モバP「感謝してみよう」 (16)
カタカタ…
カタカタカタ…
カタカタカタカタカタカタカタカタ……
P「っはぁー! 仕事しんどい!!」
P「はあ、ちょいとテレビでもつけてみるかなあ……」
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<パシャーカシャー
P「ふーん、また離婚のニュースか。芸能界特に多いよなあ……」
P「まあ忙しい同士だったりするのがほとんどだし、しゃあねえよなあ」
P「……ははっ、じゃあ俺結婚出来ねえや。はあ……」
P(担当アイドルから求婚されてる気がするが……)
P「お、何々……『少しでいいから感謝の気持ちを口に出してみることが重要』?」
P「うーむ、確かに人間関係の上でも重要かもなあ……」
ガチャ
ちひろ「あ、プロデューサーさん。遅くまでお疲れ様です」
P「お疲れ様ですちひろさん。今日はもうあがったんじゃあ?」
ちひろ「ちょっと個人的な忘れ物をしまして……」テヘヘ
P「そうですか」
ちひろ「私事で申し訳ありません。プロデューサーさんもあまり無理しないでくださいね?」
P「ええ。キリのいいところまで片付いたらあがりますんで」
ちひろ「ドリンクも溜め込み過ぎず、疲れたらちゃんと飲むこと」
ちひろ「あら、どこにおいたのかしら……」ガサゴソ…
P「はいはい」
ちひろ「はいは一回」ガサゴソ…
P「はいっと」カタカタ…
ちひろ「…………」ガサゴソ
P「…………」カタカタ
ちひろ「あれ、ここでもない?」
P「…………」カタカタ
ちひろ「こっちかな……?」ガサゴソ
P「…………」カタカタ
ちひろ「…………」ガサゴソ
P「……あ、ちひろさん」カタカタ
ちひろ「はーい?」ガサゴソ
P「いつも色々ありがとうございます」
ちひろ「はーい」ガサゴソ
P「それだけです」カタカタ
ちひろ「…………」ガサゴソ
ちひろ「!?」
え? 感謝の正拳突き?
ちひろ「あの、今何と?」
P「いつもアイドルの方にばかりで、こんな機会中々ありませんから」
P「いつもお世話になってます。事務所に来たときも色々教わりましたし」
P「パーティーのセッティングなんか任せっきりです。それに朝にくれるドリンクなんかも役に立ってます」
P「息抜きにも付き合ってくれますよね。水鉄砲、めちゃくちゃ楽しかったです」
P「急にしてくるコスプレも、実は結構楽しみだったりして」
P「多分、ちひろさんがいなかったら俺何も出来なかったと思います。ありがとうございます」
ちひろ「あ、あの……」
ちひろ「あはは! 急になんですか? あいにく、何も出せはしませんよ」
P「そんなまさか。いつも貰ってばかりですから」
ちひろ「いやだなーもう! 分かってるんですよ? 私いつもお金のことばかりで……」
ちひろ「いつも負担ばっかりかけてて……」
ちひろ「すぐミスもするし……」
ちひろ「その……」
P「そんな事ないです」
ちひろ「で、でも!」
ちひろ「……感謝しないといけないのは私の方です」
P「いえ、世話になってるのは俺の方ですから」
ちひろ「私ですよ」
P「俺ですって」
ちひろ「私です!」
P「俺です!」
ちひろ「……プッ」
P「……クッ」
アハハハハハハ…
P「なんか、イイ歳こいて子供みたいですね」
ちひろ「安い青春ドラマじゃありませんし」
P「はは、でもいつも感謝してるってのは本当ですし。何か狙ってるワケじゃあありませんよ」
ちひろ「でも、なんでまた急に? やっぱり相当疲れてるんじゃないですかー?」
P「くっだらない理由ですよ。ちょっとだけとか言ってワイドショー見入ってたらね?」
ちひろ「ええ」
P「夫婦円満の秘訣は感謝をちゃんと伝えることだって言うから」
ちひろ「なーんだそういうこと! 夫婦円満ですか!」
P「そうそう! ずっと愛し合える為のね!」
ちひろ「あはは! 夫婦のねえ!」
ちひろ「え、夫婦?」
完
おしまい
なんか週に一回くらいのペースでね、無性にちひろさんと結婚したくなるんですよ
まあ事務所設立から二人三脚でずっとやってきた訳だしな
いい傾向です
まーたちっひとPがいちゃついてるよ
アイドルといちゃついても爆発しろとか思わないのにちひろといちゃついたら爆発してほしくなる
俺の中では嫁っぽさがカンストしてるんだろうきっと
きっもww
おつー
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