伊織「プロデューサー!」 ウルトラセブン「伊織」 (29)

やよい「プロデューサー!!」 ウルトラマン「やよい」 の一応続きです
やよい「プロデューサー!!」 ウルトラマン「やよい」 - SSまとめ速報
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すぐ終わります

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伊織「はぁ…」

セブン「やよいちゃんとのロケお疲れさん」

伊織「『怪獣無法地帯、多々良島で壮絶サバイバル!』なんて企画取ってくるんじゃないわよ!危うくレッドキングに踏みつぶされるところだったのよ!」

セブン「いや、あれはウルトラマンとやよいちゃんが取ってきた仕事だし、それにやよいちゃんがどうしても伊織と一緒が良いって懇願してきてだな、それにウルトラマンも断らないよなってプレッシャーをかけてきて…」

伊織「はぁ…これじゃ命がいくつあっても足りないわ…」

セブン「危なくなったらすぐに俺が助けてやるから安心しろ」

伊織「まぁ頼りにはしてるわよ…」

セブン「おっデレた」

伊織「デレた?何よそれ」

セブン「何でも巷じゃ、伊織はツンデレだって認識されてるらしいぞ」

伊織「ツンデレね…くだらない…」

セブン「どうしてそう思う?」

伊織「ツンデレなんて安い言葉で私の品位を下げてほしくないのよ。私はツンでもデレでもない…ただ自分の好きなように、思ったように行動し発言してるだけだもの」

セブン「自分の好きなようにか…俺達兄弟も似たようなもんだな」

伊織「どういう事?」

セブン「ずっとずっと俺達はこの地球を守ってきた。伊織達が生まれるずっと前からな。広い宇宙のあんなちっぽけな星の生物を何故命懸けで守るのか?しかもあんな矮小な生物を…なんて言われた事もある」

伊織「どうしてそこまでして…」

セブン「それは俺達が地球を愛しているからだ。どうしようもないくらいこの星とこの星に住む人達を愛してしまったから…かな」

伊織「ふーん…そんな理由があるなら、こんなちっぽけな芸能事務所のプロデューサーなんて辞めて、地球を守る事に専念した方が良いんじゃないの?」

セブン「確かにその通りだ。だが、それは無理だ」

伊織「何でよ」

セブン「君をプロデュースする事は、地球を守る事と同じくらい重要って事だ」

伊織「な、なによそれ!そんな事言って私が感謝でもすると思ってるの?」

セブン「感謝されるためにしてるんじゃないさ」

伊織「うぅ…むかつくわねその言い方!罰として100%オレンジジュース買って来なさい!」

セブン「はいはい…」

伊織「…ま、まぁいつも助けてくれるところは、感謝してるわよ…ありがと…」

セブン「いおりんのツンデレの破壊力マジ超兵器R1号!!」

伊織「はぁ!?な、何言ってるのよ!この変態!ド変態!変態宇宙人!」

セブン「ありがとうございます!!」

伊織「無駄口叩いてないで早く買って来なさい!」

セブン「はいはい…」

伊織「…ま、待ちなさい!き、気が変わったわ…一緒に行きましょ…」

セブン「いや、俺一人で行くよ」

伊織「このスーパーアイドル伊織ちゃんと一緒に買い物出来るのよ!そこはありがたく感謝しなさいよ!」

セブン「全く…扱いにくいお嬢様だな」

伊織「何か言った?」

セブン「いや、何も…ウルトラアイは持ったか?」

伊織「ええ…それじゃあいくわよ!」

セブン「ああ!」



「「ジュワッ!!!」」


『狙われた事務所』

セブン「打ち合わせやっと終わった…ただいま…」

伊織「……」

セブン「ん…伊織どうした?そんな所に蹲って」

伊織「どうせ私は歌も踊りも下手くそですよ…誇れるものなんて何もないただの高飛車な意地の悪い女…」

セブン「!?」

セブン「ど、どうしたんだ伊織!」

伊織「やめて、私に構わないでよ…こんなおでこ出した髪型もおかしいわよね。今すぐ変えてくるから…」

セブン「これはもしや…俺達と765プロのアイドル達を狙う宇宙人の仕業か…伊織!目を覚ませ伊織!」

伊織「…はっ!?わ、私は何を…」

セブン「よ、良かった…良かった…」

伊織「ちょ!?な、何よいきなり…」

セブン「あのまま伊織が元に戻らなかったら、俺は…」

伊織「…何だか心配をかけちゃったみたいね…」

セブン「気にしないでくれ…それでだ伊織、ここ数時間はどういう行動をしたか覚えているか?」

伊織「…確かあんたが出てった後、やよいと一緒に近くのセ○ンイレ○ンまで買い物に行ったの。このスーパーアイドル伊織ちゃんがコンビニなんて行くのものですか!って言おうと思ったんだけど、まぁやよいが行きたいって言うから、どんな物か見に行くことにしたのよ」

セブン「ほうほうそれで」

伊織「で、喉がちょっと渇いてきたから飲み物を買おうとしたんだけど、100%オレンジジュースが無かったのよ。で、たまにはお茶でも買って飲んでみましょうかってことでお茶を買って飲んで…そこから記憶が…」

セブン「そのお茶は?」

伊織「これよ」

セブン「これは…犯人は分かった。そのコンビニまで案内してくれ」

伊織「え、ええ…」

伊織「ここよ」

セブン「君は外で待っていてくれ」

伊織「ええ…気を付けてね」

セブン「いおりんの気遣いマジキングジョーも秒殺!!」

伊織「ふざけてないでさっさと行きなさい!」

セブン「ああ、行って来る」

伊織「もう…」

セブン「……」

「ふふふ、久しぶりだなウルトラセブン」

セブン「ああ、久しぶりだな…俺はてっきりあの時に死んだと思っていたぞ、メトロン星人」

メトロン「お前に真っ二つにされたが、何とか生きてるよ」

セブン「で、お前の目的は何だ?」

メトロン「765プロのアイドル達、特に君がプロデュースしている水瀬伊織を潰す事」

セブン「ほぅ…」

メトロン「君やウルトラマン達は、随分と彼女達にお熱のようだからな。この私が作ったメトロン茶を用いて彼女達から個性と自信を無くす。そうすれば自ずと君達もそんな彼女達を見て慌てふためくだろう…その隙を狙い、君を、ひいてはウルトラ兄弟達を倒すというのが私の作戦だ」

セブン「面白い作戦を立てるものだ」

メトロン「だがこうして君に見つかってしまった。作戦は失敗だ…私は逃げさせてもらうよ」

セブン「そんな易々と逃がすと思うか?伊織に手を出してただで済むと思うなよ」

メトロン「怖い怖い…だが、そこが君の弱点でもあるのだ」

セブン「なに!」

メトロン「見ろウルトラセブン!」

伊織「うぅ…」

セブン「伊織!?」

メトロン「彼女を人質に取られては君も手出しは出来まい。安心しろ、彼女は私がたっぷりとかわいがってやろう…まずは憧れだった変態と罵ってもらう事から始めて…」

セブン「貴様!何てうらやま…じゃない!何て卑怯な!」

メトロン「卑怯もらっきょうもないとは良く言ったものだ…ではさらばだー!」

伊織「うぅ…この…離しなさい蛸野郎!」

メトロン「!?」

メトロン「も、もっと言ってください!」

伊織「この変態!ド変態!変態大人!」

メトロン「うおおお!!生の変態三段活用だー!!メトロン感激!!」

セブン「今だ!」

セブン「ダァー!!!」

メトロン「ぐわああああ!!!でもいおりんに罵ってもらえて後悔はしてない!!ありがとうございました!!」


ドカーン!!


伊織「ひゃあっ!?」

セブン「伊織!」

セブン「大丈夫か?」

伊織「うぅ…もっと優しく受け止めなさいよ…」

セブン「すまない…」

伊織「…でも、カッコよかったわよ…あんた」

セブン「伊織…」

伊織「か、勘違いしないでよ!わ、私はただ、その…」

セブン「ああ、わかってるよ」

伊織「…罰としてもう少しこのままでいなさい」

伊織「…綺麗な夕日ね」

セブン「ああ」

伊織「いつまでこんな景色を見てられるのかしら…」

セブン「ずっとだ」

伊織「本当?」

セブン「俺は嘘は付かん」

伊織「ふーん…じゃあもう一つ罰を与えようかしら」

セブン「何だ?」

伊織「ずっとずっと、私のプロデューサーでいなさいよ…」

セブン「それは罰と言うよりむしろご褒美…」

伊織「もう!雰囲気ぶち壊すんじゃないわよ!」

セブン「ふざけないと恥ずかしいもんでな」

伊織「照れ隠しのつもり?それならもう少しマシな台詞言いなさいよ」

セブン「すまんな…」

伊織「でも、あんたらしいわ…さっきの返事は?」

セブン「答えるまでもない」

伊織「後悔するんじゃないわよ…もう絶対に離してやらないんだから!にひひっ♪」

終わりです。この後二人はジ・エコーズの『ULTRA SEVEN』が流れる中、夕日の空を飛んで行くのでしょう。読んで下さった方々ありがとうございました

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