男「砂浜に来ました」ざりざり

人魚「釣らないのですか」じー、ﾋﾟﾁﾋﾟﾁ

男「今日は貝をとるんです」ほりほり

人魚「貝はキライです」ぷりぷり、ﾋﾟﾁﾋﾟﾁ

男「どうしてですか」ﾐﾂｹﾀｰ

人魚「貝殻が固くて食べれません」ばしゃーん

男「人間は火を通して中身を食べるのです」ｲｯﾊﾟｲﾄﾚﾀｰ

人魚「なんと」ﾋﾟﾁﾋﾟﾁ

男「あとで持っていきます」てくてく

人魚「楽しみです」うきうき、ﾋﾟﾁﾋﾟﾁ

男「……」

人魚「男さん男さん」ﾋﾟﾁﾋﾟﾁ

男「……」

人魚「むう」ﾋﾟﾁﾋﾟﾁ

男「……」

人魚「えーい」ﾋﾟﾁﾋﾟﾁ

男「がぼんげぼごぼぼっ」ぺちっ

人魚「痛い！」ﾋﾟﾁﾋﾟﾁ

ざばー

男「人間は水中で喋れるようにはできていないのです」ぷんぷん

人魚「ごめんなさい」しょんぼり、ﾋﾟﾁﾋﾟﾁ

男「わかればいいのです」なでり

人魚「少しほっこりしました」くねくね、ﾋﾟﾁﾋﾟﾁ

これは貴重なほっこりｓｓ

よきかな

むろみさんとたっくん

ぱちぱち、ぱかっ、ぱかっ、ぱかかっ、ぽたぽた、ジュー……。

男「焼きはまぐりです」どやっ

人魚「おお～」キラキラ、ﾋﾟﾁﾋﾟﾁ

男「焼きたては熱いので、ふーふー」

焼きはまぐり{ﾎﾄﾞﾖｸｻﾒﾀｰ

男「はい、どうぞ」

人魚「もぐもぐ、ごくん」ﾊﾟｱｱｱ、ﾋﾟﾁﾋﾟﾁ

男「おいしかったみたいですね」

人魚「おいしかったです！」ﾋﾟﾁﾋﾟﾁ

男「ぼくも、もぐもぐ、ごくん、うん、おいしい」ｺﾞｷｹﾞﾝ

人魚「幸せですね」ﾋﾟﾁﾋﾟﾁ

男「幸せですよ」もぐもぐ

男「この辺りには人魚さん以外に人魚はいないのですか」ｷﾞﾓﾝｰ

人魚「いっぱいいます」えっへん、ﾋﾟﾁﾋﾟﾁ

男「他の人魚を見たことがないです」ｸﾋﾞｶｼｹﾞ

人魚「みんなシャイなんです」ﾋﾟﾁﾋﾟﾁ

男「そうなんですか」ﾅｯﾄｸｰ

人魚「今度おともだちを連れて来ます」ｶﾞｯﾂﾎﾟｰｽﾞ、ﾋﾟﾁﾋﾟﾁ

男「楽しみです」わくわく

人魚「この子が私のおともだちです」どやっ、ﾋﾟﾁﾋﾟﾁ

乙姫「○○代目の乙姫です、はじめまして…」ふかぶかおじぎ

男「」ｱｾﾞｰﾝ

人魚「男さん？男さーん……えーい」ぱしゃっ

男「ぶっ…！いや、びっくりしました
乙姫さんって浦島太郎さんと縁のある？」

乙姫「はい、それは初代様です」

人魚「むむ、私の知らないお話しです」ｸﾋﾞｶｼｹﾞ、ﾋﾟﾁﾋﾟﾁ

男「浦島太郎というのは…」

かくかくしかじか、まるまるうまうま。

男「というお話しです」

人魚「なるほどー、乙姫ちゃんのおうちにいた鶴さんが何かわかりました！」ﾋﾟﾁﾋﾟﾁ

男「浦島さんご存命！」びっくり

乙姫「初代の浦島様とは違いますけどね」

男「なんと」

人魚「むう、男さーん」じゃばーん、ぎゅー

男「おおぅ、どうしました、人魚さん」キャッチ

人魚「かまってください」ぎゅー、すりすり

乙姫「あらあら、私は帰りますねー」ｽｩｰｰｰ

人魚「男さん男さん」すりすり、ﾋﾟﾁﾋﾟﾁ

男「よしよし」なでり、なでり

なまぐさそう

年中暖かなできれいどこかの海。

そんな海にぽつりと浮かぶ島に男と人魚はいます。

彼は永く人魚と共にいたためか、いつしか人魚と同じ身体へと変わり……。


おわり

おい