もし小泉さんが主人公だったら 【ダンガンロンパ2】 part4 (931)



もし小泉さんが主人公だったら


ダンガンロンパ2




※注意



・これを読む前に、前スレ達を読んでおくことをお勧めします。



part1→ もし小泉さんが主人公だったら 【ダンガンロンパ2】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1404917911/)



part2→ もし小泉さんが主人公だったら 【ダンガンロンパ2】 part2 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1406974060/)



part3→ もし小泉さんが主人公だったら 【ダンガンロンパ2】 part3 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1408702032/)





・これは、ス―パ―ダンガンロンパ2の二次創作です。


・小泉が主人公のIFの世界なので、島の構造や、キャラの性格が微妙に違ったりするかもしれません。



・本編で明かされなかった部分などに、個人のねつ造が含まれています。注意して下さい。


・最初からネタバレのオンパレ―ドです。本編をクリアしてからご覧ください。


・基本的に、(非)日常編はギャグ&ほのぼの、非日常編はシリアス展開となってます。


・なるべくキャラの待遇を、(本編も考慮したうえで)平等にしようとしてますが、
全然平等じゃねぇよ!!って思うかもしれません。まあ、ご了承ください。


・(主人公含め)キャラ崩壊があります。キャラのイメ―ジを壊したくない人はご注意ください。


・場合によっては、こんなの○○(キャラ名)じゃない!!ってなるかもしれません。ご注意ください。


・エログロは(基本的には)ないですが、女の子が酷いいじめを受けたり、
突然拉致られて拷問されたりするのはままあるので、覚悟してください。


・カップリング要素が存在するキャラが数組あります(半数程度)。そういうのが嫌いな人は要注意。
特に狛枝と小泉らへんが怪しい。


・事実無根な話があったり、トリックに矛盾があったりするかもしれません。


・他にも、『これ、おかしくね?』みたいなところがあるかもしれませんが、希望があれば大丈夫だよね!!


それでもダンガンロンパ2が好きだぜ!!という人は見てやってください。




SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1410084963

建て乙

乙 ひぐらしを読んでいるようだ
まだ少し暑いし納涼させて貰うよ

結局、真のクズは九頭竜兄妹だったわけだ

E蟄舌°繧上>縺昴≧

まあ『元から壊れてる』のと『壊された』のはだいぶ違うしね……


九頭龍絶望堕ちしてね?


九頭龍絶望堕ちしてね?

連投ごめん

九頭竜は絶望していそうだけど
妹は何か超高校級の絶望にありがちな絶望を欲してる感がないんだよな……

トワイライトの件は、子供に権力渡すとろくなことにならないって教訓だよな
妹が個人で嫌がらせしてるだけならまさかサトウもいきなり殺したりはしないだろ

くず君がいろいろ打ち砕かれたのか、
理不尽を超えた何かが芽生えたか。
ペコちゃんは?



~回想終了~


狛枝「…zzz」



小泉「…聞いてた?」


そういや辺古山は妹が小泉をイジメてる事は知らなかったのかな...

ペコが説得というか、真実を教えていれば九頭龍もここまではしなかっただろうに...サトウに対してはある程度復習するだろうが



狛枝「長いよ…。スレをまたぐなんて…。」


狛枝「しかも笑いどころがないし、胸糞悪いし、救いようがないし…」

狛枝「どうせなら、全裸にされていやんいやんの展開のほうが良かったな。」


小泉「18禁にするつもり!?『いやんいやん』って何よ!?」

狛枝「そりゃあもう、動けないのをいいことに…グフフ。」


小泉「はぁ…。アンタとバカ話をするためにこんな話をしたんじゃないんだけどな…。」


そういや辺古山は妹が小泉をイジメてる事は知らなかったのかな...

ペコが説得というか、真実を教えていれば九頭龍もここまではしなかっただろうに...サトウに対してはある程度復習するだろうが



狛枝「ふぅん。じゃ、なんで話したの?」

狛枝「確かに“凄惨な過去”って言うだけあるかもしれないけど、所詮は過去でしょ?」

狛枝「今さらサトウさんを殺した犯人なんて、どうでもいいんじゃない?」





小泉「過去…。本当に、あれは過去なの?」



小泉「だってアタシ、たった今までまさにその現場にいたような気がして…」

小泉「今の今まで忘れていたのが不思議なくらい、鮮明に覚えてる。」



小泉「ナイフのひんやりとした感触も…。」

小泉「あの時アタシにまとわりついていた、おぞましい“死の恐怖”も…」


小泉「アタシを射殺そうとしていた、アイツの眼差しも…!!」


小泉「E子ちゃんをこの手で殴り殺した感覚も、はっきりと覚えていて…」



小泉「いや、それどころじゃない…。」

小泉「全身に苔のようにこびりついて、振り払おうとしても、切り離そうとしても、全然捨てられないの…!!」




狛枝「なるほどね。だからこそ小泉さんは、九頭龍クンのことを忘れたがっていたのか。」


狛枝「恐らく九頭龍組の狙いは、“やられたらやり返す”っていう言葉を守ることだね。」


狛枝「妹さんがサトウさんに殺されて、小泉さんはそれを手伝ったから…」

狛枝「サトウさんには死を与え、小泉さんには妹さんを失ったのと同等の苦しみを与えてやったんだと思うよ。」


狛枝「じゃあ、最初から小泉さんを殺す気はなかったんだ。」




狛枝「しかし、不思議なこともあるもんだね!!」

狛枝「小泉さんに酷いトラウマを植え付けた張本人の九頭龍クンに、今度は命がけで助けてもらうなんてさ!!」


狛枝「実際九頭龍クンは、九頭龍組に無理やりやらされていたんじゃないかな?」

狛枝「2回目の事件の九頭龍クンからは、とても想像できないからね。」






小泉「…本当にそう?」


狛枝「え?」

小泉「本当に九頭龍はアタシを恨まずに、責任だけを背負ってあんなことをしたの…?」




小泉「違う…。絶対に違う…。」

小泉「だ、だって、深い恨みでも持ってない限り…」

小泉「あんなひどいことを平気でできる人なんて、いるわけがない…。」


小泉「九頭龍は、ア、アタシに対して終始、ゴミ虫でも見るかのような眼をしていて…」




狛枝「ふぅん…。でも良かったじゃない。」

狛枝「だって小泉さんに酷いことをした九頭龍クンは、もう死んでるんだしさ。」

狛枝「もう、彼に怖がらせられる心配もないんでしょ?」




小泉「違う…。ア、アイツは死んだ今も、アタシを恨み続けている…!!」


小泉「死んでなお、アタシを殺そうと目論んでいるのよ…!!」




狛枝「それってただ、小泉さん自身が罪悪感にさいなまれているだけなんじゃないの?」


小泉「妹ちゃんにはもう謝れない。そして、九頭龍にも償えない。」

小泉「だからアタシは、自分の罪を永遠に背負うしかないんだ。」






小泉「で、でも…」


小泉「こうやって目を閉じて、アイツの顔が脳裏に浮かぶたびに…」




小泉「アイツはあの時の眼で、アタシをジッと睨んで…!!」





小泉「よけられないの!!さけられないの!!」


小泉「九頭龍がアタシに憎悪の眼差しを向けるたびに、ア、アタシは全部それを受け止めなくちゃいけなくて…!!」



小泉「お、重すぎるの!!」


小泉「く、九頭龍の恨みが重すぎて、ア、アタシなんかじゃ全然受け止めきれなくて…!!」





狛枝「なるほどね…。それが、小泉さんが背負っている罪の重さなんだね。」





小泉「き、聞こえるの!!アイツの声が、聞こえてくるの!!」


小泉「『赦さない、赦さない、殺してやる』って…!!」



小泉「アタシが『ごめんなさい』、『赦して』って言ってもダメなの!!」


小泉「謝っても、謝っても、赦してくれないの…!!」



小泉「こうやって話している今でも、地獄の底からアタシの隙をうかがって…」


小泉「一瞬でも気を緩めたら、ま、また、あそこに連れて行こうとするの…!!」







小泉「怖いの、怖いのよぉおおおぉおおおおお…!!!!」



小泉「た、助けてよ、狛枝…!!」





狛枝「ふ~ん…。相変わらず、小泉さんは心配性なんだね。」

狛枝「死んだ人間が化けて出るなんて、有り得ないってのに。」



狛枝「まあ…ボクみたいなクズに、小泉さんを助けるなんて大それたことができるとは思えないけど…」





狛枝「凄惨な過去を共有して、わかちあうことくらいならできるんじゃないかな?」



狛枝「ほら、1人で背負えないものはボクにも背負わせる…。」


狛枝「キミは前に、そう言ったじゃない。」




小泉「…いいの?」

狛枝「小泉さんがボクみたいなクズを頼ってくれるなんて、鳥肌が立つほどうれしいよ!!」





小泉「じゃあ…」


小泉「少しだけ、こうさせて…。」


狛枝「え?」




そっ…

胸元のチャックが開いて2つに分かれているパ―カ―をそれぞれ両手でつかんで、おでこを狛枝に預ける。




狛枝「これは…。幸運、ってことでいいのかな?」


小泉「ひぐっ、えぐっ…も、もっと、気の利いた言葉は出せないの…?だ、男子でしょ…?」


狛枝「はは、参ったね。」


狛枝「ま…気の済むまで、泣いていればいいよ…。」










狛枝「さてと…。そろそろ、ボクは行かないと。」


小泉「アンタが何を考えているのかはわからないけど…」

小泉「やっぱり、やらないといけないの?」


狛枝「…」




狛枝「ボクは今まで…」

狛枝「おぼろげな希望だけを頼りに、幸運と不運を繰り返すだけだった。」


小泉「え?」




狛枝「でもね、今は違う。」

狛枝「小泉さんと話しているうちに気付いたんだ。」


狛枝「希望は初めから、ボクの中にもあったんだ。」



小泉「狛枝の中の希望、ね…。それって結局、なんだったの?」




狛枝「…ボクも、少しくらいは幸運に恵まれてもいいかな。」

狛枝「今なら、言えるんじゃないか、ってね…。」

小泉「え…?」



狛枝「小泉さん。」


狛枝「ボクと…」


狛枝「…」






小泉「な、何…?」



狛枝「いや、やめておこう。」


狛枝「これを言うのは、ボクの計画が終わってからでも十分だからね。」

小泉「えぇ?気になるよ…。」



狛枝「まあまあ、お詫びにプレゼントあげるから。」

小泉「プレゼント?ア、アタシに…?」ドキドキ





狛枝「はい、うごくこけ」



バシッ




狛枝「何で急に怒ったのかな?」ジンジン…




小泉「それより、もう行くの?」


狛枝「うん。あと少しだから…」

狛枝「小泉さんは、何の心配もしなくていいよ…。」


狛枝「じゃね。」








小泉「狛枝…。」

小泉「…」




小泉(少しは…。理解し合えてきているのかな…?)


小泉(…あれ?アタシ、もしかして今…。『名残惜しい』、とか、思ってる…?)



小泉「まさか…ね。」





狛枝「…」



狛枝「もしボクに、“幸運”なんて才能が無かったら…」


狛枝「希望も絶望もない人生を送れていたら…」




狛枝「あの先の言葉も、もっとためらわずに言えたんだろうね…。」









―小泉のコテ―ジ―




小泉「あっ…!!すっかり忘れてた!!」

小泉「今日の夜、あの3人が狛枝を捕らえる計画を立てているんだった!!」


小泉「ど、どうしよう。と、止めたほうがいいのかな…?」

小泉「と、とにかく、ホテルのロビ―に行ってみよう!!」




―ホテル前―



小泉「あ…。狛枝…!!」


狛枝「やあ。ちょうど良かった。小泉さんも誘おうと思っていたんだ。」

小泉「誘う…?」



狛枝「実はさ。さっき澪田さんに、ロビ―に来てくれって言われたんだよ。」

小泉「その口ぶりからして…唯吹ちゃんの目的にも気づいてそうね。」


狛枝「愛の告白かなぁ~!?うっきうっき~!!」

小泉「アンタって、そんなキャラだっけ?」


狛枝「冗談だよ。ちょうどボクも、みんなに用があったからね。」

狛枝「むこうから全員がそろってくれるなら、好都合だよ。」


小泉「…」




―ホテル ロビー―


ガッ



弐大「捕まえたぞ、狛枝ぁ!!」

田中「ふん…。俺様の手を煩わせるまでもなかったな。」

澪田「唯吹のラブトラップのおかげっすよ!!」


狛枝「…」

狛枝「え―と…。何をしているのかなぁ?」


小泉「…!!…!!」



小泉(えっと、えっと…。雰囲気が険悪過ぎて…)


小泉(ど、どうすれば止められるの…!?)




弐大「悪いが拘束させてもらうぞぉ!!」

澪田「唯吹が拘束するのは2回目っす!!」


狛枝「やれやれ…。拘束ネタは、小泉さんが九頭龍クンとの共演でやってくれたよ…。」

田中「何の話をしている?」




狛枝「…」


狛枝「キミ達には本当にがっかりさせられるよ…。」

狛枝「いつまでこんなみみっちいことをしてるんだか…。」

小泉「こ、狛枝…。」



狛枝「もっとさぁ…大局を見なよ。」

田中「何を言っているのだ、貴様?」


狛枝「分からないんだったらいいよ。わからないまま、終わればいいよ…」




狛枝「さぁ、始めようか!!“ジャバウォック島の終わり”の始まりだよ!!」



田中「なっ…!?」

小泉「…!?」


澪田「い、嫌な予感っす…!!唯吹の立っている位置が、ゲ―ムの台の付近っす…!!」




狛枝「…」

弐大「…」



狛枝「ねぇ、小泉さん。弐大クンの抱擁力が強すぎて、ポケットに手が届かない。」

狛枝「だからさ、代わりにポケットの中のスイッチを押してくれない?」


小泉「はい?」


狛枝「ほら、パ―カ―の右ポケットだよ。」


小泉「えっと、これ?」

狛枝「そうそう、それ。」




弐大「…はっ!!な、何をやっとる…」



ポチッ





ドゴ―ン!!




澪田「やっぱり唯吹が飛ぶんっすかぁあああああぁあ!!!!」←宙を舞う


田中「こ、小泉、何をやっているのだ…!!」


小泉「えっと、その…」

小泉「ごめん!!」


弐大「“場の流れ”という物があるけんのう…。不可抗力じゃのう!!」




七海「そ、そんなことより、爆発…!?」


小泉「いたんだ、千秋ちゃん。」

七海「いたよ!!」



澪田「本編でも、千秋ちゃんがいたのかがよくわからないっすからね~!!」

弐大「澪田、もう復活したんかぁ。」


七海「CGじゃあ、日向くんと狛枝くんと九頭龍くんと左右田くんと終里さんしか確認できないからね…。」

田中「本編ではいたのではないか?ソニアも見えないところでいたようだからな。」


小泉「こんな時まで本編の話をしないの!!」


狛枝「あれ…?なんかリアクションが薄いね…。ま、まあいいや。」



狛枝「え―、ゴホン…」






狛枝「あはははははははははははははははははははははははははははは!!!!!!」



狛枝「最っ高だねぇ!!終わりの始まりにふさわしい花火だよ!!」




狛枝「終わりだ!!これで終わりだ!!」


狛枝「コロシアイなんて、もう終わりなんだよ!!」




狛枝「いつ刃を向けてくるかわからない他人に怯えながら、弱者を吊し上げて正義を騙る!!」


狛枝「そんな究極の自己正当化ゲ―ムは、これでお終いだ!!」





澪田「唯吹は思ったわけっすよ!!」

澪田「あの爆発で和一ちゃんが飛んで、『やべ、こいつ死んだんじゃね?』って思ったら…」

澪田「その後普通に会話に入ってきて、『ああ、コイツ死なねぇな』って!!!!」


弐大「あそこまで派手に飛んだら、何かしらのケガをしそうなもんじゃがのう!!」

七海「きっと都合よく、着地地点にソファかなにかがあったんだよ。」

田中「奴も、天空神の加護を得ていたということか。これも因果律の定めか…。」



狛枝「あ、あれ?なんか無視されてる?」

小泉「多分本編と被っているから、上から圧力がかかっているんだよ。」

狛枝「“上”ってどこ!?」




狛枝「え―っと。そんなゲ―ムを終わらせるために、“大量の爆弾”をこの島のどこかに仕掛けたよ!!」

狛枝「今の爆発なんて、比べ物にならないからね!!」

狛枝「その爆弾がすべて爆発すればこの島を丸ごと吹き飛ばす威力は余裕であるだろうね!!」




小泉「ふ、吹き飛ばす…!?」

小泉「は、話が違うよ、狛枝!?だ、誰も死なないんじゃなかったの!?」


狛枝「あれ?そんなこと言ったかなぁ?」


小泉「こ、狛枝…?」




小泉(ど、どういうこと?)


小泉(わからない。)



小泉(狛枝の目的が、さっぱり読めない…。)




小泉「ど、どうしちゃったのよ、狛枝!!」


小泉「お…おかしく、なっちゃたの…?」




狛枝「……………………………………………………………………………………」





狛枝「いや…違う……」


狛枝「それは…違うよ………。」ネットリ




狛枝「おかしいのはボクじゃない…。本当におかしいのは……」


小泉「な、何が、言いたいの…!?」




狛枝「ボクが仕掛けた爆弾は時限式だよ!!明後日の正午には爆発するかな!?」

小泉「ア、アタシたちを全員殺すつもりなの…!?」


小泉(“超高校級の絶望”と呼ばれる、アタシたちを…)



小泉「狛枝、考え直して!!ア、アタシたちは仲間でしょう!?」

狛枝「じゃあ、こう言うのはどう?」




狛枝「裏切り者がボクに名乗り出てくれれば、爆弾の場所を教えてあげよう!!」



澪田「千秋ちゃん、出番っすよ!!」

七海「えぇ!?」




田中「裏切り者だと…?それを知って、どうするというのだ!?」


狛枝「ま、わからないんだったら、別にいいよ。」

狛枝「わかる必要なんかないからね…。」


弐大「そ、そもそも、いるかどうかもわからん裏切り者のために、本当に心中してもいいと思っとるんかぁ!?」





狛枝「大丈夫だって。裏切り者が名乗り出てくれれば、そんな結末にはならないんだから…。」


狛枝「きっとうまくいくよ。」


狛枝「だってボクは、“超高校級の幸運”なんだからね…。」






小泉「ま、待って、狛枝…!!」



狛枝「どうしたの?小泉さん。」


小泉「どうして…どうしてこんなことをするの…!?」




狛枝「どうしてって…」

狛枝「理由なら、1つしかないでしょ?」







狛枝「ボクはいつでも、光り輝く“希望”の味方だよ。」





小泉「あっ…ま、待って…」








七海「行っちゃったね…。」

小泉「狛枝…」


七海「どうしよっか…。」

澪田「猫丸ちゃん!!う、腕ずくでもとめるっす!!」

弐大「そ、そうじゃのう!!とりあえず、狛枝をしめておかんと…!!」




田中「いや…。今となっては、それは意味を持たんだろう。」

澪田「ええ!?どうしてっすか!?」


田中「奴の爆弾は時限式だと言っていた。」

田中「なら、奴を拘束しておいても爆弾を止めることはできん…。」


弐大「し、しかし、無理やり聞き出すという手があるじゃろう!?」

田中「奴を拷問するのか?狛枝の場合、よほどのことがない限り吐きそうにもないが…」

田中「狛枝を屈服させるほどの残酷なことができる奴が、この中にいるか…?」


澪田「た、確かに、無理っぽいっすね…。」



小泉(九頭龍なら…できたのかもしれないけど……)




七海「とにかく、今日は遅いから…」

七海「明日、どうすればいいかを考えよう?」

七海「まだ、まる1日以上はあるみたいだし…」


小泉「そ、そうだね…。」



弐大「今日は…小泉がおかしくなったり、小さくなったり元に戻ったり…」

弐大「狛枝がプッツンしたりで疲れたのう…。」




―小泉のコテ―ジ―



小泉「…」




小泉(あの時の狛枝の表情からは…何も読み取れなかった。)


小泉(最初の事件の時と一緒だ。)



小泉(また、あのころに逆戻り…)






小泉(理解し合えてきた?)


小泉(そんなの、嘘っぱちでしょ?)



小泉(だって、こんな簡単に狛枝のことを信じれなくなるんでしょ?)


小泉(狛枝が何を思っているかを、まるで想像できなくなるんでしょ?)



小泉(狛枝の中の計り知れない“闇”に…)


小泉(恐怖を抱いてしまうんでしょ…?)





小泉「…考えすぎても、寝不足になるだけだ。」



小泉「とにかく明日、策を考えよう…。」




今日はここまで。やっと5章の前半戦が終了です。

明日からは後半戦です。(実は5章、まだ半分も終わってない。)


乙!ギャグ成分が足りないぜ



澪田「絶対許さないっす」



二十九日目



小泉「ま、待ってよ!!ア、アタシ、ちゃんとやったよ!?」

小泉「ちゃんと言われたとおり、E子ちゃんを殺したじゃない!!」

小泉「なのに、なんで…!?」


九頭龍「気が変わったんだよ…。」

九頭龍「やっぱりテメ―を殺さねぇと、腹の虫がおさまんねぇんだよ…!!」


小泉「き、気が変わったって…!!そ、そんなの無茶苦茶よ!!」


九頭龍「何とでも言え。」

九頭龍「テメ―みたいな軽い命の人間との約束なんて、わざわざ守る筋合いなんてね―んだよ。」




九頭龍「それに、テメ―は所詮ただの人殺しだ。」

九頭龍「オレの妹を殺して、その罪から逃れるために、さらにサトウまで手にかけたじゃねぇか。」

小泉「ア、アタシは、望んでそうしたわけじゃなくて…」


小泉「お願い…もう、赦して…。」

九頭龍「赦さない…」


九頭龍「赦さない、赦さない、赦さない、赦さない…!!」

九頭龍「殺してやる、殺してやる、殺してやる…!!」



小泉「お、お願い…こ、殺さないでよぉおおぉおおおおおぉおおおおおお!!!!!!」






小泉「はっ!!」




―小泉のコテ―ジ―



小泉「はぁ…はぁ…。」



小泉「夢か…。」



小泉「はぁ…はぁ…。」



小泉「気が狂いそうだ…。」

小泉「1人で抱えられるようなものじゃないよ…。」

小泉「誰かに、相談したいけど…」

小泉「こんな話に耐えられるのなんて…」



小泉「狛枝…どうして急に、あんなことを…」


小泉「…とにかく、レストランに行ってみよう。」




7時


―レストラン―



田中「来たか…」

弐大「応!!今日はいつも通りじゃのう!!」

小泉「今日“は”?」

弐大「ああ、いや、昨日の朝はのう…。まぁ、覚えてなけりゃそれでいいんじゃが…」



小泉(そういえば昨日は、狛枝の服を着ていた以前のことを思い出せないな。)


小泉(例の件での恐怖に駆られていたことを、漠然としか…)




澪田「うう、体の節々が痛いっす…。昨日の爆発で吹っ飛んだせいっすよ、これ…。」

七海「吹っ飛んだ直後は余裕そうだったのに?」

澪田「ダメ―ジが後になってじわじわとあらわれてきたんっすよぉ!!まるで筋肉痛っす!!」




田中「これでそろったか…。では、どうする?」


澪田「明日の12時に、この島を吹っ飛ばすほどの爆弾が爆発するんっすよね。」

澪田「体中の痛みが、それを忘れさせてくれないっすよ…。」

狛枝「そんなに痛むんなら、弐大クンにアレしてもらったら?」




弐大「対策としては、裏切り者を見つけることか、爆弾を見つけることじゃが…」


田中「しかし、裏切り者の発見は困難だろう。裏切り者の存在自体が虚構の可能性もある。」

田中「それにもしいたとして、爆弾騒動が起きてなお名乗り出ないような者だ。」

田中「もしや、己の命を捨てても名乗り出ないような輩かもしれん。」


七海「じゃあやっぱり、爆弾を見つけることをがんばろうか。」

七海「だって島を爆発させるような爆弾なら、見つけること自体はそんなに難しくなさそうだしね。」


狛枝「うんうん、島が爆発される危機に面しても希望を捨てないその態度…。」

狛枝「評価できるよ。さすがは希望の象徴ってところなのかな?」




小泉「でも、何だろう…。相手はあの狛枝だからかな。」

小泉「ただ見つけるだけじゃダメ…そんな気がするんだよね。」

狛枝「いやあ、照れるなあ!!ボクみたいなクズをそこまで過大評価してくれるなんて!!」




澪田「弱気になってちゃダメっすよ真昼ちゃん!!5人の知恵を合わせれば、凪斗ちゃんなんてひとひねりっすよ!!」

弐大「そうじゃいそうじゃい!!」

弐大「今まで様々な困難に立ち向かってきたワシらなら、狛枝の思うがままに操られることなんぞあるわけがない!!」

田中「我が田中キングダムには有能な智将がいくばくか存在するからな。」

田中「目に見えぬ難敵の狛枝にも、対等に渡り合えるほどの逸材よ…!!」

狛枝「あの~、そろそろ構ってほしいんだけど…」



七海「うんうん、みんなの結束力はすごいね。とても頼りがいがあるよ。」

小泉「アタシとしては、ここに狛枝もいてくれれば良かったんだけどな…。」

狛枝「あれ~!?もしかしてボクのこと見えてないのかな~!?」




弐大「そうはいってものう。」

弐大「狛枝の奴、希望、希望とうるさくてのう…。」

澪田「あのもやし髪も地味にうっとうしいっす!!」

田中「奴に特有のネットリボイスも、何章も聞いていると頭が痛くなってくるな。」

七海「確かに、“消化弾をぶん投げたい人”選手権に出場したら間違いなく1位だろうね。」


狛枝「何か突然、ボクの悪口を淡々と語りだしたよこの人たち…」




小泉「ちょっとみんな…。いくら狛枝が希望厨だからって、陰口をたたくなんて、少し陰湿だと思うよ。」


狛枝「小泉さ―ん!!ボクはここにいるよ―!!」

狛枝「本人がここにいるから、陰口ではなくてただの悪口なんじゃないかな!!」

狛枝「しかも小泉さんも、希望厨とか言ってるよ!!」




七海「じゃ、どうしよう。やっぱり手分けして探したほうがいいのかな。」


田中「では、1から5までの島をそれぞれ1人ずつが探索するのでどうだ?」

澪田「中央の島は調べなくていいんすか?」


弐大「中央の島は1番小さいうえに、ここにいる人間のほとんどがその地理を把握しとるけんのう。」

弐大「爆弾がある確率が最も低いけぇ後回しでいい、ということじゃろう。」



狛枝「ま、そうだよね…。」

狛枝「希望の象徴とうたわれる皆には、ボクの姿なんて目にも入らないし、声なんて聞こえもしないよね…!!」

狛枝「ああ、こんな不運を経験をして、この先どんな幸運が待っているのかと思うとゾクゾクするよ!!」




狛枝「…こっそり小泉さんの悪口を言っても、気付かれないよね?」




七海「じゃあ、誰がどの島を探索する?」

澪田「ええっと…」

弐大「うむぅ…」


小泉「ああもう!!こんなことで悩むなんてバカらしいし、アタシが全部決めるよ!!」

小泉「1の島は弐大、2の島は唯吹ちゃん、3の島は田中、4の島は千秋ちゃん、5の島はアタシ!!」

小泉「異論はある?」


田中「なぜその采配なのだ?」

小泉「特に理由はないわ。どうせどの島も、探索する分量は大体同じでしょ?」



狛枝「すごいよ小泉さん!!まさに一刀両断!!」

狛枝「その大胆さこそが、“超高校級のおかん”と呼ばれる所以」



ガッ!!←ひじ打ち



狛枝「やっぱりボクの存在に気付いてるよね小泉さん!?」




弐大「で、探索をし終えたら、どこに集まるんじゃあ?」

七海「普通に、レストランでいいんじゃないかな。」

七海「じゃ、探索する島も決まったし、早速探索しに行こっか。」

澪田「事態は一刻を争うっすからね…。1秒だって無駄にできないっす!!」



狛枝「…」






狛枝「えいっ」ポチッ



ドゴ―ン!!






弐大「なっ…!?爆発!?」

澪田「な、なんでいきなり…!?」


七海「み、みみみみんな、お、おおお落ち着いて!!こ、こんなことをするのなんて、こ、こここ狛まままままままま!!!!」

田中「貴様が1番落ち着けぇえええぇええ!!!!」




澪田「あ、ああっ!?あそこを見るっすよ!!凪斗ちゃんが、凪斗ちゃんがぁあああ!!?」

田中「な、何…だとっ…!?」

小泉「こ、狛枝…!?いつの間に、そこに…!?」


狛枝「遅いよ!!遅すぎるよ!!何でボクの存在を気付かせるために爆弾まで使わなきゃいけないのさ!!」




小泉「ま、また、爆弾なんか使って、アタシ達を脅して…!!」

小泉「その気になればこの島なんて簡単に爆破できることを誇示することで、アタシ達を屈服させようっていうの!?」

小泉「そ、そんなのに負けるほど、アタシ達の結束はもろくないよ!!」


狛枝「いや、違うんだけど…。ま、そう言うことにしておこうか。」




狛枝「まぁ爆弾探しに精を出すのも、希望の象徴と呼ばれているキミ達にはやっておいてほしいことだけど…」


狛枝「爆弾探しに挫折したら、いつでも来てね。ボクはこのレストランで待っているから。」



狛枝「裏切り者さん。」




小泉「っ…。狛枝…。目的はわからないけど…」


小泉「こんなの、間違ってるよ…。」

小泉「仲間同士でわざわざ疑いあうような状況を作るなんて…」



田中「奴に言論は通用せん。とにかく計画通り、爆弾をさがしに行くぞ。」

小泉「…」





狛枝「…」




狛枝「誰が火を消すんだ…」





そうしてアタシたちは、集合場所をレストランから千秋ちゃんのコテ―ジに変更して、爆弾さがしに行った。


アタシの役割は、5の島の探索だ。



昨日狛枝を探しにいった時に大体の地理は把握したから、たぶん大丈夫だと思うけど…




―工場―



小泉「ワタツミインダストリアルにも何もなかったし、軍事施設にも屋台通りにも、それらしいのはない…。」

小泉「5の島で調べるところと言えば後は、モノクマ工場とグッズ倉庫くらいだけど…」


小泉「まずはグッズ倉庫から調べてみようかな。…あれ?」





モノクマ「…」



小泉「モノクマ…?グッズ倉庫の前に立って何してるのよ?」

小泉「とりあえずどいてよ。そこに入りたいのに、アンタがいると邪魔なのよ。」



モノクマ「…」



小泉「…?反応がない。もしかして、モノクマ工場のぬいぐるみかな?」




コンコン



小泉「この重量感…とてもぬいぐるみとは思えない。」

小泉「じゃあやっぱり、動く方のモノクマよね…?どうして反応しないのかな?」




小泉「…」


小泉「モノクマへの暴力は、確か校則違反だったけど…」





小泉「せい!!」



ドゴォ!! ←回し蹴り


グラァ……ドシャ-ン…!!!!



小泉「モノクマを蹴り倒してみたけど、やっぱり反応はない。故障でもしたのかな?」


小泉「っていうかノリでキックとかしたけど、もしいきなりモノクマが起き上がって…」

小泉「『学園長への暴力は、校則違反だと言ったはずだよね!?』とか言われたら…」


小泉「…とりあえず、モノクマ工場にでも逃げようか!!」



ダダッ




―モノクマ工場―



小泉「えっ…!?」




エンジン音を無尽蔵にまき散らしている物体。




アタシがそこで真っ先に目を向けたのがそれだ。


それもそのはず、こんなもの昨日探索したときにはなかった。



そして、そのトラックよりももっと重要なのが、それの上に山積みになっている…




小泉「も、もしかして、このトラックが…!?」


小泉「爆弾のことはよくわからないけど…」

小泉「これだけの量が積まれていれば、この島が丸ごと吹っ飛んでもおかしくなさそうね…!!」


小泉「と、とにかく、皆に知らせないと!!」




―4の島―



小泉「あ!!千秋ちゃん!!大変、爆弾が見つかったの!!」


七海「…!!そっか…。どこにあったの?」

小泉「モノクマ工場に、大量の爆弾が仕掛けられてあった…。」


小泉「とりあえず、他の3人にも知らせないと!!」

小泉「アタシは唯吹ちゃんと田中を呼ぶから、千秋ちゃんは弐大をお願いできる?」

七海「うん…わかった。」




そして、アタシは唯吹ちゃんと田中を呼んでモノクマ工場へ向かった…。




―モノクマ工場―



田中「なんと…!!」

澪田「やばい!!どっからどう見ても、爆弾以外の何物でもないっす!!」


七海「…」




小泉「あれ…?千秋ちゃん、弐大は?」


七海「『調べたいことができた』って言って…。先に行っておいてって言われたよ。」

小泉「調べたいこと…?」



澪田「そんなことより、爆弾を見つけたんだから、後は解体するだけっすよ!!」

澪田「しかし、こんなに堂々と爆弾を置いてるなんて…!!凪斗ちゃん、案外間抜けっすね!!」





田中「どうやって解体するのだ?」


澪田「え?いや、それは…」




澪田「“超高校級の爆発物処理班”の異名を持つ唯吹にお任せあれ!!」

小泉「初耳だけど!?」




七海「どちらにせよ、不用意に爆弾をいじらないほうがいいと思うよ。」

七海「何かの拍子でいきなりドカンといったら、目もあてられないから。」


澪田「そ、そうっすね…。こんなことで全滅なんて、シャレにならねぇっす。」

田中「“超高校級”の名が泣いているぞ…。」




小泉「でもよく考えると、アタシ達に解体できないのなら、狛枝にだってできるはずがないよね…?」

七海「うん。きっと、何か爆弾を止める方法を用意しているはずだよ。」



澪田「それって…不自然にここに置いてある、このノ―トパソコンっすか?」


七海「多分…。よし、起動してみるよ。」




パッ



狛枝『やぁ…。希望の象徴たる皆なら、ここにたどり着くこと位は簡単だったと思うよ。』


田中「これは…ビデオレタ―か…!!」


狛枝『で、多分皆は爆弾を見つけたはいいけど、その処理の仕方がわからなくて困っているんじゃないかな。』

狛枝『だからこそ、このパソコンを開いてくれたんだよね。』


小泉「何か…何もかもお見通しって感じね…。」

小泉「結局アタシたちは、狛枝の掌の上で踊っているだけなの…?」




狛枝『それはね、そんなに難しいことじゃないんだ。』

狛枝『ただ、ここにパスワ―ドを入力してくれればいいだけなんだよ。』


澪田「うおっ!!なんか画面が出てきたっす!!」

七海「入力バ―があるね…。ここにパスワ―ドを入力するんだね?」


田中「しかし、パスワ―ドとは…?」



狛枝『ああ、そのパスワ―ドは何かって?』

狛枝『やだなぁ。ボクだって鬼じゃないんだから、ちゃんと教えてあげるよ。』







狛枝『裏切り者が名乗り出てくれればね。』




小泉「…!!」


田中「なにぃ…!?」




狛枝『ああ。一応言っておくけど、パスワ―ド入力以外の方法は試さないほうがいいよ。』

狛枝『ここには“超高校級のメカニック”がいないから爆弾の構造なんかも分からないだろうし。』

狛枝『下手な振動を与えると、予定より早く爆発しちゃうかもしれないからね。』


澪田「そんな…!!これじゃあ、爆弾を見つけたところで何の意味もないじゃないっすか…!!」

澪田「ちくしょう、こうなりゃやけくそっす!!」

澪田「思いつく言葉を当てずっぽうに入力し続ければ、いつかはビンゴするかも!!」


澪田「とりあえず、『1/1000000000000000000』って…」




狛枝『おっと…。ひょっとしたら、当てずっぽうにパスワ―ドを入力しようとする人がいるかもしれないね。』

狛枝『一応言っておくけど、ミスは1回までって設定してあるからね。』

狛枝『2回間違えるとその場で爆発しちゃうから、くれぐれも気を付けて。』


澪田「…」

田中「どこまでも読まれているな…。」




狛枝『まあ、当てずっぽうに入力して当たる確率も天文学的数字だけどあるんだから、一応教えておいてあげようかな。』

狛枝『パスワ―ドは、小文字の英字9文字だよ。』


小泉「そんなのが分かってもしょうがないでしょ…!!」

田中「どこまでもなめきった奴だ!!」




狛枝『どうかな?これで、名乗り出てくれる気になったならいいんだけど。』

狛枝『まぁビデオメッセ―ジで語れることなんてこれくらいだから…』

狛枝『今度は面と向かって、1対1で話し合いたいな。』


狛枝『裏切り者さん。』




ブツッ




七海「切れたね…。」

澪田「う~ん…」


田中「結局わかったことは…」

田中「裏切り者を見つけねばならんことだけ、か。」

小泉「希望を見せておいて絶望に叩き落とす…。モノクマみたいなことをして…!!」


七海「…とにかく。いったん弐大くんも呼んで、私のコテ―ジに集まろ?」





澪田「…もうダメっすよ。裏切り者なんて、今までずっとわからなかったのに…」

澪田「集まったって、何にもならないっすよ。もう、八方塞がりっすよ…。」


小泉「唯吹ちゃん…。出発したときはあんなに元気だったのに…」

田中「弱気になるのも無理はないが…」


田中「諦めては死を待つのみだ。」

田中「無理矢理にでも、活路を見出さねばな。」




―1の島 コテ―ジ前―



小泉「弐大は居た?」

田中「いや…見つからんな。もしや、1の島にはいないのかもしれん。」

澪田「どうするっすか…?他の島も探してみるっすか?」


田中「待て。この状況では、それは危険かもしれんぞ?」

七海「え?」




田中「こうも不自然に姿を消すというのは、いささか信用できんな。」

田中「もしや裏切り者が弐大で、何らかの陰謀を働いている可能性もある。」

澪田「ええ!?眼蛇夢ちゃんは、猫丸ちゃんを疑うんすか!?」


田中「…あくまで“可能性”の話だ。」

田中「しかし可能性がゼロでない限り、裏切り者に殺されるという事態も捨て置けん。」

小泉「ちょ、ちょっと田中、そんな考え方って…!!」


七海「でも…田中くんの意見も、もっともかもしれない。」

七海「じゃあとりあえず、ここにいる4人だけで作戦会議といこうか。」

小泉「そっか…。わかった。」




狛枝「あるぇ?小泉さん、『自分たちの結束はそんなにもろくない』とか言っていた割には…」

狛枝「ボクが思っていたよりも弐大クンを信用しきってないんだね?」


小泉「…狛枝!!」


澪田「な、何で凪斗ちゃんがここにいるんっすか?」

澪田「レストランで待つとか言ってなかったっすか?」




狛枝「うんうん、その顔…。どうやら、爆弾自体を見つけることには成功したみたいだね。」

狛枝「じゃあ後は、裏切り者がボクに名乗り出てくれるだけなんだけど…」


狛枝「もしかしたら裏切り者さんは、ボクに直接会うことを避けたいと思っているかもしれないからね。」

狛枝「だから一応言っておくけど、ボクは定期的に自分のコテ―ジのポストを確認するから。」

狛枝「直接レストランに来なくても、手紙で名乗り出てくれればパスワ―ドを教えてあげるよ。」


狛枝「ま、できれば、直接ボクのところに来てほしいんだけどね…。」

狛枝「じゃね。」




小泉「ま、待ってよ、狛枝!!アタシの話を聞いてよ!!」

澪田「真昼ちゃん…。」


狛枝「へぇ。話って、何かな?」




小泉「…アンタや皆が何を言おうと、アタシはアンタのことを仲間だと思ってる。」

小泉「もちろんここにいる6人全員が仲間同士だって。」

小泉「だからこそ、この状況は異常なんだよ。」


小泉「狛枝が今やってることのせいで…」

小泉「皆が疑心暗鬼になって、すれ違って…」


小泉「弐大のことだけじゃない。」

小泉「アンタだって、ここにいる皆から敵意を向けられている。」




小泉「こんな方法、やっぱり間違ってるよ。」

小泉「だから、もっといい方法を考えようよ。」

小泉「アタシたち6人が笑いあって生き延びられるような方法が、きっとあるはずなんだよ。」


小泉「狛枝はさ、頭がいいんだから。」

小泉「きっと最善の1手を思い浮べることができるはずだって。」






狛枝「はぁ…。それ、本気で言ってるの?」



小泉「え…?」




狛枝「これがボクの思い浮べる、最善の1手なんだよ?」


小泉「これが…!?存在するかどうかもわからない裏切り者をあぶり出そうとして…!!」

小泉「爆弾なんかでみんなを脅して、みんなの笑顔を奪い取っていくような方法が!?」




狛枝「じゃあ聞くけど小泉さん。キミは今、モノクマに新しい動機をもらったとしようか。」

狛枝「で、そこからキミは殺人を止めることはできるのかな?」


狛枝「今までモノクマが提示してきた動機から1度も殺人を回避したことのないキミが考える…」

狛枝「誰も殺させないで皆を笑顔にできる方法って、何かな?」

狛枝「そんな方法があるのなら、ぜひ教えてほしいものだね。」


小泉「え、えっと、それは…」




狛枝「やっぱりね。答えられるはずがないよね。」

狛枝「答えられるのなら、今までの事件も全部止められたはずだもんね。」




狛枝「わかったでしょ?小泉さんの言っていることは結局、中身の詰まっていない感情論でしかないんだよ。」

狛枝「見てくれだけ格好つけても、実績を残さないと無価値な遠吠えに過ぎないんだよ。」


七海「…」


狛枝「今の小泉さんは、目の前に立ちはだかる絶望から目をそらして…」

狛枝「あやふやな希望論にしがみついて現状を傍観しているだけだよ。」

狛枝「そんなので希望の象徴だなんて、笑顔どころか冷笑さえも引っ込んでしまう位だね。」




狛枝「才能の無駄遣いだよ!!“超高校級の写真家”っていう素晴らしい才能が泣いてるよ。」

狛枝「どれだけ素晴らしい才能を持っていても、当の本人が才能の扱い方をはき違えているなんて宝の持ち腐れだよ!!」


小泉「うっ…」




狛枝「で?話ってのは、それだけかな。くだらないことで時間を割かせないでよ。」


狛枝「なんていうんだろうね。妙な正義感に囚われている今の小泉さん、見るに堪えないや。」

狛枝「バカみたいに写真をパシャパシャ撮っていた時の方が、よっぽど魅力的だったな。」




澪田「凪斗ちゃん、いい加減にするっすよ!!これ以上真昼ちゃんを侮辱するのは、この唯吹が許さないっす!!」


狛枝「言われなくてもそのつもりだよ。」

狛枝「そもそも、ボクみたいなクズの言うことを真に受ける必要なんてないんだって。」

狛枝「邪魔者はさっさと退出させてもらうよ。」








小泉「…スン」


七海「小泉さん…泣いてるの?」

田中「言っただろう。奴とは話すだけ無駄だと。」

田中「徒に精神への多大なダメ―ジを喰らってしまうことになるだけだ。」




小泉「でも…悔しいよ、アタシ…。」

小泉「だって、あれだけ言われたのに何の反論もできなかった。」


小泉「アタシに狛枝くらいの頭脳があれば…」

小泉「きっとより良い方法を提示して、狛枝にギャフンと言わせることができたはずなのに…」



澪田「真昼ちゃん!!今は凪斗ちゃんのことよりも、爆弾の件を何とかする方が先っすよ!!」

澪田「とりあえずコテ―ジに入って、4人で作戦会議っす!!」


小泉「…うん。」




―七海のコテ―ジ―



七海「現状は…今日のはじめよりも、だいぶよろしくないね…。」


澪田「爆弾を見つけるっていう方法は打ち止めで、後は裏切り者を見つけるしか方法がないんっすよね?」

澪田「念のために聞いておくっすけど、他に方法はないんすよね…?」


田中「一応全員に聞いておこうか。なんでもいい、何か変わったことを発見しなかったか?」




小泉「あ…そういえば。5の島を探索していたら、モノクマと出会ったんだけど。」

小泉「呼びかけても、回し蹴りをしてみても、なんの反応もしなかったんだよ。」

小泉「多分あれは、モノクマの機能が全面的に停止していたんだよ。」

澪田「回し蹴り!?」




七海「モノクマが…?なんで急に動かなくなったのかな?」

田中「モノクマを操る黒幕に、何かあったのかもな。」


澪田「しかしそれって、爆弾を止める手掛かりにはなりそうもないっすよ!?」


小泉「…そうだね、ごめん。」

小泉「なんか、みんなを余計に混乱させちゃったみたいだね。」

澪田「あ、いや。そういう意味じゃないんすけど…」




七海「じゃあやっぱり…」

七海「裏切り者を見つけるしか、私たちが生き残る方法はないんだね…。」


田中「…そうなるな。」



七海「そっか…」







七海「…もうすこし、早く白状するべきだったのかな。」


七海「そうすれば…ここまで犠牲を出すことも、なかったのかもしれないね。」





小泉「…え?」






七海「みんな。今まで隠していて、ごめんね。」




七海「未来機関の一員で、皆が“裏切り者”って呼んでいるのは…私のことなんだ。」




田中「なっ!?」


小泉「えぇ!?」


澪田「知ってた!!」


七海「ええ!?」





今日はここまで。



相変わらずメタい澪田

あれ?七海は爆弾が偽物だって分かってたんじゃないの?
この島のは本物なの?

本編では分かってたから名乗り出なかったけどこれで名乗り出たってことはこの島のは本物だったとか…?
このss未来機関は不用心だね

未来機関が本物の爆弾を用意していた間抜けだった
未来機関が爆弾について七海にもウサミにも教えて無い間抜けだった
狛枝の幸運パワーで花火が爆弾に超変身した
七海が花火なんて大嫌いだった
さぁ選べ


ネウロとか懐かしいな>パスワード

澪田の言ってたパスワードは刹那か



1が書き込める時間、前は6時か9時といいましたが。

正しくは6時か10時です。




田中「まさか…貴様のような人間が、裏切り者だと…!?」

小泉「い、一応聞いておくけど、裏切り者っていう証拠はある?」


七海「うん。この本を見てくれればわかるかな。」

澪田「これは…絵日記っすか?」




田中「我らがこの島に降り立った時点からの状況を、克明に記されているな。」

七海「これはね。私がモノミちゃんに渡していた、報告書みたいなものなんだ。」


田中「モノミは確か、未来機関側の存在。」

田中「そして、奴に情報を流す存在は…」

澪田「まさに、“裏切り者”ってことじゃないっすか!!」




小泉「で、でも、これをモノミなんかが書いたとは考えられないの?」


七海「モノミちゃんの性能は、あまりよくなくてね。鉛筆みたいな小さいものは持てないんだ。」

七海「持てるのは、ステッキサイズくらいかな。」

七海「まぁ、こんなことを知ってるってのも、裏切り者っていう証拠かな?」


澪田「そんな…やっぱり裏切り者は存在したんっすか…?」




田中「では、“超高校級のゲ―マ―”という肩書も、虚偽ということか?」


七海「うん。他の肩書だったら技術面で嘘の肩書だってばれちゃうかもしれなかったから。」

七海「私はいろんなゲ―ムにけっこう詳しいし…」

七海「“超高校級のゲ―マ―”なんて聞いても、私が希望ヶ峰学園の生徒じゃないってことに気付けなかったでしょ?」




小泉「でも…なんで今、自白したの?」

小泉「裏切り者だなんて自白したら、千秋ちゃんの立場が…」


七海「私は、どんな非難でも受け入れるつもりだよ。」

七海「私とモノミちゃんの本当の役割は、“あなたたち15人の安全を守ること”、だったんだから…。」


田中「なに…!?ならば、このコロシアイはいったいなんだというのだ!?」

七海「うん。この際だからちゃんと一から説明しよっか。」




七海「本来この修学旅行は、“皆の絆を深めていくこと”が目的で…」

七海「コロシアイという暴力なんて、存在するはずがなかったんだよ。」


澪田「絆…?なんで唯吹たちはこんな島に連れてこられて、絆なんて深めないといけないんすか?」




七海「みんな。今、外の世界がどんな状況か知ってるよね?」

田中「確か、世界の各地で暴動が起きているのだったな。」


七海「外の世界は、酷く荒廃してるんだ。」

七海「警察などの秩序は破壊され、罪のない人間が何人も犠牲になって…」

七海「これを、“人類史上最大最悪の絶望的事件”って呼ぶんだ。」


小泉「…!!」




七海「それを引き起こした元凶で、“絶望のカリスマ”って呼ばれていた…」

七海「『江ノ島盾子』っていうのがいるんだけどね。」


七海「その人が亡くなった時、“人類史上最大最悪の絶望的事件”は収束に向かうと予測されていた。」




七海「でもね、事態はそんなに楽観的じゃなかったんだよ。」

七海「彼女が死んで1年近く経つというのに、いまだにこの事件は終わらない。」

七海「なんでだと思う?」


澪田「え~っと…。そろそろ話について行けなくなってきたんっすけど…」




田中「頭である『江ノ島盾子』とやらを叩いても指揮が落ちない理由…」

田中「それは、『江ノ島盾子』に匹敵するほどのブレ―ンが、奴の配下に存在したということか?」


七海「うん…。“絶望の残党”なんて呼ばれているんだけどね。」

七海「それが誰なのか…驚かないで聞いてね?」




七海「君たち、15人のことだよ。」


田中「なっ…!?」




澪田「えっと…ちょっと待ってね。」

澪田「たしか“絶望の残党”ってのはとにかく悪い連中で、それは唯吹たちで…」

澪田「っておかしいっすよ!!そんなのあるわけがないっす!!何で唯吹たちが悪党なんっすか!?」


七海「学園の記憶がない君たちには、受け入れがたい事実かもしれないけどね。」

七海「君たちは希望ヶ峰学園の中で『江ノ島盾子』から強い影響を受けて、絶望に堕ちてしまったんだ。」




田中「しかし…にわかには信じがたいな…。」


小泉「でも…。千秋ちゃんの言ってることは、本当のことかもしれない。」

澪田「え?」


小泉「千秋ちゃんが教えてくれたからアタシも言うんだけどさ。」

小泉「アタシ…ファイナルデッドル―ムの特典で、千秋ちゃんの言っていた通りの資料をもらってるんだ。」




田中「ファイナルデッドル―ムだと?俺様がプレイした時は、何ももらわなかったが…」

小泉「ああ、あれはね…。事故みたいなものだよ。」


澪田「それに、そんな物をもらっているなら、なんで今まで話してくれなかったんすか?」


小泉「この資料が真実かわからなかったし…」

小泉「アタシたちが絶望だったことを、狛枝に知られるとまずいって思ったから…。」


小泉「持ってくるから、ちょっと待ってて。」








小泉「ほら、これだよ。」





『未来機関は、15人の、希望ヶ峰学園の生き残りを保護することに成功した。』


『しかし取り調べを進めていくうちに、かれらが“超高校級の絶望”の残党だということが発覚した。』



『“人類史上最大最悪の絶望的事件”を扇動した連中だ。未来機関の中では全員を抹殺する事を提言する人間が多数いた。
彼らの中にも、奴らに家族を殺された者が山ほどいる。』



『しかし腐っても元は“希望”。かれらをうまく扱えば、未来機関にとって大きな力となるかもしれない。
そこで未来機関が起用したのが、“希望更生プログラム”…。15人の絶望の、絶望の成分を取り除くことが目的である。』



『通常なら、絶望の残党は速やかに処分すべきだが…』



『かれらも“絶望のカリスマ”である彼女の被害者である、という意見も少数ながら存在する。
彼らの意見も尊重し、絶望の残党の処置はこのようなものとなった。』



『超高校級の絶望の時代のかれら15人の記憶を奪い、監視者2人の元でかれらの希望を取り戻し、
再びこの世界の希望を…』





小泉「アタシ達は本来、殺されても文句言えないような人間だった…らしいんだよ…。」

澪田「そんな…超高校級の絶望とか、絶望の残党とか、もうキャパオ―バ―っすよ…。」


澪田「でも、それが真実だとしたら…」

澪田「今まで『裏切り者裏切り者』って千秋ちゃんを疑っていた唯吹は、何してたんっすかね…。」

澪田「悪党は自分なのに、自分を助けようとしてた千秋ちゃんを陥れようとしてたなんて…」


七海「あまり自分を責めないでほしいな。」

七海「江ノ島盾子があなたたちにしたことは、ほとんど洗脳に近いから。」

七海「そしてだからこそ、もう2度と絶望に堕ちることがないように、皆は絆を深める必要があったんだよ。」




田中「しかし解せんな。」

小泉「え?」


田中「“希望更生プログラム”という物が、この修学旅行のことだろうが…」


田中「これを起用し1度は我らを救おうとしたにもかかわらず…」

田中「突然コロシアイに発展させた未来機関の目的とは、一体なんなのだ?」




七海「それは私にもよくわからないんだ…。」



七海「少なくとも、私が希望更生プログラムの監視員としてこのジャバウォック島に来た時には…」

七海「未来機関の中で君たちを処刑しようなんていう案は…ないわけじゃなかったけど…」

七海「実際にその案が採用されたなんて話は、聞いたこともなかったんだ。」




七海「でも、モノミちゃんから聞いた話だと…」






七海「“カムクライズル”っていう人物が関係してるかもしれないって。」



カムクライズル……一体何者なんだ……



澪田「カムクライズル…?」



七海「いまだに消息不明なんだけどね。生死もわかっていないんだけど。」

七海「彼も君たちと同様に、“超高校級の絶望”と呼ばれていて…」

七海「その人が元“絶望のカリスマ”である江ノ島盾子に匹敵するほどのカリスマを持っていると言われているんだ。」


七海「その人が裏で暗躍しているかもしれない。」

田中「暗躍?」






七海「ひょっとしたら、この修学旅行に紛れ込んでいるかもしれないんだ。」



田中「なっ…!?」




澪田「じゃ、じゃあ…今この島で生きているのは、6人だけじゃないってことっすか!?」

七海「あくまで、そう言う可能性があるってだけ。本当は何も関係ないかもしれない。」


七海「でも、もし紛れ込んでいるとしたら…」

七海「モノクマを操って、いままでコロシアイを扇動してきたのかもしれない。」


田中「しかし…。何とも雲をつかむような話だな。」

田中「カムクラとやらがこのジャバウォック島に紛れ込んでいるなどというのは…」


これ未来機関がやってんの?
殺し合い生活やモノクマ云々のことは流石に七海にも伝わってるやろなんで未来機関の仕業だと思ってるんだ?



小泉「そう言えば…このジャバウォック島って、本物のジャバウォック島なの?」

小泉「ソニアちゃんが図書館で教えてくれたけど。ここはジャバウォック島とは少し違うって…」


七海「ここは、ジャバウォック島に似せた人工の島だよ。」

小泉「人工の島…?」

七海「それも…江ノ島盾子によって造られた、ね。」




澪田「ど、どういうことっすか!?唯吹たちはもともと、希望に更生されるためにここに来たんすよね?」

澪田「なのになんで、江ノ島盾子の土地に連れて来られているんすか!?」


七海「そもそも江ノ島盾子は何らかの目的で、この島を利用するつもりだったらしいんだ。」


小泉「何らかの目的ってのは…」

田中「大方、前回のコロシアイと同様の事でも行おうと計画していたのだろう。」




七海「でもね。江ノ島盾子が亡くなって、その計画ってのもおじゃんになったみたいでね。」

七海「ここの施設が遊んでいる状態になったのを未来機関が目を付けたんだ。」


小泉「確かに…。ここは、外の世界で起こっているらしい暴動の影響も受けていないし。」

澪田「必然的に、唯吹たちを更生させるのには最適な場所だったということっすか。」

澪田「今は、殺し合いをさせられているけど…」




田中「つまり…。ここに軍事施設のような危険な場所があることや、裁判場などがある理由は…」

田中「ジャバウォック島がもともと江ノ島盾子の管轄下にあったから、ということか。」


七海「うん。だから私でも、この島の詳しい地理や設備のすべてを把握しきってはいないんだ…。」

七海「もっと把握していれば、防げた事件も…」




小泉「え、えっと。ジャバウォック島って言っても、ここは偽物の島よね?」

小泉「本物の島とは何か関係するの?」


七海「本当のジャバウォック島には、記憶を奪う装置があるんだ。」

七海「その装置ってのは大きな建物が必要なくらい大規模でおおがかりなもので、中央の島を殆ど占拠してるんだ。」


小泉「その装置で記憶を奪われたからこそ、アタシ達は絶望の時代を知らないんだね…?」




七海「ごめんね、みんな…。」

七海「私たちが勝手に記憶なんて奪っちゃったせいで、こんなコロシアイなんかに巻き込んじゃって…」

七海「今まで犠牲になった10人に、顔向けできないよ。」




小泉「え?千秋ちゃんが謝る必要なんてないでしょ。」

小泉「だって悪いのはアタシ達みたいだし…」



七海「…ホントはね、防ごうと思えば防げる事件もあったんだよ。」


田中「…なんだと?」




七海「さすがに全部の事件とは言わないけど…」

七海「例えば、2回目の事件。」


七海「トワイライトシンドロ―ム殺人事件が九頭龍くんと小泉さんの動機になることは、私にはわかってたんだ。」

七海「私には過去の記憶があるから…九頭龍くんと小泉さんの確執も、ちゃんとわかってた。」



小泉「え…!?ちょ、ちょっと。それは、聞き捨てならないよ…?」


澪田「ま、真昼ちゃん…?」




小泉「あの事件…。ホントは止めることができたの?」

小泉「本当は九頭龍もペコちゃんも花村も、死ななくて済んでたの?」

小泉「千秋ちゃんがあの事件を止めていれば、アタシは九頭龍にちゃんと償えたの?」


七海「…」


田中「小泉…!!少し冷静になれ!!今、七海を責めたところで…」




小泉「じゃあなんでとめてくれなかったの!?」

小泉「あなたには、それができるだけの情報と能力があったんでしょ!?」

小泉「なに、結局アタシたちは絶望だからって、見捨てていいって判断したわけ!?」


澪田「真昼ちゃん!!」

田中「小泉!!」


小泉「あっ…。ご、ごめん。」

小泉「アタシがこんなことを言える立場じゃないよね…。」




七海「いや、いいんだ。非難は全て受け入れるって言ったのは私だから。」

七海「それに小泉さんの言ったことは、だいぶ的を射ているんだ。」



七海「でも、これだけは言わせて。見捨てていいと思ったわけじゃないんだ。」


七海「ただ…」




七海「怖かったんだ。」




田中「怖かった?」



七海「下手に動いて私が裏切り者ってばれちゃったら皆にどう思われるかわからないし…」

七海「もしかしたら狛枝くんみたいに監禁されるかもしれなかったからさ。」

七海「裏切り者だってばれたら、問答無用で殺されるかもって、思っちゃった。」


七海「裏切り者って呼ばれて、皆から仲間はずれにされるのが…」

七海「すごく、怖かったんだ。」




七海「ダメだな、私。希望の象徴である皆を助けるって意気込んで、監視員を名乗り出たのに。」

七海「結局1番に考えたことは、自分の保身だったんだよ。」



小泉「…いや、やっぱり千秋ちゃんは悪くないよ。」


小泉「だって、千秋ちゃんが名乗り出られなくて、ろくに行動もとれなかったのって…」

小泉「アタシが裏切り者を煙たがっていたせいでしょ?」


小泉「ごめん、千秋ちゃん。アタシ、最低だ。」

小泉「千秋ちゃんのことを全然考えてなくて、自分の所業を振り返りもせずに千秋ちゃんにどなったりして…」





七海「だから、もう私は迷わない。傍観なんてしない。」


七海「もうこれ以上、犠牲なんて出させない。」




七海「たとえ、私がどうなったとしても。」





小泉「え…!?」


ウサミ七海に伝えるべきいろんな情報が欠けてるのにトワイライトの情報はあるって何やねん
未来機関ガバガバやな



七海「狛枝くんは、裏切り者が名乗り出れば爆弾を止めてくれるんだよね。」


澪田「ちょ、ちょっと待つっすよ!!」

澪田「あんな、1人で奇人変人博覧会を開けるような凪斗ちゃんのところに千秋ちゃんが行ったりしたら!!」

澪田「こ、殺されるかもしれないっすよ!?」


田中「澪田の言うとおりだ。七海1人に行かせるわけにはいかん。」

田中「行くとしても、ここにいる全員で行くべきだ。」




七海「いや…。たしかビデオレタ―では、1対1で話し合いたいって言っていたから。」

七海「私は1人で行くよ。それに、他のみんなを巻き込むわけにはいかないからね。」


小泉「そ、そんなわけにはいかないよ!!」

小泉「千秋ちゃん1人だけを危険にさらして、自分だけ安全地帯に避難しようなんて…!!」

小泉「そんなの、できるわけがないよ!!」




七海「いいんだよ。」

七海「だってどちらにせよ、私はもう未来機関のお尋ね者になっちゃったから。」


小泉「えっ…?」




七海「監視者が、被験者…つまり君たちに…」

七海「自分の正体を明かしたり、ましてや外の世界のことや修学旅行の目的を話すことは重大な規則違反なんだ。」

七海「このことが知られたら、私は未来機関から処分を受ける。」



小泉「え!?じゃ、じゃあ…」

小泉「それにも関わらず、アタシ達に情報をくれたってこと…?」




七海「だからね、私のことをそんなに心配する必要はないんだ。」

七海「ほら、戦争とかでよくある、相手の基地に突撃するためだけの特攻隊とでも思えばいいよ。」


小泉「ふざけないで!!千秋ちゃんは他の皆と変わらない、アタシたちの仲間だよ!!」

小泉「そんな見捨てるようなマネ、できるはずがない!!」




小泉「未来機関に狙われるとか、そんなのアタシ達が千秋ちゃんを守ってあげればいいんだよ!!」

小泉「田中や唯吹ちゃんだって、そう思ってるに決まってる!!」


田中「無論だ。」

澪田「当たりまえだのクラッカ―っすよ!!」



七海「ふふっ。みんななら、そう言ってくれると思ってたよ。」




七海「ありがとう。裏切り者で、皆にとっては腫物でしかない私に…」

七海「こんなに優しくしてくれて。」






プシュ―!!




小泉「え…!?」

澪田「な、なんすか、この霧!?」

田中「ま、まさか…」

田中「軍事施設にあった、睡眠薬…グッ」





小泉「…zzz」

澪田「zzz」

田中「ママ~もう食べられないよ~」





七海「だからこそ…どんなことをしてでも、守りたいって思えるんだ。」



七海「たとえ…私の命にかえてでも。」






今日はここまで。


見れないから、無理やり打って、みた。

乙、なんだか確実にずれが大きくなってると言うか何と言うか
これでまだ前半~中盤なのか…

ああ、これゲームじゃなかったんだ・・・

>>188
江ノ島の造ったジャバ型人工島(現実世界に造ったとは言って無い)じゃないのか?







カチ カチ カチ カチ



小泉「ん…」

小泉「今、朝…?」




小泉「…」


小泉「いや、違う…確か、皆と話してて、千秋ちゃんが名乗り出てくれて…」



小泉「そうだ!!こんなことをしている場合じゃない!!千秋ちゃんが危ないかもしれない!!」




カチ カチ カチ カチ



小泉「ん?何この音。」

小泉「時計の音?いや、コテ―ジの時計は音のならないタイプだし…」


小泉「まぁそんなことはいいか。とにかく急いで、狛枝のところに行かないと!!」




小泉「…?」


小泉「デジャヴ…?体が、動かない…?」

小泉「あれ?そう言えばアタシ、ベッドの上で寝てたっけ?」


小泉「…」




小泉(そうか…なんで体が動かないのかと思ったら…)


小泉(ベッドに縄で、体をぐるぐる巻きにするようにして縛られている。)

小泉(かすかに首を動かせるくらいだ。)


小泉(なんでアタシって、こんなに縛られるの?)

小泉(何?縛られ要員なの?)




澪田「あ~よく寝たっす~!!新しい朝っす~!!」

田中「新しい朝だと…?待て。俺様には今宵を体験した記憶はないのだが…」


澪田「そ、そういえば!!千秋ちゃんが睡眠薬を使って、唯吹たちを…!!」

田中「そこまでして我らの身を案じていたということか。」

田中「自己犠牲の精神は称賛するが…」

田中「いかんせん、俺様の腕は信用されていないのだな…。」


澪田「とにかく、千秋ちゃんを探しに…」





澪田「真昼ちゃん?何遊んでるんすか?」


小泉「い、いや、遊んでるわけじゃ…気付いたら、こんなになってて…」

澪田「真昼ちゃん…これじゃあ身動き取れないっすね…。」


澪田「よし、眼蛇夢ちゃん!!今のうちに、やりたい放題やっておくっすよ!!」

小泉「え、ええ!?」




田中「いやそれより、小泉の腹部にある暗黒物質はなんだ?」

澪田「腹部…?」




カチ カチ カチ カチ




澪田「こ、これ…どう見ても爆弾っすよ!!」

小泉「ば、ばばばばば爆弾!!!!!?」




澪田「時計みたいなのがついてるから、時限爆弾のようっす!!」

田中「この音…カウントダウンか。あと、20分ほどで爆発するようだぞ…!?」


澪田「い、一体だれがこんなことを!?ま、まさか千秋ちゃんが…!?」

田中「そんなことは後だ!!今は爆弾の処理の方が先決だ!!」




澪田「じゃ、じゃあこんなことしている場合じゃないっすよ!!は、早く逃げないと!!」


小泉「ええ!?ちょ、ちょっと。アタシ、動けないんだから!!」

小泉「お、置いてかないでよ!!」


澪田「じゃ、じゃあとりあえず、爆弾だけ置いて、2人でベッドごと移動させて…」

田中「いや、それは不可能だ。この爆弾、縄によって小泉に固定されているようだ…。」




小泉「そ、そんな!!ど、どうすればいいの…!?」

澪田「素手でほどこうとすると、20分じゃあとても足りないよぉ!!」


田中「縄を切りでもせん限り、小泉の命は…!!」

澪田「こ、こんなぶっとい縄を切るには、食事用のナイフなんかじゃ歯が立ちそうにないっすよ!?」




田中「軍事施設にア―ミ―ナイフがあったはずだ。あれなら通常のナイフよりいくばくかはマシだろう。」

田中「筋肉操作で100%中の100%の力を解放し、20分以内に取ってきて、2人がかりで爆弾を何とか取り外すのだ!!」


澪田「よし!!今すぐ2人で取りに行くっすよ!!」




小泉「ちょ、ちょっと待って。そ、そう言って、2人で逃げる気じゃないの…?」

澪田「え?いや、そんなことあるはずがないじゃないっすか!!」


小泉「ふ、2人に見捨てられたら、アタシ…!!」

小泉「お、お願い、見捨てないで!!」


田中「ならば俺様だけがナイフを取りに行く。その間澪田は、少しでも縄を解いていろ。」

澪田「了解っす!!」









澪田「う~ん。ほどけないっす。ここのむすびを解いたらいけそうなんっすが…」


小泉「唯吹ちゃん…ありがとう。こんな状況でも、見捨てないでくれて。」

澪田「な~に固いこと言ってるんすか!!ここまで一緒に生きてきた仲間なんすから!!」


小泉「さっきはああ言ったけど…」

小泉「本当に爆発しそうになったら唯吹ちゃんだけでも逃げて。」

澪田「唯吹はね、そんな失敗するビジョンなんて見てないっす。」


澪田「唯吹が今見てるのは、唯吹も真昼ちゃんも眼蛇夢ちゃんも、皆が死なないビジョン…」








澪田「あひゃぁああ!?」






小泉「え!?素っ頓狂な声を出してどうしたの!?」


澪田「まだあと10分以上はあったはずなのに!!カウントダウンがどんどん早くなって…!!」

小泉「ど、どういうこと!?タイマ―機能が故障したとか!?」

澪田「よくわかんないけど、このままじゃ…!!」


小泉「そ、そんな!!ま、まだ田中は帰ってこないし…!!」

澪田「あ、あと10秒で…!!」




小泉「あ、あぁあ、ああああああああぁあああああああぁあああ!!!!!!!?」






ボガ―ン…






目の前が真っ白になった。


あまりにも突然の結末に、頭がついて行っていないのだろう。




目を開けてみると…


アタシは花畑にいたが、到底納得できる現実ではない。




ここは天国か?地獄か?


多分天国なんだろう。




だって…


周りにはたくさんの花と、大量の紙吹雪が舞っていて…







…紙吹雪?





小泉「なに、これ…?」

澪田「あ、よく見たらこの爆弾…」


澪田「ロケットパンチマ―ケットにある、パ―ティ用のおもちゃじゃないっすか!!」

澪田「爆弾型くすだまっす!!」


小泉「クラッカ―のおっきいバ―ジョンってこと…?」

小泉「わぁ、この花の形に切られた折り紙、すっごいかわいい。」




澪田「ただのこけおどしだったんっすね…。」


澪田「もう、誰っすか?こんな心無いいたずらをするのは…」

小泉「まぁ、唯吹ちゃんならやりそうだけど。」


澪田「さ、さすがに唯吹はこんな心臓に悪いことしないっすよ!!」

澪田「するならせいぜい、コテ―ジの鍵をぶっ壊すことくらいっすよ!!」

小泉「いや、それもけっこう迷惑…」


小泉「それよりも、本当に誰なんだろうね?千秋ちゃんがこんなことをするとは思えないし。」

澪田「まあ、それは後で考えるっすよ!!タイムリミットもなくなったからゆっくり縄をほどけるっす!!」








澪田「やっと解けたみたいっす。」

小泉「ありがとう、唯吹ちゃん…。」


小泉「でも、田中はどうしたんだろうね?もう、30分以上経ったと思うけど。」

澪田「ここから往復するのに、眼蛇夢ちゃんなら10分くらいあればいけそうなんすけどね?」


小泉「もしかしたら、ナイフが見つからないとかかな?」

澪田「ちょ!!それって、どんだけおマヌケさんなんっすか!!」




ドゴ―ン!!



澪田「え!?」

小泉「今の…爆発音だよね!?」



澪田「聞こえた方角からして…」

澪田「5の島…眼蛇夢ちゃんがいるあたりだ!!」


小泉「と、とにかく行こう、唯吹ちゃん!!」



ダダッ




―5の島―



小泉「田中…どこにいるの!?無事なんでしょうね!?」


小泉「いや…田中だけじゃない。」

小泉「千秋ちゃんも弐大も、行方が知れないんだ…!!」


澪田「あ、真昼ちゃん!!あそこに煙がたってる!!グッズ倉庫あたりっすよ!!」

小泉「グッズ倉庫…?ナイフは確か、軍事施設にあったのよね?」

小泉「じゃあ、あの爆発は田中とは関係ないのかな…?」


澪田「今はそんな細かいことはいいから行くっすよ!!」




ダダ~!!




―グッズ倉庫―




田中「うっ…」



小泉「た、田中!!よかった、無事で…!!」


田中「…!!小泉か…」

田中「ふがいなくも俺様がナイフを持参することに失敗したが、何とか生き延びられたようだな…。」


小泉「あ、うん。あれはね、実は偽物の爆弾で…」




澪田「うぉあ!!なんすかこれ!?グッズ倉庫の扉が吹っ飛んでるっす!!」

小泉「あの爆発は、ここであったのね…。でも、何で爆破なんかしたんだろう?」

小泉「爆弾を仕掛けた人には、このグッズ倉庫に何か見られたくないものでもあったのかな?」



田中「い、いかん!!その中は、見ないほうがいい!!」


澪田「え?」



小泉「いや、もう…」





小泉「覗き…込ん……で…………」








ドクン。




心臓が、突如高鳴った。




かつてない戦慄を覚える。






目の前に広がる状況に…


その雰囲気を支配し、頭部を赤に染めている、“人間だったはずの物”に…





田中の忠告がもう少し早かったら…


アタシがもう少し落ち着いた性格をしていたなら…





こんな光景を見なくて済んだのかもしれない。






だってそこには…



グッズ倉庫の壁に寄り掛かるようにしてうなだれている…






アタシが、“死”からは最も遠いと思っていた…




小泉「こ…こ…」




小泉「こまえだぁああああああああああぁああ!!!!!?」





澪田「え…?し、死んでるの?なんで?」

澪田「だって、あの凪斗ちゃんっすよ…?」



小泉「や、約束が違うじゃない…。」

小泉「だ、だって、アンタは死なないって…!!」


小泉「アンタ、アタシに言ったじゃない!!自分は幸運だからって!!」


小泉「どんなことがあっても死なない、死ねないって、言ってくれたじゃない!!」



澪田「ま…真昼ちゃん…?」





唯吹ちゃんの怪訝そうな声などかやの外で、ガシッと狛枝の両肩を両手でつかむ。



そして無理やりにでも目覚めさせようと、全力で狛枝の体を揺り動かす。





小泉「何とか言ってみなさいよ!!言い訳があるなら聞いてあげるから!!」


小泉「反論ショ―ダウンでもパニックト―クアクションでもいいから、かかって来なさいよ!!」






小泉「だから、お願い…」




小泉「何でもいいから…」




小泉「なにか、こたえてよ…」




澪田「真昼ちゃん…」








小泉「こたえてよぉおおおおおおおおおおおおおぉおおおお!!!!!!」

















「うるさい。」











バシッ




小泉「…え?」






狛枝「あるぇ?せっかく気持ちよく寝てたのに、やけにうるさいからなにかと思ったら、小泉さんだ。」

狛枝「目覚まし時計と間違えて、小泉さんの頭に勢いよく手を乗せちゃったよ。」



小泉「え?あれ?アンタ、なんで、生きて…」



狛枝「え?ボクが生きてて、何がおかしいの?」

小泉「え?だ、だってアンタ、頭から血を…」




狛枝「ああ、本当だ。」



狛枝「でも、頭から血が出ているだけで死んでるって思うなんて。」

狛枝「小泉さん、意外にうっかりさんだね。」

狛枝「死体発見アナウンスだって流れてないんでしょ?」




小泉「…とりあえず、その手、どけてよ。」

狛枝「えぇ?でもボクが昔飼ってた犬は、こうやって頭をなでると喜んで」



小泉「…アンタがケガしてるから、今は我慢してあげてるんだよ?」

狛枝「ゴメンナサイ。」


澪田「…なんすかこの茶番。」








田中「な!?貴様、何者だ!?まさか地獄の淵から蘇った、リビングデッドだとでもいうのか!?」

狛枝「はは、ひどい言われようだね。頭の治療だって、まだしてもらってないのに。」


澪田「真昼ちゃん、チャンスっすよ!!」

澪田「自分の服を破ってその布で治療してあげれば、相手の好感度がうなぎのぼりっす!!」

田中「漫画でしか見たことはないが、どちらかというとそれは男が女にやる物ではないか?」




狛枝「しかし…あの時小泉さん、なにを騒いでたの?」


小泉「…聞こえてなかったのならそれでいいんだよ。」

小泉「世の中には、知らないほうがいい真実だって存在するんだよ?」


狛枝「ふ~ん?」




澪田「ちなみに唯吹は一字一句漏らさずに覚えているっすよ!!」

澪田「確か、『や、約束と違うじゃ」



小泉「わ―わ―わ―わ―!!!!」

小泉「聞こえない聞こえない!!!!何も聞こえなぁあああい!!!!!!」







田中「しかし…俺様が言ったのはどちらかというと、狛枝の方ではないのだが…」




小泉「え?」



澪田「おや?よく見たらこのカ―テンの奥に、まだ空間があるみたいっすね…。」

澪田「ちょっと見てみるっす!!」



田中「!!そ、それだ!!それを見ては…」



小泉「…!!」








田中が忠告を言い終わる前に、唯吹ちゃんはそのカ―テンを開ききってしまった。






だからこそ、見えてしまった…









首が吹っ飛んで、胸から下は原形をとどめないほどにぐちゃぐちゃになっている状態で横たわってる…

























謎の焼死体が。








CHAPTER5 キミは幸運という名の不運に微笑む 非日常編




ピンポンパンポン

映像の中のモノクマ『死体が発見されました!!一定の捜査時間の後、学級裁判を、開きます!!』





澪田「うっ…」

澪田「やばい、また吐きそう。前回も吐いたのに…」


狛枝「すごいよ澪田さん!!澪田さんだけは今までのすべての事件で、アナウンスが鳴る前に死体を目撃してるんだから!!」


澪田「勘弁してよ…前回に引き続き、何で唯吹ばっかりこんな凄惨な死体を…」

狛枝「3章の報いじゃない?」


澪田「うぅ…このまま一生、それを言い続けられそうっす…。」




田中「だから言っただろう。見ないほうがいいと。」

田中「貴様らのような何の抵抗力もない人間が、このような骸に耐えられるとは思えんからな。」




小泉「でも…今、死体発見アナウンスが流れた。」


小泉「ってことは、これって…」




小泉「また、起きたってことなんだよね…?」




澪田「じゃあやっぱり、放っておくわけにはいかないんすね。」

澪田「この中にこれをやった人間がいるなんて、信じたくないけど…」




狛枝「その前にみんな、1つ確認しないといけないことがあるよ。」


田中「何だ?」






狛枝「この死体…一体誰なんだろうね?」




澪田「え?そんなの見ればわかる…」

澪田「と思ったけど、丸焦げで誰かが分からないっすね…。」




小泉「でも…これ、女の子だよね?」

小泉「ほら…胸のあたり、膨らんでるし。」


田中「生きていた3人の中で、今ここにいないのは…」







小泉「…千秋ちゃん…。」





澪田「…そういうことなんすか?凪斗ちゃん?」

狛枝「え?なんの話?」


小泉「…」




澪田「とぼけても無駄っす!!凪斗ちゃんはずっと、裏切り者を敵視していたじゃないっすか!!」

澪田「きっと千秋ちゃんが裏切り者として名乗り出た途端に、問答無用で…!!」


狛枝「へぇ、やっぱり裏切り者は七海さんだったんだ。」

狛枝「ま、彼女の“超高校級のゲ―マ―”っていう才能だけは聞いたことがなかったから、順当だね。」


澪田「ちょ、なんで今まで知らなかった風なしゃべり方なんっすか!?」

澪田「そんなので容疑をそらそうなんて…」




小泉「ちょっと唯吹ちゃん、待ってよ。だって、狛枝も一応被害者だよ?」

小泉「狛枝も、犯人に後頭部を殴られたからここで気絶してたんでしょ?」


澪田「はぁ~。相変わらず、真昼ちゃんは凪斗ちゃんに甘いっすね。」

澪田「真昼ちゃんは、凪斗ちゃんのハニ―トラップにでも引っかかったんっすか?」

小泉「ハ、ハニ―トラップ!?」




田中「しかし…狛枝の肩を持つわけではないが、確かに澪田の意見は安直だな。」

澪田「えぇ!?なんでっすか!?」

田中「今まで俺様を幾度となく翻弄してきた狛枝が、ここまでわかりやすい殺しをするとは思えんな。」


田中「そもそも、この焼死体が本当に七海の死体なのかも疑わしい。」

小泉「え?それって、どういうこと?」


田中「選択肢はまだ残されているということだ。」

澪田「えぇ!?なんっすか、それ!?」


狛枝は生き残るんだろ



田中「七海が言っていただろう。」

田中「この島には、“カムクライズル”とやらが混じっている可能性があると。」

田中「ならば、この死体がカムクライズルという可能性もあるだろう?」


澪田「え!?カムクラって、女だったんすか!?」

田中「問題はそこじゃないと思うが…」




小泉「でも、千秋ちゃんの話だとカムクラは黒幕のポジションだったよね?」

小泉「それなのにいきなり死体で発見されるってのも、なんか変じゃない?」


澪田「それにたった今、死体発見アナウンスが流れたんすよ!?」

澪田「なら、黒幕のカムクラってのはまだ生きていないとおかしいじゃないっすか!!」


小泉「じゃあやっぱりカムクラなんていなくて…」

小泉「あれは、千秋ちゃんだってことに…」






狛枝「黒幕は1人じゃないかもよ?」



小泉「え?」



狛枝「よくはわからないけど、七海さんはいろんな情報を与えてくれたんだね。」

狛枝「その話だと、カムクライズルなんていう人間がこの島にいる可能性があるんでしょ?」


狛枝「で、カムクライズルがこの島にいて、それがこの死体だったとしても…」

狛枝「まだ別の黒幕がモノクマを操っているという可能性もある。」


狛枝「例えば今ここにいない、七海さんや弐大クンとかがね。」

小泉「え…!?」




澪田「じゃあ唯吹は、千秋ちゃんや猫丸ちゃんまで疑わないといけないんっすか!?」

澪田「今まで様々な苦境を共に乗り越えてきた仲間を、それを引き起こした元凶として!?」


澪田「もう嫌っすよ…。これ以上仲間を疑うなんて、したくないっすよ…」



狛枝「悪気はないんだろうけど、真っ先に疑われたボクは仲間に入ってないみたいだよ?」


弐大の方が胸囲は…




モノクマ「うぷぷぷぷぷ…悩んでる、悩んでる…。」



田中「…モノクマ!!」


モノクマ「まぁ、黒幕探しもいいけど。今はそんなことより、眼前のヤマを越えることに精を出したら?」

小泉「眼前のヤマ…?」




モノクマ「だって死体が発見されたら、やることは1つしかないでしょ!?」






モノクマ「もちろん、学級裁判ですよ!!」






小泉「…!!これをやった人が、本当にこの中にいるっていうの?」


モノクマ「当然でしょ!!コイツを殺したのは間違いなく、“コロシアイ修学旅行”の参加者の誰かだよ!!」

田中「コロシアイ修学旅行の参加者…?」


モノクマ「あれ?言ってなかったっけ?」

モノクマ「監視者の七海さんを含めて、この島に生きて足を踏み入れた人間の数について。」


澪田「そ、そんな大事なことを今まで言ってないなんて、詐欺っすよ!!」




モノクマ「いやぁ、確かに教えたはずだよ。小泉さんにね。」

小泉「え?アタシ?」


モノクマ「ファイナルデッドル―ムの特典に、皆のプロフィ―ルがあったでしょ?」

モノクマ「あれが修学旅行の生きた参加者全員だよ!!」

モノクマ「ちなみにこの数は、最初から増えてないからね!!」



狛枝「へぇ。小泉さん。ファイナルデッドル―ムで特典なんて手に入れていたんだね。」

狛枝「なんで今までボクに教えてくれなかったのかな?」

小泉「…」




モノクマ「はいはい、痴話喧嘩はよしなよ!!今、キミたちが1番欲しているのはこれでしょ!?」



モノクマ「“ザ・モノクマファイル[5]”!!」



田中「本当にやるのか…?狛枝の仕掛けた爆弾が爆発すれば、貴様とてただでは済むまい。」

モノクマ「うぷぷぷぷぷ…じゃあ、それが爆発する前に学級裁判を終わらせないとね…。」


小泉「このヤマを乗り越えないと…」

小泉「どちらにせよみんな、殺されちゃうんだから、ね…。」




モノクマファイル[5]

『被害者:???。全身が燃やされているが、これは死後に焼かれたもの。
全身をバラバラにされた後に燃やされ、グッズ倉庫に隠されていた模様。』



澪田「な、なんすかこの酷い文章は!?バラバラ殺人なんてセロレ―ディングZに行くっすよ!?」


小泉「今、この死体をまともに見ることができるのは…」

小泉「真っ黒焦げで、残酷なかしょがほとんどわからないからなんだね…。」




澪田「えっと、唯吹は他の所を調べてくるっす!!ここは、凪斗ちゃんとかに任せるっすよ!!」

田中「俺様にも他に調べたいところがある。だから、ここは貴様らに任せるぞ。」


小泉「あ。2人とも、行っちゃった…。」




小泉(こんな状況で狛枝と2人きりなんて…)


小泉(これってどういう罰ゲ―ムなの…?)







狛枝「…」




狛枝「やられたね…。」



小泉「え?」




狛枝「どうやら黒幕は、ボクの思っている以上に頭のキレる人間だったみたいだ。」

小泉「ど、どういうこと?」


狛枝「ちょうど他の人がいないから、小泉さんだけには話しておこうか。」




狛枝「この学級裁判によって、黒幕から喧嘩を売られているのは…」






狛枝「キミだよ、小泉さん。」





小泉「ア、アタシが、喧嘩を売られている?」

小泉「しかも、黒幕に?」


小泉「意味が分からないんだけど…」




狛枝「恐らくこの学級裁判が、小泉さんにとって1番の正念場だよ。」


狛枝「2回目の学級裁判なんて、比にもならない程のね。」






狛枝「だから…」



狛枝「この学級裁判が、どんな結果に行きついてもいいように…」


狛枝「どのような真実にたどり着いても正気を保てるように…」






狛枝「覚悟だけは、しておいて。」





小泉「う、うん…」






狛枝「ま、辛気臭い話はいいか!!」

狛枝「とりあえず、死体でも調べようよ!!」



小泉「それがすでに、辛気臭い話でしょうが…」





今日はここまで。

明日から捜査編ですが、5章の捜査編は全章で最も長いです。

2日ほどはかかると思います。

捜査中は、脳内でエコロシアを流してくれるとうれしいです。


乙乙
弐大なら「糞しておったんじゃぁぁああ!!」とか言って現れるって信じてる。


だいぶ結末に近づいてきたのかな?
花村がアヴィリルラビーン!!?言ってたのが遠い昔な気がする・・・

カムクラの素体は一章で死んでしまったがその辺はどうなるんだろう

待て日向がカムクラとは限らんぞ



捜査開始


~BGM:エコロシア~



小泉「もう、これで5回起きたんだね…。」

小泉「5回も起きたから、死体を見ることに抵抗がなくなってきているのかな…。」


狛枝「え?小泉さん、死体を見たことが5回しかないの?」

狛枝「それって、この修学旅行の前は死体を見たことがない、ってことになるんじゃない?」


小泉「さらっととんでもない話をしないでよ…。」




狛枝「この死体…胸から下は凄惨過ぎて、とても調べられそうにないね…。」

狛枝「でも、胸から上は割ときれいな状態で残っているよ?」

小泉「それでも、首がないんだけどね…。」

狛枝「何で上半身はきれいなままなんだろうね?」




狛枝「ま、それは後でいいか。とりあえず必要なのは、メジャ―かな?」

小泉「え?どうして?」


狛枝「胸囲を調べてみようよ。確か電子生徒手帳には、みんなの胸囲が載っていたでしょ?」

狛枝「この死体の胸囲を調べたら、この死体が七海さんかどうかがわかると思うんだ。」

小泉「そっか…。じゃあついでに、みんなのプロフィ―ルも持ってくる。」


狛枝「あと…この死体の重さも、ついでに量っておきたいね。」

小泉「わかった。体重計もだね。」








小泉「え―っと。死体をくるめる大風呂敷と、体重計と、プロフィ―ル。あと、メジャ―。」

狛枝「ありがとう。じゃあまずは、みんなのプロフィ―ルから見てみようか。」

小泉「うん…。」





日向創 予備学科  終里赤音 体操部

狛枝凪斗 幸運  七海千秋 ゲ―マ―

??? 詐欺師  ソニア ネヴァ―マインド 王女

田中眼蛇夢 飼育委員  西園寺日寄子 日本舞踊家

左右田和一 メカニック  ×小泉真昼 写真家

花村輝々 料理人  罪木蜜柑 保健委員

弐大猫丸 マネ―ジャ―  澪田唯吹 軽音楽部

九頭龍冬彦 極道  辺古山ペコ 剣道家





小泉「これを見る限りだとやっぱりこの修学旅行にいたのは、1番最初にいた16人ってことになるよね。」

小泉「じゃあやっぱり、カムクライズルってのはいなかったのかな?」


狛枝「そうとは限らないよ?」

小泉「え?」




狛枝「カムクライズルっていうのが本名で、今まで偽名を名乗ってきた人間がこの16人の中にいるのかもしれない。」

狛枝「まあ、カムクラってのが偽名かもしれないけど。」


小泉「え!?じゃあ、千秋ちゃんを含める6人の中に、カムクラがいるかもしれないってこと!?」

狛枝「まぁカムクラっていう人がいて、知らないうちに死んでいた可能性もあるけど。」



狛枝「実は、死んだと見せかけて生きている人がいるかもしれないよ?」

狛枝「その人が、カムクラなのかもね。」



小泉「え…?いや、それはないでしょ。」

小泉「今までの犠牲者の10人は、とても死んだふりなんてできる状況じゃなかったし…」




狛枝「日向クンは首の骨折。終里さんは弓による射殺。」

狛枝「九頭龍クンはバットによる撲殺。辺古山さんは毒殺。花村クンはショック死?」

狛枝「罪木さんは首吊り。西園寺さんはナイフによる斬殺。豚神クンは溺死。」

狛枝「ソニアさんはハンマ―による撲殺。左右田クンは、真っ二つ…だったね。」


狛枝「花村クンや九頭龍クン、豚神クンなんかは死んだふりもできそうな気がするけど?」



小泉「う~ん…。でも、あくまで可能性ってだけでしょ?実際それが真実とは思えないな。」




小泉(特に、九頭龍が生きているなら…)


小泉(とっくの昔に、アタシを殺しにきているでしょ…)




狛枝「あと、小泉さんの名前の隣についている×マ―クは何かな?」

小泉「あ…それは、アタシにもよくわからないんだ…。」

狛枝「まあ、大体想像はつくけどね。」

小泉「え?」




狛枝「それにしても…日向クンって“予備学科”だったんだね。」

狛枝「“超高校級の相談窓口”っていうのは嘘だったんだ。」


狛枝「七海さんも才能を詐称してたし…」

狛枝「ここにいた希望の象徴はボク、七海さん、日向クンを抜いて13人だけだったんだね。」


小泉「え…?狛枝、予備学科っていうのを知ってるの?予備学科って、どういう才能なの?」




狛枝「あのね、小泉さん。予備学科ってのは、才能なんて持っていないんだよ。」

小泉「才能を持っていない?それじゃ、希望ヶ峰学園に入学できないんじゃない?」


狛枝「予備学科に関しては、才能がなくても入学できるんだ。」

狛枝「希望ヶ峰学園に莫大な金を払えばね。」

狛枝「つまり予備学科の人間ってのは、希望ヶ峰学園の名声を金で獲得しようとした人間ってこと。」




小泉「えっと…。でもたしか、希望ヶ峰学園は“才能”を育成するところでしょ?」

小泉「お金を払うだけの人間を希望ヶ峰学園が集める理由は?」


狛枝「希望ヶ峰学園が希望を育成するための資金を獲得するためだよ。」

狛枝「つまり希望ヶ峰学園は予備学科を踏み台として、本科の“希望”を育成してるってこと。」


狛枝「実際、本科と予備学科の施設の質は、雲泥の差らしいよ。」

狛枝「ま、それも当然だよね。」

狛枝「予備学科の人間からむしり取ったお金のほとんどは、本科にまわっているんだから。」




小泉「ちょっと待ってよ。それじゃあ予備学科に入った人のメリットがないじゃない。」

小泉「なんでわざわざ莫大なお金を支払ってまで、予備学科なんてものに入るのよ?」


狛枝「たとえどれほどのお金を犠牲にしてでも、踏み台だなんて言われる立場に追い込まれようと…」

狛枝「希望ヶ峰学園の名声を手に入れたいっていう人間は山ほどいるんだよ。」




狛枝「そして何より、予備学科の連中は希望ヶ峰学園に集まる“才能”に憧れている。」


狛枝「だからこそ“才能”の一員になりたいがために、予備学科なんかに入るんだ。」

狛枝「お金で才能を手に入れられるはずなんてないのにね。」


狛枝「彼らはやはりボクと同じように、自分たちは才能たちの踏み台であるだけの…」

狛枝「等しく無価値なクズなんだって、自覚するべきなんじゃないかな。」


小泉「…!!ちょ、ちょっと、そんな言い方…」




狛枝「まぁかくいうボクも、キミたちのようなすばらしい才能を持っている人間を敬愛しているから。」

狛枝「彼らの気持ちもわからないわけじゃないよ。」


狛枝「だからこそ予備学科である日向クンは…」

狛枝「この修学旅行では、自分は場違いの存在なんじゃないかって思っていただろうね。」


小泉「え?」




狛枝「周りはみんな、希望の象徴とも呼べる才能を持っている人なのに、自分だけは何の才能も持っていない。」

狛枝「ボクならいたたまれなくなって、誰とも話せないなあ。」


小泉「じゃあ日向は、そんな劣等感を抱いていたにも関わらず、アタシ達に親しく接してくれていたの…?」

小泉「アタシは日向のことなんか、何もわかってあげられていなかったのに…」


狛枝「どうかな。日向クンはみんなに嫉妬していたかもしれないよ?」

小泉「え…?」




狛枝「彼が予備学科に入ったのは、間違いなく才能を欲していたからだよ。」


狛枝「でも現実は…才能を持った人間に囲まれている、才能のない自分を痛感するだけ。」

狛枝「なら、才能を持った人間に日向クンが嫉妬してもおかしくない。」




狛枝「特に…」

狛枝「才能の象徴とでも言わんばかりに、堂々とカメラを肩にぶら下げている小泉さんにはね。」


小泉「!!」



小泉「じゃあ…アタシはただ存在するだけで、ずっと日向の心をむしばんでいたってこと…?」

小泉「妹ちゃんの時と、同じように…?」




狛枝「小泉さんが気に病む必要なんてないでしょ。だって、相手が勝手に嫉妬してるだけなんだから。」

狛枝「彼らも、自分が小泉さんたちの踏み台だって理解すればいいのに。」


狛枝「話が脱線しちゃったね。とりあえず、今は学級裁判について考えよっか。」

小泉「…うん。」




狛枝「えっと。メジャ―で胸囲を調べたところ、90cm弱ってところかな。」

小泉「千秋ちゃんの胸囲は88cmらしいから、大体合っているね…。」


狛枝「次は体重だけど…これは後にしようか。その前に調べられるところは調べておこう。」

小泉「調べるって、なにを調べるの?こんな凄惨な死体を…」




狛枝「ボクは思うんだけどさ。犯人はどうして死体をバラバラにしたり、燃やしたりしたんだろうね?」

狛枝「しかも、バラバラなのは下半身だけ。」


小泉「言われてみれば…なんでだろう?バラバラにするメリットなんかあるのかな?」




狛枝「問題はそれだけじゃないよ。モノクマファイルとこの死体に、何か違和感がない?」

小泉「え?」




モノクマファイル[5]

『被害者:???。全身が燃やされているが、これは死後に焼かれたもの。
全身をバラバラにされた後に燃やされ、グッズ倉庫に隠されていた模様。』




小泉「そうかな?モノクマファイル自体には、おかしなところはないと思うけど…」

狛枝「ま、わからないならそれでいいか。じゃあ、次の問題。」


狛枝「この死体の首はどこにいったの?」

小泉「あ、そういえば…。頭なんて大きい物が下半身に紛れていたらすぐにわかるはずだし…」

小泉「このグッズ倉庫には、残ってなさそうだね。」


小泉「じゃあ、犯人が頭部だけを持ち去ったってこと?」

小泉「何のために…?」




狛枝「頭部だけじゃないよ。」

狛枝「バラバラにして燃やしたとなると、他の部位も持ち去っているかもしれない。」

小泉「え?」


狛枝「だってこんな死体、誰も調べられないでしょ?」

狛枝「調べられたとしても、特定の部位が増えていようが減っていようが、それに気づくことってできるのかな?」

狛枝「ボクらの中に、真っ黒焦げの死体に詳しい人なんていないんだよ?」


小泉「そっか…そうだとしたら、わざわざ死体を燃やしたのもうなずける…。」




狛枝「さてと…死体の考察はこれくらいかな?じゃあ、体重を調べてみよっか。」


小泉「でも、どうやって風呂敷で包むの?」

小泉「ア、アタシ、こんな死体を触りたくなんてないんだけど…」



狛枝「お―い、モノクマ!!」


モノクマ「はい、なんでしょう。」

狛枝「わるいけど、死体をこの風呂敷で包んでくれないかな。」

モノクマ「はいはい、わかりましたよ。」


小泉「狛枝、いつのまにモノクマを手なずけたの…?」








狛枝「よし、じゃあ乗せてみるよ。」







小泉「45kg…確か千秋ちゃんは、46kgだった…。」

小泉「ってことは、やっぱり…」


狛枝「面白いね。奇妙に一致しているよ。」

小泉「え?」


狛枝「じゃあ、この死体はこれくらいでいいか。他のところを調べに行こう。」





言弾:修学旅行の参加者を獲得!!

言弾:モノクマファイル[5]を獲得!!

言弾:謎の死体の状況を獲得!!

言弾:死体の胸囲を獲得!!

言弾:死体の体重を獲得!!





小泉「確かアンタは、グッズ倉庫の扉を背にして左手側の壁にもたれかかっていたよね。」

狛枝「うん、間違いないね。」


小泉「でも、アンタって確かレストランで待っていたんでしょ?なんでここにいたの?」

狛枝「実はさ、手紙でここに呼ばれたんだよ。」

狛枝「ほら、ボクは定期的に自分のコテ―ジのポストを確認するって言ってたでしょ?」

狛枝「その証拠もあるよ。」




手紙1『狛枝くんが捜している裏切り者。それは私、七海千秋です。
狛枝くんと話し合いがしたいのですが、場所はこちらが決めてよろしいでしょうか。
グッズ倉庫で待っています。 七海千秋』




小泉「千秋ちゃん…アタシたちを眠らした後、自分が裏切り者だって狛枝に自白していたんだね…。」

小泉「ってことはアンタ、千秋ちゃんが裏切り者だって知ってたの?」


狛枝「この手紙をもらった時点では、断定はできなかったかな。」

狛枝「誰かのいたずらかもしれないし、黒幕の罠かもしれなかったからね。」


小泉「え…!?じゃあアンタは、罠の可能性があると知りながらここへやって来たの…!?」




狛枝「まあ裏切り者以外がこんな手紙を出す意味もないし…」

狛枝「言ったでしょ?ボクの目的を完遂させるには、危険な橋を渡ることになるって…」


狛枝「それに、これを出したのが誰であっても…」

狛枝「差出人はグッズ倉庫では自分に地の利があると思っていたんでしょ?」

狛枝「その隙を狙おうと思っていたんだけどね。」

狛枝「…思わぬ邪魔が入っちゃったんだよ。」


小泉「思わぬ邪魔…?」

狛枝「おっと。喋りすぎちゃったかな?」

狛枝「ここから先は、学級裁判で明らかにしてくれるかな?」


小泉「…アンタのスタンスが、やっぱりわからないわ。」




狛枝「それはそうとここに、槍とムチがあわさった武器…グングニルの槍が落ちているよ。」

小泉「それって正式名称なの?」

狛枝「さあ?まあ、言いやすいからいいじゃない。」


小泉「槍の先端部分が焦げているね…。」

小泉「あと…ムチの先っぽの分銅の部分が、吹っ飛んでいるグッズ倉庫のドアノブに引っかかっている。」


小泉「グッズ倉庫の扉の爆発と関係しているのかな?」

狛枝「うん。たぶん、一種のトラップを造る際に使われたんじゃないかな?」

小泉「トラップ…?でも、グッズ倉庫の爆発に関して詳しく知っているのは田中だけだし、今は保留かな。」




小泉「それより、槍の持つ部分に血がついている。狛枝を殴った凶器はこれだったんだね。」

狛枝「でも、妙だね。」

小泉「え?何が?」


狛枝「だってグングニルの槍には、槍の部分とかムチの部分の分銅とか…」

狛枝「殺傷能力にたけている部分はいくらでもあるんだよ?」


狛枝「殺そうと思えばボクを殺せたのに、ボクを殴った人間は何でボクを殺さずに、気絶させるだけで済ましたのかな?」




小泉「犯人にとって、狛枝を生かしておかなきゃいけない理由か…。」

小泉「よくわからないな。」

小泉「まあアタシとしては、狛枝が生きていてくれてうれしいけど…」


狛枝「まあ、それは捜査を続ければわかるかな。」




狛枝「おや?よく見るとこのグングニルの槍、綿みたいなものがついているよ?」

小泉「綿?」


狛枝「綿っていうか…繊維って感じだけど。」

狛枝「これも何かの証拠になるかもしれないね。頭に入れといた方がいいんじゃないかな。」




小泉「あれ?ここに大きな段ボ―ルがある。昨日調べた時はこんなのなかったよね?」

狛枝「中には大量のア―ミ―ナイフがあるね?なんでナイフをこんなに集めたのかな?」

小泉「ナイフ?何か引っかかるな。」




小泉「あれ…?そういえば、ここにいたモノクマはどこへ行ったのかな?」

狛枝「モノクマ?」


小泉「あ…えっとね。今日の朝ここを調べた時にね、全機能が停止していたモノクマを見つけたんだよ。」

小泉「それが今はなくなっている。」




狛枝「全機能が停止していた?なんでそんなことが分かったの?」


小泉「回し蹴りしても、全く反応しなかったから…」

狛枝「ま、回し蹴り…。チャレンジャ―だね、小泉さん…。」

小泉「でも、結構スッキリしたよ?」


狛枝「それはともかく、どうしてモノクマの全機能は停止していたのかな?」

狛枝「まぁいいか。グッズ倉庫で調べることは、これくらいかな?」




言弾:定期的な狛枝の行動を獲得!!

言弾:手紙1(七海が差出人?)を獲得!!

言弾:グングニルの槍(先端)を獲得!!

言弾:グングニルの槍(持つ部分)を獲得!!

言弾:吹っ飛んだグッズ倉庫の扉を獲得!!

言弾:グングニルの槍の綿を獲得!!

言弾:大量のナイフを獲得!!

言弾:動かなくなったモノクマを獲得!!




狛枝「じゃあこのあたりで、マッピングをしてみようか。」

小泉「うん…。」




狛枝の図(グッズ倉庫)→(http://i.imgur.com/T6eXsi0.png


グングニルの槍の状態→(http://i.imgur.com/F7u52st.png





狛枝「…」

小泉「狛枝?考え込んで、どうしたの?」



狛枝「2回目の事件…。九頭龍クンの死体発見アナウンス、少しおかしくない?」

小泉「え?なんで急に、2回目の事件のことを?」




狛枝「まあ、いいじゃない。確か九頭龍クンの死体を見たのは…」


狛枝「現場で争っていた辺古山さんと小泉さん。」

狛枝「睡眠薬の効果が切れて、クロ―ゼットから出てきた西園寺さん。」

狛枝「そして1人だけでビ―チハウスに来て、偽装工作をした花村クン。」


狛枝「ここまでで、まだ死体発見アナウンスは流れていなかったんだよ?」




小泉「そういえば…4人発見してるのに、アナウンスが流れていないね。」

小泉「でも…ペコちゃんが殺されていたから、ペコちゃんはカウントされなかったんじゃない?」


狛枝「それでも、まだ3人が発見しているよ。」

小泉「えっと…。あの時アタシは、ビ―チハウスで倒れていたよね。」

小泉「死んでいるかもしれなかったから、アタシもカウントされなかったんじゃないの?」


狛枝「なるほどね…。それで発見者が2人だけだったから、九頭龍クンのアナウンスは流れなかったのかな?」

狛枝「やけに、アバウトなル―ルだね。」


まさか、コマさんがねぇ?



モノクマ「コラ―!!ボクがそんないい加減な基準でアナウンスを流すわけがないでしょ!!」


小泉「モノクマ…どういうこと?」


モノクマ「そもそも、キミたちは前提から間違っているんじゃない?」

狛枝「前提?何のこと?」




モノクマ「死体発見アナウンスを流すために必要な3人の発見者の中に…」

モノクマ「“死人は入らない”なんて、ボクは一言も言っていませんよ!!」


モノクマ「あくまで何かの事件のクロは、入らない時があるってだけ!!」



小泉「え…?どういうこと?」




狛枝「つまり…こういうことかな?」


狛枝「辺古山さんは九頭龍クンを殺したクロだったから、発見者にカウントされなかった。」

狛枝「花村クンは辺古山さんを殺したクロだったから、発見者にカウントされなかった。」


狛枝「よって九頭龍クンの死体の発見者は、小泉さんと西園寺さんの2人だけだったからアナウンスは流れなかった。」



狛枝「こういうことでいいのかな?」




狛枝「この場合…たとえ小泉さんが死んでいたとしても、発見者に含まれるってことだよね。」


モノクマ「ザッツライッ!!さすがは狛枝クン、物分かりがいいね!!」


小泉「なにそれ…。クロだったら、誰でも発見者にはなれないってこと!?」

モノクマ「クロを入れるかどうかは、あくまでフレキシブルに考えているからね!!」

モノクマ「といっても今までの事件は全部、クロを含まない3人が目撃していたんだけどね!!」




狛枝「ふ~ん?それは初耳だね。」


狛枝「ねぇモノクマ。ボクは思うんだけどさ。」

狛枝「学級裁判のル―ルで、未だに明かされていないル―ルがあるんじゃないの?」


小泉「え?どういうこと?」




狛枝「3回目の学級裁判を思い出してみてよ。」

狛枝「“共犯者がいる場合アナウンスは流れない”なんてル―ル、まるで後出しのように出されたじゃない。」

狛枝「この先、そんなあやふやな基準で学級裁判をされても困るんだけどな。」


モノクマ「もう、狛枝クンっていやらしいね。そんなところを突いてくるなんて。」

モノクマ「わかったよ。じゃあ学級裁判のル―ルについて、質問にはすべてこたえるよ。」




狛枝「じゃあ、まず1つ目。」


狛枝「クロって、どういう基準で決めているの?」


小泉「どういう基準…?」




狛枝「1回目の裁判ってさ。他の裁判よりもだいぶ異質だったよね。」

狛枝「だって実際の犯行を行ったのはボクなのに、クロになったのは終里さんだった。」


狛枝「これってさ。突き詰めれば、誰でもクロになれるってことじゃない?」

狛枝「モノクマがクロだって決めつければさ。」




小泉「確かに…。」


小泉「料理に毒を盛って殺した場合とか…」

小泉「毒を盛った人がクロなのか、毒を直接飲んだ人がクロなのかとか、モノクマにしかわからないよね…。」




モノクマ「先に言っておくけどね。」

モノクマ「ボクは客観的に状況を把握して、1番クロと呼ぶにふさわしい人物をクロにしているだけだよ。」


モノクマ「それに、学級裁判の途中でクロを変えることなんてありませんから!!」

モノクマ「少なくとも死体発見アナウンスが流された時には、ボクの中でのクロはすでに決定しています!!」


狛枝「へぇ。じゃあ1回目の裁判では、終里さんがクロって最初っから決まってたんだ。」

狛枝「実は小泉さんが言いだしたから、モノクマが便乗していたのかとボクは思っていたよ。」


小泉「…」




狛枝「でもさ。それはあくまでキミの中でのクロでしょ?」

狛枝「ボク達がロジック通りに出した答えが、キミの思い込みによってハズレになってしまう場合もあるんじゃない?」

狛枝「例えば1回目の裁判で、小泉さん以外の全員がボクをクロだと思っていたようにね。」


モノクマ「そうならないために、ボクは配慮を見せているんですよ!!」

小泉「配慮…?」




モノクマ「そもそも小泉さんが狛枝クンをシロだと思ったのは、あの学級裁判に違和感を覚えたからでしょ?」


小泉「事件が起きた時点で狛枝が犯人なのは明白だったのに、開く必要があるかもわからない学級裁判を開いた…」

小泉「それが、“違和感”ってことよね。」




モノクマ「つまり、ボクの思うクロとキミたちの思うクロが違う場合…」

モノクマ「必ず“違和感”が発生するように、ボクがいろいろテコ入れをしているんですよ!!」


狛枝「なるほどね…」




狛枝「じゃあ、2つ目の質問。」


狛枝「事件が2つ同時に起こっている場合、どうなるの?」


小泉「2つ同時に起こっている…?どういう状況のことを言っているの?」


狛枝「つまり…」

狛枝「互いに全く無関係なクロが2人いて、この島に死体が2つある場合だよ。」




狛枝「で、そのうちの1つしか死体を発見していない場合…」

狛枝「もう1つの死体は放っておいて、見つけた死体だけの学級裁判が開かれることになるの?」


小泉「ちょっと。そんなことを聞いてどうするの?この学級裁判には関係ないんじゃない?」

狛枝「そうとも言い切れないよ。」


狛枝「だって、いまだに姿を現していない弐大クン…。」

狛枝「ひょっとしたらどこかで、焼死体のクロとは別のクロに殺されているかもしれないよ?」


小泉「…!!アンタはあの死体を殺したクロの他に、弐大を殺したクロもいるって言いたいの?」

狛枝「もちろんただの可能性だよ。断定はできないね。」




狛枝「で、モノクマ。質問に答えてよ。」


モノクマ「そこも微妙な部分なんだけどね。」

モノクマ「言ってしまうとその通りです。」


モノクマ「1つ死体が発見されたら、他の死体は放っておいて、発見された方だけの学級裁判が開かれます。」

モノクマ「もちろん、2つの死体は互いの事件に全く関係ないことが前提ですが。」


小泉「関係あるかどうかなんて、アンタの裁量で勝手に決まるんでしょ…。」

小泉「3回目の事件だってそうだったし…」




狛枝「でもその場合、学級裁判でクロが勝ったらさ。他の事件を起こしたもう1人のクロは、シロともども処刑されるの?」

狛枝「それじゃあ、せっかく事件を起こしたかいがないんじゃない?」


モノクマ「そりゃあ、早い者勝ちの世界だから仕方ない…」

モノクマ「と言いたいところですが。」


小泉「え?」





モノクマ「その場合もう1人のクロは、無条件で島から脱出する権利が与えられます!!」



狛枝「へぇ…棚からぼたもちってことかな?」


モノクマ「そもそも、学級裁判のル―ルで言ったでしょ?」

モノクマ「『間違った人物をクロとした場合は“クロ”以外の全員がオシオキ』だって!!」

モノクマ「あの“クロ”っていうのは、裁判で疑われている人間だけではなくて人を殺していた人間全員を指すのです!!」


狛枝「そっか…。このル―ルを既に知っている人間がいたとしたら…」

小泉「い、いたとしたら…?」


狛枝「ま、それは後々考えればいいか!!」




狛枝「じゃあ、最後の質問。」


狛枝「キミは、学級裁判のル―ルや校則を破ることはできるの?」


小泉「え…?」




狛枝「だって、こちらは軟禁されている身なんだよ?」

狛枝「校則には、モノクマは生徒に直接危害を加えないってあるけど。」

狛枝「いざとなると、そんな校則を無視して皆殺しなんかもできるんじゃない?」




狛枝「それに3回目の裁判って、裁判のル―ルが犯人を特定する決め手になったよね。」


狛枝「もしモノクマが一方的に犯人だけを擁護するのなら…」

狛枝「“共犯者がいる場合アナウンスは流れない”っていうル―ルに固執する必要はなかったんじゃない?」




狛枝「例えば裁判のルールを無視して…」

狛枝「『罪木さんのアナウンスも西園寺さんのアナウンスも流さない』なんて方法をとられていたら…」

狛枝「あの事件は迷宮入りしていたんじゃないかな?」




モノクマ「まったく…相変わらず狛枝クンはどうしてこう、そんなひねくれた質問ばっかりできるのかな。」

モノクマ「もう少し素直な生徒をボクは望んでいるよ!!」


狛枝「御託はいいからさ。さっさと質問に答えてよ。」


モノクマ「わかったよ、もう…。えっとですね。」





モノクマ「ボクが校則や裁判のル―ルを破ることは、絶対にありません。」



狛枝「絶対に?」


モノクマ「それはもう、絶対ですよ!!」

モノクマ「太陽が東から昇って西に沈むくらい、生あるものは必ず死を迎えるくらい、絶対なのです!!」




モノクマ「そもそも“共犯者がいる場合アナウンスは流れない”っていうのは、シロを有利にする為のル―ルなんだよ?」

モノクマ「あの事件の澪田さんみたいな行動をとられると、簡単に完全犯罪ができちゃうからね。」


モノクマ「シロとクロの均衡を保つためには必須のル―ルだったんだよ!!」

モノクマ「まぁ、本来は九頭龍クンと辺古山さんのために用意したル―ルだったんだけどね。」


狛枝「辺古山さんなら、九頭龍クンのために平気で犠牲になりそうだしね。」




小泉「でも…やっぱりモノクマの言うことだから、こっそりル―ルを破ったりしているんじゃないかな?」


モノクマ「小泉さんがそこまで言うなら、ボクから提案します!!」

モノクマ「基本的にボクは校則を破るつもりはないですが、もし破っているところを発見された場合…」




モノクマ「このコロシアイ修学旅行を強制終了しましょう!!」





小泉「強制終了…!?そこまでして、校則を守る意味はなんなの?」


モノクマ「だってボクは、学園長ですから!!」

モノクマ「生徒の模範になるような存在なのに、校則なんて破れるわけないじゃん!!」


狛枝「なにか、ボク達には教えられない秘密があるんだね…。」




モノクマ「で?質問ってこれで終わり?じゃあ、ボクはもう行ってもいいかな?」

狛枝「え?まだいたの?」


モノクマ「ショボ-ン」




言弾:アナウンスに必要な3人を獲得!!

言弾:モノクマのテコ入れを獲得!!

言弾:2つの事件のル―ルを獲得!!

言弾:校則の厳守を獲得!!





小泉「でも…すごいね、狛枝。」

小泉「アタシなんかじゃぜんぜん思いつかなかった質問を、3つもモノクマにぶつけられるなんてさ。」

小泉「狛枝の頭脳には全然敵わないや、アタシ。」


狛枝「他人事みたいに言ってるけど、小泉さん。」

狛枝「キミはちゃんと、モノクマの返答を記憶しておかないとダメだよ。」

狛枝「ボクが死んだら、小泉さんが黒幕を突き止めないといけないんだから。」


小泉「ちょ、ちょっと!!縁起でもないことを言わないでよ…。」


狛枝「じゃあ今度は、軍事施設にでも行ってみようか。」




今日はこれで終わり。

話がごちゃごちゃしてるので、雰囲気だけを味わってくれればいいです。


乙!
強制終了という言葉に嫌な予感しかしない

乙。
そういえば罪木が自殺した理由が未だに判明してないな。

左右田のオシオキ装置の仕組みの奴も未だに……


モノクマファイルには【全身バラバラ】ってあるのに上半身は綺麗って、まさか二つの死体を一つの死体に見せ掛けてるとか?
昔金田一少年の事件簿であったけど……流石にそれはないか。第一やっても助かるわけじゃないし。



―軍事施設―



澪田「う~ん…。」


小泉「あれ、唯吹ちゃん。柄にあわずに考え事してるけど、どうしたの?」

澪田「柄にあわないってのは余計じゃないっすか!?」




澪田「唯吹なんかじゃああんな死体を調べられないから、せめて軍事施設だけでも!!」

澪田「って思って調べてみたんすけどね。」


澪田「軍事施設にあった爆弾が、全部なくなっているっす。」

小泉「爆弾全部が?どうして忽然と…」


小泉「って。」




狛枝「あれ?どうしてこっちを見るの?」

小泉「とぼけないでよ。アンタが全部、モノクマ工場にある爆弾に使ったんでしょ?」


狛枝「あは、バレた?うん、そうだよ。」

狛枝「ボクは軍事施設にある爆弾のすべてを使って、あの巨大な爆弾を作ったんだよ。」




小泉「はぁ…いい加減、あのパスワ―ドを教えなさいよ。」

小泉「裏切り者はわかったんでしょ?」


狛枝「…まだ、教えるわけにはいかないんだ。」

狛枝「少なくとも、この学級裁判が終わるまでは。」


小泉「もう、何よそれ…。」




澪田「あと、軍事施設にこんなのが落ちてたっす!!」

小泉「ん?なにこれ?」




手紙2『お知らせ。モノクマグッズの作成に必要なため、軍事施設にあるナイフ類は全てグッズ倉庫に移動しました!!
ナイフが欲しい場合は気軽にグッズ倉庫までお越しください!!』




澪田「これって唯吹たちが目覚めてから、死体を発見するまでの一連の流れに関係しているんじゃないっすか?」

小泉「特に真っ先に軍事施設に向かった田中には、大いに関係しているでしょうね…。」




言弾:なくなっていた軍事施設の爆弾を獲得!!

言弾:爆弾騒動を獲得!!

言弾:手紙2(ナイフの移動)を獲得!!




狛枝「じゃあ次は、ネズミ―城かな?」

小泉「ネズミ―城?どうして?」

狛枝「たしか現場にあったグングニルの槍は、あそこにあったものだよ。見に行こうか。」




―ネズミ―城―



小泉「本当だ。ここに槍がいくつか掛けられている。」

狛枝「それに、1つ持ち去られている形跡があるね。」


小泉「たしかここって、入れる人には制限があったよね?」

狛枝「うん。モノクマとモノミは入れないんだったね。」




小泉「あれ…?なんか、ここに資料が落ちているよ?」

狛枝「本当だ。手紙も付いているよ。」






手紙3『被験者のみんなへ。先に謝っておくね。小泉さん、澪田さん、田中くん。ごめんね。
皆の厚意を踏みにじって、1人で先走っちゃって。』


手紙3『あと、弐大くんや狛枝くんにも…こんな修学旅行に巻き込んでごめんなさいって謝っておくよ。
謝っても、許してくれないかもしれないけど…』


手紙3『この手紙を見ている時、私はもう死んでいるかもしれない。』


手紙3『だからせめて私は、皆のために提供できる情報は全て提供しようと思う。
ここならモノクマもモノミちゃんも来られないし、処分されることは多分ないだろうから。』


手紙3『ごめんねみんな。最後まで一緒にいられなくて。本当に、ごめんね。 七海千秋』




狛枝「なるほどね。これは、裏切り者の七海さんがボクたちに遺した貴重な情報なんだね。」


小泉「千秋ちゃん…」

小泉「アタシ達だって、この修学旅行が終わるまで…」

小泉「千秋ちゃんと一緒にいたかったよ…。」




狛枝「ボクとしては、何の才能もない七海さんには特に興味はないけど」




バキッ




小泉「…じゃあ、この資料を読むよ。」


狛枝「痛いよ、小泉さん…。」

狛枝「暴力反対!!」


小泉「少しは反省しなさいよ!!」




『“超高校級の神経学者”が遺した技術…。
それは、“人の記憶を任意で奪える”というものにはとどまらなかった。』


『その技術では、人の記憶と人の肉体に関係性を見つけ出した。』


『ジャバウォック島にある記憶を奪う装置にかけられ、無事“希望病”に感染することに成功した人間は、
任意の記憶を失うことはもちろん、その時に持っていた記憶での肉体を取り戻す。』




小泉「希望病…?なんかどっかで似たような名前を聞いたわね。」

小泉「でも、『その時に持っていた記憶での肉体を取り戻す』って、どういう意味かな?」


狛枝「多分、こういうことじゃないかな?」

小泉「え?」




狛枝「ボクらは記憶を奪われているけどさ。本当は希望ヶ峰学園に入学してから2、3年くらいは過ごしているんでしょ?」

狛枝「じゃあさ。自分の見た目の変化に気付かないのって、なんか変じゃない?」

狛枝「特に、互いをよく見知った九頭龍クンや辺古山さんはさ。」


小泉「そう言えば…。」

小泉「でもアタシ…希望ヶ峰学園に入学してから、自分の見た目が変化しているとは思えないよ?」




狛枝「だからこの“希望病”っていう物の出番なんでしょ。」


狛枝「ボクらはみんな装置にかけられたことによって、これに感染してるんでしょ?」

狛枝「そうしてボクらは記憶を失うとともに、希望ヶ峰学園に入学する前の肉体に逆戻りしてるってことだよ。」


小泉「何よそれ…。そんなオ―バ―テクノロジ―を信用しろっての?」

小泉「いくらなんでも、そんなことが可能とは思えないよ…。」




狛枝「だって小泉さん以外のみんなは、そのオ―バ―テクノロジ―を目の当たりにしてるから。」

小泉「え?」


狛枝「小泉さんが昨日、精神崩壊したときにね。」

狛枝「小泉さん、5歳くらいの子供の体型になっていたんだよ。」


狛枝「この資料では肉体と記憶が関連しているって言ってるし、体まで幼児化した理由は多分…」

狛枝「あの時の小泉さんには5歳までの記憶しか残ってなかったからだね。」


小泉「そう言えば、そんな話を皆がしてたな。」

小泉「あれって、やっぱり本当だったんだ…。」




狛枝「あと、ここにテ―プレコ―ダ―みたいなものが置いてあるよ。再生してみよう。」



ザザッ




『…僕はカムクライズル。希望ヶ峰学園によって造られた人間で、“超高校級の希望”なんて呼ばれています。』




小泉「…カムクライズル!?それって、黒幕の名前じゃなかったっけ?」

狛枝「まだ黒幕と決まったわけじゃないよ。」


狛枝「しかし…」

狛枝「“超高校級の希望”、か…。」



小泉「でも、たしかカムクラは…」

小泉「“絶望のカリスマ”とも呼ばれた『江ノ島盾子』に匹敵するほどのカリスマを持っているって…」

小泉「なのに、“希望”なんて呼ばれているのはおかしくないかな?」


狛枝「じゃあ、続きを聞いてみようか。」




『しかし僕が“超高校級の希望”と呼ばれ、才能に愛されるようになってしまったがゆえに、わかったことがあります。』


『この世界は、ツマラナイ…。』


『才能のない人間が徒党を組んで、才能のある人間を追い詰めていく…。』

『そんなツマラナイ連中のせいで、世界が行き詰っている。』

『だからそんな連中は、ある程度淘汰される必要があると僕は先生方に教わりました。』


『しかし、そんな彼女はツマラナイ死に方をしました。』

『たかが“超高校級の幸運”1人に敗退したのです。』




小泉「死んだ『彼女』ってのは、江ノ島盾子のことよね。」


小泉「でも、“超高校級の幸運”…?」

小泉「まさか、アンタのことじゃないでしょうね。」


狛枝「多分ジェットコ―スタ―でもらった資料に載ってた、前回のコロシアイでの生き残りのうちの1人のことだよ。」




小泉「確か前回のコロシアイでは、6人生き残っていたんだよね。」


小泉「“超高校級の文学少女”、『腐川冬子』。“超高校級のスイマ―”、『朝日奈葵』。
“超高校級の占い師”、『葉隠康比呂』。」


小泉「“超高校級の御曹司”、『十神白夜』。“超高校級の探偵”、『霧切響子』。」



小泉「そして…」


小泉「“超高校級の幸運”、『苗木誠』…。」




小泉「この苗木って人が、江ノ島盾子を破った“超高校級の幸運”か…。」

小泉「でも、なんで同じ才能の人が2人いるの?」

狛枝「“超高校級の幸運”ってのは毎年選出されるらしいから、複数いてもおかしくないんだよ。」


狛枝「しかし、“超高校級の絶望”を打ち破るほどの希望を持つ人か。一目あってみたいな。」

小泉「声優的な意味で、いろいろまずいと思うけど…」

狛枝「何の話?」




『このまま“人類史上最大最悪の絶望的事件”が収束に向かうとなれば、
また世界はツマラナイものに逆戻りするのかと、一時はげんなりもしました。』


『しかし“彼女”は、彼女に負けないくらいの狂った思想を持っていたのです。』



小泉「“彼女”…?誰のことよ?」




『頭脳明晰、容姿端麗、スポ―ツ万能の超人設定を持つ彼女と比べると“彼女”は…』

『頭脳は人並み。容姿も彼女にまさっているとは思えない。身体能力などはむしろ人並以下です。』


『それにも関わらず“彼女”は、彼女とは違った人を魅了する力を持っているのです。』

『それゆえに、未だに“人類史上最大最悪の絶望的事件”は終わらない。』

『“彼女”が生きている限りは。』




『そして“彼女”は、僕にある提案をしてきたのです。』


『本来なら、ツマラナイことをしたくはないのですが…』


『このツマラナイ世界を根底から覆すことができるのなら、僕は“彼女”に利用される事も辞さないと断言しましょう。』



小泉「“彼女”、“彼女”って…」

小泉「江ノ島盾子と区別をしにくいから、せめて江ノ盾は江ノ盾って言ってよ。」


狛枝「しかし…江ノ島盾子じゃない方の“彼女”って、誰だろうね?」

小泉「よくはわからないけど…」

小泉「カムクラっていう人間のほかに、黒幕がいるってこと?」




『だからこそ、僕は貴方たちに許しを請います。』


『僕が1度も愛してあげられなかった…』







『僕の、家族たちにね。』





ブツッ




小泉「家族…?カムクライズルに家族なんているの?」

狛枝「家族がいること自体はおかしくないでしょ。ボクにだっていたんだし。」

小泉「うそぉ!!!?」

狛枝「何で驚くのさ。」




小泉「でも…“超高校級の絶望”なのに、家族を心配なんてするのかな…?」


狛枝「そもそもカムクラが、“超高校級の絶望”だっていうのが勘違いかもしれないよ。」

狛枝「だってほら、もともとは“超高校級の希望”だったみたいだし。」


小泉「う~ん…。」

小泉「狛枝。これに関して、どう思う?」






狛枝「ふふっ。」





小泉「え?」


狛枝「これは、七海さんのファインプレ―だね。」

小泉「ファインプレ―?」


狛枝「これは黒幕を追いつめる際に、必ず使うことになるよ。絶対に無くさないように。」

狛枝「そして黒幕に気付かれないように、隠し持っていた方がいいよ。」

小泉「狛枝…?」





言弾:ネズミ―城に入れない存在を獲得!!

言弾:手紙3(七海の懺悔)を獲得!!

言弾:希望病を獲得!!

言弾:カムクライズルの独白を獲得!!




狛枝「調べられるところは、もう調べたかな?」

小泉「あとは、田中の話を聞こう。田中はどこにいるのかな?」




―1の島 みんなのコテ―ジの前―



田中「…」

小泉「あ、田中。調べたいことって、なんだったの?」


田中「弐大は確か爆弾を探す際に、1の島を探索していたな。」

小泉「それがどうしたの?」


田中「突如弐大が姿を消した理由。」

田中「1の島に何かあるのではないかと思い、調べてみたところ…」





田中「左右田のコテ―ジに、弐大の足跡があったのだ。」



小泉「左右田のコテ―ジに…?どういうことだろう?」

田中「わからんが…。」

田中「左右田が持っていた情報に、何か弐大をうならせるものがあったのかもしれんな。」




言弾:消えた弐大を獲得!!

言弾:左右田の情報を獲得!!




小泉「あと、田中。田中がナイフを探しに行ってから、アタシ達と合流した時までの流れを説明してくれない?」

狛枝「いや、ボクは七海さんと皆が別行動した時からの話を聞きたいな。」

田中「いいだろう。」




田中「睡眠薬から目覚めたところから物語は始まる。」

田中「そこで、爆弾を取り付けられた状態でベットに縛り付けられた小泉に気付いたのだったな。」

狛枝「えぇ!?田中クンと小泉さんはそんな関係だったの!?」

小泉「どんな関係を想像してんのよ?」


田中「そしてその爆弾を小泉から引きはがそうと思い、ナイフを探しに軍事施設に向かったのだ。」

小泉「まぁ、あの爆弾は偽物だったんだけど…」

狛枝「当然だね。爆弾は全部、ボクが使っちゃったんだから。」




田中「しかし…軍事施設に到着したはいいが、そこにあったはずのア―ミ―ナイフがすべてなくなっていた。」

田中「小泉の命に関わることだ。簡単に諦めはしなかったがな。」

小泉「つまり田中は、20分近くは軍事施設でナイフを探してたんだね?」

田中「体感では5分も探している気はしてなかったのだが…」


田中「そこである知らせを目にした。」

小泉「知らせ?」

狛枝「これのことでしょ?」




手紙2『お知らせ。モノクマグッズの作成に必要なため、軍事施設にあるナイフ類は全てグッズ倉庫に移動しました!!
ナイフが欲しい場合は気軽にグッズ倉庫までお越しください!!』




田中「これを見て、グッズ倉庫に向かったのだが…」

田中「どういうわけか、グッズ倉庫の扉はただでは開かなかった。」

田中「少し開く程度で、何かがつっかえたようだったな。」


狛枝「それで、グッズ倉庫の扉をおもいきり押してみたんだね?」




田中「ああ。無理やりこじ開けようとすると…」

田中「なんと今度は扉が爆破したのだ!!」


小泉「危なかったね…。ケガとかはしなかった?」

田中「ふっ。まあ俺様にとっては、わずかにもれる危機を察知し爆発から逃れることなど児戯に等しかったがな。」

田中「澪田や貴様のような人間には、少し荷が重かったろうな。」




小泉「そこで倒れている狛枝と、あの焼死体を発見したんだね?」


田中「あの亡骸を見て…」

田中「腹からこみあげてくるダ―クマタ―を抑える為に外の空気を咀嚼していた所で、貴様らと合流したということだ。」

小泉「吐きそうだったんだね、あの時…。」




小泉(あれ…?狛枝は、軍事施設の爆弾を全部持ち去ったんだよね?)


小泉(じゃあ扉の爆発は、誰がどうやって…?)





言弾:起きた直後の状況を獲得!!

言弾:田中の証言を獲得!!




キ―ンコ―ンカ―ンコ―ン



映像の中のモノクマ『そろそろ待っているのに飽きてきたから、もう創めちゃっていいよね!?』

映像の中のモノクマ『オマエラ、モノクマロックに集まってください!!』





狛枝「時間か…。」


狛枝「行こう、小泉さん。」

小泉「…」




―モノクマロック前―



澪田「…」

田中「…」

狛枝「…」

小泉「…」


田中「これで全員か…」




澪田「よ、4人!?」

澪田「う、嘘だよ、だってここに来た時には、16人もいて…!!」



狛枝「澪田さん、始める前からそんな調子で大丈夫なの?」

狛枝「これから、もっと減るんだよ?」


小泉「…アンタも余計なことを言わなくていい。」




モノクマ「…」



小泉「ところでモノクマ。いつまで待たせるの?」

小泉「早くあのエスカレ―タ―を出してよ。」

モノクマ「待たせる?ボクが?」



モノクマ「失礼しちゃうな!!待たせているのはむしろ、キミたちの方でしょ!?」

狛枝「え?」





モノクマ「あと1人、キミたちの人数が足りてないんだよ!!早く集まらないとオシオキだよ!!」



田中「何だと!?」


小泉「まだ、集まってない人がいるって…!?」

小泉「それって、もしかして!!」



澪田「間違いないっすよ!!猫丸ちゃんっす!!」

澪田「やっぱり猫丸ちゃんは、生きてたんっすよ!!」








「みんな、待たせてごめんね…」








小泉「…え?」



田中「な、ななな、な…!?」

田中「なぜ、貴様がここにいる…!?」



澪田「ゆ、幽霊っす…」


澪田「あ、あれは間違いなく幽霊っすよぉおおおぉおおお!!!!」

澪田「唯吹たちが守ってあげられなかったから、化けて出ちゃったんっすよぉおおお!!!!!!」


小泉「そ、そんなわけないでしょ!!とりあえず落ち着いて、清めの塩を持ってこなきゃ!!!!」


狛枝「とにかく冷静になってよ、みんな。特に小泉さん。」





七海「…あれれ?もしかして私、場違いだった?」


狛枝「まあ、裏切り者で何の才能も持っていないキミが皆に混ざるのは結構場違いかもね。」

狛枝「ボクでさえ、場違いなのに。」


七海「…」




小泉「…!!狛枝、いい加減そういうのやめてよ!!」

小泉「千秋ちゃんもアンタだって、アタシ達と変わらない仲間同士なんだよ!?」

小泉「場違いなんて、あるわけないよ!!」

小泉「ここにいる皆が、千秋ちゃんの生還を喜んでいるはず!!」


モノクマ「まぁその仲間同士で疑いあう裁判場に、キミたちは行こうとしてるんだけどね。」

小泉「っ!!アンタは黙ってなさいよ!!」




田中「しかし…では、弐大はどこへ行ったのだ?」


モノクマ「はぁ…。そんな過去の人物にいつまでも囚われてちゃダメでしょ?」

モノクマ「そんな人のことをいつまでも考えてたら、この学級裁判を乗り切るなんて夢のまた夢だよ?」


澪田「ちょ、待ち!!猫丸ちゃんは過去の人物なんかじゃないっす!!」

澪田「きっと、まだどこかで生きてるよ!!」




モノクマ「はいはい。ボク達の心の中にはいつまでも生きているとか、そんな感じでしょ?」

小泉「くっ…!!いちいち人を苛立たせる奴ね…!!」


田中「落着け、澪田、小泉。弐大は俺様が認める化物だ。」

田中「そう簡単に殺されるほど、やわな人間ではない。」




七海「だから弐大くんを信じて、今はこの学級裁判を乗り切ることを考えよう?」


七海「たぶん、これが最後の学級裁判だから。」

小泉「え!?」




七海「この修学旅行にはね、期限があるの。」

七海「今が、29日目だよね。」

七海「本来は、50日でこの修学旅行は終わりを迎える予定だったんだよ。」


澪田「50日!?ま、まだ半分くらいあるじゃないっすか!!」




七海「大丈夫…。多分、モノクマはこれ以上動機を提示しない。」

七海「ここまで生き残ってきた皆なら、あと20日くらいきっと大丈夫だよ。」


小泉「これ以上動機を提示しない…?どういうことかな?」

狛枝「小泉さん。それは、学級裁判の後に考えたら?」

小泉「う、うん…。」




―エレベ―タ―内―



小泉(何回やっても慣れないな。これだけは…)


小泉(特にエレベ―タ―に乗っている人間が、どんどん減っていくのを見るのは…)




小泉(“超高校級の希望”、カムクライズル…。彼は、一体何者なの?)

小泉(黒幕では、なかったの?)

小泉(彼はそもそも、“超高校級の絶望”に堕ちていたの?)


小泉(“彼女”って、誰のことなの?)


小泉(結局、あの焼死体が誰なのかもわからないし…)

小泉(カムクラでもないかもしれない。)


小泉(死体は女子だから…)

小泉(弐大ではないってことだけが、今のところの救いか…。)




―裁判場―



小泉「…」



小泉(人数…減ったな…。)

小泉(アタシの両脇、どっちも遺影になっちゃった…。)



小泉(弐大のところは、空席か。)

小泉(遺影なんて飾られていたら、モノクマを殴っていたかも。)




小泉(…)



小泉(ええい、気を引き締めろアタシ!!学級裁判で失敗することは許されないんだから!!)


小泉(今は、眼前のヤマのことだけを考えろ!!)


小泉(アタシの目標は、6人で帰ることでしょ!?)





小泉「そう…この、5回目の学級裁判を乗り切って!!」





今日はここまで。


明日から学級裁判です。


学級裁判自体は2章や4章と同じくらいの長さなんで、たぶんこのスレ内で終われると思います。


乙乙
次回も楽しみ


七海生きてた!!でも本編でも割と不遇で、人気投票最下位だった弐大さんにも出番与えてやって欲しいぜ……




CLASSROOM TRIALS 5




モノロ―グ


突如現れた、謎の焼死体…。その正体は一体?

姿を消していた間にとっていた七海の行動とは?

未だに姿を現さない弐大はどこへ行ったのか?




コトダマ一覧




1.修学旅行の参加者

『【日向創 予備学科  終里赤音 体操部

狛枝凪斗 幸運  七海千秋 ゲ―マ―

??? 詐欺師  ソニア ネヴァ―マインド 王女

田中眼蛇夢 飼育委員  西園寺日寄子 日本舞踊家

左右田和一 メカニック  ×小泉真昼 写真家

花村輝々 料理人  罪木蜜柑 保健委員

弐大猫丸 マネ―ジャ―  澪田唯吹 軽音楽部

九頭龍冬彦 極道  辺古山ペコ 剣道家】

小泉がファイナルデッドル―ムの特典でもらった資料に載っていたプロフィ―ル。
コロシアイ修学旅行の参加者は、ここにすべて載っているらしいが…』



2.モノクマファイル[5]

『【被害者:???。全身が燃やされているが、これは死後に焼かれたもの。
全身をバラバラにされた後に燃やされ、グッズ倉庫に隠されていた模様。】

狛枝は、モノクマファイル[5]と焼死体の間に何か違和感を覚えているようだ。』



3.謎の死体の状況

『首から上はなく、下半身は調べることが不可能なほど凄惨な状況だ。
全身が燃やされているが、上半身は割ときれいな状態で残っている。』



4.死体の胸囲

『焼死体の胸囲は90cm弱で、七海の胸囲とほぼ一致する。』



5.死体の体重

『焼死体の体重は45kg位で、七海の体重とほぼ一致する。』



6.定期的な狛枝の行動

『狛枝は裏切り者が名乗り出やすいように、手紙での自白も可とした。
レストランから定期的に、自分のコテ―ジのポストを調べると言っていた。』



7.手紙1(七海が差出人?)

『【狛枝くんが捜している裏切り者。それは私、七海千秋です。
狛枝くんと話し合いがしたいのですが、場所はこちらが決めてよろしいでしょうか。
グッズ倉庫で待っています。 七海千秋】

狛枝はこれを見て、グッズ倉庫に行ったらしい。
罠の可能性があると承知でこれに応じた狛枝の意図は、果たして何だろうか?』





8.グングニルの槍(先端)

『グングニルの槍の状態→(http://i.imgur.com/F7u52st.png
グッズ倉庫の入り口付近にグングニルの槍が落ちていた。
先端部分だけ焦げていることから、入り口付近の爆発にグングニルの槍が関係しているようだ。』



9.グングニルの槍(持つ部分)

『グングニルの槍の持つ部分に血痕がついていた。
狛枝をグッズ倉庫で殴打し気絶させた凶器は、恐らくこれだが…。狛枝を殺さず生かしておいた犯人の意図とは?』



10.吹っ飛んだグッズ倉庫の扉

『グッズ倉庫の入り口での爆発で、グッズ倉庫の扉が吹っ飛んでしまった。
扉のドアノブには、グングニルの槍の分銅が引っかかっていた。』



11.グングニルの槍の綿

『グングニルの槍に、なぜか綿のようなものがついていた。
5の島に、綿に関係するものなどあっただろうか…?』



12.大量のナイフ

『グッズ倉庫に保管されていた、大量のナイフ。
軍事施設のナイフ類は、すべてここにしまってあったらしい。』



13.動かなくなったモノクマ

『小泉が5の島を探索したときに見つけた、全機能が停止したモノクマ。
モノクマを操る黒幕に何かあったのだろうか?どれくらいの時間、止まっていたのだろうか?』



14.アナウンスに必要な3人

『3人以上の人間が死体を発見すると死体発見アナウンスが流れるが、その“3人”とはクロを含まないことが多い。
しかし、たとえ発見者が発見後に死人になろうと、例外なく“3人”に含まれるらしい。』






15.モノクマのテコ入れ

『モノクマの思うクロと生徒達が思うクロが違う場合、
必ず違和感が発生するようにモノクマが配慮を見せているらしいが…。
1回目の裁判で、この配慮をモノクマは見せた。』



16.2つの事件のル―ル

『2つの事件が同時に起きていて、2つの死体のうちの1つを発見すると、
もう1つの事件は放っておいて、発見された方だけの学級裁判が開かれる。
3回目の裁判が、これに当てはまる。

なお、このような裁判でクロが勝った場合は、他のクロもこの島から脱出できるらしい。
ただし、2つの事件が無関係だということが前提。』



17.校則の厳守

『モノクマは、修学旅行の校則や裁判のル―ルを絶対に破らない。
もし破れば、コロシアイ修学旅行を強制終了するとまで言い切った。
なら、ドッキリハウスに閉じ込められたことを交渉材料にできるんじゃね?』



18.なくなっていた軍事施設の爆弾

『軍事施設にあった爆弾がすべてなくなっていた。
それもそのはず、狛枝がモノクマ工場の爆弾を造る際、軍事施設のすべての爆弾を費やしたからだ。』



19.爆弾騒動

『狛枝はモノクマ工場に大量の爆弾を仕掛けることで、裏切り者をあぶり出そうとした。
この爆弾を処理するにはパスワ―ドが必要で、狛枝しか知らない。
明日の12時に爆発するので、本来は学級裁判どころではないのだが…』



20.手紙2(ナイフの移動)

『【お知らせ。モノクマグッズの作成に必要なため、軍事施設にあるナイフ類は全てグッズ倉庫に移動しました!!
ナイフが欲しい場合は気軽にグッズ倉庫までお越しください!!】

何者かが、これによって田中の行動を誘導していたことがうかがえる。』



21.ネズミ―城に入れない存在

『ネズミ―城には、モノクマとモノミは入れない。
監視カメラも存在しないので、黒幕が一切手出しできない場所だと言えそうだ。』





22.手紙3(七海の懺悔)

『【被験者のみんなへ。先に謝っておくね。小泉さん、澪田さん、田中くん。ごめんね。
皆の厚意を踏みにじって、1人で先走っちゃって。】


【あと、弐大くんや狛枝くんにも…こんな修学旅行に巻き込んでごめんなさいって謝っておくよ。
謝っても、許してくれないかもしれないけど…】


【この手紙を見ている時、私はもう死んでいるかもしれない。】


【だからせめて私は、皆のために提供できる情報は全て提供しようと思う。
ここならモノクマもモノミちゃんも来られないし、処分されることは多分ないだろうから。】


【ごめんねみんな。最後まで一緒にいられなくて。本当に、ごめんね。 七海千秋】

こんな手紙を残しておきながら普通に生きていた七海は、今相当恥ずかしいだろう。』



23.希望病

『この病気のおかげで、小泉たちは絶望時代を忘れることができている。
これに感染していると、肉体までその時の記憶での状態に戻るらしい。
ミニ小泉はおそらくこれが原因だろうが、これに似た名前の物がどこかで…』



24.カムクライズルの独白

『“超高校級の希望”と呼ばれており、黒幕だと思われたカムクライズルが、自分の思いを克明に述べたもの。
それは、カムクラの家族に向けられたものだった。
“彼女”が誰なのかは不明。狛枝は、これが黒幕を追いつめる重要な武器だと言うが…』



25.消えた弐大

『爆弾さがしの時から弐大の消息はつかめていない。弐大は、1の島を探索していたが…
弐大の言う“調べたいこと”とは、何だったのだろうか?』



26.左右田の情報

『左右田のコテ―ジに、なぜか弐大の足跡が残っていた。
“超高校級のメカニック”である【左右田和一】のコテ―ジで弐大が見つけた情報とは?』



27.起きた直後の状況

『七海の睡眠薬から小泉、澪田、田中が目を覚ました時に小泉は爆弾とともにベットに縛られていた。
その縄を切るために、田中は軍事施設に向かった。』



28.田中の証言

『ナイフを取ろうと軍事施設に向かい、手紙2を見てグッズ倉庫へ田中は行った。
するとグッズ倉庫の扉はなぜか開かなくて、無理やり開けようとすると今度は爆発した。
爆発の後に気絶した狛枝と焼死体を発見して、外に出たところで小泉たちと合流した。』





モノクマ「まずは、学級裁判の簡単な説明から始めましょう!!」

モノクマ「学級裁判の結果は、オマエラの投票により決定されます!!正しいクロを指摘できれば、クロだけがオシオキ。」

モノクマ「だけどもし、間違った人物を、クロをした場合は…」

モノクマ「クロ以外の全員がオシオキされ、皆を欺いたクロだけが、この島から脱出する権利を得られます!!」




澪田「…」

七海「澪田さん?どうしたの?」


澪田「唯吹は騙されないっすよ…」

七海「え?」




澪田「そこにいる千秋ちゃんは千秋ちゃんじゃないっす!!間違いないっす!!」


狛枝「本気で言ってるの?澪田さん。まさか、そこの七海さんは幽霊だとか言うつもり?」

狛枝「そんなことをしたら、某ロンパ要員と発言が被っちゃうよ?」

澪田「『某ロンパ要員』って誰だべ!?」

小泉「しっかりわかってんじゃん…。」

狛枝「今までのをロンパ数を数えてみると、澪田さんだけ3回で1位なんだよね。」




澪田「あんまり唯吹をなめないでほしいっす!!幽霊だなんてそんな非科学的でオカルトじみた話、信じてないっすよ!!」

澪田「ちゃんと唯吹は、自分なりのロジックを立てて発言をしてるんっす!!」


田中「では、あの七海はなんだというのだ?」

澪田「きっと、未来機関が送ってきた刺客っす!!つまり、千秋ちゃんの影武者っすよ!!」




小泉「なんで未来機関はそんなことをするの?」

狛枝「本当の七海さんは隠れていて、モノクマを操っている黒幕だ、って言いたいのかな?」

田中「なるほどな…。澪田は七海を疑っているのか。」

澪田「え。いや、そうじゃなくて…」




澪田「ズバリ、今回の被害者を特定されることを危惧した人間の差し金なんっすよ!!」

小泉「どういうこと?」


澪田「あの死体は本当は千秋ちゃんなんっすよ。それがバレると不都合が起きる人間がいるんっすよ。」

七海「不都合…?犠牲者が誰なのか次第で、議論の流れが一変したりするのかな?」


田中「そもそも貴様なら、七海が生還して喜びそうだが…。」

田中「やけに七海の生還を否定したがるな?」




澪田「もうぬか喜びをさせられるのは嫌なんっす!!」

澪田「生きていると思っていた人が死んでいたなんて知らされたら、もう立ち直れないっす!!猫丸ちゃんの時みたいに!!」

小泉「いや、まだ弐大は死んだと決まったわけじゃ…」


澪田「だから、できれば唯吹をロンパしてほしいんっすよ!!せめて最悪の状況ではないことを証明してほしいっす!!」

狛枝「ロンパ要員となることを、自ら名乗り出ちゃったね…。」




PHASE1 議論開始!!



言弾:(>>397>>398>>399>>400



23.希望病

3.謎の死体の状況

1.修学旅行の参加者




澪田「間違いないっす!![そこの千秋ちゃんは偽物]っす!!」

田中「しかし、見た目は瓜二つだぞ…?」

田中「そこの[七海が肉体の構造を原子レベルで再構築できる人種]でもない限り、それはあり得ないのではないか?」

小泉「そんな人種、いないわよ。」


澪田「実は千秋ちゃんと偽物は[双子だった]んっすよ!!それなら、見た目では気付かないのも無理はないっす!!」

狛枝「双子ねぇ…。でも、【最初の16人の中に七海さんの双子なんていなかった】よ?」

澪田「そんなのは当然っす!!だって偽物は、今までずっと隠れていた【17人目の高校生】なんっすから!!」


七海「でも…。身長や体重、胸囲まで同じなんて、いくら双子でもあり得るのかな?」

七海「私は七海千秋のサイズとピッタリ一致しているはずだよ?」

澪田「そこはもちろん、[双子パワ―]っすよ!!」

田中「もはや何でもアリだな…。」



小泉(唯吹ちゃんの意見は、あの情報と矛盾している部分がある…。)


安価↓1



[双子パワ―]→【最初の16人の中に七海さんの双子なんていなかった



不正解




狛枝「小泉さん、怒るよ?」


小泉(狛枝に怒られるなんて、相当なんだな…。)



安価↓1


【日向創 予備学科  終里赤音 体操部

狛枝凪斗 幸運  七海千秋 ゲ―マ―

??? 詐欺師  ソニア ネヴァ―マインド 王女

田中眼蛇夢 飼育委員  西園寺日寄子 日本舞踊家

左右田和一 メカニック  ×小泉真昼 写真家

花村輝々 料理人  罪木蜜柑 保健委員

弐大猫丸 マネ―ジャ―  澪田唯吹 軽音楽部

九頭龍冬彦 極道  辺古山ペコ 剣道家】

【17人目の高校生



正解?


【17人目の高校生】←修学旅行の参加者


小泉「その推理はピンボケだよ!!」論破



BREAK!!




小泉「いや…17人目の高校生がいたとは、考え辛いんじゃないかな?」

澪田「え?どうしてっすか?」




小泉「モノクマが言ってたよね?修学旅行の参加者は、これに載っている人だけだって。」



『日向創 予備学科  終里赤音 体操部

狛枝凪斗 幸運  七海千秋 ゲ―マ―

??? 詐欺師  ソニア ネヴァ―マインド 王女

田中眼蛇夢 飼育委員  西園寺日寄子 日本舞踊家

左右田和一 メカニック  ×小泉真昼 写真家

花村輝々 料理人  罪木蜜柑 保健委員

弐大猫丸 マネ―ジャ―  澪田唯吹 軽音楽部

九頭龍冬彦 極道  辺古山ペコ 剣道家』




田中「これを見る限りではこの島には、最初にいた16人しかいないということか。」

澪田「でも、モノクマちゃんが嘘をついてるかもしれないし…」


モノクマ「ボクはそんな嘘つきません!!修学旅行のル―ルを偽ることは校則違反ですから!!」

狛枝「たしか校則を違反したら、この修学旅行は強制終了するんだよね?」

小泉「モノクマがここまで言い切るんだから、恐らくモノクマは嘘を言ってないよ。」


田中「では、やはり影武者など存在せず、そこの七海は本物だということか。」

狛枝「当然でしょ。じゃ、ロンパ要員は放っておいて、今回の事件を頭から振り返って…」








澪田「コイツはたまんねぇっす~!!」反論




小泉「今度は何かな?唯吹ちゃん?」


澪田「ロンパ要員とか言われて、黙っちゃいられないっす!!」

澪田「唯吹の冴えわたる推理を見せてやるっす!!」


小泉(そうやってつっかかってくると、なおさらロンパ要員になっちゃうって気付いてないのかな…)




PHASE2 反論ショ―ダウン(VS澪田)開始!!



言刃:(>>397>>398>>399>>400


3.謎の死体の状況

4.死体の胸囲

5.死体の体重




澪田「その資料には、確かに16人の名前しか載ってないけど…」


澪田「だからって、本当にこの島には16人しかいないとは思えないっす!!」


澪田「だって、その資料には抜け穴があるんすから!!」


澪田「【千秋ちゃんは“超高校級のゲ―マ―”という名を騙っていた…】」


澪田「だから千秋ちゃんは、実は“超高校級のゲ―マ―”じゃないんすが…」


澪田「これには、“七海千秋”と“ゲ―マ―”が別々に書かれているっす!!」


澪田「つまり、この2つは別々の人間を指しているんっすよ!!」


澪田「だから、【17人目の高校生は存在する可能性は捨てられない】っす!!」





発展!!



小泉「確かにその言い分はあながち間違いじゃないかもね…。」

小泉「でも、他の視点から見るとやっぱりあの焼死体は千秋ちゃんじゃないと思うよ。」


小泉「なんでかっていうとね。」

小泉「あの死体の胸囲と体重を調べてみたところ、千秋ちゃんのそれとぴったり一致しちゃったんだよ…。」






澪田「あれあれ?真昼ちゃん、言っていることが矛盾してないっすか?」


澪田「【あの死体と千秋ちゃんの胸囲と体重が一致している】のなら…」


澪田「やっぱり、【あの死体は千秋ちゃんだってことになっちゃう】っすよ!!」


澪田「ああ、自分で言ってて気が滅入って来たっす…。」



安価↓1



3.謎の死体の状況→【あの死体と千秋ちゃんの胸囲と体重が一致している】



不正解


澪田「ん?真昼ちゃんは、あの死体を千秋ちゃんの胸囲と体重が一致してないって言いたいんすか?」

澪田「言ってることがさっきと違うっす!!」


小泉(一致自体はしてたんだったな…。論破する場所を間違えたかな…?)



安価↓1






千秋ちゃんだって事→死体の状況



正解


【あの死体は千秋ちゃんだってことになっちゃう】←謎の死体の状況



小泉「その言葉…斬らせてもらうよ!!」論破




BREAK!!





小泉「いや…ぴったり一致していることが、逆に不自然なんだよ。」

田中「どういうことだ?」




狛枝「死体の状況を思い出してほしいんだけどね。あの死体って、首がなかったでしょ?」

澪田「それがどうしたんすか?」


狛枝「人の首はね、その人の体重の10分の1くらいの重さを占めるらしいんだ。」

狛枝「首がなくなっている状態でその人の重さを量ると、間違いなく本当の重さより軽くなるはずなんだよ。」

小泉「あの死体と千秋ちゃんの体重が、1kgしか違わなかったからね…。」

小泉「いくらなんでも、差がなさすぎるんだよ。」




田中「なるほどな。なら、やはりあの死体は七海では有り得ないというわけか。」

澪田「じゃ、じゃあ、そこの千秋ちゃんは間違いなく本物なんっすね?」

澪田「うっ。すまねぇ、少し目に汗が…」


狛枝「まだ喜ぶのは早いよ澪田さん。今回のクロが七海さんって可能性もあるんだから。」

小泉「もう。狛枝はどうしてそんなことを、平気で言えるのかな…?」




七海「とにかくよかった。私が本物の七海千秋だって、わかってもらえたみたいだね?」

澪田「超わかりまくりんごっすよ!!」


澪田「ん?待てよ、ということは…」

澪田「あの犠牲者はここにいる5人じゃないし、男の猫丸ちゃんでもない…。」


澪田「あれ!?あの被害者って、誰っすか!?」

澪田「この島に最初の16人しかいなかったのなら、もう当てはまりそうな人はいないっすよ!?」




田中「それを判明させるための学級裁判だろう。」


田中「しかし、確かにあの資料には何か抜け穴がありそうだな。」

田中「基本的にこの先は、“16人しかいない”という固定概念は除いて物事を考えたほうがいいだろう。」




狛枝「じゃあ、まずは事件を頭から振り返ってみようか。」


小泉「えっと…まずは今日の朝、狛枝が仕掛けた爆弾を皆で探しに行ったんだよね。」

田中「あの時は、7時30分くらいだったか…」


小泉「1の島を弐大、2の島を唯吹ちゃん、3の島を田中、4の島を千秋ちゃん、5の島をアタシが調べたんだよね。」

澪田「1の島を探索していた猫丸ちゃんは、今も消息不明なんすよね…。」


胸囲が90弱って罪木かペコどっちだ



七海「そして5の島で狛枝くんの仕掛けた爆弾を見つけた小泉さんは…」

七海「狛枝くんと弐大くんを除くみんなをモノクマ工場に呼んだんだよね。」

小泉「たしか、動かなくなったモノクマをアタシが見つけたのもこのあたりだよ。」

狛枝「つまりそれは、8時から9時くらいってことでいいのかな?」


小泉「そして、見つけたはいいけどパスワ―ドがわからないから…」

小泉「少し弐大を探した後に、1度千秋ちゃんのコテ―ジに集合した。」


澪田「こうしている今でも、刻一刻とタイムリミットは近づいているんっすよね…。」




澪田「…凪斗ちゃん!!島を爆破するなんて悪ふざけはやめて、いい加減にパスワ―ドを教えるっすよ!!」

狛枝「…」

田中「既に裏切り者も知れたというのに、まだ吐かないつもりか?貴様は何を望んでいる…?」



小泉「唯吹ちゃん、田中。確かにパスワ―ドも重要だけどさ。」

小泉「今は学級裁判のことを考えよう?モノクマ工場の爆弾なら、学級裁判の後でも十分間に合うんだしさ。」

七海「ここでつまづくと、爆弾なんて関係なしで皆殺しにされてしまうんだからね…。」




田中「…相変わらず、貴様は楽観的だな。」

小泉「え?」


田中「裁判の結果次第では…」

田中「今のうちに聞きださんと、取り返しのつかないことになるかもしれんぞ?」




小泉「…ちょっと、なによそれ!!」


小泉「まさか狛枝が犯人だとか、そう言うつもり!?」

澪田「でも…この5人の中じゃ、凪斗ちゃんが1番怪しいし…」


小泉「…なによ。」

小泉「それって、狛枝なら別に死んでもいいって言ってるように聞こえるよ…?」




七海「みんな。あんまり感情的にならないで。」

七海「今私たちがしないといけないことは、喧嘩なんかじゃないでしょ?」

七海「冷静に、真実を突き止めることだけに頭を使おう?」


田中「それはわかっている。しかし…」

狛枝「しかし?」




田中「狛枝が犯人でないにしろ…」

田中「この裁判には、他にも何かとてつもない悪意が潜んでいる気がしてならんのだ…。」


澪田「ど、どういう意味っすか?」

田中「…ただの勘だ。忘れていい。」




小泉「えっと…。じゃあ、話を戻すよ。」


小泉「千秋ちゃんのコテ―ジでアタシ達は、千秋ちゃんが裏切り者だということを伝えられたんだよね。」

七海「私が裏切り者だとわかっても皆は今まで通りに接してくれて、すごく安心したのを覚えているよ。」

七海「モノミちゃんも、そうだよね?」




モノミ「…」



澪田「おやおや?モノミちゃん、だんまりっすか?千秋ちゃんが話しかけたのに!!」

小泉「もともとほとんど話さない奴でしょ。学級裁判でしゃべったのは、2章だけよ?」




狛枝「で?七海さんが裏切り者だとわかった時、みんなはどうしたのかな?」


小泉「1人で狛枝と会うって千秋ちゃんが言い出したから、アタシ達は止めようとしたんだけど…」

澪田「そこで千秋ちゃんは、睡眠薬を使って唯吹たち3人を眠らせたんっすよね。」


狛枝「へぇ。七海さんは、なんでそんなことをしたのかな?」


小泉「アンタのせいでしょ…。」

小泉「あの時のアンタは、裏切り者を見つけたら問答無用で殺してしまいそうな雰囲気だったよ?」

小泉「そんなアンタにアタシ達が巻き込まれないために、千秋ちゃんはわざわざ…」




狛枝「そうかな?」

狛枝「そんな理由よりももっと大事な理由があったんじゃないかって、ボクは思ってるよ?」

田中「もっと大事な理由、だと?」


狛枝「例えば、ボクのところなんかじゃなくて…」

狛枝「誰も連れていけないようなところに行くため、っていう理由とかさ。」


小泉「なによ、それ。」

小泉「アンタだって、裏切り者をあぶり出そうとした理由を未だに教えてくれていないくせに…」




狛枝「もちろん、それとも関係することだよ。」

小泉「え?」


狛枝「だって、彼女は未来機関の一員なんだよ?」

狛枝「ボク達の知らない情報だって、いくらか知っているよね。」


狛枝「ってことは、未だに明かしていない情報だってあるかもしれないよ?」


小泉「どういうことよ?」


小泉「まさかアンタ、今も千秋ちゃんはアタシ達を陥れようとしてるなんて思ってるの!?」

小泉「千秋ちゃんはアタシ達の為に、あれだけの情報を与えてくれたんだよ!?」




狛枝「別に、七海さんがボク達の敵だから情報をくれないって言っているわけじゃないよ。」

狛枝「でもさ、考えてみてよ。」


狛枝「例えば…道路の白線の上だけを渡る子供って、なんでそんなことをするのかな?」

狛枝「無意味と思えるル―ルを自分に課す理由って、何かな?」


澪田「えっと…話が脱線してないっすか?」

澪田「いや、白線から脱線するって意味じゃないっすよ!?」




狛枝「つまり、ボクたちにとって無意味と思えるル―ルに縛られている存在がいるんじゃないかって話。」

狛枝「それも、1人じゃない。少なくとも、2人いるとボクはにらんでいるよ。」


田中「その1人が七海だと、貴様は言いたいのか…?」

小泉「じゃあ…狛枝の思う2人目って、誰よ?」


狛枝「まあ、話には順序ってものがあるからね。とりあえず、その話は後にしよっか。」

澪田「ぐぎぎぎぎぎ…チョ―気になる話の切りかたっす…。」




狛枝「みんなを眠らせた後にとった七海さんの行動は後のお楽しみとして…」

狛枝「次は、3人が目覚めた後の話かな?時間を追って、考えてみようよ。」


澪田「えっと…唯吹たちが千秋ちゃんのコテ―ジに集まったのが、10時くらいだったよね。」

澪田「集まる前に、30分くらい1の島で猫丸ちゃんを探してたっすから。」

田中「ということは、眠らされたのは大体10時30分あたりということか。」


小泉「起きたときは1時くらいだったかな…。」

小泉「2時間以上、アタシ達は眠っていたんだね。」




澪田「で、起きてみたら、真昼ちゃんに偽物の爆弾が取り付けられていたんっすよね。」


田中「あの時は焦っていたが…今思えばあれは誰がやったのだ?」

田中「眠っている小泉をベッドによこたえ、あの縄で縛るとなると…」

田中「とても10分やそこらでできる行動ではなくなるぞ?」


小泉「念のために聞くけど、千秋ちゃんじゃないのよね?」

七海「私はそんなことをしていない…って言いたいけど、どこまで信用されるのかな…。」




澪田「千秋ちゃんはそんなことをしないっすよ!!するとしたら、凪斗ちゃんっすよ!!」


小泉「でもそれって、千秋ちゃんが睡眠薬でアタシ達を眠らせたことを知っていないとできないよね?」

小泉「なら、狛枝には不可能なんじゃないかな?」


澪田「でもそれじゃあ、できたのは千秋ちゃんだけってことに…」




狛枝「どうかな。澪田さんや田中クンにも出来たかもよ?」

田中「何だと?」


狛枝「他の2人よりも早く睡眠薬から目覚めた人がいたとしたら?」

狛枝「その場合…小泉さんを縛り、他の人と同じタイミングで目覚めたと見せかければいいだけだからね。」

澪田「ええ!?唯吹はそんなことしないっすよ!!する理由もないし!!」


小泉「理由、ね…。確かに、その理由もさっぱりわからないよね…。」

小泉「それをした人もわからないし、今はこの話は保留だね。」




田中「最後に、グッズ倉庫の扉の話だな。」


田中「小泉の縄を切るために俺様は軍事施設へ向かい、手紙2を見てグッズ倉庫に行ったのだ。」

田中「しかしグッズ倉庫の扉は、少ししか開かなかったのだ。」


狛枝「で、無理やりこじ開けたら爆発が起きて、その後に死体を発見したと。」

狛枝「これで、一連の流れはつかめたかな?」


澪田「なんか…あらすじをまとめただけなのに、いくつも謎が浮かび上がったっすね…。」




あらすじをまとめたところで、今日はこれで終了。

明日から、本格的な議論に突入します。


頭部の重さは全体重の約10%。
という事は死体は…

体重50キロってことは…
田中がブチ切れる方ではないか

そもそも焼けたりしたら溶けたり蒸発したり或いはなんかの物質とくっついたりして
厳密な数値が意味をなさなくなりそう

少なくとも増える事はなさそうだけどね
バラバラな二つの死体で体重かさ増しされてるかもしれないけど胸囲は誤魔化せませんなぁ



再開



七海「じゃあ…今回は、どこから攻めていく?」

狛枝「とりあえず、1番簡単そうなグッズ倉庫の扉の話からにしようか。」

澪田「ええ!?それが1番簡単なんっすか!?」


狛枝「まぁ、グッズ倉庫の仕掛けを“誰がやったか”は特定が難しそうだから…」

狛枝「まずは、“どうやって”、“何のために”その仕掛けを作ったのかを考えよっか。」


田中「では、第一に仕掛けの方法から考えてみるか。」

田中「あの扉はなぜ開かなかったのか、なぜ爆発したのかを考えるぞ。」




澪田「えっと…グッズ倉庫の扉が開かなかった理由っすか…?」

澪田「やっぱり、入り口付近に落ちていたグングニルの槍が怪しいっす!!」


七海「グングニルの槍…?それで、どうやって入り口をふさぐの?」

澪田「う~ん…つっかえ棒みたいにしておいたんっすかね?」

田中「いや…わずかに開く扉からかすかに中を見た時、薄暗かったがそのような棒があったとは思えんぞ?」




狛枝「じゃあ、爆発するきっかけから考えてみよっか。」

澪田「爆発するきっかけ…?どういう意味っすか?」


狛枝「軍事施設にあった爆弾にはね、振動を感知して爆発するタイプの物があったからね。」

狛枝「今回は、そのタイプの爆弾が使われていると思ってまちがいないよ。」



小泉(アタシがあの時蹴った奴もそうなのかな…?)




小泉「あれ?そういえば爆弾って、狛枝が全部工場の爆弾に使ったんじゃなかった?」

小泉「じゃあ、グッズ倉庫の扉に使われた爆弾はどこから持ってこられた物なの?」


澪田「ひょっとして、あの爆弾を仕掛けたのは凪斗ちゃんだったんじゃないんすか!?」

田中「確かに、その可能性は捨てれんな。」

田中「モノクマ工場の爆弾のほかに、いくつか爆弾を残していたのかもしれん。」


狛枝「あ~あ。またボクが疑われちゃった。じゃ、小泉さん任せたよ。」

小泉「なんなのよ、その余裕は…」




PHASE3 議論開始!!



言弾:(>>397>>398>>399>>400


21.ネズミ―城に入れない存在

9.グングニルの槍(持つ部分)

8.グングニルの槍(先端)




澪田「[あの爆弾を仕掛けたのは、凪斗ちゃん]なんじゃないっすか!?」

田中「【軍事施設以外に、爆弾を手に入れることが可能な場所がない】限り…」

田中「【他の人間が爆弾を使うことは不可能】だからな。」


小泉「でも爆弾なら、薬局の薬を混ぜたりしたら作れたりするんじゃない?」

狛枝「そんな錬金術師みたいなこと、【この中でできる人がいるとは思えない】なあ。」

小泉「アンタが言うの!?せっかくかばってあげたのに!!」


七海「でもさ、狛枝くんがあの仕掛けを作ったのなら…」

七海「グングニルの槍を使ったのも、狛枝くんってことになるよね。」

田中「あの仕掛けには、【グングニルの槍が関わっている】からな。」


七海「じゃあ、[狛枝くんがグングニルの槍を使えなかった証拠]でもあれば…」

七海「狛枝くんの疑いは晴れるんじゃないかな?」


澪田「そんな都合のいい証拠なんてあるとは思えないっす!!」

澪田「あ!!そういえば、ファイナルデッドル―ムにも、爆弾があったよね!!」

田中「そうか。その場合、[俺様と小泉にもあの仕掛けをつくることは可能]なのか。」


田中「何っ!?俺様も…だと!?」

小泉「自分で言っといて、自分で驚かないでよ…」




小泉(狛枝が仕掛けを作ったとしたら、“アレ”には不自然な跡が残っていることになる…。)



安価↓1




[狛枝くんがグングニルの槍を使えなかった証拠]←9.グングニルの槍(持つ部分)



正解



[狛枝くんがグングニルの槍を使えなかった証拠]←グングニルの槍(持つ部分)


小泉「その意見にフレ―ムインね!!」同意



BREAK!!




小泉「狛枝があの仕掛けを作ったのなら、グングニルの槍に付着しいている血痕の説明がつかないよ。」

澪田「え?どうしてっすか?」


小泉「だってあの槍には、狛枝の血痕が付着していたんだよ?」

小泉「まさか狛枝が自分自身に傷をつけるなんて思えないし、グングニルの槍を使った人間は別にいるはずだよ。」




澪田「凪斗ちゃんなら、自分を傷付けることもやりかねないっす!!」


小泉「でも、狛枝はアタシたちが発見するまで気絶してたんだよ?」

小泉「気絶しているのに、あの仕掛けをつくることはできないんじゃないの?」


澪田「あの時はタヌキ寝入りをしていたとか…」

田中「しかし…俺様が見たときは、まるで死んでいたかのようだったからな…。」

田中「あそこまでリアルに、気絶のふりをできるとは思えんな。」




狛枝「さてと、そろそろボクの疑いは晴れたかな?じゃあ、話を戻すよ。」

七海「グッズ倉庫の扉の爆弾はどこから持ってこられたものなのか、だね。」


小泉「狛枝…本当に全ての爆弾を、もれなく回収できていたの?」

狛枝「ボクが集めたのは、軍事施設の爆弾だけだったからね。」

狛枝「他のところにあった爆弾にまでは手が行き届いていないよ。」

小泉「他のところって…?」




狛枝「あくまで憶測だけどね。小泉さんはその爆弾がありそうな場所を見ていたはずだよ?」

澪田「真昼ちゃんだけが…?それってどこっすか?」




小泉(軍事施設以外に爆弾がありそうな場所…?狛枝は、どこのことを言っているの?)


小泉(アタシだけが見たことのある場所…。しかも、うかつに触れると爆発しそうな場所…。)




小泉(ひらめきそうだ…。何かが…)





PHASE4 閃きアナグラム(改)開始!!




モ○○○のな○




安価↓1



俺てっきり死体の正体は罪木だと思ってた。胸囲も90cm弱だし
でも体重考えたら違うな



(安価無効の時は、下に流れます。)


モノクマのなか




モノクマのなか




小泉「よし、わかった!!」



小泉「狛枝が言っているのって、動かなくなっていたモノクマの中のこと?」

田中「なるほどな。奴の中なら爆弾の1つや2つ、あってもおかしくはないな。」




澪田「しかし…それって結局、ただの憶測なんじゃ…」


小泉「いや…憶測なんかじゃない。」

七海「え?」



小泉(そういえば…アタシは、知っていたはずなんだ。)


小泉(アタシがそれを知ったのは…)




1.修学旅行の初日

2.1回目の学級裁判の最中

3.3回目の学級裁判の前

4.4回目の学級裁判の後



安価↓1





不正解



小泉(いや…違う。1日目にそんなヒントはなかった。)


小泉(あれは確か…あたしの暴走を、アイツが止めてくれた時に…)


小泉(偶然、アイツが口に出したんだ…)


安価↓1





3



正解


小泉「これで証明できる!!」解



小泉「3回目の裁判の前。アタシが、日寄子ちゃんを発見した時…」

小泉「こんなやりとりがあったんだよ。」




~回想~



モノクマ「はいはい、無駄な努力お疲れ様。」


豚神「…モノクマか!?」


モノクマ「はい!!事件のあるところモノクマありですから!!
生きているかの確認なんて無駄だから、ボクがやって来たってわけ!!」



小泉「…ちょっと待ちなさいよ。」


モノクマ「おろろ?」


小泉「無駄…?無駄、だって…?」

小泉「日寄子ちゃんに生きていてほしいと思うことが、無駄だとでも言うの…!?」

小泉「そもそもアンタがいなければ、日寄子ちゃんは…!!」




小泉「う…うぁああああああああああああ!!!!!!」







弐大「待て!!落ち着かんかい、小泉!!」



小泉「は、放して、コイツだけは、コイツだけは…!!」


弐大「モノクマへの暴力は校則違反じゃあ!!校則に違反すれば、殺されるかもしれんのじゃぞ!?」



小泉「放っといて!!日寄子ちゃんの…日寄子ちゃんの仇を取るんだぁ!!」


弐大「気持ちは痛いほどわかる!!じゃが、こらえろ!!
ここでモノクマに襲い掛かっても、お前さんが犬死するだけじゃあ!!」


豚神「そうだ小泉。お前の死など、西園寺は望んでいないはずだ…!!」



小泉「くっ…」




小泉「…うぅ……」



小泉「…」





モノクマ「うぷぷぷぷぷ。命拾いしたね、小泉さん。弐大クンに感謝しなよ?」

モノクマ「弐大クンが止めてなかったら、“ボクに内蔵された爆弾”で小泉さんは木っ端微塵だったんだからね?」








~回想終了~




田中「その時に、モノクマが自供していたのか。」


モノクマ「ああ、そういえばそうだったね。」

モノクマ「そんな細かいことを覚えているなんて、せせこましい性格だね~!!」



小泉「…」





小泉(考えてみれば…)


小泉(爆弾の隠し場所を思いつけたのって、弐大のおかげなのかも…。)



小泉(あの時の弐大がアタシを止めてくれたからこそ…)

小泉(アタシはここで今も生きているし、爆弾の件をモノクマから引き出すことができたんだ。)




小泉(あの時のお礼…まだ、言えてないな。)



小泉(弐大…どこに、行ったのよ…。)


小泉(まだアンタには、言わなきゃいけないことがいっぱい残ってんのよ…。)


小泉(元気な笑顔を、アタシにもう1度見せてよ…)





今日はここまで。



弐大がヒロインに見えてきた!不思議!



再開



狛枝「とにかく、グッズ倉庫の爆弾はモノクマの中から調達されたってことで間違いないね。」

小泉「しかもあの時のモノクマは機能が停止していたから、破壊しても回し蹴りしても校則違反にはならなかった。」

小泉「だから、モノクマから爆弾を取り出すことは容易だったはずだよ。」




澪田「これで爆弾の謎は解けたっすね。で、結局わかったことは…」


狛枝「爆弾の用意は誰にでもできるってことだけ。」


澪田「うう…この議論、本当に前進してるんすか…?」

七海「気をしっかり持って、澪田さん。」

七海「謎を1つ1つ解決していけば、きっと真相にたどり着けるはずだよ。」




田中「では、本題に戻るぞ。グッズ倉庫の扉が開かなかった理由はなんだ?」

狛枝「まあここまで推理してきたものをつないでいけば、その答えはもう簡単に出てくるはずだよ。」


狛枝「もっと言えば…爆弾が爆発した理由が分かれば、扉が開かなかった理由もおのずとわかるよ。」

小泉「え…?」




七海「爆弾が爆発した理由か…。」

七海「モノクマの爆弾も振動を感知するタイプだろうけど、その感度は相当鈍いはずだよ。」

田中「あれだけの動きをしていても、今までモノクマは1度も爆発したことなどないからな。」


狛枝「ってことは、扉にぶつかる勢いだけじゃあ物足りないかもね。」

澪田「じゃあ…グッズ倉庫の爆弾は、相当の衝撃を受けていたってことっすか?」

小泉「扉を開ける以外で、そんな衝撃あったかな…?」




狛枝「扉の前に落ちていた、先端が焦げたグングニルの槍。振動で起爆するタイプの爆弾。」

狛枝「そして、グッズ倉庫の入り口付近にあった物…。ここまで言えばわかるよね?」


小泉「もっとアタシに優しくしてよ、狛切さん…。」

狛枝「狛切さん!?」





小泉(グッズ倉庫の扉が開かなかった理由…。)


小泉(それは、爆弾が爆発した理由に目を向ければ、わかるはず…?)






PHASE5 ロジカルダイブ開始!!





パンチラ~


オッ、オトナノイロ



Q.1 グングニルの槍でつながれていたものは何と何?

赤:梁と爆弾 青:爆弾とドアノブ 黄:爆弾と狛枝


Q.2 爆弾は、どの位置にあった?

赤:扉の前 青:狛枝の膝元 黄:梁付近


Q.3 爆弾が爆発した理由は?

赤:地面にぶつかった 青:時限爆弾だった 黄:扉にぶつかった



安価↓1



青黄赤




青‐黄‐赤



小泉「推理はつながったわ!!」



COMPLETE!!





小泉「扉が開かなかった理由は、爆弾がひっかかっていたからじゃないの?」


澪田「ば、爆弾がひっかかってたぁ~!?」

澪田「爆弾がつっかえ棒になるって、どんな形状の爆弾っすか!?」

田中「そもそも、つっかえ棒のようなものは見当たらなかったと言ったろう。」




小泉「じゃあそれが、空中でひっかかっていたとしたら?」

七海「空中で…?」

澪田「唯吹にもわかるように、かみ砕いて言ってほしいっす!!」


小泉「扉の仕掛けに使われたのは、グングニルの槍だよね。」

澪田「とういう風に使ったんっすか?」




小泉「分銅をドアノブに、槍の先端に爆弾を取り付ける。」

小泉「そして槍の先端の方を、グッズ倉庫の入り口付近にあった梁の上に通すんだよ。」

小泉「これで…ドアノブと梁にぶら下がっている爆弾が、ムチの部分でつながれている状況ができた。」


狛枝「その状態で扉を開けようとしたら…」

狛枝「グッズ倉庫の上方にある爆弾が梁にひっかかって、扉が開くことを邪魔しちゃうんだよね。」




田中「そうか…では、少ししか扉が開かなかったのは…」


小泉「それは恐らく…爆弾、ドアノブ、ドアの蝶番が一直線に並んだ結果…」

小泉「ドアが爆弾に引っ張られて、少しだけ開く状態になっていたんだよ。」


澪田「蝶番って何すか?」

七海「ドアが開くときに、軸になっている部分のことだよ。」



こんな感じ→(http://i.imgur.com/dg6fsxN.png





小泉「そして無理に扉を開けると、引っ張られた爆弾が梁を飛び越えて…」

小泉「支えを失った爆弾は、そのまま地面に落下するんだよ。」

田中「その衝撃で、爆発が起きたということか。」


澪田「すごい仕掛けっす!!本当に実現可能かどうかは別として!!」

小泉「シッ!!それは言わない約束だよ!!」




澪田「これで爆弾についての仕組みは大体分かったっすけど…これで何かわかるんすか?」


田中「わかったことか…。」

田中「この仕掛けは1回限りのものだ。」


田中「つまり…誰かがこの仕掛けをつくって、俺様がグッズ倉庫に行くまで…」

田中「誰もグッズ倉庫には行っていない、ということだ。」


小泉「う~ん…でもそれだけじゃあ、何の解決にもならないよね…。」

澪田「ええ!?こんなに話したのに、ほとんど手がかりはなかったんすか!?」




狛枝「そんなことはないよ。だって、ここで1つ問題が出て来ちゃうんだから。」

小泉「問題?」


狛枝「まあはっきり言って、扉の仕掛けがどうであろうとたいした問題じゃないんだよ。」

狛枝「問題は、“どうしてこの仕掛けを作ることができたか”、なんだよ。」

七海「どうしてできたか?」




狛枝「田中クンは言っていたよね。扉は少ししか開かなかったって。」

狛枝「そしてあの仕掛けは、田中クンがあそこを訪れて初めて解除されたんだよ?」

狛枝「そうなると、おかしなことになるよね?」

澪田「おかしなことねぇ。もうそろそろ、唯吹の頭がパンクしちゃうっす!!」




小泉(えっと…狛枝が言いたいのは…)




1.狛枝が出られない

2.犯人が出られない

3.犯人が入れない



安価↓1


2



正解



小泉「そっか…!!」解


小泉「グッズ倉庫の扉がそんな状態なら…」

小泉「仕掛けた本人は、どうやってグッズ倉庫から出たのかな?」


澪田「外から仕掛けを作ったんじゃないんすか?」

田中「いや…扉が開く間隔は、手も入らぬほど狭かったぞ。」




七海「じゃああの仕掛けを作った人間は、ずっとグッズ倉庫の中に居たということかな?」

小泉「それって、狛枝しかいないじゃない!!」


狛枝「でもボクがやっていないっていうのは、さっき証明してもらったばかりだよ?」

澪田「えっと…グッズ倉庫には隠れられそうな場所もなかったし、もう他の可能性がないんすけど…?」




狛枝「じゃあ、新しい可能性を考えるために…」

狛枝「今度はみんなを眠らせた後に七海さんが取った行動でも聞いてみようか。」


小泉「え…?なんでそれが爆弾を仕掛けた人間と関係するのよ?」


狛枝「ボクの予測では、七海さんの行動がわかれば…」

狛枝「あの爆弾を仕掛けた人間と、その理由が同時にわかると思うんだよね。」

小泉「本当に?アンタのことだから、また適当なことを言ってんじゃないでしょうね。」


狛枝「ま、それは七海さんの話を聞けば分かるよ。」




七海「うん…じゃあ、説明するよ。」


七海「みんなを眠らせた後…私はまず、狛枝くんをグッズ倉庫に呼んだんだ。」

澪田「レストランで会ったら、凪斗ちゃんが何を仕掛けているかわからないっすからね…。」


田中「しかし、どうやって呼んだのだ?狛枝とは顔をつきあわせるだけで危険だったはずだ。」


小泉「きっと手紙を使ったんだよ。」

小泉「そうして直接会うことは避けながら、狛枝とグッズ倉庫で会う約束を取り付けたんだよ。その証拠もあるし。」




手紙1『狛枝くんが捜している裏切り者。それは私、七海千秋です。
狛枝くんと話し合いがしたいのですが、場所はこちらが決めてよろしいでしょうか。
グッズ倉庫で待っています。 七海千秋』




小泉「狛枝は、自分のコテ―ジのポストを定期的に調べるって言っていたから。」

小泉「狛枝に気付かれないようにポストに手紙を入れておけばよかったはずだよ。」




澪田「しかし…なんか、そこはかとな~く怪しい手紙っすね…。」

澪田「本当に千秋ちゃんが書いたものなんっすか?」


田中「そもそも狛枝に手紙を書ける者など、七海以外にはいないだろう。」

小泉「あの時はアタシ、唯吹ちゃん、田中は眠っていて、狛枝は受取人だからね。」




澪田「じゃあ、猫丸ちゃんが書いたとかは?」

田中「弐大が…?そういえば今回の事件、弐大は関係しているのか?」


狛枝「確かにそこは、ハッキリさせときたいね。」

狛枝「裁判に参加していないにも関わらず、弐大クンの席には遺影も飾られていない。」

狛枝「生死もわからないんじゃ、この先の議論にも支障をきたしそうだね。」




モノクマ「はい、ではお答えしましょう。」

モノクマ「今回の事件、弐大クンは一切関係していません!!」


七海「一切…?」


モノクマ「何かの偽装工作をしたわけでもないし、誰かの行動に動機付けをしたりもしていません!!」

モノクマ「もちろん今回の裁判では弐大クンには、投票する権利もなければ投票される権利もありません!!」


狛枝「なるほどね…ならあの手紙を書いた人間は、弐大クンじゃないってことだね。」




澪田「じゃあ、モノクマちゃんが書いたとか!!」


狛枝「はあ。モノクマが書くわけがないでしょ。」

狛枝「その理由をさっさと見せてあげて、小泉さん。」



小泉(あれ?なんか、いいように扱われている?アタシ。)



小泉「えっと。それって、ネズミ―城にあった手紙じゃない?」

田中「手紙だと…?」

小泉「ほら、これだよ。」




手紙3『被験者のみんなへ。先に謝っておくね。小泉さん、澪田さん、田中くん。ごめんね。
皆の厚意を踏みにじって、1人で先走っちゃって。』


手紙3『あと、弐大くんや狛枝くんにも…こんな修学旅行に巻き込んでごめんなさいって謝っておくよ。
謝っても、許してくれないかもしれないけど…』


手紙3『この手紙を見ている時、私はもう死んでいるかもしれない。』


手紙3『だからせめて私は、皆のために提供できる情報は全て提供しようと思う。
ここならモノクマもモノミちゃんも来られないし、処分されることは多分ないだろうから。』


手紙3『ごめんねみんな。最後まで一緒にいられなくて。本当に、ごめんね。 七海千秋』




澪田「これがなんで、千秋ちゃんが書いた証拠になるんすか?」

小泉「手紙1と手紙3の筆跡を見比べてみると、どちらも同じものなんだよ。」


澪田「でも、どっちもモノクマちゃんが書いたものかもしれないし…」

小泉「いや、手紙3はモノクマには書けなかったはずだよ。」

田中「ほう。その理由は何だ?」


小泉「それは…」




1.モノクマは字を書けない

2.手紙3を書いた時間帯

3.手紙3があった場所



安価↓1


3



正解



小泉「これで証明できる!!」解


小泉「手紙3はね、ネズミ―城にあったんだよ。」

小泉「ネズミ―城にはモノクマとモノミは入れないから、手紙3をモノクマが書いたとは思えないよ。」

田中「つまり消去法で、手紙1も手紙3も七海が書いたもの、ということか。」

澪田「唯吹も納得したっす!!」




田中「しかしこの文を見る限り、ネズミ―城には他にも何か手がかりがあったとうかがえるのだが…」

小泉「あっ…」




小泉(えっと、どうしよう…。)



小泉(カムクラのテ―プレコーダ―の件は、秘密にしておいた方がいいって狛枝が言っていたし…)




狛枝「あそこには、七海さんが“希望病”について調べた物を残してくれていたんだ。」

澪田「希望病…?」


狛枝「今もボクたちは、その病気に感染しているみたいだよ。」

狛枝「そしてその病気に感染しているからこそボクらは記憶を失い、肉体も入学前に戻っているんだってさ。」



小泉(希望病で失っている記憶は…)


小泉(アタシ達の絶望時代も、だけどね…。)




田中「なるほどな。ということは小泉が異常に小さくなった原因は、“希望病”とやらのせいか。」



小泉(これでカムクラの件は、上手く隠し通せたみたいだね…。)




澪田「しかし…こんな明らかに死亡フラグ満載の手紙を残していたのに、普通に生きていた千秋ちゃんって…」

澪田「今どんな気持ちなんすか!?」


小泉「ちょっと唯吹ちゃん。あんまり茶化しちゃダメだよ。」

小泉「千秋ちゃんはこの情報を得るために、死ぬ覚悟までしてくれていたんだよ?」




狛枝「なるほどね。」


狛枝「つまり七海さんはこの情報を得るために、命を落とす可能性がある場所に行っていたわけだね。」

狛枝「それなら、3人を眠らせる必要があったのもうなずけるよ。」


澪田「え?命を落とすって…そんな場所、このジャバウォック島にあったっすか?」

七海「…」




狛枝「ま、それはいいとして。話の続きをしてよ、七海さん。」

狛枝「ボクに手紙を出した後、キミは何をしたのかな?」


七海「私は先にグッズ倉庫に行って、狛枝くんを待ち伏せしようとしていたんだ。」


七海「そしたら、見つけちゃったんだ。」

七海「あの、焼死体を…」




田中「何!?貴様は、誰よりも早く、あの死体を発見していたというのか!?」

田中「なぜ、今までそれを言わなかった!?」

七海「ごめん…なんか、言い出すタイミングをつかめなくて…」


澪田「っていうかその時は、まだあの仕掛けはできていなかったんすね!?」

小泉「アタシ、唯吹ちゃん、田中が眠らされた後に、あの仕掛けはできたってことよね…。」




澪田「じゃ、じゃああの仕掛けをつくれたのは、千秋ちゃんだけじゃないっすか…!?」


田中「待て、澪田。忘れたのか?」

田中「あれを仕掛けた人間は、グッズ倉庫から出られないのだぞ?」


澪田「う~ん…。結局その問題に行き着いちゃうんすよね…。」




狛枝「みんな。一旦落ち着いて、七海さんの話の続きを聞いてみようよ。」

狛枝「死体を発見した後、七海さんはどうしたのかな?」


七海「死体を見つけた時…チャンスだと思って、私はある場所に行ったんだ。」


小泉(チャンス…?)



澪田「ある場所って、どこっすか?」

七海「…」





七海「ごめん、それは言えない。」



田中「言えない…?どういうことだ?」

澪田「い、言えないなんて言っちゃったら、疑ってくれって言ってるようなもんっすよ…?」



七海「ごめんね…。これは、皆の命にもかかわることだから。」

小泉「アタシ達の、命に…?」




七海「こんなことを言っても、明らかに不自然で、怪しいかもしれない。」

七海「だけど…私からギリギリ言えるのは、ここまでなんだ。」

七海「…私のこと、幻滅した?」


小泉「いや、そういうわけじゃ…」





狛枝「いいよ七海さん。ありがとう。それだけ情報があれば、十分だよ。」


小泉「え?」


澪田「な、凪斗ちゃんが礼を言うなんて、すごく気持ち悪いっす!!」

狛枝「澪田さん、ボクを何だと思っているの?」





小泉(そういえば…千秋ちゃんは“何らかのル―ル”に縛られているって狛枝は言っていたな。)


小泉(それがわかっているからこそ、狛枝はこれ以上千秋ちゃんを追求しないんだ…。)





狛枝「つまり七海さんは“ある場所”に行った後、あの情報をネズミ―城に残してくれていたんだね。」

狛枝「それが、七海さんが今回の事件でとった行動ってことでいいのかな?」

七海「うん。多分それで、私の言うことは全部のはずだよ。」


小泉「う~ん。でもこの話って、本当にこの事件に関係…」





狛枝「嘘だよね。」



小泉「え?」


狛枝「七海さん。キミはまだ、大事なことを話していないでしょ?」

田中「大事なことだと?」




狛枝「グングニルの槍。あれをグッズ倉庫に用意したのは…」

狛枝「七海さん、キミでしょ?」


七海「…」


澪田「え!?まさかあんな危険物を、千秋ちゃんが用意するわけが…」




七海「どうしてわかったの?」


田中「何っ…!?」

小泉「い、今…千秋ちゃん、認めたの…?」

七海「…」




狛枝「どうしてもなにも…キミ、さっき言ったでしょ?ボクを“待ち伏せ”するって。」

狛枝「わざわざ集合場所を自分で指定しておいて、何の用意もせずに丸腰で危険人物を迎える人間なんて…」

狛枝「まさか存在するはずがないもんね。」

澪田「自分が危険人物だってわかってたんすね…。」




田中「まさか、七海が…」


田中「しかし、なぜグングニルの槍なのだ?」

田中「他に狛枝を威嚇できる武器はあったのではないか?」

澪田「睡眠薬とかでも、凪斗ちゃんを無力化できたんじゃないっすか!?」

小泉「うん…グングニルの槍だと、最悪の場合狛枝を殺してしまうかもしれないし…」


七海「…皆。私は、皆が思っているほどきれいな人間じゃあ…」






モノミ「あちしがすすめたんでちゅ。」





小泉「え?」





モノミ「あちしが、七海さんにグングニルの槍を持っていくことをすすめたんでちゅ。」

モノミ「グングニルの槍だけじゃありまちぇん。グッズ倉庫に呼ぶことも、あちしがすすめまちた。」


澪田「ええ!?モノミちゃんが、久々にしゃべったっす!!」

田中「そこは問題ではない!!」




七海「モノミちゃん…。言ってもいいの?」

モノミ「あちしのせいで七海さんが皆に嫌われるのは、放っておけまちぇんからね。」


狛枝「ふふ…どうやら話を聞く相手が、もう1人増えたみたいだね。」

澪田「“もう1匹”じゃないんすか?」

田中「そこも問題ではない!!それに、“もう1羽”だ!!」




モノミ「実はあちしは昨日の晩、七海さんに相談されたんでちゅ。」

モノミ「狛枝くんが、裏切り者を見つけ出そうとしていると。」

モノミ「自分が名乗り出ないと、皆を危険にさらしてしまうと。」


七海「そこで私は…名乗り出たほうがいいかなって、モノミちゃんに言ったんだよね。」

モノミ「狛枝くんと1人で会うのは危険だとあちしは言ったんでちゅが…」

モノミ「七海さんはどうしてもと言うので。」




モノミ「もし争いごとになった時に七海さんが有利になるように、先ほどの提案をしたのでちゅ。」


モノミ「睡眠薬では、警戒した相手には避けられてしまう可能性もありまちゅ。」

モノミ「その分グングニルの槍なら、狛枝くんを威嚇するのに十分でちゅし、ムチの部分で拘束もできまちゅからね。」


モノミ「だから、七海さんは悪くないんでちゅ。悪いのは、全部あちしなんでちゅ。」




田中「だから七海ではなく、自分を責めろと言いたいのか…?」

澪田「そ、そもそも唯吹たちは、2人を責めたいわけじゃ…」




狛枝「モノミの発言をまとめると、グングニルの槍は昨日の晩から用意されていたものなんだね?」

小泉「え?」




狛枝「じゃあ3人を眠らせた睡眠薬を軍事施設から持ち出したのも、その時だね?」

七海「うん…そうだよ。」


狛枝「ありがとう。それだけわかれば十分だよ。」


小泉「狛枝…?やけに、ケロッとしてるわね…?」

狛枝「え?何が?」


小泉「だって…アンタが急に千秋ちゃんを責めだしたから…」

小泉「狛枝を陥れようとしたモノミと千秋ちゃんのことを恨んだりしてたのかなって…」


狛枝「恨む?ボクが?」




狛枝「やだなあ。ボクはそんなに心の狭い人間じゃないよ。」


狛枝「ボクはただ、真相にたどり着くためのピ―スをそろえていたに過ぎないよ。」

小泉「真相にたどり着く…?まさかアンタ、もう事件の全貌をつかんでいるの!?」


狛枝「どうかな。少なくとも扉の仕掛けを作った人間なら、判明したんじゃないかな?」


田中「何だと…!?」

澪田「そ、それって、誰っすか!?」




狛枝「わからないかな?可能性を1つ1つ排除していって…」

狛枝「残った可能性が1つしかないなら、それが答えだと思うけど?」

七海「可能性、か…。」


七海「仕掛けた人間はグッズ倉庫から出られないから…」

七海「私、小泉さん、澪田さん、田中くんにはできないよね?」


小泉「で、狛枝にもできないっていうのはさっき証明したし…」

澪田「猫丸ちゃんも関係ないってモノクマちゃんが言ったんすよね。」


小泉「じゃあ、もう残っている可能性はないじゃない!!」




田中「待て。グッズ倉庫にずっと残っていた存在が、狛枝の他にもう1人いるぞ?」

澪田「え?誰っすか?」


田中「今回の被害者のことだ。」

小泉「そういえば…。」




小泉「でもあの仕掛けを作った人間が彼女だったとしたら、誰が彼女を殺したの?」

小泉「だって、誰もグッズ倉庫には入れないんだよ?」


澪田「凪斗ちゃんが殺したとか…?」

七海「たしか仕掛けを作った人間は、グングニルの槍で狛枝くんを気絶させているから…」

七海「狛枝くんの意識がある時にはまだ生きていたはずだよ。」


小泉「じゃあ、狛枝にも彼女を殺せないんだね…。」

小泉「だったらあの仕掛けを作った人間は、彼女でもないってことに…」




澪田「ちょっと待つっす!!唯吹、閃いちゃったっす!!」

小泉「え?」


澪田「扉の仕掛けができた後でも、今回の被害者を殺せる方法を思いついちゃったっす!!」

田中「何だと…?グッズ倉庫に入ることなく、奴をバラバラにする方法があるというのか?」

田中「あそこには、ノコギリのようなものもなかったのだぞ?」




澪田「ズバリ、バラバラになったのは爆弾のせいっすよ!!」

七海「爆弾…?」


澪田「彼女は爆弾のせいで、木っ端微塵になっちゃったんっすよ!!」


小泉「いや…それはないよ、唯吹ちゃん。」

小泉「だって、モノクマファイルによると…」




モノクマファイル[5]

『被害者:???。全身が燃やされているが、これは死後に焼かれたもの。
全身をバラバラにされた後に燃やされ、グッズ倉庫に隠されていた模様。』




小泉「彼女は、全身が焼ける前に死んでいるんだよ。」

小泉「多分最初に殺されて、バラバラにされて、燃やされたんじゃないかな?」


小泉「唯吹ちゃんの話だと…」

小泉「死んだのと、バラバラになったのと、燃やされたのが同時に起こっちゃってるから…」





狛枝「待って、小泉さん。」



小泉「え?」



狛枝「ボクは思うんだけどさ。今回のモノクマファイルは、どうも信用できないんだよね。」

小泉「ど、どういうことよ…?まさかモノクマが、嘘の情報を渡しているって言うの…?」


狛枝「そういうわけじゃないんだけどさ。」

狛枝「とにかく澪田さんをロンパするなら、別の情報からロンパしてくれるかな?」


澪田「おやおや?凪斗ちゃんが唯吹の味方についたっす!!唯吹の推理はあってたんっすね!!」

田中「澪田がロンパされることを前提として、狛枝は話していたような気がするが…」




PHASE6 議論開始!!


言弾:(>>397>>398>>399>>400


15.モノクマのテコ入れ

3.謎の死体の状況

2.モノクマファイル[5]

18.なくなっていた軍事施設の爆弾

20.手紙2(ナイフの移動)



澪田「彼女を殺すのに、犯人は[爆弾を用いた]んっす!!」

田中「どのように用いたのだ?」


澪田「確か眼蛇夢ちゃんがグッズ倉庫の扉をこじ開けたとき、【扉の近くの梁に爆弾がかかっていた】んすよね…。」

澪田「なら、[奥の方の梁にも爆弾がかかっていた可能性がある]っすよ!!」

七海「奥の方の梁は彼女の上方にあったね…。」

七海「[見えない糸を使えば]、不可能ではないね。」


澪田「で、眼蛇夢ちゃんが扉を開けると…」

澪田「扉前の爆弾とともに、奥の方の爆弾も爆発するって寸法っす!!」

田中「確かに…扉前の爆弾の爆発音に紛れ、奥の爆弾の爆発音にも気づけんということか。」


小泉「じゃあ、なくなった首はどうなったの?」

澪田「きっと【首を中心として爆発】して、首は跡形もなく吹き飛んで…!!」

澪田「ぎゃあああああああぁあ!!!!!言ってる自分自身で、鳥肌が立ってきちゃったっす!!」


狛枝「つまりこういうことだね。ボクを気絶させ、仕掛けを作ったのは彼女だったけど…」

狛枝「そこで【田中クンが扉を開けちゃったせい】で、彼女は自分で仕掛けた罠にかかったと。」

狛枝「じゃ、【犯人は扉を開けちゃった田中クン】、ってことになっちゃうよ?」

澪田「えぇええ!?ごめん、眼蛇夢ちゃん!!」

田中「急に謝られても困るのだが…。」


七海「それが真実の場合…」

七海「むしろ彼女は、[田中くんを無理やりクロにすることが目的だった]のかも…」

田中「そんな狡猾なことを考える奴は何者だ!?」


田中「いやそれ以前に、この推理を否定しないと【俺が犯人になってしまう】ぞ!?」

田中「マヒえもん!!何とかしろ!!」

小泉「“マヒえもん”って誰よ?まさかアタシのことじゃないでしょうね?」

小泉「もしアタシのことだったら、説教1時間じゃ済まないわよ?」


小泉(とにかく…唯吹ちゃんの推理を否定しないと、田中に怒られそうだな…。)


安価↓1

【首を中心として爆発】←謎の死体の状況

よく分からんので、とりあえず撃ってみる
謎の死体の状況 →【首を中心として爆発】

“マヒえもん”←<修学旅行の参加者|]



正解



【首を中心として爆発】←謎の死体の状況



小泉「その推理はピンボケだよ!!」論破



BREAK!!



小泉「いや、爆弾が首を中心として爆発したとは考えられないよ。」

澪田「え?どうしてっすか?」




小泉「彼女の死体の状況を思い出してみてよ。」

小泉「あれって首がないという点を除いて、下半身より上半身の方がきれいな状態で残っていたよね?」

田中「首を中心として爆発したのなら、爆風の影響をより多く受けるのは、下半身よりもむしろ上半身のはずだからな。」




澪田「じゃあ、お腹を中心として爆発したのかも…」

七海「その場合首は吹っ飛ばない、と思うよ?」


澪田「最初っから首がなかったのかも…」

澪田「って思ったけど、それじゃあ首無し人間が歩いていたことになるっすね…」




狛枝「まあ、話はまとまったね。つまり、扉の仕掛けを作ったのは…」

狛枝「ボク、田中クン、弐大クン、七海さん、小泉さん、澪田さんでもなく、さらには被害者の彼女でもない。」

小泉「じゃ、じゃあ、今度こそ可能性がなくなっちゃったじゃない!!」


狛枝「いや、まだあるはずだよ。」

狛枝「固定概念を一切取り払って、考えてみてよ。」




今日はここまで。



とある推理小説で言われてた通り、トリックが実現可能かは大した問題じゃない。いいね?

ずばり犯人は幽霊だべ!!



再開



田中「固定概念を取り払う、か…。」


田中「モノクマなら、グッズ倉庫を密室にしても脱出できそうだな…。」

澪田「いっつもモノクマちゃんは、神出鬼没っすからね!!」


七海「でもモノクマは、生徒に干渉することはできないはずだよ?」

七海「モノクマは今、修学旅行の引率の先生の権限をモノミちゃんからうばっているから。」

七海「“引率の先生は生徒たちに直接干渉しない”っていうル―ルを遵守しないといけないはずだよ?」




狛枝「モノクマは、ル―ルは絶対破らないんだよね?」

モノクマ「はい、もちろんです!!ボクはそんな仕掛けなんか作っていませんよ~!!」

澪田「モノクマちゃんでもないなら、もう可能性は…」




狛枝「そうかな?今の七海さんの話を聞くと、もう答えは出たようなものでしょ?」

小泉「え!?」


狛枝「先生の権限があるから、モノクマは生徒に手出しできない…。」

狛枝「逆に言うと、先生の権限がなければ生徒に手出しできるんだよね?」

田中「どういうことだ…?」





小泉「…そうか。」


七海「え?」




小泉(いるじゃないか…)



小泉(モノクマと同様に神出鬼没で、先生の権限を持っていない存在が!!)



怪しい人物を指名しろ



安価↓1



ガッツ石松

モノミ

誤爆しましたすいません
モノミでお願いします




小泉「モノミ…アンタが、あの仕掛けを作ったんじゃないの?」



モノミ「…」




七海「モノミちゃん…?まさか!?」

澪田「い、いや、有り得ないっしょ!?」

澪田「だって、モノミちゃんは一応先生なんっしょ!?」


狛枝「モノミがそう言い張っていただけだよ。」

狛枝「七海さんの言うとおり、実質的な先生の権限を持っていたのはモノクマなんでしょ?」

モノクマ「そうですね。モノミには、先生の権限なんてありません。」


>>555
何をどう誤爆したらガッツ石松なんて書き込みになるんだ…



田中「しかし…モノミに、モノクマのような瞬間移動などできるのか?」

小泉「可能なはずだよ。実際、それによって生まれた証拠品が今までの事件にもあるし。」


小泉「ほら、例えば…」




1.1回目の事件のぶどうジュ―ス

2.2回目の事件の模擬刀

3.3回目の事件のドラムスティック

4.4回目の事件のハンマ―



安価↓1



1



小泉「これで証明できる!!」解



小泉「1回目の事件のぶどうジュ―ス…。」

小泉「花村が用意したものだったけど、たしかモノミからもらっていたのよね?」


澪田「あんなジュ―スは、ロケットパンチマ―ケットにはなかったっすね!!」

田中「たしかあれは、2の島のダイナ―にあったはずだ。」




小泉「あの時は、まだ2の島の前でモノケモノがとおせんぼをしていたよね…。」

小泉「橋を渡って2の島に行くことはできなかったはずなんだよ。」


狛枝「それでも2の島に行くことができたってことは…」

狛枝「モノミはモノクマと同様に、何らかの移動方法を持っているってわけだね。」


小泉「だから、モノミなら…」

小泉「いや…モノミだけが、あの仕掛けを…」










七海「それは違う!!」反論





小泉「千秋ちゃん…」


七海「モノミちゃんは…そんなことをしない…」





小泉(たしかに…千秋ちゃんにとっては、受け入れがたい事実なんだろうな…)



小泉(でも…無理やりにでも納得してもらわないと、先に進めない!!)




PHASE7 反論ショ―ダウン(VS七海)開始!!



言刃:(>>397>>398>>399>>400


20.手紙2(ナイフの移動)

11.グングニルの槍の綿

9.グングニルの槍(持つ部分)





七海「モノミちゃんは、【皆を傷つけるようなことはしない】よ!!」


七海「だって、モノミちゃんは…」


七海「今日のこの時まで、ずっと皆のために【たった1人で】奮闘してくれていたんだよ!?」


七海「みんなのために、命がけでモノケモノをやっつけたり…」


七海「みんなから怪しまれて、疎まれたりしても、1番にみんなのことを考えていた!!」


七海「だからモノミちゃんは、[狛枝くんや田中くんを危険にさらしたりしない]よ!!」






発展!!



小泉「認めたくないのはわかる…!!」


小泉「でも認めないと、アタシ達は真相にたどり着けない!!」





七海「きっと、まだどこかに見落としている点があるんだよ。」


七海「だってモノミちゃんが仕掛けを作ったなんて、ただの憶測でしかないでしょ?」


七海「だってモノミちゃんには、【扉の仕掛けをつくる動機もない】し…」


七海「モノミちゃんが【扉の仕掛けに関わったっていう証拠もない】よ!!」


七海「だから…理由もないのにモノミちゃんを疑って…」


七海「モノミちゃんを傷つけるのは、やめてあげてよ…。」



安価↓1



グングニルの槍の綿→【扉の仕掛けに関わったっていう証拠もない】
残念フェルト地



正解



【扉の仕掛けに関わったっていう証拠もない】←グングニルの槍の綿



小泉「その言葉…斬らせてもらうよ!!」論破



BREAK!!




小泉「いや…あったんだよ。」

小泉「モノミが扉の仕掛けに関わっている証拠がね…。」

七海「え…!?」




小泉「千秋ちゃんはグングニルの槍を詳しく調べてないから、わからなかっただろうけど。」

小泉「この槍にはね、不自然な“綿”がついているのよ。」

田中「綿…?」

小泉「綿っていうか、繊維って感じなんだけどね。」


澪田「グッズ倉庫には、綿に関係しそうなものは残ってなかったっすよ!?」

小泉「じゃあこの綿は、どこから持ち込まれたものなんだろうね?」

澪田「え~っと…。そもそも綿を持ち込む理由もわかんないし…」




狛枝「じゃあ、その綿は意図して持ち込まれたものじゃなかったら?」

田中「どういうことだ?」


狛枝「例えば、手に持っただけで槍に綿が付いたのだとしたら?」

澪田「ちょ、手に持つだけで綿が付くって、なんでその人は手に綿なんかつけてるんすか!?」


狛枝「いるでしょ?そういう存在が1人。」

狛枝「あ。この場合は“1匹”って呼ぶ方が正しいんだっけ?」

田中「1“羽”だ。」




モノミ「…」


小泉「たしかモノミは、フェルト地のぬいぐるみ…なんだよね。」

田中「そうか…モノミの場合は、ただ触れるだけでその跡を残してしまうということか。」


七海「じゃ、じゃあ本当に、モノミちゃんが…!?」

七海「な、何かの間違いじゃ…」





モノミ「もういいんでちゅ、七海さん。」


七海「え…!?」



モノミ「七海さん、ありがとうごさいまちゅ。」

モノミ「こんなあちしのことを、潔白だと信じてくれて。」

モノミ「でも、もう隠しきれまちぇん。」


狛枝「ふ~ん…。やっと、白状する気になったのかな?」




モノミ「そうでちゅ。あちしが狛枝くんを殴打して気絶させて…」

モノミ「扉の仕掛けをつくってグッズ倉庫を密室にしたんでちゅ。」

田中「貴様なら密室にした後でも、グッズ倉庫から容易に脱出できるというわけか。」


七海「そ、そんな…!!な、なんでそんなことをしたの、モノミちゃん!?」




小泉(千秋ちゃん…。相当取り乱しているな。)


小泉(無理もないか。千秋ちゃんにとってモノミは…)

小泉(皆のために尽力する存在の、手本のような存在だったんだろうから…。)


モノミってそんな器用なマネできる手先あったっけ



七海「こたえてよ、モノミちゃん!!」



狛枝「わからないの?七海さん。」

七海「え…?」



狛枝「キミが今日とった行動を振り返れば、その理由くらいはわかりそうなものだけど?」




小泉「狛枝…アンタ、一体どこまでつかんでいるの?」

狛枝「さあ?小泉さんの想像に任せるよ。」


小泉「本当はアンタ…扉の仕掛けを作ったのはモノミだって、最初からわかってたんじゃないの?」

小泉「なんで今まで言わなかったの?」

狛枝「それはちょっと、買いかぶりすぎじゃないのかな?」


狛枝「まあ最初からその件を言っていた場合…」

狛枝「七海さんから効率よく情報を引き出すことができたかどうかを考えてもらえればいいんじゃないかな。」


小泉「…やっぱりアンタ、ただ者じゃないわ。」




狛枝「じゃあ今回の七海さんの行動を、もう1回みんなで振り返ってみよっか。」

小泉「…」


澪田「えっと…たしか千秋ちゃんは、最初に凪斗ちゃんに手紙をよこしたんすよね?」

田中「そしてグッズ倉庫で死体を発見し、あわててグッズ倉庫から飛び出したのだな。」

小泉「えっと、それから…」


狛枝「はい、そこまででいいよ。」

狛枝「そこまでまとめたら、もうわかったでしょ?」

小泉「え?やけに早くない?」




狛枝「要するに、モノミはグッズ倉庫でボクと七海さんが会うことを知っていたんだよ?」


澪田「そこで、あんな死体があったってことは…」

澪田「まさかモノミちゃんは、千秋ちゃんを凪斗ちゃんに殺されたと思ったんすかね!?」

田中「そうか。あの焼死体は、雌ということしかわからなかったからな。」

田中「七海の死体と勘違いをすれば、モノミが正気を失うには十分だ。」


七海「じゃあモノミちゃんは、カッとなった勢いで狛枝くんを…!?」




狛枝「う~ん。それはちょっと違うかな。」

小泉「え?」


狛枝「ボクが七海さんを殺したんだと本当に思ったのなら、ボクを殺すくらいはしてもよかったんじゃないかな。」

狛枝「グングニルの槍には、それだけの威力があったんだしさ。」


狛枝「それに、それじゃあグッズ倉庫を密室にする理由もわからないし。」

狛枝「七海さんとボクが生きていることが分かった時点で、モノミは自白してもよかったんじゃない?」


小泉「確かに…。モノミは、千秋ちゃんが生きていることに安堵したわけでもなく…」

小泉「裁判の初めから、しかめっ面をしていたよね…?」


田中「では…七海が生きていることが分かってなお、モノミが犯行を隠していた理由はなんだ?」




狛枝「ボクはむしろこう思うよ。」

狛枝「モノミは、グッズ倉庫から出てくる七海さんを目撃したんじゃないかな?」

小泉「そっか…。それなら、千秋ちゃんがあの焼死体と同一人物とは思わないね。」


澪田「で、その後にグッズ倉庫の死体にモノミちゃんが気づくと…」


田中「七海がその死体を殺した、と思うかもしれんな。」



小泉「ということは、モノミの目的は…!!」




1.狛枝に罪を被せる

2.狛枝を殺す

3.田中を殺す

4.田中に罪を被せる



安価↓1



1



小泉「これで証明できる!!」解


小泉「狛枝に罪を被せること、じゃないのかな?」

澪田「え?どうして凪斗ちゃんに罪をなすりつけることができるんすか?」


小泉「今回の被害者は女性で、狛枝ではないことはわかっていたよね。」

小泉「で、千秋ちゃんは狛枝と会う約束をしていたから、狛枝がグッズ倉庫に来ることは予測がついたはずだよね。」

小泉「だからモノミは、狛枝をグッズ倉庫に閉じ込めることを考えたんじゃないのかな?」


澪田「グッズ倉庫に閉じ込める…?えっと、そうしたらどうなるんすか?」

小泉「だって、密室の状態でグッズ倉庫にいたのは狛枝と被害者だけだったんだよ?」

小泉「だったら、狛枝に疑いが行くのも当然でしょ?」




澪田「でも、凪斗ちゃんは殴られて気絶していたのに…」

澪田「頭部の傷を無視して皆が凪斗ちゃんを疑うって、有り得るんすかね?」


七海「澪田さん。あなたは、自分が前に言ったことをすぐに忘れるタイプだよね?」

澪田「何でわかったんすか!?」


田中「軍事施設の爆弾を全部狛枝に使われていて、狛枝以外に爆弾を用意できないという議論の時に…」

田中「小泉がグングニルの槍に付着しいていた血痕で反論したときのことだ。」


狛枝「言ってしまうと、>>458だよ。」




~回想~

小泉「狛枝があの仕掛けを作ったのなら、グングニルの槍に付着しいている血痕の説明がつかないよ。」

澪田「え?どうしてっすか?」

小泉「だってあの槍には、狛枝の血痕が付着していたんだよ?」

小泉「まさか狛枝が自分自身に傷をつけるなんて思えないし、グングニルの槍を使った人間は別にいるはずだよ。」



澪田「“凪斗ちゃんなら、自分を傷付けることもやりかねない”っす!!」



~回想終了~




澪田「全然覚えてねぇっす!!みんな、記憶力抜群っすね!!」


小泉「とにかく、『希望の為なら自分の体を傷つけることもいとわない』という…」

小泉「狛枝の代名詞とも呼べる思想をモノミは利用したんだよ。」

狛枝「ボクにはそんな代名詞がついていたんだね…。」


七海「じゃあモノミちゃんは、私をかばって…?」

モノミ「…」




七海「どうして、モノミちゃん!?」

七海「だって私たちは、命を賭けてでも皆を守るって決めたよね!?」

七海「なのになんで私の命のために、皆の命を犠牲にするようなことを…!!」


七海「それだけじゃない。田中くんも狛枝くんも、命の危機に瀕したし…」

七海「狛枝くんなんかはあらぬ疑いをかけられて、心まで傷つけて…!!」




狛枝「そんなの決まってるでしょ。」

七海「え!?」


狛枝「だってモノミにとってはボクらなんてただの他人だし…」

狛枝「慣れ親しんだ七海さんのためにボクら全員が死のうと、大した問題じゃないでしょ?」


小泉「ちょ、ちょっと狛枝、そんな言い方って…!!」

田中「しかし…モノミが我らを陥れようとしたのもまた事実だ…。」

小泉「うっ…」


七海「…」

モノミ「…」




澪田「あの~。話の流れをぶった切って悪いんすけど…」

狛枝「どうしたの?澪田さん。」


澪田「今の話だと…」




澪田「被害者が誰かもわからないし、犯人が誰かもわからなかったんすが…」


小泉「え?」




田中「確かに…。」

田中「モノミが扉の仕掛けを作ったことと今回の事件は、さほど関係しているようには思えんぞ…?」

小泉「モノミはただ、犯行が起こった後に偽装工作をしただけだからね…。」


澪田「そ、そんな!!ここまで話し合ってきて、また振出しに戻ったんすか!?」

澪田「もう嫌だよ…。いつまで唯吹たちは、同じところをぐるぐる回るんすか…?」





狛枝「そうでもないよ。ボクたちはもう、解決への糸口をつかんでいるはずだよ。」




小泉「え?」

澪田「そ、それは本当なんすか!?凪斗ちゃん!?」




狛枝「さてと、ここで問題。」


狛枝「グッズ倉庫の仕掛けを作ったのは、モノミで間違いないよね。」

田中「それがどうした?」






狛枝「じゃあ果たして、本当にモノミ1人だけであの仕掛けをつくれるのかな?」



小泉「1人で…?」





モノクマ「ちょっと!!何言ってんのさ!!」

モノクマ「あの仕掛けを作ったのは、間違いなくモノミでしょ!!」



小泉「え…?なんでアンタが文句言ってくるのよ!!」

七海「もしかしてそこは、モノクマが触れられたくない場所なのかも…」

澪田「ってことは凪斗ちゃんの質問は、この事件の核心に迫る話ってことっすか!?」

狛枝「この事件に限った話じゃないと思うけどね…。」






モノクマ「あ―あ―あ―!!聞こえない、聞こえない、聞こえないよ―!!」




小泉(とにかく…モノクマを黙らせないと、話が停滞しそうね。)



小泉(狛枝は、モノミ1人ではあの仕掛けを作れなかったと言いたいのか…。)

小泉(なら、その証拠をモノクマにつきつけよう!!)






PHASE8 パニックト―クアクション(VSモノクマ)開始!!



         「聞こえない、聞こえない、聞こえないよ―!!」


             「クマ―!!」


                            「ちょこざいな―!!」


    「また来週~!!」


               「ぱ、ぱるす~!!」


「ボクドラえ○んです!!」


                    「可愛いって評判の苗木クンじゃん!!」


    「この学園の、学園長なのだ―!!」







「【モノミ1人じゃ扉の仕掛けは作れないって!?じゃあその証拠を見せてみろ~!!】」





            【△】
             性


【□】モノミ                 の【○】


             能
            【×】





安価↓1








モノミの性能

モノミの性能!

モノミの性能
どうしてさっきはそのことを指摘され中ったんですかねぇ…




モノミの性能




小泉「これで終わりよ!!」


BREAK!!




小泉「確か…モノミの性能って、相当な制限があったよね。」


七海「うん…。モノミちゃんは、鉛筆なんかを持てないんだよ。」

七海「グングニルの槍は太いから、あれを持って狛枝くんを殴打することくらいはできそうだけど…」




田中「なるほどな。手先の精密な動きを取れないモノミに…」

田中「槍の先端に爆弾を取り付けることや、モノクマを分解して爆弾を取り出すことなどできるとは思えんな。」


澪田「でも、気合で何とかすれば…」

狛枝「そもそも密室にするだけなら槍をつっかえ棒にするだけでいいはずだよ。」

狛枝「わざわざ気合を出してまで、扉前のややこしい仕掛けを作った理由はあったのかな?」

小泉「その理由を、考えてみろってことね…。」




1.気合を出すのは案外楽

2.エンタ―テイメント

3.別の存在の思惑があった



安価↓1




小泉「これで証明できる!!」解



小泉「モノミとは別の存在の思惑があったんじゃないの?」


澪田「べ、別の存在ぃ~!?」

田中「つまりあの死体を発見したモノミに、何者かが悪知恵を吹き込んだということか?」


澪田「どうやってモノミちゃんをそそのかしたんすか?」

澪田「だって槍をつっかえ棒にするだけでよかったはずなのに、わざわざ爆発させる仕掛けを作ったりしたんすよ?」

狛枝「爆発させれば証拠隠滅できるなんて言ったら、モノミくらいなら騙せそうだけど?」




澪田「なら…モノミちゃんのほかに誰かがいたってのは、間違いないんすね?」


田中「待て。モノミは、自分の他に誰かいたとは言っていなかったはずだ。」

田中「狛枝を気絶させたことや扉の仕掛けを作ったことは白状したにも関わらず…」

田中「その人物を隠す意味はなんだというのだ?」


モノミ「…」




狛枝「それは…モノミにもまた、言えない理由があるからじゃないの?」

狛枝「ほら。七海さんには“ある場所”っていうのがどこなのかを教えられないようにさ。」

小泉「じゃあ…モノミもまた、なんらかのル―ルに縛られているってこと…?」


澪田「それよりも、モノミちゃんをそそのかした人ってのは誰なんすか!?」

田中「あの時点では…眠っていた俺様、澪田、小泉には不可能だったはずだ。」

小泉「狛枝は気絶していて、弐大は関係していないらしいから…」



怪しい人物を指名しろ



安価↓1



モノクマ

モノクマかな。



不正解

モノクマ「ボクは、事件に直接関係することはできません!!」

モノクマ「だって、ボクは学園長ですから!!」


小泉(そっか…)

小泉(モノクマでもないなら、いまのところ可能性があるのって…)



安価↓1


今回の被害者?



不正解


澪田「今回の被害者って誰っすか?」

小泉「え、それは…」

狛枝「そもそもそそのかした人は、グッズ倉庫の外でモノクマを分解したりしてるんだよ?」

狛枝「グッズ倉庫の中にいた彼女にはそんなこと不可能だよ。」


小泉(そっか…)



安価↓1







おっさん関係ないなら、七海かな。

じゃあもう七海千秋しか残ってないじゃん…



澪田「千秋ちゃんしか、いないじゃないっすか…?」

七海「…」



小泉「じゃ、じゃあ千秋ちゃんは、自分をかばえってモノミに言い聞かせていたの!?」

澪田「なら…さっきモノミちゃんにいろいろ言いつけていたのは…」


田中「演技、ということになるな。」

小泉「じゃ、じゃあ、今回の犯人も…?」




七海「…」







狛枝「あ、ちょっといいかな?」




小泉「え?」




狛枝「七海さんを疑うのはまだ早いよ。だって、まだ可能性は残っているんだから。」

澪田「ま、また可能性の話っすか?一体いくつの可能性があるんすか…?」


狛枝「じゃあ…モノミをそそのかした人物は“誰か”、を決めるのは難しいから…」

狛枝「モノミを唆した“理由”から、攻めていこうよ。」

小泉「理由…?」




狛枝「爆発させる必要があったのはなぜか。」

狛枝「グッズ倉庫の扉はどうして爆発したのか。」

狛枝「その人物が、爆発が起きるまでにどういう布石を張り巡らせていたのか…。」


狛枝「それを考えれば、いろいろと見えてくるはずだよ。」





小泉(相変わらず、狛枝は優しくないな…。ヒントじゃなくて、答えを教えてほしいよ。)





PHASE9 ロジカルダイブ開始!!





Q.1 彼(彼女)が爆発を起こすために利用した人物は?

赤:狛枝 青:モノミ 黄:田中


Q.2 利用された人物が求めていたものは?

赤:グングニルの槍 青:爆弾 黄:ナイフ


Q.3 彼(彼女)が爆発させた理由は?

赤:誰かを殺すため 青:誰かを呼ぶため 黄:証拠隠滅のため




安価↓1


黄黄青

黄青黄



黄‐黄‐青



小泉「推理はつながったわ!!」



COMPLETE!!




小泉「そもそも扉が爆発した理由は、田中がグッズ倉庫の扉を開いたからよね?」

田中「ああ、そうだが…」

澪田「それが何か関係あるんすか?」




小泉「じゃあ、そもそもどうして田中はグッズ倉庫に向かったんだっけ?」

田中「時限爆弾と共にベッドに拘束されていた小泉を救出するために、わざわざ俺様が出向いてやったというわけだ。」


小泉「その救出のために、田中は何を探しに行ったんだっけ?」

田中「軍事施設にあったナイフだろう。」

田中「といっても、手紙2を見てグッズ倉庫へと向かったわけだが…」

澪田「実際、グッズ倉庫には大量のナイフが保管されていたっす!!」






小泉「そうやって田中の行動を誘導することで、爆発を起こしたと考えられないかな?」

田中「何だと?」


狛枝「小泉さんの拘束に縄を使い、ナイフを予めグッズ倉庫に移動させ、軍事施設には手紙2を残しておく。」

狛枝「そうすれば、田中クンがグッズ倉庫の扉を開くことは必然になるね。」


もし黒幕って書いたらどうしてたんだろう?



澪田「ふむふむ…。確かにそれならグッズ倉庫に眼蛇夢ちゃんを誘導できるけど…」

澪田「わざわざ爆発させた理由はなんっすか?」


小泉「ひょっとしたら、呼び寄せる相手は田中だけじゃ足りなかったのかも…」

澪田「え?眼蛇夢ちゃんだけじゃダメ?じゃあ、他に誰を呼んだんすか?」


小泉「それは当然…」


1.狛枝と被害者

2.モノミと七海

3.小泉と澪田





すまん…。なんか急にパソコンがフリ―ザした…。


とりあえず今日はこれで終了。


明日までに、1番多かった番号を安価としてとります。


3

何か鯖自体不調みたいだね
乙でした、安価は3で

3



再開


小泉「これで証明できる!!」解


小泉「確かアタシと唯吹ちゃんは、5の島から鳴った爆発音を聞いたからこそグッズ倉庫へと向かったんだよね?」

田中「つまり俺様の他に澪田、小泉を呼んだというわけか。」

澪田「でも、何のために…?」

小泉「それは多分…」



1.死体発見アナウンス

2.アリバイ作り

3.田中を犯人に仕立て上げる



安価↓1


1



正解


小泉「これで証明できる!!」解



小泉「死体発見アナウンス…。」


田中「なるほど。俺様が発見した時点で七海、俺様の2人しか発見していなかったようだからな。」

田中「アナウンスを流し学級裁判を開くには、小泉と澪田を呼ぶ必要があったということか。」




澪田「でも、死体を発見させるだけなら…」

澪田「眼蛇夢ちゃんが唯吹達を呼ぶことを考えれば、爆弾を用意する必要はないような…」


小泉「そもそも田中が、アタシ達を呼ぶこと自体が有り得なかったかも…」

澪田「え?」




狛枝「今回の犯人にとっての最悪のシナリオってなんだと思う?」


田中「わざわざ面倒な仕掛けをつくってまで、奴は学級裁判を開こうとしたのだ。」

田中「だとしたら最悪のシナリオとは…」


田中「それにも関わらず、学級裁判が開かれないことだろうな。」




狛枝「だから、田中クンが発見した時点であの死体を誰も見ないようにできていたら…」

狛枝「こんな、誰も望んでいない学級裁判なんかにボクらは参加しなくてすんでいたんだよ。」


小泉「実際田中はアタシ達がグッズ倉庫に入る前に、アタシ達が死体を見ることを止めていたもんね…。」

小泉「そんな田中が、わざわざアタシ達を呼んでまであんな凄惨な死体を見せつけるとは思えないんだよ。」


澪田「確かにそうっすね…。」

澪田「皆にトラウマを植え付けて、さらに命がけの学級裁判に身を投じさせるなんて、メリットが1つもないっす…。」


田中「だからこそ今回の犯人は爆弾を使い、小泉達に死体を見せつけたということか。」

田中「我らを、学級裁判という罠にかけるためにな…。」




狛枝「ついでに言うと、モノクマの爆弾を使うことで…」

狛枝「軍事施設の爆弾を独占していたボクに、疑いの目を向けるっていう目的もあったはずだよ。」



澪田「…ん?あれ?」

小泉「どうしたの?」


澪田「犯人はどうして、学級裁判を開こうとしたんすか?」

狛枝「しかもここまで手の込んだ方法で、ね…。じゃあ、それをみんなで考えよっか。」




PHASE10 議論開始!!



言弾:(>>397>>398>>399>>400


26.左右田の情報

23.希望病

19.爆弾騒動

16.2つの事件のル―ル





澪田「犯人はどうして、【学級裁判を開こうとした】んすかね?」

狛枝「それも、爆弾でみんなを呼んだりしてまでね。」

小泉「じゃあ、時間にも関係しそうだね。」


田中「なるほどな。裁判が遅れると、犯人に不都合があったのだな。」

澪田「その“不都合”ってのが何かが問題なんっすよ!!」


田中「[早急に死体を発見されなければ、トリックが崩れてしまう]からか?」

澪田「そっか!!早く発見しないと、[死体が腐っちゃう]っす!!」

小泉「バラバラなうえに全身を焼かれているのに、腐るとか関係あるのかな?」


狛枝「【トリック自体には関係ない】かもよ?」

狛枝「なにか、別のところに目的があったのかもよ?」


田中「ふん…。[老いてから学級裁判が始まるのでは遅すぎる]。」

田中「[地獄に堕ちるよりも前に、使命を成就しようと目論んだ]のか…。」

小泉「アンタそれ、何十年のレベルでものを言ってない?」

澪田「でも確かにグッズ倉庫なんて、今回の騒ぎがない限り【一生行きそうにない】っす!!」


狛枝「で?他に意見はある?」

澪田「あ!![凪斗ちゃんが気絶から目覚めることを危惧した]んすかね!?」

田中「なぜ危惧するかもわからんが…」

七海「…」




小泉(学級裁判が始まる前に今日を過ぎると、何かまずいことでもあったのかな…?)



安価↓1





急用が…


投下は10時から再開します。


その間にフェイズ10の答えを出しておいてください。



(出てなかったら再安価します。)


爆弾騒動→[早急に死体を発見されなければ、トリックが崩れてしまう]

[早急に死体を発見されなければ、トリックが崩れてしまう]←2つの事件のルール



再開



田中「ほう…。して、どのようにトリックが崩れるのだ?」

小泉「え?えっと…」


狛枝「場合によっては、トリックなんかよりもっと大事なものが崩れる可能性があったんじゃないかな?」

小泉「そ、そっか…」



小泉(もう1度よく考えよう。)

小泉(確か明日の正午くらいに、アタシたち全員の命に関わる何かがあったはずだ。)


小泉(つまり今回の犯人は、地獄の門が開かれる前に…)

小泉(悪魔の一手を施したんだ!!)



安価↓1


爆弾騒動→不都合



あの不都合は、ロンパポイントではありません。


論破(賛成)するのは、厨二臭い部分です。

安価↓1

[地獄に堕ちるよりも前に、使命を成就しようと目論んだ]←爆弾騒動



正解



[地獄に堕ちるよりも前に、使命を成就しようと目論んだ]←爆弾騒動


小泉「そうかもしれない…。」同意



BREAK!!





小泉「早急に学級裁判が始まらないといけない理由があったんじゃないかな?」

澪田「どういうことっすか?」

小泉「多分事件が発生するのが明日とかになると、非常にまずいんだよ。」

田中「まずい…?」




小泉「明日の正午、狛枝の仕掛けた爆弾が爆発しちゃうんでしょ?」

澪田「あ…!!すっかり忘れてたっす!!」

小泉「忘れないでよ、こんな大事なことを。」




澪田「でも…凪斗ちゃんの爆弾を止める事と学級裁判を開く事に、何の関係あるんすか?」

小泉「え?えっと…どうだろう…?」




狛枝「きっと学級裁判を開くことで、この修学旅行自体を終わらせるつもりだったんだよ。」



小泉「!!」

田中「何!?」

澪田「なんと…!?」

七海「…」




狛枝「だって彼の思惑通りだとすると、ボクに罪を被せることに成功したら…」

狛枝「クロだけがこの島から脱出して、修学旅行は終了するんでしょ?」

狛枝「なら、このジャバウォック島が爆弾によって消滅しようが何も問題ないよね?」


小泉「じゃあ今回の犯人は、そこまで計算に入れて学級裁判を開いたの!?」

田中「なんという奴だ!!相当頭の切れる存在のようだな…!!」




澪田「えっと…犯人の目的は、それでわかったんすけど…」

小泉「え?」


澪田「肝心の、犯人は誰なんすか?」


狛枝「え?わからない?」

狛枝「つまり、爆弾が爆発したら困る存在だよ。」

小泉「いや、それはここにいる全員でしょ。」




澪田「でも…唯吹、真昼ちゃん、眼蛇夢ちゃん、凪斗ちゃん、猫丸ちゃんには犯行は不可能だと何度も言ってるっすよ?」

田中「ならばやはり、七海しかいないということになるぞ?」



狛枝「いるでしょ?もう1人。」

小泉「え?」





狛枝「黒幕だよ。」



澪田「く、黒幕ぅ!?」

田中「確かに黒幕も、爆弾が爆破するのは捨て置けんだろうが…」


澪田「おかしいっすよ!!だってモノクマちゃんは、事件に干渉できないって…!!」




狛枝「“モノクマ”は事件を起こせないかもね。」


狛枝「でも、“黒幕”は事件を起こせるはずだよ。」

狛枝「だってモノクマを操っている黒幕もまた、“修学旅行の参加者の1人”なんだから。」


狛枝「間違いないよね?モノクマ。」

モノクマ「…」



小泉「じゃあ狛枝は…今もモノクマを操っている人間が、この島にいるっていうの…?」

小泉「ここにいる、5人以外に…?」




澪田「じゃ、じゃあ黒幕は猫丸ちゃんっすか!?」

澪田「だって今ここにいない人間で生きている可能性があるのは、猫丸ちゃんだけっすよ!?」


田中「待て、澪田。忘れたのか?」

田中「弐大は前回も、前々回の裁判にも出席し、その時もモノクマは何者かに操作されていたのだぞ?」


澪田「あれ…?おかしいっすね?」




狛枝「まあ黒幕の正体が判明するのなんて時間の問題だし、今はこの学級裁判を終わらせることに集中しようよ。」

小泉「え…?時間の問題…?」


狛枝「で?今わかったことは…」

狛枝「小泉さんを縄で縛り、モノミを唆し、田中クンをグッズ倉庫に誘導して爆発を起こしたのは黒幕だってことだね。」




モノクマ「はいはい!!異議あり異議あり~!!」

小泉「な、なんでまたアンタなの!?いい加減にしなさいよ!!」


モノクマ「そもそも、ボクが一連の犯行をやったなんて根拠ないじゃ~ん!!」

澪田「ちょ、今さら言い逃れはできないっすよ!!」




モノクマ「だって、今までのってあくまで推測でしょ!?」

モノクマ「ボクじゃなくて、七海さんがやったっていう可能性だって残ってるもんね!!」


狛枝「はぁ…。七海さんはわざわざそんなことをしなくても、爆弾を止められたんだ。」

狛枝「ボクに名乗り出てくれさえすればね。」

狛枝「学級裁判を起こしてまであの爆弾を止めようとするのは、七海さん以外の人間だよ。」


モノクマ「だから、それだって憶測じゃん!!」

モノクマ「七海さんが狛枝クンを警戒して、名乗り出ること以外の方法を取ったのかもよ!!」


狛枝「それはあり得ないんだ。だって、七海さんは…」




狛枝「仲間だからね。」

七海「えっ!?」


小泉「こ、狛枝…!?」

澪田「凪斗ちゃんが言うと、すごぶる気持ち悪いっす!!」

狛枝「だから澪田さんは、ボクをなんだと思っているの?」


小泉「いや…だって狛枝が、“仲間”なんて単語を使うから…」

田中「槍の雨でも降るのではないか…?」




狛枝「断っておくけど、ボクは感情論で言っているわけじゃないよ。」

狛枝「ただ、七海さんはボクらに危害を加えないっていう明確な根拠があるだけなんだ。」

澪田「なんだ。結局、打算なんすね。」


七海「でも…うれしいよ。」

七海「だってみんな、私のことが嫌いになっちゃったんじゃないかと思っていたから…」


小泉「え?狛枝ならともかく、なんでアタシ達が千秋ちゃんを嫌うのよ?」


狛枝「小泉さんたちは、さっきまで七海さんを疑っていたことを忘れちゃったの?」

小泉「あっ…」




小泉(そっか…)

小泉(そういえば、さっきから全然千秋ちゃんは口を開いてなかったな。)



小泉「ごめん千秋ちゃん。アタシ、千秋ちゃんのこと全然わかってなかった。」

七海「謝ることなんてないよ。私は、皆に想われていることがすごくうれしいんだ。」


澪田「そうそう!!だから気にしないっす!!」

田中「貴様は少しは気にしたらどうだ?」

澪田「ご、ごめんっす…。」




モノクマ「ちょっとちょっと!!そんな話は聞いてないんだよ!!」

モノクマ「七海さんがみんなに危害を加えない理由って何さ!!」



狛枝「この修学旅行で、ずっと七海さんを縛っているル―ルだよ。」

小泉「ル―ル…?それが、どうして千秋ちゃんが潔白である根拠になるの?」




狛枝「そもそもなんで七海さんは、ル―ルを遵守しているんだろうね?」

狛枝「グッズ倉庫から出た後の話を七海さんはできなかったり…」

狛枝「モノミは黒幕について話せなかったりしたのは、なぜだろうね?」




小泉「う~ん…。そうだよね。アタシ達にとっては無意味なル―ルに、なんで千秋ちゃんは囚われているんだろう。」

澪田「自分ル―ルっすかね?ほら、白線の上だけを歩く小学生みたいな!!」

小泉「でも…なんでこの修学旅行で、自分ル―ルなんか守らないといけないのよ?」




狛枝「相手がいたとしたら?」

田中「相手…?」


狛枝「敵、と言った方がいいのかな?」

狛枝「自分と相手が、それぞれル―ルを持っているとしたら?」




澪田「それはもう、自分ル―ルじゃないっすよ!!」

澪田「野球とかと同じで、2つのチ―ムがル―ルに従ってゲ―ムを楽しむんっす!!」


狛枝「だったら自分ル―ルとは違って、そのル―ルは絶対に守らないといけないよね?」

田中「ル―ルを守らねば、そもそもゲ―ムにならんからな。」


澪田「じゃあ凪斗ちゃんは、千秋ちゃんと誰かがル―ルに則ってゲ―ムをしてるって言いたいんすか!?」

澪田「その相手って、誰っすか!?」



小泉(ん…?そういえば、その人物に心当たりがある。)




1.モノミ

2.モノクマ

3.狛枝



安価↓1


1



不正解


小泉(いや…モノミはどちらかというと、千秋ちゃんの味方だ。)

小泉(他にも、ル―ルに縛られている存在がいる…。)



安価↓1



モノクマ



正解


小泉「そっか…!!」解


小泉「モノクマじゃないかな?」

澪田「モノクマ…?」

小泉「モノクマだって、ル―ルに縛られているでしょ?」

田中「モノクマを縛るル―ルだと?何のことだ?」



小泉「修学旅行の校則とか、裁判のル―ル全般だよ。」

澪田「ええ!?あれって、モノクマの遊び心だったんじゃないんすか!?」




狛枝「むしろ、七海さんとモノクマの均衡を保つための契約のようなものだろうね。」


狛枝「モノクマは参加者を殺すことが勝利条件で、七海さんは参加者を守ることが勝利条件。」

狛枝「その場合この契約がないと、あっさりモノクマが勝っちゃうからね。」

小泉「修学旅行が始まった時点で、モノケモノで一掃もできたはずだもんね…。」


田中「ということは、モノクマと七海が今も争っているゲ―ムとは…」

狛枝「コロシアイ修学旅行、ってことだね。」




澪田「じゃあ千秋ちゃんは、黒幕の正体を知ってるんすか?」

澪田「千秋ちゃんは唯吹たちに、黒幕は知らないって言ってなかったっすか?」


七海「ごめんね。あの時は嘘をついていたんだ。」

七海「黒幕が誰なのかはわからないけど、黒幕の目的はわかってたんだ。」

七海「もちろんそれを言うのはル―ル違反だから、絶対に言えないけど…」


小泉「グッズ倉庫の後に千秋ちゃんが行った場所が黒幕に関係しているから、千秋ちゃんはそれを言えなかったんだね?」

田中「そうなるな。」




澪田「ちょっと待つっすよ!!じゃあなんで千秋ちゃんは、唯吹たちに情報を与えることができたんすか!?」

澪田「カムクライズルの件とか!!あれって、ル―ル違反なんじゃないんすか!?」


七海「ル―ル違反にも、程度があるの。」


七海「簡単に言うと流す情報による罰が…」

七海「黒幕の正体の方が重くて、外の世界の方が軽いってこと。」




田中「黒幕の正体は、我らに伝えることができない程の事なのか。」


狛枝「多分、黒幕の目的とか黒幕に関する情報をボクたちに流した場合…」

狛枝「七海さんにはとてつもないペナルティを与えられるんだろうね。」

狛枝「例えば、修学旅行の参加者を皆殺しとか。」


七海「その分、私が今までみんなに伝えた情報では、私だけに対する罰でとどまるはずだから…」

小泉「だから千秋ちゃんは、未来機関から狙われるなんて言っていたんだね…?」




小泉(つまり…千秋ちゃんの捨て身の行動のおかげで、アタシ達は貴重な情報を得ることができた。)


小泉(それと同時に…アタシ達のせいで、千秋ちゃんが未来機関のお尋ね者になってしまったってことか…。)


小泉(…感謝と謝罪。どっちをすればいいんだろう…。)




澪田「ということは唯吹たちは、ずっと千秋ちゃんに守られていたんすね…?」

澪田「それなのに唯吹は、千秋ちゃんを疑ったりして…!!」

澪田「穴があったら入りたいっす!!」



狛枝「まあといっても最終的には、モノミはボクたちを切り捨てようとしたけどね。」


七海「…本当にごめんなさい。」

七海「モノミちゃんも、2度とそんなことをしないように反省してると思うから。」




小泉(いや…考えてみれば、モノミの行動は至って正常なんだ。)



小泉(だって…絶望に堕ちたアタシ達なんかのために、何の罪もない千秋ちゃんが危険に瀕しているんだから…)





モノクマ「待ってよ!!ル―ルに則って争っているとか言っているけど、七海さんが悪役っていう可能性もあるじゃん!!」

小泉「アタシ達の為にル―ル違反をしてまでいろんな情報を集めてくれた千秋ちゃんが、悪役なわけがないでしょ!!」

澪田「悪役なんて、どう考えてもモノクマちゃんの方っすよ!!」

田中「敵の反対は味方。つまり、味方は七海の方だな。」




モノクマ「ぐぐぐ…でも、ボクには一連の犯行はできないもんね―!!」

小泉「え?どうしてよ?」

田中「また、くだらない言い訳だろう。」

モノクマ「うぷぷぷぷ…くだらないかどうかは、ちゃんと話を聞いてからにしようね…」




PHASE11 議論開始!!



言弾:(>>397>>398>>399>>400


13.動かなくなったモノクマ

14.アナウンスに必要な3人

15.モノクマのテコ入れ




モノクマ「【一連の犯行をボクがやった】んだとしたら…」

モノクマ「その間、モノクマの操作は誰がするのさ!?」

モノクマ「だって、【ボクは年中無休で働いている】んですよ!?」


澪田「週休1日はないと、[真っ黒焦げのブラック企業]っすね!!」

七海「問題はそこなのかな?」


田中「ふん…大方、[自動で動くようにプログラムされていた]のだろう。」

澪田「それか[黒幕が2人いて]、1人がモノクマの操作にまわってたんすよ!!」

七海「そもそも今日、[モノクマが動いているのを誰かが目撃していた]の?」

澪田「そっか!!【犯行をしている間は、モノクマを目撃させなければいい】んすよ!!」

狛枝「ふ~ん…。実際、それはできていたっけ?」



小泉(相変わらずモノクマは、苦し紛れの言い訳ばかりして…!!)



安価↓1


【ボクは年中無休で働いている】←動かなくなったモノクマ

動かなくなったモノクマ→【ボクは年中無休で働いている】



正解



【ボクは年中無休で働いている】←動かなくなったモノクマ



小泉「その推理はピンボケだよ!!」論破



BREAK!!



小泉「ちょっと待ちなさいよ、モノクマ!!アンタが年中無休で働いてるって!?」

モノクマ「もちろんクマ~!!休む暇なんてないクマ~!!」



小泉「それはおかしいわ…。だって、アタシは見たよ!!」

小泉「呼びかけても回し蹴りしても、うんともすんとも言わないモノクマを!!」

モノクマ「ド、ドキィ!!」




狛枝「多分扉の爆弾に使用するために、あそこにモノクマを置いてたんだね。」

狛枝「つまり小泉さんが発見した時には、モノクマを操作していた人物は既にいなくなっていた。」


澪田「黒幕が、モノクマの操作を放棄してまでやっていたことって…!!」

七海「一連の偽装工作、だね。」




モノクマ「で、でもさ。小泉さんが見つけた時にボクが動いていなかったのなら…」


モノクマ「狛枝クンと七海さんがグッズ倉庫で集まることや、
小泉さん、澪田さん、田中クンが七海さんに眠らされていることなんかはボクにはわからないはずじゃん!!」




田中「小泉がモノクマを発見したのは…我らが眠らされたことや、七海が手紙1を出すことより前だったな。」

七海「その時既にモノクマを操作していなかった黒幕には、監視カメラの映像を把握できないってことだね。」

小泉「えっと…。狛枝、説明できる?」




狛枝「確か七海さんは、昨日の晩にモノミに相談してたんでしょ?」

狛枝「そこを監視カメラで見て、グッズ倉庫にボクを呼ぶことや睡眠薬を用意していたことも把握したんじゃないの?」

モノクマ「ぐぐぐ…!!」

澪田「諦めるっす!!もう反論の余地はないっすよ!!」




狛枝「しかもモノクマは、1つ墓穴を掘ったね。」

小泉「え?」



狛枝「そもそもなぜ、偽装工作をしている間は、モノクマを操作できなかったんだろうね?」

狛枝「それだけじゃないよ。」

狛枝「偽装工作をしている間は七海さんに重要な情報を奪われても、それに対処することができなかった。」


田中「重要な情報とは、“希望病”のことか?」

小泉(カムクラのテ―プレコ―ダ―も、だけどね。)



澪田「当たり前っしょ?2つのことを同時にできる人なんかいないんすから。」



小泉(いや…これは、極めて重要な手がかりだ!!)




1.黒幕は0人

2.黒幕は1人

3.黒幕は2人

4.黒幕は3人以上



安価↓1



2



正解



小泉「そっか…!!」解


小泉「黒幕は1人、ってことよね?」

狛枝「少なくとも、現時点ではね。」


澪田「え?黒幕が1人って、普通なんじゃないんすか?」

狛枝「そうでもないよ。実際七海さんも、黒幕は複数いるって思ってたんじゃないかな?」

田中「七海が…?」




狛枝「グッズ倉庫で七海さんが焼死体を発見した時にチャンスだと思ったのは、黒幕が死んだと思ったからだよね?」

七海「…すごいね、狛枝くん。大正解だよ。」

七海「だからこそ私は、“ある場所”に向かったんだ。」

七海「あわよくばモノクマを乗っ取って、この修学旅行を終わらせるために…」




狛枝「つまり、七海さんが向かった“ある場所”ってのは…」

狛枝「“黒幕の本拠地”でしょ?」


澪田「“黒幕の本拠地”…?それってどこっすか?」

田中「2の島の遺跡にあるシェルタ―の中ではないか?」




狛枝「七海さんがそこに行く際に死ぬ覚悟をしていたのは、黒幕が1人じゃない可能性があったからなんじゃないかな?」


七海「うん…もしかしたら向かった先に、何人も待ち構えている可能性もあったからね。」

七海「それだけじゃない。その場所から脱出した後に、複数人に追われることも考慮に入れてた。」

七海「まさに“賭け”みたいなものだったよ。」


小泉「じゃあ…“黒幕の本拠地”から脱出した後も、しばらくアタシたちの前に現れなかったのは…」

小泉「複数人の敵にアタシ達が巻き込まれる可能性を危惧したから、だよね?」




田中「しかし結局…七海が殺されることもなく、情報を思うがままに得られた。」

田中「つまり黒幕はただ1人、ということか…。」

澪田「そしてその人は、今もモノクマを操っている人物ってことっすよね!?」


狛枝「七海さんがモノクマを本当に乗っ取れていたら、学級裁判も始まらなかったんだろうけど…」

狛枝「まあ、そううまくはいかなかったみたいだね。」


狛枝「どう?モノクマ。反論はできるかな?」

モノクマ「ぐぐぐぐぐ…!!」




小泉(…すごい。)

小泉(狛枝が、モノクマを追い詰めていく…。)

小泉(グッズ倉庫の扉から得られるわずかな情報だけで、ここまで真相を割り出すなんて…)


小泉(いや、それだけじゃない。)

小泉(確か…1番簡単だからと言って、グッズ倉庫の扉の話を最初にしようと提案したのは狛枝だった。)

小泉(つまり狛枝はここまでの議論の流れを、初めから読んでいたってことよね。)


小泉(“すごい”って言葉が嫌いなアタシでも、それ以上に形容できない。)

小泉(すごい。っていうか…)




小泉(すご過ぎでしょ…。)


小泉(狛枝はここにいる誰よりも、遠くまで見通しているんだ。)

小泉(1歩も2歩も、先を推理しているんだ…。)

小泉(その頭の良さに、怖くなってきそうよ…。)


小泉(狛枝が最初からこれくらい本気を出していれば…)

小泉(1回目の裁判も、2回目も3回目も4回目も、もっと簡単に乗り切れたんじゃないかな?)


小泉(ホント、遅れて来た探偵さんは、気まぐれで困るわ…。)









小泉(…どうして、今回は真面目に推理しているんだろう?)






小泉(だって、今までの事件で狛枝がまともに推理したことなんてあったかな?)


小泉(特に4回目なんかは、邪魔ばかりしてきたよね?)




小泉(まさか狛枝がアタシ達を陥れようと何か計画していて、あえて真面目に…?)






小泉(…いや、そんなはずはない。)



小泉(だって狛枝も、アタシ達の仲間なんだから…。)





今日はこれまで。






順調に追い詰められてるな
着地点が怖いけど


うーん面白いけど狛枝マンセー嫌いだから微妙な気分…

乙乙
面白けりゃ狛枝無双でもなんでもいいわ
次回も期待

実際ドッキリハウスとか狛枝無双だったしなあ

運ゲーだしね



再開



澪田「よっしゃあ!!黒幕が1人だってわかったっすよ!!じゃあ、もう投票タイムっす!!」

田中「誰に投票するのだ?」


澪田「もちろん、黒幕であるモノクマちゃんっすよ!!」

七海「モノクマに投票なんて、できるのかな?」


モノクマ「ざんね―ん!!ボクに投票なんて、できるわけないじゃ―ん!!」

澪田「ええ!?じゃあ、せっかく犯人が分かったのに意味がないじゃないっすか!!」

田中「黒幕が誰なのかも、ここではっきりさせないといけないというわけか。」




狛枝「いや、黒幕はわからなくてもいいと思うよ?」

小泉「え?」


狛枝「大事なのは…偽装工作をしたのは黒幕だ、ってことだから。」

澪田「どうしてそれが大事になってくるんすか?」




狛枝「今までわからなかった、被害者を特定できるかもしれないよ?」

田中「今残されている謎は、あとは被害者の素性だけだな。」


小泉「それがもう、狛枝にはわかってるの?」

七海「被害者の素性と黒幕の関係を考えれば、答えは出てきそうだね。」




澪田「そういえば、被害者が猫丸ちゃんだっていう線はないっすか?」

狛枝「ないね。」

澪田「即答っすか!?」


澪田「ちょ、ちょっとくらい聞いてくれたっていいじゃないっすか!!」

澪田「唯吹だって、真面目に考えているんすから!!」


小泉「頑張っているのはわかるんだけど、ことごとく空回りしてるのよね…。」

小泉「そのせいでロンパ数は5回と断トツなのに、賛成は未だに0だからね…。」




PHASE12 議論開始!!



言弾:(>>397>>398>>399>>400


3.謎の死体の状況

25.消えた弐大

23.希望病




澪田「猫丸ちゃんが被害者の可能性もあるんじゃないっすか!?」

七海「そもそも【今回の事件に弐大くんは関与しない】と、モノクマが言っていたよ?」

澪田「甘いっす!!そこは言葉の綾って奴っすから!!」


澪田「希望病のせいで、【猫丸ちゃんの体に変化が起きた】とは考えられないっすか!?」

小泉「そんな、唐突に体が変化するなんてまさか…」

田中「いや…小泉。貴様はそれを言えないぞ。」

七海「ミニ小泉さんって[汚れを知らないようなエネルギッシュな女の子]で、とてもかわいかったね。」

七海「もう1度会いたいな。」


狛枝「でも、[希望病で性別まで変わることはない]よ。」

澪田「凪斗ちゃんは甘いっすね~!!」

澪田「【最近の技術では、有り得ないような事も起きる】んっすよ!!」


澪田「希望病によって猫丸ちゃんは、[性転換してしまった]んすよ!!」

澪田「【性転換すれば、もはや別人】っす!!」

澪田「だから猫丸ちゃんは関係ないってことになるんす!!」


七海「そもそも小泉さんが小さくなったのって、記憶が5歳の時まで戻ったからだよ?」

七海「どうして弐大くんは、体が変化したの?」

田中「小泉と同様に、何か[精神的なショックを受けた]というのか?」

澪田「[中央の島の装置にかけられて、無理やり記憶を奪われた]んすかね?」

七海「澪田さん。中央の島に装置があるのは、本物のジャバウォック島だけなんだよ?」


狛枝「で?いつまでこの話を続けるの?」



小泉(狛枝の機嫌が悪くなってきてるな。この議論を早く終わらせよう。)



安価↓1




[精神的なショックを受けた]←希望病



希望病→[汚れを知らないようなエネルギッシュな女の子]



不正解


狛枝「まさか、小泉さんまで澪田さんと同じことを言うの?」



小泉(狛枝が蔑むような目でアタシを見ている…。)


小泉(唯吹ちゃんは希望病のことをよく知らないからあんなことを言ってるんだ。)

小泉(狛枝が普通に正論を言っているから、そこに言弾を撃ち込もう。)



安価↓1


[希望病で性別まで変わることはない]←希望病



正解


【希望病で性別まで変わることはない】←希望病


小泉「その意見にフレ―ムインね!!」同意



BREAK!!




小泉「狛枝の言うとおり、希望病では性別までは変わらないんだよ。」

澪田「なんでそう言い切れるんすか?真昼ちゃんは、そんなに希望病のことに詳しいんすか?」


小泉「希望病についての資料を見たらわかると思うけど…」




『“超高校級の神経学者”が遺した技術…。
それは、“人の記憶を任意で奪える”というものにはとどまらなかった。』


『その技術では、人の記憶と人の肉体に関係性を見つけ出した。』


『ジャバウォック島にある記憶を奪う装置にかけられ、無事“希望病”に感染することに成功した人間は、
任意の記憶を失うことはもちろん、その時に持っていた記憶での肉体を取り戻す。』




小泉「これを見る限りだと…肉体が若返ることはあっても、性転換はしないんだよ。」




澪田「猫丸ちゃんが、実は女の子だったという可能性は…」



小泉「ない。」

狛枝「ないね。」

田中「ないな。」

七海「ない…と、思うよ?」



澪田「満場一致で否定されちゃったっす、唯吹の推理…」

田中「推理と呼べるかどうかもわからんぞ…」




狛枝「で、澪田さん納得した?じゃあ、次に進むよ。」

七海「今回の被害者…これを特定するんだね。」


澪田「ここにいる5人でもないし、猫丸ちゃんでもない…。」

澪田「あれ!?あの被害者って、誰っすか!?」

田中「この議論の1番最初にも、それを言わなかったか?」




澪田「う~ん…。今までの議論の中に、被害者を特定できる話なんてあったっすか?」

澪田「ひょっとしたら今回の議論は、全く進んでなかったんじゃないっすか…?」


狛枝「いや、ゴ―ルは目前にまで迫っているよ。」


狛枝「今回の被害者…。」

狛枝「それは、“黒幕によってのみボクらの前に姿を現せる被害者”を考えればいいんだよ。」


小泉「黒幕によってのみ…?」

澪田「ズバリ意味不明っす!!」

七海「でも、狛枝くんの言いたいことはなんとなくわかるかな…。」




PHASE13 議論開始!!



言弾:(>>397>>398>>399>>400


1.修学旅行の参加者

23.希望病

5.死体の体重



澪田「今回の被害者は、【猫丸ちゃんでもない】んすよね?」

田中「【ここにいる5人でもない】。」

七海「そして、【今までに犠牲となった10人でもない】のなら…」

田中「他の可能性はあるのか?」


澪田「やっぱり、【最初の16人以外に誰かいた】んじゃないっすか!?」

狛枝「修学旅行の参加者は、資料に載っている人間で全員なんだよ?」

田中「その資料に、抜け穴があるとも考えられる。」


七海「あの資料は、人間の名前とその人の才能が書かれていたよね。」

田中「ならば、[人間の名前とは別の人間を“才能”として書いた]のかもしれんな。」

狛枝「その結果“七海千秋”と“ゲ―マ―”が、別の人物を指したりするのかな?」

小泉「千秋ちゃんに限らないよ。その話だと、最大32人この島に存在できることになる。」


澪田「あ。それか、【同じ人間を違う人間と勘違いしている】のかもしれないっす!!」

七海「それって、16人の中に同一人物が2人いたってこと?」

田中「それでは、逆に1人減るのではないか?」

澪田「あれ?ホントだ。いっけね!!」


七海「じゃあ、[同じ名前の人間が2人いた]とかはどう?」

小泉「同姓同名なんて、そんな偶然があるのかな…。」




小泉(もしかしたら、今までの話の中に何か盲点があったんじゃないのかな…?)





サ―バ―が復活したので、今日は18時からスタートします。

できればその間に、フェイズ13の答えを出しておいてください。

答えがあれば、それを安価としてとります。


【同じ人間を違う人間と勘違いしている】→【今までに犠牲となった10人でもない】

【最後の16人以外に誰かいた】←修学旅行の参加者

[同じ名前の人間が2人いた]←修学旅行の参加者

【今までに犠牲となった10人でもない】←修学旅行の参加者



再開




【今までに犠牲となった10人でもない】←同じ人間を違う人間と勘違いしている



小泉「その推理はピンボケだよ!!」論破



BREAK!!



小泉「待って!!」

小泉「今回の被害者が、今までに犠牲になった10人の中にいないとは限らないんじゃないかな?」

澪田「え!?どういうことっすか!?」




小泉「もしかしたらアタシたちは…」

小泉「同じ人間を、違う人間だと勘違いしているんじゃないのかな?」


田中「違う人間だと思っている…?誰と誰のことを言っているのだ?」

小泉「1人は、今回の被害者のことだよ。」


小泉「そしてもう1人は…」


小泉「今までに犠牲になった、10人の中の誰かだよ!!」

田中「何だと!?」




澪田「今までの被害者の体のどれかを再利用したってことっすか?」

澪田「でも…それがどこにあるかもわからないのに、どうやって再利用したんすか?」


狛枝「黒幕なら、皆の死体の保管場所もちゃんと把握しているだろうね。」

狛枝「逆に言うと、黒幕以外には今回の被害者を登場させることはできないんだよ。」




澪田「じゃ、じゃあ、再利用された被害者って誰っすか!?」

七海「それを、皆で考えよ?」


狛枝「といっても、今回の被害者の体の特徴をおさえればすぐにわかるはずだよ。」

小泉「体の特徴…?」


狛枝「そもそも黒幕は、今回の被害者を誰かに似せることから始めたよね?」

小泉「誰か…?」




1.小泉

2.七海

3.澪田



安価↓1




正解



小泉「これで証明できる!!」解



小泉「それって、千秋ちゃんだよね?」


澪田「今回の被害者を、千秋ちゃんに…?どのように似せたんすか?」

七海「胸囲を測れるように、上半身だけをきれいに残しておいたことや…」

七海「私の体重と同じくらいにするために、体の部位をいくらか持ち去ったことだよ。」

田中「体の部位がいくらかなくなっても、丸焦げの状態ではそれに気づくことは困難だろうな。」




澪田「首もごっそり持ち去ったということは…」

澪田「今回の被害者は、千秋ちゃんよりも体重が重かった人っすね!!」


狛枝「首を持ち去った理由は、恐らくそれだけじゃないよ。」

小泉「え?」




狛枝「ほら、いたでしょ?」

狛枝「首に決定的な証拠を残している犠牲者が、あの10人の中に…」



小泉(狛枝が言っている、決定的な証拠って…?)

小泉(ひらめきそうだ…何かが…)





PHASE14 閃きアナグラム(改)開始!!



せ○○ょ○○ん



安価↓1


せんじょうこん

せんじょうこん



せんじょうこん



小泉「よし、わかった!!」



小泉「そうか…!!線条痕だね!!」

澪田「せ、線条痕!?」


小泉「今回の被害者の首に残っている線条痕を隠すために、黒幕は首から上を持ち去ったとは考えられないかな!?」

七海「うん…。首に線条痕が残っていた女子の被害者なんて、1人しかいなかったからね。」


澪田「そ、それってひょっとして…」



怪しい人物を指名しろ



安価↓1


罪木

罪木

罪木?




小泉「そう…蜜柑ちゃんだよ!!」



田中「何だと…!?」

田中「では…あの焼死体の正体は、罪木蜜柑だったということか!!」


七海「うん、間違いないね。私よりも11kg重い57kgっていう体重も条件に合っているし。」




狛枝「そもそも、胸囲は似せようがないからね。」

狛枝「元々胸囲が近い値の人間だけしか、七海さんに似せることはできなかったはずだよ。」


小泉「千秋ちゃんは88cmで、蜜柑ちゃんは89cm…」

小泉「1cmしか違わないから、胸囲を測っただけじゃあ同じ人間だと思っちゃうよね…。」




澪田「でも…。胸囲だけを考えると、ペコちゃんとかも近い値のような…」


狛枝「あの死体が罪木さんだという根拠は、まだあるよ。」

澪田「え?」


狛枝「今までに犠牲になった女子の犠牲者…。」

狛枝「その中で、罪木さんと他の女子とでは条件が大きく異なるんだよ。」

田中「条件だと?」




狛枝「小泉さんも、そう思うよね?」


小泉(え!?なんでアタシに振るのよ…。)



小泉「えっと。今までの犠牲者の中で、蜜柑ちゃんだけは…」



1.純然たる被害者

2.純然たるクロ

3.被害者でもクロでもある

4.被害者でもクロでもない



安価↓1


3?



不正解


小泉「被害者でもクロでもあるよね?」

狛枝「それって、辺古山さんも当てはまらない?」

小泉「…当てはまってるね。」


小泉(蜜柑ちゃんは、今までの事件で関与したことがあったかな…?)


安価↓1


1



不正解


小泉「純然たる被害者だよね?」

澪田「純然って、どういう基準でそう言ってるんすか?」

田中「ふん。入場料は処女の血だ。ここまで言えばわかるな?」

七海「田中くんって、肉体的な意味で乙女な人が好みだったんだね…。」



小泉(なんか、話が変な方向に…。)



安価↓1




4



正解


小泉「そっか…!!」解


小泉「被害者にもクロにもなってないよね?」

澪田「え…?どういう意味っすか?」




田中「終里は1回目の事件のクロ。辺古山は2回目の事件の被害者。西園寺は3回目の事件の被害者。」

田中「ソニアは、4回目の事件の被害者…だったな。」


狛枝「被害者3人はモノクマファイルも渡されたし、終里さんも黒幕によって処刑されてしまった。」

七海「つまりその4人は、今までの事件に関与してきたんだね。」




小泉「でも、蜜柑ちゃんだけは…モノクマファイルも渡されてないし、かといってクロとして処刑されたわけでもない。」


澪田「そもそも確か、蜜柑ちゃんの自殺は3回目の事件と関与しないとかモノクマちゃんが言って…」

澪田「蜜柑ちゃんについての学級裁判は開かれなかったんすよね…。」




狛枝「念のために聞いておくけど、モノクマ。」

狛枝「今までの事件の被害者やクロって、他の事件でも被害者やクロになったりするの?」


モノクマ「…」


小泉「ちょっと!!いまさらだんまりを決め込むつもり!?」

澪田「学級裁判のル―ルくらい、全部ハッキリさせるっすよ!!」




モノクマ「…わかったよ。言えばいいんでしょ。」



モノクマ「厳密にいうとね。『学級裁判』、『被害者』、『クロ』は、3つで1セットなの。」

モノクマ「モノクマファイルを渡された人が被害者。それに対応するクロをボクが決めるの。」


モノクマ「1度モノクマファイルが渡された場合…」

モノクマ「渡された被害者とそれに対応するクロの関係は、いかなる理由があろうと変更不可能です。」


モノクマ「で、学級裁判では…特定の被害者とそれに対応するクロの関係を暴き、最終的にはクロに投票をするのです。」

モノクマ「それが完了した場合、その被害者とクロとでの事件は片付くわけです。」

モノクマ「1度片付いた事件で被害者やクロになった人は、他の事件で被害者やクロになる事はできません。」




モノクマ「ちなみに、九頭龍クンを殺したクロは厳密には辺古山さんですが…」


モノクマ「九頭龍クンと辺古山さんの事件と、辺古山さんと花村クンの事件は密接に関係しているので、
2つの事件を融合して、最終的なクロが花村クンとなったわけです。」




澪田「つまり…どういうことっすか?」

七海「今までの事件に関与したことのある犠牲者は、他の事件に関与することはできないってこと。」


田中「逆に言うと、今回の事件の被害者となることが可能な人物は…」

田中「今までの事件のどれにも関与していない犠牲者だけ、ということか。」


小泉「今までに犠牲になったみんなの中で、どの事件にも関与してないのは…」

狛枝「罪木さんだけ、だよね。」


田中「ではやはり…あの焼死体は罪木蜜柑以外には考えられない、ということか。」





モノクマ「あ―あ―あ―あ―!!聞こえない聞こえない、聞こえな―い!!」

澪田「モノクマちゃん…!!」



モノクマ「小泉さんの推理も狛枝クンの推理も、全部全部間違ってるもんね!!」

モノクマ「ボクはこんな結末、絶対に認めないもんね!!」


小泉「いくらあがこうとしても無駄よ…!!」

小泉「だってアタシ達はもう、アンタの陰謀を全部解明したんだから!!」




小泉「アンタにとっては皮肉な話かもしれないわね。」


小泉「だって本来はアタシ達を疑心暗鬼にするはずの学級裁判で、かえってアタシ達の結束は確固になっていって…」

小泉「黒幕であるアンタに一丸となって矛先を向けるようになったんだから…!!」


小泉「もう、これ以上は誰も犠牲にさせない!!」

小泉「とどめに今回の事件を最初から振り返って、アンタのもくろみを完全に打ち破ってやるから!!」




クライマックス推理開始!!




act.1



小泉「まず最初に、昨日狛枝がモノクマ工場にジャバウォック島全体を吹き飛ばせるほどの爆弾を用意した。」

小泉「それを受けて、裏切り者として自白しないといけないことを千秋ちゃんは予期したんだ。」


小泉「千秋ちゃんはモノミの助言により、睡眠薬を用意してグッズ倉庫にグングニルの槍を持ち込んでおいた。」

小泉「これが、昨日までの出来事だよ。」


小泉「この時、モノミと千秋ちゃんのやり取りを黒幕は監視カメラで見ていたんだ。」

小泉「今回の事件の一連の偽装工作をしたのは、彼だったんだよ。」

小泉「彼女、かもしれなけど…」



act.2



小泉「そして今日。彼がまず最初にしたことは、蜜柑ちゃんの体を保管場所から引っ張り出すことだよ。」

小泉「それが蜜柑ちゃんだと気付かれないように、首から上を切り落とした。」

小泉「蜜柑ちゃんの首には線条痕が残っていたから、首を切ることは必須だったんだよ。」



小泉「その後、蜜柑ちゃんの下半身をバラバラにした後、全身を燃やした。」


小泉「ただし、上半身は原形をとどめる程度にしか燃やさなかった。」

小泉「彼は、蜜柑ちゃんを千秋ちゃんに似せようとしていたから…」

小泉「胸囲を測らせて、今回の被害者が千秋ちゃんだと誤認させようとしたんだよ。」


小泉「逆に下半身は、判別不可能なほどぐしゃぐしゃになるまで黒焦げにしてるんだよね。」

小泉「これも、千秋ちゃんと蜜柑ちゃんを似せるために体重の調整をしようとした結果なんだよ。」

小泉「蜜柑ちゃんの体の部位をいくらか持ち去っても、黒焦げだったら気付きにくいからね。」






act.3


小泉「あと、やっておかないといけないのは…」

小泉「軍事施設のナイフを全部グッズ倉庫に移動させて、軍事施設に手紙2を残すことかな。」

小泉「後々、田中の行動を操るときに必要になるから…」


小泉「そして、予めモノクマをグッズ倉庫前に控えさせておいて、グッズ倉庫に蜜柑ちゃんの体を放っておいたんだ。」

小泉「モノミと千秋ちゃんのやり取りを見ていた彼は、狛枝と千秋ちゃんがそこに来ることが分かっていたんだ。」

小泉「この時にはもう、彼はモノクマを操作する場所から離れていたはずだよ。」



act.4


小泉「一方千秋ちゃんは、裏切り者として狛枝に名乗り出る際に…」

小泉「アタシ達を危険にさらすまいと、睡眠薬でアタシ、唯吹ちゃん、田中を眠らせたんだ。」

小泉「こうでもしないと、アタシ達は千秋ちゃんについて行っただろうから…」

小泉「“黒幕の本拠地”に乗り込むこともできなくなっちゃうからね。」


小泉「千秋ちゃんは、彼と契約したル―ルを破るわけにはいかなかったんだよ。」

小泉「彼の素性をアタシ達に流したりしたら、アタシ達の命も危険らしいから…」





act.5


小泉「で、手紙1で狛枝とグッズ倉庫で会う約束を取り付けた千秋ちゃんは…」

小泉「狛枝よりも先にグッズ倉庫に行っていたんだよ。」


小泉「そこで、彼の用意した死体を発見してしまった。」

小泉「その死体を黒幕だと勘違いした千秋ちゃんは…」

小泉「モノクマを乗っ取れないか確かめるために、“黒幕の本拠地”に向かった。」


小泉「結局、それは叶わなかったようだけど。」

小泉「希望病の説明など、貴重な情報をアタシ達に残してくれることに成功したんだね。」


小泉「成功の理由は、偽装工作をしていた黒幕が本拠地をおろそかにしていたからだよ。」

小泉「つまり黒幕は1枚岩、たった1人だってこと。」


小泉「千秋ちゃんは、ネズミ―城に希望病の情報と手紙3を残した後も…」

小泉「複数の黒幕に備えて、アタシ達と会うことは極力避けていたみたいだけど…」



act.6


小泉「千秋ちゃんのほかにも、グッズ倉庫のあたりをうろついていた存在がいたんだよ。」

小泉「それが、モノミだよ。」


小泉「千秋ちゃんがグッズ倉庫から出てくる場面を目撃したモノミは、蜜柑ちゃんの死体を見てしまった。」

小泉「それを、千秋ちゃんが殺してしまったものと勘違いしたモノミは…」

小泉「その後にやってくる狛枝に罪を被せることで、千秋ちゃんをかばう作戦を思いついたんだ。」

小泉「たぶんこの作戦も、グッズ倉庫のそばに潜んでいた彼が吹き込んだ物なんだろうな…。」





act.7



小泉「そうして、モノミが息を潜ましているグッズ倉庫に狛枝は来てしまった。」

小泉「千秋ちゃんが昨晩用意していたグングニルの槍でモノミは、狛枝を殴打して気絶させたんだよ。」

小泉「モノミは教師の権限をモノクマに奪われていたから、狛枝を殴打しても校則違反にはならなかったんだ。」



act.8


小泉「狛枝を気絶させたモノミは、彼の援助でモノクマから爆弾を取り出してもらった。」

小泉「モノミは手先の繊細な動きを取れないから、生身の人間の手助けが必要だったんだよ。」


小泉「そしてグッズ倉庫の扉のドアノブにグングニルの槍の分銅を、槍の先端に爆弾を取り付けて…」

小泉「扉の近くの梁にムチの部分を通して、爆弾がぶら下がっている状況を作り上げた。」

小泉「こうすることで、グッズ倉庫は密室になるね。」

小泉「この密室から抜け出すことは、特別な移動方法を持つモノミには容易だったんだろうけど。」


小泉「これによってモノミは、狛枝にしか今回の被害者を殺せないと皆に思わせようとしたんだ。」

小泉「でもこの時グングニルの槍に、モノミの綿が付いてしまった。」

小泉「この綿が、グングニルの槍をモノミが使った決定的な証拠になっちゃったんだ。」





act.9


小泉「その後彼は、眠っているアタシたちがいる千秋ちゃんのコテ―ジに侵入した。」

小泉「千秋ちゃんが睡眠薬をどう使うかは、昨日の晩に確認していたんだろうね。」


小泉「そこでアタシをベッドによこたえて、おもちゃの爆弾と一緒にアタシを縄で縛り付けた。」

小泉「その理由は、縄を切るためのナイフを田中に持ってこさせるためだよ。」



act.10


小泉「睡眠薬から目覚めたアタシたちは、ひとまずアタシのお腹にあった爆弾をどうにかしようと思ったんだ。」

小泉「爆弾がおもちゃとは知らなかったから、田中は急いで軍事施設に向かったよね。」

小泉「それも、彼の思惑だったんだけど…」


小泉「手紙2によってグッズ倉庫に行った田中は、モノミの仕掛けに引っかかって爆発を起こしてしまった。」

小泉「軍事施設の爆弾は狛枝が独占していたから、この爆発からでも狛枝に疑いの目が行くことを見込めるんだ。」





act.11


小泉「爆発音を聞いたアタシと唯吹ちゃんは、急いでグッズ倉庫に向かった。」

小泉「そして、気絶している狛枝と今回の被害者を発見して、死体発見アナウンスが流れた…。」

小泉「そうすることで彼は、アタシ達を学級裁判という罠に招きこんだんだ…。」




小泉「一連の偽装工作による彼の目的は、無理やり学級裁判を開くこと。」

小泉「そして…狛枝を犯人に仕立て上げアタシ達を全滅させて、コロシアイ修学旅行に終止符を打つこと。」

小泉「そうすれば、狛枝の爆弾を処理する必要もないからね…。」


小泉「そして、そんな狂気的な真似をしでかした彼というのが…!!」



小泉「今もモノクマを操っている黒幕であり…」

小泉「学級裁判でアタシ達を皆殺しにするという、大胆かつ凶悪な手段を平気でとれる存在。」





小泉「コロシアイ修学旅行の、首謀者!!アタシ達が一丸となって戦うべき、唯一の敵よ…!!」




COMPLETE!!





モノクマ「…」


田中「ふん、声も出せんようだな。」

澪田「完全ロンパされて、ぐうの音も出ないんすね!!」

七海「ここにいる皆の結束力なら、黒幕を見つけ出すこともきっと簡単だね。」




小泉「じゃあ、まずはこの学級裁判を終わらせようよ。」


澪田「えっと…誰に投票すればいいんすかね?」

田中「3回目の裁判で証明しただろう。」

田中「罪木蜜柑を殺したクロは、罪木蜜柑自身だ。」


澪田「そうっすね…。じゃあ、終わらせるっすよ!!」

澪田「今までに犠牲になった、皆のためにも!!」

小泉「そうね…。特に、死んでいるとはいえ蜜柑ちゃんにあんなことをした黒幕を、許すわけにはいかない!!」


小泉「じゃあ、投票タイムに行こう!!」




モノクマ「はぁ…あんまり気乗りしないけど、仕方ないですね。」


モノクマ「オマエラは、お手元のスイッチで投票してください。」

モノクマ「間違えて押しちゃった、は通用しませんよ。よく確認して押してくださいね。」



澪田「やった!!誰も欠けずに、学級裁判を乗り切った!!」

田中「景気づけに、弐大の奴の生存確認をできればいいのだがな。」

七海「きっと生きてるよ。私はそう信じてる。」




小泉(そうだ…。この先、アタシ達は希望を持って黒幕と立ち向かうんだ。)


小泉(6人で、これ以上は誰も欠けずに…!!)









思えばアタシは、相変わらず楽観的だったんだ。



田中にも指摘されていたのに。









そんなことを…思っていたから……



事件について熟考することを、疎かにしていた。






だから…気付けなかった。






投票の直前に………










狛枝が……不敵に笑っていることに………………













VOTE

罪木 罪木 罪木

CLASSROOM TRIALS 5   DISMISSED




今日はこれで終了。


明日で恐らく5章終了です。長かった…。

例によって例の如く恒例のアレです。個人的には過去最高の出来。



クライマックス5章→(http://i.imgur.com/tmSPGvo.png



乙!

乙でした
>>1の絵が着実に進化している…!


だんだん>>1の絵が好きになってきた

乙。
人物の輪郭やバランスはまだまだだが構図はドラマチックで良い感じだな
こいつは描き続ければ確実に上手くなるタイプ

良かったら次スレ移る前に今までのクライマックスの>>1絵貼って欲しいな。

なんか>>1の絵うまくなってきてね…?w

これまでの事件が全部伏線になってるとこが凄いと思うわ

乙!

ヘタウマって言うのかな。バランスとかはまだまだおかしいけどなんか味があるよね
難しいポーズや構図にも果敢に挑んでいく姿勢は凄いと思います

結局罪木が自殺した理由が分からないまま終わった…。

デザインセンスがいいってやつだな、基本的な理論を学ぶだけで一気に伸びそう



モノクマ「え~っと。投票の結果は…」

モノクマ「まあ、言わなくてもわかるだろうけど…」




モノクマ「不正解。」

澪田「よっしゃあ!!この調子で、黒幕を…」


澪田「…」





澪田「え?」


モノクマ「あれ?どうしたの澪田さん。ハトがガトリング弾を喰らったような顔をしてるよ?」



田中「不正解…?どういう意味だ?」

モノクマ「え?どういう意味って?そのままの意味でしょ?」


モノクマ「悔やまれるねぇ。連続正解の記録も、4回で打ち止めですから…。」

七海「どういうこと…?」





モノクマ「残念!!今回の被害者を殺したクロは、罪木蜜柑さんじゃありませんよ~!!」



小泉「…は?」





ドクン。



投票の直前まで希望で胸を膨らませていたアタシの心に、怪しげな霞がかかる。


この身に降りかかるかつてない悪意に打たれ、胸の奥底から来る吐き気に追われる。





澪田「い、いやいやいやいや!!蜜柑ちゃんは自殺だったんすよ!?不正解なわけないっす!!」

澪田「いい加減なことを言わないでほしいっすよ、モノクマちゃん!!」


モノクマ「だから言ったじゃん。小泉さんの推理は間違っているって。」

モノクマ「ボクの言うことをちゃんと聞いておかないから、こんなことになっちゃったんですよ?」


小泉「な、なに、言ってんのよ、このクマは…。」

小泉「そ、そんなわけ…」





モノクマの声が耳を素通りする。



いや…

アタシの耳が受け入れていないんだ。



だって…


もし、モノクマの言っていることが、真実だとしたら…?

虚構なのは、アタシの推理の方だとしたら…?



だから、モノクマの言っていることをにわかには理解できなかった。


理解したくなかった。





小泉「ふ、ふざけないでよ、モノクマ!!いくら正体が暴かれそうだからって…!!」

小泉「アタシの推理に難癖つけて、でまかせばっかり言って、言い逃れができると思っているの!?」

モノクマ「あれぇ?さっきまでとは違って、やけに余裕がなくなったね?お腹でも痛いの?」


小泉「ア、アンタが嘘ばっかりつくからでしょ!!」

小泉「今回のクロは、蜜柑ちゃんで間違いないよ!!」

小泉「真相を明かされそうだからって、苦し紛れの言い訳をしているのはアンタの方でしょ!!」




モノクマ「落ち着いて考えてみなよ。」

モノクマ「殺人ってのは、直接殺した人だけが悪いのかねぇ?」

モノクマ「その前にいろいろな状況が相まって、殺人なんて事態に発展するんだよ?」


田中「罪木が自殺したことに、罪木の非はないとでも言うのか?」

田中「そんなことを言っていては、学級裁判のル―ルが根底から成り立たんぞ!!」


七海「そもそもモノクマがなんと言おうと、ル―ルに則ればクロは途中で変えられないよ。」

七海「学級裁判のクロは、死体発見アナウンスを流す際に決められるものだから。」




澪田「つまり、唯吹たちが見つけた時からクロは決まっているんすね!!」

澪田「モノクマちゃんの気分次第で変えられるようなものじゃないんっすよ!!」


小泉「そうよモノクマ!!だから訂正しなさい!!」

小泉「今回のクロは、蜜柑ちゃんだって…!!」





田中「待て!!」


小泉「え?」



田中「よく考えてみれば、おかしくないか…?」

澪田「な、何がおかしいんすか…?」




田中「たしか罪木の死体発見アナウンスは、3回目の事件の時に既に流れていた…。」

田中「ならばもう1度罪木の死体を発見した今回の事件で、死体発見アナウンスが流れるのはおかしくないか?」

小泉「あっ…!?」


モノクマ「お、田中クン。いいところに気付いたね。」

モノクマ「そう。死体発見アナウンスは、その死体が“初めて”発見された時だけ流されるものなんだよ。」




七海「そっか…同じ死体を何回見ても、流されるアナウンスは1回だけのはず…!!」

澪田「じゃ、じゃあなんでアナウンスは流れたんすか!?」


モノクマ「そんなの、決まってるでしょ?」





モノクマ「今回の被害者は、罪木蜜柑さんじゃないってことですよ~!!」


小泉「そ、そんな…!?」




小泉(嘘…間違えた?学級裁判で下すべき結論を…!?)


小泉(アタシは、間違った結論に行きついていたの…!?)



小泉(じゃあ…希望だと信じて、アタシがたどっていた道のりは…!?)





ドクン。


ドクン。



今、アタシの心臓が動いている原動力は何なんだ?


希望じゃなかったのか?



今まで心臓が送り出していたものは、どす黒い絶望だったのか?





澪田「な、ならあの被害者は誰だったんすか!?」

澪田「蜜柑ちゃんじゃないなら、もう当てはまる人なんていないっすよ!?」


モノクマ「うぷぷぷぷぷ…。それは、殺した“張本人”に聞けばどう?」

田中「何だと…!?」

小泉「今回のクロが、この中にいるっていうの…?」

澪田「自殺とかじゃ…」


モノクマ「いやいや。今回のクロは、ちゃんとオマエラ5人の中にいるよ!!」






モノクマ「そうだよね?」








モノクマ「田中眼蛇夢クン!!」





澪田「えっ!?」



田中「…」





七海「な…」



小泉「な…」





田中「なんだとぉおおおおおおおおぉおおおおおおお!!!!!?」




小泉「な、なんでアンタが1番驚いてんのよ!!」




狛枝「多分今の田中クンは、それを自覚していないんだよ。」

小泉「え…?」


狛枝「だから小泉さん。あまり田中クンを責めちゃダメだよ。」

狛枝「これから小泉さんは、彼を頼っていかなくちゃいけないんだから。」

小泉「こ、狛枝…?」




小泉「も、もしかして…アンタには、わかってたんじゃないの…?」

狛枝「え?何のこと?」

小泉「とぼけないでよ!!アタシの推理が、間違っていたことよ!!」


狛枝「う~ん…。まぁ少なくとも、罪木さんはクロでないとは思っていたよ。」

澪田「ええ!?」

小泉「じゃ、じゃあなんで言い出さなかったのよ!?」




狛枝「ボクがそう言いだしたとして、小泉さんはそれを信じたかな?」

小泉「え…?」

田中「確かに…。狛枝の言うことなど真に受けず、投票タイムへ進んでいただろうな。」


狛枝「それに、言ったでしょ?田中クンは、今回の犯行を自覚していないって。」

狛枝「そんな田中クンを、小泉さんはクロとして指名できた?」

狛枝「すでに、終里さんを犠牲にしちゃったのに?」

小泉「そ、それは…」




モノクマ「えっと…。いつまで喋ってるの?」

澪田「え?」


モノクマ「だってまだ、大事なことが済んでないじゃん!!」

小泉「だ、大事なこと…?」





モノクマ「もちろん、オシオキですよ!!」



小泉「!!」


澪田「オ、オシオキって…!?しょ、処刑…!?」

モノクマ「そう!!」




モノクマ「しかも今回お前らは正しいクロを指摘できなかったので、クロ以外の全員がオシオキされます!!」

七海「それって、田中くん以外の全員…!?」


田中「ま、待て!!この学級裁判は無効だ!!」

田中「そもそも、黒幕自身が仕組んだ事件という時点でばかげている!!」

田中「処刑するならこの、今世紀最大の害悪である田中眼蛇夢だけにしろ!!」


モノクマ「はいはい。誰が何と言おうと、ル―ルは絶対なのよね。」

モノクマ「犯行を暴かれたクロが何と言おうと、クロが処刑されるのと同じですよ。」

モノクマ「犯行を隠し通したクロが何と言おうと、シロが処刑されることは変更不可能です!!」




澪田「じゃ、じゃあ…」

澪田「真昼ちゃんも、千秋ちゃんも、凪斗ちゃんも、唯吹も…!?」




澪田「い、いやだ、嫌だぁあああああああ!!!!」

澪田「処刑なんて、嫌だぁあああああああああ!!!!!!」





モノクマ「え?なんで澪田さんまで取り乱しているの?」

澪田「え!?」




モノクマ「今回処刑されるのはシロだけだから、澪田さんは処刑されませんよ?」

澪田「ど、どういうことっすか…!?」





モノクマ「だってキミは…」


モノクマ「この事件とはまた別の、もう1つの事件のクロですから!!」



田中「何だと!?」

七海「もう1つの事件…!?」


狛枝「そういえば…今までずっと、姿を現していない人間がいたね。」

小泉「そ、それって、弐大…!?」




澪田「ちょ、ちょっと待つっすよ!!唯吹は、猫丸ちゃんなんて殺してないっすよ!?」

澪田「う、嘘なんかついてないっす!!お願い、信じて!!」


狛枝「恐らく澪田さんもまた、自覚のないクロなんだろうね。」




小泉(ど、どういうこと…!?何が、起っているの…!?)




モノクマ「さてと!!楽しい楽しいオシオキが始まるよ~!!誰からにしよっかな~!!」

モノクマ「ま、お楽しみは最後にとっておくとして…」




モノクマ「まずは七海さんからにしようか!!」


七海「えっ!?」





前触れもなく指名された千秋ちゃんの顔面は、見る見るうちに蒼白になっていく。



それは…




おっとりとした千秋ちゃんが今までに見せたどの表情よりも、絶望にまみれていた。





モノクマ「あとついでにモノミもね!!七海さんが死ねばオマエはもう用済みだよ!!」

モノクマ「今回は“超高校級のゲ―マ―”七海千秋さんの為に、スペシャルなオシオキを用意させていただきましたぞ!!」





七海「そ、そんな…!!」


七海「私は、あんなに頑張ったのに…!!」

七海「命を賭けてまで、頑張ったのに…!!」



七海「全部、無駄だった…?」



七海「ぜんぶ…ぜんぶぜんぶぜんぶぜんぶぜんぶ…!!!!」




小泉「ち、千秋ちゃん…」





七海「結局、誰も守れなかった…!?」


七海「そんな、そんなそんなそんなそんな…!!!!」





七海「い…いやぁああああああああああぁあああああああああああああああ!!!!!!」



モノクマ「それでは張り切って参りましょう!!オシオキタ―イム!!」





モノミ「…最期に、1つ。」


小泉「…え?」



モノミ「みんなの先生として、1つだけ言わせてくだちゃい。」

小泉「モノミ…?」





モノミ「みなさん…。」








モノミ「絶望に堕ちたみんなに、生きる価値なんてあるんでちゅか?」




処刑執行 超高校級のゲ―マ― 七海千秋&モノミ ス―パ―七海ブラザ―ス




辺りが突然、横スクロ―ルアクションのような世界観に変貌する。


そこにモノミがたっていた。


モノミは必死に先へ進もうとするが、お邪魔キャラであるクリの妖怪やカメの魔物に行く手を阻まれる。


お邪魔キャラは全員顔だけモノクマそっくりだから、とても不気味だ。


踏んづけても魔法陣でも倒せないので、モノミは簡単に倒されてしまう。


それを何度も繰り返し、ついにモノミの残機は底を尽きてしまった。


これでゲ―ムオ―バ―かと思ったら…


あと1機、残っているじゃないか。



そこの世界観に、千秋ちゃんが放り込まれた。


しかし…モノミにクリアできないこのゲ―ム、千秋ちゃんにクリアできるはずがない。


千秋ちゃんは、化け物達から逃げ出した。


千秋ちゃんの後を、大量の化け物が追う。


千秋ちゃんは走る。


走る。


千秋ちゃんの息は切れて、足がガクガク震えているのがわかる。


心臓に手を当てて、血反吐も吐いている。


それでも、千秋ちゃんは足を止めることなく逃げ惑う。



そして突然、千秋ちゃんは何かにつまずいた。


ドサッとうつ伏せに倒れた千秋ちゃんはなお、這ってでも逃げようと必死に試みる。


しかし化け物たちはその隙を狙い、容赦なく千秋ちゃんに襲い掛かる。


襲い掛かる。



身動きが取れなくなった千秋ちゃんは、こちらに手を伸ばし顔を向けて、何やら口を動かしている。


あれは…何と言っているんだ…?







た      す      け






やがて千秋ちゃんは化け物たちに完全に埋もれ、伸ばしていた手は力なく垂れ下がった。



GAME OVER






モノクマ「エクストリ―ム!!何回やっても、これだけはやめられねぇぜ!!」




澪田「そ、そんな…千秋ちゃんも殺されて…」


澪田「生きていると思っていた猫丸ちゃんも、本当は殺されていて…。」



澪田「それだけじゃない…この後に、真昼ちゃんも凪斗ちゃんも…!!」





澪田「うわあぁああああああああああぁあ!!!!こんなのむちゃくちゃだよぉおおおおおお!!!!」


澪田「もういやだよこんなのぉおおぉおおおおお!!!!!!」





モノクマ「さてと…次は、どっちにしよっかな…。」


小泉「…!!」




小泉(え…?)


小泉(うそ…。)


小泉(死ぬの…?)


小泉(アタシ…。)



小泉(いや…アタシだけじゃない…。)


小泉(狛枝も…?)



小泉「あ…」


小泉「い、いや…いや…………」





小泉「やめて、やめてぇえええええぇえ!!!!!」

小泉「殺さないで、殺さないでぇええええぇえええええ!!!!!」


モノクマ「うぷぷぷ…見苦しい命乞いですね。」

モノクマ「さっきまでの強気な態度は見る影もないね。」


小泉「お願い…。何でもする…何でもするから……」

小泉「命だけは…命だけはとらないでよぉおおおおぉおおおお!!!!」




田中「ぐ…!!」



狛枝「…この中では、田中クンが1番平常心を保っているようだね。」



田中「…なに!?」


狛枝「だから、キミに伝えておくよ。」




狛枝「今までの連続殺人を、もう1回洗ってみて。」

狛枝「モノクマは、校則を破れない。」

狛枝「それが、黒幕の正体をつかむための重要な手がかりだよ。」


田中「…」


狛枝「そして、“もしもの時”は…」

狛枝「ボクのコテ―ジにある本棚を、よく調べて。」

狛枝「きっと役に立つよ。」




田中「…心得た。」

田中「しかし…それを俺様に伝え、貴様は何を望む…?」


狛枝「小泉さんの面倒を見てあげて。」

狛枝「彼女はきっとこの先、1人では生きていけない。」


田中「…」


絶望的すぎんだろ…




田中「ふっ。」



田中「俺様を、誰だと思っている?」

田中「勇者も闇の王も天を統べる神々でさえ裸足で逃げ出す狂気の魔術師、田中眼蛇夢だぞ?」


狛枝「…承諾してくれた、ってことでいいよね?」




モノクマ「まあ長くなるとだれてしまうので、さっさと終わらせましょう!!」

モノクマ「いっそのこと狛枝クンと小泉さんのオシオキは、一緒に行っちゃいます!!」


小泉「え…!?」



狛枝「あらら。2人同時に指名されちゃったね。」

狛枝「でもよかったじゃない、小泉さん。」

狛枝「死ぬ時に、1人じゃないなんてさ。」




小泉「ま、まってよ、狛枝!!」

小泉「ア、アンタにはまだ、この状況から逃れる起死回生の策があるんじゃないの!?」


小泉「も、もったいぶらずに言ってよ!!」

小泉「アンタは幸運で、死なないんでしょ!?」





狛枝「…最期に小泉さんに、1つだけ言っておこっかな。」


小泉「え…?」




狛枝「本当は、こんな結末にするつもりはなかったんだ。」

狛枝「誰も死なない結末に、たどり着こうと思っていたんだ。」


小泉「ちょ、ちょっと…」

小泉「なに、言い出すのよ…?」




狛枝「でも、そううまくは行かなかったみたいだね。」

狛枝「ボクは、1回目の事件で日向クンを殺しているからさ。」

狛枝「因果応報ってやつなのかな?」


小泉「や、やめてよ、そんな…そんな…!!」




狛枝「だから、ごめんね。」

狛枝「こんな事件に、巻き込んじゃって。」


小泉「やめてよ!!そんな、今わの際のような言葉で話さないでよ!!」




狛枝「小泉さんは、強いままでいて。」

狛枝「ボクみたいなクズのことなんて、気にしないでさ。」


小泉「やめてよぉおおおおおおおおおおぉおおおおおおおお!!!!!!」




モノクマ「ではお次は、“超高校級の幸運”狛枝凪斗クンと、“超高校級の写真家”小泉真昼さんのために…」

モノクマ「スペシャルなオシオキを、用意させていただきましたぞ!!」



モノクマ「では、張り切って参りましょう!!オシオキタ―イム!!」



狛枝「…ボクにはこれ以上、小泉さんの重荷を背負ってあげることはできない。」

狛枝「本当にごめんね、小泉さん。」

狛枝「約束、守れなかった。」





処刑執行 超高校級の幸運 狛枝凪斗  超高校級の写真家 小泉真昼 補習



ド―ン…ド―ン……


アタシと狛枝は、横並びにそれぞれ机に座らされている。


縄で縛られているわけでもないのに、どういうわけか机から離れることはできない。


2つの机はどちらもベルトコンベア―の上に固定されていて、刻一刻と後方に流されているようだ…。


例えるならアタシたちは…


川の流れに逆らえないサケ、か。



ド―ン…ド―ン……


後ろから、衝突音のようなものが聞こえる。


正確に言うならば、膨大な質量をもった物体が高い場所から何度も落下しているような音だ。


そして、時間が経つごとにその音が大きくなっていく。



なんとなく理解した。


この先、アタシがどうなるのか。


きっと数秒後には、後ろにあるプレス機のようなものでペシャンコになるんだ。



自分の死を悟ると、不思議と恐怖がなくなっていった。


開き直った、と言った方がいいか。


自分の恐怖を和らげた要員は、やはり隣のコイツなのか。


1人じゃないというだけで、ここまで違うものなのか。


自分が僧になった気分…


いや、尼か。


どうやらアタシは、悟りでも開いてしまったようだ。



だからアタシは、ヤケになったようで…


どうせすぐに死ぬんだからと、一歩踏み出した。


流石にキャラ崩壊が酷い





小泉「ねぇ、狛枝…。」

狛枝「…?」


小泉「1度でいいからさ…」

小泉「アタシのこと、『真昼』って呼んでよ。」


狛枝「…」





狛枝は何も答えない。


なによ、コイツ。


アタシが勇気を出して言ったのに。


さっきまで尼がどうとか、悟りがどうとか言っていたアタシが言える立場かは謎だけど。



そうこうしているうちに、後ろの音がすぐ後ろに迫ってきた。


ああ。アタシ、死ぬんだな。


振り返ってみるとアタシの人生、最悪だったな。


妹ちゃんには嫌がらせを受けるし、九頭龍には酷いことされるし。


挙句の果てには、こんな島で人知れず死ぬんだもん。


こんな酷い人生に終止符を打ってくれる黒幕に、むしろ感謝するべきなのかもしれない。



そんなことを思っていると、どうやらアタシは何かの影に入ったようだ。


恐らく、アタシのちょうど真上にプレス機があるんだ。



そして、次の瞬間には…


モノミが七海の頑張り全否定は流石に…

相手にされなくて、モノミがプログラムを
超越しちゃったよ。




ドンッ



小泉「!?」




一瞬、何が起こったかわからなかった。


気付いてみると、アタシを包んでいた陰りが消えていて、


アタシはベルトコンベア―の外へ弾き出されるようにして、倒れた机とともに横たわっていた。


何が起きたかわからず、おどおどしていると…


後ろから、声が聞こえた。




狛枝「ごめんね、真昼さん…。」

小泉「えっ…」




慌てて振り返った先には…


手をひらひらさせて、見たこともない様な微笑みを浮かべた…………






「負けないで。」





ドシャアアアアン……





目の前が、鮮血で染まる。


アタシの服が、体が、赤で汚れる。



さっきまで『狛枝だったもの』が、いくつもアタシに飛び散ってくる。



血が、髪の毛が、脂が、その他いろいろの物が……




それらはまだ人の温度を保っていた。



しかしこれからは、温度は下がるばかりで、再び上がることはない。



狛枝の温度がアタシの温度と同じなのが、この一時で最後だとは、アタシにはとても受け入れられなかった。



えぇ…(困惑)



モノクマ「エクストリ―ム!!今回も、最高のオシオキでしたね―!!」

小泉「え…?」



小泉(これで、終わり…?)


小泉(だって、アタシはまだ…!!)


まあ狛枝の自分の死という不幸は
希望を守れるという幸運に・・

事前に忠告があったとはいえ、
えっ、しかでてこないや。



小泉「ちょ、ちょっと待ってよ!!何で狛枝だけ殺して…!?」

小泉「アタシは…!?」


モノクマ「なにいってんの?小泉さん。」




モノクマ「キミの処刑方法は、『老衰』だよ!!」



小泉「え…!?」




モノクマ「最後まで生き残っていた5人のうち、田中クンと澪田さんは出て行って、七海さんと狛枝クンはもういない!!」

モノクマ「ジャバウォック島に残されるのは、キミ1人だよ!!」


小泉「う、嘘…!?」


うわああああ…



モノクマ「だからキミはこの先死ぬまで、誰もいないジャバウォック島で孤独に暮らしてください!!」


モノクマ「今日も、明日も、明後日も…」

モノクマ「何年も、何十年もね!!」


モノクマ「ちなみに、自殺はさせませんよ。モノクマが止めちゃうからね!!」




小泉「ま、まってよ。そんなの、嫌だよ…!!」

小泉「だってアタシにはもう、生きていく方法が…!!」


小泉「アタシ1人じゃ、あの過去を背負っていくことなんてできない!!」

小泉「アタシを支えてくれる人がいない世界で、アタシは生きていくことなんてできない…!!」


小泉「死ぬまでどころか…明日も、今日も、1時間後も、次の瞬間だって…!!」



小泉「だから…だから…!!」





小泉「殺してよ!!は、早く、アタシを殺してよ!!」


小泉「早く、はやくはやくはやく!!!!!!」



モノクマ「うぷぷ…うぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷ………」






小泉「ころしてよぉおおおおおおおおおおぉおおおおおおおおお!!!!!!!」






モノクマ「ぶひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃ!!!!!!」







小泉「いやあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!」









澪田「…」

田中「音楽の女神よ。いつものエナジ―はどこへ行ったのだ?」


澪田「…こんな状況で、どうしてはしゃげるんすか?」




澪田「だって…」


澪田「千秋ちゃんも、凪斗ちゃんも、猫丸ちゃんも……」

澪田「皆いなくなっちゃって…………」


澪田「みんなを犠牲にしてまで、この島を出る意義なんてあるんすか?」




田中「…豚神の奴も、そう思ったのだろうな。」

澪田「…どういう意味っすか?」


田中「3回目の裁判…。貴様は豚神の意に反して、この島から脱出させようとしたな。」

田中「その時の豚神は、今の貴様のように思ったのではないか?」


澪田「みんなを犠牲にしてまで、自分は助かりたくない…。」

澪田「だからこそ白夜ちゃんは、唯吹の目論みを否定したんすよね…。」




田中「そして今の貴様は、豚神の意思と同等の意思を持っているようだな。」


澪田「…みんなを犠牲にして島から出るくらいなら、死んでやるって?」

澪田「でも、唯吹はそんなに強い意思なんて持ってないっすよ。」



田中「では…」

田中「貴様の中途半端な意思でも、救える存在がいるとしたら…どうだ?」


澪田「…その話、詳しく聞かせるっすよ!!」




今日はここまで。思いのほか長いので、5章の終りは明日に持ち込みます。

なんか絶望的かもしれないけど、本編の5章に比べたら全然だよね。


乙でした
モノミの台詞が人間味溢れてて嫌いじゃないぜ
先生としては最低だけど

左右田とオッサンのコトダマを使い切ってないやん。
絶望的。

ほんとうに二人とも死んじゃったのか…絶望的
展開が楽しみです

乙です。モノミは個人として言って欲しかったな
先生として言われると救いがなさすぎて…

なんつうか生き残り側になるとどこでも澪田が可哀想すぎる………
もうやめて! 澪田のライフは0どころかマイナス10000よ!
(前言ってた苗木投下77期スレでも澪田は精神ズタズタだった)

死ぬ方が嫌でしょ
絶対的な絶望なんてないからね

というか弐大のおっさんはまずどうして死んだんだ?
いつか死ぬような描写も無かったし…
あぁ…おっさぁぁん…

まさか一時的に絶望状態が蘇って、我に返ったら忘れてる状態・・・?



―小泉のコテ―ジ―


小泉「…」




学級裁判の後、アタシはどうやって自分のコテ―ジに戻ったかを覚えていない。


どうやらアタシは土足で自分のコテ―ジに入り、そのままベッドに大の字であおむけになったようだ。



いつものアタシならここでシャワ―を浴びるのだろうけど、そんな気にはなれなかった。


よくよく考えてみれば、アタシの体は未だに『狛枝』で汚れているはずなのにも関わらず。




小泉「…」





世界が歪んでいる。


平衡感覚がうまく働かない。


床と天井が重なったような感覚。




ここにいるアタシは本物なのか?


実はアタシは、はたからアタシを眺めている傍観者の方なのではないか?






といっても、それを確かめることは不可能だ。



なぜなら、アタシの見ている世界が歪んでいても、アタシがどこにも存在していなくても、


それを証明してくれる“もう1人”がいないと、それらを判別しようがないからだ。





小泉「…」





どれくらいの時間、こうしていたのだろうか。


おそらくこんな状況でなければ、もっと有意義に使えただろう時間だ。





なぜ、裁判の結論を誤ったのか。


あの被害者は誰なのか。


なぜ田中と唯吹ちゃんがクロだったのか。


弐大は、本当に死んだのか。


狛枝が爆弾騒動を起こし裏切り者をあぶり出そうとした意図は、何だったのか。




そんなことに、思考を巡らせることもできたはずだろう。





だけど…今のアタシには、その中の1つにさえ、労力を割く気になれなかった。




それも当然か。


だってここでアタシがいくら物思いにふけっても、


犠牲になったみんなは戻ってこないし、クロになった2人がこの島から脱出することも止められないんだ。



アタシは、“孤独”から抜け出すことはできないんだ。





もはやアタシにとって、全てがどうでもよかった。


アタシは既に、頭を使う能力の一切を、完全に放棄していたんだ。




三十日目



―小泉のコテ―ジ―



映像の中のモノクマ『オマエラ、グッモ―ニン!!朝です、7時になりました!!』





小泉(7時…?)


小泉(そうか。気付いたらもう、次の朝になっていたのか。)


小泉(カ―テンも閉めていないのに。日が沈んだり、日が差してきたりしたことなんか全然気づかなかった。)





小泉(今日の正午、あの爆弾が爆発するんだったな。)


小泉(早く解除しにいかないと…アタシ、死んじゃうな。)




小泉(まあいいか。パスワ―ドだってわかんないんだし。)


小泉(生きる気力なんてもう、今のアタシには残ってないもん。)






小泉(…あれ?そういえばあの爆弾の近くに、狛枝のビデオレタ―があったよね?)


小泉(狛枝の声が入っている…狛枝の、生きていた証……)



小泉(もう1度…もう1度だけでいいから……)


小泉(声を、聞いてみたいな…)




小泉(行こう…)


小泉(どうせ誰もいないんだし、何をしようとアタシの勝手でしょ…?)




―モノクマ工場―



小泉「うん…。まだトラックも、パソコンも残ったままだ…。」

小泉「このパソコンか…起動してみよう。」




パッ



小泉「…声が出てこない。例のパスワ―ド画面だけだ。」


小泉「無駄骨だったかな…。パスワ―ドもわかんないし。」





小泉「…そもそもどうして狛枝は、パスワ―ドを教えてくれなかったんだろう?」

小泉「もしかしたら、パスワ―ドを解除すると恥ずかしい秘蔵フォルダとかあったり…」



小泉「ふふ…なにか、パスワ―ドを入力してみよう。」

小泉「1回だけなら失敗してもいいらしいし。」





小泉「確か狛枝は言っていたな。英字で9文字だったっけ。当たる確率っていくつよ…。」


小泉(…)




小泉(狛枝の、最期のあの顔が…)


小泉(妙に、アタシの脳裏にちらつく。)




小泉(まるで、何かを諭しているように…)




小泉(…)


小泉(英字で9文字…?)




小泉(……)


小泉(ひょっとして。)




小泉(…………)


小泉(いやいや、まさか。)


小泉(狛枝がまさか、アタシの…)



小泉(………………)




小泉(1回だけ…。1回だけ試してみよう…。)





mahirusan



プシュウ~……



小泉(…今のって。)


小泉(爆弾が停止した音、だよね…?)




小泉(狛枝、アンタ…。)


小泉(まさか…こうなることさえ、予測していたの…?)



小泉(アタシが…パスワ―ドを当てるって……)


小泉(アンタが…“超高校級の幸運”だから………)




パッ


狛枝『やあ、お疲れ様。どうやら、爆弾を止めることに成功したようだね。』




小泉(…!!狛枝の声…。)


小泉(でも…聞けば聞くほど、本物とは違うってわかっちゃうんだな…。)




狛枝『えっと…。このパソコンの前にいるのは、誰かな?』

狛枝『もしここにボクがいるのだとしたら、おめでとう。ボクの計画は成功したようだね。』




小泉「…」



小泉(つまり…アタシがこれを聞いている時点で、狛枝の計画は…)




狛枝『その場合は、このパソコンの電源を落としてほしいな。』

狛枝『後は本物のボクから、情報を提供してもらって。』



小泉「情報…?」




狛枝『で。もしボクがここにいなくて、2度とここに現れることができない場合…。』

狛枝『ボクのコテ―ジを調べてみて。』



狛枝『ボクがファイナルデッドル―ムでもらった資料があるから。』




小泉「え…!?」


小泉「ファイナルデッドル―ム…!?狛枝、アンタ…!?」

小泉「ファイナルデッドル―ムを、クリアしていたの…!?」



小泉(考えてみれば狛枝は、マスカットタワ―でのパ―ティに参加していなかった…。)


小泉(その間に狛枝は、ファイナルデッドル―ムを…?)




小泉「じゃあアンタは、アタシ達が絶望だって知っていたの…?」

小泉「4回目の裁判で様子がおかしかったのは、そのせい…?」




小泉「そして、だからアンタは…」

小泉「今回の事件を、間違った結論に導いたっていうの…?」

小泉「絶望であるアタシ達を、陥れるために…?」




小泉(いや、違う!!だって狛枝は、自分の計画は失敗だって言ってたじゃないか!!)





小泉(でも…わからない。)


小泉(狛枝なら、本心とは逆の言葉も平気で言いそうだから…。)





小泉(結局…狛枝がいないと、その真偽も、本当の意図も、確かめようがないんだ…。)


小泉(…)




狛枝『…そして。ここから先は、小泉さんだけに聞いてほしいな。』

狛枝『もし他の人がいたら、席を外してくれるかな。』


小泉「…」




狛枝『この部分を聞いているということは、ボクはもう死んじゃったんだよね。』

狛枝『その場合、あの時の続きを言えずに終わっちゃうのが心残りだったんだ。』




小泉「あの時、か…。中途半端に終わってたよね…。」


小泉「あの先に、何を言おうとしてたの…?」




狛枝『じゃあ、発表しちゃいま―す。』


狛枝『いい?よく聞いてね?1度しか言わないよ。』

狛枝『このビデオレタ―は、1回見るとデ―タが破損しちゃうんだからね。』



小泉「…なによ。男らしく、もったいぶらずに言いなさいよ。」

小泉「1回しか聞けないのは残念だけど…バカ話だったら、鼻で笑ってやるから。」





狛枝『小泉さん…好きだったよ。』


狛枝『友達に、なりたかったな…。』




ブツッ






小泉「…」




小泉「なんで…なんでそれを、今言うの…?」


小泉「なんでそれを、もう少し早く言わなかったの…!?」


小泉「なんで、全てが手遅れになってから言うの!?」


小泉「すべてが手遅れになった後でそれを聞かせて、アタシにどうしろっていうのよ!!」





小泉「アンタが生きていればそんな願いの1つくらい、2つ返事で叶えてあげられたのに!!」


小泉「絶望や不運で荒んだアンタの心を、少しくらいはほぐしてあげられたかもしれないのに!!」




小泉「アンタが生きてさえいれば…」


小泉「アンタがどれだけしかめっ面をしていても、笑顔を引き出して、あげられたのに……」




小泉「なんで、死ぬのよ…。」


小泉「あとちょっとで、アンタのこと、理解できそうだったのに…」





小泉「アンタは、日向を殺した。」

小泉「その罪は、一生消えない。」

小泉「いずれ、罰せられるべき。」


小泉「確かにあの時、アタシはそう言ったけど…」




小泉「なんで、今なのよ……」


小泉「なんで、このタイミングなのよ………」



小泉「残されたアタシは、どうすればいいのよ…………」


小泉「どうやって生きていけばいいのよ…………」




小泉「アンタ、言ったじゃない。」


小泉「アタシ1人では背負いきれない過去は、アンタも背負ってくれるって。」




小泉「アンタがそう言ってくれたから…」


小泉「アタシはもう1度、生きていけるって、思えたのに…………」




小泉「アタシ…1人じゃ、生きていけないよぉおお………」




小泉「こたえてよ、狛枝…。」


小泉「1度でいいからまた、アタシに笑顔を見せてよ……」




小泉「うう、うううぅううぅううう…………」










―1の島 みんなのコテ―ジ前―



小泉「…」







澪田「あ!!真昼ちゃんはっけ―ん!!」

田中「小泉…。その服、まだ洗濯していないのか…。」


澪田「細かいことはいいんすよ!!爆弾の処理も終わったみたいだし!!」

田中「モノクマから聞いたぞ。爆弾のパスワ―ドを、無事入力し終えたのだな…」




小泉「…」




澪田「ふふん。真昼ちゃん、どうやら唯吹たちがいることに驚きを隠せないようっすね!!」

田中「すべての謎を解くカギは、モノクマの提示するル―ルにあったのだ。」

澪田「学級裁判の最初にも、ずっと言っていることっすよ!!」

田中「電子生徒手帳の、校則の8項目だ。」





8.生き残ったクロは、島から脱出する“権利”を与えられます。




田中「この言葉を聞く限り、俺様と澪田に与えられるものは…」

田中「島から脱出する“権利”であって、“義務”ではないのだ。」


澪田「唯吹たちがこの島から出ることをボイコットすれば…」

澪田「唯吹達がクロだったとしても、この島に残れるっていう寸法っすよ!!」

田中「我らの敢然たる抗議の末、どうやらモノクマを黙らせることに成功したようだ。」

澪田「当然っすよ!!真昼ちゃんを1人、この島に残すわけにはいかねぇっす!!」



澪田「だからこれからは、3人で黒幕を…!!」





小泉「別にいいよ。」



澪田「え?」




小泉「アタシのためを思ってのことなら別に、この島に残らなくていい。」

田中「何だと…?」


小泉「もう1度モノクマに聞いてみたら?やっぱり、島から脱出できないか。」

澪田「ちょ、待ち!!唯吹たちは真昼ちゃんを心配して、わざわざ…!!」


小泉「だからそれが、押しつけがましいって言ってるのよ。」

田中「いや…俺様と澪田は、貴様に何かを押しつける気は毛頭ないのだが…。」




小泉「アタシのことなんか、わざわざ心配することなんてない。」

小泉「それに…アンタらがいたところで、アタシの慰めになんかならない。」


小泉「だから…もう、放っておいてよ。」




タッタッタッ…



澪田「真昼ちゃん…。唯吹たちの目を見ることもなく、自分のコテ―ジに行っちゃった…。」


田中「…まずいな。奴の心は、相当荒んでいる。」

澪田「荒んでいる?」




田中「誰も欠けずに終わりを迎えると思っていた、今回の学級裁判…。」


田中「それがふたを開けてみれば七海、狛枝の2人もの犠牲者を出してしまい、その上弐大も消息不明のままだ…。」




田中「16人から6人に減っている状況で、ただでさえ神経をすり減らしていたというのに…」

田中「そこからさらに3人も減ってしまったとなると…。」

田中「正気を保つほうが、困難だろう…。」


澪田「じゃ、じゃあどうすれば、元の真昼ちゃんに戻してあげられるんすか!?」

田中「ふん。そんなもの、決まっているだろう。」





田中「“よ~しよ~し”の精神だ!!」

澪田「なんすかそれ?」



田中「奴が心を開くまでこちらから積極的に、手厚くもてなすように接していくのだ!!」

澪田「さすがは“超高校級の飼育委員”!!ひきこもりを外に連れ出す方法もバッチリっすね!!」

田中「ふん。俺様は、言葉を発する生き物は信じない。いずれ必ず裏切るからな。」




田中「ただ…ある男に頼まれた。」

田中「小泉に、寄り添ってやるようにな…」

澪田「ある男…?誰っすか?」


田中「今まで俺様は、奴を忌避してばかりだったからな。その罪滅ぼしといったところか。」

澪田「…ああ、なるほどね!!」

澪田「じゃあ彼のためにも、唯吹たちが一肌脱いでやるっすよ!!」




―小泉のコテ―ジ―



小泉「…」





本来なら田中と唯吹ちゃんが残ってくれて、アタシは喜ぶべきだったのだろう。




でも…そんな感情は、不思議なほどに湧き上がってこなかった。




こんなアタシは、既に人間として終わっているのかもしれない。


やっぱり…モノミの言うとおり、アタシは絶望に堕ちた人間だから…なのかな?





でも…正直言って、それ自体もアタシにはどうでもよく思えていた。


つまるところ、アタシは完全に思考を、考えることを手放していた。





どうだろう?こんな救いようのない状況で、アタシは何をするべきなんだろう?


やはり、千秋ちゃんや狛枝の死に心を打たれ、むせび泣くべきなのだろうか?






小泉「ふふ、ふふふふふふ……」




しかし、そこでアタシの口から漏れたものは…


嗚咽ではなく、かすかな笑い声だった。




その理由は、アタシの手に握られている物。





あの時飛び散ってきた、狛枝の眼。



なくさないように、ちゃんとポケットに入れていた。




今まで狛枝が、アタシの笑顔を写していたもの。


アタシの笑顔を、記録してきたもの。





つまり、狛枝が持っていたカメラ。


アタシが肩から下げているカメラとお揃いの、カメラ。




狂った世界の中で唯一これだけが、写真家のアタシにとっての『正常な世界の象徴』だった。


(アカン)





小泉「ふふふふふ、ふふふふふふふふふふふふふ………………」





これがあるうちは、アタシの心が狂うことはない。


黒幕とかこの島の謎とか、そんなのはどうでもいい。


とにかく次の瞬間だけでも正常な心を守ることができれば、今のアタシは満足だった。




でもコレは、有機物だからいつかは腐るんだよね…。


なるべく腐ってしまうのは避けたかったから、タッパ―に入れて、冷蔵庫にしまった。


気が狂いそうな時があったら、その時だけタッパ―を開けて、これをひとしきり愛でよう。



これで、楽しみが1つできた。


1つでも趣味があれば、人は大きく変わるものだ。




アタシは結局…







たった1人の“幸運”のために、孤独に微笑んでいた。





CHAPTER5 キミは幸運という名の不運に微笑む   END

生き残り   3人
☨ヒナタ ☨コマエダ ☨トガミ 田中 ☨ソウダ ☨ハナムラ ☦ニダイ ☨クズリュウ
☨オワリ ☨ナナミ ☨ソニア ☨サイオンジ 小泉 ☨ツミキ 澪田 ☨ペコヤマ

TO BE CONTINUED….


この狛枝は生きてて欲しかった狛枝だ・・・
なんだろうこの本編で七海を失ったような気分は



これで5章終了。明日からは最終章です。


なんか希望が見えそうにないけど、何とかしましょう。


6章は、5章以上にトンデモ展開があったりするので、5章ですでにそう思っている人は要注意。


これから、パート5を立ててきます。

html化もするので、埋める必要はないです。


クライマックスを全部集めてほしいという方もいましたが、

6章の分もまだ残っているので、中途半端になるのは避けたいですね。

だから、次スレでまとめます。


体がねじ切れるくらい、虫唾が走ったわ。

>>914

いやはや数々のダンロンスレは見てきたがここまで絶望状態を凄く描写してるのは始めてかもしれない

あ、なぜかsageが外れてる
本当すまない

マイケル・ウェスティン「スパイにとって、死体の保存は滅多に無い仕事だ。湿気と熱と空気を避けるべし。」

畜生!!!狛枝帰ってこい!
小泉とらーぶらーぶしてくれええええ(涙



たてました。もし小泉さんが主人公だったらのパ―ト5です。


パ―ト5→ もし小泉さんが主人公だったら 【ダンガンロンパ2】 part5 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1411466402/)



立て乙です

狛枝…

ヒナコイ派の俺がヒナコマに目覚めかけた所でこの仕打ち
やっぱりヒナコイ最高やったんや

建て乙

モノミの遺言が後を引いてるじゃないですかやだー
言弾言刃に限らず、言葉は凶器になるってはっきり分かんだね

>>922
目覚め方が間違ってるよ・・・

>>922
落ち着け、絶望しすぎてヒナコマになってるぞ


七海と小泉が好きな俺には絶望的過ぎる章だった



うわぁ…ここまで壊れたか…
しかも弐大はマジで死んでんの?
狛枝の狙いも全然わからん。何で裁判ミスらせたのか

ダンロンでヤンデレ代表格は罪木だが実は一番こじれるとヤバいのは小泉
間違いない

澪田が1番好きだから生き残って嬉しいけどなんだこの絶望感…。

代表格は舞園さんだろ

モノミの最期の恨み言は、助けるべきか分からない(かなり助けない方が良いに傾く)相手の事情のとばっちりを受けて大事な仲間と自分が死ぬような物だから、真っ当ではあるとも思う
そもそも花村・十神・左右田の殺人は「もう何もかもどうでも良いや」って精神が動機の根底にあるとなると、なおさらね・・・今の小泉も似たような物だし
案外「そんなだからお前らは絶望に堕ちたんだよ!」って言うぐらいしたかったのかも。あれでまだ軽い言い方かも

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom