最終回直前か…
書いている途中で矛盾に気づく
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風「そーそー、もしかして友奈と東郷はクリスマスの夜は誰かと熱~い夜を過ごすのかなと思ってさ」
友奈「あぁ、あははは、そういう予定はありませんよー風先輩」
東郷「はい、私の家で作ったお菓子を食べながらまったりと過ごす予定です」
風「…ふぅん、そっか……じゃあさ、もし良かったらでいいんだけど」
友奈「はい?」
東郷「?」
風「イブの夜にさ、ウチで一緒にクリスマスパーティやらない?」
友奈「へ?先輩の家でパーティ、ですか?」
風「うん、あたしと友奈と東郷……あとウチの妹と四人でさ」
東郷「樹ちゃんでしたっけ、先輩の妹さん」
風「うんうん、いや~樹って引っ込み思案でしょ?いつもあたしと二人きりだからたまには大人数でパーっとやらせてあげたくてさ」
友奈(あ、そっか……先輩のお家って確か…)
友奈「………」
東郷「あれ?…友奈ちゃん?」
風「…ん、どうかしたの?友奈、もしかして何か用事思い出した?」
友奈「あっ、いえ!何でもありません、ぜひパーティやりましょう!勇者部のみんなで!」
東郷「ええ、それと未来の勇者部メンバーと…ですよね」
風「………友奈、東郷」
風「……ふふっ、あたしもいい後輩に恵まれたもんだねぇ」
友奈「いえいえ、風先輩も私たちにとって良い先輩ですよ!」
東郷「はい、ちょっと大食漢なのが玉に瑕ですけど」
風「た、大食漢って……東郷!一言多いわ!」
風「食べる量と女子力は比例するんだからいいの!」
東郷「ふふっ…すみません、風先輩」
期待
友奈「あっ、そうだ!どうせならみんなでカラオケに行きませんか?パーティの前に」
東郷「パーティ本番に向けての前哨戦ということね。戦闘においても前哨というのは敵の偵察する眼として、ひいては盾としても…ーーー」
風「うん、それいいか…あっ、そっかぁ……う~ん」
友奈「?…どうかしたんですか?」
風「う~~ん、やっぱやめよう…カラオケ」
友奈「えっ、どうかしたんですか?何か問題が」
風「ん?ううん別に、ただきっとカラオケとかさクリスマス絶対混むじゃん、と思ってさ」
風「幸せそうなカップルの姿とか見ても何か癪だし…」
友奈「そう、ですか?…まあ風先輩がいうならいいですけど……?」
風「まあ、またいつものうどん屋さんでいいよね♪うどん美味しいし」
友奈「えぇ、クリスマスまでうどんなんですか??」
風「ふふん、うどんに季節は関係ない!年越しだってうどん食べるからね」
友奈「大晦日くらいはお蕎麦食べましょうよ~」
東郷「ーーー、先手必勝という言葉の通り、搦め手を用いない正攻法ならば一の矢こそ勝敗を決する重要な」
風「…あ、そうだった、クリスマスの前にあんた達に伝えておくことがあったわ、って…東郷聞いてる?」
東郷「…えっ?ああはいっ!すみません、先輩!」パッ
友奈「伝えておくこと?って、一体なんですか?」
風「これはとても重要なことだから、二人にはよく覚えておいて欲しいの…」
友奈(ふ、風先輩……なんて、真剣な目つき…)
東郷(いったい、何を話すつもりなのでしょう……)
風「あのね……」
友奈「……ゴクリ」
東郷「………」
風「……樹はね、実はいまだサンタクロースを信じてるのよ!」
友奈「え、ええーーっ!!……って、え?」
東郷「サンタクロース、ですか?」
風「そうなのよ、前にあたしがサンタの格好してプレゼントをあげたんだけどさ」
風「そのときの樹がもう目をキラキラさせてもう可愛いのなんの!」
風「あとで聞いたら『お姉ちゃん、さっきここにサンタさんが来たんだよ』って」
東郷「はあ…そう、なんですか……」
風「でね、そんときの樹がさ…」
ー
ーー
サンタ?『ほっほっほ~、樹ちゃんメリークリスマース♪』
樹『あ、え…えと、メリークリスマス…サンタクロースさん』
サンタ?『樹ちゃんは今年一年、とってもいい子にしてたから、サンタさんからプレゼントあげような~』
樹『ありがとうございます、サンタさん……あ、あの…えと』
サンタ?『どうかしたのいつ、じゃなくて…どうしたのかな?樹ちゃん』
樹『サンタさん、あの……お姉ちゃんへのプレゼントはないんですか?』
サンタ?『……え?』
樹『お姉ちゃんへのプレゼントも、ちゃんと用意してくれてますか?……サンタさん』
サンタ?『樹……ち、ちゃん』
樹『もしないのなら……わたし、プレゼントはいりません…その代わり、お姉ちゃんにプレゼントをあげてください』
サンタ?『………』
樹『だって、お姉ちゃんだって…わたしのために一生けんめいがんばってくれたから…だから』
サンタ?『……くっ!』ダッ
樹『あっ!サンタさん、どこに』
サンタ?『ふっ、私はサンタクロース…樹ちゃんのお姉さんへのプレゼントもちゃんと用意してあるから』
サンタ?『そのプレゼントはとっときな、大事にするんだぜ!!アディオス』
樹『さ、サンタさん!……なんで、スペイン語…』
サンタ?『……ふっ、樹も……言うようになったわね、ふふふ……………………グスッ』
風「ってね、いやあその後の腫れた目や鼻声を誤魔化すのは苦労したよ…」
友奈「…とってもいいお話ですね風先輩……私、感動しました!」
東郷「………」
風「というわけだから、樹の前でサンタさんの正体とか言わないこと、絶対言っちゃダメだからね!」
友奈「はい分かりました!結城友奈、樹ちゃんの夢のために秘密は絶対もらしません!」
東郷「私も、きちんと秘密にしますから、安心してください」
風「ならばよし、いやぁまあ今年もサンタやるつもりだからさ」
風「そういうツッコミだけ、無しの方向でお願いするわね」
友奈「了解です、風先輩!」
東郷「分かりました」
ーー
ー
友奈「今年は、風先輩のお家でパーティか……えへへ」
東郷「友奈ちゃん、なんだかとっても楽しそうね……やっぱり、私と二人きりじゃ退屈だった?」
友奈「あっ、えと…その、もちろん東郷さんといるときも楽しいよ!だってだって、あの…うぅ」
東郷「ふふ、冗談よ友奈ちゃん」
友奈「……むぅ、東郷さん意地悪だぁ…」
東郷「ごめんね、でもよく言うでしょう?好きな子ほどいじわるしたくなるって…」
友奈「……そっか~、へへ…えへへへへへ、じゃあ許します」
東郷「はい、クリスマス…いまから楽しみね、友奈ちゃん」
友奈「うん、そうだね!」
友奈「…あ、あれってもしかして」
樹「………」ポテポテ
東郷「あら?……樹ちゃん?」
樹「えっ?……あ、お姉ちゃんのお友達の東郷先輩と、結城先輩」
友奈「こんにちは、樹ちゃん」
友奈「あっ、私のことは友奈でいいよ♪」
樹「あ、はい……あの…お姉ちゃんは一緒じゃないんですか?」
東郷「ええ、今日は部の報告会があるから遅くなると言っていました」
樹「そうなんですか……」
友奈「そうだ樹ちゃん、今度のクリスマスのことってお姉ちゃんから聞いてる?」
樹「はい、さっきお姉ちゃんからSNSで…」
樹「あっ……それでその、クリスマスのことで、あ……でも、迷惑じゃ」
友奈「…なになに?困りごとならなんでも言って!私たちは知っての通り、讃州中学勇者部なんだから」
樹「…はい、実は相談したいことがあって……」
東郷(……相談、ってもしかして)
樹「……実は、クリスマスの日にお姉ちゃんがサンタ役をするんですけど」
友奈「ふんふん……へ?」
東郷「あぁ……」
樹「そのとき、お二人にも気づかないフリをしてほしいんです」
友奈「え、ええっ?!な、なん…風先輩がサンタクロースって……なっ」
友奈「なん、何のことかな~?私ぜんぜん分かんないけどな~♪」
東郷「友奈ちゃん落ち着いて、先輩のことは全部バレていたのよ…」
友奈「えっ、と…いうことはつまり…」
樹「……?」
ーー
ー
樹「……そうだったんですか、お姉ちゃんからもそう言われてたんですね」
友奈「まさかもうバレてたなんて、風先輩あんなに自信満々にしてたのに…」
東郷(普通なら分かりそうなものだけど、先輩の方がこの純真な笑顔に騙されていたということかしら…)
東郷「でもどうして、そもそも樹ちゃんも先輩と気づかないふりをしたのかしら?」
樹「え?……あの、だってお姉ちゃんが、あんまりノリノリで演技してたから……つい…」
風『ふぅむ……なんだかサンタさん遅いわね~、どこほっつき歩いてるのかしら、ね?樹』
樹『そうだね、お姉ちゃん』
風『むむむむ……よーっし!あたしちょっくらその辺見て回ってサンタさん引っ捕まえて来てあげるよ、待ってて!』
樹『えっ?捕まえるって、ちょっとお姉ちゃん!?』
風『いってくるよ樹ーっ!』ガチャ
樹『あっ……いっちゃった、どうするつもりなんだろう…お姉ちゃん…』
サンタ?『ただいまー、じゃなかった……ごほんっ、ほっほっほ~メリークリスマース!』
樹『…………』
樹(ど、どう見てもお姉ちゃんだー……)
東郷「先輩は、樹ちゃんに対して少し過保護というか、子供扱いし過ぎるところがあるようね」
友奈「でも私は、それが風先輩の優しさなんだって思うな」
樹「はい、わたしもそう思います。だからどうしても言い出せなくって……お姉ちゃんの方も何も言わないまま今年もクリスマスに…」
友奈「うーん……でもどうすればいいのかな、これは…」
東郷「私たちは、何も口を挟まずにいればいいのかしら…初めに言われた通りに、何も気づかなかったことにして」
樹「はい、そうしてくれると助かります。わたしも、お姉ちゃんも」
友奈「……うーん、でも…」
東郷「…でも?」
友奈「樹ちゃんはそれでいいのかなって、そう思って…」
樹「…わたし…ですか?」
友奈「樹ちゃん、何だかこの話する間、ずっと浮かない顔してた……それは何でなの?」
樹「それは……その…」
友奈「言ってごらんよ、そうしてくれたら私たちは何でも協力するからさ。未来の後輩のために!」
樹「………」
樹「……わたしは!」
~クリスマスイブ~
風「さあてお前ら、ちゃんと飲んでるかー?」
友奈「はい、ジュースもお菓子もとっても美味しいですよー」
東郷「すっかり宴もたけなわですね、私も久しぶりに気持ちが高ぶってきました。」
風「あっはっはっは!そりゃ結構結構、んで樹は?ちゃんと楽しんでる?」
樹「うん、東郷先輩も友奈さんも優しくて、とっても楽しい」
風「そっか、それなら来年あんたが中学に上がってきても大丈夫そうだね、さてと…それじゃあそろそろ」
風「あたしは、ちょっと用事を思い出したんで、すこーしだけ席外すけど、平気よね?」
友奈「…はい、もちろんです!……」
東郷「……ええどうぞお構いなく、早急に用事を済ませてきてください先輩」
風「うっし、それじゃあいってくるよ」
樹「いってらっしゃい、お姉ちゃん」
風「……よし、さてと…」ゴソゴソ
サンタ?「準備オッケー、それでは……」
サンタ?「ほっほっほー!メリークリスマース」
友奈「…わぁ、なんか気合入ってる」
東郷「これはまた…かなりの力作というか」
樹「め、メリークリスマス!お姉ちゃん!」バッ
サンタ?「わっ!っと、っと……え?!なんで樹、じゃなくて、違うよ人違いだよ?私は…」
サンタ?「って、まさかあんた達、樹にバラしたってことなの?ちょっと!」
樹「違うのお姉ちゃん!ぜんぶ知ってたんだよわたし、お姉ちゃんがサンタさんのふりをしてくれてたってこと」
サンタ?「あ…………へっ??そう……だったの?……全部?」
樹「うん……」
サンタ?「最初から?」
樹「……ごめんなさい」
サンタ?「………」
風「………」パサッ
風「な、なんだあもう、わかってたんなら最初から言ってくれればよかったのに」
樹「ごめんね、でもあんなにいきいきとしてるお姉ちゃん見てたら、言いだせなくて」
友奈「たしかに」
東郷「友奈ちゃん、しー…」
風「たはー、そっかそっか……うん、こっちこそ悪かったね」
樹「ううん、いいの……お姉ちゃんがわたしのためにしてくれてるってことだけは、ちゃんと伝わってるから……」
風「樹……」
樹「でもね、貰うばっかりじゃなくて、クリスマスくらい……わたしもプレゼントしたいから、だから」
風「!…これ、プレゼント……あたしに?」
樹「う、うん……でもわたしのお小遣いで買ったものだから、意味ないかもしれないし」
風「…でもね、まさか妹からプレゼントを貰える日がもう来るなんてね、それだけでわたしはもう充分だよ」
風「お姉ちゃん、感動して涙でちゃう……ほろり」
樹「もう恥ずかしいよ、もう……いいから早く開けて!お姉ちゃん」
風「ん、それでは妹からの初プレゼントを…」
ーーー
ーー
ー
夏凛「……へぇ、んでこれがその時の写真ってわけね」
風「そういうこと、いやああのときは感動したねぇ、うんうん」
夏凛「……ふぅん」
夏凛(なんか、みんな楽しそうに写っちゃって……羨ま)
夏凛「っ!じゃなくて!」ガバッ
風「?…どうかした?にぼっしー」
夏凛「なんでもないわよ、あとにぼっしーいうな」
友奈「今年は夏凛ちゃんもいるし、また楽しいクリスマスになるといいですよね」
風「ええ、そうね」
東郷「また、この間みたいに幼稚園へ…こんどはみんなでサンタクロースの格好をして行くのもいいかもしれませんね」
風「ほうほう、東郷は相変わらずいいこと言うわねえ」
風「じゃあその時は、夏凛にルドルフをやってもらおうかしらね」
夏凛「なんで私が、赤っ鼻のトナカイ役なのよ!まるきりピエロでしょうが!」
風「あっはっはっは♪」
ポンポン
風「?…樹?」
樹「」カキカキ
[お姉ちゃん、カリンちゃんにいじわる言っちゃダメ]
風「…あー、ごめんごめん、お姉ちゃん調子に乗りすぎちゃった」
風「夏凛があんまりにもいじりやすいから、ついね」
夏凛「勝手なこと言って、まったくもう」
風「樹も、クリスマスまでには声が治るといいわね」
風「そしたらさ、今度こそカラオケ行ってさ、みんなでいっぱい歌おう…ね?」
樹「」コクコク
樹「」カキカキ
[お姉ちゃんも、でしょ?]
風「あははは、そうだね…このままじゃあ眼帯サンタだもんねぇ」
夏凛「そんなの子供が泣き出しかねないわよ」
友奈「大丈夫ですよ風先輩、きっとそれまでには流石にみんな治るはずですから」
風「そう、ね……うん、きっとそうよね!」
東郷「……………」
終わり
設定がマエケンのアナルかってくらいガバガバだわ…
最終回だけど関東じゃないから寝る。
矛盾なんか拡大解釈でどうとでもなる
面白かった
乙
マエケンのアナルについていらない知識をプレゼントされてしまった…
おつおつおつ
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