提督「鈴谷、おかえり」鈴谷「ただいま。やっぱりあったかいね、ここはさ」 (59)

【鈴谷「はじめまして! 鈴谷だよ!」】

鈴谷「鈴谷は、最上型重巡洋艦の3番艦。

横須賀海軍工廠生まれなんだよ~、ふふーん。

巡洋艦の名前は川由来なんだけど、鈴谷は樺太の鈴谷川がその由来なの。知ってた?」

提督「いや、知らなかったな。鈴谷川か……きっと綺麗な川なんだろうな」

鈴谷「なーに? 鈴谷が綺麗だからってことー?」

提督「さてどうかな……ちなみに俺はここラバウルの提督だ。よろしくな」

鈴谷「ちょっと! はぐらかすとか無しじゃん!?」

提督「はは……これから皆の前で自己紹介してもらうから、そのつもりでな」

鈴谷「ちぇ~……りょーかーい……」


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【鈴谷「なんでも聞いてね!」】

鈴谷「鈴谷だよ!賑やかな艦隊だね!よろしくね!」

鈴谷「質問とかあったら、なんでも聞いてね!」

青葉「はいっ!」

鈴谷「おっ、いきなり? 幸先いいじゃん」

青葉「青葉通信の青葉と申しますぅ! 質問宜しいですか?」

鈴谷「えっ、記者の人!? マジ?」

青葉「鈴谷さんは今時のJKという感じですが……見た目通り、火遊び好きなのでしょうか?」

鈴谷「!? えっと……それはぁ……」

???「確かに、かなり遊んでそうなの。でも負けないのね!」

???「テートクは清楚な子が好きだからネ! 私の敵じゃないデース!」

???「甘えさせるのは下手そうね……うふふ」

???「清楚さ勝負なら、大丈夫です!」

【黒青葉「下ネタは鉄板ですからね(ゲス顔)】

提督「こら、いきなりそんな質問する奴があるか!」

青葉「いったぁ~……なんでも聞いてって言ってたじゃないですかぁ」

鈴谷「てっ提督、記者の人にそんな事しちゃ不味くない……?」

提督「ん? いや、こいつも艦娘だから。記者の真似事してるだけだよ」

青葉「真似事とはなんですか! 戦場のジャーナリストに向かって!」

鈴谷「あ、そうなんだ? びっくりしたぁ……本物だったら鈴谷注目されすぎじゃん?」

提督「ああ、さっきの質問はスルーでいいよ。次の子に……」

青葉「む~……残念無念また来週ですぅ……」

鈴谷「……待って。青葉さんの質問に答えるよ」

【???「真っ直ぐ、自分の言葉は曲げねえ。それが俺の忍動だ」】

青葉「本当ですかぁ!?」

提督「鈴谷……?」

鈴谷「だってさ、なんでも聞いてって言っといて、やっぱ無し! ってズルいじゃん?」

提督「……だが、青葉の質問は失礼だったから」

鈴谷「なんでも、って言ったんだよ。青葉さん、いい?」

青葉「はいっ! メモの準備ばっちりですぅ」

鈴谷「……鈴谷ね、遊んでそうとかチャラいとか、よく言われるけどさ……」

鈴谷「実はそういう経験ないんだよね! 期待外れでごめんね?」

鈴谷「でも、好きな人とそういう事するのは素敵なことって思うよ!」

鈴谷「……こんな感じでいい?」

【???「はr……青葉、感激です!」】

青葉「……感動しましたぁ!」

鈴谷「へっ?」

青葉「こんなに真面目に答えてくれるなんて……青葉感激ですぅ!」

青葉「那珂ちゃんと同時に鈴谷さんのファンにもなります!」

鈴谷「あ、ありがと……?」

提督「はぁ……真面目なんだな、鈴谷って」

鈴谷「そうだよー? あっ、提督もそういう風に見てたんだ?」

提督「正直言うと、そうだな。ごめんな?」

鈴谷「あーあ……乙女心が傷ついたなぁ……(棒読み)」

提督「すまない……お詫びに一つ、何でも言うことを聞くよ」

鈴谷「言ったね? 何でもって言ったね?」

【金剛「テートクはワタシのモノなんだからネー♪」】

金剛「Hey,テートクゥ! そんな約束しちゃ駄目デース!」

提督「金剛? どうした、元気良いな」

金剛「なにすっとぼけてんのヨー! 何でもするなんて軽々しく言っちゃ駄目ネ!」

提督「ああ……次から気を付けるよ。鈴谷、また後でな」

鈴谷「あ、うん……それじゃ、他に質問ある人ー?」

金剛「テートクぅ……ワタシの言うことも一つ聞いて欲しいデース!」

提督「何故そうなる……ティータイムに付き合えばいいのか?」

金剛「Yes! でもワタシの部屋じゃなくて、外のお店だからネー♪」

提督「……はぁ、仕方ないなぁ。霧島ぁ~」

霧島「は~い、なんでしょう司令?」

提督「ここを任せていいか?」

霧島「ええ、お任せください。いざという時は、私が¨なんとか¨します」

提督「頼もしいよ。よろしくな」

霧島「ええ。お姉様、あまり司令を振り回しては駄目ですよ?」

金剛「言われなくても分かってるヨー! テートク、行きまショ?」

【鈴谷「どうする? くまりんこ(意味深)する?」】

最上「質問責めで大変だったね。お疲れ様、鈴谷」

鈴谷「サンキュ! 喉カラカラだったんだぁ……ごくっ、ごきゅ……ぷはぁっ!」

熊野「お下品ですわ、鈴谷。もっと上品に飲みなさいな」

鈴谷「いいの、鈴谷はお嬢様じゃないし。ね、最上?」

最上「あはは……うん、ボクと鈴谷は普通でいいんじゃないかな」

熊野「まぁ、最上さんまで……いいけれど」

三隈「でも、青葉さんの質問の時は鈴谷さん、中々淑女らしかったですわ」

鈴谷「いやぁ……結構ハズかったんだよー?」

熊野「殿方にみだりに身体を許したりしなかったのは、評価するけれど」

三隈「ええ、鈴谷さんがくまりんこしていなくて、一安心ですわ」

鈴谷「くまりんこってそういう意味なんだ!?」

最上「衝撃の事実だね……」

三隈「あら、汎用性が高いだけですわよ?」

【鈴谷「キマシタワーを建てるじゃん?」】

熊野「どうと言われましても……見ての通り、心身ともに健やかですわ」

鈴谷「そっかー……てことは、まだ小学生みたいに早寝早起きなんだ?」

熊野「ええ、全ては美容の為ですわ」

三隈「三隈も見習わなくてはいけませんわ。つい夜更かししてしまいますから」

鈴谷「それが普通じゃん? 熊野がおかしいんだってば」

熊野「意識が高いといってくださる?」

最上「うん、熊野は凄いと思うよ。ボクには出来ないなぁ」

熊野「最上さんも美容に気を遣えば、もっともっと綺麗になりますのに……」

鈴谷「だーめ! 最上はこっち側なの!」

熊野「あら、それは残念ですわ」

三隈「それにモガミンは十分、綺麗ですわ。ほら、このお顔……」

最上「ちょ、ちょっと三隈! くすぐったいってば!」

鈴谷「なっなんか危険な香りがする絵面だね……!」

熊野「仲良きことは美しき哉……ですわね」

鈴谷「それじゃ済まないと思うんだけどなぁ……」

【鈴谷「あの人なんて言ったっけ? 騒がしかった人」】

熊野「騒がしい方なら沢山おりますけれど……誰のことですの?」

鈴谷「ほら、提督と一緒に出て行った人!」

熊野「ああ、金剛さんですわね。彼女がどうかしまして?」

鈴谷「あの人、提督の彼女さん?」

熊野「いえ、そういう訳ではないけれど……まあ彼女みたいなものかしら」

最上「いつもべったりだもんね。モテる男はツラいね」

三隈「彼女面してるだけですわ、金剛さんなんて」

鈴谷「およ? 三隈嬢って提督狙いだったり?」

三隈「『狙い』だなんて……『お慕い』はしていますけれど」

熊野「大体、レディならもっと上品に攻めるべきだと思いますの」

【提督LOVE勢……恐ろしい子!】

最上「まあ不満がある子もいるかもねえ。提督LOVE勢の中には……」

鈴谷「げ、なにそれ……ファンクラブ?」

熊野「恋人候補と言った方が正しいと思いますわ」

三隈「そうですね。提督を好きだと公言している方々ですわね」

鈴谷「へえ……そうなんだ」

最上「みんなが金剛みたいに大胆な訳じゃないけどね」

熊野「あとはイクさんくらいではなくて?」

三隈「榛名さんも大概だと思いますけれど……」

鈴谷「それに三隈もなんでしょ? みんな大変だねえ……」

最上「そうかもね。あの人鈍感だから、余計にね」

【モガミンは見た(直球)】

熊野「まぁLOVE勢の方々はみな功労者ですから、多少の事には目を瞑りますわ」

三隈「それでも限度はありますよ。提督とくまりんこするのは絶対認めません!」

鈴谷「それってえっちの事だよね? 誰もしてないんだ?」

熊野「ちょっと! お下品ですわよ!」

鈴谷「これくらいは普通じゃん?」

最上「してないと思うよ? してたら速攻広まるからね」

鈴谷「あんな綺麗な人に言い寄られてんのにねえ……ホモなんじゃん?」

三隈「提督がほもりんこ……?」

鈴谷「ごめん意味わかんない……だってそうっしょ。金剛さん超美人だったし」

最上「違うと思うけどなぁ。ボクのカラダ見て勃起してたし……」

みくまの「ええっ!?」

【くまりんこ「三隈もLOVE勢ですわ♪」】

鈴谷「え、まさかの最上もLOVE勢??」

最上「違うってば! お風呂で一緒になっただけだよ!」

熊野「一緒になる機会なんて無い筈ではなくて?」

最上「ええと……説明するのが面倒だなぁ……」

三隈「モガミン。返答次第では貴女をくまりんこしますわよ?」

最上「ボク何されるの!?」

熊野「三隈さん、レディが手荒な真似はご法度ですわ」

三隈「……そうですね。冷静さを欠いていましたわ」

鈴谷「まあ提督は奥手ってことなのかな?」

熊野「そう考えて差し支えないと思いますわ」

【提督「アルペジオ直後の設定です」】

鈴谷「なんかさぁ、のんびりした感じだよね、ここって」

最上「まあ中規模作戦が終わったばかりだからねー」

熊野「残念ながら私たちの出番はありませんでしたけど……」

鈴谷「そうなんだ? 熊野ドンマイじゃん!」

三隈「私もモガミンもですわ」

鈴谷「あっ、そうなんだ? そりゃごめんね」

熊野「ちょっと、私だけ扱いがぞんざいではなくて?」

鈴谷「えー、気のせいじゃん?」

最上「鈴谷は『霧の艦隊』って聞いたことあるかい?」

鈴谷「霧? ないけど……それがどうかしたの?」

最上「それとの戦いだったんだよ、この前の作戦って」

鈴谷「そうなんだ? よく分かんないけど……」

【提督「帰ってきたイオナ(願望)」】

熊野「凄かったですわ、ハルハルさん、タカオさん、イオナさん……」

最上「ホント、あの三人だけで十分な位強かったね」

鈴谷「ん? 話がよく見えないんですけど……」

三隈「こちらにも『霧』の方がついてくれましたのよ」

鈴谷「えーと……つまり、『霧』の戦いに巻き込まれたってこと?」

最上「霧との戦いに力を貸してくれたんだ。巻き込まれた訳じゃないよ」

熊野「素敵な方々でしたわ。またお会いしたいですわね」

鈴谷「ふーん……もうちょい早く着任できてれば会えたかなぁ」

三隈「そうですわね。でも、きっとまた逢えますわ。御縁を感じますもの」

最上「そうだといいね。鈴谷のことも紹介したいし」

鈴谷「……そっか。色々あったんだね。なんか、ちょっち淋しい感じ」

【提督「イイハナシダナー」】

熊野「でも、これからはずっと一緒ですわ」

鈴谷「熊野……」

最上「今までの時間を埋められるようにしなくちゃね!」

三隈「あらモガミン、良いこと言いますわね」

鈴谷「さっすが長女だね! ちょっと感動しちゃったじゃん?」

熊野「ちっとも感動したようには見えませんけれど……」

最上「そう見えても、本当は違うんだよ。ね?」

鈴谷「お姉ちゃんは分かってるねー! まぁ熊野は妹だから仕方ないかぁ……」

熊野「むっ……悪かったですわね」

鈴谷「ごめんごめん! 拗ねないでってば!」

熊野「別に拗ねてなんか……あーもう! くっつかないでくださる!?」

鈴谷「かわいいやつめー! うりゃうりゃ~!」

熊野「あ~もう……一杯ですわぁ……」

【鈴谷「同期の人、えっと長門さんだっけ……」】

三隈「長門さんがどうかしましたか?」

鈴谷「自己紹介、ちょー真面目だったじゃん?」

熊野「確かに、ふざけた鈴谷とは大違いでしたわね」

鈴谷「なんか苦手なんだよね、ああいうタイプさぁ……冗談通じないっていうか……」

最上「妹のむっちゃんとは真逆だよね。武人って感じ」

鈴谷「へえ、妹さんいるんだ?」

三隈「陸奥さんは気のいいお姉さんですものね」

熊野「私から見たら素敵な方でしたけれど……」

三隈「まあ鈴谷さんとはタイプが違いますね」

鈴谷「うん。でも同期だからさぁ……関わらないって無理だし」

【古参のモガミン】

最上「……でも、仲良くなれるんじゃないかな?」

鈴谷「長門さんと? マジで言ってる?」

最上「もちろんさ。だって、真面目な熊野とは仲良いでしょ?」

鈴谷「そうだけど……それは姉妹だからじゃん?」

最上「そんなことないよ。それは鈴谷の思い込みさ」

最上「それにね、あの自己紹介が彼女の全てじゃないよ?」

熊野「どういうことですの?」

最上「ボクね、むっちゃん……陸奥さんと結構仲良いんだ。古株組だからさ」

最上「長門さんの話、聞いたことあるんだけど……」

―――――――――――――――――――――――

【鈴谷たちが来る前のお話の一部~淋しがりむっちゃん~】


陸奥「最上はいいわねぇ……」

最上「何が? むっちゃんもボーイッシュになりたいとか?」

陸奥「うふふ、それもいいわね。でもそうじゃなくて……姉妹が着任してるコト」

最上「長門さんだっけ? お姉さんの名前」

陸奥「正~解。はぁ、今頃何してんのかしらねぇ……」

最上「あはっ、むっちゃんでもそんな顔することあるんだね?」

陸奥「当然でしょ~……独りって淋しいもの……」

最上「哀愁漂ってるなぁ……でも分かるよ、その気持ち」

陸奥「あら、面白い冗談ね」

最上「ボクだって、一人の時期があったじゃん。忘れたの?」

陸奥「あぁ……大分前の話じゃない。でも、そうね。あったわね」

【提督「小さい子は手が掛かるからね、しょうがないね」】

最上「あの時はボクも淋しかったと思うよ?」

陸奥「それが今でも続いてるとしたら、どう?」

最上「ん~……あっ!」

陸奥「どうしたの?」

最上「あの頃の提督って、今より側にいてくれた気がしない?」

陸奥「……そうかも。頼みもしないのに、よく構ってくれたわね」

最上「それのおかげかな。そこまで落ち込まなかったのって」

陸奥「はぁ……今じゃ提督も構ってくれないものね」

最上「艦娘が増えたからね……特に、手間の掛かる小さい子達がさ」

陸奥「大人な私達まで手が回らないって訳ね。はぁ~……」

最上「幸せが逃げちゃいそうなため息だなぁ……」

【女の子は年上好き(現実)】

陸奥「それに、金剛がべったりだものね……」

最上「いっそむっちゃんもべったりしてみたら?」

陸奥「……最上が先にやったら考えてあげるわ」

最上「それ絶対やらないパターンじゃんか!」

陸奥「やらないわよ。恥ずかしくて死んじゃうわ、あんな……ねえ?」

最上「金剛は帰国子女だから出来るんだよね」

陸奥「そうよねぇ……はぁ、私も誰かに甘えたいわぁ……」

最上「ねえ、ボクでよければ良いよ?」

陸奥「最上に? ……駄目ね、包容力が足りないもの」

最上「そっかぁ……まあむっちゃんより年下だしね」

陸奥「やっぱり年上よねぇ……はぁ……」

【不器用ながもん、むっちゃん器用】

最上「ねえ、長門さんってどんな人なの?」

陸奥「そうねえ……頼りになるけど、危なっかしい人、かしら」

最上「危なっかしいんだ?」

陸奥「んー……不器用って言った方がいいかしらね」

陸奥「裁縫とか料理とか、そういうの全然ダメなのよ」

陸奥「だから私がいつもやってたの。姉さんには任せられないって」

最上「へえ……むっちゃんは器用だもんね」

陸奥「ええ。姉さん一人じゃ、ちょっと心配なのよ。早く来てほしいわ」

最上「来るといいねえ……あ、写真とか無いの?」

陸奥「あるわよ? ……これ、昔の姉さんよ」

【提督「長門? 色気ねえな」】

最上「うわ、美人だなぁ……凛々しいね、凄く」

陸奥「でしょ~? でもね、こう見えて、可愛いらしいトコもあるのよ?」

最上「そうなんだ? よく何もない所で転ぶとか?」

陸奥「違うわよぉ……ちっちゃいものとか、かわいいものが大好きなの!」

最上「へえ~……意外だね。全然そんな風に見えない」

陸奥「猫と戯れてる姉さんとか、超かわいいのよ!? この写真の見る影もなくなるんだから!」

最上「む、むっちゃん、落ち着こう?」

陸奥「あっあらあら……ごめんね? 姉さん思い出したらつい、ね……」

最上「いいけどね……ねえ、長門さんスタイルも良いよね。羨ましいなぁ」

陸奥「エロいでしょ?」

最上「……男の人から見たらそうなんじゃない?」

【初心で奥手な長門さん】

陸奥「でも姉さんね、そんな身体でも、ちょー初心なのよ」

最上「でも割と見た目通りじゃない? 真面目そうだし」

陸奥「エロっていう単語でも真っ赤になるの」

最上「えぇ……小学生じゃあるまいし……」

陸奥「私に胸触られただけで、固まっちゃうのよ? 服の上からよ?」

最上「お、乙女なんだね……あはは……」

陸奥「あっ引いてるでしょ? かわいいって思わない?」

最上「うん……ちょっと思わないかなぁ……」

陸奥「そっかぁ……」

【シスコンむっちゃん淋しん坊】

最上「なんて言うか……むっちゃん、親バカみたい」

陸奥「あー、そうかもね……妹バカ?」

最上「初めて聞いたね、妹バカ」

陸奥「私も」

最上「自分で言ったんじゃんか」

陸奥「それもそうね」

最上「なんか話の趣旨ずれてきてない?」

陸奥「細かいことはいいの! あ~長門姉早く来て~」

最上「むっちゃんが泣いてるよ~」

陸奥「泣いてないわよ!」

最上「冗談だってば!」

―――――――――――――――――――

【長門「ロリコンではない、ミニコンだ」】

最上「ちっちゃいものとか、かわいいもの、大好きなんだって」

鈴谷「ぷっ! それマジ?」

最上「うん。駆逐艦の子達を溺愛するだろうなーって言ってたよ」

鈴谷「へえ……意外だねぇ」

最上「あと、真面目で、すっごく優しいんだって」

最上「いじられても怒ったりしないみたいだよ?」

鈴谷「そうなんだ? それならまぁ、いいかな……?」

最上「弱いものいじめとかは大嫌いらしいけどね」

鈴谷「正義の味方みたいな性格なんだねぇ」

【鈴谷「確かにムッツリっぽい顔してるよね」】

熊野「やっぱり素敵な方じゃありませんか」

三隈「そうですわね。まぁ陸奥さんのお姉さんですから」

最上「あとは……そう、すっごい初心なんだってさ!」

鈴谷「ほう?」

最上「小学生並だって」

鈴谷「……ヤバい、弄りたくなってきたかも」

熊野「鈴谷、いきなり失礼な態度をとらないように」

鈴谷「わ、分かってるって! 仲良くなったらね!」

最上「あはは……苦手意識なくなった?」

鈴谷「もち! 持つべきものはモガミンだね!」

最上「役に立ててなによりだよ!」

最上(まぁ鈴谷ならどのみち仲良くなってただろうけどね) 

【鈴谷「私が秘書艦!? ……ってそもそも何?」】

提督「秘書艦は俺の秘書みたいなもんだよ。仕事は主に事務作業かな」

鈴谷「うへぇ……マジ面倒なんですけどぉ……」

提督「まぁどうしても嫌なら長門君だけに頼むけど」

長門「私は構わないよ。任せてくれ」

鈴谷「やっやるって! 鈴谷も秘書艦やるから!」

提督「はは……そんなに焦らなくてもいいよ」

鈴谷「誰のせいだっての……ねぇ、二人で秘書やるの?」

提督「いや、交互でいいよ。二人でも構わないけどね。最初は補佐だから」

長門「ということはメインが他に居るのか?」

提督「うん。そろそろ来るはずだけど……お、来た来た」

【ぷらずま「小さいって身長の事ですよね。……ねえ?」】

電「失礼します。司令官さん、どんな御用ですか?」

提督「電、今日から秘書艦補佐になった鈴谷君と長門君だ」

電「あ、そうなのですか。挨拶のため呼ばれたのですね」

提督「仕事もあるけどね。こっちにおいで」

電「はいっ」

鈴谷「へぇ……こんな小さいのに秘書艦なんだ。凄いねぇ」

長門「うむ! 素晴らしいな!」

電「あ、ありがとうございます……?」

提督「電、さっそく自己紹介しようか?」

電「はい、なのです!」

【ぷらずま「改めまして、ぐうかわ有能秘書なのです!」】

電「特Ⅲ型駆逐艦、四番艦の電(いなずま)なのです」

電「至らぬ所もあると思いますけど、どうかよろしくお願いいたします!」

電「それでも秘書艦はずっとやってきたので、少しはお二人の力になれると思います」

電「困ったことがあったら何でも聞いてほしいのです!」

提督「うん、さすが電だな。頼もしい挨拶だ」

電「そうですか? えへへ……」

鈴谷「ちょっとぉ、二人の世界に入らないでくんなーい?」

長門「私達も自己紹介した方がいいのではないか?」

提督「いや、君達は皆の前でしたからな。電は最上とか陸奥からも話は聞いてるだろうし」

電「はい、ばっちりなのです!」

【鈴谷「このソファ、駄目になりそう……」金剛「わかるワ」】

提督「まあ今日は顔合わせってことで、仕事は明日からな。二人はもう休んでくれ」

長門「そうか……では私は失礼する。陸奥が随分と淋しがっていたのでな」

提督「うむ。存分に癒してやってくれ」

長門「ああ。明日からよろしく頼む」

鈴谷「私はここに居てもいい?」

提督「姉妹と居なくてもいいのか?」

鈴谷「んー、さっき十分に喋ったし……これからずっと一緒じゃん?」

提督「……まぁ君がそう言うなら。此処は基本的に出入り自由だから」

鈴谷「そうなんだ? 入り浸っちゃおっかな~」

電「あまり騒がしいと、秘書艦権限で追い出す時もあるのです」

鈴谷「えぇ……かわいい顔してやるもんだねぇ」

提督「追い出されるのは大体金剛だけどな」

鈴谷「あぁ、すごい納得……」

【秘書艦電はヘビーローテーション】

鈴谷「二人は普通に仕事するんだね~」

提督「そりゃそうだよ。さぼったら鎮守府が回らないからね」

電「司令官さん、これに押印お願いします」

提督「はいよー」

電「ありがとう、なのです!」

提督「いいえ~」

鈴谷「ねぇ、秘書艦って電ちゃんだけ?」

電「そんなことはないのです。私は回数多い方ですけど」

提督「最上姉妹の時もあるよ。特に最上はね」

鈴谷「へぇ……そういや自分で言ってたね、古株とか」

【???「ボクはデータベースだからね。そんなもの不要さ」】

電「そうなのです。あと扶桑さんとか陸奥さんとか赤城さんとか……ですね」

提督「電のお姉ちゃんの響もな。あと摩耶とか球磨とか天龍姉妹とか」

電「龍驤さんとか北上さんとか、千歳さんとか……」

提督「あとは金剛に比叡あたりか? 陽炎に阿武隈もいたか」

鈴谷「多くない? てゆーか名前言われても分かんないんですけどぉ」

電「そうですよね、ごめんなさいなのです」

提督「デカいの棚に蒼いファイルあるだろ? それに全員分のプロフィール載ってるよ」

電「顔写真も付いてますよ」

鈴谷「えっそんなの見てもいいの? プライバシーとかあるじゃん?」

提督「表面的なことしか書いてないから大丈夫。それは顔覚える用の奴だから」

電「私もお世話になったのです!」

【鈴谷「プロフィールねえ……うそ、B72!?」】

鈴谷「んじゃ失敬しま~す……ふむふむ……お、電ちゃんみっけ!」

電「あはは……」

提督「ちなみに、さっき秘書艦『多くない?』って言ったけど、あれで多くないんだよ」

鈴谷「ん、どして?」

提督「今日みたいに電一人で済む日だけじゃないから。な?」

電「仕事量が多い日は、三人くらい居ないと徹夜コースなのです……」

鈴谷「そうなんだ? ちょっち逃げたくなったかも……」

提督「はは……さっきも言ったが、無理なら無理と言っていいからね」

鈴谷「嘘だよ、だいじょーぶ。小っちゃい電ちゃんが頑張ってんのに、鈴谷が怠ける訳にはいかないっしょ?」

提督「……そうか。やっぱり真面目だな、鈴谷は」

鈴谷「ふふーん、見た目に騙されないことだね!」

【最上姉妹のLINE】

鈴谷<執務室なう(・з・)>

最上<さっそくお仕事かい? お疲れ(*´ν`*)>

熊野<だべっているだけではなくて?>

鈴谷<違うし! 電ちゃん見て仕事覚えてんの!>

最上<言ってくれればボクが教えるのになぁ(´・_・`)>

鈴谷<マジ? 最上の方が聞きやすいし、今度よろよろ→>

最上<(*・∀・*)V>

三隈<金令谷、ナω、ぉ腹す、キませωカゝ?>

鈴谷<腹ペコだよぉ(>_<)>

鈴谷<もうちょいしたら提督がご飯連れてってくれるけどね!>

三隈<ナょωー⊂! ぅらゃまτ″すゎ!>

熊野<では、夕食は鈴谷抜きですわね>

【黒鈴谷「提督とかいうお財布」】

鈴谷<えー! ひどくない!?>

熊野<仕方ないと思いますけれど……>

鈴谷<むー……あ、そうだ!>

鈴谷<そっちがここに来ればいいじゃん?>

鈴谷<提督ならみんなにご馳走してくれるっしょ( ̄ー+ ̄)>

三隈<ξ⊇レニ気イ寸<ー⊂レよ……ゃレよ丶)天才τ″すゎ>

熊野<そんな集るような真似、みっともないですわ>

最上<( ゚∀゚)o彡°ごはん!ごはん!>

鈴谷<くまのーん、素直になりなよ~( ・´ー・`)>

熊野<腹立たしいですわね、それ>

最上<いいじゃん、鈴谷が来たお祝いってことでさ!>

熊野<まあ、それもそうですわね……>

【鈴谷「ぶっちゃけ、すっぴんでもヨユーだよね☆」】

鈴谷<決まりだね! 早くおいで~\(>О<)/>

鈴谷<ていうか三人は一緒に居るの?>

三隈<今レよノヾラノヾラτ″すょ?>

最上<一緒だったら皆がLINEやることないよね((´∀`*))>

熊野<ではお化粧してから向かいますわ>

鈴谷<えー!? すっぴんでいいよぉ(;´・д・)=3>

熊野<提督の連れとして恥ずかしくないように、ですわ>

熊野<でも薄化粧で済ませますから>

最上<ボクはすぐ行くよ☆ヽ(*^□^*)/>

三隈<禾厶、<ま丶)ω⊇ 今幸丸務室@前レニレヽますゎ>

鈴谷<はやっ怖っ((ヽ(´Д`lll)ノ))>

【呼ばれて飛び出てくまりんこ☆】

三隈「遊びにきましたわ。ごきげんよう」

鈴谷「ほぉーっ、三隈じゃん! チィーッス!」

提督「三隈、いい所に来たなぁ」

三隈「? どうか致しましたか?」

提督「今から飯行くんだよ。奢りだし、一緒にどうだ?」

三隈「まぁ……提督のお誘いを断るなんて、私には出来ませんわ」

提督「そうか! 4人だとちょうどいいしな、ナイスタイミングだ」

三隈「それで、どちらへ行かれるのですか?」

提督「鳳翔さんのとこ。他に行きたいとこあるか?」

三隈「いえ、居酒屋鳳翔でよろしいと思います!」

【鈴谷「居酒屋鳳翔?」】

提督「ああ。皆大好き居酒屋鳳翔」

三隈「そういえば、久しぶりに行く気がしますわ」

電「鳳翔さんに連絡入れておきますね」

提督「うん。よろしくね」

鈴谷「鳳翔さんってそこの女将さん?」

提督「そうだよ。そして艦娘でもある」

鈴谷「へ? 艦娘がお店とかやってもいいんだ?」

提督「本業を疎かにしなければな。他にも何人かやってるよ」

電「はい、4人です。はい……よろしくお願いします」

鈴谷「あっ……電ちゃんちょい待って!」

電「! 鳳翔さん、ちょっと待ってもらえますか?」

【ぷらずま「馬鹿ですね、黙っていればバレなかったのに……」】

鈴谷「熊野たちも来るかも……」

電「熊野さんと最上さんですか? 司令官さん……いいのですか?」

提督「……いいよ。6人で頼むよ」

電「鳳翔さん、6人でお願いします。はい……はい。では失礼しますね」

提督「へえ、熊野たちも来るんだ?」

鈴谷「……えっとね、その……」

提督「……言いたいことがあるなら、どうぞ?」

鈴谷「私が三人を呼びました! 文句ある!?」

提督「……ぷっ!」

鈴谷「えっ?」

提督「あはははははは!」

鈴谷「えぇ……?? なんで笑われたの……?」

【???「堂々としろよお前! ……堂々としすぎだね、これね」】

提督「ふぅ……堂々としすぎだろ! 奢る人数増やしといて!」

鈴谷「だって姉妹で一緒に行きたかったんだもん!」

提督「ふむふむ……でも俺の誘いも無下に出来なかったと。なんだ可愛いじゃん」

鈴谷「は、はぁ? 馬鹿じゃん!?」

提督「最上たちは駄目って言われたら、どうするつもりだったんだ?」

鈴谷「……提督ヘタレっぽいから、断らないと思ったし」

提督「こいつめ……まぁその通りだけれど」

提督「ま、俺としてはハッキリ言ってくれたほうが助かるかな」

鈴谷「……りょーかい。次から絶対言うから!」

提督「素直でよろしい。そういう子は好きだぞ!」

鈴谷「べ、別に嬉しくなんかないし! 馬鹿じゃん!?」

【いじられ鈴谷と空気な三隈】

提督「にしても、電を止めなきゃバレなかったのになぁ」

提督「人数変更なんて後でも出来るよ?」

鈴谷「だって……二度手間じゃん。電ちゃんに悪いし」

提督「ふーん、俺の財布はいいんだ?」

鈴谷「もー! 蒸し返さなくていいじゃん!」

電「司令官さん、程々にしてあげてくださいね?」

提督「分かった。電に言われたら仕方ないな」

「提督、開けてもいーい?」

三隈「……あら、モガミンかしら?」

最上「失礼しまーす!」

熊野「失礼しますわ」

提督「お~二人ともちょうど良かった! 今から飯行こう!」

【提督「モガミンまじ天然」】

最上「本当に? いや~お腹ぺこぺこだったんだよね!」

熊野「……提督、実は私達は」

提督「おっと、お喋りは飯の後でもいいだろ? さぁ行こう!」

熊野「……えぇ、わかりましたわ」

最上「どこ行くの?」

提督「鳳翔さんトコ。どっか行きたいとこある?」

最上「ううん、居酒屋鳳翔が一番だよ!」

提督「そっか。熊野もいいか?」

熊野「……ええ。構いませんわ。ごめんなさいね」

提督「気にしなくていいって」

最上「姉妹揃って食事に行けるなんて……嬉しいなぁ!」

三隈「(打ち合わせがバレてないと思って)浮かれてるモガミン、可愛いですわ」

最上「えっ? 三隈も嬉しいよね?」

三隈「勿論ですよ?」

【鈴谷「ここが居酒屋鳳翔か……」】

鈴谷「あんまり大きくないんだねぇ」

提督「小さくも無いよ。中はべらぼうに綺麗だし。今晩は~」

鳳翔「いらっしゃいませ。あら、お揃いですね」

提督「いっぱい連れて来てすみませんね」

鳳翔「いえ、賑やかでいいじゃありませんか」

提督「そう言ってくださると助かります」

鳳翔「他のお客様もいらっしゃるので、あまりお構いできないかもしれませんけど、ごゆっくりどうぞ」

提督「いえいえ、お構いなく。お気持ちだけで十分ですよ」

三隈「相変わらず鳳翔さんは素敵ですね」

熊野「鈴谷にも見習ってほしい位ですわ」

鈴谷「ちょっとぉ~聞こえてるんですけどぉ~?」

最上「まあまあ、客はボク達だけじゃないんだから」

【乾杯!】

鈴谷「んぐ、んぐ……ぷはぁーっ! 美味いっ!」

提督「いい飲みっぷりだ! 鈴谷はいけるクチか!」

鈴谷「んっふっふ~! 言っとくけど、鈴谷はザルだかんね!」

提督「ほう……俺について来れるかな?」

鈴谷「それはこっちの台詞じゃん?」

最上「二人とも、とばし過ぎないようにね?」

熊野「止めても無駄ですわ。特に提督は飲むと人が変わりますもの」

三隈「鈴谷さんはお酒強いのかしら?」

熊野「一人で飲んでたのかしらね」

鈴谷(実は初めてだけど……案外いけるじゃん?)

【鳳翔「ええい嗚呼、君からもらい泣き~」】

提督「ところで、鈴谷着任おめでとう!」

鈴谷「あざぁーっす! いや~ホント良かったよね~……」

鈴谷「淋しかったよぉ……くまのぉ……」

熊野「ちょっと、グラスを置きなさいな!」

提督「なんか泣きそう……うう……」

三隈「提督ったら本当に泣いてますわ……」

最上「ぼ、ボクも……もらい泣きしそう……ううっ……」

鈴谷「鈴谷もぉ……うえぇ……」

熊野「なんですのこの方々は……」

三隈「他のお客様から変な目で見られてますわ……」

【他の客「あいつら、やっと泣き止んだか……」】

三隈「モガミン、泣かないで?」

最上「ぅん……ありがとう三隈」

熊野「鈴谷も、嬉しいのは分かりますけど、場所を弁えるべきですわ」

鈴谷「ん……そだね、サンキュ」

提督「……そうだ、場所を弁えなくちゃな」

熊野「男泣きから、やっと復活しましたわね」

三隈(慰めるチャンスが……)

鳳翔「失礼します。串の盛り合わせと砂肝のにんにく炒め、塩キャベツです」

鈴谷「うわ美味しそ~! 泣いたらお腹空いてきたんだよね!」

鳳翔「ふふ、鈴谷さん。着任おめでとうございます」

鈴谷「あざ……ありがとうございます!」

提督「鳳翔さん、枝豆と牛すじ煮込みもお願いできますか?」

鳳翔「はい、かしこまりました。お待ちくださいね」

【褒め(口説き)上戸の提督さん】

鈴谷「ねぇ、鳳翔さんってどんな人なの?」

提督「謙虚で控えめで、奥ゆかしい人!」

鈴谷「旅館の若女将さんって感じだよね」

提督「大和撫子って言葉は鳳翔さんのためにあると思う」

鈴谷「提督ってああいう人がタイプなんだ?」

提督「……どうだろうなぁ」

鈴谷「ま、別にどうでもいいですけどねー!」

提督「お、おう……」

鈴谷「ていうか、それなら三隈だって結構ストライクゾーンじゃないの?」

三隈「クマっ!?」

提督「ん……おしとやかで素敵だと思うぞ?」

三隈「く、くまぁ……///」

提督「いつも振る舞いが上品だよなぁ……キャラ作ってるのもかわいいし」

三隈「くまりんこぉ……///」

最上(なんで酔うと口説き始めるかな、もう!)

【黒鈴谷「そんなに好きならケッコンすれば?(半ギレ)」】

提督「あ、そうだ。鳳翔さんって敬語なのに、よそよそしくないんだよ!」

提督「むしろ温かみを感じるくらいでさ……凄くないか?」

鈴谷「へーそうなんだー」

提督「……まぁ鈴谷は来たばかりだからな。鳳翔さんの魅力を知らないのは仕方ないか」

鈴谷「む……鈴谷女だし? 魅力とか言われても困るんですけどぉ?」

提督「それもそうか」

三隈「く、熊野さんも素敵なレディではないかしら?」

熊野「ちょっと、私を巻き込まないでくださる!?」

提督「熊野かぁ……気品のある女性っていいよなぁ……」

熊野「えっ……///」

提督「はぁ……熊野お嬢様の執事になりたい……」

熊野「も、貰ってあげてもいいけど……///」

最上(熊野にまで魔の手が……)

【最上「最上型みんながチョロいと思うなよっ!(キリッ」】

鈴谷「お淑やかな子ばっかり贔屓するの、よくないって思うな!」

提督「贔屓はしてないよ。素敵だなって思うだけで」

鈴谷「じゃあ鈴谷の事も褒めてよ!」

提督「どうしてそうなるんだ?」

鈴谷「だってつまんないじゃん! 眼中にもないとか!」

提督「いやいやそんなこと無いよ? 鈴谷だって素敵じゃないか」

鈴谷「うそ、誤魔化そうとしたって駄目だし!」

提督「鈴谷は派手だし、俺は遠慮しちゃいそうだったけど」

提督「自分から気さくに話してくれたろ?」

提督「しかも本当は真面目だったし。いい子来てくれたよなぁ」

鈴谷「あぅ……ま、まぁね! よく分かってるじゃん!」

最上(うん。チョロすぎだね、この子たち)

【最上「なんか二人きりになっちゃった……そわそわ……」】

熊野「すみませんけど私、お花を摘んできますわ」

三隈「私も! 行きますわ!」

鈴谷「え、鈴谷も行くんだけど!」

最上「いってらっしゃ~い」

提督「わざわざ一緒に行かなくてもいいのになぁ」

最上「お酒飲んでるし、仕方ないんじゃない?」

提督「最上はいいのか?」

最上「ボクはあまり飲んでないしね」

提督「具合でも悪いのか?」

最上「ううん。そういう訳じゃないよ」

提督「んー……他に客が居るから遠慮がちになってる?」

【三隈「モガミンは頼りになりますわ(意味深)」】

最上「はずれ。ヒント、みんなハイペースすぎること」

提督「えーと、酔っ払いの介護係?」

最上「そうだよ。皆潰れたら、鳳翔さんに迷惑掛かるでしょ?」

提督「わー、最上が年長者みたい」

最上「ホントは年長者にしっかりしてほしいけどね!」

提督「すまんな駄目提督で……」

最上「お酒飲まなきゃ大丈夫なんだけどね?」

提督「でも、最上はいつも頼りになるよなぁ」

最上「そう? 頼られるのは嬉しいけどね。ボクお節介焼きだから」

提督「そりゃ、いいお嫁さんになりそうだな」

最上「ふふ、提督が貰ってくれるのかい?」

提督「いやいや俺なんかにゃ勿体ないよ。最上は引く手あまただろうしな!」

【最上「(邪魔が入った)やっぱりな♂」】

最上「でもボクは……」

鈴谷「艦隊が帰投しましたぁ~……なんてね!」

提督「おう、おかえり」

熊野「二人でどんなお話をなさっていたの?」

最上「えっとね……秘密☆」

鈴谷「何ソレ? ちょー気になるんですけどぉ~?」

提督「二人だけの秘密って奴だよなー?」

最上「ねー?」

三隈「モガミン、衝突しましょうか……?」

提督「こら、武力で解決しようとするなっての」ポカッ

三隈「あん……もっと叩いてください……」

最上「こりゃ相当酔ってるね……(呆れ)」

提督「三隈は度数強いの禁止な」

三隈「あぁ・・・ひどぅい」

投下おわり

このスレの方針
・ひっそりsage進行
・×ちまちま投下 ○ドカンと投下
・提督と艦娘は恋仲にならない


最上姉妹がかわいすぎて和む
これは期待

乙です

鈴谷好きにはたまらないね♪

ここは良いスレだ・・・乙

良い飛行甲板の気配を感じた

グレートですよ……こいつァ……

鈴谷メインと聞いて

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2014年09月15日 (月) 11:49:50   ID: 9WcjYvbY

気に入ったわ
あと三隈のLINEwwwなんて書いてあるかワカラネ~www

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