男「終焉の谷」【安価】(65)
男「....と名付けよう」
女「ほぁ」
男「いいか、この谷には『毒ガス』が充満してる。」
女「そしてあたしらはここから脱出できない」
男「つまりもうすぐ死ぬしかない」
女「どのぐらいかかるかな」
男「1分か、それとも1時間か」
女「どうするの?」
男「それまで楽しく過ごそう。何したい?」
女「>>2」
男と手を握る
男「................」
女「ダメかな」
男「ごめん」
女「....うん、分かってた」
男「ごめん....本当ごめん....恨んでくれていい」
女「大丈夫だよ。気にしないで」
男「....ほ、他のことならさ!そうだ>>4しないか!?どうだよ!」
女「>>5」
星のカービィスーパーDX
やっても良いけどさ
ここ、電気とか無いじゃない
なんか知らんがいきなり物語の核心に触れちまったらしい
男「これを見ろ。」
女「....エンジン発電機?」
男「もちろんスーファミとモニタは準備済だ」
女「ふーん....なんでそんなの持ってるの」
男「偶然だよ。ほらお前のコントローラ....」
女「....スーファミなら>>7の方が好きなんだけどなぁ」
スーパーマリオワールド
ろくでなしBLUES
男「よっ....と」ドルルルルゥン
女「かちょオーン」カチッ
男「そっち先でいいよ」テテテテテテテテ
女「そう?じゃ遠慮なく」テ-ッテ
男「....」ジ-ッ
女「....」キュルルルキュルルルキュル
男「....」ジ-ッ
女「....」グッパオン
男「....」ジ-ッ
女「>>11」
つまんない
男「そう?」
女「あたしが一人でやってるだけじゃん」テ-テ-テテ-
男「....そうだな。うーん....」
女「せっかく一緒なのに....」テテレテレテ-テテレテッテ-
男「ちょっと散歩でも行こうか?ここ結構広いし」
女「>>13」
2人で遊べるゲームはないの?
男「お前は本当にゲームが好きだな。ん~....あ、ICOがある」
女「....えっ」ピクッ
男「と思ったけどプレ2が無いわ。ははっ」
女「....」ギロッ
男「いや違うのわざとじゃ....」
女「....知らない」プイッ
男「お、おい....?」
女「散歩行ってくるわよ。一人でね」スタスタ
男「ありゃ....怒らせたな」
女「>>15」
何か死体があるけど
女「....グズグズになってるけど人の物のようだ。臭いは分からない」
男「あいつどこ行ってるんだ....?心配だが俺はここから動けないし」
女「あたしらと同じように、ここから出られず死んだ人かな?」
女「あたしもこの後こんな感じの死体になってしまうのか....ん?」
女「この死体、何か持ってる....>>17かな?」
毒ガスから生き延びる108の方法改訂版 著書男
女「男....」チラッ
女「....助かるのかな」ペラッ
女「....へぇ」ペラッ
女「....なるほど」ペラッ
男「....お、帰って来たか」
女「ただいま」
男「まだ拗ねてる?もう死んじゃうんだし、お前も変な意地は....」
女「....これ。知ってるでしょ?」ドサッ
男「....本?なんだこれ」
女「書いてあった、毒ガスからの生存法....ここでできるのは>>19」
毒を中和する効果のある木の葉を咀嚼し続ける
男「これ?」ペラッ
女「ちょっと抵抗あるけど....てい」ヒョイパク
男「どう?」
女「....これ....」モグモグ
男「どうなのよ」
女「....甘い!ていうか美味しいんだけど!?」ゴクン
男「....ごくん?」
女「ありゃ....うっかり」テヘ
男「....あんまり無駄遣いすんなよ?」
女「それダウト」モグモグ
男「何故分かったぁぁあああ」
女「顔に出てるもんね」
男「あー....結構増えたな」ズシッ
女「つまんない」
男「やっぱり?」
女「旅行じゃないんだからさ。人生最後だよ?」
男「木の葉はあと大体3日分くらい。....結構余裕あるし、今日はもう寝ようか?」
女「うん....おやすみ」ゴロン
男「おやすみ。いい夢見ろよ」
女「その夜夢を見た。>>22の夢だった。」
SMW
神様的な奴が助かる方法を延々と講義してる感じ
女「....」ティロリロリロン
女「....」パパウパウ
女「....」テ-テ-テテ-
女「....面白い」テテレテッテ-
女「これ朝なの?」
男「どうやら朝だ」
女「お日様が微塵も覗いて無いね」
男「気持ちのいい朝は諦めよう。それで今日は何する?」
女「>>26」
こうなった経緯とこの先を話し合う
男「そろそろ真面目に話した方がいいと思うんだ」
女「なにが?」
男「死ぬ死ぬ遊ぶって呑気してたけど。要するに現実逃避だろ」
女「そうだね」
男「脱出したいと思わないのか?」
女「思うだけ無駄だって。あなたが言ったんでしょう」
男「それは抜きにしてさぁ。どうなの」
女「....さぁね」
男「よくないぞそういうの」
女「うるさいなぁ....」
男「正直に言えよ」
女「ここで死んで構わない。」
男「お前、この谷にわざと落ちたのか?」
女「さぁね」
男「....夢とか無かったのか?」
女「>>28」
もう、無駄な話でしょ
男「そんなの分からないだろ」
女「あんたさっきから言ってることが違うんだよ。つまりなんなんだよ?」
男「とにかく死ぬのは避けるべきだと思うんだ」
女「偉そうに。何様のつもりだよ」
男「....ごめん。喧嘩したいんじゃないんだ」
女「....」
男「お前がつまらないつまらないって....言うから」
女「....だったら何かゲームでも出してよ」
男「お、おう!次はメガドラなんだけどな、この....」
女「その日は一日中木の葉を噛みながらゲームをした。」
女「夜、また夢を見た。>>31の夢。」
星のカービィスーパーDX のデータが全部消える
女「....あるある。」ボ-ッ
女「他のが無事なら....」バキッ
女「....えっ」
男「コンビニ行く?」
彼女「セブン?ローソン?」
男「はぁ?ヤマザキだっつーの」
彼女「遠いよ~。うち先帰るよ?」
男「ちょ、ちょ待てってぇ」タタタ
女「....本体、壊れちゃった」
女「ゲームできない....もうあれしか....」チラッ
女「プ....プレステ....2....い、ICO」
女「繋ぎ方....分かんない....む、無理かな....」カチャカチャ
女「ほ、埃....ゲホッ....」バフッ
男「おはよう!随分長いこと寝てたな!」
女「....やかましい。なんで朝っぱらからそんなテンション高いわけ?」
男「我が家にプレ2がやってきた~!」ババ-ン
女「よかったわね。それが何よ」
男「ICOできるだろ!」ニカ-
女「そんなに嬉しい?」
男「だって手繋げるだろ」
女「残念。2Pプレイは二週目から....」
男「と思って徹夜で一周しておきました~☆」ブイ
女「....あそぉ」
男「よし、跳べ!」ポッパッポッパップ
女「しっかり掴めよ」バッ
男「この手を離さない。」ギュッ
女「いっぱーつ」グイッ
男「噛み合ってない噛み合ってない」
女「ほら早く先連れてってよ」
男「次は>>36の場面。ついて来い!」
デスクリムゾン
赤くない赤の扉
女「....」ピロピロピロ
男「....」エコ-ル
女「きゃー怖ーい」
男「ただのロゴだから」
女「....」セッカクダカラ
男「....」オレハコノアカノ
女「ツッコミ待ち?」
男「ほら、もう始まるぞ」
男「ほら、始まったぞ」
女「えっ?あ、」オ-ノ-
男「はよ撃て!」
女「狙い打つぜ!」バ-ン
男「どこ撃ってんだ!」
女「ちが、これサイト....えぇ?」オ-ノ-
男「ほら急いで....」シ-ン
女「....バグった?」
男「これはひどい....」
女「まともに遊べないし....」オ-ノ-
男「....ほら、こうだ」ソッ
女「えっ?」バキュン
男「当たったろ?」
女「う、上手いね....」
男「まだまだくるぞ」
女「(これ抱きついてない?)」バキュンズキュン
男「stuffゥーッ!」
女「ふぅ....」
男「お疲れ様。よくやった」ナデナデ
女「....あなたがすごいんでしょ」
男「途中から俺はなんもしてなかったけどな」
女「ほんとに?」
男「ほんとに。それでこの後どうする?もう寝るか?」
女「>>41」
ねぇ……ロマンチックにさせてみてよ
男「女....」クイッ
女「男....」ドキドキ
男「この暗い谷の中で....」キラキラ
女「君だけが眩く輝いている....ってか?」キラキラ
男「頼んどいて自分で壊すなよ」
女「そう簡単にロマンチックにできると思うなよ!」
男「そういう所もかわいいんだけどな」ボソッ
女「えっ」ドキッ
男「女、こっち来いよ」クイックイッ
女「そのバカでかいベッドはどこから持ってきたの」
男「ニトリで。」
女「そういうのバラさないでよ....」ボスッ
男「女....」グイッ
女「うひゃっ」
男「いい匂いする....」ス-ッ
女「変態....」ドキドキ
男「あったか....zzz」
女「....先に寝るなよ....」
女「............」
女「抱き寄せられた....のに」
女「触れられた感覚が無いんだ。これが怖かった」
女「振り向けば男がいるはずだけど....きっとぼやけた顔しか見えない」
女「....やっぱりやり過ぎるとダメだ。これは今回きりにしよう」
女「もう寝てしまおう.... 」
男「....zzz」
女「また夢を見た。>>45の夢だった。」
妖精的な何かが何かをくれる夢
目が覚めると……?
女「....」ム-ン!
女「....ふぅ」
女「....ん?」チカチカ
女「....メール....来てる」パカッ
女「....................」カチカチ
男「おい女起きろ」
女「............?」
男「起きろってば。ちょっとすごいぞ」
女「........はぁ....?」
男「これ見てみこれ」
女「なーによぉ....」ムクッ
男「>>48」
謎の洞窟
女「............」ゴォォォォ
男「............」ゴォォォォ
女「....えっと」
男「行くか!」クイッ
女「待て待て....怪しすぎるでしょうが!」
男「奥に進めば何かあるぞ」
女「何があるって?」
男「さぁね」フッ
女「真似しないでよ」
男「とにかく行くぜ。他にすることもないしな」
女「....真っ暗」
男「谷の時点で暗かったからな。足元気をつけて」
女「息が苦しい....」
男「ガスが濃いんだ。長居はしたくないな」
女「なんであなたはそんなに平気そうなの?」
男「>>51」
強力なガスなら生まれた時から吸っててたぜ 家庭の事情でね
女「生まれた瞬間死ぬよねそれ....ゲホッ」
男「結構長いな。大丈夫かな」
女「ん....なんか明るい....」
男「....湖だ。ここが行き止まりか?どうしよう」
女「>>53」
このまま渡るよ。波紋を練って水面を弾けば余裕でしょ
男「コォォォ....」バリバリバリ
女「太陽の波紋!」フォンフォンフォン
男「ほっほっほっほっ」パチャパチャ
女「ほっほっほっ....ゲホッ」ガボッガボッ
男「呼吸を乱すなよォー」パチャパチャ
女「こ....このガスが....ガハッ!」ザバン
男「女!」
女「沈む....」ブクブク
男「>>55」
女、君のことは忘れない
俺一人で行って洞窟の謎を解いてくる
女「あんまりだァァァ....」ブクブク
男「ふぅ...対岸。奥へいくぞ」
男「...どうやらもう少しで最奥部だ。風が無いんだからな」
男「何か浮かんでいるのが見える...小さなものだ」
男「あれがこの洞窟の謎ってやつか?近づかないと...」
男「...>>57だ」
毒ガス発生装置
男「諸悪の根源。てかんじだな」
男「見た目は....ミイラだな。包帯グルグルまきの。」
男「これぶっ壊せばガスは止まるのか....?」
男「>>59」
湖に沈んでいった女に為に徹底的にぶっ壊す
男「....ハサミだ」スッ
男「....」ズバッザシュッ
男「........」ドスッ
男「........徹底的にだ」グサッグサッ
男「再起なんぞ許さんようにな....」グリュッブチン
女「>>61」
湖の水を一滴残らず飲み切ってやったぜ
女「お腹....いっぱいだ。....ぜ」
女「あぁ....ガスも止まったんだ....苦しくない」
女「安らかな気分だよ。男のおかげか....」
女「....少し眠いかな」
女「....♪」
女「苦しかった。」
女「世界が辛かった。生きている意味が分からなかった。」
女「あたしだってクラスで好きな男ぐらいいた。しかしあたしの恋なんて報われるわけもないでしょう?」
女「あたしの夢、幻で作った谷は自由だった。理想が形になっていて....楽しかった。自分がいるべき場所だと思えた。」
女「あそこは『果て』なのよ。世界を拒絶した末に見つけた楽園。」
女「そこで終焉をむかえて、幸せだった。....自分でなんて出来ないもの、男のおかげだった」
女「これでいい。こういうのを幸福というのよ。満ち足りた気分なんだからね....」
担任「....ということです。女さんの御冥福を....」
友「すごくね?ハサミで自殺。」
男「信じらんねぇ....やっぱやべぇやつだな」
彼女「誰かなんか知らないの~?何考えてそんな壮絶な死に方してんのよ」
友「知るわけ無いだろ....声も聞いたことねぇっつうの」
男「まぁよかったんじゃね?関わんなくて正解だよな」
完
救いはないんですか!?
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