モバP「プロデューサーさんの忙しい1日」 (57)

友紀珠ちゃん美優さん留美さん早苗さんの5人+Pさんで始めます。

時間の経過などはだいたいで決めてるのでどうかご容赦ください。

では、始めます。

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AM 5:00 起床



ピピピピッ! ピピピピッ!

P「んー…、うるせ……。あー、朝か……」

P「ふあーぁ…。ねっむ……!」

P「朝飯どうしようか…、だるいし食パンとかですますか……」

P「まずは歯磨きと髭剃りと……。ふぁー……」

P(食パンか…。フレンチトースト最近食ってないな……。甘いしコーヒーに合いそうだけど……)

P(待てよ。確かハムとスライスチーズもあったな。よし、トーストサンドでも作るか)

P(耳を落として、ハムとチーズをサンド! これをフライパンに入れてバターでサクッとなるまで焼き上げれば……。美味いんだよなあ)

P(耳は耳でラスクにしてこれまたコーヒーのお供に…。事務所に持っていけばおやつにもなるな……)

P(それもいいけどグラタンに入れるもよし。あっ、パンプリンとかもいいなぁ…! オカンが昔作ってくれたよなぁ……)

P「よし! 朝飯作ろう!」


AM 6:00 出発

P「結局ラスクにしたけど、今食おうかなぁ。いや、昼までがまんがまん……」

P「おっと、メールの確認。今日はみんなは…、っと。早苗さんが朝飯希望と……」

P「あの人の朝飯ねぇ…。どうせ二日酔いかなんかだろうし……。しじみの味噌汁はインスタントのが用意あるからそれと、卵と焼き魚に大根おろし……」

P「朝からそんなに入るか……? 入るか、早苗さんだし」

P「よし、焼きサバだな。寄りに鮮魚買って行こう」

P「んー…! 朝の日差しが気持ちいい! ウォーキングでも始めてみたいけどなぁ……!」

P「うっ、寒い寒い……。早く行こうっと」


AM 6:30 事務所に到着


P「おはようございます。さて、まずは換気して、っと……」

P「パソコン起動! おらっ、つけっ! ついたな……」

P「…………」←起動までの間にスケジュール表と手帳の確認

P「お、動くようになったな。さて、こっちはこっちでなんかメールが来てないかなっと……」

P「んー…、本社から要電話の案件……。また社長から呼び出しか……? 昼頃にかければいいのか。手帳に書いとこ……。あと付箋もモニターに貼っとくか」

【昼頃本社 電話 重要?】ペタッ

P「あとは…。あっ、さくらテレビのディレクターさんからメール……! なになに、……よし、よし! おし! っしゃ!」

P「やった! 美優さんのテレビ決まったっ! しゃあっ! もー! 深夜だからって気を使わずに電話してくれよー、もー!」

P「あとで礼の電話しないと! メモメモ! ……なんだこの付箋。外しちゃえ」

【昼頃本社 電話 重要?】 ハラリ…

P「早く美優さん来ないかな…! 喜ぶぞ、きっと! 書類準備しとかないといけないな……!」

P「おしっ! 窓閉めるかっ!」


AM 7:00 ニュースを見ながら事務作業


P「あの大人気アイドル萩原雪歩のミュージックビデオにUFO? 専門家も合成でない可能性が高い、と…。へえー……」

P「お、問題の映像。どれどれ……」

P「お、おっ、おー……。結構がっつり映ってんなー。すげぇや」

P「こういうオカルトは世間の目を引くよなあ。上手いことウチにも無害なのが来ないかなぁ」

P「今度は新商品の宣伝か。おっ、天海春香じゃん。スイーツの名前は……、甘味100% ? なんというか、凄い甘ったるそうな……」

P「いかん、集中集中。大人組は良いとして、珠と友紀の親御さん宛に税金とかギャラについての書類色々作っとかないと……」

P「……ん? 友紀は……、ハタチか。……まあいいか」

P「そうだ、この前のクイズ番組の映像貰ったし、これも一緒に封筒に入れておこうか」

P「はぁー…、事務員かアシスタントがいたら……。いや、いらんな。いらん」


AM 7:40 緊急連絡


prprprprpr……

P「ん、珠から電話……。もしもし?」

P「うん、うん。はあ? 寝坊して遅刻しそう? わかったわかった。今すぐ行くから。支度して待ってな。はい、はーい」

P「さて…。あっ! さっきの書類の印刷間に合いそうに……、ないな。DVDだけでも持って行って親御さんに渡しておこう」

P「ラスクも持って……。よし、行くか」

P「まったく、寝坊なんて何やってんだか。夜更かししてるからちっちゃいまんま……」

P「よし、これをネタに弄ってやろう」

P「しかし、登校が8時20分までだろ? 間に合うか?」

P「スピード出せばなんとかなるか…? 大丈夫かな……」


AM 7:55 珠ホーム


珠美「あっ! P殿! よかったぁ……! なんとか間に合いそうです!」

P「俺はタクシーじゃないんだぞ。ほら、乗った乗った」

珠美「はいっ! じゃあお母さん、行ってきまーす!」

< いってらっしゃーい

P「では、娘さんを送りますんで、失礼します」

珠美「ふうー…。P殿がまだ寝てたらどうしようかと……」

P「俺はまだ珠がよだれ垂らして寝てる頃にはもう起きてるからなぁ」

珠美「よだれなど垂らしていません! もう……」

P「まったく、なんで寝坊したんだ? 夜更かし? 背ぇ伸びないぞ」

珠美「その、昨日の夕方にちょっとお昼寝して、結局夜はあまり眠れなくて……」

P「子供だなぁ……。朝ごはん食べたか?」

珠美「いえ、実は身だしなみを整えるのに精一杯で……」

P「だろうと思った。ほら、これ食べな」

珠美「これは……、パンの耳? でも、砂糖がまぶしてあって美味しそうです!」

P「そう、俺のコーヒーのアテにする予定だった奴」

珠美「うっ…、いただきます……」

確認なんだが、タイトル間違えてないか?



AM 8:15 珠ちゃんの学校


P「ふぅ、着いた。結構飛ばしたからな、パトさんに切符切られなくてよかったよ」

珠美「はぁ、おかげで遅刻せずにすみました! ありがとうございます!」

P「おう、勉強頑張ってな。……ああ、あと、ほら」

珠美「へっ、千円? これは……」

P「ラスク食べて喉が渇いたろ。自販機で飲み物買いな」

珠美「……ありがとうございます。実は、焦るあまり財布を忘れてしまい……」

P「しっかりしてくれよ。はい」

珠美「ありがたく受け取りま……。ん?」ググッ

P「…………」

珠美「あのっ、これ、引っ張っていいのでしょうか!? 卑しいですが受け取りたい所存で、でもあまり引っ張る訳にもいかないような……!」グググッ…

P「冗談。ほら、ここまで来て遅刻するぞ」

珠美「はいっ! では、行ってきます!」

P「いってらっしゃい。……よし、ついでに早苗さん迎えに行くか」

P「あ、DVD……」

>>9

P「いいか? プロデューサーって仕事は忙しいんだぞ? もっとプロデューサーさんを労ってくれよ?」

友紀「へー」


なイメージのタイトルです。ややこしくてすみません。


AM 8:40 早苗さん宅


早苗「おはよー……」

P「おはようございます。……なんというか、ひどいですね」

早苗「どういう意味よ…。頭いたー……」

P「今珠を学校まで送ってきた所なんで、朝ごはんは事務所に着いてから作り始めますけど、いいです?」

早苗「うん、おっけおっけ。ふぁー…。車の中でもうひと眠りさせてもらおー……」

P「どうぞどうぞ。さて、あとは魚焼いて卵を……。出汁巻でいいです?」

早苗「ふわっふわなやつでお願いー……」

P「ふわっふわですね、よーし……」

早苗「せっかくP君が作ってくれるんだもん、色々リクエスト言っとかないと……」

P「へいへい、美味しく作らしていただきますよー」


AM 9:20 早苗さんの朝食


早苗「いただきまーす! かぁー……! このしじみの汁美味しいわよねぇー。インスタントとは思えないくらい」

P「ちょいとひと手間加えてますから」

早苗「お、やっぱり。さてさて、出汁巻の具合は……。おお、ふわふわっ! あふっ、ふっ! ふまっ!」

P「何よりです」

早苗「んで、焼きサバー。んー…! この塩気がたまんない! そこを大根おろしと一緒に……、くはっ……! うんまぁ……!」

P「はい、熱いお茶です」

早苗「お、気が効くぅ。ずずっ…。はぁ、落ち着く……」

P「さて、早苗さんは昼から友紀とレッスン入ってますから、それまでにしっかり目を覚ましといてくださいよ」

早苗「わかってるわかってる。ふぅー、朝からご飯、汁、おかず、なんてちゃんとしたもの食べられるなんて幸せねー……」

P「最近は菓子パンとかで済ませる人も多いらしいですからね。……俺も他人の事言えないな」

早苗「そして、本来ならあたし…、もとい女がこういうのを作る側ってのがなぁ……」

P「そういうのはもう古いんですよ」

早苗「言ったな! たいして歳変わらない癖に! ……まあ、そうよね。ありがと!」


AM 10:00 留美さん美優さん出社


留美「おはようございます」
美優「おはようございます」

早苗「おす、おっはー」

P「おはようございます。美優さん、いい知らせがありますよ。こっちのソファに、どうぞ」

美優「え? なんです?」

P「ほら、この前話してたテレビの話、あれ通ったんですよ!」

美優「わあ! 本当ですか!」

留美「おめでとう、美優!」

早苗「やったわね! 美優ちゃん!」

P「スタイリストさんもあの赤いドレスを着た美優さんに一目惚れ! ぜひあれを着て出て欲しいとの事で!」

美優「は、はい! 頑張りますね!」

P「詳しい進行の話はまた夕方にでも。とりあえずはこの書類に目を通しでおいてくださいね」

美優「やったぁ…! 私も、テレビ……! 初めての……!」

留美「これからは美優も変装しないといけないわね?」

早苗「おっ、そうねそうね! とりあえずこの鼻メガネでもつけてみるー?」

美優「えっ、いや、いらないです……」


AM 10:30 友紀 出社


友紀「おはようございまーす! んっはー! 今日も寒いねー!」

早苗「おはよう友紀ちゃーん! ふあっ、手え冷たいっ!」

友紀「おっはよー、留美さーん! えいっ!」ピトッ

留美「ひぇあっ!? 冷たいっ!? き、急に首に手を突っ込むのは心臓に悪いわ……!」

友紀「次は……」ジリ…

美優「ひっ……」

友紀「おはよー! 美優さーん!」

P「何やってんだ、ばか」ペシッ

友紀「いたっ! んー、居たんだ、プロデューサー」

P「ほぼ毎日いるよ、俺は」

友紀「そっかー。よし、あたしは今日も頑張るよー!レッスンお昼からだよね!」

P「お、よく覚えてたな。えらいえらい」

友紀「えへへー!」

早苗「ちょ、忘れられてたら困る困る……」


AM 11:00 引き続き事務作業


P「…………」カタカタカタカタ…

友紀「プロデューサーすごーい。下見なくても字打ってるー」

P「おう、これくらいできないとな」

友紀「へー……。留美さんあれできる?」

留美「ブラインドタッチ? ええ、出来るわよ」

P「おっ、じゃあこの書類のデータ打ち込みとかも?」

留美「ふふっ、こんなの前の職場にいた頃には1日何百枚処理したことか……」

友紀「わー! かっこいー!」

P「なら、こっちのノートパソコンでお手並み拝見」

留美「こんなもの、お茶の子さいさいよ。よし……」カタカタカタカタ…

友紀「おっ! すごい! 早い早い!」

留美「ふふん……」

P「おー、こりゃすごい。ついでにこっちの種類もお願いします」

留美「ええ……!」

留美(…………あれ? 上手く乗せられた……?)


AM 11:10 再び緊急連絡


prprprprpr……

P「……また珠から電話か。はい、もしもし?」

P「うん、うん……。弁当? お母さん作ってくれなかった? いや、朝千円あげたろ、あれで購買のパンでも……。あー、体育で着替える間に売り切れるのね。はいはい、はーい……」

P「たしか4時間目が終わるのが12時20分ぐらいだったっけ……。 よし、ちゃちゃっと作るか。留美さん、あとお願いしても大丈夫ですか?」

留美「えっ、あ、ええ……」カタカタカタ……

P「12時前に完成させれば間に合うし……。一緒にみんなの昼飯も作るか。んー……」

P「よし、パスタにしよう。珠にはナポリタンでもちょっと入れればおかずになるし」

P「たしかこの前きのこ色々買ったよなー…。ミートソースときのこソース作って好きな方選べるように……」

P「あっ、なら弁当に入れてきのこのソテー、って事にしておかずを一品誤魔化せるな。よし」

P「あとは…。おっ、ミートソースにひき肉使うんだしちっちゃいハンバーグ作っちゃえ。これでナポリタンきのこソテーハンバーグ……。卵焼きも入れて……。ソーセージあったかな。あったらタコさんウィンナーと野菜炒めでも入れよう」

P「成長期だし量あっても大丈夫だろ、友達と分けるかもしれないし。たしか弁当箱はこの辺に……。あったあった。洗うか」


AM 11:40 珠ちゃんの弁当完成


P「よし、こんなもんか。ちょっと冷まして、と……」

友紀「おっ、お昼ご飯はー……。スパゲッティか!」

P「おう、最近作ってなかったような気がしたからな」

友紀「そうだっけ? うーん、美味しそう……」

P「ん、せっかくだからミートソースの味見してくれ。ほら、あーん」

友紀「あーん…。んむんむ……。んっ! いいじゃんいいじゃん! このひき肉の食感が楽しいね!」

P「おお、そういう表現が出来るようになったか。これは仕事の幅が広がるな」

友紀「でしょでしょ?」

P「よし、と。俺は珠に弁当届けてくるから、その間にみんなで食べといてくれ。スパゲッティもさっきのミートソースときのこソースとあるから好きな方を選んで、な」

友紀「はーい!」

P「ほら、あと鶏肉のソテーとサラダももうちょいでできるから。美優さーん!」

美優「呼びました?」

P「すいません、ちょっと出てくるので料理の仕上げお願いできますか?」

美優「ええ、任せてください。美味しく仕上げないと……!」

P「じゃあ、行ってきます」

友紀「いってらっしゃーい!」

ここで一旦ストップとします。

お弁当の中身はいつも彩りとか野菜とのバランスや白ご飯に合うものとか、いつも気を使います。


PM 12:10 コンビニ


P「4時間目が体育って事は結構腹空かせてんのかな……。デザートでも買って行ってやるか」

P「プリン…。モンブランプリンに焼きプリン……。濃厚なめらかプリンか……」

P「いやシュークリームとかそういうのもいいかもしれないな。エクレア、ティラミス……。おっ、冷やしたい焼きもある」

P「運動のあと…。やっぱりさっぱり系のゼリーがいいよな。さて、みかんゼリーか桃ゼリーか……。よし、桃ゼリーにしてやろう」

P「ん? あ、これ珠が好きなジュース。ついでに差し入れに持っていってやるか」

P「いや、待てよ。昼飯って事は昼休憩か。友達となんかつまめる物があった方がいいか? よし、このプチシューってやつを買っていこう」

P「……お、甘味100%がある。買ってみよう」

P「久々にコンビニで食べ物たくさん買ったな。……おっと、弁当引き渡しに遅れる。早く会計済まさないと」


PM 12:35 珠ちゃんの教室


P(先生に渡して帰るつもりだったのに教室まで案内されてしまった……。そりゃスーツ姿の男が校内ぶらついてたら目を引くわ)

P(さて、なんて呼ぼうか。いつもどおりの たま、はなんかアレだし。脇山、は他人行儀過ぎるし。珠美、か?)

P「お、いたいた。……珠美ちゃーん! 弁当持ってきたぞー!」

珠美「ひゃっ!? な、なんですかその呼び方! 普段どおりでお願いします!」

P「友達の前じゃ嫌かな、と思って。ほら、弁当。残さず食えよ」

珠美「わあ、ありがとうございます! あれ、この袋は?」

P「これはデザートと差し入れ。友達と仲良く食いな」

珠美「おお! ありがとうございます! なんと至れり尽くせりでしょうか……! 感激です!」

< いい彼氏じゃーん! ひゅーひゅー!

珠美「なっ!? そ、そういうのではありません!」

P「よし、じゃあな。残りの授業も頑張ってくれよ。また放課後迎えに来るから」

珠美「はいっ! ありがとうございます!」

< いいねー、珠美は彼氏の手製の弁当で。あたしなんかコンビニ弁当の安い奴なのにさー

< だ、だから彼氏とか、そういうのではなくー……!

P「……若いなあ、高校生。さて、戻ったら友紀と早苗さんを送っていかないと」


PM 1:30 早苗さんと友紀のレッスン


明(トレーナー)「はい、では今日も発声のレッスンから初めて行きましょう」

友紀「はーい」
早苗「はいっ」

明「はい、あーーーーーー」

友紀「あーーーーーー」

早苗「あーーー、げふっ」

友紀「あはっ!? もー! 早苗さーん! お昼ご飯食べすぎー!」

早苗「わあぁぁ! はっずいわあぁぁぁ……!」

明「あは! あはははは! ひぃー! あーっはっはっはっは! ふぇっ! ふうぅぅ……!」

慶(ルキトレ)「失礼しまー……。お姉ちゃん、何をそんなに笑ってるの?」

明「けいっ、ダメっ、あははっ! はぁーーー……!」

早苗「うわーん! Pくーーん!」

P「聞いた話じゃあパスタを2杯とちょっと食べたらしいですね。俺の分残ってなくてびっくりですよ」

早苗「ちくしょー…、バチがあたったー……」


PM 1:50 マスタートレーナーさんと交渉



P「それで、ウチのアイドル達も麗さんに稽古を付けてもらいたいんですよ」

P「ウチのアイドル達をしごいて貰えれば、きっとみんなもうワンランク上の輝きを放てると思うんですけどねえ」

麗(マストレ)「もっとまともな口説き文句を用意できないのか、君は」

P「昔からの付き合いじゃないですか」

麗「たかだか2、3年で何を言う」

P「とりあえず、また今度空いた日にでもお願いします」

麗「はあ……。はいはい、考えておく」

聖(ベテトレ)「プロデューサーさん、この紙袋のはお土産か? 貰っていいやつ?」

P「こら友紀! 食べちゃだめだっ、て……」

聖「…………」

P「……すみません」

聖「……似てる?」

麗「背丈とスリーサイズは近いんじゃないか?」

聖「……私、いうほど姫川に似てますか?」

P「いや、その、つい……」


PM 2:00 レッスンを見守る


P「……あ、もしもし。いつもお世話になっております。はい、はい! 三船さんの件は、ええ! 本当にありがとうございます!」

P「はい、はい? 夕方から? ええ! 大丈夫ですよ! では…、えー……。慶ちゃん、このレッスン何時頃までの予定だったっけ?」

慶「えっと……。4時くらいですよ」

P「ありがとう。……はい、お待たせしました。ではまた6時過ぎ頃に、ええ、三船さんと向かいますので、はい、はい! よろしくお願いします! では、失礼いたします」

P「うっし! 打ち合わせ決まり! 慶ちゃん、いえーい!」パシッ

慶「いえーい! お仕事決まったんですか?」パシッ

P「おう! 三船さんのテレビデビューだ!」

慶「三船さん……。ああ! あのお淑やかでちょっと静かな感じの!」

P「髪の長い人! いやー、よかったよかった! ……おーい、友紀ー! 笑顔笑顔ー!」

友紀「ワン、ツー、スリー、フォー……! はーい!」

明「片桐さんはもう少しテンポあげてくださーい」

早苗「ファイ、シッス、セブン、エイッ……! これくらい!?」

P「上げすぎですよー! 友紀を見てー!」

友紀「ワン! ツー! スリー! フォー! 早苗さん! こうこう!」

早苗「うっし! ファイッ、シッス! セベ! エイッ!」

P「あの人微妙に訛ってんな」

慶「あはは!」


ーー その頃の留美さんと美優さん ーー


留美「ふう……」タッーン!

留美(事務仕事、終わらせちゃった……)

美優「お疲れ様です。はい、お茶どうぞ?」

留美「ありがとう。……はぁ、美味しい」

美優「あっ、さっきPさんから連絡があって5時前には出発できるよう準備しておいてくれ、だそうです」

留美「私は夕方から珠ちゃんとレッスンだから、ね。美優は?」

美優「それが、今度のテレビの打ち合わせをもうやってくれるらしいので、それに……」

留美「ふふっ、よかったわね」

美優「あ、あと、Pさんのデスクの上から3番目の引き出しを開けて……」

留美「えーと、これね? 開けて?」

美優「そこに入ってる書類も同じようにお願いします…、との事です……」

留美「…………」

美優「…………」

留美「……美優、背中掻いて貰える? ホックから右下の辺りなんだけど」

美優「ええと……、ここですか?」

留美「ふぅ…、気持ちいい……。はあ……。さあ、やりましょうか」

美優「が、頑張ってくださいね……?」


ーー その頃の珠ちゃん ーー


珠美「ふぅ、5時間目おしまいと…。次は科学で移動教室……」

女子1「ねえねえ、さっきのスーツの人! あれ本当に彼氏じゃないの?」

珠美「だから、あの人は珠美のプロデューサーさんであってそういう関係ではなく……。そう! お仕事の関係です」

女子2「ただのお仕事の関係の人があんな短時間で手作りのお弁当もって来てくれて、デザートとかおやつとか準備してくれるわけないでしょー!」

珠美「そ、それは……」

女子3「それに、珠美の好みを完全に把握してるラインナップだったよね。これは普段から色々と甘々と見た」

珠美「ぎくっ」

女子1「ほんとかー!? ほんとに仕事だけの関係かー!?」

女子2「お嬢ちゃん、嘘つくのはキツいだろう……。早く本当の事を吐いちまいな……」

珠美「う、うあぁーん! 保奈美殿ぉ!みんながいぢめてきますっ!」

保奈美「ふふっ♪ あらあら……!」ナデナデナデナデナデナデ

女子3「こらっ! すぐそうやって保奈美に逃げるの止めなさい!」

女子1「あ、あと保奈美? 撫ですぎ……」


PM 4:00 レッスン終了


明「はい、2人はここまでですね。お疲れ様でした」

友紀「ありがとうございました!」
早苗「ありがとうございました!」

明「慶、こっちこっち。さっきの私のレッスン風景を見て気づいた点とか纏めて後で提出。いい?」

慶「はーい」

P「2人ともお疲れ様です。はい、ドリンク」

友紀「はー、今日もよく動いた! んんー……!」

早苗「うはぁー…。疲れたー……」

P「さ、早くシャワー浴びて着替えてきてください。珠を迎えに行かないといけませんから」

早苗「うーっす。よし、汗流しにいくわよー!」

友紀「うんっ! シャワーシャワー!」

慶「あっ、Pさーん。今度大学の課題で業界人にインタビューとか質問してレポートにまとめる、っていうのがあるんだけど……。お願いしていい?」

P「んー? ああ、いいよ」

慶「やたっ! アポ取る電話とかちょっと怖いから、知り合いに頼めてよかった!」

明「こーら! そういうのはめんどくさがらずにきちんと自分の力でやる!」

P「そういうことか。なら、いったん本社に電話かけて、そこから俺に繋げてもらおうかな? そういう電話も後々絶対役に立つから、勉強して損はないよ」

慶「はーい……」


PM 4:40 珠ちゃんをお迎え


珠美「あっ、プロデューサー殿! お迎えありがとうございます!」

P「おう、乗れ乗れ! 実は予定が押してるからな。事務所に戻ったら今度は美優さんと留美さんと珠を連れて出発だ!」

珠美「はい! あ、プロデューサー殿、お弁当ありがとうございました! とっても美味しかったです!」

P「そう? よかった。おかず考える時間少なかったからなぁ。もうちょい野菜入れとけばよかったな」

珠美「それに、今日はなんだか桃を食べたいと思っていたらデザートに桃のゼリー! ああ、なんたる幸運よ! と思ったものです!」

P「おー! みかんゼリーにしようか迷ったんだけど、正解だったな。おやつはどうよ?」

珠美「ええ! あれもみんなと分けて、とても楽しい昼休憩になりました!」

珠美「なんというか、P殿は凄いですな。女子高生の好みをピタリと当ててくる……」

P「まあ、数年前には女子高生の面倒も見てたからな。その辺のアレはだいたい把握してるつもりだよ」

友紀「へー……?」

早苗「ふーん……?」

P「な、なんですか。俺の口から女子高生ってワードが出るのがおかしいんですか」


PM 5:00 事務所 着


早苗「ただいまー」

友紀「帰ったよー」

珠美「おはようございまーす」

留美「あら、みんなお揃いね」

美優「おはよう、珠美ちゃん。みんなもお疲れ様です」

P「お二人は準備オッケーですよね。珠、早く荷物を置いて、いるもんだけ持ってまた出るよ」

珠美「はーい」

留美「Pさん、頼まれてた書類終わったけれど……」

P「あ、本当ですか? どれどれ……。おお! 完璧じゃないですか! ありがとうございます! いやー! これからも忙しい時は留美さんにたの……」

留美「それで、もうこんなのはやりたくないかな、って……」

P「ん、じゃおうかなって……」

留美「その、前の職場で、辞める時の事を思い出しそうで…、ええ……。ごめんなさい……」

P「こ、こちらこそ、何も考えずに…。すみません……」

留美「フ、フフ、フフフ……」

P(この人前の職場で何やったんだ……)

美優「あの、行きませんか……?」


PM 5:00 事務所 着


早苗「ただいまー」

友紀「帰ったよー」

珠美「おはようございまーす」

留美「あら、みんなお揃いね」

美優「おはよう、珠美ちゃん。みんなもお疲れ様です」

P「お二人は準備オッケーですよね。珠、早く荷物を置いて、いるもんだけ持ってまた出るよ」

珠美「はーい」

留美「Pさん、頼まれてた書類終わったけれど……」

P「あ、本当ですか? どれどれ……。おお! 完璧じゃないですか! ありがとうございます! いやー! これからも忙しい時は留美さんにたの……」

留美「それで、もうこんなのはやりたくないかな、って……」

P「ん、じゃおうかなって……」

留美「その、前の職場で、辞める時の事を思い出しそうで…、ええ……。ごめんなさい……」

P「こ、こちらこそ、何も考えずに…。すみません……」

留美「フ、フフ、フフフ……」

P(この人前の職場で何やったんだ……)

美優「あの、行きませんか……?」


PM 5:30 再びレッスンスタジオ


慶「あっ、Pさーん! お待ちしてましたよー! 出迎えてくれって連絡あったから何事かと」

P「ごめんね、慶ちゃん! ちょっとテレビ局行かないといけないからさ! 珠、留美さん、着きましたよ!」

珠美「慶殿、今日はよろしくお願いします」

留美「よろしくお願いするわね」

慶「そんな、レッスンするのは次女ですから……」

P「すみません、レッスン付き合えなくて……。珠もごめんな?」

留美「いいのよ。それよりも、美優をしっかり頼むわ?」

珠美「その通りです! 今日は美優殿の大事な打ち合わせですから!」

美優「ありがとう…、ふたりとも……! 私、頑張ります!」

P「よし、じゃあ行きますか! 頑張ってくださいね! 慶ちゃん、よろしく!」

慶「はーい! さあ、今日は普段とは違う別館のレッスンルームですから、案内しますね!」

珠美「はいっ! 今日もビシバシお願いします!」

留美「……はぁ」

珠美「留美殿ー! 早くー!」

留美「あっ、はーい! 今行くわー!」


PM 6:10 ディレクターさんと打ち合わせ


P「すみません、お待たせしました!」

美優「あっ、その、よろしくお願いします!」

ディレクター「ぁいえいえ、全然待っていませんよ。こちらこそ、今度の収録では、よろしくお願いします」

ディレクター「打ち合わせ、なんて言っちゃいましたがほんの少しの話ですから、ええ」

P「いえいえ! こちらとしてもありがたいばかりで!」

ディレクター「それで、今度の『おしたて! マスヨさん!』の収録で着てもらう衣装との調整を含めてお時間をいただきたいと思いまして」

P「それでしたらいつでも大丈夫です! ですよね!」

美優「はい! もちろん!」

ディレクター「それはありがたい! なに、ウチの聞かん坊がどうしても三船さんがいいと言い出しまして。もちろん会議では満場一致で、それも尺を三船さんにたくさん割くつもりですから!」

美優「わぁ……!」

ディレクター「さすがはあなたのプロデュースするアイドルだ。素質がありますよ」

P「ありがとうございます! では、また日程などを……」


ーーーーーーーーーー…………



すみません。
PM 5:10
とかは
PM 17:10


という事にしてください。失礼しました。

いや、AMPM表記なら12時間であってるよ
むしろ24時間でampm付けるほうが間違い


PM 7:10 打ち合わせ終了


P「……はい! ありがとうございました! では、失礼します」

美優「失礼します……!」

P「ふぅー……」

美優「はぁー……!」

P「やりましたね! 美優さん! まさかあの人気番組に出られて、そのうえモデルの中では1番長く映して貰える予定なんて!」

美優「はい! ……それもこれも、Pさんが頑張ってくれているお陰ですから」

P「みんなの…、いや、美優さんの為ですから、当然です!」

美優「ありがとうございます……!」

P「あー! 無理言って3着も試着させてもらった甲斐があったなあ! よし! 美優さん!」

美優「は、はい?」

P「たまにはハイタッチ! いいですか?」

美優「っ! はい、もちろん!」

P「じゃあ……!」

P「いえいっ!」パチッ
美優「いえい!」パチッ

>>39

ありがとう。あなたのおかげで救われた。

ご指摘ありがとうございます。


PM 7:40 三たびレッスンスタジオ


聖「はい! はい! はい! はい! こら! 私が最初に指示したのと違うぞ!」

珠美「は、はいっ!」

聖「和久井さんも、もっとペース上げて! はい! はい!はい!」

留美「はいっ! はぁ…! はぁ……!」

P「おお、やってるやってる。うわ、キツそう……」

聖「はいっ! はいっ! は、あ? ああ、プロデューサーさん、帰ってたのか」

P「ええ、友紀達だけ見守ってあとはほっとくなんて出来ませんから」

聖「ふっ、いい心がけだ。ふむ、もうこんな時間か……、脇山も門限があるし、今日はここまでとしようか」

美優「あら、ちょうど終わっちゃった……」

珠美「はぁー…っ、はぁー……! 疲れたぁ……」

美優「ふふっ、お疲れ様? 珠美ちゃん」

留美「ぜはーっ…! くっ……!」

留美(美優の肩を借りようと思ってたのに、珠ちゃんに先を越された……!)

留美「ふぁっ……」フラッ

P「おっと、留美さんふらふらじゃないですか。大丈夫ですか?」

留美「ひあっ!? あ、あの、私今凄く汗かいてるからっ! その……!」

P「頑張っていたんですから気にしませんよ」

留美「あ、そ、その、その……」

留美「……ありがとう」

P「いえいえ」

聖「ふぅむ…。私のレッスンはそんなにキツイのか? ちゃんとあらかじめ計算したデータ通りに……。あっ……」

聖(これ、和久井さん用じゃなくて姫川のだった。……よし! 秘密にしておこう)


PM 8:20 珠ホーム


P「ほら珠ー、着いたぞー」

珠美「かぁ…、くぅ……。えへへ……」

美優「あらあら、珠美ちゃん? ……ダメみたいです」

P「どうしようか…。起こしてやるべきか、寝かしとくべきか……」

留美「まあ、せっかく気持ちよさそうに寝てるんだから、ね?」

P「そうですね……。さて」


P「よし、留美さん、珠をこっちに」

留美「ええ、よいしょっと……」

珠美「んぅ…。すぅ……。くぅ……」

P「よっこらせ、っと…。軽いな……。さて、お姫様をお城に帰してきますんで」

美優「ふふっ♪ お疲れ様、珠美ちゃん」

留美「またね、珠ちゃん?」

珠美「くぅ…、んへへぇ……」


PM 8:40 事務所戻り


P「ただいまー」

留美「ただいま。……あら? 人の気配がないわね?」

美優「早苗さーん? 友紀ちゃーん?」

早苗「…………」
友紀「…………」

P「お、ソファで寝てる」

早苗「起きてるわよー……」

美優「ど、どうしたんですか? うつ伏せになって……」

友紀「………ぃた……」

友紀「お腹すいたの! ごはん何にも用意してないんだもん!」

P「あー…、作り置きしてなかったし、美優さんも留美さんも出てたし……」

早苗「お腹すいたー…。なんかご飯ー……」

P「んー……。よし、外食しますか! 何食べたいです?」

友紀「あっ、じゃあ焼肉!」

美優「えっ、この時間から?」

早苗「おお! いいわね! 焼肉!」

留美「今日はレッスンだいぶキツかったから、ビールでも飲みたい気分ね!」

P「よし! んじゃあ決まりだ! 行きますか!」

「「「「おーーーっ!」」」」

美優「お、おー……」


PM 10:50 友紀宅


P「ほら、車から玄関まで、しっかり歩いてくれよー」

友紀「わあっれるってー。ひっく! うぃー…、焼肉美味しかったぁー……。ちょっと食べ過ぎちゃったかも……」

P「はしゃいでたなあ、みんな」

友紀「うん……。お、着いたついた。送ってくれてありがとね、プロデューサー」

P「おう、しっかり休めよ」

友紀「うん! ……プロデューサー」

P「ん?」

友紀「おやすみなさい。えへへ……」

P「ああ、おやすみ。じゃあな」

友紀「…………♪」

P「ふう、これで全員送ったな。ん? なんか車内が酒臭いな…、窓開けとこう……」

P「さて、事務所に戻って最後の片付けとかなんやらしないと」


PM 11:10 事務所着


P「ただいまー…。さて、パソコン開いて、明日の予定の確認、っと……」

P「明日はー…。昼は留美さん美優さんがレッスンに、友紀が夕方から雑誌の写真撮り。早苗さんと珠がオフ、か……」

P「……ん? 珠?」

P「あっ!やべぇ! 珠の鞄事務所に置きっぱなしにして帰らせちゃった! 」

P「今から届けるかー…? しかし親御さんの迷惑に……。ええい、行くしかないか!」

P「さて、ちょっと失礼して鞄開けさせしてもらうか。弁当箱弁当箱……、あったあった。俺の家に持って帰って洗おう」

P「せっかく起動したけど、パソコンも落として…。戸締り戸締り……。よし、鍵も持った」

P「いちおう珠にメール送っといて……。よし、行くか」

P「今日珠の家に行くのが3回目か……」



PM 11:30 珠ホォォオオオーーーッム!!!



珠美「あっ、P殿。こっちですこっちです」

P「ごめんな、珠! はい、鞄」

珠美「いえいえ、珠美が車の中で寝こけていたのがいけないのですから」

P「それに、外で待っておかなくても。パジャマじゃ寒いだろ、ほら俺のスーツ羽織っとけ」

珠美「おおお…。えへへ……。いえ、もう家に入りますから」

P「あ、そうだったな。玄関の前で。……あぁ、なんだか長話をしようとしてたよ」

珠美「それは是非次の機会に…。その、P殿? ひとつお願いが……」

P「どうした? なんでも言ってみな」

珠美「その……」

珠美「今から課題をやるので、寝坊しそうで……。明日の朝も迎えに来てもらえますか?」

P「ああ、俺が悪いんだし、是非向かわせてもらうよ。じゃあ、おやすみ、珠」

珠美「ええ、お疲れ様です。そして、おやすみなさい。P殿」ニコッ

P「あ、おっ、おう。………ふう」

P「パジャマ姿のせいか、湯上りのせいか。月明かりのおかげかどうか。なんだか……」

P「色っぽいじゃないか……」

P「さあ、もう仕事は明日の朝でいいや。我が家に帰ろう……」


AM 0:20 帰宅


P「ただいまー」

シーン……

P「誰もいるわけないよなぁ…。とりあえず風呂……、シャワーでいいか……」

P「げふっ…。ふぅ……。今からシャワー浴びて、持って帰った書類をちょっとだけ整理して、弁当箱洗って、それで寝よう」

P「……あ、そういえば。あったあった。鞄の奥の方に甘味100%。デザートに食べちゃえ」

P「あむっ。んっ! 名前の割にさっぱりとした甘さで美味しいな! さすが天海春香が宣伝してるだけあってなかなか!」

P「うっし! 甘いもん食ったら元気出た! ……お? メールが来てる。珠からか、まだ起きてんのか、あいつ」

『ようやく課題が終わりました! おやすみなさい!』

P「おっ、早いな。よしよし、偉いな、おやすみなさい。……っと。送信」

P「さて、さっさとシャワーを浴びようか」


AM 0:55 就寝


P「忘れちゃいけない書類は鞄にしまってー……。明日のハンカチにティッシュ、シャツも準備したし。よし、寝るか」

P「ふう、なんとか0時台にベッドに入れた…。ふあーぁ……」

P「目覚ましとちゃんとセットしてあるな、よし。じゃあおやすみ……」

P「…………」

P(あれ、なんか忘れてないか?)

P(……まあいいか)

P(友紀との仕事が終わるのが20時頃だろうし。……よし、晩飯はクリームシチューのつもりでいよう。夕方から作り始めて、ゆっくり煮込めば美味しくなるな……)

P「ふあぁ……」

P「あっ! 本社に電話だっ!」

P「まあいいか…。社長からだし……」


ーー その頃の大手芸能事務所の一室 ーー


社員「結局電話かかってきませんでしたね。飲み会って事バレてたんじゃないです? 忙しいのに誘いやがって! って」

社長「むうぅ…、たまには酒の席で話がしたいと思っていたのに……」

社員「ほら、ねっ! 社長行きましょう? 私社長の奢りって聞いて担当の子のスケジュールと今日の予定変更してこの時間までに切り上げたんですから! 高いお店で高いお酒と肴をご馳走してくれるって!」

社長「君は潰れるまで飲むから、介抱が辛いんだよ…。すまないが彼が来ないんならまた今度……」

社員「い……、いやだぁーー! 飲みたい飲みたい飲みたい! ねー! ちひろさん!」

ちひろ「ええ、私も奢ってもらえるなら、1番高いのを。3人なのは仕方ないですから、このチャンスを逃さないよう是非今日行きましょう、今日!」

社長「むうぅ…。はぁ、では行こうか……」

社員「やった! もうタクシー呼んでありますから! さあ行こう! さあ飲もう!」

ちひろ「ええ、今日! よし!」



ーーーーーーーーーーー………


P「…………」

P(……なんだか嫌な予感が。電話、忘れてて正解だった気がする……)




お付き合いありがとうございました、これにて完結です。

このPさん、今日はご飯作って送迎してばっかりでしたが、普段は朝からお昼前までずっと1人でパソコンとにらめっこのはずです。

それでは、ネタが浮かべばまたいつか。

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