仮面ライダーエターナル「アイちゃん・・・。さぁ、地獄を楽しみな!」 (46)

大道克己だ。

NEVER同士諸君に告ぐ。
このSSは妖精の虐待描写を含んである。プリキュアが好きな者たちは注意が必要だ。
こどもたちは、さっさとこのページをとじてそとであそんどけ。
こうかいしないうちにな・・・!

それから、NEVER同志諸君と、このSSを見ている人間たちよ。

貴様達はこのSSに書いてあるような乳児・幼児・および児童に対する虐待行為を禁ずる。
貴様らがどうでもいい幼児の虐待などしでかして、NEVERの活動を邪魔されたくないんでね・・・。

キサマらが何かやらかしても、ケツを拭いてやるほど俺達は優しくない。


それじゃあ、またあとで会おう。


みんな、待たせたな・・・。



・・・さぁ、 地 獄 を 楽 し み な !


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1415363904

またお前か

◆I8wqPLe//o です。のっけからID間違えて申し訳ございません。



※一応、前作(草加雅人編)の続きからです。


真黒に塗りつぶされた墨のような闇。
どのくらい経っただろう。
彼女はその闇から目を覚ました。

気が付くと、彼女はなぜか舟の上にいた。小さな頭を動かし周りを見るが、どこもかしこも真っ暗闇だった。
ただ水の流れる音と静かな風の音だけが聞こえる。しかし一点だけ明るい部分があった。
船の前部だ。そこだけは明るい提灯がくくりつけられ光が点っていた。
さらにその舟には、なぜかヒゲの生えたたくましい体のおっさんが同乗していた。
そのオッサンはなぜかその重厚な外見とは裏腹に体をくねらせて、
「あらぁ? あなた死んだの? かわいそうにねぇ・・・こんなに小さい子なのに」
と言う。
「きゅぴぃ・・・。アイちゃんしんだ・・・?」
アイちゃんには、なんのことだかさっぱりわからない。
「じつは、アタシも死んでるのよぉ・・・。まぁその後生き返ってまた死んだんだけどね」


「きゅぴぃ・・・。アイちゃんここいや!」
彼女にもここが嫌な場所だとは理解できた。アイちゃんは舟から飛び出し、飛んで何処かへと逃げようとする。
彼女はあっという間に船から飛び去り、暗い闇の中を進んでいった。
だが、男は慌てた様子も見せず、黄色いUSBメモリ状の機械を取り出して股間へと投げ、

『Luna!』と野太い機械音が船の上で広がった。

その機械が股間に刺さり、男は黄色いくねくねのような怪人に変身する。そして、左手を伸ばして船から飛び出た彼女をやすやすと捕まえた。
「だめよぉ~! 逃げちゃ。ここはもう地獄。あなたが帰るとこなんてどこにもないの♪」
「いやぁっ! アイちゃんいやぁぁぁぁっっ!!」
「もう! これだから聞き分けのない子は嫌いなのよ!」と、黄色いくねくね怪人は愚痴りながら、舟のボートを漕いで行った。
そこは三途の川。地獄へと亡者を運ぶ一本道。
アイちゃんは、死の旅立ちを始めようとしていた。
その後、暴れる赤子を抱えたまま、くねくね怪人は舟を動かして暗黒の川を進んでゆく。


どのくらい進んだだろう。
やがて舟は暗黒の川を渡り終え、何処かの岸部に着いた。
「いやぁぁぁっ!! いやぁぁぁぁ!! マナァァァァ!!」
「うるさいわね!! これだから子供は嫌なのよ! まったくストレスでお肌が荒れちゃうわ!」
もがく赤子を抱えたまま、くねくねは何処かへと歩いて行った。
その行き先は、死者に裁きを行なう地獄の一丁目。閻魔大王の待つ所だった。
その巨大な門の前には一人の白い異形が立っていた。
激しい地獄の強風がそのマントを揺らした。
そしてアイちゃんは、その異形の前に置いてあった小さなあかちゃん用の椅子の上に置かれた。

「京水。ご苦労だったな・・・」
「あらヤダ克己ちゃん。やるべきことをきちんとやったまでよ」
白い異形に褒められると、黄色い怪人は照れた様子を見せて、クネクネと体を動かす。
「ようこそ、キモ赤子・・・。いや、アイちゃん・・・。ここは平成ライダー地獄だ・・・!」
「きゅぴ・・・?」
アイちゃんはなんのことだかサッパリ分からない。
「お前は死んだんだよ。此処はニチアサ世界で死んだモノたちに、閻魔の裁きを与える場所だ・・・」
「アイちゃん、ちんだ・・・?」
幼い彼女には、まだ『死』の概念を理解できない。
しかし、この場所が嫌な場所だと、逃げるべき場所だとは理解できた。
「・・・ぶっちゃけて言えば、作者が色々シチュエーションを考えるのが面倒になって思いついた地獄だがな」
と、白い怪人は呟いた。


「そして俺は、地獄の裁きを担当する者・エターナル。お前に裁きを与えよう・・・」
「・・・いや!」アイちゃんはそっぽを向く。
「ほぅ・・・、裁きを受けないというのか・・・。ならお仕置きだ!」
地獄の裁判官は一角獣のような紋章が描かれた小型メモリ・ユニコーンメモリを装填する。
『Unicorn, Maximum Drive!』
直後、その右腕に一角獣の記憶が充填され、アイちゃんの腹部に槍のような衝撃を与えた。
「ぎゅぴぃぃっ!」
哀れな赤ん坊は一角獣に突き倒され、床に転がった。
「ぎゅぴぃ・・・! いたい、いたいっ、いたいぃぃぃぃっ・・・!」
「大人しく裁きを受ける気になったかな・・・?」と、エターナル。
「ほら、克己ちゃん怒ると怖いのよ~!

というか、アイちゃんとか言う名前はなんなのよ!? 
センスの欠片もないわ! 
そんなあざとい名前なんか付けて、克己ちゃんが振り向くと思ったら大間違いよ!!」

「大体、アンタ赤ちゃんのくせに顔だってキモいのよ! 
髪の毛がピンク色で、ほっぺたも前掛けもハートマークだらけとか、飾り付けすぎで逆にケバいのよ! 
いくら赤ちゃんとは言え、美的センスのカケラもないわ!!

この美しく聡明なレディーである私がいるからには、克己ちゃんの目はごまかされないんだからね!  
この気持ち悪い赤子もどき!!」
調子に乗って、くねくね怪人もわめき散らす。
「きゅ、きゅぴぃ・・・」
アイちゃんは苦痛に呻き、返事ができない。
そして、なおも意味不明なことをわめき散らす黄色いくねくねを無視して、エターナルは裁きを開始する。
「さて、アイちゃん・・・。貴様の功罪だが・・・。まず、良い事はこれだ」
「ちょ!克己ちゃん無視しないでぇ!」
黄色い怪人をよそに、彼は何処からか手帳を取り出す。彼の持つその閻魔帳には、次の功績が描かれていた。


・ラビーズやパッドの操作などでプリキュアを助けたこと
・ジコチューのシールドになったこと


「よって、お前は天国行きだ・・・。たのしいたのしい場所に行けるぞ。おめでとう・・・!」
「きゅぴぃ~!! わ~い!! アイちゃんうれし~い!!」
赤子は天国に行けることを喜び、縦横無尽に無邪気に飛び跳ねた。




・・・こうして、アイちゃんは天国で楽しく過ごしましたとさ。
めでたし、めでたし。





なんてことがあるはずはない。
エターナルの裁きは、まだ終わっていなかったのだ。
「・・・と言いたいところだが、ウ・ソ・だ」
と、エターナルは冷たく言い放つ。その目に見えぬ冷たい刃に突き刺され、アイちゃんの顔面は蒼白となった。
その痛みはナイフよりも鋭い苦しみを彼女に与えた。
「お前は悪い事をこれだけ行なってる」
白い悪魔が開いた書物には、次の事項が記されていた。


・相田あゆみの心を洗脳して弄んだ
・超能力で悪戯をしてたくさんの人々に迷惑をかけた
・妖精を玩具にしていじめた
・ベールの誘惑に負けて悪の心に染まり、建物を破壊した
・嫌がるランスに噛みつき、いじめ続けた


「良い事と悪いことの比率は2:5。 よって、貴様は地獄行きだ・・・!」
「いやぁぁ! アイちゃんいいこぉぉっ!! いやぁぁっっ!! いやぁぁぁぁぁっっ!!」
アイちゃんは恐怖で泣き叫ぶ。
「 さぁ・・・、 地 獄 を 楽 し み な ! 」

『Zone, Maximum Drive...!』

ゾーンメモリを装填し、親指を地面に突き立てて地獄の裁判官は裁きを下す。
直後、地獄へと繋がる穴が開き、アイちゃんを飲み込んだ。
「いやぁ!! いやぁぁっっ!! いやぁぁぁっっ!!!」
哀れな赤子は、穴に呑み込まれ、地獄の入口へと入って行った。
「いってらっしゃぁぁぁぁぁい!!」
黄色いくねくね怪人が、クネクネした腕を振り回して、アイちゃんを見送った。


彼女が気が付くと、目の前には沢山の針が聳え立つ山が立っていた。その針の上には、ヤマアラシのような髪型をした怪人がいた。
「ようこそ。僕はジャラジ。そしてここは針地獄。キミにも針の裁きを与えるよ」
「きゅ、きゅぴぃ・・・?」
ヤマアラシのようなジャラジは、指を突き出し、アイちゃんに向ける。その直後、見えないサイズの針が飛び出して赤子の体の中へと入り込む。だが、小さすぎるが故に彼女が気づくことはなかった。
「さて、ゲゲルを、ゲームをはじめよう・・・。ルールは追いかけっこをして、キミが逃げ切れたら勝ち。逃げきれなかったらバツゲーム」
「きゅぴ?」
なんだ、そんなことか。なら自分は飛べばいい。
そう思ったアイちゃんは、すぐに飛び去って逃げようと動いた。
「きゅぴぃ~!」
無数の針地獄を飛んで通り抜け、門まで向かった。出口はすぐ先だ。なんのことはない。
アイちゃんは喜び勇み、この地獄から脱出しようとしていた。

だが突然、
「ぎゅぴぃぃぃぃっ!! いたっ、いだいいいいいっっ!!」
アイちゃんの頭の中に激痛が走った。
それも、直接脳をミキサーに入れられて切り刻まれるたぐいの痛みだった。
「ぎゅぴぃぃぃぃぃぃっっ!!! いたい、いたい、いたいたいたいたい!! いだいぃぃぃぃぃぃっっ!!!」
脳を麻婆豆腐のように切り刻まれたアイちゃんは飛行を続行できず、針の山へと墜落した。
墜落した彼女は針に貫かれ、穴だらけになった。
「いだい、いだい、いたいぃ・・・・」
そう言い残し、彼女は再び息を引き取った。そして、肥大化した針が彼女の頭に穴を空け飛び出し、ジャラジの手元へと戻った。針が飛び出た衝撃で、体液も共に勢いよく穴から飛び出す。
「ハハハハ・・・!」
ジャラジはそれを見て大笑いした。

彼は最初からゲゲルのルールを守る気などなかった。そもそもここで律儀にゲゲルのルールを守ろうと、彼には何一つメリットがないのだ。
ならば、楽しんだほうがいい。
ジャラジはそう思い、敢えて彼女を逃がし、希望に満ちた未来を打ち砕き絶望するさまを見ようと仕組んだのだ。
その後串刺しアイちゃんの頭に開けられた穴から、脳だったものが流れ出てくる。まるでヨーグルトのようだった。



だが、それから暫くすると、飛び出た脳漿が蠢き、元の体へと戻ってゆく。やがて、それらはグチュグチュと気持ち悪い音を立て、元のアイちゃんへと戻った。
「きゅ、きゅぴぃ・・・!?」
「言い忘れてたけど、地獄で死んだ人は生き返るんだ。そして何度も苦しみを受け続ける・・・。生前の報いを受けるために」
「いやぁ・・・、もうアイちゃんいやぁ・・・!」
悲鳴をあげるアイちゃん。だが、彼女の身体は針に刺さったままだった。しかもその針は、表面に細かい「返し」が付いており、簡単には抜けない構造をしていた。もがけばもがくほどそれは彼女の身体に食い込んでゆく。
再び、彼女は苦痛に悲鳴を上げる。
「いだい、いだい、いだいぃぃぃぃぃぃ! いだいぃぃぃぃぃっっっ!! いだいいいいいいいっっ!!」
「ハハハハ・・・!」
針地獄に、哀れな泣き声が響いた。その鳴き声を聞き、ジャラジは興奮していた。
弱者を痛めつけ、苦しめることが楽しくてしょうがない。
ジャラジは笑いながら、再び小さな針を彼女の身体に差し込んだ。

その後、999回もジャラジの針で脳を突き破られたアイちゃんは、身体がボロボロになりながらも、ようやく地獄の出口までたどり着いた。
「いたい、いたいぃぃ・・・!」
身体は再生しても、苦痛の記憶が消えるわけではない。
彼女は999回もくらった痛みに喘ぎ、泣き続ける。
「はいはい、もぅゲームは終わったんだから。サッサと次、行ってらっしゃい」
ジャラジは容赦なくアイちゃんを次の地獄の門へと蹴り込む。
悲鳴をあげ、赤子は次の地獄へと旅立っていった。


>>2
また私です。



「ふぅ・・・」
ため息をついて殺戮の余韻に浸っていたジャラギ。その目の前に、突如煙が出現する。
煙はやがて塊となって、紫色の戦士へと姿を変える。
ジャラジは蒼白となった。
それは彼を生前倒した勇者、クウガだったのだ。
ジャラジもまた地獄に落とされた者である。彼もまた、罰を受け続けなければならないのだ。
邪悪なヤマアラシは腹部に針よりも大きな大剣を突き刺され、そのまま針の山へと投げ飛ばされた。
今度は彼が串刺しになる番だった。

そして、クウガは再び煙となって何処かへと消えた。



アイちゃんが投げ込まれた次の地獄。そこは血の池地獄だった。
至るところに大小さまざまな血の池や湖が形成されており、その赤い湖の中では、たくさんの人々が血の中でもがき苦しんでいた。
「うぅ・・・」
「いたい、いたいよぉ・・・」
その隣には、干からびて骨と皮だけになった死者達が呻いていた。
「のど・・・かわいた・・・」
「みず、みずをくれぇ・・・!」
「いやぁ・・・、いやぁ・・・!!」
生々しくおどろおどろしい死者たちに怯え、アイちゃんは泣き出す。


そこに、どこからかコウモリの怪物が現れた。
「アバンボグンチザザジレデザバ・・・」
「きゅ、きゅぴぃ・・・!」
突然の襲来に怯える赤子の前で、怪物は意味不明な言葉を話し始めた。
「ゴレザゴゴラ。ゲゲルンスースバ、ゴレオゴギバベッボ。ゴレビズバラッデチゾグワレタララベザ」
「いやぁぁ・・・! いやぁぁぁぁぁっ!!」
アイちゃんは恐怖に怯え、小さな羽をはためかせて逃げ惑う。
「ゴビョグザベラッデジャス・・・」
「いやぁ・・・!いやぁぁぁぁぁっっ!!」
その言葉通り、コウモリの怪人は5秒間だけその場にとどまった。
その間、アイちゃんは猛スピードで逃げ出した。
だが、アイちゃんは純粋に飛行に特化した形態の生物ではない。そもそもその体は未成熟ゆえ、スピード自体もあまり速くない。
到底、コウモリの特性を持つこの怪物から逃げきれるものではなかったのだ。
「いやぁぁぁ!!! いやぁぁぁぁぁっ!!」
後から追いかけだしたコウモリの怪物。ぐんぐんとアイちゃんとの距離が縮まっていく。


「いやぁぁぁ!!! いやぁぁぁぁぁっ!!」
「ラデ、ラデェェェェ!!!」
コウモリの怪物はあっという間に追いつき、アイちゃんを捕縛した。
爪が彼女の柔肌に食い込み、深々と突き刺さった。
「だぁぁぁぁぁっ!! いやぁぁぁぁ!! やめてぇぇぇ!! やめてぇぇぇぇ!!」
「グラゾグババラザ ・・・」
アイちゃんの悲鳴に構うことなく、コウモリの怪物は牙を喉に突き立てた。
体から血が、体液が抜けていく。
その嫌な感触にアイちゃんは恐怖し、死に物狂いで暴れまわる。
「いやぁぁぁぁぁ! いやぁぁぁぁぁぁ!! いやぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」
やがて、体液を吸い取られたアイちゃんは、頭がボウっとしてきた。
「いやぁぁ・・・! いやぁぁぁ・・・、い・・・や・・・」
みるみるうちに、その体が、皮膚が萎びていく。まるで干からびたタコのようだった。
「ぎゅ、ぎゅぴぃ・・・」
やがて、血を吸い尽くされたアイちゃんは干物となってしまった。その姿はまるでスルメイカのようだった。

干物の中から内臓だけを抜き去って飲み込み、コウモリの怪物は乱暴に遺体を次の門へ投げ捨てた。
そして、赤子が次の門へと通り過ぎたことを確認すると、何処かへ飛んで行った。


赤ん坊を捨て去り、腹を満たし満足していたたコウモリの怪物。
一方的に仕掛けたとは言え、ゲゲルにも完全勝利し、気分が良かった。

だが、身体がどこか熱くなるのを感じた。
自らの翼に目を向けると、それは赤く燃えていた。
いや、翼だけではない。視界も気づけば赤くなっていた。そう、彼の顔が、内臓が、脚が、腕が、何もかもすべてが燃えていた。

「ラ、ラガバ・・・!」

これは自然発火。彼を生前殺した者が得意とする技だった。
ふと後ろを振り返ると、白い服を着た若い青年が笑顔で彼に手を向けていた。
業火に焼かれながらゴオマは倒れ、血の池地獄の中へと転がり落ちていった。



血を吸いつくされたアイちゃんが辿りついた次の地獄は、鏡だらけの地獄だった。もちろん、その身体は元通りに戻っていた。
上下左右全てが鏡張りになっており、赤子が目を向けると、あちこちに自らの鏡像が見えた。
「きゅぴ・・・?」
鏡をよく見ると、何か自分以外に動くものが写った。それは鏡の中にいる怪物だった。
さらに、怪物たちは鏡の中で人々を追い掛け回し、襲いかかり、喰らい尽くしていた。よく見ると、カニのバケモノが男に喰らい付き、彼を飲み込んでいた。
「きゅ、きゅぴぃ・・・?」
そのあまりに惨い光景に、赤子は戦慄した。
と、その時、真上にあった鏡の中からいきなり何者かが飛び出してきた。その者は驚くアイちゃんの目の前にさっそうと着地した。
「ここは修羅地獄。今度はライダーとのサバイバルゲームだ。たの"しんで"ね、アイちゃん」
鏡の中から現れたのは、銀色甲冑の戦士。その左肩には、赤い角が備わっていた。


「きゅぴらっぱー!!」
すぐさまアイちゃんは洗脳呪文を唱えた。魔法の靄が甲冑戦士を包み、彼を洗脳しようとする。
だが、戦士は焦らず肩のカードリーダーに一枚のカードを装填する。

『CONFINE VENT』

カードリーダーが音声を放ったその直後、アイちゃんの魔法の力が突然萎びてゆき、輝きを失った。
「きゅ、きゅぴぃ・・・?」
彼女は知らないが、これぞこの甲冑戦士の持つ力だった。
彼は相手の技を打ち消す効果を持つ特殊なカードを持っているのだ。
「あ~あ、ここ地獄なんだから、無駄な抵抗はやめなよ。早くゲームに行って楽"しんで"くれば?」
甲冑戦士は新たにカードを装填する。

『STRIKE VENT』

どこからか、サイの頭部を模した武器・メタルホーンが出現する。
「きゅ、きゅぴらっぱー!!」
彼女は再び魔法を唱えた。今度は洗脳ではなく、超能力で相手を縛り付ける呪文だ。
だが、能力が発動し、戦士が魔法の靄に包まれかけた瞬間、

『CONFINE VENT』

またあのカードだった。彼女の魔法は再び打ち消され、消えてしまった。
「カードは一枚だけじゃないんだよねぇ・・・。 さぁて、ゲームクリアまで何回死ぬかなぁ・・・? 頼むからできるだけたくさん死んでよね。じゃないと、オレさ、他のライダーとの賭けに勝てないんだよね」
銀色甲冑の戦士は、まるでゲームマスターの如く言い放ち、ゲームのコマを角で弾き飛ばした。
「ぎゅぴぃぃぃぃぃ!!」
「それじゃあ、たの"しんで"きてね!」


アイちゃんが蹴飛ばされた先には、虎のような白い斧を持った戦士が立っていた。その戦士もまた、仮面で顔を覆っていた。だが、その仮面はどこかで壊れたのか、左半分が欠けていた。
その欠けた仮面から見えた素顔はなぜか涙を流していた。
「ごめんね・・・。キミを倒せば、ボクは英雄になれるかもしれないから・・・。ボクが英雄になるための、犠牲だよ・・・」
斧の戦士は泣きながらそう言い放ち、虎の顔が刻まれた斧を操作し、一枚のカードを装填する。

『FINAL VENT』

直後、何処からか雄叫びをあげて白虎のような怪物が現れた。その怪物は爪でアイちゃんを突き刺し、引きずる。アイちゃんの背中を強力な摩擦熱が襲った。
「いやぁぁぁぁ!! いたい! やめてぇぇぇっぇぇ!!」
だが氷のように冷たい白虎が聞き入れることはない。
やがて怪物は斧の戦士のもとへとアイちゃんを投げ飛ばした。
「ふんっっっ!!」
斧の戦士は、いつの間にか両腕に備えていた剛爪を突き出し、アイちゃんの身体を貫いた。
「いやぁぁぁぁっっ!!」
爪から冷気が注ぎ込まれ、アイちゃんは体が凍りつく恐怖を感じた。直後、その身体はは氷の破片となって爆発四散した。あちこちに凍りついた肉片や目玉、血の塊が飛び散る。
「ごめんね・・・、ごめんね・・・」
斧の戦士は彼女の破片を手にとって、笑いながら謝罪し、涙を流し続けた。


その直後、何処からかトラックが出現する。そのトラックは彼を一瞬で跳ね飛ばした。
斧の戦士は、地面へと紙屑のように吹き飛ばされた。
戦士は青年の姿に戻り、倒れ伏した。
青年は思った。
また英雄になれないのか・・・。
「香川先生、僕は、どうすればえい・・・ゆう・・・に・・・?」
青年は薄れゆく意識の中で、敬愛する恩師に尋ねた。
誰も、答えるものはいなかった。


「またお前か・・・。俺を楽しませろ・・・!」
その後、肉片となったアイちゃんの体が元に戻ったあと、紫色のコブラ仮面が現れた。
彼は蛇を象った杖状のカードリーダーに、次々とカードを装填する。三体の怪物が描かれたカードだった。

『ADVENT』

地中から紫色の大蛇が土埃を巻き上げて飛び出した。
大蛇にとどまることなく、コブラ仮面は次々と怪物たちを呼び出す。

『ADVENT』

空を割り桃色の巨大なエイが現れ、赤子の体を突き刺す。

『ADVENT』

角の生えた怪物が何処からか現れ、赤子の体を押さえつける。
襲い来る怪物たちに、アイちゃんは怯える。
「いやっ、やめてぇぇぇぇぇぇ!!!」
だが、怪物達が彼女の悲痛な願いを聞くことはない。三匹の怪物たちはさっそく獲物を奪い合い、アイちゃんに噛み付く。
「いたい、いたいいいいいぃぃぃぃぃっっ!!!」
たちまち、アイちゃんはバラバラになり、彼らの餌食となった。
頭は大蛇によって呑み込まれ、内臓はエイによってほじくり出された。手足は引きちぎられ、角の生えた怪物に咥えられた。


その後、身体が元に戻ったあとも、アイちゃんは嬲られ続けた。

次に出会った緑色の鎧を着た男は、カメレオンの怪物を操る能力を持っていた。
「モンスター狩りもいいけどよぉ・・・、赤ん坊をぶっ殺すってのも楽しいもんだなぁぁぁっ!!」
「ぎゅぷっ! ぎゅぷぅぅぅっっ!!」
その怪物の舌に絡め取られ、アイちゃんは四方八方叩きつけられた。
何度も何度も鏡や地面にぶつけられて、彼女の骨は何本も何本も砕けていた。
「さぁて、次はコイツだ・・・!」

『FINAL VENT』

緑色の男がカードを足のリーダーに装填すると、カメレオンの怪物は突如アイちゃんを離し、地面に叩きつける。
「ぎゅぴ!!」
直後、怪物は緑色の男を舌で絡め取り、空中に持ち上げた。
そして、男は空中で曲芸選手のごとく大回転した。その回転のさなかで赤子の身体を掴み、共に空中へと飛び出した。
「うらぁぁぁぁぁっ!!」
空中に落下する瞬間、男は体勢を変え、アイちゃんの頭を地面に叩きつけるような姿勢に変化した。
直後、たくさんの骨が折れる鈍い音が鳴り響いた。
「いたい、いたい、いだいぃぃぃ・・・!」
苦痛がアイちゃんを襲う。彼女は、体のありとあらゆる骨を砕かれ、死んだ。
「ハッハッハ・・・!」
緑色の男は、残骸を放り投げると満足げに笑いながら手を広げて去って行った。



その後、緑色の男はどこからか現れた黒いドリルに貫かれ、爆散した。


その次に出会ったのは、カニの怪物だった。
警察官の服を着た男と一緒に、仲良く頭から喰われて丸呑みにされた。
その次には黒い龍の炎に焼き尽くされた。
更には二匹のサメのような怪物に飲み込まれ、身体を引きちぎられた。




多種多様な怪物たちに嬲られ続けたあと、アイちゃんはふらふらと飛びながら、ようやく出口にたどり着いた。出口の扉の前には、なぜか入口で立っていたはずの甲冑戦士が立っていた。
「やぁアイちゃん。どうだった? ゲームは楽しかった? だけど、殺された回数は6回。
あと7回超えてりゃ新記録だったのに・・・。使えないね、おまえ」
「いやぁぁ・・・、アイちゃんもういやぁぁ・・・!」
「あ~もうっ、ウッザイなぁ・・・。ここ地獄っていうゲームなんだからさぁ。楽しもうよ? ねっ?」
彼は泣き喚く駒に飽きてきた。
もう飽きた玩具は捨てよう。彼は次の門を開き、
「じゃあ次の地獄をたの"しんで"ね!」
「ぎゅぴ!」
と、甲冑戦士は乱暴に赤子を蹴り飛ばし、次の地獄の入口へと放り込んだ。



その直後、甲冑戦士は後ろから聞こえてくる 『FINAL VENT』 の音に驚いて振り向いた。
コブラのような仮面の戦士と巨大な紫色の大蛇が、彼に向かって突撃してきたのだ。
「またかよぉ・・・」
と諦観の混じった声で甲冑戦士は言った。
彼にとって、このバツは慣れっこだった。
何百回も何千回もこの罰を受けてきたのだ。今更どうということもなかった。
「ハァッ!」
大蛇の毒液を背に、コブラ仮面の戦士は何度も何度も彼に蹴りを叩き込む。
「うわぁぁぁぁっ!!」
甲冑戦士は激痛をその身に感じ、その直後爆発した。

「へへへっ、ゆかいだぜ」

コブラ仮面の戦士は笑い声をあげて言った。



「やぁ・・・、元気だったかなぁ・・・?」
次の地獄にいたのは、黄色い光に包まれた鎧の戦士だった。
嘗て出会った、悪魔のようなエクソシスト。
「いやぁぁ・・・、もういやぁぁ・・・!!」
アイちゃんは更なる地獄を想像し、泣き出してしまう。

だが、彼は意外な行動に出た。
「すまない。君には嫉妬でひどいことばかりしてしまった・・・。
俺には償いきれないことばかりだが、せめて、この地獄では苦しませないようにするよ・・・」
なんと、彼は土下座をして彼女に詫びたのだ。

「わ~い! アイちゃんうれし~い!!」
それを聞いて大喜びしたアイちゃんは、羽を動かし、次の門まで飛び立っていった。
「まさとやさしい! だいしゅき!」
彼女は幸せそうに飛んでいった。
何時間も飛んだが、雅人の優しさに触れた彼女には苦ではなかった。
そして、彼女はようやく次の地獄の門の出口にたどり着こうとしていた。


だが、彼女の笑顔もそこまでだった。
彼女のすぐ後ろには、雅人がいた。それも、彼の愛車が変化した機獣・サイドバッシャーに乗りながら。
「さぁて、苦しまないようにしてあげないとな・・・!」
彼は顔を醜く歪ませながら、サイドバッシャーのミサイル発射ボタンを押した。
直後、ミサイルの群れが解き放たれ、猛スピードでアイちゃんへと向かう。
彼女が気配に気付き、振り向いた時には既に手遅れだった。
アイちゃんは大量のミサイルを体に打ち込まれ、バラバラになって爆死した。
地獄の門の出口で、大量の肉片や内臓が飛び散る。

そして肉片はそれぞれが意思を持ったかのように動き出し、再び赤子の体に再形成された。
「い、いだぃ・・・! まじゃどぉ・・・!!」
「あ~あ、生き返っちゃったか・・・。じゃあ、さっさと次の地獄へ逝って。死んでくれないかなぁ?」
アイちゃんは、自分を裏切った雅人を、恨めしそうに見つめた。
だが、雅人はそんな彼女の目線など気にもせず、まるで汚いものを蹴り飛ばすかのように、次の地獄の入口へ赤子を叩き込んだ。

彼の棲む地獄に再び静寂が戻った。



その後、雅人はポケットからウェットティッシュを取り出し、手足の穢れを丁寧に拭きとった。
キモイ赤子に触れた時には綺麗にしなければならない。彼は念入りに靴と手の汚れを拭き取り、汚れたウェットティッシュを投げ捨てた。
一息ついていた雅人は、首を後ろから誰かに掴まれる。
「なっ、なんの真似だ・・・!?」
それは、雅人より何倍も巨大な、灰色の馬の怪物だった。
馬の怪物は、なんの躊躇いもなく彼をの首を捻じ曲げた。


そして、首の折れる音が地獄に鳴り響いた。



次の地獄は、ステントグラスが彩る美しい地獄だった。
もっとも、その殆どは砕け散り粉々になったものばかりである。その一部は、人形のような形となり、地獄を彩る樹木となっていた。
「きゅ、きゅぴぃ・・・」
そこを不安げに飛ぶアイちゃん。突如、どこからか大男が現れる。
「おい、何か面白いことはないのか・・・?」と、大男。
「きゅ、きゅぴ・・・」アイちゃんは鳴き声をあげるのが精一杯だった。
そもそも饒舌ですらない赤ん坊に、すぐさま答えられるわけがない。
「ないのか・・・、じゃあ消えろ!!」
身勝手な大男は赤ん坊を気遣うほど情け深くはなかった。

彼はステンドグラスで作られたガラスのライオンのような姿に変貌した。
その後、大きな牙を召喚し、彼女に牙を突き立てて生命の力を吸い取った。
「まちゃあぁぁぁ!? もういやぁぁぁぁぁっっ!!!」
やがて、一瞬で命を吸い尽くされたアイちゃんはガラスのような皮膚となり、地面に落ちた。
直後、その体は砕け散って、破片となり、あちこちに砕け散った。

だが、ここは地獄だ。
暫くすると、再びその破片は集合し、元の体に戻った。
「きゅ、きゅぴぃ・・・」
「面白いことはないんだろ、消えろ!!」
ライオンの怪物はアイちゃんを突き飛ばし、次の地獄へと送り込んだ。



獲物に満足できないライオンが後ろを振り向くと、其処には十字架を手に持った聖戦士が立っていた。
「ファンガイア・・・。その命、神に返しなさい!」
聖戦士は、その剣の一閃で瞬く間に獅子の化物を断罪し、ステンドグラスの破片に変えた。

「名護さんは最高です!」

ステンドグラスになりかけた女が、精一杯声を振り絞り叫んだ。



アイちゃんが気が付くと、そこは次の地獄だった。荒れ果てた大地に竜巻があちらこちらに吹き荒れ、やせ細った恐竜のような怪物や人間が飛ばされていた。
ふと、彼女は自分が服を着ていないことに気づいた。肌がさらけ出され、未発達な性器もあからさまになっていた。
「きゅ、きゅぴぃ・・・?」
怯えた声を上げ、周りを見渡すと、目の前に二人の男がいた。
「いやいや、地獄というのも楽しいものですねぇ真木さん・・・!」
「地獄という終末で私が完成しましたが・・・、退屈でしたからね。
貴方という友に出会えて、嬉しいものですよ、井坂先生・・・」
ふたりの男は穏やかに笑いあった。

「い、いやぁ・・・!」
怯える彼女を、舌なめずりしながら井坂が見つめた。
「ほほう・・・、ドーパントではないですが、そそりますねぇ・・・!」
べロリ・・・。
未成熟の股間の生殖器を舐める。だが、第二次性徴すら迎えていないアイちゃんにとっては、ただ不快なだけでしかない。
「いやぁ・・・、やめて・・・、やめてぇ・・・!」
「あぁぁ・・・、いいですねぇ、その悲鳴・・・」
恍惚とした表情を浮かべながら、井坂はその舌の動きを止めることはなかった。
乳首を、股間を、顔をベロベロと音を立てて舐め続けた。
ナメクジが高速で身体を這い回るような気持ち悪い感触に、アイちゃんは泣き出す。
「いやぁぁぁ・・・、いやぁぁぁ・・・!!」


「さて、そろそろ始めましょうか。井坂さん」
遅々として研究が進まない状況を見かね、メガネをかけた男・真木が言った。
「えぇ、そろそろ始めましょうか・・・!」
そう言うと、井坂は懐から小さな機械を取り出した。その機械のボタンを押すと、

『Weather!』

という音声が鳴り響いた。その瞬間、井坂は白い怪人へ姿を変えた。
同時に、隣の男・真木も恐竜のような紫色の怪人へ変身した。
「いやっ、いやぁぁぁっ!! もうやめてぇぇぇぇ!」
哀れな赤ん坊は助けを求めて泣き叫ぶ。
真木は彼女を裏返しにし、両の羽を容赦なく引きちぎった。
「いだい! いだいっ!! いだいぃぃぃぃぃ!!!!」
血が噴き出し、白色の怪人の顔を汚した。
「ふぅ・・・」
真木は引きちぎった片翼を投げ渡し、井坂に手渡す。その翼は未だビクビクと震えて動いていた。
「いだい! いだいっ!! いだいぃぃぃぃぃ!!!!」
滝のような悲鳴をあげる赤子を見て、井坂と真木は満足そうに笑った。
「いやはや、興味深い標本ですねぇ・・・」
井坂は悲鳴をあげ続けるアイちゃんを見つめ、自分はどこを取り出そうか思案する。
ふと、彼女の涙を流し続ける目を取り出し、更に痛めつけようと思いついた。
井坂は鋭い爪を使って、一瞬のうちに爪で抉り取った。
「びぃやぁぁぁぁぁっっっ!! いたいぃぃぃぃぃ!!!! いだいぃぃぃぃぃ!!!!いだいぃぃぃぃぃ!!!!」
「すばらしい・・・!」
赤子の悲鳴も物ともせず、井坂は嬉しそうに小さな眼球を見つめた。
取り出した右の目玉を手に取り、改めて観察する。
目の表面をピンセットで軽くつつき、角膜などを確認する。どうやら鳥類のように、目を支える強膜はないようだ。
目の表面に何かないか探してみると、フィルムのようなものが眼球を覆っていることに気付く。
それを剥がすと、人間のものとは変わらない普通の眼球が現れた。


「いだいぃぃっっ!! いたいぃぃぃっ!! いだいぃぃぃっっっっ!!!」
目を失った激痛に苦しむアイちゃんをよそに、真木は彼女の体をまさぐり続けた。
「さて、今度は脳の構造でも見てみましょうか・・・」
「いたい!!いたい!! アイちゃんもういたいイヤァァ・・・!!」
アイちゃんは泣きながら彼らの診察を拒否する。
「うるさいですねぇ・・・、ちょっと黙ってられないのでしょうか・・・?」
さすがに鬱陶しくなり、真木は文句を言う。
「仕方ありません、赤ちゃんとはこういうものですよ・・・。それより・・・!」
井坂は頭に手を伸ばした。
「いやあぁぁぁぁ!!いやぁぁぁぁぁ!!! やめてぇぇぇぇぇ!!!」
だが井坂はそれを無視し、白い怪物は軽々とアイちゃんの頭を引きちぎった。それと同時に、あれだけ喧しかった泣き声もピタリと止んだ。
頭を引きちぎった後、井坂は頭皮をこじ開け、脳の中身を興味深そうに眺めた。
「ほぅ・・・、脳は人間と変わらないのですか・・・」
「どれどれ・・・。私にも見てください・・・」
ふたりの怪人は、楽しそうに脳を弄りまわし、まるで無邪気な子供のように楽しむのだった。



彼等はバラバラにした死体を元に戻した後、痛みに苦しむアイちゃんを紳士的に見送った。
その後、赤いバイクのような鎧を纏った戦士が超高速で駆けつけた。
「照井竜・・・。また我々を殺すんですか・・・? もう我々の終末は完成したというのに・・・」
「よしましょう。どうせコレは本物ではないんですから・・・」

「俺に質問をするなぁぁぁぁっっ!!!」
赤い戦士は青い姿に変わり、二人の狂人に裁きを与えた。


狂人博士と邪悪な医者は、粉々に爆散した。



次の地獄は、畜生地獄だった。醜い姿をした豹や虎たちが、亡者を喰らっていた。
疲れ果てたアイちゃんが前を見た。
そこにいたのは、豹のような姿をした怪人だった。
「さて・・・。君の欲望、叶えてあげるよ・・・」
気がつくと、彼女は醜い猫の姿をした怪人に抱かれていた。
「いやぁぁ!! いやぁぁぁぁ!!!」
だが、彼女の体は別の怪人と接着剤でくっついたかのように融合してしまい、動けなかった。
「いやぁぁ! いやぁぁ・・・!! たしゅけてぇぇぇ!!!」
「いいねぇ・・・。その逃げ出したい、助かりたいって欲望。どんどんヤミーが大きくなるよ・・・」
やがて、アイちゃんの身体が吸い込まれてゆく。身体が分解され、崩れ落ちてゆく。
「いやぁぁぁ!! いやぁぁぁぁぁ!! いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
アイちゃんは吸い尽くされ、痛みを感じながら消滅した。




その後豹怪人は、メダルとなった赤子を元の姿に戻し、別の地獄へ蹴り飛ばした。
満足していた豹の怪人。
だが、どこからか巨大な紫の翼竜が金切り声をあげて現れ、彼に冷気を浴びせる。
豹は恐怖に怯えた顔で凍りつく。
そして、凍りついたままどこからか現れた角竜によって踏みつけられ、強大な暴君竜の尾によって砕かれた。



次の地獄は、ハサミと蛇が舞う蛇地獄だった。
「フフフ・・・。ようこそ、ボクのサロンへ♪」
ハサミを携えながら、道化師のような口調で若い美形の男が言った。
「ふふふ・・・。たまにはこんな赤ちゃんを手にかけるのも楽しいねぇ・・・! キミもどう? ミサちゃん?」
「ワイズマン・・・、ワイズマン・・・。なぜ私を・・・」
その隣には、蛇の髪の毛を持つ女がいた。だが、その女のやることと言えば、座ったままただひたすら誰かの名をつぶやくだけだった。
「あ~あ。またワイズマンのことでいじけてるんだ・・・。まぁいっか。ボクひとりで楽しむことにするよ・・・!」
「きゅぴらっぱー!」
アイちゃんは再び洗脳呪文を叫んだ。
今度こそこれでなんとかなる。彼女は思った。
だが、地獄はそんなに甘くはない。

「あ~あ、ボクはファントムなんだから、通じるわけ無いでしょ?」
と、男は無慈悲にハサミを投げ、飛んでいた彼女を大地に落とす。
「ぎゅぴ!!」
悲鳴をあげ、アイちゃんは地面に落ちた。
そこは無数の蛇が絨毯となって這い回っていた。
「い、いやぁ・・・」
アイちゃんは爬虫類のウロコの気持ち悪さと手足に刺さったハサミの激痛を感じて泣き叫ぶ。
だが、男は意に介さない。

男には人としての心が既に失われていたのだ。それも、地獄に来る前から。
「大丈夫だよぉ~、ちょ~っと痛いだけだから・・・! ふふふ・・・!」
男は懐からとびきり大きなハサミを取り出した。そのハサミで彼女の髪を切った。
そして、すぐさま男は喉元を刃で突き刺した。血が流れ落ち、苦痛に喚く。
「いだいいいいぃぃぃ!! いたいいぃぃぃ!! いたいいいいぃぃぃっっっっっ!!!」
「ハハハハ・・・! すごい悲鳴・・・!! もっともっと泣き喚いてよ!」
男は笑いながら刺した刃先をグリグリと回し、彼女に更なる痛みを与えた。
「いたい・・・! いだい・・・!! やめてぇ・・・!」
「フフフ・・・。馬鹿だねぇ・・・! やめるわけないじゃない、こんな楽しいこと!!」
さらに血が吹き出て、アイちゃんの悲鳴も弱まる。
「いたい・・・いたい・・・、い・・・た・・・い・・・・」
そして、最後の声をあげ、アイちゃんは絶望に包まれて死んだ。
「不フフフ・・・・、ハハハハハハ!!!」
男は楽しそうに血まみれの赤子の死体を眺めた。
そして、笑い声をあげながら、動かなくなった死体を何度も何度もハサミで突き刺した。
子供が発泡スチロールで穴を空けるかのように、次々と彼女の身体に穴ができていった。
そこには、ドス黒い血溜まりの池が作られていった。
一通り身体を突き刺し終えると、男は一息ついて腰を下ろす。
「フフフ・・・」
男は満足そうにアイちゃんの血が付いたハサミを舐める。人間ならば、鉄のような血の味を感じることができるだろうが、ファントムと化した彼には何も感じられなかった。
男は、人ならざる体になった運命を恨み、舌打ちをした。



ふと、男はどこからか響いた竜の鳴き声を耳にした。
突然どこからか、四匹の翼を持ったドラゴンが現れた。

赤い竜は業火を吐いて男を焼き尽くした。

緑色の竜は烈風を巻き起こし男を切り刻んだ。

黄色の竜はその剛爪で男を貫いた。

青色の竜は氷の尾を振り下ろし男を叩きつけた。

四匹の竜たちの猛攻を受け、彼は悲鳴を上げて灰と化したのだった。


その後、アイちゃんは再び目覚めた。
「きゅ、きゅぴぃ・・・?」
ここはどこだろう。そう思って辺りを見回す。
そこには、再びあのヤマアラシ怪人・ジャラジが立っていた。
ジャラジは醜い顔を歪め、笑った。
「いっ、いやぁぁぁぁぁぁっ!!」
「さぁ、ゲーム再開だ・・・!」
ジャラジはアイちゃんに無数の針を投げた。

その針は全て彼女の身体に突き刺さった。
「いやぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
針地獄に、再び憐れな赤子の声が鳴り響いた。


アイちゃんはボロボロだった。
誰かに残酷に殺されるたびに蘇り、また別の誰かに無残に殺されては蘇る。
それの繰り返しだ。
苦痛と恐怖。痛みと悲鳴。絶望と疲弊。
地獄に来てからそれしか経験していない。
そこには愛も慈悲も喜びも楽しみも、彼女が生前何不自由なく手に入れていたものは一つもなかった。

「たしゅけて・・・。だれか、たしゅけて・・・。まにゃ・・・!」
そう呼ぶ声に、誰かが答えた。


『アイちゃん・・・、アイちゃん・・・!』
「きゅぴ?」
アイちゃんは懐かしい声に反応する。
それは、アン王女の声だった。
『アイちゃん・・・、あなたは十分地獄で償いを果たしました。
あの光に向かって勧めば、あなたは生き返ることができます・・・。
天国にいる私から、あなたへの贈り物です・・・! さぁ・・・、早くこちらへ・・・!』
アン王女は、地獄に僅かに差し込む光を示した。
「きゅぴぃ・・・。アイちゃんうれしい・・・。まにゃ・・・」
愛した人にようやく会える。
その喜びで彼女は笑顔になり、嬉しそうに光へ向かって飛んでいった。
やがて、明るい光が彼女を迎える。
生の輝きに満ちた、光の世界だった。
「きゅぴらっぱー!!」
生き返った喜びに、生を取り戻した嬉しさに、アイちゃんの心は希望に満ちていた。






だが、その喜びは長くは続かなかった。


「ふふ・・・。計画どおりだね・・・!」
「きゅぴぃっ!?」
赤子は胸に異物感を感じる。
この世に蘇ったその瞬間、アイちゃんは王女の槍・ミラクルドラゴングレイブによって貫かれていた。
槍の刃先が動き、彼女の胸を抉り穴を穿つ。その刃先が彼女の前掛けを切り落とした。
同時に、彼女の心臓から血が零れ落ちる。
「ぎゅ、ぎゅぴぃ・・・?」
「ふふ・・・。貴方の御蔭で私は生き返ることができます。ありがとう、アイちゃん・・・」
動揺するアイちゃんに向けて、どこからか声が聞こえた。
確かにそれは、マリー・アンジュ王女の声だった。
ただし、その声は先程とは異なり、異様な冷たさを持っていた。
「王女の肉体の片割れである君が生き返るその瞬間、冥界の扉は開かれる。
その時、ミラクルドラゴングレイヴで君のプシュケーを貫き、生贄として捧げればいい。
そうすることで、愛しいアンの魂は冥界から現世へ戻ることができ、同時に君のプシュケーを消すことで肉体を取り戻し、生き返ることができるんだ・・・! 
もともとキミは、アンからプシュケーが抜けた身体の残り滓に過ぎなかったんだからね」
冷たい目で岡田が笑う。
なんで・・・!? とでも言いたげに、アイちゃんは岡田を見つめる。
自分を育て、愛してくれたはずの岡田が、今はゴミを見るように彼女を見ていた。

「もともとキミは、アンを取り戻すためのエサに過ぎなかったんだ・・・! 
大変だったよ、こんなキモい赤子を、愛情を持って育てるふりをするのは・・・! まぁ、その残り滓のおかげで、アンを生き返らせられるんだから、安いものさ。フフフ・・・・」
「い、いやぁぁ・・・!」
「さぁ、君の役目は終わった・・・。消えてしまえ、紛いもの・・・!」



「いやぁぁぁぁ!! いやぁぁぁぁ!! まにゃあぁぁぁぁぁ!! たしゅけてぇぇぇぇぇ!!!」
そこに、マナと六花、ありす、真琴、亜久里達の五人が駆けつけてきた。シャルル、ラケル、ランス、ダビィの妖精たちも一緒にいた。
アイちゃんには彼女らしか頼る者がいなかった。
その姿を目にすると、助けを求めて泣き叫ぶ。
「ぎゅぴぃぃぃ!! ぎゅぴぃぃぃ!! マナァァァっ! りっかぁぁっ!! ありすぅぅ!! あぐりぃぃぃっ!! たしゅけてぇぇぇぇっ!!」
今までアイちゃんを慈しみ、愛してきてくれたマナなら、我が身を顧みず自分を助けてくれるだろう。彼女はそう信じていた。
少女たちは、しばらく槍に突き刺されたアイちゃんをじっと見つめた。
そして、最初にマナが声を上げた。
「・・・おにいさん、このキモい赤んぼうってジコチューなの?」とマナ。
「そうだよ。幸い、今浄化したところさ」と岡田が答える。
「へぇっっ!?」アイちゃんは耳を疑った。
目の前にいるマナ達は、確かにマナ達だった。だが、彼女たちはとても冷たい視線でアイちゃんを見つめていた。
「なにこのキモ赤子ジコチュー? 存在自体ありえないんですけどぉ?」
六花が蔑むような口調で言う。
「六花ちゃん、もう大丈夫ですわ。このバケモノも、ジョーさんが無事倒してくれましたもの」
ありすが穏やかに、しかし冷酷な言葉を投げかける。
「この王女様の紛い物! さっさと消えてよ!」
真琴がゴミを払うかのように言い放つ。
「いやぁぁぁっ!! たしゅけて! たしゅけて、あぐりぃぃぃっ!」
「この期に及んで、命乞いなど見苦しいですわ! ジコチューのくせに!」
アイちゃんのパートナーだったはずの少女は、そのパートナーを完全に忘れてしまっていた。
持ち前の強い正義感から出る言葉も、今はアイちゃんを傷つけるだけに過ぎなかった。


「こんなキモいのが、あたし達を洗脳してお世話させてたってこと? サイアーク!」と、マナ。
「いやぁぁぁっ!! アイちゃんみんなといっしょきゅぴ!! きゅぴぃぃ!!! たしゅけてぇぇぇ! たしゅけてぇぇぇっ!!」
アイちゃんは必死で思い出してもらおうと泣き叫ぶ。だが、誰ひとりとして救いの手を差し伸べる者はいない。
「六花、このキモ赤子、アタシたちに命ごいしてくるよ。ジコチューのくせに・・・。うっざいよねぇ・・・!」
「いややぁぁぁぁっ!!! いやぁぁぁぁぁぁぁ!! ぎゅぴぃぃぃっ!! ぎゅぴぃぃぃぃっ!!」
それどころか、彼女を罵倒し、さらに彼女の心を傷つけた。
「お黙りなさい、このキモ赤子! さっさと天におかえり遊ばせなさいな!」と、ありす。
「そうですわ! さっさとあの世に帰り、生まれ変わりなさい!」と、亜久里。
「いやぁぁ・・・! シャリュリュウゥ・・・、たしゅけてぇぇぇ!!!」
赤子はワラをつかむ思いで小さな妖精たちに懇願した。
だが、
「さっさと消えるシャル!」
「泣き顔もキモいケル!」
「王女様のために生贄になるのダビィ!」
「ボクのみみをいままでかんでくれたばちがあたったでらんす! ざまあみろでらんす~!」
かつてオモチャにされながらもアイちゃんの面倒を見続けた四匹の妖精たちまでもが、口々に心無い罵倒の言葉を発した。
もう、かつて彼女たちが愛した赤子の悲鳴は、誰の耳にも届いてはいないのだ。
「いやぁぁぁ!! いやぁぁぁぁ!!! たしゅけてぇぇ!! たしゅけてぇぇぇぇ!!!」
「どんなに泣いたってムダさ。エターナルゴールデンクラウンの力を使って、みんなの記憶を操作したんだ。
キミが人々を虐殺し、世界を闇に染めようとした最悪な怪物だってね・・・!」
ジョーが冷徹な言葉を投げかけた。
彼は、嘗て赤子が行なったことと同じ行為に、洗脳に、手を染めていたのだ。
「ん? おにいさん何か言った?」
「いや、なんでもないよ。でもこのジコチューが消滅すれば、アン王女は蘇るんだ。素晴らしいだろ・・・?」
「やったぁぁっっ!!」
真琴を始め、プリキュアたちが手を取りあって大喜びした。守るべきアイちゃんの涙など意にも介さずに。


「いやぁぁぁ・・・、いやぁぁ・・・!!」
かつてアイちゃんを愛し育ててくれた少女たちの中から、既にその記憶は存在していなかった。
(みんな、アイちゃんきらい・・・。いやぁ・・・!)
絶望がアイちゃんを襲う。
同時に、彼女は肉体が、魂そのものが消滅する感覚と恐怖を感じた。脚に目を向けると、既に黒くなり、消えかけていた。
「いやぁぁっ!! いやぁぁぁぁっ!! きえるいやぁぁぁっっ! たしゅけてぇぇぇっ!!!」
彼女の身体がひび割れてゆく。視界がどんどん暗くなる。耳が遠くなり、すべてがぼやけてゆく。
マナ達との楽しかった思い出が消える。
愛も、優しさも、勇気も、知性も、記憶も、ジコチューな心さえも、本能も、何もかもが消えてゆく。
彼女の肉体が、魂が、ひび割れて消えてゆく。

死ではなく消滅。
彼女の存在や因果そのものが否定される現象だった。
「まにゃぁぁぁっ!! まにゃぁぁっ!! まなぁ・・・! ま・・・N・・・A・・・」
その声はゆっくりと萎びてゆき、やがて声ですらない鈍い音に変わっていった。
そして、完全に黒くなったアイちゃんの身体は泣き顔のまま石のようになった。
そしてどんどんとひび割れてゆき、灰となって地面に崩れ落ちた。
魂を形成していたプシュケー以外が粉々に砕け散ってしまったのだ。


その後、アイちゃんだったもののプシュケーが突き刺さったままの槍を、ジョナサンは冥府の扉へと伸ばした。
その槍先を女性の手が掴む。
その手はゆっくりとプシュケーへと入り込んだ。
瞬間、古く黒ずんだ古いプシュケーは粉々に砕け散り、代わりに新たなプシュケーが艶やかな桃色の輝きを放って生まれた。
さらに砕けた体の残骸は、なんと眩しい輝きに包まれた。
その直後、残骸に生命が蘇り、ぐにょぐにょと不気味な音を立ててプシュケー目指し集まってゆく。
それは、少しずつ、少しずつ、若い女性の身体を形成していった。
最後に、桃色の光に包まれて、まるでボッティチェルリのヴィーナスが誕生するかのごとく、アン王女が蘇った。
「アン・・・、会いたかったよ・・・!」
「私もよ、ジョナサン・・・!」
「王女様ぁ!!」
二人は再会を喜び、抱き合う。静かに真琴も涙を流して、愛する女性を抱きしめた。
彼女は裸身だったが、誰ひとりとして気にするものはいなかった。もっとも、岡田は龍騎していたが。
「これでようやく蘇ることができました・・・。これから私達の素敵な未来が待ってるのですね・・・!」
二人の男女と少女達は、笑い声をあげ、手をつないでスキップしながら歩いて行った。


岡田たちは楽しそうに道を歩いてゆく。
その途中には、破れたアイちゃんの前掛けがあった。
マナ達はそれをなんとも思わない。
マナはなんの躊躇いもなくそれを踏みつけ、枯葉のように宙へ蹴飛ばした。
蹴り飛ばされた前掛けは、風に乗って何処かへと運ばれる。
だが、それを振り返る者は誰もいない。
やがて、前掛けは黒く変色し始め、灰となって風の中に消えた。



その後、岡田とアン王女はアンアン言いながら愛し合い、いつまでもいつまでも幸せに暮らしたそうな。
めでたし、めでたし。

なお、子供もたくさん生まれましたが、ひとりとして「アイ」の名がつく子はいませんでしたとさ。



おしまいでランス~♪


大道克己だ。
この「アイちゃん虐待シリーズ」は今回でおしまいだそうだ。
今まで、楽しんで貰えたかな?

ところで作者からお願いがあるそうだ。
これまで書いてきた「アイちゃん虐待シリーズ」の作品に対して、村上とかいうスマートブレインの社長風に、感想を貰いたいそうだ。
もちろん、この作品でも構わないし、過去の作品に対する感想でも構わない。
あるいは、作者に対して質問でもくれてやれ。


NEVER同志諸君よ、気が向いたら協力してやれ・・・。


じゃあな。
またいつか会おう、みんな・・・。







それから、日曜朝のドライブも宜しく頼む。

おつ

平成屈指の死者数を誇る鎧武地獄を出し損ねたのは大きなミスです。中の下。詰めが甘い。
シリーズ完結を撤回し、直ちに失点を取り戻して下さい。キモい赤子は何度命を奪っても構いません。

>>44
ありがとうございます。だいぶ疲れましたよ・・・


>>45
厳しいご意見ありがとうございます。
鎧武編に関しては、過去に既に投稿済みですので宜しければそちらをご覧下さい。

デェムシュ「きゅぴらっぱ~♪」 (グロ注意&キャラ崩壊注意) - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1407059724/)


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