愛「ひだかダイナマイトー!!!」 ウルトラマンタロウ「ウルトラダイナマイトー!!!」 (29)

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ウルトラマンとアイマスのクロスです


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1404703316

石川社長「やめなさーい!!」



    \ドッカーーーン!!!/ 



愛「…」

タロウ「…」

石川社長「…あんた達、これで何回目なの?」

愛「ごめんなさい…」

タロウ「テンションが上がっちゃってつい…」

石川「タロウ!あんたそれでも愛のプロデューサーなの?愛が暴走しそうになったら止めるのがあんたの仕事でしょ!」

愛「社長!!!タロウさんは悪くありません!!!元はと言えばあたしが…」

石川「愛は黙っていなさい!」

愛「は、はい…」

タロウ「社長!これは愛ちゃんと僕の朝の挨拶みたいなものなので、仕方ない事かな~って…」

石川「仕方なくない!!あんたが爆発するせいで、事務所の修理費がとんでもない事になってるのよ!」

タロウ「そこは876プロのアイドル達の売り上げで…」

石川「今売れてるのが涼くらいしか居ない現状で、良くそんな事が言えたものね!」

タロウ「ぐぬぬ…」

石川社長「もしこれ以上こんな事が続くようなら、765プロのお兄さん達に引き取ってもらう事に…」

タロウ「ま、待ってください社長!それだけはご勘弁を!」

石川社長「どうしようかしらねぇ」

タロウ「こ、この事がゾフィー兄さんやマン兄さん、セブン兄さんに伝わったら……か、考えただけでも恐ろしい!も、もう一度だけチャンスを下さい!」

石川社長「わかったわ。次のオーディションで結果が残せなかったら、あんたは首よ」

タロウ「はい…」

石川社長「じゃあ頑張ってね」

タロウ「…」

愛「タロウさん…」

タロウ「愛ちゃんはなんにも気にしなくて良いんだ。全部僕が…」

愛「タロウさんは悪くありません!!!あたしがもっと売れてれば…」

タロウ「俯いてても始まらない!次のオーディションに向けて、今日から特訓だ!」

愛「はい!!!」

~オーディション当日~


タロウ「遂にこの日が来たね…」

愛「はい…」

タロウ「やれる事は全部やったつもりだ。あとは全力を出し切るのみ!」

愛「あたし、絶対にこのオーディションに勝ってみせます!!!だから、見ててくださいね!!!」

タロウ「勿論だ!」

愛「じゃあ行ってきま…」


『怪獣が出現しました!速やかに避難してください!繰り返します!怪獣が…』


タロウ「……」

愛「……」

宇宙大怪獣アストロモンス登場


アストロモンス「グオオオオオ!!」

愛「あたしとタロウさんの晴れ舞台をよくも……あっ!?」

子ども「うわーん!ままー!」

愛「あのままじゃ怪獣に…させません!!!」

タロウ「あ、愛ちゃん!?」

愛「てりゃーー!!!」

市民「み、見ろ!怪獣の頭に飛び乗ったぞ!」

アストロモンス「?」

愛「この!!!この!!!タロウさん、早く子供を!!!」

タロウ「ああ!」

アストロモンス「グオオオ!」

愛「えい!!!」 ガブッ!!

アストロモンス「ギャアアアス!?」

愛「ほうあ!!!まひっはは!!!」

アストロモンス「ギャアアアア!!」 ブンブン!!

愛「わわ!?そ、そんなに振り回さないで…うわああああ!!!」

タロウ「愛ちゃん!」

愛「うわああああ!!!」


 ぼよ~ん


愛「いてて…くっそ~!!!」

タロウ「愛ちゃん、大丈夫かい!」

愛「はい!!!偶然あったクッションのお陰で、かすり傷一つありませんよ!!!」

タロウ「良かった…愛ちゃんだって一人で怪獣に向かって行ったんだ…次は僕の番だ!!」

愛「タロウさん、あたしも一緒に戦います!!!」

タロウ「愛ちゃんが一緒に戦ってくれるなんて、鬼に金棒だ!」

愛「じゃあ変身しましょう!!!」

タロウ「よし、いくよ!」

愛「はい!!!」


愛「むん!!!たろーーー!!!」


『タロウ!ウルトラマンNO.6!』

「「スワローキック!!!てりゃああああ!!!」」

アストロモンス「ギャアアア!?」

愛「よくもオーディション会場をむちゃくちゃにしてくれましたね!!!」

タロウ「許さないぞ!」

愛「うりゃあああ!!!」

タロウ「タアーー!!」

アストロモンス「ウギャアアアア!!」

愛「ひだかスイング!!!たあーーーー!!!」

アストロモンス「グオアアアア!?」

タロウ「よしトドメだ!」

愛「はい!!!」

愛「ふん!!!はああ……」


「「ストリウムこーせん!!!」」



     \ドガーーーーン!!!/


タロウ「よし!倒したぞ!」

愛「でも、オーディションが…」

タロウ「大丈夫だよ、社長に訳を話せばわかってくれるさ」

愛「大丈夫かな…」

タロウ「どんな事があっても、僕は君のプロデューサーだ。安心して」

愛「タロウさん…」

タロウ「さあ、次のオーディションに向けて特訓だ!」

愛「はい!!!」

~876事務所~


石川「愛、この前の活躍凄かったわね」

愛「え?」

タロウ「活躍?」

石川「知らないの?これよ」

愛「新聞…あっ!!!」


『勇敢なるアイドル、日高愛』


タロウ「これは…」

石川「怪獣に踏まれそうになった子どもを助けたそうね」

愛「あ、あの時は無我夢中で…」

石川「これもウルトラ兄弟の教えの賜物かしら?」

タロウ「僕は何もしてませんよ」

石川「ふーん…これからも愛のプロデュース、頼んだわよ」

タロウ「ええ!」

愛「やったー!!!」

タロウ「よし!景気付けに、いつものやろうか!」

愛「はい!!!ひだかー…」

タロウ「ウルトラー…」

石川「ちょ!?ま、待ちなさ…」


「「ダイナマイトー!!!」」



      \ドッカーーン!!!/



石川「やっぱりあんたは首よ!!」




『日高舞を越えてゆけ』

タロウ「最近ようやく仕事も増えてきて、忙しくなってきたね」

愛「はい!!!これもタロウさんのお陰です!!!」

タロウ「僕は仕事を取ってくるだけさ。愛ちゃんが頑張ってるからこそだよ」

愛「タロウさん…えへへ、嬉しいです!!!」

タロウ「じゃあ今日も頑張って…」



「待ちなさい!」



タロウ「ん?」

愛「こ、この声は…」

舞「舞ちゃんの登場よ~!」

愛「ま、ママ!?」

タロウ「愛ちゃんのお母さん…どうしたんですか?」

舞「突然で悪いんだけど、今度のオーディションは愛一人で出てもらうから」

タロウ「な!?」

愛「ど、どういう事なのママ!!!」

舞「あなたは少し、そこに居るプロデューサーに甘え過ぎてるわ。だから一人前のアイドルになる為に、今度のオーディションはあなた一人の力で勝ち抜いてみなさい!」

舞「もしも負けたら、そこのプロデューサーとは別れてもらうからね~!」

タロウ「そ、そんな勝手な!」

舞「勝手もヘチマもない!あと今度のオーディション、私も出るからね♪」

タロウ「はぁ!?」

愛「……わかった、あたしやるよ!!!」

タロウ「愛ちゃん!」

愛「タロウさん、やらせてください!!!ママに認めてもらうために…この挑戦、受けて立ちます!!!」

舞「その意気や良し!楽しみに待ってるわよ!」

愛「……」

タロウ「愛ちゃん…」

愛「あたしは今から、あたし一人の力でママを倒して見せます…」

タロウ「僕になにか出来る事は…」

愛「タロウさん、ごめんなさい!!!」

タロウ「愛ちゃん!」



   「待てタロウ!追ってはいけない」


タロウ「ゾフィー兄さん!」

マン「これはあの親子の問題だ。私達に手出しする権利は無い」

タロウ「でも!」

セブン「タロウ、お前もわかっているはずだ。彼女にとって日高舞が、どういう存在なのかを」

タロウ「……」

ジャック「今回は、僕も助ける事は出来ない…彼女の好きなようにさせてあげるんだ」

A「そう言う事だ。お前とあの子の為にも、今は耐えろ」

タロウ「兄さん達…わかったよ…愛ちゃん、無理だけはしないでくれ…」

~オーディション当日~


愛「……」

愛「あたし一人の力で、ママに勝たなくちゃ…でも、本当に出来るのかな…タロウさん…」



 「愛ちゃんは一人なんかじゃないよ」



愛「え?」



「愛ちゃんには感じられるはずだよ。どんなに離れていても見守ってくれている、大切な人の姿が…」


愛「は、春香さん!?」

春香「その腕に付けているウルトラのバッチが、きっと愛ちゃんを勝利に導いてくれるはずだよ」

愛「ウルトラバッチが…タロウさん…」

春香「タロウさんの為にも、勝たなくちゃね愛ちゃん!」

愛「…はい!!!ありがとうございます春香さん!!!」

春香「頑張ってね愛ちゃん!」

舞「…来たわね、愛」

愛「ママ、あたしは一人なんかじゃない…どんなに辛くて苦しい時でも、タロウさんはあたしを励まし、一緒に居てくれた…あたしとタロウさんは一心同体、離れてなんかいないんだ!!!」

舞「…愛、大きくなったわね」

愛「ママ…」

舞「もう、あなたは私の知ってる小さくて泣き虫の愛じゃないのか…ふふ、なんだか悔しいなぁ…」

愛「ママ、あたし日高舞の娘に生まれてこれて良かった…ありがとう…」

舞「愛…今日のステージ、全力で行くわよ!」

愛「望むところだ!!!」

タロウ「……」

マン「そろそろ始まる時間か…」

セブン「行かなくて良いのか?」

タロウ「大丈夫ですよ。だって、僕と愛ちゃんは一心同体ですから」

ジャック「そうか…成長したなタロウ」

A「早く行かねえと始まっちまうぜ!」

タロウ「でも、ゾフィー兄さんの姿が見えないですけど…」

ジャック「確か始まるころには戻るって言ってたような…」

タロウ「待たなくて良いんですか?」

A「良いの良いの!俺達は早く日高舞と日高愛のステージが見てぇんだ!」

セブン「ゾフィーの事なんか良いよ。さぁ早く行こう!」

タロウ「は、はぁ…」

タロウ「愛ちゃん、今の君なら、必ず…」

愛「……」

タロウ「愛ちゃん」

愛「タロウさん…あたし…」

タロウ「何も言わなくて良い…全部わかってるから」

愛「あたし…あたし…」

愛「うああ…うわあああああああん!!!」

タロウ「思いっきり泣けばいい…」

愛「タロウさん…タロウさん…」

舞「全力を出したけど、負けちゃったか…」

タロウ「舞さん…」

舞「愛の事、よろしくね」

タロウ「はい」

舞「愛」

愛「ぐすっ…まま…」

舞「そんなに泣いてちゃ、かわいい顔が台無しよ。それに、あなたには泣き顔なんて似合わない。太陽みたいなあなたの笑顔で、たくさんの人を照らしてあげなさい」

愛「まま…ままぁ…」

舞「それがアイドルとしての義務であり、使命なのよ…この舞ちゃんに勝ったんだから、中途半端な事したら許さないんだからね!」

愛「…うん!!!」

舞「さよなら、愛…」



舞「…タロウ」



タロウ「!?」

タロウ「……母さん」

愛「?」

舞「じゃあ、待ったね~♪」

舞「しゅわ~っち!!」

愛「マ、ママ!!!…行っちゃった…」

タロウ「嵐のような人だったな…愛ちゃん、僕達も帰ろう。今日は事務所で祝賀パーティーだ!」

愛「はい!!!」



『力が欲しいと願うとき…腕のバッチが輝いて!!!』



「「タロオオオオオ!!!」」


終わりです。拙い物ですが読んで下さった皆様、ありがとうございました

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