ろろか「感動の友情物語です(ドヤァ」 (34)

※完全オリジナルのギャグテイストSSです。
一部シリアスな部分もあります。

【キャラクター紹介】
真白ろろか(ましろ ろろか)/主人公。友達が大好きな普通の女の子。ゆるい性格をしているものの芯は強い。

橘るふと(たちばな るふと)/ろろかの友達その1。基本的には常識人だが、多少やんちゃな面も。

花京院きらこ(かきょういん きらこ)/ろろかの友達その2。花京院財閥の1人娘で、典型的なお嬢様タイプ。プライドかが高く責任感も強い。

浅倉しゃう(あさくら しゃう)/ろろかの友達その3。「しょう」ではなく「しゃう」。コミュ力にやや難あり。

シューラ(しゅーら)/ろろか達が出会う不思議な少女。天使のような外見をしており、本人曰く「妖精さん」との事。関西弁を喋る。

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真白ろろか「皆おはよー!」ガラッ

花京院きらこ「まぁ、おはようございますですわ。」

橘るふと「おはよう、ろろか。」

浅倉しゃう「しゃう!」

ろろか「いやぁ、しゃうの声聞いたら眠気なんか吹っ飛んじゃうね。」

きらこ「それにしても、ろろかさんが遅刻しないとは珍しいですわね。」

ろろか「わ、私だってちゃんと起きる日は起きるもん!たまに目覚まし時計の調子が悪いだけで…」

るふと「あはは、それを言うなら体内時計じゃないのか?」

ろろか「もー酷いよぉ、るふと君まで。」

しゃう「しゃう!」

ろろか「それにしても暑いねー。終わったら皆でアイス食べに行かない?」

きらこ「よろしくてよ。」

るふと「いいよ。」

しゃう「…。」コクコク

ろろか「決まりだね!あー早く終わらないかなぁ。」

るふと「今日は終業式なんだから、すぐに終わるだろ。」

ろろか「そうなんだけどぉ…なんかあたし長い話とか苦手なんだよね。夏休みは規則正しい生活を~とか、夜は出かけないように~とかさ。」

きらこ「夜間の外出と言っても、SP達に警護してもらえば何も危険はありませんのに。先生方も心配性ですのね。」

ろろか「そ、それはきらこちゃんの家が特別なんだよ…。」

るふと「きらこの家は凄いもんな。車で送り迎えなんて羨ましいよ、将来も安泰そうだしね。」

きらこ「そう悠長な事は言っていられませんわ。私は花京院家の跡取り娘…将来安泰と言えば聞こえはいいものの、その血筋に見合う立派な人間に大成せねばなりませんもの。親の七光りなどと噂されぬよう、日々精進を心がけお金って本当に素晴らしいですわ。」

しゃう「しゃ、しゃう!」

先生「えーと、それでは体育館に向かいますよー。」

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ろろか「やっぱりアイスは最高だねー!」モグモグ

るふと「ああ。こんな所にアイスクリーム屋があったなんて知らなかったよ。最近できたのかな?」モグモグ

きらこ「たまにはこうして、皆さんと一緒にデザートを食すというのも悪くはございませんわね。」モグモグ

しゃう「しゃう!」モグモグ

ろろか「そう言えばさー、前に話してた海の話どうなったの?夏休み中に行こうって言ってたじゃん。」

きらこ「おっと、そう言えばろろかさんにはまだお話していませんでしたわね。」

ろろか「?」

るふと「今朝ね、ろろかが来る前に3人で話してたんだ。きらこのお父さんがビーチを貸し切ってくれるんだってさ!」

ろろか「え?!貸し切り?!」

しゃう「しゃしゃしゃう!」

きらこ「うふふ、4人だけの砂浜だなんて中々素敵でしょう?」

ろろか「そ、それはそうだけど…本当にいいのかな?流石に悪いんじゃ…」

きらこ「何も気にする事はございませんわ。娘とその親友の為なら…と2つ返事でOKをいただきましたのよ。」

ろろか「そ、そう言ってもらえるのは嬉しいけど…なんだかあたし達まで金の亡者みたいに見えない?」

るふと「まぁまぁ、せっかくのきらこのお父さんの好意を蹴るのも失礼だろう。」

きらこ「そういう事ですわ。ただし…お父様から出された条件が1つだけありますの。」

しゃう「…条件?」

ろろか「喋ったぁぁぁぁぁぁ」

るふと「条件って一体…」

きらこ「それは…目一杯楽しんでくる事、ですわ!」

ろろか「もう、ちょっとドキッとしたじゃない!うん、当たり前だよ!」

るふと「ははっ、きらこのお父さんは昔から本当にいい人だよね。」

きらこ「昔から…か。今思えば、皆さんとは本当に長い付き合いですわね。」

ろろか「だねぇ…もう何年になるのかな?幼稚園から4人一緒だったもんね。」

るふと「そうそう、それに今年は4人全員が同じクラスに集まるなんて。運命感じちゃうよな。」

しゃう「しゃう!しゃう!」

きらこ「これまでもこれからも、私達の友情は永遠不滅ですわ。流石に高校は別々になるでしょうけど…。」

ろろか「そうなったって、放課後とか休みの日とかいつでも会えるもんね!」

るふと「だな。大人になったってそれは同じだし。しゃうは大人になれるのだろうか?」

きらこ「少し脱線しましたが、海に行く日程につきましてはどうしましょうか?」

ろろか「おばあちゃんの家に行くって話があるんだけど、いつだったっけ…お母さんに聞かないとわかんないなぁ。」

きらこ「でしたら、また詳しい事はメールや電話で決めましょう。」

るふと「そうだね。まぁ、夏休み中は特に予定はなかったはずだし、俺は多分いつでも大丈夫だけどさ。」

しゃう「しゃう!」

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ろろか「ただいまー。」ガチャ

ろろかママ「あっ…お、お帰りろろか。」

ろろか「あれ、なんでお父さんいるの?会社に行ったんじゃ…?」

ろろかパパ「…ろろか、そこへ座ってくれ。」

ろろか「え、なになに?!あたし何かした?!」

ろろかママ「いいから座って…大事な話があるのよ。」

ろろか「う、うん…。」ゴクリ

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ろろか「え…引っ越し…?何…それ…。」

ろろかパパ「すまない…ろろかには辛い思いをさせてしまうかもしれないが、来月から新しく動き出すプロジェクトが起動に乗れば確実に今よりも良い生活を送る事ができるんだ。」

ろろか「なんで…どうして?仕事がそんなに大切なの…?パパはそれでいいの?」

ろろかパパ「ろろか…俺には家庭を守るという義務がある。老後の事も考えなくてはならないし、お前にもなるべく資産を残してやりたい。その為には、ここで逃げる訳にはいかないんだ。」

ろろか「嫌だよ…あたし別に今の生活に不満なんてない!お金より大切なものだってあるんだよ!」

ろろかママ「ろろか…。」

ろろかパパ「俺は今回のプロジェクトの責任者に抜擢された…会社の信頼に応える責任もあるんだ、どうかわかってくれ…。」

ろろか「嫌だ嫌だ嫌だ!あたしは絶対行かないもんね!!」ダッ

ろろかママ「……。」

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ろろか「うう…ぐすっ。」

ろろか「皆と離れ離れなんて…耐えられないよ…。」

ろろか「友情は永遠…?そんなの綺麗事…。あたしだけ遠く離れて1人ぼっちになるんだ…。」

ろろか「夏休みが終わったら…また学校が始まって…。遅刻してきらこに笑われて…昼休みは屋上で皆でお弁当食べて…。それで…あはは…。」

ろろか「…当たり前だと思ってたのに。当たり前ってこんなに簡単に壊れるの…?」

ろろか「皆に何て言えばいいのかな…。」

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しゃう「しゃう!しゃう!」

るふと「おいしゃう、今からそんなにはしゃいでたら海に着く頃にはバテちまうぞ。」

ろろか「………。」

きらこ「…ろろかさん、今日は随分と無口ですのね。それに顔色も優れないようですし…。」

ろろか「…え、あ…うん。大丈夫だよ。ちょっと…えっと、酔っちゃったみたい。」

きらこ「まぁ、車酔いですこと?心配ですわ…後どれくらいかしら?」

運転手「はっ、きらこ様。およそ1時間後には目的地に到着できるかと。」

るふと「1時間か…耐えれるか、ろろか?」

ろろか「いや…ほ、本当に大丈夫だから…。」

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運転手「到着いたしました。」

るふと「おお、綺麗だなぁ!」

しゃう「しゃう!」

ろろか「あ、あたし…ちょっとトイレ行ってくるね。」ガチャ

きらこ「わかりましたわ。」

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ろろか「…言えない。言える訳ないよ。」

ろろか「多分、これが皆との最後の思い出だもんね…。皆には楽しんでほしいし、せめて綺麗な思い出にしたい。」

ろろか「頑張れあたし…笑え、笑うんだ、ろろか。」

ろろか「泣いたって時間は止まってくれないんだから…。」

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ろろか「お待たせー皆!」タッタッタッ

るふと「ろろか、もう大丈夫なのか?」

ろろか「だーかーらー、元から大丈夫だって!ちょっと車酔いしただけなんだから!」

きらこ「ふぅ…すっかり元気みたいで安心いたしましたわ。」

しゃう「しゃう!」

きらこ「さて、ろろかさんも戻った事ですし…早速ビーチに繰り出しますわよ!」

るふと「えっと…運転手さんはどうされるんですか?」

運転手「私は車内で皆様のお帰りをお待ちするつもりです。」

ろろか「ええ…ここでずっと、ですか?せっかくなんだから一緒に…」

運転手「いえ結構です。花京院家にお仕えする身である私ごときが、お嬢様やそのご学友の皆様の中に混じって密室フェチなので車内に残らせて下さい。」

ろろか「あ、はい。」

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るふと「この焼き付くような日差し、青い空…そして冷たい海!いやー最高だなぁ!」

きらこ「うふふ、紫外線というのは極端な表現をすれば殺人光線ですのよ。」

しゃう「しゃっ!」バシャッ

ろろか「ちょっ…もう!しゃうに水鉄砲されたんですけどー!」

るふと「へへっ、よーしお前ら!ろろかに一斉射撃だー!」バシャッ

ろろか「る、るふと君までっ?!反撃したいけど上手く水が飛ばせないよぉ…。」パチャパチャ

きらこ「ろろかさん、これにはコツがありますのよ」バシャッ

きらこ「まずは手と手の内側に空洞を作る事を意識して」バシャッ

きらこ「次にそこに水を充分に貯めますの」バシャッ

きらこ「後はその空洞を手前から一気にこう」バシャッ

ろろか「な、え、ちょっ?!説明しながら攻撃して来ないでよ!2つの事を同時にできたのね褒めてあげる!」

しゃう「しゃう!」

るふと「よーし、あの島に誰が1番早く着けるか勝負しようぜ!」

きらこ「危ないですわよ、もう!」

るふと「危なくなんかないよ、だってあの島すぐ近…えっ?!」

しゃう「しゃしゃしゃうっ?!」

ろろか「あ、あれって…!!」

きらこ「…津波ですわっ!!」

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ろろか「…うぅん。ここは…?」

るふと「……。」

きらこ「……。」

しゃう「……。」

ろろか「何ここ…無人島…?」

ろろか「そうだ、皆は…ってきゃああああっ?!」

「大きな声出さんとってくれるかー?」

ろろか「だ、だって!皆が半透明に…って貴方は誰っ?!」

「ちょっくら説明するから落ち着いてーやぁ。」

ろろか「….…。」

シューラ「ウチの名前はシューラ!あんたは…真白ろろかちゃんやね?」

ろろか「ど、どうしてあたしの名前を…?」

シューラ「なんでって聞かれてもなぁ。そういう立場やから、としか言えんわー。」

ろろか「?」

シューラ「ええか、まずな。ここは無人島なんかやない、生と死の境の島や。島の形をしとるけども、現世とあの世を繋いでる場所やねん。」

ろろか「?!」

シューラ「あんたら津波に巻き込まれたやろ。肉体はなんとか保護されとるみたいやけど、そこから魂が抜けた状態になっとるんや。つまり意識不明っちゅうやつやな。その抜けた魂が今ここにおるあんたらや。」

ろろか「そ、そんな…」

シューラ「ほんで、あんたら4人は同じ場所で同じタイミングで命落としかけてるやろ。だから魂も同じここに集まったって訳よ。ここみたいな場所が他にもたくさんあって、条件によって振り分けられるんやけど…まぁ他の事は今は関係ないわな。」

ろろか「……。」

シューラ「ウチはここを管理してるねん。まぁ現世とあの世を繋ぐ妖精さんみたいなもんやと思っといて。」

ろろか「…え、えっと。あたし達4人は津波で死にかけて、魂の状態でここに辿り着いて…ま、まだ死んでないんだよねっ?!」

シューラ「そやな、まさに生と死の境を彷徨っとる感じや。で、他の友達3人が半透明やからあんた驚いとったやろ?」

ろろか「うん…。」

シューラ「生と死の境言うてもな、色々と段階があるねんよ。もう死ぬ事が決まってる状態、どっち付かずの状態、生き返りそうな状態。大雑把に言うとこんな感じや。」

ろろか「じゃ、じゃあ皆が透けてるのは…。」

シューラ「ここから魂が離れようとしてんねん。こことの繋がりが薄い分、ウチらの声も聞こえてへん。」

ろろか「そ、そんな…何とかしなきゃ…!!」

シューラ「まぁまぁ待ちや。ろろかちゃんまだ状況把握しきれてへんやろ。説明は続くでー。」

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ろろか「うん、あたしやってみるよ!」

シューラ「よっしゃ、よう言うた!いやぁ…しかし凄い根性しとるなぁ。」

ろろか「絶対に失いたくない大事な友達だからね。」

シューラ「そうかそうか。ろろかちゃんの熱いハート、ちゃーんと伝わったで!」

ろろか「えっと…皆の魂の中に潜ればいいんだよね?」

シューラ「せや。さっきも言うた通り、ウチの力でろろかちゃんは3人の魂の中に入っていって、その奥にある生死を司る因子を断ち切ればええ。それでスケスケ状態も回復、晴れて魂を呼び戻せるんや!」

ろろか「なんだかゲームの世界みたい…上手くできればいいんだけど…。」

シューラ「やればできる、成せば成るや!急がんと皆の魂があっちの世界行ってまうでー!」

ろろか「わわわわわっ!!行くから行くから!ええっと、まずは誰にしよう…るふと君の中にお願い!」

シューラ「あいよー!行ってらっしゃーい!」ボヨヨ~ン

シューラ「…友達と一緒におりたい、か。単純そうに見えて奥深いねんなぁ。」

~~~~~~~~~~

ろろか「ここがるふと君の魂の世界…何だか凄い光景だよ…。」テクテク

ろろか「銃とか戦車とかいっぱいある…るふと君こういうの好きだったもんなぁ。」

ろろか「…ってきゃあああ?!撃ってきた?!」ボンッ

ろろか「あ…バリアみたいなの出た…。」ブォォォン

ろろか「うーん…魂の世界は霊力に満ちてるから、現実ではあり得ないような力が使えるってシューラは言ってたけど…。」

ろろか「敵は戦車であたしは魔法使いって?これ本当に夢じゃないのかなぁ…もう何がなんだか…。」

ろろか「…とにかく前に進まなきゃ。夢かどうかなんて疑ってる場合じゃないか。」

ろろか「せ、戦車さんごめんね!」バシュッドカーン

ろろか「…ふぅ。生身で戦車倒しちゃうってどうなの。いや、生身じゃないか。」

ろろか「生死を司る因子ってのは奥にあるんだっけ…待ってて、るふと君!」ダッ

~~~~~~~~~~

るふと「……。」ピーピー

るふとママ「どうなんですか、先生?!」

医者「…少しずつですが容体は安定してきていますね。」

るふとママ「何の話をしてるんですか?!我が国の食料自給率は今後どのように推移していくか、ご意見を伺いたいんですけど!」

医者「あんたは自分の息子がどうでもいいのかっ!!」

るふとママ「…すいません、もう気が気でなくて…つい…。私、どうかしていました。でも敬語は使って下さいね。」

医者「…コホン。話を戻しますが、息子さんは今の所は順調に回復してきています。ですが、まだ油断はできません。」

るふとママ「そうですか…。」

るふとママ「うう、るふと…お願いだから帰ってきて…。夜更かししても怒らないから…お小遣いももっとあげるから…何でもするから、お願いだから生きて。貴方が生きてさえいてくれれば、それだけでママは幸せなのよ…。」

るふと「……。」ピーピー

~~~~~~~~~~

ろろか「…これがるふと君の生死を司る因子…?明らかに他とは違うし…。」

ろろか「でもどう見ても巨大変形ロボ…だよね。こんな所にまでるふと君の趣味反映させなくていいよぉ…。」

巨大ロボ「krsnid」

ろろか「な、なんか喋った?!」

巨大ロボ「sntkni」

ろろか「?!あ、暗号…って言うよりは意味のない音の連続?頭の中に直接響く感じで気持ち悪い…。」

ろろか「…でもやるしかないよねっ!!」バシュッ

ろろか「効いてない?!」

巨大ロボ「yrst!」ボンッボンッボンッ

ろろか「ちょっ、そんなにミサイル飛ばさないでってばぁ!!」ブォォォン

ろろか「なんとかバリアでやり過ごせたけど…って上っ?!」ドカーン

ろろか「…げほっげほっ。魂の状態なのに痛いし…死ぬかと思ったよ…。」

ろろか「先に爆発したミサイルの煙で見えなかったけど、上からもミサイルが飛んできてたなんて…。」

ろろか「…そうだ!ロボット?生死の因子?相手に有効かはわからないけど…試してみるしかない!」バシュッバシュッドカーン

巨大ロボ「krsnid?!」

ろろか「やっぱり目くらましは通用するみたいね!この隙に狙うは一つ…」

ろろか「こういうのは大抵頭部が弱点って相場でしょっ!!」バシュッ

巨大ロボ「sntkni!!」ドカーン

ろろか「…ふう。思い付きが成功したみたいね。」

ろろか「ええと…これで終わったのかな?」

ろろか「うわっ?!」ボヨヨ~ン

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シューラ「ミッションクリアや、お疲れさん!るふと君の魂がこっちに帰ってきたから、あんたも一緒に出てきたっちゅう訳やな。」

ろろか「よかったぁ…。いきなり戦車とか出てくるし、最後の生死を司る因子なんて巨大ロボだし…色んな意味で想像を超える体験だったよ。」

シューラ「へーそんなんやったんか。ウチには内部の構造まではわからんからなぁ。魂の世界は魂の所有者の意識が具現化した空間やって言うたやろ?」

ろろか「まぁそう聞いてはいたけど…って、そう言えばるふと君はっ?!」クルッ

るふと「…うう。」

ろろか「あ、るふと君!気が付いたのね?!」

シューラ「な?もう透けてもないし、ウチの言うた通りやろ。」

るふと「え…ええっ?!ここはどこだ?!そこにいるのは、ろろか…うわっ?!」

シューラ「そりゃ驚きもするわなぁ。超セクシープリティー妖精のウチを見てしもうてんから。」

ろろか「まぁ当たり前やわな、ってなんでやねん。とりあえずるふと君に状況説明するわ。」

シューラ「おわ、ノリツッコミされたで。口調マネするんやめてもらってええか?アイデンティティに関わる重要な問題やさかいな。」

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るふと「…大体の事はわかったけど、なんだか夢みたいな話だなぁ…。」

ろろか「あたしも最初は信じられなかったよ。でも、本当にるふと君の魂の中にあたしは入ったの。そして生死を司る因子っていうのを破壊して、またここに戻ってきた…本当に本当の事だから。」

るふと「…ろろか、ありがとう。本当にありがとう。俺を救ってくれて。」

ろろか「や、やだもう!そんなのいいよ。あたしはあたしの為に、自分のやりたい事をしただけだもん。」

るふと「…かもしれないけど。ろろかがいなかったら、きっと俺は死んでたんだろ?だから…ありがとう。」

ろろか「るふと…君…。」

シューラ「泣ける話やなぁ。」

るふと「よし、俺も協力するからさ!きらことしゃうを助けよう!」

シューラ「そやそや、しんみりしてる場合やあらへん!ほんなら次はきらこちゃんの中に行ってみよか!」

るふと「ああ、頼むぜ!俺達4人はずっと一緒だって誓い合った仲だからな!」

ろろか「…うん!」

シューラ「じゃあきらこちゃんの中に飛ばすでー!まずはるふと君からな!」ボヨヨ~ン

ろろか「4人ずっと一緒…か。皆と離れなきゃいけないってずっと悩んでて…それを黙ったまま海に来て…最後だからせめて楽しもうと思ってたのに…まさかこんな事になるなんてね。」

シューラ「なんやなんやぁ?自分の選択に後悔してるんか?」

ろろか「…ううん、今更だよね。大丈夫、弱音吐いてる場合じゃないし!あたしもきらこちゃんの魂の中に飛ばして!」

シューラ「そうかそうか、ほんならレッツゴーや!」ボヨヨ~ン

~~~~~~~~~~

るふと「ここがきらこの…」テクテク

ろろか「人形だらけだね。ほら、これとかあれじゃない?昔流行ったリサちゃん人形!」

るふと「あー妹が持ってたなぁ…俺が壊しちゃって、めちゃくちゃ泣かれたよ。もうすっごい泣かれて困ったの覚えてる。」

ろろか「あらら…よっぽど大切にしてたんじゃない?」

るふと「いや全然。何かの景品で偶然貰っただけだし、ずっと押入れの中に入れっぱなしだったよ。」

ろろか「ふーん…でもやっぱりいざ壊れたら悲しかったんじゃないかな?人形って結構脆いからねぇ、特に関節の所とか。うっかり踏んじゃっただけで場所が悪いとアウトだし。」

るふと「うっかり踏んだ訳ではないよ、人形で妹の顔面を思いっきり殴りつけたんだ。」

ろろか「そっか、聞かなかった事にするね!」

るふと「…おっと。いつの間にか囲まれてるな。人形の軍団ってちょっと不気味で怖いぜ…。」

ろろか「人形ならまだいいよ、るふと君の時なんて戦車出てきたんだからぁ!」

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るふと「ふぅ…もう何体人形倒したかわからないぞ。でも慣れるとこの魔法みたいな力も楽しいな、不謹慎だけどさ。」

ろろか「ちょっぴり超能力者の気分だよね。」

るふと「超能力か…俺が知ってる超能力って、スプーンを曲げる程度のものなんだけどなぁ…。まぁそんな事より、あの大きいのは何だ?」

ろろか「多分…あれがきらこの生死を司る因子かな。まだこっちには気付いてないみたい。」

るふと「へぇ…ボスのお出ましか。気付いてないなら先制攻撃だっ!!」バシュッ

プリンセスドール「krsnid?!」

ろろか「る、るふと君っ?!ええい、こうなったらあたしも…!!」バシュッ

プリンセスドール「sntkni!!yrst!!」ブンッブンッ

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きらこ「……。」ピーピー

きらこパパ「金ならいくらでも出す!だから娘を助けてやってくれ!」

医者「落ち着いて下さい、お嬢様は無事に峠を乗り越えられました。余程の事がなければもう安全だと言っても差し支えない状況ですよ。」

きらこパパ「…信じていいんだな?」

医者「はい、顔色も少しずつですが血色を取り戻し始めました。意識が戻るのも時間の問題かと。」

きらこママ「ほっ…。」ガタッ

きらこパパ「お、おい!大丈夫か?」

きらこママ「え、ええ…嫌だわ、私ったら眩暈が…。」

医者「無理もございません、少しお休みになられてはいかがですか?こちらで部屋も用意させていただきますので。」

きらこパパ「あ、ああ…では妻を休ませてやってくれ。」

医者「どうぞ、こちらへ。」ウイーン

きらこ「……。」ピーピー

~~~~~~~~~~

シューラ「お帰りー!きらこちゃんワールドはどやった?」

るふと「人形だらけのメルヘンな世界だったよ…見た目だけは。」

ろろか「お姫様が腕を飛ばしてきた時はびっくりだったよ…るふと君の巨大ロボでさえそんな攻撃はしてこなかったのに。」

るふと「…今考えると、俺の世界もあれと同じぐらいハチャメチャだったんだろうなぁ。ちょっと自分で気になってきた。」

ろろか「るふと君のはねー、戦車とかロボットとか機械系ばっかりだったかな。いかにも男の子って感じの。」

シューラ「ほんまかほんまかー?!歳頃の男子の脳内なんて、それはもうピンクで濃厚なアダルティックファンタスティックやないの?!メカにしか興味ないんやったら自分結構ヤバいで!」

るふと「…この人、妖精の皮を被った違う何かな気がしてきたぞ、俺。」

シューラ「失礼やなー。どっからどう見ても超絶プリティーな…ってホラ!アホな話してる間にきらこちゃんが目覚めおったで!」

きらこ「…あう……。」

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きらこ「…なるほど、お二人とシューラさんが私を助けてくださいましたのね。」

シューラ「おっ、すんなり信じてくれるんか!」

きらこ「これだけ状況証拠が揃っていては、疑う余地もありませんもの。心より感謝申し上げますわ。」

ろろか「友達として当然の事をしたまでだよ!ね、るふと君?」

るふと「そうそう、遊女パワーってやつさ。」

シューラ「友情パワーって言いたいんかな。」

ろろか「さてと…きらこちゃんも復活した事だし、しゃうを助けに行くよ!」

きらこ「少し待たせてしまったみたいで申し訳ございませんわね。」

ろろか「ううん、私達も疲れてたし…休憩しながらきらこちゃんの意識が戻るのを待ってただけだから。気にしないで!」

きらこ「そうですか…とは言え、手間取らせてしまいましたわね。花京院の名にかけて、友に救われたこの恩は友を救う事で返してみせますわよ!」

シューラ「なんか善意の連鎖みたいで格好ええけども、それやったら最後に助けられたしゃう君はどうやって恩を返すんや?」

るふと「あいつはしゃうしゃう言ってればいいんだよ。俺達はそれ以上もそれ以下も望んでないさ。」

ろろか「しゃう!」

るふと「駄目だ、ろろかが言っても気持ち悪さが足りない。」

きらこ「ですわね。やはり彼でなければいけませんわ、あの声と風貌だからこそ一瞬で鳥肌が立つのです。」

シューラ「…しゃう君がこの会話聞いてたらなんて言うんやろな。」

るふと「そんなの決まってるじゃないか。しゃう!だよ。」

シューラ「お、おう。人間って難しいわ…。」

きらこ「きゃっ?!」

るふと「どうしたんだ?」

きらこ「しゃ、しゃう君が消えかけていますわ!」

ろろか「い、色がないって言うか…殆ど透明になって…」

シューラ「あかん、本格的に彼の魂があっちの世界に行こうとしてるでこれ!アホな話してる場合ちゃうわ!」

ろろか「そ、そんな…?!嫌だよ…4人ずっと一緒だって約束したのに…!!ぐすっ…。」

るふと「な、泣くなよろろか!きっとまだ間に合うさ…なぁシューラ?!」

シューラ「間に合わんとは言い切れん…としか言えんな。しゃう君の命はあんたらに懸かってるんやで、気張って本気のダッシュで行きや!!」

ろろか「うん…!!」

きらこ「待っていなさい、この花京院きらこがいざ参りますわよっ!!」

~~~~~~~~~~

ろろか「やぁーっ!」バシュッドカーン

きらこ「何なんですの?!この私達の行く手を阻む愚か者共はっ!!」バシュッバシュッドカーン

るふと「しゃうの魂の世界を構成してる…何て言えばいいんだろ?病魔じゃないけど…とにかくしゃうの命を蝕む敵って事だ!」バシュッドカーン

きらこ「それにしても気持ち悪いですわ…近寄らないでくださいますっ?!」バシュッドカーン

るふと「あはは…あいつ昆虫とか動物とか好きだったもんなぁ。」

ろろか「きらこちゃん凄い…初めてのはずなのに、あたしやるふと君より戦えてるよ!」

きらこ「一応これでも私は武術の心得もありますのよ。いざという時の護身用にと、お父様に習わされましてね。」

るふと「確かにきらこは昔から運動神経もいいもんなぁ…。色んな習い事をしてたのは知ってたけど、まさか武術までとは…道理で筋がいい訳だ。」

ろろか「頼りにしてるよ、きらこちゃん!よーし、あたし達も頑張るぞっ!」

?…?…?…?…?…?…?…?
…?…?…?…?…?…?…?…

シューラ「どうや?やっぱりショックか?」

ろろか「…どうなのかな。あたしね、元から皆と離れ離れになるはずだったんだ。それが嫌で嫌で…たかまらなかった。だからね…どっちでもあんまり変わらないかな…なんてさ。」

シューラ「ほほぅ…何やら事情がありそうやなぁ。つまりろろかちゃんはあれか、友達と離れるのが辛いんやな?」

ろろか「うん…きっと、こんなに辛い事はこの世界に他にないんじゃないかな…あたしはそう思う。」

シューラ「…それやったらええ方法があるで。」

ろろか「えっ?!」

シューラ「まだ諦めるのは早いっちゅう事や!実は、ろろかちゃんにとってもウチにとってもウマい、ウルトラミラクルハッピーな話があるねんよ!」

ろろか「ウ…ウルトラミラクル…?」

シューラ「そうそう。ウチは現世とあの世を繋ぐ妖精さんやって言うたやろ?妖精さんもなー人間と同じで色々あるんよ、ノルマとか出世とかプレッシャーとか…ほんまやってられへんでぇ。」

ろろか「は、はぁ…。」

シューラ「すまんすまん、愚痴になってもうたな。つまりウチらの目的は同じやねんよ。だからウチも力貸すし、ろろかちゃんも協力してくへんか?」

ろろか「するする!何でもするから!!教えてよ、あたしはどうすればいいの?!」

シューラ「ほんなら説明していくでー。」

?…?…?…?…?…?…?…?
…?…?…?…?…?…?…?…

るふと「どうやらこいつが、しゃうのアレらしいな。」

ろろか「これってドラゴン、だよね…。もはや動物の域を超えちゃってるよぉ…。」

ドラゴン「…krsnid」

きらこ「アレと言いますと…やはり?」

るふと「決まってんだろ、精と子を司る…じゃなくて生と死を司る因子だよ!」

きらこ「下品なジョークを言う男子は嫌われますわよ!消えなさいっ!!」バシュッバシュッバシュッ

ドラゴン「sntkni!!」ドカーン

ろろか「す、凄い…きらこちゃん、どうして音だけでるふと君が下ネタを言ったってわかったの?!」

きらこ「ろろかさん、世の中にはしてはならない質問もありますの。」

ドラゴン「yrst!!」ゴォォォォ

るふと「く、黒い炎っ?!」

ろろか「危ない、るふと君っ!!」ブォォォン

るふと「うわああぁぁぁっ!!あ…た、助かったよ…。」

きらこ「なんて激しい攻撃ですの…!!こんな化け物に私達は…」ガタガタ

ろろか「勝てるよ。」

るふと「ろろか?」

ろろか「あたし達の絆は、何にも負けたりなんかしないって信じてる。しゃうを連れて…4人でシューラの所に帰ろう?」

ろろか「…うふふ、そうでしたわね。私は私の為、友の為、いかな障壁をも打ち砕いてみせますわ!受けなさい…花京院流奥義、低所得者侮辱拳っ!!」ドドドドド

ドラゴン「krsnid?!」

るふと「ろろかの言う通りだ!諦めてたまるかよ!食らいやがれ、俺の渾身の一撃っ!!」バンッ

ドラゴン「sntkni!!」

ろろか「ごめんねドラゴンさん…だけど、あたし達はもっと聞きたいの…しゃうの精一杯のシャウトをっ!!」ザシュッ

ドラゴン「yr…s、t…。」

~~~~~~~~~~

しゃう「…しゃう?!」

シューラ「おお、しゃう君おはよう!」

しゃう「しゃう!」

きらこ「よかったですわ…無事に目が覚めたみたいで。」

しゃう「しゃしゃしゃう!」

るふと「えっと、しゃうにも色々説明しないといけないな。」

ろろか「この人はシューラって言うの!まぁ人って言うか妖精なんだけど…。」

しゃう「しゃう?」

シューラ「すまんけど話は移動しながらで頼むわ。全員揃った以上いつまでもここにおってもしゃあないし、ウチにも皆を導く使命ってもんがあるからな。」

きらこ「わかりましたわ。私達はどうすればいいんですの?」

シューラ「これに乗ってくれればええよ、カカモーン!」ビューン

ろろか「く、車?!」

シューラ「アホ、車ちゃうわ!ビューティーシューラちゃん号や!」

るふと「変わったデザインだなぁ…まぁ確かに車って言うよりは汚物に近いかも。」

シューラ「しばき回すでぇ?!いいから早よ乗り、こっから2時間ぐらい運転するウチの身にもなってくれや!」

しゃう「しゃう!」

~~~~~~~~~~

るふと「見た目はともかく、これ乗り心地はいいな。」

シューラ「嬉しくない褒め方しよるのぉ。外の景色でも見とき、ごっつ綺麗やから。」

きらこ「なんとも幻想的で…美しいですわね。」

ろろか「ふぅ…これでやっと一安心だよ、疲れたぁ…。」

シューラ「ははは、ろろかちゃんが1番頑張ってたもんな。でもほんま3人共お疲れさんやで!終始寝てただけのしゃう君にかける言葉はないけどな!」

しゃう「しゃう!」

きらこ「あの時、ドラゴンの吐く黒い炎を見て…正直、私は恐怖してしまいましたの。ですが、ろろかさんの言葉に励まされ…希望で恐怖を塗り潰す事ができましたわ。」

るふと「俺もさ。俺1人だったら逃げ帰っていたかもしれない…ろろかがいてくれたから、きらこを救う事ができた。そしてきらこがいてくれたから…3人の力でしゃうを救う事ができたんだ。」

ろろか「るふと君…きらこちゃん…。」

シューラ「ウチも最初ろろかちゃんと話して、勇気ある子やなー思ってびっくりしたもんな。いやこれほんまに。」

ろろか「あたしは皆が大好きだから…ただ皆と離れ離れになりたくなかっただけなの。1人になるのが怖くて…だから、本当は海で遊んでいた時も泣きそうだった。」

きらこ「海で?どうしてですの?」

るふと「やっぱり何かあったのか?確かにちょっとろろかの様子は変だったけど…。」

ろろか「…皆でアイスを食べたあの終業式の日ね、家に帰ってパパに言われたの。夏休み中に急な引っ越しが決まったって。だけど…それを皆に言うのが怖かった。現実を受け入れたくなかっただけなのかもしれないけど…言えばきっと皆を悲しませちゃうでしょ?だから…せめて最後の思い出の中では笑っていたいなって思って…。」

しゃう「しゃう?!」

るふと「嘘だろ…そんな事が…。」

きらこ「ろろかさん…私達の事を気遣って…?」

ろろか「騙しててごめんね…。でも、もう大丈夫だよ。あたし達はずっと一緒にいられるし、寂しい思いをする事ももうなくなったから。」

るふと「え…?」

きらこ「だけど引っ越しの話は…」

しゃう「しゃう?」

ろろか「…実はもう1つだけ、皆に嘘をついていた事があるの。でも…皆ならきっとわかってくれるかなって思うから。」

シューラ「ちょっとちょっと、もう着くで!お喋りもいいけど降りる準備しといてやー。シートベルトのロックは右の赤いボタンで解除、窓閉める時に指挟まんようになー。」

るふと「あーはいはい、わかったよ。」

きらこ「車ではないと仰っていましたが、構造は殆ど同じですわね。」

しゃう「しゃーう!」

るふと「それよりシューラ、今更だけど一体どこに降ろしてくれるつもりなんだ?俺達は全員家もバラバラなのに…」

きらこ「家の場所は関係ないんじゃありませんの?私達の肉体は保護されているらしいですし、病院とか…」

シューラ「そんなん決まってるやろ、死者の国や。」

?…?…?…?…?…?…?…?
…?…?…?…?…?…?…?…

シューラ「その方法って言うのはな、ウチがろろかちゃんを皆の魂の中に送り込む事。」

ろろか「た、魂の中に…?」

シューラ「魂の中にはな、その人間の特徴を表した世界が広がっとる。そこには霊力っていうのが満ち溢れてて、不思議な事も起こるし魔法みたいな力も使えるねん。」

ろろか「う、うん…。」

シューラ「そこにある核…まぁ心臓みたいなもんやな。これをウチらは生と死を司る因子って呼んどるけど、簡単に言えば生にしがみつこうとする本能の塊や。」

ろろか「…それが機能しなくなったら人は死ぬって事?」

シューラ「その通り。1人ぼっちで死ぬのが嫌なんやろ?あんたはもう死が確定してるんや、ほんなら友達も連れて行ったればええ。そしたら大事な友達とあの世でずっと一緒になれるで。」

ろろか「皆と…ずっと一緒…。」

シューラ「そう、ろろかちゃんの希望が叶うんや。そしてウチはなるべく多くの魂を天界に送りたいんよ、それがウチの仕事であり目的やからな。どうや?利害の一致するええ話やろ?」

ろろか「うん、あたしやってみるよ!」

?…?…?…?…?…?…?…?
…?…?…?…?…?…?…?…

~fin~

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

コピペ化不回避

お褒め下さりありがとうございます。
元々はツクールでゲーム化を予定していたネタだったのですが、SSという形になりました。

男女系や勇者系が無意味かつ無価値に持て囃されている現状で
キャラに名前を付けるというあなたの視点と気概は評価したいです。
あとは>>1で作者視点でキャラの特徴を紹介するのではなく
物語の中でキャラの特徴を描写できるよう筆力をつけてください

あっちに乗っけようかと思ったらバカ長くなったのでこっちに


メインに据えたストーリーは意外といったらあれかもしれんがよかった
二回読んだらわかる伏線も機能してたと思う
人によっては超展開というかもしれんが、短編では表現に割くスペースの限界もあるし…

ただ最初が目が滑る滑る
一文が長いのもあるのか、キャラが把握しきれないうちから仲良く話始めるもんだからついていきづらい
おまけにビジュアルもないし
そのせいかギャグもキャラがつかめない分いまいち乗りきれない
恐らく対処法としては一人ずつ会話のなかに増えていくとかがいいのかも

そして最後のあれに繋ぎたいなら前半を長くして主人公のそれっぽい前ふりを交えつつワイワイだったり日常で仲がいい描写を増やしてああこの4人は本当に仲がいいんだなあとするか
あるいはいっそ「仲がいい4人」という前提をもって海にいくシーンからスタートしてしまうとかだろうか

終わりは俺はいいと思った
前ここか別の雑談スレか忘れたけど
「余韻を残したいきなりの終幕」と
「次のページがいきなり白紙だった」のとは
話がいきなり終わることは同じだけど別物だって書いたんだけど
これはグダグダ3人がわめいたりとかの描写なしでスパッと終わったのでこのあとの青ざめたのか、家族はどうなったのかなどの想像の余地があってよかったと思った

誰かにすすめるなら「最初を乗り越えたらそこそこ良作」という

>>30
感想ありがとうございます
別に気概がある訳ではないですよ、自分にとってSSを書く意味とは「自分の世界を表現する事」であり、二次創作を作ろうという考えがそもそもないだけなので…
キャラ名前については雰囲気づくりの意味合いしかないので、いっそ男女でもよかったかもしれません

>>31
感想ありがとうございます
根幹のストーリーは練りに練ったものですので、そこをお褒めいただけて光栄です
短時間で書き下ろしたので、文章が雑になってしまったかもしれません
伏線にまで気付いて下さったんですね
二度見されるとは…本当に嬉しいです
本当は4人が仲良しだとアピールするシーンをもっと前半に作りたかったんですが、長くなりすぎるので省いてしまいました
戦闘シーンが殆どないのもこのせいです
ラストのオチ方はシューラの台詞で締めると決めていました
その後に余計な情報を残さない方が、唖然とした空気を醸し出せると踏んだので

お二人共ありがとうございました!


なかなか最後は衝撃的だったわ
鬱の為の伏線とは言え個人的にはセリフ回しが秀逸だと感じた
自然な会話の中に唐突に不自然を突っ込んで来るってのがいいw
二つの事を同時にやれてすごい!とかディスり過ぎだろw

>>33
ありがとうございます!
そういう細かい所には結構ネタを詰め込んだつもりですw
勢い余ってやりすぎた感もありますが…お気に召されたようで良かったですー

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