女「尻から芋虫が出た」(29)

女「…今日、久方ぶりに便意を感じると、尻から芋虫が顔を出しておった」

友「なにそれ怖い」

友「あんた、また何か拾い食いしたの?

女「さてはて、そんな記憶はとんとない。更にはそれほど卑しくもない」

友「…でも以前、鰹の生皮ばかりを食べてた時期もあったじゃない 」

女「我輩のアニサキス時代とは、なんとも懐かしい」

友「アニサキス時代て…」

女「しかしながら、今回ばかりは我輩に一点の否の打ち所もない」

友「?」

女「現在の我輩は、飢餓絶食時代(ラマダーン)を迎え、もう数日食物を絶っておる」

友「…あんた、本物のムリムスに刺されるわよ」

女「望むところなり」

友「望むんじゃねえよ!」

友「…まあ、貴女の生態は奇妙キテレツだもの。今さらよね」

女「然り。我輩のような人種、現代には珍しかろう」

友「…神代の御代でも存在が危ぶまれるわよ?」

女「否、過去に雲丹や海鼠を食し始めた人間が居る以上、その意見は大多数に否決されるだろう」

友「…悪魔の証明と言われないだけ、まあマシか」


友「で、その芋虫、どうしたの?」

女「ふむ、…レッドスネークカモーン」

芋虫
「ゆやゆよーん」ニュルニュル

女「現在は、こうして我が体内に内臓されておる」

友「………」

女「どうした、顔色が優れぬぞ?」

友「…えーと、何処から突っ込めば良いのやら」


友「取り敢えず、その中原忠也は何?」

芋虫「ゆあん?」

女「ほう、友は意外に文学家」

友「………」

女「もしくは電撃文庫黎明期からの…」

友「堂島ファンに土下座せよ」

女「何だ、やはり後者か」

芋虫「ゆあん?」


女「レッドスネーク、ハウス」

芋虫「ゆやゆよーん」ニュルニュル

友「…貴女、それ痛くないの?」

女「然程に。初期の誤作動で、多少括約筋が傷付けた程度に過ぎぬ」

友「いやいや、人工肛門生活は辛いのよ?」

女「? 勘違いするな、肛門括約筋ではなく、口輪筋」

友「口 か ら 出 し た の か よ」

友「…頭に頭痛を覚えるわ」

女「腹に腹痛は感じぬがな?」

友「………」

女「そう睨むでない。こう見えて困っているのだ」

友「え、困ってるの?」

女「心外である。我輩とて木の股から生まれたのではない」

友「そうでしょうね。職業《貴女》を選ぶ迄はね」

女「心外であり、憤慨である」

友「悪かったわよ。で、貴女が存外何に困ってるの?」

女「うむ、そのことだが」


女「…この子の飼い主を探そうと思うのだ」

友「え? ごめんもう一度」

女「この子に飼い主を…」

友「ああ良かった。私の耳は正常ね」

女「この子に飼い主を…」

友「いやいや、絶対無理でしょ?」

女「この子に飼い主と、素敵な旦那さまを…」

友「なんて厚かましい話」

女「…これぞ真のパラサイト」ドヤァ

友「…別にうまくねーよ」


女「我輩の冗談はさておき、世の中には触手ものというジャンルが存在する」

友「それで?」

女「いやな? 我輩自身が口に出すのも憚られるが、我輩とて女のはしくれ」

友「…続けて」

女「しかも、いわいる美少女に『限りなく近い』と噂されたこともある」

友「ええ、まあうん。女さんは顔が良くても中身がな�・、という風聞を好意的に捉えると、まあそうよね」

女「ならば、(近似的)美少女の産んだ触手…、とくれば」

友「需要ねーよ」

女「友は実にバカだなぁ」

友「貴女に言われたくないわよ」

女「友は、男の性癖と需要を軽んじていると常日頃から指周囲から摘されているだろう」

友「んな微妙な問題、今日が初めて気付いたわよ」

女「ふふふ、百聞は一見に如かず」

友「? 」

女「おーい、男くーん!」

男「はいよ、どうした?」

女「貴方の性癖は! 出来るだけ詳しく! 情熱的に!」

男「褐色肌! 金髪! 微乳であります! 上官殿!」

女「宜しい! ならば、貴君は触手ものをどう思う?!」

男「大好物であります!」

女「レッドスネーク、カモーン!」

芋虫「…ゆやゆよーん!」ニュルニュル

男「感激であります!」ペロペロ


友「…何だこれ?


女「ああ、紹介がまだだったな」

男「ういっす。女の昔馴染みの男っす」

友「え? 最近の幼馴染みって、挨拶がわりにお尻を舐めるの?」

男「いやいや、違うっす。自分が興味あるのは尿道だけっす」

女「…ふむ、佳かろう。後で存分になめるがよい」

男「わーお太っ腹!

女「ただし、兄上のだがな!」

男「この鬼畜ゥ!」ビクンビクン


友「本当に何なの、この二人…」

…みたいなのを読んでみたい。
誰か続けて。

はっきり言ってパラサイトのくだりが意味分からない何がうまいのかどうか下手すぎて意味が伝わってこない
女が美少女ってのも飽和状態だしそんなありきたりの話で誰に興味持ってもらいたいのかまた誰が興味を持つと思ったのかそこんとこ詳しく教えて欲しい


女「そんな貴女に芽殖孤虫」

友「無いわー」

女「てーぷわーむ?」

友「和名サナダムシ?」

女「oh,えきのこっかす!」

友「…ああ、はいはい。駄文に意味を求めるなと?」

女「イエス! こっかろーち!」

友「残念、それはゴキブリよ」


女「冗談はさておき、…確かに美少女系はありふれている」

友「一理あるわね」

女「ぶっちゃけ、昨今の顔の美醜を書く文章は無粋だと思う」

友「ふむ」

女「…ならば見せてやろう。
顔面の優劣が、文章屋の本質性ではないことを…」

友「ここまでうすら寒い宣言初めてだね」

女「…ふふふ」

友「こいつはこいつで、自分の世界に入ってるし」


女「と言うわけで男君、貴君のメイドは息災かね?」

男「ええ、相変わらずっす」

女「それは何より…。
至急彼女の支援を給わりたいのだが」

男「良いっすよ。あいつも喜ぶでしょ」

ピポパホ…

男「おう、メイドか。すまんが女からの依頼だ」

友「え、メイド?」

女「会えば解るさ」


男「ういっす。いつでも歓迎するそうっす」

女「うむ。ならば早急に向かおう」

男「やれやれ、女さんは相変わらず女さんっすね」

女「? 我輩は、いつでも我輩だが?」

友「女、……多分そういう意味じゃないと思う」

男「んじゃ、我が家に向かいますか」ヘイタクシー!

友「わーお、ブルジョアジー」

ブロロ……キキッ

運転手
「はいよ、坊っちゃん。つきましたぜ」

男「ん、いつも助かるっす。
お代はいつも通り、会社の方に」

運「おう 、この不況にありがてぇ。また頼みますぜ」ガハハ

友「お、女」

女「うむ、何かね?」

友「…男君て何者なの?」

女「男君は男君だが?」

友「だからそういう意味じゃないって…」


男「やー、お待たせっす」

女「気にするな。…しかし、相変わらずデカイ家だ」

男「昭和の成金趣味みたいで嫌なんすけどね」

女「仕方あるまい。貴君は英雄だろう?
英雄には英雄の暮らしが相応と言うものだ」

男「いやいやいや…。
ただの農家の次男坊って、女さんも知ってるっすよね?」

女「うむ、古馴染みだからな」

>>15オナニーなんだろ…


友「お、男君が英雄って、どういうこと?」

女「…む、知らぬのか?」

友「知らねーよ!聞かされてねーよ!
そもそも今日会ったばかりだよ!」

女「説明なら、ちょうど良い説明役が来たな」

メイド
「女、久しいな」

女「ああ、オナニーかつ示威行為だ」

友「突然、何?」

女「少々天の声が聞こえてきたのだが?」

友「…またメタなことを」

女「それより友よ、メイド君を見てどう思う?」

友「…凄く男君の性癖に沿った女の子ね。
どこの国から雇い入れたの? インド?」

女「否、彼女はれっきとした日本人だ」

友「え、帰化した人なの?」

女「やはり友は見識が狭すぎる」

メ「女、仕方あるまい。
我々の存在は日本の秘中の秘。
一般人には少し遠い世界の人間なのだ」


男「メイド、友さんの為に自己紹介をしてくれ」

メ「…はっ、承りました!」ペコリ

女「相変わらずの主従関係だな」

メ「自分はメイド。男様の生涯の伴侶にして、影に日向に働く者だ」

友「ええと…、日本の方、なんですよね?」

メ「ああ、確かに日本人だ」

友「でも、その外見は…」

女「察しが悪いな、友」ヤレヤレ

メ「ふふふ、まあまあ。
日本広しと言えど、私の存在は奇異なものさ」

メ「ようこそ、友さん。
グンマーの英雄、男様の屋敷の者一同、
皆様の御来訪を心待ちしておりました」


友「…ぐ、ぐんまぁ?」

女「友、『グンマー↑』ではなく、『グンマー→』だ」

友「ぐ、ぐんまー」

女「そうだ、それでやっと向こうの言葉で『めしうま!』になる」

友「…………」

メ「長話も何ですし、とりあえずご案内致します」グンマー


男「上州名物!」

女「からっ風と…!」

男「かかあ天下!」

女「お前の嫁さん!」

男「天下一ィィィィ…!!」

メ「…誉めても何も出ませんよ」クスクス

女「いやいや、やはりメイドの入れるお茶は天下一品だ」

メ「ありがとうございます」

友「…………」ブツブツ

男「あれ、友さん飲まないんすか? うまいっすよ?」

友「い、いただくわ」

メ「…………」ドキドキ

友「…あ、おいしい」

メ「……」ニコニコ


男「では女さん、そろそろご用件を」

女「おお、そうだったな。レッドスネーク、カモーン!」

芋虫
「ゆあーん!」ニュルニュル

女「…こいつについて、何か知らないか?」ウネウネ

男「あ、それ生きてたんすね。
俺てっきりパーティーグッズか何かと思って」

芋虫「ゆよん?」

女「生きているも何も、貴君舐めていたではないか…」

男「すいません、俺尿道にしか興味なくて」

女「…やれやれ」ハア


友「メイドさんメイドさん」

メ「?」

友「…あの二人の会話はいつもあんな感じなの?」

メ「ええ、男様の尿道好きは、この屋敷の者ならば知っていますし、女の言動は常人の理解が及ぶものではありません。」

友「そ、そう」

メ「それとも、友さんは男様に御興味でも?」ニコリ

友「メイドさん! 目が笑ってない! ティースプーンを握りしめないで!

メ「…らあら」クスクス

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom