凛「まくらがたり」 (38)
「――ふぅ」
「……意外と私の方も体力使うんだね、これって」
「何だか、まだ分け入ったままのような、不思議な感覚だよ、ふふっ」
「これ、明日は少しひょこひょこ歩くようかな、多分……」
「何云ってるの、そんなのする訳無いでしょ、むしろ私から迫ったんだし」
「――プロデューサーは後悔してる?」
「そう、良かった。私が半ば無理矢理押し倒したような形になっちゃったから、少し不安だったの」
「ううん、全く痛くは無かったよ」
「ふふっ、まるで硝子細工を扱うようだったもんね」
「もうちょっと乱暴にして呉れても私は良かったんだけど――ううん、何でもない」
「うん、――おやすみ」
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・ひたすら“何処ぞ”で“何か”を語らふのみ
・やまなし
・おちなし
・いみなし
・あっという間に終わる
「――ふぅ」
「……ね、プロデューサー……いつもありがとう」
「私、愛想ないからさ、あまり伝わらないかも知れないけど……プロデューサーには感謝してるんだ」
「私を磨いて呉れて、輝かせて呉れて、綺麗なドレスを着せて呉れて……」
「――ううん、こんな、勢いに任せないと云えない私ももどかしいんだけどさ、ありがとね」
「なんでだろ、こうやって横になってると、いつもより少しだけ素直になれる気がする」
「一種、心の潤滑剤……ってことかな、ふふっ」
「うん、――おやすみ」
「私、最近色気出て来た?」
「こないだ卯月が不思議そうに、そう云ってきたんだ」
「ふふっ、プロデューサーのおかげ、かな」
「プロデューサーは、やっぱり大きい方が好き?」
「普通の大きさで、普通に弾力があって、普通に柔らかいの――?」
「――つまり卯月が良いってこと? ……嘘々、冗談だよ」
「ふふっ、うん、プロデューサーだけの私だよ」
「あっ、そんな急に触って……恥ずかしいよ」
「もっと凄いことしたばかりだろ――ってもう、莫迦!」
「其れと此れとは違うんだよ……んもう」
「うん、――おやすみ」
「今日久しぶりに愛海に“やられた”んだけどさ」
「もしかして影武者? って云われたよ」
「そんなわけないじゃん、どうして、って訊いたらね」
「僅かな差らしいけど、『確実に感触が違う、大きくなった』だって」
「一体どんだけのスキル持ってるんだろうね、あの子……」
「でも、これが私の身体が目覚めた作用ってやつなのかな」
「――え? もっと大きくして呉れるって?」
「……ふーん、プロデューサーは大きいのが好きなんだね」
「ふふっ、冗談だよ。トータルバランスの良いプロポーションを私は目指すんだから」
「うん、――おやすみ」
「なんかね、加蓮とまゆと未央に勘付かれたみたい」
「自分で云うのも何だけど、女の勘って鋭いよね」
「奈緒? 奈緒は相変わらず疎いよ」
「――いや、それとも疎い“振り”をしているだけかな……ふふっ」
「もし、あの子達から猛アタック受けたら私に云ってよね、防ぐから」
「……そりゃ、親友だけど、プロデューサーだけは譲れないよ」
「とは云え、職業柄、仕事中は皆を平等に扱って頂戴ね」
「でも、そうでない刻は、私だけを視て、ね?」
「うん、――おやすみ」
「今日、まゆと収録だったじゃない?」
「やっぱり凛ちゃんからあの人の匂いが漂ってきますねぇ、とか云われてさ」
「どうやったらあんなに鼻が利くんだろうね」
「……何、その眼」
「そりゃ、私だって多少は……」
「でも皆、誇大表現し過ぎなんだよ」
「だって、こうやってプロデューサーに顔を埋めないと、匂いは判らないもんね、くんくん」
「ふふっ冗談、本当は、プロデューサーの匂いなら誰よりも鼻が利く自信が在るよ」
「うん、――おやすみ」
「御免ね、今日、急に“来”ちゃって……私も楽しみにしてたんだけど……」
「うん、毎度のこととは云え、やっぱり腰の辺りが重くて厭んなっちゃうね……」
「……暖めてくれるの? ふふっ、ありがと」
「プロデューサーの掌、あったかいね」
「ううん、掌だけじゃない、躯全部が暖かい」
「包まれてると、何だか安心するの」
「プロデューサーの筋肉の逞しさ、柔らかな鼓動、良い匂い、――総てが私を落ち着かせて呉れる」
「四日くらいはお預けだけど、それが明けたら、たっぷり、ね?」
「明け立てなら、“あれ”、無しでも大丈夫だし……ふふっ」
「うん、――おやすみ」
「もう、プロデューサー、激し過ぎだよ」
「久方振りだから――って、たった数日じゃない」
「うわ、此んなに沢山……溢れて来ちゃったよ」
「えっ、もう一回?」
「凄く元気なままだね、プロデューサーの」
「え? わ、私のせいなの? もう莫迦々々!」
「……うん、――来て」
「プロデューサー、今更だけど、誕生日、おめでと」
「昼間、他のアイドルたちからのプレゼント攻勢が凄かったね」
「――え? 別に……妬いてなんかないけど!?」
「……嘘、本当は、結構嫉妬してたんだ」
「プロデューサーが鼻の下伸ばしっぱなしだったんだもん、仕方ないじゃない」
「はぁーぁ、まだまだ駄目だね、私」
「ま、でも今日と云う日の、一番最後にプレゼントを渡せたのは私だしね、それで満足だよ、ふふっ」
「ね、贈り物は私、なんて、ちょっとベタすぎたかな……?」
「――そう? なら、よかった」
「うん、――おやすみ」
「――ふぅ」
「たまには、和装や浴衣で、って云うのも、いいよね」
「服は確実に皺になっちゃうけど、プロデューサーだけの[夜宴の歌姫]だったでしょ? ふふっ」
「温泉なんて、って思ってたけど……こういうのも悪くないかな」
「まさかワーカホリックなプロデューサーが、こんなところへ連れてきて呉れるなんてね」
「プロデューサーもゆっくりできた?」
「――そう、なら良かった。端から見ていて、早晩倒れるんじゃないかって気を揉んでたんだよ?」
「……私を輝かせるためって云うけど、プロデューサーはただの引率の先生じゃないんだよ」
「プロデューサーがいなきゃ、私は輝けないんだからさ……」
「うん、――おやすみ」
何を意識してるのか分からんが少し読みにくい。
話は面白い。
「ね、怒らないで聞いてくれる?」
「――んもう、意地悪……」
「ふふっ、実はさ、初めて会った時は、私の為にここまでして呉れるなんて思ってなかったんだ」
「ありがとね……今は、心の底から、こう云えるよ」
「プロデューサーの隣にいると、とても安心するんだ」
「ふふっ、これからも隣で私のこと、見ててね」
「ううん、それだけじゃない、これからもずっと私の隣にいてね」
「今度は、私がプロデューサーの為に頑張る番だからさ……」
「……約束だよ?」
「うん、――おやすみ」
無意味に漢字にすると読みにくいんやで
「ねえ、今日は着けないで、して欲しかったな」
「出来ちゃうだろ、って――まぁ、それもそうなんだけど」
「私は、プロデューサーとの結晶が欲しいんだけどな?」
「どうしたの、そんなに咳き込んで」
「冗談だよ。うん、いつか、普通の女の子に戻ったら……」
「その為には、先ずトップアイドルにならないとね、ふふっ」
「うん、――おやすみ。これからも、宜しくね?」
おわり
近くのローソン行ったら一番くじが早々に売り切れててムシャクシャしてやった
あとこないだダウナーなの書いたから頭フラットにして何か書きたかった
反省はしていない
法被とWチャンス賞欲しかったなァ
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