憧「ドラフト?」穏乃「そう!」 (34)

憧「ドラフトって、野球の?」

穏乃「そう!」

憧「ふーん、しず野球に興味なんてあったっけ?」

穏乃「違うよ、だけど自分が指名されるかも知れないじゃん!ニュースチェックしておかないと」

憧「……何言ってるかよく分からないんだけど」

穏乃「だって私たち高校生麻雀部員なんだよ?スカウトに陰からチェックされてるかもしれないじゃん!」

憧「麻雀部員ならむしろチェックなんかされてるわけないじゃない。麻雀のチームならともかくプロ野球なんて」

穏乃「興味ないチームから指名されたらどうしようかなー、やっぱり笑顔で『入れるチームで頑張ります!』みたいなこと言うべきかなー」ソワソワ

憧「だ、駄目だ……どうしちゃってるのいったい……」


玄「こんにちはー」ガラッ

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期待

憧「あっ、玄!ちょっと聞いて、しずがおかしい!」

玄「ん?どうしたの憧ちゃん」

穏乃「玄さん!こんにちは!」

玄「しずちゃん、今日はドラフト会議だねー」

憧「!?」


穏乃「はい!今から緊張してます!」

玄「そうだ、ラジオつけなきゃ」カチッ

憧「ちょっと、ふたりともどうしたの?頭がおかしくなってるとしか思えないんだけど」

玄「しずちゃんが指名されたらすごいことだもん。応援しないと」

憧「いや、なんか前提がおかしいんだけど」

玄「しずちゃん、プロ志望届は出したの?」

穏乃「はい、バッチリです!赤土さんに教えて貰いました」

玄「そう。よかったー」

憧「プロ志望届って……?」

玄「プロ野球に入るために必要な届け出だよ。これを出してないとどんなに実力があってもドラフト指名されないんだー」

憧「ああ。そういうのあるんだ」

憧「って、しず、それを出したの?」

穏乃「もちろん!だって出さないと指名すらされないんだし」

憧「いや、そもそも出さないでしょ、指名されないんだから。ってか、されるされないの問題じゃない!」

憧(なんなの……全然意味わかんない)

ラジオ『第一回選択希望選手……』

ラジオ『読売ミニマムズ、宮永照。投手。つくばフリージングチキンズ』

憧「えっ」

玄「あっ、すごい。やっぱり指名されたんだー」

憧「い、いやいやいや、おかしい……」

憧(だってあのヒト麻雀のプロリーグに進んだはずだし、そこからプロ野球に転向って……)

憧「ねえしず、やっぱり何かおかしいよ。そもそもしず野球なんてやったことないでしょ」

穏乃「体育の授業でちょっとやったよ。それに私運動には自信あるんだ!」

憧「いや、自信あるって言っても」


ラジオ『第四回選択希望選手……』

ラジオ『横浜ベイムーンズ、高鴨穏乃。外野手。阿知賀女子学院』


憧「!?」ガタッ

穏乃「よ、呼ばれた……!」

玄「しずちゃん、やったあ!」パァァァ

憧「う、うそ……」

穏乃「私が、プロに……!」

玄「しずちゃん、がんばってねー」

穏乃「はい!ありがとうございます!」

憧(あ、有り得ない……)

憧(麻雀ならともかく、しずは野球は素人同然なんだし)

憧(やっていけるわけないじゃない!)

憧「し、しず?やっぱりこれ何か変じゃ……」

穏乃「憧!」

憧「!?」ビクッ

穏乃「私、活躍してたくさん稼ぐから……だから見てて!」キラキラ

憧「あ……」

憧「う、うん……」ドキドキ

玄「みんなで応援しようねー」

憧(うーん……)

憧(正直全然わけわかんないけど)

憧(まあ、しずがやる気だから良い、のかな……)モヤモヤ

シズ、プロ志望届け出してるのか

代打(フォアボール狙い)でころたんは有効?

テルーが投げる球はHOP-UPしてそう

違う


ガヤガヤ


憧「うわ、人多い……二軍の試合はガラガラだって言うから来たのに……」


…………

……


プルルルルル

憧「もしもし、しず?」

穏乃「憧!」

憧「どうなの最近は。ちゃんとやっていけてる?」

穏乃「練習は厳しいけど、どうにかって感じ」

穏乃「この間キャンプが終わったんだ、これからシーズンが始まる。まあ二軍なんだけどね」テヘッ

憧「そう……」

穏乃「今度試合あるから見に来てよ!二軍だったらそんなに人いないはずだし」

憧「!?」ドキッ

憧「そ、そう……まあ行けたら行くわよ。私も大学で忙しいからわかんないけど」

穏乃「そっか。わかった!憧が来れたらいいなー」ガチャッ

憧「……」


…………

……


ガヤガヤ


憧「全く、こんなに人が多いなら本当に来なきゃ良かった……」ブツブツ

憧(……)チラッ

憧(こうして見るとグラウンド、けっこう広いんだな)


客「おっ、出てきたぞ!」

憧「……!」ガタッ

楽天に指名された不幸な奴はいるのかな

客「しずのちゃーん!」

客「高鴨!頼むぞ!」

客「がんばってー!」


穏乃「おーっ!」ブンブン


憧「うそ、凄い声援……」


客「いやー高鴨ちゃんの人気は凄いねー」

客「あの娘の入団があったから二軍でもここまで客が入るんだ」

憧「……」ピクッ

客「愛嬌あるしな。ファンが大量につくのも分かるわ」

客「かわいいしな」

憧「……」ピクピクッ

憧(しず、人気者なんだ……)

客「どうせだから客寄せパンダで終わって欲しくないよな」

客「いや、正直戦力としては無理だろ」

憧「!?」イラッ

憧(そんなのやってみないとわかんないじゃない……いきなり決めつけるとか有り得ない!)イライラ

憧(……いや、そりゃそうか。至極まっとうな意見だ)


カーン


客「でかい!センターの頭超えるか?」

客「きた、しずのちゃん!」

憧「……!」



穏乃「」タタタッ

クルッ

穏乃「……」

パシッ



憧「しず……!」

客「……!」


オォォォォォォ


客「すげえ、今のあたりを余裕を持って取ったぞ!」

客「着地点への入り方が完璧だったな」

客「おい、内野への返球見たか。肩もやべえ」

客「これは守備だけなら一軍レベルかも知れんな……」

憧(ふふふ……見たか見たか)ニヤニヤ

憧(でも、すごい。プロの世界の中で気後れせずやってるんだ)

憧(……がんばれ、しず!)

…………

……




憧「……」

穏乃「ごめん!待った?」ガラッ

憧「ううん」

憧「先選んでいいよ」

穏乃「ありがとー、練習終わりでお腹すいてるんだ」ペラペラ

憧「……こうしてふたりで食事来るのは久しぶりね」

穏乃「あー、確かに。最近は練習と試合の繰り返しで時間の間隔がないや」アハハ

憧「そう……」

穏乃「憧は大学どう?」

憧「普通よ、普通に勉強もバイトもやってる」

穏乃「なんのバイトしてるの?」

憧「コンビニ」

穏乃「へー、いろんなお客さんが来て楽しそう」

憧「実際はへんな客ばっかりで疲れるだけよ」

穏乃「ふーん……」


オマチドオー


穏乃「あっ、きたきた」

憧「では」

穏乃・憧「いただきます」

穏乃「……」モグモグ

穏乃「……うまい!」

憧「しずは何でもうまいって言うわよね」ハハハ

穏乃「えーっ、実際うまいじゃん」ムスー

憧「まあそうね」

憧「……」

憧「……ねえしず」

穏乃「ん?」

憧「練習はついていけてる?試合は大変じゃない?」

憧「こんな世界で……大丈夫?やっていけてる?」

穏乃「うーん……」


穏乃「練習とかは正直キツいよ。試合もサインが複雑すぎてしょっちょうミスする」

憧「……」

穏乃「でも守備はだいぶ自信を持ってやれてる。やっぱり私は走り回るのが性に合うみたい!」

憧「……そう」

穏乃「あとはバッティングだなー。プロはすごいや、全然打てないもん。体育の授業では簡単だったのに」

憧「当たり前でしょ!体育とプロ野球じゃ違いすぎるんだから」

穏乃「ま、そうだよね」テヘッ

穏乃「……でも、この世界に入れて本当に良かったと思ってる」

憧「しず……」

穏乃「今はまだ二軍だけど、いつか一軍に上がって、チームを優勝に導いて……」


穏乃「そしたら憧、その時は……」

憧「え……?」ドクン


穏乃「……」

穏乃「……あっ、夜間練習が始まる時間だ!もう行かないと」

憧「さっきも練習終わったばかりなのに!?」

穏乃「練習多いんだようちのチーム」

憧「大変だねえ……」

穏乃「憧、今日はありがとう!またふたりで出かけような!あとここは私が持つから!」

穏乃「じゃっ!」ダダダダダ

憧「ちょ、ちょっとしず!」

憧「……行っちゃった」


憧「しず、最後に何を言おうとしてたんだろう……」

憧「……まあ、いいか」

憧「それにしてもこんな高い店を持ってくれるなんて、さすがプロ野球選手……」ズーン

…………

……




カキーン

カキーン


穏乃「うーん……」

穏乃「やっぱりバッティングはコツがイマイチ掴めないな……」

穏乃「……だめだ、考えてもしょうがない!」

穏乃「すいません!もう一回お願いします!」

打撃投手「あいよ」


??「……」スタスタスタ

??「……ん?」


穏乃「」カキーン

穏乃「」カキーン

穏乃「ふぅ……」

穏乃「……もう一球!」

穏乃「」カキーン


??「……」ジーッ

穏乃「ありがとうございました!」

打撃投手「あいよ」

穏乃「うーん……」

穏乃「やっぱこう、しっくり来ないな……」ブンッ

??「ちょっと」

穏乃「?」

穏乃「あっ、あなたは……!」

穏乃「……小走さん?」

やえ「どうやら覚えてくれていたみたいね」

穏乃「な、なんでこんなところに……?」

やえ「知らないみたいだけど、私も一応このチームなの。怪我で今日から二軍に来たというわけ」

穏乃「そ、そうだったんですか……」

やえ「チームメイトくらい把握しておきなさいと言いたいところだけど……まあ良いわ」

やえ「あなたのバッティングを見させて貰ったんだけど」

穏乃「は、はい……」

やえ「少しスイングの始動が早いわ。スイングスピードは速いしボールも見えているようだから、もう少し引きつけて打ってみて」

穏乃「……!」

穏乃「凄い、そんなピンポイントな指摘今までもらったこと無いですよ!」

やえ「そう」

穏乃「早速試してみます!」

穏乃「すいません!またお願いします!」

打撃投手「あいよ」


ビュッ

穏乃(引きつけて……)

穏乃(……ここか!)


カキーン


穏乃「!」

穏乃(今までに無い感触……!)

穏乃「凄い、すごい……!」カキーン


やえ「どうやらハマったみたいね」

穏乃「凄いです……こんなにすんなりコツを掴めるなんて……」

やえ「見る人が見たらすぐに分かったと思うわ」

やえ「今の一軍にはあなたの力が必要な筈。バッティングが伸びればすぐに出番があると思うわ」

やえ「私も一刻も早く復帰するつもりでいる。今年のチームは調子が良いし、私達の力で優勝させましょう」

穏乃「小走さん……」

穏乃「ありがとうございます!この感覚は忘れません!」

やえ「ええ」ニコッ

ネリーの銭闘力すごそう

…………

……




ガヤガヤ


憧「うわ、人いっぱい……」

憧「今日はチームにとって大事な試合なんだよね……そりゃ人も集まるか」

憧「えーと、この階段を上がるとグラウンドか……」スタスタスタ



ワァァァァァ



憧「……!」


憧「広い……照明も、眩しいくらい……」

憧(今からしずが、この中でプレイするんだ……)


客「今日勝ったチームが優勝なのよー」

客「これは一瞬も目が離せんな」

客「緊張しますね……」


憧「……」

憧(しず……)ドキドキ

憧(がんばれ、しず……!)ドキドキ

ピンチランナーで無双するモモ

実況『さあ、試合も大詰めを迎えて参りました!』

実況『未だゼロ行進を進める緊迫した展開。九回の裏、読売は先発の宮永がマウンドに上がり続けています』

実況『ここまで現時点での最多勝、最優秀防御率をキープ。新人ながら大車輪の活躍を見せています』

解説『一年目にして既にエースの風格が漂っていますね。これは間違いなく球界の至宝となりうる存在ですよ』


憧「宮永さん、圧巻だ……去年までプロ雀士だった人とはとても思えない」

憧(でも、この回ひとりでも塁に出ればしずに回るかも知れない)

憧(しず……)


実況『さあ九回裏横浜の攻撃は三番ショート小走から』

解説『この選手は今日宮永と合ってますからね。この状況はまず塁に出ることが期待されます』


カーン


実況『言ってるそばから打ったー!右中間まっぷたつコース!』

実況『悠々二塁打としました!本日三安打!』

解説『素晴らしいの一言ですね』


憧「平然と打った……」ポカーン

憧「そんなにパワーがあるようにも見えないけど、なんであの人もプロ野球選手やれてるんだろう……」ウーン

照「……」ビュッ


ットライーッ!
ッターアウッ!


実況『宮永、ここで怒りの二者連続三振!九回だというのにむしろ球のキレが増した!』

解説『この選手の本当に恐ろしいところはここですね。普段から球のキレ、コントロール、ともに一級品ですが、ピンチになるとギアを上げてくる』

解説『今の最後の球なんかエグいですよ。あのコースにあの速さで来られたら手出ませんよ』

実況『さあVTRが流れます』

実況『……重そうな球がコースギリギリいっぱいに決まってますね』

解説『そうです。加えてスタミナもある。これは難攻不落ですね』

実況『さあ、小走のツーベースでチャンスが出来たもののあっという間にツーアウト!しかし横浜、ここで出てくるバッターは高鴨だ!』


ウォォォォォォォ


実況『物凄い声援です!』

解説『高鴨は今や球団きっての人気選手ですからね。シーズン前半は二軍暮らしが続きましたが、どうやら小走にバッティングのコツを教わったようですね』

実況『小走が怪我で二軍落ちした時期ですね』

実況『その直後一軍に昇格し、もとから定評のある守備に加えて今やチームになくてはならない存在となっています』

解説『ムードメーカーの役割も果たしていますからね。それを証明するのがこの歓声ですよ』

実況『さあ、注目の対決です!』



憧「しずが出てきたとたんこの大声援……」

憧「みんなしずに期待してるんだ……」

憧「こんな大勢の人の期待を受けて、あそこに立ってる」

憧「……」

憧「……!」


憧「打てー!しずー!」ガンガン

憧「がんばれ!」

照「……」ビュッ

ズバーン

穏乃(速い……!)


実況『宮永、この日最速を記録!九回のこのタイミングでこれだけの球を投げるとは!』

解説『もう一段階ギアを上げてきたみたいですね。見てくださいあの腕』


照「……」ギュルギュル


解説『渦を巻いていますよ。トルネードですね。腕がトルネード投法』ナハハ

実況『カウントはワンストライクノーボール。さあ二球目です』


穏乃(速い……)

穏乃(この速さじゃ振り遅れる)

穏乃(少し振るタイミングを早くしてみるか……?)

穏乃(……よし、それで)


照「」ビュッ


穏乃(来た!ここ!)ブンッ


カスッ


穏乃「あっ……!」



実況『打ち上げた!サードファールフライ!これは万事休すか!?』



憧「……!」

原村和捕手 3,33 (500-150)

デーブ久保「池田ァ!!」

↑ある?間違えてるわ

まあ補完でよろ

村田「ぐっ……!」ズザーッ


実況『サード必死に追いましたが届かず!』

実況『しかしこれでカウントノーボールツーストライク。高鴨後がありません!』

解説『宮永も表情には出しませんが相当力が入っています。これは延長突入かも知れませんね』


憧「危なかった……」ホッ

憧(しず、まだチャンスはあるよ……諦めないで!)



穏乃(危なかったあー……)フゥーッ

穏乃(……いけない。今のは二軍にいた時の感触だった)

穏乃(小走さんに教わったあのタイミングを、信じるんだ……)

穏乃(今日まだヒット打ててないけど……)

穏乃(大丈夫……きっと打てる!)


照「……」ガバッ


穏乃(憧……見てて)


照「……」ビュッ


穏乃(絶対……)


穏乃「打つ!」フッ


カーン

照「……!」バッ

ギュルギュル……

ギュル…



憧「……!」

憧「あっ、あっ……」

憧「入れっ……!入れ!入れー!」



穏乃「……」タタタッ

穏乃「……いけー!」



ドスン



照「……」

ギュル…





オォォォォォォ!!!



実況『は、入ったああああ!サヨナラツーランホームラン!横浜優勝おおお!』

解説『いや延長あるとか言ってすいませんでした』

実況『宮永の投げた球は決して悪くなかった!』

解説『むしろ最高のボールでしたね。打った高鴨を褒めるべきです』

実況『両者最高のプレイを見せてくれました!最高の試合でした!』


憧「しず、しず……」

憧「やったあ……」ヘタッ



実況『さあ胴上げもひとしきり終わったところで今日のヒーローインタビューですね』

インタビュアー『今日のヒーローはもちろんこの人!サヨナラホームランの高鴨選手です!』

インタビュアー『高鴨選手!今の率直な気持ちをお聞かせください!』

穏乃「みなさん!やりました!」ブンブン


ワァァァァァ


憧「しずったら……」フフッ


穏乃「今日は本当に打てて良かった、勝てて良かったです。ここにいるファンの人達のために。チームメイトの皆さんのために。そして……」キョロキョロ

穏乃「ーー」


憧「……ん?」

憧「しずが今こっちを指さしたような……」

スタスタスタ


黒服「失礼」バッ

憧「!?」ビクッ

黒服「新子憧さん、ですね?」

憧「は、はい。そうですが……」

黒服「すいません。こちらへ」

憧「へっ!?ちょ、ちょっと……」


インタビュアー『高鴨選手!新子さんの登場です!』


ワァァァァァ


憧「ちょ、ちょっとしず!なんなの一体!?」アセアセ

穏乃「今日はファンの皆さんのため、チームメイトのため、そして、憧のために勝ちたかったんです!」

憧「えっ、ちょ、ちょっと……」

憧(何これ……ただでさえ恥ずかしいのに……)

穏乃「憧……」

憧「な、何……?」

穏乃「前、言いかけたこと……」

憧「……!」

穏乃「優勝した……だから」

穏乃「……これからずっと、一緒にいて欲しい!」キリッ

憧「!?」ドクン


ウオォォォォォォォォォ

インタビュアー『これは!なんという大胆な告白でしょうか!』


憧「ちょ、ちょっと!わけわかんないんだけど!何だってこんなとこで……!」ドキドキドキドキ

穏乃「憧……」

憧「!」ドキッ

憧「……」ドキドキドキドキ

憧「し、仕方ないわね……」


憧「こ、こちらこそ、宜しくお願い、します……」ドキドキドキドキドキドキ

穏乃「……憧!」


ウォォォォォォォ

インタビュアー『こ、告白成立ーー!』

客「お幸せにー!」

客「くっそー俺のしずのちゃんがー!」


穏乃「憧……憧……!」ダキッ

憧「ちょ、ちょっと、抱きつかれると恥ずかしい……」カァァァァァ

穏乃「憧……!憧……!」

穏乃「憧!」

憧「!」ハッ

憧「しず……」

憧「そっか、優勝して、告白されて……」

憧「……ここ、ホテル!?」ガバッ

憧「ちょ、ちょっとしず、いくらなんでも早すぎ……」

穏乃「何言ってんの憧。これから決勝戦だよ!早く準備して」

憧「決勝……?」

穏乃「インハイだよ!」

憧「インハイ……」

憧「……分かった!すぐ準備するから待ってて」イソイソ


憧(……夢か!)

憧(どうりでわけわかんないと思った!最初からおかしさ満点だったし!)ダラダラ

憧(ああ、でも納得したわ)ハァ

穏乃「ねえ憧、告白されたって何のこと?」

憧「えっ」ドキッ

穏乃「何のこと?」

憧「な、何でもない何でもない!寝ぼけてただけ!告白もされてない!」アセアセアセ

穏乃「そっか」



憧(あ、危なかった……)ホッ






穏乃(……告白はされてないのか)

穏乃(良かったあ)フゥーッ




カンッ

終了です
駄文すみませんでした
ありがとうございました

乙乙

普通に村田がサードの守備についてて笑った


動け[ピザ]!シズは実際で言うと強化桑原か

おつー

ありがとうございます

村田について気分悪くされた方もしいらしたら申し訳ありません。守備に定評があることは重々承知ですが、表現が良くなかったかも知れません
しずは俊足強肩のクラッチヒッターなイメージでした。桑原がこういう感じで育ってくれたら嬉しいですね

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