穂乃果「廃校!? 音ノ木坂が!?」 (47)
穂乃果ちゃんとツバサちゃんが幼なじみ設定
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穂乃果「そんな……」
穂乃果「私の、高校生活が……」
穂乃果「……」ポフッ
穂乃果「音ノ木坂が廃校なんて……」ゴロゴロ
穂乃果「私はやっぱり、音ノ木坂が……」ゴロゴロ
穂乃果「いったい、どうしたら……」ゴロゴロ
チギレタソラノ スキマーカーラー♪
穂乃果「ん? 誰だろう?」ピ
ツバサ:久しぶりね、元気にしてる?
穂乃果「ツバサちゃん……?」
久しぶり、3ヶ月ぶりくらい?:穂乃果
ツバサ:もうそのくらいになるわね
ツバサ:最近どう?
穂乃果「最近どうって……」
普通だよ、普通:穂乃果
ツバサ:そう? 園田さんと南さんと仲良くしてる?
当たり前だよ、だって幼なじみだもん:穂乃果
ツバサ:一応私も幼なじみなんだけど
ツバサちゃんとも仲良いじゃん:穂乃果
ツバサ:ふふ、そうね
……あの、ツバサちゃん:穂乃果
ツバサ:なに?
少し、相談したいことがあって……:穂乃果
ツバサ:穂乃果から相談? ウェルカムよ
ツバサ:言ってみなさい
音ノ木坂が廃校になっちゃうの!:穂乃果
ツバサ:音ノ木坂が? 音ノ木坂って名門校じゃない、どうして?
前年度より入学希望者が少ないんだって……:穂乃果
最近はUTXや他の高校にばかり集まっちゃって……:穂乃果
ツバサ:確かに、今年のUTXの倍率はすごかったわね
ねえ、どうしたらいいと思う?:穂乃果
ツバサ:どうしたらって……やっぱり入学希望者を増やすしかないんじゃない?
そう簡単に増えるのかなあ……:穂乃果
ツバサ:無理ね
ええ!? そんなはっきり言っちゃう!?:穂乃果
うう……:穂乃果
ツバサ:……1つ、入学希望者を大幅に増やす方法があるわ
なに!? なに!? 教えて!:穂乃果
ツバサ:穂乃果、スクールアイドルを始めなさい
スクールアイドル……? それって、ツバサちゃんがしてるのだよね?:穂乃果
ツバサ:そうよ
ツバサ:スクールアイドルは今、大の流行り
ツバサ:これなら間違いなく、人を集められるわ
私にスクールアイドルは無理だよぉ……:穂乃果
ツバサ:あら、やってみないとわからないじゃない
ツバサ:私も最初は弱音ばっかり吐いてたわ
ツバサ:少しずつだけど、練習を重ねていった
ツバサ:すると、少しずつだけどもファンが増えていった
ツバサ:今じゃ人気ナンバーワンスクールアイドルとまで言われるまでになった
……それはツバサちゃんに才能があったからだよ:穂乃果
ツバサ:そんなことないわ
ツバサ:人間、誰もが『最初』という道を通るの
ツバサ:『最初』の道を通るまでは才能なんて関係ないわ
ツバサ:弱音を吐いたり、自分の才能に嘆いたりしたいなら、その道を通り抜けてからにしなさい
ツバサ:私から言えるのはここまで
ツバサ:どうする? 決めるのはあなたよ
穂乃果「……私は」
……やる:穂乃果
私! スクールアイドルやる!:穂乃果
ツバサ:それでこそ穂乃果よ
ツバサ:やると決めたからには必死に努力して、がんばりなさい
うん! がんばるよ!:穂乃果
打倒! A-RISE!:穂乃果
ツバサ:あら、強気に出たわね
絶対に負けないから!:穂乃果
ツバサ:待っているわ
穂乃果「負けない……負けないったら負けない!」
ツバサ:ところで、メンバーはどうするの?
穂乃果「あ……」
ツバサ:さすがに1人だとキツイんじゃないかしら
穂乃果「確かに……」
ツバサ:2人くらい穂乃果を支えてくれるメンバーが欲しいわね
支えてくれるメンバー、か……:穂乃果
ツバサ:園田さんと南さんに頼んでみたら?
海未ちゃんとことりちゃん……?:穂乃果
無理だよ:穂乃果
海未ちゃんは弓道部入ってるし、ことりちゃんなら、まあ……:穂乃果
ツバサ:明日2人に声かけてみたらどう?
うん、一応かけてみるね:穂乃果
ツバサ:今日はこの辺にしましょう
うん:穂乃果
ツバサ:また明日連絡するわ
ありがとう、ツバサちゃん:穂乃果
ツバサ:いいのよ
ツバサ:今から楽しみだわ
ツバサ:それと今日のこと、園田さんと南さんに話しちゃダメよ
なんで?:穂乃果
ツバサ:……やっぱり、話すのはいいわ、ただし
ツバサ:私の名前、出しちゃダメよ
? うん、わかった:穂乃果
ツバサ:それじゃあまた明日ね
ツバサ:おやすみなさい
おやすみ:穂乃果
穂乃果「ふぅ……」
穂乃果「絶対に、廃校を阻止するんだ」
-翌日-
穂乃果「海未ちゃん! ことりちゃん!」
ことり「なあに? 穂乃果ちゃん」
穂乃果「これ見て!」バンッ
海未「これは……スクールアイドル
?」
穂乃果「うん! スクールアイドルって今、すごく流行ってるの」
ことり「あ、この子見たことある。確か……えっと」
穂乃果「ツバサちゃんだよっ、ツ・バ・サちゃん!」
海未「ずいぶん詳しいんですね」
穂乃果「え? ……ぁー、そうだね、うんうん」
ことり「?」
海未「で? 本題はなんですか、これを見せるからには、なにか意味があるんでしょう?」
穂乃果「音ノ木坂って来年度から生徒募集しません、なぜかというと廃校になるからです」
海未「それで?」
穂乃果「廃校になる理由は目立った成績がないのと、入学志望者が減っていくからです」
海未「回りくどいですね、結論は?」
穂乃果「一緒にスクールアイドルをやろう!」
海未「却下です」
穂乃果「ええ!? どうして!?」
海未「嫌なものは嫌です」
穂乃果「理由になってないよ!」
穂乃果「ことりちゃんは……!?」
ことり「わ、私!? ……えっとぉ」
海未「ことり、穂乃果のワガママに付き合わなくてもいいんですよ」
穂乃果「ワガママじゃない! 私は廃校を阻止しようと……!」
海未「では聞きます、スクールアイドルをやったら廃校は阻止できるんですか?」
穂乃果「できるよ!」
海未「根拠は?」
穂乃果「こ、根拠? ……それは」
穂乃果「……スクールアイドルをしてる人に聞いたの!」
穂乃果「スクールアイドルを始めて、人気が出たら入学希望者が増えたって!」
穂乃果「だから私たちも……!」
海未「人気が出るんですか?」
穂乃果「……ぇ」
海未「仮に、私たちがスクールアイドルをするとします。それで、人気が出るんですか? 人気が出なかったら廃校を阻止できないんですよね」
穂乃果「うう……」
ことり「まあまあ、海未ちゃん」
ことり「穂乃果ちゃん、私はスクールアイドル、やってもいいよ」
海未「ことり!?」
穂乃果「ホントに!?」
ことり「うんっ」
穂乃果「ありがとー! ことりちゃん!」ダキッ
ことり「きゃっ」
海未「……!」
ことり「海未ちゃんはどうする?」
海未「わ、私はやりません!」
穂乃果「……」ジーッ
海未「絶対にやりません!」
穂乃果「……」ウルウル
海未「……」
海未「……ああもう! わかりました! わかりましたよ!」
海未「スクールアイドル! やればいいんでしょう!?」
穂乃果「海未ちゃん大好き!」ダキッ
海未「……はっ」
海未「(つ、つい流れで言ってしまいました!)」
ことり「」クスクス
海未「な、なんですか! その慈愛に満ちた目は!?」
ことり「やっぱり海未ちゃんも、穂乃果ちゃんの頼み事は断れないんだねっ」
海未「くっ……」カアアア
穂乃果「ありがとー……」スリスリ
海未「いつまでくっついてるんですか!」ドンッ
穂乃果「わっ」
海未「その代わり! やると決めたからにはとことんやります!」
海未「まずは体力トレーニング! それにダンスレッスン! 発声練習は基本中の基本!」
穂乃果「海未ちゃんって結構、アイドルに詳しいんだね」
海未「う、うるさいです! アイドルはこういう練習をしているのでしょう!?」
穂乃果「た、たぶん」
ことり「たぶん、って……」
穂乃果「……コホン」
穂乃果「今日! 私たちはここに、スクールアイドルグループを結成します!」
穂乃果「いちっ!」
ことり「にっ!」
海未「え? え!?」
穂乃果「海未ちゃん早く!」
海未「さ、さんっ!」
穂乃果「(今日、ここから私たちの一歩が始まる―――)」
今日は終わり、また近い日に
乙
おつ
珍しい設定だな、期待
おつ
期待
カギリナクサンゲキニチカイー♪
ツバサ「? 穂乃果」ピッ
海未ちゃんとことりちゃんいいって!:穂乃果
ツバサ「やっぱり、あの2人は穂乃果のこと……」
ツバサ:よかったわ
ツバサ:あの2人ならやると思ってたわ
うん!:穂乃果
ツバサ:それより穂乃果、体重はいくつ?
!? な、なんで!?:穂乃果
ツバサ:アイドルは太ってちゃダメよ?
ツバサ:教えなさい
ダメ! 絶対に教えない!:穂乃果
ツバサ:いいじゃない、私と穂乃果の仲でしょ?
そ……そんなことと言ってもダメだからね:穂乃果
ツバサ:今から雪穂さんに電話するわ
う……わかったよ:穂乃果
教えます……:穂乃果
ツバサ:で? 体重は?
49kgです……:穂乃果
ツバサ:あら、思ってたより普通だわ
ツバサ:でもそれだとダメね
ツバサ:2週間以内に4kg痩せなさい
え!?:穂乃果
ツバサ:あなたならいけるわ
さすがに無理だよ!:穂乃果
ツバサ:必死にがんばりなさい
ツバサ:人間、努力すればなんでも出来る
なら努力すれば空も飛べるの!?:穂乃果
ツバサ:もちろん飛べるわ
それは絶対に無理だからね!?:穂乃果
ツバサ:ファイトよ、穂乃果
穂乃果「……ホントに、2週間で4kg痩せれるのかな……」
穂乃果「人間、努力すればなんでもできる。かあ……」
穂乃果「……よし!」
-翌日-
穂乃果「よっと」トントン
雪穂「ふわあぁぁ……おはよ、お姉ちゃん」
穂乃果「おはよう、よしっと」
雪穂「なにしてるの? ってお姉ちゃんが起きてる……!? まだ6時なのに……!?」
穂乃果「ランニング行ってくるねー」
雪穂「はーい……ランニング!?」
穂乃果「うん、それじゃ」バタン
雪穂「……明日は絶対に雪が降る……!」
雪穂「あっ、でも桜舞い散る中、雪って……キレイかも」
桜と雪の落ちる速度は同じだしな
保守
ほ
――学校
コンコン
絵里「どうぞ」
穂乃果「失礼しまーす」ガチャ
絵里「あなたは……なにかよう?」
穂乃果「部活申請に来ました」
絵里「……アイドル部? この時期に?」
穂乃果「はい」
絵里「……受け取れないわ」
穂乃果「どうしてですか……!?」
絵里「部活動は同好会でも最低5人必要なの」
海未「で、ですが5人以下のところもあるって聞いてます」
絵里「設立時は5人以上必要なの、あなたたちは3人。認められないわ」
希「あと2人やね」
穂乃果「……わかりました、行こう」
絵里「―――待ちなさい」
絵里「あなたたちは2年生でしょ、どうして今になって部活動?」
穂乃果「私たち、廃校を阻止したいんです! スクールアイドルって今、すごく人気があるんです! だから……!」
絵里「だったら、尚更認めるわけにはいかないわね」
絵里「部活動は生徒を集めるために行う物じゃない、思いつきで始めても状況は変わらない」
絵里「変なこと考えてないで、残りの学校生活を自分のために、なにをすべきか考えるべきだわ」
穂乃果「はぁ〜……」
ことり「……落ち込まないで、穂乃果ちゃん」
ことり「穂乃果ちゃんが悪いわけじゃないんだから」
海未「………たぶん、生徒会長も気持ちをわかってくれていると思います」
穂乃果「……」
海未「部活動として認められない以上、講堂を使用することもできないし、部室もない……」
海未「もう打つ手がありませんっ」
ことり「そうだよね……」
海未「……この先、一体どうしたら……」
ことり「どうしたら……いいの」
穂乃果「……」
――夜
ガラッ
穂乃果「ふぃ〜……疲れたぁ」
雪穂「おかえり、お姉ちゃん」
穂乃果「ただいま」
雪穂「はい、タオル」
穂乃果「ありがと」
雪穂「……お姉ちゃん」
穂乃果「なあに?」
雪穂「どうして急にランニング始めたの? 今までずっとぐうたらしてたのに」
穂乃果「ぐうたら、って……」
穂乃果「……私ね、やりたいことが見つかったんだ」
雪穂「ふぅん……やりたいこと、ね」
穂乃果「そのためには、体力をつけることは必要なの」
穂乃果「今はまだ全然だけど、もっともっと走り込んで、体力をたくさんつけて」
穂乃果「私は、絶対にやり遂げてみせるんだ」
雪穂「走り込むって……お姉ちゃん運動部でも入ったの?」
穂乃果「運動部……? まあ、アイドルは歌って踊るんだし、運動部かな」
雪穂「え? アイドル?」
穂乃果「うん。私、アイドル部を作ったんだ」
雪穂「……へ、へえ。そんなんだ……がんばってね」
穂乃果「うん! 頑張るよ!」
雪穂「(お姉ちゃんがアイドル……大丈夫なのかなぁ)」
――翌日
絵里「……朝からなんですか」
穂乃果「講堂使用の許可をもらいに来ました」
海未「昨日生徒手帳で確認してみたら、部活動関係なく生徒は講堂を使用できると書いてありました」
希「どれどれ……わ、ホントに書いてあるな」
絵里「希、あなた……生徒手帳を暗記してないの?」
希「あたりまえやん」エッヘン
絵里「誇れることじゃないわよ」
海未「あの……」
絵里「……コホン」
ワレ生きとったんかい
嬉しくて泣いた
絵里「それで、なんの話かしら」
海未「講堂使用について……」
希「新入生歓迎会の後のことやね」
絵里「なにをするつもりなの?」
ことり「そ、それは……」
穂乃果「ライブをします」
穂乃果「3人でスクールアイドルを始めたので、初ライブを講堂でやることにしたんです」
ことり「ほ、穂乃果ちゃ……!?」
海未「まだできるかわかりませんよ」
穂乃果「ええっ? やるよ! 絶対に」
海未「待ってください! まだステージに立つとは決めてませんっ」
絵里「……出来るの? 本当に?」
穂乃果「えっ? も、もちろんです!」ピシッ
絵里「新入生歓迎会は遊びじゃないの、わかってるわよね?」
希「3人は講堂の使用許可を取りに来たんやろ?」
穂乃果「はいっ」
希「部活でもないのに、内容まで生徒会がとやかく言うことはできんよ」
絵里「そうだけど……」
希「好きなようにやっていいよ」
穂乃果「本当ですか!? ありがとうございます!」
希「ふふっ、がんばってな」
穂乃果「はい!」
待ってた
穂乃果「失礼しましたー!」ガチャ バタン
絵里「……ねえ、希」
希「なあに? えりち」
絵里「なぜ、あの子たちの見方をしたの?」
希「―――カードが、告げてるんや」
絵里「カード?」
希「カードがウチに告げてるんや!」ドヤァ
絵里「そ、そう……」
希「ふふっ」
絵里「(意味わかんない)」
穂乃果「あー……んむっ」
海未「穂乃果!」
穂乃果「あ、海未ちゃん」
海未「さっき言ったじゃないですか! 借りるだけ借りておこうと!」
穂乃果「そういえば……言ってたような」
海未「人の話を聞いていなかったのですか!? 全く……」
海未「って、またパンですか……太りますよ」
穂乃果「だいじょーぶ! カロリー低いの選んで買ったから!」
海未「そ、そうなのですか?」
穂乃果「うん」
ことり「穂乃果ちゃん海未ちゃーん! 見てみて、これ!」スッ
穂乃果「かわいいっ」
ことり「ステージ衣装を考えてみたの」
海未「……」ジーッ
穂乃果「? 海未ちゃん?」
海未「す、スカートが短すぎじゃ……」
穂乃果「アイドルなんだから当たり前だよ」
海未「当たり前じゃないです!」
穂乃果「大丈夫だって! 海未ちゃん全然足太くないから!」
海未「人のこと言えないでしょう! あなたは!」
海未「……って、あれ。穂乃果、前より足が細く……」
穂乃果「えっ!?」
穂乃果「(1日でもう効果出てるの!? ランニングってすごい!)」
穂乃果「(もしかしたら体重の方も!?)」
穂乃果「ちょっと保険室行ってくるね!」ガタッ
海未「ほ、穂乃果……!?」
ことり「行っちゃったね……」
海未「もしかして、具合が……」
ことり「そんなことなさそうだったけどなぁ」
穂乃果「……」ドヨーン
ことり「あ、帰ってきた。ほ、穂乃果ちゃん大丈夫?」
海未「1分も経たずに帰ってきましたね」
穂乃果「(1日で変わるはず、ないよね……)」
穂乃果「(これからもっと頑張らなくちゃ……)」
――2週間後
穂乃果「ふぅ……よし!」
ガタッ
穂乃果「……」ドキドキ
ピピッ
穂乃果「! 嘘……ホントに……!」
ガチャ
雪穂「あれ、お姉ちゃん。何してるの? ここで」
穂乃果「雪穂! 見てみて!」
雪穂「んー……!? う、嘘!? お姉ちゃんの体重が減ってる……!?」
穂乃果「やったー! ダイエット成功!」
雪穂「お姉ちゃん、毎日走りこんでたもんね」
穂乃果「早速ツバサちゃんに連絡してこよ〜」
穂乃果「らんらんら〜ん♪」
ガチャ バタン
雪穂「姉より体重が重い妹って……」ズーン
ふむ
待ってる
ほ
いいね
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面白くなりそうだな、期待
最後は最強のライバルになってツバサと戦うのか
スポ根大好物だから期待