主人『15』「メイドにプレゼントを贈る」 (15)
ー車内ー
運転手「もうすぐ到着致します」
ウィーン←窓を開ける音
主人「商店街が見えてきたな」
運転手「ところで、どの様な件で?」
主人「ああ、メイドのプレゼントを買いに行くんだ」
運転手「と、言いますと?」
主人「ほら、メイドはもうすぐ誕生日だろ?」
運転手「左様でございます」
主人「だからー、何か物を贈ろうかななんてー 思ったりー//」テレッ
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ss 初心者です
お手柔らかに
ー商店街、駐車場ー
運転手「着きました」
主人「ご苦労様」
運転手「それでは」
主人「あ、お前はついてこなくていいから。荷物持ちも自分でやる。そんなに買わないし」
運転手「かしこまりました。何かございましたらすぐにご連絡ください」
主人「ばーい」
ー商店街、花屋ー
店員「ありがとうございましたー」
ウィーン←自動ドア
主人「ふふっ、いい物を予約しちゃったなー。メイドの誕生日はあと一ヶ月くらい先だからその時期に宅配をお願いしたんだ」←独り言
主人「バラの花束を」
主人「ふふふ、あとは…… あれ? 何を買うんだっけ?」グルグル
主人「ん?」
主人「あそこにいるのは、メイド?」
メイド「ーー」
男「ーー」
主人「メイドが知らない男と話している? それも凄い楽しそうに……」
メイド「ーーーー」
男「ーーーー」
主人「何話してるかわかんないな」
主人「メイドって男の友達がいたんだ」
主人「そもそも、誰かと話しているのを初めて見た」
主人「メイドはあんなに楽しそうにする娘だったかな」
主人「いつもクールで、何考えてるか分かんなくて、感情なんか出さないやつだ」
ーリムジンー
運転手「お帰りなさいませ」
主人「うん、ただいま」ショボン
運転手「? どうかなさいましたか」
主人「はあ? 何言ってんの? 意味わかんねえし」
運転手「いえ、何でもございません」
ブーン←車を走らせる
運転手「お持ちになっているのは一体、何でしょう?」
主人「ああ、それは秘密。その時になったら教えるよ」
怪しげな紙袋「……」ガサゴソ
主人「……」
運転手「……」
運転手「屋敷が見えて参りました」
主人「そうだな」
ー自室ー
主人「うーん」セノビ~
主人「さてとっ、早速取りかかるかな」
主人「一ヶ月で完成させないとな」
主人「メイド喜んでくれるかな?」
主人「さっきみたいな顔、僕にも見せてほしいな」
コンコン
主人「あ、はいはい。どうぞ」
メイド「失礼します」
主人「おう、何の用件だ?」
メイド「実は、ご主人様にお伝えしたいことがありまして」
主人「どんと言ってみろ」
メイド「……」
主人「どうした、言いづらいことなのか」
メイド「はい、仰る通りでございます」
主人「大丈夫だ。何でも好きに言ってみろ! 俺は主人なんだから」
メイド「私、この職を離れたいと考えておりまして」
主人「え?」
主人「おい、ちょっと待て、落ち着け! な?」アタフタ
メイド「私は落ち着いております」
主人「どうしたんだ、急に」
メイド「はい。私、結婚を考えているのです」
主人「結婚……」
メイド「先日、出会った男性からプロポーズをうけまして。それで、その方に養っていただくのでもうここで働かせてもらう必要はないのです」
メイド「ご主人様?」
主人「」アタママッシロ
主人(終わった)
一旦寝ます
すいません
いつまで寝てんだコノヤロー
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