みゆき「学園都市でウルトラハッピー!」(26)

―学園都市内



みゆき「わぁぁぁ~」パアア

やよい「すっごぉ~~~い」パアア



あかね「なんや、見るもんすべてが超ハイテクって感じやなぁ」

なお「街ゆく人たちはほとんど学生ばかりだね」



れいか「――学園都市は創設以来、冷戦期の米ソに先んじて能力開発の究明と実用に成功」


れいか「――総面積は東京都のおよそ3分の1に達し」

れいか「23の学区から構成され総人口は約230万人」

れいか「そのうち8割が学生と言われています」

れいか「それぞれの学区ごとに独自の条例が制定されており――」

れいか「これらの条例が実質的な法律として機能しているそうです」

れいか「つまり日本政府は認めようとしていませんが、この都市は実質的には独立国家――」



やよい「へぇー(無関心)」



なお「れいかは予習復習欠かさないもんね…」ハハ

れいか「いえ」

れいか「k談社から出ている『新約・学園都市観光ガイドブック』を少々読み込んだだけです」パラパラ





あかね「あそこのクレープ屋、ぎょーさん人が並んどるな!」

みゆき「ほんとだ! 焼き立てのクレープのいい香りがするぅ~」クンクン

やよい「あ、それじゃわたし、みんなの分買ってくるよ~!」トテトテ



れいか「あら…そういえば、キャンディは…」

なお「あっ …そういえば」



・・・・・



やよい「すいませーん、この学園都市名物って書いてある」

やよい「いちごおでん味のクレープを5つください~」

店員「はーい、ただいま」



店員「お先にこちらの、期間限定ストラップ【ゲコ太~サンタクロース仕様~】をどうぞ」

やよい「え・・・あ、どうも(えー、何だろうこれ・・・カエル・・・?)」



店員「本日限り先着100名様のみの非売品でして、これが最後の一個なんですっ」ニコ

やよい「そ、そうなんですか・・・」ニコ




やよい「(でもこれ、キャラデザとか微妙だし、貰ってもなぁ・・・)」

  
    ズゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥン…!!!


やよい「へ?」チラ

美琴「・・・」orz



美琴「うう・・・チラシ見てぜっったいに手に入れようと思ってすっ飛んできたのに・・・」ブツブツ

やよい「(・・・この人、もしかして)」



やよい「・・・・あ、あのー」

美琴「・・・・え」ウワメヅカイ

やよい「よかったら、これ…どうぞ」ス

美琴「・・・・っ!!」パアアア


あかね「おーい、やよい~運ぶの手伝いに来たで」

みゆき「ひとりで全部持つのはたいへんだもんね~」




美琴「本当にありがとうっっっ!!!」ガシッ

やよい「えっ!?」ビクッ

美琴「お礼にクレープ奢るわ! 好きなだけ頼んでいいから!」

やよい「あ、あぅあぅ・・・」



あかね「なんや、よう分からんけど現地の人に絡まれとるな…」

みゆき「でも可愛くて優しそうな子だし、お友達になろうよ~!」



なお「観光バスを降りた時にはまだ一緒だったはずだから…」

れいか「仮にはぐれたとして、まだそう遠くには行っていないと思いますけれど」

れいか「心配ですね、一息ついたらすぐにみんなで探しに行きましょう」

なお「うん」コクリ

―近郊



ャンディ「(いつの間にかはぐれちゃったクル・・・)」キョロキョロ


キャンディ「みゆき~、みんなぁ・・・どこクル~・・・?」

  ヒュォォォォォォ



キャンディ「か、風が・・・っ・・・!」

キャンディ「クルゥゥゥ―――――!!?」ヒュゥゥゥ


   ぱふんっ


「あたっ」



キャンディ「@△@」キュ~

   ヒョイ

フレンダ「(え、何コレ・・・人形がどこかから飛んできた?)」




滝壺「ふれんだ、どうしたの?」

絹旗「! 何ですか、その超ビミョーな感じのマスコット人形は?」

フレンダ「さあ・・・」



麦野「ちょっと見してみ」ヒョイ



フレンダ「あ…」



麦野「……」ジー

キャンディ「・・・ク」ピク



フレンダ「え」

絹旗「は」

滝壺「?」



キャンディ「クルゥゥゥ!!? 怖そうなオバさんに捕まったクルゥゥ!!!」びええんっ

麦野「」



絹旗「って人形が超しゃべってますよー!?」

フレンダ「どういうことだってばよッ!?」



滝壺「(・・・近隣にいる能力者のしわざじゃ、ないみたい・・・)」キィィィィン



麦野「( ブ チ コ ロ シ 確 定 ね・・・ )」ワナワナ

―窓の無いビルの上



  ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ




ウルフルン「―――学園都市だか田園都市だかは知らねぇが」

ウルフルン「にっくきプリキュアどもがこの街に潜伏してるってぇのは確かなようだ」ニヤリ

ウルフルン「―――そして、コイツを使えば」ボワァ…


<いいですか、ウルフルンさん>



<これは、“未元っ鼻(やみっぱな)”と呼ばれる特別な召喚アイテムです>





<この球体を利用して召喚したアカンベェは、理論上ありえないと考えられていた>

<ハイパーアカンベェを凌駕する強さを発揮してくれることでしょう!!>



<ただし>




<媒体となる物体には、“冷蔵庫”を利用することを推奨します>



<それから、反動で召喚者の身体に多少の負荷がかかる恐れがありますが――>



<あなたなら、きっとやってくれると期待していますよゥ>




<―――それでは、朗報を、お待ちしています>

男との絡みとかいらないです

冷蔵庫とか嫌な予感しかしないな

ウルフルン「・・・・!!!」グッ


ウルフルン「ウルッフッフッフッフ!!!!!」


ウルフルン「(覚悟しやがれキュアハッピー・・・!!)」



ウルフルン「(夢と希望に溢れてますってツラして街を闊歩してるよーな)」

ウルフルン「(ムカつくガキどもからは一人残らずバッドエナジーを回収し…!)」




ウルフルン「(この街を、テメェらの墓場にしてやるぜ…ッ…!!)」



                                   (続?)

―風紀委員第一七七支部


黒子「……」パラパラ

初春「白井さ~ん、注文していたクリスマスケーキが届きましたよ」パカッ



初春「わぁぁぁ・・・とっても美味しそう♡」

初春「休憩がてら一緒に食べませんかぁ~」シャッシャッ



黒子「……っ」チラ

初春「?」



黒子「……不幸ですの」ハァ

初春「は」

黒子「第一!」ダンッ

初春「いっ!?」ビクッ



黒子「折角のクリスマスだというのに・・・相も変わらず風紀委員のお仕事ッ!!」

黒子「・・・まあ、それは百歩譲るとしても・・・ッ・・・」



黒子「お姉さまああああああああああああああッ」

黒子「今日は聖夜ですのよ!! いえ、むしろ性夜と言うべき!! 聖なる性の夜ですの!!」


初春「セイント聖夜?」


黒子「黒子は…ッ…! お姉さまと共にこの一夜を過ごせるものと信じて邁進してきましたのに・・・!!」

黒子「なのに・・・ッ・・・とうとう当日になってもお誘いの一言も頂けないこの始末・・・」




黒子「お姉さま・・・さては・・・ッ・・・!!」

黒子「あの忌々しい類人猿と・・・ッ・・・お姉さまああああああああああああああああ」

   ガンガンガンガンッ



初春「し、白井さん落ち着いt」 プルルルル



初春「!」



黒子「・・・!」ピク


   カチャリ



初春「はい―――こちら風紀委員第一七七支部」

初春「はい、はい――――は、はい?・・・・・はい!」プツッ   ツーツー



黒子「どういう用件ですの」



初春「それが、…狼男風の不審な男性が」

初春「近隣の高層建築物を縦横無尽に移動しているとの情報が…!!」



黒子「な、なんですって!?」





  パチンッ

初春「って指パッチンしないでくださいよぅ・・・痛いじゃないですか~」ヒリヒリ

黒子「まっったく、イライラしているときに今度はイタズラ電話ですの?」


黒子「――あるいは、時期が時期ですから」コキ

黒子「スキルアウトあたりの馬鹿がコスプレをしてはしゃぎ回っているといったところ」コキ



黒子「初春、早急に位置情報を割り出してくださいな」



初春「!――-了解(ラジャ)です」カタカタカタ




黒子「現地には、わたくしが向かいますの…!」    シュンッ!!

―路上



コイビトハサンタクロース~   ホントウニサンタクロース~



「サンタさんはきっと来てくれるよね!」

「――ってミサカはミサカは年齢相応の淡い期待を込めて目をキラキラさせてみたり!」



「ミサカもサンタさんがプレゼントくれるの期待してるよ~ぎゃはっ!」



「あ~聞こえねェ聞こえねェー!」

―高所


ウルフルン「なーにが、クリスマスだぁ?」

ウルフルン「 く っ だ ら ね ぇ 」



ウルフルン「どいつもこいつも浮かれてニヤニヤしやがって・・・!」ギリッ



ウルフルン「どいつも・・・ッ・・・!」

ウルフルン「こいつも・・・ッ・・・!!」







ウルフルン「 鬱 陶 し い ん だ よ ッ ! ! ! 」クワッ

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