モバP「コーヒーを淹れてみた」 (16)
※短い
※ヤマなしオチなし
それでもよければどうぞ
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コポコポ…
P「よしよし、なかなか上手くできたんじゃないか?」
P「味は……」グビッ
P「…………」
P(何かイマイチだな……)
P「おかしいな、本の通りやったんだけどな……」
P(何が悪かったんだ……?)
………
……………
…………………
―――別の日、事務所
P「………」カタカタカタカタ
P「………この辺で一区切り、かな」ッターン
コトッ
P「ん?」
槙原志保「お疲れ様です、Pさん!
コーヒーが入ったので、よかったらどうぞ!」
P「志保か。ありがとう、いただくよ」グビッ
P「………うん、美味い」
志保「よかったぁ」ニコニコ
P「これは何か特別なコーヒーなのか?」
志保「え?」
P「この間自分で淹れてみたらあんまり美味しくなかったからさ。
いつもと違う豆でも使ってるのかな、って」
志保「いいえ。いつもの豆といつものドリッパーで淹れたいつものコーヒーですよ?」
P「そうか。じゃあ、これは俺と志保の腕の差ってことだな」グビッ
志保「……うふふ、そうですね♪」ニコッ
………
……………
…………………
―――さらに別の日 自宅
テレビ『先月、紅茶が健康にいいという研究報告が……』ウンヌン
P「ふーん」コポコポ
テレビ『紅茶に含まれる成分が……』カンヌン
P「なるほどー」サッサッ
P(実家で使ってないティーセット見つけたのは僥倖だったな)ジャーッ
P「ま、たまには朝から紅茶ってのも悪くないかな……」グビッ
P「…………渋っ」
P(茶葉を入れすぎたか?分量は守ったはずだけど……)
P「……砂糖入れよ」サッー
………
……………
…………………
―――同日 事務所
P「……というわけで今朝は失敗しちまってさ。
ポット一杯の渋い紅茶をむりやり流し込むハメになったよ」
相原雪乃「まぁ」クスクス
P「健康にいいからってあんなに飲むものじゃないな」
雪乃「そうですわね。
でも、私はPさんの淹れた紅茶も飲んでみたいですわ」
P「やめておいた方がいい。とても人に出せるような代物じゃなかったからな……」グビッ
P「……特に、こんな美味しい紅茶を飲んだ後になんて、とてもとても」
雪乃「うふふふっ、お上手ですわね。
マフィンはいかがです?」ドウゾ
P「ありがとう」モグモグ
普段からアイドルの淹れたの飲んでりゃそりゃなぁ……
しぶい紅茶はなあ
P「それにしたって、俺が淹れたのと全然違うなあ。
茶葉が違うのか?何かスゴイ高級ブランドの紅茶とか」
雪乃「いいえ。ちひろさんがそこのスーパー買ってきてくださったいつものお茶ですわ」
P「そうか……」
雪乃「どうかしました?」
P「いや、この間も同じようなことがあってな。
自分で淹れたコーヒーがやけに美味しくなくてさ」
雪乃「そうですの?」
P「ああ。志保や雪乃の淹れてくれるコーヒーや紅茶で舌が肥えたのかも知れないな」グビッ
雪乃「嬉しいですわ」ニコニコ
雪乃「…………Pさん」
P「ん?」
雪乃「やっぱり、私もPさんの淹れた紅茶が飲みたいですわ」
………
……………
…………………
―――――更にさらに別の日
ちひろ「…………」カタカタカタカタ
ちひろ「んーーーー………!
この辺で一区切りですかねー」ノビーッ
コトッ
ちひろ「ん?」
P「お疲れ様です、ちひろさん」
ちひろ「プロデューサーさん」
P「お茶が入ったので、一息つきませんか?」
ちひろ「言ってくれればお茶くらい私が……」
P「俺が淹れたかったんですよ。
ちひろさんのお茶ほどおいしくはないと思いますけど」グビッ
ちひろ「じゃあ、お言葉に甘えて……」グビッ
ちひろ「………美味しいっ」
P「そうですか?」
ちひろ「美味しくないなんて、そんなことはないですよ?
むしろいつもより美味しいくらいです!」
P「俺はちひろさんが淹れてくれるいつものお茶の方が好きなんですよねえ……」
ちひろ「え?」
P「やっぱりアレですかね……」
P「人が淹れてくれたのが、一番おいしいんですよね」
おしまい
これにておしまいです
読んでくださってありがとうございます
では、HTML化依頼だしてきます
豆とか焙煎とか分からないんですけど、
人の淹れてくれるコーヒーが一番好きです
ほのぼの
乙
好みもあるからね
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