柚子「遊園地?」 遊矢「一緒に行くか?」 (16)
柚子「別にいいけど・・・どうして突然」
遊矢「たまにはいいんじゃないかって」
柚子「うーん」
遊矢「どう?」
柚子「・・・うん!」
遊矢「よし!決まりだ!」
柚子「いつ行くの?」
遊矢「今度の日曜日!迎えに行くから待っててくれ!」
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柚子「遅いな遊矢」
遊矢「お待たせ!」
柚子「遅い!」
遊矢「悪い悪い・・・」
柚子「って言ってもさっき起きたばかりだけどね私も」
遊矢「じゃあ行こうか」
柚子「うん」
遊矢「最初に何乗ろうか?」
柚子「それは着いた時に決めればいいんじゃない?」
遊矢「それもそうか!」
柚子「メリーゴーランド・・・これ乗ってみる?」
遊矢「うん、ほらあれ見ろよ」
柚子「お爺さんが楽しそうに乗ってる」
遊矢「俺もあんな風に歳取りたいな」
柚子「どうして?」
遊矢「いや・・・別に」
柚子「何か変よ遊矢?」
遊矢「何でもない!ほら行こ行こ!」
柚子「あ、ちょっと待ってよ!」
遊矢「・・・」
柚子「どうしたんだろ遊矢?」
柚子「め、眼が回る・・・」
遊矢「少しキツかったか?」
柚子「遊矢は平気?」
遊矢「俺?俺はほら先輩達と色々やってるから慣れっこさ」
柚子「そう・・・」
遊矢「今度はコーヒーカップに乗ろうか!」
柚子「は?また回転するやつ!?」
遊矢「面白そうじゃん!」
柚子「ちょっと引っ張らないでよ!」
遊矢「ほら来いよ!」
遊矢「ほらほらほらほらほらほらほらほら」グルグルグルグルグルグルグルグル
柚子「は、はしゃぎすぎよ遊矢!何か変!」
遊矢「あ!さっきの爺さんだ!」
柚子「な、何か人が立ってる・・・何する気なんだろ」
遊矢「蹴っ飛ばした爺さんを!コーヒーカップごと吹っ飛んだ!」
柚子「あれ止めないとマズいんじゃないの!?」
遊矢「多分アトラクションの一環なんじゃないか?」
柚子「アトラクション?」
遊矢「あの巨漢のデュエリストと爺さんがデュエルするやつさ」
柚子「確かにこんな所で乱闘するわけないよね」
遊矢「2人とも走り出した!ハハハ」
柚子「・・・」
遊矢「ジェットコースターの上でデュエルしてる。あの2人」
柚子「デュエリストってどこでもデュエルするよね」
遊矢「十代さんなんて潜水艦の中でやったんだって遊星さんは収容所でデュエルしたらしい」
柚子「へえ、波乱万丈なのね2人とも」
遊矢「楽しいか?」
柚子「まだ始まったばかりよ?楽しいと言われても」
「バカかてめェェッッ!!!」
柚子「あ、落ちて来る」
遊矢「本当だ」
ドギャッ
柚子「だ、大丈夫かな」
遊矢「デュエリストならこれぐらいの高さで落ちても平気だろ?」
柚子「お腹空かない?」
遊矢「何か食うか」
柚子「・・・ねえ遊矢」
遊矢「どうした?」
柚子「どうして私を誘ったの?」
遊矢「・・・」
柚子「遊矢!」
遊矢「うわぁ・・・酷いなこれ」
柚子「ちょっと聞いてるの!?」
遊矢「サンドバックに人が詰められてたんだって・・・物騒な世の中だ」
柚子「やっぱり変・・・何か様子がおかしい」
刃牙!刃牙が何故ここに!まさか自力で脱出を?!
遊矢「うん、おいしい!」
柚子「・・・」
遊矢「どうしたんだ柚子」
柚子「別に」
遊矢「?」
柚子「・・・」
遊矢「またあの爺さんがデュエルしてる!」
柚子「そう・・・」
遊矢「強そうなデュエリストだな・・・虎を殺しそうな勢いだ」
柚子「・・・」
遊矢「柚子?」
柚子「私帰る」
遊矢「柚子!」
遊矢「何で帰っちゃうんだよ!」
柚子「だって遊矢隠してる何か」
遊矢「え?何かって」
柚子「変にテンション高いしそれに笑ってない」
遊矢「笑ってるだろ?」
柚子「笑ってない!」
遊矢「・・・」
柚子「教えてよ何があったのか」
遊矢「十代さんが・・・ほら急に空が暗くなった時あっただろ」
柚子「うん」
遊矢「そいつは二十三次元を破壊しようとする悪意の塊の仕業だって」
柚子「じゃあ遊矢は・・・」
遊矢「デュエルするんだ、俺達はそいつと」
柚子「行くの?」
遊矢「行かなきゃ俺も」
柚子「どうして?」
遊矢「だってデュエリストだから俺」
柚子「・・・怖くないの?」
遊矢「怖いさ途方もなく・・・俺には先輩達や遊馬のような力がないし」
柚子「・・・」
遊矢「こうして柚子と一緒に居るのも最後に」
柚子「バカ!」
遊矢「ゆ、柚子・・・」
柚子「最後なんて言わないでよ遊矢!生きて必ず戻って来るって言ってよ!」
遊矢「ごめん・・・」
柚子「私は・・・私は」
遊矢「うん」
柚子「遊矢の事が好きで好きでたまらない!!だから本当は行かせたくない!一緒に居てほしい・・・」
柚子「それがダメなら私も連れて行ってほしいけど・・・ダメなんだよね?」
遊矢「ああ、これは危険すぎる」
柚子「・・・いつ行くの?」
遊矢「明日だって」
柚子「今日は朝まで一緒に居たい遊矢と」
遊矢「俺もだ・・・俺も柚子の事が好きだから」
柚子「・・・遊園地」
遊矢「戻るか?」
柚子「うん・・・!」
十代「・・・」
十代「なあユベル」
ユベル「?」
十代「遊矢はもしかしたら普通に生きて普通のデュエリストだったかもしれないな」
ユベル「さあどうだろうね」
十代「悪りい事しちまった気がするぜ遊矢に」
ユベル「後悔しても遅いさ勝つ見込みはあるのかい?」
十代「ある・・・でも本当にヤバい時はこいつを使う」
ユベル「それは」
十代「遊星、遊馬、遊矢にはまだまだ未来がある。だから俺がこれを」
ユベル「それを使えば君は死ぬ事になるよ」
十代「大丈夫!俺は絶対に死なねえから!けどユベルはどうする?」
ユベル「僕は君と同じ道を歩むよ十代」
十代「ありがとなユベル!」
ユベル「そんなに彼らが大切なのかい?」
十代「ああ!だから俺が先陣を切って必ず遊星達を無事に帰すぜ!」
翌日
遊馬「遅いぜ遊矢!」
遊矢「ごめんごめん」
遊星「ここが奴の本体へと通じる道だ」
遊矢「凄いな遊星さんは」
十代「気合入れて行こうぜ!なあ遊矢?」
遊矢「う、うん」
十代「絶対に帰るんだよな?だから遊矢にお守りだ!」
遊矢「E・HEROフレイム・ウィングマン・・・」
十代「そいつは俺のマイフェイバリットさ!」
遊馬「遊矢だけズリい!」
十代「遊馬には今度ガッチャの正しいやり方を教えてやるぜ!」
遊馬「本当に!?」
十代「遊星は・・・ファラオって俺の猫居るだろ?しばらく預かってほしい」
遊星「猫をですか?」
十代「必ず迎えに行くから!頼むぜ!」
遊馬「行こうぜ敵の本体に!」
遊星「そしてこの戦いを終わらせよう!」
遊矢「俺達は必ず行きて帰る!」
遊馬「かっとビングだ!俺達!!!!」
数日後
小鳥「あの空が明るくなった時にね赤い流れ星が見えたんだよ」
遊馬「赤い流れ星か・・・」
小鳥「みんな無事に帰って来れたんだよね?」
遊馬「遊星さんと遊矢はな」
小鳥「あれ?十代さんは」
遊馬「しばらく帰らねえって」
小鳥「帰らない?それって」
遊馬「けど帰って来るって十代さんは言ってたぜ」
小鳥「ふーん」
遊馬「十代さんはきっと帰って来る・・・そうだよな十代さん」
終
まさかのシリアス
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