【艦これ】男「今日から新生活か……」(262)
・艦これssです
・オリジナル解釈有り
・超亀更新の恐れアリ
・キャラ崩壊あるかも
・誤字は許せ
・そして初投稿
男「必要なものは全部送られてきたな」
男「てかほんとに田舎だな……」
ミーンミンミンミンミンミーン……
男の目の前には遠くまで広がる田んぼと山が見える
近所のおばさん「男ちゃんお久しぶり」
男「あ、お久しぶりです」
近所のおばさん「10年ぶりだっけ……?」
男「そうですね」
近所のおばさん「大変だったね……大丈夫かい?これからしっかり生活はできるかい?」
男「両親の貯金がありますのでしばらくは大丈夫ですよ」
近所のおばさん「そうかい、もし大変だったらいつでも言うんだよ……」
男「はい、ありがとうございます」
近所のおばさん「それじゃあ、また」
男「どうも(あのおばさん誰だっけ……)」
‐男自宅‐
男(10年ぶりだなこの家に帰ってきたのも……親父の転勤からまったく帰ってこなかったもんな……)
男(しかし広すぎだなやっぱり)
男の元々の家はご先祖さんが昔から住んできた土地だったこともあり広大な面積と家の広さだった
男(日本家屋もいいもんだな……てか1人では広すぎんだろ、民宿とかできるレベルだな……)
ゴメンクダサーイ
男「はーい」スッ
ガラッ
友「おっす、久しぶり」
男「……おぉ!? 友じゃねぇか!」
友「10年ぶりだな!」
男「全く変わってねぇなお前」
友「お前もな」
男「おう、上がれよ」
友「お邪魔しまーす」スッ
男「別に靴揃えなくてもいいって、どうせ誰もいねぇーし……」
友「……大変だったな」
男「まあな」
友「あのご両親と妹ちゃんが……」
男「あと近所に住んでた年下の幼馴染とその両親もな……俺だけノコノコ生き残ちまったよ」
友「なんかわりぃな嫌なこと思い出さしちまって」
男「あ? いいって気にすんなよ」
友「つかまじで広いよな」
男「俺ひとりだともったいねぇわ」
友「旅館できるんじゃねぇか」
男「俺もそれ考えてたわ、俺だけいても部屋の1割も使わないしなー」
男「麦茶でいいか?」
友「センキュー、ここって掃除っていつしたんだ?」
男「あぁ、となりのばあさんがちょくちょく掃除してくれたらしいわ」コトッ
友「いい人だな」ズズー
男「だなぁ」
友「つか学校はいつからくるんだ? 近所の高校なんだろ?」
男「ああ、月曜日から行くことになってるわ」
友「てかすぐに夏休みじゃね?」
男「微妙な時期に帰ってきちゃいました」
友「そうそう昔よ―――」
―――
――
―
男「うっし、友も帰ったし飯にするかぁ」
男(つっても料理できねぇからカップ麺だけどな……、自炊の練習しねぇと)
―――
――
―
船員1『慌てずに避難してください! 押さないで!』
キャキャー!ワァァァァ!!ニゲロー!
船員2『こちらです一列でお願いします!』
男『大丈夫か妹、幼馴染』
妹『うん……』
幼馴染『えぇ……』
男『くっそ親父たちとはぐれちまったな』
船員3『なんだあれは!?』
乗客1『何かがこっちに来るぞ!!!』
ドゴォォォォォォォォォォン!!!!……
男『……妹?……幼馴染?……みんなどこだ?』
男『どこだ?』
男『どこなんだここ……』
??『起きてください』
??『いい加減、起きてください』
―――
――
―
??「朝ですよ」
男「うっ……夢か……」
??「うなされていたようですが」
男「ちょっと悪夢をね……えっ?」
??「?」
男「お、幼馴染?」
??「その幼馴染という人は知りませんが、私の名前は不知火です」
男「は? 俺はまだ寝ぼけているのか……」
不知火「この不知火が直々に目を覚まさせてあげましょうか?」
男「……お前は幼馴染じゃないのか?」
不知火「いいえ、不知火です」
男「……ちょっとまってくれ」
不知火「はい」
男「えっと……仮に君がし、不知火?だとしてだ」
不知火「はい」
男「君はどっからここに入ったんだ?」
不知火「気づいたらここにいましたが?なにか?」
男「いやなにかじゃねぇよ! ちょっとまって、君はどこから来たんだ?」
不知火「気づいたらいました?」
男「えっと……つまり覚えてないと」
不知火「不知火に何か落ち度でも?」
男「ありまくりだ!」
男「気づいたらってどういうことだよ!? 記憶喪失ってことか!?」
不知火「ええ、そうですね、名前以外はなにも覚えてません」
男「やけに冷静なんだな……」
不知火「慌ててもなにも変わりませんし」
男(気づいたらってどういうことだよ……それに幼馴染そっくり……でも幼馴染はもう……)
不知火「どうかしたんですか?」
男「いや……、てか早く家に帰ったほうがいいんじゃないですか」
不知火「家もなにも覚えてませんよ」
男「え……どーすんだよ……」
不知火「でもあなたの家に居たというのはなにか理由があったのでしょう」
男「そうなの……か?」
不知火「そうです、理由があったんですきっと、なのでここに住まわせてもらいます」
男「おい」
不知火「不知火に何か落ち度でも」
男「ありすぎだわ」
男「とりあえず警察に電話するかぁ……!?」ガシッ
不知火「不知火に何か落ち度でも」ギロッ
男「あ、ありません……(な、なにこの眼光……めっちゃ怖いんですけど)」
不知火「という理由でしばらくは不知火はここに住まわせていただきます、見たところ部屋はたくさんあるそうですし」
男「おい、なに勝手に話を進めてるんだ」
不知火「なにか?」ギロッ
男「なんでもないです」
男「ちょっと顔洗ってくるな」
不知火「わかりました……あ、そうえば」
男「ん?」
不知火「名前を聞いてませんでしたね」
男「呂里駆久」
不知火「ろ、ろりくちくさんですね」フッ
男「おい今笑ったろ」
不知火「笑っていません」
男「おとなしくしとけよ……」ガラッ
男(おいおいおいおい!?……どういうことだよ……)
男(朝おきたら死んだはずの幼馴染そっくりな子がいて、しかも記憶がない……?)ジャー
男(どうなってんだよ……全く)フキフキ
男(あー……、戻ったら跡形もなくなっていて、幻でしたーってことねぇかな)ガラッ
不知火「早かったですね」
??「初めまして」
男「え? 妹?」
??「えっ……違う」
男「い、妹!? 生きていたのかお前!!」
??「だ、だから違います……」
男「ど、どういうことだ?」
弥生「や、弥生といいます……」
男(またそっくりの別人ってことか!?)
弥生「よ、よろしくね……」
男「は……えっと……もしかして君も名前以外覚えてない感じ?」
弥生「はい」
男「不知火さん」
不知火「なにか?」
男「や、弥生ちゃん?はいつ現れたんだ」
不知火「光が集まって気づいたら目の前にいました」
弥生「……」コクコク
男「ははは……」
不知火「そしてなぜ私だけ、さん付けなのか気になります呂里さん」
男「すまん、呼び捨てでいいか? あと呂里さんって呼ぶのやめてくれ名前でいい」
不知火「分かりましたロリコン野郎」
男「誰だよロリコン野郎って!? 駆久だ!」
不知火「これは失礼しました、鬼畜野郎」
男「わざとやってんだろ!?」
知火「今更気づきましたか、駆久さんはまだまだですね」フッ
男「お前はなにに勝ち誇ってんだよ……」
弥生「二人は仲がいい……」
男「弥生はどうみたら仲がいいって思うんだ……」
不知火「そうです、こんなロリコン野郎と仲がいいなんて不知火の一生の恥です」
男「そろそろ泣くぞ」
―――
――
―
不知火「それでなんですか話とは」
男「いやこっちとしてはいっぱいお話したいんですよ」
不知火「変態」ボソッ
男「おい」
弥生「変態……」
男「違うから」
男「それで、2人はこれからどうするんだ?」
不知火「ここに住みますがなにか?」
男「なにかじゃねぇよ!……弥生は?」
弥生「弥生はどこに行けばいいかわからない……だからしばらくは泊めて欲しい……です」
男「……普通なら警察に電話してるところだ、だが、お前らはなにか理由が違うってのは分かる」
男「ん~……分かった、しばらくここに居ていいぞ、家も広すぎて寂しいって思ってたところだしな」
不知火「ちょろいですね」
男「おい」
弥生「ありがとう……」
男(幼馴染そっくりの不知火、妹そっくりの弥生……どっちもその記憶はないらしいがどうみてもおかしい)
不知火「それで駆久さん、質問があるのですが」
男「なに?」
不知火「先ほど言っていた不知火が幼馴染と思ったり。弥生が妹さんに思えたのはなぜですか?」
男「……あぁ、そっくりなんだよお前ら、性格は全然違うけどな」
不知火「なるほど……それでそのお二人はどちらに?」
男「……死んだよ」
不知火「そ、それはすみません」
男「いいんだよ」
不知火「そうですか……私たちがお二人にそっくりと……」
弥生「なにか関係あるかも……」
男「そうだな」
不知火「自分自身のこともなにも分からないので……」
男「いいんだよ、これから理解していけばよ」
弥生「はい」
不知火「とかいう甘い言葉で不知火たちに乱暴をする気なのでしょ」
男「しねぇよ!」
弥生「駆久さん……」
男「いやいやしないって……」
男(し、しないしないしない……片方は妹そっくりだし……)
―――
――
―
男「つーわけだ、買い出しにいくぞ」
不知火「頑張ってください」
男「お前らも行くんだぞ、服だってそれしかねぇだろ?」
弥生「うん」
不知火「分かりました」
男「んじゃ行くぞ」ガラッ
ジージジジジー
弥生「暑い……」
不知火「それで……何で行くんですか?」
男「あぁ、電車で街まで行こうと思う、駅まではちょっと距離あるから原チャリで行くぞ」ブォォォン
弥生「3人……乗れるの?」
男「……あっ」
ジージジジジー
―――
――
―
不知火「結局、歩きですね……暑い」
男「うるせぇ……」
弥生「……」
男「てかお前らあんまり外の景色とかに興味持たないんだな」
不知火「そうですね、どれも初めて見る気はするんですが、どこかで見たような気持ちがあるんです」
男「……そうなのか」
弥生「うん」
ミーンミンミン…
男「暑い……暑い暑いぞ」
不知火「うるさいです」
弥生「蝉うるさい」
不知火「不知火が殺してあげましょう」
男「おいおい」
弥生「田んぼ広い」
男「まあ、こうやって散歩していくのもいいかもな」
不知火「暑いです」
弥生「水冷たい」ピチャ
男「あんまし、奥まで突っ込むと泥がつくぞ」
―――
――
―
弥生「ついた……」
男「次の電車……三十分後だな」
不知火「死ね」
男「ちょっとひどくねぇか!?」
不知火「駆久さん、ここはほんとに何もないですね」
男「まぁ、田舎だしな」
弥生「暑い……」
―――
――
―
ゴォォォォォォ
不知火「随分とうるさい列車ですね」
男「ディーゼルだからなぁ」
弥生「涼しい……」
―――
――
―
男「よし、ここのデパートで買うぞ」
不知火「大きいですね」
弥生「大きい……」
男「都会の方はもっとでかいぞ」
男「まずは服から買うか、あんまりお金ないからジャージで我慢してくれ」
不知火「ジャージとは?」
男「まじか……これこれ、こういう感じのやつ」
不知火「なるほど……それではこの黒色で」
弥生「青色で……」
男「決めるのはえぇな、あとは下着だな……」
男「え、えっと……あんまり男が入るとこじゃないっというか……」
弥生「でも弥生はどれを選べばいいかわからない……」
男「そこは店員さんに聞いてくれ……」
不知火「……ヘタレですね」
男「おいこら」
―――
――
―
男「食材や生活用品も買えたし、帰るか」
不知火「はい」
弥生「……」コクン
男「気晴らし気分で今日は来たけど楽しかったか二人共?」
弥生「すみません……表情かたくて」
男「いや、楽しんでくれたならいいんだよ」
不知火「それより駆久さん」
男「なんだ」
不知火「不知火たち二人を泊めさせてくれるのはいいのですが。その費用は大丈夫なんでしょうか」
男「あぁ……、それなら親父が貯めた貯金まだまだあるから大丈夫」
不知火「いいのでしょうか、男さんのためのお金を不知火たちが使ってしまって」
男「ばーか、気にすんなよ、俺が勝手にやってんだ」ワシャワシャ
不知火「……はい」
弥生「……」ジー
男「ん? どうした弥生」
弥生「弥生にも……」
男「あぁ、ほれ」ワシャワシャ
弥生「……///」
男「よし、帰るか」
―――
――
―
男「よし! 帰ってきたぞ!」
不知火「今日とこれからのこともあるので今日は不知火がご飯を作ってあげましょう」
男「まじで?」
不知火「任せてください」
弥生「弥生も手伝う」
男「よし、なら任せようかな」
不知火「お任せ下さい」スッ
男「……」
男(幼馴染……、妹……)グッ
男(あいつらは……違うんだよな……)
―――
――
―
―――
――
―
不知火「できました」
弥生「弥生、頑張りました」
男「お、うまそうだな!」
不知火「和食ですがよかったでしょうか」
男「全然いいぞ、いただきます」
不知火「いただきます」
弥生「いただきます……」
男「……」パクッモグモグ
男「うまい! なんだこの焼き魚」
不知火「鰆です」
男「味噌汁も美味しいな」ズズー
弥生「赤味噌で大丈夫ですか?」
男「いいよいいよ、ほんとうまいなこれ」
男「いいよいいよ、ほんとうまいなこれ」
??「そうですね、特にこのお漬物とかいいですね」
??「流石に気分が高揚します」
男「だな」
??「……」モグモグモグ
??「……」モグモグ
男「えっ?」
??「……え?」モグモグ
??「なにか?」モグモグ
男「いや、お前ら誰だよ!?」
赤城「私は赤城と…、モグモグ……申します!」
加賀「モグモグ……加賀です」
男「食いながらしゃべるな!」
男「えっと……、君たちも気づいたらここに?」
赤城「はい」モグモグ
加賀「よくわかりましたね」
男「……どうなってんだよ」
赤城「ほんと、どうなってるんでしょうね」モグモグ
男「いや食うのやめろよ」
不知火「駆久さん、段々と驚かなくなってきましたね」
男「慣れって怖いな」
―――
――
―
男「んで……、君たちもここに泊めてもらいたいと」
加賀「ダメでしょうか」
男「いやいいよ、どうせ部屋もいっぱいあるし」
赤城「ありがとうございます」モグモグ
加賀「感謝します」モグモグ
男「いや何食ってんだよ」
赤城「棚の中にお菓子があったもので」モグモグ
男「自由だなおい」
加賀「赤城さん、私にもください」
男(マジでどうなってんだよ……)
―――
――
―
男「部屋割りは、加賀・赤城と不知火・弥生でいいな、それと加賀と赤城には俺のジャージを貸す」
不知火「問題ありません」
弥生「はい」
赤城「いいですよ」モグモグ
加賀「分かりました」モグモグ
男「あと何か食べたいときは俺に言ってくれ」
赤城「すき焼きが食べたいです」
加賀「私はお寿司が……」
男「聞いた俺が馬鹿だったわ、んじゃ、おやすみ」
―――
――
―
ー男の自室ー
男(どうなってるんだよ……、明らかに状況がおかしいってのは分かる)
男(……わからないことが多すぎる、赤城と加賀は初めてみる顔だった)
男(クソ……)
‐朝‐
男「いただきます」
艦娘『いただきます』
赤城「卵焼きおいしいですね」モグモグ
不知火「ありがとうございます」
加賀「この家に住む以上は私たちもなにかやらないといけませんね」モグモグ
男「そ、そうだな、てか2人とも朝から凄い食べるんだな……」
赤城「そうですか? 普通ですよ」モグモグ
加賀「言っている意味が分かりません」モグモグ
男「もういいです……」
弥生「駆久さん、今日の予定は……」
男「ああ、俺は学校に行ってくるわ」
不知火「学校……? 学業を学ぶ場所ですか」
男「うん、ここに引っ越してきたばかりだから、今日が初めてだ」モグモグ
赤城「いいですね学校、学食とか購買が」モグモグ
加賀「そうですね赤城さん」モグモグ
男「ついてくんなよ、俺がいない間は自由に家の中使っていいから」
弥生「分かりました……」
男「それと外にはあまりでないでほしい、まあ、庭ぐらいならいいが」ズズー
不知火「そうですね」
加賀「私たちは洗濯でもしましょう」モグモグ
男「助かる、あとで洗濯機の使い方教える」
赤城「おかわりお願いします」
弥生「はい……」
男(食費の消費が怖いな)
―――
――
―
男「んじゃ行ってくるわ」ガラッ
男「鍵っと……」ブォォォォン
男(原チャリは楽だなー)ブォォォォ…
ミーンミンミンミン
―――
――
―
男「東京から来ました、呂里駆久です。6歳までこっちに住んでました、よろしくお願いします」
担任「はい拍手~」パチパチ
ワーワー、オーオー
担任「呂里くんはあの後ろの席ね」
男「はい」スッ
友「おーっす」
男「同じクラスだったのか」
友「よろしくなー」
エーナニナニ?シリアイナノー?
男「となり、よろしくね」スッ
女「よろしく」ニコッ
―――
――
―
男(退屈だな……、あいつら家で大人しくしてんだろーな)
ミーンミンミンミンミーン
男(夏だなぁ……)
女「……」カキカキカキ
男(女さんだっけ……)
女「……」ペラッ
男「ハァ……」
女「……」チラッ
―――
――
―
‐自宅‐
男「ただいまー」
弥生「おかえり」ギュッ
男「おとなしくしてたかぁ」ワシャワシャ
弥生「うん」
不知火「おかえr……ロリコン野郎」
男「ちげぇよ!」
赤城「おかえりなさい駆久さん」モグモグ
加賀「おかえりなさい」モグモグ
男「なんつーか、平常運転だな」
男「んで……誰だ……」
鈴谷「鈴谷だよ!よろしくね!」
熊野「ごきげんよう。わたくしは熊野ですわ」
男「あ、うん……、不知火説明してくれ」
不知火「同じです」
男「ですよねー」
弥生「駆久さん大丈夫?」
男「あぁ……、お前らもここにいていいぞ……」
鈴谷「あざーっす!」
熊野「承りましてよ」
男(どうなってんだよ……、つか女子が増えすぎていろいろとヤバイ)
不知火「不知火たちの扱いに慣れてきましたね」
男「やめてくれ」
―――
――
―
男「んじゃ、二人は相部屋でいいよな」
鈴谷「全然いいよー」
熊野「よろしくてよ」
男「んじゃ、ここな」ガラッ
鈴谷「おっけー」
熊野「駆久さん……でしたっけ?」
男「ああ」
熊野「なにか余っている服はありませんの? レディがずっと同じ服ってのもあれですし」
男「そうだったな、余ってるジャージを貸すよ」
鈴谷「おぉ~う、あざーっす! 駆久~」
男「おう、つか呼び捨てかよ」
鈴谷「えぇ? いいでしょ?」
男「まあいいけど、よろしくな二人とも」
鈴谷「はーい!」
熊野「よろしくお願いいたしますわ」
男(服がまだ必要だな……)ハァ……
―――
――
みんな『いただきます』
加賀「賑やかになりましたね」モグモグ
赤城「そうですね」モグモグ
男「お前ら食ってばっかだな」
加賀「失礼ですね」モグモグ
赤城「まったくですよ」モグモグ
鈴谷「これおいしー!」
弥生「ありがとう」
熊野「なかなかの味ですわね」
男(ほんと賑やかになったな……)
不知火「駆久さん、どうかしたんですか?」
男「なんでもない」モグモグ
―――
――
―
不知火「お茶です」
男「ありがとな」
鈴谷「それで話ってなにー?」
男「お前らのこれからのことだ」
赤城「これからですか?」モグモグ
男「別にここにいてもらうことには大丈夫だが、いつまでも何もわからないままってのもだめだろ?」
加賀「そうですね」モグモグ
熊野「ですが、わたくしたちも何も分かりませんのよ?」
男「それなんだよなぁ……、分かっているのは不知火と弥生が俺の幼馴染と妹にそっくりってことなんだよ」
加賀「どういうことですか?」
‐説明中‐
加賀「なるほど」モグモグ
鈴谷「ますます分かんないねー」
赤城「なにかしらの理由で私たちが生まれたのではないでしょうか」モグモグ
男「理由?」
赤城「理由や原因がなしに私たちが現れたとは思えませんし」モグモグ
男「なるほど……理由か……」
弥生「結局はなにもわかりませんね……」
不知火「そうですね、今の時点では情報が少なすぎます」
男「そうだな……」
熊野「今日はこれでいいかしら? お肌に悪いから早く寝たいのだけれど」
男「うっし、みんな今日はもういいぞ」
不知火「みなさんおやすみなさい」
弥生「おやすみ」
―――
――
―
男「行ってくるわ、大人しくしとけよー」ガラララ
鈴谷「いってらっしゃーい!」
加賀「他のみなさんはまだ寝てますよ」モグモグ
赤城「お気を付けて」モグモグ
熊野「ん……、あら駆久さん、学校?」
男「あぁ、おまえら食いすぎるなよ」ピシャッ
加賀「行きましたね」
赤城「そうですね、次は何を食べますか」
鈴谷「さっき言ってたこと聞いてた……?」
―――
――
―
‐学校‐
友「昼飯たべよーぜ!」
男「購買行くかー」
友「おう」
女「……あれ?」ガサコソ
男「ん?」
女「おかしーな……」ガサガサ
男「女さんどうしたの?」
女「え? ちょっと財布忘れちゃって」
男「お金貸してあげるよ」ジャラッ
女「だ、大丈夫だよ!」
男「500円あれば大丈夫かな」ホイッ
女「あ、ありがとー」
友「いこーぜ」
男「おーっす」
友「女さんってかわいいよな」
男「あー、確かにな」
友「お前、狙ってんのか?」
男「んなわけねぇだろ」
友「おー? ほんとか~?」
男「ホントだっつぅの」
―――
――
―
‐放課後‐
カナカナカナカナカナ……
友「悪いな乗せもらって」
男「これ二人乗りはだめなんだけどな」ブォォォォン
友「見てる人なんていねぇって」
男「だといいけど」ブォォォォ…
友「ねえ、これからお前んちいっていいか?」
男「お、俺んち!? だ、ダメダメ」
友「なんでだよー」
男「い、いま掃除中なんだよ」
友「だったら手伝うぜ」
男「い、いやいいって」
友「あぁ……、なら今度にするわ」
男「こ、今度な……(やばいな……)」ブオォォン……キッ
友「さんきゅーな」
男「おう、明日な」ブォォォォン……
―――
――
―
男「ただいまー」ガラッ
那珂「艦隊のアイドル、那珂ちゃんだよー!」
男「すいません、間違えました」ピシャッ
男「ただいまー」ガラッ
川内「野戦しよ! やーせん!」
男「すいません、間違えました」ピシャッ
神通「あの……神通です。どうか、よろしくお願いいたします……」
男「すみまs……」
不知火「間違えてませんよ」
男「なんか増えてますけど」
不知火「増えましたから」
男「まじかよ」
那珂「よっろしくぅ!」
川内「よろしくね」
神通「よろしくお願いいたします」
男「あぁ……」
男(キャラがこいなぁ……)
―――
――
―
那珂「ごはんおいっしー!」
不知火「ありがとうございます」
赤城「まったく、こんなにおいしいご飯を作って私たちを太らすつもりですか」モグモグ
加賀「そうですね」モグモグ
川内「お肉もっらいー!」
神通「わたしのお肉!?」
男「てかお前らってあとどんだけ増えるんだよ」
不知火「虫みたいに言わないでください」
男「すまんすまん」モグモグ
男「てか珍しい名前ばっかだよな、名前という苗字に近いよな」
鈴谷「この名前しか覚えてないんだけどねー、あとは熊野と姉妹ってことぐらいしか」
熊野「そうですわね」
男(鈴谷と熊野。確かに仲は良さそうだけど姉妹にはみえねぇぞ)
弥生「これからゆっくりとやっていけばいい……」
男「そうだな」ワシャワシャ
弥生「……///」モグモグ
那珂「いいなー! 那珂ちゃんも頭撫でてほしーかも~」
神通「座ってください」
不知火「……」ジロッ
男「不知火どうかしたか?」
不知火「ロリコン」
男「やめてください」
男「よしそろそろ片付けるか……ん?」
パアアアアア…
男「ん? 光が集まって?んんん????」
卯月「卯月でっす! うーちゃんってうわああああ!?」ガシャン
男「いってぇ!?」
卯月「あたたた……ごめんだぴょん!」
男「あ、ああ(ぴょん?)」
弥生「卯月……」
卯月「弥生だ!」
男(ぴょん……、キャラ付けなのか……?)
―――
――
―
―――
――
―
‐自室‐
男(はやいことあいつらのことを調べないとな……、でもどうすればいいんだろうな)
男(あぁ……、眠いな)
―――
――
―
男「おはよー」
那珂「おっはよー!」
卯月「おはようだぴょん!」
島風「おはようございまーす! 島風です。スピードなら誰にも負けません!」
男「おはよう」
島風「かけっこしよー!」
卯月「負けないぴょん!!」
島風「いーくよー!」ダッ
男「おいまて」
島風「お゛う!?」
男(し、しまかぜだっけ? なんつー格好してるんだよ……)
男「理由は分かる、とりあえずこのジャージきてくれよ」
島風「どーして?」
男「お願いします」
島風「分かったー」
―――
――
―
赤城「本当に賑やかになりましたね」モグモグ
加賀「そうですね」
島風「ごはんまだー?」
不知火「まってください」
鈴谷「あれー? なんか増えてるぞ~?」
島風「島風です!」
男(このまま増えつづけたらどうなるんだろうな……)ピッ
島風「お゛う!? 板が光った!!!」バタバタ
卯月「凄いぴょん!」バタバタ
男「お前ら落ち着けって後で好きなほど見れるから」
キャスター『只今、速報が入りました』
男「ん……?」
キャスター『今日の朝七時頃、日本へ原油を輸送中の大型タンカー一隻が大規模な爆発を起こした模様です』
男「沈没……」ボソッ
弥生「……?」
キャスター『場所は沖縄から南西100キロの沖合で、事故原因、被害状況は不明だそうです。』
キャスター『現在、海上保安庁、海上自衛隊が共同で救助に行っている模様で』
キャスター『今月に入ってから謎の大型船沈没事故が世界中で8件起きていることから海上保安庁は関連性を調査するそうです――』
男「……」
川内「駆久さん? どーしたんですかー?」
熊野「?」
―――
――
―
‐学校‐
男「めしいこーぜ」
友「おー……」
男「なにみてんの?」
友「本」
男「いやそれはわかるけどさ」
友「……」
男「えっと……大日本帝国海軍?」ズイッ
友「かっけー」
男「軍艦好きなのかお前?」
友「まあ、プラモデルも結構つくってんだぜー」
男「へー……」
友「今作ってるのはなぁ……えっと」ペラペラ
友「加賀っていう航空母艦作ってんだよ」
男「へー……」
友「その前は赤城っつぅ航空母艦作ったんだけどよ……」
男「ふーん……、ん?今なんつった」
友「え? 赤城をまえ作った」
男「その前は?」
友「加賀を作った」
男(偶然か? 聞いてみる価値はあるな)
男「不知火っていう軍艦はあったか?」
友「あー……、たしか……」ペラッ
友「これか? 駆逐艦不知火」
男「な!?」
友「どうしたんだ?」
男「弥生ってのは!?」
友「……これか?」
「鈴谷と熊野っていうのは」
友「ああ、あるぞ」
男「おいおい……、すまんこの本かしてくれないか?」
友「まあ、いいけど」ホイッ
男(どういうことだ……?)
女「駆久くん、どうかしたの?」
男(軍艦と同じ名前、偶然とはお前ない……)
女「駆久くん?」
‐沖縄南西100キロ‐
自衛官1『こちら護衛艦はるさめ、周辺に怪しいものは見当たりません』ピーピー
自衛官2『事故原因が分かるまで気を引き締めて警戒に当たれ』
自衛官1『了解』ピーピー
自衛官3『海上保安庁、巡視船ちくぜんより入電です、只今、船員を32名救出完了。依然、多数の船員が船内にいる模様』
自衛官2『了解、引き続き周辺海域の監視を続ける』
自衛官3『了解』
自衛官4『南西方向2キロ地点に急速に近づいてくる謎の物体を目視で確認!』
自衛官2『なんだと!? レーダーには!?』
自衛官1『映っておりません!』
自衛官4『な、なんだあれは!? 古い軍艦!? いや違うぞ!!』
自衛官2『ちくぜんおよび捜査本部に南西2キロより謎の船舶が接近中と連絡! 厳戒体勢にうつれ! 単装連射砲を目標に!』
自衛官4『目標から魚雷らしきものが多数投下! 』
自衛官1『雷跡を確認、こちらに接近!』
自衛官2『雷跡!? この時代に雷跡がはっきりと見える魚雷? 無誘導か!? 機関最大出力で回避せよ!!』
自衛官1『ダメです! 速すぎます! 間に合いません!!!!』
自衛官2『くっ……!? 総員!衝撃に備えろォォォ!』
ドゴゴゴゴゴ!!!
男「ただいまー」ガラッ
金剛「Hi! 英国で生まれた帰国子女の金剛デース! ヨロシクオネガイシマース!」
榛名「榛名です。よろしくお願い致します」
男「うん、なんとなく予想していたよ、今日も新しい子が来てるだろうって」
金剛「Esper!?」
弥生「おかえり……」ギュッ
男「おう、元気にしてたか」ワシャワシャ
島風「弥生ずっるーい! 駆久さん私にもー!」
卯月「卯月にも!」
男「おうおう」
榛名「慕われているんですね」
金剛「気持ちよさそーデース!」
男「はは……(金剛と榛名……確か借りた本に書いてあったな、高速戦艦だっけか)」
―――
――
―
不知火「それで話というのは」
鈴谷「なにか分かったかんじー?」
熊野「そうなのかしら?」
金剛「なにがデース?」
榛名「さあ?」
男「みんな、この本を見て欲しい」
赤城「大日本帝国海軍艦艇?」モグモグ
加賀「これがどうしたのですか?」モグモグ
神通「なにか分かったことが書かれてたんですか?」
男「ああ」
川内「なんなの?」
島風「はやくー! 気になる気になる!」
男「まずはここだ」ペラッ
金剛「金剛型戦艦1番艦金剛?」
榛名「金剛型戦艦3番艦榛名?」
男「次はこれ」
赤城「えっと……、天城型巡洋戦艦二番艦赤城?後の正規空母赤城……」モグモグ
加賀「加賀型戦艦一番艦加賀、後の正規空母加賀?」モグモグ
男「そうだ、あとの奴らもここに名前が」ペラッ
不知火「どういうことでしょうか?」
男「この旧日本海軍が所有していた軍艦の名前が全員の名前に当てはまってるんだよ」
鈴谷「ただの偶然にしては出来すぎてるねー」
熊野「そうですわね……」
男「それに戦艦、空母、重巡、軽巡、駆逐艦と艦種が変わると、お前らの見た目もそれに伴って変化している気がする」
榛名「確かにそうですね……」
金剛「wow……」
男「それに那珂」
那珂「なになにー?」
男「那珂はなんのアイドルだ?」
那珂「そりゃもちろん! 艦隊のアイドル、那珂ちゃんだよー!」
男「というわけだ」
卯月「艦隊……?」
川内「艦隊?」
榛名「なるほどそういうことですか」
加賀「自分が分からなくなってしまったわね」モグモグ
島風「どういうことー?」
弥生「弥生たちがこの旧海軍の軍艦になにか関係あるってこと?」
榛名「駆久さんは榛名たちはその生まれ変わりのようなものだと思っているってことですか?」
男「ああ、信じられないような予測だけどな、今までのことやこれまでのことをまとめたらそうなった……」
キャスター「先程からお伝えしています情報を繰り返しお知らせいたします。ご了承ください」
キャスター「今日の午後2時半ごろ、今朝、沖縄から南西100キロ沖で原因不明の事故を起こしたタンカーを……」
島風「つっまんなーい、変えよー」
男「まて」
弥生「?」
キャスター「救出にあたっていた海上保安庁の巡視船ちくぜん他2隻と周囲を警戒していた海上自衛隊の護衛艦はるさめが所属不明の艦船に沈められた模様です」
男「!?」
卯月「?」
キャスター「護衛艦他3隻を沈めた所属不明の艦船は護衛艦はるさめのレーダーに反応せず、突然2キロ先に目視で確認されたそうです」
キャスター「沈没原因は魚雷による損傷とそれによる誘爆とされ、襲撃直後に海上自衛隊の護衛艦やヘリコプターで救出、捜索活動をしましたが、今のところ生存者は確認されておりません」
キャスター「依然、4隻を沈めた所属不明の艦船は見つかっておらず今も海上自衛隊が全力で捜索しております」
キャスター「これにより防衛省では、戦後最大の海難事故、および我が国にへの攻撃として厳重に海域を監視するとして所属不明艦船の特定を急いでおり――」
男「……」
>>67の前に入れ忘れました
不知火「なるほど」
赤城「仮にその生まれ変わりだとして私たちは何のために生まれたのでしょうか」モグモグ
男「それはわからない、でも理由はあるんだろうな……」
川内「軍艦かー……」
鈴谷「それなら理由は一つじゃん?」
男「というと?」
鈴谷「軍艦は戦うためにあるんでしょ? ってことは鈴谷たちも戦うために生まれたってことじゃん?」
男「戦う……」
神通「なにと戦うのでしょうか……」
卯月「難しい話わかんないよ! 卯月はテレビ見るぴょん!」ピッ
島風「わったしもー!」
加賀「なんとなく分かりました」モグモグ
赤城「そうですね」モグモグ
不知火「不知火たちはあれと戦うのですか?」
男「いや、まだわからない、それに戦う方法だって分からないじゃないか」
榛名「そうですね」
島風「うーん?」
金剛「今は無理に考え込むこともないデース! もっとpositiveにいきまショー!」
男「そうだな、なんか暗い話してすまんな」
那珂「那珂ちゃんは気にしてないよー、むしろそれだけ那珂ちゃんたちのこといろいろ考えてるってことだもんね!」
卯月「そうだぴょん!」
熊野「そうですわね」
鈴谷「駆久~、これからもよろしくねー」
男「おう」
‐学校‐
男「おいーっす」
友「おう、つか観たかニュース?」
男「あぁ、自衛隊の船が沈んだんだっけ?」
友「こえーよな、下手したら戦争だぜ?」
男「だな」
女「あ、駆久くん、これ」スッ
男「ん? あぁ、このあいだのお金か」
女「うん、ありがとね」
男「おうおう」
友「今日ってお前んちいっていい?」
男「ダメだ」
友「いいじゃん」
女「駆久くんの家ってどんなところなの?」
友「めっちゃ広くて家もでかい」
女「え!? いいな~!」
男「いや、広くても寂しいだけだぞ」
友「だから遊びに行かせろっていってんだよ」
男「いーやーだー」
友「えー」
―――
――
―
男「ただいまー」
金剛「オカエリナサーイ!」ムギュッ
男「お゛う!?」
島風「おかえ……お゛う!?」
榛名「金剛姉さん、駆久さんが困ってますよ!」
男「ちょ、ちょっと、離していろいろ当たってるって///」
金剛「もー! 駆久はshyデスネー!」
男(やばいやばい)
榛名「ご飯の方は出来ておりますので、先にお風呂にしますか? それともご飯でよろしいでしょうか?」スッ
男「みんな待ってるからご飯でいいぞ」
榛名「カバンお持ちしますね。 今日は榛名が夕食を作らせてもらいました。 お口に合えばいいのですが」
男「あ、ありがとな」
男(いろんな意味でこの姉妹は破壊力がやばい)
川内「おかえりー」
鈴谷「おっかえりー!」
男「ただいまー」
赤城「さあ、ご飯にしましょう」モグモグ
加賀「そうですね」モグモグ
男「いや食べてるじゃん君たち」
キャスター『依然、海上自衛隊よる救助活動が行われておりますが生存者は発見させておらず、周辺海域の厳重警戒で緊張も高まっております』
卯月「大変だぴょん」
弥生「そうだね……」
男(……)
―――
――
―
‐朝‐
男「朝かぁ……」
卯月「早く起きるんだぴょん!」
男「どうしたんだよ……?」
島風「ニュースが大変なのー!」
男「え?」ザッ
男「大変ってどういうことだよ?」ザザッ
島風「よくわかんないけど、つよーい艦隊と謎の艦隊が戦ってるらしーよ! はやくー!」
男「ん?」
キャスター『速報です。 シンガポール近海でアメリカの第七艦隊と先日、沖縄近海で起きた護衛艦襲撃事件に関わったと思われる艦隊と戦闘になった模様です』
キャスター『まだ詳しいことは分かっておりませんが、入ってきた情報によりますと――』
鈴谷「え~、なになに~?」
熊野「ハァ……、朝からどうかされたのかしら?」
キャスター『戦闘は未だに続いており、すでに第七艦隊のミサイル駆逐艦2隻が沈められたと情報が入っております』
この戦闘によって第七艦隊はミサイル巡洋艦1隻、ミサイル駆逐艦4隻、潜水艦2隻、戦闘機32撃墜という大敗を喫して撤退した
この戦闘を仕掛けた謎の艦隊は第二次世界大戦時の艦船にそっくりな形をしているが速力、攻撃力が恐ろしく強力で現代兵器は謎の
フィールドでまったく歯が立たなかったのである。どこから湧いてくるか、どこに所属しているかも不明だった謎の艦隊は。
『深海棲艦』と呼ばれるようになった。
―――
――
―
ミーンミンミン……
友「あー……、今日から夏休みだなぁ」
女「そうだね」
男「あっついなおい」
友「つか俺たちどうなっちゃうんだろーな」
女「深海棲艦だっけ?」
友「そうそう、世界中の軍隊が警戒してるんだろ」
女「貿易航路が徐々に閉鎖されてるから物価も高くなるのかな」
男「そーだな……」
友「まあ、なぜか地上攻撃はしてこないらしいけどな」
女「そうだね」
男「あっちぃ」
―――
――
―
‐自宅‐
大和「大和といいます。 よろしくお願いしますね」
武蔵「武蔵だ。よろしく頼むぞ。」
鳳翔「鳳翔です。 不束物ですが、よろしくお願いいたします」
男「あ、うん……、自由にしてって」
鳳翔「随分と慣れていますね」
男「いや……、なんかもう慣れちゃって」
大和「なるほど」
白露「おっかえりー!」
村雨「おかえりなさい」
時雨「おかえり」
夕立「帰ってきたっぽい?」
男「えっ、なんか増えすぎじゃね!?」
―――
――
―
男「えっと、ちょっと居候が増えてきたのでしっかりと部屋割りと役割をきめたいと思います」
赤城「居候とは失礼ですね!」モグモグ
加賀「そうですね」モグモグ
男「二人が一番お金かかってるからな!?」
武蔵「フッ……、まあ、怒るのではない」モグモグ
男「とかいってお前もなに食ってんだよ!」
大和「本当に武蔵は……」モグモグ
男「もうヤダ」
不知火「それで、分担のほうを」
男「あぁ……、部屋割りはこの紙に書いてあるやつでいいか?」
1部屋 不知火 弥生 卯月 島風
2部屋 白露 時雨 村雨 夕立
3部屋 川内 那珂 神通
4部屋 鈴谷 熊野
5部屋 加賀 赤城 鳳翔
6部屋 金剛 榛名
7部屋 大和 武蔵
男「これでどうだ」
鈴谷「いいよー」
武蔵「了解した」ガツガツ
榛名「了解しました」
男「んで、役割は」
食事 不知火 弥生 神通 金剛 榛名 鳳翔
掃除 卯月 島風 川内 那珂 白露 村雨
洗濯 加賀 赤城 大和 武蔵 時雨 夕立
買い出し 鈴谷 熊野
男「これでいいかな」
熊野「大丈夫ですわ」
川内「掃除か~」
島風「はやく掃除やっちゃうんだから!」
赤城「駆久さん!」モグモグ
男「なんだ?」
赤城「なぜ私が食事係ではないのですか!」モグモグ
加賀「同じく」モグモグ
武蔵「まったくだ」ガツガツ
男「だってつまみ食いするだろ?」
赤城「しません、失礼な! 食べるならしっかり食べるに決まってます!」モグモグ
男「だからだよ!!!」
加賀「ならせめて、部屋を1部屋にしてもらいませんか?」モグモグ
男「なんで?」
赤城「冷蔵庫が近いからです!」モグモグ
男「却下!」
男「鳳翔さん!」
鳳翔「な、なんですか?」
男「この2人が食べ物を勝手に食べないように見張ってください!」
鳳翔「分かりました」
武蔵「フッ……」
男「大和は武蔵をお願いしますね」
大和「了解しました」
武蔵「なっ!?」
鳳翔「早速ですが、赤城さん、加賀さん」
赤城「なんでしょうか?」モグモグ
加賀「はい」モグモグ
鳳翔「その手に持っているおにぎりを置きましょうか」ニコッ
赤城「これは空腹に備えているんです」モグモグ
加賀「ゆずれません」モグモグ
鳳翔「置きましょうか」ニコッ
赤城「こ、これは」
加賀「ゆずr……」
鳳翔「お き ま し ょ う か」ニコ
赤城「は、はい」
加賀「分かったわ」
男(恐るべし鳳翔おかん!!!!)
島風「なんかこわいよぉ……」
卯月「いやぁぁぁ」
夕立「鳳翔さん実はこわいっぽい?」ガタガタ
金剛「みなさんティータイムにしまショー!」
時雨「いいね」
白露「いいねー!」
村雨「手伝いまーす」
熊野「わたくしもやりますわ」
男(なんだかんだでうまくやっていけれそうだな……)
島風「テレビつけよー」ポチッ
キャスター『引き続きニュースをお知らせします。 依然として深海棲艦との緊張は高まっております。既に東シナ海とヨーロッパ北海ではアメリカ軍とイギリス軍が深海棲艦と戦闘に陥った状況です』
男(いよいよって感じだな……)
キャスター『戦闘は苦しい状況に追い込まれており、国際連合安全保障理事会は国連軍の派遣を決定しました。 今日の夜にはアメリカ大統領による――』
榛名「紅茶もってきましたよ!」
金剛「パーティーの始まりネ!」
みんな「はーい」
金剛「はい、駆久~」コトッ
男「ありがとな、どれどれ……」ズズズ
男「おぉ……、よくわかんないけど美味しいな!」
金剛「ふふーん! 紅茶には腕をかけるネー!」
卯月「火傷したぴょーん!」
島風「早く飲みすぎて火傷しちゃったぁ!」
鳳翔「こらこら……」
夕立「おいしいっぽい!」
鈴谷「たまには悪くないねー」ゴクゴク
川内「おいしいー!」ゴクゴク
シュバッ
加賀「赤城さん、その手を離してくださいませんか?」
赤城「加賀さんこそ」グググ
男「おいおい」
島風「島風が一番先にたべるよー!」
白露「白露が一番だよ!」
ワーワーワ! バタバタ
大和「ふふ、楽しいお茶会ですね」
男「そうだなー」
榛名「駆久さん、クッキーをどうぞ」
男「おーうまいうまい」ボリボリ
鳳翔「駆久さん、服にこぼしてしまってますよ」フキフキ
男「す、すまん」
男(なんだこの3人の母性の高さ……)
熊野「なかなかですわね」
神通「そうですね」
金剛「アリガトウゴザイマース!」
男(女の子たちのふれあい……なんかいい!)
弥生「駆久さん……」スッ
男「や、弥生!? どうしたんだ膝の上に座ってきて?」
弥生「重いですか?」
男「いやむしろ軽いけど……」
弥生「ここは弥生の特等席……」
男「お、おう」
男(感触がやばい)
不知火「……」ジロッ
男「ど、どうした?」
不知火「ロリコン」
男「やめてください」
鈴谷「駆久はロリコンなのー?」
男「ちげぇよ!」
男(たぶん)
弥生「……」ギュッ
―――
――
―
男「あちぃ……」
大和「大丈夫ですか」パタパタ
男「すまんな、団扇で仰いでもらって」
大和「いいですよ、ここに泊めてもらっていますし」
男「あー……、クーラーつけるかぁ」
大和「そうですね、しかしお金の方は大丈夫なのでしょうか?」
男「あー……、ご先祖様が残してくれた大金があるからなー」
大和「いいのですか? そのお金を大和たちに使ってしまって」
男「どうせこれからも使わねーしなー」ピッ
大和「ありがたく頂きます」
男「あ~、クーラ涼しいな」
大和「そうですね」
男「なんか眠くなってきた」
大和「それでは大和の膝を使ってください」ポンポン
男「え!?」
男(まさかの膝枕!?)
大和「どうぞお構いなく」
男「な、なら、お言葉に甘えて……」スッ
男(うおおおおおおおおおお!? 太ももやわらけぇ!!!)
大和「どうですか?」
男「さ、最高です」
金剛「Hey!! ……駆久が大和とLOVELOVEデス!?」
榛名「ひ、膝枕なら榛名がいたしましょうか!!」
弥生「……ギュッ」
大和「駆久さんは皆さんに愛されてますね」
男(幸せだ)
不知火「不純」ジトッ
男「す、すいません」
このあと滅茶苦茶蔑まされた
―――
――
―
鈴谷「駆久~、なんかあそぼー」
島風「あそぼあそぼ!」
川内「いいね! 追いかけっことか!」
卯月「卯月もやるぴょん!」
白露「白露もー!」
男「えぇ……、暑いしやだよぉ……」
鈴谷「鈴谷たちに負けるのがこわいの~?」
島風「駆久さん遅いのねー!」
男「んだと! やってやろうじゃねぇか!」
白露「白露が1番最初に逃げるんだから!」
卯月「頑張るぴょん!」ダッ
川内「夜まで逃げよう!」ダッ
鈴谷「10秒たったら追いかけてね!」ダッ
男「分かった、できるだけ遠くににげろよ? 俺がマッハで捕まえるからよ」
島風「逃げろー!」ダッ
白露「ふっふ~ん!!」ダッ
男「よーし、10秒たったな! 周りにはいねぇし暑いから」
男「帰るか」
男(クーラーきいてるし、誰かにまたひ、膝枕でもしてもらおうかな)
ガラッ……ピシャン
知火「駆久さんもなかなか性格が悪いですね」
男「暑いからしょうがない」
不知火「し、不知火が膝枕でもやってあげましょうか」
男「まじで!」
不知火「ロリコン」
男「おい」
このあと滅茶苦茶膝枕してもらった
男「ん?……なんか酒くさくないか?」
男「ここからだな、大和と武蔵の部屋だな」トントン
男「はいるぞー?」ガラッ
隼鷹「ヒャッハー!! 盛り上がってきたねー!」ゴクゴク
飛鷹「騒がないでよ」ゴクゴク
武蔵「ははは! いいぞいいぞ!」グビグビ
赤城「たまにはお酒もいいですね」ゴクゴク
金剛「紅茶もいいけどケドたまにはイイネー!」ゴクゴク
加賀「そうですね」ゴクゴク
大鳳「み、みなさぁぁん! おつまみもってぇぇ……きましたよぉぉぉ!」ヒクッ
隼鷹「待ってましたー!」ゴクゴク
武蔵「いいぞいいぞ!」
加賀「流石に気分が高揚します」
金剛「Goodデース!!!」
男(カオスだ……、しかもなんか増えてる)
赤城「あ、駆久さんもどうですかぁ?」ヒクッ
男「いや、俺は未成年なんで」
大鳳「いいじゃないれすぅかぁー?」
男「てか君だれ!? 酒くさい!」
武蔵「さあ、お前もいっしょに盛り上がろう!」ガシッ
男「え!?ちょっと!」
隼鷹「ヒャッハー! 1名様ご案内!」ガシッ
飛鷹「男なら覚悟しなさいよ!」
男「たすけてええええええええええ!!!!」
武蔵「ほれこれを飲め!」ガシッ
男「嫌だああああああああ!!!! 大和ー!鳳翔ー!榛名ー! 助けてぇええええええ!!! 不知火でもいいからぁぁ……」
金剛「パーティーデース!!!」ヒクッ
ガラガララピシャッ
このあと滅茶苦茶飲まされた
>>93
男「帰るか」
ひどすぎワロタ
乙
こういうのいいね
那珂「~♪! どうだった!那珂ちゃんの歌!」
男「歌上手いなぁ」
神通「いつも練習してますからね」
男「それはすごいな」
村雨「ほかの曲もききたいわー」
時雨「いい歌だね」
夕立「駆久さん、なんか顔色わるいっぽい?」
男「あ、うん……」
男(二日酔いです)
那珂「えっと次はね!」
男「え、まだ歌うの!?」
男(頭に響くんだけどな……)
夕立「もっと聞きたいっぽい!」
那珂「よーし! 那珂ちゃんはりきっちゃうぞー!」
このあと滅茶苦茶聞かされた
熊野「あら? 駆久さん顔色が悪くありませんこと?」
弥生「大丈夫?」
男「あぁ……、ちょっといろいろ重なってな」フラフラ
不知火「部屋までお連れします」
男「すまん、肩を貸してもらって」
熊野「世話が焼けますわね」
不知火「水を持ってきますね、大人しく寝ていてください」
弥生「しっかりして」ギュッ
熊野「まったく……」ナデナデ
男(幸せ)
このあと滅茶苦茶看病してもらった
―――
――
―
ミンミンミンミンミーン
男「こんな暑い時に庭でなにしてんだよ」
不知火「駆久さんですか」
不知火「セミを見ていただけです」
男「うるさいから嫌いじゃないのか」
不知火「嫌いです」
男「なら、なんで」
不知火「思ったんです、このセミたちは何のために存在しているのだろうと」
男「どうしたんだ急に」
不知火「セミは人から見てもうるさいだけです」
男「そうだな」
不知火「居ても迷惑なのに、なんでだろうって思いまして」
不知火「そう、思うと不知火たちも存在する意味が実はないのかもしれないと思ったのです」
不知火「居ても、男さんに迷惑をかけて、経済的に負担をかけてしまうと」
不知火「まるでセミと同じですね」
男「そーだな」
不知火「……」
男「でも、セミは嫌いじゃない」
不知火「?」
男「セミの鳴き声を聞けば、いよいよ夏が来たかってワクワクするしな」
男「それにセミだって、死んでしまったら他の生物の餌になったり土の養分になるんだ」
男「ちゃんと役にたってるんだ」
不知火「なんかいやですね」
男「そうか? 人間だってそんなもんだろ」
男「だから二度とそんなことを言うな」
不知火「……はい」
男「俺は騒がしい方が好きだぜ?」ニヤッ
不知火「はい……」ポロポロ
男(不安なんだろうな……、自分がわからないってどういう気持ちなんだろ……)ワシャワシャ
男(どんだけ不安なんだろな……)ワシャワシャ
ミーンミンミンミンミン……
不知火「セミ、うるさいですね」
男「そーだな」
不知火「でも、この鳴き声も慣れてしまいました」
男「そっか」
男(はやく、こいつらのこと知ってやらねぇとな……)
-翌日-
不知火「海ですか?」
男「ああ、明日は海に行こうと思う」
鈴谷「みんなでー?」
男「おう」
加賀「理由を聞いてもよろしいでしょうか?」モグモグ
男「みんなの正体をはっきりさせたいからだ」
榛名「というと?」
男「もしほんとに軍艦の生まれ変わりならば本来の船が動く場所に行ってみたいからかな」
金剛「それで海なんですネー」
大和「そこでなにか大和たちに変化があるかもしれないと?」
男「そこまではわかんないけど、旅行がついでに行こうかなって」
村雨「わくわくしちゃう」
時雨「いいね、旅行は」
夕立「いっぱい夕立泳ぐっぽい!」
神通「でもこの人数で大丈夫でしょうか?」
男「ああ、泳ぐところは俺の親がもっていた別荘まえにあるからそこは大丈夫」
鈴谷「べ、別荘!?」
榛名「ほんとにお金持ちなのですね」
川内「いいねー! そこで夜に花火でもしよー!」
那珂「那珂ちゃん歌っちゃうよ!」
島風「はやくいきたーい!」
卯月「わくわくするぴょん!」
男「せっかくの旅行だしな、別荘の近くにお店があるからそこで水着とか食材買うぞ」
弥生「楽しそう」
鳳翔「それは楽しみですね」
展開に期待
隼鷹「ヒャッハー! そこでぱーっとやろうぜ!」
飛鷹「飲みすぎないでよ」
武蔵「いいな、それに参加させてくれ」
大鳳「私は遠慮させてもらいます、この前みたいになっちゃうし……」
男「飲む前提かよ」
―――
――
―
-昼-
ミーンミンミンミン
男「明日の準備はできたし、暇だなぁ」
弥生「駆久さん」
男「おう、どうした」
弥生「あの」
―――
――
―
ミーンミンミンミン
男「どうして原チャリに乗りたいなんて思ったんだ」ブロロロロ…
弥生「駆久さんが、いつも乗ってるから気になってた」
男「そっか、どうだい? 乗り心地は」
弥生「風が気持ちいい……です」
男「そっか、このまま田んぼ道いくか」
弥生「うん……」
男「弥生」
弥生「なんですか」
男「弥生は不安じゃねぇか?」
弥生「不安って、弥生たちのことですか」
男「そう」
弥生「不安、でも……駆久さんはしっかりと弥生たちを見てくれる、だから大丈夫です……」
男「なんか照れくさいな」
弥生「……」ギュッ
男「……」ブロロロロ
ミーンミンミンミン
‐夜-自室‐
男「早く寝ないとな……」
男(明日は朝早いし……)ガサササ
男(ん? だれか布団に?)
弥生「……おじゃまします」
男「や、弥生!? どうしたんだよ」
弥生「ね、寝れなくて……、だから一緒に寝てくれたら嬉しいです」
男「そ、そっか、いいぞ」
弥生「はい」モゾモゾギュッ
男(し、心臓がやばい)
男(……近くで見ても妹そっくりだよな)
弥生「駆久さん?」
男「な、なんでもない」
弥生「そう」ギュッ
男(妹……)ギュッ
バンッ
男「お゛ぅ!?」
不知火「……」ジロッ
弥生「あっ」
不知火「変態」
男「いや誤解だ!」
弥生「弥生が勝手に入った……」
不知火「そうですか」ムスッ
男「そ、そうなんだよ(あれ? なんか怒ってる?)」
島風「弥生だけずっるーい!」バッ
卯月「卯月も一緒にねるも~ん!」バサッ
男「ちょ!?」
不知火「ちょ……」
島風「あったかーい」ギュゥ
卯月「ふかふかぴょーん」
男「暑いから!」
不知火「……」
男「不知火たすけてくれ!」
不知火「……特別に不知火も一緒に寝てあげます」
男「え!?」
不知火「不知火になにか文句でも?」ギロッ
男「あ、ありません……」
不知火「失礼します……」ギュッ
弥生「……」ギュッ
不知火「悪くないですね」
男(暑いです)
―――
――
―
カナカナカナカナカナカナ……
鳳翔「駆久さん、そろそろ起きてください」ガラッ
男「うぅん……タコが……タコが絞めてくる……zzz」
島風「はやいもーん……zzz」ギュッ
卯月「zzz」ギュッ
弥生「zzz」ギュー
不知火「フフ……zz」ギュッ
鳳翔「あらあら」
―――
――
―
ジージジジジー
男「まさかこの人数で歩くとはな」
島風「はやくいこー」
時雨「駅まで遠いんだね」
男「我慢してくれ」
夕立「外、歩くの初めて!」
白露「田んぼ大きい!」
村雨「大きいわね」
大和「まるで遠足みたいですね」
男「ほとんど、遠足だけどな」
神通「きゃぁ!背中に虫が!」
川内「虫ぐらいで情けない!」ミーンミミ…ピタッ
川内「うわ!! ちょっとやめて! どっか行ってよおおお!!」
熊野「こっちに来ないでもらいませんこと!」
鈴谷「ハハハ!」
男(うるせぇ)
赤城「あの稲穂、立派ですね」モグモグ
加賀「おいしい白米ができそうですね」モグモグ
鳳翔「歩き食いはだめですよ」
隼鷹「なあ飛鷹、向こうついたら何飲む?」
飛鷹「飲む気満々ね……」
男(まあいいか……)
??「く、駆久!?」
男「ん?」
友「えっ」
男「えっ」
友「え……何してんだ? ってかその方たちは?」
男「い、いや違うんだこれは、えっと……」
男(言い訳が見つかんねぇ! こんな人数どう言えば!)
金剛「なにやってるデース!」ギュッ
男「ちょ!」
島風「ずっるーい!」ギュッ
友「な、なんだと……」
友「ど、どどどどどういう関係なんだその、女の子達と! しかもみんなかわいいしよ!!」
男「え、えっとだな!」
武蔵「ん? どうした駆久」
友「ナイスバディ!?」
男(あぁ……めんどくさい)
武蔵「なんだ? 友達か?」
男「ああ」
友「ど、どうも! 駆久の友人やってます。友です!」
武蔵「そうか」
大和「大和といいます。 よろしくお願いしますね」
友「どうも! おい、駆久!」
男「……なんだよ」
島風「おーそーい!」
男「お、俺らちょっと急いでてさ、またあとな」
友「流石に行かせないぞ!!きちんと理由をn!?……」バタン
不知火「安心してください、少しだけ意識を落としただけです」
男「す、少しだけって……」
男(正直、助かったわ……)
不知火「この日陰に運んでおけば大丈夫でしょう、直に目も覚まします」
男「俺がやるのかよ……」グイッ
男(許せ、友)
鈴谷「駆久、まだ~?」
島風「は~や~くぅ~!」
―――
――
―
男「ついた!」
鈴谷「おー!」
川内「海だー!」
男「水着も食材も買ったし!」
島風「早く泳ぎたいー!」
卯月「興奮してきたよー!」
隼鷹「ひゃっはー! 早く飲もう!!」
武蔵「いいな、海で遊びながら酒も」
大和「危ないからやめなさい」
金剛「潮の香りがするデース!」
榛名「そうですね!」
時雨「それにしても、別荘といったものの結構大きいね」
夕立「お金持ちっぽい!」
男「よし、みんな好きなようにしてくれ!」
白露「一番のりで海に入るんだからっ!」
村雨「その前に着替えないとね」
熊野「日差しが強すぎません?」
鈴谷「あとで日焼け止めぬってあげるよ~」
男「俺は近くを散歩してくるよ」
赤城「どうしましょうか加賀さん」モグモグ
加賀「そうですね、せっかく海に来たので……」
赤城「海の幸を食べないわけにはいけませんね」ジュルッ
隼鷹「酒準備しよーぜ!」
飛鷹「はいはい」
鳳翔「私たちはパラソルでも立てて景色でも眺めてましょうか」
大鳳「そうですね!」
男「んじゃその変ぶらついてくるわ」
男(水着楽しみだな)
男(久しぶりだなここに来たのも……、前は家族できたっけな)
男(海……、この中に父さんや母さん、妹、それに幼馴染が……)
男(今は考えないでおこう)
??「あれ? 駆久くん?」
男「ん? えっ!? 女さん」
女「こんなところで合うなんて偶然!」
男「今日は海に遊びにきたか?」
女「そんなところかな」
男「後ろにいる子達は?」
女「あー……、えっと、私の友達かな?」
男「そうなのか」
女「えっと! この人はクラスメイトの駆久くんね」
男「よろしく」
女「えーっと、右の人から蒼龍ちゃん、飛龍ちゃん、霧島ちゃん。比叡ちゃんね! ちょっと名前が変わってるけど気にしないでね」
蒼龍「よろしくね!」
飛龍「よろしくお願いしますね!」
比叡「よろしくお願いします!」
霧島「よろしくお願いいたします」
男「うん……ん?」
女「どうしたの駆久くん」
男(あれ……、この子達の服装って……、特に比叡と霧島って子の服装……それに名前)
男「一つきいていいか」
女「どうしたの?」
男「この子たち四人ってなんか突然現れたりしちゃった子たち?」
女「えっ」
艦娘四人『えっ』
支援
男「えっ」
女「な、なんで知ってるの?」
男「やっぱりか……、話すよりも来てもらったほうが早いかな」
女「?」
男「いるんだよ、俺のところにも……」
―――
――
―
比叡「金剛姉さま!」
金剛「比叡に霧島じゃないデスカ!」
榛名「どうしたのですか!?」
霧島「そこで駆久さんに出会いまして」
男(2人もビキニいいな……)
女「驚いた……こんなに居るなんて」
男「家が広くて助かった」
女「すごわね」
飛龍「そうですね」
蒼龍「びっくりだなぁ」
赤城「駆久さん戻ったんですか」モグモグ
加賀「それよりこの子たちは」モグモグ
男「今から説明するよ、女さんにも初めてこの子たちが来た時のこととか」
‐説明中‐
女「なるほどね……、軍艦の魂か」
男「こんなぶっ飛んでる仮説ですまん」
女「いや、偶然にしては共通点が多すぎるし、その仮説は間違ってないかもね」
男「ありがと」
女「深海棲艦か……」
男「深海棲艦も話によれば、昔の軍艦のような形をしているらしいしな……」
女「でもどうやってあの娘たちが戦うの?」
男「それがわからなくて海に来たようなもんなんだよ」
女「そっか、さっきニュースで見たんだけど深海棲艦艦隊が国連軍を壊滅させちゃったって……」
男「どうなるんだろうなこれから」
女「こんなに無邪気に遊んでるあの娘たちが戦うなんて思えないな……」
男「だな……」
鈴谷「駆久~!」
男「ん?」
鈴谷「どうどうどう! 鈴谷のビキニ姿!」
男「ど、どうって……」
鈴谷「興奮するでしょ!」
男「こ、興奮って!! に、似合ってるよ……」
鈴谷「あざーっす!」
島風「駆久こっちであそぼー!」
夕立「水浴びするっぽい!」
川内「夜戦夜戦!」
神通「まだはやいよ!」
隼鷹「駆久さーん! ぱーっと飲もうぜ!」
武蔵「楽しいぞ!」
男「いかねぇよ!!」
女「仲がいいんだね」
男「世話がかかるけどな」
女「いこっか!」
男「おう」
―――
――
―
不知火「不知火を怒らせたわね」バシャバシャバシャ
男「ちょ! 水かけたの謝るから!」
不知火「知りません」バッシャーン!
男「いやー!」
不知火「このぐらいで許してあげます」
男「不知火」
不知火「なんでしょうか」
男「その水着似合ってるぞ!」
不知火「///」カァァ
バシャーン!
男「なんでだよ!」
島風「駆久さん! みてみてー!」
男「なんだ?」
島風「なんか出てきた」
連装砲ちゃん「お゛っす!」
男「えっ」
不知火「えっ」
島風「それでねそれでね!! 水の上にも浮けるんだよ! そして滑れるの!!」ザバアアアアア
一同『……まじで?』
男「島風、それどうやってやったんだ」
島風「なんかね! 海の上を滑りたいなーって思ったら出てきたー!」
男「……まじで?」
不知火「……滑りたい」
パアアアアア!!
不知火「駆久さん、なんか出てきました」
男「え、なにそれ砲塔?」
不知火「なんでしょうか……、ものすごく重そうなのですが、そこまででもないですし」
一同『え?』
不知火「なにか出せそうな気がします」
男「ん……?」
不知火「こう構えて……」ボンッ!!!
ヒュッ……バシャーン!!!!
一同『……まじで?』
弥生「私もだせました……」
卯月「卯月もぴょーん!!」
ワタシモーシラツユモー!ダセタッポイ?
―――
――
―
女「駆久くんの仮説は当たってるみたいね……」
男「まさかな……」
女「全員が全員出せるなんて……」
隼鷹「ひゃっはー! なんかちいさい飛行機が出てきたぜぇ!」
大和「なんで大和のはこんなに大きいのかしら」
川内「なにこれすごい」バッシャアアアン!!!!
女「どう思う? 駆久くん」
男「普通ではありえないことってのは分かる、でも実際に目の前で起きてるからな……」
男「でもこれで、彼女らはなにかと戦うために来たってことは言えるかもな……」
女「深海棲艦ね」
男「たぶん……、でもそれにしてもちょっと非力な気がする」
女「非力? あんなのくらったらひとたまりもないわ」
男「それは対人のときだろ? 仮想相手は深海棲艦だぞ……、世界中の軍隊が束になっても勝てなかったんだ、それがあの装備で勝てると思うか?」
女「確かに……、もしかしてまだ何かあるの?」
男「深海棲艦は昔の軍艦の姿らしい、そう考えると……」
ザバアアアアアアン!!!!!
弥生「船がでました……」
女「な、なるほど……」
男「まじか」
一同『え……!?』
男「や、弥生、その船はどうやって出したんだ」
弥生「もっと大きくて強くなりたいって思ったら……」
男(駆逐艦弥生のフルサイズが出てくるとは……)
男「なるほど……艤装が消えた代わりにそれがフルサイズになってでてくるってことか」
弥生「ど、どうしよう」オロオロ
男「とりあえずその船消せるか?」
魚雷妖精「ウルサイナー!」
男「うぉ!?」
女「小さい……妖精さんみたい……」
魚雷妖精「魚雷ならおまかせー!」
高角砲妖精「対空ならおまかせー!」
男「き、君たちがこの兵器を動かしているのか?」
魚雷妖精「そうさ! そこのマスターがいってくれればいつでも君に打ち込むよ!」
男「弥生さん」
弥生「やらないよ……」
島風「私もやってみるー!」
男「まて島風!」
島風「なにー?」
男「こんな人目のつくような浅瀬でやるんじゃない! 大変なことになるから」
島風「んー……わかったー」
男「みんなもその艤装を消してくれ、弥生もその船消せるか?」
弥生「うん」
シュッ
男(想像以上だな……)
大和「……駆久さん、やっぱり私たちは……」
男「その可能性が高いな……」
榛名「戦わなければいけないのですね」
神通「自分が怖いです……」
不知火「私たちは……人間なのでしょうか……それともバケm」
男「不知火、それは違う」
不知火「ですが……」
男「みんなは普通の女の子みたいに笑ったり遊んだり食べたり寝たりだってできる。」
弥生「……」
男「それにかっこいいじゃねぇか、人類がまったく歯がたたない深海棲艦にもしかしたら勝てるのかもしれねぇんだぞ?」
男「まるでヒーローみたいな力じゃねぇかよ」
男「それに無理に戦わなくてもいいんだ」
男「だから……、だから安心しろよ」ギュッ
不知火「駆久さん……」
弥生「みんなを救う力……」
鳳翔「はいはい、辛気臭い話はここまでよ! ご飯にしましょ!」
大鳳「バーベキューの準備できました!」
隼鷹「ひゃっはー! 酒が進むねー!」
赤城「赤城いきます!」ダッ
加賀「抜けがけは許しません」ダッ
男「よし、食いに行くか!」
不知火「はい」
―――
――
―
男「女さんごめんな、なんか付き合わせてもらって」
女「いいのよ、楽しかったし」
男「そっか」
女「それに……いろんなことも分かったしね」
男「そうだな」
女「みんなが笑ってる景色がいつまでも続けばいいのにね……」
男「あぁ……」
榛名「駆久さん大変です!来てください」
男「!?」
女「?」
‐別荘‐
キャスター『緊急速報です! 落ち着いて避難してください。紀伊半島から南東30キロの沖合に大規模な深海棲艦艦隊が出現しました』
男「なんだって……」
女「ここから近いわね……」
キャスター「過去にないほどの大規模な艦隊で周囲の海岸に砲撃をしながら東に進んでいる模様です」
キャスター「既に砲撃にあった街では多数の死傷者が出ており避難を呼びかけています」
鳳翔「ひどいわね……」
キャスター「避難地域は右下の画面に表示いたします。 該当する地区の方は速やかに避難してください」
キャスター「既に自衛隊の戦闘機がスクランブル発進しておりますが既に数機は撃墜された模様で―――」
男「……やばいな」
不知火「不知火がいきます……」
男「まて!」ガシッ
不知火「離してください」
男「まだ、戦い方もわからずに行くなんて死にに行くようなものだぞ!」
不知火「こうやって話している間にも多くの人が命を落としているのですよ」
男「だが……」
不知火「離してください」ギロッ
男「だ、だめだ……」
不知火「駆久さんには感謝しています」
男「不知火……」
不知火「突然現れた不知火を嫌な顔せずに泊めてくれて、こんなにたくさんの仲間に囲まれて、楽しい日々がおくれて」
男「……だめだ」
不知火「だから不知火はその日々を守りにいきます」ガシャン
男「な!?(艤装をした瞬間、力が強くなった!?)」バシッ
不知火「駆久さん……、ありがとうございました」ニコッ
男「……っ!」
大和「待ってください」
不知火「大和さん……、あなたも邪魔をするのですか」ジロッ
大和「違います、行くならこの大和も行きます」
男「なっ」
大和「もし、私が本当に旧日本海軍の軍艦を宿しているとしたら……、私の中には戦艦大和の魂があることになります」
大和「大和型戦艦1番艦大和、当時の日本の技術を結集して作られた世界最大の戦艦、その私が行かないで誰が行くのですか!」
不知火「……っ」
大和「大和も守らせていただきます」
武蔵「フッ……、戦艦とやらはあまり知らないがその大和の妹である私もきっとそうなんだろ? ならば私も行くぞ!」
大和「な!? ダメです! 武蔵にまで迷惑はかけれません!」
金剛「水臭いネー! 戦艦は大和と武蔵だけじゃないデース! 私もいくデース!」
榛名「榛名もお供します」ニコッ
鈴谷「普通は戦艦だけでは戦闘はしないから鈴谷もついてくぞ~!」
熊野「わたくしもお供します」
加賀「私たちもいきます」
赤城「はい」
鳳翔「二人が心配だから私もいきますよ」
大鳳「わ、私もいきます!」
隼鷹「いいねー! 楽しそうだからあたしも行くぜ! な?飛鷹!」
飛鷹「しょうがないわね」
川内「それって夜戦もありそう!」
那珂「ついに那珂ちゃんのデビューだね!」
神通「い、いきます!」
白露「白露たちだっていくんだから!」
島風「1番先にいくんだからー!」
卯月「はりきるぴょん!」
男「お前ら……」
不知火「……っ」ポロポロ
弥生「……2人には……みんながいるから安心して」ギュッ
男「はは……、そうだよな……よっし!お前らいっちょ行くか!!」
艦娘『はい!』『おー!』
男「よしみんな艤装を出してくれ、しばらくそれで海を滑って沖まででるぞ、そうしないと座礁しちゃうからな」
男「つーわけだ、女さん、ちょっと行ってくる」
女「何言ってんのよ、駆久くん、私たちも行くわよ!」
男「……よろしく頼む」
―――
――
―
正直続きめっちゃ期待してるんだからね!
続き期待
すいません寝落ちしてました、再開します
―――
――
―
男「まさか不知火にお姫様だっこさせてもらうとはな……」
不知火「そうしないと駆久さんが沖に来れないじゃないですか、待っていればよかったのでは?」
男「そうするわけにもいかねぇよ」
不知火「女さんも同じ格好ですよ」
男「女はまだいいんだよ……」
不知火「そうですか」
男「つか、はえーなこれ」
不知火「そうですね」ズオオオオ……
島風「私はやいでしょー!」ビュンンン!!
男「めっちゃあいつ早いな」
不知火「そうですね」
鳳翔「駆久さん、陣形の方は輪形陣でよろしいでしょうか?」
男「輪形陣?……ああ、戦艦や空母を中心とした陣形でしたっけ」
鳳翔「そうです」
男「それでお願いします」
鳳翔「それでは駆久さんには大和さんに乗ってもらって指示を出していただきます」
男「えっ」
鳳翔「戦闘になるとそこまで私たちも気が回らないのかもしれないので……」
男「わ、わかりました」
不知火「それでは大和さん、駆久さんをお願いいたします」ポイッ
大和「了解しました」ギュッ
男(なんだろう……釈然としない!)
大和「駆久さん……ご命令を!」
男「ていうかみんなに聞こえるの声?」
大和「この艤装には他の娘たちとの通信機能がありますので大丈夫です」
男「総員! 戦艦と空母を中心にして取り囲むように一定距離を保って重巡、軽巡、駆逐艦で囲め!」
男「女さんの艦隊は俺たちの後ろで陣を組んで支援してくれ!…で、いいのか?」
艦娘『了解!!』
ズドオオオオ…
大和「陣形配置完了しました」
提督「分かった」
男「全員艤装を艦船へ変更始め!!!!」
艦娘『了解!』
チカッ……ズドドドドドドドドドドドドド!!!!
男(ま、眩しい!!!)
ドドドドド………
大和「提督大丈夫ですか?」
>>151
大和「提督大丈夫ですか?」✖
大和「駆久さん大丈夫ですか」○
に脳内変換で
男「あぁ……ん? ここはどこだ?」
男(どこかの室内か? やけに揺れてやがる)
大和「戦艦大和のブリッジです」
男「すげぇ……」
大和「総員、艦船への変換が成功したようです」
男「お、おう」
男(すげぇ……、あれって加賀と赤城だよな……? ほんとに空母になってやがる)
男「これより艦隊は敵、深海棲艦艦隊へ向けて南西へ進行するぞ!」
大和「了解! 戦艦大和、推して参ります!」
加賀『駆久さん』
男「なんだ」
加賀『夜になると艦載機が飛ばせません、今のうちに敵艦隊発見のために偵察機を飛ばしてよろしいでしょうか』
男「分かった、偵察機を飛ばしてくれ」
加賀『了解、彩雲発艦してちょうだい』
彩雲妖精『了解だよー!』
加賀『なんだか……懐かしい気がするわ』
赤城『そうですね』
―――
――
―
加賀『彩雲より入電、南西方向に敵艦隊発見、構成は戦艦3・空母3・巡洋艦5・駆逐艦9です』
赤城『どうなされますか』
男「なるべくここで敵を減らしておきたいな」
鳳翔『攻撃隊発艦させますか?』
男「そうですね、空母の人は攻撃隊発艦をお願いする!」
隼鷹『ヒャッハー!』
飛鷹『分かったわ』
大鳳『了解』
飛龍『第一次攻撃隊、発艦!』
蒼龍『攻撃隊、発艦始め!』
大和「少々飛ばしすぎなのでは?」
男「そうだな……、でも少しでも砲撃戦での負担を減らしたい……」
―――
――
―
加賀『敵艦隊攻撃完了、戦艦1・空母2・巡洋艦2・駆逐艦3の撃沈を確認』
大鳳『全機帰還します』
大和「そろそろ、射程距離になります」
男「全戦艦、目標、深海棲艦艦隊!」
大和「全艦、目標捕捉完了!」
男「斉射始め!撃て!」
金剛『撃ちます!Fire!』
ドンドンドンドン!!! ドンドンドンドン!!!
武蔵『遠慮はしない、撃てぇ!』
ドゴゴゴ!!ドッゴゴゴゴゴン!!!
大和「戦艦1・巡洋艦2・駆逐艦2の撃沈を確認!」
榛名『敵戦艦攻撃きます!!!』
ドドドドン!!!
男「ぐっ……!」グラグラ
鈴谷『熊野に至近弾!』
男「!!! 大丈夫か熊野!?」
熊野『汚れた程度ですわ』
男「よかった! 全艦この距離ならいけるな!」
艦娘『了解!!!』
熊野『一捻りで黙らせてやりますわ』
ドンドンドンドン!!
鈴谷『うりゃー!!』
ドンドンドン!!
川内『砲雷撃戦、用意!てーっ!!!』
ドドドド!!
島風『島風、砲雷撃戦入ります』
ドドド!!
大和「駆逐艦3隻の撃沈を確認!」
男「なんとかいけそうか?」
大和「ええ、そうで…」
妖精『敵機直上ッーーーー!!急降下!!!!!』
ブウウウウウンン!!!!
艦娘『!!!???』
男「いつの間に!!!」
大和「対空射撃急いで!!!!」
大鳳『急いで迎撃よ!!!』
ドドドドドドド!!!
鈴谷『多すぎぃー!』
ヒュゥゥゥゥゥゥゥゥゥ!!! ヒュゥゥゥゥゥ!!
ドゴゴゴゴゴゴゴゴ!!
男「くそ!!!」
大和「駆久さん、大丈夫ですか!?」
妖精『さらに直上来ます!!!』
大和「くっ! 絶対に通させない!!!」
ドドドドドド!!
ヒューーーーー・・・ドゴオオオオン!!! ドゴン!!
大和「空母に多数被弾!!!」
男「ちくしょう!!」
妖精『右舷より雷撃機接近ッ!!』
男「絶対に近づけさせるな!!」
ダダダダダッ
対空妖精『うぉぉぉぉぉー!!』
バシュッー……! バシャアアアアアン!!!
大和「大和右舷に魚雷命中!!」
武蔵『くそ! こちらも当てられた!!』
男「大丈夫か!」
大和「大和型はそんな攻撃では沈みません!」
男「ああ、被害の方は!!」
大和「多数の娘が被弾した模様、詳しいことはまだ!」
榛名『くっ……!』
加賀『飛行甲板に直撃……そんな……』
赤城『飛行甲板に直撃! 消火活動急いで!!』
隼鷹『一発やられたねぇ……』
夕立『ちょっとやばいっぽい!』
村雨『ちょっと痛いわ』
男「くそ! 敵はどこから!!」
飛龍『こちら飛龍! 前方敵艦隊の後ろにもう1つの敵艦隊を発見!』
男「構成は!」
飛龍『戦艦2空母4巡洋艦5駆逐艦4 です!』
大和「被害状況まとまりました、榛名、加賀、赤城、隼鷹、夕立、村雨が中破、これ以上の戦闘は厳しい模様!」
男「被弾した娘は後方に下がってくれ! 女さん!被弾した娘の護衛を頼む!」
女『了解したわ!』
男「艦載機を発艦させれる娘は第二次攻撃隊をお願いする!」
飛鷹『分かったわ!』
大鳳『了解!』
鳳翔『分かりました!』
飛龍『任せてください!』
蒼龍『第二次攻撃隊発艦!』
男「そのあいだに陣形を立て直してくれ」
艦娘『了解!』
―――
――
大和「味方艦載機、敵艦載機と交戦!!」
艦戦妖精『負けるかー!!!』
艦戦妖精『ここは食い止めるー!』
艦戦妖精『うわあああ敵だあぁ!』
艦攻妖精『お願いする!』
艦攻妖精『対空射撃にブチ抜かれるぞ! もっと低くとべぇ!!!! ばかやろおおおおおお!』
艦攻妖精『ひえええ!!』
バババババ……
大和「優勢と思われます!」
大鳳『敵空母2隻撃破!』
飛鷹『巡洋艦2隻と駆逐艦1隻をやったわ!』
飛龍『巡洋艦2隻、駆逐艦2撃沈!』
蒼龍『戦艦1隻撃沈!』
妖精『敵爆撃機きます!!!』
鳳翔『やらせません!!!』
艦戦妖精『さっきと同じ攻撃がきくかよ!!』
男「攻撃機を速やかに帰還! 戦艦!目標敵残党艦!!」
大和「撃ちます!!!」
武蔵「舐めるな!!!」
ドドドドドド!!!
妖精「左舷!雷跡を確認!!」
大和「潜水艦!?」
霧島『間に合いません!!』
金剛『shit!!』
ドゴン!ドゴーン!!!
男「大丈夫か金剛! 霧島!」
女『霧島ちゃん、左舷より浸水! 速力低下しています!』
金剛『私も同じデース…』
不知火『不知火を怒らせたわね』
弥生『怒ってなんかないよ……怒ってなんか』
バッシャアアアン
大和「不知火、弥生により潜水艦2隻、撃沈を確認!」
男「よくやった!」
鳳翔『日が傾いてしまったので艦載機発艦は困難です』
男『了解!』
熊野『敵戦艦、攻撃きますわよ!!!』
ドドド!!
那珂『きゃあああああ!』
男「大丈夫か那珂!」
那珂『うぅ……、ちょっと苦しいかも……』
男「すまない、後方に下がってくれ」
那珂『ごめんね提督』
男「こちらこそよくここまで頑張ってくれた」
男「敵も残り僅かだ! 川内!」
川内『なになに!!』
男「おまえの好きな夜戦を思う存分やってくれ!」
川内『やったぁ! 待ちに待った夜戦だぁ』
川内『さあ、私と夜戦しよ!』
バシュバシュ!!
胸熱展開だな
神通『やります!』
島風『みんなおっそーい!』
バシュバシュ!!
時雨『これはみんなの仇討ちだよ』
バシュッ!
白露『一番先に敵艦はっけーん!』
バンッ
卯月『ぷっぷくぷー!』
バシュバシュバシュバシュ!!
ドゴゴゴゴゴゴン!!
男「夜戦になるととてつもない力を出すんだな……」
大和「深海棲艦艦隊の撃沈を確認! 勝利しました!!!!」
男「はぁ……、か、勝ったのか?」
鈴谷『やったー!』
熊野『疲れましたわ……』
武蔵『フッ……』
金剛『やったデース!!』
女『駆久くんお疲れ様』
男「女さんもお疲れ様」
女『駆久くん、はじめてだとは思えない指示だったよ!』
男「そんなことないって……」
弥生『駆久さん、お疲れ様……』
男「弥生もお疲れ様」
不知火『お怪我はありませんか駆久さん』
男『ないよ、不知火こそ大丈夫か?』
不知火『大丈夫です』
男「ありがとなみんな」
大和『本当にお疲れ様でした、駆久さん……』
通信妖精『入電です!』
男「誰から?」
通信妖精『海上自衛隊からです、内容は『貴方がた友軍との対談の席を用意したい』ということです』」
男「まじかぁ……」
女『どうするの?』
男「流石にここまで大規模な海戦をしたからな、ここで、はい終わり、じゃすまないだろーし……」
大和「その自衛隊との戦闘は考えられるでしょうか…」
男「いや、今の俺たちは言ってみれば人類のヒーローになってるわけだ、攻撃してくるとは考えにくい、ちゃんと友軍っていってくれてるし」
女『対談に応じるの?』
男「乗りかかっちまった船だしな……、ここで投げ出す訳にはいかねぇ」
男「通信妖精さん」
通信妖精『はいはい』
男「対談に応じると伝えてくれ、ただし場所は横須賀基地と言ってくれ」
通信妖精『了解』
女『どうして横須賀まで?』
男「見ての通り約半数の船が中破しているからその修理をもしかしてしてくれるかと思ってな」
加賀『確信は?』
男「現状で深海棲艦に対抗しうる戦力が俺らしかないからだな」
男「きっとこのあとも俺たちに深海棲艦の対処をやらせるつもりだ」
加賀『なるほど』
男「そのために修理しないといけねぇからきっと場所と資材を提供してくれるはずだ」
修理妖精『修理はまかせろー!』
不知火『それなら、他の造船場や呉でもよかったのでは?』
男「横須賀には海上自衛隊の中枢があるからな、それも狙いの1つなんだよ」
不知火『つまり?』
男「このままいくと俺らはただ自衛隊に酷使されるだけになる可能性がある。それを少しでも防ぐために頭と真っ向から話すわけだ」
通信妖精『通信きました、『了解した、貴方がたの艦隊が無事に横須賀基地まで行けるように護衛と負傷者の救護と応急修理をさせていただきたい』っと来てます』
男「ダメだ、むしろ自衛隊では護衛はできないし、無闇に艦隊の情報も渡したくないすべて拒否してくれ」
通信妖精『了解』
不知火『駆久さん……』
男「どうした?」
不知火『さっきから思っていたのですが、そこまで頭がさえている方だったでしょうか』
男「どう言う意味だ……」
大和「正直、大和も駆久さんの対応に驚きが隠せません」
男「ひでぇな」
通信妖精『自衛隊から承諾がおりました、『但し、貴方がたの艦隊は常に監視させてもらう』だそうです』
男「りょーかい……、んじゃ負傷している低速艦を牽引してゆっくりと横須賀へ行くぞ」
艦娘『はい!』
男「女さん、なんか巻き込んじまったけど大丈夫?」
女『大丈夫じゃないよ……』
男「ごめんな、いまから家に帰るか?」
女『出来るわけないでしょ……、ハァ~、何やってるんだろ私……』
男「ごめんごめん」
女『乗りかかった船だもの、最後までやるわよ』
男「そう言ってもらえるとありがたい」
鈴谷『ねぇ、駆久さん』
男「なんだ?」
鈴谷『負傷した艦は消させて他の艦に乗せてもらえばいいんじゃないのー?』
男「あっ、確かに……」
この海戦は、海岸からそれほど離れていなかったため多くのメディアや住民が目にしたため、大きな話題を呼び
戦後最大の海戦は紀伊半島沖海戦と呼ばれ、初めて深海棲艦が撃沈された海戦となった。
後にも先にも一回の戦闘で深海棲艦撃沈数の数は最大とされ、
この海戦で指揮をとった高校生の少年は初めて深海棲艦を倒し、
自軍の艦船を沈めてないため『英雄』という名の二つ名で呼ばれるようになる。
―――
――
―
-4年後-
-横須賀鎮守府-
元帥「やあ、久しぶりだね英雄くん」
提督「やめてくださいよその呼び名、好きじゃないんすよ」
元帥「やめて欲しければ私と階級を変えてくれないか」
提督「嫌ですよ、ただでさえこんな若造な俺が大将やってるだけでも不信感っていうのに」
元帥「アハハハ! 確かにな! でも俺だってまだ40代だぞ?」
提督「俺から見ればおじさんですよ」
元帥「全く君は面白いやつだな!」
元帥「しかし、君が保有している艦娘の戦力から考えて我が新日本海軍では、ずば抜けているのは確かだろ?」
提督「元帥には長門と陸奥がいるじゃないですか」
元帥「君には大和と武蔵、それに金剛と榛名だっているじゃないか」
提督「翔鶴と瑞鶴だっているじゃないですか」
元帥「君は加賀と赤城、それに大鳳だっている」
提督「なんですかいきなり嫌味ですか?」
元帥「違う違う、やはり君には戦術と戦力、そしてカリスマ性を備えているからこそ代わってほしいのだよこの座を」
提督「無理です。 そういってめんどくさい仕事を押し付けるんじゃないですか」
元帥「アハハハ、それも一理あるな!」
提督「まったく」
元帥「しかし当時は驚いたよ……4年前だったな、紀伊半島沖海戦」
提督「もういいですって」
元帥「私が自衛官の頃に君がいきなり横須賀基地に乗り込んできたときはびっくりしたよ」
提督「俺もまさか自衛官に艦娘と一緒にいる人なんているとは思いませんでしたよ」
元帥「アハハハ、そうだな」
提督「元帥のおかげであいつらの立場は保護されて、こんな艦娘専門部隊みたいな部署が作られましたからね」
元帥「世の中も混乱してたからな、深海棲艦に勝てる相手は艦娘しかいない、それは政府の奴らも痛感したんだろう」
提督「政府のやつら、偉そうな要求はまだ続いてるんですか?」
元帥「ああ、どうもやはり私たち新日本海軍のことが癪に触るみたいでな」
提督「あの古狸ども」
元帥「それに奴らはどうも艦娘をただの兵器としか思っておらん、最近は強引な作戦立案書や報告書を送ってくるばっかだ」
提督「そこまで言うなら自分でやれよって感じですね」
元帥「そのおかげでうちも万年人不足の戦力不足ってわけだ」
提督「艦娘……、結局は基本的なことは全くわかってないですからね」
元帥「妖精さんが生み出す以外は何も分かってないからな、深海棲艦と艦娘の関係性……」
提督「いえ、深海棲艦と艦娘、そして俺たち人間の関係性っすよ」
元帥「ほう……、それは面白い見解だな」
提督「この話は後ほどにいましょう、それで俺に話というのは?」
元帥「ああ、ある戦地へ行ってもらいたい」
提督「戦地?」
元帥「分かっている通り、我が軍は唯一、深海棲艦に対抗できる力を持っている」
元帥「そのため、毎日のように世界中から出動要請がくる。」
妙高「お茶でございます」コトッ
妙高「どうぞ、ごゆっくり」コトッ
元帥「ありがとな」ズズズ
提督「せんきゅー」ズズズ
元帥「満身的な人手不足だ、なんといっても艦娘は1人ずつしかいないからな、それに提督は選ばれた者の前にしか現れん」
元帥「現在は日本やその周辺に15の鎮守府、警備府、泊地を設けて艦娘と司令官を滞在させている」
元帥「しかし、その主戦力のほとんどは国内の4大鎮守府に居る。割合で言うと7割強の戦力は国内なのだ、そのうちの全体の3割5分は君と言っていい」
提督「はぁ……」ズズ
元帥「それは消して悪いことではない、自分の国の防衛が一番だからな、それに艦娘は一度司令官と決めた相手以外と長期的に作戦行動をすると心を病んでしまう」
元帥「しかし上からの圧力によって、国内に集めすぎている」
提督「長い、完結に言ってくださいよ」
元帥「ハハハ、そうだな、では君の第一艦隊を率いてマラッカ海峡に行ってもらう」
提督「マラッカ海峡? マレー半島のですか?」
元帥「そうだ、マラッカ海峡は世界的にも我が国でも重要な貿易航路だ、その海峡に先日から深海棲艦が多数確認されている」
提督「そいつらを倒して貿易航路を安定させてくれと?」
元帥「そういうことだ、他の泊地や基地にいる艦娘では対応できないほど強力な深海棲艦がいるらしい」
提督「へぇ……」
元帥「とてつもなく大きな艦船で艦載機を飛ばし、戦艦並の砲撃と雷巡並の雷撃をしてくるそうだ」
提督「画像と名前は」
元帥「レ級戦艦と呼ばれている」
提督「戦艦? どこに飛行機を飛ばして雷撃してくる戦艦がある、どこぞの戦艦も飛行機までですよ?」
元帥「見た目が戦艦っぽいからじゃないか」
提督「随分と適当な……」
元帥「これが衛星写真と国連軍が撮った写真だ」ピラッ
提督「でかいな……、300いや…400はあるか?」
提督「それにこの写真……、白い少女にしかみえませんね」
元帥「だろ」
提督「人間の形を有する深海棲艦、そして人間と艦船に別れることができる艦娘、そして我々人間という形」
提督「これが、関係しないわけがない」
元帥「なるほど……」
提督「分かりました、行きましょう」ニヤッ
元帥「呂里提督、なにか面白いことを考えてないかい?」
提督「さあ? なんのことやら」
元帥「これだから君は面白い、それでは、敵戦力の殲滅とマラッカ海峡近辺にあるリンガ泊地の救援を頼む」
提督「分かりました」
元帥「よろしく頼む」
提督「しかし、流石に大和や武蔵がいるとしてもいささか、第一艦隊のみというのは苦しいのですが」
元帥「ああ、言い忘れていたな、今回の作戦は中将と組んでもらいたい」
提督「中将? あぁ、女提督ですか」
元帥「今回は彼女の艦隊とともに行ってもらう、君が主に司令官としてやってもらうが」
提督「国内の鎮守府で2人の提督が抜けても大丈夫なんですか?」
元帥「君たちの艦娘はどれも優秀な娘じゃないか、少しぐらい抜けても慌てるようなものじゃない」
おもしろいな
なにやら設定がしっかりしてて期待
提督「そうですね、しかし、上の連中からなにされる場合もあるので、監視の方はお願いできますかね?」
元帥「取り計らおう」
提督「ありがとうございます、要件は以上ですか?」
元帥「ああ、詳しいことは後日連絡を入れる」
提督「了解しました、それでは俺は呉に戻ります」
元帥「遠くからすまなかったな」
提督「いえ」
―――
――
―
-呉鎮守府-
提督「ただいま戻ったぞ」
不知火「提督、随分と遅かったですね」
提督「ああ、帰りに舞鶴鎮守府にも寄ってきた」
青葉「女提督さんに会いに行ってたんですよね!」
提督「なんでおまえが知ってんだよ」
青葉「司令官が舞鶴に行く理由なんてそれしかないので!」
不知火「なぜ、女提督のもとへ」ジロッ
提督「今度の作戦について話をしにいっただけ」
金剛「Hey! 提督! おかえりネー!!」ギュッ
提督「ちょま!///」
島風「提督ー! おかえりー!」ギュッ
卯月「おかりだぴょん!」ギュー
村雨「村雨寂しかったわよ?」ギュッ
提督「ちょま!」
不知火「変態」ジロッ
提督「うん、なんかなれちゃったよ」
不知火「ドМ野郎」
提督「すみません、許してください」
弥生「司令官お帰り」ギュッ
提督「おう」ワシャワシャ
提督「艦娘のみんなを大部屋に集めてくれ」
―――
――
―
提督「―っていう、めんどくさい作戦を引き受けることになっちまった」
加賀「そうですか」モグモグ
赤城「それは頑張ってください」モグモグ
提督「お前らブレねぇな、てかお前らも来るんだからな?」
加賀「え?」
赤城「え?」
提督「今回の作戦については俺は主力艦隊の編成を頼まれている。だからといって全戦艦や全空母を連れて行く訳にはいかない」
鳳翔「鎮守府の守りや有事の際に困りますからね」
提督「そうです」
提督「そこで作戦編成は、大和・武蔵・鈴谷・熊野・加賀・赤城としてもらう、異論はないか?」
大和「大丈夫です」
武蔵「了解した!」
鈴谷「鈴谷を選ぶとは分かってるじゃーん!」
熊野「頑張らせてもらいますわ」
加賀「鳳翔さんのご飯が食べれないなんて拷問です」
赤城「そうです!」
提督「うるせぇ!」
大和「ご飯については大和が作らせてもらいます」
赤城「ぜひ、行かせてください」
加賀「やりました」
提督「お前ら……」
提督「そうそう、俺が不在のあいだは主に、不知火・弥生・金剛・榛名に仮提督として働いてもらう、いいか?」
不知火「了解」
弥生「分かりました」
金剛「了解シマシター!」
榛名「はい!」
乙
艦これは良いね、リリンの産み出した文化の極みだよ
提督「あと、金剛・榛名・大鳳・飛鷹・隼鷹・青葉には有事にそなえて、なるべく鎮守府に待機して警備をしてもらう」
大鳳「了解しました!」
飛鷹「分かったわ」
隼鷹「はーい」
青葉「取材にいけない!?」
提督「もし緊急事態が起きたときは、元帥を頼ってくれ、もちろん俺にも連絡は頼むぞ」
艦娘『了解!』
提督「あとの娘は、こちらに演習と遠征の日程を記してあるから読んでくれ」
青葉「司令官はどのぐらい向こうに?」
提督「それはわからん、なにしろ敵は大変強力な戦力らしい」
青葉「分かりましたー」
時雨「気をつけてね」
夕張「あ、提督さん! 開発の方だけど」
提督「いつもどうりって言いたいが、特別に2割増しでいいぞ」
夕張「やったー!」
提督「鳳翔さんにはこの娘たちが酒盛りとか盗撮とかやらないように見張っててくれませんか?」
鳳翔「ふふ、分かりました」
隼鷹「ちょっとー!」
青葉「そんなー!」
―――
――
―
-出港日‐
女提督「来たよ」
電「よろしくなのです!」
雷「よろしくよ!」
響「よろしく」
暁「よろしく!」
龍田「よろしくお願いしますね」
天竜「よろしく頼むぜ!!」
提督「おう、よろしくな」
武蔵「よろしく頼むぞ」
提督「女提督の艦隊は俺の艦隊に編入させて連合艦隊を組んでもらう」
女提督「了解、駆久くん」
提督「それではみんな準備してくれ」
不知火「提督……」
提督「なんだ?」
弥生「弥生たちも随伴させてほしい……」
提督「ダメだ、今回は元帥からの命令で、6人・6人の12人編成だ」
不知火「それならば、大和さんに乗り込めばいいのでは」
提督「なぜ、そんなに来たがるんだよ、それにお前らには提督の仕事を任せている」
弥生「でも……」
提督「だめだ」
金剛「Hey! 提督ぅー! 提督の仕事なら全力でやるから2人を連れてってヨー!」
榛名「榛名は頑張れます!」
鳳翔「提督のお仕事は、私も手伝いますのでお二人を連れて行ってください」
提督「お前ら……、はぁ~……、分かったよ」
不知火「ありがとうございます」
弥生「やった……」
―――
――
提督「各員、出撃! 沖合に出たあとは作戦通り、輪形陣をとってくれ、注意を怠るなよ」
艦娘『了解』
大和「抜錨します」
提督「しばらくは長旅だな」
女提督「駆久くん、ますます様になってきたね」
提督「そうか?」
不知火「素晴らしいです」
女提督「呉を出港したあとにどんな航路でいくんですか?」
提督「資料をみとけよ、呉から瀬戸内海を通って太平洋に出て、フィリピンを経由してブルネイ泊地で補給を受ける」
女提督「そこでそのまま、海峡へ?」
提督「っと言いたいところだが、リンガ泊地が非常に危ない状況だ」
不知火「リンガ泊地?」
大和「っといいますと、マラッカ海峡にもっとも近い新日本海軍の泊地ですか?」
提督「そうだ」
提督「深海棲艦、特にレ級によって補給がままならない状況だ」
提督「連日に続く、泊地防衛戦に艦娘も妖精さん、司令官は披露しきっているらしい」
弥生「早く行かないと……」
提督「まだ、奇跡的に犠牲者は出ていないが、このままだと日本への貿易航路がままならないから早急に対処にしなければならない」
大和「そうですね」
提督「とにかく今はブルネイ泊地を目指すぞ」
提督「総員、輪形陣になれ、駆逐艦は潜水艦の索敵、空母は定期的に偵察機を飛ばして索敵してくれ」
艦娘『了解!』
―――
――
―
‐台湾沖南西200キロ‐
加賀『彩雲から入電、南東に敵、深海棲艦艦隊を発見』
提督「構成は」
加賀『巡洋艦2、駆逐艦4のようです』
提督「そこまで大規模な深海棲艦艦隊じゃないな……」
赤城『攻撃隊、行けます!』
提督「発艦お願いする!」
加賀『第一攻撃隊、発艦してください』
赤城『こちらもお願いします!』
艦攻妖精『了解!』
艦攻妖精『ぶちこんでやるぜーー!!!』
―――
――
―
加賀『敵艦隊、全艦撃沈成功とのことです』
赤城『こちらの被害なし、全機帰投します』
提督「よくやった、妖精さんにはアイスを振舞ってくれ」
加賀『アイス……』ジュルッ
赤城『ぐへへ…』
提督「食うなよ?」
艦攻妖精『アイスだってよ!』
艦爆妖精『やったぜ!』
女提督「相変わらず、凄い練度ね」
提督「演習ばっかやってるもんな」
大和「呉は地理的にあまり敵襲がありませんしね」
弥生「佐世保と宿毛の娘たちが先にやっちゃうから」
提督「だな、ホントは俺らがリンガ泊地にいるべきなんだがな」
女提督「戦力の温存ね……」
提督「上からの圧力ってやつだよ、あいつらは自分のことしか考えてねぇ……」
大和「リンガ泊地はマラッカ海峡の航路を安定させるという重要拠点ですしね」
提督「戦力を南に広げすぎているってのも問題だ、確かに奥州との貿易航路は必要だが過度に広げすぎている」
女提督「上は何を考えているのでしょう……」
提督「日本国外に泊地を設置しているってことはそれだけ外国との軋轢を生む……」
不知火「……怪しいですね」
提督「あぁ」
―――
――
―
‐ブルネイ泊地‐
ブルネイ泊地司令官「長旅、ご苦労様です!」
提督「ご苦労」
女提督「お世話になります」
ブルネイ泊地司令官「私の名前は、古根井です!」
提督「古根井提督、感謝するぞ」
古根井「私こそ、英雄で名高い呂里提督に出会えて光栄です!」
提督「その呼び方はやめてくれ、それに俺の方が年下だ、名前でいい」
古根井「そ、そんな!」
提督「いいって、堅苦しいの嫌いだし」
古根井「それでは駆久さんで?」
提督「おう」
古鷹「古鷹型重巡洋艦一番艦古鷹です! 司令室にご案内いたします!」
女提督「ありがとう、龍田ついてきて」
龍田「分かったわー」
提督「大和、きてくれ」
大和「了解しました」
加古「それじゃあ、他のみんなはこっちなー!」
古根井「こ、こら! 上官の方々だぞ!」
提督「構わないって、自然が一番!」
加古「わかってんじゃん!」
鈴谷「私は鈴谷、よっろしくー!」
整備妖精「うわー、どれも大きいな」
整備妖精「すげぇ……」
整備妖精「戦艦を整備するのは初めてだぞ」
整備妖精「お前ら! 早く掛かるぞ!」
―――
――
―
提督「それで、リンガ泊地の状況は」
古根井「依然として敵、レ級戦艦をはじめとする敵艦隊に泊地攻撃を受けており緊迫した状況になっております」
古根井「死亡者はまだ出ておりませんが、食料、燃料の備蓄がごく僅かになっている模様です」
提督「早急に作戦を結構しないとな……、先日のこの周囲一体の泊地で組んだ、連合艦隊の総攻撃はどうだった?」
古根井「誠に恥ずかしいことながら、敵レ級の強力な航空戦力と火力に歯が立たず、早急に撤退をしました」
女提督「これでも早急撤退……」
提督「強いな……、連合艦隊に死亡者は」
古根井「幸いながら出ておりません、ここにいる古鷹も被弾してしまいまして」
提督「大丈夫か古鷹?」
古鷹「大丈夫です、古根井提督が早急に入渠していただきましたので」
提督「いい提督を持ったな」
古鷹「ありがとうございます」
ブルネイ泊地の俺が来ましたよっと
古根井ってなにかと思えばブルネイ
の当て字か
女提督「それでは、明日には出港しますので補給の方お願いいたします」
古根井「分かりました」
提督「それでは私たちは失礼する」
古根井「お疲れ様です、朝潮、この方々を客間に」
朝潮「了解しました!」
古根井「それでは私は引き続き公務を致しますので」
提督「時間がないときにありがとう」
女提督「それでは」
バタン
>>201
正解です
名前考えたけど思いつかなかったから漢字を当てました
古鷹「提督」
古根井「なんだ?」
古鷹「呂里提督率いる12人の艦娘だけで攻略できるのでしょうか?」
古根井「駆久さんならやってくれるさ」
古鷹「先日の総攻撃では24人の艦娘でも、できなかったのですよ」
古根井「英雄と呼ばれている方だ、安心していい」
古鷹「英雄……、呂里提督はどんな方なんですか?」
古根井「今日初めて俺もあったが。やっぱりすごい方だ」
古鷹「?」
古根井「あの、紀伊半島沖海戦に勝利して、艦娘の保護と海上航路の確保のために元帥と女提督と共に新日本海軍を設立」
古根井「それからは的確な指示と強力な航空戦力と火力、そして水雷戦力で数ある海戦を連勝、まさに百戦錬磨」
古鷹「凄いですね……」
古根井「作戦成功率は十割、新日本海軍最大の戦力を保有しているんだ」
古鷹「そこまで強力な戦力なんですか?」
古根井「戦艦大和を始め、戦艦を4人、正規空母3人、在泊している」
古鷹「こことは比べ物になりませんね……」
古根井「新日本海軍の四大鎮守、駆久さんの呉鎮守府を除いた三大鎮守府の連合艦隊でも勝てるかどうかって話だ」
古鷹「凄いですね……女提督はどうなんですか?」
古根井「女帝って影で呼ばれてるほどの方だよ……、保有戦力は駆久さん、元帥に次ぐ人だよ」
古鷹「あんな綺麗な人なのに」
古根井「綺麗なバラにも刺ってやつだな、火力、航空戦力も秀でているけど、特に水雷戦隊が秀でている」
古鷹「すごい人たちだね」
古根井「俺もあの人たちを目指して頑張りたいよ」
古鷹「そうだね」
‐朝‐
提督「それでは俺たちは行ってくる」
女提督「支援、ありがとうございます」
古根井「いえ、作戦の成功を願っております!」
古鷹「お気を付けて」
大和「はい」
加古「気をつけてなー」
鈴谷「まったねー!」
提督「随分と仲良くなったんだな」
鈴谷「うん」
提督「マルハチマルマルに出港するぞ」
艦娘「了解」
―――
――
―
‐インドネシア領、バンカ島北西50キロ‐
大和「バンカ島を通過しました」
提督「このまま進路保て、シンケップ島を迂回してリンガ島に入港するぞ、通信妖精」
通信妖精『はい』
提督「リンガ泊地に俺たちの艦隊の入港を連絡してくれ」
通信妖精『了解』
提督「みんなは深海棲艦艦隊との接触が増えるから、索敵を強化してくれ」
艦娘『了解』
提督(雲が厚いな……)
通信妖精『バンカ泊地から連絡入りました、『入港、了解いたしました』とのことです』
提督「了解、ここからは小島が増える、島の影に深海棲艦が潜んでる可能性がある、注意してくれ」
妖精『敵発見! 右舷の島影に多数の深海棲艦を発見!!!』
提督「言ってるそばからか、敵、北西の小島、攻撃準備!」
艦娘『了解!』
大和「斉射始め!」
ズドドド!!
武蔵「吹っ飛べ!!」
ズドドド!!
鈴谷「いくよぉー!!」
ドンドンドン
熊野「吹き飛ばしてあげますわ!」
ドンドンドン
妖精『敵、駆逐イ級2隻撃沈! 続いて、軽巡ホ級、重巡リ級の撃沈を確認しました』
提督「撃ち方やめ、無理に追う必要はないからな、このままバンカ泊地を目指す」
艦娘「了解」
妖精『南東方向に敵艦載機を目視で確認!』
大和「目視で確認しました!」
赤城『艦載機発艦間に合いません!』
提督(雲の合間を縫ってきたか)
提督「全艦、対空射撃始め! 敵艦載機を接近させるな!」
艦娘『了解!』
提督「三式弾の装填準備しろ!」
大和「了解!」
武蔵「分かった!」
鈴谷「いくっよー!」
熊野「分かりましてよ」
大和「装填完了!」
提督「撃て!」
ドンドンドン!!
ババババッババ!!!
大和「三式弾炸裂を確認! 敵、艦載機多数を撃墜!」
提督「敵航空母艦の姿が見えないな……」
加賀『偵察機、飛ばしますか?』
提督「いや、それよりも今はいち早く、リンガ泊地へ救援に行くぞ」
加賀「分かりました」
大和「敵艦載機撤退していきます」
提督「陣形を保ちつつ、全速力でこの海域を離脱」
艦娘『了解』
―――
――
―
‐リンガ泊地‐
リンガ泊地司令官「救援ありがとうございます、私がリンガ泊地所属の臨海と申します」
提督「呉鎮守府所属の呂里駆久です」
女提督「鶴舞鎮守府所属の女です」
臨海「この度は遠くからありがとうございます」
提督「いや、こっちこそよくここまで耐えてくれた」
臨海「ありがとうございます」
提督「早速、物資の搬入と泊地警備を私の艦娘と代わってもらうぞ、連日の戦闘で臨海提督も艦娘も疲れているだろ」
臨海「いえ! 島の警備は私たちがやります!」
提督「ダメだ、疲労が貯まれば、作戦にも支障がでるだ」
臨海「し、しかし……」
提督「休んでくれ」
臨海「休息は艦娘たちだけで私は大丈夫です!」
女提督「臨海提督、呂里提督がこう言ってるのだから、素直に聞き入れたほうがいいですよ」
提督「上官命令だ。すべての荷物の搬入、整備、食事については俺たちに任せてくれ」
臨海「それではお言葉に甘えて……」
提督「ああ、三日ぐらいは休息してもらうからな」
提督「というわけだ、手分けしてやるぞ!」
艦娘『はい!』
臨海「お、女提督」
女提督「なんでしょうか?」
臨海「呂里大将はいつもあんな感じなんでしょうか?」
女提督「うん、そうだね、全然大将なんかに見えないでしょ」
臨海「見えないというか、あまり大将のイメージとは」
女提督「まあ、そこが彼のいいところですかね、彼の司令は素晴らしいから彼を信じれてば大丈夫」
臨海「さすが英雄ですね……」
女提督「うん、自分も全然、中将には見えないんだけどね」
臨海「そ、そんなことはないですよ! 同じ女性として女帝として名高い女提督は私の目標です!」
女提督「そ、そうなの? 女帝っていう呼ばれ方好きじゃないですけど」
臨海「し、失礼しました!」
女提督「大丈夫大丈夫」
―――
――
―
‐夕食‐
大和「どうぞ、召し上がれ」
提督「ありがとな」
女提督「大和ちゃんは料理も得意なのね」
臨海「いただきます」
赤城「おいしいおいしい」モグモグ
加賀「そうですね」モグモグ
暁「レディーとしてもっと静かに食べるべきよ!」
響「こぼしてるよ?」
暁「あっ」
天竜「なにやってんだよ」
龍田「美味しいですわね」
電「おいしいのです!」
雷「今度、教えてもらおうかしら」
扶桑「すいません、私たちのためにご飯までつくってもらって」
山城「不幸じゃないなんて……」
武蔵「しっかり休め」
鳳翔「本土から、救援が来てくれてよかったです」
羽黒「そうですね」
足柄「ほんと、よかったわね」
初春「感謝するぞ」
子日「ほんと、どうなるかと思ったよー!」
若葉「これでしばらくは休めるな」
初霜「良かったです」
女提督「あれ? 不知火ちゃんに弥生ちゃん、それに鈴谷ちゃんと熊野ちゃんは?」
提督「警備中だよ」
臨海「すみません、本当に」
提督「いや、気にするな、あいつらからやりたいと言ってきたんだ」
提督「人は助け合うもんだろ?」
‐深夜‐
提督「そろそろ交代の時間だ」
天龍『分かったぜ』
龍田『了解しました』
鈴谷『ふぅ~! やっと寝れるー!』
熊野『疲れましたわ』
弥生『眠い……』
不知火『了解です』
提督「4人ともよくやった、2人は警戒を頼む」
女提督「駆久くん、寝ないの?」
提督「部下が頑張ってるのに寝るわけにはいかねぇよ、それに司令官だからな俺は」
女提督「私と変わろうか?」
提督「女提督は寝てくれよ。昼間は俺がねるから」
‐翌日‐
提督「おはよう」
臨海「おはようございます!」
女提督「ゆっくり寝られた?」
提督「一様な」
女提督「その後ろに背負っているのは?」
弥生「zzz」ギュッ
女提督「なるほどね」
提督「起こすのも申し訳なかったからこれで来たわけだ」
臨海(呂里提督は本当に艦娘たちに慕われているんですね……)
臨海「呂里提督」
提督「まった、その呼び方はやめてくれ、駆久でいいから」
臨海「いえ、上官にそんな口は!」
提督「臨海提督はいくつ?」
臨海「ま、まだ24です」
提督「俺は20、OK?」
臨海「そ、それでは、臨海さん」
提督「はいよ」
臨海「駆久さんに、艦隊指示のノウハウを学びたいのですが」
提督「めんどくさい、却下」
女提督「やってあげなさいよ」
提督「いやだ」
臨海「お願いします!」
提督「いや、ノウハウっていってもなぁ」
臨海「今までの経験でいいので!」
提督「はぁ……、分かった」
―――
――
>>218
臨海「そ、それでは、臨海さん」
なんで自分の名前w
続きはよ
島の名前とか創作かと思ったら
まじであるのか
>>219
完全に間違えました
そこは提督の名前で脳内変換お願いします
提督「―ってわけであってだな、その時は艦爆よりも……」
加賀『彩雲より入電、泊地から北西79キロの海域に敵、深海棲艦を発見、構成はヲ級2、ヌ級1、リ級2、ロ級3です』
加賀『既に敵艦載機が飛び立った模様』
提督「了解した! 飛行場に待機させている攻撃隊を直ちに発艦させろ!」
加賀『了解』
攻撃隊隊長妖精『了解したわ!』
提督「連合艦隊、艦娘に告ぐ! 北西より敵艦載機が接近中! 各員、配置について対空準備せよ!」
臨海「わ、私の艦隊も動かします!」
提督「いや、大丈夫」
臨海「しかし!」
提督「三日間は休ませるって決めたんだ、なんとしても休日は守ってやるさ」
―――
――
―
赤城『彩雲より入電、敵艦隊後方バタム島近海で巨大な深海棲艦1隻を発見した模様、周囲に随伴艦はないようです!』
提督「ビンゴ」
女提督「どうする?」
提督「臨海提督、すまないが、休日はここまでだ」
臨海「?」
提督「これより我々、連合艦隊は深海棲艦戦艦レ級を撃沈するため北西、バタム島近海へ突撃作戦を敢行する!」
艦娘『了解!!!』
提督「臨海提督はこの泊地近海の防衛をお願いする」
臨海「了解しました!!」
―――
――
―
>>223の前に入れ忘れました
艦戦妖精「うりゃーー!!!」
艦戦要妖精「数がおおい!」
艦戦妖精「押し負けるな!!」
―――
――
―
加賀『敵艦載機との戦闘、続いております』
提督「妙だな……、艦載機がどうもおおすぎる」
加賀『例のレ級の可能性が?』
提督「そうかもしれん」
提督「第二次攻撃隊も増援に回してくれ」
加賀『分かったわ』
大和「敵、深海棲艦艦隊を発見!」
提督「目標! 敵深海棲艦艦隊!」
武蔵『いつでも撃てるぞ!』
提督「斉射!」
ドンドンドドドド!!!
大和「敵艦に被弾!」
提督「そのまま撃ち続けろ! 鈴谷、熊野も斉射はじめ!!」
鈴谷『うりゃ~!!』
熊野『とおぉぉおおぉ!』
ドンドンドン!
大和「敵、全艦の撃沈を確認」
提督「よくやった、あとはレ級だ」
電探妖精『敵艦載機来ます!!』
あれ、20なの?何故か22だと思ってた
てか友が空気だな最登場はないのか、
>>227
のちのち出していこうと思いまする
提督「対空準備!」
艦娘『了解!』
ドドドドドドド!!
鈴谷『こっちくるなー!』
暁『こないでよ!』
天龍『く!』
提督「やはり多いな」
大和「全艦、三式弾の装填、完了致しました!」
提督「了解、三式弾撃て!」
ドンドンドドドンド!!!
バララララ…
提督「よし、艦載機発艦させてくれ」
加賀『わかったわ』
赤城『了解!』
男「一気に距離を詰めるぞ!」
―――
――
―
加賀『制空権の確保に成功、敵レ級に攻撃開始します』
提督「了解」
艦攻妖精『とぉぉりゃあああああああ!!!』
艦攻妖精『くっ!! 弾幕がきつい!!』
艦攻妖精『うわあああ!!』
加賀『戦艦レ級の対空射撃に次々と撃ち落とされています』
赤城『だめ! 敵の対空射撃が多すぎます!!』
提督「早急に全機帰投せよ!!」
女提督「強力ね……」
提督「くっ! 艦隊、進路そのまま!」
大和「どうしますか?」
提督「想像以上だな……、砲雷撃戦に持ち込むぞ」
提督「陣形を単縦形に変更! 一気に畳み掛けるぞ!」
艦娘『了解!』
提督「進路を変更、バタム島南西の小島から迂回する」
艦娘『了解!』
女提督「どういうこと?」
提督『敵はレ級一隻だ、それにあの大きさだからな、そこまでの機動性はないと見る』
大和「それで、十分に砲撃が届く小島周辺から隠れながら撃っていくと?」
提督「ああ」
―――
――
―
大和「戦艦レ級との距離、約20キロです。」
男「よくここまで近づけたな」
大和「やはり、ほとんど動いてませんね」
男「総員、目標、戦艦レ級」
艦娘『了解』
男「斉射、始め!」
武蔵『吹っ飛べ!!!』
ドドドドン!!! ドドドンッドドドン!!!!
不知火「着弾を確認しました」
提督「撃ち続けてくれ!」
弥生「くる……」
大和「戦艦レ級、攻撃きます!」
提督「島影に隠れろ!」
ヒュー……
バゴン!!!バゴンバゴン!!!ガララ……
提督「島ごと削る気かよ」
提督「加賀、赤城、攻撃隊の準備をしといてくれ」
加賀『分かったわ』
女提督「さっきみたいに対空射撃で落とされるわよ?」
提督「考えがある、全艦、島を迂回して座礁に気をつけながらレ級に接近するぞ」
艦娘『了解』
提督『大和、武蔵、鈴谷、熊野は全砲門に三式弾を装填』
不知火「どうするおつもりですか?」
提督『弾幕がそれだけ張れるってことはそれだけ対空機銃がついてるってことだ、だったらそれを抉るまでだ』
女提督「なるほどね……」
大和『全艦、装填完了しました』
提督『分かった。 加賀と赤城は三式弾の炸裂が成功したら攻撃隊を飛ばしてくれ』
加賀『分かったわ』
赤城『了解しました』
提督『三式弾斉射、始め』
ドドドンドドドド!!!
バンバンパンパンッ!!!
弥生「全弾命中を確認」
加賀『攻撃隊発艦してちょうだい』
赤城『こちらもお願いします』
提督『レ級との距離が近い、すぐに攻撃にうつってくれ』
艦攻妖精「先ほどより対空射撃が少ないぞ!」
艦攻妖精「ぶち込んでやるぜ!!!」
加賀『魚雷命中』
艦爆『艦攻ばかりに任せてられねぇぜ!』
赤城『爆弾命中しました!』
提督「よくやった! 全機帰投してくれ!砲雷撃戦準備!」
艦娘『了解!』
加賀『全機帰還しました』
提督『総員! 目標! 戦艦レ級!』
提督『斉射、始め!』
ドドドドン!!!ドドドドンドドド!!
武蔵『ぶっ飛べ!!』
鈴谷『うりゃー!!』
天龍『おらおらいくぜ!!』
雷『行くわよ!!』
ドドドッド!!バシャーン!!!バシャーン!!
提督「……っ! 大丈夫かみんな!」
大和「みんな大丈夫です」
女「…っ! ここは?」
不知火「隠れさせてもらっていた小島です」
弥生「大丈夫?」
提督「あぁ……」
天龍「まさかあんな作戦で全弾避けちまうなんてな」
加賀「驚きました」
武蔵「なかなか面白かったぞ!」
熊野「おかげで服が汚れてしまったわ」
女提督「すごいね!」
提督「戦艦レ級の様子は」
不知火「あちらも相当ダメージを負っていると思われます。すでに移動もせずに艦載機も飛ばしてきません」
提督「暗くなってきたな……」
女提督「夜戦ね、それなら私たちの艦隊に任せて」
天龍「よっしゃあ! 夜戦だ!」
提督「まて、竜田と暁を除いた4人でやれんのか?」
不知火「違います、6人です」
弥生「弥生もでる」
提督「お前ら……」
女提督「決まりね、夜戦なら任せて」
提督「分かった、お前ら任せたぞ」
艦娘『了解』
大和「敵、レ級が動き始めました」
提督「夜戦を避けるためか?」
女提督「でしょうね、行ってくるね」
提督「成功を祈る」
女提督「水雷戦隊いくわよ!」
艦娘『了解!』
大和「大和は情けないです」
提督「いきなりどうした?」
大和「大和型戦艦一番艦である私が、なにも活躍できなくて悔しいです」
提督「お前は十分頑張った、だからあとはあいつらに任せてやれ」
大和「ですが!」
提督「安心しろ、最後に仕事が残っている」
武蔵「?」
女提督『こちら水雷戦隊、レ級から五キロ付近の小島まで近づけました』
提督「了解」
女提督『それでは作戦開始します! 水雷戦隊進め!』
゙シャァァァン!! ドドドド!!
鈴谷「始まったねー」
提督「すごいな、あの速度と距離で的確にレ級に当てれるなんてな」
武蔵「訓練の賜物だな」
女提督『各員! 散開して遊撃!!』
天龍『レ級の速度が上がってるぜ!!!』
響『レ級、魚雷投下を確認』
提督「それじゃあ、俺らもそろそろ動くぞ」
大和「?」
不知火『戦艦レ級、傾斜始めました』
女提督『みんな! あともう踏ん張りよ!!』
バシャアアン!!!バシャアアン!!
電『敵さんが砲撃を開始したのです!』
女提督『闇雲に撃って何をする気!?』
天龍『水柱が邪魔だ!!』
響『レ級、島の影に行ってしまったよ』
女提督『まずいわね』
提督(さて、女帝はどうする気だ?)
女提督『探照灯を使うわ』
提督(!)
電『私がやるわ!』
女提督『いいの?』
電『任せなさい! 探照灯準備できたわよ』
女提督『点灯開始!!!』
パッ
弥生『北東1000m地点、敵艦発見』
女提督『あんなに大きい船体が島に入りきれるわけないわね!魚雷放て!』
バシュウウウ!!! バシュウウウ!!!!
女提督『電もういいわ! 全速力で逃げなさい!』
ドガアアアン!!!
電『きゃああああ!!!』
女提督『大丈夫!?』
電『だ、大丈夫よ』
不知火『戦艦レ級、さらに傾斜するも速度を上げております』
女提督『はやく仕留めないと!』
天龍『硬すぎるぜ!!』
弥生『……? なにか飛ばした??』
響『なんだい?』
ヒュゥゥゥゥ……バシュッ
女提督『照明弾!!! しまった!!』
天龍『レ級の砲身がこっちに向いてるぞ!』
不知火『まずい!』
女提督(ま、間に合わない!!)
提督「斉射、始め!」
ドドドドドッド!!!ヒュゥーーー
ガシャアアアアアン!!!
大和『全弾命中』
鈴谷「やりー!」
女提督『駆久くん!』
天龍『あぶねぇぇ! 助かったぜ!』
不知火『流石です』
武蔵『戦艦レ級、完全に停止したぞ、艦首と艦橋が滅茶苦茶だ』
大和『あれほど傾斜してボロボロではもう戦えないでしょう、止めを刺します』
提督『いやまて』
大和『?』
提督「鈴谷、小型ボートをかしてくれ」
鈴谷「なんで?」
提督「あいつに乗り込む」
艦娘『!!!!???』
大和『き、きけんです!!!』
女提督『流石にそれは危ないよ!』
武蔵『アハハハ!! 面白い!!』
提督「深海棲艦についてはまだまだわかってない事が多い、これはそれを知るチャンスだぞ」
大和『それでも危険すぎます!!』
提督「行かなければ、俺たち人類はいつまでだっても奴らを知ることができねぇだろ」
不知火『だめです』
武蔵『アハハハ!! 本当にお前は面白いやつだ! 分かった、私が護衛でついていくぞ? それでいいか?』
提督『いいのか』
武蔵『ああ、私の命に変えても守ってやるさ、それでいいだろ大和』
大和『……分かりました、でも、危険だと思ったら逃げてくださいね』
提督『分かった』
武蔵『迎えにいくぞ』
提督「これが深海棲艦」
武蔵「こんなにも近くで見るのは初めてだな」
提督「上がるぞ」ガシャン
武蔵「了解した」ガシャンッ
提督「船体が異様なまでに冷たい……」
武蔵「デカイ、大和型もびっくりだな」
提督「しっかりとした船内になってるな……」
武蔵「しかし、妖精さんらしきものは見当たらないな」
提督「いるとしたらブリッジか……」カツンカツンカツン
武蔵「傾斜しているから気をつけろ」
提督「開けるぞ」ガシャッ
レ級「ボクになんのようだい? 人間」
提督「!!!」
武蔵「!!」ガシャンッ
提督「まて、武蔵……、初めましてレ級」
レ級「レ級? ああ、ボクのことか、初めまして人間」
提督「俺の名前は呂里駆久、駆久と呼んでくれ」
提督「いきなりだが、お前らは言葉を喋れるのか?」
レ級「言葉? あぁ、この言語のことかい? 全員ではないけどね」
提督「ああ」
レ級「ボクたちはこの広く暗い海で沈んでいったもの達の怨念でできたような、塊なんだ」
レ級「ちょうどこの海の周りにはこの言語をしゃべる怨念が多く沈んでるからかな、駆久だっけ?その言語が理解できた」
提督(あの大戦のことか、レ級……、見た目はそのまま子供みたいだ)
提督「怨念、それはどういったものなんだ?」
レ級「それより君たちはなぜ、ボクを殺さないんだい?」
提督「話をしに来たからだ」
>>237の前ってなんか入れ忘れてないか?
期待
保守
期待
期待
期待
期待
「同じ艦の艦娘は複数存在しない」はずなのに、なぜか鳳翔さんがリンガにもいる件。
たぶん祥鳳さんだと思うから、脳内変換しておいたけどw
続き待ってます
保守
友には変な艦娘しか沸かなそう
レ級はやはりボクっ娘なのかな?ボクっ娘でも普通でも可愛いけど
まとまったお金が欲しい人はこちらへ
http://www.fc-business.net/qgesw/
保守
保守
このSSまとめへのコメント
いいですねー 楽しみにしてますよ!
なにこれ。
おもしろい、期待!
期待してるっぽい?ぽいじゃない!期待してる!
続きを期待しているのです!
期待期待!なのです!
期待期待期待期待期待…………
失踪か・・・楽しみだったのになぁ
展開がめっちゃ気になる・・・