからよかったが、下手すりゃ怪我したぞ」
「う…、ごめんなサいっす…」
「…、貸せ。お前よりはうまくやれそうだから、教えられるだろ」
「ありがトうっす!」
【特訓2】
「…、俺に練習を見てほしいと?」
「………」フルフルカキカキ
「…、必殺技?」
「………」コクプル
「…、構わないが。なんでラケットを、バドミントンの必殺技か?」
「………」コクプル
「…、わかった。見ててやる」
「………」プルプル
「………」ビュンプル
「………」ビュンプル
「………」ピョンビュン
「………」ピョンビュン
「………」ピョンズサァ
「…、おい、大丈夫か?」タタタ
「………」フルフル
「…、失敗は誰にでもある。これぐらいでしょげるな」
「………!」コクプル
「…、良い子だ」ナデナデ
「………」プルプル
乙!
保安官も拠点の生命線だよなぁ。欠かしたくはない逸材
佐原スリングは、もう岩を直接投げるか足の甲に乗せて飛ばすかした方が早いんじゃないかなww
山形は魅力。愛知は統合されてきた時の扱いに困りそう
しかし関西エリア、カルト教側だったら紛争不可避なんだろうなぁ……
スライムは癒やし
>>658
地味に遠征時、死にかけてるんだけどね、保安官
佐原は救済処置的な要素でのスリングですが
投げた方が早い事実
(まぁ、素で投げるよりは強いけど)
勢力は半ば作者の趣味になりつつある気がしてきた。WWPぐらいだからねぇ、自由に動けるの
>>659
プルプル
そして明日麻雀大会あるから寝かせてください、何でもはしません。
あと、今月残り休みに予定全部インしてしまったから、仕事の日のが安定して更新できる始末です。
酒入らなきゃ、明日は更新したい
対立が治まるって言っても
和解、片方の勝利による支配・吸収、片方が全滅、
第三勢力による二者全滅とか色々あるからなあ
マリーンズの奮闘ってのも地味に気になる所。脅威的変異との戦いなのか勢力争いなのか……もしかして海からも何か来てる?
>>661
うん、単純に片方全滅だけじゃないからね。
>>662
単純に言うと、人口が多い東京都と千葉県に隣接していて、そもそも神奈川県自体も人口が多い。
これが何を意味するかというのは、ざっくりいうと、総人口の6分の1強(内かなりの数の変異体)
は最悪相手しなきゃいけないという理屈。
もちろん、これは細かな話を抜きにしてってことだけども。
百七十八日目
ディフェンダーの処理は順調に進み、今日は13匹処理することができた。今日は効率の良い処理ができたといえるだろう。
明日は比較的中心部に近い巣を処理する段取りを決めている。幸いのことに、エクスの調べで建物内部の構造は把握できているところだ。処理自体については楽に行けると願いたいものだ。
(とはいえ、外れの巣に比べれば内部を守るジャイアントスパイダーの数は多いだろう)
しかし、ジャイアントスパイダーを処理し続けているが、卵を持った奴をいまだに発見できていないでいる。そのことで、仲間内の仮説でアリやハチのように女王の存在がおり、そいつが卵を産む。そして卵はそれを運搬するやつと、護衛、そして育てるやつに分かれて支配領域を拡張していく。
仮説ではあるが、もっとも厄介な仮説ではある。もし卵を持った奴に逃げられたとすれば、また繁殖しかねない。とはいえ、今までの巣で女王らしき存在が見当たらなかったことを考えると、女王になれる存在は早々に生まれないのかもしれない。通常、そういう奴らは巣と女王がワンセットのはずだからな。そう考えると、運が良ければ逃げられたとしても、卵を産めないだけで滅亡を待つだけ、ということもありえるわけか。
もし、そういうことになればそいつらだけ生かすのも手かもしれないな。ゾンビを食料にしてくれるのだし。まぁ、変異して女王になったら、なんて危険性を持つ以上は、普通に処理したほうが無難だろうが。
ジェーンと拠点メンバー(主に警備組)はあまりうまくいっていないというのが現状だ。横柄な態度をとるわけではないが、警戒心の高さからピリピリとした空気のせいで、皆はコミュニケーションをとれないでいるというのが現状だ。
まぁ、一日やそこらですぐに打ち解けるような性格の持ち主でも、経験したことがしたことだからな。無理もない。ジェーンには辛ければ店に戻ってもいいし、必要なら護衛するとは伝えている。保安官(シェリフ)に怒られるから戻るまではいると、変なとこは律儀だったが。
さて、明日は別の巣の処理だ。早めに寝るとしよう。
2/16 担当蒲谷 朝
ジェーン君は、だいぶ人嫌いみたいだね。
元々はそうじゃなかったんだろうけど。
担当三間 昼
ジェーンさん怖いです。てか外国人の人の怒る形相って、あれはあれで怖いっすね。
関わろうとしなければ、普通ですけど
担当浜村 夜
女でも駄目そうねぇジェーン。
とりあえずは、時間が必要ってことかしらね。下手にすると、ホントに仲悪くなりそうだし。
腫れ物ってやつですなぁ。ま、事情が事情だから当然なんだろうが
>>666
実際そういう被害にあった人はこれ以上の状態になるらしいけどね。
それやっちゃうとお話になりませんからのう。
百七十九日目
巣の処理は無事に完了した。しかし、ここにも卵自体を持つジャイアントスパイダーは確認できていない。やはり、女王のような存在がいるのは、これまでの処理の過程から考えて間違いなさそうだ。
となると、外をうろついているジャイアントスパイダーも、見つけ次第処理は必ずしなければならないな。卵を産む存在が各巣にないにも関わらず、すでに孵っている卵がある。それはやはりなんらかの形で受精した卵を運搬しているからだろう。女王のような存在が、巣を毎回毎回移り替わって卵を産むのは、繁殖手段としては危険をはらむ。
女王のような卵を産むような奴が複数いるってなら別だが、未だに卵持ちは見つかっていないからな。やっぱり女王は動き回るような存在じゃないだろう。
そうなると、女王と呼ばれる存在は、やはり体が一回り大きいことが多い。卵の大きさから考えても、確実に今より処理しているジャイアントスパイダーよりも大きいと考えると考えるべきか。恐らくは、通常よりタフなのは間違いないだろうな。予想することしかできないが、そろそろ何か対応策は立てておいたほうがいいだろうな。
ジェーンは相変わらず馴染む様子はない。が、警備の仕事はこなしているし、顔合わせできただけでもいいとしよう。早々になじめるような相手ではないのだし。
予定では明日、保安官が戻ってくる。そうすれば拠点自体はいつも通りに戻るだろう。とはいえ、保安官が本格的に狩猟に行くとなれば、また預からなければならない。彼女には悪いが、少しだけ悩みの種だな。何か打ち解けるきっかけでもできればいいのだが…。
百七十九日目終わり
2月17日
ジャイアントスパイダーの巣は確実に減らすことができている。そのものを処理できるのも、時間の問題だろう。
しかし、前の情報を参照するとジャイアントスパイダーの処理を始めてから一か月程度経過している。つまり、それだけ都市攻略の処理が遅れているということになる。もちろん、その遅れを早急に$早めようとすれば、取り返しのつかない事態を招きかねない。我々は起きた事態に対し、できる限りのことを尽くして、最悪を回避することしかできないのだから。
それに、都市攻略が進まないといっても、ジャイアントスパイダーの支配していた領域は、処理後は開放エリアとして扱える。そう考えればこの処理自体が無駄であるということはけしてないだろう。
ただ、そろそろ新しい物資収集エリアを確保しておきたいのは事実だ。自分たちが抑えたエリアの物資は、大体は回収しつくしたといっていい。
我々には時間が欲しいのに、その時間が常にないということが、この任務の辛いところである。
山中沙奈 記す
乙!
蜘蛛には最初の方で苦戦したからか、今では快進撃だな
>>670
一応、ある種類の奴と戦い続けたら、経験を積むというのを暫定で組んでます。
つっても、まだ数値に起こしてないけど。
百八十日目
今日の処理はいつも通りに終わる。二組の計六匹を処理することができた。やはりこのペースで処理するのが、ほかの作業をすることを考えると効率的といえるだろう。
明日あたりにもう一度巣がどの位置に分布しているか、佐原と一緒に偵察に出たほうがいいかもしれない。新たな巣ができている可能性もあるし、この処理によって巣自体に変化があるかもしれない。完全に巣を消滅させるためにも、必要なことになるだろう。
ジェーンは保安官が迎えに来て、店に帰って行った。保安官が来ると嬉しそうに抱き付き、離れようとはしなかった。
保安官の話によると、恐らく餌になるものが今年は少なかったから、そろそろ熊も冬眠から覚めるだろうとのことだ。近々また準備を整え次第、本格的な狩猟に移るとのことだった。
これでまたうまい肉にありつける、ということもありメンバーも楽しみにしている空気を感じるが、野生の熊はそもそも銃でしか対抗できない相手だ。それを考えると、楽しみだけではなく、保安官に何か援助を考えないといけないな。
ジェーンは結局なじむ様子はなかったが、最後にありがととは言っていたから、メンバーに悪い印象はないようだ。それが救いかもしれないな。
明日は偵察のため、早めに出なければいけない。もう寝るとしよう。
百八十日目終わり
レポートNo.26
井門圭司
ジャイアントスパイダーの処理は順調だな。皆もだいぶ慣れていて、危険な感じはしねぇ。が、まぁ油断は禁物だな。なんだかんだで俺たちを苦しめてきた奴らだ。
保安官さんが戻ってきて、ジェーンを連れて帰って行った。何とも扱いづらい奴だったな。まぁ、放浪者さんの接し方を見るに、なんかあった奴なんだろう。
保安官さんはこれから本格的な熊の狩猟に行くらしい。うまい肉が食える可能性はうれしいが、熊はあぶねえし、それが心配だな。そんなへまする人じゃねぇとは思うが。
明日は放浪者さんと佐原が偵察に行くから、休憩所とかの確認がメインになりそうだな。可能ならゾンビも処理を進めねぇと。
乙!
対蜘蛛戦のダイスは安定してるようだな
ここらでゾンビ急奇襲辺りに注意しておきたいところ
百八十一日目
佐原と巣の偵察に向かう。巣の状況に変化はないが、以前より侵入者に対してのジャイアントスパイダーの反応が、過剰になっている印象を受ける。やつらも襲われているという認識は、間違いなくあるという事だろう。
休憩として入った建物の中は、仮設として設置されたのか、何かの仮司令所のような場所になっていた。
弾薬などの物資はほとんどなかったが、作戦要綱のようなものが置いてあり、当時のどのような計画を立てているかを確認することができた。
その中に物資保管している場所や、市民の避難場所などの情報が記されていた。今後の探索場所として有用な情報になるはずだ。
(以前見た資料と同じ赤松湖フリーランドの記載もある。避難者達がそこに向かったのは、間違いなさそうだ)
今日はちょっとしたトラブルが起きた。といっても、ただの佐原のドジで、建物の間を移動しているときに、転んで勢いよく後頭部を打っていた。とりあえずはたんこぶが出たぐらいだが、一之瀬の診断も場所が場所なので、明日また診てから判断したいとのことだ。
巣の状況は変わりはないのは幸いだ。あとはこの処理を進めて、ジャイアントスパイダーをこの地域から抹消しないとな。
百八十一日目終わり
一之瀬DIARY FEB.19
今日は佐原さんが負傷した。とはいっても、戦闘での負傷ではなく、転倒して後頭部を打っただけらしい。感染の心配はなくていいけれど、打ったところがところだけに心配だ。
認識している症状も診断した結果も、打撲だけで間違いはなさそうだけど。打った後に普段との様子と違うところがないかは気にしないと、何かあったじゃ遅いから。
足の調子は悪く無くなってきた。ある程度はくっついてきてる感じがする。そろそろ本格的にリハビリ的なものをすべきか、骨がどういう状況か見れないから判断できないでいる。もう少し、様子を見ようかな。
乙!
次は何が起こるというのだろうか
>>679
むしろいつも何か起きてる気がする
百八十二日目
ジャイアントスパイダーの処理はそろそろ終わりに向かっている。残りは本陣であろう巣と、少し離れた巣を残すのみ。油断さえしなければ、このエリアから奴らを追い払うことができる。
今日の処理については四匹だけ。数が減っているというのもあるだろうが、あまり良い数字とはいいがたい。明日は本陣以外で残った巣を処理することを考えていたから、内部の奴らがあまり削れていない可能性が高いな。
佐原は特に怪我が長引いたという様子はなく、元気だった。まぁ、奴はよくわからないテンションのせいで、わかりづらいということがなければの話だが。
今日、スライムがどこから拾ってきたのか。おもちゃのバットを持って振っていた。「スラ」と書いて、自分のものだと主張していた。しかし、自分の名前がスラだと思っているのかもしれないな。となると、そういった記憶も、なくなったのだろう。本当にそういう意味では、すでに人間ではなくなってしまったのだな。いや、人間という意識がないほうが、気楽なのかもしれない。
佐原は気にする正確ではないが、見た目はすでに人間からは離れている。覚は姿かたちこそ人間だが、人間にはない能力を持ってしまった。
……、今更だな。世界は当の昔に狂っているのに、狂った世界、なんて思うのは。
百八十二日目終わり
【とある日】
神はいない。
我々は救われない。
神は見捨てた。
我々は死ぬしかない。
神はいない、神はいない、神はいない、神は
「………」クシャクシャ
「放浪者さん、どうしましたその紙に何かあったのですか?」
「…、くだらないことが書いてあった」
「それならいいんですけど…」
「…、見捨てられたなら、自分が救えばいい」
「え? どういう意味ですか?」
「…、俺達はそういう風にしか、立ち向かえない。そういう意味だ」
「……」
「…、気にするな」
「よくはわかりませんけど。でも、正しくはないと思います」
「…、なんだ?」
「見捨てられたなら、皆が救えばいい。そう思いますよ」
「…、そうだな」
「ふふ、行きましょう」
「あぁ、行こう」
スラちゃん可愛すぎるだろマジ一緒に暮らしたい
よし、攫おう
真面目な話、協力しないと乗り切れないし
強打者の意を表す「スラッガー」の語源である
寿良(すら)とかのちょっと変わった名前だった可能性も
百八十三日目
本日で本陣以外の巣は、すべて処理できたはずだ。これから奴らと最終処理に向かい、下準備を進めていかなければな。
巣の中は相変わらず厄介で、今回は建物内部が把握できていなかったからなおさらだ。蜘蛛の巣でこちらが視界が遮られていても、奴らは熱で感知してくる。地の利や持っている能力を合わせても、こちらはどうしても不利にしかならない。本陣はさらにこれ以上と考えると、少し気分がめいる。
最近WWPと思われる連中の活動も見ないし、いっそのこと火で焼き払うという方法も考えてはいるものの。ここのところ、WWPとやり合った保安官達のことを考えると、やはり何らかの集団が行動しているという形跡が残るのは、あまりいいとはいいがたいだろうな。それに、本陣の処理をして、残党処理もきっちりできれば、もうジャイアントスパイダーに関わることもないだろうしな。
山中さんが本陣処理に当たり、一部だけ回収できた間取り図を基にいろいろ考えを巡らせているようだ。彼女のアドバイスは的確だから、期待できるだろうな。
後はしばらくの間中のディフェンダーをおびき寄せて数を減らし、突入という段取りになりそうだ。
そろそろ奴らとも決着をつけないとな。
百八十三日目終わり
2月21日
ジャイアントスパイダーの本陣突入準備は整った。後は、いかに安全性を高めながら、処理を進めることができるか考えなければ。
突入前にディフェンダーの数を減らすのは当然として、内部が入った時が焦点になる。斎場のホールのような場所らしく、細かな通路はないが、身を隠せるところも少ない。蜘蛛の糸の対策をどうするかが、問題になってくる。
一気に突入せず、1フロア1フロア時間をかけて制圧するのが妥当だろう。
後は放浪者が考えている女王のような存在。やはり巣の出入り口にしている場所から奥へいるのは確かだろう。そうなると、それらしい場所がある。そこへの突入は最後にすべきだろう。恐らく、ほかのジャイアントスパイダーよりも強力な存在である可能性は高い。
まだ下準備の時間はあるが、今ある情報だけでも、有効な方法を考え出しておかなければ。
山中沙奈 記す
皮肉にも、人類種の逞しさを輝かせる怪物共
>>690
ある意味、淘汰されてこなかった人類の自浄作用なのかもねぇ。
んなこと考えるのは、また人間だけか。
百八十四日目
本陣周囲にいるディフェンダーを含めたジャイアントスパイダーの処理を進めていく。やはり、本陣付近という事もあり、かなり数も多く、処理数も今までで最多の15匹だ。一時、1組3匹の2組に挟み撃ちにあった時は、被害を覚悟したものの全員無傷で済んだことは、運がいいことだ。今後こんな幸運はないと、更に気を引き締めなければな。
本陣の巣はそれなりに広い。人を集まるための場所ということだから、今までの巣よりも細かな部屋数はなく、広い空間が多いということになる。恐らく今までの巣の中で繁殖しやすい場所が多いはずだろう。そうなればこのジャイアントスパイダーの数も、納得はできるな。
となると、ベースとしての処理数は9匹ぐらいには引き上げるべきかもしれないな。ここまできてしくじるわけにも、被害を出すわけにもいかない。
丸坊主(でもなくなってきたな)がやってきて、覚が話があるという事で会いに行くと、何者かが都市周辺にやってきているという話だった。
具体的には距離が遠すぎて、目的なども一切不明。ただ、今まで自分たちが遭遇したり覚が感知していたのとは、違う存在とのことだ。念のため、警備班には警戒レベルを引き上げて、拳銃程度の武装をするように通達。合わせて保安官にも連絡しておいた。
問題はその存在がWWP絡みで、保安官のことを知っている場合だな。なにせあの格好の奴が何人も生きて、同じ戦闘能力を持っているわけがないし。たぶん、すぐわかるだろう。下手に動くなとは言っといたが、不安要素だ。
百八十四日目終わり
レポートNo.27
井門圭司
今日はやばかったな、今まで処理してきたのがかわいいぐらいに、ジャイアントスパイダーはわらわら出てきやがった。
何より厳しかったのは、3匹ずつ左右から奴らが挟み撃ちの形で強襲してきた時だ。誰かがやられる覚悟をしたが、放浪者さんが飛んでくる蜘蛛の糸を、すんでで避けながら突っ込んでいき、1匹処理できたから布陣が崩れて突入できたとはいえ、無茶するよな。
しかし、そういうところを見てると、放浪者さんもなんか変異してんじゃねぇかって気も、たまにしてくる。時折、考えられない反射で攻撃を避けたり、反撃したりんだし。
つっても、研究所にある検査で引っかかってるわけじゃねぇなら、純粋にこの世界に適用がすげぇ早いってだけか。そうだとは思うけどさ。
2/22 担当三間 朝
本日も異常なし!
スライムが楽しそうにバットを振り回してるぐらいだなぁ
担当蒲谷 昼
巣の処理ももうそろそろ終わるらしいね。
しかし、大分暖かくなってきた。
担当浜村 夜
まーたなんかきたみたいね。
この拠点に欲しいのは、のんびりとできる時間だっていうのに。
敵か味方か、謎の気配
唐突だけど、>>1はplants vs zombiesってのもやった事あんのかな?
>>695
何が怖いって作者も知らないっていうね(ダイス様のご意志です)
>>696
やったことはないなぁ。プレイ動画は見たけどディフェンスゲーだよね。
面白そうではあったけど。そろそろ真面目にPC買う金でも貯めるかな。
百八十五日目
今日のディフェンダー処理は少し厄介だった。どうも、本陣の巣にいる奴らは、今まで処理したディフェンダーよりも上手というか、狩り慣れをしている雰囲気がある。見た目はあまり変わりないが、とりあえずガーディアンとでも呼ぶとしよう。
ガーディアンの攻撃は、以前よりも強烈だ。時折明後日の方向に飛んでいくことがあったクモの糸が、動きを狙いすましたかのように飛んでくる。そのせいで井門がクモの糸にからめとられ、危うく食い殺されるところだった。
(きわどいところを、脳天にナイフを突き刺せる冷静さは奴の流石といえるところだな)
井門については引きずられた時の擦り傷ぐらいで、大したものではないらしい。明日も処理を継続する予定だが、参加させるかは状態を見てからだな。恐らくは大丈夫だろうが。
処理自体は井門の負傷もあったので、6匹で留まった。むしろ、負傷者が出たのにこの数字まで処理できたのだから、御の字だろう。
覚の言う気配は、都市部中央エリアに入って行ったとのことだ。ゾンビが密集するエリアの中を、動き回っているらしい。もしかするとゾンビの変異体か、新しい種の生き物なのか。なんにせよいい兆候とは言えなさそうだな。
ただ、覚がいうには、意志があるらしい。だから、もしかすれば対話できるかもしれない。そう願いたいものだがね。
百八十五日目終わり
一之瀬DIARY FEB.23
今日は井門さんが負傷した。擦過傷と切り傷がいくつか。化け物に攻撃を受けた形跡はなかったから、感染の恐れはないかな。洗浄も早めにできたから、何らかの感染症が起こらないとも思う。
なんだか、こうやって処置するのも慣れてきたかな。実地研修程度の経験しかないから、時折すごく不安になる。でも、やれないなんて言えない。私にしか、できないことだから。
井門さんには明日は処理に行く前に、必ず私のところに来るよう伝えてある。問題ないとは思うけど、それで危険な場所に行かせるわけにはいかない。
早く自分も、皆と行動できるように頑張らないと。
乙!
さて、ダイス様がもたらしたいのは善意か悪意か半端者か
井門危ないなぁ
いや井門だから咄嗟に反撃して抜け出せたんだろうけどクローゾンビのときといい妙な運の悪さが怖い
百八十六日目
さて、どこから書くべきか。いつも通り、今日の流れを書いていくべきだな。
井門の怪我は問題なく、4人でガーディアンの処理へと向かった。昨日の件もあったからか、全員にピリッとした気配が漂い、それが良かったからか今日は12匹のガーディアンを処理することに成功した。
さて、そこからが問題か。覚の話もあったので、処理は早めに切り上げ、ほか3名に休憩所等の今まで確保してきたエリアの点検と補修を指示して、都市中央エリアの様子を覗いてきた。
覚の情報を元に意識を感じたという場所に行くと、一人の、それこそ子供がいた。いや、それ自体もどこか何か違う気もするのだが。
屋上から遠巻きに様子を見ていたが、何かを探している様子で、後ろから近づいてくるゾンビに気づいていなかった。急いでファントムで援護しようと構えると、もはや手が届きそうな位置で子供は振り向き。腕でゾンビを貫いた。それも、刃状に変形させた腕で、だ。
その腕はゾンビを切り裂いた後、通常の人間と同じ腕に戻り、子供はまた何かを探すように建物の奥へと入っていき、俺はそこでその場を離れることにした。
人間が腕を変形して、攻撃を加える。なんてことは出来ない。確実に言えるのは、ミュータント。何かを探す動きからして、頭は働いていると思っていい。
腕だけの変形だったが、もしかしたら全身変形することが可能かもしれないと思うと、あの子供という姿も性別も、すべて擬似かもしれないな。
そうなると、もし俺たちの存在に姿に気づいて、成り変わられる可能性が怖いな。人間と同レベルの知能を有していないことを祈る。
百八十六日目
2月24日
放浪者から新たな脅威と思われる存在について、話を聞く。覚ちゃんが感じていた気配を探しに行ったところ、高度な擬態能力を持つミュータントがいたとのことだ。
変形した部位はあくまで腕だけであり、全身ができるかはわからない。と、前置きはあったものの、もしそれができるとすれば、我々の誰かになってしまうかもしれないことを意味する。これほど脅威なことはないだろう。知らないうちに、危険が中に入り込むということなのだから。
もちろん、それらは可能性の話であり、そこまでの存在ではないのかもしれない。だが、十分に脅威足りえるという事には変わりはない。
ジャイアントスパイダーの件も終わりが見えてきているというのに、新たな問題が続くとなると、気がめいる。すぐに拠点や我々に気づくことはないだろうが、より一層の警戒が必要になってきたのは、確かだ。
山中沙奈 記す
子供の姿が擬態だとしたら放浪者達が見てることに気付いているということ? こわいな
ジョジョ4部だっけ?の宇宙人君みたいな?
液体金属タイプのターミネーター思い出したわ……
変形も再生も自由自在だったらどうやって倒すんだろうね
この世界に限らず溶鉱炉や火口ってそこらへんにあるようなもんじゃないし
>>707
プルプル
とにかく、何かを探す様にというのが気にかかる。何かというのも探す理由も
井門氏は実力にちょっとの運が+されてる感じがするな。不遇と言うよりは世界が試練をぶつけて来てる様に思える
>>705
放浪者たちに気づいているかどうかは、まぁ不明かな
>>706
イカサイになろう
>>707-708
さぁ、スライム溶液を準備するんだ
あれは厄介だからねぇ。ぶっちゃけどこにCPUやらいれてるんだという疑問もあるが。
>>709
何を探してるのかねぇ。
そうも言えるね。まぁ、世界=ダイス様になっちゃうんだけど。
百八十七日目
本日で最後のガーディアン処理は最後となる。処理数自体は6体と数が少ないのが気がかりだが、これ以上クモどもと戯れている余裕はない。明日は本陣の巣に殴り込み、卵を産む女王を処理し、ジャイアントスパイダーを根絶やしにする。
確かに少々急いでいる感じは否めない。やはり昨日見つけたミュータントの存在だろうな。戦闘力の高さも当然ながら、擬態するかもしれないという可能性が、かなり厄介な状況だ。
そのミュータントと今のジャイアントスパイダーの件が、一緒に対応しなければならない。そんな事態になれば誰かが犠牲になる可能性は十分にある。だからこそ、ジャイアントスパイダーの件は、危うさはあるものの、終わらせられる状態ある。確実性がないのは、本来問題なのだが俺らにそんな余裕なんてないからな。選ぶ、なんていう自由はない。
後は、井門が長く使い続けていたナイフが壊れてしまった。回収していた物資の中に、似たような軍用のナイフがあったので大した問題ではないが、どうも最近奴はついてないらしいな。明日は少し気をかけたほうがいいかもしれない。
さて、明日が本番だ。体を休めるとしよう。
百八十七日目終わり
2/25 担当浜村 朝
なーんか、変な空気なのよね。うまくは言えないけど。
クモの処理はうまくいってないのかしら。
担当三間 昼
この間、井門さんがケガしたのと、変な気配の話がありましたから、それじゃないですかね。
しかし、人間なのかなぁ。人間じゃないなら、やっぱり化け物なのかな…。
担当蒲谷 夜
もし、人間じゃないとするなら、きっと佐原君や覚ちゃんみたいなミュータントになるかな。
(スライムはそもそも人間だったかもわからないし)
問題は、友好的じゃなかった。という場合なんだけどね。
メタモル君が友好的じゃなかった場合、アリスさんに話をすればあらゆる道具・兵器で動きを止めてくれるかも知れない
>>713
アリスはやっぱりどこぞの装備したまえさんなのかな。
百八十八日目
いろいろとあった。とにかく、クモ退治自体はこれで終わりだ。明日からはまた、通常のゾンビ処理と商業区へ向かう経路の確保を進めなければならない。
本陣の巣は、それこそ今までの集大成と言っていい戦いだった。処理しても処理しても湧き出るガーディアンに、それこそ無限なのではないか、そんな疑問さえ浮かぶ量だった。前の処理が甘かったというのは認めるが、それでもここのところの処理数を合計しても、多かった。
王女と呼んでいたそいつは、やはりいた。正直、想像していたよりも巨体だった。デカすぎて、建物を壊さないと外に出ることができないぐらいのサイズだった。
女王自体の戦闘能力は、まったくといって皆無だった。動きがそもそも鈍いのに、建物の狭さが相まって動けないのと同じだった。
ただ、そうだな。あまり喜べないというか。仕方のないことだと割り切れないところがある。どうも、元人間だったようだ。それらしい日記も見つかってる。
終わったというのに、空しいというのも、なんだか久しぶりだな。今日は、とりあえず眠るとしよう。
百八十八日目終わり
なんとか逃げ込んだけれど、お腹の赤ちゃんが心配。これからどうしよう。
水道が生きてる、水は大丈夫。飲んで少しだけ落ち着く。
少し、体が重い。
視界がおかしい。何か赤い光みたいなのが見える。赤ちゃんがいるのに、病気だなんて…。
赤い光。これ、熱だわ。私の目は、熱が見えるようになってる。でも、なんで。
体が。痛い。誰か。
なんで、糸が出てくるの? どうなってるの? 私は。
たくさん、たくさんの、卵。あは、あはははは。
私の子供たちがかえる。かわいいかわいい我が子たち。
我が子達が腐った人間を持ってくる。皆で食べた。
ここに、私たちの楽園を。私の子供が、平和に繁殖できる楽園を。
手帳はこれ以上記載はない。
これは......
なんとも......
随分と、歪んだ奇跡だ
人型のゾンビよりよほどエグく感じるのはなんでだろう……
オトウトノカタキヲトルノデスさんがよぎった
>>717
うん
>>718
奇跡に意志はないからね
>>719
ゾンビはまだ人の姿だからじゃないかな
>>720
ネタは調べたが、ゲームやったことなくてな。とりあえず
ダイジョウブダ、モンダイナイ
皆気づいてるかとは思いますが、女王はつまり、ミュータントだったってことです。
遺伝子的にも滅茶苦茶になって、クモをベースにして人間の特質が混ざった新種を産む存在になり、当人も、もはや人間としての意識は手放してましたが。
覚が来るのが遅くて良かったのかもしれないな
さあ、変態(生物学)だ
百八十九日目
気分は最悪だったがジャイアントスパイダーの残党狩りと、卵の処理を行う。
元人間の女王から産まれている、途中からそう考えるのはやめた。そもそも、ゾンビなんていう存在を数えられないほど処理してきたのに、それで躊躇するのはあまりにも今更すぎる。
残党はやはりまだいる。卵を持つ奴はいないから、繁殖の恐れは今のところはない。女王が子供に卵を持たせて逃がす、そんな知能がまだ残っていなければだが。
卵自体も本陣の巣にまだまだあった。かえる前に処理しているが、建物内の細かなところも見ていかなければならないだろうな。
とりあえず、明日はそろそろ流れて来るであろうゾンビに備え、この区域にバリケードを使って隔離する。その後、時間が余れば卵の探索を行うことになるだろう。
女王の件は、俺と山中さんだけの共有事項にしている。明らかにミュータント化が理由な上、それがこんな脅威になったこと、何よりそれでミュータント化している仲間と他の仲間の確執は、恐れるべき事態だからな。
(まぁ、覚には隠しようはないが。理由もわかる奴だから大丈夫だろう)
とりあえず、バリケードの敷設次第、ジャイアントスパイダーの件は終了だ。後は、定期的にジャイアントスパイダーがいないか、偵察をするぐらいか。
後は本当に後回しになってしまった、商業区へのルート開拓を進めて行かなければな。後は休憩所周りもだ、ジャイアントスパイダーの処理の時も、定期的に点検はしていたが、元々量が多い場所で、確保しているとは言い難い状態だ。こちらもどうにかしなければな、折角のガソリンスタンドもあらためて再確保だ。
やっと終わったと思ったら、まだまだやらなければいけないことが沢山か。本当に頭が痛い。そろそろシェルターなり例のテーマパークなりも、探索したいしな。
まぁいい、とりあえずジャイアントスパイダーだな。それを終わらせてからだ。
百八十九日目終わり
2月27日
ジャイアントスパイダーの処理は継続中だ。しかし、気分は浮かない。知らずとはいえ、今回我々が相手をしたのは、ミュータント、元人間だった。
そのミュータントから産まれた子も、人間であったとは言えない。子は、そのミュータントが変異した後の、変異種として生まれ、それを確立した存在になるのだから。
しかし、もしあの女王が、仮に人間としての意識があったとしたら、次々に産まれてくる人間以外の子に、何を思ったのだろう。いやそれこそ、人間の意識を手放していた方がある精神衛生から見て良かったに違いなく、彼女もそうだったに違いない。起きたことがあまりにも残酷であり、そのまま受け入れられるものではないのは、想像に難くない。
放浪者とも話し合い、このことは我々だけの情報として、取り扱うことにした。我々自体、ミュータントを仲間として活動している。知らせることで諍いが起こるぐらいなら、あくまで蜘蛛からの突然変異として扱った方が無難だからだ。
覚ちゃんがこの場合問題になるが、彼女は聡明な娘だ。理解してくれるだろう。
明日はジャイアントスパイダーが支配していた周辺のバリケード敷設だ。物資を確認次第眠るとする。
山中沙奈 記す
2/27 担当三間 朝
クモの件終わったのに、放浪者さんは難しい顔してる
まだ何かあるのかな?
担当蒲谷 昼
クモは元々イレギュラーな事態だったからね
これから本来すべきことを考えると、浮かれられないんじゃないかな
担当浜村 夜
なんだかんだで1ヶ月ぐらいかかったわね
そろそろ畑の拡張した方がいいかも
ここまで寝落ち分、本日分はまた後で
ふっ、いくら変態と言えども悪魔城TASの動きには敵うまい
>>729
まぁ、TASそのものが変態だからなぁ
百九十日目
頭が混乱している。いろいろなことが、また起こりすぎて理解が少し追いついていない。
今日もジャイアントスパイダーの後処理を済ませて戻り、拠点で今後の活動について山中さんと相談していた。すると警備していた蒲谷さんが慌ててやってきて、子供が向かってきてる報告にきた。
すぐになんであるか、理解した俺は全員身を隠すように指示した後、子供の様子を窺う。やはり何かを探しているのか、いろいろな建物に入ったり出たりを繰り返した後、拠点のバリケード前にやってきた。
誰かいるのかと、流暢な言葉で聞いてくる。出ていくかを考えあぐねていると、誰もいないなら入るぞと言ってバリケードをよじ登ってくるのを見て、慌てて下に降りる。
対峙した子供は、なんだいるじゃないかと、怒った様子で言い、私の名前は藍というぞ。お前は何だと聞かれ、放浪者と答えると変わった名前だなと返した。
覚に確認するため、待つように指示して話を聞く。どうも、ミュータントと同じらしく読み取れないところはあるが、悪い相手ではないらしいということで、応接間に通して話す、そこでの話は想像したこととまったく違った。
藍と名乗る子供は、ミュータントでも、人間でもない。ホムンクルスと言われる生き物だった。そして藍を生み出したのは、あのWWPだった。
元々のベースは人間で、そこから不死性を高める為に、自己再生などができる生命を作る。それが藍を生み出したプロジェクトらしい。
そして、藍ははぐれた研究メンバーを探していること、育ててくれたそのプロジェクトの主任を殺した相手に仇討ちをするために、移動しているということだ。
今は手がかりを元に、研究メンバーが避難したと言われる場所に向かっているそうだ。
久し振りに人間と話したんだぞと、嬉しそうに話す藍は非常に無邪気ではあったが、すべて信頼に出来るかはわからない。ヤツがWWPの指示の下で動いていない保証はない。
覚もすべて見通せている訳ではないのは不安だが、俺との話の間に嘘をついてないと言っていた。とりあえず信じてはみよう。
どういう訳か、スライムと意志疎通が出来たらしく、今も仲良くおしゃべりしているようだ。少なくとも、演技には見えはしないが。
百九十日目終わり
まさか保安官が殺した相手の中に主任が...?
だとしたらヤヴァイ
スライムが懐柔してくれるに違いない(願望)
「…それで、アイといったか」
「そうだぞ。藍色の藍と書くんだぞ」
「…そうか、藍。ここは簡単に言うと生存者が集まって出来たコミュニティーだ」
「ふんふん。自分もこういう場所をいろいろ見てきたぞ」
「…それはいつからの話だ?」
「………、自分が居た場所が襲われてからだから、3ヶ月ぐらい前になると思うぞ」
「…、その場所は?」
「研究所だぞ。WWPというとこが、えと、運営しててそこで私は生まれたんだ」
「…、生まれた?」
「私はホムンクルスと言うらしいぞ」
「人間ではないのか?」
「んん…、ホムンクルスなんだぞと、皆に言われてよくわからないぞ。人間が元で生み出されたと言ってたぞ」
「……、藍。この間、実は君を見かけていたんだが」
「なんだ、話しかけてくれて良かったんだぞ」
「あの変形は、君が生み出された存在だから、出来るのか?」
「そうだぞ。手足と体の表面を自由に変えられるぞ。えっと、死なないよう身体の再生力を高めるために研究して生み出されたのが自分なんだぞ」
「…、そうか。WWPについては、何を知っている?」
「何も知らないぞ。そもそもそいつらが、自分達を襲ってきたんだぞ…」
「襲ってきた?」
「わかんないけど、皆自分が目的だろうって言ったぞ。皆自分を逃がして、皆もうまく逃げ出せたらあそこに行くって言ってたから向かってたんだぞ」
「…、そうか」
「……、だから早く、皆に会って、お父様の仇を探して倒すんだぞ」
「…、お父様?」
「自分を生み出してくれた人だぞ。皆主任て呼んでて、でも自分にはお父様だからそう呼んでるぞ」
「なるほどな」
「今日は疲れたから、ここで休んでいいか?」
「あぁ、構わない。規則で見張りはつけるが、構わないか?」
「それでそちらの気が済むなら構わないぞ」
「助かる、それ以外は基本自由だ。物資の使用は断りを入れてくれ」
「わかったぞ」
録音がここで終わっている
【共鳴】
「なかなかいい場所なんだぞ」
「(あれ、新しい人だ~)」プルプル
「うん? お前はあつが言っていたスライムか」
「(そうだよ~)」ポニョポニョ
「自分は藍と言うんだぞ。話せないと聞いていたが、話せるじゃないか」
「(そういえば、藍ちゃんは聞こえるね~)」プルプル
「なんと。ほかの奴らは聞こえないのか?」
「(覚ちゃんなら聞こえるみたい~)」ホニャホニャ
「誰だそいつは。まぁいい、お前は変形出来るのか?」
「(変形? この間寝たら足が増えてたよ~)」パタパタ
「ふむ、自由自在じゃないんだな」
「(藍ちゃんは自由に出来るの~?)」キョトン
「出来るぞ」エヘン
「(すご~い)」プルプル
「私はスゴいんだぞ!」
「(藍ちゃん遊ぼ~)」
「遊ぶ。わかったぞ、何をする?」
「(バドミントン!)」
「よくは知らないが、やるぞ」
「(わ~い)」
>>732-733
実はこんな感じです。
ある意味懐柔したかもしれない。
話せる人が来てよかったね!
ふむ、何はともあれ直接敵対の意思を持たないならまだ敵じゃないね
人間に擬態して能動的に人を襲うタイプなら本当にヤバかったぜ……
それにスラちゃんとも仲良くしてくれてるみたいで良かった
乙!
単にWWPの別派閥に襲われたんなら、保安官とかにも恨みは無さそうね
強力な知り合い程度で収まって一安心
だぞっ娘いいねえ
>>737
話すと言うより、念波的な何か
>>738
敵対するかは、改めて言うとダイス次第だからねぇ
後々擬態タイプの変異体なり、ミュータントなりはでるかもねぇ。
スライムと生物分類が近いから、仲良しになりました
>>739
WWPは組織として大きいからね。いろいろあるのさ
>>740
ぶっちゃけ、娘とも子とも言えなかったり。性別無いし
「コホン、野木だ。今回WWPについて説明するため、ある程度内情を知る私が呼び出された」
「前置きをするとWWPは、日本、東南アジア、アメリカ、カナダが共同体となったU.S.A.U(United States to Asian Union)が共同出資して設立された研究機関だ」
「今回登場した藍、また以前名前だけ出たフェンリルのような存在を生み出した、様々なプロジェクトが発足された」
「WWPが一枚岩になれなかったのは、この多様なプロジェクトがあったせいもある。各部門、そして各々プロジェクトが予算を確保するため、躍起になっていた」
「今回説明するのは、藍が生み出された計画、HP(ホムンクルス計画)についてだ」
「HPの大元に当たる計画が、FMP(フランケンシュタインの怪物計画)という名称だった」
「地球上の生命の優秀な部分を組み合わせた混合生物(キメラ)を、一から創造するという壮大な計画だった。しかし、ベースもなく生命を生み出すことは当然困難を極めた」
「出来上がるのは出来損ないばかりで、人員にも被害を出したこの計画は、最終的にそのノウハウを別に派生した計画に吸収され、FMP自体は閉鎖を余儀なくされた」
「さて、本題のHPについての目的は、即席でかつ優秀な人間の兵士を作ること。戦闘により欠けた戦力を穴埋めする為の兵士。と言うわけだ」
「当然、非人道的な内容の為、一部の人間しか知らない。説明している自分も、作中では噂程度にしか聞いていない」
「HP自体も中身は多岐にわたる。藍を生み出した不死性を追求したり、とにかく数の量産に特化を追求したり、人体強化を目的にしたりと、ある意味ではFMPの後任と言える計画だ」
「もちろん特殊性をもったホムンクルスは、かなり希少な存在だ。藍も当然そうなる」
「また、ホムンクルス自体は、クローンではない。一から生み出し急激に成長させて、成体とした後兵士として戦地に送り込む。もちろん戦闘に特化した肉体に改造を施してだ」
「HPに関して簡単な説明をすると以上になる。細かな部分は追々説明されるだろうが、この計画自体もWWPの一部にすぎない」
「WWPの闇は、まだまだ深い」
百九十一日目
今後の相談と、藍について報告するため、研究所に戻る。もちろん、覚に危険性はないと確認をしてもらってだ。
野木は早速頭を抱えていた。話を聞いて当然だとは思ったが、WWP内でもなかなかに機密性の高い計画の結果が藍なのだ。連中も藍を追っていると考えて間違いない。その意味でも危険な存在なのだ。
とはいえ、藍には目的があり長居するわけではないと説明する。藍の探している研究メンバーが避難した場所を、エクスに探して貰えないかという相談をする。野木はすぐに出て行ってもらうべきだといったが、もし仮にWWPに捕まり、藍が量産される方が厄介だろうと言うと、それも考えられないことではないがと言葉を詰まらせていた。
藍の驚異はあの時の簡単な戦闘の状況を見るだけで想像できる上、擬態による変装も可能。もし敵対するとなり、もし藍のような存在が多数生み出されたら、我々には対抗手段はない。だからこそ藍に協力する意味はあるとだろう。
久しぶりにアリスに会いに行くと、やっときたねと出迎えてくれた。何か新しいシールドシューターでも出来たかと聞くと、それとは違うけど強力な兵器よと言われその後についていく。
屋上に着くと、見慣れた事がない装置が設置されていた。何かと聞くと、この間持ってきた戦車の弾の発射機構だという。研究所自体の防衛力が低いし、作ってみたのと自慢気に言われたが、確かに俺達みたいな人員がいないのだからいいかもしれないな。
その内、拠点に設置できる同じ装置も作るから期待しててねと言われ、頷く。今後戦車の弾が回収できる機会があれば、積極的に出来るな。拠点や研究所自体の防衛力が高まるにこしたことはないのだから。
こういうものが作れるのであれば、まだまだ拠点の施設の幅も広がりそうだな。
百九十一日目終わり
一之瀬DIARY MAR.1
うん。足は大体くっついたみたい。補助器具でもあれば歩くのは問題なさそう。後少しだけ様子を見て、リハビリしたら現場復帰できるかな。
なんでもクモの処理も終わったみたいだし、次の活動に早めに参加できればいいな。
でもあわてちゃダメだよね。もし下手に悪化させたら、歩くことさえ出来なくなる。それは、この世界じゃ死を意味するから。ガマン。
【邂逅3】
「ここも研究所なんだな。自分が居た研究所の方がスゴかったぞ」
「あれ? あなたは誰かナ」
「自分は藍と言うぞ。お前はなんと言うんだ?」
「アリスよ。よろしくネ」
「お前も研究者なのか?」
「そうヨ。藍ちゃんは?」
「ホムンクルスだぞ」
「ホムンクルス?」
「そうだぞ。お父様が生み出した最高傑作が自分だぞ!」
「え……、ちょっとついてきてもらっていいかナ?」
「うん? どこに行くんだぞ?」
「ちょっと調べたい事があってネ」
「わかったぞ! どこに行くんだぞ?」
「うん、私の研究所――」
「…、アリス」
「あ、放浪者」
「……、その子は別に用がある」
「そうなノ…」
「? ついて行かなくていいのか」
「藍、お前が探してる人間を調べてくれる奴に会わせる。ついて来い」
「そうなのか! 行くぞ行くぞ」
「あぁ、行こう……。それとアリス」
「な、何かナ?」
「次は怒る」
「どうしたんだぞ? 行くぞ」
「…、すまない。今行く」
「う~ん、放浪者を怒らせるのはまずいネ。今度は許可とらないとだめカ」
乙!
今回はしたたかアリスさんだったけどダメだったねww
>>746
放浪者も、その手の存在を連れてきた時は警戒してるからねぇ
百九十二日目
藍の情報を元に、エクスが藍を生み出したメンバーの潜伏先を洗い出している。すぐに見つかるものではないので、しばらくはかかるだろうなとのこと。その間、藍はうち預かりになるな。
今後の事もあり、戦車の弾の発射機構について使い方を学ぶ。手動で動かすことも出来るが、PDAを接続することでシステムの補助で標準を合わせたり、オートメーションで射撃することも可能だそうだ。これがあれば、PAAを装備した奴らや装甲が堅いブラインドのような存在にも対抗できるだろう。
問題は戦車の弾も希少品ということか。この間見つけた戦車にまだあったはずだから、回収しておかないとな。
藍を乗せて拠点に戻ると、美尋が松葉杖をついて外に出ていた。足の具合について聞くと、だいぶ治ってきたので、鈍った身体を慣らすための運動だという。無茶はしないようにいっておいた。
藍は早速仲良くなったスライムと、やいのやいの言いながら遊んでいる。それを聞きつけた丸坊主が出てきて、遊ばせろと混ざっていった。あの光景を思い出すと、拠点周りは平和になったものだな。山中さんと二人でここに来た時が、まるで何年も前のようだ。
探索メンバーが戻ってきて、ジャイアントスパイダーの後処理状況を確認する。まだいくつかの卵とジャイアントスパイダーを処理したとのこと。女王がミュータントだったという事もあり、新たにクモを生み出す存在が生まれる可能性は低くなっている。だが、油断は出来ない。可能な範囲で処理はしなければな。
藍には滞在の間、探索メンバーとして手伝いを依頼する。問題ないぞと、快く引き受けてくれた。美尋の穴はこれでだいぶ埋まるだろうな。
後は蒲谷さんと浜村さんに、発射機構の話をし、設置するならどこがいいかと相談する。浜村さんは物々しいわねと言いながら、拠点の状況を起こした図面をにらみ、蒲谷さんがここらあたりに、台座つければいけるかなと話し合っていた。どうするかは二人に任せるとしよう。
さて、明日からは本格的に本来の活動に戻る。寝るとしよう。
百九十二日目終わり
3月2日
ジャイアントスパイダーの後処理を進める。本陣の巣は探すとまだいくつかの卵があり、この調子だと他にもあるのではないかという危惧がある。それにジャイアントスパイダー自体も、まだいないわけではない。
それ以外だと商業区へのルートは、ジャイアントスパイダーの処理の影響で、区切りにしていたバリケードがいくつか破られていた。再度取り返していくとなると、今までの処理が少し元に戻された分も取り返さなければいけない。
それと同様に休憩所として確保したあたりも、バリケードが破られてゾンビが入り込んでいた。しばらくはバリケードの修復と、確保したエリアの再確保がメインになりそうだ。
藍に関しては、エクスからの情報が確認出来るまでの間、こちらに協力してもらえるようだ。強力な戦力ではあるから、非常に助かるだろう。
問題は藍自体がWWPに狙われているであろうと、いうことだ。保安官の件といい、もしかしたら奴らが接触してきそうな要因が増えてきていることが不安ではある。いずれぶつかりあう可能性は高いが、まだまだ我々はそうできるほどの余力はない。今はまだ関わりたくはない相手だ。
ようやっとジャイアントスパイダーの件も解決したのだから、しばらく何も起きないことを祈る。
山中沙奈 記す
3/1 担当三間 朝
スライムが寂しそうにしてる
藍ちゃんを待ってるのかな?
担当蒲谷 昼
やっぱり藍を待ってたのか。楽しそうだね。
戦車の弾の発射機構。つまり戦車砲か。どこにつけるのが効率的かな
担当浜村 夜
大まかな機能は聞いたけど、天井とかにつけたら反動で壊れそうね
でも下だと狙える場所が限られそうだし、う~ん
>>750の地味な訂正
×3/1
○3/2
友だちできてよかった~
乙!
ハックやらで近付き過ぎなきゃならんってのがな……
百九十三日目
今日から本格的な商業区へのルート開拓が再開となる。壊されたバリケードの復旧をしながら、また迷い込んできたゾンビの処理に追われたものの、藍の助けもあるがブランクがあったとは思えないほど順調に処理を進めることが出来た。ほとんど、ジャイアントスパイダーに襲われた当初の頃には戻せただろう。
また、コールゾンビと遭遇したが、完全に叫ばれる前に対処する事が出来た。それと合わせて、どうやらコイツは通常聞こえるあのうなり声ではなく、風邪で喉をやられた時のようなヒューヒューという音が聞こえた。叫ぶことに特化した変異体だから、恐らく声紋とやらも通常の状態とは違うのだろう。姿では見分けはつかない分、音で見分ける形になりそうだ。
時間が余ったので、ジャイアントスパイダーの後処理と、戦車の弾も回収した。後処理は一匹処理しただけで、これといった成果はないが、戦車の弾は今回は人数がいたから残った四発を全て回収した。明日にでも、浜村さんか蒲谷さんに持って行かせる予定だ。
ついでに、戦車についていた機関銃も、井門が外して持ち帰ることにした。廃棄された戦車から回収できるのはこれで以上だろう。
拠点に戻ると、浜村さんから、早速発射機構の設置位置について相談を受ける。照準の観点からして、屋根につけるのが無難だが、設置や行き来の問題がある。結局拠点向かいの塀の内側に、塀と同じ高さの台座を用意して、その場所に設置するのが良いだろうとのことだ。問題は、その台座の為の物資と、その重さと射撃時の反動に耐えられるかだな。
ジャイアントスパイダーがけりを付けたからか、物事が一気に進んでる気分だ。しかし、油断せずにやっていかなければな。
百九十三日目終わり
レポートNo.28
井門圭司
なんだか、ゾンビを相手にするのは久し振りな気がしてならねぇな。なまじキツいクモ共との日々だったから、少し生ぬるくもある、が、そう思うのが油断と放浪者さんに言われるな。
今日の収穫は、戦車についてた機関銃だ。野ざらしになってたせいか、ちょいと部品に劣化はあるが、今後代用品でも見つければ十分使えるだろ。そもそも弾薬はないから先の話だろうけど。
これが話に聞いた、戦車砲と併用できりゃ、拠点の防御力はかなり高くなるだろうな。そうなりゃ探索組も気兼ねなく探索できるしな。
一ノ瀬はだいぶ治ってきたらしい。今日もリハビリで松葉杖を使って運動してた。俺のせいであぁなったのもあって、手伝った。早く良くなるといいんだが。
【技術】
「おめぇら、新しい発射機構の製造にかかるぞぉ」
『う~っす』
「しかし、戦いを否定してた俺らが、こういうのを作ることになるたぁな」
「皮肉だよなぁ。今はこれがないと、ほんとに危険なんだからよ」
「ちゃんと使われる技術なら、作った意味はある。使う奴が間違った使い方をしないとわかってるだけ、マシさ」
「………俺ら裏方はこういうことでしか、外の連中の手助けできねぇ。やるぞ」
『おう』
【決戦】
「負けないんだぞ」
「(私も~)」プルプル
「サーブいくぞ!」シパン
「(え~い)」シパプルン
「てい!」シパン
「(あ~、危ない~)」シパプル
「やるな、これはどうだぞ!」ピョンシパン
「(ぬぅ、てや~)」ピョンシパン
「く、てや」ビョルンシパン
「(あ~)」ポトン
「ふっふ、1点先取だぞ」
「(腕伸ばすのずる~い)」ユーラユーラ
「ダメなのか?」キョトン
「(腕伸ばせるの藍ちゃんだけなんだから、ズルい~)」ユーラユーラ
「わかったぞ。次からは無しでやるぞ」
「(わ~い。負けないよ~)」プルプル
「自分も負けないぞ!」
>>757の技術は、お忘れかもしれませんが、研究所にいるメインでは出てきてない裏方(技術者)の方々です。
こういう人達も拠点と研究所を支えてるよという感じです
藍君?はアレか、トゥウェルブとダルシム足して2で割ったみたいな感じか?ww
スライム次繭になった時腕伸ばしそう((
>>760
スライム自体が自由なだけになんともいえぬ…。
てか、なぜ途中送信になったんや。
百九十四日目
商業区へのルート開拓は問題はない。ジャイアントスパイダーで鍛えられたメンバーに、ゾンビは物の数ではなくなりつつある。が、それは危機感を覚えなければいけないことだ。そういう慣れた感覚こそが、おそらく生存者の壁になるはずだ。今生き延びている生存者達が死ぬとすれば、その慣れに殺されていると思えるからな。その慣れた感覚の状態で、本当に厄介な変異体を相手した時に、俺たちの進化が問われるだろうな。
もともとルート自体の開拓が進んでいることもあり、予定の半分は確保できたといえるだろう。早ければ数日程度で、商業区への行き来が楽にでき、資材の搬入もできるようになるな。その資材で拠点の強化を進めれば、探索も気兼ねなくできる。もともとそれが目的だからな。
気がかりなのは、1ヶ月近くゾンビどもを放置していたことだ。これは予想だが、変異体を処理してもある程度は減るがいなくなることはない。他地域から流れてくる、ということも考えられるものの、時間を置くとゾンビ化の影響で、変異体に変わってしまっているのではないか、最近そう思うようになった。いい例がモンキーゾンビなどの、多数いる変異体の存在だ。変異しやすさは恐らくあり、サルに近い人間はモンキーゾンビになりやすく、ゾンビ化自体も徐々に何らかの変異体への移行状況なのではないかと、そんな気がする。
それとあわせて、新種の変異体もそこそこ現れるということも、理由のひとつに挙げられる。すべてのゾンビがそうなるとは思っていないが、特定のゾンビが何らかの理由で変異移行状態になり、そのゾンビの持つ特性や遺伝子のようなものによって、どの変異体になるか決定される。だから、変異体はその地域にゾンビがいなくならない限り、同様にいなくならないのではないか。
推測という域は出ていないが、突拍子のない考えだとは思っていない。なんにしても、そうであってもゾンビ処理をすることには変わりはない。やれることはやるだけだ、それが考えていない相手とやりあうことになっても。
百九十四日目終わり
3/4 担当三間 朝
クモの処理が終わっても、やることは変わらないですね。
といっても、自分が探索組に回れるわけじゃないですけど。
担当蒲谷 昼
いやいや、三間君まで探索組に回られたら警備組が大変だから。
それでなくても、警備以外でもやらなきゃいけないこともあるんだし。
担当浜村 夜
そうよ。警備組も前から人員不足なんだから。覚ちゃんとサンマが着たから良くなっただけで。
これから拠点の施設もするってなったら、ほんとにまだ人足りないのよ
変異体化とかはヌルゲーになってくると>>1がテコ入れするって仕組みだろうからなw
>>765
実は前からありまして
まぁ、ゲーム的なノリだね。特殊な存在いくら倒しても無くならない理由付けみたいな感じ
人間もほら、一発でいく奴と、時間かかる奴がいるみたいなもんです
百九十五日目
商業区のルート開拓は順調だ。やはり、美尋の欠けたところを藍が補っているのは大きい。この調子でいけるなら、予定より早くこの作業は完了できるだろう。
藍の戦闘力はやはり高い。両腕を硬質なものに変え、それでゾンビを切り裂くだけではなく、全身も硬質化できるので攻撃を受けても、そう簡単に怪我はしない。
(ただし痛いことには変わりないようだ)
怖いのは感染した場合だ。これがこのまま驚異となるとすれば、確実に避けなければならない事態。ただ、ホムンクルスは人間ではないこともあり、どの程度影響を受けるかも不明なのも怖い。
藍の性格は悪くない。まだ生まれて長くないからか、それとも研究所で箱入りしていたからか、一般教養がやや薄い。簡単な嘘にも騙されるところがあり、偉そうにしているが純真な存在と言えるだろう。今まで、よくこの世界を歩いて回れたものだと、不思議になる性格だが、恐らくそれが許される強さのおかげか。
ジャイアントスパイダーの後処理は、現在も平行している。今は、外観からで巣には見えない建物も入り、卵がないかも探している。今の所発見はない、まぁ、恐らく卵とジャイアントスパイダーはセットのはずだから、クモが居なければ卵はないと思うが。
ジャイアントスパイダーの後処理の過程で、幾らかの物資も回収出来ている。今まで出来なかった分、これらも急がないといけないか。
しかし、冬も終わりその恩恵はなくなった。奴等も移動しやすくなったのか、前よりも流れが早くなったのは間違いない。その事は注意しないとな、前よりもまた囲まれやすくなったということだ。
危険性に変わりはないが、心してかからないとな。
百九十五日目終わり
3月5日
商業区へのルート開拓は進んでいる。ルート自体は以前から計画通りだが、ゾンビの数は増えている気がする。統計をとっていないから、感覚的なものではあるので、信頼性はない。
ゾンビの処理自体は順調だ。ジャイアントスパイダーで自然に鍛えられたメンバーと、臨時メンバーの藍の戦闘力の高さもあり、ゾンビは正直なところ数が居なければ今のメンバーなら問題はないだろう。
もちろん問題なのはまだまだいる変異体だ。こればかりはゾンビと違い容易な相手ではない。しかも、最近確認したコールゾンビやクローゾンビと言った厄介なものもいる。特にクローゾンビはどの変異体よりも素早く、それにより井門さんも軽傷追っている。
可能なら、今後は写真などを撮って変異体の特徴自体を、事前に検討すべきかもしれない。うかつな先入観は当然危険だが、敵を知っておくことも重要だ。
ただ、この話をすると放浪者がまた無理をしかねない。エクスが監視カメラで、奴らの動向を見ているのだから、彼か主任に任せた方がいいかもしれない。今度依頼しておこう。
山中沙奈 記す
【兄弟姉妹】
「(お姉ちゃん!)」プルプル
「うん? 自分はお姉ちゃんじゃないぞ?」
「(スラより早く生まれたから、お姉ちゃんだよ~)」プルプル
「そうか。でも自分は女の子ではないぞ?」
「(じゃあ、お兄ちゃん?)」プルン
「性別というものがないんだぞ。だからどっちでもないぞ」
「(スラよくわかんない…)」プニュン
「スラも男の子か女の子かわからないだろう?」
「(うん~)」プルプル
「それと一緒だぞ」
「(そっか~)」プルプル
「まぁ、スラの好きに呼べばいいんだぞ」
「(じゃあお姉ちゃんにする~)」プルプル
「そうか。じゃあスラは私の家族だぞ」
「(うん!)」プルプル
【ウィスキーはお好きかな?】
「ごほっごほっ!」
「意外に飲めないんだな、ジェーン」
「保安官(シェリフ)、外国人は呑めるなんていうのは、偏見だよ…」
「わりぃな。こんな成りだが、外国人との付き合いはそんな多くない」
「そうなんだ」
「そうだ……。ジェーン」
「何?」カラン
「国には戻りたいか?」
「……、戻ってもきっと、同じ光景が待ってるだけ」
「やっぱりここ以外もこの調子か」
「ハックした情報では、そうだったよ。アフリカと中東は、わからないけど、きっと変わりないはず」コク
「そうかい……」
「ねぇ、保安官」
「なんだ?」カラン
「今日も、一緒に寝ていい?」
「かまわんさ」コク
「ありがとう」
乙!
異形の絆、今ここに
>>770
もう一人いればどっかの誓いになるかな
しかし、2スレ目も残り四分の一か。終わる気配がない
終わり?街レベルの範囲で磐石に出来たらかな?
必要生存者数は探索・拠点・研究所の人数を除いて50~100人とか
日本統一とかまでやるなら、サイコロの結果が市区町村or都道府県くらいにならないと終わらないだろうねぇ
百九十六日目
商業区へのルート開拓については、終わりの目処がたってきた。これで、商業区から安全に物資を回収して運搬できるルートが確立できる。もっとも、ルートはゾンビを分断するような形になっているから、バリケードを破られる可能性は高いが。
まぁ、しばらくは使う道だ。行き来するついでに定期的に処理するから、問題はないだろう。
今日は変わったものを拾った。元々、破られたバリケードを通るようにルートを作っていた。それはそのバリケードを再利用してルートの壁代わりにするためだ。それと合わせて、バリケードにしているエリアは、防衛のために用意された物資が残されていることも多いので、それの回収も兼ねてだ。
井門がワゴンタイプのパトカーを探索して、良いものがありましたよと言って嬉しそうに銃器を拾った。いわゆるグレネードランチャーと言われるもので、中折れ式でそこにグレネード弾を込めて撃つ。
見つけた変わったものは、それではなくそのグレネード弾だ。いわゆる爆発して殺傷するものではなく、高音と眩い光を発するものと、催涙ガスが詰まったものの二種類だ。前者はフラッシュグレネードとかいうらしく、まともに受けると、身動きすることができなくなるらしい。後者はそのままむせて目にしみるガスがまき散らされる。ガスは、ゾンビ共に効くのかはわからないが、視覚に影響があるフラッシュグレネードは効果はあるだろう。
それに、今後WWPとやり合うとすれば、この二種はかなり有効に使えるだろう。そもそも暴徒、生きた人間用の弾だからな。後は、本当のグレネード弾も手に入ればそれも使えるようになった訳だ。順調だな。
後はエクスが野菜の運搬がてら、藍を生んだ研究メンバーの行方の進捗状況を報告に来たが、かんばしくはないらしい。WWPから身を隠しているのもあるのか、なかなか尻尾を掴めないようだ。
今日は久しぶりの新鮮な野菜でのスープを堪能した。やはり、インスタントものとは違う満足感があるな。
百九十六日目終わり
レポートNo.29
井門圭司
今日の収穫はデカいな。グレネードランチャーがあれば、手榴弾によりも確実な爆発の攻撃ができるし、それに今回拾ったのは中折れ式で弾の入れ替えもできる。車内にあったからか、烈火も少なく拾いものとしては上々だ。
後は、グレネード弾自体が見つかればだな。今回見つかったフラッシュグレネードと催涙弾も、悪くはねぇが。やっぱり爆発物の方が合った方が、ブラインドみてぇなのと、またやり合う時までには欲しいもんだ。
(アーマークラッシュもあるにはあるが、口径と長さが違う特殊弾だからな)
商業区のルートも大体確保できたし、そろそろ商業区の本格的な処理ってことか。いろいろ必要な物資も手に入るだろうから、きっちりやらねぇと。
【櫛】
「勝、髪をといて貰える?」
「いいぞ~」
「お願いね」
「ん………、よしょと」スイ、スイ
「気持ちいいわ」
「女って、身だしなみ整えなきゃいけないから大変だなぁ」
「大変だけど、楽しいよ。自力で出来ないのが辛いけど…」
「俺が変わってやるから、大丈夫だ」
「…ありがとう」
【特訓?】
「なかナか、スリングにも慣レて来たっすヨ」ビュン、スカン
「何をしてるんだぞ?」
「………」プルプル
「藍ちゃんとスライムっすカ。特訓ッすよ」
「石投げの特訓か?」
「………」
「これはスリングと言うンすよ。こうして振り回シて」ビュン、スカン
「スゴいんだぞ!」
「………」プルプル
「えっへん。どウっすか」
「やってみたいぞ!」
「………」ピョンピョン
「スライムもやりたイんすか?」
「そう言ってるぞ」
「じゃア、やり方教エるっす。まず、よく見ルっす」
「わかったぞ」
「………」プルプル
>>772
半年強で、都市入り口エリアぐらいしか、解放できてないんですがそれは。
まぁ、目的は決めた方がいいかな。もし外伝も書くとしたら、いくらかかるか想像つかなくなってきた ^q^
バット(近距離) 溶解液(中距離) スリング(遠距離) 6本脚の安定性
このスライム、確実に強化されている!
そいや井門さんはシールドシューター系付けないのん?
>>777
そういえばそうやな
>>778
シールドシューターのアタッチメント自体は量産可能だけど、人体との接続部分が複雑すぎて量産できないというのと、武器兼防具で盾があるので、銃を扱う時に邪魔。という理屈。
百九十七日目
商業区へのルート確保は思いのほか早く終わったな。明日からは本格的な商業区の処理と、物資確保が進めることになる。
ジャイアントスパイダーの後処理についても、1匹処理した以外はめぼしいことはない。とはいえ、ここですべて処理しきれたと思うのは早いだろう。少なくとも1ヶ月ぐらいは様子は見なければな。そもそも、女王になってしまってから、ジャイアントスパイダーがあそこまで拡大したのか、という部分が不明だ。あの手帳には日にちが書かれていなかったからな。
ただ、妊婦、という点ではいろいろ推測はできる。自分と同じように放浪していた人間だとすれば、放浪の間にそういう行為をしていたというのは考えづらい。惨劇発生当初で身ごもっていて、放浪途中にそれに気づいたか。あるいは惨劇時にあそこに逃げ込んだ時には、すでにそういう状態だったかだ。そう考えると案外繁殖速度は早くないのかもしれない。どちらにしても、推測に過ぎないが。
美尋の足はかなりよくなってきているらしいが、どうも筋力が落ちているようで、その部分が解消されないと探索組には戻れないと話していた。今は無理することはなく、警備組からリハビリを進めるよう話してある。今は藍もいるし、情報が見つかって藍がここを離れる頃には完全とは言わなくても、恐らくある程度は元に戻っているだろう。
藍に関しては正直このまま残ってほしいものだ。スライムとも、かなり仲良くなっているようだしな。だが、目的があってそれを遂げる能力があるなら、そうすべきだろう。
そういえば、ハンターはどうしているのだろうな。最近顔を出していないのが気になるところだが。遠くにでもいっただろうか。
百九十七日目終わり
3/7 担当一之瀬 朝
放浪者さんからお話ありましたが、しばらくの間よろしくお願いします。
早く元に戻れればいいなぁ。
担当浜村 昼
別に、ずっと警備組でもいいわよ?
もっと生存者がここに定住してくれるならいいんだけど
担当三間 夜
それはそれで食料の問題ありますからね。
ここにくる生存者って、知ってる人だけですからね。保安官さんとか、ハンターさんとか。
【丸太】
「…………」
「どうした佐原、丸太なんかジッと見て」
「あ、井門さん。これ、武器になラないっすカね?」
「……、お前の腕力ならなるだろうけどよ」
「こレでゾンビを叩いタ方が、早い気ガしたんす」
「ただ、取り回しが効かないだろ。振って空ぶった時にすっとばしそうだしな」
「あー…」
「お前なら、なんだっけ。ハルバードか。でっかい斧とか、そうそう、工事現場とかで使うスレッジハンマーの方が生かせるんじゃねぇか?」
「そウっすね」
「今度、放浪者さんに話しとけよ。まぁ、お前なら今のまま鉄パイプだけでも十分そうだけどな」
「ぶっちゃケ最近活躍できてる気がしないので、活躍しタいっす」
「お前なぁ…」
【兄弟姉妹2】
「(お姉ちゃんおかえり~)」プルプル
「うん、ただいまだぞスライム」
「(今日はどうだった~?)」プルプル
「自分が一番活躍したぞ!」
「(すごーい)」プルル
「明日から、商業区っていうところを探索するんだ。もっともっと大変になるぞ」
「(気をつけてね。スラは心配)」
「大丈夫だぞ! 自分はスラのお姉ちゃんだからな!」
「(うん!)」プルプル
みんな!丸太は持ったか!?(言わなきゃいけない気がしたので)
行くぞォ!!
>>783-784
おう!
百九十八日目
商業区の処理に移る。以前入り込んだ時も見たが、都市中央エリアと変わらない量のゾンビと変異体がいた。奴らを処理しなければ、物資の回収も都市の開放も有り得ない。
とはいえ、今日の目的は処理ではなく、商業区処理の足がかりの為の新たな休憩所作り。ルートを確保し、その出入り口の左側に二階建てのファーストフード店があり、一階部分は階段を上って中に入る構造になっていて、二階部分にテラスがあった。防衛しやすく、見張りに使えそうなのでそこを休憩所として利用することにした。
ファーストフード店前は十字路になっており、ゾンビの数もそれなりにいて、変異体もルート開拓の道中よりも多いように見えた。
藍と山中さんが前面に立ち、俺達が後方のバックアップをする形で処理を開始する。途中、マッスルゾンビが藍をつかみ、電柱に叩きつけたが、大したダメージを受けた様子もなく、やり返していた。美尋にも見てもらい、外傷はないことは判明したが、念の為明日は藍を休ませるとしよう。
(上手い理由を考えないとな)
ファーストフード店の周辺をある程度処理して確保した後、十字路にバリケードを敷設し、ファーストフード店内も、一階の窓の部分を塞ぐ。二階は簡易な寝床などの休む空間を作り、まだ完全ではないが休憩所としての機能するようにした。
ファーストフード店内は、運が良いことにソーラーパネルがあって電力が生きている建物だった。おかげで冷凍保存されていたフライドポテトなどの食料が、まだ食える状態で大量残っていた。久し振りのジャンクな食事は、これまた懐かしい気分にさせた。土産に探索組にも持って帰ると、喜んで食べていた。
商業区の休憩所は、しばらくあそこにある食料だけでいいだろう。後は包帯とかの簡単な治療品を置いておくくらいか。
明日からがまさしく本番だが、俺と佐原が偵察して、残りのメンバーは更に休憩所の安全性を高めるため、商業区の休憩所周辺の処理に回ってもらう予定だ。
百九十八日目終わり
3月8日
商業区処理の為、休憩所作りを進めた。
ルート開拓時よりも、ゾンビの量は確実に多かったのは、都市中央などへ向かうための道だったからだろう。商業区は人が多く訪れるエリアにもなるから、今回の量は当然とも言える。
処理の際、マッスルゾンビの攻撃を藍が受けていたが、身体を変態できるおかげか、大きなダメージは受けていない様子で、一ノ瀬さんによる検診の結果も、問題はないとのことだ。
休憩所としたファーストフード店で、大量の食料も見つかっているのは、幸先の良いスタートとなった。明日は恐らく、休憩所周辺の建物内部の処理になるだろう。そういった部分もクリアして、初めて確保したと言えるのだし、早めにこの作業を終わらせなければならない。
合わせて藍についてだが、スライムとの仲が急速に深まっている。最近では姉妹のように接しているほどだ。それに、藍だけには、スライムの声らしきものが聞こえているらしい。もしかすると、生物的な体系が似ているため、親近感があることや、言葉を理解できるのかもしれないと推察している。
何にしても、2人が仲良くしている光景は、微笑ましいものだ。
山中沙奈 記す
【時代遅れ】
「またパソコンいじりかジェーン」
「あ、保安官(シェリフ)。何か役立つ情報がないかと思って」
「何かわかったか?」
「そうね。一部まだ生きてる人がSNSや掲示板を使ってるから、そこからコンタクトを試してるの。ハックは、まだ目を光らせられてるから無理かな。多分、やり方の癖で見抜かれると思う」
「そんなもんか。電子機器主体の時代だったとはいえ、こういうのはとんと疎くてな」
「苦手なの?」
「ほとんど扱えてねぇな」
「なら、私がいるから大丈夫だね」
「おう、頼むぞ」
【心得】
「…、近接で大事なこと?」
「そうッす。最近活躍できてなイから、実力を上げルために聞きタいっす」
「…、理由が不純だな。が、戦闘力が向上するのは悪くない」
「お願いスるっす」
「…とはいえ、教えるといっても、心得のようなものだ。相手を見、動きを読んで最善に動く」
「なルほど」
「…、慣れてくれば奇襲でも、反応さえできれば反撃できるようになる」
「頑張っテ見るっす」
「…、確か手頃な道具があったはずだな」
「え?」
「…、練習もせず、実地はリスクだ。俺が相手をする。一撃でも与えられたら、それで終いだ」
「わ、わカったっす」
「(当てられる気がしないっす)」
今でも生存活動をニコ動やらつべに上げてる人は居るんだろうかね?
あ、その前に管理サーバや運営が機能してないかな?
>>789
運営は爆破されてるんじゃないかな
近未来的都合で、ある程度自立処理可能な感じですが、もちろん物理面やられたら復旧しない上、電気なきゃ動きません
商業区休憩所周辺に小さなホームセンターあり、最初の目標としてちょうど良いかもしれない
何体かのモンキーゾンビに襲われる。どこにでもいるなこいつは。
休憩所から見て、北の方面は高いビルが目立つ。オフィスビルだろうから、めぼしいものはないだろう。ウォーターサーバーでもあれば当たりだが。
北西方面は大型ショッピングモールがある。バリケードを施された形跡はあるのだが、人気(ひとけ)はない。あまり接近できていないから、誰もいないとは断定できない。
西方面はアミューズメント系のものが立ち並ぶ。あまり実入りは期待できないだろう。
西南と南はコンビニやスーパーといった細かな商業施設がある。これといったものはないが、ここを制圧できればガーデニングショップの通りと繋がり移動は楽になるだろう
百九十九日目
偵察の結果をまとめ、今後のことを山中さんと話し合った。最初の目標としては、ホームセンターを確保し、あとは北西方面にある大型ショッピングモールへ向かう。その指針で今後は動くことになる。
問題はショッピングモールに向かう過程だな。まっすぐ向かってもいいが、安全性を確保するなら北か西を簡単に制圧してからの方が、安全性は高いだろう。その場合は、北区は隣接するのが都市中央エリアになるから、西区から迂回するルートが一番かもしれないな。
更に安全性を高めていくなら、あえて南側を処理して確保しているガーデニングショップの通りに繋げてもいい。通りの確保した時に、いくらか流れてきたのを処理されているから、数は他より少ないだろうし、休憩所の周囲がゾンビに囲まれている状況を脱することもできる。
どうするにしても、とりあえずはホームセンターの確保が先だな。まだまだ商業区の状況も把握しきれているわけでもないのだし、まずはそれに集中するとしよう。
百九十九日目終わり
レポートNo.30
井門圭司
商業区の休憩所周辺の処理は、それなりに進んだ。進んだと言っても、近くの建物の中も処理して、簡単に封鎖しただけだけどな。
後は、うろついてるゾンビをおびき寄せて、処理したぐらいだ。まぁ、明日あたりには放浪者さんと佐原が再合流するから、もっと処理は進むだろ。
休憩所の半径100メートルぐらい抑えて、二重にバリケードを敷設すれば、あそこで一晩ぐらい過ごせるようにはなるな。
話によると、生存者がいそうな場所もあるみたいだし、物資も期待できる。今回からの探索は前より有意義になりそうだな。
【師弟】
「…、まだまだ未熟だな」
「はぁ、はぁ、な、なんデこんなに当たらナいんすか」
「…、動きを見ろと言った。が、それを意識してるせいかあ大振りになり、こちらとしてはわかりやすい」
「ゾンビがそこマで見るとは思えなイっす」
「…、ならず者の生存者とやりあうことになる可能性は、否定できん」
「ぬグぅ」
「…、お前も保安官やハンターは見ているだろう? 戦い続けてる生存者なら、あのぐらいの戦闘力はあると思わなければな」
「皆仲良クっすよ…」
「…、俺も可能であればそう願いたいが、備えは常にだ」
「わかっタっす」
【兄弟姉妹3】
「(お姉ちゃ~ん)」プルプル
「どうした?」
「(呼んだだけ~)」プルルン
「そうか」
「(えへへ~)」プルプル
「………スラ」
「(なぁに~?)」プニュルン
「呼んだだけだぞ」
「(そっか~)」プルプル
「ふふ」
「なんだか、あそこだけ空気が違うね。うん」
【監視中】
「商業区エリアもうようよしてやがんなぁ」
「エクスさん」
「どうしたよ」
「こいつは、新種でしょうか」
「うん? 確かにあんま見たことないな。爪が、なげぇ」
「放浪者さん達は知ってるのでしょうか」
「多分、クローゾンビとか言ってたの聞いたから、それだろ」
「なるほど」
「ま、そんな落ち込むな」ポン
「落ち込んでません」プス
「こうしてることが、放浪者達の役に立つんだ。新種探しより動向見た方が重宝してくれるぞ」
「…わかりました」
「さってと、こっちは引き続き藍を生んだ奴ら追わねぇとな」
>>794の【監視中】でエクスと話してるのは、覚のグループにいた一人。女の子ぐらいしか決まっておらず、そもそも本編に出るかは不明
地味にエクスからハック技術を習得中。
冷蔵庫はガチでありがたいな。生ものの保存とかに
乙!
藍氏がスポット参戦してくれてる内にガンガン進めちゃいたいな
二百日目
日記も二百日目か。正直、ここまで生き延びられるとは思ってなかったし、こんなことをしてるなんて書き始めの頃に想像していなかったな。
商業区の休憩所の付近は、大体の処理と制圧は完了した。バリケードは二重にして、建物もある程度封鎖しているから、今後あの付近は何かあった際の避難所として機能する。最も、障害をものともしないモンキーゾンビやジャンピングゾンビは、常に最優先で処理することにはなるが。
休憩所の確保の後は、偵察と地図で決めたルートでホームセンターを目指す。比較的大きな通りの道が多く、そこを横切るところにゾンビもいるため、なかなか前進できないでいる。いっそのこと、大きな通りだけある程度処理を進めた方が良いかもしれないな。
進みは悪いが、商業区ということもあり、物資も様々なものがある。それにゾンビが多数居る地域のため、他の生存者が手付かずであることが多い。
(宝石店は大体荒らされてたがな。やれやれ)
後は、状態のいいスポーツタイプの自転車が、自転車屋にあった。あまり音が出ず、早く移動できる手段になるので、人数分確保して乗って帰る。
(藍は佐原に背負われていた)
危険なエリアならともかく、確保しているエリアでの移動なら、自転車なら素早く移動できる。拠点からも離れた位置になってきているから、時間を確保するためを含めて、休憩所までは自転車で移動することにしよう。
休憩所については、モンキーゾンビ対策に、二階部分は公園なんかにある金網を切り出したものをテラス部分に取り付けた。量が来たら破られるだろうが、気付かれないまま侵入されるのを防ぐのが目的だから、問題はない。それに、この方が視界も確保できるからな。
一階部分については、どんな防衛策をするかが未定だ。正直、行き来しやすいようしなくてもいいが、外のバリケードが破られない保証はないからな。何か考えておかないと。
二百日目終わり
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3/10 担当一之瀬 朝
3/10 担当三間 朝
スライムは藍ちゃんが出かけるとホント寂しそうですね
ずっと居られないから、心配だな
担当 一ノ瀬 昼
出ていくとなったら、スラちゃんついて行っちゃうかもしれない
止めるべきなのかな
担当浜村 夜
それはスラちゃんが決めることだけど、居なくなるとしたら、どうしたらいいかわからないわね
その時がきたら、わかるんでしょうけど
二百一日目
商業区の処理は進んでいる。便宜上、商業区の休憩所の周辺を商業区入り口エリアとした。
商業区入り口エリアとは言っても、都市中央エリアが近いため、都市入り口エリアとは比べられない量だ。必然と緊張感はあるが、それでもジャイアントスパイダーを討伐したからか、全体的に余裕はある。程よい緊張と程よい余裕、いい状態で挑めていると思う。
途中、パチンコ屋に立ち寄る。めぼしいものはないと思っていたが、景品類がそれなりに残っていた。意外にも缶詰もあり、荒らされた様子がなければ、一応覗いてもいい施設かもしれないな。
山中さんが、今後の研究のためとして、デジカメを回収していた。危険性があるため、研究所に持って行くことはできない変異体やミュータントの細部を画像に収め、研究資料にするのだそうだ。確かに日記自体もそういう記録を残すのも目的だが、そういう目に見える形の記録は取っていなかったな。
後は、特に理由はないが、パチンコ玉をいくらか回収した。トラップか何かに使えるだろう。後は逃走の際にまきびしのように投げて、足止め用の道具にもできるだろう。
ゾンビ処理は想定通りに進んでいる。むしろ処理よりも、処理したゾンビを始末することがネックだ。焼却処理できるような広い場所が、今のところないのが辛いな。火葬場でも確保した方が良いかもしれないが、まぁ、疾病が発生しないようにする目的の滅菌処理のものだしな。
そろそろ灯油も心無くなってきたし、都市中央エリアのガソリンスタンドからいくらか回収してこなければ。この間点検したばかりだから、大丈夫だとは思うが。
後はジャイアントスパイダーの残党狩りも引き続いているが、特に収穫はない。どちらかというと、奴らが支配していた範囲の物資を回収しているようなものだ。めぼしいところとしては、図書館があった。剣術に関する書籍があったので回収している。最近佐原に教えるようになったし、我流よりは知識もあった方がいいからな。まだ、図書館にはいろいろな蔵書があるから、立ち寄る機会は多そうだ。
二百一日目終わり
一之瀬DIARY MAR.11
足の調子はだいぶ戻ってきた。でもまだ、長時間活動は出来そうにないかな。盾やメイスを持つのもちょっと大変だったから、全体的に筋力が落ちてるのは間違いなさそう。
今は藍ちゃんがいるから、前の人数で探索出来ているけど、ずっといる訳じゃないらしいから、それまでにはちゃんと身体を戻して置かないと。
後は、いろいろな治療用具も必要。皆じゃわからないものもあるから、やっぱり自分がいかないと。
【修練】
「…、なるほど。こういう体さばきか」スッスッ
「何をしているんですか?」
「…、早速拾ってきた本をもとに、剣術の知識を叩き込んでいる」
「もう十分な技量をお持ちだと思いますよ」
「…、そうでもない。我流だからな。最近は佐原にも教えているが、知識としてあれば、わかりやすく伝えられるからな」
「放浪者さんは真面目ですね」クスクス
「…、そうか? まぁ、相棒がいうならそうなのだろう」
「ふふ」
【密会2】
「…、井門、待たせたか?」
「大丈夫っすよ」
「…、今日はこれだな」
「おぉ、牛肉の缶詰っすか」
「…、大和煮というやつだな。あのパチンコ屋、なかなかいい品揃えしていた」
「ちなみに俺はこれです」
「…、ほぉ、焼き鳥の缶詰か」
「思わず惹かれまして」
「じゃあ、食うか」
「うっす」
【探し物】
「(ない~ない~)」
「どうしたんだぞ、スラ」
「(ピコピコハンマーがないの~)」プルプル
「ぴこぴこはんまー?」
「(叩いたら音が鳴るの~)」プルプル
「ふむ。よくわからないが、手伝うぞ」
「(お姉ちゃんありがと~)」プルン
「とにかくハンマーを探せばいいんだな」ガサゴソ
「(どこ~)」
「ん、これか?」
「(それはただのハンマーだよ~)」プルプル
「ぬぅ、これではないのか。特殊なハンマーを探せばいいんだな」ガサゴソ
「(う~ん、どこ~)」
「うん? ハンマーだが、軽いな。これではないか」ポイ
「(ない~ない~…、あれ~)」
「むぅ、恐らく強力なハンマーだと思うんだが」ガサゴソ
「(あった~)」
「あったのか…、うん? それで良かったのか」
「(うん、お姉ちゃんありがと~)」
「見つかって良かったぞ!」
本日分はこれまでとして
昨日の変な英語はなんぞい?
乙!
意外と肉食えてるメイン男性メンバー
>>809
働き盛り、食い盛りの2人だからね。肉は間違い無く欲しいかと
山中さんにその内説教されるだろうけど
二百二日目
商業区入り口エリアの処理は、今日も滞りなく進んでいる。考えているペースよりも早く進んでいるが、いつも通り油断なくやっていかなければな。
最近、佐原の動きがいい。教えを請われた時、あまり真剣だとは思っていなかったが、前の力任せな戦いから見て、いかに効率よく攻撃できるかやつなりに考え出したようだ。いい傾向だな、ミュータントとなって強化された身体を、有効活用できる。
藍は最近生まれたばかりだからか、俺達の戦い方を見て、自分なりにアレンジしている。子供として吸収が早いのもあるのかもしれないが、肉体的な本能の模倣が成せる技かもしれない。これがもし、WWPに藍が奪われたとなったら、脅威以外何者でもなくなるな。
藍が探しているメンバーは、いってしまえば野木主任みたいなやつらで、WWPそのものには賛同してなかったらしい。そのメンバーはそれぞれ親しい者を失い、死に対していろいろアプローチした研究をしていたのだそうだ。
(気持ちは分かるが、必要以上に死を拒む姿勢は、俺は賛同しかねるがな)
後は、物資もいろいろ見つかっている。珍しい物としては、銃に付けるアタッチメントのライトなんかも見つかった。まぁ、その手のは井門に任せてるし、カスタマイズするとしたら使いこなせる井門のやつのが優先だろう。
後は製作に使えそうな瞬間接着剤やらも回収した。あとは溶接機とか溶接ゴーグルも欲しいな。拠点をより強固にしていくなら、これらは必須になるはずだ。
後はホームセンターを少し奥に行ったところに、学校があることが判明した。以前なら避難所になっている可能性があり、ゾンビが多い場所として近寄らなかったが、探索組も増え何かしらの物資が期待できるのもあり、ホームセンターが終わり次第、今度はそちらに向かおうと思う。幸い、ショッピングモールに向かう方角だしな。
二百二日目終わり
3月12日
商業区入り口エリアの処理については、特筆すべき点はない。全体的にも、余裕を持った処理を行えている。変異体の予期せぬ連携に、対処が鈍る部分もあるが、それでもまだ許容範囲内と言えるだろう。
今のところ、新種と思われる変異体は見つかっていないが、昨日見つけたデジカメで、発見済みの変異体やゾンビについて写真に収めた。今後の研究の役に立つだろう。
拠点の施設について、蒲谷さんから提案がでる。拠点の屋根よりも高い見張り台を設置すべきではないかとのことだ。今の警備だと、どうしても一番高いのが拠点向かいの二階のテラスからとなり、似たような高さの建物があると、死角が多いとのことだ。
今はゾンビよりも、生存者の方が来る可能性が高く。WWPの件もあるから、そういったものは早めに必要だろうというのが、彼の意見だ。
もちろん、それができる建設技能がある者は今はいないが、蒲谷さんはもし作っても良いなら、自分がやると言っている。手先は器用なのは実証されているし、放浪者に一度相談しておこう。
山中沙奈 記す
攻略地区が広がるとよりおもしろくなってくるな
>>1の頭の中にある地図を見てみたい
足場組める単管パイプやクランプなんかはホームセンターにありそう
やっぱ文明が廃れた中で生き残るならば、土建の知識や技術が大事になってくるよな
乙!
地図か……少なくともバカ日本地図みたいなのでない事だけは確かだろうなw
まぁそもそも>>813氏が言ってるのはシティマップの事だろうけど
>>813
攻略エリアは現状としては、都市だけなら商業区、都市中央エリア。少し広げると、シェルター、避難所が追加されるね
地図、まぁイメージとして正方形のマスがいくつかあって何エリアみたいに区切られてる感じかな。
そろそろ拠点も改築してみたいからねぇ。まぁ、今段階でも見た目民家二棟しかないのに、バリケードあって生体レーダーが常駐。その内戦車砲と機関銃が配備されそうと、要塞化してるけど
そういう意味でも建設系スキルの人間は重要だね
>>814
まぁ、真面目に地図使ってるからね。全国地域については。
二百三日目
現状の商業区入り口エリアに関する状況としては、商業区の休憩所周辺の処理は大体終わり、バリケードや物資を回収した建物の封鎖も概ね完了している。ホームセンターに向かう道中で横切る大きな通り一つに、身を隠して移動できる程度のバリケードも敷設できた。
順調なのは良いことだが、身についた感覚か、そうであることに焦燥感のようなものがある。これから、何か起きるかもしれないという感じだ。
警戒することは悪くないだろうが、度が過ぎるのはいけないだろうな。順調であることに、少しなじんでおかなければ。
いつ頃かわからないが、誰かの書いたメモを見つけた。書いた状態からするに、古いものではない印象を受ける。生存者のメモだと思うが、装備が整わなければ、歩き回るにはここはまだ難しい地域だ。近場に生存者が居そうとすればあのショッピングモールだが、まだ誰かしらいるのだろうか。それはそれでありがたいが、以前仲間を食ってた奴らみたいじゃないことを祈る。
蒲谷さんから、見張り台設置の話を受けた。意見自体には参加なのだが、仮に設置した後、そこにいる人間は嫌でも目立つ。もし、銃を持った生存者がいて、そいつが問答無用に攻撃してくる奴だったら問題になる。
とはいえ、防弾ガラスのような都合のいい物資なんかはあるわけがなく、視界は遮らず、銃による被害が出ないよう対策を練るとなると、今は思いつかない。その部分が解消されたなら、問題ないとは伝えている。
後は研究所に物資を届けに行った浜村さんより、近々戦車の弾の発射装置が完成してこちらに届けるらしい。まぁ、そうそう撃つことはないだろうが、いざという時に使える物があるというの大違いだ。後は設置場所なんかをどうするかだな。ホームセンターで、設置に使える台座の物資があるといいんだが。
二百三日目終わり
しばらく動けそうにない。仲間のために情報だけ残す
バリケード用の釘は、見つからなかった。ホームセンターは奴らの量が多くて近づけてない。
代わりに清潔そうな衣類は回収した。D―4地域にまだあるはずだ。
もし、戻らなければ、これを役立ててくれ。
XYZ
【監視中2】
「放浪者さん達は、現在商業区活動のための、仮拠点を作っていますね」
「みてぇだな」
「周囲を確認しておきます」
「頼むわ。こっちはWWP特性のプロテクトとお遊び中」
「誘導は?」
「いらねぇ。まだ、奴らとしても知られて問題ない範囲みたいだしな」
「了解です」
「さってと、ここでもないし、姿消してドロンだな」
「こちらも周囲異常なしです」
「うっし、引き続き確認頼む」
「はい」
【在庫】
「おかしいですね…」
「…、どうしたんだ相棒」
「誤差だとは思いますが、物資の計算が合わないんですよね」
「…、誰か盗み出していると?」
「断定はしませんが、でもどちらかというと、合わないのは回収した側なんですよね」
「…、どういうことだ?」
「一旦休憩所に寄った時点で、回収品を集計とリストアップ。その後持ち帰った後にも再集計してるんですが、休憩所の時点と持ち帰り時点が一致してないことが多いんです」
「…、急いで集計しているから、誤差が出ているとは思うが、一応留意しよう」
「ありがとうございます」
「(今後は、集計される前に、別に確保しておく必要があるな)」
【師弟2】
「…、足さばきはこうだ」スッスッ
「こ、コうっすか」
「…、そうだ」
「足まで考えナきゃダメっすカ」
「…、考えているうちは、身につけられていない証拠だ。無意識にできるよう、反復練習する。いくぞ」
「り、了解っす」
「(う~、ここまでマジなら、気軽に心得なんか聞くんじゃなかったっす)」
「…、佐原、惰性で動くな」
「す、すいまセんっす」
乙!
しかしまぁ、ここんとこサクサクとエリア拡大出来てるな。こりゃ現地制圧も夢じゃなくなってきたか?
別の生存者グループか いい目が出てほしい
二百四日目
今日はそれなりの痛手を負った。商業区入り口エリアの処理を引き続き行っていて、それ自体は問題なかった。
都市はゾンビなんかの交戦、あるいは施設の何かが爆発したかで、建物の一部が脆くなったり、崩壊、焼け落ちている場合がある。いうなら、ゾンビや変異体以外でもそういった危険もある。
今回原因はわからないが、何かの影響で四階建ての建物のが倒壊し、運悪く側を通っていた俺達に襲ってきた。不幸中の幸いは、建物自体が俺達に向かって倒れて来なかったが、ガラスやらなんやらの破片が飛んできて、俺以外のメンバーは軽い切り傷やら打撲やらを負った。
倒壊の音につられてゾンビ共が寄ってきたのもあり、今日は早々に撤退、全員に治療を受けさせた。全体的に大した怪我はないが、明日は1日休みを設ける。
しかし、見た目は何もなさそうな建物だったが、土台に亀裂でも入っていたのだろうか。今後はそういった点も気にしていかなければならないな。
しかし、明日はどうするか。一人ではやれることに限界がある。研究所にでも行って、エクスの進捗状況でも確認するかな。
二百四日目終わり
一之瀬DIARY MAR.14
今日は大変だった。皆、埃まみれと言うか灰まみれみたいになって帰ってきて、話に聞くと建物の倒壊に巻き込まれたらしい。
一人一人診たところでは、ひどい怪我はなかった。
もし、建物そのものが皆に崩れてきたと考えると、ゾッとする。やっぱり都市は、危険でいっぱいだ。
でも、自分がこうじゃなかったら、すぐに診ることもできた。そう考えると早く復帰できるよう頑張らないと。
どうも、ダイス様は順調とか褒めたりするとひねくれるらしい…。
久し振りにヒドい出目だった。幸い、トラブル自体は軽度の扱いだったけど、放浪者以外軽傷だから、軽度とは言い難いね。
乙!
みんなにケガ休みをあげるダイス様
放浪者だけ無傷なのがまた
二百五日目
藍の情報ついて状況を確認するため、研究所に向かった。いつもの検診の後、エクスに会いに行くと、あ~と声を上げる奴の姿があった。
苛立ちの声を上げたのは、藍の情報がトップシークレットな扱いで、当然そのプロテクトが強固で手を焼いているかららしい。どの道、その手のことはまったくわからないが。
下手に情報のアクセスをすると、研究所がバレる可能性があるため、思ったようにできないでいるそうだ。
エクスのハッカーとしての勘らしいが、どうも藍がホムンクルスという以外にも、何かあるような気がしてならないそうだ。言われれば、身内のWWPにその研究所は襲撃されている。それは当然、研究結果の藍が目的だろう。ただ、そうまでして得ようとしたのは、いったい何なのか。そう考えるとかなりの爆弾を俺達は抱えているのかもしれない。WWPには、交渉もできそうな存在でもないだろうし。
それと、エクスから弁当箱ぐらいの機械を渡された。ハッキング装置で、何でも商業区南西エリアに役所があり、そこの生きてる端末に差し込むよう頼まれた。恐らく役所なら、シェルターなんかの詳しい情報があるはずで、遠隔で自分が探しとくから、設置だけ頼むとのことだ。
後は、商業区入り口エリア内にパソコン系の部品を主に扱う店も見つけていたらしく、そこの物資をあらかた持ってきてほしいとのことだ。やれやれ、人使いが荒いな。
何にしても、藍のことはこちらとしても重要な存在だ。その糸口になる手助けは必要だ。明日あたり余裕があれば、そのパソコンショップも見てくるとしよう。
二百五日目終わり
エクスの機械か
今度はちゃんとすぐに取り付けてあげないとな
前スレの機械取り付けてくれないとか薪の木をまとめて云々のくだりは不覚にも笑ってしまったが天丼はエクスの望むところではないだろうw
レポートNo.31
井門圭司
なんだか、久し振りの休みだったな。ここんとこ出突っ張りだったし、ケガっていっても皆大したもんじゃないから、ちょうどよかったかもな。
一ノ瀬もだいぶ普通に歩けるようになってた。ただ、探索する体力は戻ってないから、まだしばらくリハビリみてぇだ。何にしても歩けるようになったのは、肩の荷が下りたな。良かった、ほんとに。
放浪者さんは朝に戻ってくるらしいから、きたらまっすぐ探索だろうな。銃のメンテナンス終わったら、寝るか。
>>829
監視カメラの範囲を増やすという地味なのじゃなく、シェルターなんかの情報を得るためと具体的だから、多分放浪者も忘れないかと
でも不遇がエクス持ち味な気もするけどね
乙!
そもそも極秘研究もののパソコンは専らオフラインだろうしねぇ
まさか悪魔召喚用のCOMPだかを作ってるWWPなんて居るまいな?
>>832
まぁね。ハックではそこまでアクセス出来ないんだけど。どこまでを線引きが考えてる
>>833
そなゲームは動画見たくらいで、ちゃんとわかってないから導入できるかはなんとも
面白そうだけどねぇ
二百六日目
研究所から戻り、全員の状態を確認してから商業区入り口エリアの処理を進めた。今回はホームセンターからは少し離れるが、エクスの言っていたパソコンショップへ向かう。エクスの手助けをしておけば、少なくとも藍の情報を得るのに役立つだろうと言う判断だ。
パソコンショップの道中は、路地裏のようになっている狭い通りで、ゾンビの姿もあまりなかった。今回はなかったが、こういう場所は逃げ込んだ生存者がゾンビになっていたり、あるいはそれを追いかけたゾンビがいたりして、奇襲のようにいきなり襲いかかられたりする。対処できれば数少ないから問題ないが、それで負傷するのが怖い。
パソコンショップは、正直言って何がいいのかわからなかった。それを見越してエクスもすべての回収と言っていたのだろうが。
とりあえず、今日はパソコンショップ内を空にしておいた。久し振りに暴徒の略奪者な気分になったが、今更だな。
しかし、パソコンショップと言うから、そういうものしかないと思ったが、監視カメラや用途不明な機械、パソコンゲームやらいろいろあるのだな。惨劇前に行くこともなかった場所に入る時は、いろいろ驚く。
ちなみに監視カメラについては、浜村さんがこれを死角になる場所に取り付けたいということで、うちの物資にすることにした。問題は監視カメラに使う電力をどうやって賄うかということで、設置はこれまた保留だ。
案としては、どこかの家や店に設置してソーラーパネルを引っ剥がすか、発電装置を作り出すかと言うことになる。これもエクスに調べてもらうよう依頼する、どうせあの物資を警護組に運搬してもらうことになるしな。
(商業区休憩所にソーラーパネルはあるが、あそこはあそこで電気を使いたいしな)
さて、寄り道はここまでで、明日からまた本格的な処理に戻らないとな。
二百六日目終わり
3/16 担当一ノ瀬 朝
なんだか警備も板に付いてきたなぁ
スラちゃんは相変わらず気ままに警備かな?
担当 三間 昼
スライムは遊んでるみたいですけど、ちゃんと都市は見てますね
暖かくなってきて少し眠い…
担当 浜村 夜
放浪者が持ってきた監視カメラは使えそう。
配線類も幸いあるし、うまく行けば広範囲に警備できるわ。
【ホワイト】
「相棒、いるか?」
「どうしました、放浪者さん」
「……、そうだな、改まると少し気恥ずかしいが」
「何がです?」
「…、バタバタして当日渡せなかったが、バレンタインデーのお返しだ」
「…、ブレスレット、ですか」
「…あぁ、クッキーは用意できなかった。すまない」
「大丈夫です。私は嬉しいですよ」
「…、そうか。こんな経験がなくてな。少し心配だった」
「そうなんですか?」
「…、おかしいか?」
「意外だっただけですよ」
「…、そうか」
【呪い】
「ぬぅ、油断したんだぞ」
「(お姉ちゃん、お怪我大丈夫?)」ニュルン
「大したものじゃないぞ。少し痛むだけだぞ」
「(痛いのはダメだよ~)」
「その内治るぞ」
「(う~ん…、そうだ)」プルプル
「どうしたんだぞ?」
「(痛いの痛いのとんでけー)」プルプル
「…、なんだぞそれは」
「(痛みがなくなるおまじないだよ~)」プルプル
「そうか、ありがとう」
「(うん~)」プルプル
呪い…えっなにそれは
“のろい”ではない、“まじない”だ
乙
全く熱いねお二人さん。ヒューヒュ~♪
乙です~
二百七日目
商業区入り口エリアの処理を進めている。行程としては、大体半分ぐらいは進んでいるだろうか、ホームセンターも後少しぐらいでたどり着ける位置にはついてる。建物の倒壊に巻き込まれるトラブルはあったが、それ以外は問題はないな。
ジャイアントスパイダーの件が完了してから、全体的な動きは早くなっている。藍の加入も大きいが、ジャイアントスパイダー自体がかなりの負荷だったということだな。
後は拠点の見張り台については、監視カメラを使って警備すると言うことになった。見張り台の上がる部分については、壁を全体的に木かなんかで覆い、外側に向けた監視カメラを動かして警備するという感じだ。これで少なくとも、狙撃されるという恐れはなくなる。ゾンビだけ相手なら、考えなくてもいい考慮ではあるのだがな。
この方法の警備は、悪くないと思っている。夜間は本当に見えない時は見えないし、監視カメラの中に夜も撮影可能なものがあったから、以前より夜の警備の質は上がるだろう。
今は覚がいるから周囲の探索に不安はないとはいえ、今後それがどうなるかはわからない。それに、覚も休息は必要なわけだから、頼りきりなるわけにはいかない。こういった部分の強化も、もう少し考えなければな。
それと、保安官が熊狩りにでると言うことで、ジェーンを預けにきた。相変わらず拒否感はあるが、まぁ、問題はないだろう。
それに子供のような存在には、そこまで拒否感はないらしい。藍に対しては俺達よりはマシな反応をしていた。
(ホムンクルスのことは伝えてない、すでに何かを知ってるということて、奴らに追われてる身だしな)
さて、見張り台にしても何にしても、物資の調達がなければ話は進められない。明日も頑張るとしよう。
二百七日目終わり
3月17日
商業区入り口エリアの処理は好調だ。このまま行けば、今月のうちにはあのエリアは奪取することができるだろう。
浜村さんより話があった、見張り台設置とそこに監視カメラを取り付ける案は、放浪者も了承している。あとは設置個所の問題だが、拠点の兵の内側、都市方面が妥当だろう。ただ、以前放浪者が穴を掘った場所なので、一部は埋め直さなければならない。警備組に任せるとしよう。
後は畑の拡張案も出ている。これは拠点向かいの家の庭に設ける予定だが、今後どう雨水以外で確保するか決まらないうちは、準備だけで留まりそうだ。
拠点もなかなかにいろいろなものが増えてきた。近いうちに戦車の弾の発射機構も作られる手筈だから、防衛力は増していくだろう。
問題は、やはり人員が少ないことだ。後2人ほどいれば、警備組も警備と設置を同時に出来る。
ないものねだりをしても仕方ない。今ある状態でやっていくしかないのだから。
山中沙奈 記す
>>842
あり
というわけで、昨日分追加や。本日分はまたあとで
乙
何だかんだ言って、ほとんど毎日書いてくれるのは嬉しい。 面白いし。
>>846
べ、別に(ry
一応1日1更新のリアルタイム意識してるSSだからねぇ。作品の演出、みたいなとこはある。おかげでしんどい
面白いと言ってくれるのは助かるかな。
二百八日目
商業区入り口エリア内に入る、大きな通りに関して大体のバリケード封鎖は完了した。これであのエリアに流入するゾンビを押さえられ、処理も容易になっていくだろう。
処理状況については順調だ。ホームセンターもそろそろ目前に迫ってきている。人数が問題なく動かせる、というのはやはり大きいな。山中さんとだけでやっていた頃を思い出すと、今の状況は天国と言っていい。
今にして思えば、あの時山中さんを乗せたヘリがこなければ、俺はどうなっていたのだろうか。マチェットが折れたことを思うと、それで死んでいた可能性は高いな。
しかし、昔は死んでも大した問題じゃなかったが、今では死ねない身になってしまった。死にやすい状況で死ねない、というのはなかなかな話だ。まったく、惨劇に巻き込まれてからと言うもの、周りが無茶を押しつけてきてるみたいだな。
見張り台の設置プランは進んでいる。見張り台の土台は鉄パイプの組み立てでいくらしい。これは拠点が拡張した際に解体して移動できる考慮だそうだ。
ジェーンはいまだに引きこもりがちだが、前よりは接し方は良くなった、とは思う。こちらがなれたというのはあるんだろうが。
そういえば、戦車の弾の発射機構が明後日辺りに出来るから、取りに来いと言われているらしい。これで、拠点は更に強力なものになるが、こちらは設置位置が決まっていない。そう考えるとホームセンターの物資回収は急がなければならない。
かなりのペースでいろいろ動いている。ここまで動けるのは良いことだが、その忙しさにまいりそうになるな。明日に備えてもう寝よう。
二百八日目終わり
レポートNo.32
井門圭司
商業区はいまんとこ順調。建物壊れたのはたまたまだし、あの忌々しいクモどもを相手にしてた頃に比べれば、気楽なもんだな。
拠点に戦車砲が届くらしいから、弾を回収した意味はあったってわけだ。しかし、戦車砲を使う相手なんて拠点に来るのか。まぁ、もしかしたらWWPが襲ってきたら、機会はあるか。PAA着てる奴らにも有効だろうからな。
そう考えるとあの機関銃、弾はなくても使えるようにしておきてぇな。一回研究所で部品作れねぇか、放浪者さんに聞いてみるかな。
【物資】
「言ったらすぐ回収してくれるなんてな」
「彼は、そういった部分、しっかりしてると思いますが、エクス」
「前、監視カメラに装置つけてくれっていったの、忘れてたからな」
「地味だからでしょう」
「ぉまえなぁ…」
「しかし、これだけたくさん……、ん?」
「どうしたよ」
「これらは、エクスが頼んだものと」
「そうだぜ」
「じゃあこれもですか」ゴソッ
「ぶほ! いや、そのアダルトソフトは頼んでねぇ!」
「しかもこれは、覗き物と………」ジトー
「ハッカーだから覗き野郎に変わりねえけど、そっちの趣味はねぇ!」
「野木主任に通達を…」
「勘違いだやめろぉ!」
「放浪者、聞きたいことがあるんだぞ」
「…、どうした?」
「その、エクスという奴は、女性の裸体に興味があるのか?」
「…、どういう意味だ?」
「パソコンショップの中に、そういったものが描かれている箱がたくさんあったぞ。すべて回収すると聞いたから、それらも入れて置いたが、そういうものかと気になったんだぞ」
「…、無いわけはないが、その箱は恐らく不要だっただろうな」
「そうか。ありがとうだぞ」
【学び】
「う~ん、あえてこういうので、皆に役立つのもありかな」
「あれ、サンマ。何してるの」
「あ、姉御。裁縫の勉強ですよ」
「なんでまた、そんなことしてんの」
「ここにあった防具の本よんで思ったんですよ。例えば、防弾チョッキの解体して、皆さん普段着る服に、分解した素材を縫い合わせたら、動きやすくてある程度防弾仕様の服が出来ないかなって」
「良いんじゃない? じゃああんたは仕立て屋なる訳ね」
「仕立て屋、良いですね」
「服なら余ってるだろうし、練習には困らないでしょ。頑張って」
「はい」
テイラー三間
エクスクスクス
>>851
突如出現したため、作者もどう扱うか悩み、見た目だけ女の娘属性やらなんやらのすえ、苦肉の手段の仕立て屋。サンマ頑張れ。
地味に、山中さんの白衣は耐火加工されてるが、覚えてる奴はいるのか。まぁ、そんな感じの服を彼が作っていければ、いいな
>>852
不憫が奴のカラーです
実際、防護被服は重要だしな
二百九日目
今日でホームセンター周辺の制圧に成功した。しばらくはホームセンター内の物資を拠点に運び、間今まで制圧してる部分を維持するという流れになるだろう。ひとまずの目途がつき、少し肩の荷が降りる。
ホームセンター内については、ほとんど手付かずの状態になっていた。てっきりこの周辺にいる(あるいはいた)生存者がバリケード作りで取りに来ていたと思ったが、あのメモのヤツは結局たどり着けなかったのだろうか。たどり着けなかっただけならいいのだがな。
ホームセンターの物資については、大型の物を除いて重要度の高そうな釘やネジといったものを中心に持ち帰っている。足場になりそうなレンガ、パイプ、木材などはここ数日に分けて運び込むことになるだろう。
安全に行くなら、商業区入り口エリアを完全に制圧してから、軽トラやワゴンで運ぶことだが、安全にしている隙に、他の生存者が持って行かないとも限らない。必要以上に独占する、というのはアレだが、あそこの物資を取られてしまうのは拠点拡張の面から見て痛い。仕方ないと割り切るしかない。
ジェーンは二度目で慣れてきたのか、それとも保安官が何か言ったのか、声を荒げたりということはなかった。まぁ、あちらから接触したりすることはないし、警備と食事以外は引きこもっているが、前よりは良くなったとは言えるだろう。
三間が裁縫の練習がしたいから、糸や裁縫道具があったら持ってきてほしいと言ってきた。なんでも防具とかの本を読んで、服を裁縫で強化したりしたら、有効なんじゃないかとのこと。あまり考えたことがなかっただけに、感心した。良い案なので今後はそういったものも回収するとしよう。手始めに図書室で裁縫に関する本は持ってくることにする。
さて、明日からは運搬作業だ。違う意味で体力仕事になるから、今日も早めに寝よう。
二百九日目終わり
3/19 担当蒲谷 朝
明日には戦車砲が来るのに、足場決まってないな
近々ホームセンターの物資を回収できるらしいから、急がなくても良いか
担当三間 昼
戦車砲、物騒ですけど今の世界じゃ有効ですよね
裁縫の練習したけど、指刺しちゃいました。
担当浜村 夜
言ってたこと出来るようになるのは、先そうねサンマ。
しかし、拠点もこれから忙しくなりそうね
>>854
今まで意外とそこを気にしてなかった、放浪者一行。まぁ肌は出さないようにはしてるけどね
二百十日目
ホームセンターの物資を拠点に移す作業が始まる。それに伴い、拠点自体も拡張することになった。というのも、物資の保管場所が手狭になってきたのがあり、前々からその話が出ていたから、ちょうど良い機会ではあったと思う。
(だがこれで見張り台の位置が変わってきた。行き当たりばったりだな)
拡張の位置としては、拠点の右に出てすぐ十字路になっている。今までは十字路手前にバリケードを敷設していた。今回右手側の家が大きめで塀に囲まれているので、そこを倉庫代わりに使うことになった。バリケードは十字路の左側と正面奥、そして倉庫の家と拠点の間の道に敷設した。十字路左側と間の道のバリケードは高めに設置、正面は都市側になるので、真ん中部分は都市が見えるようにと、物資の引き渡しの兼ね合いで低くしている。
また、戦車の弾の発射装置は暫定的に正面に設置することとなった。とはいえ、どう設置するか決まってないので、倉庫の家に保管しているが。
しかし、拡張すると人員の少なさを感じるな、見る範囲や見回る場所が純粋に増えた負担が、警備組にかかる。そうそう簡単に人が増やせるなら、苦労はしないが、しばらくは我慢してもらうしかないな。今更ながら、三間が仲間になったのは、かなりの朗報だったな。
物資は木材などの加工可能で重量がある物をメインに運び込んでいて、肉体強化された佐原が軽々運ぶので助かっている。この分だと運び込みも、早く終わるだろう。
少し気がかりなのは、商業区への道でジャイアントスパイダーが一匹を見かけたことだ。残党だとは思うが、明日もう一度点検をかねてあのエリアを確認した方が良さそうだな。
二百十日目終わり
一之瀬DIARY MAR.20
うん、だいぶ身体は戻ってきた。今は物資の運び入れみたいだし、明日あたりリハビリも兼ねて、探索に戻りたいと話さなきゃ。
拠点が広くなって、なんだが違う場所になった感じがする。スラちゃんや藍ちゃん、勝君達は広くなったからか楽しそうに走り回ってた。安全な場所が広がるのはいいことだな。
三間君は、頑張って裁縫の練習してる。やっぱりそういう本がないと、独学でやるのは大変みたい。早く本が欲しいと放浪者さんに言ってた。
もし彼が熟練したら、好みの服とか作れるようになるのかな。それだったら頑張って欲しいなぁ。
そう言えば、文明という観点からすれば、原始時代から見ても服飾(武器もだけど)はその第一歩なんだな
コスプレな衣装も作ってみてくれよ
二百十一日目
ホームセンターの物資運搬については、大きな問題はない。一気に運搬したいところだが、二人は戦闘できる状態じゃないとゾンビや変異体に遭遇した時に危険が大きいからな。こればかりは仕方ないことだ。
合わせて裁縫の本が欲しいとせっついていた三間のために、何冊かそれに関する本や、裁縫道具に使えそうな物も回収した。一応サバイバルブックに衣服に関する記載もあったから渡している。本人は警備以外でやる目的が見つかったからか、生き生きしている。いい傾向だ。
戦車の弾の発射装置については、都市側バリケードの左側に足場を作って設置する事になった。重量がある物なので、パイプを使っての足場作りに蒲谷さんは意欲を燃やしていた。
(こうなったら、いろんな兵器をつけていきたいよね、うんと興奮気味だったが)
見張り台については現在の発射装置の終わり次第に設置開始するらしいが、有刺鉄線も不足しているようだ。針金は集まっているから、作れるとは思うが。
美尋が明日から探索に参加したいと進言してきた。リハビリはしていたのは知っているし、今は処理がメインではないから復帰の良いタイミングだろう。様子身を含めて許可はした。
スライムは環境が変わったからか興奮気味だ。勝手に出て回っちゃいけないと行っているから、わずかでも行けるところが増えることがうれしいのだろう。
また、警備する範囲が増えたこともあり、丸坊主に今後の警備の時間を増やすよう指示する。覚の世話があるから渋ったが、覚自身が了承してくれたおかげで奴も今後警備に数えられる。
(もともとゾンビと金属バットでやりあってた訳だし、警備組では一番の戦力だしな)
明日は都市中央エリアの休憩所も点検に行くとする。そろそろ処理したゾンビを消却する油が心許ないしな。
二百十一日目終わり
レポートNo.33
井門圭司
明日、一ノ瀬が復帰するらしい。正直、これからどんな顔して、一緒にやってけばいいのかわかんねぇ。あぁなったのは、俺のせいだしな。
まぁ、うじうじ考えても仕方ねぇか。あいつは生きてて、足も治った。やり直せるだけ、ありがたいってことだ。今の世界じゃ、やり直すのが、難しいんだしよ。
今後は、ちゃんとあいつを守ってやらねぇとな。
ちょいとゾンビものとか、サバイバル系の資料漁りにネカフェ引きこもってます。
申し訳ないけど今日の更新はないですだ。
これの為に時間使ってくれてるなら、更新にも等しいかと
>>866
そう言ってくれると助かるかな
ノート十枚以上書いたのに、調べたいこと終わらんかった~
さて、意識保つの辛いから気絶します
そんなに無茶しないでくれ。うp主に倒れてなんかほしくないぞ
うp主て
うわぁ...
二百十二日目
美尋が探索組に復帰した。ブランクのカバーは井門がかって出る、程度は良くなったとはいえ、やはり骨折の件は引きずっているのだろう。また変に暴走しなければいいが。
ホームセンターの物資は、大体半分ぐらい運び込めたところだろうか。早速運び出した資材を使って、蒲谷さんは発射装置用の足場を作り始めている。高さはバリケードより少し高くする。これで、正面と左側どちらも撃つことが出来る。見張り台設置はそれが終わってからだが、三階建てぐらいの高さにするので、今度は建築に関する本を集めて欲しいと蒲谷さんせっつかれている。やれやれ、ありがたい忙しさな事だ。
丸坊主は暇だといいながら警備しているらしい。まぁ、警備は何もなければ退屈だろう。しかし、何もないのが警備の理想のあり方だ。今の状況ではなおさらの事な。
三間については、ここのところ熱心に裁縫の訓練をしている。こちらは色々やってみたいということで、防弾チョッキとか、防火服とかいろいろ集めて見て欲しいと言われている。いったい何を作る気なのかがわからないが。まぁ、頑張ってもらおう。
今のところは目立ったトラブルはない。このままそれが続いてくれればいいのだが。
二百十二日目終わり
3/22 担当三間 朝
一ノ瀬さん復帰したから、警備組へっちゃいましたね
その代わり勝君が頑張ってくれるみたいですけど。
担当勝 昼
警備暇だぞ。
蒲谷のおっちゃん。物作るのうまいな~
担当浜村 夜
手先器用だからね、蒲谷
しかし、本気で警備の人員増えて欲しいわね
>>868-870
うんまぁ、うぷ主っちゃうぷ主かな?
まぁ、倒れない程度に頑張るよ。倒れたら更新できんしね
二百十三日目
今日は良い日だ。保安官が無事に熊狩りから戻り、ジェーンを迎えにくるついでに、その熊肉を分けに来てくれた。
(俺達からも、都市から回収した物資をいくらか渡している)
とりあえず今日の経過だ。ホームセンターの物資の運び入れは順調だ。このことは特に記載すべき事はないが、恐らく明後日ぐらいには終わるだろう。
後は忘れていた都市中央エリアで抑えていたガソリンスタンドに向かい、灯油などの油を回収する。セルフサービスなので事務所内の現金を使ったが、それだけでも文明を感じた。
いったんホームセンターの物資搬入が終わったら、シェルターに向かおうと考えている。理由は藍の存在だ、恐らく関わっているであろうWWPの情報を仕入れられるはずだ。ハッキング装置は悪いがこちらで使用する予定だ。
怖いのは内部だな、そもそも本当にシェルターだったかも疑わしく、そうだったとして感染者が避難者に紛れ込んでいたらそれはそれでアウトだ。まさしく神のみぞ知る、だな。
さて、熊肉だが。やはり久し振りの新鮮な肉は、皆のテンションを上げた。食い方を保安官に聞きながら、食べた熊肉も臭みはない。むしろ噛みしめると、良い匂いすらした。
(解体した時に変異の兆候はないのは確認した。熊は感染したゾンビベアを見たからな)
こう考えると狩猟組みたいなのも必要だな。後は山中に小さい小川もあるようだし、その上流で釣りや水の回収をするのも良いかもしれない。人が増えたら、本格的な食料調達方法も練らなきゃならないからな。
さて、この満足な気分に浸りながら寝るとしよう。
二百十三日目終わり
3月23日
物資搬入、処理ともに記載することはないほど順調だ。ここまでトラブルがないのは、実は初めてではないだろうか。
放浪者に今後のことで相談を受ける。状況に余裕が出てきたので、シェルターを偵察ついでに探索しに行きたいとのことだ。また単独で行くのかと聞くと、機械には疎いから私についてきて欲しいと言ってくれた。なんだか、これも初めて頼りにしてくれたのではないだろうか。
まだ細かくは決まっていないが、ワゴンに食料を積み、そこで数日寝泊まりしながら、シェルター内部を探索する予定だ。
また、今日保安官が熊肉を持ってきた。ありがたい食料に皆も楽しんで食べていて、最近の好調もあり和やかな空気だ。
こんな状況が長く続けば、そう願わずにはいられない。
山中沙奈 記す
【ずるい】
「放浪者」
「…どうした丸坊主」
「お前等、いつもあんな旨いもん食ってたのか? ズルいぞ」
「…まさか、前、研究所に持って行かせた鹿肉以降は食べてないぞ」
「でもなんかズルいぞ」
「…まぁ、危ないことをしてる代わりみたいなもんだ」
「むぅ」
「…また食べられるといいな」
「うん」
【ラブラブ】
「はい、保安官(シェリフ)食べて」
「悪いなジェーン。だけどお前さんも食えよ」
「ふふ、あなたが食べたらね」
「そうかい。でも自分で食うから、皿に肉を置いてくれねぇか?」
「あ~ん」
「……」
「ダメ?」
「わかったわかった、食うよ」
「(年の差バカップルがいるわね)」
【兄弟姉妹4】
「美味しいんだぞ!」モグモグ
「(お姉ちゃん何食べてるの~?)」プルプル
「熊肉らしいぞ」
「(熊~?)」プルプル
「デカくて、黒い獣らしい。力が強くて強力な爪を持ってるそうだぞ」
「(怖いね~)」プルプル
「でも私なら倒せると思うぞ」
「(お姉ちゃんは強いね~)」プルプル
「お姉ちゃんだからな!」
「(多分、熊のことを聞いてるのかな。スラちゃん)」
「一ノ瀬、これも焼けたぞ。食え」
「あ、井門さんありがとうございます」
【肉食】
「うまイっす~」
「佐原さん、肉が似合いますね」
「そうっすカ? ありがトうっす、三間」
「にしても美味しいですね、熊肉」
「………」ジー
「どうしました? あ、食べたいですか熊肉」
「三間、やっパり線が細イっすな」
「え?」
「この世界、体が資本っテ、放浪者さんいッてたっす。俺のも食エっす」
「あ、ちょ、こんなに食えない」
「食べなキゃダメっす!」
乙!
みんな楽しそうだな。シェルター探索前には良い景気付けだろう
佐原といい井門といい世話焼きやのうw
猪とか鹿は食べたことあるけど熊はまだないなぁ
二百十四日目
ホームセンターの物資搬入は大体終わったところだ。後は俺と山中さんが抜けても問題ないだろう。
拠点のメンバーには、シェルターの探索に行くことを伝える。井門からは慎重な意見は出るも、皆この惨劇が起きた理由を知れる、あるいは新たな生存者と合流できると言った点で、納得してもらう。
藍もシェルター偵察に同行すると言ってきたが、それは止めた。WWPは藍を狙っている、もしシェルターにもあるだろう監視カメラが、本隊にも見れるよう繋がっているとしたら、むざむざいる場所を教えるようなものだ。その危険は冒せない。
もちろんシェルター自体の危険性は大きい。シェルターとしてなら、内部に感染者が居た場合、WWPの施設ならどんな防衛装置があるか、想像もつかない。もちろん、行かずにこのまま都市攻略を進めた方が安全だろう。しかし、いずれ脅威になるのが目に見えてるWWPの情報、あるいは生存者が見つかることは後々に役立つ。どちらも外れ、なんて可能性も十分にあるが。
ワゴンにはいくつかの食料や必要そうな道具、布団を積んでおいた。建設途中らしいシェルターだから、物資そのものは期待できない。通る道中も半分以上は山道だから、物資の補給が出来る見込みは薄い。ある程度はここで準備するしかない。
戻るまでの間、拠点のリーダーは井門に任せることにした。まぁ、リーダーなんてあってないようなものだが、形式的な指揮系統はまとめていた方がいいからな。それに、暴走さえしなければ、井門のバランス感覚はメンバー内でずば抜けている。変な判断はしないだろう。
それと、覚から話があった。以前話した冷たい感覚は、ここから離れて東の方面に向かっていったらしく、もう感知できないとのことだ。冷たい感じをさせていたと言えば、あの肌白の司令官みたいな奴だが、あいつのことを言ってるのかもしれないな。
恐らくフェンリルと言っていたから、その生物兵器を追ったのか、それとも別任務か。藍のこともあるから、そいつだとしたら離れてくれたのは、今は幸運だな。
さて、明日の出発も早い。寝なければ。
二百十四日目終わり
乙!
さて、何が潜むかシェルター内
ダーティーWWPの奴らはパペットズーピロミィ脳とかいう可能性
二百十五日目
シェルター手前にワゴンによるキャンプを作る。キャンプと言っても、ワゴン自体がテント代わりだから、ワゴンを目立たないように木の枝などで覆い、周囲からも目立たない位置に停車している。
シェルターの外観は、それこそ山小屋とでも言えばいいのか。およそシェルターとは言えないものだ。恐らく有事の際に、重要な施設には見えないためのカモフラージュなのだろう。中も普通の山小屋と変わりはなく、暖炉や家具類があった。ただ生活感はなかったが。
問題点はシェルターの入り口であろう場所が見あたらないことだ。あの外観からして、恐らく巧妙に隠しているのだろう。到着自体が夕方前ぐらいだったので、あまり調べることは出来ていないから、明日それらしいものを見つけられればいいが。
(あとはエクスの情報が正しいのか。まぁ、建設途中と言っていたから、なかったら小屋だけ建てて終わってるかもしれないな)
後は新しい装備、とまで行かないが、革ジャンの両肩に、三間が懐中電灯を差し込めるように改良してくれた。内部の電気が生きていなければ、懐中電灯だと手が塞がるからありがたい考慮だ。今後、あいつはこんな感じで活躍していくのかもな。
二百十五日目終わり
レポートNo.34
井門圭司
放浪者さんと山中さんが居ない間、俺が拠点を指揮することになった。まぁ、指揮といっても、する事は変わってないから関係ねぇけど。
ホームセンターの物資搬入が終わって、明日からは商業区入り口の制圧処理と入り口に向かう通路の処理に切り替える。通路はガーデニングショップの方向に確保して、入り口はこっちが決めた範囲内のゾンビ処理と、バリケードの封鎖だ。
2人がいないから、無茶はできない。4人居るけど、本調子じゃねぇ一ノ瀬がいるから、安全重視でやってかねぇと。
【仕立て】
「これがこのぐらいのサイズだから、これぐらいで縫い合わせて……、出来た!」
「…何をしたんだ、三間」
「じゃあ、まずこの革ジャンを着てみてください」
「…、わかった」ゴソッ
「うん位置も大丈夫そう、この懐中電灯を差し込む奴ですよ」シュッ
「…なるほど、手を塞がない考慮か」
「どうでしょう」
「…、悪くない。助かる」
「よかった」
【かくれんぼ】
「(ほーろーしゃと山中さんがいない~)」キョロキョロ
「どうしたんだスラ、誰か探しているのか?」
「(ほーろーしゃと山中さんがいないの~)」プルプル
「2人は出かけたんだぞ。しばらく戻ってこないぞ」
「(かくれんぼじゃないんだ~)」プニュルン
「かくれんぼ? なんだそれは」
「(一人が探す役で~、皆隠れるから探すの~)」プルプル
「………、皆かくれんぼしているのだろうか?」
「(お姉ちゃん、かくれんぼの鬼さんなの?)」プルプル
「そうなのかもしれない」
「(じゃあ、スラも隠れていい?)」プルプル
「寂しいからダメだぞ」
「(そっか~)」プルプル
【軌跡】
「………、2人きりというのは、久しぶりだな」
「そうですね。思えばスラちゃんが着てから、だんだんと皆集まってきて、あの頃が懐かしい所帯になってきました」
「…いろいろ、苦労をかけたな」
「気にしません。どうせ、これからもそうでしょうから」
「…すまない」
「怒ってませんよ。ちゃんと今回みたいに頼ってくれるなら、ですけど」
「…わかった」
「ふふ、ではおやすみなさい」
「おやすみ」
なんだ急に哲学的な事言いだした>藍
>>887
自分の産みの科学者(おや)達を捜すのが、スライムから聞いたかくれんぼの鬼と被った、という意味ね
二百二十六日目
二百二十六日目
シェルターの情報があった山小屋を探索する。どんな仕掛けがあるかわからないため、山中さんとは離れずに行動を心がける。
調べていくと暖炉の一部が出っ張っており、押し込んでみると暖炉の薪をくべる下の部分が開いた。
中は暗かったが、懐中電灯でみると大体二階分ぐらい深さがあった。入った後にいきなり閉じると可能性があったため、先についてある梯子で俺が下りた。下の部分にも同様のスイッチがあり、動作確認してから、山中さんも下りさせる。
中は真っ暗だった。恐らく電気系統生きていないのか、それとも何かの理由で止まっているのだろう。
シェルターの出入り口付近には、白衣を着た科学者と思われる人間の死体があった。独特の臭いがなかったことから、もしかしたら惨劇当初に死んだのかもしれない。
(白衣に銃弾と思われる穴があった)
シェルターの扉には、カードをかざす機械があって、その死体が身に付けていたIDカードをかざしても反応がなかった。仕方なく、山中さんと一緒に扉を引っ張ると、重くはあったがなんとか開くことが出来た。
その中も相変わらずの闇だった。闇の中という独特の感覚が、言いようのない不安感を感じさせた。無機質な白を基調にした廊下が、それをあおる。
一番驚いたのは、扉を開けるとすぐに何かの機械が床から出ていた。銃口と思われる部分とセンサーやカメラのようなものがついていると、山中さんが言っていた。恐らく、防衛用の機械なのかもしれない。
(もしかしたら、入り口前の死体は、機械に撃たれたのかもしれない)
今日は、内部で電気系統を復旧した時に扉が閉まらないようにするのと、安全のために機械を取り外してワゴンに運び込んだりしていて、そこまでしか探索できなかった。
明日はより深く、探索したいと思う。
状況から生存者は居ないと思うが、セキュリティーの機械に注意しなければ、今回は運が良かっただけで、次は別の動力源を持つ同じ機械に撃ち殺される可能性もあるからな。
二百二十六日目終わり
レポートNo.35
井門圭司
こちらの状況は特に問題なしだ。商業区の道の拡張や商業区入り口エリアと確保は今日分は終わっている。
メインアタッカーだった山中さんがいないから、今は佐原と藍に前線に立ってもらってる。佐原は一度変異してるから、感染の恐れが少ないというのと、藍は身体を硬質か出来るから、下手な怪我はしないだろうという判断だ。そもそもの戦闘力は純粋に2人のが強いしな。
佐原のスリングは前に比べると上手くなってる。当たるようにもなったし、おふざけみたいに見えたが、ちゃんと練習してたみたいだな。
一ノ瀬は体力がやっぱりなくなってるな。ボーガンは置いてこさせてるが、元々重量があるメイスと盾。つっても、それはないとお話にならんし、どうしたもんだか。
明日の様子を見つつ、処理のペースは考えなきゃダメだな。
3/26 担当勝 朝
バリケード前の機械に触ろうとしたら怒られた。ちぇ
(誰かが怒ってる絵が描かれている)
担当蒲谷 昼
この絵、浜村君かな?
鬼気迫る感じは似てるかも
担当浜村 夜
2人とも、明日、話あるからよろしくね
>>889は誤送信だから気にしないでや
乙
たまたま更新したら誤送信が出たから放浪者にもしもの事があったんじゃないかとビビったが大丈夫だったようだな
>>894
ぶっちゃけもしもがあり得たけどね。電気生きてる判定で、防衛機能が発動したら防弾能力ないのに銃弾撃ち込まれてたかも
ちょっと眠れないのでいつもの茶番やるよ
「ふあ~、なんで私が起きてやらなきゃダメなのかナ……。アリスだヨ」
「今回の説明は、製作に関する話ネ。以前はやっていたけど、最近は研究所に任せきりになってるネ」
「製作は当然、物資があることが前提になるワ。よりよいものを作るとなれば、物資だけじゃなく設備や道具、製作者の能力も必要ネ」
「例えば、物資だけで、能力もいらないとなれば、作れるのはこんなところヨ。道具も適当に準備できるのもメリットかナ」
釘バッド:
木製のバッドに釘を石やハンマーで打ち込んだだけの代物。この終末世界ではメジャー武器でしょう。
スピア(自作):
鉄パイプに包丁などの刃物を差し込んで固定した代物。拠点警備組の初期装備。
フレイル(自作):
鉄パイプの中に鎖を通し、鎖の先端に重りを取り付けた代物。通常のフレイルと同じく、振り回して殴る。
「更に熟練していけば、こんなものも作れるワ」
ロックウォー:
石つぶてを発射する空気銃。小型の金属タンクにガスを注入することで、石つぶてを発射し、殺傷させる。
弾はどこにでも手に入る利点はあるが、今度はガス確保が難しいという矛盾がある。
刃弾(カッター):
ショットガンの薬莢に、バックショット弾以外のカッターや剃刀の刃を詰め込んで作った自作弾。
傷口が通常よりヒドくなるので、治療が難しくなるように設計されている。
なお、使う弾の関係でソードオフにした散弾銃が望ましい
油矢:
火矢の一種。木製の柄の中に穴をあけ、ガソリンなどの可燃物をいれて矢を撃ち込む。
撃ち込まれた矢は、事前につけた先端の炎で柄が壊れ、漏れた可燃物が引火、火力が増したり、小規模な爆発起きたり、燃える範囲を拡大させるのが目的
「ほんとは、着るものや防具にも触れたかったけド、そこは三間君の領分だからネ。そのうち分かるんじゃないかナ?」
「もっとも、製作は読んでる皆さんが選べる訳じゃないから説明あってもうれしくない気がするワ」
「まぁ、こんな感じで製作されたりするよってだけのお話でス」
「じゃあ、私はもう一度寝直すワ。おやすみ」
乙!
機械を勝手に弄ると危ないのは確かだから勝少年が説教されるのは仕方ないとして、蒲谷さんはそんなに問題あること書いてるか?ww
>>897
多分、勝が描いた絵がよっぽどヒドい浜村の顔だったんだろう
>>890の訂正
×二百二十六日目
○二百十六日目
二百十七日目
シェルターの中は本当の闇だ。地中に取り残されたような気分で、内部を探索している。惨劇前にシェルターのことは聞いていたが、穴蔵で過ごすというのは、やはりいい気分はしないな。
中はシェルターと聞いていたが、どちらかと言えば研究所だ。たくさんの端末や機械や部品があることから、機械関係の研究所だったようだ。端末は電気が生きていないから中身は見れず、何の研究所なのかは判明していない。
研究所内は思っていたより広いが、等間隔にフロアが作られているので、どこが未探索なのかはわかりやすい。と言っても闇の中の探索だから、方向感覚を失うと迷いそうでもある。どこの廊下も同じように見えるしな。
(一応目印を書いたりして対策はしている)
暗闇の中の探索はかなり進みが悪い。安全かを確認しながら進み、細かく探索するには視界が狭すぎる。
幸いゾンビの類はいないが、銃弾まみれの死体があるぐらいだ。この研究所もWWPに襲撃あっただろうか。確かにヘリが目撃されたあたりの研究所ではあるのだが、こんなに撃ち込む理由は一体。山中さんもそのことで考え込んでいる。
より、慎重にだな。この場所は惨劇とは違った何かが起こった。それは間違いない。
……やはり、入り口にあった謎の機械が関係ありそうだな。
二百十七日目終わり
一之瀬DIARY MAR.27
都市入り口エリアは確保が進んでる。モンキーゾンビの数に手を焼いてるけど、誰かが怪我したりとかはしてない。
ただ、マッスルゾンビとかのバリケードを壊したりとか、コールゾンビなんかの周囲のゾンビを集める変異体は、厄介だ。
一回もあったことはないけど、放浪者さんが言うにはブレインゾンビっていうのが一番厄介らしい。佐原君が言うには、頭がデカい火星人みたいな奴とはいってたけど、今は遭遇したくないな。
後は、まだまだ体力の戻りが遅い。このまま放浪者さんが戻って探索が本格化したら、足手まといになりそう。もうちょっと頑張らないと。
【警備ダイジェスト】
「(警備するんだよ~)」プルプル
「(お花綺麗~)」プルプル
「(なんか変なのいる~………、あ、見えなくなっちゃった~)」プニュル
「(眠いよう)」プニュンプニュン
「(お姉ちゃん達お帰り~)」プルプル
「ただいまだぞ、スラ。警備はどうだった?」
「(頑張った~)」プルプル
【恵み】
「これはふきのとうですね」ペラッ
「…、春だな」
「採取しておきましょう」
「待て、シェルターも探索は終わっていない。帰る間際に採ろう。その方が新鮮だろうしな」
「そうですね。わかりやすく目印をしておきますね」
「…、しかし、山菜に関する本、持ってきていたんだな」
「えぇ、物資は可能な限り回収したいですから」
「…、そうか」
【仲良し】
「美弥ねぇ、警備終わったぞ」
「おかえりなさい。浜村さんにしかられたみたいね」
「俺悪くねぇもん」
「でも、貴重な戦車の弾が誤って発射されたり、誰かが怪我したらどうするの?」
「……、ゴメンナサイ」
「勝の素直なとこが好きよ。でも、それは浜村さんに言わないと」
「……、行ってくる」
「うん。待ってるから、勝」
スラちゃん可愛い
抱きしめたい
可愛いんだが「なんか変なのいる~」の下りに一抹の不安を覚えてしまう
ただの虫とか小動物(非感染)だといいんだけど……
お?スラちゃんに睡眠の概念ってあったんだ
それとも自意識の発達にともなった変化か、はたまた更なる変態の予兆かな?
いや、台詞付く前から結構なウトウト常習者だったよ?
>>903
プルプル
>>904
基本的にブレイクタイムは、コミックとかの裏側にあるオマケみたいなのだから、深読みしなくてええよ。
>>905-906
スラちゃんはちゃんと寝ます。スライムになって一年は経ってないせいか、わりと眠たがるね
台詞はいまんとこ、藍が居るとき限定かな
二百十八日目
今日はシェルター、いや研究所内で変わった銃の弾を手に入れた。名称は電撃弾、弾は通常の拳銃より大きめ。どうやら中の研究者宛に送られてきたようで、この弾を作ったのはBCP(Bullet Custom Project)というWWPの一部門の奴らしい。
電撃弾の細かな事はわからなかったが、着弾した相手の中で電気が流れ、麻痺させるのが目的のようだ。えげつないものだが、こんな状況では有効なものもない。井門なら使える銃が分かるかもしれないので、回収しておいた。
シェルター内については、やはり銃弾まみれの死体が目に付いた。中のものが荒らされた形跡もないのが謎で、死体がある周辺を調べた。結果として死体があるところには、横にスライドする小さな格納庫のようなものがあり、工具や山中さんのアラクネで破壊すると、入り口にあった機械があった。
状況が状況なだけに、ここの研究者達は、恐らくこの防衛装置に殺されたのではないだろうか。つまり、電源が落ちているのではなく、落とされたのかもしれない。
ハッキングする以上電源はつけなければいけないが、それはかなりのリスクだろうな。とりあえず、見つけられた格納庫から、機械はは取り外している。機械自体は有用そうなものだからな。野木の研究所や拠点に設置できたら、これほど心強いこともない。
(もっとも暴走状態の機械を使えるかという問題はあるが)
今後、この研究所を探索するか、いったん野木に相談しに行くかは、山中さんと話してから決めるとしよう。
二百十八日目終わり
高坂へ
小包は受け取ったか。それがお前さんが欲しがってた、ウチの部門で作り出したカスタム弾、電撃弾(スパーク)だ。
おおよそ話した通りだが、弾が的中した相手に電撃を流し麻痺させるのが目的だ。即死でなくても戦闘不能にできる代物。そちらの防衛目的の研究と併用したら、強力なものになるかもな。
主任に無理言って送ったんだ。頼むから成果を挙げてくれよ。
BCP(Bullet Custom Project)荒谷
レポートNo.36
井門圭司
今日は変異体にてこずって処理が進んだとは言えねぇな。まぁ、幸いなのは味方に怪我とかはなかったことか。
佐原がそろそろ鉄パイプ以外の武器がいいっすと、だだをこね始めた。つっても佐原向きの武器なんて、そうそう都合よく落ちてないだろうからな。
自作するってんなら、蒲谷のおっさんあたりに頼むのが良さそうだけどな。なんだかんだで戦車砲の足場作って、設置まで終わらせてたわけだし。
なんだか指示する側になって、目配りすることが増えたな。放浪者さんがいかにいろいろみてたか、何となく分かった気がするぜ。
【建設中】
「ここをこう組んで、そしてこの部分をこうすれば、うん」
「蒲谷のおっちゃん出来そうなのか?」
「あぁ、勝君。うん。これでこいつは使えるようになったよ、うん」
「ほんと! 撃っていい!?」
「余分な弾がないからダメだよ。うん。それにこれが使われるのはかなり危ない時かな。うん」
「ちぇ~」
【試験作】
「ふんふふふ~ふん♪」
「……、楽しそうねサンマ」
「あ、姐(あね)さん」
「今は何縫ってるの?」
「う~ん。ツールベルトとかいうのです」
「ツールベルト?」
「ハンマーとかの工具を収納するベルトです。あったら便利かな~と思って」
「蒲谷あたりが喜ぶんじゃない?」
「なら頑張りますよ~」
「(……、それにしても、裁縫してる姿は男の子っていうより女の子ね)」
ついにこのスレも終わりに近づいてるねぇ……。次スレ作成も近いな
作品自体がいつ終わるかは、まったく予想つかないでいるけど。
放浪者の○○○日目が、大体この作品を書いてる期間でもあるから、もう半年以上やってることになるんやな。
ちょいとこのスレの終わりも近いので、戯れ言残して今日は終わりです
二百十九日目
山中さんと話し合い、結論として電源装置を見つけ出しておき、それ以外の場所を全て探索することにした。
相変わらずの闇が気を滅入らせる。どこかの本で読んだが、人間は暗闇の中でずっと過ごすことは出来ないらしい。時折見る銃弾を受けていない死体は、電源を切った後も出る覚悟なかったか、明かりがなく闇をさまようしかなかったのか。どちらにせよ、死体の状況から察するに、大体は発狂して死んだのだろうな。探索中に懐中電灯の明かりが消えたら、俺もそうなるのだろうか。
ここの研究所を調べる限り、どうやら機械による防衛装置を作るのが目的だったらしい。資料ベースの情報があまりなく、正式な部門名などは不明だ。やはり生きてる端末をハッキングするしかなさそうだな。
一部だが、その機械の設計図らしいものも見つかっている。これは野木の研究所に役立つものだろうから、回収済みだ。いくつか回収した機械を分解すれば、恐らく解析できるだろうな。問題は機械にセッティングする弾がないことぐらいか。
(まぁ、端末をハッキングしたら、完全な設計図はありそうだが)
これが常時拠点に配備できたら、警備組の負担も楽になる。個人的にはここの情報は回収できるだけしておきたいものだ。
二百十九日目終わり
レポートNo.37
井門圭司
今日は昨日の反省を生かして、慎重に処理を進めた。まだ完全に商業区入り口エリアは制圧してないが、結構な範囲を確保できてるから、ほかのエリアに進んでいっても問題はなさそうな気はするな。
商業区への道も拡張が進んでて、前よりは安全だ。最近じゃあの道はちょっとしたサイクリングロードみたいになってきてる。
そこそこの処理も出来たのもあるし、いったん手を止めて、明日あたり物資回収してもいいかもしれねぇな。なんだかんだで物資は常にいるんだし。
そいや、三間が最近裁縫してっからその手の物資も回収しとかねぇと。前まではあんまり気にしてなかったものだからな、布とかも意識して集めとかねぇと。
乙!
防備関連だけってのは残念だけど、まぁ大量受け入れ前のキャパ作りだと思えば良いか
電源復旧できればいいけどなー
二百二十日目
今日で電源らしき装置を発見する。その装置にはバールが突き刺さっており、そばに焼け焦げた研究者の死体があった。どうやらやむを得ず破壊して電気を止めたらしい。
幸いなのはざっと見て派手に損傷した箇所はなかったことだ。うまくすれば浜村さんで修理できるかもしれないな。
また、一部を残して研究所内の探索も完了している。どうも一区画はカードの装置が無ければ開かず、通電後でなければ開けられそうにはなかった。
(持っていた工具でも無理で、山中さんの義足も変形して使えなくなるのは問題だからだ)
このシェルターとして聞いていた研究所の探索はこれで一時の終了だ。使えそうな物資をワゴンに積めるだけ積み。運転席と助手席を見えないように覆ってそこで休むことにした。
今回の戦利品としては。
・防衛装置と思われる機械五基
・持ち運び可能で生きていると思われる端末複数台
・機械のパーツと思われるもの各種
・そのほか研究者達の私物多数
・山菜
研究所内にはまだ使えそうなものがあるので、暖炉の出入り口は閉めてある。出来れば誰も入ってほしくはないが、今すぐにめぼしいものはおそらくは無いはずだ。
明日は一旦拠点に寄って、拠点で必要な物資を下ろしてすぐに野木の研究所に向かう予定だ。道中ゾンビの襲来がないことを望む。
二百二十日目終わり
レポートNo.38
井門圭司
今日、一ノ瀬が負傷した。やっぱりまだ本調子じゃなかったらしい。
幸いなことに、ジャンピングゾンビの飛び付きを盾で防御した時に、肩の後ろをがれきと思いっきりぶつかった打ち身だ。一ノ瀬自身で治療できない位置で、野郎は出て行けと追い出した浜村さんが治療してもらった。
一ノ瀬の負傷もあり、今回は簡単に物資回収しながら退却になっちまったから、エリアの確保自体は進んでない。でも、誰かが大怪我してないってなら、些細なことだよな。生きてりゃ何回でもやれることだしよ。
ただまぁ、今回はそうだって訳じゃねぇが、本調子じゃないのはわかってたんだから、きっちりカバーしてやるべきだったな。今度はちゃんと、守ってやらねぇと。
【男女】
「たく、ウチの男共は気が回らないわね」
「ははは…、すいません、浜村さん」
「いいってこと。一ノ瀬ちゃん、左肩のここよね。うわぁ、痣になってるわ」
「軽く布か何かで清潔してもらってから、湿布を貼ってもらえますか?」
「了解」
「……、浜村さんが言ってたことですけど」
「さっきの?」
「えぇ、放浪者さんはそこはちゃんと分けてるなって、思って」
「惨劇に一番適応してるくせに、精神面はどこか惨劇前みたいなとこ、あるわよね。やっぱり、文明を取り戻すが口癖なのも、そこらへんなのかしらね」
「惨劇前のことは、前のコミュニティーの時もまったく話さなかったんで、よくはわからないんですよね」
「やっぱり一ノ瀬ちゃんは気になってるの?」
「え、あ~。どっちかというと、お兄ちゃんみたいな感じで接してるので…」
「ふ~ん。それはそれでつまらないわね」
「ははは…」
【建造中2】
「次は見張り台だね。うん。これがあるだけでも警備組は楽になるはず、頑張らないとな」
「蒲谷のおっちゃん、なにしてんだ?」
「勝君。戦車砲の設置が終わったから、次は見張り台の設置だよ。うん」
「じゃー俺も手伝っていい?」
「助かるよ。うん。休む時間少なくなるけど、いいかい?」
「どうせ暇だからいいよ」
「じゃあお言葉に甘えるからね。うん」
乙!
どうやらダイス様は一ノ瀬さんが可愛い余りに虐めたくなる様子
そしてまた井門の胃が痛むと
井門と一ノ瀬さんは微妙に不幸体質だなぁ
二百二十一日目
いったん探索している研究所を出て戻る。拠点には夕方ぐらいに着くと、探索組も帰っていた。
井門から美尋が負傷したことと、商業区入り口エリアの制圧は終わっていないが、今の状況でほかのエリアに探索に行っても戻る際に危険性は低いとの報告を受ける。美尋の怪我自体は打撲の軽傷らしいのには胸をなで下ろす。
山菜を天ぷらにして、皆で食事を楽しんで、余韻に浸る間もなく山中さんと研究所に向かう。研究所もあまりない時間の訪問だったため、何事かと騒然とさせてしまったが。
野木にはワゴンに積んだ例の研究所の物資(と残った山菜)を渡し、解析を依頼する。夜遅いのと、もってきた端末であの研究所の間取り図がわかるかもしれないのもあり、そのまま研究所で休ませてもらうことになった。
研究所内は、今までの中で一番騒然としていた。やはり、科学者や技術者としての血が騒ぐのか、持ってきた機械を前にあーだこーだと話しているのが印象的だった。野木もこの装置が暴走せずに使えるなら、確実な防衛力の強化になると珍しく興奮した様子だったからな。
(アリスについては、触れるまでもない)
ついでに電撃弾も少しだけ持ってきておいた。こればかりは作れるかはわからないので、その部分では微妙だったが、機構さえわかれば応用できるという点では同様に興奮気味だった。
山中さんに、興奮しないのかと聞いてみたが、研究者としての血は確かに騒ぐものの、今は探索の方で頭がいっぱい、だそうだ。
後はエクスが持ってきた端末で、何を見つけるかだな。
二百二十一日目終わり
レポートNo.39
井門圭司
今日は一ノ瀬が抜けた状態だったが、ゾンビが移動していたおかげが数が少なく、商業区入り口エリアの確保は比較的楽だった。
大きな通りと言った、抑えなければならないところはバリケードも敷設できたし、大体はあのエリアは確保したんじゃねぇかな。ほかのエリアの確保に向かったとしても、たぶん問題はないだろ。まぁ、放浪者さんが完全に戻るまでは、入り口エリアの確保を進めるだけだしな。今でも問題ないが、より万全にした方がいいだろうしな。
放浪者さん達が採ってきた山菜の天ぷらはうまかった。ちょっと苦くて甘いというか、そんな感じだ。明日は残った天ぷらで、インスタントのうどんにのせて食おう。楽しみだ。
一ノ瀬の怪我はだいぶ引いたらしい。明日の状況を見て、参加かどうかもある、が、念を見るなら明日も休みにした方がいいよな。
まぁ、どうするかは明日次第だな。
一之瀬DIARY MAR.31
打撲の痛みはだいぶ引いてきた。ただ、激しく動かすと痛みがはしる。無茶まだ出来そうにないかな。
なんだか足手まといになってる気がして、私は探索組にいない方がいいのかな。いらない心配をかけてる気がしてきたよ。
井門さんも足の骨折の件があったから、前よりも気にしてるみたい。でも私が油断したことなんだから、そこまで気にしなくてもいいのに。
ちょっと、悪い方向ばかり考えちゃってるな……。
【恵み】
「…小麦粉だけの天ぷらだが、どうだ?」
「これは、美味しいね。うん」
「なんだか天ぷらとか久し振りね…」
「うん、美味しいです。ね、井門さん」
「いきなり振るなよ一ノ瀬……、うまい。天つゆ欲しいなぁ」
「このままデも十分いけルっす。あ、三間はもっト食うっすヨ」
「お、多いですって。美味しいですけど」
「美味しいんだぞ!」
「美弥ねぇ、食えるか。うまいぞ」
「大丈夫。美味しいね」
「…評判は上々のようだな、相棒のおかげだ」
「ふふ、ありがとうございます。私達も食べましょう」
「…そうだな」
【サイエンティスト】
「これは、すごいな。内部を解析しなければならないが、ここまでの防衛装置を作り上げていたとは」
「野木! 野木! 私に一台欲しいヨ!」
「アリス、君の実力は認めるが、私用に渡すわけにはいかない」
「私用じゃないヨ。ちゃんと研究に使うもノ」
「………、正直に言うが」
「な二?」
「今の君には渡したくない」
「野木のバカ! ヒドいヒドイ!」
「アリス、落ち着け」
「(……、まぁ、今のアリスに渡したら、魔改造になって危ないだろうな。野木主任の判断は正しい)」
>>927の訂正
×【恵み】
「…小麦粉だけの天ぷらだが、どうだ?」
○【恵み2】
「…小麦粉だけの、山菜の天ぷらだが、どうだ?」
乙
小麦粉の塊食ってるのかとwwww
最近アリスさんまともに研究させてもらえてないなww
二百二十二日目
研究所内は今日も活気立っていた。最新鋭の技術が目の前にあるのだから、仕方ないのだろう。俺にはよくわからないが。
エクスが端末のハッキングを終えて、施設内部の間取り図を回収できた。自分達が移動できた場所だけマッピングしたのと、大体一致していた。未探索エリアになる場所は、例のIDカードをかざす機械があるあたりだ。通電さえ出来れば、死体についてるIDカードで恐らくいけるはずだ。そしてそこに大元の情報が眠る端末もあるはず。
問題は破壊された電気システムを復旧できるかだな。浜村さんがお手上げなら、無理だろうな。
後はエクスもこの件については興奮気味だ。なんでもあの機械(名称はタレットだったらしい)に組み込まれるプログラムが簡易な人工知能が組まれていたそうだ。とりあえず、それがあると、そのタレットやらが優先して倒すべき相手を判断して、攻撃するのだそうだ。
後は山中さんが今まで撮ったゾンビや変異体の写真を野木に渡していた。監視カメラで映像は見ているものの、荒いものが多く詳細がわからないことが多かったため、それはそれで喜ばれていた。
とりあえずタレットについては、今後使える見込みは大きそうだ。こうなれば発電システムを考えておかなければな。どこかから、ソーラーパネルでも回収できればいいのだが。
また、明日あの研究所に向かう。きっちり護衛する、を条件に浜村さんが確認してもらえることになったからだ。まだしばらくの間は、探索には戻れそうにはない。
後は遠出する用があるのは、聞いたこともないレジャー施設みたいなところか。後は、WWPの奴らが本部にしていたところがどうなっているか覗くのも悪くなさそうだが。
まぁ、今はあれこれ考える前に、これからいく研究所について考えなければな。
二百二十二日目終わり
レポートNo.40
井門圭司
今日は少し油断しちまったな。運悪く、コールゾンビに叫ばれて、ジャイアントゾンビとジャンピングゾンビがうじゃうじゃ来やがった。
処理が進んでいるエリアだが、人数が少ない現状にはかなりキツい量で、逃げながら戦うことになった。
たまたまだとは思うが、移動の邪魔だったのか、マッスルゾンビが瓦礫を殴り壊した時の破片が直撃しちまった。今でもまだ痛む。
幸いなのは一ノ瀬が参加してなかったことか。下手すると、今日はヤバいことになったかもしれないしな。
とりあえず、俺と一ノ瀬の負傷やここんとこの連日の処理で全体的に疲れも見えるから、明日は休みだな。
しかし、放浪者さんはタフだな。ほとんど休まずに動き回ってる。俺も鍛えてたんだけどな。
特撮、テラホークスのゼロ軍曹みたいのなら欲しいな。残念ながらゼルダ軍のキューブに近いみたいだが
>>934
今んとこ自我的なものはないからねぇ。
二百二十三日目
今日は例の研究所前まで到着した。前回、着いた時点で夕方ぐらいだったこともあり、軽く探索してからここまできたので、大体夜になったあたりで到着だった。
浜村さんはやはり緊張した面もちで、言葉数も少なかった。探索の際も、俺か山中さんとは片時も離れずついてきていた。拠点でのいつもの威勢の良さを考えると、まるで借りてきた猫と言えたな。
探索に関しては、それなりだ。一番大きい収穫は乾パンなどが入っていた非常時用のバックがあった民家だな。ありがたく、頂戴した。後は浜村さんの視点で役立ちそうなものも回収してもらっている。
こういった機会でもないと、あまり話すこともないので、研究所前に到着後はいろいろ話した。思ったよりはいいとこのお嬢さんらしいが、家族とは疎遠だったようだ。それ以上は聞けていない、身の上話自体避けたしな。
後は拠点に関しては、人員不足のクレームを受ける。運が良ければ無人の機械を見張りに使えるかもしれないとは伝え、そのために発電システムについて、いい案がないか考えてほしいとは話しておいた。
さて、明日はまた穴蔵に行かなければならない。もう寝るとしよう。
二百二十三日目終わり
一之瀬DIARY APR.2
今日は探索は休みと言うことと、浜村さんが研究所の探索にかり出されたこともあって、前日から休みをもらっていた私は警備の仕事した。
警備といっても、ここのところは何もないみたい。ゾンビがこっちに流れてくるとかも、この周辺は結構大規模に処理しちゃってるから、ないんだろうな。
その代わり、最近やっかいだっていってたのは、野犬とかの野生動物。春になったからか、ちょこちょこ姿を見る。刺激しなければ問題ないけど、群れるのは数がいるから危ないみたい。
そういえば、昨日はエイプリルフールだったんだ。何にも嘘ついてないや。つくような嘘もないんだけどね。
【身の上】
「……ん」ガチャ
「隣、座るわよ」バタン
「……、眠れないのか。浜村さん」
「あんたらみたいに、安全以外の場所で寝たことはないわよ」
「…羨ましい限りだ」
「……ごめん」
「…しおらしいな」
「あんたら、やっぱり危険なことしてるんだなとか思ったらね…」
「…そういう役割だ。気にすることはない」
「…そう」
「………、惨劇前は何をしてたんだ?」
「わりとプー太郎よ。ただ、働かなきゃなと思って、そういうとこ行って今の仕事に就いたの」
「…、一人暮らしでも始めたのか?」
「そんなとこ。親と居たくなくてね」
「…、そうか」
「金だけはくれる親だったわ。だから、嫌になった」
「………」
「…、明日、中にはいるのよね」
「…そうだ」
「はぁ、気が滅入るわね」
「…もう少しぐらいなら、お喋りに付き合うぞ」
「ありがと」
【アイディアは会議室で生まれない】
「エクス~、退屈だから面白いの見せテ~」
「こっちも忙しいんだよアリス」
「もういけズ~」
「はぁ、そこの端末で何か見なよ」
「ありがト~」
~数十分後~
「つまり、これはこうだから、こう応用すれバ」
「(アニメを見て現実に起こそうとしてるよ、あの人)」
「エクス、監視カメラチェック終わりました。放浪者さん達は無事に研究所へ向かってるようです」
「ありがとよ」
「閃いたワ! 早速ファントムシリーズの開発に着手しなくちゃ、またネ、エクス!」バタン
「…騒がしい人です」
「だな」
乙!
さぁーて、次に開発されるビックリドッキリファントムはー?
ビックリファッキンドムに見えた
二百二十四日目
今日は、研究者が命がけで電源を落としたのを身を持って実感した。
浜村さんと共に電源装置へ向かい、見てもらう。変な損傷があったり、スパークしたりはしてないから、たぶん直せると言って作業を始めた。
暗闇の中と慣れないというか、どういう設計かがはっきりしていない装置の修理は時間はかかったが、なんとか修理にはこぎつけた。
ただ、そのまま完全には修理させず、最後にこの行程で修理すれば直せる段階で止めさせた。電源が復旧した際に何が起きるかわからない、その状態で場慣れしていない浜村さんは、はっきりいって足手まといでしかない。
守りきれる自信は無かったので、三十分後に復旧させるから、それまでに脱出するよう、二人に指示した。浜村さんを一人待機させるのは危ないし、山中さんのアラクネは強力だが素早く動けないのが理由だ。
(結果としては正解だった)
三十分後に電源を復旧させると、一斉に電灯などが点き、闇に慣れた目へ強烈な明るさを浴びせさせた。そして、それと同時にアラーム音が響き渡った。
電源装置がある部屋には何もなく、素早く壁に移動して、廊下を持ってきた鏡で覗くと、全て取り外したと思っていたタレットがいくつか出てきていた。
電源が落ちる前からか、あるいは扉を無理やり開けっ放しにしているからかはわからないが、明らかな警戒状態で不用意に飛び出せば撃ち殺されるのはわかった。
活躍したのはスパイダーウィップだ。素早く撃ち込んで、部屋に逃げ込み。食い込んだところを無理やり引っ張り、壊すという手順を繰り返す。
スパイダーウィップが届かない距離のタレットは、なんとか銃弾をかいくぐりながら、最寄りの部屋に飛び込んで少しずつ移動して回避した。あえて扉は閉めずにおいたことも、結果として俺の命を救った。
正直今日に関して、命を落としていても不思議ではなかった。運良く肩に銃弾がかすったぐらいの負傷ですんだ、というのも少し出来過ぎている。何にしても、もう少し本格的な機械対策を考えておくべきだったな。
IDカードをかざす機械に、回収しておいたいくつかのカードを触れさせることで扉が開いた。しかし、開いたと同時に計四基のタレットに一斉に射撃された時は、死が頭によぎった。
ファントムの盾で頭とかを守りながら横に飛び込んだ時、頭を防いでいた左腕がカンとなったから、なかったら死んだことになるな。
これらもスパイダーウィップで処理しながら中にはいると、まぁ、お偉いさんがいるような今までより少し豪華な部屋にたどり着いた。
てっきりサーバールームのような、デカい機会があると思っていた俺には拍子抜けだったが、とりあえずあった端末の電源を点けハッキング装置を装着した。
脱出のプランを練っていると、端末の画面にエクスが「よく生きてたな」と文字が打ち込まれたのを見て「早く警戒状態を解除しろ」と返した。
すでにやっているとの打ち込まれてから、十数分ぐらいでアラーム音は止み、静かになって、もう出れるぞという打ち込みを見て外に出た。すでに外は暗かった。
山小屋の中で、二人が俺を待っていた。どうやら、アラーム音が聞こえて中に入り直そうとしたところ、スイッチを押しても開かずいろいろやっていたらしい。
今回は助かったが、今後似たようなことがあれば、死ぬだろう。このタレットが大体の研究所にあるのかわからないが、それに備えた対機械対策の武器や、ハッキング能力を持った仲間がいるのが望ましいな。エクスが必ずハッキングできるとは限らないのだし。
しかし、疲れた。久し振りに極度の緊張状態だったが今来た。もう寝るとしよう。
二百二十四日目終わり
レポートNo.40
井門圭司
いったん休みが入ったからか、今日は滞りなく処理を進めることができた。やっぱり適度な休みってのは必要だな。
そいや、クローゾンビをあの襲われた以来、見かけてねぇが意外と変異としては珍しい部類なのかもな。まぁ、厄介さも強さも変異体の中じゃトップだから、うじゃうじゃいられたら迷惑だけどな。
後は最近佐原が三間に絡んでるとこをよく見る。わりとおしゃれ好きなのか、こんな服作れないか聞いて三間を困らせてる。はじめてから間もないのに、気が早いというか。
まぁ、佐原はミュータントになってガタイが高くなったから、集めた服も着れるのも決まってるから、結構期待してんだろうな。
放浪者は何をしたら死ぬんだろうなぁと、時折思う。
やっぱりダイス様も主人公補正がかかるんだろうか。
乙!
酒を結構飲んでから今回みたいな探索、もしくは強敵との戦闘とかさせられたら、流石の放浪者でも厳しかろう
なんとかで銃弾かい潜れるのか……放浪者どっか変異してるんじゃね?
最近山中さんの日記がなくて寂しい
>>946
なんか酔っ払いながらある程度はなんとかしそうな気もするんだ。
>>947
一応理由はある。とはいえ、銃弾気合い避けする時点で人間離れもいいとこだけど
初期の頃を思うと、今は変異したとしか思えないよね
>>948
放浪者と基本一緒だから内容が被りやすいのよね、山中さん
>>944の訂正
×レポートNo.40
○レポートNo.41
二百二十五日目
安全を確認してから、研究所の物資を詰め込めるだけ積み込み、拠点で浜村さんと拠点用の物資を下ろしてから野木の研究所に戻った。
研究所は防衛装置の解析で慌ただしい状態は変わらなかった。
エクスの元に行くと、ハッキング装置を仕掛けた端末が大元のサーバーに接続できるもので、忙しそうに作業をしていた。WWP関連の施設だから、遠隔操作でデータを消されたりする可能性もあるということで、設置が問題なかったことを確認して早々に立ち去ると、アリスに捕まった。
以前から開発していたファントムの装置が完成したと言うことで、彼女の研究室に向かう。そこには、少々厚底のブーツのようなものがおいてあった。
名称はファントムバースト、彼女言うには移動補助装置だそうだ。
内容としてはブーツの中に空気を圧縮した極小のタンクが3つ入っており、それを噴射することで瞬間的な移動を可能にするそうだ。
空気を噴射したり、噴射した空気を再補填するのは、神経伝達を使って行うことができる。噴射量や噴射角度の調整も同様に可能。
当然、実地テストは俺がすることになったが、靴底の高さに慣れるまで時間がかかった。ただ、瞬発的に移動できるメリットは大きい。悪くはない装備だ。
だが、なかなかテクニカルなものだな。扱いきれれば強力だが、失敗した時がやや怖いか。
しばらくはこれに慣れるようにしていかなければな。
二百二十五日目終わり
ガンダムかな?
「どウ? ファントムバーストは」
「…こいつはいいな。瞬間的な推進力もあるが、まさか多段ジャンプもできるとは」
「うんうん、まさか出来るとは思ってなかったけどネ」
「…想定外の機能なのか」
「ジェットとして急上昇させるつもりだったけど、噴射量が少なかったからネ」
「なるほど、それが理由の副産物なのか」
「うん。そうみたイ。ちょっとビックリしちゃっタ」
「…一気に飛び越えたい時は便利だな。仲間といる時は使う機会はなさそうだが」
「置いてっちゃうからネ」
「…が、偵察なんかの単独任務やその逃走中には便利だ」
「本当はスパイダーウィップの補助が目的だったからネ」
「…そうだな。着地の際はホバリングすることで衝撃を緩和できる」
「後はホバー移動も出来るヨ。使い道は私はわからないけド」
「…、突進の勢いを殺さないようにするぐらいか。それはまた慣れがいりそうだな」
「気に入っタ?」
「そうだな。まるでアニメのような装備だが、実用性は十分にある」
「だっテ、アニメ見て思いついたからネ」
「…それもどうなんだろうな」
「もう時間も遅いわネ、実地テストはこれぐらいでいいんじゃないかナ」
「…そうだな。昨日の疲れもあるから、今日はもう休むとしよう」
録音はここで終わっている。
レポートNo.42
井門圭司
今日の商業区入り口エリアの拡張も、特に問題なし。いい感じだな。
放浪者さん達がいなくて、俺と一ノ瀬の負傷ぐらいで済んでるのも悪くない。今後2人が同じように遠征に出る時に、安心して行ってもらえるようにしておかねぇと。
浜村さんが話の研究所に行ってから、なんか優しくなった。俺達が危険を冒してること、身を持って経験したかららしい。
(口うるさいだけで、元々面倒見はいい人だけどな)
ぶっちゃけるなら、浜村さんが経験した以上とかやってんだけどな。ブラインドとかジャイアントスパイダーとか。言ってもビビらせるだけか。
おいおいロックマンのフットパーツかなって書こうと思ったらマジでエアダッシュエアジャンプホバリング完備かよ
4月4日
今日、主任に放浪者は人間なのかと問われた。言っている意図が理解できず、聞き返すと一つの映像を見せられた。
放浪者があの研究所内で戦っているものだった。彼があのタレットと言われる装置を破壊しながら、銃弾をかわしているものだった。
タレットは、搭載されたプログラムの関係で、発見と同時に攻撃はしない。発見して相手を認知し、敵と判断してから攻撃するため、若干のラグがある。
とはいえ、一度敵として判断した相手には、次回認知して攻撃になるので、タイミングは少し早くなる。
彼はそれを知っていたのかはわからないが、そのラグの間に各部屋に逃げ込み、距離を詰めてから破壊するというのを繰り返していた。
それ自体は、不思議ではない。だが、明らかに銃弾をかいくぐった場面もあった。確かにこれは肩に銃弾が掠った痕もあり…。
主任が人間はここまで反射ができるとは思えないと、言った。診断結果を聞くと正常で異常はないと答えた上で、それでも人間離れしすぎではないか、が主任の意見だった。
放浪者は、何らかの変異をしているのだろうか。だが、一緒にいる間、ゾンビからの負傷は受けていない。変調をきたしたこともない。
……、彼は人間だ。それは私が一番よく知っている。知っているからこそ、少し、不安を覚えている。
山中沙奈 記す
>>952 >>955
はい、元ネタはロックマンX、になっちゃった。
当初は一気にダッシュ移動できるものとだけ考え、仕組み考えたところ、あれこれ別に空中でも多段ジャンプ的なこととかホバリング、ついでにホバー移動もできるやんという始末。
また一歩、放浪者は人間を辞めました。
まあゾンビ映画の登場人物なんて
例え一般人の少年少女や老人でも
ゾンビ慣れした終盤ではヘッドショットばしばし叩き出すから多少はね?
>>958
うん。多少はね。
まぁ放浪者は行き着くとこまで行くんじゃないかな
二百二十六日目
拠点に戻り、探索組と合流する。離れていた間の状況を井門から説明を受ける。
思っていたより、商業区入り口エリアの確保は進んでいた。これならもう、他のエリアの攻略に向かえる。
確保が進んだ状況もあり、今日は処理ではなく確保できたエリア内の物資探索を行った。
物資はそれなりのものを回収できたといえるが、一番デカいのは装甲車だろう。
この装甲車は以前、確かブラインドが現れたあたりで見つけていたものだ。井門に見てもらうと、エンジンがいかれているらしく、使い物にならないと言われたが、ある一つの思いつきで佐原をメインに押して運んだ。
装甲車は都市側のバリケードの横に沿わせて置いてある。これは今後、確保している機関銃の弾を手に入れられた時の銃座にするためだ。
弾丸の壁にもなるだろうし、車高が高いから中からも警備もできる。側にある発射装置の操作用の端末を中に入れて、いざという戦闘の時に安全に使うこともできるだろう。
これでよりいっそう、拠点の防衛力も上がっただろう。また見つけたら、運んでもいいな、運が良ければ修理して使える。今後の遠征面でも優位だ。
そうなると車両に関するエンジニアが欲しいな。無い物ねだりだが。
ファントムバーストは、なかなか扱いに苦戦している。ジャンプと同時に噴射して高く跳ぶぐらいは余裕だが、ジャンプ後に噴射して多段ジャンプをする際、予期しないところに移動してしまう。
幸い神経連動で肉体のように扱えるから、そのうち慣れるとは思うが。
後は野木主任とアリスに佐原用の鈍器の作成を依頼した。
奴が新しい武器を欲しがってるのもあるが、鉄パイプを結構曲げて使い物にできなくしている。鉄パイプも重要な物資だから、いっそのこと丈夫な武器を持たせてもいいだろうとの判断だ。
(佐原には内緒にしている)
さて、明日はどのエリアに向かうか、あるいは商業区入り口エリアを拡張するか決めないとな。
二百二十六日目終わり
武器にスコップって駄目かな?
何気に世界大戦の時かなり敵を倒すのに大活躍してたらしい
一之瀬DIARY APR.5
今日は久し振りに全員での物資探索をした。
驚いたのは放浪者さんのブーツかな。まるで物語の中の人みたいに、移動したりしてた。でも、私には怖くて使えそうにない。
あと、今日は装甲車というのを手にいれた。なんか、戦車の弾を撃つところがない車みたいだった。
中は意外と広かったし、堅い装甲だから下手な場所より、あの中の方が安全かも。
エンジンが動けば、いざという時に皆で逃げられそう。直せる人がいればなぁ。
4/5 担当勝 朝
退屈だな~。なんかないかな。
スライム、チョウチョ追いかけてる
担当蒲谷 昼
春になったねぇ。この気候のみたいにずっと穏やかならな。
さて、この警備終わったら、見張りの土台づくり進めないと
担当三間 夜
またすごいの持ってきましたね
でもやっぱり、裁縫用の物資も集めて欲しいかな
【ズルい2】
「…、まだ慣れないな。いざ実戦になった時が怖いな」
「(スラも高くジャンプしたいな~)」プルプル
「…ん、用かスライム」
「(スラもこれ履きたい~)」ポン
「…このブーツが気になるのか。すまないが、スライムはつけられないものだ」
「(う~、ほ~ろ~しゃだけズルい~)」ユーラユーラ
「…、ふてくされるな。そのうちいいものあったらやろう」
「(わ~い)」プルプル
【仕立て屋三間】
「だんだん慣れてきたかな。そろそろ、実験的な服とか作ってみよう」
「三間~、いルっすか~」
「あ、佐原さん。どうしました?」
「なんとなクっす」
「そうだ、佐原さんはこんな服が欲しいとかありませんか」
「そうっすネ。服より今は鞄が欲シいっすかな」
「鞄ですか」
「そっす。今あるのは小サくて、つけるト動きの邪魔二なっちゃうンすよ。物資探索の時に、俺も運べタ方がいいっすからな」
「そうですか。鞄みたいなのの作り方が本にあったのを見ましたから、チャレンジしてみますね」
「頼ムっす~」
>>961
塹壕戦最強の武器スコップ、掘ってよし、殴ってよし、投げつけてよし。
武器候補にはいいんだけど、メンバーの武装固まってるから誰にって感じだなぁ。野木に持たせとく?
次スレは明日更新してから作成します
足踏み式のミシンがどこかにないもんかねえ
>>966
近未来な世界だから、かなりの骨董品だろうね
二百二十七日目
今後の方針として、まず商業区南エリアを確保することにした。南西と南エリアは、コンビニやスーパーなどの小規模な施設しかないが、ここいらを確保できればより安全に商業区へアクセスが可能になる。
南エリアは商業区エリア入り口にアクセスする通路も含むエリアだ。このエリア自体をある程度確保すれば、不意な戦闘で時間を食うこともなく、物資搬送も容易になる。まずは足まわりを固めることにした。
北西の大型ショッピングモールには、生存者がいる可能性はある。しかし、それらしいメモは見つかるが、今まで遭遇したこともない。控え目に考えても、残念な結果である方が可能性は高い。
もし仮にこのゾンビに囲まれた状況で生きてきているなら、かなり手練れな生存者だろう。急ぎ助けなくてもどうにか出来るはずだ。
南エリアについては、商業区入り口エリアに比べれば、ゾンビや変異体は体感的に多くはない。
以前、ブラインドが出現した際、大規模にガーデニングショップの通りに流れてきたゾンビを処理したからかもしれない。
今日の処理の動向しては、かなり良好な方だろう。ゾンビ処理に慣れた人間とポテンシャルが高いミュータントとホムンクルスの組み合わせ。よほどのトラブルがなければゾンビも大した問題ではなくなってきている。
が、だからこそ注意しなければな、前みたいに建物が崩れてくるかもしれないし、新たな敵対ミュータントが出現しないとも限らないのだから。
後は今日野犬を久し振りに見かけた。犬は野生化し、群れていることが多いのだが、そいつは一匹で食料を探していたようだった。
まぁ、俺らを見るなり警戒態勢を取り、襲わないとわかると、どこかにいってしまったが。
佐原いわく、来るなっていってる感じがしたっすとのこと。もしかすると、ある程度の獣とコミュニケーションがとれるのかもな、佐原は。
レポートNo.43
井門圭司
今日から商業区南エリアの確保に移った。デカい建物はあんまりねぇが、変わりに細かい道とか空き地とかがあるから、バリケードの敷設が面倒になりそうだ。
それでも、商業区入り口エリアの通路確保とか、近くのガーデニングショップの通りで処理がそこそこされてる場所だから、入り口エリアよりは楽な感じはするけどな。
後は、放浪者さんがつけてるファントムバースト、便利そうだな。瞬間的にダッシュ出来るなら、俺もつけたいが、何でも新しい体の部分が感覚として感じるから、慣れるまでに時間がいるらしい。
そういう意味では、アレは放浪者さん専用みたいなもんだろうな。
【秘密基地】
「スラ、ここにいたのか」
「(あ、お姉ちゃん~)」プルプル
「何でここにいるんだぞ?」
「(ここはスラの隠れ基地にしたの~)」プルプル
「隠れ基地? これは装甲車だぞ」
「(そ~こ~しゃ?)」プニュン
「堅い車だぞ」
「(そうなんだ~)」プルプル
「それに、ここは今後いろいろ使うらしいぞ。スラが独り占めできないぞ」
「(つまんない…)」ユーラユーラ
「ふてくされるんじゃないぞ。仕方ない、遊ぶんだぞ」
「(わ~い。お姉ちゃん大好き!)」プルプル
【お勉強】
「……せっかく学校無いのに、勉強しなきゃダメなのかよ」
「勝、この世界では知識が生き残るのに必要なのよ」
「美弥ねぇがそういうならしかたないけどさ…」
「ちゃんと勉強してるかは、わかるんだからね?」
「言われなくてもわかってるよ。もう」
「……、それ終わったら、のんびりしようね」
「…うん。その、ごめん」
「勝は優しいね」
スラちゃん用の装甲車引っ張ってこなきゃ(使命感)
>>970の訂正
×「(ここはスラの隠れ基地にしたの~)」プルプル
「隠れ基地? これは装甲車だぞ」
○「(ここはスラの秘密基地にしたの~)」プルプル
「秘密基地? これは装甲車だぞ」
おお次スレ立てたのか
まだまだ続きそうだな
>>971
いっそ作るのも手
>>973
というわけで次スレ。むしろいつまで続くんだろ
これから日記を書く 三冊目
これから日記を書く 三冊目 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1436892044/)
このスレは埋めるなり焼くなり変異するなりご自由にどうぞ
スレ建て乙
これ更に次のスレはⅣ冊目になるのかね
野犬を仲間にしたら絶天狼抜刀牙とか使わねーかな
山中さーーーーーーん!
乙
子供のその場の欲を満たすには難しい状況よな
>>975
4冊目。ぶっちゃけ出せてない奴らが多すぎていきそうなんだよなぁ
(ダイス様の気まぐれでどうなるかわからんけど)
>>976
見た目犬で、実はミュータントとかあるわけだから、やらかすかもね
>>977
う、うん
>>978
元気に走り回るのも難しいからねぇ
と言うわけで、こっちはHTML化依頼しといたでや
乙乙した~
どうせなら>>1000行きたいな
>>981
さすがにもう埋める人いないんでないかい?
とでも思っていたのかぁ?
埋め
梅梅
山中さんのアラウメ
手伝うか
もういいんだ、みんなやめろぉ!
梅干
梅干
梅干
梅
うめ
梅
>>1000ならスライムが再変異して人間に戻る
1000なら山中さんにラッキースケベ
>>1000ならエクスに地味な不幸が
1乙です。今更ながらダンパー採用してくれてありがとうございます。
山中さんのアラウメ
>>1000なら生存者発見
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