遡ること10分前
F男(くそ、教室に忘れ物するなんてついてないな……職員室に鍵取り行かなきゃ………)
F男(職員室なんて久しぶりに行くな……)
F男(基本的に授業終わっても伏せて寝てるだけだし……)
F男(職員室ってそこ曲がったとこだよな…)
タッタッタ
F男(…ん?)
バタン!!!
F男『いってぇ!びっくりしたぁ』
F男(誰だよいきなりぶつかってくるなんて………)
F男(…………ん?俺?)
F男(え………なんで俺が俺を見えてんの……………)
F男(!????)
i子『いてて、ごめんなさい!』
i子『……………!?』
F男『なんで俺が!?』
i子『なんで私が目の前にいるの!?』
そして
i子『要するによ…ぶつかった衝撃で何らかの変化が起きて私たちの体が入れ替わったってこと!?』
F男『……………そういうことだね………』
i子『最悪じゃん!よりによって学校1の陰キャラF男となんて………』
F男(俺のこと知ってたんだ……)
i子『最悪!最悪!これどうやったら治るのかなぁ、、』
F男(すげぇ俺が目の前で喋ってる………)
i子(……………)
i子『何見てんのよ?』
F男『い、いや別に………』
F男(…………)
F男(……これがおっぱい…)
F男(……………)
モミモミ
i子『!?』
i子『あ、あんた何勝手に人のおっぱい触ってんのよ!!』
F男『あ、ごめん………』
F男(柔らかかった…………)
i子『とりあえず今日は遅いから帰って明日病院行って見てもらうわよ!』
i子『わかった!?』
F男『あ、はい』
i子(…………)
i子『触っちゃダメだからね!』
F男『うっ…………』コクリ
トコトコトコ
トコトコトコ
F男(やっと着いたi子ちゃんの家………)
F男(いや、今は俺がi子ちゃんか……)
F男(それにしても家でかいな……)
ガチャ
F男『おじゃま、……じゃなくてただいまー……』
i子母『遅かっわねi子、さっさとご飯食べちゃいなさい
F男『うん、お母さん』
i子母(…………?)
i子母『いっつもママって呼んでるのになんで今日はお母さんなの?笑』
F男(!?)
F男『えっあったまには呼び方変えようかなって!』
i子母『あらそう!じゃあこれからはずっとお母さんって呼んでもいいのよ笑』
F男(…………あぶねぇ……)
F男(バレないようにバレないように………)
=
=
=
F男『ごちそうさまぁ!お風呂入るね!』キャピッ
F男(こんな感じやろ…)
i子母『お先にどうぞ笑』
F男(…………)
ヌギヌギ
F男(…………)
F男(…この際だ…揉みまくっておこう………)
モミモミモミモミモミモミ
一方そのころF男家では
i子(あぶないあぶないF男父に感づかれそうになったけどまぁ大丈夫よね……』
i子(ご飯も食べたし、お風呂入って寝れば家族と話すこともないでしょ………)
i子(………お風呂ね……)
i子(…………)
ヌギヌギ
ボロンッ
i子(……………)
i子(え、なにこれグロ………)
i子(プニプニしてる…………)
クンクン
i子(くっさぁ!……)
i子(触らないでおこ…………)
次の日
F男(ふぅ……i子ちゃんのベットいい匂いしたなぁ……)
F男(着替えないと………)
F男(ん?ブラってどうやって付けんの………??)
カチャ
F男(お、できた。才能あんのかな……)
F男(次はスカートスカート………)
ピローン!!!
F男(ん?あぁi子ちゃんからか、そういえば昨日帰りにLINE教えてもらったんだっけ……)
F男(【学校でおかしなことはしないでね】か)
F男(そうだな、学校はいえ以上に気をつけないとな………)
F男(【おまえもな】)
F男(送信っと、)
学校
A子『あっ!i子おはよう!昨日なんで一緒に帰ってくれなかったの?』
F男『あ、それは………忘れ物しちゃって……』
A子『へぇ、i子が忘れ物するなんて珍しいね、災難でも起こるんじゃ笑』
F男(その災難がこれだよ……)
F男『じゃ、じゃあ早く教室行こ!遅れるよ!』
A子『あ、そうだね~急ご!』
物陰ーーーー
i子(なにあの喋り方!全然私じゃないじゃん!オドオドしすぎ!)
i子(A子が天然だからバレないからいいけど………)
K島『おっF男じゃん何してんのw覗き見?誰誰?』
K島『なにお前i子ちゃんストーカーしてたの?気持ち悪りーなw w w』
K島『i子ちゃんは可愛いし優しいけどF男お前みたいな奴じゃ一生付き合えねぇよ!』
K島『ま、俺みたいなイケメンなら可能性はあるがな!あはっはっは』
K島の連れ『K島感じ悪いぞw!F男に失礼じゃんw w w』
i子(………………)
K島『じゃあな!応援してるぜぇ!根暗ボッチくんw!』
i子(私がi子なのに良く言えるわね………)
i子(性格悪すぎ、K島みたいな奴と誰が付き合うのかしら)
i子(……!、私も急がなくちゃ!)
授業と授業の合間
O田『F男氏!F男氏!』
i子(……ん?ねむ……)
O田『起きているでござるか?F男氏!』
i子(………誰だっけ…?)
i子(この太ってるメガネって……)
i子(ああ、F男の唯一の友達っていうO田って男子か……F男の友達はO田しかいないって誰か言ってたっけ……)
i子(なんでそんなこと覚えてるんだろ……)ねむねむ
O田『やっと起きたでござるかF男氏!』
i子『ござるござるって……頭大丈夫?忍者?伊賀甲賀?』
O田『何いってるかF男氏、いつものことではないでござるかw』
i子(……ハッ)
i子(そうだった私は今F男なんだった……)
i子『でどうかしたの?O田氏』
O田『何って感想でござるよ!昨日見てくれって言ってた魔法少女マゾカル☆マジカ、略してマゾマジのアニメを観た感想を聞きたいんでござるよ!』
i子(………えっ……)
i子(………何それマゾマジ?知らん…適当に切り抜けよう)
i子『ごっごめん!昨日は忙しくて見れなかったんだよね!』
O田『うぅ、そうでござったか……では今日帰ったら見てくれでござる!』
i子『………了解でござる…
一方F男は
C子『でね、エクステ付けたいなーって思ってるんだけどぉ…………i子聞いてる?』
F男『えっ……ああ聞いてる聞いてる!』
F男(なにエクステって……パソコンのワードとかと一緒に見たことあるような………)
F男(分からぬ……女子の会話についていけない…………)
F男(適当にあいづち打って知識をつけていくしかないか……)
C子『それでね~~』
F男『ほ、本当に~?笑えるね~』
C子『でしょー、それでさ~』
F男(よしよし、女子と話すコツを掴んできたぞ………)
F男(相手の話を否定せず肯定すればとりあえず場は収まる!可愛いなどという単語を使えば尚よし!)
C子『でね~、i子はどう思う~?』
F男『いいと思うよ~』
C子『だよね~笑』
F男(いいぞ!こんな感じか!これなら少しは会話ができる!)
F男(そういえば女子と話すなんてここ最近無かったから新鮮過ぎるな……)
放課後
i子『女の子の友達にはバレてないでしょうね?』
F男『バレてないよ。A子ちゃんは用事があるからって言って帰ってもらったよ』
i子『それなら良いけど……』
F男『お前は楽だろ?俺話しかけられることなんてほとんど無いし』
i子『あんたそれ自慢気に言えないわよ』
i子『とりあえず、病院行くならどこかしら……精神科?』
F男『近くにある精神科病院に行ってみるか………』
ーーーーーーーーーーーーーー
医者『ええ~お二人ともお体に異常はありませんね~』
i子・F男『ええ!?』
i子『私たち入れ替わっちゃってるんですよ!どうしたら治るんですか!?』
医者『きっと疲れてるんですよ。睡眠はよく取りましょうね』
F男『医者全然使えなかったな………』
i子『本当にそうよね……』
i子(………………)
i子『私角曲がった方向からかえるわ……』
F男『なんで?俺の家はそっちじゃないぞ』
i子『私がF男と帰ってるところなんて誰かに見られたら体が戻った時に大変じゃない』
F男(……………まぁ当然か)
F男『分かったよ俺はまっすぐ行ってi子の家に帰るよ』
F男『それでいいんだな?』
i子『うん』
F男『じゃあな、また明日』
i子『うん』
帰宅後
i子『ふぅ疲れた…眠たい……』
i子(いつまでこの状態なんだろ………)
i子(とりあえずお風呂入っちゃお…………)
ザーッ
風呂上がり
i子(…………………)
i子(眠気冷めちゃった………)
i子(……することない…………)
i子(なんかそういえばO田がアニメ見ろとか言ってたっけ………)
i子(なんだっけ………マゾマジだっけ…………?)
i子(感想言わないと明日面倒そうだし1話くらい見てみようかな……)
i子(アニメ見るなんて久しぶりだなぁ………)
カチッカチッ
カチッカチッ
【YouTube アニメ】【検索】
i子(マゾマジ………マゾマジ………)
i子(……あっこれか………)
i子(うわぁ、如何にもオタクが好きそうな可愛い女の子たちだなぁ………)
i子(こんなのにハマるのか…)
チラッ
i子(今10時半だし1話見終わったら寝ようかなぁ……)
スタートボタンポチ
i子(…………………)
i子(……………………)
i子(………………)
i子(………ちょっと面白いかも………)
i子(………………………)
i子(…………………………)
i子(……………………)
i子(…………あっ、もう終わっちゃった……)
i子(……11時前か、…もう1話くらいは見てあげようかな………)
スタートボタンポチ
5時間後
=
=
=
i子(……………………)
i子(………………………)
~END~
i子(…………………)
i子(………結局全話見ちゃった…………)
i子(ゲッ、4時じゃん………2時間しか寝れない………)
i子(……ま、いいか、面白かったし……)
朝
i子(…………うぅ、眠い……)
i子(………寝ときゃ良かったかな………)
授業中
先生『~~~~であるからして~。数列の公式は覚えておくように~~。』
i子(……………zzzZZZZ)スピー
i子(……………………)スピー
先生『~以上。授業終わり~。』
日直『起立、気をつけ、礼。』
みんな『あざーしたー。』
i子(…………うぅ、また寝てしまった………)
i子(4時間全部の授業で寝てしまうなんて………)
i子(今日はちゃんと寝よ……)
i子(…てか、授業中ほとんど寝てるのに注意されないとか、どんだけF男影薄い存在なんだよ………)
i子(………まだ眠い………)
i子(今日も1人で弁当か………)
タッタッタ
O田『F男氏!F男氏!』
i子(ゲッ……O田……)
O田『F男氏よ!一緒に昼飯を食べようでござる!』
i子『えっ、あ、いいよ…』
O田『で?どうだったでござるか?我がイチオッシーしたマゾマジは!』
O田『昨日こそ見たでごさるよね!?』
i子(……………………)
i子『………見たよ…。全話……。』
O田『なんと!全話でごさるか!』
O田『小生嬉しいでござるよ!何度言ってもアニメを見てくれなかったF男氏が小生の勧めるアニメを見てくれるなんて!』ナミダウルウル
i子(なっ!F男の奴アニメ見ない系なのかよ!)
i子(てっきりアニメ見る系の奴かと思って合わせてやったのに!)
O田『嬉しい!嬉しい!嬉しいでござるよぉ~!』
O田『どこらへんが!どこらへんが面白かったでごさるか!?』
i子(…………………)
i子『先輩のマゾさんの頭がもげたところかな………。』
O田『おぅ!そこに目を付けるとはF男氏流石お目が高いですな!』
O田『アニメマスターのセンスあるでござるよ!』
i子(アニメマスターってなんだよ……)
i子(いちいちウザい…………)
i子(でも明るいし、いい奴かも……………)
O田『で!今やってる今季のアニメのことでござるが!』
i子『いやっもうアニメはもう………』
O田『アニメマスターの称号を得たからって照れなくていいでござるよぉ!』
一方F男は
F男(良し!女子の使ってる言葉の意味の8割は理解できてきた!)
F男(しかもだんだん女子が考えてることとか何を求めてるかも分かるようになってきた!)
F男(これで一旦学校でも入れ替わったことがバレることはないだろ…………)
M子『ねえ、i子!今日帰りに駅中に服でも買いに行かない?』
M子『前にバイトもしてないし暇だって言ってたじゃん!ね?』
F男(……………え、ちょどうすれば…)
M子『じゃ、帰りホームルーム終わったら下駄箱で待ってるからぁ!』
タッタッタ
F男『あっ………』
F男(………ど、どうしよう…)
F男(お、女の子と二人で駅中に服選びなんて…………)
F男(で、デートじゃん!)
F男(女子と二人きりなんて無理無理!)
F男(i子ちゃんとは緊急事態だからなんか話せたけど……)
F男(てかM子ちゃんって3組で一番可愛いって言われてる子じゃん!)
F男(さっき一言も言葉交わせなかったのに………)
F男(放課後服選びなんて最低2.3時間は二人っきりってことでしょ!?)
F男(で、デートじゃん!)二回目
F男(あ、頭の中が、混乱するぅ…………)
放課後
F男(……この時が来てしまった…………)
M子『あ!i子早く早くぅ!』
i子『ま、待った?』
M子『そんなこといいから早く行こー!!』
F男(うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁあ)
F男(お、俺どうなっちまうんだ!?)
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