黒子「テレポこそ至高ですの」 (37)

黒子「実際、私が本気でかかればお姉様も倒せますし」

初春「へー凄いですねー」

佐天「でもそれってテレポが強いだけで白井さん自体はそうでもないんじゃ?」

黒子「確かに第一位くらいになればその名の通り一方通行的に負けるでしょうけど」

黒子「第二位くらいまでは勝てそうな気がしますの」

ガタッ

黒子「?」

??「面白ぇじゃねーか、なら一戦交えてみるか?」

黒子「突然立ち上がりになって…貴方誰ですの?」

??「ハッ。本人も知らねえくせに勝てるとかほざきやがるか」

佐天「そ、それって…」

??「ああ、そうさ。俺が垣根帝督」

垣根「第二位のレベル5だ」ドヤァ

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黒子「……なるほど、第二位さんでしたか。確か貴方の能力はこの世にはない素粒子を…」

垣根「ご託はいい。で?やんのか?やらないのか?」

黒子「もちろん、受けてたちますの」スック

垣根「……そうこなくちゃあな」パキポキ

ゴゴゴゴゴ…!

佐天「」ドキドキ

初春「」ブルブル

垣根「こんな街中じゃなんだ…もっと広いところに行こうぜ」

黒子「了解ですの」


・・・・・


河原

黒子「……さて」

垣根「来いよ、俺はいつでもいいぜ」

黒子「そうですの?では…っ!」シュンッ

佐天「消えた!どこに行って…」

シュンッ ザクッ

佐天「鉄矢が垣根さんの靴にテレポしてきた!」

初春「地面に縫い付けて気を逸らすつもりですね…でも垣根さんは避けてます…」

垣根「ふん、そんな小細工が通用する相手じゃねーんだわ、俺」ニヤッ

バゴォーンッ!!

佐天・初春「「!?」」

近くの木々「」コナゴナ


佐天「周辺の木がまとめて爆発した!?垣根さんがやったの…?」

初春「でも何で木に攻撃なんか…」

垣根「チッ…白々しい…。いつまで隠れてるつもりだよ?そこにいるのはわかってるっつの」

スッ

黒子「……くッ…」ボロボロ

佐天・初春「「白井さん!!」」

黒子「何故私がテレポした場所がわかりましたの…?」グフッ

垣根「テレポ使いなら普通まずは物陰にテレポするだろ」

黒子「鉄矢も見切っていたようでしたけど…」

垣根「隠れたあとにすることといえば狙撃しかねぇだろ。それにポケットからはみ出てる腕章、お前風紀委員だろ?能力の使い方としては取り押さえが主だろってな。つまり狙いは足元しかねぇ」

黒子「たった数分でそれだけのことを見抜いていたんですの…?」

垣根「いいや」

黒子「え?」

垣根「これだけの情報で『見切る』には至らねえ、あくまで推測にすぎない」

佐天「なら、どうして…」

垣根「俺はこの世にはない素粒子を操る。そしてそれは掌握しながら広範囲に散布することができる」

初春「あ、それって…!?」

垣根「そう、レーダーだ。この空間にいる限りお前らの動きは俺の絶対監視化なんだよ」

黒子「……っ」

佐天「す、凄いです…!」

垣根「ちなみに、俺は文字通り指一本動かさずに勝ったわけだが」ドヤッ

垣根「どうだ?意気込んでた割りに無様に負けたご感想は」

黒子「……くっ…」ギリリ

垣根「これが格の違いってやつだ」

垣根「……レベル5舐めんなよ、格下が」ザッザッザッ…


佐天「帰ったね」

初春「そうですね…」


垣根(最後最高に決まった俺)ニヤヤ

黒子「……な」

佐天「?」

黒子「納得いきませんわ…テレポは最強なんですの…」ギリギリ

初春「気持ちはわかりますけど白井さん、今力の差を見せつけられt…」

黒子「テレポ最強なんですの…テレポこそ…!テレポこそ!!」

黒子「至 高 な ん で す の ッ ! !」シュンッ

初春「あっ!白井さん!」

佐天「……行っちゃった」

初春「……」

佐天「……」

初春「……これからどうします?」

佐天「……帰ろっか」

初春「……そうですね」

スタスタ…

黒子「ぬお、ぬおお!!テレポが一番なんですのっ!テレポがてっぺんなんですのっ!」シュシュシュシュンッ

黒子「……見 付 け ま し た の」シュンッ


垣根「いやーしかし俺の能力って便利だなーもしかして最強なんじゃ…って、ん?」

黒子「ふおおおお!!!」シュシュシュシュンッ

垣根「ぐおおああああ鉄矢がああああ!?!?」ザクザクザクッ

黒子「はぁ…はぁ…」

垣根「貴、様…ぁ…グハッ」バタン

黒子「ほら見なさい」キリッ

黒子「テレポが最強じゃありませんの」ドヤ

黒子「さあ、帰りますの」クルッ

黒子「」ギョッ

美琴「……黒、子…アンタ…」

黒子「お、お姉様!なぜこんなところに?ほ、ホホホ…」

美琴「アンタ…街中で人殺しを…!?」

黒子「違いますの!ただ攻撃しただけですわ!」

美琴「それで死んじゃってんじゃない!って、よく見たらこの男第二位だし」

哀れな第二位「」チーン

黒子「だってテレポが最強過ぎて…」シレッ

美琴「……!?」

黒子「最強の、最 強 の テレポ使いだから仕方ないんですのよ?」

美琴「」カチン

美琴「最強、ねぇ」

美琴「黒子?」

黒子「は、はい?何ですのお姉様」

美琴「テレポは最強なんかじゃないわよ?」

黒子「お姉様まで…」

美琴「落ち着け黒子のバカ」ビリッ

黒子「あふぅっ」シビレッ

美琴「まあ第二位はヘタレだけどね」

黒子「それは同感ですの」

ヘタレの第二位「」

美琴「テレポが最強?はんっ笑わせる」

黒子「」カチン

黒子「……お姉様やる気ですの?」

美琴「そっちからきなさいよ」クイクイ

黒子「そうですの?でh…ッあ゙!?」ズビャーン

美琴「造作もない」バチッ

美琴「全く…演算してる隙に普通に倒せるし」

黒子「」プスプス

・・・

黒子「……第二位には勝ったのに第三位に負けるだなんて…」

黒子「テレポは最強なんですの至高なんですの」

黒子「ん?あれは」


上条「ヘイヘイネエチャンかわうぃいねえ」


黒子「類人猿がナンパしてますの」

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