涼宮ハルヒの思惑(19)

季節は春、周りを見れば桜が咲き誇り、窓を開ければ、心地の良い暖かな風が少しばかり吹いてくる。

放課後になり、いつものようにハルヒに急かされ団活に向かう。

扉の前に立ち、ドアをノックする、既にこの1連の流れは癖になりつつある。

返事が無い、入っても大丈夫ということだろう。

期待
一連は漢字の方がいいんじゃないかな、細かくてすまん

みくる「キョンくんこんにちは」

キョン「こんにちは、朝比奈さん」

いつ聴いても、朝比奈の声には癒される。

古泉「こんにちは」

キョン「お前はどうでもいいがな」

古泉「フフッ、そうですか..どうです?今日は趣向を変えて」

古泉「将棋でもいかがですか?」

古泉はそう言い終わると、少し微笑む

キョン「やめろ、気持ち悪い」

>>2
アドバイス感謝です
横書きなので数字にしましたが、気をつけます

あと書き溜めないので遅いです。
寝落ちしたらすいません

キョン「やることも無いしな...良いぜ、将棋やってやるよ」

しかし、この発言をある奴は聞き逃さなかった。

ハルヒ「何もやる事が無いですって!平団員の癖に生意気よ!」

ハルヒ「私がせっかく新しく入ってくる一年生の勧誘する為に」

ハルヒ「ビラやポスターを作ってるのに、暇なら手伝おうとぐらいしなさいよ!」

キョン「ああ..わかったよ、手伝わせて貰うとするか」

期待!

キョン「なあ、ハルヒこのSOS団のマークはここで良いのか?」

ハルヒ「全ッ然ダメ!ちょっと貸しなさい!」

ハルヒとパソコンの席を代わり、俺はそれを眺める。

ハルヒのいう全ッ然ダメ!というのは、ほんの数ミリの事らしい。

ハルヒ「これで良いわ」

ほんの数ミリの修正を終え、ハルヒから解放され、

束の間の休息を得た俺だったが、その休息は本当に束の間だった。

ハルヒ「終わったんだから、これ印刷よろしく!」

キョン「待て待て待て、俺に休む暇は無いのか?」

ハルヒ「明日は入学式よ!他の部活に取られない内に」

ハルヒ「面白い新入生を入手しないといけないの」

ハルヒ「印刷はそうねぇ、100枚印刷すれば大丈夫よ!」

おいおい、俺は了承してないぞ

半ば強引ではあるが、俺は印刷をすることにした。

キョン「じゃあ印刷室に行ってくる、ハルヒ100枚でいいんだよな?」

ハルヒ「いいって言ってるでしょ!しつこいわねぇ」

しつこいも何も俺は一度しか聞いてない。

別に、しつこくは無いだろう。

キョン「すまないなハルヒ、じゃあ行くよ」

期待

シュイン、シュインとコピー機が音を立てて印刷をする。

それを俺は夕日を見つめる人の様に、何故か見入ってしまっていた。

100枚と言っても、最近のコピー機の性能は高いのだ、印刷はすぐに終わった。

いくら1枚が軽い紙でも、こう重ねて100枚も持つとかなり重い。

キョン「おっとっと」

俺は荷物の重みのせいか、団室までの階段でバランスを崩しそうになった。

ID変わりまくってすいません

コンコンと本日二回目のノックをする。

ハルヒ「どうぞ」

今度は返事があった、大方俺を依頼人か何かかと勘違いしたのだろう。

キョン「よっ、100枚印刷してきたぜ」

ハルヒは何だお前か、と言いたげな顔をしていた。

ハルヒ「何だ、依頼人かと思ったじゃないの!紛らわしいわ」

例えばの話をしよう、ノックしないで入ったとして、その時朝比奈さんやハルヒ、長門はわからないが

その人達が着替えをしていたら、一番煩いのは誰だろう?

答えはハルヒだ、あいつを怒らせると面倒だからな、どうせエロキョンだの何だの言われるのだろう。

だから俺は気を使い、ノックをしている。

石橋は叩いて渡らなければならないのだ。

キョン「で、このビラはどこに置いておけばいいんだ?」

ハルヒ「的当に置いておいて、わかりづらい所に置かないで」

キョン「へいへい、じゃあこの机に置いておくぞ」

ハルヒ「これで今日の仕事は終わりよ、もう少しキビキビ動いてよね」

それはコピー機に言ってくれ。

古泉「おや、仕事が済んだようでしたら、将棋やりませんか?」

キョン「お前はゲームが弱いからな、楽しめるかわからんが」

キョン「望むところだ!」

古泉「詰み...ですね」

キョン「やはりお前は弱い、穴熊を使ってきたからびっくりしたが」

キョン「そこからの動かし方がダメだな、爪が甘過ぎる」

古泉「その言葉身に沁みますよ、僕はゲームが以上に弱いですからね」

全くその通りだよ、こいつじゃ相手にならん。

ゲームが強い部員でも入ってこないものだろうか。

そして一週間後

世間ではお花見やら、何やらをやっている頃だろう。

今日は入学式...つまり新入生がやってくる。

ハルヒはこの新入生を狙っているのだ。

ハルヒ「いい?今日は入学式よ!面白い子がいたら捕まえて。」

ハルヒ「そして我がsos団に、入団させます。」

ハルヒ「勿論、本人の同意はしてもらうけどね」

嘘をつけ、どうせお前のことだ、本人が拒否しても無理矢理にでも入団させるだろう。

古泉「涼宮さん、入学式はもうすぐ終わりますよ、勧誘の準備をされてはどうでしょう?」

ハルヒ「それもそうねぇ..じゃあみんな移動するわよ!」

キョン「どこにだ?」

俺がそう問うとハルヒは、真っ直ぐ指を指し言い放った。

ハルヒ「決まってるじゃないの!校門よ校門!」

ハルヒ「校門なら入学式に出てた一年生は全員通るはずだしね」

キョン「まぁ、それは良いとしてだな...このビラの山は誰が運ぶんだ?」

キョン「まさか俺とか..言わないよな?」

ハルヒ「キョン、あなたが運ぶのよ!当たり前じゃないの」

また俺はこき使われるのか...いい加減にしてもらいたいものだな。

キョン「やれやれだ」

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