昔々、とある山深ーいある地方には、恐怖の大魔王がおりました。
大魔王は、近くの村からたくさんの生贄をとっては、彼らを喰らいました。
しかし、ある時
大魔王の城に、一人の女の子がやってきました。
女の子は美しい剣をかざし、大魔王をやっつけてしまいました。
女の子は、伝説の剣を持った勇者様だったのです。
それからというもの、大魔王の城はなくなり、山々には平和が戻りましたとさ…
……
…
少女「…山々には、平和が戻りましたとさ。めでたし、めでたし。」ザックザック
少年「おう、精が出るなー、少女」
少女「…おー」ザックザック
少年「てゆうかお前、朝からずっと働き通しなんじゃないのか?」
少女「ん」
少年「馬鹿か…。ちょっとは休めよ。もう昼飯時だぞ」
少女「そうなの?」
少年「そうなの?って…。昼のベル鳴ってただろ。ほら、貸せっ」グイ
少女「うお」
少年「オヤジはまだ寝てるのか…。ったく、自分は呑んだくれて、娘に畑やらせるなんて」ザクッ
少女「…」
少年「行けよ、少女。お前が昼飯食う間は、俺が耕しておいてやるから」
少女「…いいの?」
少年「おう。ほらほら、倒れないうちに食っておけ」ザクザク
少女「ありがと。恩に着る」タタッ
ガチャ…
少女「…ただいま」
父「…んだぁ、うっせーなぁ…」
少女「父さん、もうお昼だよ。ご飯…」
父「あー?メシー?いらねぇ…。ってか、酒どこだよ」
少女「…お酒、ない」ボソ
父「あん…?ああ、昨日呑みきったのか。チッ…。おい、今から酒屋行って来いよ」
父「あん…?ああ、昨日呑みきったのか。チッ…。おい、今から酒屋行って来いよ」
少女「…」ジッ
父「何だその目は…?親の言う事が聞けねぇのかよ!?」
少女「とんでもない。…行ってきます。その、あの、ぶどう酒でいい?」
父「おー。…走っていけよ。はやくな」ゴロン
少女「はい」ガチャ
……
…
「…で、どうしますか」
「えぇ~どれもこれも良いわねぇ~。迷っちゃう」
「早く決めてもらっていいすか」
「ちょっと待ちなさいよぉ!せっかちねっ」
「はあ」
「あっ…。ちょっと待って、見てみてこの子!」
「どれどれ…」
「この子!すっごく可愛いじゃなぁい!気に入ったわ!この子にしてちょうだい!」
「お、確かに…」
「あーんもう、早く連れてきて頂戴っ」
「分かりました。では、早急に手配します」
「んふっ。よろしくねぇ~」
……
…
少女「昔むかーし、あるところに…」タタタ
少年「えっ、早くない!?」
少女「あ、お昼まだ食べてない。お父さんのお使い行くから、ちょっと待って」
少年「まーたお酒かよ…」
少女「ん。秘密」
少年「…ったくさあ、お前。ちょっとは父親離れしてみろよ」
少年「いつまで経っても、父親代わりに働いて…。色気もへったくれもないしよ」
少女「んなもん無くて良い」
少年「いーや、良くないね。大体、髪だって短いし、着てる服は男物だし。まじで男みたいだぞ」
少女「放っとけ」ムス
少年「…放っとけねーよ、あほ」スタスタ
少年「お酒重いし、俺が持ってやるよ。一緒に行こうぜ」
少女「…お、ありがと」
少年「ん」
=村の広場=
少女「…なんか、人集まってるね」
少年「お、まじだ。掲示板のあたりか」
村長「おおおおおっ!!!しょ、しょうじょおおお!!」ドドド
少女「うおっ」ビク
少年「村長ぉ?どうしたんすか、そんな慌てて」
村長「おまっ、お前らっ、あの張り紙は見たか!?」ゼェゼェ
あげ
クレヨんしんちゃんかと思った
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