シンちゃんのお料理教室(140)
シンジ「シンちゃん!」
アスカ「あ、アスカ…」
レイ「レイの…」
シンジ「お料理~♪denden!!」
bgm(デンッデンッデンッデンッパッパ~デンッデンッデンッデンデパ~ン♪
シンジ「はいっ!というわけで頑張って行こうね!アスカ!綾波!」
アスカ「なんでアタシが…」
レイ「ええ…」
ラジオのような雰囲気だな
ミサト「そ…そんなの入れないでよ…///」
シンジ「アスカ…ちょっと聞きたいんだけど」
アスカ「ぁにょ?」
シンジ「アスカってさ…ミサトさんの事どう思う?」
アスカ「そうねぇ…まあいいヤツじゃない?nervの中じゃ一番話しやすいし…」
アスカ「でもまぁ…大人の女じゃあないわね~家事も料理も出来ないし酔っ払ってばっかだし私生活はダメダメよね。
丸でダメな大人ね、
略してマダオね、ミサトは」
シンジ「アレ、14年後のアスカだよ」
アスカ「はぁぁぁっ!?」
シンジ「アスカも料理も家事もしないじゃないか…」
アスカ「アタシは出来るけどやんないのよ!」
シンジ「絶対ビール好きになるし」
アスカ「ならないわ!!」シンジ「貴方はなるわ…ゲルマンだもの…」
アスカ「ファースト風にドイツ人への偏見語るな!」
シンジ「というわけでアスカもミサトさんのように寂しい生活になります」
アスカ「アタシの話聞いてる?ねぇ?」
シンジ「しかし僕はアスカに幸せになって欲しいんだ!!!」
アスカ「え…」
シンジ「だからアスカに花嫁修行として料理を教えようと思います」
アスカ「は、花嫁って…バカシンジ…」
シンジ「?何故赤くなるの?」
何でセリフの間1行あけないの?
アスカ「べ、別に…いいわよ…その…家事も料理も出来る人と結婚…するから…」
シンジ「でね?料理が出来る女の子がどれだけ幸せになれるかシミュレートします」
アスカ「え…何スルー?私なりのアプローチをスルー?」
シンジ「はい!僕が今から帰ってきたつもりでアスカこれ読んでね」
アスカ「何?メモ?」
シンジ「ただいま」
アスカ「あ…おかえり」アスカ「早くご飯!」
シンジ「い、今から作るよ」
アスカ「ってこれいつもと同じゃない」
シンジ「はい!次はこっちね!また帰ってきたところからだから」
アスカ「あ…うん…」
シンジ「ただいま~」
アスカ「おかえりなさい、ご飯できてるわよ」シンジ「アスカ…!!!」
ぎゅ~
アスカ「え…な、何!?なんで抱きしめられてんの!?そんなのメモに…」
シンジ「ありがとうアスカ!帰ってきて美味しいご飯があるってすごく幸せだよ!!愛してるよアスカ!!」
ぎゅ~ナデナデチュッチュッアスカ「な、なぁぁぁぁ!?」
シンジ「…とまあ料理が出来ると出来ないとじゃあこのぐらい違うよね、わかった?アスカ?」
アスカ「ふぁい…」
ンジ「で、花嫁修行するよね?」
アスカ「しまふ…」
シンジ「うん、頑張ろうね!アスカ!」
シンジ「ということが3日前にありまして冒頭に至りました!」
アスカ「それはまあいいけど…なんでファーストがいるの?」
レイ「…絆だから…」
アスカ「いや、それ答えになってないわよ!?あれ?なるの?いや、ならないわよね?」
シンジ「…アスカと同じようにしたら綾波もやる気になったからだよ?」
レイ「…そう」
アスカ「あれやったの!?アタシだけじゃないの!??う~わ~…なんか凹む…」
シンジ「僕は二人に幸せになって欲しいんだ!!」
なんか書きたくなって書いた
読みにくくてごめん
シンジ「とりあえず…二人が出来る料理あるかな?」
アスカ「カレー」
レイ「お味噌汁」
シンジ「綾波に教えたねそういえば」
レイ「ええ…」
シンジ「じゃあそれを作ってもらおうかな、僕は見てるから」
アスカ「え~…めんどくさ~い」
レイ「碇くん、私頑張る…」
シンジ「くぅ…!綾波!10ポイント!!」
アスカ「え、何それ?」
シンジ「今のは綾波の
「私頑張る」が可愛かったからね…
ちなみに月末にポイントの多い方が勝ちね」
アスカ「はぁぁぁっ!?」
レイ「…二号機の人…五月蝿いわ…」
はよ続きを。
~一時間後~
アスカ「出来たわよ!」
レイ「私はもう出来上がっていたわ…」
アスカ「仕方ないじゃない!二人じゃキッチン狭いしカレーの方が手間かかるんだから!!!」
シンジ「二人とも頑張ってたね両方に15ポイント!!じゃあ…盛り付けて僕を旦那さんだと思って何か一言つけて持ってきて下さい」
アスカ「…旦那さんて…いや…ねぇ…ファースト…」
レイ「何故赤くなっているの?二号機の人」
アスカ「はぁ?赤くなってなんかない…わよ」
レイ「そう…」
アスカ「いいから盛り付けるわよ!!」
レイ「…ええ」
アスカ「ほら、バカシンジ!お腹空いたでしょ!!」ドンッ
シンジ「ありがとうアスカ」
アスカ「別にアンタのために作ったわけじゃないわよ!アタシがカレー食べたかっただけよ!言うなればおこぼれね!!フンッ!ありがたく食べなさいよ!!」
シンジ「アスカ20ポイント!!」
アスカ「へ…?」
シンジ「流石ツンデレのプロだね堪らないよ」
アスカ「え…ぇぇっ」
シンジ「いただきます」
ムグムグ
シンジ「うん、味も悪くないよ!」
アスカ「…ツンデレて…」
シンジ「愛情の裏返しの素直に慣れない姿、最高に可愛かったよアスカ!」
アスカ「ぁぅぅ…」
シンジ「じゃあ次は綾波!!」
レイ「碇くん…ちょっといい?」
シンジ「どうしたの?綾波?」
レイ「…私たちは碇くんを旦那さんとして接するのよね…?」
シンジ「そうだね」
レイ「じゃあ碇くんが私を綾波と呼ぶのはおかしいわ…私が碇くんと呼ぶのもおかしい」
シンジ「確かに」
レイ「だから私は碇くんをシンジって呼ぶわ
碇くんも私をレイって呼んで欲しい…」
シンジ「そうだね、わかったよ綾…じゃないレイ」
レイ「ありがとうシンジ…」
アスカ「…(ファーストのヤツ…何も考えてないような顔して…やるわね)」
料理スレかと思いきやただのイチャラブだったでござる
レイ「はい、シンジ…お味噌汁…お口に合えば良いのだけれど…」スッ
シンジ「ありがとうレイ」
レイ「…ええ」
シンジ「レイ10ポイント!!すごく清楚な感じがいいね」
レイ「そう…二号機の人より低いのね」ボソッ
シンジ「シンプルに豆腐と長ネギの味噌汁だね。じゃあ味を…」ズズッ
シンジ「うん…レイのお味噌汁も美味しい!」
レイ「シンジ…」
シンジ「二人ともやれば出来るんだね。じゃあこれからはレパートリーを増やしていこう!」
シンジ「…綾波!?手を見せて!!」
レイ「…?」スッ
シンジ「アスカも!!」
アスカ「何よ?手フェチだったの?エロシンジ!」スッ
シンジ「…」ジーッ
アスカ「…(え…なんか手でも見つめられ続けてると恥ずかしい)」
シンジ「…二人ともマイナス10ポイント!!」
アスカ「え…」
レイ「何故?シンジ…」
シンジ「二人とも指に怪我してるね」
アスカ「それが何よ?」
シンジ「確かに、指を怪我しても一生懸命に料理を作るのは可愛いよ。でもね、人間の血液が食物に付着してしまうとそれを食べた時に食中毒になる可能性があるんだよ」
レイ「…そう…なの?」
アスカ「あ~…なんか家庭科で聞いたような」
シンジ「料理をする人としてそういう衛生面にも気を使おうね」
アスカ&レイ「はい…」
シンジ「じゃあ二人も一緒にご飯にしようよ。お互いの味もわかるしね」
アスカ「そうね…アタシもお腹空いたわ」
レイ「…私も」
アスカ「うん!流石アタシね!!美味しいカレーだわ!ファーストの味噌汁も…ちょっと薄めだけど悪くない!」
レイ「…カレー美味しい…でも…」
アスカ「何よ?アタシのカレーに文句あんの?」
レイ「…お肉が」
アスカ「ああ…そうだったわね、アンタ肉がダメだっけ…ほら、ちょっと皿貸しなさいよ!!肉私の皿に避けてあげるから!」スッ カチャカチャ
レイ「…ありがとう、二号機の人…」
シンジ「…アスカ10ポイント!!」
アスカ「な!何よ?」
シンジ「アスカの優しさがグッときた!」
アスカ「は、はぁ?アタシはアレよ…いつも優しいわよ!」
ミサト「たで~ま~」ガチャ
シンジ「あ、ミサトさんおかえりなさい」
ミサト「いい匂い♪カレーね♪シンちゃん♪早速食べるわ♪あとビールも!!」
ミサト「あら、レイもいんのね」
シンジ「ええ、今日の夕飯はアスカと綾波が作ったんで」
ミサト「え!?アンタたち料理できんの!?」
アスカ「ま~ね当然でしょ」
レイ「お味噌汁だけ…二号機の人はカレーだけ…」
アスカ「ちょっとファースト…余計なことを」
ミサト「ふぅん…それで味噌汁とカレーってちょっち不思議な組み合わせなのね」
シンジ「はい、ミサトさん」コトッ
ミサト「あんがとシンちゃん♪いただきま~す♪」モグモグ ズズッ
アスカ「どうよ?」
ミサト「うん、美味しいわよ♪」グビグビ
ミサト「プハーッ!ビールにも合うわ」
シンジ「ミサトさんは何にでもビールが合うんですね」
ミサト「そうよ~♪私はビールの妖精だもの♪」モグモググビグビ
アスカ「…あれが14年後のアタシ…はっ!ないわ!!」
レイ「…ええ」
ミサト「シンちゃ~ん♪ビール追加~♪」
シンジ「はーい」
アスカ「ハァ…アタシお風呂入るわ…」
レイ「…私も帰る…」
シンジ「綾波…送って行こうか?」
レイ「シンジ…大丈夫」
シンジ「でも…」
レイ「大丈夫だから…また…明日」
シンジ「うん…気をつけてね」
ミサト「シンちゃ~ん」
シンジ「はいは~い」
ミサトさんの世話役は女子力81万のこの俺が引き受けよう。
はいはいどうぞどうぞ
それはそうと続くんですよね?お待ちしてます
~夜道~
レイ「…(シンジは二号機の人を私より10ポイント高く評価したわ…)」
レイ「…ツンデレ調べてみなくては…」
~葛城邸~
ミサト「うへぇ♪シンちゃん抱っこ~♪」
ぎゅ~
シンジ「ちょっ…ミサトさんやめてください」
アスカ「お風呂空いたわよ」フキフキ
シンジ「あ、うんわかったよ」
アスカ「相変わらずねぇ…ミサト…」
ミサト「あ~!アスカぁ♪」ぎゅ~
アスカ「うひぃ!?」
シンジ「じゃあ後よろしくね」
アスカ「ちょっ!助けてよシンジ!!」
~浴室~
シンジ「うぁ~…」ザプン
シンジ「さて、明日は何を作ろうか…」
シンジ「う~ん…」
シンジ「あ、肉じゃがにしよう♪」
ペンペン「クェッ」カラカラ
シンジ「あ…ペンペン…すっかり忘れてた…」
ペンペン「クェ-ッ」
シンジ「ごめんごめんお風呂出たらすぐご飯あげるから」
ペンペン「クェ…」カラカラ…ピシャッ
シンジ「…うん…浮かれすぎてたな僕…」
シンジ「ミサトさん、お風呂開きましたよ」
ミサト「うぃ~」ヨタヨタ
シンジ「大丈夫ですか?ミサトさん?」
ミサト「らいじょーぶ!!私を甘く見ないよーに!!命の洗濯をせねば!せねばならんのですよ!」ヨタヨタ
シンジ「ダメだなこれは」
アスカ「バカシンジ!アンタアタシを生け贄にしたでしょ!!」
シンジ「ご、ごめんアスカ…ああでもしなきゃ僕お風呂に入れないから…」
アスカ「ったく、ひっぺがして髪乾かすのも大変だったんだから!!!」
ペンペン「クェ~」
シンジ「ペンペン…ちょっと悪いけど今日は魚肉ソーセージで我慢してくれる?」
ペンペン「クォ…」
シンジ「明日はちゃんと焼きたての魚あげるからね♪」ナデナデ
ペンペン「クェックェ-ッ」
シンジ「ありがとうペンペン♪」
アスカ「アタシよりペンギンなの?」
ゲンドウ「そして翌日明朝!」
冬月「碇…」
ゲンドウ「なんだ冬月」
冬月「ナレーションか…?」
ゲンドウ「ああ…」
アスカ「シンジ~早く行くわよ~」
シンジ「待ってよアスカ~」バタバタ
アスカ「遅い!」
シンジ「アスカが早いんだよ…」
アスカ「あによ!?」
シンジ「…ごめん」
アスカ「いちいち謝んなくていいからキビキビ歩く!!」
シンジ「はい…」
レイ「おはようシンくん、あと二号機の人」
シンジ「あ、おはよう綾波」
アスカ「ファースト…シンくんて…」
レイ「こ~ら♪シンくん、私のことはレイでしょ?」
シンジ「ああ…あれあの時だけじゃないの?」
レイ「い・つ・も・だぞ♪シンくん♪」
アスカ「…なんかファーストおかしくない?」
シンジ「う…うん…なんだろう…口調が…」
レイ「今日もやるんでしょ?料理教室♪」
シンジ「あ…うん」
レイ「楽しみにしてるぞ♪シンくん♪」
アスカ「…何アレ怖い」
シンジ「あれは世話焼きな幼なじみだよ…」
アスカ「解るアンタも怖い…」
~放課後~
アスカ「シンジ~!!帰るわよ」
レイ「シンくん♪帰ろ♪」
シンジ「ごめん、アスカ、レイ先に帰ってて」
アスカ「何よ?
か弱いレディ二人のエスコートがイヤなの?」
シンジ「今日の料理の分の買い物とかあるからさ」
アスカ「ふ~ん…アタシも付き合うわよ」
シンジ「え~…」
アスカ「何よ?」
シンジ「アスカ余計な物買うし…」
アスカ「アタシ…邪魔?」
レイ「二号機の人…シンくんだってたまには一人になりたいんだぞ♪今日は私で我慢我慢♪」グイッ
アスカ「シンジ…早く帰ってきなさいよ…このファースト無理」
~nerv~
ミサト「あれ?シンちゃんどったの?今日テストも無いわよ?」
シンジ「あ、ミサトさん、いえ、父さんに用事がありまして」
ミサト「そう?なら一緒に司令室行く?丁度定時報告の時間だし」
シンジ「そうですね」
ゲンドウに何を…?
書き溜めとかしてないのでなかなか進まなくてすみません
見てくださる方がいらっしゃるようなので頑張ってみます
~nerv・司令室~
ミサト「失礼します」パシュ
シンジ「失礼します」
ゲンドウ「…シンジ!」
シンジ「うん…父さん」
ゲンドウ「よく来たなシンジ」
ミサト「あの…定時報告に参りました!!」
冬月「もうそんな時間か」
ゲンドウ「何か不具合があったか?葛城三佐?」
ミサト「あ…いえ!特に何もありません!!」
ゲンドウ「ならば問題ない…報告ご苦労」
ミサト「はっ!!」
シンジ「…(仕事中のミサトさんはかっこいいな…)」
ゲンドウ「さて…待たせたな…シンジ…」
シンジ「ううん…大丈夫だよ…父さん」モジモジ
冬月「…(気味が悪い親子だな)」
ゲンドウ「例の物が完成した」
シンジ「本当!?父さん!」
ゲンドウ「…ああ、赤木博士!!」
リツコ「はい…こちらです」ガラガラ
ミサト「…リツコ!あんた居たの!?」
リツコ「ええ…貴女が来る前から居たわ」
ゲンドウ「説明を」
リツコ「はい!シンジくんの要望に応え、かつ実用的なエプロンをnervの技術力を結集し開発しました!」
ミサト「…え?エプロン?」
シンジ「あ…僕が2日前にアスカと綾波に似合うエプロン頼んだんです…」
冬月「…碇…お前…」
ゲンドウ「そのためのnervだ!!」ギラッ
シンジ「父さん…」ポッ
おお!?
良い展開……なのか?
リツコ「まず着用者の身体データから可愛らしく見えるデザインを数点作成、magiによる審議で最も可愛らしいデザインを選出しました」
ミサト「magi使たの?
たかがエプロンに?」
ゲンドウ「たかがではない!」ダンッ
ミサト「ひっ!すみません!」
リツコ「さらに素材ですが防刃、防弾、耐熱性に優れかつ軽量な最新鋭の素材を使い裏地には素肌に触れても心地よい素材を選びました」
ゲンドウ「…」ニヤリ
冬月「…(裸エプロンか)」
リツコ「尚、碇司令の発案のもと同様の素材を使いミトンも作成してあります」
シンジ「…(僕はミトンなんて忘れてたのに…流石だ…父さん)」
リツコ「実物がこちらです!!」バッ
シンジ「凄い!!アスカ用は二号機のカラー、綾波用は零号機のカラーだ!あれ?初号機カラーも…もしかして僕のも?」
ゲンドウ「…無論だ
さらに言えばエプロンの胸部分にnervのロゴと各エヴァの横顔のアップリケも付けてある」
リツコ「全て碇司令の発案です」
シンジ「凄いや父さん!」
ミサト「何この親子」
リツコ「もうひとつ、碇司令の発案ですがプログレッシブ・万能包丁はまだ開発途中で…」
シンジ「…それは必要ないんじゃ…」
ゲンドウ「何故だシンジ!?南瓜すら豆腐同様に切れるんだぞ!?」
シンジ「…指とか切断しちゃうよ」
ゲンドウ「…そうか…では開発中止だ」
リツコ「では以上です!碇司令!」
ゲンドウ「…パーフェクトだ…リッたん♪」
リツコ「感謝の極みですわ、ゲンきゅん♪」
冬月「…コホン」
~葛城邸~
アスカ「ただいま~と誰も居ないわよね」
レイ「お邪魔します…」
アスカ「あ~…喉乾いた。ジュースジュース♪」バカッ
アスカ「グレープ♪グレープ♪」
レイ「…」
アスカ「ファースト!アンタもジュース飲む?」
レイ「私は水でいいわ」
アスカ「そぉ」パタム
アスカ「はい、水」
レイ「ありがとう、二号機の人」
アスカ「…アンタさシンジ居なくなったら戻んのね」
レイ「あれは…シンくん用だから…」
アスカ「ふ~ん…」
レイ「だから今はしないわ」
アスカ「あれって世話焼きな幼なじみなの?」
レイ「何故わかるの?」
アスカ「シンジが言ってた」
レイ「…シンくんはなんて?」
アスカ「綾波がおかしいってさ」
レイ「…そう」
アスカ「何であんなことしたの?」
レイ「貴女に…勝つため…」
レイ「…貴女の…プロのツンデレに勝つため…」
アスカ「はぁ?アタシはツンデレじゃないわよ!!」
レイ「シンくんへの今までの貴女の態度を考えてみたら…貴女はツンデレだわ」
アスカ「何処がよ!?」
レイ「全部よ」
アスカ「はぁぁっ!?」
レイ「シンくんへの好意への裏返しだってバレバレだわ」
アスカ「べ、別にバカシンジなんか好きじゃ…」
レイ「シンくんも貴女のツンデレが好きみたいだわ…昨日私よりも10ポイント高くつけたし…」
レイ「だから色々調べてみて男の人は世話焼きな幼なじみが好きだって書いてあったから今日してみたわ…」
アスカ「…シンジがファーストよりもアタシを好きだなんて…ンフフ♪
ま、まあ、迷惑だけど~悪い気はしないわよね♪」
レイ「…」イラッ
レイ「何故かしら…
二号機の人ムカムカする」
>>37
おかしいのは碇親子だけじゃなかったwww
ペンペン「クェッ!」
アスカ「ああ…ペンペン居たのね」
ペンペン「クェックェッ!」
アスカ「バカシンジはまだ帰って来てないから待っててね」ナデナデ
レイ「…何故ペンペンの言葉が解るの?」
アスカ「何となく…よ」
レイ「そう…」
アスカ「何か…暇ね」
レイ「…ええ」
シンジ「ただいま」ガチャ
レイ「おかえりなさい」
アスカ「遅い!ペンペンが魚待ってたわよ!」
シンジ「そか…ペンペン今から焼くからね~」ガサガサ
ペンペン「クォッ♪」
シンジ「そうだ
アスカとレイにプレゼントあるよハイ♪」
アスカ「何?コレ」
レイ「ありがとう、シンくん」
シンジ「エプロンとミトンだよ」
アスカ「なんだ…」
レイ「…nervマーク…」
シンジ「僕がペンペンのご飯作ってる間に着けてみてよ」
シンジ「~♪」カチッ ボッ
アスカ「へぇ~結構しっかり出来てるわね
色もいいわ♪でもちょっとデザインが古くさいような…」
レイ「エヴァの顔があるわ…」
アスカ「まあ着けてあげるわよ」ゴソゴソ
レイ「…そう」ゴソゴソ
アスカ「なんか胸んとこはピッタリフィットしてお腹部分はゆったりしてるから胸が強調されてる…」
レイ「…後ろ紐が縛れないわ…」モゾモゾ
アスカ「…アタシが縛ってあげるから背中向けなさい」
レイ「…ありがとう、二号機の人」
アスカ「着けたわよ!シンジ!」
レイ「わよ」
シンジ「可愛いねアスカ♪レイも♪やっぱり女の子にはエプロン似合うね」
アスカ「ア、アタシが可愛いのは元々よ!!」
レイ「…シンくんにカワイイって言われた…ぽかぽかする…」
ペンペン「クェックェッ」グイグイッ
シンジ「はい、ペンペン焼きたてだよ~」ジュー
ペンペン「ハフッハフッ」ゴクン
アスカ「焼きたてアツアツを丸のみ…」
シンジ「じゃあ始めますか!」
アスカ「今日は何つくんのよ?」
シンジ「肉じゃがだよ」
レイ「お肉…キライ…」
シンジ「ごめんね、僕が食べたくてさ」
アスカ「で、どうすんのよ」
シンジ「じゃあ野菜洗って切ろうか」
レイ「わかったわ」
ザー ジャブジャブ
アスカ「洗ったわよ」
レイ「わよ」
シンジ「次は皮剥きだね今日はコレ使ってね」
レイ「これは何?」
シンジ「ピーラーだよ。こうして…」シャッ シャッ
シンジ「皮を剥く道具だよ、これなら指に怪我しないでしょ」
アスカ「あるなら昨日から使わせなさいよ」
シンジ「今日買ってきたんだよ、僕使わないし」
シャッ シャッ
アスカ「ちょっと…コレジャガイモの凸凹のとこ剥けないわよ」
シンジ「そこは僕が包丁でやるから頂戴」
アスカ「わかったわ、芽は?」
シンジ「ピーラーの横にあるのをこう…」グリッ
アスカ「へ~、便利ねコレ」
シャッ シャッ シャッ シャッ
レイ「…人参…楽しいわ」
シンジ「レイ、皮だけでいいからね」
アスカ「終わったわ」
レイ「私も」
シンジ「じゃあ切ろうか大きめに切ってね」
アスカ「これは包丁でやるのね」ダンッ
シンジ「アスカ!包丁はそんなに上から降り下ろさなくていいよ、もっと力抜いてさ」
アスカ「こ、こう?」ストッ
シンジ「うん、いいよ、ゆっくりでいいからね」
レイ「…」トンットンッ
シンジ「レイは包丁は大丈夫だけど…」
レイ「何?碇くん」
シンジ「食材を抑えてる手が恐れを知らないと言うか…」
レイ「?」
シンジ「手をね?こう軽く握って…猫の手にして抑えてね?」
レイ「…猫…ニャー」
シンジ「レイ、20ポイント!!」
アスカ「!」ビクゥッ
シンジ「ニャンコ来たよコレ!!」
レイ「…ニャ!」ストンッ
レイ「…ニャッ!」ストンッ
シンジ「うわぁぁ…猫レイ可愛いよ猫レイ」
アスカ「うー」ムスッ
レイ「…ニャー(これなら二号機の人に…!)」
シンジ「アスカ」
アスカ「あによ!!」ダンッ
シンジ「!?」ビクッ
シンジ「その…肉も切ってね」
アスカ「わかってるわよ!!!」
シンジ「なんで怒ってるの?」
アスカ「怒ってない!!」
シンジ「…ごめん」
シンジ「レイは肉の代わりに舞茸ね」
レイ「…ニャン」
シンジ「…(クールな猫語とか良すぎ…)」
ピンポーン
シンジ「はーい」
アスカ「アタシが出るわ」ガチャ
マリ「ニャッ!姫~」
アスカ「…」ガチャ
シンジ「誰だった?」
アスカ「…アレは今回はいらないわ」
レイ「ええ…」
シンジ「?」
シンジ「次は…肉を炒めようか」
アスカ「了解」カチッ ボッ
レイ「…私はどうすればいいニャン?」
シンジ「レイはちょっと待っててね」
アスカ「~♪」ジュゥゥ
シンジ「お肉に火が通ったら野菜も入れてね」
アスカ「カレーと一緒ね」ジュゥゥ ドサドサッ
アスカ「もういいんじゃない?」
シンジ「そうだね、じゃあ鍋に移して」
アスカ「ん。」バラバラ
シンジ「鍋に水とお酒入れて」
アスカ「はいはい」トプトプトプ
シンジ「煮えるまで待ってね」
アスカ「あ~い」
シンジ「煮えるまでの間にレイ」
レイ「ニャー♪」
シンジ「野菜と茸炒めて」
レイ「わかったわ」ドサドサッ ジュゥゥ
アスカ「た~い~く~つ~」バタバタ
シンジ「もう少しで煮えるから」
アスカ「煮えてきたわよ」
シンジ「ちょっと待って、レイが炒め終わるまで」
レイ「シンくんお野菜が透き通ってきたわ」
シンジ「うん、レイも鍋に移してお酒と水を入れてね」
レイ「わかったニャン」バラバラトプトプ
シンジ「さて、アスカは味付けしようか」
アスカ「待ってましたワン!」
マリ・・・
シンジ「はいコレ」
アスカ「…煮物の素って手抜きじゃない?」
シンジ「楽してもいいんだよ」
アスカ「まあめんどくさいよりいいか」ジャバ
シンジ「あ!アスカ!!」
アスカ「何よ?」
シンジ「最初は味付け薄めにつけて」
アスカ「大丈夫よ、ん~まだちょっと薄いかな?」ジャバジャバ
シンジ「煮詰まるからあんまり濃くしたらしょっぱくなるよ」
アスカ「大丈夫大丈夫」
シンジ「じゃあ後はアルミホイル軽くくしゃくしゃにして」
アスカ「こう?」クシャッ
シンジ「うん、それを上に被せて弱火にしてね」
アスカ「了解♪」
シンジ「あとアスカ…」
アスカ「何?」
シンジ「ワンもなかなか良かったよ、10ポイント!!」
アスカ「スルーされたっぽいから無かった事にしてたのに…」
シンジ「僕はいつも見ているよ♪」
レイ「…シンくん」
シンジ「なに?レイ?」
レイ「煮えてきたわ…」
シンジ「レイも味付けて」
レイ「…ええ」チャパ
シンジ「うん、ちょっとずつね」
レイ「…ニャッ(忘れてたわ…)」
レイ「…いいわ」
シンジ「じゃあレイのも同じようにアルミホイルを…」
レイ「…ええ」クシャッ
シンジ「よし後は煮詰めて出来上がりだよ」
アスカ「結構簡単ね」
レイ「そうね…」
ピンポーン
シンジ「はーい、また誰か来たね」
レイ「…今度は私が出るわ」ガチャ
カヲル「料理はいいねぇ、リリ」ガチャ カチリ
レイ「…貴方はいらないわ…」
アスカ「…グッジョブ!ファースト!」
シンジ「?」
ホモはともかく、俺のマリさんが要らない子だと…
まぁわかりますけどねwww
乙!
シンジ「アスカのはもういいかな」
アスカ「完成?」
シンジ「味見してみて」
アスカ「どれどれ…あつっ」パクッ
アスカ「…」プルプル
アスカ「しょっぱ!!」
シンジ「アスカ…僕にも」アーン
アスカ「うー…しょっぱいわよ」ヒョイ
シンジ「ハフッ…うん…煮詰まって濃くなっちゃったね」
アスカ「…リカバーできる?」
シンジ「う~ん…煮物って濃い味ついちゃうとなかなか変えにくいかな」
アスカ「失敗したのねアタシ…シンジの言うこと聞かなかったから…」
シンジ「初めてだから仕方ないって、アスカ」ナデナデ
アスカ「う~…」
レイ「…あの二人地味にアーンとかしたわ」ボソッ
レイ「シンくん」
シンジ「何?レイ?」
レイ「私のももういいかしら?」
シンジ「そうだねレイも味見してみて」
レイ「…了解ニャッ」パクッ
シンジ「…(綾波…猫真似忘れたりやったりしてるな)」
レイ「…ちょっと薄いかしら」
シンジ「そうなの?レイ?」 アーン
レイ「ニャ♪」ヒョイパクッ
シンジ「ンフ…」ムグムグ
シンジ「うん…ちょっと薄いね、少し味足して煮ようか」
レイ「ニャン」チャパ
アスカ「…ファーストのは大丈夫なんだ…」ガクリ
シンジ「アスカ…そんなに落ち込まないで…」ナデナデ
レイ「…(さっきからシンくんすっごい頭撫でてるわ…)」イラッ
ガチャ
ミサト「たっだいまー」
シンジ「あ、ミサトさんおかえりなさい、今日は早いですね」
ミサト「ま~ね~♪お、今日もやっとるな」
シンジ「今日は肉じゃがです」
ミサト「肉じゃがね~またビールに合うわね」
シンジ「すぐご飯に出来ますけど?」
ミサト「うん♪食う食う♪オレサマハラペコ♪」
シンジ「アスカ、レイ、器に移してくれる?」
レイ「ニャン♪」
アスカ「…食べるの?まぁ…いいけど」
ミサト「…なんかレイおかしくね?」
シンジ「可愛いですよねリンゴ三個分くらい」
ミサト「そう…」
レイ「どうぞ」コトッ
アスカ「…失敗したからあんまりお勧めしないわよ」コトッ
ミサト「じゃあいただきます♪」
シンジ「あ、茸の方がレイで肉の方がアスカですからね」
ミサト「あ~い♪」モグモグ
レイ「…どう?」
ミサト「ん♪おいし♪」グビグビ
ミサト「アスカのは~?」モグモグ
ミサト「!」
アスカ「しょっぱいでしょ…食べなくてもいいわよ…」
ミサト「…大丈夫大丈夫♪味が濃い方が酒のアテになるってもんよ」グビグビッ
レイ「二号機の人の…」モグモグ
アスカ「ファーストの…」モグモグ
アスカ「…美味しいわ」
レイ「…確かに塩辛い」
アスカ「…いいわよ…食べなくても…」
レイ「でも頑張って作ってたのだから食べるわ」モグモグ
シンジ「僕もアスカのから食べようかな」モグモグ
シンジ「次はレイのを」モグモグ
アスカ「う~…やっぱりアタシのしょっぱいわ」モグモグ
シンジ「うん…二人とも頑張ったから15ポイント!!」
ミサト「え…何それ?」
レイ「月末にポイントが高い方が勝ちなの…」
ミサト「へ~…」モグモグ
ミサト「勝者は何が貰えるの?」グビグビ
シンジ「…考えてないですね」モグモグ
ミサト「じゃあシンちゃんのチッスね♪」
シンジ「ええっ!?」
ミサト「しかも濃厚なヤツで決まり!!」
シンジ「いや…それは二人が喜ばないんじゃ」
レイ「やるわ…」
アスカ「まぁ…別にいいんじゃない(負けらんないわね、ファーストなんかに)」
ミサト「ほら、二人ともシンちゃんとディープチッスしたいみたいよ」
シンジ「ええぇ…」
レイ「シンくんは…イヤ?」
シンジ「ぼ、僕はいいけど…アスカがさ」
アスカ「アタシは別にいいわよ」
シンジ「ほら、アスカはイヤだって」
アスカ「…okの方の別にいいだけど…」
シンジ「マジか」
レイ「…ごちそうさま」
アスカ「ごちそうさま」
レイ「私、明日は朝からnervで検査があるから帰るわ」
シンジ「そっか…じゃあ明日はお弁当はいらない?」
レイ「…ええ」
シンジ「そうだ、綾波」
レイ「何?」
シンジ「残った肉じゃが持って帰ったら」
レイ「何故?」
シンジ「ほら、検査が終わってからお昼に食べたらいいよ」
レイ「…そう」
シンジ「それと今日は送って行くよ」
レイ「ありがとう、シンくん」
アスカ「…アタシも行くわ」
レイ「何故?貴女も?」
アスカ「アレよ、アイス買うついで」
レイ「…そう…シンくんと一緒に居たいのね」
アスカ「んなっ!?」
ミサト「ンフフ♪モテモテですなぁ、シンジくん♪」ツンツン
シンジ「え…ええ…」
~夜道~
アスカ「…」テクテク
レイ「…」テクテク
シンジ「…(気まずい)」テクテク
レイ「…じゃあ…ここで」
シンジ「うん、またね、レイ」
レイ「ええ…また明日」
レイ「…二号機の人」
アスカ「何よ?」
レイ「…私は負けないから…」
アスカ「はぁぁぁっ!?」
レイ「じゃあ…」ガチャ パタム
アスカ「何よアイツ!!」
シンジ「…アスカそんなに大声出しちゃ…」
アスカ「うっさいバカシンジ!」
シンジ「ひっ」ビクゥッ
アスカ「負けらんないわよ!!ファーストなんかにぃぃっ!!」
シンジ「…(綾波…アスカが怖いよ)」
~翌日・学校~
キーンコーンカーンコーン
トウジ「やっと飯の時間やな」
ケンスケ「トウジは昼休みだけ元気だな」
シンジ「そうだね」
アスカ「おーい、三バカ~!一緒に~」
トウジ「屋上か?」
アスカ「モチのロンよ」
トウジ「なんやそれ」
アスカ「ミサトが良く言うこと」
トウジ「さよか」
アスカ「ヒカリ~!行くわよ~!」
ヒカリ「あ、うん」
~学校・屋上~
シンジ「はい、アスカお弁当」
アスカ「ん」
トウジ「相変わらず愛夫弁当か、式波」
ヒカリ「はい、鈴原もお弁当」
トウジ「お、すまんの委員長」
アスカ「アンタ人のこと言える立場?」
トウジ「ワイはアレや、その…残飯処理やから」
ヒカリ「そ、そうよアスカ」
アスカ「ふ~ん…愛情たーっぷりこめた残飯なのねぇ♪」
トウジ「んなぁ!!!」
ヒカリ「…アスカ」
アスカ「素直じゃないわよね~シンジ」
シンジ「そうだね」
アハハ
ケンスケ「…なんか泣きたい」
トウジ「センセ、今日は握り飯だけか?」
シンジ「あ、肉じゃがもあるよ」
アスカ「ちょっ…それ昨日アタシが作った…」
トウジ「…式波料理出来たんか!?」
ヒカリ「へ~…アスカがねぇ」
アスカ「出来るわよ!!いや…、今勉強中だけど」
シンジ「僕が教えてるんだ」
トウジ「ほぉ~」
ヒカリ「へ~」
トウジ「センセ、一口毒味をば…」
シンジ「ごめんね、トウジ…これはアスカが僕のリクエストで作ってくれた物だから…」
アスカ「な…!?」
トウジ「くぅ~っ!?弁当で冷めてるけどあっつあつってか!?」
ヒカリ「鈴原、チャカさない!」
ケンスケ「…(俺、ここにいていいのかな)」
アスカ「シンジ…アンタ…」
シンジ「全部僕が食べるから大丈夫だよ、アスカ」
アスカ「…アタシにも寄越しなさいよ」
シンジ「でもアスカ」
アスカ「アタシが作ったんだから食べたっていいでしょ!?」
シンジ「…うん」
アスカ「ヒカリにも一口あげるわ!」
ヒカリ「あ、アリガト…」パクッ
ヒカリ「!(しょっぱい)」
ヒカリ「…(アスカが失敗したのを碇くんが全部食べる気だったのか…)」
アスカ「流石アタシの肉じゃがね!最高だわ!」モグモグ
シンジ「うん、美味しいよアスカ」モグモグ
ヒカリ「…(アスカ顔真っ赤ね…あ~ベタボレだなぁ、コレは)」
ケンスケ「…空が青いなあ…」
~nerv・司令室~
ゲンドウ「…冬月」
冬月「なんだ?碇」
ゲンドウ「今、何時だ」
冬月「ふむ、12時過ぎだな」
ゲンドウ「…そうか」
冬月「どうした?碇?」
ゲンドウ「…おかしい」
冬月「何がおかしい?」
ゲンドウ「私にお弁当が来ない」
冬月「…弁当?誰からだ?」
ゲンドウ「…シンジか…レイか…二号機の…」
冬月「式波くんか」
ゲンドウ「…ああ」
冬月「?」
ゲンドウ「…昨日渡したエプロンのお礼にと…」
冬月「シンジくんならばまぁ…わからんでもないが…他の二人…特に式波くんが何故お前に…?」
ゲンドウ「将来のお義父さんにと…」
冬月「…」
ゲンドウ「…」
冬月「…正気か?碇」
ゲンドウ「無論だ…冬月」
ゲンドウ「シンジは少し消極的な所がある…だからアスカくんのような引っ張ってくれる女性が好ましい」
冬月「…お前とユイ君の用に…か…」
ゲンドウ「…そうだ」
ゲンドウ「それにだ…」
冬月「…まだあるのか」
ゲンドウ「アスカくんは何かと気を張っている所があるが…打たれ弱い部分がある…」
冬月「…ほう」
ゲンドウ「シンジは芯が強いからな…きっとアスカくんを助け必ず良い夫婦になる」
冬月「…夫婦とはまた気が早いな」
ゲンドウ「…先生」
冬月「なんだ…碇」
ゲンドウ「私はユイにまた会いたいが…孫にも早く会いたい」
冬月「孫…か…」
ゲンドウ「…ええ」
冬月「…老人たちの思惑通りに事が進めば…孫にも会えんな」
ゲンドウ「…ヤベェ」
ゲンドウ「…先生」
冬月「なんだ?」
ゲンドウ「私は老人たちを始末する…」
冬月「…本気か?」
ゲンドウ「人類補完計画も阻止する」
冬月「…ユイ君に会わずとも良いのか…?」
ゲンドウ「…先生には申し訳ないが…孫のためです」
冬月「…そうなると俺に旨味が無いな…」
ゲンドウ「…先生にも…孫を抱かせますよ」
冬月「…小さいな」
ゲンドウ「ならば…冬月おじいちゃんと呼ばせましょう」
冬月「…碇」
ゲンドウ「なんです?先生…?」
冬月「コウゾウじいちゃんにしてくれ」
ゲンドウ「…」ニヤリ
パシュ
リツコ「ゲンきゅ~ん♪一緒にご飯食べに行きましょ♪」
ゲンドウ「リッたん♪…冬月…この事は他言無用に…」
冬月「…どっちをだ?碇?」
ゲンドウ「…先の話だが?」
冬月「…」
リツコ「ゲンきゅん♪早く行きましょ~♪」
ゲンドウ「待ってよリッたん♪…では…私は昼食をとりに出る」
冬月「…ああ」
パシュ
冬月「……ユイ君…俺は…此処に居て良いのだろうか…」
パシュ
レイ「失礼します」
冬月「おや…何か用かね」
レイ「碇司令は?」
冬月「今しがた昼食に出ていったよ」
レイ「…そう」
冬月「…用件はその包みかね?」
レイ「…はい、碇司令にと思ってたんですが…」
冬月「…(ヤツのシナリオ通り…だと…)」
レイ「居ないのなら仕方ないわ…自分で食べる…」ボソッ
レイ「失礼しました」パシュ
冬月「…」
冬月「…蕎麦でも食いに行くか…」
~17時・nerv内部~
リツコ「…以上でシンクロテストは終わりよ」
アスカ「フフン♪またアタシがトップね」
シンジ「アスカはすごいね」
レイ「…そうね(すごいドヤ顔だわ)」
リツコ「アスカのシンクロ率上がってるわね」
ミサト「何か良いことでもあったんじゃない?」
ミサト「は~い♪みんな着替えてらっしゃい。今日は一緒に帰れそうだわ」
シンジ「はい」
レイ「シンくん…今日はやらない?」
シンジ「そうだね、二人ともシンクロテストとかで疲れてるだろうし」
ミサト「今日はみんなで外食しましょうか♪」
アスカ「ミサトのおごりでね」
ミサト「モチのロンよ♪何食べたい?」
レイ「…ラーメン」
ミサト「オッケー♪」
アスカ「…(まあ…ラーメンでもいいか)」
シンジ「…綾波ラーメン好きだね」
~夜・葛城邸・シンちゃんのお部屋~
シンジ「そろそろ寝ようかな」
ガチャ
アスカ「シンジ…起きてる?」
シンジ「どうしたの?」
アスカ「…」モジモジ
シンジ「アスカ?」
アスカ「あの…さ…一緒に寝ようかなって」
シンジ「あ…」
アスカ「…イヤ?」
シンジ「…イヤじゃないけど」
アスカ「じゃあokね!」バフッ
シンジ「…速攻で寝るの…まあ僕ももうねるけどさ」ポフッ
アスカ「…シンジ」
シンジ「うん…もう少し離れるね」
アスカ「…来なさいよ」
シンジ「え…?」
アスカ「もうちょい近よりなさいよ」
シンジ「えぇ?」
アスカ「は・や・く」
シンジ「うん」モゾモゾ
アスカ「…でもこっち向いたら殺すわよ」
シンジ「…うん」
アスカ「…はふ」ギュッ
シンジ「え!?アスカ?」
アスカ「シャーラップ!」スリスリ
シンジ「…イ、イエス、マム」
アスカ「んぅぅ♪」スリスリ
シンジ「…(何故今僕はアスカに後ろから抱きつかれてんの!?)」
アスカ「シンジぃ♪」スリスリ
シンジ「…(なんでアスカは僕の背中に顔を擦り付けてんの!?アレか!?デレ期か!?)」
アスカ「ん~」チュッ
シンジ「!!(うなじになんか柔らかな感触が!アレか…イタリアンマフィアは殺す相手に贈り物をする的なアレか!?)」
シンジ「あの…アスカ?」
アスカ「こっち見んな!!」ペシッ
シンジ「ご、ごめん」
アスカ「よし!!」スリスリ
シンジ「…(落ち着け…落ち着くんだ…僕…
ドイツ軍人は狼狽えない!!)」
アスカ「シンジぃ♪」ぎゅ~
アスカ「…ふぅ」
シンジ「…(終わり?アレ?なんかちょっと寂しい…)」
アスカ「シンジ!」
シンジ「はいぃ!?」
アスカ「アンタ仰向けになって!!」
シンジ「はい!」モゾモゾ
アスカ「左腕を横に伸ばして」
シンジ「はい!」スッ
アスカ「よし!!そのまま目をとじて寝ろ!」
シンジ「アイ!マム!」
アスカ「よいしょ」ポフッ
アスカ「よっと」ギュッ
シンジ「…(アレ?これ腕枕じゃね?しかもアスカの肩抱いてね?僕)」
アスカ「んふふ♪」スリスリ
シンジ「…(ああ…今度は胸に顔を擦り付けてんのか…)」
シンジ「…あの…アスカさん?」
アスカ「見たら殺す!動いたら殺す!寝なければ殺す!」
シンジ「はい!おやすみなさい!!」
~月末・葛城邸~
シンジ「…え~と、今までの累計ポイントの結果なんだけど」
アスカ「…」ゴクリ
レイ「…シンくん…早く」
シンジ「…アスカ120ポイント」
シンジ「…レイが115ポイント…です」
アスカ「いよっしゃぁぁぁぁぁっ!!!」ガッツ
レイ「…負けたの…そう…」ガクリ
シンジ「あ~…その…アスカさん?」
アスカ「何よ?」
シンジ「…えっと…」
アスカ「だから何よ!?」
シンジ「あの…ご褒美というか…なんだけど」
アスカ「…ああ…そ、そうね」
シンジ「…本当にするの?」
レイ「…ディープチッス」
アスカ「うぅ…」
シンジ「…あれミサトさんの話だしさ、嫌なら違うのでも…」
アスカ「そう…ね」
シンジ「だからなんか代案があれば…」
アスカ「…アレ」
シンジ「へ…!?」
アスカ「あれよ!アンタが前にやった料理出来るお嫁さんのシミュレートのヤツ!!!」
シンジ「…あ…」
アスカ「思いきり抱きしめて顔中にキスしながら愛してるよって言いなさい!アタシが納得するまで!!」
シンジ「…あ、うん」
シンジ「じゃあ…やるよ?」
アスカ「来い!!!」
シンジ「…」ぎゅ~
アスカ「あふぅ」
シンジ「アスカ♪この1ヶ月良く頑張ったね♪お料理出来るようになれたね♪」ナデナデ
アスカ「うん」ニコニコ
シンジ「可愛いよアスカ♪愛してるよ♪アスカ♪」ナデナデチュッチュッ
アスカ「…アタシも」
シンジ「?」チュッチュッ
アスカ「大好きだこんちくしょぉぉぉぉ!!」ブチュー
レイ「…結局やったわ」
シンジ「んむぅ!?」
アスカ「んふぅ」レロレロチュッチュッ
アスカ「んはっ」チュポン
シンジ「…アスカ」
アスカ「…シンジ!」
シンジ「は、はい!」
アスカ「…ファーストにもしてやんなさい!!」
シンジ「え…」
レイ「…いいの?」
アスカ「…アンタだって頑張って来たんだから当然でしょ!!でもディープキスはダメ!!」
レイ「ありがとう、二号機の人」
父に、ありがとう
母に、さようなら
そして
この世の全ての食材に感謝を込めて
いただきます!!!!
~完~
最後の一行の意味がわからない
続きはよ
えらく急にわけわからん終わり方したなと思ったけど元のアニメもそんな感じだったの思い出した
読んでくれた方にありがとう
尻すぼみな終わり方で申し訳ない
正直
碇シンジ育成計画しか読んだことないから微妙に誤魔化した表現したところが多々ありました
弍号機か2号機と書くべきでした
よくそれでここまでかけたな…
乙
性的にいただきました
ちょっちお・ま・け♪
~nerv・司令室~
アスカ「失礼します」パシュ
冬月「…おや、随分と珍しいお客だな」
ゲンドウ「…なんだ?」
アスカ「はっ!!碇司令にご質問があり、参りました!!」
冬月「ほう…碇にか」
ゲンドウ「…なんだ?言ってみたまえ」
アスカ「はい!碇司令のご子息の好物は何でありましょうか!?」
ゲンドウ「シンジの好物か…」
アスカ「はい!」
ゲンドウ「…(まずいな…考えてみたら私は育児放棄してた…)」
アスカ「あの…司令?」
ゲンドウ「…シンジ…すまない…父さんはマルでダメなお父さんだ…ただのマダオだ…ユイ…ユイ…私は…シンジに嫌われてしまう…」ブツブツ
アスカ「司令?」
冬月「すまないな…
たまに起きる発作だ…」
アスカ「はぁ…」
ゲンドウ「!!!」ガタッ
アスカ「!!」ビクゥッ
ゲンドウ「…」スッ ガサゴソ
冬月「…碇!急に引き出しを開けてどうした!?」
ゲンドウ「アスカくん…コレを渡そう」パサッ
アスカ「ノート…ですか?」
ゲンドウ「そうだ…だがただのノートではない」
冬月「碇…これは俺も知らんぞ」
ゲンドウ「そのノートはユイ…アレの母親の物だ」
アスカ「シンジの…お母さん…」
ゲンドウ「そうだ」
ゲンドウ「シンジが離乳食になった時から食べさせたもの、これからシンジが成長して行くにつれ食べさせたかったもののレシピノートだ」
アスカ「…」
ゲンドウ「…もっとも…ユイが居なくなったから5冊しかないがな」
アスカ「これを…私に?」
ゲンドウ「…ああ」
アスカ「ありがとうございます!必ずお返しします!!」
ゲンドウ「…構わん」
アスカ「え?」
ゲンドウ「返さずと構わん…」
アスカ「え…これは大切な…」
ゲンドウ「…それはユイとシンジの思い出だ…私は関わっていない。君に必要が無くなればシンジにでも渡せ」
アスカ「…でも」
ゲンドウ「…以上だ」
アスカ「はい…ありがとうございます!失礼しました!!」パシュ
冬月「…以外だな」
ゲンドウ「何がだ冬月」
冬月「ユイ君に関する物は全て処分したと聞いていたからな」
ゲンドウ「アレは…先ほど言った通りユイとシンジの物だからな…」
冬月「…そうか」
ゲンドウ「ああ…」
~葛城邸・キッチン~
アスカ「…ん~」ペラッ
アスカ「結構難しそうね…」ペラッ
シンジ「アスカ?何見てるの?」
アスカ「ぅわぁ!!」バッ
シンジ「どうしたのさ」
アスカ「…あれよ!宿題してたの!?」
シンジ「…そっか」
アスカ「そうよ!で、今日のご飯は!?」
シンジ「ハンバーグとポテトサラダ」
アスカ「そう!じゃあ部屋で宿題するからできたら呼んで!!」
シンジ「あ、うん」
アスカ「そうだ!ハンバーグなら…
シンジ「中にチーズ入れたの食べたい、でしょ」
アスカ「流石シンジね」
シンジ「…お姫様のお好みでございますから」
アスカ「うむ」
~アスカのお部屋~
アスカ「う~ん」ペラッ
アスカ「あ…卵焼きか…いいかも♪」ジーッ
アスカ「ん?コレは…なるほどなるほど」
シンジ「アスカーッ!もうすぐできるよー!!」
アスカ「わかったー!」
アスカ「明日の朝にやりますか」パタン
~翌朝~
シンジ「ふぁ~…お弁当と朝ごはん作んなきゃ…」
アスカ「おはよ!シンジ!」
シンジ「…はよ…早いね…アスカ」
アスカ「ちょっとね~♪」
シンジ「ん?料理してたの?」
アスカ「ま~ね」
シンジ「朝ごはん?」
アスカ「そう」
シンジ「卵焼き?」
アスカ「そ~よ」
シンジ「言えば作ったのに」
アスカ「アンタが作っても意味ないの!ほら、顔洗って来なさいよ」
シンジ「うん…、アスカ」
アスカ「何よ?」
シンジ「お母さんみたいだね」
アスカ「はぁ!?」
シンジ「…顔洗ってきます!」ササッ
アスカ「…先に恋人とか奥さんでしょ…バカシンジ…」
シンジ「ふう…目が覚めた」
アスカ「ご飯食べるわよ」
シンジ「うん」
アスカ「…卵焼きどうぞ」
シンジ「ありがとう」パクッ
アスカ「…どう?」
シンジ「…うん、美味しい…」ポロッ
アスカ「…シンジ!アンタ涙!」
シンジ「…ごめん、なんか卵焼き懐かしい味がして…ごめんね、アスカ…美味しいよ」
アスカ「…そっか」
~正午・nerv司令室~
ミサト「失礼します!」パシュ
冬月「…葛城三佐か」
ゲンドウ「…何の用だ」
ミサト「は!セカンドチルドレン、式波・アスカ・ラングレーより司令にとお弁当を預かりまして」
冬月「…弁当?」
ゲンドウ「…わかった、いただこう…葛城三佐、ご苦労」
ミサト「失礼しました!」パシュ
ゲンドウ「…」パカッ
冬月「…卵焼きだけか」
ゲンドウ「ああ…いただこう」パクッ
ゲンドウ「これは…」
冬月「…どうした碇?」
ゲンドウ「…ユイの味だ」ウルウル
冬月「…ユイ君の?」
ゲンドウ「…?」スッ
冬月「…手紙か?」
手紙「ユイさんのノートにゲンドウさんは甘い卵焼きが好きと書いて碇司令用のレシピも書かれていたので作ってみました」
ゲンドウ「ユイ…」ボロボロ
冬月「…私は出るよ、碇」パシュ
ゲンドウ「…ユイ、ユイ」モグモグ
ゲンドウ「アスカくん…ありがとう」
~完~
イイハナシダナー(´;∀`)
やっぱり記録って大事だよな。うるうる来る
乙乙乙
皆さん感想ありがとうございます
また何か思いついたら書かせていただきます
とりあえず
シンちゃんのお料理教室はこれにて終わりです
ご愛読ありがとうございました
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