幼「既成事実さえつくればこっちのものですよ」(23)

男「は?」

幼「いや、だからね、寝込みをワーッと襲ったりして既成事実さえつくれば……」

幼「って訳で寝てくれませんかね?」

男「この流れで寝ると思うか?」

幼「へっへ……睡眠薬投入してー……」サラサラ

幼「これで完璧! 男、ご飯だよー!」

男「はいはい」

幼「へへ……召し上がれ!」

男「あ、幼」

幼「う、うん?」

男「あーん」

幼「うぇっ!?」

男「なんだ、いらないのか」

幼「あ、あーん!ほら!」

男「ん」

幼「んっふ……やっとその気になったんだね!」

幼「クー……」zzz

男「やっぱりな……」

男「今のうちに風呂に入るか。一緒に入ろうなんて言われたら……」

幼「……」zzz

幼「はぁう!?」ガバッ

男「ん、起きたか」

幼「あれ、何で私……」

男「睡眠薬でも食ったんじゃないか」

幼「……!バレてたのかっ……」

男「お前が不敵に笑ってたからな」

幼「えっと……お風呂は……」

男「入った」

幼「ですよねぇ! 最大のチャンスが!」

男「さ、そろそろ寝るか」

幼「そうだね!」

男「なんでお前もここで寝るんだよ」

幼「ん?」

男「家帰れよ」

幼「……両親は三年前に」

男「ご健在だろうが」

幼「追い出された……」

幼「しかし、明日からは休日!これでたっぷり男と……へへ……」

男(家の前でなにやってんだよ……)

幼「追い出された……」

幼「しかし、明日からは休日!これでたっぷり男と……へへ……」

男(家の前でなにやってんだよ……)


幼「男ぉー……っと」コソコソ

幼「へへ……やっぱり寝てるねー。5時に来た甲斐があったってもんだよ」

幼「では……いただきます!」ガバッ

男「はい残念」ヒョイッ

幼「!?」


幼「な、なんで起きてるの?」

男「絶対来ると思って起きてた」

幼「えぇ……」

男「じゃ、俺は寝るから」

幼「! ゆっくりと!」

幼「なにも追い出す必要はないと思うの」

幼「ぐぬぬ、このままでは既成事実をつくれない……」

幼「押して駄目なら……引いてみろ!ですよ」

幼「へっへ、男が寂しさのあまり『幼ぁー……』なんて抱き付いてくるのが見えるね」

幼「男ぉお……」ダキッ

男「なんだお前は……昨日はやけに平和でホッとしてたのに」

幼「引いても駄目だったよ……」

男「は?」



幼「というかですよ」

男「なんだ」

幼「美少女がこうやって抱きついて胸あててるんだからさ?なんか反応したらどうなのよ」

男「お前が抱きつくのは日常茶飯事だしな。……胸?」

幼「……ぐぬぅ」ペターン

幼「あぁ……今日も既成事実をつくれずに日がくれるのね……」

男「お前ははよ帰れ」

幼「だってさー……」

男「既成事実ならあるだろうが」

幼「なんですとぅ!?」

幼「え? ま、まさか男、私の寝込みを……」

男「襲うか!」

幼「え? シたの?私達」

男「約束をな」

幼「それって……よくある幼稚園の頃とかに『大きくなったら結婚しようね!』『うん!』みたいなあれですか」

男「みたいな、と言うかまんまソレだな。既成事実になるかは怪しいが」

幼「……マジすか?」

男「マジです」

幼「じゃ、男に[あわよくばイベント]仕掛けても反応なしなのは……」

男「いや……新婚初夜が憧れでして」

幼「じゃあ、さ」

男「ん?」

幼「えと、今でも私の事、好きかなー?なんて……」

男「好きだよ」

幼「! へっへ、そっかそっか……」ポロポロ

男「な、泣くなよ!」

幼「いや……男は巨乳が好きなのかなって思ってたから……」ポロポロ

男「そこ!?」

男「ま、そんな訳でして。だから別に既成事実はつくらなくても大丈夫だから」

幼「そだね!だって私はフィアンセだもんね!」

幼「あ、でもムラムラしたらいつでも寝込みを……」

男「襲わないから安心して寝てくれ」

幼「えー……」

おわり

おつおつ

gj

良かった
おっぱい

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