真姫「一年生組で無人島0円生活することになった」 (206)

ラブライブSSです
サバイバル知識がゼロなので調べながら書いているため
至らぬ点等ございますが、どうぞごゆっくりお楽しみください


書き溜めも微量のため、亀更新になると思います
すみません

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1406644953

ザザーン

ザパーン

ビュオオォォォ

~船の上~

凛「うわあぁっ! 波がすっごいにゃー!!」

花陽「か、風もすごいよぉぉぉ…!!」

真姫「いやぁぁぁっ!!」

ザッパーン

凛「きゃあっ…あははは! つめたーい!」

花陽「ぎゃわぁぁぁ!!」

凛「あっ、見えたよかよちん真姫ちゃん! あれが凛たちの暮らす無人島にゃ!」

花陽「さ、さむい…! 服が濡れてさむいよぉ…!!」がたがた

希「あんまり前に行き過ぎると落ちるよー!」

真姫「…」

真姫(なんで私たちがこんなところにいるのかというと……)

~二日前。部室~

希「一年生組に無人島0円生活をしてもらうで!」

真姫「はあ!? イミワカンナイ! いきなりなに言ってるのよ!?」

凛「にゃー?」

花陽「??」オニギリモグモグ

希「ウチらμ'sの絆ってすごいやん?」

真姫「ま、まあ…」

希「せやったら無人島でサバイバルして、絆をもっと強くしたらいいやん! って話になったの」

真姫「待って! 誰とそんな話になったのよ!」

希「えりちと海未ちゃん」

真姫「」ガックリ

凛「なになにー? 無人島?」

希「そうなんよ。二泊三日で、凛ちゃん真姫ちゃん花陽ちゃんの三人に無人島で0円生活してもらおうかなって」

凛「ええっ!? 凛、やだよー! 山登りでさえ嫌なのに、無人島なんて無理だよー!!」

真姫「あのお笑い芸人二人組にやらせなさいよ!」

希「大丈夫。ちゃんと安全は確保されてるから」

真姫「無視しないで!」

凛「で、でもぉ…」

希「海も山もあるし、美味しいお魚さんや山菜もたっくさんあるんよ? きっと凛ちゃんは気に入ってくれると思うから」

凛「凛、お魚嫌い…」

希「ま…まあ、ウチが書いたガイドブックも渡すから! ね? ほんまに美味しい山菜、いっぱい書いとくから!」

凛「うーん…わかったよ、頑張るよ…」

希「よしよし、偉い子やね、凛ちゃん!」ナデナデ

希「無人島ってこと抜いたら、ただのキャンプと変わらへんからね」

凛「うん…」

希「…さて、花陽ちゃん」

花陽「ひっ!?」ビクッ

希「やる?」

花陽「わけないよ!?」ビクビク

希「…ぐすっ」プルプル

花陽「ぇ…の、希ちゃん!?」

希「花陽ちゃんがやってくれへんと…μ'sが、μ'sがぁ…うえぇぇぇん」ビエエエエエン

花陽「あ、あわわわ…わ、私のせいで…!?」

希「お願いやぁぁぁ! やってやぁぁぁ!!」ビエエエエエ

花陽「わ、分かった! 私、頑張りますからっ! だから泣かないで希ちゃん!」

希「あ、ほんま? よかったー」ケロリ

花陽「えっ!? 嘘泣き!?」

希「ほな、明後日からやから。がんばってね! 穂乃果ちゃん風に言うと、ファイトだよっ!」

花陽「ファ…イト…」ガクゥ

希「…あ。言い忘れとったけど、その無人島には伝説があるんよ。それもちゃんと究明してな~」

まきりんぱな『ま、待ってー!!』

~回想おしまい~

真姫「希ィ…帰ったら許さないんだから…!」

凛「見て見てかよちん! 船に追いつこうとお魚さんが必死に泳いでるにゃ! …うえー」

花陽「り、りんちゃ…うっぷ…」ヨロヨロ

凛「か、かよちん!? まさか…船酔い!」

花陽「うっ…ぉェ《見せられないよ!》」

凛「かよちんだいじょぶ?」サスリサスリ

真姫(…帰りたい)

~島に到着~

凛「よーし! 無人島生活の第一歩にゃ! ぴょーんっ」ズザッ

凛「あはははっ! 砂浜ひろーい!」テテテテ

真姫「な、なんで凛…あんなに元気なのよ!」

花陽「合宿のとき…希ちゃんと食べた山菜が美味しかったんだって」

真姫「喜ぶ基準おかしいわよ…」

希「まあまあ、頑張って!」

希「先に渡しといた調味料、水、小麦粉はしっかりあるやんな?」

真姫「ええ、すっごい重たいわよ」

希「それじゃあ、あとは三人仲良く力合わせて、無人島生活をエンジョイしてね!」グッ

真姫「も、もし緊急事態が起こったらどうするのよ!?」

希「そのときは、狼煙とかで頑張って!」

真姫「分かった。あなた、私たちに死ねと言うのね」

希「…さすがに冗談。ちゃんとそこらへんは考えてるから任せて!」

真姫「もう希は信用ならない状況なんだけど…」

希「大丈夫。真姫ちゃんのこと、ウチは信じてるから」ギュッ

真姫「そんなことしたって許さないんだから」ギュッ

希「そう?」ナデナデ

真姫「うん…」ギュウゥ

希「じゃあ、これは真姫ちゃんに渡しとくね」スッ

真姫「ケータイ?」

希「衛生電話やね。緊急事態のときはこれで連絡よろしく!」

真姫「…了解」

希「頑張れば頑張るほど、いいことあるから! 特に伝説の究明を頑張ると、ご褒美があるかもしれんよ?」

真姫「ご褒美?」

希「それじゃあ、三日後の正午に終了やから!」

花陽「うぅ…」

凛「ちゃんと迎えに来てねー!」

希「うん! それじゃあねー」

こうして、希は帰っていった

そして正午…私たちの無人島生活がスタートしたわ

補足ですが、この島は補正かかりまくりのミラクルな島ということで考えておいてください

~無人島生活一日目~

凛「これからどうしよっかー」

花陽「ご飯の調達と…あと、おうちも造らなくちゃいけないね」

真姫「おうち!? こんなとこにあるわけないじゃない!」

凛「だから造るんだよ真姫ちゃん!」

真姫「イミワカンナイ」

凛「ちょっと歩き回ってみよっか」

花陽「そうだね」

真姫「無視しないで!」

~三十分後~

花陽「どれくらい歩いたかな?」

凛「んーとね…多分、まだ2kmくらいかな?」

真姫「ヴェ」

花陽「この島、一周20kmくらいらしいから…一周しようと考えると…」

真姫「」ガクリ

凛「しっかりして真姫ちゃん!」

あれっ、にこちゃんがいない

~さらに三十分後~

凛「あ、見て! 洞窟にゃ!」ダッ

花陽「ほんとだ!」タタッ

真姫「…」

凛「やっほーー!」

シーン

凛「この洞窟におうち作る?」

真姫「本気…?」

凛「雨風も凌そうだし、岩場ってわけじゃないから砂の上に寝袋で寝れるよ?」

花陽「それに、いろいろ使えそうな木材が砂浜にいっぱい落ちてたもんね」

真姫「…じゃあ問題は…」

まきりんぱな『誰がここで家を作るか』

真姫「よね…」

凛「三人で作ってたら、ご飯が調達出来なくなっちゃうにゃ」

花陽「一人が食材調達、あとの二人で家造りが理想だね。工具はさっき、希ちゃんから預かっておいたよ」

凛「さっすがかよちん!」

花陽「それじゃあ、誰が山菜採りか…決めよう?」

凛「凛は、あんまり行きたくないかなー…?」チラッ

真姫「わ、私も嫌よ!? あんな草木が生い茂る山に入るのなんて!」

花陽「海で魚釣りとかならいいけど…山は…」

まきりんぱな『むむむ…』

まきりんぱな『最初はグー! ジャンケンポンッ!!』

>>12
×凛「雨風も凌そうだし、岩場ってわけじゃないから砂の上に寝袋で寝れるよ?」
○凛「雨風も凌げそうだし、岩場ってわけじゃないから砂の上に寝袋で寝れるよ?」

【持ち物】
支給寝袋×3
衛生電話
カセットコンロ
変えのガスボンベ×3
マッチ
刃物一式
工具一式
支給各種調味料
支給小麦粉500g
支給真水20リットル
モリ
ウェットスーツ
シュノーケル
フィン
釣竿
それぞれの着替え三日分
ジャージ三着
のんたん秘伝ガイドブック
ヘッドライト×3
懐中電灯×3
長靴×3
ランタン
山菜採集用のカゴ
魚入れる網

・・・。

凛「凛の負けにゃあ…」ショボーン

真姫「頼んだわよ、凛。ガイドブックはあなたに預けたから!」バサッ

花陽「頑張って! 凛ちゃんっ!」グッ

凛「行ってくるよー…」トボトボ

真姫「あ、凛! ナイフとカゴ持って行きなさい」

凛「う、うん」

~山~

凛「ここから入ったらいいかな…」

凛「よ、よしっ! いっくにゃー!」

ガサガサ

凛「思ったより…綺麗な…道?」

凛「凛たちが来るから、少し手入れしてくれてたのかなぁ」

凛「うーん…」

ピトッ

凛「きゃっ!?」

凛「も、もう…なにー?! ツタか…怖がらせないでよ!」

凛「誰かついてきてもらえばよかったにゃ…」

凛「もう帰りたい…我慢するからお魚でいいよ…」トボトボ

期待

すみません、今日はここまでで終わります
また明日更新できればと思っています

期待

乙乙

理由理不尽すぎワロタ
待ってます

>>14
これだけあればいけるっしょ!

>>14
ランタンってなに?のんたん?ぷらんたん?ランターン?

ジャックランタンだろ

>>14
ランプのことです

ちょっとだけ投下していきますね

~砂浜~

真姫「たくさんあるわね、木材」

花陽「長いのとか、短いのとか…どれがいいのかなぁ…?」

真姫「三人で使うんだし、長い木材を大量に…がベストね。切っても使えるし」

花陽「じゃあたくさん必要だね」

真姫「私も覚悟を決めたわ。こうなったら、二人で凛が驚くような家を作るわよ!」

花陽「うんっ!」

~山~

ガサガサ

凛「…あ、なんか見たことある…枝、というか芽っていうか」

凛「木はトゲトゲしてて痛そうにゃ…」

凛「えっと…ガイドブックに書いてないかな」パラパラ

凛「たしか、これだよね。タラの芽」

凛「…あれ? でもこの季節にタラの芽なんて…」

【のんたんのワンポイントアドバイス!】

タラの芽は漆と見間違えやすいからよーく注意するんやで!

見分け方は、木の肌にトゲトゲが付いてるかどうか!

ちなみにタラの芽は春先に取れるんよ

・・・。

凛「ということは…これ、漆…」

凛「やっと見つけたと思ったのにー!」

凛「もう、もうっ!!」

ガサガサ

凛「虫も多いし…なんか咬まれたし…もう帰りたいにゃー!」

ガサガサガサッ

凛「きゃあっ!?」

バサバサバサー

凛「もう、びっくりさせないでよ!」

凛「…早く探そう。なんか変なニオイもするし…」

~洞窟~

真姫「ノコギリまで用意してるなんて…」ギーコギーコ

真姫(なかなか重労働…でも、なんか楽しくなってきた)ギーコギーコ

花陽「床を造ろうと思ったら、これじゃ足りないね…」

花陽「この近くにある木材だと…これが限界だし…」キョロキョロ

花陽「真姫ちゃん、机はどう?」

真姫「ん…大きな机の残骸が海岸に落ちてて助かったわ。すぐに完成しそう」ギーコギーコ

花陽「…私も手伝おっか?」

真姫「あー、いや、いいわよ。それより花陽はもう少し離れた海岸から木材集めてくれない? たくさんあったら、焚き火も出来るでしょ?」

真姫「どうせ、こっちは脚つけて補強すれば完成だし」

花陽「あ…そうだね。もっと床広くしたいし」

真姫「ううん、床はもういいわよ。洞窟のちょっと奥の砂場に寝袋で寝れるわ」ギーコギーコ

花陽「ふふっ」ニコニコ

真姫「…なによ」ムスッ

花陽「真姫ちゃん、さっきまでの様子と大違いだね? あんなに嫌がってたのに」

真姫「覚悟決めたって言ったでしょー? ここまで来たら、希もびっくりなぐらいのサバイバルをしてやるんだから」

花陽「日曜大工、意外と楽しいんだね」ニコリ

真姫「そ、そんなことないわよ!!」

花陽「それじゃあ、行ってくるね」

真姫「…ええ」

~山~

凛「山菜さーん…出てきてー」

凛「凛もう疲れたよー…」

凛「お腹減ったよー…」

凛「お魚さんでもいいからー…」

凛「なんか蒸し暑い…」

凛「あ、枯れ木ばっかりになってきた…」

凛「枯れ木…枯れ木?」

凛「木の根っこのあたりとか…キノコ生えてないかなぁ」がさがさ

凛「…生えてるじゃん」

ガサガサ

凛「さっそくガイドブックで確認にゃ!」

凛「この赤っぽいの…たぶん、サクラシメジ? 食べれるって書いてる!」パラパラ

凛「あ、これ知ってる! ベニテングダケ! 食べちゃダメなやつだよね…」

凛「…あれはチチタケ? なんか変な名前」ガサガサ

凛「…なにこの白くてでっかいの!」パラパラ

凛「ふむふむ…オニフスベ?! でっかいにゃ!」

凛「なんか白いのと、きたないのがあるね」

【のんたんのワンポイントアドバイス!】

オニフスベは大きいからたくさん食べれる…と思ったら大間違い!

食べられるのは、大きくなって茶色くなる前の白いオニフスベだけなんよ

残念やけど、大きいのは臭くて食べられたもんじゃないんやね

・・・。

凛「でもでも…ふふふっ!」

凛「お昼ご飯はキノコ祭りにゃー!」

~ちょっと離れた海岸~

花陽「んしょっ…と」

花陽「これだけ集まればいいかな?」

花陽「…あとはどうやって持っていこう」

花陽「…縄で縛って、引きずるしかないね…うぅ…」ドンヨリ

花陽「でもやらなくちゃね…!」

花陽「よいしょ、よいしょっ」ギュッギュッ

花陽「おっも…い…!」ズリズリ

花陽「重たいけど、まだ運びやすいかも…」ズルズル

花陽「ふっ…く、ぅ…ぅぅ…!」ズルズル

花陽「海岸にもたくさん草とか生えてる…食べれるのかな?」

花陽「お腹減ったなぁ…早くお昼ご飯食べたいなぁ…」グー

花陽「凛ちゃん…がんばって…!」ズルズル

花陽「私も頑張るよっ!」

~洞窟~

真姫「まさか無人島でこんなことするなんて思わなかったわ…」トンテンカン

真姫「ハンマーで釘打ちなんて生まれて初めて…」

真姫「スクールアイドルがこんなことやってていいのかしら…しかも素人知識で」

真姫(楽しいからいいけど)

真姫「山菜採りだってそうよ…いくらガイドブックがあるからって、専門家が見てなくちゃいけないんじゃないの?」

真姫「特にキノコよキノコ。ベニテングダケとかワライダケとか…シャレにならないわ」

真姫「でしょー? ねえ、花陽」

真姫「…いないんだったわね」

真姫「ああもう、独り言多くなってきた…」

真姫「疲れた…もう腕がパンパンよ…」

真姫「とりあえず机は完成させなきゃ…!」トンテンカン

・・・。

真姫「よしっ! 机完成」

真姫「あとは天板を綺麗にすれば…」

マキチャーン

真姫「ん?」

凛「まきちゃーん」タッタッタッ

真姫「凛! おかえりなさい」

凛「ただいま真姫ちゃん! かよちんは?」

真姫「花陽は木材を集めに行ってるわ。あなたは山菜集まった?」

凛「山菜は分かんなかったけど、キノコはたっくさんゲットしたよー!」ゴッソリ

真姫「」

真姫(もう私たち死んだかもしれない)

マキチャーン、リンチャーン

凛「かよちーん!」フリフリ

真姫「はなよー」

花陽「ダレカタスケテー」

凛「チョットマッテテー」

・・・。

真姫「これだけの木材、よく持ってこれたわね」

花陽「えへへ、頑張ったんだぁ!」

凛「そういえばこの机、真姫ちゃんが作ったの?」

花陽「あ! 完成したんだぁ」

真姫「なかなか綺麗でしょー?」カミノケクルクル

凛「うん! さっすが真姫ちゃん!」

花陽「真姫ちゃんならやってくれるって信じてたよ!」

真姫(そ、そんなに手放しで褒められちゃうと流石に恥ずかしい…///)

凛「なに照れてるの?」

真姫「見ないでっ!」

花陽「それよりも凛ちゃんの収穫はどうだったの?」

真姫「ああ…」

凛「にゃふふ…! 見て驚いちゃダメだよかよちん!! じゃじゃーん!!」バッ

花陽「こ、これ…キノコ…?」

花陽(私たち死んじゃうかもしれない)

花陽「真姫ちゃん…」

真姫「ええ…」

凛「?」

まきぱな『ガイドブック貸して!!』

凛「は、はいっ!!」

調べてみたら、全部食べられるキノコでした
さすが凛ちゃん、私は信じてたよ!

今日はここまでにいたします
明日は投下できるか、ちょっとわかりませんが…

またお待たせしてしまいます、すみません

まな板にしようぜ!

そういやアイドルの大先輩にサバイバルのプロが居たな

アイドル…無人島…うっ頭が……

面白いな!ぜひ完結させてくれ、
無人島生活って意外と最後まで書ききれずに終わることが多いんだよな

>>23ワロタ

>>14
×衛生電話
○衛星電話

>>43
自演乙

僕のにこちゃんへ
今日も朝早くからおはよう
にこちゃんにならどんな下着だって似合うと思うけど
にこちゃんってあまり大人っぽい下着は履かないよね
やっぱりそれって僕以外の人に見られるのが嫌だからだったりするのかな
ありがとうすごく嬉しいよ
でも、安心して
僕はいつでもどこでも朝から晩までキミの事見てるから
だから大胆な下着を履いてくれても大丈夫だよ?
あぁそういえば昨日は大丈夫だったかな?
何回も転んでたからきっと怪我を……怪我といえば、血が出るよね。
にこちゃんの血なら美味しく飲めるからにこちゃん専用のヴァンパイアになりたいなぁ
あ、そうそう汗とか、排泄物とかだって僕は美味しく食べられる自信があるよ
なんたって、僕はにこちゃんのすべてを愛してるからね
だからにこちゃんが撮影の時とかちょっとトイレ行きたそうな時に
すかさず股下に潜り込んで――とか夢なんだけど
正直それはさせてもらえないかな
スタッフとか汚らわしいクソみたいなやつラも邪魔だし、あいつも――って
ゴメンネにこちゃん
これはにこちゃんに対して愛を呟くための手紙であって
愚痴を言ったりする手紙じゃないよね
でね、つまり何が言いたいかっていうと、
僕は君が好きなんだ大好きなんだ
だからこうして毎日手紙を送っているのに
なんでにこちゃんはいつも捨てたりしちゃうのかな
僕なんてにこちゃんがゴミ箱に捨てたりしたティッシュとかだって
しっかりと回収して保存してるのに
それだけじゃないよ
先月、先々月その前とかのにこちゃんの使い捨てたナプキンだって
僕はちゃんと持ってるんだから
写真を同封してあげたいけど
写真に僅かな証拠が残ったりしたらあれだから同封しません
そうそうナプキンといえば生理だよね
にこちゃんの周期表を確認してみたけど
そろそろ生理が始まるよね
でもさ女の子だし、アイドルだからそういうのって買いづらいと思うんだよね
だから今度僕が入手しておくから安心してね
今度手紙と一緒に置いておくからね
あ、大丈夫だよ
にこちゃんが今まで使ったやつから
にこちゃんがいつも使ってるメーカーはちゃんと解ってるし
大きさとかその他もろもろ全部把握してるから
一応書いておくけど【―――――】ってメーカーだよね?
間違ってたら電話したときにでも違うっていってくれればいいから
そうそう、電話といえば
にこちゃんって電話したとき泣いてたり怒ってたりするけど
僕は出来たら笑って欲しいなって
いや、僕が緊張して無言電話だからかもしれないけど
僕が聞きたいのはっていうか
にこちゃんとしたいのは楽しい恋人との会話とかだしね
だからといってにこちゃんの泣き声や怒鳴り声が嫌いなわけじゃないよ?
むしろ大好きだよ
いつもと違うにこちゃんって感じでもう最高だよ
怒鳴り声なんてゾクゾクしちゃうんだ
ゾクゾクするっていえば、やっぱり[田島「チ○コ破裂するっ!」]だよね
僕はやっぱりにこちゃんを見てするんだけど
にこちゃん最近あんまりしてないよね?
溜め込むのは体に毒だよ?
だから、こんど僕とセックスしようよ
ここまでずっと我慢してきてるんだし
そろそろいいと思うんだよね
あ、アイドルだからダメとかいうのは気にしなくていいからね?
もしやっちゃったからアイドル続けられないとかなら、
僕がしっかりと責任もって君を養ってあげるからさ
養うって言えば同棲だよね
いいなぁ、にこちゃんにいってらっしゃい、おかえりなさいってしてもらいたいなぁ
あぁ、考えただけで僕は理性が吹っ飛んで今にも迎えに行きたくなっちゃうよ
だけど最近警察が見回ってて邪魔だから無理みたいだよゴメンネ
でも安心して欲しいんだ
こうしてキミに手紙を届けられているのは
警察なんかでは僕とキミを裂く事はできない証明なんだよ
西木野なんかも無能すぎて全く役に立ってないしね
だけどね、やっぱり僕とキミの間に割ってはいる奴がいるんだ
そろそろウザイし、僕たちの邪魔になるからどかそうと思うんだけど
大丈夫、にこちゃんに迷惑かけたりしないから
僕がしっかりと責任もって処分しておくからね
あーあなんで手紙って終わりがあるんだろう
それはきっと再現がなければ僕が永遠に語っちゃうからだよね
最後に言うよ、邪魔な奴が消えたら迎えに行くからね、そして結婚しよう
愛してるよ、僕の、僕だけのにこちゃん。

無人島生活書くのって大変そう
期待

>>46
お前ははよ書けや

期待

>>44
指摘ありがとうございます

少しだけ投下していきますね

・・・。

花陽「さ、お昼ご飯作ろっか!」

真姫「大丈夫? 木材持ってきたばかりで疲れてないの?」

花陽「練習で鍛えてるから大丈夫っ!」

凛「凛たちに料理を任せると死んじゃうかもしれないから、かよちんが頑張るしかないんだよ」

真姫「ちょっと、凛と一緒にしないで!?」

凛「じゃあ真姫ちゃん、レトルト以外でご飯作れる?」

真姫「あ…あったりまえでしょー!? 私に出来ないことなんてないわ!!」

凛「じゃあ真姫ちゃんご飯作ってよー」

真姫「…ま、まあ? 今日は花陽がやってくれるって言うし? …花陽、頼んだわよ」ガシッ

花陽「頑張りますっ!」

凛(作れないんだ)

真姫「それで、なにを作るの?」

花陽「キノコのバターソテーにしようかなって」

真姫「無難ね」

花陽「でも美味しいよ?」

真姫「まあ、そうだけど」

花陽「オニフスベもあったから、薄くスライスしてフライもするね」

花陽「夜ご飯のときにはお味噌汁にするよ!」

凛「やったにゃ! キノコのお味噌汁にゃ!」


真姫「それじゃあ、その間に私は椅子を造りをすすめなくっちゃ」

凛「凛は?」

真姫「休んでていいわよ。また夜ご飯の調達に行ってもらうし」

凛「了解にゃ」

真姫「…疲れてるなら私が行くわよ?」

凛「大丈夫にゃ。凛、実はモリで魚を獲るのやってみたかったの!」

真姫「そうなの…」

凛「うん!」

真姫「じゃあいいけど。…さて、椅子なんてどうやって造るのかしら」

凛「ガイドブックに書いてないかにゃ?」

真姫「んー」パラパラ

真姫「書いてないみたいね。どうせならちゃんとした椅子にしたかったんだけど…」

凛「来たときと違ってノリノリだね、真姫ちゃん」

真姫「言わないで!」

凛「あはははっ」

ジュー

凛「あ、いい匂いにゃ」

真姫「ほんと」

・・・。

午後3時過ぎ
一日目・昼食:メニュー
オニフスベのフライ
サクラシメジとシイタケのバターソテー

まきりんぱな『いただきまーす!』

凛「おいしいにゃー!」モグモグ

真姫「ほんとね」モグモグ

花陽「ほんと? よかったぁ…えへへ」

真姫「このソテーがおいしいわ」モグモグ

花陽「やっぱりキノコとバターは合うんだね~」

凛「でも、このフライは…キノコがあんまりなのかな。変わった味…」モキュモキュ

花陽「希ちゃんの本によると、タルタルソースで食べるといいんだって」

凛「タルタル…ないよね」

花陽「マヨネーズなら…」

凛「つけてみよー」ペタペタ

凛「…うん、さっきよりは美味しい」モグモグ

真姫「作ってもらってるんだか文句言うんじゃないわよ」

凛「そういう真姫ちゃんだってフライ食べてないじゃん」

真姫「うぐっ…だ、だって…」

花陽「ごめんね…」シュン

凛「ほ、ほら…夜ご飯は、お魚にしよ?」

真姫「…あ、そういえばあなた…」

花陽「でも凛ちゃん…お魚苦手じゃなかった…?」

凛「た、食べられないことはない…かにゃ? うん、たぶん」

真姫「無理しないでよ?」

凛「もちろんだよっ」

真姫「魚獲るの、あなたなのよ?」

凛「わかってます…」

真姫「さっきも言ったけど、無理そうなら代わるわよ…?」

凛「だいじょーぶ! 凛のこと、心配してくれてありがと真姫ちゃんっ」ニコッ

真姫「べっ…別に凛のことを心配したわけじゃないわよ! 私はただ…そう、夕飯の心配を…」

凛「真姫ちゃん素直じゃないにゃ~」ニヤニヤ

真姫「凛!!」

凛「あはははっ、今ので疲れも吹っ飛んだにゃ!! だから、凛に任せてよ」

花陽「じゃあ…凛ちゃんが食べられるように美味しいご飯作るからねっ!」

凛「ありがとうかよちんっ!」

まきりんぱな『ごちそうさまでした…』

・・・。

真姫「気を取り直して、それぞれの作業に戻るわよ!」

花陽「お、おー…」

真姫「…で、どうする? 希の言ってた伝説とかいうのも探さなきゃいけないでしょ」

花陽「伝説…」

~数時間前~

真姫「そういえば伝説とか言ってたわよね」

希「ああ、あれ? 探してもらうで」

真姫「せめてどんな伝説なのかヒントくらい教えなさいよ…」

希「そうやなぁ…」

希「その島はね、かつて巨人が住んでたんやって」

真姫「は?」

希「それでね、山の何処かにその足跡があるんやって」

真姫「で…その足跡を見つけろっていうの?」

希「簡単に言うと、そういうことやね」

真姫「簡単に言い過ぎ…」

希「詳しくはガイドブックに書いてるから、それ読んでね」

真姫「…ウエェ」

~回想おわり~

凛「伝説は置いといて、とりあえずウェットスーツに着替えてきたよ」ババーン

花陽「わあっ、凛ちゃん似合ってる! かわいい!」パチパチ

凛「複雑な気持ちにゃ…」

真姫「凛、ほんとに大丈夫? 魚…苦手なんでしょう?」

凛「山よりマシだよ! どこにあるのか分かんないし、暑いし、虫いるし!! さすがの凛も怒るにゃ!!」

真姫「苦労かけたわね…」

花陽「ありがとう…凛ちゃん」ナデナデ

凛「かよちーん」ギュ-

真姫「…それじゃあ、私と花陽は家造りを続けるってことでいいわね? 伝説は明日に回すわ」

花陽「うんっ」

~岩場~

ザパーン

凛「ふふふ…あのBGMが聞こえてくるような気がするにゃ!」ゴゴゴゴ

凛「それじゃあ、アレやってみるよ!」

凛「行っくにゃー! 3、2、1…まっさるまっさる!!」

凛「あはははっ! 楽しいにゃ!」

凛「海の中に~…ぴょーーんっ!!」ピョンッ

バシャァン

凛「冷たい!! 秋の海、冷たいにゃ!」バシャバシャ

凛「でも、ご飯のために頑張るよ!」

ゴポゴポ…

凛(わあ、綺麗!)

凛(お魚もたくさん泳いでるにゃ!)

凛(早く獲って帰ろ)

ゴポゴポ

凛(岩場ばっかりにゃ…確か、こういうところにはタコがいるんだよね?)

凛(夜行性だって聞いたことあるから…寝てるかもしれない)

凛(よーく探すと…)キョロキョロ

凛(…あ、あれだ!! 岩と同化してる…けど、凛の目は誤魔化されないにゃ!)

ザパッ

凛「はあ…はぁ…よし、いくよー!」

ザプン

ゴボボボ

凛(タコさん覚悟するにゃ!)ググッ

ビシュッ

スカッ

タコ「!!」ビクッ

凛(あ…は、外れた!!)

タコ「」シュシュッ

凛(起きちゃった…)

タコ「」ヒューン

凛(逃げられたにゃ…)

凛(ぐぬぬぬ…)

ザパッ

凛「うぅ…がっかりにゃ…」

【のんたんのワンポイントアドバイス!】

モリ突きは密漁やないん? という話をよく聞くけど、モリ突き自体は密漁ではないんよ

ただ、県によって条例があるから一概には言えないんやけどね

で、密漁となるケースが一つだけあるんよ

それはタコやアワビ、サザエを獲ったとき!

特に貝類なんやけどね

そういうのは、近くで仕事してる漁師さんが自分で育ててる場合が多いんよ

だから勝手に獲ると密漁になるんやね

もしモリ突き中に漁師さんに話しかけられたら、タコとかアワビとか獲ってないよーって示さんと疑われちゃうから注意やで!

・・・。

凛「ほえぇ…危ないところだったにゃ…」

~洞窟。拠点~

花陽「どうやって床作る?」

真姫「適当に木材つなげて床にすればいいんじゃない?」

花陽「そうだね。洞窟のおかげで雨風は凌そうだし」

真姫「それか洞窟の奥に砂場があるから、そこで寝るって手もあるわね」

花陽「ああ…なるほど。それじゃあこの木材、無駄になっちゃうね」

真姫「無駄なわけないわよ」

花陽「え?」

真姫「椅子造るって言ったでしょー。焚き火用の薪にもなるし。花陽、手伝ってくれる?」

花陽「…うんっ」

ギーコギーコ

トンテンカン

ギーコギーコ

真姫「花陽、釘とってくれる?」

花陽「はい」ジャラ

真姫「ありがと」

花陽「木を切るのに、ナタとかがあると便利なんだけどね…」

真姫「贅沢言ってらんないわ。キツイけど、頑張りましょ」

花陽「うんっ!」

~海~

凛(魚…魚…)

凛(あ…なんかちっさい…)

凛(練習ついでに…行くにゃ!)ググッ

ビシュッ

スカッ

魚「!!」バタバタ

凛(うぅ…)

ザバッ

凛「外しちゃったよ…」

凛「…でも、めげちゃダメだにゃ!」

凛「よし!」

ザボッ

~数十分後~

凛(岩礁のあたりとか、お魚いないかな)

魚「」ヒラヒラ

凛(…!?)

凛(な…あれっ!!)

凛(あの白黒のシマシマ…凛も知ってる!!)

凛(アレを捕まえれば、真姫ちゃんもかよちんも大喜びにゃ!)

ザバッ

凛「はあはあ…ふぅ。待ってて…石鯛!!」

ザバッ

石鯛「」ヒラヒラ

凛(狙って、狙って…)ググッ

凛(とりゃー!)ビシュッ

ザクッ!!

石鯛「」バタバタ

凛(に、逃げられる…!)グリッ

凛(逃げないで、お願い…!)グッ

石鯛「」グッタリ

凛(!!)パアッ

ザバッ

凛「ちょっと小さいけど、石鯛とったどー!」

凛「記念すべき初ゲットにゃー!! やったー!」バンザーイ

~さらに格闘すること一時間。岩場~

凛「うえぇ…」

凛「ちょっと休憩…」グッタリ

凛「えへへ、お魚…」ガサッ

収穫
カワハギ×1
石鯛×1

凛「…えへへ、きっと喜んでくれるにゃ!」ニコニコ

凛「でもこのカワハギ…ちょっとちっちゃいよ…」

いまはここまでにします!
また夜に投下する時間を作れたらと思っております

乙!

時間が出来たのでまた投下していこうと思います
読んでくれてありがとうございます

~洞窟~

真姫「三人分の椅子と、テーブル二つ完成っ」

花陽「やったよぉ…ついに完成だねっ」

真姫「ま、ざっとこんなものね。これで料理もやりやすくなったでしょー?」

花陽「えへへ、ありがとっ」

真姫「ふふん。…それにしても、動き続けてたからお腹空いてきたわね」

花陽「…晩御飯は、もっと美味しいものにするね」

真姫「…まだ気にしてたの?」

花陽「だって…」

真姫「…私たちも言い過ぎたわ。ごめんなさい」ぺこり

花陽「そ、そんなこと…」

真姫「アレはキノコがああいう味だったのよ。バターソテーのほうはとっても美味しかったんだから、自信持ちなさい」

花陽「…励ましてくれるんだね。ありがと」

真姫「ふふん」

花陽「えへへっ」ニコニコ

真姫(ところで…)

花陽(凛ちゃんはだいじょうぶかな…)

~午後七時。海~

凛「はあ…はあ…暗くなってきたよ…」

凛「怖くなってきちゃったにゃ…」

凛「でも…これだけじゃあ…」

凛「あとちょっとだけ…!」ピョンッ

バシャッ

凛(これが最後…)ゴポポ

凛(潜れるところまで…潜る!)

凛(むむむ…)

凛(あっ!!)

カワハギ「」フラフラ

凛(カワハギ…大きいにゃ!!)

凛(いくよ…!)ググッ

ビシュッ

・・・。

~洞窟。拠点~

花陽「…暗くなってきたね」

真姫「ランタン着けましょうか」

花陽「うん。そろそろ焚き火もしようよ。きっと…凛ちゃん、寒いと思うから」

真姫「そうね。ガイドブックに焚き火のやり方って書いてたし、やってみましょうか」

花陽「そこの砂場で木を組んだらいいよね」

真姫「ええ。もう少し薪を増やすわ。…いたっ」ズキッ

真姫「ぐぅ…筋肉痛…」ズキズキ

花陽「じ、じゃあ私が…!」

真姫「…お願いするわ」

花陽「んしょ…んしょ…」ギーコギーコ

真姫(結構うまい…)

真姫(そういえばもともと床用にするつもりだった木材も、花陽一人で持ってきたのよね)

真姫(意外とパワフル乙女?)

【のんたんのワンポイントアドバイス!】

焚き火をするんやったら、まず風向きと周りのものに気をつけようね

火が燃え移ると笑い事じゃなくなるから

薪にする流木は、昼のうちから乾かしとくといいんやないかな? 湿ったままやと、なかなか燃えにくいし煙がすごくなっちゃうんよ

火種は松ぼっくりとかがあったらとっても楽になるんけど…たぶんその島には無いから、普通に小枝を重ねて火種にしたらいいかな

木の組み方は、火種の上に小さめ枝を重ねていって、だんだん大きめの木で周りを固めていく感じでいいんやないかな?

あ、ちゃんと通気口になるスキマを絶対に開けるんやで! 不完全燃焼の煤が出ちゃうからね

それでは素敵な焚き火を!

~午後八時~

マーキチャーン! カーヨーチーン!

真姫「あっ」

花陽「りーんちゃーん!」

凛「ただいまー! さむいよー!」

真姫「ほら、すぐスーツ脱いで火に当たりなさい」

凛「わあっ! 焚き火!」

真姫「スーツ!」

凛「わかったにゃ!」ヌギヌギ

真姫「ここで脱ぐんじゃないわよ! すぐ着替えてほら!」

・・・。

凛「疲れたにゃ…髪もベトベト…」

真姫「もう、タオルで拭きなさい」ゴシゴシ

凛「はーい。はあ…お風呂入りたいにゃ…」

花陽「そうだね…」

真姫「本当…」グッタリ

凛「かよちん…お水飲んでいい?」

花陽「うん。ぬるいけど、我慢してね?」スッ

凛「ありがとー」ゴクゴク

真姫「水は…明後日まで保つわよね?」

花陽「熱中症が怖いから、こまめに飲まなくちゃだけどね。充分あるよ!」

真姫「もしものときのために…水の確保の仕方も考えなきゃいけないわね。大丈夫だろうけど」

凛「そんなこと、あんまり考えたくないにゃ…」

真姫「実際にあったら困るんだから、気にして損はないでしょ?」

凛「まあ…そうだけど…」

凛「…あ、とりあえず収穫の報告するね!」

真姫「お願いするわ」

花陽「わくわくするねっ」

凛「ふふふ…まずは…これっ! カワハギ」ドサッ

真姫「…でっかい」

花陽「すごい! おっきいよ凛ちゃん!」

凛「このカワハギね、ためしに深く潜ってみたら見つけたんだよ! のんびりしてたから、一撃でザクッと」

真姫「凛…あなた、素人じゃなかったの?」

凛「もちろん初めてにゃ」

真姫「」

花陽「才能だよ…」

凛「あと、ちっちゃいカワハギさんもたくさん!」ボトボト

真姫「凛」

凛「?」

真姫「よくやったわ! すごいじゃない!」

花陽「すごいよ凛ちゃん! 晩御飯はたくさん食べられるねっ」

凛「待って! …まだあるの」

花陽「そんな…カワハギだけでもすごいのに…!」

凛「じゃじゃーん! 石鯛にゃ!」

真姫「」

花陽「」

魚嫌いなのにモリ突きが上手いって…いったいどういうこと?
ま、今日ばかりは凛に感謝ね

書き溜めがなくなりつつあるので、本日はこれまでとさせてください
毎度毎度、少量ずつしか投稿できなくてごめんなさい

読んでくださっている方々に感謝感謝です!

モリモリとれたな!モリだけに!

>>75
猫の本能が魚を欲するんでしょう
凛ちゃん魚嫌いですけどね!

ちょっと寒くないかにゃー?

面白い
次も期待してる

もりもり言ってるのは花陽だろ

乙です

我肉棒盛々我慢不出来

書き溜めが少し増えましたので、それだけ投下させていただきます

~調理開始~

花陽「ちいさなカワハギは、切り身にしてから素揚げにするね。塩を振って食べると美味しいんだって~」

真姫「花陽にそんな料理スキルがあるなんてビックリね」

花陽「ううん、希ちゃんのガイドブック見ながらだから…」

真姫「ガイドブック見たって出来ない凛(と私)がいるのよ? これも立派な能力よ」

花陽「…ありがと」ニコリ

真姫「…にしてもホント万能ね、ガイドブック。希って何者なのかしら…」

花陽「ほんとだね…」

真姫「大きなカワハギはどうするの?」

花陽「お刺身だよー」

真姫「お造り? それも書いてるの?」

花陽「うん」

真姫「すっご…」

花陽「石鯛は塩焼きにするの。ほんとは塩釜焼きが美味しいらしいんだけど、そんなに塩もないから…」

真姫「それでも充分に豪勢になるわね…」

花陽「お米が欲しい…」

真姫「さすがに我慢しなさい」

花陽「うん…あ、凛ちゃんは?」

真姫「さすがに疲れてたみたい。焚き火に当たりながら寝ちゃったわ」

花陽「風邪ひかないかな…」

真姫「私が髪の毛拭いておいてあげたから大丈夫でしょ。上着もかぶせといたし」

花陽「そっか…じゃあ大丈夫だね」

花陽(世話焼き真姫ちゃん♪)ニコッ

真姫「…?」

・・・。

午後九時過ぎ
一日目・夕食:メニュー
カワハギ(小)の素揚げ
カワハギ(大)のお刺身
石鯛の塩焼き
キノコのお味噌汁

凛「豪華にゃ…!」

花陽「凛ちゃんのおかげだよ!」

真姫「一日目がこんな豪勢だと…明日からが怖いわよね…」

凛「大丈夫だよ! 明日も凛が頑張ってくるから!」

真姫「…無理しないでよ?」

凛「うんっ」にこり

花陽「それじゃあ力をつけるためにも、食べよっか」

凛「いくにゃー! せーのっ」

まきりんぱな『いただきまーす!』

凛「素揚げ美味しいにゃー!」モグモグ

真姫「ほんと、とっても美味しい」モグモグ

花陽「よかった…凛ちゃん、食べられるみたいで」

凛「もう疲れてるから何を食べても美味しいよ!」モグモグ

花陽「そうだねっ」モグモグ

真姫「このお刺身も、脂がのってて美味しいわ。お醤油とワサビも支給されててよかったわね」

凛「お米が欲しくなっちゃうにゃ。お寿司にして食べたいなー」

花陽「お、お米…おこめぇ…」プルプル

真姫「落ち着きなさいよ。帰ったらたくさんご飯食べましょう?」

花陽「うん…」

真姫「さあ、大本命の石鯛よ」

花陽「凛ちゃんには、骨とってあげるね」カチャカチャ

凛「ありがとかよちんっ」

真姫「塩が効いてて美味しい…お米が欲しくなるわね。…あっ」モグモグ

花陽「お米…」ガタガタ

凛「か、かよちん落ち着いて!」

花陽「うん…」

凛「ほら、この味噌汁も美味しいよ!!」

花陽「ほんと? チチタケってキノコで出汁をとったんだぁ」

凛「ああ、あの変な名前の…」

真姫「あったまるわね…」ズズズ

凛「海で冷えた身体に嬉しいにゃ」

花陽「まだまだあるからねっ」

凛「うんっ! おかわりっ!!」

・・・。

まきりんぱな『ごちそうさまでした』

真姫「ふぅ…たくさん食べたわね」

花陽「お味噌汁とカワハギの素揚げが残ったから、明日の朝ごはんだね」

凛「明日も頑張ってくるからね!」

花陽「凛ちゃんファイトっ」

真姫「はふう…この調子だと、最終日まで苦労しなくて済みそうね?」

凛「調達係の凛は大変にゃー…」

真姫「明日は私たちも色々行動しようと思ってるから、そこまで負担にはならないと思うの」

真姫「伝説も気になるし」

凛「無理に伝説探さなくていいんじゃないかにゃ…」

真姫「やるとなったら徹底的にやるわ。希が言うには、ご褒美があるみたいだし」

花陽「でも、無理する必要はないんじゃな無いかな…?」

真姫「無理しない程度に探してみるつもりよ。大丈夫」

真姫「さて…明日に備えて眠りましょ?」

凛「そだね!」

真姫「テーブルとか椅子とか、洞窟の奥に入れときましょ? 雲行きが怪しいし…」

花陽「あ…ほんとだね…」

凛「雨…やだなぁ」

真姫「片付いたらさっさと寝る!」

凛「はーい…」

花陽「おやすみ、ふたりとも」

真姫「ええ、おやすみなさい」

凛「おやすみなさいにゃ!」

就寝:午前零時半

~就寝前のトーク~

凛「…誰か起きてる?」

真姫「起きてるわよ」

花陽「どうしたの?」

凛「…凛、今日頑張った?」

花陽「うんっ! 凛ちゃんのおかげで、ごはんも食べられたもん。ありがとう」

真姫「いきなりどうしたのよ?」

凛「実はね…一人で山に行って、海に潜って…寂しかったんだ」

真姫「…」

花陽「…」

凛「山は虫いっぱいだし暑いし、海は冷たいし魚ばっかりだし」

凛「何度もやめたくなったよ…」

凛「でも、かよちんと真姫ちゃんのことを考えたら…頑張らなきゃって…」

真姫「…ん」スッ

凛「…?」

真姫「手、貸して」

凛「う…うん」スッ

ギュッ

凛「!」

真姫「…これでも寂しい?」

凛「…うん」

真姫「はあ!?」

凛「かよちんも…握ってくれる?」スッ

花陽「もちろんっ」ギュッ

真姫「もっとこっち来なさいよ」モゾモゾ

凛「うんっ」モゾ

花陽「ふふふっ」モゾモゾ

真姫「ほら…三人でくっ付いて寝たら、今度こそ寂しくなんかないでしょ。寝袋だけど」

凛「うんっ! ありがとう真姫ちゃん!」ニコリ

真姫「ふん…感謝しなさい」

凛「大好きにゃ!」

真姫「うぅぇっ!?」カアッ

凛「もちろん、かよちんも大好き!」

花陽「えへへ…///」

凛「よーし! 明日も頑張るにゃ!」

本当に一日目おしまい。

一日目が終了いたしましたので、今日はこれまでとさせていただきます
また明日、時間ができたときに投下していきます

きっとこれくらいの時間だと思うんですが…

それでは、ありがとうございました

乙やで

乙です
こんだけ恵まれてたら1週間位あってもいいかもね

いいなあ

かよちん米欲求が強くなりすぎて小麦粉で米を作り始めないかな

お待たせいたしました、投下します
二日目スタートでございます

~無人島生活二日目~
午前六時

ザー

真姫「…雨、か」

真姫「結構キツいし…早くやんでくれないかしら」

花陽「んぅ…雨…?」ノソ

真姫「あら、花陽。おはよう」

花陽「うん…おはよう真姫ちゃん」モゾモゾ

真姫「見ての通り、雨。雲行き悪かったものね…」

花陽「うん…」

真姫「凛はまだ寝てるのね」

凛「くかー…」

花陽「昨日、頑張ってくれたもんね…もう少し休ませてあげよう?」

真姫「だらしないわねぇ…」

花陽「でも、真姫ちゃん?」ニコニコ

真姫「…なによその顔」

花陽「凛ちゃんが眠ってからも、ずっと手を握ってあげてたよね? いつもなら、眠ったらすぐ離しそうなのに」

真姫「…っ! 見間違いでしょ!!///」カアッ

凛「にゃっ!?」ビクッ

まきぱな『あ』

午前六時半

ザー

凛「雨にゃ…」

花陽「うん…少し肌寒いね…」

真姫「とりあえず朝食にしましょ? それから今日の行動を考えるの」

凛「うん…」ショボン

午前七時
二日目・朝食:メニュー
キノコのお味噌汁
カワハギの素揚げ(残り)

まきりんぱな『いただきます』

凛「お味噌汁…あったかいにゃ」ホッコリ

真姫「ええ…」ホッコリ

花陽「温め直しただけだから、昨日と味は変わらないけど…」

凛「ううん、かよちんのお料理はとっても美味しいよ!」ニコリ

花陽「凛ちゃん…ありがとう」パアッ

真姫「少ししたら火を焚きましょう。薪は奥に入れてたから濡れてないし」

花陽「でも…そんなことしちゃうと、木材が足りなくなっちゃうんじゃないかな?」

真姫「…でも、体温の低下は抑えたいじゃない」

凛「そうだよかよちん。どうせこの雨じゃお魚も獲れないし」

花陽「うん…」

ザアァァァ…

真姫「どうやって今日を乗り越えるか…考えなくっちゃね」

花陽「昨日の残りもこれで終わっちゃったし…」

真姫「そうね…ただ一日食事を抜いた程度じゃ大事には至らないけど…体力的には辛いわよね…」

花陽「一日ごはん抜き…」ガクリ

凛「あ、あの…そ…それなら凛が頑張ってくるから!」アセアセ

真姫「やめなさい」

凛「あはは、真姫ちゃんは心配症にゃ~? 凛は大丈夫だよっ」

真姫「この雨なのよ!? 魚だって泳いでなんかないわ!! それに潮の流れだって、昨日とは比べ物にならないくらい酷いことになってる!」

凛「っ! で、でも…何か食べなきゃ大変なことになっちゃうんだよ!?」

真姫「あなたが波にさらわれる方が大変よ!!」がしっ

凛「ま、まきちゃん…」

真姫「お願いだから、今はここにいて。雨がやんだらみんなで山菜採りに行くの…それでいいじゃない…」ぎゅう

凛「…ごめん、凛がバカだったよ…」ぎゅっ

真姫「…ほんとよ…バカ」

凛「うん…」

花陽「…ふふっ」ニコリ

午前八時

パチパチ

凛「雨、やまないねー」

真姫「ええ…おかげで気温がかなり下がったわ」

花陽「でも、焚き火のおかげで寒くないね…」

真姫「昨日のうちに大量に薪を用意しておいてよかったわね」

花陽「うんっ」

凛「…ねえ」

まきぱな『?』

凛「この洞窟の奥ってなにがあるのかな?」

真姫「行き止まりなんじゃない?」

凛「ほら昨日、凛がやっほーって叫んでも声が返ってこなかったよね。だから奥があるかにゃー…なんて」

花陽「…奥が続いてるってこと?」

真姫「声が反響しないから、どこかに通じてるってのもおかしいでしょ。反響することもないくらい長い洞窟なのかもしれないし」

花陽「さ、さすがに…そんな長さだと島の形がおかしくなっちゃうよ…」

真姫「…まあ、それもそうだけど」

凛「でも、ここでじっとしてるよりマシにゃ! 行ってみない?」

真姫「いや…でも、動くとお腹がすくからダメよ」

凛「えー」

真姫「さっき言ったばかりじゃない。雨がやんだら山で山菜採り。それまで待機って」

花陽「そうだよ凛ちゃん…」

凛「むぅ…」

午前九時

凛「…あ、ちょっと小雨になってきたにゃ」

真姫「ほんとね。このままなら、昼前にはやむかも」

花陽「よかったぁ…」ほっ

真姫「…あ」ペラペラ

花陽「真姫ちゃん…なにしてるの?」

真姫「ああ、ガイドブックに伝説のこと書いてたはずだから…その確認」

凛「凛にも見せてー」

花陽「わ、私も…」

【伝説】

その昔、この島には巨人の一族が暮らしていたと言われている

彼らは大きな洞窟を住処とし、その奥に祭壇を造り神を祀りあげていたそうだ

ある台風の日、一族の長に子供が生まれた

もともと巨人であったが、その子はひときわ大きく育ち、やがて山を跨ぐ程にまで育った

そしてこの島のどこかには、その長の子が付けた足跡が残っていると言われている

・・・。

花陽「…終わり?」

真姫「終わりみたいね…」

凛「…なにこれ」

真姫「ホントなによこれ! 適当すぎでしょ!!」

凛「あからさまな取って付けた感じがすごいにゃ」

花陽「あ、あはは…」

真姫「絶対これ考えたの穂乃果よ! …いや、もしかしたらにこちゃんかも…」

凛「だとしたら、にこちゃんたちには歌詞任せないほうがいいにゃ…」

花陽「り、凛ちゃん…」

真姫「…まあ、どうせ雨やんだら行動しなくちゃいけないし…行くしかないか…」

凛「洞窟かぁ…どうくつ……ん?」

凛「ねえねえ真姫ちゃん真姫ちゃん」

真姫「なによ、あんまり連呼しないで」

凛「この巨人たちの住んでた洞窟って…」

花陽「あ…あぁぁあああぁっ!!」

真姫「な、なに? なんなの?!」

凛「洞窟…こ、ここじゃない…かにゃ?」プルプル

真姫「…あぁぁぁぁっ!!!」

花陽「ほわぁぁぁっ!!!」

・・・。

花陽「ほ、ほんとに行くのぉ…?」ブルブル

真姫「い…行くしかないじゃない! ここがそ、その…洞窟みたいなんだし…!」ビクビク

凛「いっくにゃぁー!」ピョンピョン

真姫「な、なんで凛はそんなに元気なのよ…!」

花陽「こ、こわくないのおおぉぉ…?」

凛「一人じゃないから怖くないにゃっ」

真姫「…あそう」

花陽「こわいよぅ…」

凛「ほらほら、ヘッドライトつけて! 懐中電灯持って!」ばたばた

真姫「よ、よし…」スチャッ

真姫「西木野探検隊…行くわよ!」

凛「おーっ!!」

花陽「お、おーぅ…」プルプル

~洞窟探検スタート~
午前九時半

コツン コツン

凛「ほえぇ…暗いにゃー」

ニャー

ャー

真姫「あんまり大きな声はやめて…響いてすっごいから…」

凛「わかったよー」

花陽「うう、あぅぅぁぅ…」

凛「大丈夫? かよちん」

花陽「た、たすけて…」ぎゅうぅぅ

真姫「もう…あんまり抱きつかないで!」

花陽「だってぇ…」

真姫「ちょっと凛! 花陽をどうにかして!」

凛「…」

真姫「なによその目は」

凛「真姫ちゃんが、凛を離してくれたらいいよ?」

真姫「…」ギュー

凛「…」

真姫「…はやく先行って」

凛「はーい」

凛(これじゃあ星空探検隊だよ…)

真姫「西木野探検隊」

凛(星空探検隊…なんだか凛が主人公なんてかっこいいにゃ!)

真姫「西木野探検隊!」

凛「えっ、なに真姫ちゃん」

真姫「西木野! 探検隊」

凛「え、え?」

真姫「に・し・き・の・た・ん・け・ん・た・い!」

凛「あ、うん。西木野探検隊」

真姫「そう。西木野探検隊」

花陽(そんなにこだわる…?)

・・・。

凛「ちょっと狭くなって来たにゃ…気をつけて、頭下げてね」

真姫「言われなくても分かってるわよ…」ヨイショ

花陽「うう…」モゾモゾ

凛「この先、もっと狭くなるかもね」

真姫「ちゃんと帰れるんでしょうねぇ…」

凛「…どうかにゃ」

花陽「い、今から…もう帰ろう? ね、ね?」

真姫「花陽…ここまで来たんだから、最後まで頑張りましょ?」

花陽「真姫ちゃん…」ギュウウ

真姫「…さすがに狭いから離して」

凛「じゃあ真姫ちゃんも凛を離して」

真姫「ワ、ワカッタワヨ!」ギュッ

・・・。

凛「ここから先は、一人ずつじゃないと通れないねー」

花陽「こ、こんなに狭いと…身体が痛いね…」ギュウギュウ

凛「そう? 凛はまだ余裕あるけど」

真姫「私も」

花陽「えっ」

花陽「…」

花陽「…っ!」

花陽「わ、私太ってないからね!!?」

凛「えっ、そっち!?」

花陽「…」

凛「かよちん…」

真姫「というか、この狭さで巨人ってどうなのよ! 絶対適当に考えたわよね、あの伝説!」

凛「祭壇どこー…」

真姫「どうせ祭壇なんてあるわけないわよ…でも、きっとそろそろ…」

凛「あっ!」

真姫「ほらね…」ニヤリ

花陽「向こうのほう、明るいよ! このまままっすぐ行けば外に出られる!」

真姫「さあ行くわよ!」

りんぱな『おー!』

・・・。

真姫「…この穴を抜けたら外ね。向こう側が、縦穴になってるみたい。ほら、風の音が聞こえる」

花陽「ほんと!? やった、やったぁ…ふえぇん…」グスグス

凛「やったねかよちん! もう怖くないにゃ!」

真姫「とりあえず、穴が小さすぎて一人ずつじゃないと通れそうにないわ」

真姫「だから私…ううん、凛から行きなさい」

凛「えっ…どうして? 真姫ちゃんが行けば…」

真姫「いいから早く」

凛「う、うん」よいしょ

凛「せ…せまい…っ」モゾモゾ

凛「よいしょっと! …わあっ、空が明るいよ! 雨もあがってるにゃ!」

真姫「だって」

花陽「よかったねぇ!」

花陽(…あ。このまま真姫ちゃんが行っちゃうと…)

花陽(私…ひとり!?)

花陽(そ、そんな…それだけは…)ガタガタ

真姫「さて、次は…」

花陽「!」ビクッ

真姫「花陽、行きなさい」

花陽「…へ?」

真姫「なに間抜けな声出してるのよ…早く行って」ポンポン

花陽「あ、う…うん」ヨイショ

花陽(真姫ちゃん…ありがと)チラッ

真姫「…ふん」プイッ

花陽「ぅっ…く…せ、せまっ…」ギチッ

真姫「なにつっかえてるのよ! ほら、押してあげるから頑張って!」グイグイ

花陽「きゃわっ!?」

凛「かよちん、手を貸して!」グイッ

花陽「わわっ」ズザザザー

花陽「あ…出れた、出れたよ!」

真姫「ふう…それじゃあ私も行くから、ふたりで引っ張ってくれる?」

凛「まっかせてー!」

花陽「うんっ」

~洞窟の外~
午前十一時

真姫「…あっつ」

凛「蒸し暑いにゃ…」

花陽「雨振ったから、それでかな…?」

真姫「でも、浜辺は寒かったのよ? ここだけ暑いのもおかしな話でしょ」

花陽「ああ…それもそうだね…」

凛「んー…」クンクン

真姫「凛?」

凛「なんかね…昨日もなんだけど、この山って変な臭いがするの」

真姫「変な臭い?」

凛「うん。なんか卵が腐ったみたいな…」

真姫「卵が…」

花陽「腐った…?」

真姫「は、花陽…それって…!」

花陽「そうだよね…うんっ!」

凛「?」

真姫「凛! その臭いの出処わかる!?」

凛「あ、う…うん。たぶん…あっちにゃ」

真姫「行くわよ、その臭いの元に!」タッ

花陽「蒸し暑くて…硫黄の臭い…」ダッ

凛「それがどうかしたの?」タタタッ

真姫「分からないの? つまり、アレがあるってことよ!」

凛「アレ…?」

真姫「そう、アレ!」

~走ること数十秒~

ムワァ…

凛「うぅ…すごい臭いと熱気にゃ…」

真姫「もうすぐよ…もうすぐ!」

花陽「うぅ…」

凛「あ! あそこに…湯気が見えるよ!」

まきぱな『!!』

ガサガサガサッ!!

凛「…これって…」

ゴポッ

真姫「ええ…」

ボコボコ

花陽「天然の…」

まきりんぱな『温泉!!』

正午・伝説達成

真姫「温泉…」

凛「お風呂!?」

花陽「はわぁぁ…!」キラキラ

凛「うわあ…いい湯加減にゃ!」チャプチャプ

凛「いま入る? 入っちゃう!?」ウズウズ

凛「いや、着替えとか必要じゃない。いったん戻りましょう」

花陽「戻るって…あの洞窟を…?!」カタカタ

真姫「違うわ、普通に山を降りるの。ついでに山菜も採りながらね」

花陽「よかったぁ…」ホッ

凛「じゃあお昼ご飯食べたら来るにゃ!」

真姫「ん…晩ご飯食べてからでいいんじゃない?」

凛「えー、どうして?」

真姫「だって…さっぱりして、ゆったりしたいじゃない?」

凛「なるほど!」

真姫「ふふん…それじゃあ山菜摘んで帰るわよ、私たちの拠点に!」

りんぱな『うん!』

伝説を達成して、きりもよいのでここまでにしておきます
ありがとうございました!

温泉に浸かりすぎて火山ガス中毒になりそう

なるほど、ご褒美は温泉でしたか”
そして温泉のシーンが僕達へのご褒美ですね!”

ちょっと時間が出来たので、今日は早めに投下していきます

~洞窟~

真姫「やっと戻ってきたわね…」

凛「山から出たら涼しいにゃ!」

花陽「風が気持ちいいねぇ…」

真姫「ちょうどお腹も減ったし」

花陽「うん…山菜もいっぱい集まったし!」

凛「よーし、さっそくお料理にゃー!」

収穫した山菜
キクラゲ
ナメコ
アケビ
ツワブキ

真姫「海岸にツワブキが生えててびっくりしたわ」

花陽「実は昨日見かけてたんだけど…これ、ツワブキだったんだね」

凛「苦そうにゃ…」

花陽「大丈夫だよ凛ちゃん。ちやんと美味しく料理するから」

凛「うん…」

真姫「アケビはデザートね」

花陽「冷蔵庫がないのが残念だね…」

凛「だねー…」

真姫「キクラゲはどうやって食べるの?」

花陽「えっと…生で食べれるみたい。ガイドブックに書いてたよ」

真姫「ほえぇ…」

【のんたんのワンポイントアドバイス!】

キクラゲは、キノコの中でも数少ない生のまま食べられる物なんよ

採れたてなら、軽く水洗いしてお刺身とかおいしいんじゃないかな?

そうじゃない場合はサッと湯通しして召し上がれ!

生キクラゲは味を楽しむというより、食感を楽しむ食べ物だと思うんよ

だから醤油や酢醤油とか、色々試してみても楽しいんちゃうかな?

・・・。

午後二時過ぎ
二日目・昼食:メニュー
ツワブキのてんぷら
キクラゲのお刺身
ナメコの味噌汁
アケビ(デザート)

まきりんぱな『いただきまーす』

真姫「てんぷらなんて、すごい豪華ね」

凛「ツワブキうまいにゃー! 天つゆじゃなくて塩なのが、またいい味」モグモグ

花陽「小麦粉がたくさん残ってたから…美味しくできてよかったぁ」

真姫「キクラゲ、すごいコリコリしてるわ」コリコリ

花陽「弾力がすごいね」コリコリ

凛「でもキクラゲには味ないね」コリコリ

真姫「ほら、食感を楽しむものだから」コリコリ

凛「そのわりには地味だね」

花陽「うん…やっぱり味ないからね…」

真姫「さあ気を取り直して味噌汁…」ズズズ

花陽「あったかぁ…」ホッコリ

真姫「具材がナメコとキクラゲだけなのに、味噌汁ってだけで美味しさがこんなにも違うなんて…」

凛「お味噌、すごいね」

花陽「ご飯が欲しい…」ガタガタ

真姫「花陽…」

凛「かよちん…」

花陽「が、我慢だよね…! あと一日だもん…我慢ガマンっ」

真姫「…」フム

まきりんぱな『ごちそうさまでした』

禁断症状が...

片付け中

真姫「り、凛」ヒソヒソ

凛「?」

真姫「花陽、ご飯食べたがってたわね」ヒソヒソ

凛「そだね…でも…ここにはご飯が無いから明日までガマンしなきゃ」

真姫「な…何かで、代用出来ないかしら!」

凛「なにか…?」

真姫「そう、無人島0円生活ならではの物で」

凛「あったかなぁ…」

真姫(早く気づきなさいよ!)

凛「…あ、ぁぁぁぁぁああー!!」

真姫(よし!)

凛「アケビのタネをご飯に見立てて食べるつもり!?」

真姫「なんでそうなるのよ!考えてなさい、無人島0円生活と言えば!!」

凛「あの芸人さん?」

真姫「二日目の夜、彼らがやることと言えば?」

凛「あ」

真姫「…ね、あったでしょ」フフン

凛「…真姫ちゃん、最初から言ってよ。さすがに素直じゃないとかそういうレベルじゃないにゃ」

真姫「う、うるさいー!」

~海~

ザザーン

凛「さて…凛はかよちんのために、アレに見合うお魚…ギャングを獲ってくるにゃ!」

真姫「…あの大荒れが嘘みたいに穏やかね」

凛「うん。だから大丈夫かなーって」

真姫「まあ…うん。無理しちゃダメよ? 何かあったらすぐ帰ってきなさい。ただでさえヤツは怖いんだから…」

凛「また真姫ちゃんの心配性が始まった…」

真姫「あ、あなたねぇ!」

凛「大丈夫、凛は絶対帰ってくるからっ! 真姫ちゃんに心配ばっかりさせらんないにゃ!」

真姫「だ、だったらいいけどっ」

凛「それじゃあいってきます!」ビシッ

真姫「ええ…気をつけてね」

凛「海の中へ…ぴょーーん!」バシャーン

凛(待っててね…海のギャング!!)

~洞窟~

真姫「ただいま」

花陽「おかえり。あれ、凛ちゃんは?」

真姫「凛は海に行ったわ。奇跡的に穏やかになってたから」

花陽「そっか…怪我しないといいんだけど…」

真姫「怪我したら私が手当てしてあげるわよ。面倒だけど」

花陽「そうだねっ」ニコニコ

真姫「…さて、私たちは」

花陽「温泉いく?」

真姫「凛のこと待ってあげなさいよ…」

花陽「あ、う、うん! もちろん待つよ?」アセアセ

真姫「…まあいいけど」

真姫「とりあえず、また木材を集めに島を歩きましょう? 朝の焚き火で結構なくなっちゃったし」

花陽「うんっ! あの雨で、また流されてきてるかもしれないしね」

真姫「それじゃあ…二手に分かれましょうか」

花陽「はーい」

・・・。

ザクザク

真姫「ふぅ…」のびー

真姫「なかなか晴れてきたみたいで良かったわね。これなら木材を拾っても、夜までには乾くわ」

真姫「また食べられるし、ツワブキも摘みながら行きましょ」イソイソ

真姫「ふふっ…凛が帰ってきたらアレをやるわよ…」

真姫「…きっと花陽も喜ぶし」

真姫「あ、枝発見」

真姫ちゃんかわいい

~花陽サイド~

花陽「ほわわっ! すごい、すごいよ! 木材たくさん!」

花陽「これ、全部持って帰ったら、薪がたくさんできちゃう…!」

花陽「んーと…まだ近いし、ここのだけ引き返して洞窟に置いとこうかな」

花陽「あ、なにか光ってる」テテテ

花陽「わあ…綺麗な貝殻…」

花陽「お日様の光でキラキラしてる…」

花陽「はわぁ…」ウットリ

花陽「…あ。こ、こんなことしてる場合じゃなかった…早く木材持ってかなきゃ!」

花陽「…あれ、あそこもキラキラしてる…」テテテテ

花陽「なんだろ…」

花陽「ビンだ…! 中に紙がはいってる」

花陽「…あっ、これって…!」

花陽「あけていいかな? あけていいかなっ」

キュポッ

花陽「…」バサッ

花陽「…読めない…」ガックリ

花陽「…返しておこう」

キュッ

花陽「さ、木材持って帰ろっと」

花陽「…そりゃ都合よく日本語の手紙とは限らないけど…あれ、何語かなぁ。せめて英語ならなぁ…」ションボリ

~海。岩場~

ザザーン

凛「…」ウーム

ザパーン

凛「…」ムムム

バシャーン

凛「見つかんないし…もう、どこにいるの!!」

凛「ガイドブックには、昼間は岩の間の巣に隠れてるらしいのに…」

凛「…よし、もっかいチャレンジにゃ!」バシャバシャ

ゴボボボ…

凛(うーん…)

凛(どの岩場にいるんだろう…)キョロキョロ

凛(もう少し暗くなれば出てくるかにゃ?)

凛(ううん、かよちんのために早くしなくちゃ!)

凛(さあ出てこい海のギャング!)

~洞窟。拠点~

ドサッ

花陽「ふう…疲れたぁ…」

花陽「…いい天気」

花陽「なのに暑くなくて…いい気持ち…」ウトウト

花陽「ふあぁ…ぁ…眠くなってきちゃった」ウツラウツラ

花陽「真姫ちゃんはまだだし…少しだけ…」

花陽「机にもたれて寝るだけ…だから…」ギシッ

花陽「…zzZ」

午後四時

真姫「もう帰ってたのね花陽…って、寝てるのね」

花陽「zzZ」

真姫「…」ナデナデ

花陽「ぴゃあ…」

真姫「ふふっ…お疲れさま、花陽」

真姫「…さ、私も木材を切って薪にするわよ!」

真姫「真姫が作る薪」ボソッ

真姫「…も、もうやめましょう///」カアァ

真姫「やるわよ!」グッ

ギコギコ

パキッ

ギコギコ

・・・。

真姫「ふぅ…やっと全部切り終わったわ」

真姫「日も落ちてきたわね…」

真姫「あー…暑い」

真姫「凛…遅いわね」

花陽「zzZ」

真姫「花陽もよく寝てるし…」

真姫「…暇ね」

真姫「荷物の整理でもしましょうか」

ゴソゴソ

真姫「持ってきたけど使ってないの、結構あるわね」

真姫「長靴は洞窟探検の時に使ったし…あ、この釣竿」

真姫「釣竿だけは未使用なのか…」

真姫「まだ時間はあるし…ちょっとやってみようかしら」

真姫「…」チラッ

花陽「zzZ」

真姫「いってくるわね」

花陽「ぴゃあ…」

~海岸。岩場~

真姫「近くに凛がいるはず…」キョロキョロ

ザパッ

凛「ぷあっ…はあ、はあ…」

真姫「りーんー!」フリフリ

凛「あ、真姫ちゃん!」

・・・。

真姫「どう?」

凛「ううん、全然…」

真姫「そう…」

凛「あ、でも他のお魚はたくさん取れたよ!」ガサガサ

真姫「すごいわねぇ」

凛「でもギャングは出てこなくて…」

真姫「仕方ないわよ」

凛「うん…で、真姫ちゃんどうしたの? 凛のこと見にきてくれたの?」

真姫「釣りよ、釣り」

凛「…餌は?」

真姫「ルアーついてた」

凛「うえぇ…ルアー釣りってキツイにゃ…」

真姫「ルアーって、なに釣れるの?」

凛「さあ?」

真姫「…ちょっと凛、なんか適当に捕まえて食いつかせなさいよ」

凛「ヤラセにゃー!!」

真姫「冗談よ…ちゃんと頑張るわ」

凛「うん。ちょっと疲れたから真姫ちゃんについていってもいい…?」

真姫「いいけど…本当に大丈夫なの? 無理しちゃダメだからね」

凛「真姫ちゃんってそんなキャラだった? もっとスパルタだった気がするんだけど」

真姫「う、うるさいわよ! そんな元気があるならすぐに潜ってきなさいよ!!」

凛「真姫ちゃん許して!」ヒシッ

真姫「ったく…ほら、行くわよ」

凛「にゃ!」

・・・。

真姫「この辺りにしましょう」

凛「綺麗な景色! かよちんにも見せてあげたいにゃ…」

真姫「花陽、疲れたみたい。拠点で寝ちゃってるわ」

凛「だったらゆっくり休ませてあげよ! 今日は凛たちがかよちんにご馳走するもんねっ」

真姫「徹夜は覚悟しなさいよ?」

凛「サーイエッサー!」びしっ

真姫「とりあえず、軽く二時間だけチャレンジしてみるわ」

凛「なら真姫ちゃんが一匹釣るのと、凛がギャング獲るのどっちが早いか競争ね!」

真姫「うぇ」

凛「またね!」タタタタッ

真姫「…いみわかんない!」

【のんたんのワンポイントアドバイス!】

ルアー釣りは、素人さんには難しいって言われてるね

かく言うウチもまったく分からないからアドバイスは出来ません

ただ、これはアドバイスするコーナーなので一言だけ

海底付近までルアーを落とすと釣れやすいかも!

・・・。

バシャッ

真姫「引っかからないわね」

真姫「海底ねぇ…」ひゅっ

チャプン

真姫「竿を動かしながらやってみたりもするけど…」クイクイッ

真姫「本当に、じっくり時間をかけてやるものなのね…釣りって」

真姫「これは私には向かないかも…」

真姫「海未や花陽は好きそうなイメージだわ」

真姫「海未はルアー釣りで、花陽はサビキ釣りかしら」

真姫「…私は見てるだけでも退屈ね…」

真姫「日にも焼けちゃうし」

真姫「帽子かぶって来ててよかったわ」

真姫「さて…」ググッ

真姫「あ、重い!」グイッ

真姫「り、リールを巻かないと…」グルグル

真姫「この重さは…大物よね…!」グルグル

真姫「せいっ!」ザバァン

真姫「…こ、これは…!」

真姫「ただの石じゃないの! もう、なんでよ!!」ポイッ

~海中~

凛(…ここらへん、怪しいにゃ)

凛(大きな岩がたくさんあるし、隙間もいっぱい)

凛(ここなら獲れる!)

凛(でっかい岩…ここらへんとか?)

ギラッ

凛(…ッ!!)

凛(い、いた…!)

「…」ギロリ

凛(ついに、ついに見つけたよ真姫ちゃん…!)

凛(海のギャング…)

凛(ウツボ…!!)

ウツボ「…」ギンッ

~洞窟。拠点~

花陽「…おこめっ!?」ガバッ

花陽「…ぁぇ…?」キョロキョロ

花陽「んむ…」グシグシ

花陽「真姫ちゃんも凛ちゃんも…まだ帰ってないの…?」

花陽「…あ、薪増えてる…」

花陽「まきちゃん…帰ってきたのに起こしてくれなかったんだ…」

花陽「どこに行ったんだろう」キョロキョロ

~岩場~

凛(ぬうぅ…)

ウツボ「…」ジリジリ

凛(逃げる気配は無いけど…)

凛(下手に動いたら…逃げられるよね…)

凛(…ダメにゃ)

凛(凛は考えて動くタイプじゃないもんね)

凛(なら、凛がやること…それは…)

凛(まっすぐ行ってぶっとばす! 右ストレートでぇ…)ググッ

凛(…ぶっとばす!!)バシュゥッ

ウツボ「っ!?」ガスッ

凛(刺さった…!)

ウツボ「!!」ジタバタジタバタ

ウツボ「!」ビュン

ウツボ「…」ヒュヒュッ

凛(逃が…さないよ!)ゴオッ

ウツボ「…!」

凛(せいっ!)バシュッ

ウツボ「…っ」ザグゥッ

ウツボ「!!」ジタバタ

凛(うわあぁぁモリに巻きついてるにゃぁぁ!!)

凛(怖い! 怖すぎる!)

凛(でも…でも…!!)

ウツボ「」グッタリ

ザバァァン!!

凛「ぃやったぁぁぁ!!!」

凛「ウツボとったどーっ!!!」

~釣りポイント~

真姫「ほっ」シャッ

真姫「…釣れないわ」

真姫「もう、なんでルアーなのよ!」

マキチャーン

真姫「凛?」クルッ

ギャング『やあ真姫ちゃん。僕はギャングにゃ!』

真姫「」

凛「なーんちゃって! 凛でした…って真姫ちゃん!?」

真姫「」

凛「大変にゃ! 真姫ちゃんが息してないよ!?」

凛「こ、こうなったら凛が人工呼吸を…」ゴクリ

真姫「しなくていいわよ!!」ガバッ

凛「あ、起きたにゃ」

・・・。

真姫「まったく…驚かせるにしても、他にあったんじゃないの?」

凛「いちばんインパクトがある驚かせ方考えたら、こうなっちゃったにゃ」

真姫「寿命が縮むかと思ったわよ」

凛「あ、あははは…ごめんね真姫ちゃん」

真姫「まあいいけど…」

凛「さ、そろそろ帰ろ? かよちんも起きちゃってると思うし」

真姫「そうね…」シュン

凛「?」

凛「…あ、釣れなかったんだ」

真姫「う、うるさい! ガイドブックによると、このやり方ならカサゴが釣れるはずだったのよ! 食いつかないカサゴが悪いんだからっ」

凛「ただそれ真姫ちゃんが下手なだけじゃ…」

真姫「自分が獲れるからって自慢しないで!」

凛「ごめんごめん。ほら、帰ろ?」

真姫「…はあ…。分かったわよ、帰りましょう」

凛「ふふん」

午後七時
~洞窟。拠点~

花陽「あ、おかえりっ! 焚き火できてるよ~」

真姫「ただいま、起きてたのね」

花陽「うん…ぐっすり寝ちゃって、お手伝い出来なくてごめんね?」

真姫「構わないわよ。休める時に休んどきなさい」

花陽「はーいっ」

凛「凛もおやすみしたいにゃー」

真姫「その前にまずやることがあるでしょう?」

凛「うんっ」

花陽「なぁに?」

凛「見ててね、かよちん」

花陽「? うん」

バサァッ

花陽「」

ウツボ『こんにちはかよちん。ぼくウツボだよ』

花陽「」

真姫「すごいでしょ? このウツボ」

花陽「」

ウツボ『あれあれ~? かよちん怖くて声も出ないかにゃ?』

花陽「」

真姫「気絶してる!?」

凛「大変にゃ! かよちーん!!」

真姫「花陽、しっかり!」ユサユサ

かよちんが気がつくまでしばらくかかったにゃ
やりすぎちゃった…ごめんねかよちん

数分後

花陽「す、すごいよ凛ちゃん! こんな怖いウナギを捕まえるなんて!」

真姫「ウツボよ」

花陽「あ、う、うん」

凛「岩場の影に隠れてて、一度は逃げられたけど頑張って捕まえたんだよ!」

花陽「すごいよ凛ちゃん!」ダキッ

凛「わわっ」

花陽「凛ちゃんのおかげで今日もごはんが食べられるねっ」ギュ-

凛「えへへ…」ギュッ

真姫「ふん…ねえ、花陽」

花陽「?」

真姫「あなた…ご飯がたべたくない?」

花陽「え? ご飯は食べるけど…」

真姫「違うわよ。お米のこと」

花陽「おこめ…! あ、いや…でもでも、こんなところにお米なんてないから…」

真姫「ふふふっ、あるじゃない」

花陽「えっ!? ど、どこに!?」キョロキョロ

真姫「これよ」ドサッ

花陽「そ、それって…小麦粉…だよ? 真姫ちゃん…」

真姫「そんな可哀想な目で見ないで!」

真姫「これでお米を作るのよ」

花陽「そ、それって…まさか…!!」

凛「その通りにゃ! 今から凛たちが作るのは…」

真姫「あの芸人さんたちが生み出した究極の代替品…」

花陽「は、はあぁぁ…っ…!!」パアッ

真姫「そう、チネリよ!!」ドン!

きりも良いので本日はここでおしまいです!
うまくいくと、明後日には完結できると思います

ありがとうございました!

ついにチネリきたかwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww

凛ちゃんすごいな

見てる方も気の遠くなる作業チネリ

来たか!無人島名物苦行「チネリ」が!

真姫「残ってる全部の小麦粉に水を加えて、大きなカタマリを作るの」コネコネ

凛「ふむふむ」

真姫「いい感じの硬さになったら、さっそくチネリを開始するわよ」

花陽「嬉しいよぉ…私のためになんて…」ウルウル

真姫「な、なに泣いてるのよ…あなたもチネるのよ? 本当は私たちでやるのが一番なんだけど…それだと時間が足りないから」

花陽「もちろんっ!」

凛「そのあいだ、お魚はどうする?」

花陽「しばらく置いておくしかないね。でも先に捌いて、すぐに食べられるようにしといたよ。ウツボ以外。ウツボは今は見たくないから」

凛「まだ引きずってるんだねかよちん…ごめんね」

真姫「食中毒とか大丈夫?」

花陽「食べる時は油で一気に揚げちゃうからねっ」

真姫「じゃあ安心…かしらね、うん。さ、はじめましょ」

凛「よーし! いっくにゃあー!!」

午後八時
チネリ開始

真姫「ちっさく千切ってチネるの。完成したら机に並べてるのよ」チネリチネリ

花陽「うん」チネリチネリ

凛「む、むずかしいにゃ…」チネリチネリ

花陽「凛ちゃんは疲れてるんだから、休憩してていいんだよ?」

凛「大丈夫にゃ! かよちんのためなら疲れなんてへっちゃらだよ!」ムンッ

花陽「でも…」

凛「本当に疲れたら寝ちゃうと思うから、その時は…ごめんね?」

花陽「うんっ」

真姫「見てこれ、すっごくお米じゃない?」

花陽「うわぁ…ほんとだぁ…!」キラキラ

凛「よ、よし…凛も!」チネリ

真姫「ふん、まだまだね。私には遠く及ぼないわ」チネリチネリ

凛「負けないにゃー!」チネリチネリ

花陽「お、落ち着いて凛ちゃん…」アセアセ

午後九時

凛「…」ウトウト

花陽「…まきちゃん」チョイチョイ

真姫「…なに?」

凛「…」カクン

凛「はわっ!」ビクッ

凛「…」チネリチネリ

凛「…」ウトウト

真姫「…凛?」

凛「ふあ…な、なにかにゃ?」

真姫「眠いなら…寝てもいいのよ? ただでさえ疲れてるんだから」

凛「だいじょぶ…」チネリ

凛「…」コク

凛「ふぁ…」フラッ

凛「」ゴッ

凛「いったぁ…」ヒリヒリ

花陽「あわわわ…り、凛ちゃん大丈夫!?」

凛「う、うん…大丈夫だよ…」

真姫「もう…」

凛「かよちんを喜ばせてあげたいし…」チネリチネリ

花陽「凛ちゃん…」ウルウル

真姫「…」チネリチネリ

・・・。

凛「…zzZ」

真姫「…やっと寝たわね」

花陽「うん…」

真姫「凛にはあんまり言わなかったけど…花陽も休んでいいのよ?」

花陽「ううん…私のためにやってくれるのに、私が休むわけにはいかないよ。ごめんね…」

真姫「なに言ってるのよ…あなたは私たちが出来ない分、料理頑張ってくれたでしょ? あの料理が無かったら、私たちは初日の時点で飢え死にしてたかもしれないわ」

花陽「で、でも、それは凛ちゃんがお魚をとってきてくれたから…」

真姫「それでも、あなたが調理してくれなかったらどうなってたか。それに、私だけ何も役に立ってないのよ? だからこれくらいはさせてよ」

花陽「そ、そんなことないよ! だって…真姫ちゃんは私たちを引っ張ってくれたもん! 洞窟だって、私を先に行かせてくれたし…」

花陽「机と椅子も真姫ちゃんが作ってくれて…と、とにかくすごく助かったもん!! だから真姫ちゃんがそんな、役に立ってないなんてことない!!」

真姫「…ありがと、花陽」ニコッ

花陽「あ、あぅ…///」

真姫「なに照れてるの?」

花陽「い、いきなり笑いかけられたら照れるよ…」

真姫「ふうん…変なの」

花陽「変…っ!?」ガーン

真姫「ふふん、ほらほら続きやるわよ。急がないと晩御飯が遅くなっちゃうわ」

花陽「あ…うん」チネリチネリ

午後十時

真姫「さすがに疲れてきたわ…」チネリチネリ

花陽「zzZ」

真姫「花陽もいつの間にか寝ちゃったし」

真姫「でも、ほんとよく寝るわね…今日も昼寝してたわよ? まあ、昨日の疲れもあったのかしらね」

花陽「zzZ」

凛「zzZ」ブルッ

真姫「…はぁ」ガタッ

ゴソゴソ

ガサガサ

真姫「こんな格好で寝たら風邪ひくわよ」バサッ

真姫「封筒型の寝袋で助かったわね。毛布代わりに被せられるし」

凛「zzZ…んふふ…」

花陽「んぅ…zzZ」

真姫「…」ナデナデ

凛「んへへ…」

花陽「ふわぁ…」

真姫「好きなだけ寝なさい…あとは私に任せて、ね」

真姫「二人とも今日は頑張ったし、今日くらいは許してあげる」

真姫「でも今日だけなんだからね? 明日からはまた頑張ってもらうわよ」ニコリ

真姫「…といっても三人分のチネリ…先は長そうね…」

真姫「まあ…みんな寝てるし、気長にやればいいわ」チネリチネリ

真姫「…」チネリチネリ

真姫「…そろそろ凛の玉が半分終わるわね」

真姫「はあ…疲れのせいでチネリ米が大きくなっていってるし」

真姫「あの芸人さんはすごいわね…これを一人で朝まで続けるなんて…」チネリチネリ

真姫「おなかへった…」グウゥゥ

午後十一時

真姫「…」チネリチネリ

真姫「…」チネリチネリ

真姫「…zzZ」チネリ

真姫「…あ」ビクッ

真姫「いま寝てた…」

真姫「このチネリ米…大きいわね…」

真姫「やり直しね」チネリチネリ

真姫「寝ながらチネるなんて…我ながら、気力だけは認めるわ」

真姫「…」ウツラウツラ

【のんたんのワンポイントアドバイス!】

チネリ米を作るのはすごい時間がいるんよ

それも大量に、三人で分け合うと考えると何時間もかかっちゃう

そんなときに便利なのが高速チネリ米製造機『チネリータ』

某おもちゃ会社が作ったこのマシンは、その一食分をわずか数分で作り上げてしまう代物なんやね

まあ、今回はこのマシンは無いから普通に頑張って作るんやで

あくまでチネリ米は、お米の代用品なんやからね

ファイトやでっ!

…アドバイスでもなんでもなかったね、ごめん

午前零時

真姫「…ふう」

真姫「凛の分…完了…」

真姫「でも、まだまだこれからね…」

真姫「がんばろ…」

真姫「っと、その前に…」イソイソ

ガラガラ

パチパチ

真姫「そろそろ薪をくべないと、火が消えちゃうもの」ガサガサ

真姫「はあ…あったかい…」ボー

真姫「はふぅ…」プワプワ

真姫「ふわぁ…」ホワホワ

真姫「…はっ!」

真姫「チネらないと…」イソイソ

真姫ちゃん天使だなぁ
一年生組の友情は見ててほっこりする

午前一時

真姫「右手が狂いそう…」

真姫「単純作業がこんなに辛いなんて…」

真姫「うう…」チネリ

真姫「親指と中指しか使わないのに…手が変になってきた…」

真姫「心折れそう…少しでいいから寝たい…」

真姫「いや…ダメよね、私が寝たら晩御飯はどうなるのよ…」チネリチネリ

真姫「右手が壊れても、左手があるわ…」チネリチネリ

真姫「頑張るのよ、西木野真姫…」チネリチネリ

真姫「ああもうっ! 投げ捨てたい…」チネリチネリ

午前二時

真姫「zzZ…ふぁ」

真姫「…へくちっ!」ビクッ

真姫「ぁ…ぅあ…」

真姫「…また寝てたぁ…」

真姫「やっちゃったわ…寝たらダメって言ったばかりだったのに…」

真姫「遅れは取り戻さなきゃ…」チネリチネリ

真姫「…りん…おきなさいよぉ…」ユサユサ

凛「んむ…」ムニャ

真姫「だ…だめ、起こしちゃだめ…」

真姫「くそぅ…」チネリチネリ

午前三時

花陽「おはようございます」

真姫「…おはよ」

花陽「ごめんなさい」

真姫「手伝って」ムスー

花陽「はい…ごめんね真姫ちゃん…」

真姫「いいのよ」

花陽「ふ、二人でやればすぐ終わるからねっ!」

真姫「ええ…」

午前四時

真姫「そろそろ夜明けかしら…」チネリチネリ

花陽「そうだねぇ…」

真姫「あとどれくらい?」

花陽「あと親指くらいの大きさだよ」

真姫「こっちはもう少しあるわ…」

花陽「がんばろっ!」

真姫「もう私はずっと頑張ってるわよ」

花陽「ごめんね…」

真姫「ああ…頭の中で『Wonderful Rush』が流れてるわ…」

花陽(が、がんばって…真姫ちゃん…!)グッ

午前五時

真姫「…朝ね」チネリチネリ

花陽「見て…太陽が登ってくるよ…」チネリチネリ

真姫「…おはよう、花陽」チネリチネリ

花陽「うん…」チネリチネリ

真姫「いいタイミングね…」

花陽「そうだね…」

真姫「夜明けとともに…」

花陽「うん…」

真姫「これが…」チネリ

花陽「最後の…」チネリ

まきぱな『一粒…!!』

真姫「終わった…ついに終わった…!」フラフラ

花陽「やった、やったよ真姫ちゃん!!」

真姫「花陽…」ヨロヨロ

花陽「ま、真姫ちゃん!?」モギュッ

真姫「zzZ」ギュー

花陽「お疲れ様…」ナデナデ

午前五時半

真姫「遅くなったけど…」
↑30分だけ寝た

凛「晩御飯にゃー!!」

真姫「うるさい…」

凛「あ…ご、ごめんなさい…」シュン

真姫「いいけど…」

花陽「じゃ、じゃあ…まずはウツボを捌くね」

【のんたんのワンポイントアドバイス!】

ウツボは骨がびっくりするほどたくさんあるんよ

しかもその全てが大きいし尖ってて、もう骨そのものが凶器って感じなん

だから極力、骨は全部抜くようにしようね

食べる時にも注意は怠らず! やで~

まきりんぱなマジ尊い

そんなこんなで三十分かけて骨と内臓を取ったにゃ(かよちんが)

凛「それではウツボを鍋に!」

真姫「…ポーン」ボソッ

花陽「そ、それっ!」ポイッ

バシャッ

ゴオォォッ!!!

凛「いやぁぁっ!! 怖いにゃー!」キャッキャッ

花陽「ほ、炎が…!!」ヒィッ

真姫「その間に私はチネリ米を茹でるわ…」ヨロヨロ

花陽「う、うん…」

花陽(わ…私がなんとかしなきゃウツボが…!)グッ

二日目・夕食:メニュー
ギャングオブ丼(チネリ米)
他、色々な魚の素揚げ
ツワブキのおひたし

真姫「どうかしら? 見た目はバッチリだと思うけど」

凛「すごいにゃ、本物みたいだよチネリご飯!」

花陽「はわ、はわぁ…」キラキラ

真姫「あなたから食べなさい、花陽」

花陽「い、いいの!? ほんとに…私から食べていいの!!?」キラキラ

真姫「もちろんよ」

凛「そのために作ったもんねっ!」

真姫「凛は寝てたけどね」

凛「ま、まきちゃーん…それは言わないお約束にゃ…」

真姫「ふふん。…さあ花陽、早く食べて?」

花陽「う…うん…」カチャ

花陽「ふわぁ…ほかほか…つやつやだよぉ…!!」プルプル

花陽「あ、あぁぁ…お米…お米…」

花陽「いだだきます…あー…むっ」パクッ

花陽「ん…」もぐもぐ

真姫「…」どきどき

凛「…」どきどき




花陽「んん~~っ!!」ニンマリ




真姫「ほっ…」

凛「ふぅ…」

花陽「おこめだぁ…念願のおこめぇ…」ニンマリ

真姫「わ、私にも食べさせて!」

花陽「うんっ」

真姫「いただきます…あむ」モグモグ

真姫「こ、これは…お米だわ…」

凛「凛も…」モグモグ

凛「おこめだ…おこめ…!」

花陽「えへへっ…ふたりとも、ありがとうっ!」ウルウル

真姫「な、泣くほどのことじゃないでしょ?!」

花陽「だって…だってぇ…」フルフル

凛「ほらほらかよちん! 食べないと冷めちゃうよ!」

花陽「うん…うんっ!」モグモグ

真姫「ふふん…」マンゾク

凛「凛たちも食べるにゃ!」

真姫「そうね、花陽に全部食べられたら困るし」

花陽「そんなことしないよ!?」

真姫「どうだか」

花陽「うぅ…」

凛「あはは、じゃあ改めて!」

まきりんぱな『いただきまーす!』

二日目おしまい。

すでに三日目に突入していますが、二日目終了です
というわけで本日はここまで!

ありがとうございました

どうしてまきりんぱなはこんなにも素晴らしいのか

みんな可愛い
乙です

乙だよっ!

昨日は更新できず申し訳ありません
早速ですが訂正です

>>155

花陽「いだだきます…あー…むっ」パクッ

ではなく

花陽「いただきます…あー…むっ」パクッ

でよろしくおねがいします

~無人島生活最終日~
午前九時

真姫「ごはん食べてすぐ寝て…およそ三時間。正直、身体がダル重い…」

凛「凛は元気!」

真姫「だってあなた…ずっと寝てたじゃない」

凛「あ、あははは…」

真姫「うっ…! か、身体すっごい痛い…」ゴキゴキ

凛「疲れてるね…音がすごいにゃ」

真姫「うん…でも、これからほぐしに行くわよ…」

花陽「どこに行くの?」

真姫「忘れたの? 温泉よ、温泉」

花陽「ああ…忘れてた…」

真姫「温泉でゆっくりして、適当に正午を迎えましょ。もう何もやる気力でないわ」

花陽「うん…」

凛「うぅぅぅっ…テンション上がるにゃー!!」

真姫「うるさい。十時になったら出発するんだから用意して」

凛「ラジャー!」

~山~

凛「相変わらず臭いにゃ…」

真姫「さすがに近くなると、私たちでも臭うわね…」

花陽「凛ちゃんはずっと言ってるけどね」

凛「鼻が曲がりそう…」

真姫「温泉の匂いよ、我慢しなさい」

凛「うん…」

花陽「温泉っ温泉っ♪」

真姫「花陽を見なさい? あんなに楽しそうよ」

凛「凛も楽しみだけどぉ…」

真姫「まあ…そうなっちゃうのは仕方ないけどね」

真姫「ほら、そこを抜けたら…」

~温泉~
午前十一時

チョットマッテアツイアツイアツイ!!

ガマンニャマキチャン! イクヨー!

イヤアアアアッ!

ダレカタスケテー!

ザバァン

湯温:39度

真姫「ああああ…」チャプン

凛「あふぅ…」ザプン

花陽「びゃ゙あ゙あ゙…」チャポン

まきりんぱな『あったかぁい…』

真姫「生き返るわね…」

凛「天然温泉に入れるなんて…ここって天国…」

花陽「だよねだよねぇ…」

真姫「あはは…」

花陽「お肌がつるつるしてる…」

凛「気持ちいにゃあ…」

花陽「サバイバルが始まった時はどうなるかと思ったけど…」

花陽「真姫ちゃんも凛ちゃんもすっごく頑張ってくれて…そのおかげで私も頑張ることが出来たよ」

花陽「ありがとう…ふたりとも」ニコリ

凛「そんなことないよ、かよちん」

真姫「そうよ。それぞれが頑張ったから今があるんじゃない。じゃなかったら…温泉だってこんなに気持ち良くなかったかも」

花陽「…うんっ」

凛「ねえ真姫ちゃん」

真姫「なぁに?」

凛「楽しかった?」

真姫「…ま、悪くなかったわね」プイッ

りんぱな『ふふふっ』ニヤニヤ

真姫「な、なによ!」バシャッ

凛「なんでもないにゃーんっ。ね、かよちん!」

花陽「ね~」

真姫「ぐぬぬ…」

数分後。

真姫「zzZ」

凛「寝ちゃったにゃ」

花陽「昨日、寝ずにお米を作ってくれたんだもんね…」

凛「気持ち良さそうにゃ…」

花陽「あはは、見てるこっちまで眠たくなってきちゃうね」

凛「溺れないように背中支えてあげないと」ザブザブ

花陽「がんばれ凛ちゃんっ!」

凛「ね、かよちん」

花陽「どうしたの?」

凛「…楽しかったね、ほんとに」

花陽「うん…そうだね。すっごく疲れたけど…」

凛「それもキャンプとは違った楽しさだったね」

花陽「そうだねぇ…」

凛「またやりたいね、三人で」

花陽「…それはちょっと」

凛「えー!? いいじゃんかよちーん!」

花陽「さ、さすがにもう一度はつらいよぉ!」

凛「ぬぅ…こうなったら力尽くにゃ!」

花陽「えっ!? な、なにするつもり!?」

凛「実はね…凛、ずっとやりたいことがあったの」

花陽「え、えぇ…ええぇっ!?」

凛「流派東條不敗…最終奥義!!」

花陽「ぴゃあっ…!!」ザバッ

凛「わしわしMAX…ver.生!!」ワキワキ

花陽「だっ…誰か、助けてぇぇぇぇええええっ!!!」バシャバシャ

真姫「zzZ…ん…?」

真姫「…zzZ」ズルッ

真姫「ヴァッ!?」バシャ

~船の上~
午後十一時

ザザーン

ザパッ

ドドドドドドドド

「待ってなさい…すぐにこの私が迎えに行ってあげるわ!」

「くっくっく…後輩を迎えに行ってあげる優しく素晴らしい先輩アピールをすれば…ふひひひ…」ニヤニヤ

スタッフ「声に出てますよ矢澤さん」

にこ「! に、にこっ☆」

ごめんなさい今日はここまでで
ありがとうございました

>>169
スタッフじゃなくて船長ですごめんなさい

すぐにこの私がが2重の意味になっててうまいと思ったわ

にこっちは午後11時から船で待機してるのか…

>>169
午後十一時ではなく午前十一時ですごめんなさい

~温泉~

凛「あと三十分で、この生活も終わりかぁ…」ツヤツヤ

花陽「…///」

真姫「…私が寝てる間に何かあった?」

凛「なーんにもなかったにゃ! ね、かよちん?」

花陽「う、うん…///」

真姫「?」

凛「それより、凛はこの温泉のガスが心配なんだけど…」

真姫「火山ガス中毒のこと?」

凛「うん」

真姫「実はガイドブックの一番最後に袋とじがあってね、そこに色々書いてたわ」

花陽「袋とじって…最初に開いちゃってたらどうするつもりだったんだろうね…」

凛「なんでそこ雑なの…」

真姫「まあ開けなかったんだから結果オーライでっしょー? それで袋とじによると、この温泉程度の濃度なら人体に影響はないんだって。事前調査に抜かりないわね、希」

凛「ほんと? よかったー」

花陽「それならここで時間迎えちゃう?」

真姫「…ふやけるわよ?」

凛「それだけ気に入ったってことにゃ!」

真姫「まあ、確かにここは良い温泉よね…」

真姫「なんだか疲れも吹っ飛んじゃったし」

花陽「そういえば…効能とか、書いてなかったのかな?」

真姫「たしか…肩こり、リウマチ、傷…あと精神的疲労にも効くとか書いてたわ」

凛「さすが天然温泉…万能にゃあ…」フワー

花陽「どうりで気分も安らぐわけだね…」ポヤー

真姫「それはどんなお風呂でも同じでしょぉ…」ポケー

花陽「あはは、それもそうだねぇ…」ノンビリー

凛「もう動きたくないよ…」

真姫「賛成…」

凛「ここで迎えちゃおっかぁ…時間…」

真姫「そうねぇ…あはは」

花陽「はふぅ…」

~洞窟付近~
午前十一時半

にこ「あそこが拠点なのよね?」

にこ「それにしては誰もいないわね…」

にこ「奥にいるような気配もないし」

にこ「本当にあそこが拠点なの? …行ってみるか」テクテク

にこ「もし奥にいたりしたら…サプライズが台無しだけど、仕方ないわよね」

にこ「誰もいなかったほうが大変なんだし」

にこ「…さて」

にこ「にっこにっこにー!」バッ

シーン

にこ「…」

にこ「…誰もいないじゃない!!」

にこ「まきー! りんー! はなよー!」

にこ「…本当にいない」

にこ「どこに…どこにいったの!? 海!? 山!? で、でも上陸前に船で島の周りを一周したし…」

にこ「…ま、まさか…あの山で迷子になって…遭難!!?」ガクガク

にこ「そ、そんな…ま、待ってなさい! 私が助けてあげるわ!!」ダッ

にこ「がんばって…すぐに行くから!!」

~山~

にこ「はあ…はぁ…げほっ、はぁ…はぁっ…」

にこ「こ、この熱気と臭い…ガスよね…」

にこ「お願い…無事でいて…」ウルウル

にこ「私も…ハンカチで抑えなきゃ…げほっ」ハァハァ

にこ「くっ…」ダッ

にこ「まきぃ…りん…はなよ…! 絶対無事でいなさいよ! なんかあったら…ただじゃ済まさないんだから!!」

バシャバシャ

にこ「…この音…」

にこ「水…」

にこ「川があるの…?」

バシャバシャ

にこ「ま、まさか…溺れてるなんてことは…」サーッ

ワイワイ

にこ「声も聞こえる…きっと助けを求めて…」

にこ「す、すぐに行くわよぉっ!!!」ダダダダダ

~温泉~

真姫「もうすぐ正午…長いようで短かったこの生活も終わりね…」

花陽「うん…」

凛「それじゃあカウントダウンするにゃー!」

真姫「5」

凛「4!」

ガサガサッ

花陽「3…ん?」

凛「2!」

真姫「1!」

~正午:無人島0円生活終了~

まきりんぱな『終わったー!!』

ガサガサガサッ

まきりんぱな『!!?』

「みんな無事っ…どぅうわああぁぁぁぁぁっっっ!!!???」

ドボォォォン

まきりんぱな『…』

真姫「…えっ!?」バッ

凛「い、いまのって…」サッ

花陽「に、に…」バッ

ボコボコボコ…

にこ「ぶはあっ!!」バシャッ

まきりんぱな『にこちゃん!!』

にこ「あっ…み、みんな…無事だったのね!」ガバッ

真姫「うぅぇえっ!?」ガシッ

凛「ど、どういうことにゃ!? どうしてにこちゃんが…!」

花陽「いったいどういうことぉ…?」

にこ「ふえぇぇん…よかったぁぁ…」グスグス

~洞窟~

にこ「ったく…心配させるんじゃないわよ!」
↑真姫のジャージ借りた

凛「えー…にこちゃんが勝手に勘違いしただけにゃあ…」

にこ「だってどこにもいなかったのよ!? そりゃ心配もするわよ!」

凛「ご…ごめんなさい」

にこ「…ま、あなたたちが無事でよかったわ。本当にね」

花陽「…ありがとね、にこちゃん」

にこ「ふん、感謝しなさいよ」

花陽「えへへ…」

にこ「で?」チラッ

真姫「うえぇっ!?」

にこ「うえぇじゃないわよ! 真姫は何かないの? ほら!」

真姫「なっ…なんで私が…」カミノケクルクル

にこ「ちょっとなにそれー! どうせこの三日間寂しくて泣いてたんでしょー?! コンナトコスメルワケナジャナーイとか言ってさぁ」

真姫「泣くわけないじゃない、花陽じゃあるまいし! しかもそんなことも言ってないわよ!」

花陽「私泣いてないよ!?」

にこ「あーそういうこと言うんだ。なら真姫だけ置いて帰ろーっと」

真姫「なによそれ! いみわかんない! 私も連れて帰りなさいよ!」

にこ「だって~? せっかくにこにーが助けに来てあげたっていうのにぃ~? 真姫ちゃんは感謝の言葉もないじゃなぁーい?」ジロジロ

真姫「な…だ、だからそれはにこちゃんが!」

にこ「なによー!!」

真姫「なんなのよー!!」

ギャーギャー

凛「真姫ちゃん、にこちゃんには素直じゃないにゃ」ニヤニヤ

花陽「だよねぇ」アハハ…

・・・。

真姫「…やっと帰るのね」

凛「濃い三日間だったにゃ」

花陽「生まれて初めてだよ…こんな凄い三日間なんて…」

真姫「そうね…でも、最終的には良い思い出になったかもしれない」

凛「山菜採りも、モリでお魚を突くのも楽しかったにゃ! またやりたいねっ!」

花陽「え…ぇぇ…」

凛「また真姫ちゃんがチネリご飯作ってくれるよ! おいしかったよねっ!!」

真姫「食べたいなら、今度は手伝いなさいよ」

凛「あ、あはは…」

花陽「また…ふたりが一緒なら、やっても…いい、かな…」ニコリ

凛「ふふん」ニコッ

真姫「ふん」ニッ

凛「ね、ね! それじゃあ無人島にお礼しようよ!」

真姫「…ま、悪くないわね」

花陽「そ、それじゃあ…せーのっ」

まきりんぱな『ありがとうございました!!』ペコリ

~船の上~

ドドドドドド…

真姫「…」

にこ「なに黄昏てるのよ。寂しいの?」

真姫「…まあね」

にこ「あら、素直ね」

真姫「うるさいっ」プイッ

にこ「む…」

真姫「…ねえ、にこちゃん」

にこ「なによ」

真姫「私たちのこと、心配してあの山まで入ってきてくれたのね。あんなに熱くて臭うのに」

にこ「拠点っぽい洞窟にいなかったんだから、そりゃ心配するわよ。無人島なんだし、何があるかわかんないじゃない」

真姫「そうよね…」

にこ「でも、本当に無事で安心したわ。もし迎えに来たと思ったら死んでたなんて、たぶん立ち直れなかったかも」フフン

真姫「…ありがと」ボソッ

にこ「ん? 何か言った?」

真姫「ありがとう…って言ったのよ…!」

にこ「お、おう」

にこ(なんでもないわよって言うと思ったのに…!)

真姫「…あ、そうだ」

にこ「へ?」

真姫「次はにこちゃんもやりましょ? 結構楽しいのよ、無人島0円生活」

にこ「なによ唐突に! い、嫌よ! 絶対やらないから!」

真姫「なぁに? 怖いの、無人島」

にこ「こっ…こ、怖くなんかないわよ!!」

真姫「じゃあできるでしょ? にこちゃん料理上手だし、料理担当お願いね」

にこ「やってやろうじゃないのぉ!」

真姫「ふふふっ」ニコニコ

にこ「のせられた…くそぅ…」ガックリ

凛「やっぱり仲良しにゃ」ニヤニヤ

花陽「たのしそうだよねっ」ニコニコ

~翌日。部室~

希「おつかれやね、三人とも。やっぱり日焼けしてるねー」

真姫「ほんと疲れたわよ」

花陽「まだ身体中が痛いよ…」

凛「凛はもう大丈夫だよー」

希「さすが凛ちゃんやね」

凛「えっへん!」

希「どうやった? 無人島生活」

真姫「思ったより悪く無かったわ」

凛「楽しかったにゃ!」

花陽「うん…楽しかった…」

真姫「すごいのよ凛ったら。モリでウツボ獲っちゃうんだから」

希「…え、ほんま?」

凛「がんばったよ!」

希「それは…すごいね、凛ちゃん。…実はモリ漁やってた人?」

凛「初体験にゃ」

希「初めてでウツボって…」

真姫「すっごいでしょ」

希「あの芸人さんもびっくりなんやないかな…」

花陽「だよね…」

凛「えへへっ!」

希「まあなんにせよ、これで絆は深まったよねっ」

真姫「…ま、そうね」

凛「うんっ!」

花陽「そうだねっ」

希「それならもう大丈夫。これからもμ'sは仲良しやねっ」ニコリ

真姫「当たり前よっ」

凛「にゃん」

花陽「もちろんですっ!」

希「それじゃあまた練習の日々が待ってるよー! さ、屋上いってがんばろっ!」

真姫「ちょっとその前に!」

希「なぁに、真姫ちゃん?」

真姫「希にはねぇ…言いたいことがたくさん…たっくさんあるのよ…」ゴゴゴゴ

希「あ、あはは…怖いよ真姫ちゃん…?」

真姫「当たり前よ、だって怒ってるんだから!」

希「う、ウチちょっと急用が…」ダッ

真姫「逃がさないわよ!」ダッ

マチナサーイ!

マタンヨー!

凛「ね、今日、みんなでご飯食べに行こう? お米たくさん食べに!」

花陽「いいねいいねっ! 真姫ちゃん早く戻ってこないかな~」

おしまい

~別の日~

海未「穂乃果、ことり! 二年生組で無人島0円生活をしますよ!!」

穂乃果「…ほぇ?」

ことり「…えっ!?」


そして新たなるステージへ…?

これにて終了となります
長くなってしまいましたが、読んでいただいてありがとうございました
続編は気分次第で、ということで…

本当にありがとうございました

お疲れ様
一年生組可愛かった

誤字脱字多くて本当ごめんなさい

おつ

いいまきりんぱなだった


まきりんぱないいね

お疲れ様
ほのぼのして良かった^^
ぜひ2年生組みも書いてもらいたい

乙  2年組、3年組と続いていく流れかな?(プレッシャー)

一つの学年を書いたら他の学年も書くのがラブライブssの宿命

どの学年もみんなやるときはやる子ばかりだから期待できる

乙。
とても良かった
次回作に期待


めちゃくちゃ可愛くて面白かった


むしろ、エリチカさんは肝心なところでしでかしそう。
続き待ってるやん?

おつー
で、続きは?


続編全裸待機

乙です!
過去に書いたものとかあればぜひに!

>>1です
たくさんのレスありがとうございます

過去作は
希「穂むらで働くことになった」
花陽「ゲームは仲良く」にこ「プレイしましょう」

の2作です
読んでいただけたら嬉しいです

一応、二年生編も考え始めております

二年生編は、ちゃんとサバイバルしようかなと思ってます

あなたかー
おつ、こんかいも面白かったです
次回も期待

穂むらの人だったのか…全部良かったです
二年生楽しみ

とても面白かったです!
2年生も楽しみにしてます!

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2014年08月09日 (土) 08:12:38   ID: 3pFHKM4U

2年生編期待っす!

2 :  SS好きの774さん   2014年08月09日 (土) 16:40:02   ID: 40JhoZAN

おもしろかった!2年&3年ver.に期待!

3 :  SS好きの774さん   2014年08月09日 (土) 18:24:07   ID: SoBVKqkT

他学年に期待!

4 :  SS好きの774さん   2014年08月20日 (水) 01:20:13   ID: Hhm2itS6

二年三年生バージョンに期待してます

5 :  SS好きの774さん   2014年09月01日 (月) 20:38:33   ID: BexphZuR

続き楽しみにしてます。

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