女の子「男の子君、あーそーぼ!」 (28)
女の子「あーそびーましょー!」
男の子「(ガララッ)うるさい」
女の子「あ、でてきた」
男の子「ぼくはじゅくのべんきょうがあるんだ。うるさくしないでくれ」
女の子「じゅくー?」
男の子「なんだ、じゅくもしらないのか。バカだな」
女の子「バカじゃないもん!」
男の子「いいか、じゅくっていうのはお前みたいなバカにならないために行くところなんだ。バカとあそんだら大人になったとき、たいへんなことになるんだぞ」
女の子「バカじゃないもん!!」
男の子「バカじゃないか。今だって、うるさくするなって言ったのにうるさくしてるじゃないか。ばーかばーか」
女の子「…うるさい!バカって言ったほうがバカなんだよ」
男の子「ぼくのどこがバカなんだ!いってみろ!」
女の子「バーカバーカ!くやしかったらここまでおいでー!」
男の子「言ったなー!」
女の子「きゃー!こっちにきたー!」
男の子「まてー!!」
続きはアホガールで
おいやめろ
やめろ・・・
女の子「あーそーぼ!」
男の子「やーだーよっ」
女の子「えー、きのうはおいかけっこしたじゃん」
男の子「あれは女の子がぼくのことをバカにしたからだろ!」
女の子「先にバカって言ったのは男の子君じゃん」
男の子「そうだけどさ…」
女の子「ねー、またべんきょうなのー?」
男の子「そーだよ、しゅくだいしてるんだよ」
女の子「あー、わたしもしゅくだいでたよ!」
男の子「え、おまえじゅく行ってるの?」
女の子「ううん、じゅくじゃなくて学校の。男の子君にも出たでしょ?」
男の子「そんなかんたんなの、とっくにおわったよ」
女の子「えー!じゃあなんのしゅくだいやってんの!?」
男の子「ぼくがやってるのはじゅくのしゅくだいだよ!」
女の子「ふーん、へんなのー」
男の子「へんじゃない!もー、じゃまだからあっちいけよ!」
女の子「へんなのー!」
大人になってもこういう男はいるが女は相手にしないという現実
最高やでぇ
女の子「男の子君!」
男の子「帰れ」
女の子「ひどい!まだ何も言ってない!」
男の子「どうせまた遊びに来たんだろ」
女の子「なーんだ、わかってんじゃん」
男の子「遊ばないよ」
女の子「なんで!」
男の子「なんでじゃねーよ!ぼくはいそがしいって言ってるだろ!」
女の子「またじゅくぅ…?」
男の子「いや、今日はピアノ」
女の子「ピアノ!」
男の子「なんだよ、悪いか!」
女の子「そんなこと言ってないじゃん」
男の子「だってそういう顔してる」
女の子「だって私の周りでピアノ習ってるの、女の子ばかりだし」
男の子「そーかよ」
女の子「でもそーだよね。男の子が習ってもおかしくないよね。いいなー、ピアノ!私も習いたいなぁ!」
男の子「お母さんとお父さんにお願いしたら?」
女の子「いや、そこまでして習おうとは思わない」
男の子「そうしないと習えないだろ、バカか」
女の子「男の子君!」
男の子「なんだよ」
女の子「お!今日は帰れとか言わないんだ」
男の子「言ったらお前は帰るのかよ」
女の子「まさか!」
男の子「やっぱりな」
女の子「今日はどこに行くの?」
男の子「英語」
女の子「英語って、学校で毎朝やってるあれ?」
男の子「あんなお遊び英語と一緒にすんなよ」
女の子「なんで?楽しいじゃん、DVDのお姉さんたちめっちゃノリノリで英語喋ってるじゃん」
男の子「両手上げてくるくる回りながらタイフーン!て言ってる姿見せられてもな」
女の子「台風のこと英語でタイフーンていうの、初めて知ったよー。日本語に似てるよね!」
男の子「似てるもなにも、タイフーンの言葉をそのままもらったんだよ」
女の子「え!台風が先じゃないの?」
男の子「もともとは中国が先なんだよ。そこから英語の国に伝わって、日本に来たんだ」
女の子「へぇー、男の子君は物知りだなぁ」
男の子「ふん、当たり前だろっ」
女の子「すごいねー」
男の子「もっといってもいいんだぞ!」
女の子「いや、べつにそこまですごいとは思わない」
成長するとどうなるんだろうな
女の子「男の子君の真似で公文習い始めたよ!」
男の子「へえ、勉強ぎらいのおまえが?」
女の子「そーだよ!えっへん!」
男の子「威張ることじゃない」
女の子「だから水曜日は男の子君のお世話が出来なくなるんだ。ごめんね!」
男の子「ちょっとまて」
女の子「男の子君!」
男の子「おまっ、今日は水曜日だろ?公文は?」
女の子「計算のプリント見てたら頭痛くなるからやめちゃった!これで水曜日も男の子君の面倒が見れるよ!」
男の子「ち ょ っ と ま て」
女の子「あ、男の子君だ。うちのクラスの男子となにしてるんだろ」
男子「なんだよー、お前がいてくれればうちのチーム勝てるのによー!」
男の子「悪いな、試合に参加できなくて」
男子「まあ、しょーがねーよ。お前いつも忙しいしな、また昼休みにでもサッカーしようぜ!じゃあな」
男の子「ああ」
女の子「………」
女の子「男の子君」
男の子「なんだよお前、きのうは来なかったじゃんか」
女の子「あれ?私のこと気にしてくれてたの」
男の子「ちっ、げーよ!」
女の子「ムキになる所があやしーですなー」
男の子「違うっつってんだろ!」
女の子「ねえ、男の子君って昼休みいつもなにしてんの?」
男の子「カンケーないだろ」
女の子「うちのクラスの男子とサッカーしてるよね」
男の子「知ってんなら聞くなよ」
女の子「男の子君、ほんとは一緒にサッカーしたいんじゃないの?」
男の子「…カンケーないだろ」
女の子「サッカー、したいならすればいいじゃん」
男の子「出来ねーよ、学校がある日は、全部塾とか習い事入れてんだから」
女の子「どれか削ればいいのに」
男の子「それが出来てたらとっくにしてるっつの。もう帰れよ、お前」
女の子「……」
女の子「ねえねえガリ勉君」
男の子「今度その名前で呼んだらお前のテストの点おばさんに言いふらすからな」
女の子「やめて!!」
女の子「ねえ、男の子君」
男の子「なんだよ」
女の子「メガネかけてないのになんでガリ勉君なの?あ、今のは無しね!」
男の子「放課後はいつも習い事に費やしてるだろ」
女の子「他人事だね」
男の子「別に好きでやってるわけじゃ無いからな」
女の子「バカとは付き合わないんだって1年の頃は人のこと見下してたくせにー」
男の子「おまえが勝手につきまとってんだろ。それにそんなの、昔の話だし」
女の子「あらあら、まだ4年生なのに昔の話だなんて、大人ぶっちゃって」
男の子「おまえが子供すぎるんだ」
女の子「下のおけけも生えてないのに」
男の子「おい。女の子がそんなこというもんじゃない」
女の子「お父さんみたいなこと言うね」
男の子「普段家でどんな会話してるんだよ」
女の子「男の子君っ」
男の子「なんだよ…」
女の子「あれ。元気ないね」
男の子「カンケーないだろ…」
女の子「あるよ。もし男の子君が風邪ひいてたら私に移っちゃう。移さないでね」
男の子「最低だな」
女の子「今日はピアノの日だっけー」
男の子「なんで俺のスケジュール把握してんだよ、キモい」
女の子「女の子にキモいは傷つくなー。おんなじやりとりを、何年やってると思ってるの?」
男の子「お前が勝手に絡んで来てるだけだろ」
女の子「嫌いじゃ無いくせに」
男の子「しね」
女の子「今日もサッカーさそわれてたね!」
男の子「盗み見もしてんのかよ、お前」
女の子「廊下で話してて盗み見もないでしょ。聞こえちゃうのー」
男の子「あっそう」
女の子「サッカー楽しいならやればいいじゃんー」
男の子「ピアノあるし」
女の子「サボればいいじゃん!」
男の子「はぁ?」
女の子「そうだよ!ピアノなんてサボってしまえ!」
男の子「出来るわけ無いだろ、バカかお前!」
女の子「なんで出来ないの。ピアノ教室の道と反対の方に行けばいいだけじゃん。カンタンでしょ?」
男の子「お前はそうカンタンにいうけど…」
女の子「カンタンだよ。自分の選びたい道を選ぶだけなんだから」
男の子「……」
女の子「一人じゃ怖いなら一緒にいこ?つまんない気持ちで行くピアノよりも、楽しくやれるサッカーのほうがぜったいいいって!」
男の子「……なんかあったら、お前も責任とれよな!」
女の子「うん、いいよ!行こう!」
男の子「おい、女の子」
女の子「…なーによー、こんな朝早くにー…」
男の子「俺の朝練が無いときは起こしに来いってお前が言ったんだろーが」
女の子「ええ?そーだっけ?」
男の子「そうだよ。自分で頼んだこと忘れてんじゃねーよ、バカ」
女の子「あー、バカっていったほうがバカなんですー」
男の子「その台詞は学年順位50位内に入ってから言ってもらおうか」
女の子「ぐぬぬ…」
女の子「男の子君、ここ教えて!」
男の子「んなもん担当教師に聞けよ」
女の子「男の子君に教えてもらったほうが分かりやすいんだもん。あ、今日男の子君家に遊びに行くから」
男の子「はぁ!??」
女の子「おっと、今日から部活はテスト休みでしょ?ちゃんと把握してるもんねー!」
男の子「たまには自力で勉強しろ!」
女の子「男の子先生、そこをなんとか!」
男の子「今回は俺もギリギリなんだよ!毎回毎回人を頼るんじゃねぇ!」
女の子「一生のお願い!この問題だけ!」
男の子「明日も一生のお願い!って泣きつくんだろ」
女の子「私の一生のお願いは深夜をまわったらリセットされるから」
男の子「しね」
女の子「男の子君」
男の子「だが断る」
女の子「まだ何も言ってない」
男の子「どうせまたなにかを借りに来たんだろ」
女の子「教科書かして!」
男の子「お断りだ!」
女の子「なんで!?」
男の子「おまえに貸すと教科書が落書きだらけになるじゃないか!」
女の子「歴史の偉い人の写真とか、挿絵とか見てるとつい」
男の子「ついじゃねーよふざけんなよ、人のペリーをスネイプにしやがって」
女の子「そろそろ合唱コンクールだね」
男の子「しにたい」
女の子「あー、男の子君伴奏の人だっけ」
男の子「なんでいつも俺がピアノ伴奏なんだよ…他にも弾けるやついるだろ…」
女の子「こればっかりは音楽の先生の采配だからねぇ」
男の子「全学年中で男子の伴奏が俺だけなのが…もうさぁ…」
女の子「まあまあ、最後の合唱コンクールなんだから一緒に頑張ろうではないか!」
男の子「一番不安なのは、おまえが指揮者になったことだ」
女の子「本当は嬉しいくせに」
男の子「しね」
女の子「レッツサーチコートゥモロー!」
男の子「Let's search for Tomorrow
だ。そしてうちのクラスが歌うのは野生の馬だろ」
女の子「サーチコートゥモローオー!」
男の子「うるさい」
女の子「やせいのうーまーはー!」
男の子「なぁ、頭をヘドバンしながら指揮振るのやめてくれないか?」
女の子「ヘドバンなんてしてないよ」
男の子「してるだろ!クラス練習の度に皆お前の指揮のせいで最後まで歌えないんだぞ!先生は怒るし、真面目にやれ!」
女の子「真面目だよ!」
男の子「どこがだよ!」
女の子「男の子君の伴奏を聞いてるとノリたくなっちゃうんだもん!」
男の子「のるな!」
女の子「じゃあもっとおとなしい伴奏にしてよ!」
男の子「曲は野生の馬なのに、どうやって抑えて弾けっていうんだ…!」
期待待ち
すごく読みづらいです
これで読み辛いとか
待つ
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