理樹(なんでこんな怪しいものが僕の机に)
理樹(R-18って・・と、とりあえず恭介たちに見つかる前に隠さないと!)
・・・・
謙吾「今日は何して遊ぶんだ」
真人「やっぱここは筋肉だろ!」
鈴「筋肉ってどんな遊びだ、バカ」
恭介「まあ落ち着けお前ら」
恭介「今日はだな・・皆に催眠術をかけよう!」
理樹「」ビクッ
鈴「理樹、どうかしたか?」
理樹「い、いやどうもしないよ」
真人「催眠術だぁ? 催眠術なんて実際にかかるもんなのか?」
謙吾「真人のような単細胞ならば、容易にかかるのではないか」
真人「なんだと?!」
恭介「落ち着け、真人。全員に催眠術をかけるつもりだから安心しろ」
真人「そうか、それなら安心だな」
鈴「安心なのか?」
理樹「不安・・だよね」アハハ
恭介「まずはやはり真人にかけよう」
真人「トップバッターか、任せろ!」
謙吾「どんな暗示をかけるんだ?」
鈴「バカになる暗示か」
理樹「鈴、それは流石に・・。虚弱体質な真人とかどうだろう」
恭介「良いなそれ、採用だ・・と言いたいところだが実は内容は既に決めてあるんだ」
理樹「へえ、どんな?」
恭介「それはかけてからのお楽しみって奴さ」
恭介「では真人」
真人「おう」
恭介「まず目を閉じて、深呼吸だ。吸ってー、吐いてー」
真人「」スゥ–ハァ–
恭介「次に全身の力を抜く、そしてイメージするんだ」
恭介「真人、お前は––だ」ボソッ
真人「俺は・・––・・?」
恭介「そうだ、お前は––だ。――――――――――なんだ」
真人「・・––––––・・・・––・・うっ・・頭が・・・・」
理樹「真人?! 大丈夫!!?」
恭介「理樹落ち着け、問題ない」
真人「・・・・」
理樹「真人、立ち尽くしたまま動かないよ?!」
鈴「ただ眠ってるんじゃないのか?」
謙吾「ありうるな、この馬鹿なら」
理樹「いやいやいや、これは流石にそういうレベルではないと思うんだけど」
恭介「ふむ、じゃあ今から真人を起こすぞ」
恭介「今から数字を3から数え降ろす。ゼロになって手を叩いたらお前は目を覚ます」
真人「・・」
恭介「3・・2・・1・・0!!」パァンッ!
真人「」ビクッ
真人「ん・・? オレは寝てたのか?」
理樹「真人、大丈夫? 体なんともない?」
真人「お、おう? 特に変化はないぞ」
鈴「馬鹿だから効かないんじゃないか」
真人「」ビクッ
謙吾「どうかしたのか、真人?」
真人「い、いやなんでもない」
恭介「本当か、真人? いや、このクズ」
真人「うっ」ピクピク
理樹「・・恭介、一体どんな暗示を真人にかけたのさ?」
恭介「真人には超がつくほどのドMになる暗示をかけた」
恭介「これで真人は貶されるたびに悦ぶ変態だ」
恭介「なあ真人、いや変態?」
真人「うっ!!」ビクン
謙吾「失望したぞ、真人・・」
鈴「キモ! 真人、キモイ!!」
真人「良い! もっと言ってくれ!!」
理樹「真人・・」
鈴「キショイ! 変態! 近寄るな!!」
真人「うああああああああああああああああ!!!!!!」ピクンピクン
理樹「・・気絶しちゃったね」
恭介「我ながら完璧に決まり過ぎて恐ろしいぜ・・」
恭介「・・さて次は謙吾だな」
謙吾「お、俺はやらないぞ!」
恭介「ほう、そうか・・」
恭介「・・真人と同じ土俵に立つことすらできないとはな」
謙吾「」ピクッ
恭介「しかしやらないと言う奴に催眠をかけるのは難しいからな・・。仕方があるまい」
恭介「謙吾より真人の方が一枚上手だったということだな」
謙吾「」ピクピクッ
謙吾「・・良いだろう、俺もその催眠術とやら受けてやろう」
理樹「謙吾・・」
鈴「コイツ馬鹿だ」
恭介「では謙吾、目を瞑って深呼吸だ」
謙吾「」スーハー
恭介「さて謙吾、お前は–––だ」
・・・・
謙吾「・・」
理樹「・・謙吾?」
謙吾「フヒッ」
鈴「フヒ?」
謙吾「フヒヒヒヒヒ! 巫女最高だぜえええ!! この世に巫女衣装以外の服なんか必要ないっ!!!!」
鈴「うわ、キモ!」
理樹「・・恭介」
恭介「なんだ?」
理樹「一体どんな暗示をかけたの?」
恭介「好きなものを好きと言えるようにしてやったんだ」
理樹(絶対それだけじゃない)
謙吾「さあ鈴! お前のその格好を正してやるぞ!!」
理樹「ちょ、謙吾! それはダm」
鈴「キショいんじゃ、ボケー!!」
謙吾「グハッ」
理樹「あの謙吾が一撃で・・」
恭介「催眠状態だったからな・・本調子じゃなかったんだろ」
理樹「そういうものかなぁ・・」
鈴「おい恭介、コイツらを早くもとに戻せ!!」
恭介「まあ落ち着け、目が覚めれば元に戻るさ」
恭介「・・いつ目が覚めるかは分からんが・・」
理樹「死屍累々だね・・」
恭介「ま、目を覚ませば全て忘れているさ。何せ催眠だからな」
理樹「忘れれば良いって問題かなあ」
恭介「さて、じゃあ次は鈴かな」
鈴「嫌じゃ、ボケ!」
理樹「さすがにあの二人を見てからじゃね・・」
恭介「そうか・・、その様子だと理樹も」
理樹「うーん、ごめんね? やっぱり僕もちょっと怖いや」
恭介「いやいい。ここから催眠の素晴らしさをお前らに教えてやろうじゃないか!」
鈴「どうやってだ?」
恭介「リトルバスターズのメンバーは5人だけじゃない、だろ」
理樹「えー、みんなってそういうことだったの・・」
恭介「当然! 10人揃ってこそリトルバスターズ、そうだろ?」
理樹「・・この流れで言われてもなあ」
恭介「まあ細かいことは気にするな。じゃあ理樹、ほかのメンバーを呼んでくれ」
理樹「・・呼んだ僕が言うのもなんだけど、みんなヒマなの?」
クド「わふー! みんなで楽しいことをするとあらば、忙しくても参加するのです!」
葉留佳「その通りですヨ、理樹クン!」
来ヶ谷「うむ、おねーさんを楽しいイベントから外そうなど、小癪なことをするものではないぞ」
西園「・・わたしも皆さんといる時間が好きですから」
小毬「そういうことなのです。あ、りんちゃんお菓子食べる〜?」
鈴「ありがとうこまりちゃん」
恭介「理樹が人望のあるリーダーになってくれて俺は嬉しいよ」ガシッ
理樹「嬉しいけど、そんな思いっきり肩掴んで泣くほど?!」
葉留佳「ところで、健吾くんと真人くんが寝てるけど良いの?」
理樹「アハハ・・まあ大丈夫、かな?」
葉留佳「そっかあ。じゃあま、せっかく寝てるから悪戯しちゃえ!」
理樹「葉留佳さん・・。ああ、真人と謙吾が組んず解れつな・・」
西園「謙×真・・。でも三枝さんのやり方は美しくありません」
来ヶ谷「ほう? 西園女史はこれでもダメだと言うのか?」
西園「ああ! そんな風に絡めては!! ・・真×謙、ありかもしれませんね」
クド「わふー?」
小毬「ふえぇ?」
理樹「・・二人は知らなくていい世界なんだと思うよ」
鈴「あたしは知ってもいいのか?」
理樹「鈴も知らなくていいよ」
恭介「眠ってる二人は放っておいて、本題に移ろう」
恭介「理樹から聞いていると思うが、今日はみんなに催眠術をかけようと思う」
クド「催眠術ですか?」
小毬「ハンガーさんでくーるくる?」
葉留佳「はるちん、初耳なのですヨ」
来ヶ谷「そんな怪しい集まりだと告げずに誘うとは、少年もなかなか策士だな」
理樹「うっ、いや正直に催眠術って言うと胡散臭くて来てくれないかなと思ったのは事実だけど」
来ヶ谷「ふ、まあ楽しそうであることには変わりはないから構わないさ」
恭介「話を進めるぞ」
恭介「さて、全員に集ってもらったのはさっきも言った通りみんなに催眠術をかけるためだ」
恭介「今、理樹と鈴は催眠術に対する不信感を抱いている、が! 不信感をもつ人間に催眠術など不可能だ!」
恭介「そこで、みんなには催眠術によって気持ちよくなってもらい、理樹と鈴の催眠術に対する不信感を拭ってもらいたい!!」
来ヶ谷「なるほど、面白い。つまり理樹君と鈴君を『僕は催眠術で感じちゃう変態ですぅ!!』と絶頂させることが目的なわけだな」
葉留佳「おーっ! 面白そうですネ!」
西園「・・催眠術で鬼畜に目覚める直枝さん・・アリです」
クド「わふー! なんだかよく分からないですけど、ラジャー! なのです」
小毬「ばっちこーい、ですよ〜」
理樹「いやいやいや・・」
恭介「ではまず、そうだな催眠にかかりやすそうな小毬から行こうか」
小毬「ほえぇ、わたしからですか〜」
鈴「こまりちゃんに変なことするな、馬鹿兄貴!」
小毬「大丈夫だよ〜りんちゃん。恭介さんはそんな酷いことしないよ〜」
鈴「でもっ! 真人と謙吾は」
恭介「そうだぞ鈴。大事な(仲間の)小毬に俺が変なことをするわけがないだろ」
小毬「ふえ!?」
理樹(今の恭介と小毬さんの"大事"に対する考え方は絶対に違う)
鈴「・・分かった。こまりちゃんが大丈夫って言うなら信じる・・」
小毬「りんちゃん、ありがと〜。だいじょーぶ! ですよ」
鈴「・・うん」
恭介「では小毬、目を瞑って・・」
恭介「ーーーーーー」
小毬「・・はい・・」
鈴「こまりちゃん・・」
理樹「・・大丈夫だよ、きっと。・・・・・・多分」
来ヶ谷「まあそう不安がることもなかろう。恭介氏は仲間を傷つけるようなことなどしない、そうだろう?」
小毬「・・・・」
鈴「恭介、催眠は終わったのか?」
恭介「ああ、あとは手を叩けば目覚める」
恭介「3・・2・・1・・」パン!
小毬「ふえ?!」
鈴「こまりちゃん、大丈夫か!?」
小毬「うん〜だいじょーぶ、だよ〜」
理樹(良かった、真人や謙吾みたいなことにはなってないみたいだ)
小毬「・・」ポー
恭介「ん? どうした小毬」
小毬「恭介さん!!」ダキッ
鈴「こまりちゃん?!」
クド「わふー?!」
葉留佳「おっとぉ、面白いことになって参りましたなあ」
小毬「恭介さん、大好きです〜」
恭介「おいおい、参ったなあ」
理樹「・・小毬さんにはどんな暗示をかけたのさ?」
恭介「・・俺と小毬の名誉のために伏せておく」
鈴「こ、こまりちゃんを元に戻せ、馬鹿!!」
小毬「りんちゃん〜、私はだいじょうぶですよ〜」ニヘラ
恭介「・・」
理樹(恭介が大丈夫じゃなさそう)
小毬「私が恭介さんと結婚したらりんちゃん、私の妹さんだね〜」
鈴「こまりちゃんはあたしのお姉ちゃんなのか?!」
鈴「・・それは悪くないかもしれないな」
理樹「いやいやいや、そういう問題ではないでしょ・・」
葉留佳「はるちんたち、すっかり置いてけぼりですネ」
西園「棗さんと神北さんの間に私たちが入るスキはないようです」
来ヶ谷「それはどちらの棗、なんだろうな」
クド「さ、催眠術、恐るべしなのです・・」
小毬「えへへ〜、恭介さん〜」スリスリ
恭介「・・まあ小毬のことは忘れて」
小毬「忘れてなんてヒドいよ〜」
鈴「こまりちゃんをイジめるな、バカ兄貴!」
恭介「・・。催眠術の続きをしよう」
理樹「このまま続けるんだ・・」
恭介「次に催眠をかけるのは・・」
クド「わくわくどきどき」
葉留佳「誰だ誰だー?」
西園「ちょっとドキドキしますね」
来ヶ谷「ふ」
恭介「・・能美だ!」
クド「わふー!」
葉留佳「先を越されたー!!」
恭介「そういうな、全員に催眠をかけるつもりだからな」
西園「・・催眠術で男女混合ハーレムをつくる鬼畜恭介さん・・アリです」
恭介「物騒なことを言うな、西園・・」
・・
恭介「さて能美。目を瞑ってーーー」
理樹(小毬さんが抱きついたままだと様にならないなあ)
クド「わふー・・・・」
・・
恭介「3・・2・・1」パン!
クド「・・」
理樹「クド、大丈夫? なんともない?」
クド「wafoo」
葉留佳「んー? いつも通りですネ」
鈴「・・ちょっと発音がちがくなかったか?」
来ヶ谷「ふむ・・」
クド「wafooo?」
来ヶ谷「Do you speak English?」
クド「Yes! Yes, I can.」
理樹「クドが・・流暢に英語を喋ってる・・」
来ヶ谷「doの質問文に対してcanで答えてる辺り、微妙に間違っているが」
理樹「いやいや、それでもクドがこんな流暢に英語を喋るなんて!」
理樹「えーっと・・クド、ドゥーユースピークジャパニーズ?」
クド「What?」
理樹「だから、ドゥーユー・・」
クド「Your pronunciation is too strange, so I cannot understand what you said.」
来ヶ谷「・・少年の発音があまりにも変で、言ってることが理解できない。だそうだ」
理樹「ええー・・」
葉留佳「英語で喋るなんて、生意気なクド公めー!!」
クド「Wafoo…. Unfortunately, I cannot understand languages other than English. Please in English!」
西園「残念ながら英語以外の言葉は理解できないそうです。英語で喋ってくれと言ってます」
葉留佳「・・英語が出来るクド公なんて嫌いだー!!」
理樹「葉留佳さん、落ち着いて・・」
来ヶ谷「ふむ、ここはおねーさんに任せてもらおうか」
理樹「何か策があるの?」
葉留佳「さすが姉御ー!」
来ヶ谷「うむ、では行くぞ」
来ヶ谷「〜〜〜〜〜〜」
クド「〜〜〜〜〜〜〜」
理樹「なんか英語ですごい応酬してる・・」
葉留佳「私たちには何がなにやらさっぱりですネ」
西園「流石にわたしもこの早さではついていけないです」
鈴「恭介、クドにはどんな暗示をかけたんだ?」
恭介「ネイティブ張りに英語が喋れるようになる暗示だ」
理樹「暗示だけで喋れるようになるものなの?」
恭介「もともと勉強量は相当なものだったからな。あとは暗示でなんとかなるんではないかと思ったんだが、ここまでとは・・」
西園「思い込みの力と潜在的な単語力、ということですか。人間は可能性に溢れていますね」
理樹「ネイティブ張りにってところのせいで日本語喋れなくなるのは困るけどなあ」
鈴「あ、クドが倒れたぞ!」
来ヶ谷「ふう、終わった」
理樹「終わったって、来ヶ谷さん何したの?!」
来ヶ谷「いやなに、英語で激論を交わしてひたすらにクドリャフカ君を論破していたのだよ」
来ヶ谷「慣れない英語も相まって頭がパンクしたのだろう。しばらく寝かせといてやるといい」
西園「・・慣れない言語は脳への負担が大きい、ということでしょうか」
来ヶ谷「それはそうだろう。それをあれだけ使いこなすのは大層疲れただろうさ」
来ヶ谷「しかし、催眠と言うのはかかる個人、かける個人の資質そのものだけではなく、受け入れたいという気持ちや、かけてくる相手への信頼、というものが重要だ」
来ヶ谷「これだけの結果を引き出せる恭介氏は流石と言わざるを得ないな」
恭介「ふっ、実は昔、夜の街で金もなく彷徨っていたときにな・・」
・・・・
理樹「相変わらず恭介は色んなところで色んな人から色々吸収してるんだねえ」
鈴「恭介は馬鹿だからな」
恭介「おっと、ちょっと話し込んでしまったな」
恭介「さて、次に催眠をかける相手は・・」
葉留佳「今度こそ、はるちんの番ですヨ!」
西園「わたしが催眠にかかったら・・」フフフ
来ヶ谷「・・美魚君は自己暗示だけでいいんではないか」
恭介「・・西園だ!」
葉留佳「うあー、またダメだったー!!」
西園「ついにこのときが来ましたか」
鈴「なんかみおが怖い」
理樹「深いこと気にしちゃダメだよ」
・・・・
西園「・・・・」
理樹「西園さん?」
西園「やっほー理樹くん! 久しぶり!」
理樹「久し・・ぶり?」
西園「あれー、もしかして忘れちゃったの? ヒドいなあ、美鳥だよ?」
理樹「え、美鳥ってあの美鳥?!」
美鳥「うん、そうだよ」
葉留佳「んー? 何がなんだかよく分からないのですヨ?」
来ヶ谷「ふむ・・なかなか面白いことになったな」
鈴「・・みおじゃないのか?」
理樹「本当に・・あの美鳥?」
美鳥「そうだよー。あ、もしかして信じてないな?」
美鳥「二人であんなことやこんなことまでしたのに」ニヤニヤ
葉留佳「あんなこと!?」
来ヶ谷「こんなこと・・とな」
鈴「サイテーだな、理樹」
理樹「いやいやいや、ちょっと待って。僕が何をしたのさ!」
美鳥「それはもうナニを・・」
来ヶ谷「ほう」
理樹「ちょっとこっち来て!」バシッ
鈴「廊下に逃げていった」
葉留佳「二人だけで、行っちゃいましたネ」
来ヶ谷「ふむ、積もる話もあるのだろう。聞き耳を立てるのは野暮と言うものだ」
理樹「あの、もう一度確認するけど・・本当に美鳥、なんだよね」
美鳥「相変わらず私のこと信用してないなあ。本当に美鳥だよ」
理樹「相変わらずってことはないだろ、・・信じてるよ。本当にありがとう」
美鳥「ん、そう言ってもらえると嬉しいね」
理樹「ところで、覚えてるって言うのはどのくらい・・?」
美鳥「んー、全部・・かな」
理樹「全部?」
美鳥「うん、全部」
美鳥「私、あの世界ではほとんどずっと裏側にいたから、あの世界を好きなように見てたんだ」
理樹「好きなようにって・・」
美鳥「だから理樹くんが色んな女の子とちょめちょめしてたのも知ってるよ?」
理樹「な、なんの話さそれ!」
美鳥「えー、理樹くん覚えてないのー?」
理樹「ぼ、僕はそんな変なことはしてない」
美鳥「でも、あの世界の記憶、けっこう曖昧でしょ?」
理樹「・・また君は僕のことを騙そうとしてるの?」
美鳥「ふふ、どうかな?」
理樹「結局、西園さんは眼鏡なんてかけてなかったじゃないか」
美鳥「うん、理樹くんの記憶ホントは正しかったんだ」
理樹「今回も試してるの?」
美鳥「・・うん、そう。ちょっとからかってみたんだ、ゴメンね」
理樹「ん、いいよ」
理樹「でも、美鳥が本当に会いたいのは西園さん・・でしょ?」
美鳥「んーそうだけど、そうじゃないよ」
理樹「?」
美鳥「私はいつでもお姉ちゃんを見てるからね。お姉ちゃんが楽しいならそれで良いんだ」
美鳥「でも、もし理樹くんが私の頼み事を聞いてくれるなら一つだけ、お姉ちゃんに伝えてくれる?」
理樹「・・もちろん」
美鳥「ありがと。私はずっとお姉ちゃんのこと大好きだよってお願いね」
理樹「分かった」
美鳥「・・じゃあね」
理樹「え?」
理樹「み、美鳥?!」
西園「・・」ス–ス–
理樹「・・寝てる」
理樹「ただいま」
恭介・鈴「おかえり」
葉留佳「おおーっと! 理樹くんがみおちんを抱っこしてるですヨ!?」
理樹「シー、眠ってるんだ」
来ヶ谷「おや、西園女史も眠ってしまったのか」
理樹「も?」
鈴「こまりちゃんもさっき眠ったんだ」
恭介「ふむ・・催眠はけっこう脳に負担がかかるのかも知れないな」
来ヶ谷「催眠は須らくR-18なのはそのためだろうな」
理樹「催眠ってR-18なの?!」
来ヶ谷「なんだ少年、そんなことも知らなかったのか。R-18と書いてあるものはエロばかりだと思っていたのか? ふ、まあ少年ならば仕方があるまい」
理樹「いやいやいや、そんなことは思ってないよ」
恭介「しかし全員をここで眠らせるわけにはいかないからな・・」
恭介「残念だが、今日はここでお開きとするか」
理樹「仕方がないね」
理樹(自分に催眠が回って来なくて良かったような、ちょっと寂しいような)
来ヶ谷「では、私と葉留佳君と鈴君で美魚君、クドリャフカ君、小毬君を抱えて帰ろう」
恭介「ああ、よろしく頼むよ」
葉留佳「じゃあボーイズ、おやすみなさーいってもう二人は寝てたねー」
理樹「うん、おやすみなさい」
恭介「さて、俺も帰りがてら謙吾を部屋に連れて行くかな」
理樹「お願いね。僕は真人を上のベッドに上げるよ」
恭介「・・頑張れよ」
理樹「だ、大丈夫だと思うよ」
・・・・
理樹「真人重かったぁ・・。流石にあれだけの筋肉を付けてるだけはあるなあ」
理樹(・・真人と謙吾はともかく、小毬さんたちは結構催眠を楽しんでたような気がするなあ)
理樹(・・・・ちょっとやってみようかな)
小休止
初めて完結まで書き溜めてないss、初めての二次、初めてじゃないのは催眠だけ
>>14の1行目
×健吾
○謙吾
変換は色々と注意してたんだけどやっぱミスあるなあ
わくわくするな
書き込みテスト
理樹「えーっとCDをパソコンに入れて・・ん、READMEが入ってる」
理樹「えーっと『このCDは催眠音声です。イヤホンやヘッドホンを付けて、他人に迷惑のかからないように御視聴ください。また催眠の成功率を上げるため、パジャマなどの楽な格好で布団に横になりながら聞いてください』か」
理樹「うん、まあスピーカーでは流さないよね、普通。丁度もう寝るし、このままイヤホンつけながら聞けば良いかな」
理樹「・・よし準備完了。・・再生っと」
イヤホン右「いらっしゃーい」
理樹「!」
イヤホン左「ようこそ、私たちの部屋へ」
理樹「!?」
理樹(右が葉留佳さんで左が二木さん!?)
葉留佳「この音声は18禁催眠音声だよ」
佳奈多「この音声は18禁催眠音声なの」
理樹(・・いやでも催眠は相手を信じる気持ち、受け入れる気持ちが大事だって来ヶ谷さんが言ってた・・)
葉留佳「まあ私たちには関係ないよね」
佳奈多「まあ私たちには関係ないわね」
理樹(きっと、葉留佳さんたちは僕のために・・って葉留佳さんならむしろ面白がって変な催眠を入れてくるかも・・)
葉留佳「まずは何からしよっか?」
理樹(いやでも、二木さんも噛んでる話ならそんな変なことにはならない・・はず)
佳奈多「じゃあまずは深呼吸から、かしらね」
理樹(うん、そうだ。葉留佳さんはリトルバスターズの仲間じゃないか。信じるんだ、仲間を!)
葉留佳「吸ってー・・」
佳奈多「・・新鮮な空気が肺を満たす」
理樹(うん、素直に従おう)スゥ–
葉留佳「吐いてー・・」
佳奈多「・・今日一日の疲れが全部、二酸化炭素と一緒に吐き出される」
葉留佳「吸ってー・・」
佳奈多「・・体が暖かくなってくる」
葉留佳「吐いてー・・」
佳奈多「・・全身の力が抜けて、体が軽くなる」
葉留佳「じゃあ普通の呼吸にもどそっか」
佳奈多「もう普段の呼吸に戻っていいわ」
葉留佳「リラックスできたかな?」
佳奈多「余分な力、ちゃんと全部抜けたかしら?」
葉留佳「こういう確認すると」
佳奈多「・・却って気になってしまうかも知れないわね」
佳奈多「あなたは何も考えなくていいわ」
葉留佳「・・私たちが理樹くんを気持ちよくしてあげるから」
葉留佳「気持ちよくなりたい?」
佳奈多「気持ちよくなりたいわよね?」
葉留佳「心の深いところに沈んでいこーよ?」
佳奈多「心の深いところに沈んでいきなさい」
佳奈多「下に、下に」
葉留佳「本当に下に?」
佳奈多「左かも知れないし」
葉留佳「右かも知れないよ」
佳奈多「あるいは上に浮かんでいっている」
葉留佳「かも知れないよね」
寝る
ただ葉留佳佳奈多で双子をやりたかっただけなんや
しかしいざエロ部分を書こうと思ったら佳奈多を好き過ぎてエロに出したくなくなってきた
えっ
わかる
葉留佳「理樹くんの意識、深いところまで沈んでいったね」
佳奈多「あなたはもう、自分で考えることができないわ」
理樹(・・出来るんだけどなあ・・。あ、でもなんだっけ・・受け入れたい・・って気持ちが大事・・とか恭介、いや来ヶ谷さん? が言ってた・・ような)
葉留佳「理樹くんは、私たちの言うことを聞くだけになる」
佳奈多「私たちの言うこと、それがあなたのの全て」
葉留佳「そうでしょ?」
佳奈多「そうよね?」
佳奈多「イメージしなさい」
葉留佳「理樹くんは今、真っ白な部屋の中で横になっているの」
佳奈多「部屋の中には私たちだけしかいない」
葉留佳「すぐ左に佳奈多がいるの」
佳奈多「すぐ右に葉留佳がいるわ」
葉留佳「肩と肩がぶつかっちゃうくらい近くにいるんだよ」
佳奈多「あなたの心臓の脈打つ音が聞こえるほどに・・ね」
葉留佳「ドキドキしてきた?」
佳奈多「体、熱くなってきてるんじゃないかしら?」
葉留佳「こんなに火照ってるなら、服いらないよね」
佳奈多「要らないから、脱いでしまえばいいわよね」
葉留佳「理樹くんは自分で服を脱ぐ」
佳奈多「服くらい、自分で脱げるでしょう?」
・・・・
白い何か「」ベットリ
理樹「催眠中のことは目が覚めたら忘れるって、恭介言ったじゃないか・・」
ガチャ
恭介「いやースマンな、理樹」
理樹「う、うわあ?!」
理樹「恭介!? どうしてここに?!」
恭介「どうしても何も、今回の催眠は俺と三枝と来ヶ谷の3人で仕組んだことだからな」
理樹「ど、どういうこと?!」
恭介「三枝がどうしても理樹に催眠音声を聞かせたいと言うからな、」
恭介「しかし何も言わず催眠術と言っても理樹が疑って上手くできない可能性も高い」
恭介「だから、俺と来ヶ谷が協力して理樹が催眠にかかりやすいように仕向けたってわけだ」
理樹「・・じゃあ、恭介がやった催眠術は本物だけど、このCDは偽物ってこと?」
恭介「いや、あながち偽物でもないぞ?」
恭介「もちろん、俺がやったものに比べればかかりやすさはずいぶん低いし、実際、理樹は内容を全部覚えてるみたいだけどな」
理樹「・・人間不信になるよ」
恭介「おいおい、勘弁してくれよ。しかし気持ちよかったことは事実だろう?」
理樹「それを僕に聞かないでよ!!」
恭介「ははは、悪い悪い」
真人「ん〜、なんだ理樹ぃ・・こんな夜中にぃ・・・・」
理樹「な、なんでもないよ真人。ゴメン」
理樹「きょ、恭介も早く出てってよ!」
恭介「おっと、スマンな。俺がいたら片付くものも片付かないもんな」
理樹「〜〜〜〜〜!!」
恭介「ちなみに、理樹がCDを聞いている様子は俺と来ヶ谷と三枝でバッチリ鑑賞させてもらったぜ」
理樹「なななななな」
恭介「安心しろ、録画はしてないから」
理樹「全然安心できないよ!?」
恭介「はっはっはっ、冗談だ」
理樹「どこからどこまでが?!」
恭介「じゃあな理樹、おやすみ」
理樹「恭介?!」
理樹(今回の一件で僕が学んだことは一つ・・)
理樹「催眠音声は・・最悪死ぬ(社会的に)」
終わり
結局エロ部分から逃げてしまった
双子で両手ま○ことか考えたけど、佳奈多を人前で汚せないっす
エタるよりはマシ・・だよな?
乙
乙
ただ乙
乙
乙
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