エレン「へ、兵長いきなり何を!?」
リヴァイ「だって飽きもせずにずっと一緒にいるじゃねぇか。恋人同士なんだろ?」
ミカサ「…家族です」
リヴァイ「いくらなんでも結婚する年齢には見えねぇが…」
エレン「違います兵長!ミカサはうちの養子で!」
リヴァイ「はぁ?養子じゃだめだろ…それじゃ結婚できねぇじゃねぇか…」
エレン「なんで結婚の話になるんですか!?」
ミカサ「厳密には戸籍は変えてないので結婚できます」
エレン「おい!」
リヴァイ「ああ…なら問題ねぇな」
エレン「くっ…!兵長…今日はよく喋りますね…!」
リヴァイ「馬鹿言え…俺は元々結構喋る」
書き忘れたけど場面は8巻終了後
リヴァイ「俺は怪我して暇なんだぞ。役立たずには喋る権利も与えてくれねぇのか…
?」
エレン「いやそんなことは…だったら他にも話題あるでしょう!?」
リヴァイ「分かった…ファーストキスはいつだ?」
エレン「ベクトルを変えてくださいよ!」
ミカサ「10歳の時です」
エレン「お前も答えんなって!」
リヴァイ「エレン…思春期だかなんだか知らねぇが…」
リヴァイ「てめぇ見たいな女も知らねぇモジモジした野郎が、人類の希望になれるとは思えねぇ…」
エレン「関係ないでしょそれ!?ほっといて下さいよ!」
リヴァイ「俺はてめぇぐらいの歳にはもう地下街の女を侍らせてたもんだ…」
ミカサ「失礼ながら、その身長ででしょうか?」
エレン「ミカサ!!」
支援
支援
リヴァイ「とある調査兵a.aから既に報告は受けている…」
リヴァイ「お前ら10歳の頃から同じ布団で寝てたらしいじゃねぇか…」
エレン「んなっ!?いや、確かにそうですけど」
リヴァイ「なんだかんだやることはやってるようだ…それでこそリヴァイ班だ、エレン」
エレン「何もしてませんよ!ベッド二つ置くスペースが無かっただけで!」
ミカサ「当時エレンは保健体育に興味津々で…まぁ色々と…」
エレン「お前もう喋るな!」
リヴァイ「そこまでやってんなら躊躇う必要はねぇじゃねぇか」
リヴァイ「付き合っちまえばいいだろ」
エレン「事実無根ですよ!」
リヴァイ「他に気になる女がいるわけでもなし」
エレン「ま、まぁいませんけど…」
リヴァイ「うじうじと気持ち悪い野郎だな。女のほうがよっぽど漢らしいじゃねぇか。」
ミカサ「そこがエレンの可愛いところ」
エレン「俺たちは調査兵団!いつ死ぬかわかんないんですよ!?今そんなこと考えられませんよ!」
ミカサ「確かに調査兵団に入ってからやることやる暇がない」
リヴァイ「任しておけ…いつ死んでもいいようにお前らの宿舎は同室にするよう申請しておいた」
エレン「いらんことしないで下さいよ!」
ミカサ「さっそく行こう!エレン」グイッ
エレン「いや行かないって…引っ張るなよ!破けちゃうだろうが!」
リヴァイ「いっそあれだ…お前ら弱いから駐屯兵団か憲兵団行って平和に暮らせばいいじゃねぇか」
リヴァイ「エルヴィンのコネで移籍させてやる」
エレン「嫌ですよ!俺らだって役に立ちますって!」
リヴァイ「俺に比べりゃまだまだ弱い」
エレン「でも俺は調査兵団がいいんです!」
リヴァイ「分からず屋が…じゃあもう兵長権限だ。結婚しろ」
ミカサ「はい!もちろんです!」
エレン「ああもう!!」
エレン「もういい加減にして下さいよ兵長!」
エレン「今がどういう時だかわかってるんですか!ようやく女型を捕獲して!」
エレン「人類の反撃はここからだって時に!」
エレン「そんな浮いた話してる場合じゃないんですよ!何人の犠牲を払ったと…あっ…」
リヴァイ「…うるせぇよ、ガキが…」
エレン「す、すみません…」
リヴァイ「白けちまった…寝る…」スタスタ
ここは支援いらないけど応援の意味で支援させてもらおう
エレン「兵長…」
ミカサ「チビ…」
ハンジ「ごめんねぇ、二人とも…」
エレン「ハンジさん…兵長はいったい…?」
ハンジ「自分でも何やってるか分からないだろうさ」
ハンジ「リヴァイ班の皆が女型に殺されてからだよ」
ハンジ「夜もやたらアルコール入れるようになっちゃって」
エレン「あの兵長が…!?」
ハンジ「人類最強って言っても普段は30過ぎのオッサンだからね。酒に逃げもするさ」
ハンジ「いつもは訓練に没頭することでなんとかしてたんだけど…今は怪我で動けないからねぇ」
ミカサ「……」
ハンジ「帰還したときさ、リヴァイ班の皆の家族…来てたでしょ?」
エレン「戦死報告をするときの兵長…すごく淡々としてたけど…」
ミカサ「崩れ落ちる家族の様子をみたら…たとえあの人でも普通ではいられなかった、と?」
ハンジ「それでも平然と振る舞えるのがリヴァイの凄さなんだけど…今回は4人が一度だ。そうとうきたみたい」
ハンジ「普段は口には出さないけど、この間酔っぱらったときに」
ハンジ「俺が、俺さえついてればって…」
エレン「…!!」
ハンジ「泣き上戸なんだよ。ああ見えて。はは…」
ミカサ「……」
エレン「兵長のせいじゃない…俺のせいなのに…」
ハンジ「こらこら、そんなことを言うもんじゃないよエレン」
ハンジ「もうリヴァイが気にかけてた部下は、皆死んでしまった」
ハンジ「君たち二人を除いて…ね。」
ミカサ「…!」
ハンジ「リヴァイはね。せめて君たちだけには、生き延びて幸せになって欲しいんだよ」
エレン「兵長…」
ミカサ「……!」ダッ
エレン「ミカサ!?」
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エルド「兵長!今回の陣形はどうしますか!?」
リヴァイ「…今まで通りでいい」
グンタ「兵長!武具の手入れをしておきましょうか?」
リヴァイ「…手入れは自分でやる」
オルオ「兵長!掃除終わりました!」
リヴァイ「全然なってねぇ…やり直せ」
ペトラ「兵長、あ、あの…お、お茶を入れました!その…ご一緒させて頂いて、よろしいでしょうか!」
リヴァイ「…好きにしろ」
ペトラ「やった!」
オルオ「ずるいぞペトラ!俺も兵長とご一緒する!」
ペトラ「はぁ…オルオ…」ウンザリ
グンタ「オルオ…なんと空気読めない男よ」
エルド「やっぱ討伐補佐にはむいてない性格だな」
ペトラ「ちょっとはおとなしくしててよね!」
オルオ「なんだとお前ら!討伐数は俺が一番…」
リヴァイ「オルオ…掃除は終わったのか?」ギロッ
オルオ「はっ!?すいません、今すぐに!」
――――――――――――――――――――――――――――――――――
――――――――――――――――――――――――――――――――――
リヴァイ「チッ…まさか二度出現するとは…」
ズシンズシン
リヴァイ「音が近い…女型はこっちか…ん、あれは…」
リヴァイ「……!!」
オルオ「……」
グンタ「……」
エルド「……」
ペトラ「……」
リヴァイ「お前ら…」
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――――――――――――――――――――――――――――――――――
ペトラ父「リヴァイ兵長殿!娘がお世話になってます!ペトラの父です!娘に見つかる前に話してぇことが!」
リヴァイ「……」
ペトラ父「娘が手紙を寄越してきましてね!腕を見込まれてリヴァイ兵士長に仕えることになったとか あなたにすべてを捧げるつもりだとか…」
ペトラ父「まぁ、親の気苦労も知らねぇで惚気ていやがるワケですわ!」
ペトラ父「そのまぁ…父親としてはですなぁ…」
リヴァイ「……」
ペトラ父「おっといけねぇ長話しちまいやした!ところで兵長殿…娘はどこです?」
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――――――――――――――――――――――――――――――――――
リヴァイ「すまない…これだけしか持って帰れなかった…」
ペトラ父「あああぁぁあ!!そんな…わしの、わしのペトラがぁぁああ!!」
リヴァイ「巨人と…俺を恨んでくれ…」
ペトラ父「うあぁぁぁああ!!」
リヴァイ「……っ」ギリッ
――――――――――――――――――――――――――――――――――
リヴァイ「……」
ミカサ「はぁはぁ…兵士長!」
リヴァイ「何だお前か…何か用か?」
ミカサ「…お礼を言っておきます」
リヴァイ「…礼?」
ミカサ「エレンを助けてくれて…ありがとう」
リヴァイ「勘違いするな…あいつを守るのが俺の任務だっただけだ」
リヴァイ「それより謝るのが先だろうが。てめぇのせいで怪我しちまった」
ミカサ「…申し訳ありません」
リヴァイ「おかげで体が動かせねぇから、いらねぇことばかり頭に浮かぶだろうが」
ミカサ「……」
リヴァイ「チッ…」
リヴァイ「…お前が女型のクソ野郎を仕留めたんだってな」
ミカサ「アルミンと…エレンのおかげです」
リヴァイ「まあぶっ殺せなかった分詰めは甘いが…尋問のチャンスが出来たしな。よしとしてやる」
リヴァイ「これであいつらも浮かばれるかもな…」
ミカサ「…!」
リヴァイ「怪我の分はこれでチャラってことにしといてやる。」
ミカサ「兵長…」
リヴァイ「その代わり兵士長として命令だ」
リヴァイ「お前のその力はエレンを守るために使え」
ミカサ「はい!もちろんです!」
リヴァイ「お前がエレンに執着するのは勝手だ」
リヴァイ「だがそのための行動が必ず正解とは限らねぇ。自分を抑制しろ」
ミカサ「……」
リヴァイ「手放すなよエレンを。せいぜい後悔しねぇようにな」
ミカサ「…はい!もちろんです!」
とても面白い。支援
エレン「はぁはぁ…ミカサ、ここにいたのか…あ!兵長…」
リヴァイ「…用事は済んだだろ?どっか行きやがれ」
ミカサ「…はい。では、これで」
エレン「へ、兵長!あの…」
リヴァイ「…あ?」
エレン「これから兵長とは別行動になりますけど…その…」
リヴァイ「……」
エレン「俺たち、絶対生き残りますから!」
リヴァイ「……勝手にしろ。」
ミカサ「チb…兵長。最後に一つ。私だって死にたくはありません」
ミカサ「それでも慕っている人物の指揮下で戦って死ねるのなら…」
エレン「ミカサ…」
ミカサ「それで満足する人も、いるのではないでしょうか」
リヴァイ「…なに言ってるのかわからねぇな。目障りだ。うせろ」
ミカサ「では、失礼します」
リヴァイ「ガキが…使えねぇくせに口だけは達者なやつらだ…」
ハンジ「よっ!リヴァイ!」
リヴァイ「てめぇかクソ眼鏡…いらねぇこと吹き込みやがったのは…」
ハンジ「えへへ…でもスッキリしたでしょ?」
リヴァイ「聞いてたのか?」
ハンジ「歳を取るとあのリヴァイですら丸くなる、と…貴重な研究成果だ」
リヴァイ「馬鹿かてめぇは…」
リヴァイ「(エルド。グンタ。オルオ。ペトラ。)」
リヴァイ「(お前らは…後悔しなかったか?)」
リヴァイ「(俺は…悪いがまだ当分そっちにはいけねぇ)」
リヴァイ「(危なっかしいガキ二人の面倒を見てからにすることにした)」
リヴァイ「(だが約束しよう。俺は必ず巨人を絶滅させて…)」
リヴァイ「(…せめて、あいつらが結婚式を挙げられるようにしてやろう)」
――end――
短くてすまん
ガイドブックのリヴァイの人間関係が
エルヴィン→信頼
エレン→気にかける
ミカサ→気にかける
だったので思いついた
乙です
とても好みな内容で、流れも綺麗でした
また書いてください
乙
乙です
素敵なssありがとう
乙
良かった
>>23
これだけってことは無いだろうよ…食われてないんだから
乙ー
読んだ良かった泣いた
>>38
確かにこれだと腕だけとかに見えちゃうな
「亡骸しか持って帰れなかった」的な意味でよろしく
ていうか回収したのか?遺体
体全部運ぶわけにはいかないから一部だけ切り取って連れ帰って来たと脳内保管した
いや、さすがに仲間の遺体切っちゃ駄目だろ…
マントだけとか遺品でいいんじゃないかな
女型におそわれてぎりぎり逃げたんだから遺体持ってくる暇なくね
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