男「ニートになろう!」(6)

短いssです。

うむ、期待

家の前に置いてある一冊の本……

その中には、何かの『招待状』が挟まっていた。

男「なんだこれは・・・?」ペラッ

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~この招待状を呼んでいるあなたへ~
おめでとうございます。この招待状が届いたあなたは
現在の辛い生活から溢れる程の金を抱える生活へと変貌します。
その条件は簡単な下記のたった2つだけです。
・現在の職業をやめる
・下の名前欄にあなたの二番目に大切な人の名前を記入してください。
名前「 」

条件がクリア出来ましたら○○港に明日の午後8時までに来て下さい。
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バカバカしい……。初めはそう思ったが、現在の日常を
思い返すと会社との往復と夜中のネットだけに生きる
とても幸せとは思えない生活だと思えてきた。

そんな奴は世の中に山ほどいる。わかってる…。
だけど、何故だろう。涙が止めどなく垂れてくる。

男「うぅっ…うっ…うっ…おえっ!…ハァハァ…」グスッ 

上京して早くも3年。想像とは間逆の生活をしていた
俺にとって、次第にこの招待状は本当に神が与えた
チャンスなのではないかと思うようになっていた…。

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男「んんっ…」ムクリ

男「はぁ……」ボーッ

今日は会社へと行く日。だが、全く行く気にならない。
一度寝て起きると、精神的には落ち着きを取り戻していた。
しかしながら、会社へと足を運ぶ気にはなれなかった。

そして、起きてから1時間後…会社へ辞意を伝える電話をした。

男「ふぅ…ハハッ…本当にやめたか!!」ドサッ

もう一度布団に潜り込む。気分的にはこれまで
一度も味わったことのないほどの解放感に襲われた。

男「さて、今晩は行かないとな…会社止めたし…」ペラッ

そこでふと思い出す。二番目に大切な人の名前…。
何故、このようなことを記入させようとするのか?

しかし、そんなことすら考える余裕が何故かなく
俺は学生の頃に好きだった幼馴染の名前を書いた。

男「これでよしっと…」カキカキ

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