鳳翔「再びそこに直りなさい」 長門「うむ」 (192)
――アニメ12話視聴後――
鳳翔「……」
長門「……」
一航戦「……」
二航戦「……」
五航戦「……」
大鳳「……」
竜飛「突っ込みきれるかぁ!!」床バァン
正規空母s「」ビクッ
長門「落ち着け鳳翔。戻ってるぞ」
吹雪(今回もまたギャラリー……)
夕立(夕立の出番はあんまりなかったっぽい?)
金剛(私のsisterには色んな意味で言いたいことがあると思うネ)
大和(お腹すいたなぁ)グゥー
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1427444105
※注意書き
このSSは前作
鳳翔「そこに直りなさい」 正規空母s「……はい」
鳳翔「そこに直りなさい」 正規空母s「……はい」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1426782642/)
の設定、「アニメは盛大なお芝居」を使用しています。
ネタバレ・独自設定のほか、乱暴な口調やメタ発言を含みます。
また作者の私見が多分に含まれますので、特にアニメを
楽しんで見られた方は十分にご注意下さい。
前半は12話への突っ込み話、
後半は鳳翔さんと長門さんがアニメについて語り合います。
鳳翔「もう無理です。私ひとりでは突っ込みが追いつきません……」
長門「多分何人いても無理だろう」
鳳翔「案の定最終回も、砲弾がドカドカ着弾する中で艦娘が大集合して」
鳳翔「敵の眼の前で完全に足を止めて、ガールズトークにふけっていたりして」
鳳翔「言いたいことは多々ありますが、それは前回散々突っ込んだので置いておきます」
長門「そうか、優しいな」
吹雪(優しいのかな……)
鳳翔「ですので細かいところは置いて、目立つ処から始めます」
鳳翔「まず長門さんから行きますか」
長門「私か」
鳳翔「先週間宮さんのお店で話したこと、覚えていらっしゃいますか」
長門「うむ。私の役目は何なのか、とか、何時になったら戦場に出られるのか、とか」
長門「色々愚痴を聞いてもらったな」
鳳翔「そう、そこですよ」
鳳翔「私は今まで、長門さんや陸奥さんが戦場に出ることは一度もなかったから」
鳳翔「出撃せず鎮守府に常駐して、敵の強襲に備える最後の砦のような役割を担っているとばかり思っていたんです」
長門「そう思うのも無理はないな。今まで発砲どころか海に浮かぶ描写すらなかったからな」
長門「私もあの芝居の中では、あくまで秘書艦としての仕事がメインだと思っていたんだ」
長門「出撃するにしても、鎮守府近海まで押し込まれた時などの非常時待機戦力で」
長門「まさかMI島のような遠洋まで出ていくようなことはないだろうとな」
鳳翔「ご自身もそう思っていらっしゃったのですね」
長門「いや、だっておかしいだろう。鎮守府が襲撃されたんだぞ?」
長門「鎮守府が爆撃距離に入るほど近くに、いつの間にか敵の棲地が作られたのか」
長門「あるいは、すぐ近くまで敵の空母が来ても気付かないくらいザル警備だったのか」
長門「何があったのかはついぞわからずじまいだったが……」
長門「トラックに主力が移動していることを加味しても、これは異常だと言っていい」
長門「まずは周辺海域の哨戒を行って、せめて攻撃がどこから行われたかぐらいは把握するべきだろう」
長門「いつの間にか棲地が出来ていて、出撃したら後ろを取られましたじゃ笑い話にもならん」
鳳翔「じゃあなんで出撃したんですか!」
鳳翔「また鎮守府を空っぽにして!残ったのは間宮さん大淀さん、駆逐艦の子たち……」
鳳翔「……それと私」
鳳翔「貴方の予想通り棲地が出来てて奇襲されたら、今度こそ鎮守府は焼け野原ですよ!」
鳳翔「全員でめでたく凱旋したら帰る港が無くなってた、なんて冗談じゃありませんよ!!」
長門「私が決めたんじゃない。文句は脚本に言ってくれ」フゥー
吹雪(今回はメタ発言早いですね)
金剛(ナガトも11話まででstress溜めてたからネー)
夕立(出番があっても、あれじゃ文句も言いたくなるっぽい)
鳳翔「出撃のことだけじゃありませんよ」
鳳翔「何なんですかあの唐突な肉弾戦は……!あれだけビッグセブンの主砲を自慢しておきながら」
長門「む。それに関してはよく自己紹介で喋るだろう」
『私が、戦艦長門だ。よろしく頼むぞ。敵戦艦との殴り合いなら任せておけ』
長門「とな」
鳳翔「脈絡なく出されても、皆困惑するだけなんですよ……」
鳳翔「今までそんな戦い方描写されてないし」
鳳翔「というか、そんなに近づくなら主砲の飛距離とか全然関係ないじゃないですか」
長門「まだ何かあったかな?」
鳳翔「ありますよ。陸奥さんです」
長門「うむ。あの時の陸奥には癒されたな」
鳳翔「肩組むのも百合するのも別にかまわないんですよ」
鳳翔「ただどこでイチャついてるかぐらい自覚してください……!戦場ですよ戦場!」
鳳翔「皆気を張り詰めさせて砲撃してるし、敵艦載機がブンブン飛び回ってるのに!」
鳳翔「目の前でいきなり姉妹で桃色空間作られて、周りがどう思うかぐらい察してください!」
長門「陸奥のやつも、久々の戦場で滾ってしまったのだろう。姉として傍にいてやらねばな」
吹雪「あの時はびっくりしましたね」
金剛「まだヒコウジョウキは目の前にいるのに、何事かと思ったネ……」
夕立「睦月ちゃんでも、唐突に抱きついたりはしないっぽい」
鳳翔「続いて……前回に引き続き、機動部隊の面々」
正規空母s「はいっ!」ビシッ
鳳翔「……ひとまず、お疲れ様でした。全員無事で良かったですね」
赤城「……お母さん……」
鳳翔「通常ではありえない状況下での戦闘も、まあ経験にはなったでしょうから」
鳳翔「日常に戻っても、鍛錬を怠ってはいけませんよ」
加賀「はい、お母さん」
鳳翔「……これでひとまず、お芝居は終わりなのですから」
鳳翔「最後の突っ込みは厳しく行きます。覚悟するように」
正規空母s「」
鳳翔「まず一航戦ズ」
赤城「ひ、ひゃいっ!」
加賀「(一航戦ズ……)はい……」
鳳翔「直掩機、出せませんでしたよね?どうしてですか?」
赤城「そ、それは、奇襲を受けて弦が切れちゃって……」
加賀「なぜか普段使っている弓よりも、すぐに切れてしまう素材で」
鳳翔「えっ」
一航戦「えっ」
鳳翔「何時も使ってる弓、中破しても弦は切れないじゃないですか。私でさえ」
赤城「そ、そうなんですよ。一回の爆撃ぐらいで、普通は切れたりしないはずなんです」
加賀「それに、切れた弦は張り替えれば済みます。私たちはお母さんの教え通り、戦場に出るときは代えの弦は用意していきます」
鳳翔「そうね……あの場で張り替えなかったのは?」
赤城「お芝居の最中に指示があったんです。演出のために、弓はそのままにしろと」
鳳翔「演出?」
加賀「……五航戦の子たちの見せ場を作るために、としか考えられません」
五航戦「」
鳳翔「……このままだと前回のお説教と被るので、このまま五航戦ズに移りますか」
鳳翔「前回私が言ったことは覚えていますね?」
翔鶴「……は、はい」
瑞鶴「……修復が間に合わなかった、ってところ?」
鳳翔「その通りよ!!良くわかってるようね!!」
五航戦「ひぃぃ」
瑞鶴『高速修復材が、なんか急に手配されてさ!』
『なんか急に手配されてさ』
『なんか』
『なんか』
『なんか』(エコー)
鳳翔「なんかって何なのよ!!こっちが聞きたいわ!!」
翔鶴「悪いのは私たちじゃないんです!」
瑞鶴「そうするように指示されただけなの!!私たちだって実際、先輩たちの危機にはすぐ駆けつけたかったわ!」
吹雪「資材とか兵站の問題は、結局最後までわかりませんでしたね……」
金剛「資材不足の原因は大型艦建造をしてたからっていうjokeも、言いたくなる気持ちはわかりマス」
夕立「何故間に合わなかったのかが知りたいのに、っぽい……」
鳳翔「貴方達が持ってきた弓と矢も、冷静に考えるとおかしいでしょう?」
鳳翔「艤装着装に毎回あれだけ時間かけて面倒な演出入れてるのは、何か理由があると思ってたの」
鳳翔「艦娘それぞれに固有の艤装があって、この弓はこの子じゃないとうまく扱えないとか」
鳳翔「それは当然よね、普通の弓を射るのと艦載機の運用なんて、どちらがデリケートなのか明白だし」
鳳翔「でも、変だと思いませんか」
鳳翔「海の上で弓を投げ渡したり?持ってきた矢を手渡ししたり?」
鳳翔「艤装ってそんなにぞんざいに扱っても大丈夫なものだったの?」
鳳翔「毎回あれだけ時間をかけて出撃してたのは一体何だったのよ……」
鳳翔「あれなら普通に弦の予備を持っていくとか、余分に矢を持っていくとか出来るじゃないの……」
鳳翔「弦を張りなおすなんて5秒あれば出来るのよ……?」
吹雪「鳳翔さんも疲れちゃったみたい……」
金剛「芝居とはいえ、doughtersのことになると熱くなっちゃうネ」
夕立「後で肩を叩いてあげるっぽい!」
鳳翔「……二航戦ズ」
飛龍「はい!」
蒼龍「(今回は何言われるかな……)」
鳳翔「……EDで食べたぱふぇはおいしかったですか……?」
蒼龍「えっ」
飛龍「はい!とっても!」
鳳翔「……そうですか。それは良かった」
鳳翔「……」
飛龍「……」
蒼龍「……」
蒼龍「……えっ終わり!?」
飛龍「全然出番なかったしね。しょうがないね」
蒼龍「私なんてセリフすらなかったんだけど」
鳳翔「……ごめんなさい、少し熱くなって言い過ぎました」
鳳翔「前回も今回も、普通の鎮守府ではまず起こり得ないことですが」
鳳翔「慢心の結果として、良い反面教師ではなかったかと思います」
鳳翔「私がこれまで教えたこと、改めて復習してくださいね」
正規空母s「はいっ!!」
鳳翔「……最後に大和さん」
大和「(余り失態はなかったような……)はい」
鳳翔「初出撃で高揚していたのはわかりますが、大先輩である長門さんにあんな眼を向けるのはいけませんよ」
大和「」
長門「む、何の話だ?大和に何かあったか?」
鳳翔「CM前に、長門さんが危機に駆けつけたでしょう」
鳳翔「初出撃で、これから一番の見せ場なのに……と、内心の鬱憤が顔に出てました」
鳳翔「戦場で功名心に逸るのは危険です。自戒するように」
大和「」バレテタ……
長門「……大和、ちょっと話がある」
大和「」
金剛「(あの顔はさすがに笑ったネ……)」
鳳翔「さて、吹雪ちゃん。あんな理由で呼び出されてたなんて設定で、さぞ嫌な思いをしたでしょう」
鳳翔「お疲れ様でした。最終回までよく頑張りましたね」
吹雪「確かにちょっとびっくりしましたけど……」
吹雪「でもこのお芝居のおかげで、普段話さない方々とも仲良くなれたんです。その点は感謝してます」
金剛「私もブッキーと仲良くなれて良かったネ。今度遊びに出掛けまショウ!」
吹雪「はい!加賀さんや瑞鶴さんたちとも、また集まりましょうね!」
夕立「私と睦月ちゃんも忘れちゃだめっぽい!」
大鳳「……」
大鳳「……あ、あの」
鳳翔「……あら、ごめんなさい。そういえば忘れていました」
大鳳「ひどい!?」ガーン
鳳翔「……ふふ、冗談ですよ」
鳳翔「オープン回線で盛大に自己紹介を響き渡らせた、秘密兵器の大鳳ちゃんでしょう?」
大鳳「」
鳳翔「いくらあんな提督からの指令、とはいえ」
鳳翔「まだ終了していない作戦の指令書を敵陣で堂々と読み上げるとは」
鳳翔「今からここを攻撃します、と敵に教えているようなものでしょう!!」
大鳳「」
鳳翔「私のところへ来たからには、貴方もこれから私の娘です。きっちり教育してあげます」
大鳳「ひぃぃ」
吹雪(また手のかかる娘が増えちゃったお母さん)
吹雪(これからもよろしくお願いします!)
お艦!
前半は以上です。
書いてて心がささくれてきたので、前回よりも短くなってしまいました。
後半はいろいろ細かい突っ込みを、お艦とながもんさんに語ってもらいます。
少し時間が空きますので、投稿前にまた告知します。
では、いったん区切らせていただきます。お疲れ様でした。
お疲れ様です。予想以上に長くかかっています、申し訳ありません。
書き終わったところまで投下していきます。
★お疲れ様でした
鳳翔「……終わりましたねぇ」
長門「うむ。終わったな」
鳳翔「……疲れましたねぇ」
長門「そうだな。色んな意味で疲れたな」
★たまにはゆっくりしてほしい
鳳翔「ちょっと、私のお店で飲みませんか」
鳳翔「二人でゆっくり話す機会も、あんまりありませんし」
鳳翔「ちょうどいい機会ですし、ね?」
長門「確かに、この二人で飲むことは殆どなかったな……」
長門「喜んでご馳走になろう」
鳳翔「遠慮なさらず。同期のようなものですからね」ウフフ
★居酒屋の名前で「鳳翔」以外を見たことがない……
鳳翔「そうはいっても、それほどお酒の種類があるわけではないんですが……」
鳳翔「お芝居の後に、出演した皆さんがやけ酒していくものですから」
長門「なんだ、皆脚本には文句を言っていたのか」
鳳翔「加賀ちゃんなんか、凄かったですよ。後ろに注意を払わないなどありえません、って」ウフフ
長門「脚本のせいで一航戦の誇りを傷つけられたのだからな……同情するよ」
★あまり見ない組み合わせなことに今気付いた
長門「なら、私の部屋から秘蔵のをいくつか持ってこよう」
鳳翔「まあ、ありがとうございます……でも、良いんですか?」
長門「どうせ飲むなら、鳳翔の美味い料理と共に楽しむのが一番いい」
鳳翔「あらお上手ですね」ウフフ
長門「世辞ではないよ。裏で鳳翔が支えてくれたからこそ、皆も無茶な脚本にも最後までつきあえたのだろう」
長門「感謝している。ありがとうな、鳳翔」
鳳翔「……あらあら、もう酔ってしまったのですか」
長門「フフ、顔が赤いぞ」
★無茶な秘書艦、本当にお疲れ様です
長門「さて、飲もうか」
鳳翔「何に乾杯します?」
長門「……アニメ、無事放映終了」
鳳翔「無事じゃないです」
長門「……全員帰還に成功」
鳳翔「あれはお芝居です」
長門「……それじゃあ、旧友との久闊を叙するこの席に、でいいだろう」
鳳翔「まあ……とても光栄ですね」
長門「では」
「「乾杯」」
★ハラペコかつ慢心・うっかり・油断大敵
長門「……こんな席で言うのも何なんだが」
長門「艦隊のみなは随分と不満を抱えているようだ。誤解される、とな」
鳳翔「……そうですね。いまだに提督さんは増え続けていらっしゃいますからね」
鳳翔「古参で艦娘と付き合いの長い方ならともかく」
鳳翔「新参の方々は、アニメの影響で余計なステレオタイプがついてしまうかも……」
長門「これまで負の側面を見つめ続けてきたからな」
長門「どうだろう、一つ良い面を見つけていこうじゃないか」
鳳翔「良い面、ですか」
★作画は4作掛け持ちってマジですか……
長門「作画や演技のほうは、おおむね好評の様だな」
鳳翔「確かに皆さん、相変わらず声の使い分けはお見事でしたね」
長門「それでも作画のほうは、後に行くにつれて失速したと思わないか?」
鳳翔「最終回は……少々荒れた気がしますね、確かに」
長門「特に飛行場姫へのとどめの一斉砲撃のシーン、噴煙が全く上がっていなかったのだ……」
長門「豆鉄砲と言われても仕方がないな」
鳳翔「作画陣も疲れ切っていたのでしょうか……」
★ボイスだけ分割出来ます?
長門「私の活躍シーンがあったら円盤予約するとか何とか話してた記憶があるんだが」
鳳翔「えっ、あれ本気だったんですか」
長門「放映前までは割と本気で考えていたんだ。今はその気も失せていたんだが」
長門「ところが、1巻目の特典のボイスナビゲーターの破壊力がすごいらしい」
鳳翔「吹雪ちゃんがものすごく喋ってくれるあれですね」
長門「あれはかわいい……正直、心が揺れ動いている」
鳳翔「2巻目以降が気になりますよね」
★カードのCMに出てた加賀さんは一瞬誰だかわからんかった
長門「それからアイキャッチは皆素晴らしかった」
鳳翔「本当に。私も赤城ちゃんや加賀ちゃんの新しい絵が見れて幸せでした」
長門「ただ、12話で大鳳が描かれるとは思わなかった」
鳳翔「私もてっきり、吹雪ちゃんか赤城ちゃんのどちらかだと思ってました」
長門「大鳳も困惑しただろうな……」
長門「……いかんいかん、良い所を挙げていたのに」
鳳翔「それにつられて突っ込んでしまいますね」ウフフ
★お艦だってたまにはね
鳳翔「まあまあ、どうぞ」トクトク
長門「うむ……そちらも」
鳳翔「ありがとうございます」クイッ
長門「……」モグモグ
鳳翔「……」トクトク クイーッ
長門「……」
鳳翔「……」トクトク グイーッ
長門「ペース早くないか」
鳳翔「気のせいですよ」
長門「そうか」
★お艦が甘えられる人って少ないと思う
鳳翔「……」グイグイ
長門「……」モグモグ
鳳翔「……」トクトク
長門「……」
鳳翔「……」グイッ
鳳翔「……ふぅー……長門さぁん」
長門(やはり疲れているな。当然か)
長門「うむ、どうした。なんでも聞こうじゃないか」
★続編 制作決定!!(ドドーン)
鳳翔「続編です」
長門「うむ」
鳳翔「一体何がしたいのでしょう」
長門「全くわからんな。スタッフが同じなら嫌な予感しかしない」
鳳翔「続編ですからね。アニメ2期なのか、OVAなのか、劇場版なのかわかりませんが」
長門「私は逆に、そこをぼかしているのが嫌な予感がするんだ」
長門「何をやると決めなければ、やっぱり作るのやめますとも言い易いだろ?」
鳳翔「私はスタッフを確認してから見るとしましょうかね……もう疲れましたし」
★敵機直上 急降下!
鳳翔「今回のタイトルです」
長門「うむ」
鳳翔「一体何が何の上に急降下してきたというのでしょう」
長門「赤城の上かと思ったら、いつの間にか爆弾が消滅していたしな」
鳳翔「SNSでは、視聴者の上に絶望が急降下などと言われている始末」
長門「上手いこと言うじゃないか」
★如月のリボン
鳳翔「決着後に、海に浮かんできたリボンです」
長門「うむ」
鳳翔「一体何を連想しろというのでしょう」
長門「結局如月は、それ以降何もなかったな……」
鳳翔「おそらくですが、こうした華々しい勝利の陰にも、犠牲があったことを思い浮かばせようとしてたのかと思います」
鳳翔「脈絡がなさ過ぎて、私は倒した敵の中に如月ちゃんがいたのかと一瞬思いましたが」
長門「割と有名な話だな。ぞっとしないが」
★あれは本当に何だったんだ……
鳳翔「如月ちゃんと言えば3話ショックです」
長門「うむ」
鳳翔「一体何が目的だったのでしょう」
長門「こればかりは本当にわからん。目的など無かったのかもしれないな」
鳳翔「この世界にも轟沈はある……という表現ならば、戦場で談笑するなどおかしいのではないでしょうか」
長門「周りの反応もな。異様な馬鹿騒ぎの中、悲しむ睦月の反応が一番自然に思える」
鳳翔「なんにせよこれは許せません」
長門「あの頃は何か深い意味があるのだろう、とか思っていたな……」
いったん区切ります。
続きは明日とさせていただきます、よろしくお願い致します。
早く書きあげて鳳翔さんとイチャイチャしたい
お疲れ様です、続き投下していきます。
前回以上に上手くまとまらなかったのですが、ご容赦いただきたいです。
★ブルーレイェ……
鳳翔「五月雨ちゃんです」
長門「うむ」
鳳翔「……」
長門「……」
竜飛「……なんであんなことした!!言え!!」
長門「意味のわからん修正は勘弁してほしいな」
鳳翔「ついでのように遠近感の修正が入ったようですが」
長門「そういう問題じゃないんだがな」
★霧島、貴女時報でさぁ
鳳翔「霧島さんの謎の眼鏡はずしです」
長門「うむ」
鳳翔「眼鏡取ったら戦えないんじゃないんですか」
長門「眼鏡取って強くなる霧島がいても、まあそういう設定もあるだろうが」
鳳翔「あの場面は本当に脈絡がないんですよ」
長門「度の強い眼鏡に替えたんだろう」
鳳翔「適当ですよね」
長門「もちろんだ。真面目に突っ込む必要はないよ」
★ナレーション
鳳翔「榊原良子女史です」
長門「うむ」
鳳翔「1話のナレーションは心が躍りました」
長門「海軍五省は最高だったな。もしや提督なのかと期待したが、まさかの姫役だった」
鳳翔「問題は、そのナレーションが12話全体のピークだったことです」
長門「1話は皆、かなり楽しんでいたようなのだがな……」
★まさかと思ったが本当に新キャラでした
鳳翔「大鳳ちゃんです」
長門「うむ」
鳳翔「本当に出ましたね」
長門「大鳳も困惑しただろう。慣らしも何もなしに最前線だぞ」
鳳翔「視聴してる方は皆ポカーンでしたね」
長門「前線で戦っていた者もな、私も含めて。誰なんだよと言いたくなる」
鳳翔「美味しい所持っていった上に、やっぱりミッドウェーには何も関係ありません」
長門「続編の主役のお披露目だったのだろうか……それにしても扱いがひどくないか」
★提督からのありがたい指令:とにかく敵を撃て!!
鳳翔「その大鳳ちゃんの出演時間です」
長門「うむ」
鳳翔「21秒。動きがあるシーンに至っては7秒です」
長門「後は戦場に棒立ちして、提督()の指令を伝えていただけか」
鳳翔「それもありますが、すでに戦線を開いているのに今まで無線封鎖していたのは何故なんでしょう……」
長門「申し訳程度のリアル描写だったのかもな」
★金剛の崇拝が不気味でした
鳳翔「提督()が生きていました」
長門「うむ」
鳳翔「何故皆あんなにうれしそうだったのでしょう」
長門「そうしろと指示されたのだ。吹雪と金剛もな」
鳳翔「今まで提督LOVEだった金剛さんが、行方不明になった途端に何も言わなくなり」
長門「戻ってきたらまた騒ぎ始めたな。ちょっと心配になってきたぞ、先輩だが」
鳳翔「かわいさよりも不気味さが先行しましたよ、私は」
長門「変なのに引っかからなければいいんだが……」
★だからAL方面とか鎮守府周辺を空っぽにするのやめろよ!!
鳳翔「提督()といえば、指令書による艦娘大集合です」
長門「うむ」
鳳翔「陽動ってなんだったんでしょう」
長門「敵の目の前で大反転とは……かつてのターンを思い出すな」
鳳翔「それで敵を誘引してしまったらどうするつもりだったんでしょう……」
長門「鎮守府にいたからな。爆撃されて潔く自決するんじゃなかろうか」
鳳翔「間宮さんや駆逐の子たちを巻き添えにするのは勘弁ですよ」
★レディは少し遅れてくるものなんですかね
鳳翔「暁ちゃんその他もろもろです」
長門「うむ」
鳳翔「少し遅れたせいで、私の娘たちは沈没寸前なんですが」
長門「こんなことなら、皆で一緒に出撃してもよかったんじゃないかな……」
鳳翔「こういうの見覚えがある気がしたんですが、今思い出しました」
鳳翔「駆逐の子たちと一緒に見た仮面ライダーや戦隊ヒーローの、脈絡のないオールスター大集合です」
長門「ああいうのはストーリー関係なしだからまだいいな。今回は最終回だから擁護しようもない」
★あれ空母は?
鳳翔「大集合後のヲ級との戦いです」
長門「うむ」
鳳翔「長門さんの指示で向かったのは駆逐艦、軽巡洋艦、航空巡洋艦です」
長門「空母の敵は空母じゃなかったのか」
鳳翔「手空きの二航戦の子たちあたりを向かわせるのが自然じゃないでしょうか」
長門「蒼龍と言えば、EDで左手の指が6本になっていたらしいぞ」
鳳翔「やっぱり皆疲れているんですよ……」
★あれは悪夢でしたね
鳳翔「ラスボスです」
長門「うむ」
鳳翔「すごーく今更ですが、なんでここにいるんですか?」
長門「あれは鉄底に沈んでいるはずなんだがな……」
鳳翔「あと、中間棲姫との関係も謎が多すぎますよ。第2形態だったんですか?」
長門「いつの間にか変化していつの間にか爆沈したからな」
長門「ただでさえ謎だらけの深海棲艦がさらに謎になった」
鳳翔「やっぱり違う世界なんですよ、あれは」
長門「どちらにせよ、もう会いたくはないがな」
★あれ……ラスボス……?
鳳翔「もう1つラスボスと言えば、隻眼さんです」
長門「うむ」
鳳翔「いつの間に決着したんですか」
長門「吹雪がちゃんととどめを差したぞ。フレームの外でな」
鳳翔「なぜ描写しなかったんでしょう」
長門「よく覚えてないが、8話あたりからこいつがラスボスだろうと思っていたんだがな」
鳳翔「まさか、撃沈しましたの一言で済まされるとは思いませんでした」
長門「画面も謎の私のドアップだったしな」
鳳翔「吹雪ちゃんの最後の活躍シーンだったろうに……可哀そうです」
長門「ヲ級の作画は格好よかったんだがなぁ」
★これで、終わり
長門「……随分話しこんでしまったな」
鳳翔「ありがとうございました、長門さん。聞き上手だったのでつい」
長門「気にしないでいいよ。私も楽しかったしな」
鳳翔「そろそろ御開きにいたしましょうか」
長門「そうだな。今度は陸奥あたりも連れてこよう」
長門「……」
長門「……鳳翔よ」
鳳翔「はい?」
長門「今回の芝居、総括してどう思った?」
鳳翔「そうですね。アニメしかご覧になっていない方々は、おかしい所があまりわからないでしょうから」
鳳翔「今まで興味を持っておられなかった方々が」
鳳翔「私たちのことを知ってくれるきっかけの1つにはなるんじゃないでしょうか」
長門「……」
長門「……私は悔しいのだ」
長門「全国の提督たちが楽しみにしてくれていた作品が」
長門「まさかこのような出来になってしまうとは、な」
鳳翔「出演してた皆さんには何の責任もないんですよ?」
鳳翔「もちろん長門さんにも、です」
長門「それはわかってはいるんだが」
鳳翔「今回のことは、確かに残念でしたが」
鳳翔「私たちの提督は、しっかりとわかってくださっています」
鳳翔「起きてしまったことは、覆せませんが」
鳳翔「よりよい作品を作り出すことは、可能だと思っています」
長門「……」
鳳翔「スタッフの方々は、これも二次創作の一つだと、放映前に言っていたそうですが」
鳳翔「私たちも負けずに、自分が一番面白いと思うものをつくりましょう」
鳳翔「それぞれの鎮守府に、それぞれの物語を、ですよ」
長門「そうか……うん、そうだな」
長門「幸い全国の提督たちは、あんなではないしな」
鳳翔「ええ、そうですよ」
長門「……では、帰るとするよ」
鳳翔「はい。またいらして下さいね?」
長門「もちろんだ。……それじゃ、お休み」
鳳翔「お休みなさい、長門さん」
鳳翔「……」
鳳翔「さて、明日の仕込みに入りますかね……」
鳳翔「……?騒がしいわね」
正規空母s「おかあさーん!!」
鳳翔「あ、貴方達……どうしたの?こんな時間に」
加賀「あの後、間宮さんのお店をお借りして」
瑞鶴「皆でお料理したの!」
蒼龍「お母さん、お芝居の間ずーっと皆のお世話してくれてたし」
翔鶴「ちょっとした、その、お礼のようなものを……」
飛龍「今日はお店、貸し切りにしてもらったからさ!」
赤城「行きましょう!!さあ、早く!!立って下さい!!急いで!!」
鳳翔「……」
鳳翔「……ありがとうね、みんな」
鳳翔「私は、幸せ者です」
鳳翔(そうね)
鳳翔(ここに、娘たちが、無事でいること)
鳳翔(それがなによりの幸せよね)
鳳翔「すぐに行きますよ。でも」
鳳翔「その前に一人、お呼びしてもいいかしら?」
完
終わりです。前回以上にまとまらず申し訳ありません。
もうアニメ関連では書く予定はありません。
書き切れなかった突っ込みは全国の提督にお任せ致します。
悪口ばかりで心が荒んだので、
次は空母のアットホームドラマかイチャラブ○ックスを書きたいです。
それでは、読んでくださって本当にありがとうございました。
このSSまとめへのコメント
くっさ
面白いね
批判意見溢れてる中で同じような内容でSS書かれててもね…