唯「……気抜くと便器に座ったまま寝ちゃいそう」

唯「はぁ…………」

唯「…………」

唯「…………ふぁ」

唯「…………」

唯「…………」

唯「ん……紙……」

唯「よしっ……」

唯「あとは流すだけ……」

電灯「バチンッ！」

唯「うおっ」

唯「……停電だね」

俺「なにこの子」

唯「ふわぁ…」ｼｮﾜﾜ…

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口を開けた俺「…ﾆﾀｧ」

唯「さてと………」ﾇｷﾞﾇｷﾞ

口を開けた俺「……ﾆﾏﾆﾏ」

よろしい

続けたまへ

唯「真っ暗で何も見えないよ」

唯「もートイレに居るときに起きなくても。眠気飛んじゃったよ」

唯「とりあえずドア開けとこ……トイレに閉じ込められたみたいで落ち着かないし」

トイレ「キィィ……」

唯「んー……流せないからって電気直るまでここにいるのもなぁ」

唯「朝流せばいっか。その前にお母さん達に見つかったら停電のこと話せばいいし」

唯「うん出よう」

ドア「キィィ……」

見てます

>>5
続けて

唯「……」

唯「……」

唯「……？」

唯「あ……あれ？」

唯「目疲れてるのかな。廊下が見えない」

唯「目こすっちゃえ」

唯「…………」

唯「…………」

唯「……どうして」


　唯の眼下には闇が広がっていた。
　其れは明暗の概念を持たずただ漆黒の空間と表すのが適切だろうか。

　唯は景色を瞳に映そうと目を凝らす。しかし其処に像は映らない。そもそも映す物がこの闇以外に無いのだ。

　唯は本能的に恐怖した。ここは自分の居た世界ではないと、ギターにおいて存分に発揮する直感がこの時ばかりは唯に働きかけた。

　唯は背を反転させトイレの個室へとひた走る。其処がこの異常事態の鍵を握っていることは猿でも解るからだ。その足があと二歩で個室の床を踏む刹那――。


唯「あっ！？」


　踏み出した一歩が宙を切る。唯の足は唯の真下の空間へ堕ち、勢いを殺しきれない唯の身体は自らの足に引かれるように闇の底へ堕ちてゆく。

　二度とあの個室へ這い上がれない。思考の全てを奪い去る恐怖と浮翌遊感を携え、深淵は唯の肢体を永遠に落下させるだろう。

唯「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ａａａａａａａａａａａａａａａａａａａａａａａａａａａａａａａａａａａａａａａａａａａａａａａａａａａａａａａａａａａａａａａａａａａａａａａａａａａａａａａａａａａａａａａａａａａａａａａａａａａａａａａａａａａａａａａａａａａａａａａａａａａａａａａａａａａａａａａａａａａａａａａａａａａａａａａａａａａａａａａ――――」

　ａａａａａａａａａａａａａａａａａａａａａａａａａａａａａａａａａａａａａａａａａａａａａａａａａａａａａａａａａａａａａａａａａａａａａａａａａａａａａａａａａａａａａａａａａａａａａａａａａａａａａａａａａａａａａａａａａａａａａａａａ

　ａａａａａａａａａａａａａａａａａａａａａａａａａａａａａａａａａａａａａａａａａａａａａａａａａａａａａａａａａａａａａａａａａａａａａａａａａａａａａａａａａａａａａａａａａａａａａａａａａａａａａａａａａａａａａａ――――――――







　あなたは閉ざされた部屋をお好きですか？

おしまい

　　　　　　　　　　／￣￣￣＼

　　　　　　　　　/　　 ⌒　　⌒ ヽ
　　　　　　　　 /　　 （ ●）（●） |
　　　　　　　　 |　　　　（__人__）　}　　　何がなんだかわからんうちに終わった
　　　　　　　　/､.　　　　｀ ⌒´　 ヽ
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>>10
こわい

どうしてこうなった…

唯「はっ！夢か……あっ！やっちゃった……憂におこられるよぉー」

なめなめ

便器だと思ったら俺らの口だったって展開は？

…つまり…？

残像だ