【鈴谷「はじめまして! 鈴谷だよ!」】
鈴谷「鈴谷は、最上型重巡洋艦の3番艦。
横須賀海軍工廠生まれなんだよ~、ふふーん。
巡洋艦の名前は川由来なんだけど、鈴谷は樺太の鈴谷川がその由来なの。知ってた?」
提督「いや、知らなかったな。鈴谷川か……きっと綺麗な川なんだろうな」
鈴谷「なーに? 鈴谷が綺麗だからってことー?」
提督「さてどうかな……ちなみに俺はここラバウルの提督だ。よろしくな」
鈴谷「ちょっと! はぐらかすとか無しじゃん!?」
提督「はは……これから皆の前で自己紹介してもらうから、そのつもりでな」
鈴谷「ちぇ~……りょーかーい……」
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【鈴谷「なんでも聞いてね!」】
鈴谷「鈴谷だよ!賑やかな艦隊だね!よろしくね!」
鈴谷「質問とかあったら、なんでも聞いてね!」
青葉「はいっ!」
鈴谷「おっ、いきなり? 幸先いいじゃん」
青葉「青葉通信の青葉と申しますぅ! 質問宜しいですか?」
鈴谷「えっ、記者の人!? マジ?」
青葉「鈴谷さんは今時のJKという感じですが……見た目通り、火遊び好きなのでしょうか?」
鈴谷「!? えっと……それはぁ……」
???「確かに、かなり遊んでそうなの。でも負けないのね!」
???「テートクは清楚な子が好きだからネ! 私の敵じゃないデース!」
???「甘えさせるのは下手そうね……うふふ」
???「清楚さ勝負なら、大丈夫です!」
【黒青葉「下ネタは鉄板ですからね(ゲス顔)】
提督「こら、いきなりそんな質問する奴があるか!」
青葉「いったぁ~……なんでも聞いてって言ってたじゃないですかぁ」
鈴谷「てっ提督、記者の人にそんな事しちゃ不味くない……?」
提督「ん? いや、こいつも艦娘だから。記者の真似事してるだけだよ」
青葉「真似事とはなんですか! 戦場のジャーナリストに向かって!」
鈴谷「あ、そうなんだ? びっくりしたぁ……本物だったら鈴谷注目されすぎじゃん?」
提督「ああ、さっきの質問はスルーでいいよ。次の子に……」
青葉「む~……残念無念また来週ですぅ……」
鈴谷「……待って。青葉さんの質問に答えるよ」
【???「真っ直ぐ、自分の言葉は曲げねえ。それが俺の忍動だ」】
青葉「本当ですかぁ!?」
提督「鈴谷……?」
鈴谷「だってさ、なんでも聞いてって言っといて、やっぱ無し! ってズルいじゃん?」
提督「……だが、青葉の質問は失礼だったから」
鈴谷「なんでも、って言ったんだよ。青葉さん、いい?」
青葉「はいっ! メモの準備ばっちりですぅ」
鈴谷「……鈴谷ね、遊んでそうとかチャラいとか、よく言われるけどさ……」
鈴谷「実はそういう経験ないんだよね! 期待外れでごめんね?」
鈴谷「でも、好きな人とそういう事するのは素敵なことって思うよ!」
鈴谷「……こんな感じでいい?」
【???「はr……青葉、感激です!」】
青葉「……感動しましたぁ!」
鈴谷「へっ?」
青葉「こんなに真面目に答えてくれるなんて……青葉感激ですぅ!」
青葉「那珂ちゃんと同時に鈴谷さんのファンにもなります!」
鈴谷「あ、ありがと……?」
提督「はぁ……真面目なんだな、鈴谷って」
鈴谷「そうだよー? あっ、提督もそういう風に見てたんだ?」
提督「正直言うと、そうだな。ごめんな?」
鈴谷「あーあ……乙女心が傷ついたなぁ……(棒読み)」
提督「すまない……お詫びに一つ、何でも言うことを聞くよ」
鈴谷「言ったね? 何でもって言ったね?」
【金剛「テートクはワタシのモノなんだからネー♪」】
金剛「Hey,テートクゥ! そんな約束しちゃ駄目デース!」
提督「金剛? どうした、元気良いな」
金剛「なにすっとぼけてんのヨー! 何でもするなんて軽々しく言っちゃ駄目ネ!」
提督「ああ……次から気を付けるよ。鈴谷、また後でな」
鈴谷「あ、うん……それじゃ、他に質問ある人ー?」
金剛「テートクぅ……ワタシの言うことも一つ聞いて欲しいデース!」
提督「何故そうなる……ティータイムに付き合えばいいのか?」
金剛「Yes! でもワタシの部屋じゃなくて、外のお店だからネー♪」
提督「……はぁ、仕方ないなぁ。霧島ぁ~」
霧島「は~い、なんでしょう司令?」
提督「ここを任せていいか?」
霧島「ええ、お任せください。いざという時は、私が¨なんとか¨します」
提督「頼もしいよ。よろしくな」
霧島「ええ。お姉様、あまり司令を振り回しては駄目ですよ?」
金剛「言われなくても分かってるヨー! テートク、行きまショ?」
【鈴谷「どうする? くまりんこ(意味深)する?」】
最上「質問責めで大変だったね。お疲れ様、鈴谷」
鈴谷「サンキュ! 喉カラカラだったんだぁ……ごくっ、ごきゅ……ぷはぁっ!」
熊野「お下品ですわ、鈴谷。もっと上品に飲みなさいな」
鈴谷「いいの、鈴谷はお嬢様じゃないし。ね、最上?」
最上「あはは……うん、ボクと鈴谷は普通でいいんじゃないかな」
熊野「まぁ、最上さんまで……いいけれど」
三隈「でも、青葉さんの質問の時は鈴谷さん、中々淑女らしかったですわ」
鈴谷「いやぁ……結構ハズかったんだよー?」
熊野「殿方にみだりに身体を許したりしなかったのは、評価するけれど」
三隈「ええ、鈴谷さんがくまりんこしていなくて、一安心ですわ」
鈴谷「くまりんこってそういう意味なんだ!?」
最上「衝撃の事実だね……」
三隈「あら、汎用性が高いだけですわよ?」
【鈴谷「キマシタワーを建てるじゃん?」】
熊野「どうと言われましても……見ての通り、心身ともに健やかですわ」
鈴谷「そっかー……てことは、まだ小学生みたいに早寝早起きなんだ?」
熊野「ええ、全ては美容の為ですわ」
三隈「三隈も見習わなくてはいけませんわ。つい夜更かししてしまいますから」
鈴谷「それが普通じゃん? 熊野がおかしいんだってば」
熊野「意識が高いといってくださる?」
最上「うん、熊野は凄いと思うよ。ボクには出来ないなぁ」
熊野「最上さんも美容に気を遣えば、もっともっと綺麗になりますのに……」
鈴谷「だーめ! 最上はこっち側なの!」
熊野「あら、それは残念ですわ」
三隈「それにモガミンは十分、綺麗ですわ。ほら、このお顔……」
最上「ちょ、ちょっと三隈! くすぐったいってば!」
鈴谷「なっなんか危険な香りがする絵面だね……!」
熊野「仲良きことは美しき哉……ですわね」
鈴谷「それじゃ済まないと思うんだけどなぁ……」
【鈴谷「あの人なんて言ったっけ? 騒がしかった人」】
熊野「騒がしい方なら沢山おりますけれど……誰のことですの?」
鈴谷「ほら、提督と一緒に出て行った人!」
熊野「ああ、金剛さんですわね。彼女がどうかしまして?」
鈴谷「あの人、提督の彼女さん?」
熊野「いえ、そういう訳ではないけれど……まあ彼女みたいなものかしら」
最上「いつもべったりだもんね。モテる男はツラいね」
三隈「彼女面してるだけですわ、金剛さんなんて」
鈴谷「およ? 三隈嬢って提督狙いだったり?」
三隈「『狙い』だなんて……『お慕い』はしていますけれど」
熊野「大体、レディならもっと上品に攻めるべきだと思いますの」
【提督LOVE勢……恐ろしい子!】
最上「まあ不満がある子もいるかもねえ。提督LOVE勢の中には……」
鈴谷「げ、なにそれ……ファンクラブ?」
熊野「恋人候補と言った方が正しいと思いますわ」
三隈「そうですね。提督を好きだと公言している方々ですわね」
鈴谷「へえ……そうなんだ」
最上「みんなが金剛みたいに大胆な訳じゃないけどね」
熊野「あとはイクさんくらいではなくて?」
三隈「榛名さんも大概だと思いますけれど……」
鈴谷「それに三隈もなんでしょ? みんな大変だねえ……」
最上「そうかもね。あの人鈍感だから、余計にね」
【モガミンは見た(直球)】
熊野「まぁLOVE勢の方々はみな功労者ですから、多少の事には目を瞑りますわ」
三隈「それでも限度はありますよ。提督とくまりんこするのは絶対認めません!」
鈴谷「それってえっちの事だよね? 誰もしてないんだ?」
熊野「ちょっと! お下品ですわよ!」
鈴谷「これくらいは普通じゃん?」
最上「してないと思うよ? してたら速攻広まるからね」
鈴谷「あんな綺麗な人に言い寄られてんのにねえ……ホモなんじゃん?」
三隈「提督がほもりんこ……?」
鈴谷「ごめん意味わかんない……だってそうっしょ。金剛さん超美人だったし」
最上「違うと思うけどなぁ。ボクのカラダ見て勃起してたし……」
みくまの「ええっ!?」
【くまりんこ「三隈もLOVE勢ですわ♪」】
鈴谷「え、まさかの最上もLOVE勢??」
最上「違うってば! お風呂で一緒になっただけだよ!」
熊野「一緒になる機会なんて無い筈ではなくて?」
最上「ええと……説明するのが面倒だなぁ……」
三隈「モガミン。返答次第では貴女をくまりんこしますわよ?」
最上「ボク何されるの!?」
熊野「三隈さん、レディが手荒な真似はご法度ですわ」
三隈「……そうですね。冷静さを欠いていましたわ」
鈴谷「まあ提督は奥手ってことなのかな?」
熊野「そう考えて差し支えないと思いますわ」
【提督「アルペジオ直後の設定です」】
鈴谷「なんかさぁ、のんびりした感じだよね、ここって」
最上「まあ中規模作戦が終わったばかりだからねー」
熊野「残念ながら私たちの出番はありませんでしたけど……」
鈴谷「そうなんだ? 熊野ドンマイじゃん!」
三隈「私もモガミンもですわ」
鈴谷「あっ、そうなんだ? そりゃごめんね」
熊野「ちょっと、私だけ扱いがぞんざいではなくて?」
鈴谷「えー、気のせいじゃん?」
最上「鈴谷は『霧の艦隊』って聞いたことあるかい?」
鈴谷「霧? ないけど……それがどうかしたの?」
最上「それとの戦いだったんだよ、この前の作戦って」
鈴谷「そうなんだ? よく分かんないけど……」
【提督「帰ってきたイオナ(願望)」】
熊野「凄かったですわ、ハルハルさん、タカオさん、イオナさん……」
最上「ホント、あの三人だけで十分な位強かったね」
鈴谷「ん? 話がよく見えないんですけど……」
三隈「こちらにも『霧』の方がついてくれましたのよ」
鈴谷「えーと……つまり、『霧』の戦いに巻き込まれたってこと?」
最上「霧との戦いに力を貸してくれたんだ。巻き込まれた訳じゃないよ」
熊野「素敵な方々でしたわ。またお会いしたいですわね」
鈴谷「ふーん……もうちょい早く着任できてれば会えたかなぁ」
三隈「そうですわね。でも、きっとまた逢えますわ。御縁を感じますもの」
最上「そうだといいね。鈴谷のことも紹介したいし」
鈴谷「……そっか。色々あったんだね。なんか、ちょっち淋しい感じ」
【提督「イイハナシダナー」】
熊野「でも、これからはずっと一緒ですわ」
鈴谷「熊野……」
最上「今までの時間を埋められるようにしなくちゃね!」
三隈「あらモガミン、良いこと言いますわね」
鈴谷「さっすが長女だね! ちょっと感動しちゃったじゃん?」
熊野「ちっとも感動したようには見えませんけれど……」
最上「そう見えても、本当は違うんだよ。ね?」
鈴谷「お姉ちゃんは分かってるねー! まぁ熊野は妹だから仕方ないかぁ……」
熊野「むっ……悪かったですわね」
鈴谷「ごめんごめん! 拗ねないでってば!」
熊野「別に拗ねてなんか……あーもう! くっつかないでくださる!?」
鈴谷「かわいいやつめー! うりゃうりゃ~!」
熊野「あ~もう……一杯ですわぁ……」
【鈴谷「同期の人、えっと長門さんだっけ……」】
三隈「長門さんがどうかしましたか?」
鈴谷「自己紹介、ちょー真面目だったじゃん?」
熊野「確かに、ふざけた鈴谷とは大違いでしたわね」
鈴谷「なんか苦手なんだよね、ああいうタイプさぁ……冗談通じないっていうか……」
最上「妹のむっちゃんとは真逆だよね。武人って感じ」
鈴谷「へえ、妹さんいるんだ?」
三隈「陸奥さんは気のいいお姉さんですものね」
熊野「私から見たら素敵な方でしたけれど……」
三隈「まあ鈴谷さんとはタイプが違いますね」
鈴谷「うん。でも同期だからさぁ……関わらないって無理だし」
【古参のモガミン】
最上「……でも、仲良くなれるんじゃないかな?」
鈴谷「長門さんと? マジで言ってる?」
最上「もちろんさ。だって、真面目な熊野とは仲良いでしょ?」
鈴谷「そうだけど……それは姉妹だからじゃん?」
最上「そんなことないよ。それは鈴谷の思い込みさ」
最上「それにね、あの自己紹介が彼女の全てじゃないよ?」
熊野「どういうことですの?」
最上「ボクね、むっちゃん……陸奥さんと結構仲良いんだ。古株組だからさ」
最上「長門さんの話、聞いたことあるんだけど……」
―――――――――――――――――――――――
【鈴谷たちが来る前のお話の一部~淋しがりむっちゃん~】
陸奥「最上はいいわねぇ……」
最上「何が? むっちゃんもボーイッシュになりたいとか?」
陸奥「うふふ、それもいいわね。でもそうじゃなくて……姉妹が着任してるコト」
最上「長門さんだっけ? お姉さんの名前」
陸奥「正~解。はぁ、今頃何してんのかしらねぇ……」
最上「あはっ、むっちゃんでもそんな顔することあるんだね?」
陸奥「当然でしょ~……独りって淋しいもの……」
最上「哀愁漂ってるなぁ……でも分かるよ、その気持ち」
陸奥「あら、面白い冗談ね」
最上「ボクだって、一人の時期があったじゃん。忘れたの?」
陸奥「あぁ……大分前の話じゃない。でも、そうね。あったわね」
【提督「小さい子は手が掛かるからね、しょうがないね」】
最上「あの時はボクも淋しかったと思うよ?」
陸奥「それが今でも続いてるとしたら、どう?」
最上「ん~……あっ!」
陸奥「どうしたの?」
最上「あの頃の提督って、今より側にいてくれた気がしない?」
陸奥「……そうかも。頼みもしないのに、よく構ってくれたわね」
最上「それのおかげかな。そこまで落ち込まなかったのって」
陸奥「はぁ……今じゃ提督も構ってくれないものね」
最上「艦娘が増えたからね……特に、手間の掛かる小さい子達がさ」
陸奥「大人な私達まで手が回らないって訳ね。はぁ~……」
最上「幸せが逃げちゃいそうなため息だなぁ……」
【女の子は年上好き(現実)】
陸奥「それに、金剛がべったりだものね……」
最上「いっそむっちゃんもべったりしてみたら?」
陸奥「……最上が先にやったら考えてあげるわ」
最上「それ絶対やらないパターンじゃんか!」
陸奥「やらないわよ。恥ずかしくて死んじゃうわ、あんな……ねえ?」
最上「金剛は帰国子女だから出来るんだよね」
陸奥「そうよねぇ……はぁ、私も誰かに甘えたいわぁ……」
最上「ねえ、ボクでよければ良いよ?」
陸奥「最上に? ……駄目ね、包容力が足りないもの」
最上「そっかぁ……まあむっちゃんより年下だしね」
陸奥「やっぱり年上よねぇ……はぁ……」
【不器用ながもん、むっちゃん器用】
最上「ねえ、長門さんってどんな人なの?」
陸奥「そうねえ……頼りになるけど、危なっかしい人、かしら」
最上「危なっかしいんだ?」
陸奥「んー……不器用って言った方がいいかしらね」
陸奥「裁縫とか料理とか、そういうの全然ダメなのよ」
陸奥「だから私がいつもやってたの。姉さんには任せられないって」
最上「へえ……むっちゃんは器用だもんね」
陸奥「ええ。姉さん一人じゃ、ちょっと心配なのよ。早く来てほしいわ」
最上「来るといいねえ……あ、写真とか無いの?」
陸奥「あるわよ? ……これ、昔の姉さんよ」
【提督「長門? 色気ねえな」】
最上「うわ、美人だなぁ……凛々しいね、凄く」
陸奥「でしょ~? でもね、こう見えて、可愛いらしいトコもあるのよ?」
最上「そうなんだ? よく何もない所で転ぶとか?」
陸奥「違うわよぉ……ちっちゃいものとか、かわいいものが大好きなの!」
最上「へえ~……意外だね。全然そんな風に見えない」
陸奥「猫と戯れてる姉さんとか、超かわいいのよ!? この写真の見る影もなくなるんだから!」
最上「む、むっちゃん、落ち着こう?」
陸奥「あっあらあら……ごめんね? 姉さん思い出したらつい、ね……」
最上「いいけどね……ねえ、長門さんスタイルも良いよね。羨ましいなぁ」
陸奥「エロいでしょ?」
最上「……男の人から見たらそうなんじゃない?」
【初心で奥手な長門さん】
陸奥「でも姉さんね、そんな身体でも、ちょー初心なのよ」
最上「でも割と見た目通りじゃない? 真面目そうだし」
陸奥「エロっていう単語でも真っ赤になるの」
最上「えぇ……小学生じゃあるまいし……」
陸奥「私に胸触られただけで、固まっちゃうのよ? 服の上からよ?」
最上「お、乙女なんだね……あはは……」
陸奥「あっ引いてるでしょ? かわいいって思わない?」
最上「うん……ちょっと思わないかなぁ……」
陸奥「そっかぁ……」
【シスコンむっちゃん淋しん坊】
最上「なんて言うか……むっちゃん、親バカみたい」
陸奥「あー、そうかもね……妹バカ?」
最上「初めて聞いたね、妹バカ」
陸奥「私も」
最上「自分で言ったんじゃんか」
陸奥「それもそうね」
最上「なんか話の趣旨ずれてきてない?」
陸奥「細かいことはいいの! あ~長門姉早く来て~」
最上「むっちゃんが泣いてるよ~」
陸奥「泣いてないわよ!」
最上「冗談だってば!」
―――――――――――――――――――
【長門「ロリコンではない、ミニコンだ」】
最上「ちっちゃいものとか、かわいいもの、大好きなんだって」
鈴谷「ぷっ! それマジ?」
最上「うん。駆逐艦の子達を溺愛するだろうなーって言ってたよ」
鈴谷「へえ……意外だねぇ」
最上「あと、真面目で、すっごく優しいんだって」
最上「いじられても怒ったりしないみたいだよ?」
鈴谷「そうなんだ? それならまぁ、いいかな……?」
最上「弱いものいじめとかは大嫌いらしいけどね」
鈴谷「正義の味方みたいな性格なんだねぇ」
【鈴谷「確かにムッツリっぽい顔してるよね」】
熊野「やっぱり素敵な方じゃありませんか」
三隈「そうですわね。まぁ陸奥さんのお姉さんですから」
最上「あとは……そう、すっごい初心なんだってさ!」
鈴谷「ほう?」
最上「小学生並だって」
鈴谷「……ヤバい、弄りたくなってきたかも」
熊野「鈴谷、いきなり失礼な態度をとらないように」
鈴谷「わ、分かってるって! 仲良くなったらね!」
最上「あはは……苦手意識なくなった?」
鈴谷「もち! 持つべきものはモガミンだね!」
最上「役に立ててなによりだよ!」
最上(まぁ鈴谷ならどのみち仲良くなってただろうけどね)
【鈴谷「私が秘書艦!? ……ってそもそも何?」】
提督「秘書艦は俺の秘書みたいなもんだよ。仕事は主に事務作業かな」
鈴谷「うへぇ……マジ面倒なんですけどぉ……」
提督「まぁどうしても嫌なら長門君だけに頼むけど」
長門「私は構わないよ。任せてくれ」
鈴谷「やっやるって! 鈴谷も秘書艦やるから!」
提督「はは……そんなに焦らなくてもいいよ」
鈴谷「誰のせいだっての……ねぇ、二人で秘書やるの?」
提督「いや、交互でいいよ。二人でも構わないけどね。最初は補佐だから」
長門「ということはメインが他に居るのか?」
提督「うん。そろそろ来るはずだけど……お、来た来た」
【ぷらずま「小さいって身長の事ですよね。……ねえ?」】
電「失礼します。司令官さん、どんな御用ですか?」
提督「電、今日から秘書艦補佐になった鈴谷君と長門君だ」
電「あ、そうなのですか。挨拶のため呼ばれたのですね」
提督「仕事もあるけどね。こっちにおいで」
電「はいっ」
鈴谷「へぇ……こんな小さいのに秘書艦なんだ。凄いねぇ」
長門「うむ! 素晴らしいな!」
電「あ、ありがとうございます……?」
提督「電、さっそく自己紹介しようか?」
電「はい、なのです!」
【ぷらずま「改めまして、ぐうかわ有能秘書なのです!」】
電「特Ⅲ型駆逐艦、四番艦の電(いなずま)なのです」
電「至らぬ所もあると思いますけど、どうかよろしくお願いいたします!」
電「それでも秘書艦はずっとやってきたので、少しはお二人の力になれると思います」
電「困ったことがあったら何でも聞いてほしいのです!」
提督「うん、さすが電だな。頼もしい挨拶だ」
電「そうですか? えへへ……」
鈴谷「ちょっとぉ、二人の世界に入らないでくんなーい?」
長門「私達も自己紹介した方がいいのではないか?」
提督「いや、君達は皆の前でしたからな。電は最上とか陸奥からも話は聞いてるだろうし」
電「はい、ばっちりなのです!」
【鈴谷「このソファ、駄目になりそう……」金剛「わかるワ」】
提督「まあ今日は顔合わせってことで、仕事は明日からな。二人はもう休んでくれ」
長門「そうか……では私は失礼する。陸奥が随分と淋しがっていたのでな」
提督「うむ。存分に癒してやってくれ」
長門「ああ。明日からよろしく頼む」
鈴谷「私はここに居てもいい?」
提督「姉妹と居なくてもいいのか?」
鈴谷「んー、さっき十分に喋ったし……これからずっと一緒じゃん?」
提督「……まぁ君がそう言うなら。此処は基本的に出入り自由だから」
鈴谷「そうなんだ? 入り浸っちゃおっかな~」
電「あまり騒がしいと、秘書艦権限で追い出す時もあるのです」
鈴谷「えぇ……かわいい顔してやるもんだねぇ」
提督「追い出されるのは大体金剛だけどな」
鈴谷「あぁ、すごい納得……」
【秘書艦電はヘビーローテーション】
鈴谷「二人は普通に仕事するんだね~」
提督「そりゃそうだよ。さぼったら鎮守府が回らないからね」
電「司令官さん、これに押印お願いします」
提督「はいよー」
電「ありがとう、なのです!」
提督「いいえ~」
鈴谷「ねぇ、秘書艦って電ちゃんだけ?」
電「そんなことはないのです。私は回数多い方ですけど」
提督「最上姉妹の時もあるよ。特に最上はね」
鈴谷「へぇ……そういや自分で言ってたね、古株とか」
【???「ボクはデータベースだからね。そんなもの不要さ」】
電「そうなのです。あと扶桑さんとか陸奥さんとか赤城さんとか……ですね」
提督「電のお姉ちゃんの響もな。あと摩耶とか球磨とか天龍姉妹とか」
電「龍驤さんとか北上さんとか、千歳さんとか……」
提督「あとは金剛に比叡あたりか? 陽炎に阿武隈もいたか」
鈴谷「多くない? てゆーか名前言われても分かんないんですけどぉ」
電「そうですよね、ごめんなさいなのです」
提督「デカいの棚に蒼いファイルあるだろ? それに全員分のプロフィール載ってるよ」
電「顔写真も付いてますよ」
鈴谷「えっそんなの見てもいいの? プライバシーとかあるじゃん?」
提督「表面的なことしか書いてないから大丈夫。それは顔覚える用の奴だから」
電「私もお世話になったのです!」
【鈴谷「プロフィールねえ……うそ、B72!?」】
鈴谷「んじゃ失敬しま~す……ふむふむ……お、電ちゃんみっけ!」
電「あはは……」
提督「ちなみに、さっき秘書艦『多くない?』って言ったけど、あれで多くないんだよ」
鈴谷「ん、どして?」
提督「今日みたいに電一人で済む日だけじゃないから。な?」
電「仕事量が多い日は、三人くらい居ないと徹夜コースなのです……」
鈴谷「そうなんだ? ちょっち逃げたくなったかも……」
提督「はは……さっきも言ったが、無理なら無理と言っていいからね」
鈴谷「嘘だよ、だいじょーぶ。小っちゃい電ちゃんが頑張ってんのに、鈴谷が怠ける訳にはいかないっしょ?」
提督「……そうか。やっぱり真面目だな、鈴谷は」
鈴谷「ふふーん、見た目に騙されないことだね!」
【最上姉妹のLINE】
鈴谷<執務室なう(・з・)>
最上<さっそくお仕事かい? お疲れ(*´ν`*)>
熊野<だべっているだけではなくて?>
鈴谷<違うし! 電ちゃん見て仕事覚えてんの!>
最上<言ってくれればボクが教えるのになぁ(´・_・`)>
鈴谷<マジ? 最上の方が聞きやすいし、今度よろよろ→>
最上<(*・∀・*)V>
三隈<金令谷、ナω、ぉ腹す、キませωカゝ?>
鈴谷<腹ペコだよぉ(>_<)>
鈴谷<もうちょいしたら提督がご飯連れてってくれるけどね!>
三隈<ナょωー⊂! ぅらゃまτ″すゎ!>
熊野<では、夕食は鈴谷抜きですわね>
【黒鈴谷「提督とかいうお財布」】
鈴谷<えー! ひどくない!?>
熊野<仕方ないと思いますけれど……>
鈴谷<むー……あ、そうだ!>
鈴谷<そっちがここに来ればいいじゃん?>
鈴谷<提督ならみんなにご馳走してくれるっしょ( ̄ー+ ̄)>
三隈<ξ⊇レニ気イ寸<ー⊂レよ……ゃレよ丶)天才τ″すゎ>
熊野<そんな集るような真似、みっともないですわ>
最上<( ゚∀゚)o彡°ごはん!ごはん!>
鈴谷<くまのーん、素直になりなよ~( ・´ー・`)>
熊野<腹立たしいですわね、それ>
最上<いいじゃん、鈴谷が来たお祝いってことでさ!>
熊野<まあ、それもそうですわね……>
【鈴谷「ぶっちゃけ、すっぴんでもヨユーだよね☆」】
鈴谷<決まりだね! 早くおいで~\(>О<)/>
鈴谷<ていうか三人は一緒に居るの?>
三隈<今レよノヾラノヾラτ″すょ?>
最上<一緒だったら皆がLINEやることないよね((´∀`*))>
熊野<ではお化粧してから向かいますわ>
鈴谷<えー!? すっぴんでいいよぉ(;´・д・)=3>
熊野<提督の連れとして恥ずかしくないように、ですわ>
熊野<でも薄化粧で済ませますから>
最上<ボクはすぐ行くよ☆ヽ(*^□^*)/>
三隈<禾厶、<ま丶)ω⊇ 今幸丸務室@前レニレヽますゎ>
鈴谷<はやっ怖っ((ヽ(´Д`lll)ノ))>
【呼ばれて飛び出てくまりんこ☆】
三隈「遊びにきましたわ。ごきげんよう」
鈴谷「ほぉーっ、三隈じゃん! チィーッス!」
提督「三隈、いい所に来たなぁ」
三隈「? どうか致しましたか?」
提督「今から飯行くんだよ。奢りだし、一緒にどうだ?」
三隈「まぁ……提督のお誘いを断るなんて、私には出来ませんわ」
提督「そうか! 4人だとちょうどいいしな、ナイスタイミングだ」
三隈「それで、どちらへ行かれるのですか?」
提督「鳳翔さんのとこ。他に行きたいとこあるか?」
三隈「いえ、居酒屋鳳翔でよろしいと思います!」
【鈴谷「居酒屋鳳翔?」】
提督「ああ。皆大好き居酒屋鳳翔」
三隈「そういえば、久しぶりに行く気がしますわ」
電「鳳翔さんに連絡入れておきますね」
提督「うん。よろしくね」
鈴谷「鳳翔さんってそこの女将さん?」
提督「そうだよ。そして艦娘でもある」
鈴谷「へ? 艦娘がお店とかやってもいいんだ?」
提督「本業を疎かにしなければな。他にも何人かやってるよ」
電「はい、4人です。はい……よろしくお願いします」
鈴谷「あっ……電ちゃんちょい待って!」
電「! 鳳翔さん、ちょっと待ってもらえますか?」
【ぷらずま「馬鹿ですね、黙っていればバレなかったのに……」】
鈴谷「熊野たちも来るかも……」
電「熊野さんと最上さんですか? 司令官さん……いいのですか?」
提督「……いいよ。6人で頼むよ」
電「鳳翔さん、6人でお願いします。はい……はい。では失礼しますね」
提督「へえ、熊野たちも来るんだ?」
鈴谷「……えっとね、その……」
提督「……言いたいことがあるなら、どうぞ?」
鈴谷「私が三人を呼びました! 文句ある!?」
提督「……ぷっ!」
鈴谷「えっ?」
提督「あはははははは!」
鈴谷「えぇ……?? なんで笑われたの……?」
【???「堂々としろよお前! ……堂々としすぎだね、これね」】
提督「ふぅ……堂々としすぎだろ! 奢る人数増やしといて!」
鈴谷「だって姉妹で一緒に行きたかったんだもん!」
提督「ふむふむ……でも俺の誘いも無下に出来なかったと。なんだ可愛いじゃん」
鈴谷「は、はぁ? 馬鹿じゃん!?」
提督「最上たちは駄目って言われたら、どうするつもりだったんだ?」
鈴谷「……提督ヘタレっぽいから、断らないと思ったし」
提督「こいつめ……まぁその通りだけれど」
提督「ま、俺としてはハッキリ言ってくれたほうが助かるかな」
鈴谷「……りょーかい。次から絶対言うから!」
提督「素直でよろしい。そういう子は好きだぞ!」
鈴谷「べ、別に嬉しくなんかないし! 馬鹿じゃん!?」
【いじられ鈴谷と空気な三隈】
提督「にしても、電を止めなきゃバレなかったのになぁ」
提督「人数変更なんて後でも出来るよ?」
鈴谷「だって……二度手間じゃん。電ちゃんに悪いし」
提督「ふーん、俺の財布はいいんだ?」
鈴谷「もー! 蒸し返さなくていいじゃん!」
電「司令官さん、程々にしてあげてくださいね?」
提督「分かった。電に言われたら仕方ないな」
「提督、開けてもいーい?」
三隈「……あら、モガミンかしら?」
最上「失礼しまーす!」
熊野「失礼しますわ」
提督「お~二人ともちょうど良かった! 今から飯行こう!」
【提督「モガミンまじ天然」】
最上「本当に? いや~お腹ぺこぺこだったんだよね!」
熊野「……提督、実は私達は」
提督「おっと、お喋りは飯の後でもいいだろ? さぁ行こう!」
熊野「……えぇ、わかりましたわ」
最上「どこ行くの?」
提督「鳳翔さんトコ。どっか行きたいとこある?」
最上「ううん、居酒屋鳳翔が一番だよ!」
提督「そっか。熊野もいいか?」
熊野「……ええ。構いませんわ。ごめんなさいね」
提督「気にしなくていいって」
最上「姉妹揃って食事に行けるなんて……嬉しいなぁ!」
三隈「(打ち合わせがバレてないと思って)浮かれてるモガミン、可愛いですわ」
最上「えっ? 三隈も嬉しいよね?」
三隈「勿論ですよ?」
【鈴谷「ここが居酒屋鳳翔か……」】
鈴谷「あんまり大きくないんだねぇ」
提督「小さくも無いよ。中はべらぼうに綺麗だし。今晩は~」
鳳翔「いらっしゃいませ。あら、お揃いですね」
提督「いっぱい連れて来てすみませんね」
鳳翔「いえ、賑やかでいいじゃありませんか」
提督「そう言ってくださると助かります」
鳳翔「他のお客様もいらっしゃるので、あまりお構いできないかもしれませんけど、ごゆっくりどうぞ」
提督「いえいえ、お構いなく。お気持ちだけで十分ですよ」
三隈「相変わらず鳳翔さんは素敵ですね」
熊野「鈴谷にも見習ってほしい位ですわ」
鈴谷「ちょっとぉ~聞こえてるんですけどぉ~?」
最上「まあまあ、客はボク達だけじゃないんだから」
【乾杯!】
鈴谷「んぐ、んぐ……ぷはぁーっ! 美味いっ!」
提督「いい飲みっぷりだ! 鈴谷はいけるクチか!」
鈴谷「んっふっふ~! 言っとくけど、鈴谷はザルだかんね!」
提督「ほう……俺について来れるかな?」
鈴谷「それはこっちの台詞じゃん?」
最上「二人とも、とばし過ぎないようにね?」
熊野「止めても無駄ですわ。特に提督は飲むと人が変わりますもの」
三隈「鈴谷さんはお酒強いのかしら?」
熊野「一人で飲んでたのかしらね」
鈴谷(実は初めてだけど……案外いけるじゃん?)
【鳳翔「ええい嗚呼、君からもらい泣き~」】
提督「ところで、鈴谷着任おめでとう!」
鈴谷「あざぁーっす! いや~ホント良かったよね~……」
鈴谷「淋しかったよぉ……くまのぉ……」
熊野「ちょっと、グラスを置きなさいな!」
提督「なんか泣きそう……うう……」
三隈「提督ったら本当に泣いてますわ……」
最上「ぼ、ボクも……もらい泣きしそう……ううっ……」
鈴谷「鈴谷もぉ……うえぇ……」
熊野「なんですのこの方々は……」
三隈「他のお客様から変な目で見られてますわ……」
【他の客「あいつら、やっと泣き止んだか……」】
三隈「モガミン、泣かないで?」
最上「ぅん……ありがとう三隈」
熊野「鈴谷も、嬉しいのは分かりますけど、場所を弁えるべきですわ」
鈴谷「ん……そだね、サンキュ」
提督「……そうだ、場所を弁えなくちゃな」
熊野「男泣きから、やっと復活しましたわね」
三隈(慰めるチャンスが……)
鳳翔「失礼します。串の盛り合わせと砂肝のにんにく炒め、塩キャベツです」
鈴谷「うわ美味しそ~! 泣いたらお腹空いてきたんだよね!」
鳳翔「ふふ、鈴谷さん。着任おめでとうございます」
鈴谷「あざ……ありがとうございます!」
提督「鳳翔さん、枝豆と牛すじ煮込みもお願いできますか?」
鳳翔「はい、かしこまりました。お待ちくださいね」
【褒め(口説き)上戸の提督さん】
鈴谷「ねぇ、鳳翔さんってどんな人なの?」
提督「謙虚で控えめで、奥ゆかしい人!」
鈴谷「旅館の若女将さんって感じだよね」
提督「大和撫子って言葉は鳳翔さんのためにあると思う」
鈴谷「提督ってああいう人がタイプなんだ?」
提督「……どうだろうなぁ」
鈴谷「ま、別にどうでもいいですけどねー!」
提督「お、おう……」
鈴谷「ていうか、それなら三隈だって結構ストライクゾーンじゃないの?」
三隈「クマっ!?」
提督「ん……おしとやかで素敵だと思うぞ?」
三隈「く、くまぁ……///」
提督「いつも振る舞いが上品だよなぁ……キャラ作ってるのもかわいいし」
三隈「くまりんこぉ……///」
最上(なんで酔うと口説き始めるかな、もう!)
【黒鈴谷「そんなに好きならケッコンすれば?(半ギレ)」】
提督「あ、そうだ。鳳翔さんって敬語なのに、よそよそしくないんだよ!」
提督「むしろ温かみを感じるくらいでさ……凄くないか?」
鈴谷「へーそうなんだー」
提督「……まぁ鈴谷は来たばかりだからな。鳳翔さんの魅力を知らないのは仕方ないか」
鈴谷「む……鈴谷女だし? 魅力とか言われても困るんですけどぉ?」
提督「それもそうか」
三隈「く、熊野さんも素敵なレディではないかしら?」
熊野「ちょっと、私を巻き込まないでくださる!?」
提督「熊野かぁ……気品のある女性っていいよなぁ……」
熊野「えっ……///」
提督「はぁ……熊野お嬢様の執事になりたい……」
熊野「も、貰ってあげてもいいけど……///」
最上(熊野にまで魔の手が……)
【最上「最上型みんながチョロいと思うなよっ!(キリッ」】
鈴谷「お淑やかな子ばっかり贔屓するの、よくないって思うな!」
提督「贔屓はしてないよ。素敵だなって思うだけで」
鈴谷「じゃあ鈴谷の事も褒めてよ!」
提督「どうしてそうなるんだ?」
鈴谷「だってつまんないじゃん! 眼中にもないとか!」
提督「いやいやそんなこと無いよ? 鈴谷だって素敵じゃないか」
鈴谷「うそ、誤魔化そうとしたって駄目だし!」
提督「鈴谷は派手だし、俺は遠慮しちゃいそうだったけど」
提督「自分から気さくに話してくれたろ?」
提督「しかも本当は真面目だったし。いい子来てくれたよなぁ」
鈴谷「あぅ……ま、まぁね! よく分かってるじゃん!」
最上(うん。チョロすぎだね、この子たち)
【最上「なんか二人きりになっちゃった……そわそわ……」】
熊野「すみませんけど私、お花を摘んできますわ」
三隈「私も! 行きますわ!」
鈴谷「え、鈴谷も行くんだけど!」
最上「いってらっしゃ~い」
提督「わざわざ一緒に行かなくてもいいのになぁ」
最上「お酒飲んでるし、仕方ないんじゃない?」
提督「最上はいいのか?」
最上「ボクはあまり飲んでないしね」
提督「具合でも悪いのか?」
最上「ううん。そういう訳じゃないよ」
提督「んー……他に客が居るから遠慮がちになってる?」
【三隈「モガミンは頼りになりますわ(意味深)」】
最上「はずれ。ヒント、みんなハイペースすぎること」
提督「えーと、酔っ払いの介護係?」
最上「そうだよ。皆潰れたら、鳳翔さんに迷惑掛かるでしょ?」
提督「わー、最上が年長者みたい」
最上「ホントは年長者にしっかりしてほしいけどね!」
提督「すまんな駄目提督で……」
最上「お酒飲まなきゃ大丈夫なんだけどね?」
提督「でも、最上はいつも頼りになるよなぁ」
最上「そう? 頼られるのは嬉しいけどね。ボクお節介焼きだから」
提督「そりゃ、いいお嫁さんになりそうだな」
最上「ふふ、提督が貰ってくれるのかい?」
提督「いやいや俺なんかにゃ勿体ないよ。最上は引く手あまただろうしな!」
【最上「(邪魔が入った)やっぱりな♂」】
最上「でもボクは……」
鈴谷「艦隊が帰投しましたぁ~……なんてね!」
提督「おう、おかえり」
熊野「二人でどんなお話をなさっていたの?」
最上「えっとね……秘密☆」
鈴谷「何ソレ? ちょー気になるんですけどぉ~?」
提督「二人だけの秘密って奴だよなー?」
最上「ねー?」
三隈「モガミン、衝突しましょうか……?」
提督「こら、武力で解決しようとするなっての」ポカッ
三隈「あん……もっと叩いてください……」
最上「こりゃ相当酔ってるね……(呆れ)」
提督「三隈は度数強いの禁止な」
三隈「あぁ・・・ひどぅい」
投下おわり
このスレの方針
・ひっそりsage進行
・×ちまちま投下 ○ドカンと投下
・提督と艦娘は恋仲にならない
このSSまとめへのコメント
気に入ったわ
あと三隈のLINEwwwなんて書いてあるかワカラネ~www