少女「七不思議ってただの作り話でしょ。くだらないわ」
少女「友ちゃんはそんなものを信じてるんだ。お子ちゃまね」
友「むっ。本当にあるんだよ。見た人だっているんだよ」
少女「なら、見た人って誰。どうせ先輩の友達のすれ違った人とかでしょ」
友「そんなに他人じゃないよ。先輩の友達の隣家の祖父の兄弟の部下の」
少女「おいコラ」ムニニ
友「あえうぅ……ほっへひっひゃらないへー」
少女「それは他人とどう違うのかしら?」ペチッ
友「ひゃいっ!」
スレタイミスワロリン
正しくは
友「七不思議は聞いたことある?」 少女「興味ないわ」
少女「あんたってばくだらない噂話が本当に好きよね」
友「火のないところに煙は立たぬだよ」
友「あ、もしかして怖いんだ?」
少女「……」ピクッ
友「怖い話が苦手なんだっけ。ホラー映画なんて見たことないもんね」
少女「そおおぉぉんなわけないでしょおおっ!!」
友「へぁっ?!」
少女「言ってみなさいよ! 七不思議ってなによ!!」ガシッ
少女「そんなの片っ端から解決してやるわよ!」ユサユサ
友「ふえうー……頭がぐるんぐるんするー……」グワングワン
少女「ほら、教えなさいよ。どんなインチキでも暴いてやるわ」フン
友「言質取ったからね。ふふふ。じゃあ、最初はこんな七不思議はいかが?」
>>5
音楽室からラジオ体操の歌が聞こえてくる
少女「そ、その……本格的なものはやめてよ。めんどくさいから」
友「序の口でいいよね。えーっと……」ペラペラ
少女「なんのノート? 黒丸に数字の三って書いてあるけど」
友「これ? 学校の怪談メモ。三冊目ってこと。それで、えーっと」
少女「……それだけで信憑性がガタ落ちよね」
友「うーん、手始めはこれでいいかな。いい?」
少女「なんでも来なさいよ」
友「『誰もいないはずの音楽室からラジオ体操のお歌が聞こえてくる』」
少女「……」
友「どう? どうどう? 怖いよね。誰もいないんだよ」
友「それなのにラジオ体操のお歌が聞こえてくるなんて。きゃーっ!」
少女「……」
友「これにはさすがに少女ちゃんも背筋がぞわぞわって」
少女「舐めてるの? あなたたちは怪談を舐めてるの?」
友「ふえ?」
少女「なんでラジオ体操よ。おかしいでしょ」
少女「主流はベートーベンの『月光』とか『エリーゼのために』でしょ」
少女「なのになにがラジオ体操よ。違う意味で寒気がしたわ!」
友「よくわかんないけど……このメモにはラジオ体操って……」
少女「火のないところに煙は立たないって言ったのは友ちゃんだからね」
少女「その話は誰から聞いたの?」
友「これは吹奏楽部二年生の子かな。メモに書いてる」
少女「なるほどね。この時間なら吹奏楽部も活動中だし、ちょうどいいわ」
友「もしかして聞きに行くの?」
少女「当然でしょ。創作話だったら一発ぶん殴ってやるんだから」
続き明日
なんだよラジオ体操って……
それはそれで怖いような
期待
幽霊だってラジオ体操ぐらいするさ
ほ
し
おもしろそう
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