SS初投稿です。
一人称はアニメ準拠、時系列は2期7話のあと(秋)くらいです。
すでに書ききってるのでボチボチ投下していきます。
ということで、よろしくお願いします。
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1415272979
凛「おじゃましまーす!」
穂乃果ママ「あら、凛ちゃんいらっしゃい」
凛「おお! 穂乃果ちゃんのお母さんに名前覚えてもらえてたにゃー!」バンザーイ
穂乃果ママ「そりゃわかるわよ。凛ちゃん、穂乃果の大事なお友達だもの。 いつもμ'sの話は聞いてるし母親としてそこはしっかりしないとね」
穂乃果ママ「あと、おばさんでいいわよ? 『穂乃果ちゃんのお母さん』なんて長くて呼びづらいでしょ?」
凛「えぇ、でも穂乃果ちゃんのお母さん若くておばさんなんて呼びづらいにゃ……」
穂乃果ママ「ふふ、別に気にしないわよ。あと嬉しいこと言ってくれたから帰りにほむまん持たせてあげるわね」
凛「いいの!? やったにゃー!」バンザーイ
穂乃果ママ「ふふ、凛ちゃんはちょっとウチの穂乃果に似てる気がするわ」
穂乃果ママ「おっと、ちょっと待っててね。今、穂乃果呼んでくるわ」
穂乃果「凛ちゃんいらっしゃーい」
凛「穂乃果ちゃん、おじゃましまーす!」
凛「穂乃果ちゃん! 凛ね、穂乃果ちゃんのお母さんに名前覚えてもらえたにゃ!」
穂乃果「ウチのお母さん、人の顔と名前覚えるの得意なんだ~。いわゆる職業病だね!」ドヤッ
穂乃果ママ「あんたがいっつもμ'sの話ばっかりするからでしょ? それにだーれが職業病よっ」
穂乃果「あと、ウチのお母さんのことは、おばちゃんでも何でも呼びやすいように呼んでいいからね?」
穂乃果ママ「おばちゃんだとニュアンス変わるじゃないの。凛ちゃん、穂乃果のことは年上だからって遠慮しないでバカでも何でも呼びやすいように呼んでいいからね?」
凛(どっちも大人げないにゃ)
穂乃果ママ「穂乃果。まだ朝の早い時間とはいえお店もあるから、ちょっと部屋で遊んでなさい。凛ちゃん、遠慮しないでゆっくりしていっていいからね?」
穂乃果「はーい! 行こっ、凛ちゃん」
凛「はーい! ありがとうございますにゃ!」ペコリ
凛「穂乃果ちゃんのお母さん、良い人だよね」
穂乃果「人前だからだよ。家ではいーっつもガミガミガミガミ海未ちゃんみたいなんだよ?」
穂乃果ママ「聞こえてるわよー! ていうか、あんた海未ちゃんにどんだけ迷惑かけてんの!」
穂乃果「うぉわ、聞こえてたぁ! ね? 地獄耳だし怒ると超音波出すんだよ」
穂乃果ママ「誰がデビルマンよ! あとあんまり凛ちゃんに変なこと言ってたら毎日売れ残りのほむまん全部食べさせるわよ!」
穂乃果「それだけは嫌だっ! あはは、お母さんごめんねー!」タター
凛「なんだかんだ仲良し親子……なのかにゃ?」
穂乃果「さて、今日はお昼頃にどっか行こうって話だったよね。どこ行こっか?」
凛「んー……? 穂乃果ちゃん、行きたいとこある?」
穂乃果「私もまだ考えてなかった、へへ」
穂乃果「あ、映画とかは?」
凛「えー? 凛たちきっと寝ちゃうよ?」
穂乃果「それもそうだねぇ、うーん……凛ちゃんは? 行きたいところない?」
凛「よくぞ聞いてくれましたにゃ! じゃーん!」バッ
穂乃果「おお! 『デザートパラダイスオープン記念 色んなスイーツ食べ放題!』」
凛「ラーメンと迷ったけど、穂乃果ちゃんとだし甘いものもいいなー、って」
穂乃果「いいねぇ、凛ちゃん! とりあえずこれ行こっか!」
凛「決まりだね! そして海未ちゃんに後でこってり絞られるとこまでがプランだよ!」
穂乃果「あはは、それじゃ楽しみづらいよー」
凛「でも、海未ちゃんってどうして穂乃果ちゃんにあんなに厳しいの? 昔から?」
穂乃果「うーん。海未ちゃん昔は今よりも恥ずかしがり屋さんですぐに涙目になっちゃうような子だったんだよ?」
凛「へー。ちょっと気弱な海未ちゃんってあまり想像できないにゃあ」
穂乃果「かもね~。私とことりちゃんも幼馴染じゃなかったらそう思ってるかも」
穂乃果「あ、でね? 海未ちゃんお家が道場でしょ。それでお父さんと剣道やったり、お母さんから日舞のお稽古付けて貰ったりしてるうちに自信がついてきた、ってずっと前に言ってた」
凛「じゃあ、今の海未ちゃんみたいにキリッとしたのって……」
穂乃果「小学校高学年くらいからかな~? はっきりとは覚えてないや」
凛「へー! なんだか友達の昔話って面白いにゃ!」
穂乃果「へへー、海未ちゃんとことりちゃんの話ならいくらでもできるよ!」
凛「もっと聞きたいにゃー!」
ワイワイヤイノヤイノ
凛「で、結局海未ちゃんが穂乃果ちゃんに厳しいのはなんで?」
穂乃果「ごめん忘れてた」
穂乃果「海未ちゃんの厳しさってね、お母さんみたいなんだよ」
凛「うん、お母さんのお小言みたいだにゃ!」
穂乃果「あはは、海未ちゃんの前で言っちゃダメだよ?」
穂乃果「でも、それって私の為に言ってくれてるんだよ。お母さんも、海未ちゃんも」
穂乃果「私のことを大切に思って心配してくれてるから、ちゃんとして欲しいと思ってつい言っちゃうんじゃないかな? なーんて、ちょっとかっこつけ過ぎかな?」
凛「ほ、穂乃果ちゃんが年上っぽいこと言ってるにゃ……」
穂乃果「年上だよ」
穂乃果「でも、そういうお小言ってわかってはいても、言われるとついムッとしちゃうんだよねぇ。それでケンカになったりとかさ」
凛「わかるにゃ~。部屋が散らかってるのわかってても、わざわざ『片付けなさい』とか言われるとちょっと面白くないよね」
穂乃果「あるあるだねぇ。あと『宿題やったの』とか!」
凛「わかるにゃ! 凛も今年真姫ちゃんに言われ始めたにゃ!」
穂乃果「『夜ふかししちゃダメ』とか!」
凛「わかるにゃ!」
穂乃果「『同じものばかり食べてちゃダメですよ』とか!」
凛「すっごいわかるにゃ!」
穂乃果「『太りますよ』とか!」
凛「あ、凛食べても運動してるから太らないにゃ」
穂乃果「ぐぬぬぅ~……!」
凛「ていうか、途中から完全に海未ちゃんに言われたことだよね?」
穂乃果「そういえばさ」
凛「うん?」
穂乃果「今はこうしてμ'sがあるから共通の話題もたくさんあるけど」
凛「うん」
穂乃果「μ'sができる前って、花陽ちゃんといっつもどんな話してたの?」
凛「ええ~? 改めて聞かれると思いだせないにゃ~……」
穂乃果「普段の会話って意外と思いだせないよねぇ。聞いといてあれだけど私も自信ないや」
凛「でも、かよちんならだいたいどんな話してもちゃんと聞いてくれるし返してくれるよ?」
穂乃果「うん、海未ちゃんとことりちゃんもそうだな~」
凛「あはは。凛たち、なんか色々似てるよね」
穂乃果「ね。今年会ったばかりって感じしないよね」
凛「せっかく似てるんだし、穂乃果ちゃんのことは『お姉ちゃん』って呼んじゃおうかにゃー?」
穂乃果「お、いいね! 妹凛ちゃん!」
凛「お姉ちゃーん!」
穂乃果「凛ちゃーーん!」
凛「おねええちゃああーーん!!」
穂乃果「イエローダヨオオオオオ!!」
雪穂「……何してるの?」
穂乃果「おおう!?」
雪穂「お母さんに言われてお菓子と飲み物持ってきたよ……」
穂乃果「おお! ありがとう雪穂!」
雪穂「別にいいよ」
穂乃果「ところで雪穂」
雪穂「んー?」
穂乃果「心なしか、視線が冷たいのと距離が遠い気がするんだけど」
雪穂「気のせいじゃない?」
穂乃果「――でね、凛ちゃんと私ってなんとなく似てるよねー、って話で」
雪穂「そういうことかぁ」
雪穂「びっくりしたよ。お姉ちゃんが凛さん相手に錯乱したのかと思っちゃった」
穂乃果「あはは、冗談きついよヤンガーシスター」
雪穂「はは、何その呼び方」
ヤイノヤイノ
凛「…………」
凛「雪穂ちゃん! 穂乃果お姉ちゃんは凛のだから!」クワッ
雪穂「へあ!?」
凛「あはは、冗談だにゃ」ケラケラ
雪穂「そっちから飛んでくるって全く想定してなかったんでびっくりしましたよ……」
穂乃果「凛ちゃん、やりますなぁ」
凛「褒めても何もでないよー」
穂乃果「次はどんな手でいこうか……!」ヒソヒソ
凛「凛は流石にあまりムチャクチャできないから穂乃果ちゃんがやってよー」ヒソヒソ
雪穂(まずい。これは非常にまずい……)
雪穂(確かに凛さん、ちょっとお姉ちゃんに似てる……)
雪穂(このままだと……)
雪穂(私の疲れが2倍になるっ)
凛「ごめんね、雪穂ちゃん。ちょっと調子に乗っちゃったにゃ」
雪穂「いえ、慣れてるので」
凛「あと、お菓子とかありがとにゃ!」
雪穂「あ、気にしないでください!」
凛「…………」ウーン
雪穂「?」
凛「雪穂ちゃん、凛にはタメ口でいいよ!」
雪穂「え?」
凛「穂乃果ちゃんと雪穂ちゃん、穂乃果ちゃんと凛はタメ口だけど、雪穂ちゃんと凛が敬語だと話しづらいなー、って」
雪穂「え……でも、いいんですか?」
凛「もう知らないもの同士じゃないんだし、凛はそうしてほしいよ? それに、普段は凛が穂乃果ちゃんたちにタメ口だしさ! ね?」
雪穂「それじゃあ……り、凛ちゃん、よろしく」
凛「! よ、よろしく雪穂ちゃん!」
凛「ど、どうしよう穂乃果ちゃん。なんだかすごく嬉しい」
穂乃果「ふふ、良かったね。凛ちゃん」
凛「実は前に穂乃果ちゃん家に来たときからずっと雪穂ちゃんとお話したかったんだよねー」
凛「凛、おウチでは末っ子だったから妹がいるのに憧れてたんだにゃ」
雪穂「へー、凛さ……凛、ちゃんって末っ子、なの?」
穂乃果「あはは、まだたどたどしいね。最初の私たちみたい」
凛「うん。お姉ちゃんが二人いて、今はもう一人暮らしで家を出てるの」
雪穂「さみしくない?」
凛「うん。たまに家に帰ってきたり、普段もメールくれたりするからへーきだよ?」
雪穂「そっかぁ」
凛「あと今は穂乃果ちゃんたちがお姉ちゃんみたいに思ったりもするから、なおさらさみしくないよ!」
凛「それに雪穂ちゃんとも仲良くできそうだしね!」
雪穂「凛ちゃん……お姉ちゃんともどもよろしくお願いします」ペコリ
凛「こちらこそよろしくにゃ!」ペコリ
穂乃果「そういえば、前に花陽ちゃんが、『凛ちゃんは意外と人見知り』って言ってたの聞いたことあるけど、雪穂は大丈夫だったの?」
凛「うん。凛、友達の家族とかだと意外とすぐ人見知りじゃなくなるみたい」
穂乃果「じゃあ、花陽ちゃんの家族とかも?」
凛「かよちんの両親とかお兄ちゃんとはほんとに小さい時から会ってるからそこはまた別かも」
穂乃果「え!? 花陽ちゃんってお兄ちゃんいたの?」
凛「うん。いくつか年上のお兄ちゃんがいるんだけど……」
穂乃果「だけど?」
凛「全く性格も見た目も思いだせないにゃ」
穂乃果「そういえばウチのお父さんも……」
雪穂「二人とも、それ以上はダメだよ」
凛「そういえば、今何時?」
穂乃果「えーとね……11時半だよ。そろそろ良い時間だね」
雪穂「二人ともどこか出かけるの?」
凛「うん! この前できたお店でスイーツを食べようと思って!」
雪穂「あのお店かぁ。私も亜里沙と行ってみたいね、ってこの前話してたんだよね」
凛「あ、雪穂ちゃんも一緒に行く?」
雪穂「うーん……どうしよう」
穂乃果「凛ちゃん、やっぱダメだよ」
凛「穂乃果ちゃん……? どうしてそんなこと言うの?」
穂乃果「いや、私いまちょっとお腹いっぱい」
凛「お菓子食べすぎなんだにゃ~……」
雪穂「あ、私がお菓子持ってきちゃったから……」
凛「ゆ、雪穂ちゃんのせいじゃないにゃ! ていうか、穂乃果ちゃんほんとに食べすぎだよ!」
穂乃果「そうだよー。私たちがお母さんに出かけること言ってなかったのが悪いんだし気にすることないよ」
穂乃果「ごめん、凛ちゃん。もう少し行くの遅くてもいい?」
凛「いいよー。凛も少しお菓子貰ったからもう少しお腹すかせたいにゃ」
穂乃果「雪穂はどうする? 凛ちゃんも誘ってくれてるし一緒に行かない?」
雪穂「んー……私だけ先に言っちゃって亜里沙怒らないかなぁ」
穂乃果「亜里沙ちゃんと行くために事前リサーチしてきたって言ったら?」
雪穂「はは、物は言いようだね」
雪穂「じゃあ、私も一緒に行ってもいいかな?」
凛「いいともー!」
穂乃果「決まりだね。じゃあ、あと1時間くらいしたら行こっか」
雪穂「うん」
凛「わかったにゃ!」
雪穂「いやぁ、昨日学力テストだったから今日くらいは、と思ってたし、今日はいい気分転換になりそうだなぁ」
穂乃果「…………」
凛「…………」
雪穂「なんで目逸らしたの?」
雪穂「はぁ……どうせもうすぐ定期テストなんでしょ?」
穂乃果「はい……」
凛「そうです……」
雪穂「で、勉強は」
穂乃果「してません……」
凛「してません……」
雪穂「何も二人ともそんなところまで似なくても……」
穂乃果「でもでも! 来週から海未ちゃんとことりちゃんに教えて貰うからへーきだもん!」
凛「凛も、真姫ちゃんとかよちんに教えて貰うからなんとかなるにゃ!」
雪穂(関係各位。心中お察しします)
穂乃果「でも勉強してないのなんて私たちだけじゃないもんねー?」
凛「そうだにゃ!」
雪穂「え? まだいるの?」ヒクッ
穂乃果「にこちゃんだよっ」
凛「にこちゃんだって、どうせ絵里ちゃんと希ちゃんに教えてもらうことになるから同じ穴のムジナだにゃ」
雪穂(そんな勝ち誇って言われても……)
雪穂「夏の時は赤点取ったら大会に出るなって言われたんでしょ? 今回もそう言われたりしてないの?」
穂乃果「そういえば今回は言われなかったなぁ」
凛「言われてないからへーき……じゃ、流石にないよねぇ」
雪穂「なんかあったら困るし、ちゃんと勉強しなきゃ」
穂乃果「ぶー。雪穂、海未ちゃんみたい」
凛「雪穂ちゃん海未ちゃんみたいだにゃ~……」
雪穂(海未さん、日頃ご迷惑かけてすいません……)
凛「あ、穂乃果ちゃん。時間まで漫画読ませてもらっていい?」
穂乃果「いいよー。どうせ散らかってるし適当にしといて」
雪穂「お姉ちゃん、散らかってるってわかってるならちゃんと直そうよ」
穂乃果「いやー、物の置き場所なんかもそうだけど、自分でわかってればいいかなぁ、ってつい」
雪穂「たまーに私が漫画借りるついでに直してあげてもすぐに戻っちゃうし」
穂乃果「え!? あれ雪穂がやってくれてたの!?」
雪穂「他に誰だと思ってたのさ」
穂乃果「凛ちゃん、この前来た時から『STAR ROAD』読んでたね」
凛「うん。これすっごい面白いにゃ」
穂乃果「そっか、よかったぁ。凛ちゃんって普段他にどんな漫画読むの?」
凛「うーん。少女漫画も読むし、少年漫画も読んだりするし、結構なんでも読むかなー?」
凛「穂乃果ちゃんの本棚は少女漫画ばっかりだね」
穂乃果「そういえばそうだね~」
凛「穂乃果ちゃんも愛とか恋とか意外と乙女さんなのかにゃ~?」ニヤニヤ
穂乃果「いやいや、実は一番乙女さんな凛ちゃんには負けるよ~」ニヤニヤ
凛「あはは、何このアオリ合い」キャッキャ
穂乃果「ふふ、言われっぱなしじゃないんだよー」ウフフ
雪穂(仲良いなぁ)
穂乃果「そろそろ時間だけどどうする?」
凛「あ、ちょっと待って。もうすぐ読み終わるから!」
穂乃果「わかったよー。雪穂、今のうちに準備しておいで」
雪穂「うん。わかった」タター
凛「そういえば皆で練習終りにお出かけは何回かしてるけど、休みの日にってのはあんまりしてなかったよね」
穂乃果「だねぇ。練習があるからしょっちゅうは無理でもまたこうして出かけたいね」
凛「凛、今度海未ちゃんとも遊んでみたいにゃ」
穂乃果「ふふ。海未ちゃん聞いたらきっと喜ぶよ」
穂乃果「でも、凛ちゃんが海未ちゃんと遊びたいってちょっと意外だなぁ」
凛「え、そう?」
穂乃果「だって凛ちゃんさっきまで海未ちゃんのことあまりよく言ってなかったから、実はちょっと怖がってるのかな~、とかって」
凛「海未ちゃんはちょっと厳しいだけで怖いと思ってないよ? 穂乃果ちゃんとは違った意味でお姉ちゃんみたいだにゃ」
穂乃果「そうだね。それに海未ちゃん、悪いことしなければ普段は優しいもんね」
凛「うん! あとあと! 照れ屋さんなところは可愛いし、キリっとしてるときはかっこいいにゃ!」
穂乃果「そっかぁ。うんうん、凛ちゃんも海未ちゃんのことが好きでよかったよ」
凛「凛、μ'sで嫌いなメンバーなんていないよ? だからね?」
穂乃果「ん?」
凛「海未ちゃんは一緒に山登りに行かない限り怖くないにゃ!」
穂乃果「あはは、合宿の時は気合入りまくってたらしいねぇ」
雪穂「準備できたよー」
凛「あ、凛もちょうど今読み終わったにゃ」
穂乃果「準備オッケーだね。それじゃあ行こうか!」
凛「あ、ちょっと待って」
穂乃果「ん?」
凛「凛はカバンに必要なもの入ってるからいいけど、穂乃果ちゃん、今の時間に準備してたっけ?」
穂乃果「…………ごめん、ちょっと待ってて」
雪穂「何してんのさ、もう」
穂乃果「雪穂もごめんねー……って、あれ?」
雪穂「今度はなに?」
穂乃果「私、サイフってどこに置いてたっけ?」
雪穂「置き場所わかってないじゃん」
―――
穂乃果「いやー、楽しかったねぇ!」
凛「時間が吹き飛んだ気がするのは気のせいかにゃ?」
雪穂「楽しい時間が経つのは早いよね」
凛「そういう意味じゃなくて……うまく説明できないからいいにゃ」
雪穂「?」
穂乃果「そうだよ! 決して上手く描写できないからすっ飛ばしたわけじゃないんだよ!」
雪穂「急に何言ってんの?」
穂乃果「あーあー、雪穂はいいよねぇ」
雪穂「? なんで?」
穂乃果「だって、私これで体重増えてたりなんかしたら海未ちゃんにしごかれるんだよ? 雪穂はそういうの気にしないでいいから羨ましいなー、って」
雪穂「私は自己管理してるから、それはそれで大変なんだよ? 増えてても自分相手だと隠すこともできないしね」
穂乃果「とは言ってもねぇ……」
凛「それじゃあ、凛と一緒に走るかにゃ?」
穂乃果「それ、しごかれる相手が変わっただけだよぅ……」
穂乃果「今4時過ぎだけど、この後どうする? 他にも色々見て回る?」
凛「んー。お菓子食べたり買い物したりで結構満足しちゃったかなぁ」
凛「穂乃果ちゃんたちさえよかったら、もうちょっとの間、穂乃果ちゃんの家でまたお喋りしたいにゃ」
穂乃果「うん、いいよ。外も寒くなってきたしそうしよっか。雪穂は?」
雪穂「うん。私もそうしたいな」
穂乃果「じゃあ決まりだね。とりあえず帰ろっか」
凛「今頃みんなは何してるんだろうねぇ」
穂乃果「海未ちゃんはお稽古と勉強するー、とかって昨日言ってたなぁ。こうやって遊び歩いてるの私たちだけかもよ?」
凛「いいんじゃない? 凛たちは凛たちで」
穂乃果「あはは、そうだね。あ、もしかして、今日遊びたいって言ったのって、私が勉強を理由に断らないと思ったからとか?」
凛「え? 凛が穂乃果ちゃんと遊びたかったからだけど」キョトン
穂乃果「……ちょ、直球でそういうこと言われるとなんか照れちゃうね」
凛「穂乃果ちゃん、自分の普段の言動を振り返ってみたら?」
穂乃果「たっだいまー!」
雪穂「ただいまー」
凛「またお邪魔しまーす!」
穂乃果ママ「あら、お帰り。凛ちゃんもお帰り」
凛「もう少しだけお邪魔します!」
穂乃果ママ「いいわよ。いくらでもゆっくりしていっていいからね?」
凛「ありがとうございますにゃ!」ペコリ
穂乃果ママ「雪穂も凛ちゃんと仲良くなったのね」
雪穂「うん。凛ちゃんが、ため口でいいよって。そんで今日もこうして誘ってくれたんだ」
穂乃果ママ「そう、良かったわね。でも『親しき仲にも礼儀あり』もともとは穂乃果のお友達で年上なんだから、あまり調子に乗らないようにね?」
雪穂「それくらいわかってるよー」
凛「雪穂ちゃん、凛は全く気にしないから、これからもさっきまで通りでね!」
雪穂「うん……ありがとう、凛ちゃん」
穂乃果「凛ちゃん、まじえんじぇーだねぇ」
穂乃果ママ「ほんとねぇ」
凛「?」
穂乃果「でもね、お母さん。凛ちゃんと私って結構似てるところ多いんだよ?」
穂乃果ママ「へぇ。例えばどんな?」
穂乃果「えーと、考えるより体が先に動くところとか、嫌いなことは後回しにするところとか、基本ポジティブなところとか……あとは」
凛「こうして聞くとやっぱり共通点多いにゃ!」
雪穂「はは、類は友を呼ぶってやつだね」
穂乃果ママ「ちょっと待って、もっとプラスな面で似てるところないの?」
穂乃果「プラスなところで似てるところって言ったら……ねぇ?」
凛「うん!」
穂乃果「友達に恵まれてるところ!」
凛「友達に恵まれてるところだにゃ!」
穂乃果ママ「そうね。傍目から見てもそう思うわ」
穂乃果ママ「凛ちゃん、折角だし今日ウチで晩御飯食べていかない?」
凛「え、いいの?」
穂乃果ママ「モチロン。あ、凛ちゃんの都合が良ければ、ね?」
凛「あ、じゃあ今お母さんに聞いてみるにゃ!」
―――
凛「お母さんがいいって! あと、皆によろしくって言ってたにゃ!」
穂乃果ママ「そっ。じゃあ決まりね。寒くなってきたしお鍋にしようと思ってたのよ。人数の融通も利くし、折角だから誘っちゃえってね」
凛「今日は何から何までありがとうございます!」ペコリ
穂乃果ママ「ええ、そうやってちゃんと素直にお礼を言ってくれる凛ちゃんだから、おばさんも色々してあげたくなっちゃうのかもね」
穂乃果「ふふ、お母さん、すっかり凛ちゃんのファンだねぇ~」ニヤニヤ
穂乃果ママ「ふふ、そうかも」
穂乃果「ちなみに凛ちゃんは、次期リーダー候補だからね!」
穂乃果ママ「あら、そうなの! 凛ちゃん、すごいじゃない!」
凛「そんな、成り行きだよぉ」
穂乃果「というわけだから、そのうち私が卒業したりしても応援よろしくね!」
穂乃果ママ「ふふ、その時は黄色のサイリウム持って応援に行くわ」
凛「あ……凛のイメージカラー知ってるの?」
穂乃果ママ「そりゃ、何回もμ'sのライブ見に行ってたら、ねぇ?」
穂乃果「おお……さすが、職業病」
穂乃果ママ「まだそれ引っ張ってたんかい」
凛(素直にうれしいにゃ)
穂乃果ママ「さて……それじゃあ晩御飯の準備しますか。雪穂、あんた悪いけどちょーっとだけ手伝ってくれない?」
雪穂「えー……もう仕方ないなぁ。じゃあ、お姉ちゃん、凛ちゃん。また後でね」
凛「あ、凛も手伝うよ!」
穂乃果ママ「凛ちゃんはお客さんなんだから気にしないの。穂乃果ー、凛ちゃん退屈させんじゃないわよー」
穂乃果「アイアイサー!」
凛「うーん。いいのかにゃあ……」
穂乃果「いいんだよ! さ、行こ?」
穂乃果「いやー、今日は楽しかったねぇ」
凛「うん! なんだかすっごく充実してたね!」
穂乃果「また行こうね!」
凛「うん! いつにしよっか?」
穂乃果「あはは、気が早いよー」
凛「……穂乃果ちゃんってさ」
穂乃果「んん?」
凛「お姉ちゃんなんだね」
穂乃果「あったり前じゃん。いきなりどうしたの?」
凛「いやぁ、いつもは雪穂ちゃんに『しっかりしてよ!』って言われたり、海未ちゃんとか真姫ちゃんなんかにも色々言われるでしょ?」
穂乃果「うん」
凛「でも今日一日遊んでたらさ。何かと凛と雪穂ちゃんに気遣ってくれてたし……やっぱりお姉ちゃんなんだなぁって」
穂乃果「あはは、やだなぁ。私はいつも通り、二人と遊んでただけだよ?」
凛「そんなことないよ。だって穂乃果ちゃん、雪穂ちゃんが寒そうにしてたときだって、凛が気付くよりも早くに場所変えよう、って言ったりしてたじゃん!」
穂乃果「あー、うん。まあね」
凛「ほらぁ!」
穂乃果「あれはたまたま目に入って、私もちょっと寒いと思ってたからそれで……」
凛「あと、凛がお手洗い行きたかったときも、何も言ってないのに行かなくて大丈夫?とかって聞いてくれたにゃ」
穂乃果「私もお手洗いに行きたかっただけで……」
凛「ウソ! あのとき穂乃果ちゃんお手洗いに行ってないにゃ!」
凛「あ、もしかして~……穂乃果ちゃん、凛に褒められて照れてる?」
穂乃果「」ギクッ
穂乃果「そ、そんなことないよ!? い、いやー、今日もパンがウマい!」
凛「あはは、真姫ちゃんよりもごまかすの下手だにゃ」
穂乃果「う~……だってぇ」
凛「穂乃果ちゃん、褒めたら素直に受け取ると思ってたよ」
穂乃果「そりゃあ、歌が上手とか、踊りがカッコイイとかって言われたら素直に嬉しいよ? だってスクールアイドルだもん」
凛「お姉ちゃんっぽいって褒められるのと違うの?」
穂乃果「うーん。そう言われると違いは無いんだけどさ。今まで雪穂の方がしっかりしてるー、とかお姉ちゃんらしくしなさいとかって言われることの方が多かったし、私自身も雪穂の方がしっかりしてると思ってたから……」
凛「あー、言われ慣れてないっていうか、自分で『ん?』って思っちゃうんだね」
穂乃果「そう、それだよ、それ」
凛「凛もわかるにゃ」
穂乃果「えー? 凛ちゃんこそ褒められたら素直に受け取ると思ってたよ」
凛「穂乃果ちゃんが知らなかっただけだよ。凛、今まで「可愛い」って言われることにすごい違和感あったんだから」
穂乃果「あ、花陽ちゃんからちょっとだけ聞いたことあるよ。詳しくは知らないんだけど、なんでそう言われると違和感あるの?」
凛「凛、小学校のときからスポーツとか外で遊ぶのが好きだったから、クラスの男の子によく『女の子っぽくない』とかって言われてて、それで……」
穂乃果「そういうことだったんだ……」
凛「うん。でも穂乃果ちゃんたちが修学旅行行ってる時のイベントで、かよちんたちが応援してくれて、お客さんにも可愛いって言ってもらえて……ようやく、『凛は女の子っぽくしてていいんだ』って思えるようになったよ」
穂乃果「そっか。良かったね、凛ちゃん」ナデナデ
凛「う~、くすぐったいけど気もちいいにゃ」ゴロゴロ
凛「凛のお姉ちゃんも、こうやって頭なでてくれたこと思いだすにゃ」
穂乃果「うん。私も、雪穂が小さい時にこうして頭なでてたなぁ、って思ってさ」
凛「ふふ、やっぱり、凛は穂乃果ちゃんってお姉ちゃんっぽいなって思うよ」
穂乃果「私も、凛ちゃん可愛いなって思うよ」
凛「……」
穂乃果「……」
穂乃果「ふふ、なんだか照れちゃうね」
凛「あはは、そうだね」
穂乃果「でも、あれ以来、凛ちゃん前よりも可愛くなったと思うよ」
凛「えへへ、そう?」
穂乃果「うん。今日の服装だってすっごい可愛いし」
凛「ほんと!? よかったにゃー、今まで買ってはタンスで眠ってた服がたくさんあるから色々試してる最中なんだよね~」
穂乃果「じゃあ、やっぱりまたお出かけの機会作らなきゃね!」
凛「うん!」
凛「でも、穂乃果ちゃんなんで今日に限ってこんなにお姉ちゃんらしかったの?」
穂乃果「うーん。なんでだろう? 普段は海未ちゃんたちがしっかりしてるから……かなぁ?」
凛「安心しちゃうんだね」
穂乃果「そうかも。調子に乗っちゃっても止めてくれるしね!」
凛「そっかぁ。穂乃果ちゃん、凛と一緒じゃ安心できないのかぁ」
穂乃果「もー! そんなこと言ってないじゃん!」
穂乃果「でも、そんなにお姉ちゃんらしかったかなぁ? ほとんど凛ちゃんと雪穂とはしゃいでただけだと思うんだけど……」
凛「凛は、穂乃果ちゃんのこと優しいお姉ちゃんだと思ったよ? さっき言ったこともそうだけど、たまーに雰囲気? がそんな感じだったにゃ」
穂乃果「うーん……もしかして、それってあれかなぁ?」
凛「?」
穂乃果「昔ね、小さい時に雪穂と出かけるときはよくお母さんに『雪穂をちゃんと見ててあげて』って言われたんだ」
穂乃果「もう今はお母さんも言わなくなったけど、私の中でそれが残ってたのかもね」
凛「それで雪穂ちゃんだけじゃなくて凛も気にしてくれたの?」
穂乃果「かもしれないね。本当に特にその辺意識してたわけじゃないからわかんないや、あはは」
凛「そっかぁ。穂乃果ちゃんは無意識に凛のことも妹だと思ってくれたってことでいいかにゃ?」
穂乃果「からかって言ってるならあれだけど……うん、それでいいよ?」
凛「お姉ちゃーん」
穂乃果「なぁに、凛ちゃん?」
凛「言ってみただけだにゃ」
穂乃果「あはは、何それ」
凛「穂乃果ちゃん」
穂乃果「んー?」
凛「いつか穂乃果ちゃんと凛でデュエットとかしたいね」
穂乃果「お、いいね~! どんな曲にしよっか」
凛「凛たちらしく元気な曲で、夏っぽい曲がいいにゃ!」
穂乃果「あはは、いいけどもう今じゃ季節外れだね」
凛「それでもいいにゃ。とにかく約束だからね!」
穂乃果「うん、約束だね」
凛「じゃあ指切りするにゃ!」
穂乃果「はい」サッ
凛「指切りげーんまーん♪」
凛「嘘付いたーら♪」
凛「えーと……どうしようかなー、ラーメン百杯くーわす♪ 指切った!」
穂乃果「約束守らせる気ある?」
穂乃果ママ「お、来たわね。凛ちゃんは穂乃果の隣でいいかしら?」
凛「あ、はい! うわぁ、すっごい美味しそう!」
穂乃果ママ「ふふん。寒い夜にはピッタリでしょ」
穂乃果「お母さーん」
穂乃果ママ「何? どうしたの?」
穂乃果「お鍋にチーズケーキとか入れてないよねー?」
穂乃果ママ「入れるわけないでしょ」
穂乃果「そっか、良かった……」
凛「良かったにゃ……」
穂乃果ママ「何があったのよ」
『いっただきまーす!』
穂乃果「あれ? お父さんは?」
雪穂「んー。呼んだんだけど、明日の仕込みがもう少しかかるってさ」
穂乃果ママ「あんまり遅くなるようだったらお父さんの分は少し避けといて後で温めようかしら……まあ、お父さんだけ仲間はずれも可哀想だし、のんびり食べましょ」
凛「…………」
穂乃果「凛ちゃん? どうかした? 食べないの?」
凛「いや、誰か先にお鍋つついてくれないと気分的に取りづらいにゃ……」
穂乃果「あはは、遠慮することないのに」
凛「お鍋なんて久しぶりだにゃ」ホクホク
穂乃果「だねぇ。この前のあれは鍋と呼べるものじゃなかったしね……」
雪穂「さっきから意味深な発言してるけど、何かあったの?」
凛「うん。この前、μ'sの皆でお鍋やったんだ!」
雪穂「おー。いいじゃん、仲間とお鍋なんて」
穂乃果「闇鍋でも?」
雪穂「……い、いいんじゃない?」
凛「目が泳いでるにゃー」
雪穂「でも闇鍋って言ったって、そんな漫画じゃないんだから……そんな酷いものにはならないでしょ」
凛「チーズケーキが入ってたよ?」
雪穂「」
穂乃果「その後、凛ちゃんの入れたインスタント麺が汁吸っちゃってトドメだったなぁ……」
凛「あの麺、トマトとチーズケーキの味がしてイマイチだったにゃ……」
雪穂(戦犯が多すぎる……)
雪穂「すごく話変わるんだけどさ」
穂乃果「うん?」
雪穂「μ'sって同学年同士以外だと誰と誰が特に仲良いとかあるの?」
凛「? みんな仲良しだよ?」
雪穂「うん、それはわかるんだけど、例えば今日の凛ちゃんとお姉ちゃんみたいに二人で遊んだりするくらい仲良い組み合わせとかあるのかなー、って」
凛「うーん。あ、真姫ちゃんとにこちゃんは仲良いよ?」
雪穂「へー、なんかちょっと意外かも」
穂乃果「あとは……」
穂乃果「…………」
雪穂「……?」
穂乃果「私たちは9人でμ'sだから」
雪穂「答えになってないよ」
雪穂「うん、でもμ'sはすごいね」
穂乃果「何が?」
雪穂「普通、グループってさ、友達グループでもそうだけど、普段皆で一緒にいても個別に組み合わせたら絶対に合う合わないとか、微妙に気まずくなるとかってあるじゃん」
雪穂「皆個性的で、皆違うのに、そういうことが無いってすごいよ」
穂乃果「へへ~それほどでも」
雪穂「お姉ちゃんだけ褒めてるわけじゃないからね」
穂乃果「わかってるって。でも、μ'sは皆違うからμ'sでいられるんだと思うな」
雪穂「どゆこと?」
穂乃果「それぞれの個性を、認めあって尊重できるから今の私たちでいられるんだよ、きっと。誰も口には出さないけどね」
穂乃果「私には衣装は作れないけど、ことりちゃんには作れる。ダンスは教えられないけど、絵里ちゃんにはできる。普段はおどけて親しみやすくても、にこちゃんなら決めるときに決めてくれる」
穂乃果「そういう『すごいな』とか『尊敬しちゃう』って気もちがあるから友達でいられるんだと思うな」
雪穂「…………」
穂乃果「どうしたの?」
雪穂「いやぁ、お姉ちゃんが年上に見えちゃって」
穂乃果「当たり前だけど年上だよ」
ほぉ
凛「穂乃果ちゃん普段はちゃらんぽらんなのに、今日はかっこいいにゃ!」
穂乃果「凛ちゃーん? その言葉そのまま返してあげようかー?」
凛「受け取り拒否するにゃん♪」
凛「でも本当に今日の穂乃果ちゃん、妙にかっこいいにゃ。すっごく先輩みたい」
穂乃果「それって普段自分の『友達観』みたいな語るような話しないからじゃない? たまたま今日それを語ってるだけでさ」
凛「でも、それって普段からそう思うから語れるんでしょー? やっぱりかっこいいにゃ!」
穂乃果「凛ちゃん、褒めても何も出ないんだよ?」ナデナデ
凛「にゃ~ん」ゴロゴロ
穂乃果ママ「あんたたち、食事中なの忘れてないわよね?」
雪穂「二人ともラブラブだねぇ」
穂乃果「だって今度デュエットする約束したもんねー?」
凛「ねー?」
雪穂「おお……いつの間に」
穂乃果ママ「へぇ、μ'sってそういうこともやってるの?」
穂乃果「ううん、まだやってないよ。でもせっかく9人もいるんだから、小さいグループをいくつか作るのも面白そうだよね!」
凛「そうにゃそうにゃ! 凛ももっとたくさん歌ったり踊ったりしたいにゃ!」
穂乃果「とりあえず、私たちでデュエットするとして、他は誰と誰が組むかな?」
凛「かよちんとことりちゃんが組んだらすっごく可愛くなりそうだよね!」
穂乃果「あ~、いいねぇそれ」
ワイワイ
雪穂(確かに面白そうだなぁ……そうなったらμ'sの曲もたくさん増えて亜里沙も喜びそう)
雪穂(待てよ……曲が増えるということは……)
雪穂(! 真姫さんと海未さんが死んじゃう!!)
『ごちそうさまー!』
凛「あー、美味しかったー!」
穂乃果「うん、すっごく美味しかったね!」
雪穂「やっぱみんなで食べると美味しいね」
穂乃果ママ「ふふ、やっぱ賑やかな食事は悪くないわね。ね、お父さん」
穂乃果パパ「……」コクリ
穂乃果(お父さん、いつの間に……)
―――
凛「えっ!? もうこんな時間なの? そろそろ帰らなきゃ……」
穂乃果「ありゃりゃ、いつの間にか遅くなってたんだねぇ」
凛「うん。ほんとにあっという間だったにゃー……」
穂乃果ママ「あら、凛ちゃん、別に泊っていってもいいのよー?」
凛「すっごく嬉しいけど、色々してもらって悪いし、今日は帰るにゃ……」
穂乃果ママ「そう? 別に気にしなくていいのに。まっ、また今度ウチでゆっくりしていってね」
凛「はい。ありがとうございますにゃ!」
凛「それじゃあ、長いことお邪魔しました!」ペコリ
穂乃果「ふふ、また一緒に遊ぼうね、凛ちゃん!」
凛「うん! 雪穂ちゃんもまたあそぼっ!」
雪穂「うん。今日は凛ちゃんのおかげですごく楽しかったよ。ありがとう」
凛「こちらこそ! 凛も友達と妹がいっぺんにできたみたいですごく楽しかったにゃ!」
穂乃果ママ「あら、それじゃあ雪穂も連れて帰る?」
雪穂「もー、おかーさーん!」
アハハ
穂乃果ママ「凛ちゃん、忘れ物はない?」
凛「はい! 今日はたくさんありがとうございました」ペコリ
凛「『おばさん』 今度は泊らせてもらってもいいですか?」
穂乃果ママ「ふふ。ええ、いつでも大歓迎よ」
―――
凛「あー、楽しかったなぁ……」テクテク
凛「結局、お父さんとお母さんに、ってこんなにほむまん持たせてくれたし……」
凛「穂乃果ちゃん一家みんな優しすぎだにゃ」
凛「そうだ! 穂乃果ちゃんにお礼のメール送っとこ!」
【To ほのかちゃん
今日は一日遊んでくれてすっごく楽しかったよ!
前からほのかちゃんは凛となんか似てて、お姉ちゃんみたいと思ってたけど
今日は本当にお姉ちゃんみたいに思ったよ
ほんとに今日はお世話になってばっかりだったから、次は凛のうちに来る?
とにかくまた遊ぼうね!
PS。おばさんとゆきほちゃんにも、もう一回ありがとうって言っておいてください!】
凛「そーしん!」ピッ
凛「…………」テクテク
凛「ふふっ」
凛「さて、歌うならどんな曲がいいかにゃー♪」
おしまい
書きたかったのは『友達の家っぽさ』と『ちょっとお姉ちゃんな穂乃果ちゃん』でした
レスにしてたった66ぽっちの話を書くだけで2か月くらいかかる遅筆っぷりで凛ちゃんの誕生日に大遅刻かましてますが
少しでも楽しんでいただけたなら幸いです
ほのりん、もっと増えていいのよ?(チラチラ
それでは、ありがとうございました
チラチラじゃねーッつーの
おつおつ!
ほのりんええなぁ
>>68
すいません
最後まで読んでくださってありがとうございます
>>69
最後まで読んでくださってありがとうございます
この二人は姉妹みたいでいいですね
乙!
3姉妹的なゆきほのりんが可愛すぎる
>>72
最後まで読んでくださってありがとうございます
何かと仲良くなれそうな可能性のある3人だと思います
うみりんだよなぁ?
全レスはしなくていいのよ
乙でした
おつ
このSSまとめへのコメント
このSSまとめにはまだコメントがありません