佐久間まゆ「アンダーザデスク食事会」 (32)
森久保乃々「……」
星輝子「……」
乃々「あの……キノコさん」
輝子「フヒ、なんだい……ボノノさん」
乃々「いえ、なんというか……手持ち無沙汰じゃないですか?」
輝子「うん……。でも、手伝うと言っても……大したこと出来ないしな」
佐久間まゆ「お待たせしました~」
乃々「とか言ってたら、準備出来たみたいです……」
輝子「おお」
まゆ「なんですか?」
輝子「エプロン姿のまゆさん……すごく可愛い」
まゆ「うふ、ありがとう」
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乃々「スゴイです、言われ慣れてる感じです……。さすが元モデル」
まゆ「正確には元読者モデルですよ?」
まゆ「……よいしょっと。それじゃ、食べましょうか」
『いただきます』
乃々「スキヤキ、久しぶりです……」
まゆ「ご飯多めに炊いてるので、おかわりできますからね」
輝子「美味しそうだな……とくに、このシイタケがいい」
輝子「シイタケはやっぱりこの形。Xbox360のトレードマーク……」
まゆ「輝子ちゃん、ゲームするんですか?」
輝子「あまりしないけど、キノコ関係の話題には目を光らせてる……フヒヒ」
まゆ「シイタケがトレードマークなんて珍しいですねぇ」
乃々「シイタケはあくまで俗称と思うんですけど……」
輝子「はふはふ……」
乃々「まゆさん、なにか飲み物もらえませんか? 冷たいもの」
まゆ「あっ、ごめんなさい、気づかなくて。何がいいですか?」
まゆ「すぐ出せるものだと……牛乳、オレンジジュース、ジャスミンティー……」
乃々輝子『ジャスミンティー……ッ!』
まゆ「えっ、なにか変ですか?」
乃々「飲み物でジャスミンティー勧められたの、初めてです……」
輝子「なんか女子力高そうだ……」
まゆ「飲んでみます?」
乃々「はい、ぜひ」
輝子「じゃ、じゃあ……私も」
まゆ「持ってきますね。ちょっと待っててください」
輝子「……なんだか、まゆさんが雲の上の人に思えてきた」
乃々「服も部屋もすごくオシャレです……女子寮だから、部屋の造りは同じはずなのに」
まゆ「あまりジロジロ見ないでください。恥ずかしいです」
まゆ「それに乃々ちゃんだって、結構可愛いお洋服着てるじゃないですか」
乃々「親がそういう趣味で……もりくぼは、目立たない地味なのでも良いのに……」
乃々「いえ、別に嫌いでもないですけど……」
乃々「ごくごく……ふおお、ジャスミンの香り……!」
輝子「こんなオシャレな飲み物が……! ま、まるでリア充になったようだっ」
まゆ「なら沖縄の人はみんなリア充になってしまいますよ?」
乃々「メジャー……なんですか?」
まゆ「沖縄ではたしかさんぴん茶っていうんですけど、一般的に飲まれてるみたいです」
まゆ「以前撮影で沖縄に行ったときに気に入って」
輝子「フヒ……私だったら『あ、美味しい』で終わったと思う」
まゆ「乃々ちゃん、ご飯少ないですね。つぎましょうか」
乃々「あっ、はい……。普段おかわりなんて滅多にしないんですが……」
輝子「いや、仕方ない……それくらい美味しい」
輝子「わ、私もおかわり……良い?」
まゆ「ええもちろん。はい、どうぞ」
まゆ「あっ、お肉とか追加しますね」
乃々「料理が上手くて、気が利いて、元モデルなくらい可愛くて……」
乃々「もりくぼが男だったら……絶対お嫁さんにしたいです」
まゆ「ふふっ、ありがとう」
輝子「そういえば、さっき元読者モデルって言ったけど……」
まゆ「ええ」
輝子「読者モデルと普通のモデルってどう違うんだ?」
まゆ「一口に読者モデルと言ってもいろいろですけど……」
まゆ「簡単なのは街中で声かけてその場で撮影、報酬をわたして終わり、というパターンですね」
乃々「まゆさんは、事務所所属してたんですよね……」
輝子「雑誌の表紙になったことも……あるんだよね? そこに飾ってある雑誌……」
まゆ「ええ」
輝子「それってプロと変わらないんじゃ?」
まゆ「そう……かもしれませんね」
まゆ「ただ、学業優先だったので、結構お仕事断ってたんですよ」
乃々「仕事量少なかったのに表紙まで飾る、って…………」
輝子「フヒヒ……チート?」
まゆ「ズルはしてないですよ?」
輝子「あっ、ごめん。そういう意味じゃなくて……えっと、純粋にスゴイって、言いたかった」
乃々「でも今は……どちらかというとアイドルのお仕事を優先……してないですか?」
まゆ「そうですね。プロデューサーさんが取ってきてくれるお仕事を断ったりなんて出来ませんし」
まゆ「学校ではプロデューサーさんに会えませんけど、お仕事なら会えますから♪」
輝子「ボノノさんとは真逆だね……」
乃々「そうかもしれません……」
まゆ「乃々ちゃんはプロデューサーさんのこと嫌い?」
乃々「嫌いというほどではないですけど……」
乃々「アイドルのお仕事はやっぱり、もりくぼには向いてないと思います……」
まゆ「嫌々やって今の人気なんだから、それはそれでスゴイと思うんですけどねぇ」
輝子「ボノノさんが積極的にアイドルやったら、もっとファン増えるかな……?」
まゆ「どうでしょう? これは私の偏見かもしれませんけど……」
まゆ「乃々ちゃんのファンは、今の乃々ちゃんが好きなんだと思いますよ?」
まゆ「新規のファンは増えるかもしれませんが、既存のファンは減る気がします」
輝子「アイドルって難しいな……」
輝子「ところで、タレがかなり減ってきてるんだけど」
まゆ「あっ、本当。継ぎ足しますね」
まゆ「お酒は新しいのを開けないと……」
乃々「まゆさんがお酒買ってるんですか?」
まゆ「料理酒は未成年でも買えるんですよ」
乃々「そうなんだ、知らなかった……」
輝子「…………? どうしたの?」
まゆ(涙目)「開かない……」アケテ
乃々輝子(可愛い)
輝子「私もそんなに力強いほうじゃないんだけど……くくくっ」
輝子「んぐぐぐぐぐっ……!」
輝子「だ、駄目だ……ボノノさん、パス」
乃々「あ、はい。一応やってみますけど…………ふんっ」
乃々「んっ、くぅ……むーりぃ~」
乃々「摩擦で手が痛いです……」
乃々「キノコさん……こうなったら、ライブのテンションで……火事場の馬鹿力的な」
輝子「なるほど。やってみよう……」
輝子「すぅー……ふぅー……」
輝子「いざっ!」
輝子「うおおおおぉぉっ!!」
輝子「んだああああああぁぁぁっ!!」
輝子「コンチクショォォォッッ!! 抵抗しやがってぇぇぇっ!!」ブンッ
まゆ「わーっ、投げちゃダメ! 割れます!!」
輝子「ハッ! ……あ、危なかった」
乃々「全然開かないですね」
まゆ「じゃあちょっと味変わっちゃうかもしれないけど、醤油と砂糖だけでいいですか?」
輝子「うん」
乃々「それどうするんですか?」
まゆ「あとで他の人に開けてもらいます」
まゆ(あっ、そうだ。これを口実にプロデューサーさんを招待しちゃおうかしら)
まゆ(醤油……)トポトポ
乃々(お水……)トポトポ
輝子(砂糖……)サッ
輝子「しゅがーはぁと……」ボソッ
まゆ「ンフッwww」
乃々「ゴフッww」
まゆ「ちょっと、輝子ちゃん」
輝子「ご、ごめん……なんか思い出して」
乃々「ごほっごほっ、げほっ……!」←むせた
まゆ「乃々ちゃん、大丈夫!?」
・
・
・
輝子「ふぅ、食べ尽くしたな……」
乃々「お腹いっぱいです……」
まゆ「余分に用意したから余ると思ったんですけど、完食しちゃいましたねぇ」
まゆ「しめにうどんもあったんですが……」
輝子「……せっかくだから、食べたい」
まゆ「入ります?」
輝子「たぶん一玉くらいなら……」
まゆ「乃々ちゃんは?」
乃々「じゃあ、えっと……私は半玉で」
輝子(……あれ? ひょっとして私一人で一玉食べる……?)
輝子(…………あー、あー。三人で一玉分けるつもりだった……)
輝子(満腹で頭が回ってないな……)
まゆ「輝子ちゃん、あらかじめ茹でてますからすぐ食べられますよ?」
輝子(フヒッ!? すでに用意されている……!)
乃々「輝子さん……?」
まゆ「……?」
輝子「…………ヒィヤッハァァッ!! うどん!!」
輝子「一本残らず駆逐してやるぜぇぇぇっ!!」
・
・
・
輝子「うぷ。もー入らない……普段の倍くらい食べた気がする……」
乃々「全部食べたと思ったところに、まさか追撃でうどんが来るとは……」
まゆ「二人につられて、私も食べ過ぎちゃいました……」
輝子「あー……もう一歩も動けない」
まゆ「実はここで残念なお知らせが」
乃々「え?」
まゆ「デザートにプリンを用意していたんですけど、流石に入らないですよね……」
輝子「市販のもの?」
まゆ「いえ、まゆの手作りです」
乃々「……」
輝子「……」
乃々「…………少し時間空ければ」
まゆ「食べますか」
輝子「食べよう」
・
・
・
乃々「ごちそうさまでした……」
まゆ「お粗末さまでした」
輝子「またいつか一緒に食べたいな……」
まゆ「レッスンが一緒のときは、また食事会しませんか?」
乃々「準備大変じゃないですか?」
まゆ「美味しく食べてくれるなら平気です♪」
輝子「でも……自分で言っておいてなんだけど、まゆさんの負担にならない?」
まゆ「全然。お料理するのは好きだし……それに」
まゆ「友達同士でそんな遠慮は不要ですよ?」
輝子「そ、そっか……ウン。そう言ってくれるなら」
まゆ(ふふ、輝子ちゃんすごく嬉しそう)
まゆ「乃々ちゃんはどうですか?」
乃々「もりくぼは……」
乃々「…………」
乃々「まゆさんのお料理食べられるなら……レッスン頑張れる気がしますけど」
まゆ「じゃあ一緒のときは毎回作りますねっ」
乃々「あ、はい……じゃあレッスン頑張るしかないですね……」
輝子(フヒヒ……ボノノさんがレッスン頑張るほど魅力的なんだ)
輝子(やっぱりチートだな……良い意味で)
~後日~
マスタートレーナー「なにぃ、食べ過ぎて太った!?」
マストレ「ばっかもーん!! ライブまで時間がないぞ!」
マストレ「元の体型に戻るまで毎日地獄の特訓だ!」
『むーりぃ~!!』
以上終了です
3rd LIVEあたりでアンダーザデスク見れたらいいなぁ
乙
アンダーザデスクは公式でも仲が良さげでよかった
これはいい机の下同盟
アンダーザデスク皆かわいい
おつー
…てっきり机の下で食ってるものと思い込んでた。
んな描写ないのに
>>22
俺もまゆの部屋って言われるまで机の下だと思ってた
>>22
おまおれ
>>22
奇遇だな。俺もだ。あとしゅがーはぁとずるい
机の下ズ、かわええなぁ……
ぼののにも声つかないかしら
つか机の下だったらPとちひろ(と書いて鬼悪魔と読む)にゃ匂いテロ以外の何物でもないよな。
P「何してんだ?」ノゾキコミー
まゆ「すき焼きですけど、食べますか?」
P「ああ、貰おうか」
まゆ「はいっ」イソイソ
こうですか?わかりますんwww
>>22
俺も俺も
「Pの机の下異次元過ぎだろ」って勘違いしてた
机の下で鍋食ってたら鍋ひっくり返しちゃってPの足火傷させてまゆがPのズボンひん剥くところまで想像した
キノコ自給っていったって、
エノキダケって完全な暗闇で育てないとあの姿にならないんだぜ…?
千川ちひろの闇は深いので…
いいssだった、かけ値なしに
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