鳳翔「終わらない恋」 (27)

赤城「いやー加賀さん飲んでますかー!?」

加賀「赤城さん、ちょっと飲みすぎよ」

赤城「そりゃあ飲みますよ~!だって加賀さんと提督がついに結婚ですからね!」

赤城「こんなめでたい日に飲まない食べない理由がないじゃない!」ゴクゴク

加賀「だからって…二次会でもあなた相当飲んでたじゃない」

赤城「二次会は二次会、三次会は三次会ですよ~」ゴクゴク

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1410176308

蒼龍「まあいいじゃないですか加賀さん、赤城さんも嬉しいんですよ」

飛龍「結婚のことだって、加賀さんから聞くより先に赤城さんから聞きましたしね」

翔鶴「満面の笑みでで空母寮の食堂に入ってきて…」

赤城『加賀さんがついに結婚しましたよーーー!』ウッヒョー!!!

瑞鶴「あの後に耳まで真っ赤にして入ってきた加賀さんが赤城さん殴って気絶させたんでしたっけ…」

翔鶴「あの時の加賀さんの顔…とても可愛かっブフッ」

瑞鶴「ちょっ翔鶴姉…!」

加賀「…」

翔鶴「あ、いや違うんです!今の笑いは別に馬鹿にした笑いじゃなくて…」

加賀「まあ、今日は見逃してあげるわ…」

瑞鶴「ほ…」

翔鶴「うぅ~すみません…」

鳳翔「はいはい、料理が出来ましたよ~」ドサッ

赤城「うっひょー待ってました!」

飛龍「ちょっと多すぎじゃないですか!?」

蒼龍「いや…まあ赤城さんと加賀さんいるし…」

加賀「あら?蒼龍なにかいいたいの?」

蒼龍「なななななにも言ってませんよ~!さあ食べましょう飲みましょう!」

翔鶴「あ、そういえば提督はどうしたのですか?」

加賀「二次会で足柄に絡まれてぶっ倒れたわ」

飛龍「飢えた狼!!?」

鳳翔「あらあら…あの人も大変ねえ…」

加賀「…鳳翔さん」

鳳翔「あら、どうしたの加賀?」

加賀「あの」赤城「加賀さん早く料理食べないとなくなりますよ~!」

加賀「…」

鳳翔「ほら、加賀も早く食べに行きなさいな」

加賀「…はい」

鳳翔「…」

。。。。。。。。。

瑞鶴「う~ん…翔鶴姉どこ~…」

翔鶴「ごめんなさい…先輩もうしないので太もも蹴るのやめてください…」

蒼龍「飛龍には…負けない~ウプ」

飛龍「もう食べられない…胃の中身が出てきそう…」

赤城「もっと~ポーキサイトを持ってこ~い…うひひ…」

加賀「…」

ZZZZZZZZZZZ

鳳翔「あらあら、屍累々ね…」

鳳翔「私ひとりじゃ全員を運べないし、毛布を持ってきましょうか」

鳳翔「こんな時にあの人がいてくれたらね、もう、二次会で潰れるんだから」

加賀「…鳳翔さん」

鳳翔「あら、加賀起きてたのね。体調はどう?」

加賀「一つ聞いてもいいですか?」

鳳翔「なにかしら?」

加賀「本当によかったのですか?j

鳳翔「なにが?」




加賀「私と、提督の結婚です」

鳳翔「…」

加賀「あなたは提督の事を好」鳳翔「加賀」

鳳翔「あなたはなんで提督と結婚しようと思ったの?」

加賀「え?」

鳳翔「結婚した理由、なんでなの?」

加賀「…えっと、提督としての手腕、指揮能力を尊敬して…」

鳳翔「そうじゃないでしょ?建前はいいわよ」

加賀「…その」




加賀「彼の事が…好き、だからです」カァ


鳳翔「そう、加賀は彼の事が好き。だから結婚したのよね」

鳳翔「男女の関係ってね、親密になればなるほど、その関係は単純なものになる」

鳳翔「加賀と提督の関係がまさしくそれね」

鳳翔「お互いに好き、他に理由なんていらない。とても単純な関係」

鳳翔「でも、単純だからこそ二人の間はとても強固なものになる」

鳳翔「それが、愛し合うということなの」

加賀「…」

鳳翔「でもね、私と提督の関係は、そんな単純なものじゃないの」

鳳翔「この鎮守府が立つ前から、ずっと二人で、なにもわからないところから切磋琢磨してきたわ」

鳳翔「それまでに見たもの、聞いたもの、触ったもの…」

鳳翔「今この時までに私たちが経験してきた全てのものが、私たちの間に積みあがっている」

鳳翔「それはあまりにも複雑で、歪で、大きい」

鳳翔「その私たちの関係に、「恋」が入り込む余地なんてないの」

鳳翔「だからね加賀、あなたがもし、私があの人を、提督の事を愛していると思っているのなら」

鳳翔「それはあなたの思い違いよ、安心して」

加賀「…鳳翔さん、私は」カク…カク…

鳳翔「加賀、あの人の事、よろしく頼むわね…」

加賀「鳳、翔さ…ん」ガクッ

鳳翔「あら?」

加賀「…」スースー

鳳翔「普段はしっかりした子なんだけど、こういうときはいつも締らないわね」

鳳翔「まあ、今日は疲れたでしょう、ゆっくりお休み…」ナデ

加賀「…ンン」スースー

鳳翔「…」

鳳翔(そう、私とあの人の間に「恋」が入り込む余地なんてない)

鳳翔(あまりにも複雑で、歪で、大きくなってしまった私たちの関係)

鳳翔(それは非常に繊細で、非常に脆い)

鳳翔(「恋」が入り込んでしまったら、簡単に崩れてしまうほどに)

鳳翔(そうなったら、一緒にいられない、一緒にいることが出来ない)

鳳翔(だから、私は「恋」を自分の胸の奥に、心の奥に閉まった)

鳳翔(私たちの関係を崩さないために、あの人と一緒にいるために…)

鳳翔(あの人の事を愛しているから)

鳳翔(私は、あの人を愛することを諦めたの)

鳳翔(加賀、だから…)

この想いはずっと、抱き続ける




鳳翔「あなたは、愛してあげて」ポロッ




たとえ、この身が滅びようとも




鳳翔「私の分まで、あの人の事たくさん、愛してあげてね…」ポロポロ




この心が、消えるまで…











___私の恋は、終わらない









終わり。

じゃあの

まさにお艦……!


素敵やん?


何を迷う奪い取れ!今は悪魔が微笑む時代なんだぁ!

乙でした
お艦は悲恋が似合いますね
それでも幸せになって欲しいと思います。

しんみり


大切な人の為に身を引くって設定切なくていいよね



提督側が見てみたくなるな

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2014年09月09日 (火) 02:44:10   ID: HJ9rvQ5j

いいお艦や…

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom