『また明日』(41)

男「はいもしもし」

女『もしもし、aさんですか?』

男「違いますけど」

女『あ、すみません、間違えちゃいました』

男「はあ、じゃあ切りますよ」

女『まあまあ、このままもう少し話しましょうよ』

男「ああ?」

女『いやあ、最近暖かくなってきましたね』

男「はあ…」

女『先月までは室内でも暖房がないと死ぬほどだったのに』

男「まあ…」

女『今は少し歩くと汗ばむくらいですよね』

男「人によるんじゃないすかね」

女『あ、今何か変な妄想しませんでした?』

男「は?」

男「してないすけど、つか、変なってどんな?」

女『私が汗かいてハアハア言ってる姿を想像したり』

女『汗で下着が透けて見えるのを想像したり、とか』

男「何で俺がそんな妄想しなくちゃいけねえんだよ」

女『あはは、冗談ですよ』

男「つかイタ電かよ、もう切るぞ」

女『あ、待って下さい!ちょっと!あと本当にちょっとだけですから!』

男「ちっ!何だよ」

女『この時間帯って、割と忙しいですか?』

男「別に、忙しかったらそもそも電話でねえしな」

女『よかった、仕事の邪魔とかじゃなくて』

男「そうでなくても充分迷惑…」

女『あ、電車来たので切りますね』

男「はあ!?」

女『では、また明日』

男「もしもし?」

女『あ、昨日の人ですよね、この時間も大丈夫ですか?』

男「お前かよ」

女『ああ、忙しかったら電話出ないんでしたね、なら大丈夫ですね』

男「何で切るのもかけるのも全部お前の都合なんだよ」

女『すみません、でも、5分弱の辛抱だと思って付き合ってもらえたら、嬉しいなって』

男「何でそんなに図々しいんだっつってんだ」

女『そこは想像にお任せします』

男「はあ…どんな教育受けてんだか」

女『「立ってるものは親でも使え」』

男「納得。でも俺、座ってんだけど」

女『う~ん、じゃあ別の意味で立ってるとか』

男「ねえよ!」

男「何お前、この手のネタ好きなの?」

女『いえ、ただ男の人はこんなノリの方が話しやすいかなあ、と』

男「そういう奴もいるけど、俺は違う」

男「むしろ、大嫌いだ」

女『あちゃあ…』

男「少なくとも異性の前でやることじゃないし、そういう下品な奴には反吐が出る」

女『じゃあもうやめます、二度としません』

男「遅えよ」

女『でも、相手が嫌がることをやめれば、それ以上嫌われることは避けられますよね?』

男「一般的には、まあ」

女『なら、遅くないですよ、意味ありますから』

男「下ネタ以前に電話が迷惑、って考え方はしないのか」

女『盲点でした』

男「はあ…ったく、お前は…」

女『あ、やっとバスが来ました』

男「今度はバスか」

女『また明日』

男「またお前か」

女『今日はもしもしって言わないんですね』

男「2日連続で同じ番号からかけてきたからな」

男「さすがに登録するわ」

女『わあ、ありがとうございます。登録名はなんですか?』

男「うざいメスガキ」

うざいメスガキ『感謝を撤回させて下さい』

男「勝手にしろ」

女『何か、今日は失言もしないうちから怒ってますね』

女『何かあったんですか?』

男「別に何もねえよ」

女『でも、今日は開幕怒りモードじゃないですか』

男「時計を見りゃわかるだろ」

女『日付が変わるにはまだ時間ありますよ』

男「非常識だってんだ!」

男「どう考えても電話する時間じゃねえだろ」

男「頭沸いてんのかお前は」

女『すみません』

男「全く…」

女『でも、出てくれますよね。優しい人なんですかね』

男「まあ俺以外でこういう対応する奴は少な…」

女『それとも、暇なんですかね』

男「おいてめえ表出ろ!」

女『冗談ですよ』

男「人の神経を逆なでするのが冗談か、おお?」

女『ごめんなさい、調子に乗りすぎました…』

男「…まあ、分かればいいんだ、分か…」

女『あ、お風呂の追いだき、終わったみたいです。入ってきます』

男「毎回お前の都合なのな、切るタイミング」

女『また明日』

女『こんにちは』

男「学習しない奴だな」

女『今日は明るい時間帯にしたんですけど』

男「昼飯時も一般的にはアウトだ!」

男「ここ数日はそんな時間ばっかだな」

女『すみません』

男「嫌がらせかよ」

女『そう言いつつ出てくれますよね、毎回』

男「昨日も言ったが、俺は他の連中より優しいからな」

女『はい、優しいです』

男「今日は素直だな…」

女『無茶な時間にも電話に出てくれる、いい人ですから』

男「いい人…そうだろう」

女『はい、優しい二―トさんです』

男「ふざけんな!!」

女『いつでも電話出られるからひょっとしてと思ったんですけど、違うんですか?』

男「ニートな訳ねえだろ!」

女『にしては割とどの時間も空いてますよね?何をされている方ですか?』

男「学生だよ大学生!来月から社畜の大学4年だ」

女『大学ですか、わあ、すごいなあ』

男「全入時代に何言ってんだか」

女『あれ?じゃあ、今の時期って、卒業旅行とか送別会とかで忙しいんじゃ…』

男「…それは…」

女『どうなんですかどういうことなんですか?ねえねえ、もしも~し』

男「ああうるせえ!ぼっちなんだよ言わせんな!」

男「卒業旅行一緒に行くダチもいねえ!」

男「バイトも早々やめた、ゼミもその場限りの付き合い、サークル入ってねえ、行く送別会がねえよ!」

男「研修も入社後だから毎日することねえんだよこれで満足か、ああ!!?」

女『あ、あはは…』

男「はっ、そうだよ、笑えよ蔑めよ」

女『そういうつもりじゃないです、ただ、何かちょっと安心し…あ』

男「何だよ、今何言おうとした?」

女『カップ麺できたので、そろそろ切りますね』

男「おいちょっと待てお前今…」

女『また明日』

女『おはようございます』

男「早過ぎんだろ…」

女『モーニングコールですよ』

男「頼んでねえよ…ふぁーあ」

女『来月から社会人なんですから、早起きの習慣付けないと』

男「8時半出社の通勤時間30分、こんな時間に起きることは来月からもねえよ」

女『そうなんですか、どんな会社なんですか?』

男「ああ、建設系かな?電柱の地中化やってて…って何でお前に言ってんだか」

女『そう言わずに、電柱の地中化って初めて聞きました』

女『どんな仕事なんですか?』

男「技術系総合職って言う、現場監督的な感じ」

男「工事の進行指揮したり、周辺住民に事前説明したり、後は工程表とか報告書作ったり、まあ色々だ」

女『何か面白そうですね』

男「そういやお前、昨日何か言いかけてなかったか?安心したとか」

女『…気のせいじゃないですか?』

男「気のせいなら端から聞かねえって」

女『目や口からも聞けませんよね』

男「顔のパーツの鼻じゃねえよ、俺がぼっちっつった後安心したとか言ってたろ?」

女『おお、私のギャグって通じないことが多いんで、なんか新鮮です』

男「無理にぼけてまで、踏み込まれたくない領域なのか」

女『あ、ご飯炊けたみたいです』

男「そうやって逃げるのか?人には色々聞いといて」

女『…ちゃんと話します、でも、考えを整理する時間をください…』

男「分かった。じゃあな」

女『また明日…』

女『もしもし』

男「ささやかな復讐なのか?昨日より早いぞ」

女『じゃあ復讐も追加で』

男「ん?そういうつもりじゃなかったのか」

女『どう言おうか悩んでたら寝落ちしちゃって』

男「寝落ちかよ」

女『それで、ついさっき起きたので、とりあえず電話してみたんです』

男「どこまでお前都合なんだよ!」

女『すみません』

男「はあ、まあいい、で、話してくれんのか?」

女『いやあ、考えがまとまらないうちに寝ちゃったので、ちょっと…』

男「焦れってえな、スパッと一言で言っちまえよ」

女『それで正確に伝わらなかったら嫌じゃないですか!』

男「ニュアンスがずれたら後で補足すりゃいいんだよ」

男「それくらいは聞いてやるよ、時間はいくらでもあるんだ」

男「お前も知っての通り、ぼっちだからな」

女『…じゃあ、一言の案、採用で』

男「おう」

女『実は私もぼっちでした!』

男「だろうな」

女『ひどい!でもぼっち臭漏れてましたか?うまく隠したつもりだったのに』

男「最初っからなんかおかしかったからな、携帯で間違い電話とかねえよ」

女『ですよね、ばれてるみたいなんで言いますけど、間違い電話って言ったの、嘘です』

男「実際は?」

女『家族以外の話し相手がほしくて、適当にかけてみました』

男「飛んだ迷惑だな!俺で何人目?」

女『一人目です』

女『焦ってボタン押しすぎたりして、桁数が違ってかからなかったのは除いてですけど』

男「なるほどな、で、満足できたか?家族以外との会話は」

女『はい、まあ、思ってたより反応が厳し目の割に着拒とかなくてうれしかったです。ただ…』

男「ただ?どうした?」

女『最後に、新生活が始まる前に一度、会ってみたくなりました』

女『明日、あなたの普段の休日の行動にご一緒させてもらえませんか?』

男「普段のって…人から見たら何かの修行か拷問にしか見えねえぞ?」

女『それで構わないんで、話し相手の生活も見たくなったんです』

女『ダメ…ですか?』

男「…分かったよ、じゃあ、明日10時、b駅の近くのc電機4階の携帯用品コーナー集合、いいか?」

女『…はい!ありがとうございます!それでは』

男「おうよ」

女『また明日』

はたしてどうなるのやら

男「そういや聞き忘れたけど、今日どんな格好してんだ?」

女『ええっと、ん?もしかしたら説明の必要もないかも知れません』

男「は?まさかもう着いてるのか?どっち方向?」

女『下りエスカレーターある方です、あの、スマホの角を人差し指と親指で持って話してる人ですか?』

男「あ、ああ、もしかして、ガラケー左手で持って右耳に当ててる女か?」

女「あ、はいそうです、それ私です」

男「待ち合わせ時間まだ先だぞ、早すぎだろ」

女「あなたこそ、逆に時間がもったいない位じゃないですか」

男「お互い気を遣いすぎたかもな」

女「そうですね、あはは…」

男「…俺らいつまで通話中にしてんだよ」

女「言われてみれば、じゃあ切りますね」

女「さてと、まずどうするんですか?」

男「俺の普段の過ごし方だろ?ああ、まだちっと早いからな、少しこの辺冷やかすか」

女「こういうお店では普段どのコーナー見てるんですか?」

男「pc周辺機器かな?最近はタブレットコーナーも覗くようにはなったけどな」

女「じゃあ周辺機器コーナー行きましょう」

男「3階だな」

女「ですね。レッツゴ~」

男「そろそろ行くか」

女「何か、キーボードしか見てませんでしたね」

男「一通りマシンが完成してマウスも新調したからな、それくらいしか変える所がねえんだ」

女「マシンが完成?」

男「ああ、自作してんだ」

女「パソコンをですか!?すごい!」

男「ただ作るだけなら簡単だよ、メーカー製と同じ使い方しかしない、俺みたいな俄かでも苦労しない程度にはな」

男「作ってすぐは喜んで色々やろうとするんだが、すぐ面倒になって、そのうちネットとオフィスしか触らなくなる」

女「それでぼっちと引きこもりに磨きがかかる、と」

男「むかつくな、実際その通りだったから余計むかつくな」

女「一人でボーリングして過ごしてたんですか?」

男「いや、もう少し上の階だから」

女「じゃあ一人で楽器演奏しに来てたんですか?」

男「バッティングセンターだよ、ほら乗るぞ」

女「野球やってたんですか?」

男「いや、親父がやっててさ、たまに連れてこられて以来行くようになったってとこ」

女「へえ、あ、着きましたね」

男「おお、休日とはいえ、開店直後だから人いないな、貸し切りレベルだ」

女「初めて来ました、軍手とおしぼりは自由に使っていいんですね、片方しか軍手はめないんですか?」

男「まあ、バットの下の方持つ手にしかはめないからな」

女「そうなんですか、あ、最初は見学してます、行ってらっしゃい」

男「そろそろ行くか」

女「私の分も払ってもらってありがとうございます」

男「カードの残り回数を譲っただけだろ、と、次は一旦降りて飯だ」

女「割と早めの昼ごはんですね」

男「この後の時間を取るために、ちょっとな」

女「はあ、でもこの時間はぎりぎり開いてない店が多いような」

男「就活中はそういうとき牛丼一択だったな、時間ないし」

女「今回もですか?」

男「いや、今日は久しぶりの運動で腹減ったから、もっとがっつり食える所」

女「ラーメン屋さんって初めて入りました」

男「その割に色々トッピング頼んでたな」

女「だってどんなのか気になるじゃないですか」

男「まあ気持ちは分かるが、でも財布と胃袋の問題で躊躇するもんじゃねえか?」

女「ふふ、私もおなか減ってましたし、ぼっちで無趣味だとお金を使うところがないんですよ」

男「納得。俺もそうだったしな」

女「あはは、ところで、次はどうするんですか?」

男「普段だと次が最後だ」

女「あれ?もう最後ですか?早いですね、どこ行くんですか?」

男「カラオケ」

女「カラオケですか」

男「ここの4階が受け付けな」

女「数時間歌ってから家でまったり過ごすのがいつものルートなんですか?」

男「馬鹿言え、フリータイムで最後までいるに決まってるだろ、9時間歌い倒してんだよ普段は」

女「ああ、修行とか拷問とか言ってたのはこの事でしたか」

男「さすがに8時まで連れ回す訳にはいかんからな、今日は5時間で切り上げるけど」

女「そうしていただけると助かります、喉がもちませんから」

男「おう、と、着いたな」

女「…歌わないんですか?」

男「…ああ歌う、歌うけど…まあ、まずはお前から何か入れろよ」

女「いやいや、あなたからどうぞ」

男「……普段ヒトカラやってると歌える曲が偏ってくるからな」

女「私も最近覚えるほどしっかり曲聞かないので、ちょっと…」

男「…ぐだぐだ言ってても時間の無駄だな、何流れても文句言うなよ、まずこれで」

女「…この映像…特撮の歌ですか?」

男「on your side 誰か護るためなら」

女「いつか~また~」

男「いつかーまたー…」

男・女「「会える~日まで~」」

女「…いったん休憩しませんか?」

男「おう、じゃあ飲み物取りに行くか」

女「いや~、話し声が小さい割に歌声は爆音ですね」

男「話声小さいは余計だ、まあ、のってくるとマイク使わなくなるからな」

女「持ち歌も幅広いじゃないですか、特撮にアニソン、合唱やみんなのうたまで」

男「お前は合唱と卒業式ソングはやたらノリノリで歌ってたな」

女「cmソングとかはサビしか知らなくて、結局通しで歌えるのって学校で習ったのだけなんですよね」

男「ジュース混ぜるのか…」

女「いやあ、ドリンクバー行くと試したくなりません?」

男「ヒトカラ初めて行ったときは俺もやってたけどさ、時間経つと気持ち悪くなってきてやめちまった」

女「そうなんですか?」

男「人によるんだろうけど、俺はそうだった」

男「最後は紅茶とかウーロン茶とかに固定化されてくる」

女「ああ、まあ、あの中ではさっぱりしてる方かも知れませんね」

男「まあな、と、一通り揃ったし、部屋戻るか」

女「砂糖の入った塩水みたいな味がします」

男「どんまい、としか」

女「ところで、こんな休日、どれくらいの頻度で過ごしてるんですか?」

男「月2か、多くて3くらいじゃねえか?カラオケ店の半額セールや特価の時しか来ないから」

女「それじゃ、普段の休日って言えないような…」

男「普段って、食料品の買い出しくらいしかすることないし、それも必要ないとずっと寝床とかざらだぞ」

女「うわあ、来年から私もそうなるのか」

男「高校生だったのか。まあ、合宿やるゼミとか、がっつり活動してるサークル入るとかすれば大丈夫だろ」

女「わあ説得力皆無ですね」

男「ぼっちには正しいぼっちの回避方法なんて分からねえよ」

女「そこは説得力ありますね」

男「うぜえ…まあいい、休憩終了、次お前からな」

女「はい、どれ入れようかな」

男「もういい時間だし、そろそろ出るぞ、飯だ飯」

女「何食べるんですか?」

男「お前、何か食べたいものあるか?」

女「特には、まあなんでも食べます」

男「それかなり困るんだが」

女「ですよね。う~ん、夕飯の外食って、何食べに行ってますか?」

男「あんま夜は外で食わないんだよな、2ヶ月に1回レベルも含めば、寿司屋くらいか?」

女「数少ない外食が何でそんなにチャレンジャーなんですか」

男「寿司が好きなのと、後回らない寿司屋っつか、個人店に興味があったから」

男「でも馴染みの店は俺の家の近くだからな、今日はファミレスにしとこう」

女「ごちそうさまでした」

男「おう、じゃあ行くか」

女「はい、あの、本当に今日はもうこれで終わりなんですか?」

男「ああ、未成年遅くに連れ回したら俺が捕まるわ、問答無用で」

女「本人同士で合意があっても、でしたっけ?」

男「確かな、それに、援交でもなきゃ俺らこれからすることなんてもうないし」

女「案外お似合いとでも思われてるんじゃないですか?不快感を催さない程度に冴えない二人ですし」

男「どうだか、と、b駅でいいか?そこまでは送ってやるよ」

女「ありがとうございます!jrのd線e方面行までお願いします」

男「駅到着、と」

女「着いちゃいましたね…」

男「だな、終わるとあっけないよな、何でも」

女「ですね、もう帰る時間なんてびっくりします」

男「だな、まあ、改札通るぞ」

女「はい…あの」

男「どうした?」

女「また、会えますかね?」

男「お互い新生活に慣れたら、ぼっちじゃなくなったら、もう会うことはないんじゃねえか?」

女「はあ…慣れたくないなあ」

男「慣れなきゃお前の"間違い電話"は無駄になるんだけどな」

女「確かに明日からのための予行演習のつもりでしたけど」

男「なら、それでいいだろ。ぼっち同士の傷の舐め合いよりは生産的なはずだからさ」

女「一般的にはそうかも知れませんけど…」

男「まあ、お互い電話番号は知ってんだ、会うのは無理でも、連絡くらい取れるだろ」

女「あはは、そうでした、と、電車がきたみたいです」

男「みたいだな、気をつけて帰れ、それと」

男・女「「また明日」」

通話終了

びっくりした

今までのが全部電話での出来事なのかと思った

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