P「汝は人狼なりや」美希「なの!!」 (137)
P「汝は人狼なりや」春香「ですよ!」
P「汝は人狼なりや」春香「ですよ!」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1406696988/)
↑の続きです。人狼って何?って人にも読めるものになってますので、まずは出来ればこちらからどうぞ
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1407757513
酉付けてなかった
上のURLは専ブラによっては見れないかもしれませんが、頑張れば読めると思います
~人狼専用ルーム~
P「アイドルたちと人狼を楽しんだあの日から、一ヶ月が経った」
P「俺たちは新たなメンバーを加えて再びこの施設『レッツ☆人狼』に来ている」
P「以前はレッスンと嘘をつきここで人狼をやっていたということで、律子にこってり絞られた。その件は本当に反省している」
P「もう二度とそんなことはしない、そう社長に、律子に、何よりも俺の心に誓った。というわけで今日は…………」
P「遊びに来た!」
P「みんなー!! 人狼やるぞーーーーーー!!!!」
みんな「「「おーーーー!!!!」」」
律子「初めから素直にそうすれば良かったのに……それにしてもよくスケジュール調整できましたね」
P「すごい頑張って調整した!」グッ
あずさ「765プロ全員で遊びに来るなんて、本当に久しぶりね~」
真美「だよね~! 全っ然売れてなかった頃以来かもだよね」
美希「眠いの……ねぇみんな、そのジンロウってゲーム、そんなに面白いの?」
やよい「はい! オセロと同じくらい奥が深くって、すーっごく面白いんですよ!」
美希「オセロと同じって言われてもよく分かんないの」
伊織「やよいの中でトップクラスってことよ」
小鳥「やよいちゃん、プロフィールの趣味のところに人狼って追加するくらいハマっちゃったのよね」
やよい「えへへ……あ、そういえば小鳥さんがくれたワンナイト人狼、家族で時々やってますよ。 みんな楽しい楽しいって言ってます!」
小鳥「そう、良かったわ~。使い古しのもので悪いけど、どんどん楽しんじゃってね」
やよい「はい!」
P「時間も限られてるし早速やろうか。基本ルールは今日初めてやるメンバーにも教えたよな?」
美希「うん、聞いてたよ。ちょっと寝てたけど、多分なんとかなるって思うな」
律子「美希以外は経験者ですから元々知ってましたしね」
P「よし、じゃあ前回には無かった要素について説明するぞ」
P「今回16人で行うにあたって、新たに役職を追加する」
P「『妖狐』と『共有者』だ」
亜美「ようこそ救急車?」
真美「兄ちゃん車に轢かれたり奈落に落っこちたりしちゃうの?」
P「妖狐と共有者! 物騒なこと言うなよ。そんなことあるわけないだろ」
美希「だよね」
春香「うんうん」
P「えーまず『妖狐』だが……簡単に言うと化け狐だ」
響「狐かー。沖縄では見たことないな」
P「こいつは今まででダントツで特殊な役職だ。村人陣営でも人狼陣営でもない、『妖狐陣営』という第三の陣営に属する」
P「勝利条件は『人狼または村人が勝利条件を満たした時、生存していること』。その瞬間、勝利は妖狐陣営のものとなる」
P「つまり勝ったと思ってもその時に妖狐が生き残っていたら負けってことだ。妖狐は村人にとっても人狼にとっても排除すべき存在ってわけだな」
亜美「あー、ヤキニクマンで言うところのトング伯爵みたいな感じ?」
真美「どっちかというとビールッパラダイスっしょ?」
伊織「誰も分かんないわよそんな例え」
P「……で、その妖狐を排除する方法だが、これがまた厄介で、こいつは人狼に襲撃されても死なないんだ」
雪歩「ええっ! じゃあ処刑しないとダメってことですか? 猟銃で、ぱーんって……」
P「いや、そうでもない。妖狐はな、占い師に占われたら死ぬんだ。『呪殺』ってやつだな」
真「うん、もう分かんなくなってきた!」
あずさ「真ちゃん、清々しい顔してるわね~」
千早「人狼の襲撃で死なない代わりに、占われたら死ぬ……一応バランスは取れているのかしら」
P「ゲームバランスは取れているのかもな。でもその二つの要素が、村に大きな混乱をもたらすわけだ」
春香「混乱って、どんなですか?」
P「例えば『平和な朝を迎えました』と出たら、今までならどう思ってた?」
春香「普通に狩人の護衛が成功したんだなーって……あ!」
P「そう、妖狐が存在することで、それは確信ではなくなる。妖狐を襲撃してしまった時も狩人が誰かを守った時も、等しく『平和な朝』を迎えるわけだからな」
伊織「村にとってそれ、キツいわね……」
律子「確信出来る情報が減るってことは、それだけ可能性の幅が広がってしまうってこと。推理する側としてはあまり喜ばしくないわよね」
P「それだけじゃないぞ。『○○が無惨な姿で発見されました』と出た場合……今までならどう思った?」
やよい「えっと、狼さんが○○さんを襲撃して……」
P「しかしこれもその限りではなくなる」
やよい「へっ?」
P「妖狐が呪殺された場合でも、同じように『無惨な姿で発見される』からな」
P「朝が来て、襲撃による死体と呪殺による死体が二人同時に出ることもある。その場合はまだ分かりやすいんだが……」
P「一人しか死体が出なかった場合、普通に襲撃で死んだパターン以外に」
P「狩人による護衛成功と占い師による狐呪殺が重なった可能性も考えられるわけだ」
やよい「うう~、頭がこんがらがってきたかも」
貴音「妖狐……なんとも、特殊な役職ですね」
P「妖狐は生きてても死んでも厄介な存在。だからこそゲーム性を高めてくれるし、個人的に大好きな役職だ」
P「次に『共有者』について説明する」
P「共有者は村人陣営で、二人一組の役職だ」
P「相方が誰か分かり、その相方と夜に会話することが出来る。それ以外は普通の村人と何ら変わりない」
美希「それ、意味あるの?」
P「当然だ。共有者は相方が確実に村人であると分かり、それを互いに保証することが出来るからな」
P「みんなにとっても確実に村人とみなせるし、村のリーダー的存在として指示役を担うことが出来るんだ」
響「んん? 待ってプロデューサー、その共有者ってのも、人狼とかが騙ることもあるんじゃないの?」
響「その可能性がある限り、確実に村人だなんて言えないぞ!」
真「おおっ確かに。やるね響!」
P「んーまぁ……人狼が騙る可能性もゼロとは言えないが……二人一組ということもあり、リスクがでかすぎる」
P「普通はやらないし、万が一騙りに来たとしても本物もろとも処刑してしまえばいい。ただ一つ言えるのは」
P「自称共有者が一組しか出てこないのなら、確実にそれは本物ってことだけだ」
響「あ……そっか。偽者だったら本物が何も言わないはずないもんね」
真「まったく、全然ダメじゃないか響!」
雪歩「指示役とかは難しそうだけど……信頼できる人がいるっていうのはすごく嬉しいですぅ。前回は一人で不安だったから」
貴音「ふふっ、そんな貴女には人狼をお勧めしますよ。夜に会話も出来ますし、誰が味方なのか、誰よりも分かります」
雪歩「じ、人狼はちょっと嫌です……」
P「共有者についてまとめると」
P「ヤキニクマンで言うところのレモン汁ガールとタン塩ボーイみたいなもんだ」
亜美真美「「わかりやすい!」」
伊織「分からないわよ!」
P「さて、役職の説明はこんなもんでいいかな。今回は16人だから……」
P「村人6人、人狼3人、占い師1人、霊能者1人、狩人1人、狂人1人、共有者2人、妖狐1人」
P「ってとこだな」
亜美「よぉーし! 早速始めようよ兄ちゃん!」
真美「今回は真美、亜美に負けないくらい活躍するかんね!」
P「その前にもう一つだけ注意を」
亜美「えー」
P「前回はみんな初心者ということで、初日犠牲者の役職は村人で固定したが……」
P「今回はそうとは限らない」
千早「……というと?」
P「初日犠牲者にもランダムに役職が割り当てられるってことだ」
P「もちろん人狼や妖狐が襲撃死することはないから、それ以外のどれかだな」
律子(欠けあり、か。普通の人狼なら当然よね)
伊織「えっ、てことは……占い師や狂人が最初からいない可能性があるってこと!?」
P「霊能者や狩人もな。もちろん前回のように、普通の村人が初日犠牲者である可能性もある」
春香「なんか、前回より一気にややこしくなりましたね……真じゃないけど、頭パンクしちゃいそう」
真「春香それどういうことかな?」
春香「のヮの」
P「説明は以上だ。じゃあ初日犠牲者兼ゲームマスターはまた俺がやるから、それぞれ個室に……」
社長「ウォッホン!」
社長「……私がやろう」
P「えっ……社長?」
社長「知っているよ。君が誰よりもこのゲームを楽しみにしていたこと」
社長「今日は君も参加したまえ。なーに、私もルールは理解しているし、ゲームマスターなどお手の物だ」
P「で、でも……いいんですか?」
社長「うむ。いつも頑張ってくれている御礼だ。それに私の場合、参加してもどういうわけかいつも人狼になってしまうからねぇ……それでは面白くないだろう」
春香(あそっか、社長黒いから)
雪歩(クロってことですね)
P「社長……ありがとうございます!」
社長「はっはっは、構わんよ。では皆、それぞれの個室に入って夜の操作を行うと良い」
社長「始めっ!!」
『
二日目の朝になりました。
“ 高木社長 ”
が無惨な姿で発見されました。
』
~二日目昼・円卓~
議 論 開 始 !
やよい「おはようございまーっす! いぇい! 二日目の朝です!」
真「おっはよー! よーっし、今回は出来るだけ長く生き残るぞー!」
美希「あふぅ。眠いの」
小鳥「みんなおはよう。COある人はいるかしら?」
春香「メインヒロインCO! 春香さんはメインヒロインですよ、メインヒロイン!」
亜美「はるるん、そんなこと言ってると処刑されちゃうよ?」
春香「えっ!? そ、それは勘弁……」
真美「占い師とかは早く出ちゃった方が良いっぽいよ~。うっかり死んじゃって人狼とかに乗っ取られたら大変だかんね」
伊織「そうね。占い師は誰?」
響「処刑しないから出てきていいぞー」
やよい「占いCOです! 伊織ちゃんは村人でした!」
P「占いCO! 響は村人だった」
やよい「ええっ!? プロデューサー……?」
P「うーむ、やよいが対抗とはな」
小鳥「占い師候補はやよいちゃんにプロデューサーさん……二人だけ?」
伊織「ふーん、この人数だと三人くらい出てくると思ったんだけど……とりあえずやよい、私を占った理由は?」
やよい「あ、はい! えーっと、伊織ちゃんを占った理由は、頭が良いからです!」
やよい「人狼じゃなくっても、頼もしい味方が出来たら嬉しいかなーって思って占いました!」
伊織「そ、そう……? まぁ、そこまで言うんなら、頼りにしちゃいなさいよね!」
P「俺が響を占ったのはな、何の判断材料もない初日なんで大した理由は無いんだが……響、動物いっぱい飼ってるだろ?」
P「だから狐や狼に一番近いのは響かな、と思って」
響「……」
響「それだけ?」
P「うん」
雪歩「理由は今のところ、やよいちゃんの方がしっかりしてる気がしますね」
春香「でもしっかりしてる方が本物とは限らないからね。前回みたく」
真「春香それどういう」
春香「のヮの」
律子「まぁ真面目な話、初日の占いに理由なんてあってないようなもの。重要視すべきは今後の発言と今日以降の占い先ね」
真「だよね律子! 初日なんて占い先押し間違えて決めちゃうこともあるくらいだし、あんまり関係ないよね」
律子「いやそれはない」
あずさ「んー……」
あずさ「それじゃあ、そろそろ」
あずさ「共有者をCOしますね~。相方は、まだ秘密です」
P「おお、あずささんが共有者ですか」
響「なんで相方秘密なんだ? 二人で保証しないと、共有者の意味ないんじゃ……」
貴音「響。人は誰しも、秘密の一つや二つ持っているものですよ」
響「そ、それはそうかもだけど……ん? それ関係あるの?」
千早「我那覇さん。対抗が出なければ、それだけであずささんが本物であることの証明になるのよ」
千早「たとえ初日犠牲者が共有者の一人だとしても、もう一人は確実に生き残っている。だったら偽者のCOに黙っているはずがないもの」
響「そういえばそうだな。一人でも共有者かー」
真「でも秘密にする意味はあるのかな? まぁ、何かしらの考えはあるんだろうけど」
あずさ「あまり深い意味はないわよ~。えっと……難しいけれど、指示役になれば良いのよね」
真美「あずさお姉ちゃんの指示、期待してるよ~」
あずさ「うふふ、ありがとう。じゃあ、霊能者にもCOしてもらおうかしら」
猫又や狂人の強化版の狂信者(人狼が誰か解る狂人)
春香「え、こんなに早く霊能者が出ちゃって大丈夫なんですか?」
あずさ「ええ、きっと。ほら、もし人狼さんに狙われちゃったとしても、COしないまま処刑されたり襲撃されちゃうよりはずっと良いじゃない?」
千早「そうですね。じゃあ……」
千早「COします。 私が霊能者です」
真美「おおっ」
雪歩「千早ちゃんが霊能者ですか……」
亜美「他にはいないの? 人狼3人、狂人1人、妖狐1人。こんなにいて騙るのが1人ってことはないよね~?」
小鳥「占い師はともかく、霊能者は対抗が出ていて潜伏するメリットはないと思うし、いるなら早く出てちょうだいな」
「………………」
小鳥「え……いないの?」
美希「ってことは千早さんが本物で決まり?」
千早「いえ、私が言うことじゃないのかもしれないけれど、今回の場合社長が特別な役職を持って死んでいった可能性もあるわ」
千早「あなたたちから見て、社長が霊能者で私が偽者の可能性だってある。信じてもらえるのはありがたいけれど、なんでも信じすぎないようにね」
美希「なるほど……うん、今の聞いて、ますます千早さん信じたくなったの!」
律子「確かに、自分でその発言が出来るのは信頼できる要素として大きいわね。もちろん盲信はしないけど」
真美「結局、今確実に信じられるのはあずさお姉ちゃんだけなんだね」
亜美「おっぱいだけが正義なんだね……かなちい世界だね」
千早「わっ、私だって99%本物だと思って大丈夫よ! 初日犠牲者が霊能者の可能性なんてほとんど無いんだから!」
美希「……ちょっとだけ、信頼落ちたの」
春香「千早ちゃん必死すぎだよ~」
前の続きか
期待
小鳥「じゃあ、今日はグレランかしらね」
あずさ「ええ、そうね~」
やよい「ぐれらん?」
亜美「グレランって、もしかしてあのメッチャ強い武器の……」
律子「グレネードランチャーじゃなくて、『グレーランダム』のことですよね小鳥さん」
小鳥「ええ。えっとね、役職をCOしていない人の中で、誰からも占われていない人を『グレー』っていうの」
小鳥「その中から各々が選んで好きに投票する。これがグレランよ」
千早「ということは、前回の最初の投票と同じような感じね」
P「ああ。今回は、俺、やよい、あずささん、千早、伊織、響以外の全員が投票対象になるな」
あずさ「そうですね~。定番としては、あんまり喋ってない人を早めに処刑するのが良いみたいですよ」
小鳥「寡黙吊り、多弁占いで安定ですよね。情報落としてくれない人が最後まで残っても判断に困りますから」
響「ピヨ子がさっきから専門用語ばっか言ってて怖いぞ……」
春香「上級者アピールですよ、アピール!」
小鳥「え、いや、そんなつもりは……」
真美「ねぇねぇ、狩人の守るとこも決めといた方が良いんじゃない?」
雪歩「うーん、守るべきところも多いし、決めない方が良い気が……」
伊織「狩人は占い師だけは死守しなさいよ。霊能者は最悪いなくてもなんとかなるわ」
律子「……」
社長「ここまで。各自部屋に戻って投票してくれたまえ」
『
天海春香(1) →星井美希
如月千早(0) →菊地真
菊地真(3) →天海春香
萩原雪歩(2) →双海真美
水瀬伊織(1) →星井美希
高槻やよい(0) →萩原雪歩
我那覇響(0) →菊地真
四条貴音(4) →菊地真
双海亜美(0) →秋月律子
双海真美(1) →四条貴音
三浦あずさ(0) →四条貴音
秋月律子(1) →四条貴音
星井美希(2) →萩原雪歩
音無小鳥(1) →四条貴音
プロデューサー(0)→音無小鳥
投票の結果
“ 四条貴音 ”
が処刑されました
』
貴音「なんと」
貴音「ふふっ、まさか最初に処刑されてしまうとは、私もまだまだですね……」
貴音「それはそれとして」
貴音「さぁ! いざ、『霊界』へ!」ピョンピョン
『
三日目の朝になりました。
平和な朝を迎えました。
』
~三日目昼・円卓~
議 論 開 始 !
春香「平和ですよ、平和!」
雪歩「おはようございますぅ。えへへ、平和って良いですね」
亜美「占い師でも狙って防がれちゃったのかな? いいよいいよー!」
小鳥「狐噛みの可能性もあるわね。偶数進行になったし、あと一回の平和で吊り数も増えて……」
律子「小鳥さん、みんなが慣れていない言葉はあまり使わない方向で」
小鳥「はっ! ご、ごめんなさい、つい……」
やよい「それじゃあ、いきますよー!!」
やよい「占いCO! 美希さんは村人でした!」
伊織「へえ、美希が村人ね……」
美希「あはっ。やよい、ありがとなの」
やよい「占った理由は、千早さんを信じすぎてた気がするからです。もしかしたら人狼の仲間なのかなーって思いましたけど、村人でした」
千早「えっ……た、高槻さん、私を疑って……?」
やよい「ごめんなさい千早さん。でももし美希さんが人狼だったら千早さんも人狼かもってなるので、二倍見つけられてお得かなーって!」
千早「そう……たしかに、それもそうね。でも、もう疑ってないのよね?」
やよい「はい! あんまり!」
千早「良かった……あ、霊能COするわね」
千早「四条さんは村人だったわ」
響「村人だったかー。貴音、人狼だった前回よりあんまり喋ってなかったし、自分は村人だって思ってたぞ!」
あずさ「ごめんなさいね~貴音ちゃん。疑っちゃって」
真美「真美もお姫ちんに入れちゃったよ……ま、でもなんとかなるっしょ!」
伊織「で……プロデューサー、アンタの占い結果は?」
真「たしかに、遅いよね。すぐ言わないと信じてもらえませんよ?」
P「ふっふっふ……」
P「知ってるか? ヒーローはな……遅れてくるものなのさ」
伊織「いいから早く」
P「ごめん」
P「それじゃ、言うぞ。心の準備はいいか亜美?」
亜美「へっ……?」
亜美「ま、まさか!」
あずさ「うそ……!」
P「俺はプロデューサー、お前たちのことなら誰よりも分かっている。だから俺は……外さないっ!!」
P「占いCO!!! 亜美! お前は……」
P「人狼だぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」
亜美「な、なんだってぇーっ!?」
真美「亜美が……人狼!?」
P「占った理由は、こんなことを言っていたからだ」
亜美『他にはいないの? 人狼3人、狂人1人、妖狐1人。こんなにいて騙るのが1人ってことはないよね~?』
P「初日犠牲者が狂人や村役職の可能性だってあるのにこの発言はどうも怪しいと思ってな、占わせてもらったよ」
P「結果、やはり人狼だった。今日の処刑対象は決まったな! 亜美!」
P「ははははははははははははははははははははは!!!!!!」
亜美「た……」
亜美「たしかに……決まったっぽいね」
真美「亜美……」
亜美「まさか……まさかこんなに見事に…………」
亜美「成功しちゃうなんてねぇ……!」
P「え?」
亜美「んっふっふ~、みんなちゅーもーく!!」
亜美「共有者CO! 相方はあずさお姉ちゃんだよっ!」
あずさ「相方、亜美ちゃんで合ってるわ。今日の処刑はプロデューサーさんで」
P「」
真「えっと……こ、これ、どういうこと? 今、何が起きたの!?」
小鳥「これは……共有トラップ!」
真美「知っているのかピヨちゃん」
小鳥「潜伏している共有者が、人狼判定を出された時にCOしてその占い師を破綻させることよ」
小鳥「滅多に成功しないし、本物の占い師が無駄に占うのを防ぐためにも共有者は潜伏なんてしない方が良い、なんて考える人も多いわ」
小鳥「でもこうして実際に成功する瞬間を見ると、やっぱりこういうロマン技も人狼の醍醐味だって思えるわよね!」
律子「いや、まあ、そうかもしれませんけど……んー」
美希「どーしたの律子、さん?」
律子「……いえ、なんでも」
P「う……うぐぅ……」
亜美「で? 兄ちゃん、亜美がなんだって? じ? じん? じ ん ろ?」
P「うっ……」
P「!」ピコーン
P「いや、違う! 違うんだ! そうだ、真美と間違えたんだよ! すまん、本当は真美が人狼だ!」
P「うっかりさんだなァ俺も、ははは。さ、今日の処刑は真美にしよう!」
あずさ「繰り返すけれど、今日の処刑はプロデューサーさんでお願いするわね~」
春香「分かりました、あずささん!」
P「……」
雪歩「これでやよいちゃんが本物の可能性がすごく高くなったね」
やよい「えへへ……」
美希「でも、狙われやすくなったの。今日はきっと千早さんかやよいのどっちかがやられちゃうって思うな」
真美「狩人がどれだけ頑張るかだよねぇ。実質二択だし」
雪歩「占い師を守るのが最優先だよね。もしかしたら霊能者も守るかも、って感じにすれば良いんじゃないかな」
真「大丈夫かなぁ……頑張ってよ、狩人!」
P「……」
P「もう……終わり?」
小鳥「お疲れ様です、プロデューサーさん」
響「霊界で貴音が待ってるぞ!」
社長「ここまでだ。各自、部屋に戻って投票してくれたまえ」
『
天海春香(0) →プロデューサー
如月千早(0) →プロデューサー
菊地真(0) →プロデューサー
萩原雪歩(0) →プロデューサー
水瀬伊織(0) →プロデューサー
高槻やよい(0) →プロデューサー
我那覇響(0) →プロデューサー
双海亜美(0) →プロデューサー
双海真美(1) →プロデューサー
三浦あずさ(0) →プロデューサー
秋月律子(0) →プロデューサー
星井美希(0) →プロデューサー
音無小鳥(0) →プロデューサー
プロデューサー(13)→双海真美
投票の結果
“ プロデューサー ”
が処刑されました
』
P「やらかした」
P「…………」
P「なんかヒーローがどうとか、俺はプロデューサーだからどうとか、ものすごく恥ずかしいことを言っていた気がするけど……」
P「忘れよう、うん」
人狼「……」
人狼「!!」
『
四日目の朝になりました。
平和な朝を迎えました。
』
まだ書き溜めはあるっちゃありますが、キリが良いので今日はここまでで
ではまた明日!
乙なの
しかしP狂として人狼は全潜伏か? やよい真なら狩人抜かない限り人狼オワタでは
待ってましたおつ
乙!
プロデューサーェ…
続き投下します
人狼って難しいね
~四日目昼・円卓~
議 論 開 始 !
春香「また平和……狩人絶好調?」
伊織「いい感じじゃない! にひひっ」
雪歩「な、なんだか怖いですぅ……その、うまくいきすぎてて」
真「えーと、狩人が守ったのか、妖狐を襲撃したかのどっちかなんだよね」
真美「……ま、どっちにしても村人的にはラッキーっしょ! 犠牲者出なかったんだし!」
亜美「そーそー。じゃ、いつものよーに、占い結果かもーん!」
やよい「占いCOです! 響さんは村人でした!」
響「……おおっ、自分?」
律子「初日にプロデューサーに占われてる位置ね」
やよい「はい! プロデューサーが偽者だっていうのはみんな分かってくれましたよね?」
やよい「だからもしかしたらプロデューサーが庇って村人って言ったのかなーって思って、占いました!」
やよい「村人でしたけど……」
あずさ「なるほどね~。占い理由としては、良いんじゃないかしら」
真「やよいはかしこいなぁ」
千早「そうね。でも、プロデューサーはそもそも庇うことなんて出来なかったみたいよ」
やよい「え?」
千早「霊能CO。プロデューサーは村人だったわ」
千早「人狼だったら味方が分かっているから庇うことも出来たでしょうけど、狂人か妖狐だったみたいね」
やよい「うう~、そうだったんですか……」
伊織「響を占うのは霊能結果を待ってからでも良かったかもね。でもちゃんと考えててえらいじゃない、やよい」
やよい「あ、うん! ……私頑張るからね、伊織ちゃん」
あずさ「今日は、グレランかしらね~」
亜美「そーだね。今度こそ人狼処刑しちゃうよ~!」
律子「うーん……グレラン、かぁ」
小鳥「どうしたんですか? 律子さん」
律子「いや、人狼見つけるか妖狐を呪殺するまではって思ってたんですけど……やっぱり出ます」
小鳥「えっ……?」
美希「出るって……なんのこと?」
雪歩「……?」
律子「潜伏占いCO。千早、亜美、春香は村人よ」
千早「……え?」
亜美「なぬ?」
春香「えっ……」
春香「ええええええええええええええええっ!?」
伊織「せっ、潜伏って……どういうことよ律子!」
雪歩「律子さん、占い師だったんですか!?」
真「普通、初日に出るものじゃ……」
律子「そうね。でもそうしなきゃダメってルールもないでしょう?」
亜美「そりゃあ、ない……けど……なんで黙ってたのさ!」
律子「狩人を完全に信用してるわけじゃないからよ。初日に占いCOしても私を守ってくれるとは限らないし、初日犠牲者が狩人の可能性だってあるわけだし」
律子「すぐ襲撃されて何も出来ず終わってしまうくらいなら、結果を出すまでは潜伏してようって思ったわけ。ここまでは良い?」
あずさ「ちょ……ちょっとびっくりしましたけど、律子さんが言うと納得してしまいますね~」
伊織「で、だとしたらなんで今出てきたのよ! その占い結果、無駄占いばっかりで結果を出せてるとは思えないんだけど」
律子「そうなのよ……ほんっとにそう。初日は真霊能者濃厚の千早、二日目に至っては共有者だなんて……」
律子「でも、春香が村人ってことは分かったわ。まだこれしか貢献出来てないけど、そろそろ出ておかないと危ないと思って」
律子「今日もグレランだしね……そろそろ私が処刑される可能性も無くはないし、村人の春香を守る意味でも悪いタイミングではないでしょ?」
伊織「そういうことなら……分からなくもないわ」
伊織「でもまだ占い師だって認めたわけじゃないんだからね! どちらかというとやよい真で見てるから」
やよい「うん! 私が本物だよ伊織ちゃん!」
春香「やよいも信じたいけど……私に村人判定出してくれた律子さんも信じたいなぁ。どっちも占い師だったら良いのに」
真「そうだよね。人狼なんていなければいいのに」
真美「何が楽しいのさそのゲーム」
律子「今日こそはなんとか人狼見つけなくっちゃね……少なくともやよいは人狼だろうけど」
やよい「わっ、私は人狼じゃないですー!」
雪歩「えっと、今までの占い結果をまとめると……」
雪歩「やよいちゃんが伊織ちゃん、美希ちゃん、響ちゃんを占って、全員村人」
雪歩「律子さんが千早ちゃん、亜美ちゃん、春香ちゃんを占って、こっちも全員村人」
雪歩「で、合ってる……よね?」
美希「うん、それで良いって思うな」
美希「今日の投票は、その人たちに加えて共有者のあずさ、霊能者の千早さんを抜いてー……」
美希「真クン、雪歩、真美、小鳥」
美希「この四人の誰かに入れれば良いの!」
真「す、すごいね美希……よくそんなにすぐまとめられるね」
小鳥「グレーもかなり狭まってきたわね。占い師はグレーにいる子を優先して占うのよ」
やよい「わかりましたー!」
社長「ここまでだ。各自部屋に戻って投票してくれたまえ」
『
天海春香(0) →音無小鳥
如月千早(0) →菊地真
菊地真(5) →音無小鳥
萩原雪歩(2) →音無小鳥
水瀬伊織(0) →菊地真
高槻やよい(0)→双海真美
我那覇響(0) →萩原雪歩
双海亜美(0) →双海真美
双海真美(2) →音無小鳥
三浦あずさ(0)→菊地真
秋月律子(0) →萩原雪歩
星井美希(0) →萩原雪歩
音無小鳥(4) →菊地真
投票の結果
“ 菊地真 ”
が処刑されました
』
真「くぅぅ、処刑されちゃった……あんまり内容あること言えてなかったからかなぁ」
真「みんな、ごめん。次こそは……次こそは最後まで、生き残るぞー!」
『
五日目の朝になりました。
“ 水瀬伊織 ”
が無惨な姿で発見されました。
』
~五日目昼・円卓~
議 論 開 始 !
やよい「おはようございまーす! あうう、伊織ちゃんが……」
美希「デコちゃんやられちゃったの。占い師は狙わないのかな?」
小鳥「しょ、処刑されるところだった……私、そんなに怪しかったかなぁ」
あずさ「そうですね~、小鳥さん、難しいことばかり言ってるように見えますから」
雪歩「味方なら頼もしそうですけど、敵だとちょっと怖いです……小鳥さん」
亜美「では、今日の占い情報だ!」ビシッ
やよい「占いCO! 真美は人狼だったよ!」
律子「占いCO! 雪歩は村人だったわ」
真美「!!」
雪歩「わっ、私ですかっ?」
やよい「真美を占った理由は、真美にしてはあんまり喋ってないと思ったからです!」
やよい「だから昨日処刑されると思ったんですけど、処刑出来かったし、私が入れた分も合わせて二票しか入ってないのも怪しいって思って占いました!」
やよい「そしたら、人狼だったんです! うっうー! 見つけました!」
律子「雪歩を占った理由だけど……昨日、今までの占い結果をまとめたりしてたでしょ?」
律子「どうもあれ、あまり喋ってないって理由で処刑されるのを逃れようとしてる人狼に見えたのよね。でも結果は村人」
律子「私としたことが、五日目にして一人も人狼を見つけられないなんて……本当に面目無いわ」
雪歩「ご、ごめんなさい律子さん。私なんかが占われちゃったせいで……」
真美「やよいっち……偽者だったんだね」
春香「今日は真美処刑になるのかな? そしたら千早ちゃんの判定次第でやよいが本物かどうかも分かると思うし」
美希「ちなみに千早さん、真クンはどうだったの?」
千早「ええ……」
千早「霊能CO。 真は村人だったわ」
千早「まだ今のところ一人も人狼を処刑できていないわ。そろそろまずいかもしれないわね」
雪歩「うう……まだ三人も残ってるんだよね、人狼さん」
小鳥「千早ちゃんが本物の霊能者だったら、の話だけどね」
千早「私は本物です、音無さん」
亜美「まあでもたしかに、そろそろ人狼やっつけないと激ヤバっぽいよねー」
亜美「ってなわけで、今日は真美処刑。それで良いよね? あずさお姉ちゃん」
あずさ「ええ、そうね~。少なくともやよいちゃんから見たら確実に人狼だもの」
あずさ「村人だったらごめんね、真美ちゃん」
真美「ま、待ってよ! 処刑しちゃダメだって!」
真美「真美は……」
真美「狩人だから!!」
亜美「!」
真美「狩人CO! 二日目は兄ちゃん、三日目は千早お姉ちゃん、四日目はやよいっちを守ってたよ!」
亜美「真美が……狩人……」
小鳥「どうも騙りっぽいわね」
真美「ええっ!?」
真美「真美は本物だよ! だから処刑だけはしたらダメだかんね!」
律子「……対抗はいないの? 狩人」
小鳥「そうね、本物がいるならこの状況で出ない理由はないわ」
亜美「じゃあじゃあ、我こそは狩人であーる!って人ー」
「…………」
あずさ「いない……みたいね」
亜美「ありゃ……もしかしてホントに真美狩人?」
千早「もしくは、もう既に狩人はいない、ということかしら」
春香「でもここまでに死んだのって、社長と貴音さんとプロデューサーさんと真と伊織……だけだよね」
美希「その中で狩人の可能性あるの、真クンとデコちゃんだけなの」
響「ん? なんで?」
美希「二回平和になってるってことは、どっちかは狩人が守ったってことだよね? 流石に狐を二回も襲撃するってことはないと思うな」
美希「だったら守るチャンスのなかった社長と貴音さんは違うし、プロデューサーは論外だし、今言った二人しかないの」
響「ああ、なるほど……たしかにその二人しか残らないぞ」
あずさ「んー、伊織ちゃんか真ちゃんが狩人……結構あり得そうだし、真美ちゃんが偽者でもおかしくはないわね」
律子「……じゃあ、こうするのはどう?」
律子「今日は真美以外を処刑する。ただし真美は必ず千早を守ること」
真美「!」
あずさ「なるほど……良いんじゃないかしら、それで」
あずさ「真美ちゃんを処刑するのはやよいちゃんが本物だって決め打つ時でも遅くないものね」
律子「ええ。真美が本物の狩人の可能性が高い以上、今処刑するのは得策じゃないわ」
律子「今は霊能者ほぼ確定の千早を守らせて、明日誰が襲撃されているかで今後の対応を決めましょう」
真美「そんなことしたらりっちゃんが襲撃されちゃうんじゃ……本物の占い師なんだし」
律子「そうね、そうなったらとりあえずやよいを処刑して。今までの占い結果と千早だけでも、うまくやればなんとか戦えるはずよ」
亜美「んー……じゃあ真美はそうするってことで。やよいっちもそれでいい?」
やよい「うう~、真美は人狼だから処刑してほしいんだけど……共有者の二人に任せます!」
あずさ「決まりね。真美ちゃん、千早ちゃんを守ってね」
真美「うん……任せてよ!」
真美「……」
あずさ「それじゃ、今日の処刑は音無さんで」
小鳥「!」
雪歩「もうグレー、小鳥さんしかいないですからね……」
春香「やよいから見ても律子さんから見ても人狼の可能性がある、ってことだもんね」
美希「正直、無いと思うの。やよいか律子……さんのどっちかは多分人狼だし、小鳥が人狼だったら絶対これまでのどこかで村人判定出して守ってるって思うな」
あずさ「私もそう思うけれど、そう思わせる人狼の作戦かもしれないし、考えたらキリがないのよ~。今は音無さんの他に処刑すべき人もいないしね」
小鳥「残念だけど、COは無いわ。後は任せましたよ、あずささん」
あずさ「ええ。みんな、音無さんに票を合わせてね」
律子「……あずささん、私、別のところに投票しても良いですか? 今日襲撃されるかもしれませんし、占い先に投票することで予告しておこうかと」
律子「死ぬ間際に私が誰を占ったか。判断材料にはなるはずです」
あずさ「分かったわ。せっかくだし、やよいちゃんも占う予定のところに投票してくれる?」
やよい「え? はい、わかりました。占うところに投票すればいいんですね!」
社長「ここまでだ。各自、部屋に戻って投票してくれたまえ」
『
天海春香(0) →音無小鳥
如月千早(0) →音無小鳥
萩原雪歩(1) →音無小鳥
高槻やよい(0)→萩原雪歩
我那覇響(1) →音無小鳥
双海亜美(0) →音無小鳥
双海真美(0) →音無小鳥
三浦あずさ(0)→音無小鳥
秋月律子(0) →我那覇響
星井美希(1) →音無小鳥
音無小鳥(8) →星井美希
投票の結果
“ 音無小鳥 ”
が処刑されました
』
小鳥「誰からも占われず、唯一グレーに残った結果がこれよ」
小鳥「うう、まさかゲームでも売れ残っちゃうなんて……くすん」
小鳥「い、いえ、ゲームでは、よね。現実の方は別に……うん……!」
小鳥「うん……」
小鳥「はい」
『
六日目の朝になりました。
“ 如月千早 ”
が無惨な姿で発見されました。
』
~六日目昼・円卓~
議 論 開 始 !
あずさ「えーと……」
春香「千早ちゃんが……死んだ……?」
雪歩「たしか真美ちゃんが守ってたはずじゃ……」
亜美「よし、真美処刑!」
真美「ま、待ってよ! 違うんだって! ってかおかしいっしょ! なんで人狼、千早お姉ちゃん狙うの!?」
美希「おかしいのは真美なの。本物の狩人だとしたら、なんで千早さん守ってなかったの?」
真美「う、裏をかいたんだよ~! 真美が守ることになってた千早お姉ちゃんはどうせ狙われないと思って、りっちゃん守ったの!」
律子「……ちょっと、苦しいわね。あの状況で指示に従わない狩人を本物と見ることはできないわ」
やよい「これでみんな、真美が偽者だって分かってくれましたよね?」
あずさ「そうね~。真美ちゃん本物は、ないかもしれないわね。それで、今日の占い結果はどうかしら?」
真美「ぐぬぬ……」
やよい「占いCO! 雪歩さんは村人でした!」
律子「占いCO! 響は村人よ」
雪歩「わ、私!?」
響「律子も自分に村人判定……うーん、これじゃどっちが本物かわかんないぞ」
やよい「うっうー! これで、大体わかりました!」
やよい「あとは共有者以外だと占ってないのは春香さんだけ。多分、春香さんが人狼です!」
春香「私、村人だよ。そっか、やよいが人狼なんだね……」
律子「私はプロデューサーが偽者だと露呈した直後にやよいが村人判定を出した響を占ったわ」
律子「グレランで真っ先に処刑されそうな子なだけに、やよいが庇った最有力候補だと思ったんだけど……村人みたいね」
律子「こうなると、美希が人狼の可能性が高くなってきたわね。美希……この私の目は誤魔化せないわよ」
美希「律子、さんこそ人狼なの。占い師なら、ここまで外し続けるなんてあり得ないって思うな」
律子「うるさいわね」
あずさ「ええと……一旦、整理してみるわね」
あずさ「まず霊能者。初日犠牲者の社長の線はもう考えずに、千早ちゃんが本物で決め打とうと思うんだけれど……良いかしら?」
春香「良いと思います。言ってることも人狼側には見えませんでしたし」
律子「私も、それで問題ないです」
亜美「襲撃されたってことは、あったとしても狂人っしょ?」
亜美「狂人にはやっぱり見えなかったし、亜美も千早お姉ちゃんは本物だと思うよ」
あずさ「ふふ、決まりね~。じゃあその千早ちゃんが村人判定を出したプロデューサーさんは、狂人か妖狐のどちらかよね」
あずさ「問題は、占い師それぞれの視点で、人狼が誰なのか。ちょっと考えてみましょう」
あずさ「まず、やよいちゃん。占い結果は……」
あずさ「伊織ちゃん村人→美希ちゃん村人→響ちゃん村人→真美ちゃん人狼→雪歩ちゃん村人」
あずさ「だったわよね。千早ちゃんが本物なら、人狼候補は自ずと絞られて……」
あずさ「真美ちゃん、音無さん、律子さん、春香ちゃん。これだけに
なるはずよね?」
やよい「は、はい! すごいです、あずささん!」
あずさ「今日真美ちゃんを処刑すれば、残りの人狼は多くて二人、少なくても一人ってことになるわよね」
あずさ「だったらこれで終わることはないし、もし妖狐が残っていてもまだ問題ないはず」
あずさ「うん、今日は真美ちゃん処刑でいいわね」
やよい「はい!」
真美「……りっ、りっちゃんが本物だったらどうなのさ!」
あずさ「そうね、次に律子さんが占い師の場合だけど……まずこれまでの占い結果は」
あずさ「千早ちゃん村人→亜美ちゃん村人→春香ちゃん村人→雪歩ちゃん村人→響ちゃん村人」
あずさ「で、人狼候補は……」
あずさ「真美ちゃん、音無さん、やよいちゃん、美希ちゃん」
あずさ「この場合もやよいちゃんと同じね。真美ちゃんを処刑しても残りの人狼は二人か一人」
律子「はい、そうですね。問題ありません」
あずさ「じゃあやっぱり今日は真美ちゃん処刑ね」
真美「なっ……」
真美「そっか……真美、このままだとどうしても処刑されちゃうんだね」
亜美「真美……」
真美「―――ならば! 潜伏を解くとしよう!」
亜美「え?」
真美「狩人ってのは嘘! 真美は本当は……」
真美「占い師だよ!!」
真美「 潜 伏 占 い C O !」
亜美「あ、無視していいよー」
春香「おっけー」
真美「占い結果は順番に……えーと、ちょっと待ってね」
あずさ「問題は妖狐だけれど……とりあえず明日、やよいちゃんは春香ちゃん、律子さんは美希ちゃんを占ってくれる?」
やよい「わかりましたー!」
律子「そうね、それしかないわ」
真美「一日目はあずさお姉ちゃんを占って、村人だったよ!二日目は亜美、村人!」
雪歩「えっと、私と響ちゃんは村人確定ってことでいいのかな?」
響「きっとそうだぞ! 雪歩、よろしく!」
真美「三日目は念のため千早お姉ちゃんを占ったよ。村人だったね」
美希「あふぅ。占い師がどっちも偽物って可能性はないの?」
あずさ「うーん、どうかしら? 一応考えておいて損は無いと思うわ」
真美「四日目ははるるん、五日目はミキミキを占ったよ。二人ともね、村人! みんな村人!」
真美「ってなわけで! 真美は本当は占い師なのでした! だから処刑しちゃダメっぽいよ!」
美希「んー、社長が占い師だとしたら……ややこしそうなの……」
春香「貴音さんが占い師って可能性もあるよね? 律子さんみたいに、潜伏してたのかも」
春香「でもそれ以上に、普通に律子さんが占い師の可能性の方が高いけどね」
美希「……そうだね。春香は今、美希の敵なの」
真美「みんな! 今日は真美以外に投票してよ!!」
真美「処刑したらダメなんだって!」
真美「絶対! 真美だけは……」
亜美「真美」
亜美「お疲れ。もうそろそろ時間だよ」
真美「うっ…………」
真美「……ここまで、かぁ。ダメでモト冬樹だったけど、流石にこれは悪あがきだったっぽいね」
亜美「占い師じゃないって、認めるの?」
真美「認めるしかないっしょ~、こんなの。誰も信じてくんないもん」
亜美「大体占い師だとしたら狩人COなんてしないよね。潜伏してたとしても、昨日の時点で占いCOしてるよ」
真美「う……たしかに」
真美「うあうあ~! また亜美に勝てなかったよ~!」
亜美「んっふっふ~、やはり人狼のジツリキは亜美の方が上みたいだね!」
真美「ぐっ……」
真美「………………」
真美「……すぐに追いつくかんね!」
亜美「まだまだ負けないもんね!」
律子「……」
社長「ここまでだ。各自部屋に戻って、投票してくれたまえ」
今日はここまでです
ミスとかありそうでこわい……
えっちょっ待ってよおま
寸止めなんてひどい
乙
人狼でいいシーン再現すんなwwwwww
『
天海春香(0) →双海真美
萩原雪歩(0) →双海真美
高槻やよい(1)→双海真美
我那覇響(0) →双海真美
双海亜美(0) →双海真美
双海真美(8) →高槻やよい
三浦あずさ(0)→双海真美
秋月律子(0) →双海真美
星井美希(0) →双海真美
投票の結果
“ 双海真美 ”
が処刑されました
』
真美「あーあ、処刑されちゃった」
真美「どうすれば良かったのかな……攻略法、全然思いつかなかったよ」
真美「難易度高すぎだよ~、もう」
真美「無理ゲーっしょ……これ……」
『
七日目の朝になりました。
“ 三浦あずさ ”
が無惨な姿で発見されました。
』
↑抜けてたごめん
ここまでです
だんだん見えて来たな。またLWと村の殴り合いになるのかな
LWなら狐対策にLWCOで引き分け狙いでもいいんじゃないですかね、いや生き残ってるかは知らんが(フラグ
続き投下します
とりあえずゲーム終了まで
~七日目昼・円卓~
議 論 開 始 !
雪歩「おはようございますぅ。あずささんがやられちゃいましたね……」
春香「もう狩人がいないのは分かってるもんね。狙うなら共有者だよ」
亜美「たしかにね。ん? じゃあなんで亜美じゃなくてあずさお姉ちゃん……?」
美希「狼から見てあずさの方が有能って思ったんだと思うな。でしょ? 律子、さん」
律子「そうね、私は狼じゃないけど、その立場なら狙うならどちらかというとあずささんだと思うわ」
美希「ふぅん……」
律子「……誘導尋問のつもり? 美希」
美希「うん、ダメだったの」ニコッ
亜美「ほう……つまり亜美は舐められてるってことだよねぇ。んっふっふ~、後悔させてしんぜよう」
亜美「亜美にだって完璧な指示は出来んだかんね! まずは占い結果、はいっ!」
やよい「占いCO! 春香さんは人狼でした!」
律子「占いCO! 美希は人狼だったわ」
美希「うん、やっぱりそうきたの」
春香「やよい……」
亜美「占い理由……は聞かなくていいよね。昨日言ってた通りだし」
亜美「どっちかが村人判定だったら楽チンだったんだけど、それじゃつまんないしいっか。うん」
亜美「そいじゃ今日からは占い師を順番に処刑してくよ。それでいいよね?」
律子「ええ、もう占い師としての仕事は果たしたつもりだし」
やよい「はい! 律子さんと春香さんをやっつけてくれたら、それで大丈夫です!」
雪歩「えっと、今残ってるのは私、春香ちゃん、美希ちゃん、響ちゃん、やよいちゃん、律子さん、亜美ちゃんの七人だけだから……」
雪歩「今日処刑して六人、襲撃されて五人、処刑して四人、襲撃されて三人、最後の処刑……」
雪歩「あと三回は処刑できますぅ。そのうちの二回を、占い師に……?」
亜美「うん。占い師だけはまだ狐の可能性もあるかんね。それに二人を処刑すれば、どっちが本物でも人狼候補は一人になるし」
亜美「ぶっちゃけ最終日勝負だね。はるるんかミキミキか、どっち処刑するかで勝負は決まるっぽいよ!」
春香「……」
美希「……」
律子「ちょっと良い? 亜美」
亜美「うん、なに?」
律子「私とやよいを処刑するのは構わないわ。でも……」
律子「占い師に妖狐がいる可能性……私はないと思う」
亜美「ん、なんで?」
律子「遠回しな言い方だったわね。多分……というか、ほとんど確信してるんだけど」
律子「妖狐は……真美よ」
亜美「!」
雪歩「真美ちゃんが……妖狐?」
律子「やよい視点では真美は人狼。でも私から見れば人狼、妖狐、狂人のどの可能性もあったわけだけど……」
律子「昨日の真美の行動。処刑されないために粘りすぎだと思うのよね」
春香「……たしかに、あの状況で占い師を騙ろうとするなんて、往生際が悪いというかなんというか」
律子「あれ、妖狐だからこそじゃない? 妖狐陣営は一人だし、処刑されたら負け確定。だからあんなに必死だったのよ」
亜美「言われてみれば……」
やよい「待ってください! 処刑されたくないのは、人狼だって同じです!」
律子「人狼だとしたら、何故千早を襲撃したの? その時点で人狼側は真美を切り捨てたも同じ」
律子「だったら切り捨てられた真美があそこまで抗うのはおかしいじゃない? 大人しく処刑されるべきでしょうに」
響「うーん、たしかに」
雪歩「そう考えると、たしかに真美ちゃんが妖狐な気がしてきました」
律子「あの二回の平和のうち、一回が妖狐を襲撃したことによるものだとすると……人狼から見て、真美が妖狐であることは分かっていた」
律子「だからやよいは、処刑するために真美に人狼判定を出した。そうなんでしょ?」
やよい「ち、違います~……ほんとに、ほんとに占ったら人狼で……あぅぅ」
律子「私の主張はこんなところよ。もう処刑してくれて構わないわ」
やよい「あうぅ……」
亜美「これは……なんかりっちゃんが本物に見えてきたよ!」
雪歩「ということは、やよいちゃんが人狼なのかな?」
春香「えと、今日の処刑はやよいか律子さんだよね?」
亜美「うん。どっちでも良いから、人狼だと思う方に投票しちゃって!」
やよい「私……占い師です……!」
やよい「ほんとに占い師なんです! 真美は人狼で、この流れも全部律子さんの作戦なんですっ!」
やよいが「信じてください!」ガルーン
響「やよい……」
美希「うーん……」
社長「ここまでだ。部屋に戻って、投票したまえ」
『
天海春香(0) →高槻やよい
萩原雪歩(0) →高槻やよい
高槻やよい(4)→秋月律子
我那覇響(0) →秋月律子
双海亜美(0) →高槻やよい
秋月律子(3) →高槻やよい
星井美希(0) →秋月律子
投票の結果
“ 高槻やよい ”
が処刑されました
』
やよい「出来る限りのことはしたかなーって」
やよい「うう、これで負けちゃったら、ごめんなさい……」
やよい「…………」
『
八日目の朝になりました。
“ 双海亜美 ”
が無惨な姿で発見されました。
』
~八日目昼・円卓~
議 論 開 始 !
律子「占いCO。美希は人狼よ(二回目)」
律子「二度目の占いね。もう占えるところも残ってなかったわ。残りの人狼は美希だけ。今日は私を処刑しても良いけど、明日は頼んだわよ」
春香「任せてください、律子さん!」
美希「ミキは村人なの。処刑したら負けちゃうって思うな」
雪歩「……」
雪歩「あ、あの……響ちゃん」
響「ん?」
雪歩「今日律子さんを処刑して、多分私か響ちゃんが襲撃されるよね?」
響「うん、それがどうかしたの?」
雪歩「これ、襲撃されなかった方ってかなり責任重大なんじゃ……春香ちゃんと美希ちゃんはお互いに投票するだろうし、その、もう一人の投票で全部決まっちゃうから……」
響「……あ! たしかに!」
響「ってことは、それで勝てたら自分、MVPさー!」
雪歩「でも、負けたら戦犯……い、胃が痛くなってきたかも」
律子「……二人は、春香と美希、どっちが人狼だと思ってるの?」
雪歩「私は、やっぱり美希ちゃんですぅ。今のところ、律子さんを信じてます」
雪歩「昨日言ってたことも、すごくもっともだって思いますし……でもでも、100%とは言い切れないし……」
美希「雪歩は騙されてるの。律子、さんは人狼なの」
美希「むー……これ、明日雪歩が残ってたら、ちょっとまずいかも」
律子「で……響は? 昨日、私に投票してたけど」
響「うーん……自分、やっぱりやよいを信じたいけど……まだよく分かんないぞ」
春香「やよいが本物で大丈夫だよ、響ちゃん。自身持って!」
美希「……ねぇ、律子、さん」
律子「何? 美希」
美希「仮にミキが人狼だとして……仲間は誰ってことになるの?」
律子「やよいと……後は消去法で小鳥さんでしょうね。あなたが一番よく分かってるでしょうけど」
美希「うん、やっぱりそうなるよね。ありがとなの」
美希「もういーよ。あとは明日までに考えとくの」
律子「……」
雪歩「逆に春香ちゃんが人狼だったら……仲間は律子さんと真美ちゃん……?」
雪歩「うーん……もし律子さんが真美ちゃんの仲間なら、真美ちゃんにあんな護衛先の指示なんてするかなぁ」
響「うん? どういうこと?」
雪歩「私だったら、千早ちゃんじゃなくて自分を守らせるかなって思って……」
雪歩「そうすれば千早さんを襲っても真美ちゃん破綻しないし、自分が襲撃されない口実も作れるというか……」
雪歩「ああっ、でも私なんかの考えなんて、どうせ的外れですよね……ごめんなさい」
春香「うーん……やっぱり、仲間には見えなかったよね。真美と律子さん」
春香「それもふまえて考えるとやっぱり人狼は美希ですよ、美希!」
響「んー……」
響「うがー! さっぱり分からないぞ~!」
社長「ここまでだ。投票に移ってくれたまえ」
『
天海春香(0) →秋月律子
萩原雪歩(0) →秋月律子
我那覇響(0) →秋月律子
秋月律子(4) →星井美希
星井美希(0) →秋月律子
投票の結果
“ 秋月律子 ”
が処刑されました
』
律子「やり切った。なんだか美希が思った以上に強敵な気がするわね……大丈夫かしら」
律子「あの様子じゃ…………」
律子「……とにかく全ては、響次第……ね」
『
九日目の朝になりました。
“ 萩原雪歩 ”
が無惨な姿で発見されました。
』
~最終日昼・円卓~
議 論 開 始 !
響「はいさい、二人とも。雪歩が襲撃されちゃったね」
響「春香と美希のどっちかが人狼……なんだよね」
響「えっと、自分は今のところやよいを信じてるから、春香が人狼かなって思ってるんだけど……それでいい?」
春香「よくない! ……やっぱり響ちゃんを残したんだね、美希」
春香「律子さん寄りだった雪歩と、やよい寄りだった響ちゃん。どっちを残した方が有利かなんて、明らかだもん」
春香「私をスムーズに処刑するために雪歩を襲撃した。そうなんでしょ? 美希!」
美希「それは違うの!」
美希「ミキが狼なら、そんな露骨なことしないって思うな。そんな理由で決め付けるのはおかしいの」
美希「こっちには、ミキが狼じゃないって理由、ちゃんとあるよ?」
春香「……じゃあ、言ってみてよ」
美希「うん。あのね、やっぱりどう考えても律子は本物の占い師じゃないの」
美希「ねぇ響、響が人狼だったら、どういう人を襲撃したい?」
響「ええっ!? うーん……やっぱり、占い師とか霊能者みたいな厄介な能力を持ってる人とか……」
響「あと、頭が良い人! 敵に回すと厄介な人は、あんまり残したくないぞ」
春香「たしかに、そうかもね。今日響ちゃんが残ってるのも、あずささんと亜美であずささんが先に襲撃されたのも、そういう理由だろうし」
響「うんうん……ん?」
美希「で、律子は四日目まで潜伏してたよね。やっぱりそれって難しいって思うな」
美希「もし律子が人狼じゃないんなら、人狼に狙われやすいタイプなの。潜伏するのはちょっとリスクがおっきすぎるよね?」
春香「美希……」
春香「ここぞとばかりに呼び捨てしてるけど、律子さん、霊界から見てるよ?」
美希「…………」
美希「だから律子、さんは占い師じゃないって思うな!」
春香(何事も無かったかのようにさん付けを……)
春香(まぁ、それはともかく)
春香「それは違うよ、美希!」
春香「たしかに頭の良い人を狙いたいってのも分かるよ。でも、人狼にとってもっと狙いたいのは『狩人』だよね」
春香「律子さんは狩人っぽいとは言えなかった。それに最初の二日間は平和が起きたから、人狼もまだ狩人を襲撃出来てなかった」
春香「だったらあの時点ではまだ襲われないって考えても問題ないはずだよ。律子さんよりも先に、狩人候補が狙われるはずだからね」
美希「んー……そうかも」
春香「今度は私のターンだよ。やよいが人狼っぽい理由、考えてきたから」
響「かわいいやよいが人狼なわけ……」
春香「響ちゃんはまずその考えを改めてよ!」
響「ご、ごめん」
美希「……」
春香「えーと、ごほん。やよいが人狼っぽい理由っていうのはだね……」
美希「昨日律子、さんが言ってたのが大きいよね。真美がかなり妖狐っぽい、ってやつ」
美希「それと、やよいにしてはなんか占い理由とか考えすぎてたって思うな。人狼の仲間がいて、教えられてたと考えたら納得なの」
美希「あとね、やよいが本物なら、雪歩より先に春香を占ってたって思うな」
美希「律子、さんが村人判定出したの春香の方が早かったし、庇ったとしたら春香の方が可能性高かったよね」
美希「それにそれに……」
春香「ちょ、ちょっと待って! 私! 私のターン!」
春香「っていうか美希から見て、やよいは本物の占い師なんだよね? なんでそんな……」
美希「んーん、違うの。ミキ的にもやよいは偽者っぽく見えるの。何よりも、真美が妖狐にしか見えなかったから」
春香「……え? だったら律子さん……」
春香「は、美希に人狼判定出してるし……んん? 美希、どういうこと?」
美希「ミキね、春香と争うつもりないよ。どっちかというと……」
美希「―――響の方が怪しいの」
春香「!!」
響「……え?」
美希「えーと、はっきり言うね」
美希「占い師は初日犠牲者の社長。ミキ的に、それが一番しっくりくるから」
占いが狼狼狂とか誰も考えんわwwwwwwww
響「な……!」
春香「しゃ、社長が……占い師……?」
春香「たしかに、可能性は無くはない、けど……だとしたら律子さんとやよいは何なの!?」
春香「真美が妖狐、プロデューサーさんが狂人って考えると、両方人狼ってことになるよね?」
美希「うん、そうだって思うな。敵対してたのも、演技なの」
春香「そんなの……あり得るの?」
響「あり得ないぞ! 春香、美希のくちぐ、くちるま、く」
美希「口車?」
響「口車に乗せられたらダメだぞ!」
美希「あはっ、焦ってるの」
響「そりゃ焦るぞ! 急にこんな変な疑いかけられたら!」
春香「……」
美希「響はね、村人判定で守られてきたの。よく考えたら響、ほとんど喋ってないし、処刑されないからって安心しきってたんじゃないかな?」
美希「本当に村人なら、村のためにもっと色々考えてるハズなの」
響「だ、だって……考えてもよく分かんなかったし……」
響「うう……それが美希の最後の武器ってやつなんだね。春香、自分、美希に投票するぞ!」
響「ほんとは春香に投票するつもりだったけど、美希の票、動かなさそうだし……美希が人狼ってことに、賭けるさー!」
春香「……うん、ありがとう。これで私が処刑されることはなくなったん……だよね」
春香「……」
春香「ねぇ、もし律子さんもやよいも人狼なら」
春香「なんで律子さん、後から占い師として出てきたの?」
美希「!」
春香「だって、その時点で仲間のやよいが絶対的な信頼を得てたんだよ? なのにその信用を落とすようなことする意味、あったのかな?」
響「そうそう、あり得ないぞ!」
美希「うーん……」
春香「やよいが律子さんに村人判定さえ出せば、律子さんも安全圏に入る。あとはうまくやれば、三人生き残って勝てた可能性だってあったんじゃない?」
春香「やっぱり、変じゃないかな? やよいの独走状態を捨ててまで占い師二人にした理由、人狼側に本当にあるの?」
美希「……んー」
美希「社長が初日犠牲者だって、気付かれないようにするため……とか?」
春香「え?」
美希「ほら、最初に亜美も言ってたけど……騙ってる人、すごく少なかったの」
美希「あのままだと、結局やよいも怪しまれてたって思うな。プロデューサーが狂人なら、人狼は誰も騙ってないってことになってたし」
美希「律子があそこで出てきたことで、本物の占い師はどっちかなんだって雰囲気になったでしょ?」
美希「どっちか一人でも信じてもらえたら勝てるんだし、二人が言い争うほど、二人のつながりを薄められるの」
美希「律子なら全然あり得るの、そういう作戦」
春香「た、たしかに律子さんならやりそう」
春香「うーん、じゃあもしかして、ほんとに……でも……」
響「うがー! 騙されたらダメだぞ春香!」
響「初日犠牲者が占い師の確率なんて低いでしょ! 普通はないはずだぞ! そもそも、自分に最初に村人判定出してきたのはプロデューサーなんだぞ!」
響「あれを無しにして考えたら、やよいが自分に対して出してきた村人判定は、美希の後。やよいが人狼なら、美希の方が庇ったっぽいじゃないか!」
春香「た、たしかに」
美希「そんなの関係ないの。プロデューサーが響に村人判定出さなかったら、響を先に庇ってたかもしれないし」
春香「う……うーん」
響「人狼は美希だぞ! 春香から見て、普通に考えたらそうでしょ!?」
美希「人狼は響なの。ミキが人狼なら、小鳥も人狼。最後まで村人判定が出なかった小鳥がだよ? あり得ないの」
響「あり得るって! それも作戦なんでしょ!」
春香「ま、待って」
響「もう時間が……あとは頼んだぞ! 普通に、普通に考えたら大丈夫だから!」
美希「あふぅ……これくらいかな。あとは任せたの」
響&美希「「春香!」」
春香「う……」
春香「考え……させて……」
社長「ここまで! 最後の投票タイムだ。頑張ってくれたまえ」
~春香の部屋~
春香「はぁ……まったくもう、どうなってるの」
春香「私と美希の熱い口論が繰り広げられ、響ちゃんを味方につけた私が見事勝利! 流石メインヒロイン! あふぅ、やっぱり春香にはかなわないの~……」
春香「って、流れになると思ったのに……まさかの展開だよ。すごいね美希。人狼だとしても村人だとしても、攻めすぎだよ」
春香「響ちゃんが美希投票、美希が響ちゃん投票……か。やれやれ、私が人狼の可能性もあるっていうのにね」
春香「ふふっ、ほんとに……私が人狼ならもう勝ち確定だよ。愚かな村人どもめ……ふふっ」
春香「ふふ……ふふふ……はーっはっは!!!」
春香「まあ村人なんですけども」
春香「ああ~もう! どっちなの~!? 響ちゃん? 美希ちゃん? いったいどっちが……うう~っ」
―――――――――――――――――――――
春香「……」
美希『占い師は初日犠牲者の社長。ミキ的に、それが一番しっくりくるから』
響『初日犠牲者が占い師の確率なんて低いでしょ! “普通” はないはずだぞ!』
春香「…………」
春香「うん……決めた」
春香「悩んでも仕方ない。最後は、私らしく、私の信じたい方を信じよう」
春香「もしかしたら、もっと良い投票があるのかもだけど、でも……」
私は、天海春香だから――――――
『
天海春香(0) →星井美希
我那覇響(1) →星井美希
星井美希(2) →我那覇響
投票の結果
“ 星井美希 ”
が処刑されました
』
『
“人狼” 陣営の勝利です!
』
マジで響かよ
はい
今日はここまでです
この後は、ちょっと遡って霊界や夜会話のようなゲームの裏側みたいなのを一通りやります
その後に終了後の会話やらなんやらで終わり、って感じで
夜会話や霊界での会話は前作では「おまけ」としましたが、どう考えてもおまけにしては長すぎましたし、今回それ以上の長さになる気がするので本編に組み込む形となりました
明日以降ちょっとずつ書いていきたいと思います
とりあえずゲームは終わりですので、ここまで読んでくれた方ありがとうございました!
おつおつ。これは人狼側の会話が楽しみすぎる
乙。
初日占い、2日目で狐噛み。
これは狼無双村。
おつおつ!
世界のハルカ=アマミェ……
美希よく見破ったなー
乙
さすが俺の美希は格が違った
「普通」と言う閣下に対して最も説得力のある言葉
りっちゃん流石っすわー
下界視点じゃ可能性低いから考慮しない場合が殆どだけど
律子が出たのは響○の時点でやよい狐がバレたからだろうな
やよいの台詞からしてやよい狐はないっしょー。
しかし初日占であえてりっちゃん出るとかどれだけ盤石の形狙いに行ったんだ
続きまだー?
続き投下します
全然関係ないけどアイマスOFAの新情報が来るたびにワクワクしてます
真の新曲のパッケージとか頭おかしいと思います
時は溯り―――――
一日目、夜
~共有者~
亜美「あずさお姉ちゃん、よろよろ~!」
あずさ「亜美ちゃんが相方なのね~。共有者として、頑張って村の中心になりましょうね」
亜美「うんうん! ……ま、あずさお姉ちゃんは共有者っていうより、巨乳者なワケですが」
あずさ「あ、あら~、亜美ちゃんったら」
亜美「でさ、共有者って最初はどーすればいいの? とりあえずフツーに二人ともすぐにCOしちゃえば良い?」
あずさ「それでも良いわよ。共有者には色々と戦術もあったりするんだけれど、難しいし……」
亜美「! それ、教えて! 亜美のミラクルセンサーがビビーンって反応したよ! 亜美、スーパープレーとかやってみたい!」
あずさ「あらあら。じゃあ、なかなか成功しないけれど……」
あずさ「『共有トラップ』、狙ってみる?」
亜美「ほうほう、どんなの?」
あずさ「かくかくしかじかどたどたぷんぷん」
亜美「おおっ! 亜美、伏せカードだね。んっふっふ~、これ成功したら、真美もきっとびっくりするよ~!」
あずさ「ええ、あっと驚くタメゴローね」
亜美「なにそれ」
~狩人~
伊織「『あなたは “狩人” です』……ね。 目立たないように、かつ処刑されないようにって感じでいけばいいわよね」
伊織「狩人の動きは村人陣営の勝利に大きく関わってくる。COのタイミングも重要……やり甲斐があるわ」
伊織「村人陣営ってことは、今度こそきっとやよいと同じ陣営よね。ふふ、やよいのためにも、頑張らなくっちゃね!」
~霊能者~
千早「霊能者ね。うーん……」
千早「この前音無さんに聞いたけれど、この役職、ボロ雑巾なんて言われているらしいのよね……」
千早「あまり重要視されず、使い捨て感覚で処刑される運命にあるかららしいけれど……どうせなら高槻さんがいつも使ってる雑巾になりたかったわ」
千早「高槻さんの可愛い手でふきふきって……ふふっ、ふきふき、ふきふき♪ ふふふ、ふきふき……」
千早「って、何考えてるの私! 違うの、私、変態じゃ……」ブンブン
千早「む、村人陣営として、村のことをしっかり考えないと! 村村……村村……!」
~妖狐~
真美「妖狐……だと……?」
真美「うあうあ~! 一番勝てなさそーなやつじゃん! ヤバいよヤバいよ絶対ヤバいよ~!」
真美「うう、なんで真美が……お姫ちんの方が面妖だし似合うっぽいのに~」
真美「ええと、占われたら死ぬ、処刑されたら死ぬ、襲撃されたら死なない……けど狼にバレる、って感じだよね」
真美「ハ、ハードモードすぐる……どうしよ……どうしろと……」
真美「い、いや! 逆に、逆に考えるんだ! ハードモードの方が勝てた時のポイントは高いはず!」
真美「前回は亜美のがポイント高かったけど、今回で一気に大逆転もあり得るってことっしょ! つまりこれはボーナスステージ!」
真美「よーし、やったる! やったるかんね! 目指せ! 500万ポイントー!! おーーーー!!!!」
真美「……不安しかない。せめて占い師、早めにいなくなりますように……!」
~狂人~
P「お、狂人。普通に占い師騙るか」
P「いきなり誰かに人狼判定出して処刑してしまうってのもアリだが……流石に可哀想だよな、うん」
P「まずは響あたりに村人判定出して……その後はまぁ、臨機応変に」
P「プロデューサーとして、アイドルたちにスゴさを見せつけてやらないとな。よし、いっちょやるか!」
~人狼~
響「うぎゃー! また人狼だー!!」
やよい「響さんと律子さんが仲間なんですね。よろしくお願いしまーす!」
律子「ええ、よろしく!」
律子(このメンバーだと、私がしっかりまとめる必要がありそうね)
響「あっと……二人ともよろしくっ! また人狼ってのはちょっとびっくりしたけど、このチームならなんくるないかな」
響「自分は完璧だし、やよいはかわいいし、律子は心強いし、きっと勝てるさー!」
やよい「たしかに、律子さんがいるならイケるかもっ!」
律子「そうね、そう簡単に負けやしないわ。で、作戦だけど……」
律子「三人いるし、誰かが占い師を騙るのが鉄板よね。やよい、やってみない?」
やよい「え、わ、私ですかっ!? あの、あんまりうまくないかもですけど……」
律子「大丈夫、なんとかなるわ。占い理由とかのサポートはするし、何事も経験。常に嘘をつき続けなきゃダメだから、それに抵抗さえなければだけど……」
やよい「うーん……」
やよい「分かりました、やってみます! 苦手なことほど、頑張らなきゃですよね!」
響「うんうん、えらいなぁ、かわいいなぁ! 頼むぞやよい! やよいならきっと、みんな信用してくれるさー」
律子「それじゃ、ひとまず私と響は潜伏ね。響、真っ先に処刑されたりしないようにね」
響「わ、わかった! けど……そうだ! 念のため、やよいに村人判定を出してもらえば……」
律子「初日は流石に露骨すぎるわ。つながりを見られないためにも、次か……その次ね、響に村人判定を出すのは」
律子「最初は伊織にでも村人判定出しておきなさい。その方がやよいらしいわ」
やよい「伊織ちゃんですね、わかりました!」
律子「理由は、頭が良いから。もし村人でも、頼もしい味方ができたら嬉しいから……とか、そんな感じでどう?」
響「おおっ、それっぽい!」
やよい「ええっと……はい、大丈夫です! そんな感じで、やってみます!」
律子「決まりね。やるからには、絶対勝ちましょう!」
響&やよい「「おー!!」」
二日目、昼 重要な部分だけダイジェスト
やよい「占いCO!伊織ちゃん村人」
P「占いCO!響は村人」
やよい「ええっ!?」
あずさ「共有者CO。相方は秘密よ」
千早「霊能者CO」
亜美「騙り少なくね?」
小鳥「今日はグレランね」
伊織「狩人は占い師だけは守りなさいよ!」
↓
貴音処刑
二日目、夜
~共有者~
あずさ「占い師候補、二人だけみたいね~」
亜美「本物と狂人かな? 霊能者は一人っぽいし……人狼、なんで騙らないんだろ? 騙った方が絶対楽しいのに」
あずさ「もしかすると、社長が占い師や霊能者だったのかもしれないわね。それならこの少なさも納得できるんだけど」
亜美「あ、そか、そのパターンも……って、だとしたら激ヤバだよ~! 乗っ取られちゃうじゃん!」
あずさ「まあ、あくまで可能性だし、今から考えるようなことでは無いわ~。様子を見て、ゆっくり対応していきましょうね」
亜美「そ、そだね。いやー、あずさお姉ちゃんは流石の落ち着きっぷりですな!」
あずさ「人狼は短大時代に友美たちと遊んだことがあって、慣れてるのよ~」
亜美「おおっ、こいつは頼もしい! いよっ! だいとーりょー!」
あずさ「うふふ、ありがとう」
あずさ「負けることに慣れてるから、ピンチでもあまり気にならないのよね」
亜美「全然頼もしくなかった! うあうあ~! だいとーりょーからそーりだいじんに格下げだー!」
あずさ「あらあら、それでもトップなのね~」
あずさ(……期待に応えて、なんとか村のみんなを引っ張っていかなくっちゃ。ところで、正解の道はどれかしら?)
亜美(な、なんか負けフラグがすごい勢いで立ってるような……気のせい?)
~霊能者~
千早「四条さんは村人……流石に、一回目でうまくはいかないのね」
千早「まあ、なんでも、いいですけれど。なるべく早く、人狼を処刑しておきたいわね」
~狩人~
伊織「霊能者を守るわ」
伊織「占い師だけは死守しなさいよ! なーんて言ったけど、どうせ人狼もやよいをすぐに襲ったりはしないでしょ」
伊織「やよいは可愛いし、人の心というものを持っているのならすぐには死なせたくないと思うのが道理。ごめんねやよい、本物とはいえ、ここはあえて護衛を外させてもらうわ」
伊織「私情を抜きにしても、私の誘導がちゃんと活きてるなら……多分襲われるの、千早でしょうしね」
~妖狐~
真美「騙り……そういう手もあったんだよね」
真美「でも占い師とか霊能者って、なかなか最後まで生き残れないイメージなんだよねー。占い師から占われる確率は減りそうだけど、処刑されちゃいそう」
真美「やっぱ潜伏しかないか……それにしても亜美、なーんか隠してるような」
真美「何度かテーブルに突っ伏してたし、あれたまにやるトラップカードのモノマネに似てるんだよねー。ま、関係ないか」
真美「今は亜美のことより、真美が生き残ることを考えないと!」
真美「『占われない』『処刑されない』『襲撃されない』全部やらなくっちゃあならないってのが妖狐の辛いところだね」
~狂人~
P「共有者、あずささんの相方は潜伏か……」
P「これは最悪共有トラップもあるな。迂闊に人狼判定は出さないように気をつけないと!」
P「と……素人なら考えるところだろう」フフ
P「が、しかぁし! だからこそ! ここで出す人狼判定の信憑性が増すというもの!」
P「プロの立ち回りってやつを教えてやらないとな。ネット人狼を数回経験したことのある俺による、華麗なプレイングをお披露目しよう」
P「アイドルを処刑するのは気が引けるから投票はつい小鳥さんに入れてしまったが、勝負事でそういう配慮はいらないよな」
P「よし、亜美に人狼判定だ! 日頃のイタズラの仕返しといこうじゃないか、ふっふっふ……」
P「覚悟しろよ! 亜美!!」
~人狼~
響「ねぇねぇ、これって!」
律子「ええ、そういうことね」
やよい「あの、どういうことですか? プロデューサー、響さんを村人って……私、びっくりしちゃいました!」
律子「露骨にびっくりしてたわね……やよいだから誰も違和感覚えてなかったみたいだけど、普通対抗出てきて『ええっ!?』なんて言わないわよ」
やよい「あ、うう、すみません~」
響「でも結構信頼されてたし、問題なさそうだよね。それより、自分に村人判定出してきたってことは……」
律子「そうね、プロデューサーは本物じゃない。そしてやよいももちろん本物じゃない。つまり……」
やよい「……あ! 本物の占い師が……いない?」
律子「その可能性は高いわね。潜伏している可能性もなくはないけど、社長が占い師だったとみてほぼ間違いないわ」
響「これって、すごく有利なんじゃないか? やよいかプロデューサーを本物だって思い込ませれば、勝てたも同然だぞ!」
律子「プロデューサーが響に村人判定を出してくれたのも幸運ね。問題は……妖狐だけ、ってところかしら」
律子「とりあえず今日は霊能者を襲いましょう。霊能者さえいなければ、かなり自由に出来るわ」
律子「伊織、『占い師だけは守れ』って言ってたわよね。狩人が伊織の指示に従ってくれているんならありがたいけど」
響「伊織があそこまで強く言ってたんだから、狩人も絶対占い師を守ってるはずだよね!」
律子「どうかしらね。でもあの状況で占い師を守るってのは的確な判断だと思うし、確実とは言えないけど勝負所としては間違ってないはず」
律子「よし、千早を襲う、と」タッチ
やよい「あの、占い先は……」
律子「響の予定だったけど……プロデューサーのおかげでその必要もなくなったわね。美希にでも村人判定出しておきましょう」
律子「占い理由は――――――」
やよい「はい、はい……」
響(律子、頼りになりすぎるぞ……)
二日目夜~三日目昼 霊界
貴音『…………』
貴音『霊界とは、敗者達がこのもにたぁを通じて会話出来る仕様のことだったのですね……なるほど、これはなかなか……ふむ……』
貴音『しかし現状、私一人。これでは誰と語らえば良いのでしょう?』
貴音『こう放置されては、困ります……何も出来ず、部屋からも出られず……せめて食品の一つでもあれば良かったのですが』
貴音『なんたるいけず……いけずしすてむ……っ!』
貴音『とはいえそれもここまでです。襲撃される時間になりました故』フフフ
貴音『さぁ、誰が来るのでしょう! ふふっ、楽しみです』
平和な朝を迎えました!
貴音『…………』
貴音『あんまりです……』シュン
貴音『仕方がないので一人で議論を拝見しましょう。次に来るのは、誰なのでしょうか……』
やよい「占いCO! 美希さんは村人でした!」
貴音『ふむ、これで美希はグレラン候補から外れましたね』
貴音『して、プロデューサーは……』
P「亜美!!! お前は……人狼だぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」
貴音『なんと、亜美に人狼判定……ということは亜美が処刑されるのでしょうか』
貴音『賑やかになりますね、ふふっ』
亜美「共有者CO! 相方はあずさお姉ちゃんだよっ!」
貴音『あっ……』
貴音『………………』
―――――――――――――――
P『やぁ』
貴音『どんまいです』
三日目、夜
~共有者~
亜美「共有トラップ成功を祝して……かんぱーい!!」
あずさ「いえーい!どんどん、ぱふぱふ♪」
亜美「んっふっふ~、あずさお姉ちゃんのぱふぱふはカクベツですな!」
あずさ「それにしても、まさか成功するなんてね~」
亜美「うんうん、特に何をしたつもりもないけど何故か成功しちゃったよ! これ、かなり成功しにくい技なんだよね?」
あずさ「ええ。とってもすごいことよ~」
亜美「やっぱ亜美、このゲームの才能あるのかも! これからもジャコジャコ活躍しちゃうかんね!」
あずさ「ふふ、期待してるわ~」
あずさ「……プロデューサーさん、狂人かしら? 人狼だったら嬉しいのだけれど」
亜美「んー、どーだろ。明日、千早お姉ちゃんが生きてたら聞こうね」
あずさ「そうね~。とりあえず、妖狐ではないわよね? 占い師を騙るにしても、こんな序盤で人狼判定は、妖狐にはリスクが大きすぎるし」
亜美「何にしても、今村人陣営は順調そのものってのはたしかっぽいよね!」
あずさ「ええ、平和からの共有トラップ成功。このままいけば、なんとか勝てそう」
亜美「だよね! ……やよいっちが本物じゃなかったら、ピンチだけどね」
あずさ「本当に、念のため初日犠牲者の可能性も考えるべきかしら……」
~霊能者~
千早「プロデューサーは……村人。妖狐か狂人だったようね。本当に亜美と真美を間違えた真占い師だとしたら、もう負けで良いわ」
千早「まあ、なんでも、いいですけれど。なるべく早く、人狼を処刑しておきたいわね」
~狩人~
伊織「ふぅ、護衛成功……かしら?」
伊織「妖狐を襲撃したのかもしれないけど、何にせよやよいが無事で何よりね」
伊織「やよいが心配ね……誰から見てもほぼ本物で確定の位置だし、今日は流石にここの護衛は外せないわね」
伊織「占い師が初日犠牲者の可能性もゼロじゃない。でもそんなことを狩人の私が考えても仕方ないし、共有者にでも任せればいい」
伊織「だからこれからはずっと守るわよ! やよい!!」
~妖狐~
真美「平和……真美じゃないよね? 狩人だよね?」
真美「も、もし真美だとしたらまずいよ~! 人狼にバレちゃったことになるし……ん?」
真美「バレたとしたら、つまり……どうなるの?」
真美「人狼の人が真美の手掴んで『この人妖狐です!』なんて言えるわけないし、意外と大丈夫だったりする?」
真美「うん、大丈夫……大丈夫なはず、大丈夫だよね? 大丈夫大丈夫」
真美「ま、ままままだ慌てるよーな時間じゃない……大丈夫……きっと大丈夫……」
真美「大丈夫!! 大丈夫!!」
真美「大丈夫なんだー! わーーい!!」
~人狼~
やよい「千早さん、護衛されてたみたいですね……あうう、襲撃、無駄になっちゃいました」
響「だ、大丈夫だぞやよい! やよいの信頼、最高に高くなってるし、このままいけば大丈夫さー!」
やよい「そ、そうですよねっ! 大丈夫、大丈夫!」
律子「大丈夫って言葉、大丈夫じゃない人ほどよく使うのよね」
響&やよい「「!!」」
律子「ふふっ、冗談。本当に大丈夫だから安心して」
響「だ、だよね……びっくりさせないでよ、律子~!」
律子「本当はプロデューサーにはもっと仕事して欲しかったけど……あれは仕方ない。現状、有利なことに違いは無いわ」
律子「ただ……狩人がちょっと厄介ね。今日もどう考えてもやよい鉄板護衛だけど、千早を守ってないとも限らない。先に始末しておきましょうか」
響「狩人、誰かな? 伊織の指示を素直に聞かなさそうなのは……」
律子「候補としては、真美、美希、小鳥さん、それと伊織自身ってところね」
やよい「伊織ちゃん自身?」
律子「あの発言が襲撃先を誘導するためのものだった可能性もあるってこと。狩人にしては目立ちすぎだけど、伊織ならやりかねないわ」
響「なるほど……伊織、目立つの好きだからな」
律子「とはいえ確信出来るものでもないし……よし、今日は真美を襲いましょうか。狩人の可能性もあるし、妖狐を探す意味でも悪くないはず」
やよい「あの、占いは……」
律子「またグレランになりそうだし、響に村人判定出しときましょ。プロデューサーが破綻して、もう安全圏じゃないしね」
響「あ、そっか」
律子「占い理由は……」
やよい「……」コクコク
律子「……ってとこね」
やよい「わかりましたー! えへへ、やっぱり律子さん、すごいかも!」
響「このまま律子にも村人判定出して、三人とも勝ち残ろうね!」
律子「……」
律子「そうね……その戦法が普通」
律子「ただ、場合によっては私、普通じゃないことするかもしれないから。一応覚悟しておいて」
響「?」
三日目夜~四日目昼 霊界
貴音『プロデューサーは狂人だったのですね』
P『ああ。はは、かっこ悪いところ見せちゃったかな』
貴音『はい』
P『……』
貴音『ですが、ここに来てくれて嬉しいです。話し相手がいるというのは、やはり良いものですね』
P『そうだな。一人じゃ退屈だったろ。この後、襲撃で更に増えるぞ!』
貴音『ええ、楽しみです』
平和な朝を迎えました!
P『またかよ!!!!』
貴音『なかなか、人が来ませんね……』
P『狩人が有能なのか、妖狐が把握されたのか……二回も平和が起きてるなら、後者の可能性も高いな』
貴音『プロデューサーには、内訳はどのように見えているのですか?』
P『うーん、俺も狂人だし、情報量は貴音と変わらないぞ?』
P『予想では、人狼は春香、真美、律子あたりかな。勘だけど』
貴音『そうですか……私は、やよいが人狼なのではと考えているのですが』
P『え、やよい? ぷふっ、ないない、それはないって』
P『いいか、やよいが本物じゃないんなら、占い師は潜伏してるか社長だったかってことになる』
P『素人だらけの俺たちで前者は多分無いだろうし、後者もレアケすぎる。はっきり言ってやよいの偽の線は……』
律子「潜伏占いCO。千早、亜美、春香は村人よ」
P『……』
貴音『あの』
P『やよい人狼……俺もあり得るとは思っていたよ』
貴音『そうですか』
P『しかしどっちだ? やよいも律子も、十分本物の可能性はある位置だぞ』
貴音『やよいの占い先は伊織、美希、響』
貴音『律子の占い先は千早、亜美、春香……ですか』
P『千早、亜美、春香……あっ!』
貴音『どうしました?』
P『あ、いや、大したことじゃない』
貴音『よろしければ教えていただけますでしょうか?』
P『いやほんとに、ほんとに大したことじゃないんだが……』
貴音『何かに気付いたのなら、是非教えてくださいまし』
P『…………』
P『……実は』
P『その三人の曲で「スキ」ってのがあるだろ?』
P『あの曲が使われたCMの経済効果がすごいらしいって聞いてたのを当人たちに伝えてやろうと思ってたんだが、忘れててな』
P『それを思い出した』
貴音『……』
P『それだけ』
貴音『……』
P『……』
貴音『そうですか……』
P『うん……あっ、そろそろ投票だ。誰かここに来るぞ』
貴音『誰でしょうか』
投票の結果、菊地真が処刑されました
今日はここまで
投下ペース遅くなってきましたが、またちょっとずつ書き溜めて投下していきたいと思います
ではまた!
乙だぞ!
乙!
りっちゃん策士やでぇ…
Pが上級者様(笑)すぎて涙が出ますよ
まあレアケースが重なっただけだししょうがないかね……
真美が大丈夫を連呼した後の人狼の会話には笑い転げた
真美さんフラグ立てまくりだよ…
素人の意見なんだけど狼って占い師を狙うケースはレアなの?
律子とやよいのどちらも処刑されるまで襲われないのって結構不審じゃないのかな
占い師は狩人が守ってる可能性高いから狙わないで、狩人っぽい人とかから狙って行くんだよ
だからある程度生き残っててもおかしくはない
それ作中で触れてませんでしたっけ
まあなんでもいいですけれど
続き投下します
今回とその次あたりで終わる予定
四日目、夜
~共有者~
亜美「潜伏占い師ねぇ……どう思う? あずさお姉ちゃん」
あずさ「うーん、律子さんなら、潜伏しても生き残れる自信があったっていうのも納得出来ちゃうわね~」
あずさ「でも逆に、人狼としてやよいちゃんに信用勝負を挑んできたとも取れるわ」
亜美「信用勝負……どっちが信用されるかの勝負ってことだよね」
あずさ「ええ。そういうの、律子さん得意でしょう?」
亜美「たしかに、頭の良さでは絶対やよいっちに勝ち目ないよね~。うまいこと言いくるめられたら、多分りっちゃんの方信じちゃうよ」
あずさ「そうね~。でも私たちが考えなくちゃいけないのは、『どちらの方がしっかりしているか』じゃなくって、『どちらが本物か』なのよね」
あずさ「しっかりと、真実だけを見つけなくっちゃね」
亜美「うむむ……何気にチョー難しいこと言ってない?」
あずさ「ええ、ちょー難しいのよ、人狼って」
亜美「でも、チョー楽しいね!」
あずさ「うふふ、そうね。チョベリグ、って感じよね」
亜美「えっ?」
あずさ「あら?」
~霊能者~
千早「真は村人……そんな気はしていたけれど。狩人って感じでもなさそうだったから、村のために犠牲になってもらったと考えましょう」
千早「まあ、なんでも、いいですけれど。早く人狼を処刑しておきたいわね」
~狩人~
伊織「二度目の平和……また護衛成功なら嬉しいんだけど、多分今度は狩人でも狙って妖狐に当たった、ってとこかしらね」
伊織「そろそろ私も危ないかも。有能だしスーパーアイドルだし、何よりやよいから村人って判定されてる。いつ襲われてもおかしくないわ」
伊織「死ぬ前にもう一仕事くらいしときたいけど……どこを守るべきかしら」
伊織「私が人狼なら、人狼かどうか分からない真の霊能結果を隠すために千早を襲ってもおかしくはないタイミング」
伊織「…………」
伊織「だけど、やよい護衛ね」
伊織「律子、どうも人狼臭いのよね。最もらしく理屈並べて出てきて、やよいから護衛を外させるつもり? そうはいかないわ」
伊織「仮にやよいが人狼だとしても、占い師と信じた方を守り抜いて後悔するはずがない。私は私の意志を貫くわ!」
~妖狐~
真美「平和二回目。こりゃどっちかは真美だね、うん。人狼には真美の正体バレちゃったっぽいね」
真美「だが関係なぁーい! 人狼に何が出来るってのさ! 真美を妖狐だってバラそうとしたら、自分も人狼だってバレちゃうんだかんね!」
真美「それに人狼の言うことなんて誰も信じないっしょ! 真美知ってるよ、こーゆーの、オオカミ少年って言うんだよね!」
真美「大丈夫大丈夫! うんうん、きっと大丈夫! あーっはっは!!」
真美「うん…………」
真美「強がってはみたけど、やっぱやばいかなぁ、これ。真美が勝ちそうになったら、流石に人狼も止めにくるだろうし」
真美「で、でも、勝てなくても引き分けってのもあるし……全然、負けとか決まってないよね?」
真美「たしか投票の時に二人以上が同率一位だったら再投票になって、それを四回繰り返したら引き分けになるんだよね。ここではそういうルールになってるとかなんとかかんとか」
真美「兄ちゃん、ここ来る前に説明してくれたもんね……決して忘れてたとかじゃなくて、ここに来る前にね」
真美「一番勝ちにくい妖狐で引き分けられたら、実質勝ちみたいなもんっしょ! だから最悪引き分けも……アリっちゃアリ!」
真美「光明っ……! 一筋の、光っ……! 真美、それを目視っ……! 妥協っ……圧倒的妥協っ……!」
~人狼~
響「律子! 説明を要求するぞ!」
やよい「律子さんまで占い師を騙るなんて、びっくりしましたー! しかも私を人狼ってバラすなんて……うう、ひどいですー!」
律子「ごめんなさい、二人とも。独断でこんなことしちゃって」
やよい「なんであんなこと……今のままじゃダメだったんですか?」
響「そうそう、意味わかんないぞ」
律子「……私が占い師を騙ることにした理由は、三つ」
律子「まず一つ。社長が占い師だと悟られないようにするため」
律子「占い師、霊能者候補の人数が少ないことには亜美も小鳥さんも疑問を抱いていた。占い師初日の可能性も視野に入れていたかもしれない」
律子「このままだと、占い師は『やよいが本物』と『実は社長』の二択で進めていたでしょうね。もちろんやよいの方が可能性は高いと見られていたでしょうし、多分それでも良かったんだけど……」
律子「ここに私という占い師候補が加わることで、どうなった?」
響「ん? えっと……占い師は『やよい』か『律子』、って流れになって……あ!!」
律子「そう。おそらく、社長が占い師って選択肢は皆の中から消えてるはず」
律子「騙りの人数も決して少なくないものになったし、何よりそれを考える余裕が無くなったってのが大きいわね」
律子「早い話、私とやよいのことを考えるのでいっぱいいっぱいにして、社長占い師の可能性から目を逸らさせたのよ」
やよい「そういうことだったんですね……」
律子「理由その二。保険」
響「保険?」
やよい「あの、うちは、保険は高いのであんまり……」
律子「そうじゃなくって……あのままの作戦だと、やよいがもし破綻してしまうと芋づる式に私たちまで危うくなっちゃうのよ」
律子「人狼において、つながりを見られないことは重要。やよいが破綻した時、やよいから村人判定を出されてた人は疑われ、やよいと対立していた人は信頼度が高くなるってわけ」
響「なるほど……」
律子「やよいを信じてなかったわけじゃないんだけど、やよい偽者で決め打たれた時の保険に、敵対関係になっておいたってわけ」
律子「だからこれからは私とやよいは敵。そういう方向でいくから、よろしくね」
やよい「わ、わかりました。えと……私は本物です! り、律子さんこそ人狼ですー!」
律子「そう、その調子よ」
響「そういえば、前回の人狼で自分、貴音にそんな感じのことやられたなー。勝つために、自分を見捨てて……」
律子「それだけ効果的な作戦ってことよ。今回の場合特に、私とやよいが仲間だなんて誰も思わないでしょうね」
律子「あっと、もう話してる時間無いわね……理由その三、私がやってみたかったから。以上」ボソッ
響「えっ、なんて?」
律子「今日の襲撃先は伊織。狩人狙いで。いいわよね?」タッチ
律子「やよいは真美に人狼判定を。妖狐だったみたいだし、今の作戦なら破綻覚悟で処刑にもっていっても大丈夫だから」
やよい「はい! えっと、占い理由は……」
律子「適当でいいわ。大丈夫、やよいももう、自分で考えられるはずよ」
やよい「わかりました!」
響「ねぇちょっと待って、それより三つ目の理由……」
律子「時間よ。行きましょう」
響「うん」
四日目夜~五日目昼 霊界
P『真は村人だよな?』
真『そうですよ~。うう、グレランで処刑されちゃったってことは、人狼に見えちゃったんですかね?』
貴音『いえ、私には人狼には見えませんでしたよ』
貴音『ただ……狩人にも見えませんでしたので、狩人に投票することを恐れて普通の村人であろう貴女に投票した方もいるのでは』
真『そういうこともあるのかぁ……二人は、役職何?』
P『狂人と』
貴音『村人です』
真『うーん、やっぱりまだ人狼処刑出来てないんだね……千早を疑ってるわけじゃないけど』
P『これからこれから。ま、勝つのは我が人狼陣営だろうけどな!』
真『あはは、寝言は寝て言ってください。それよりこの後、襲撃でこっちの人増えますよね? へへっ、誰が来るかなぁ』
貴音『もう、来ないのではないでしょうか……』
真『来るよ!』
P『貴音、来ないパターンを連続で味わってるからな。でも流石に三連続平和ってのは無いんじゃないか? 多分狩人狙いだろうし、狐は把握済みだろうし』
貴音『! 朝です』
水瀬伊織が無惨な姿で発見されました
真『発見!』
貴音『美味しそうな』
P『オデコの娘』
伊織『じゅるるん♪……じゃないわよバカ! 誰がデコよ!』
貴音『人が……増えた!』パァァ
伊織『貴音は何喜んでんのよ! まったく……』
伊織『超重要役職がやられちゃったっていうのに!』
真『……えっ?』
真『伊織が狩人!?』
貴音『なんと……これはまいりましたね』
P『ナイス人狼!』
伊織『悔しいわ……せめて狩人がもういないこと、人狼にバレなきゃ良いんだけど』
貴音『議論を見ていきましょう』
やよい「占いCO! 真美は人狼だったよ!」
伊織『真美が人狼……あり得る位置ね。やるじゃないやよい』
真『やっぱりやよいが本物なのかな?』
P『何にせよ、今日は真美処刑だな。霊能結果を見てから判断しよう』
貴音『ええ、真美が処刑出来ればそれで良いのですが……』
真美「狩人CO!」
伊織『はぁ!?』
真『えっと、狩人って……伊織だよね』
伊織『ええ。真美は偽者確定ね。ますますやよいを信じたくなった……けど……』
貴音『これは少し、まずいですね……』
真『なんで?』
伊織『私がここにいるからよ。本物の立場、乗っ取られちゃうじゃない』
P『良いぞ真美、人狼ならそのまま生き残れ!』
貴音『おや……どうやら真美に千早を守らせるようですね』
伊織『これで千早も暫くは安全ってことかしら。まずいわね……人狼にとって狩人がいないのはバレてるし、やよいが襲われちゃうかも』
P『それはどうだろうな。やよいが本物だとして、そんなことしたら律子も真美も処刑されるぞ』
伊織『決断のタイミングね。ここでやらないってことは、このまま処刑されるまで占い師を残すってこと。後から襲撃することにメリットは無いし』
真『あのさ、律子が本物ってことはないの?』
貴音『もちろん、有り得るかと。村から見て最も厄介なのは、ここで律子嬢が襲撃されることです』
伊織『どうなるかしらね……あ、今日は小鳥処刑なのね』
真『人狼だといいなぁ』
五日目、夜
~共有者~
亜美「明日誰が死体になってるか……それがポイントっぽいね。流石に平和にはならないだろーし」
あずさ「亜美ちゃんから見て、真美ちゃんは本物に見える?」
亜美「……なんとなーく嘘ついてるっぽい気はするけど、分かんないかな」
あずさ「そう。でも、それはきっとゲームを進めるうちに分かるはずよね」
亜美「ねぇねぇ、もし真美が偽者だったら、処刑しちゃうの?」
あずさ「それはもちろんそうよ。人狼じゃなくっても、狂人にしても妖狐にしても、敵陣営は処刑しておいて損は無いわ」
亜美「…………」
真美『今回は真美、亜美に負けないくらい活躍するかんね!』
亜美「ま……仕方ないよね」
あずさ「どうしたの?」
亜美「あ、いやぁ~、現実はヒジョーである、って思いまして」
あずさ「そうよねぇ。夢の中だとうまくいくのだけれど、現実だとなかなかまっすぐ帰れなかったりするし」
あずさ「そうそう、この前なんてね……」
亜美「……」
~霊能者~
千早「音無さんは……村人。本格的にまずいわね……まだ一人も人狼を見つけられていないなんて」
千早「けど、かなり人狼候補を絞り込める段階に入ってきたわ」
千早「高槻さんが占い師なら、真美が人狼で、律子、萩原さん、春香が人狼候補」
千早「律子が占い師なら、高槻さん、美希、響、真美が人狼候補」
千早「ここまで分かれば、もし真占い師が襲撃されても候補を全員処刑するだけの余裕があるわ。私を守らせるっていう律子の提案、良かったのかも」
千早「まあ、なんでも、いいですけれど。早く人狼を処刑しておきたいわね」
~妖狐~
真美「勢いで狩人騙っちゃった」
真美「やよいっち、多分人狼だよね? 意地でも真美を処刑する気だね」
真美「狩人もういないっぽいし、人狼は真美をハジョウ(何故か変換できない)させて処刑するために千早お姉ちゃん襲うのかな」
真美「そうなったら……」
真美「…………」
真美「……………………」
真美「\(^o^)/」
~人狼~
響「ねぇ昨日の話だけど、最後の理由って……」
律子「そんなことより」
律子「狩人、もういないわよ!!!」
やよい「いぇい! やりましたーー!!」ピョンッ
響「あ、そっか。真美が妖狐ってことは、本物の狩人はいないんだよね!」
律子「ええ、これで千早を襲撃すれば真美は破綻。自然に処刑の方向に持っていけるわ」
やよい「うっうー! もう、怖いものなんてなーい!って感じですねー」
響「確かに、霊能者も妖狐もいなくなるもんね。勝ちは貰ったようなもんだぞ!」
律子「そうね。ここまで来れば、流れは全部私たちのものよ」
律子「私は明日、響に村人判定を出すわ。これで響は確定村人として扱われるはず」
響「処刑される心配、無くなるってわけだよね!」
やよい「あの、占い先予告ってあれで良かったんでしょうか? 雪歩さんにしましたけど」
律子「OKよ。春香か雪歩ならどっちでも良かったんだけど、襲撃する用の確定村人を作っておきましょう」
律子「共有者を襲撃し終えた後、普通は確定村人から優先して襲うもの。もしそれが響しかいなかったら、襲わないのが不自然に見られるだろうしね」
やよい「よくわからないですけど、村人判定で良いんですね?」
律子「それでいいわ。すんなり真美を処刑することにも繋がるしね」
律子「やよいも人狼、うまく出来るようになってきたじゃない。これなら細かい指示は必要ないわね」
やよい「えへへ、人狼、得意になってきたかも!」
響「ねぇねぇ、自分は? 完璧だし、なんでもできるぞ! 頼ってくれてもいいんだからな!」
律子「じゃあ響は余計なことを口走らないように、出来るだけ喋らない方向でお願いね。重要な仕事よ!」
響「うん! 任せて!」
響「……ん?」
五日目夜~六日目昼 霊界
真『村人……かぁ』
小鳥『ええ、ごめんなさい。力になれなくって……』
伊織『仕方ないわよ、あんなの。小鳥じゃなくたってあの状況じゃ処刑されてたわ』
貴音『しかし不穏な展開になってきましたね……流石に人狼が皆生き残っているとなると』
真『人狼だけじゃなくって、妖狐も残ってるんですよね』
小鳥『ということは、やっぱりプロデューサーさんは狂人だったんですね』
P『はい。はは、亜美にはやられました』
貴音『あ、朝が来ますよ。誰が来るやら……』
如月千早が無惨な姿で発見されました
真『え、千早!?』
千早『まさか襲撃されるなんて……くっ』
千早『真美は偽者のようね。狩人は?』
伊織『私よ。人狼、真美を切り捨てるつもりかしら。そうまでして千早を……?』
貴音『まだ真美が人狼だと決まったわけではありませんよ、伊織』
伊織『分かってるけど……だとしたら、妖狐? その場合やよいは偽者……なのよね』
小鳥『むしろその可能性の方が高いような……とにかく、真美ちゃんの動きに注目しながら議論を見ていきましょう』
千早『…………』
千早『当然……真美処刑の流れになっているわね』
真美「う、裏をかいたんだよ~! 真美が守ることになってた千早お姉ちゃんはどうせ狙われないと思って、りっちゃん守ったの!」
小鳥『なんて言ってるけど、狩人は伊織ちゃんなのよね?』
伊織『そうよ。まったく、酷い言い訳ね』
真『だよね。押し間違えたとかの方がまだ納得出来るよ』
P『それはない』
やよい「占いCO! 雪歩さんは村人でした!」
律子「占いCO! 響は村人よ」
伊織『二人とも村人判定……特に律子なんて今まで全部こうじゃない……どうなってんのよ』
伊織『……ん?』
P『俺の経験に基づいた推測だが……ここまで人狼判定を出さないとなると、逆に本物の占い師っぽいな』
伊織『アンタがそういうんなら律子は人狼でしょうね』
P『何故!』
貴音『やよいか律子嬢、どちらかは人狼……そろそろそれを見極める時なのでしょうか』
真『おっ、あずささんがまとめてくれるみたいですよ』
あずさ「まず霊能者。初日犠牲者の社長の線はもう考えずに、千早ちゃんが本物で決め打とうと思うんだけれど……良いかしら?」
真『良いの?』
千早『ええ、私は霊能者よ。プロデューサーが狂人で、私が襲われたということから分かると思うけれど』
真『なるほど……よし、ここまではOKですあずささん!』
小鳥『……えーと、つまりあずささんの話をまとめると』
小鳥『やよいちゃん視点、人狼候補は真美ちゃん、春香ちゃん、律子さん、そして私』
小鳥『律子さん視点、人狼候補は真美ちゃん、美希ちゃん、やよいちゃん、私……ってことになるのよね』
伊織『……やっぱり、変ね』
伊織『小鳥、アンタは村人なのよね?』
小鳥『もちろんよ。美少女事務員嘘つかない』
伊織『こんな風に嘘つきな小鳥だけど、村人ってのは本当なのよね……でも』
伊織『それって、おかしくない?』
小鳥『え?』
伊織『いい? アンタが村人っていう事実も加わるとね……』
伊織『やよいが占い師なら、人狼は真美、律子、春香。律子が占い師なら、人狼はやよい、真美、美希。これで確定するわ』
P『それがどうしたんだ? 三人ちょうどだし、何の問題も……』
伊織『大アリよ! だって、これらの人狼候補はね、妖狐候補でもあるのよ。どっちも、今言った三人以外は既に占ってるんだから』
真『たしかに、妖狐は占われたら死ぬわけだから、ここにいないとなると占われてない誰かってことになるよね』
貴音『……そういうことですか』
P『なるほど……ふふっ、どうやらこっちの勝利は揺るがないみたいだな』
真『え、どういうこと?』
伊織『人狼と妖狐は計四人、なのに候補はどちらが本物でも三人だけ……』
伊織『―――足りないのよ! やよいも律子も、こっちから見たら既に破綻してるってわけ!!』
真『あっ!』
貴音『つまり、社長が占い師であったということ……これはかなり不利になってしまいましたね』
千早『議論を見た感じだと、その可能性を考えようとしているのもあずささんと美希だけみたいです』
千早『その二人もそこまで真剣に考えてるようにも見えないし……くっ、せめて音無さんの霊能結果だけでも伝えられれば』
小鳥『終わったわ……こんなの、勝てるわけがない……』
……………………
真美『うあうあ~! 聞いてよ皆、真美ね……』
真美『……って、あれ? 真美処刑されて霊界来たはずだけど……みんないるんだよね?』
真美『なんかお通夜みたいに静かだけど、どったの?』
みんな『『…………』』
みんな(終わった…………)
短いですがここまでで
次、終わらせます
なんていいところで乙
終了後のみんなから春香へのコメントが楽しみなの
次は闇鍋編も見てみたいなぁ
Pが黙る理由がないんだが……
これに気付く美希ってやっぱ天才だよなぁ…
人狼鯖立ってたの見てきたけどなんか殺伐としてて怖い
狐が勝つのってなんというかおこぼれみたいなのしか無理なのかねやっぱ
>>108
狐はやっぱり一番勝ちにくい陣営なのは間違いないと思います
けど二次創作ならどうとでもなる!
というわけで人狼SSどんどん増えて欲しいです
書き溜め終わったんで完結編投下していきます
六日目、夜
~共有者~
あずさ「これが私たちの最後の夜会話になりそうね」
亜美「そーだね。狩人ももういないし、多分共有者襲われちゃうよ」
あずさ「占い師を襲ってくれたらありがたいのだけれど……」
亜美「あと三回処刑出来るし、候補全員処刑出来ちゃうもんね。本物確定させたらこっちの勝ちだし、流石にもう占い師は放置されるっしょ」
あずさ「明日からは順番に占い師を処刑。決め打つのは最終日で間に合う……わよね」
あずさ「もし占い師のどちらかが明日村人判定を出したら、決め打つ必要もなくなるんだけど」
亜美「そしたらもう処刑候補三人だし、みんな処刑出来るね。多分あり得ないけど」
亜美「あずさお姉ちゃんはさ、誰が本物の占い師だと思う?」
あずさ「そうね……社長が占い師の線も考えてないこともないけれど、やっぱり可能性は低いわよね」
亜美「うんうん、それで?」
あずさ「私は……律子さんを信じたいわ」
あずさ「ここまでの発言もどれも納得出来るし、これでダメなら流石って思うしかないわね~」
亜美「りっちゃんか~。亜美はやよいっち派かな、今んとこ」
亜美「亜美の経験だと、落ち着いてない方が本物っぽいと思うんだ。村のことを考えてるからこそ、逆に……」
亜美「っていうかりっちゃん落ち着きすぎだよ~! 潜伏なんてして、遅れて出てきて……なんであんな堂々としてんのさ!」
あずさ「うーん……たしかに、別に処刑されても良い、みたいな風にも見えるわね」
亜美「でしょ? 必死さが無いというか……でもりっちゃんらしいといえばらしいし……むむむむむ」
あずさ「んー……」
あずさ「全然、わからないわね~」フフフ
亜美「だねっ」アハハ
あずさ「もし間違っていても、最後まで楽しみましょう」
亜美「もちろん。ゲーマーの基本ですぜ!」
~人狼~
律子「さて、ついにここまで来た、って感じだけど……問題が一つ」
響「なになに?」
律子「美希がね、占い初日の可能性に感付き始めてるみたい」
やよい「はわっ! ばれちゃったんですか!?」
律子「確信では無いと思うけど……万が一、ってこともあるわね」
律子「んー…………とにかく」
律子「この後やよいは春香、私は美希に人狼判定を出す。そして最終日には春香、美希、響を残すわ」
響「あれ、律子たちは……?」
律子「この後順番に処刑されるでしょうね。共有者が指示を間違えない限りは」
響「自分、一人になっちゃうのか!?」
律子「大丈夫よ。村人から見たら雪歩と同様確定村人の位置。静かにしてれば処刑されないわ」
律子「ボロさえ出さなければね」
やよい「響さん、頑張ってください!」
響「う、うん……大丈夫、自分は確定村人、自分は確定村人……」
律子「さて、重要なのは明日ね。私ちょっと信用取りに行くから……やよいは処刑されちゃうかもしれないけど、良い?」
やよい「は、はい! 逆に律子さんが処刑されて残っちゃっても、困るかなーって」
律子「じゃあそういうことで。ごめんね、最低限春香にだけは私が本物だと信じさせないといけないから……」
律子「でも、やよいも最後まで占い師を主張すること。どっちも本物っぽい、ってのが理想の形なんだからね」
やよい「了解です!」
律子「このゲームは、一人じゃ決して勝てないわ。みんなで協力して、勝ちにいきましょう!」
響「うん!」
やよい「はい!!」
六日目夜~七日目昼 霊界
P『……というわけで、みんなお通夜状態ってわけだ』
真美『なるほどなるほど……そーか、占い師いなかったんだ、ふーん……』
真美『うあうあ~! なんてこったー! 妖狐の真美的に、メッチャ有利だったハズなのに~!』
小鳥『真美ちゃん、妖狐だったのね』
真美『そーだよー! こんこん!』
貴音『真美が妖狐ということは……律子嬢もやよいも、人狼ということに』
伊織『占い師が人狼のやよい一人っていう状況から更に追加してくるなんて、どんな発想よ……こりゃ勝てないわ』
真『というか、占い師が最初からいないなんて人狼にとって有利すぎますよプロデューサー!』
P『まぁな。でも逆に狂人が欠けることだってあるし、そういった運の要素も大きいんだ』
千早『……でも、まだ負けが決まったわけではないですよね』
小鳥『そうね。美希とあずささんはそのことにも少し触れてたし、そういう方向に話を持っていってくれれば可能性も……』
P『お、朝』
三浦あずさが無惨な姿で発見されました
あずさ『あら~、私が襲撃されちゃうのね』
小鳥『お疲れ様です、あずささん』
あずさ『あ、お疲れ様です~。えーっと……音無さんは、人狼?』
小鳥『……』
小鳥『それがですね……』
あずさ『まぁ、占い初日だったんですね~』
あずさ『……マジですか?』
P『マジです』
真『その反応、やっぱり占い初日って気付いてなかったんですか?』
あずさ『そうね~。口では考慮するとは言ったけれど……正直、それは無いと思っていたわ~』
貴音『相方の亜美も、ですか?』
あずさ『ええ。占い師の予想もしてたんだけど、やよいちゃん派って言ってたわ』
伊織『共有者の指示には期待できない……か』
千早『……もう、ダメかもしれないわね』
小鳥『ぎ、議論! 議論を見ましょう! 何か発展するかも……』
やよい「占いCO! 春香さんは人狼でした!」
律子「占いCO! 美希は人狼だったわ」
真『よく言うよ』
伊織『きっとやよいの占いとか全部律子が指示してるのね……やられたわ』
貴音『ですが、占い師を二人とも処刑する流れにはなっています。後は最終日までに気付いてくれれば……』
亜美「ぶっちゃけ最終日勝負だね。はるるんかミキミキか、どっち処刑するかで勝負は決まるっぽいよ!」
伊織『違う! 違うのよ亜美!』
あずさ『亜美ちゃん、やっぱりどちらかが占い師だと思ってるのね』
千早『大丈夫よ、亜美はどの道次に襲撃されるはず。問題は春香と美希が気付けるかどうか』
千早『そして律子が、それをさせてくれるかどうか……』
律子「妖狐は……真美よ」
真美『知ってる』
真『さっき聞いた』
小鳥『律子さんはここに来て信用を取りにいっていますね』
あずさ『やっぱり、説得力のある説明をするわね~。言われてみれば、あの時の真美ちゃん、すごく妖狐っぽかったわ』
真美『真美も必死だったんだよ~。処刑されたら負けちゃうんだしさ』
千早『本当に律子の言ってる通りだったのね』
貴音『嘘をつく際には、真実を混ぜることが効果的だと言われています』
真美『プロだね、りっちゃん』
千早『……』
律子「だからやよいは、処刑するために真美に人狼判定を出した。そうなんでしょ?」
やよい「ち、違います~……ほんとに、ほんとに占ったら人狼で……あぅぅ」
千早『それにしても、高槻さん少し可哀想ね……』
真『律子も攻めるなぁ。二人が争えば争うほど、とても仲間には見えないや』
真美『やよいっち相手にここまで心を鬼に出来るとは、鬼軍曹の本領発揮ってやつですな』
貴音『ふふっ、しかしやよいも……強いですよ』
やよい「私……占い師です……!」
やよい「ほんとに占い師なんです! 真美は人狼で、この流れも全部律子さんの作戦なんですっ!」
やよい「信じてください!」ガルーン
貴音『周りから人狼と疑われ、尚も勝利のために嘘を貫き通す姿勢……立派な人狼プレイヤーです』
P『ほんと、しっかりしてるよやよいは。律子もやよいなら大丈夫だと考えて占い師役に任命したんだろうしな』
伊織『ま……あれくらいでへこたれてたら、大家族の長女なんて出来ないわよね』
あずさ『確かにやよいちゃんは最後まで強く戦った。けど、おかげでまだ村から見て完全にやよいちゃんが偽物とは思われていないわ』
あずさ『春香ちゃんから見たら偽物なのは確定だけど、問題は美希ちゃんがやよいちゃんの偽に気付けるか……大丈夫かしら』
千早『美希、殆ど喋らないまま議論終わっちゃったわね』
伊織『まさか寝てるんじゃないでしょうね……しっかりしなさいよ、美希』
伊織『まあそれはそれとして、そろそろやよいが来るわね。頑張ったって褒めてあげないと』
千早『そうね、立派だったわ』
P『あれ? 敵だよなお前ら』
投票の結果、高槻やよいが処刑されました
伊織『頑張ったわね、やよい!』
千早『えらいわ高槻さん!』
やよい『え、あの……私人狼で……』
伊織『細かいことは良いのよ』
千早『そうそう、可愛いは正義なんだから』
やよい『?? あ、ありがとうございますっ』
P(こいつらのやよい信仰、いつか敗因になりそうだな……)
七日目、夜
~共有者~
亜美「やることやったし、後は襲撃待ち。大人しく死にますか」
亜美「相方を失い、行く当てもなく吹雪の道をさまよう亜美は、ついに倒れてしまうのであった」
亜美「亜美もう疲れたよミウラッシュ……なんだかとっても眠いんだ……」
亜美「本当に眠いんだよ……どうしてこんな……」
亜美「どうして……こんーなに眠いの……」
亜美「すいみんすいみんすいみんすいみんすいみん不足♪」
亜美「あふぅ」
亜美「…………」
~人狼~
響「やよい、よく戦ったぞ。後は任せて!」
律子「ところで、明日は私が処刑されて響だけが残るわけだけど、ちゃんとやれる?」
響「うん! えっと……襲撃も自分が?」
律子「当たり前でしょ。今までは私がしてたけど……そうね、せっかくだし、今やってみなさい」
響「今から!? 分かった、えっと……こう?」タッチ
律子「あっ違う! 今日は亜美で」
響「ええっ、もう雪歩で押しちゃったぞ!? どうせ雪歩も襲うんだよね?」
律子「そうなんだけど、同じ確定村人の響が襲われないことを自然にするためにも、先に亜美を襲っておきたいのよ」
律子「共有者→雪歩→共有者より、共有者→共有者→雪歩の方が自然な流れだと思わない?」
響「うーん、大して変わらない気もするけど……」
律子「まぁ、念のためよ。亜美に変更してくれる?」
響「変更? そんなのでき……あ、もう一回襲撃出来るんだ」
律子「最後に選んだのが反映されるのよ。占い師の場合はすぐに結果が出ちゃうから間違えたら取り返しが付かなくなるけど、他は時間内ならいくらでもやり直せるってわけ」
律子「もし明日手が滑って雪歩以外を選んじゃっても、落ち着いて雪歩を選び直すのよ」
響「うん、分かった」
律子「あとは最終日。出来るだけ喋らず、流れに身を任せるのよ。多分それで大丈夫だから」
響「律子がそういうんなら、きっと大丈夫だよね」
律子「ええ。くれぐれもボロを出さないようにね。勝利は目前よ!」
響「なんくるないさー!」
七日目夜~八日目昼 霊界
やよい『もうすぐ朝ですー!』
千早『次に来るのは亜美かしら』
貴音『ところで、やよいと律子以外の人狼は……やはり、響ですか?』
やよい『正解です! そこまで分かっちゃうなんて、みなさんすごいですねー』
あずさ『今思うと響ちゃん、露骨に村人判定で囲われていたものね~』
小鳥『朝が来るわよ』
双海亜美が無惨な姿で発見されました
真美『亜美、おつおつ~』
亜美『……』
やよい『亜美、いるんだよね?』
亜美『……』
伊織『ちょっと! 返事しなさいよ』
亜美『…………』
千早『亜』
亜美『はっ! ゴメンゴメン、寝ちゃってたよ~。でももうバッチリ目覚めたから大丈夫……』
亜美『って、ここは霊界!? なんてこったい! 寝てるはずが、いつの間にか死んじゃってるなんて~!!』
亜美『恐ろしい……これだから雪山は恐ろしいよ……!』
伊織『……っていう小芝居なのね、今回は』ハァ
あずさ『うふふ、亜美ちゃんはいつも楽しそうね~』
亜美『あ、ミウラッシュ!』
あずさ『み、ミウラッシュ?』
亜美『そうそう、結局やよいっちは人狼だったの? 真美が妖狐っての、結構当たってるような気がしてて……』
真美『真美は妖狐だし、やよいっちは人狼だよ』
亜美『おおっ! ってことは……』
真美『そんでりっちゃんも人狼』
亜美『りっちゃ……え?』
亜美『……』
亜美『…………………………』
真『あ、また寝ちゃった?』
P『おーい、バッチリ目覚めたんじゃなかったのか?』
亜美『ゼツボー的すぎるよっ!!!』
亜美『りっちゃんもやよいっちも人狼って! そんなの無いっしょ!!』
真美『これが現実なんだよ亜美……我々は敗北する運命なんだよ』
亜美『いやだあああ!!!!!』
伊織『律子とやよいはともかく……響にまで負けるって思うと、悔しいわね』
小鳥『響ちゃん、考えてみればあんまり喋ってないわね。もうすっかり安心し切ってるように見えるわ』
響「ってことは、それで勝てたら自分、MVPさー!」
伊織『この呑気な感じ、おかしいって気付いて欲しいわね。普段の響ならもっと焦ってるでしょうに』
貴音『真実を知っているからこそ見えるものもあるのです。ここにいる私たちは違和感を覚えても、あの場にいればどうだったことか……』
真『春香! 美希~! お願いだから、気付いて~!!』
亜美『うう~……おや?』
美希「……ねぇ、律子、さん」
律子「何? 美希」
美希「仮にミキが人狼だとして……仲間は誰ってことになるの?」
律子「やよいと……後は消去法で小鳥さんでしょうね。あなたが一番よく分かってるでしょうけど」
美希「うん、やっぱりそうなるよね。ありがとなの」
美希「もういーよ。あとは明日までに考えとくの」
亜美『ミキミキ、なんか気付いたっぽい?』
千早『音無さんが人狼なのは不自然だってさっき言ってたから、そこで攻めるつもりなのかもしれないわね』
P『今の質問だけだと、占い初日の可能性とは繋がらない……よな?』
貴音『そうですね。美希視点で本物の可能性が高いやよいを疑うことが出来ない限り……どのような考えも、無意味なものです』
伊織『……』
伊織『あの美希が……考えとく、ね』
P『伊織、どうかしたか?』
伊織『別に。ただ……美希のムカつく感じが出てきてるような気がして』
P『?』
伊織『……』
伊織(認めたくないけど、たまに美希から感じるものがある)
伊織(このスーパーアイドル水瀬伊織ちゃんでも敵わないほどの……)
伊織(圧倒的な―――――才能)
美希「……」
春香「それもふまえて考えるとやっぱり人狼は美希ですよ、美希!」
千早『……春香は、完全に美希を人狼だと思ってるわね』
真『なんだっけ、あの……ブラフ、って可能性は?』
亜美『ないっしょ。ってか今、りっちゃんの信用チョー高いしね』
千早『ええ。春香、すっかり律子を信じ切ってしまっているわ』
真『くぅーっ、悔しいなぁ。騙されてる仲間に、何も教えてあげられないなんて』
千早『結局、私たちがどれだけ考えても意味がないのかもしれないわね。全ては生き残っているプレイヤーの手に委ねられているんだから』
貴音『このまま、負けてしまうのでしょうか……』
響「うがー! さっぱり分からないぞ~!」
小鳥『こんなことを言いながら、内心は……』
真美『はいさい!勝ったも同然だぞ!シークワーサー!ゴーヤゴーヤ!』
真美『……とか思ってるんだろうねぇ』
P『沖縄をなんだと思ってるんだ』
伊織『……あっ』
投票の結果、秋月律子が処刑されました
律子『あとは響次第、ね』
伊織『来たわね。人狼陣営のボス……悪の親玉が』
律子『ふふっ、参謀って言ってくれる? ……とりあえず、プロデューサー』
P『ん? 祝勝会はまだ早いんじゃ……』
律子『後でちょっといいですか?』
P『分かった。なんだろ』
亜美(どう考えても、鬼軍曹の制裁っぽいよ)
真(プロデューサー、結構早めにやらかしたこと忘れちゃってるのかなぁ)
八日目、夜
~人狼~
響「雪歩を襲撃……っと。よし、間違えずに押せた!」
響「これで明日、美希か春香のどっちか好きな方を処刑して終わりかー。ふふ、完璧だぞ」
響「みんな霊界でびっくりしてるかなー。まさか自分が人狼だなんて、誰も思ってなかっただろうし」
響「怖い! ここまで上手く村人っぽく見せられるなんて、自分の才能が怖いぞ!」
響「あとは流れに身を任せるだけ。余裕の勝利さー! あっはははー!」
ハム蔵「ヂュッ、ヂュヂュヂュ」
響「え? 油断は禁物? ははは、心配性だなぁハム蔵は」
響「ここから追い詰められるなんて、あり得ないし。自分の勝利は揺るがないぞ」
響「うん、大丈夫大丈夫。大丈夫さー!」
~春香~
春香「明日、多分響ちゃんが残されるよね……響ちゃんやよい派だし、私処刑されちゃうかも」
春香「なんとしても美希を処刑しないと負けちゃうし……頑張って、やよいの偽を証明しなくっちゃ!」
春香「思い出せ、思い出せ私~! やよいと小鳥さん、そして美希。この三人の発言……」
春香「美希、美希さえ処刑出来れば……お願い響ちゃん、気付いて~!」
~美希~
美希「春香が人狼……だとしたら、やよいが本物の占い師なのかな。んー、ビミョーなの」
美希「でもミキ、見付けちゃった。もう一つの可能性。社長が占い師で……やよいも律子も、人狼って可能性」
美希「もしそうならなんで律子があの状況から騙りに出て来たんだって話になるけど……そういうの、考えてもあんまり意味ないよね」
美希「ミキ、初心者だし、セオリーとかそーゆーのよく分かんないの。だからあり得ることは全部あり得るって思うな」
美希「律子が人狼なのは間違いないの。だったら、普通にあり得そうなことより、普通はあり得なさそうなことの方があり得る……?」
美希「あふぅ、なんかよく分かんなくなってきたの。眠いし」
美希「とりあえず明日、言うだけ言ってみよっと。社長が占い師って言ってみて、反応見て決めればいっか」
美希「じゃ、ちょっとだけ……おやすみなさいなの~」
八日目夜~最終日 霊界
萩原雪歩が無惨な姿で発見されました
雪歩『あ……襲撃された。響ちゃん、最後に全然分かんないって言ってたから残したのかな?』
雪歩『ちょっとホッとしたかも。響ちゃんには悪いけど、残されたらプレッシャーが……』
真『雪歩、それなんだけどね……』
雪歩『? なぁに、真ちゃん?』
律子『貴女を襲撃することは、かなり前から決まっていたのよ』
雪歩『ええっ、ということは……律子さんが人狼?』
律子『そうよ。仲間は……』
雪歩『えっと、だったら春香ちゃんと、真美ちゃ』
律子『やよいと響』
雪歩『』
雪歩『ええええええええええええええええええっ!!!!!!?』
真美『ここまでテンプレ』
亜美『やっぱ皆こんな感じで驚くよねー、そりゃ』
P『ささ、雪歩の反応を見るのも面白いが、議論を見ていこう』
P『村人同士の言い争いを人狼が高みの見物……って構図になると思うけどな!』
貴音『そうなるでしょうね……私も春香や美希の立場なら、互いを疑うでしょうし』
小鳥『こればかりは律子さんの作戦勝ちってことで、諦めるしかないわね』
律子『ふふふ、頭脳戦なら、そんじょそこらのアイドルには負けやしませんよ』
雪歩『うう、無理ですよぅ……こんなの……』
真『くっ……ここまでか……』
伊織『……』
美希「それは違うの!」
律子『……』
春香「それは違うよ、美希!」
貴音『やはり、村人同士の言い争いになっていますね』
真『弾丸のように議論が飛び交ってるなぁ』
律子『ええ、美希が私を呼び捨てにしてるのが気になるけど、概ね問題なさそうね』
やよい『なんか勝てそうな感じですね、律子さん!』
律子『……ただ、引っ掛かるのは』
律子『美希がさっきから……というか、これまでに全くと言っていいほど、やよいの真を主張してこないのよね』
律子『私の偽ばかりを主張して……これって……』
律子『いえ、考えすぎ……よね』
やよい『?』
雪歩『うう、もうダメですぅ。私がダメダメなせいで、きっとこのまま……』
真『雪歩は悪くないよ! でも……たしかに、この調子だと……』
あずさ『ちょっと、厳しいわね~』
伊織『……!』
春香「やよいが人狼っぽい理由っていうのはね……」
美希「昨日律子、さんが言ってたのが大きいよね。真美がかなり妖狐っぽい、ってやつ」
小鳥『あら……なんで美希ちゃんが、こんなこと?』
貴音『やよいを庇うわけでもなく、やよいが人狼に見える理由を連ね始めましたね』
千早『春香、ぽかんとしてるわね』
亜美『こ、これは……?』
美希「それにそれに……」
春香「ちょ、ちょっと待って! 私! 私のターン!」
春香「っていうか美希から見て、やよいは本物の占い師なんだよね? なんでそんな……」
美希「んーん、違うの。ミキ的にもやよいは偽者っぽく見えるの。何よりも、真美が妖狐にしか見えなかったから」
律子『!!!』
小鳥『うそ……まさか!』
千早『これって……つまり……!』
美希「ミキね、春香と争うつもりないよ。どっちかというと……」
美希「―――響の方が怪しいの」
!!!!!
真『い、今なんて……ねぇ! 今、たしかに!』
雪歩『うん! 真ちゃん、うん!!』
貴音『これは……真、面白くなってまいりましたね』
伊織『美希……やっぱアンタ、すごいわ。普段はアレだけど、ここぞって時には決して間違えないのよね』
伊織『ちょっとくらい褒めてあげようじゃない! にひひっ』
律子『やってくれるじゃない……美希……!!』
美希「占い師は初日犠牲者の社長。ミキ的に、それが一番しっくりくるから」
亜美『きっ……』
亜美『キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!!!!!!!』
真『うおおおおおおっ!!!! 美希いいいいいっ!!!!!!!!』
雪歩『美希ちゃん、すごい!! すごいよ!』
貴音『信じていましたよ、美希!』
小鳥『勝てるっ! これは勝てるわ!!!』
P『や、ややややばくないかこれ。なぁ律子なぁ』
やよい『まっ、まずいですー!!!』
律子『……美希を残したのは、失敗だったかしら』
あずさ『美希ちゃ~ん! 素敵よ~~!!』
真美(負けが決まってる真美はどういうスタンスで見ればいいんだろう)
亜美『さぁさぁ! 盛り上がってまいりした!』
真『あとは春香次第! 勝ちがすぐそこまで……!!』
響「あり得ないぞ! 春香、美希のくちぐ、くちるま、く」
亜美『焦ってる焦ってる~!』
律子『焦りすぎよ、もう……』
やよい『ど、どうしよ~』
貴音『美希がどんどん攻めていますね。響は防戦一方、といったところでしょうか』
伊織『エンジンかかってきた、って感じね。問題は……』
春香「ねぇ、もし律子さんもやよいも人狼なら」
春香「なんで律子さん、後から占い師として出てきたの?」
伊織『……春香ね』
あずさ『春香ちゃん、やっぱりまだ美希ちゃんを信じてないわね……』
貴音『無理もありません。つい先ほどまで、完全に人狼としか見ていなかったのですから』
真美『ミキミキなら、人狼だとしてもこういうとんでもないこと言い出してもおかしくなさそーだもんね』
千早『春香……お願い……!』
春香「やっぱり、変じゃないかな? やよいの独走状態を捨ててまで占い師二人にした理由、人狼側に本当にあるの?」
雪歩『もう!!!』
真『そんなの良いから、響を見てよ春香! 汗ダラダラじゃないか!!』
小鳥『春香ちゃんは春香ちゃんなりに、考えてるのよね。今は裏目に出ちゃってるけど、考えることは悪いことじゃないわ』
P『ヒートアップしてきたな。これはどうなるか……上級者の俺にも全く予想出来ない』
律子『上級……者?』
やよい『響さん、がんばれー!』
真『春香、負けるなー!』
春香「あーだこーだ」
美希「なのなのなの」
響「うがー!」
―――――――――――――――
―――――――――
―――
P『……さて。いよいよ投票だな』
律子『春香がどっちに入れるか。それで全部決まるわ』
亜美『ミキミキ、結構頑張ったんじゃない?』
真『うん、イケるよこれ! もし勝てたらさ、MVPは美希だね』
あずさ『すごいわね~美希ちゃん。あんなこと、思い付いても中々主張出来ることじゃないわ』
貴音『最後の議論開始時点で、響は春香に投票する素振りを見せていました』
貴音『にも関わらず、自分が疑われる危険を省みず美希は響人狼を主張したのです。もし春香が人狼なら、戦犯呼ばわりされてもおかしくなかったでしょう』
伊織『多分、そんなこと全然考えてなかったと思うわよ。単純に響の方が人狼っぽいって思ったからあんなことを言ったのよ』
雪歩『でもそれで当てちゃうんだからすごいよね、美希ちゃん』
やよい『美希さんだけじゃなくって、みーんなすごかったです! もし負けてても、楽しかったから満足かなーって』
千早『そうね高槻さん。結果なんて関係ない』
真美『だよねだよね! ゲームってのは、楽しければそれでいいのであーる!』
伊織『負け確定の真美が言うと言い訳にしか聞こえないけどね』
真美『うええっ!? なんでさ!』
小鳥『でも、本当に楽しかったわ。どんな結果になろうと受け入れましょう』
あずさ『あっ……投票、終わったみたい』
投票の結果、星井美希が処刑されました
人狼陣営の勝利です!!
社長「えー……ウォッホン」
社長「終了~~!!!」
ガチャッ
社長「いや~、みんなお疲れ。実に良い勝負だったよ」
P「社長も、ゲームマスターありがとうございました」
響「うおーっ、勝ったぞー!!!」ダッ
やよい「いぇい! やりましたー!」
律子「やったわね、響、やよい! しかし最後の美希の猛攻、危なかったわね……」
響「そうだぞ律子! あんまり喋らなかったら勝てるって言ってたのに、かなり危なかったじゃないか!」
響「苦し紛れの『普通は』ゴリ押しでなんとか乗り切ったけど、自分じゃなきゃ負けてたぞ!」
律子「うまく社長占い師の線には触れないようにしてたつもりだったんだけど……うーん、天才こわい。ま、でも勝てたし!」
やよい「そうですよね! うっうー! やっぱり勝つと、嬉しいですっ!」
P「これもひとえに俺のサポートのおかげだな。はっはっは」
律子「……プロデューサー」ニコッ
P「ん?」
律子「律子スペシャル!!!」バッ
P「ぐおおおおっ!!?」バキッ
律子「何共有トラップなんかにかかってくれちゃってるんですか! 死ぬならせめて仕事してから……」
P「し、仕方ないだろ! あれは! ご、ごめ……ぐあああああああああああっ!!!!!」ボキボキ
春香「のヮの」
真「……」
真「負けたね」
雪歩「負けちゃいました……」
美希「あーあ、だから言ったのに」
春香「……」
春香「<(のヮの)>」
千早「春香……」
亜美「はるるんェ……」
あずさ「あらあら……」
小鳥「みんな、霊界でも言ったように、受け入れましょう。春香ちゃんが最後の最後でどんがらしちゃった、それだけの話なんだから」
真「そうだよね。いつものことだし、仕方ないよ」
雪歩「そ、それに、楽しかったから!」
貴音「そうですね。負けはしましたが、勝ち負けは問題ではありません」
あずさ「春香ちゃん一人が悪いなんてこと、ないわよね」
春香「ですよね! ここはむしろ健闘したわた春香さんを褒めてあげるべきじゃないかなーって」
みんな「…………」
亜美「それにしても、ミキミキすごかったね!」
真「うん! 美希、見直しちゃったよ!」
春香「スルーが一番辛い!」
千早「春香、お疲れ。あれは仕方なかったわ」
春香「千早ちゃあん……!」
律子「……確かに、美希は凄かったわ」スタスタ
雪歩「あ、律子さん。あの、プロデューサーは?」
律子「寝てるわよ」
響「自分もいるぞ!」ヒョコッ
貴音「おめでとうございます、人狼の方々」
律子「ありがとう。手放しで喜べる結果にはならなかったけどね」
律子「普通ならしないようなこと、だからこそこのゲームにおいては効果的にはたらく……って思ったんだけど」
律子「元々発想が飛び抜けてる美希には、関係なかったみたい。まだまだ研究が必要ね、うん」
あずさ「あらためて、美希ちゃんのスゴさを実感したわ~。よく気付けたわね、あんなの」
美希「別に気付いたってほどじゃないよ? それっぽいかなーって思っただけだし」
美希「でもなんか律子に勝てた気がするから、マンザラでもないの!」
律子「律子さん、でしょ! そういえばあんた議論中も私がいなくなるやいなや……」
美希「!! えーと、さん!さん!ごめんさんなの、律子!」
亜美「……そ~れ~よ~り~!」
真美「んっふっふ~」
伊織「? どうしたのよ」
亜美「いおりんとお姫ちん、二連敗だね!」
伊織「!!」ドキッ
貴音「はっ!」
真美「いやぁ、こういうの強そうなお二方が? まさかこんなにザンネンな結果になろうとは!」
亜美「誰も予想しなかっただろうねぇ。んっふっふ~」
貴音「……ぐうの音も出ません。真、悔しき思いです。これも全て、私の力不足が招いた結果です」
貴音「次こそは、是非とも勝利の味を知りたいですね」
真美(おおっ……余裕を感じる)
伊織「なっ、なによ!!! 別に私は悔しくなんてないわ!」
伊織「前回も今回も、私はちゃんと仕事をこなしたつもりよ! チームでは負けても、そんなの関係ないんだから!」
伊織「だから全然、ちっとも悔しくなんか……」
亜美「……」ダキッ
伊織「! な、なによ」
亜美「いおりんのいじっぱり」
伊織「うるさいわね!」
真美「お姫ちんと比べると、いおりんもまだまだ子供ですな~」
伊織「あんたらに言われたくないわよ!」
響「ん? よく考えたら……やよいは二連勝か!」
真「あっ! たしかに!」
千早「そうね。すごいわ高槻さん!」
春香「ぅゎゃょぃっょぃ」
小鳥「一見この手のゲームが苦手そうなやよいちゃんが連勝。何が起こるか分からないのも、このゲームの面白いところよね」
あずさ「あら? そのやよいちゃんは……どこに?」
律子「ああ、あそこで……」
やよい「なでなで、なでなで」
P「ありがとうやよい……怪我も大分治ってきたよ」
律子「不慮の事故で怪我をしてしまったプロデューサーを癒しているところです」
真美「え、癒すってそんな物理的に……?」
伊織「ま、やよいの治癒力はすごいものね」
響「やよいは天使だからな」
千早「たしかに」
律子「さぁさぁ、感想も良いけど、そろそろ時間よ。人狼ゲームはここまで! この後仕事ある子たちは急いで準備して!」
真「やばっ! もうこんな時間!?」
美希「ねえ、仕事キャンセルして、もう一回人狼しない? なんか楽しくなっちゃった」
律子「ダメに決まってるでしょ」
亜美「もー、みんな丸一日オフの日とか作れなかったの兄ちゃ~ん」
P「流石にそこまでは……こうしてみんなで人狼出来る時間が作れただけでも十分だろ」
やよい「そうですよね。プロデューサー、ありがとうごさいます! とーっても楽しかったかなーって」
真美「でもまだまだ物足んないよ~! ……真美、亜美に勝ててないし」
P「まぁ、またいつか出来るさ。きっとな」
真美「ぶー」
あずさ「今度は、私も勝ちたいわね~」
貴音「ええ。私も、必ずや……!」
社長「ウォッホン! それでは、お開きにしよう。やよい君、律子君、我那覇君、プロデューサー君、勝利おめでとう」
P「ありがとうございます。どうにかプロデューサーとしての威厳を保てましたよ」
千早(保てていない気がする)
真(そういえばプロデューサーも勝ったんだった)
春香(プロデューサーさんなんかしたっけ)
雪歩(ひょっとしてギャグで言っているんでしょうか)
P(皆が俺を見ている……この尊敬の眼差しに応えられるよう、俺も努力しないとな!)
社長「またいつの日か、こうしてみんなでここに来たいものだな。では、解散!」
真美「よーし、次は負けないよっ!」
亜美「亜美だって!」
春香「あはは、次やるなら村人以外がいいなぁ」
美希「春香はずっと村人な気がするの」
春香「ええ~っ!?」
小鳥(むっ! インスピレーションが湧いてきた……狼の真ちゃんと村人の雪歩ちゃんの禁断の……これは良い! 帰ったら頑張らなくっちゃ!)
律子「……プロデューサー」
P「ん?」
律子「霊界で言ったこと、覚えてます? 後でちょっといいですか?って」
P「ああ、アレな。律子スペシャルのことじゃなかったのか」
律子「違いますよ。そんなこと、わざわざ事前に言いませんって。次の人狼ゲームの話です」
P(そんなことって…………ん?)
P「次の……って、もう考えてるのか?」
律子「ええ。今日やってみて、みんな思った以上に出来るみたいで驚きました」
P「ああ。一流のアイドルともなると、人狼くらいお手の物って感じだな」
律子「それでですね……次、『猫又』を加えても問題ないんじゃないかと思いまして」
P「猫又か。さらに複雑になるが、あいつらならなんとかなるか。またこのメンバーで?」
律子「いや、猫又有りとなるともう少し人数が欲しいですよね?」
P「まぁな。でももう765プロはこれで全員だし、他に誰を……」
律子「その点は問題ありません。ウチの事務所とも親交の深い、あの事務所から呼ぶつもりです」
P「……なるほどな。良いんじゃないか? ゲームは多ければ多いほど盛り上がるからな」
律子「じゃ、そういうことで。スケジュール調整、手伝いますから」
P「おう、助かる」
P(律子のやつ、やけに張り切ってるな……)
律子「……」
律子「ふふっ、楽しくなってきた!」
イッパイ! イッパイ! イッパイ! イッパイ! アーナー
ピッ
???「……もしもし?」
律子『私よ。要件だけ手短に話すわね。今度そっちの事務所とこっちの事務所のアイドルたちで、人狼やりましょう』
???「うん……ええっ!? 人狼ぅ!?」
???「え、遠慮しようかな。僕、人狼苦手だし……」
律子『何よ。何度もやったでしょ?』
???「だから嫌なんだってば~。その、ト、トラウマが……」
律子『トラウマって、何に対して?』
???「だから……」
???「律子姉ちゃんに」
律子『そう? 私は楽しかったけど』
律子『まいいわ。断っても良いけど、そしたらアンタが男ってことバラすから。じゃ』
???「……」
???「え?」
???「それってつまり、強制ってことじゃ……」
???「………………ぎっ」
ぎゃおおおおおおおおおおおおおおん!!!!!
律子「これでよし……っと」ピッ
P「なぁ律子、今電話越しに何か聞こえた気が……」
律子「なんでしょうね? ちょっと分からないですけど……」
律子「狼の遠吠えか、なんかでしょう」
P「そっか。そうだな」
終わり
終わりです
見てくれた人ありがとうございました!
こんな終わり方しといてなんですが、次回作に関しては未定です
参加人数が増えれば増えるほど大変だということに気付いたので、書き切れる自信が……
でも共有者の組み合わせとか考えるだけでも楽しいし、書きたいことは沢山あるので、いつかある程度書き溜められたらまたスレ立てると思います
では!
乙!
次回作確定なら安心して待ってられる
おつおつ。次は猫又入れると聞いちゃあ期待せざるを得ない
乙ー
次は愛ちゃんと絵理がヤバそうだな
乙
次回作めちゃくちゃ楽しみ
765しかわからないから楽しめるかな…
乙
キューピッド入れてリア充爆発も見てみたい
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