東校番長「番長会議を始めよう」 (24)

東番長「では、会議をはじめよう」

西番長「はいはいとっととはじめてよ」

南番長「…」

東番長「では、今年は東校の代表が仕切らせてもらうということなので、俺が司会をさせてもらう
まず一応会議の内容から簡単に説明させてもらう。
俺らはそれぞれ全国で五本の指に入るほどの不良校だ、今まで様々な事件を起こし様々な闘いに勝利し、他の学校を服従させてきた。
しかしながらそんな4つの不良校が同じ市内に存在していることは、百害あって一理ない。火薬庫のようなものだ
だから今まで俺たちの学校は互いに数えきれないほどの抗争を起こし、被害を被ってきた。
しかし、10年前に当時の番長が集まり和議を行い、俺らの抗争は終結した、俺たちにとって歴史的な和議だ
そこから、毎年各代の番長が集まり、会議をし改めて毎年度こうして不戦を誓うようになった。
今年は、10年目を迎える、こうして何事もなくこの日を迎えることを俺は嬉しく思う。
ではまず、各々自己紹介をしてもらおうかと思う」

西番長「あのさぁ」

東番長「なんだ」

西番長「和議とか不戦とか誓うとか知らないけど、とっとと早く終わらそうよ
喧嘩しませーんって言うだけなのにそんな自己紹介とか会議ーとか必要?」

東番長「仲良くなるためには、互いを知ることが必要だと思わないか?」

西番長「刷り変わってるよ、喧嘩をしないってことがなんで仲良くなるってことに繋がるの?」

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北番長「話が長すぎるわ、人目で敬遠されるタイプね」

南番長「はぁ…西の、無駄だぞ。そもそもコイツは話の通じるヤツじゃねぇ。
好きなようにさせてやればいいんだよ、どうせ友達いねぇからこうやって人と喋んのが嬉しいからはしゃいでんだろこのバカは」

西番長「ああ、そうなんだー♪確かに君って友達居なさそうな顔してるし、
寂しかったんだね?ふふっじゃあ仕方ないなぁ 付き合ってあげるよー」ケラケラ

東番長「……」

西番長「あ、怒ってる?怒ってんの?うわぁ、図星付かれたからって怒ってるんだ、怒るなよ、僕たち友達だろ!」

南番長「おいおいこいつ震えてんぞ、なんだよ気持ち悪ぃなぁ
東番長はなかまをよぶ! しかしなかまはあらわれなかった! 東番長はなかまをよぶ!しかしなかまはあらわれなかった!東番長はふるえている!」

東番長「…」

西番長「アハハハハハハ!!ずいぶん静かになったね?ひとりぼっちさんはコミュニケーションの取り方わからないのかな??何?何か考えごと?」

西番長「隠し事はやめろよ!俺たち友達だろ? (棒)」

東番長「………」

東番長「………ヒック」ポロッ

南番長西番長北番長 (泣…泣いたあああああああああああああああ!!!)

西番長「泣…ちょっ泣くなよ!!ちょっなんで泣く…泣くなって 悪かった悪かった言い過ぎたって!」

南番長「冗談だって、そんな泣くなよ!おい、筋肉スキンヘッドの強面が人目憚らず泣くなよ!ウミガメの産卵みたいだぞ!」

北番長「きちんと謝った方がええで」

南西番長「ご…ごめんなさい…

東番長「いや…俺は嬉しくて泣いてるんだ…」

南番長「え……?」

東番長「だって、三人も友達ができたんだもん、なぁマサオくん」

南番長「おやおや、なぜか下の名前で呼ばれたぞ」

東番長「だって友達になるってカオルちゃんが言ってくれたじゃん」

西番長「なんかちゃん付けで呼ばれただけど」

北番長「今まで友達がいなかったからいまいち距離感が掴めないのよね、」

南番長「赦そう、悪いのは彼じゃなく彼みたいな悲しきモンスターを生み出したこの社会なのだから。」

東番長「なぁ 俺は悲しきモンスターなのか?人から赦されなきゃ存在してはいけないのか?」

北番長「あらあら会話が聞こえていたようね、流石怪物 聴力が異常発達しているわ」

西番長「怪物、自分の正体に気付き自問自答をする」

南番長「俺は、本当は怪物なのか?人間に産まれたかったのに…どうして怪物なんかに産まれてきたんだ クッソオオオオオ人間が憎い!!」

北番長「こうして、人間を憎むようになった彼は 高校の番長となり 和議だと称して隣校の番長を無理矢理友達にさせる凶行に走り、人間界を闇に陥しいれるのであった」

東番長「ミゾオチくん、俺が友達を作るたびに、この世界は闇に陥るのか?どうなっているんだこの世界観は」

北番長「私も下の名前で呼ばれたわ、驚き」

西番長「君の名前ってミゾオチっていうの?そっちの方が驚きなんだけど」

東番長「なあ、それよりさ」

東番長「悲しきモンスターでも心は傷付くんだぞ?」

北南西番長「ごめんなさい…」

南番長「言い過ぎた、ごめんな。許してくれ」

東番長「全く…そもそも俺は他にも友達はいるんだがな」

西番長「誰も妄想してくれとは言ってないよ」

南番長「他にもってまるで俺たちが友達と言わんばかりに」

北番長「っていうか三人とか言ってたけど、なんで私もしれっと入ってるのかしら巻き込まれてるの嫌だから黙ってたのに」

東番長「黙ってたつもりかアレで」

南番長「巻き込まれるって…東番長と友達になることがまるで重大な人身事故であるみたいな言い種はよくねえよ、実際その通りだけど」

西番長「聞こえてたら傷付くし黙っておこうよ。可哀想だし」

東番長「ねえ 貴様らのヒソヒソ話ってどうしてそんなに大きいの?」

西番長「だって君に友達って いまいち想像できないんだけどどんな子?」

北番長「ハッパを炙って吸ってる時に登場する、みたいな特殊条件の下じゃないと現れないんじゃないの?」

東番長「要するにヤクでラリッたてめぇの幻覚だろって言いたいのか」

東番長「実在する友達だよ、結構俺頼りにされてんだよ、よくパンを買ってきてって頼られるし」

西番長「あっ」

東番長「明るくなるからってことで
頭も毎日剃ってもらえるし、てるてる坊主になってみんなを笑わせたりとかムードメーカーになってる。
恐れ多いからってみんな俺に近寄ってこないから 学校でも俺は席を広々使ってるそれから」

西番長「やめろ…わかったからやめろ…もういいんだっ…休めっ」

南番長「悲しいなあ…」

北番長「あ、そうそうちなみに私はホモ」

西番長「突然何言ってだコイツ」

北番長「え、いじめのカミングアウト受けたから次は私もカミングアウトの番かと思って」

西番長「カミングアウトの意味知ってる?」

東番長「え?俺はいじめられているのか?」

南番長「違う違う、いじめじゃないからいじめられてる方がいじめじゃないと思えばいじめじゃないからな」

東番長「よしわかった!、じゃあみんなでテンションあげて遊ぼうぜ!」

西番長「気持ちよくなるオクスリとかは勘弁して下さい」

東番長「違う違う、普通の遊びだよ」

北番長「遊びって何よ」

東番長「ああ。棒と椅子を使って、天井にぶら下げてあるバナナを取る遊びだ、これが結構盛り上がるんだよな」

西番長「」

北番長「ああ、この辺にオコリザルがいるから捕まえてくるわね」

南番長「お前ガラケーだろ逃げるなよ」

東番長「じゃあ準備してくるわ」

南番長「いや準備って何の準備だよ。つか会議はどうしたよ」

東番長「ああ、俺ら四人で今から何して遊ぶかって話だろ?」

北番長「果たしてそんな話をしていたかしら」

西番長「遊ぶって何して遊ぶの?」

東番長「竹馬」

北番長「は?」

東番長「竹馬に乗って遊ぶ」

西番長「馬鹿かお前」

北番長「バナナを棒で取る遊びはどうなったの?」

西番長「てめぇ1人でやってろよ雑魚」

北番長「その文脈だとまるで私がそのチンパンジーのリハビリを積極的にやりたがってるみたいじゃない」

東番長「もうその遊びの時代はもう終わったんだ」

西番長「100万年くらい前にね」

東番長「さあ竹馬乗っていますぐ駆け出そうぜ今すぐに」

南番長「何が悲しくて男四人で夜な夜な竹馬なんかしなきゃなんねーんだ」

東番長「でも俺はよくみんなと竹馬乗って遊んでるからな、
ちなみに昨日は女の子は幸ちゃんと美代ちゃんと春香ちゃんで男の子は憂樹くんと敬くんと俺の面子が集まってオールナイトで福笑いしてたから」

南番長「おい、こいつまたキメやがったぞ、その辺に注射器転がってるかもしれん気を付けろ」

東番長「友達と楽しい思い出を語っただけで俺はヤク中キチ○イの幻覚だと処理されるのか」

西番長「いやそれが幻覚ではなくて事実だとしても、正月でもない平日の深夜に友達と集まって徹夜で副笑いをするって時点でやっぱりヤク中のキチ○イとして処理されると思うけど」

東番長「なあいい加減に俺の趣味を悪者にするのはやめようぜ」

西番長「いや趣味は悪くないよ、悪者はただ君1人なのだから安心してくれたらいいよ」

東番長「良かったぁ」ほっ

南番長「でもさ、でもさ、もしこの狂人が言ってることが事実だとしたら
名前を言ってはいけないこのお方ですら女の子と遊べるくらいの能力があるってことだよな」

北番長「…え…」

東番長「なあなんで俺ヴォルデモートみたいな扱いされてるんだ?」

西番長「いやそれより、君、女の子と遊んだことないの?」

南番長「

南番長「あ……あるけど?」

北番長「清々しいほどのわかりやすい嘘よね」

東番長「フッフッフ」

西番長「あっ…」

東番長「ま…まさか女と遊んだこともないとかぁう…嘘だろ…信じられない 人に友達がいないいないとか煽っておいて 女と遊んだことがないとかマジ笑えるんですけどおおおおおおおおお!!」

南番長「くっ…」

西番長「ここぞとばかりに調子こきはじめた」

北番長「今までやられてきた分をやり返す気ね」

東番長「女にすらもてないとかつらいのおおおお!!番長としての魅力がないんじゃねえの!!片腹痛いわぁあああ実に片腹痛いわぁああああ!!西番長、窓を開けろ」

西番長「え、あ、はい」

東番長「ぷっぎゃあああああああああああああああああああああああああ!!敵は本能寺にあり!!!」ぴょんガッシャアアアアアアアアアン

北番長「うわあああああああああああ」

西番長「うわあああああああああああ」

南番長「うわあああああああああああ」

北番長「…え?ちょっ…なんで飛び降りたのあの狂人?」

西番長「…ああ…ぼ…僕が窓を開けちゃったから…ぼ…ぼくが…」

南番長「いや待って、あいつ自分で窓開けろとか言ってたぞ」

北番長「しかも、閉まってる方の窓をぶち破って飛び降りたわよ」

北番長「だからあなたが気にやむことはないのよ」

南番長「バナナでも食べて元気だせよ」

西番長「…う…うん…」

北番長「さぁ、やることやってとっとと帰りましょう指紋拭いたりここに私がいた痕跡を消したりね」

東番長「なぁ」

南番長「ぎゃあああああああああああ!生きてるぅうううううううう!!」

東番長「そりゃここは六階なんだから飛び降りたくらいじゃ死にはせんだろう」

北番長「残念ながら同意しかねるわ」

東番長「じゃあさっそくみんなで女にもてない南番長を引き続き馬鹿にしようぜ、ぷっぎゃああああああああああwwwww」

南番長「あ、うんごめん」

東番長「ど…どうした!!!?!!何で急に冷めた!!」

西番長「ねぇ…」

東番長「んあ?」

西番長「なんで死なないの?」

東番長「なぁ、言葉って一番他人を傷付ける武器となりうるんだって知ってたか?」

西番長「い…違っ…ごめんそういう意味じゃないって…じゃなくて六階から飛び降りてなんでそんなにピンピンしてんの?怪我とかしないの?」

東番長「怪我ってなに?」

北番長「おっとゲッコー・モリアには難しい質問だったようねごめんごめん」

西番長「ハリー・ポッターの次はワンピースか」

東番長「あ、でも肩が痛い!さっき窓から落ちた時、左肩を痛めた!」エッヘン

西番長「どうやってピンポイントに痛めることができるんだろう」

南番長「みんなすごいなあ」

北番長「おやおや、どうしたのかしら?」

南番長「そりゃモテるよ東番長、タイマンじゃ完全に最強だししかもすごいタフだし情に厚いしあれでいて世話焼きだし。
西番長は女の子みたいな可愛い顔立ちして愛くるしいし頭もいいし口は悪くてぶっきらぼうそうだけどああみえてじつは優しいし北番長はホモだしそれに比べて俺は…」

東番長「急に落ち込みだしたぞ」

西番長「いやちょっと待ってなんかゾッとするんだけど」

北番長「え?まさか私はホモだしで終わりなの?」

東番長「絶対に飲みたくないよなホモだし」

西番長「そういう意味じゃないよ」

南番長「なあなあ。そういえば2年2組8番、今日朝の5時に起き、シャワーをして家族の分の朝ごはんを調理し、
父と弟を起こしたあと目玉焼きとサラダとクロワッサンを二個食べ、皿洗いなどを済ましたあと、兄の車に乗り伊川谷駅で7時40分の快速電車に乗り、8時15分に学校へ到着し、
疲れて機嫌が悪くなったのか、1年の舎弟へ少し偉そうに挨拶したところ頬にケチャップが付いている所を指摘され、顔真っ赤になり「こ…これは返り血だから!」と意味不明なことを叫び周囲から注目された所恥ずかしさからその場で逃亡しトイレで少し泣いたことでお馴染み西番長さんにお話があるんだけど」

西番長「はぁあああああああああああ怖い怖い!怖い!!なになにこの人!!なんで知ってるの?なんで知ってるの?」

東番長「数的推理の問題みたい」

北番長「ねえ、南高校はストーカー養成学校なの?」

東番長「南高校の攻撃の仕方は恐ろしいなあ」

南番長「なあなあ3年1組出席番号1145141919番 午前4時に起床し白目を向いてロウソクをケツに差しながら鏡の前で「お前は誰だ」と600回呟いたあと、渋谷にある靴磨き屋で目付きの悪い店員か購入したアイスを炙り鼻から吸い上げ、コーヒーをケツから摂取したあとはシャカシャカ走りで高校まで出向き、歴代校長肖像画を視姦しながら「とりあえず目があったやつの陰毛を片っ端から引きちぎってカツラでも作ろうかしら」と言いながら校長の陰毛をむしりとっていたことでお馴染み北番長さんに少しお話が」

東番長「馴染んでたまるかよ」

北番長「いやぁあああああああんなんでそんなこと知ってるのおおお怖い怖い怖いわあああああああ」

西番長「怖いのは貴様だよ」

北番長「き…貴様呼びキタァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!」

東番長「早く出頭しろよ犯罪者。大丈夫だ、日本の法律は未成年に優しい、だから安心してウラジオストク刑務所で死ね」

北番長「ねえウラジオストクって日本だったかしら」

西番長「ねえ、僕も毛狩隊ツルリーナ五世とサイコパスストーカーと金本知憲に話があるんだけど」

東番長「何」

北番長「金本知憲の違和感の無さがすごいわ」

西番長「あの、脱退していいかな、この精神疾患患者の集いを。
僕はここに居ていい人間じゃないような気がして。」

東番長「そんな悲しいことを言うなよ!俺たち友達だろ! (迫真)」

南番長「照れ隠しはやめろって、素直じゃないなあ」

西番長「君達とこうして話をしていた事実を世の中から隠したい」

北番長「でも脱退するということは、和議が決裂したってことだから、
ツルリーナ五世、サイコパスストーカー、金本知憲が率いる仲間たちが大挙してオタクの学校へ押し寄せるわよ」

東番長「やったねカオルちゃん!」

南番長「僕たちは切っても切れない縁で繋がれてるんだね!!」

西番長「西校って呪われてるのかなぁ」

南番長「でもさ、俺達の学校同士が仮に喧嘩をしたとして、どこが勝つだろうな」

北番長「単純にタイマンなら東校じゃない?番長とかが鬼みたいに強いし」

東番長「でも、絶対タイマンにはならんだろ。」

北番長「なんで?」

東番長「うちがいい感じにことを進めてるといっつもてめえ率いる糞ボケ北学校が絶対茶々いれてくるからな、なぁカオルちゃん」

西番長「僕に振らないで欲しいなぁ、君たちとは喋りたくもないのに」

南番長「でも俺は、鬼強い東校や卑劣卑怯北校よりも、西校と戦う方が怖いなぁ」

西番長「え?そ…そう?♪かなぁ…」

北番長「機嫌を取り戻したわね。チョロすぎる」

東番長「いや、俺もわかるよ。団結力が凄い、というか番長の統率力がケタ違いだよな。男子校っつうのもあるから、数も多いし、揉めるとやっかいだ。」

西番長「へ…へー……♪」

南番長「つか西校幹部の名称がカッコいいよな、春雨導六騎!とか九尾近侍衆って中2染みてる感じとか」

北番長「うちの番格衆の通称、ふわふわマシュマロ同盟はどう?」

南番長「ふわふわマシュマロなのはヤクでとろけたてめぇの頭ん中だろって思います。」

北番長「あらあらヤク中キャラが私に移っちゃったわ」

南番長「お前の場合はキャラではなく事実だからな」

東番長「あーあ、お前のとこは南校維新四天皇とかいうごく普通の名称だから思う存分他の悪口言えていいよなあ」

南番長「まぁうちの主力だからな。四天王の52人全員が力を合わせるとさすがのアンタでも歯が立たないかもな」

東番長「え?四天王、52人いるの?」

南番長「まあな」

北番長「四天王って何だったかしら」

北番長「そういえば、アンタの所はそういう名称とかないの?」

東番長「ないなぁ、つか幹部って概念もうちにはないしなあ」

南番長「僕の番長には友達がいない」

東番長「なぁ、幹部がいないからってなぜ友達がいないことになるんだ」

北番長「じゃあアンタが名前付けちゃえば、東校、そんなに強いのに名前がなければ勿体ないわよ。喧嘩強い奴を思い浮かべて名前を付けなさいよ。」

東番長「あー………じゃがいも……とか……にんじん?…とか…」

北番長「カレーでも作る気かしら」

南番長「お疲れ様でした。ウズベキスタンへどうぞ」

北番長「ミスするたびに海外へ飛ばされる謎システムは何なのかしら」

東番長「…ん、西校の、随分静かだな?寝ちゃったのか」

南番長「これだからお子様は」

西番長「いや…起きてるよ」

東番長「どした。顔俯かせて、気分でも悪いのか?」

西番長「いや…逆……気分はいいよ…すごく…」

西番長「あの、西校の評判とかってこうやって面と向かっては聞かないからさ…」

西番長「なんか…いいよね…」

北番長「何が」

西番長「こうやって、仲間が褒められてると…自分のことより嬉しいなぁ……って…///」

東番長「何言ってだこいつ」

西番長「///……はい!終わり、この話は終わり!あ~///恥ずかしいなぁ柄じゃないのにっ… 終わり終わり!!さっきのことは忘れること!わかった!?……あーもう/////」

東番長「1人で何を言ってるの?」

北番長「…」

南番長「ちょ…ちょっとコレ可愛すぎるから持って帰って家で飼うわ」ひょい

北番長「つ…次は私ね!」

西番長「わっ…うわぁあああああ!!!誰か助けて!!人さらい!!助けてええええええええええ!!」

東番長「ばっ…お前らやめろやめろ!!」

「やめろ、番長を放せ!!」

北番長「!?」

東番長「どこからか声がする、」

北番長「この病室には四人しかいないはずだけど」

ソファー「番長には手を出さないで頂きたい!」

南番長「ソ…ソファーが喋った…!いや…中に人が入ってるぞ!人の形が浮き出てる!」

ソファー「ただいま助けます!」

西番長「…あ……ありがと…」

北番長「め…迷走している…終わりかけた話がまた着地点を失ってしまった…」

ソファー「では、どうぞ。」

西番長「…うん…じゃあ座るね?」ぼふっ

ソファー「フフォオオオオオオオオ!!!/////」

西番長「さて…」

東番長「…」

北番長「…」

南番長「…」

西番長「ということで君たちみたいな変人と一緒にされたくないから抜けさせてもらうね」

東番長「おいおい、この期に及んで何を仰有る」

南番長「流石にもう一般人サイドから物を言うのは無理がある」

北番長「ねえ、聞きたいことはやまほどあるけど、なんで人間を椅子にしてるの?」

西番長「やだな~人間じゃないよ、僕の舎弟だよ?」

北番長「あらあら私としたことが、一瞬背筋がゾクッとしてしまったわ」

東番長「お前は舎弟を椅子にしてるの?」

西番長「椅子だけじゃないよ。
掃除機、洗濯機、足踏みマット、マッサージ機、空気清浄器、歯磨き、室内移動用馬、ソファー、風呂用椅子、布団、抱き枕、トイレ、サンドバッグ、奴隷
だいたいこの辺は、僕の舎弟の中でも、特に僕への愛が大きい舎弟につとめてもらってるのかな?」

南番長「かな?と言われても困るなぁ」

北番長「すごいわ理解できる文法なのに、全く意味がわからない」

東番長「使用用途とかを掘り下げられて説明されても困るから適当に頷いておこうぜ」

西番長「だって、僕の役に立つための舎弟でしょ?
じゃあ自分がどんな目に合おうとも僕が幸せなら幸せでしょ?ね?」なでなで

ソファー「フヒフヒィイイイイイイイイイイイ!////」

北番長「まぁ幸せならいいわ」

南番長「何が春雨導六騎九尾近侍衆だよ、要するに調教済みM男の集いだろ。西校はM男調教学校みたいなもんだよ」

東番長「ストーカーだったりM男だったり学校というものはろくなもん産まないなあ」

北番長「ねえ、あなた。その子にかれこれ二時間くらい座ってないかしら?」

西番長「え?うん…だから?」

北番長「…いえ何もないです…」

東番長「なぁ、お前はこいつの奇行を知っていたんだろ?なぜ黙っていたんだ?」

南番長「俺はもし目の前に嫌なことや恐ろしいことがあれば全力でそこから逃げることがポリシーだからな」

北番長「なぜ誇らしげなのかしら、明らかに危険だと知っておきながら私たちに黙っていた罪は重いわよ」

南番長「忘れてたんだよ。忘れてなければこんなSMホモ野郎を家に持って帰ろうとするかよ」

西番長「ちょっと待って。何か僕がまるで、キチガ○頂上決戦を制したみたいな前提で物を言うけど」

東番長「はい」

西「どうみても白目向みながらケツから薬物ぶっ込んで他人の陰毛を根こそぎ引きちぎってカツラにするイカれた羅生門野郎よりマシだと思うけど」

北番長「ヘアッ」

東番長「羅生門ってそんな話だったかなー?」

南番長「まぁよく考えれば コイツのやってることはもろ犯罪者だからな。
もしリカルド大統領がお前の産母なら産まれた時点でもうマニラれてるからな」

北番長「果たしてその仮定は必要なのかしら?」

北番長「そもそも私の生活は、今まで密に行ってきたのよ。わざわざ掘り返して、人前で暴露する方が狂っているわよ、」

北番長「というか、アナタのやっていることも立派な犯罪なのよ。」

南番長「おやおや、まさかこんなことを言われるとは思わなかった」

北番長「さすがにシミュレーション能力なさすぎよ」

東番長「ストーカーってどう考えても犯罪なんだがな、人間性を疑うぞ」

西番長「そんなこと言うけど、六階から飛び降りて左肩痛めただけで住むキミは人間ですらないよ、もはや金本知憲だよ」

北番長「そうね、それにそのスキンヘッドに眼鏡って出で立ちがもう恐怖を誘うわ。
奴らは情報を食っているとか言い出しそうよね」

東番長「ゲッコーモリアとヴォルデモート、金本知憲、ときて芹沢さんか。
ようやく人間扱いされるようになった」

南番長「金本知憲は何扱いなのかなあ」

東番長「じゃあ わかったわかった じゃあ俺が一番頭おかしいってことでいいよ はいはいお前らは普通普通、良かったね」バーカ

西番長「正体現したね」

北番長「こうなったら今すぐ駅前へ繰り出してその辺歩いてる人捕まえて 誰が一番頭おかしそうかアンケートして回りましょう!」

南番長「なるほど、それはいい考えだ!やろうやろう 今すぐやろう!」
西番長「なるべく急いでそうな人とか女子供とかに話を聞こうね30分くらい」

東番長「わかった。ではさっそく降りようか」

南番長「おいおい そこは窓だぞ」

東番長「知っている」

西番長「僕たちは貴様と違ってそこから飛び降りると死んじゃうんだよなあ」

東番長「知っている」

北番長「あらあらあらら」

東番長「もうすべてどうでも良くなってきたんだよおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!」

北番長「つ…ついに東番長がキレたわ!」

南番長「に…逃げろ!」

西番長「う…うわぁああああああああああ!!」

ワーキャー
ワーキャー

看護師「コラ、君ら!!時間は過ぎてんだからとっとと部屋に戻れ」

北番長「はい」

西番長「はい」

南番長「はい」

東番長「はい」


看護師「…全く……」

医者「やぁ、どうだ。異動早々精神疾患者の扱いは」

看護師「あの四人は特に目を離せなくてキツいッス」

医者「だろうな、奴らは最近ここに連れられたんだが
どうも重症でな 奴らの相手してるとこっちが参るわ」

看護師「はい。あ、先生。そういえばこの辺り最近物騒になってるので帰り道はお気をつけくださいね」

医者「ん?」

看護師「どうも近辺の高校同士で、番長がいない!奴らに拉致られたに違いない!とか言って大規模な喧嘩が起こってるみたいです」

医者「おお、そうか。人がいなくなってんならそら、心配だな」

看護師「はぁ」

医者「でも、人がいなくなったら普通まず警察に任せないかな?」

看護師「まぁ そうですねー」

医者「若い奴らの考えることはよくわからんわ」

【TV】

<佐々木取るからな!お前ら絶対取るなよ絶対に佐々木取るなよ!
<よしっ
<一巡目選択希望選手 大山 ドッワハハ



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