女「……あ、あわわわわ……」
女(お、落ち着け俺……昨日までは男だった……)
女(……じゃあ、今目の前にある鏡に映ってる女は誰なんだ?)
女(……そ、そうだ!む、息子、息子は!)ゴソゴソ
クニュ
女「んっ」
女(……うは、見事なまでの……女性器……しかも、パイパンとか……)
女「………………」
女(女に……なっち、まったのか……)
女「学校、どーしよ……」
女「……はぁ」ガク
女(……母ちゃんに父ちゃん、兄貴と妹には何ていえば良いんだろうな……)
女(朝、起きてたら女の子になっちゃってました♪てへぺろ☆)
女(……なーんて、気楽にやれたらいいけど……今の状態でそんな気分にすらなれん……)
女「……うーむ」
ガチャ
妹「……ん?」
女「え?」
妹「んん?」
女「え、え?」
妹「……」
タッタッタッ
女「い、いやあの、妹……これには、深い訳があってだな……あ、俺、男だぞ?わかってるよな?お兄ちゃんだぞ?だから、そんな怖い表情して歩み寄ってこないで欲しい―――」
ガシッ グニュグニュ
妹「このホルスタインが!遠回しにあたしに喧嘩売ってんのか!?あぁ!?」ムニュウ
女「え、ちょ!?妹さん!?」
妹「兄貴といい、お兄ちゃんといい……何やねんこれ!あたしに分けなさいよ!」ムニムニ
女「ちょ、んんっ」
妹「このっこのっ!」
妹「くそっ、朝になったら兄貴が女の子になってて……しかも、お兄ちゃんまでも可愛い女の子に……」
女「……え?」
妹「更に2人揃って乳がデカいなんて……あれですか、当て付けですか!?」
女「ちょ、ちょっとまって……」
妹「そりゃ……まだあたしだって成長期だし、これから大きくなるかもしれないけどさ……」
女「い、妹ー」
妹「でも、大きくなる気配が一向にない!どうしよう!」
女「妹さーん?」
妹「……ぐぬぬ」
女「あのー……」
妹「……なぁに、お兄ちゃん?」ニコ
女「ひぃっ!?」
女「い、妹……?」
妹「はい、貴兄の麗しい妹君でございますよ?で、何でしょうか?」
女「……あ、あの、その……まずは胸から手を離して欲しいかなって……」
妹「……」グニュウウ
女「あぅ!」
妹「ええ……そうですね、愚乳を揉みしだくのにも飽きてきたところですから、離してあげますよ」パッ
女「うぅ……」
妹「……んで、何さお兄ちゃん?」
女「そ、そうだな……まず最初に」
女「お、俺が女になってて……驚かないのか?」
妹「ふん……まぁ、色々とあったからね……別にどうも。ただあるとすれば……」
妹「お兄ちゃんの胸に対する憎悪、かな?」ニコ
女「ひっ!?」
妹「……ま、それだけだよ」
女「そ、そうか……じゃあ次に……兄貴が、女になってるって……お前、言ってたけど……」
妹「……そう。多分わかってると思うけど、兄貴……女の子になってたんだ……ついさっき、知ったことだけど、ね」
―――――――
妹「さて……ご飯の準備はよし。さて、そろそろ兄2人起こしに行きますか」
トットットッ
姉「い、妹……」
妹「ん……?」
姉「……」ウルウル
妹「……ど、どちら様?」
姉「……ぼ、ぼくだよ……兄、だよ……」
妹「……………ははっ、兄貴もいたずら好きだね、彼女さんにそんなことさせるなんて……」
姉「ぼ、ぼくに彼女はいないよ……妹が良く知ってるじゃないか……」
妹「あははは……は?」
姉「お、女の子に、なっちゃった……」グスグス
―――――――
妹「……てなことが、あってさ」
女「……なんつか、あれだな……兄貴、か弱くなってないか?」
妹「……女の子の体になったから、精神的にも女の子になってるんじゃないのー?……はぁ」
女「……さっきから溜息ついてばっかだけど」
妹「誰のせいだ誰の!……全く、お兄ちゃんといい兄貴といい……可愛くなってんじゃないっつーの」ボソボソ
女「……え?」
妹「……何でもない!……ほら、朝ごはん冷めちゃうから行こ」
女「う、うん……」
―――――――リビング
姉「……」モクモク
妹「……」モグモグ
女「……」モグモグ
女「……こ、このウインナー美味しいなっ!な、兄貴!?」
姉「えっ……あ、うん!そ、そうだね!」
妹「いつも通りの味つけだけど」モクモク
姉「……」シュン
女「……」
女(き、気まずい……)
―――――――
女「……ごちそうさま」
姉「ごち、そうさま……」
妹「お粗末様。2人とも、着替えてきなよ。食器は洗っておくから」ガチャガチャ
女「ん、あぁ」ガタ
姉「うん、わかった。いこ、弟くん」
女「ん……ん?……あ、兄貴、俺のこと弟くんって……」
姉「……え?あれ、おかしいかな?」
女「お、おかしくはないけど……その、何時も弟って呼んでたからどうも慣れなくて……」
姉「……あ、そっか……ごめんね」
女「い、いや、謝らなくてもいいぞ?慣れないだけだから……はは」
兄は戻るな
男は戻っていいから
兄かわいいな
―――――――
バタン
女「ふぅ……」
女(兄貴……本当に可愛くなって……)
―――――――弟くん
女「っ……」トクン
女(いやいや、血の繋がった兄弟に何思ってるんだ俺!?)
女(でも……あの愛らしさ……見惚れるよな)
女「……はぁ……着替えよう」ゴソゴソ
女「んしょ……」ゴソゴソ
女「んっ……と」ゴソゴソ
女「無事に着れた……けど」ムズムズ
女「きっついな……ワイシャツ胸元だけパッツンパッツンだな……苦しいし、ネクタイ緩めて第二ボタンまで開けとこ……」プチ
女「……大胆な格好に見えるけど……ま、いいか……ん?」
バタバタ ガタン
ガチャ
姉「お、おとうとくーん……た、助けてぇ……」
女「……ど、どうしたよ?」
姉「む、胸が……キツいよぉ……」グスグス
女「……あ、兄貴もか」
姉「ど、どうしよう……」
女「着崩せばいいんじゃない?ほら、こうやって……」クイクイ
姉「ちょ、お、弟くん……」
女「ほらジッとして……ほい、こんな感じで」
姉「……す、少し大胆じゃないかな?そ、その……む、胸とか、楽だけど……み、見えちゃいそうだよ……」カァァ
女「我慢してくれ……これが今出来る最善の策なんだから」
姉「あぅぅ……」
妹「遅いなぁ……遅刻しちゃうよ」
トットットッ
女「ごめん、少しもたついた」
姉「……」オドオド
妹「2人ともおそ……いって……何その格好」
女「い、いや……その、な、兄貴?」
姉「え、ぁ……ちょっと、色々と……ね」
妹「……」ズカズカ
グニュウウ
妹「このデカ乳姉妹がぁあ!!喧嘩売る所か誘ってんのか!?ああ!?」
姉「ひぅ!」
女「あぅ!」
妹「何なんこの胸元だけおっぴろげて?女になったばかりとは思えん大胆さですね!?」
姉「だ、だってぇ……」
女「お、俺が思いついて兄貴にもしたんだよ。兄貴は関係ない。兄貴も俺も、ワイシャツがキツくて……」
ここらへん地雷がいっぱいだ
妹「む、胸元がキツい……ぐぎぎ……」
姉「い、妹ちゃん?そ、その……妹ちゃんも大きくなると思うから……ね?そう悲観的にならないで……」
グサ
妹「うっ」
女「……(妹……)」
姉「そ、それにぼくと弟くんも大きくなってるんだから妹ちゃんだって……ね、弟くん?」
女「そ、そうだな……つか、兄貴……天然か?」
姉「ふぇ?」
妹「ぐぅぅ……兄貴もお兄ちゃんも……こんなもの持ってるからそんなこと言えるんだ!」ムニィィイ
女「んぅ!」
姉「ひぁ!」
妹「……この……この」ブツブツ ムニムニ
姉「あぅっ!」
女「んっ!」
妹「……」パッ
女「……い、妹?」
妹「飽きた……それに、そんなデカ乳ずっと揉んでると手が疲れるのよね……はぁ」
姉「い、妹ちゃん……ごめんね?」
妹「……もういいよ、別に」グッタリ
妹「ほら遅刻しちゃうし、そろそろ出ようよ」
女「あぁ」
妹「2人ともお弁当もったよね?」
姉「うん、鞄に入ってるよ」
妹「んじゃ、出ますか」
ガチャ バタン
妹「戸締りは良しっと……じゃ、行こっか」
姉「うん」
女「ふぁ……」
スタスタ
妹「そーだ、2人とも……放課後は空けといてよ?」
女「いいけど、なぜに?」
妹「……下着買いに行くからに決まってんじゃん。それと、洋服も」
姉「……あー、そうだね」
妹「下着がないと不自由するし……それに、四六時中ノーブラっていうのも良くないからね」
女「そうだなー了解」
姉「じゃー……今日は久しぶりに外食でもどうかな?」
女「外食かぁー……いいな」
妹「んー……栄養バランス悪いからやめておきたいところだけど、たまには良いかな?」
女「うしっ」
姉「やった」
妹「……でも、何処に食べに行こうか」
女「それはその時に追い追い決めれば良いんじゃないか?別に今決めなくても大丈夫だろうし」
妹「……それもそうだね」
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