ライナー「相談事って?」アニ「……来ないんだ」(76)

短い
やまなし
おちなし
いみなし

ライナー「来ないって、何がだよ?」

アニ「……生理が」

ライナー「は?」

アニ「もう来てもおかしくないはずなのに…」

ライナー「…そういう事を相談するのは、女同士の方がいいんじゃないのか?」

アニ「どうして?」

ライナー「いや、どうしてってなぁ…」

アニ「あんた以外にこんな話するわけないでしょ?」

ライナー「いや、何で俺に…?」

アニ「その、ライナーは……お父さんみたいだから…」

ライナー「……え?」

ベルトルト「ら、らららっらっライナアァアアアァアアア!!!」

アニ「」ビクッ

ライナー「は!?な、何だよ?どこから出てきたんだお前!?」ビクッ

ベルトルト「ずっと物陰で聞いてたよ!君は…!君って奴はまさかアニに手を出したのかい!?」

ライナー「ハァ!?い、いや!そんな覚え……」

ライナー(いや待てよ、そういや最近俺は記憶が不安定なんだ…まさか、アニとそういうことをして…忘れちまったんだとしたら…)

ライナー「ある…かも…」

ベルトルト「うわああぁぁぁああぁああ!!!!」

ライナー「いや待て!待て!待て!落ち着けってお前!」

アニ「ベルトルト、静かにしてくれないかい?誰か来ちまったらどうすんのさ」

ベルトルト「ご、ごめんアニ…冷静じゃなかった」

アニ「盗み聞きなんて趣味が悪いね、あんた…出て行ってくれない?」

ベルトルト「ご、ごめん…」ガチャッ パタン

ライナー「……あー…その、アニ…来てないって、いつからだ?」

アニ「いつから?…もうずっとだけど」

ライナー「いや、ずっとっていつだよ?」

アニ「だからもうずっと来てないんだよ。ここ半年ほどずっと気になってて……」

ライナー「……半年って、具体的にはいつ頃からなんだ?」

アニ「え?」

ライナー「え?じゃなくて…最後に来たのはいつかってことなんだが」

アニ「だからずっと来てないんだけど…」

ライナー「いや、だからそのずっとってのが…」

アニ「…あんたさ、私を辱めるのがそんなに楽しいの?」

ライナー「は?」

アニ「この歳になって…まだ初めてが来てない私を嘲笑ってるのかい?」

ライナー「えっ?」

アニ「えっ?」

ライナー「初めてって…生理がか?」

アニ「そうだけど……」

ライナー「あ、あぁ…なんだ、そういう事か……お父さんみたいって…」

アニ「こういうのって、やっぱり親に相談した方がいいのかなって思ってさ」

ライナー「あぁ…はは、何だ。びっくりした…」

アニ「周りの奴らはもう皆来てるんだ。多分来てないのは私だけ…やっぱりおかしいよね?」

ライナー「いや、まぁ…そうだな、俺も詳しくはないが、お前の歳ならまだ来てなくてもおかしくはないと思うぞ?」

アニ「そう?」

ライナー「あぁ。だが不安ならやはり俺じゃなくて医師に相談するべきだろう」

アニ「…わかったよ。ありがと、ライナー」

ライナー「おう、じゃあまたな」

アニ「あぁ…」

――――――――――――――――

ライナー「ハァ…ただの勘違でよかったが、何だかどっと疲れたな…」

ベルトルト「ライナー!ごめん、僕の早とちりで……」

ライナー「ん?」

ベルトルト「君も勘違いしていたんだろう?その、最近記憶が不安定なのもあるし…」

ライナー「…お前、結局盗み聞きしてたのか」

ベルトルト「ご、ごめん…どうしても気になって…。でも良かった、ライナーはアニとそういう事をした訳じゃなかったんだろう?」

ライナー「あぁ、そうだよ。ただの勘違いだった」

ベルトルト「あぁ、そっか…よかった、本当に良かった…」

ライナー(これでアニへの想いが俺にバレてないと思ってんだからすげぇよな…)

アルミン(たまたま通りがかったら聞いちゃった。ベルトルトってやっぱりライナーが好きなんだね)

アルミン(あの様子じゃライナーもわかっているんだろうけど…それでも一緒にいるっていうのは…そういう事?)

アルミン(いや、でも同郷だって言ってたしそれくらいで崩れる仲じゃないのかも……よくわからないなぁ)

ミカサ「エレン、相談がある…」

アルミン(ん?ミカサの声…?エレンに相談事?)

エレン「相談事って?」

ミカサ「その、非常に言いにくいのだけど…」

エレン「何だよ、言ってみろ」

アルミン(ミカサがエレンに言いにくいこと…?何だろう、気になるな…ちょっと悪いけど聞いてみよう)

ミカサ「実は…整理が来なくて…」

エレン「は?」

アルミン「」

おしまい

体脂肪率が低いと生理不順に陥ったりとかあるらしいです

駄作あげんな


女子全員分いこう

>>11
ミカサ編の内容思いついたんでちょっとやってみます

アルミン(え?生理が来ない…?え?それってまさか…そういう事?いや、ただの生理不順という可能性も…)

エレン「生理ってあれだよな?母さんがよく唸ってた…」

ミカサ「えぇ、その生理。私ももう来てもおかしくないはずなのに全く来ない…どうしてだと思う?」

エレン「どうしてって……」

アルミン(……何てことだ、エレンとミカサがいつの間にそんな中に…あ、何か頭痛くなってきた…聞かなかったことにしよう)ゴソッ

ミカサ「誰かいるの?」

アルミン(うわぁああぁ!大きな衣擦れの音がなるなんてぁああぁあ!)

エレン「ん?アルミンじゃねぇか」

アルミン「あ、えっと…ごめん、たまたま聞いちゃって…(半分嘘だけど)」

ミカサ「アルミンなら別に構わない、他の人でなくてよかった」

アルミン「そ、そう…じゃあ僕はこれで…」

ミカサ「折角だからアルミンも交えて話をしたい(知識の豊富なアルミンならきっと答えを導き出してくれる…)」

アルミン「え?」

エレン「あぁ、いいんじゃないか?」

アルミン「え?いやいやいや!そんなの人前でする話じゃないよ!」ブンブンブン

ミカサ「アルミンの前なら人前には含まれない」

エレン「そうだぜ、俺達の仲だろ?」

アルミン「……う、うん」コクッ

ミカサ「それで、どうして私には生理が来ないんだと思う?」

エレン「何でだろうな?」

アルミン(何言ってるんだよ!あぁ嫌だ、何か発言しづらいよこの状況…)

エレン「アルミンはどう思う?」

アルミン「ハァ!?」ビクッ

エレン「な、何だよ?」ビクッ

アルミン「ななな何で僕にそんなことを聞くのさ!?」

エレン「え?だってアルミンなら喜々として答えてくれるかなって…」

アルミン「エレンは僕のことをそんな風に思っていたの!?君の中での僕ってそんなイメージ!?ミカサは!?」

ミカサ「えっ?えと…何?」ビクッ

アルミン「ミカサはどうなんだ!?僕のことそんな風に思っていないよねぇ?どうなんだい!?」

ミカサ「え…えっと、私もエレンと同じ…」

アルミン「ミカサのあんぽんたん!エレンのトンチキやろおおお!うわぁあああぁああん!!!」ダッ ガチャッ バタンッ

エレン「アルミィン!?」

ミカサ「行ってしまった…アルミンは自分の持つ知識を語るのが好きだと思っていたのに……追いかける?」

エレン「アルミンはあぁなっちまったら何も聞いてくれねぇからな。落ち着くまで放っておくのが一番だぞ」

ミカサ「そう?少し気がかりだけど…話の続きをしよう」

エレン「おう、え~っと…いつから来てないんだ?」

ミカサ「いつからとかじゃなくて…」

エレン「ん?まさか初経が来てないとか?」

ミカサ「……」コクッ

エレン「う~ん……よくわかんねぇけど、そういうのって専門の人に診てもらったほうがいいんじゃねぇのか?」

ミカサ「やはりそう?生理が来ないのなら…産婦人科?」

エレン「だと思うぞ。今度ハンネスさんにいいお医者さん聞いてみようぜ」

ミカサ「わかった。やはりエレンは頼りになる」

エレン「そ、そうか?(あのミカサが頼りになるだと?なんか嬉しいなこれ…)」

――――――――――――――――

アルミン(クソッ!クソッ!クソッ!何なんだよあの二人!僕のことそんなスケベ野郎だと思ってたなんて!)ダッダッダッ

ライナー「うおっ?」ドンッ

アルミン「うわっ」ドサッ

ライナー「大丈夫かアルミン?俯いて走ってたら危ないだろ」

アルミン「ご、ごめんライナー…」

ライナー「気にすんなよ、何かあったんだろ?そういう時は俺も周りが見えなくなっちまうからな」

アルミン「あ、ありがとう…意外だなぁ、ライナーでも周りが見えなくなることってあるんだね?」

ライナー「あぁ、ついさっきあったばかりだな。そんな俺でよければ話を聞こうか?」

アルミン「え?いいの?」

ライナー「あぁ、そんな顔してる奴放っておけないしな」

アルミン「え?えっと…じゃあ、少しだけ…」

ライナー「よし、なら談話室にでも行くか」

アルミン「談話室?入ったことないな…うん、そうしよっか」

――――――――――――――――

サシャ「あれ?ライナー、それにアルミンも…お二人共教官室にご用ですか?」

ライナー「いいや、俺等は隣の談話室にな」

サシャ「そうですか。…談話室って滅多に使われませんよね、知ってます二人共?」

アルミン「知ってるって何が?」

サシャ「談話室が滅多に使われない理由ですよ」

ライナー「何かあるのか?」

サシャ「壁が薄くてですね…会話が教官室に聞こえちゃうんです」

ライナー「あ~…それは困るな」

サシャ「まぁ、小声で話せば聞こえないはずですけどね」

アルミン「なら良いよ。行こうライナー」

ライナー「ま、アルミンがそれでいいなら構わないけどな」

サシャ「では、私は教官に用があるので」

ライナー「おう」

サシャ「またね」

――――――――――――――――

アルミン「へぇ、談話室ってこんな感じなんだね」ヒソヒソ

<「104期訓練兵団所属、サシャ・ブラウスです!お時間よろしいでしょうか?」

<「…入れ」

ライナー「あっちからの声も筒抜けだな…」ヒソヒソ

<「サシャ・ブラウス、何の用だ」

<「実は、個人的なことなのですが…お話というか、相談というか……」

<「何だ、言ってみろ」

<「その、ですね……」

アルミン「言いにくいことなのかな?」ヒソヒソ

ライナー「勝手に聴こえてくるとは言え耳を傾けるのはよくないと思うぞ」ヒソヒソ

<「……生理が、来ないんです」

<「は?」

ライナー「」

アルミン「」

おしまい?
サシャ編もやるかもしれません

サシャはよはよ

面白いし104期女子可愛いし最高

談話室なのに壁が薄いって意味不明だな

警察ドラマとかである、マジックミラーのある取調室みたいな意味合いかも

ライナー「……アルミン、とりあえずここを出るぞ。これは聞いちゃいけねぇ話だ」ヒソヒソ

アルミン「う、うん…そうだね」ヒソヒソ

――――――――――――――――
教官「……それは、どういう意味だ?」

サシャ「? …そのままの意味ですが…?」

教官「……何故それを私に報告した?」

サシャ「体調の不具合は上官に報告するべきだと判断しました」

教官「そうか…医務官には?」

サシャ「まだ話しておりませんが…」

教官「まずはそちらを訪ねるべきだろう?貴様の体調程度のことで私の時間を取らせるな」

サシャ「ハッ!すみませんでした!失礼します!」ガチャ パタン

教官(まぁ、ブラウスに限って…いやしかし入団式で芋を食うような輩だ、何があってもおかしくはない…か?)

――――――――――――――――
アルミン「ねぇ、ライナー。どういう事だと思う?」

ライナー「ん?どういう事って?」

アルミン「サシャが言ってたことだよ。その…生理が来ないって」ヒソヒソ

ライナー「あぁ、どうせあれだろ?ただの生理不順だ。サシャに限って妊娠だとかそんな事は…」ヒソヒソ

アルミン「確かに僕もそう思うけど…でも教官に報告するような事だとなると、やっぱりそうとしか……」

ライナー「そうかもしれんが……なぁ、やめないか?この話…俺等が話してて何か意味があるわけでもねぇんだしよ」

アルミン「う、うん…そうだね」

アルミン(あのミカサだってそうなんだ。サシャが妊娠していようと意外じゃない……意外とそういうのとは縁遠そうな人ほど乱れていたりするのか…?)

ライナー(アニと違ってこっちは本当にそうだったりするのか…?いやいやいや、どうせただちょっと調子悪いだけだろ。うん)

アルミン(エレンとミカサもやっぱりそういう事したんだよね…あ、嫌だ。ちょっと想像しちゃったけどこれすごく気持ち悪い)

ライナー(サシャもアニと同じでまだ一度も来ていなかったりするんだろうか?初経もまだって改めて考えてみると…なんか、いいな。純真?)

アルミン(前にお父さんとお母さんがそういう事したっていうのを想像した時と同じ気分……あれ?でも何かちょっといいな。興奮する)

ライナー(何を考えてる?これじゃ変態みたいじゃねぇか。それに女性に対して失礼だ。…しかし何だろうな、この少し汚れちまったような気分は)

アルミン(ってこれじゃまるで変態じゃないか!何て事考えてるんだよ僕は!死んじまえ!)

ライナー・アルミン「「ハァ……」」

クリスタ「どうしたの?二人共ため息なんて吐いて…大丈夫?」

ライナー「クリスタ!」

クリスタ「何かあったの?私に出来ることないかな?」

ライナー「いや、何でもないんだ。取るに足らないことさ」

アルミン「そ、そうだよ!何でもないって」

クリスタ「そう?ならいいんだけど…疲れた時は無理しないでね?二人共いつも頑張ってるの知ってるから」

アルミン「あ、あぁ…ありがとう」

ライナー「そうやって心配してもらえるだけで十分だ」

クリスタ「そう、良かった…じゃあね。ライナー、アルミン」タッタッタッ

アルミン(神様…)

ライナー(結婚するならこんな人がいいな…)

アルミン「クリスタは良いよね。汚れを知らなさそう」

ライナー「あ?あぁ、そうだな……そういや、話はもういいのか?」

アルミン「え?あぁ、何かもうどうでもいいや…何か疲れちゃって。ごめんね?せっかく時間割いてくれたのに」

ライナー「いや、構わんよ。しかし俺も何だか疲れたな…」

アルミン「……部屋戻ろっか」

ライナー「そうだな…ん?」

アルミン「どうしたの?」

ライナー「いや、ただユミルの声が聞こえただけだ」

アルミン「そうなの?どこからだろう…」


ユミル「クリスタ…お前さ、やっぱ生理来てないだろ?」

クリスタ「ど、どうしてわかるの…?」

ライナー「」

アルミン「」

ライナーとアルミン受難すぎだろww
続き期待

ライナー(あぁ、どうせまだ来てないってだけだろ?クリスタは小さいからな。不思議じゃないさ)

アルミン(もう嫌だ…何も考えたくない…)

ユミル「お前体調悪いフリしてたくせに今は元気に走ってたじゃねぇかよ。なぁ?」

クリスタ「そ、それは…」

ユミル「どうして生理が来てるフリなんかしたんだ?」

クリスタ「お願い、誰にも言わないで…こんなことが皆に知れたら…」

アルミン(え?知れたらって…え?)

ライナー「もう行こう、アルミン…こんな話聞きたくねぇだろ」ヒソヒソ

アルミン「あぁ、うん…そうだね」ヒソヒソ

ユミル「大方皆もう来てるのに自分だけ来てないのが恥ずかしいとかそんなところだろ?」

クリスタ「う、うん…皆来てるのに私だけ…それが嫌で…」

ユミル「安心しろ…誰にも話してないしこの情報を売ったりしない」

クリスタ「売る…?」

ユミル「そういうのに価値を感じる変態もいるんだよ」

クリスタ「……」

ユミル「おい、そんな顔するな。ただの例えだって」

クリスタ「う、うん…」

ユミル「まぁ、そんなに気になるってんなら…あれだ、一緒に行くぞ。病院」

クリスタ「え?一緒に?」

ユミル「どうせ一人じゃ心細くて行けないんだろ?私が付いていってやるよ」

クリスタ「そ、そんな!悪いよ…」

ユミル「悪いがもう決まったことだ。今度の休日クリスタは私と病院に行く」

クリスタ「……わかった…」

――――――――――――――――
アルミン「女の子って嫌だね…どんなに綺麗な外面でも裏で何してるかわかったもんじゃない」

ライナー「やめろ……」

アルミン「クリスタ、『こんなことがみんなに知れたら』って言ってたよね…」

ライナー「やめろ……」

アルミン「それってつまりクリスタは妊s」

ライナー「やめろ!」

アルミン「……女の子って……嫌だなぁ」

ライナー「そうだな……。ん?」

コニー「お~いユミル!こっち向けブス!」

ユミル「……」

アルミン「ライナー、またコニーがユミルをからかってるよ。止めなくていいの?」

ライナー「(正直そんな気力もないんだが…)あぁ、そうだな…おいコn」

コニー「お前今度クリスタと一緒に産婦人科医院行くんだって?なぁ、おい?」

ユミル「あぁ?」

アルミン(あぁ、もう……)

ライナー(……勘弁してくれ)

ユミル「何言ってんだてめぇバカが…」

コニー「さっきお前がそんな事をクリスタと話してるのを聞いたんだよっ!」

ユミル「だったら何だってんだ?あ?」

コニー「お前さぁ、あんな事言ってたけど本当は自分一人で病院行くのが嫌なんだろ?」

ユミル「黙れよ!そんな大声で話すことじゃねぇだろ!」

コニー「俺はこの間お前が『まだ生理が来ない…もう半年だ』ってぼやいてるのも聞いてたんだぜぇ?」

ユミル「ギャアアァァアアアァアア!!!」ドゴッ

コニー「グハッ」


アルミン「わぁ、コニー痛そう…放っといていいの?」

ライナー「あんなガキみたいな事するからだ。自業自得だろ……それにもう関わりたくねぇ」

アルミン「そうだね…しかし予想外ではなかったけど、ユミルまでか…」

ライナー「女ってのは皆そうなのかもな…」

アルミン「そうなのかもね……」

ライナー「……嫌だな、女って…」

アルミン「うん…」

数日後の休日

アニ「ミカサ?どうしてここに…」

ミカサ「そういうアニこそ、産婦人科に何の用?…まさか」

クリスタ「あれ?ミカサ、アニ!」

ユミル「何してんだこんなところで」

ミカサ「そういう二人は?」

クリスタ「えっと、その……」

サシャ「あれ?皆さんどうしたんです?お揃いで…」

クリスタ「サシャ!サシャはどうして…?」

サシャ「私は最近生理が来なくて医務官に相談したらここを勧められて…」

クリスタ「え?」

ミカサ「そうなの?実は私も生理が…」

アニ「私も…」

クリスタ「え?」

ユミル「実は私も…」

クリスタ「えっ?」

――――――――――――――――

サシャ「なぁんだ!皆生理が来てないのに恥ずかしくて来るてるフリしてただけだったんですね?」

クリスタ「あはは…そういう事みたいだね…」

ミカサ「自分一人だけだと思ってたのに…」

ユミル「まさかお前らもだったとはな…」

アニ「まったく、バカみたいだよ…」

五人「あっははっははははは!」

アルミン(嫌なことがあったから街に出て気晴らししようとしたらまた彼女らに出くわした…)

アルミン「生理が来たフリってなんなんだよ。女の子って面倒くさいね…」

ライナー「同感だ……でも良かったよ。妊娠してる奴なんていなかったんだ」

アルミン「そうだね……除隊させられる事もない、良かったよ。でも何だろうね、この穢されたような気分…」

ライナー「あぁ…あんなことで笑えるとか、下品だよな女って…」

アルミン「女の子って男がいないところだと皆あんな感じなのかな…」

ライナー「まぁ…そこがいいんだろ」

アルミン「え…?」

ライナー「お前は女に夢を見すぎだ。まぁ俺もそうだったが…数日前の出来事もあったしな」

アルミン「え?…え?」

ライナー「俺はそういう汚い部分も含めて、良いと思えるようになってきたよ」

アルミン(やっぱりライナーは大人だなぁ……)

おしまい

終盤雑になったのはごめんなさい
頭の中に浮かび上がったネタを吐き出してスッキリしないと今書いてるSSが書けなくなっちゃう質なのでアニのだけ書いて終わらせる予定だったんですよね
でも折角だから全員分書こうとしたら途中でネタ切れしちゃいました
大人の階段を上ったライナー。また一つ同期の憧れを得ましたとさ
ライナーの安価SSの方もよろしくお願いします

みんなかわいかった
安価の方も頑張ってくれ

おつおつ

http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/internet/14562/1401995299/
↑ここの>>415からの続きを投下していきます
恥ずかしいし罪悪感もあるけど投下します
拙いのが許せない場合は見ないほうがいいと思います

「ハッ、ハッ、ハァッ、ハァ…」

まいったな。夜の空気を浴びて頭を冷やすついでに、一走りでもすればすっきりすると思っていたんだが

もう数十分は走り続けているが、怒張する一物が治まる気配は一向にない

それどころか尿道を粘液が上ってくる感覚すらしている

多分パンツにはシミができているだろう

「ハァ…ハッ…クッ、ハァッ…ハァッ……」

もう走っても無駄な気がしてきた

というより数十分も体力の温存を考えずに走り続けていたのでもう走れそうにない

とりあえず休みたくて、近くの木に背中を預けて座り込んだ

どうして股間のこれが治まらないのかは……まぁ、考えるまでもない

走っている間中、先程一物に触れたクリスタの太ももの感触が頭から離れなかったからだ

「ハァ……くそっ!」

そんな自分に腹が立ち、頭を掻き毟ったがそんな事では気持ちも勃起も治まらない

自分の股間を見てみると、男根が苦しいほどに張り詰めているのが目で見てもわかる

それに布地の上からそっと触れてみると、意識せずともピクリと反応し、尿道辺りが微かに疼く

その感覚が結構良くて、しばし指先で撫でたり、たまに軽く揉んだりしてみる

その行為の間、俺の一物は何度も反応し、その都度疼き、何度か肩が震えるような感覚を覚えた

俺は興味本位で自慰というものを始めて以来、いつもただ何となく股間がむずつくようになると処理していた

処理をするときはいつも溜まったものを出す感覚で、乱暴に扱いて終わらせていたため、このような行為は初めてだった

だから当然このような感覚も初めてで、初めて知るこの快感に堪らなく興奮する

もう少しこのまま続けていたいが、もうずっと張り詰めている陰茎が結構キツい

さっさと治めてしまいたい気もするのだが、でもやっぱり、もう少しだけ続けても……

そうやってもう少し、もう少しと性器を触り続けていると、性的興奮はみるみるうちに高まっていった

まずい、やめられない……癖になりそうだ。だがこんなのが癖になってしまっても困る

毎回性処理にここまで時間をかけるわけにもいかないのだから

今回だってそうだ。もう夜も遅いので早く戻らなければいけない

そんな事を考えていると少しだけ頭は冷静になってくる

(何をしているんだ俺は…誰も見ていないとはいえ、屋外でこんな事を……)

今更ながらその事に羞恥を覚え、居た堪れなくなってくる

それだけではない。俺は先程クリスタに忘れると言ったんだ

それなのに、忘れると言った事を思い浮かべてこのような行為をしていることに自己嫌悪と罪悪感も覚える

しかしどうしたことか、それでも俺の男根が萎えることはない

もうこれを手早く鎮めるには出すものを出すしかないのかもしれない

(もう夜も遅いし、早く戻らねぇと罰則を受ける事になるが………けど…まぁ、その時はその時だな……)

普段の俺ならこんな事を考えることはないだろう

だがこの時の俺は快楽に溺れていた

ここまで昂ぶってしまったらもう我慢することなど出来ない

便所にでも行こうかとも思ったが今はその時間すら惜しい

(もうここで最後までしちまっても良いんじゃねぇか?こんな時間にこんな所を通る奴もいねぇだろうし……)

そう思いつつ一応辺りに気を配ってみると、誰かに見られているような気がしてきた

話し声も聞こえた気がする。一人ではないのかもしれない

だが周囲を見渡しても人影はない


(……気のせい、か…?)

周囲を見渡して改めて気づいたが、今夜は辺り一面が月の光で明るい

真正面からそれを浴びていた俺の男根を隠す布地には、大きなくっきりとした陰が出来ていた

何となく股間に力を入れてみると、影が大きく動き、男根が疼いた

先程から休むことなく、疼くほどに張り詰めているこれをどうにかしたい

さっきのはきっと気のせいだ。もうここでしてしまおう


「はぁ……よっし…」


気のせいじゃなくたってもうどうでもいい、お預けなんて御免だ

それに見られているというのもそれはそれで興奮する

いや、それは流石にないか

しかし見られていたところで最早どうでもいいというのは本当だ

さっさと始めてしまおうと、そう思ったところで、今度は月に見られているような気がしてきた

一度そう思うと何だか月がこちらをじっと見ている気がしてきて、月の見える所で事を始めるのに気が引けてくる

かと言って月を気にして隠れるのもバカバカしいと思い、俺はその場を動かず月に背を向けた

さっきまで凭れ掛かっていた木の幹に左腕を突き、手首を額に当てる体勢になって一息置く

ここまでしておきながらもやはり野外で性器を露出する事には躊躇いがあり、とりあえず下着だけを残してズボンを下ろしてみる

走っていた時に感じた感覚は気のせいでは無かったようで、案の定下着にはくっきりと染みが出来ていた

想像以上に本気だったw

凄く、引き込まれる文章だな
やってることはライナーのオナニーなのに

wktk

そこを親指の腹で軽く押してみると、陰茎がびくりと痙攣する

今度は下着越しに性器を撫で、揉んでみると、先程より間の布が一枚減ったせいか少しだけ刺激が強く感じる


(クソッ、やっぱり気持ちいいな……)


悔しいことにやはりやめられない。完全に癖になってしまっている

また肩が小さく震え、自然と目が細まり、口からは吐息が漏れ出た

そこでまたクリスタの太ももの感触を思い出すと、今度は純粋に興奮だけを覚えた


(俺は本当に変態かもしれねぇな…)

待ってたぞ!

そんな事を思い、自身を嘲笑する

変態といえば、昨日はアニとのことでマゾヒズムについて考えたりした事を思い出した

本当に痛みなんかで興奮したりするのか、何だか少し試してみたくなってきた

いや、誰かにやってもらわないと意味がないんだったっけ?

しかしまぁそんな相手は居ないわけで、今試すのなら結局自分でしてみるしかないのだが

まず試しに、軽く痛みを感じるまで陰茎を握り締めてみる


「っ…」


これが結構気持ちいい。少し癖になりそう、かもしれない

今度は思い切ってさらに強く握り締めてみる


「……いってぇ…」


痛いだけだった。力を入れすぎた様だ。しかし後に残る痛みが少しだけ心地いいような、そんな気もしないでもない

痛みでまた少し冷静になってくると、今の自分の状況を改めて意識する

屋外で、ズボンを下ろし、一物勃たせ、それを下着の上から握り締めている男

それが今の俺だ


(どう見ても変態じゃねぇか……)


さっきはよしと言ったが、流石にここでするのはやはりまずいんじゃないか?

しかし陰茎から血が引く気配はまるでない

何だろう、まずいからこそやってみたいという気さえしてくる

いやいや、何を変態じみた事を考えているんだ俺は

……それは今更かもしれないが

しかし完全に思考が変態的に染まる前に早く終わらせるべきだと

そう思い、意を決してパンツを下ろし、性器を露出させてみるとひんやりとした夜の空気が性器全体を包み込んだ

敏感な亀頭がその冷たさを顕著に感じ、今まででとは違う感覚で大きく肩が震えた


「んっ……」


周囲に誰もいないとはいえ、小さくだが声を漏らしてしまった事が何となく恥ずかしく思えた

それから俺はしばらく解放された自分の性器を見つめてぼーっとしていた

外に出してみたはいいものの、何となくすぐに弄くる気も起きなかったのだ

しばらくそうしていると、段々手に触れている陰毛が少しくすぐったく感じてくる

その感覚ではっとすると、また自己嫌悪と罪悪感に襲われた


(何を…しているんだ、俺は……こんな所で、こんな事を……まるで露出狂じゃないか…)


まるでではなく、実際そうなのかもしれない。俺は性器を露出しているこの状況に決して小さくない開放感を感じているのだから

いや、しかし露出狂というのは誰かに見せつけたりするものだったはずだ

俺は自分の性器をクリスタに見せつけるなど恥ずかしくて出来るわけもないししたいとも思わない

だから俺は露出狂なんかじゃ……


(いや、クリスタは関係ねぇだろ!?)

流石ライナー
オナニーもかっこいいな

思わず力が入った陰茎がびくりと跳ね、強く疼いた

その感覚にすら性感を覚える俺はもう快楽の虜となってしまっているらしい

何だか嫌になってきた。今すぐこんなことやめて宿舎に戻って寝てしまおうか

いや、それはない。今だって俺の陰茎は尋常じゃない程に張り詰めていて治まる気配は微塵もないのだ

早く射精したくて、次の刺激を求めてピクピクと震えているこれを放っておくなんて考えられない


(もう余計な事を考えるのは止そう、さっさと終わらせちまえばいんだ。そうすりゃ忘れられんだろ…)


そう結論づけてから一息吐き、目を細め、周囲の色や音から意識をずらし、性器に意識を集中させる

それにどれほど効果があるかはわからないが、こうする事で少しは感じやすくなると思ったからだ

そっと亀頭に触れると、予期していたはずの微かな刺激にまた陰茎がびくりと跳ねた。思わずまた息を漏らす

思えば自慰をするときはいつも茎の部分を扱いていただけで、亀頭に触れたことは殆どなかった

それを特に意識したことはなかったが、恐らく敏感な部分に触れるのを避けていたのだろう

亀頭のみへの刺激は強すぎると思い、とりあえずゆっくりと陰茎全体を撫で始めてみるとくすぐったさと官能的な感覚が性器全体に走った

雁首を擦ってみると何とも筆舌に尽くし難い、おそらく快感なのであろう感覚に身悶えた


(やっぱキツイな、敏感すぎる……)


そうは思うものの、性的興奮が最高潮に達しかけている今はその刺激が欲しくて堪らなくなっていた

今度は裏筋から、粘液の溢れ出る尿道口に人差し指を滑らせてみると、僅かな痛みと、くすぐったさと、奇妙な快感を得た

この粘液には初めて触れたが、どうやら潤滑剤になるらしい

粘液を親指と中指にも付け、亀頭全体を三本の指で撫で回してみるとこれがかなり気持ちいい

しかし指に付けた粘液はすぐに乾いてしまい、ベタついた指は滑りが悪くなってくる


(少し、擦れて痛いな……)


茎への痛みは良かったが、敏感な亀頭だとそれが結構辛い

このままでは性感に集中できそうにないのでどうにかしたいのだが、何か代わりになるものはないだろうか?


(水でも掛ければ…いや、ここから水くみ場まで行くのは……ちょっと間我慢出来そうにねぇな)

(……唾液を使えばいいんじゃないか?)


少し汚い気がして抵抗もあるが、それよりも早く快感が欲しかった

つくづく欲に忠実になっているな自分が嫌になる、とは思わないが少し複雑な気分だ

とりあえず掌に唾を吐きかけて全体に広げ、それを亀頭に宛てがってみる

すると摩れるような感覚が無くなり滑りが良くなっていった

亀頭を手の腹で素早く何度も撫で回すと、非常に強い感覚が走った


(やっぱり刺激が強すぎるかもしれんな。嫌じゃないんだが……)


嫌ではない。しかし刺激が強すぎて我慢できずに身が捩れてしまうのがどうも慣れない

その感覚もまた癖になりそうだったので続けたが、唾液がもう乾いたのか滑りが悪くなってしまった

もう一度指に唾液を付け、また同じことをするがやはり潤滑性は長続きしない

(一々中断されるのが煩わしいな。もっと乾きにくけりゃいいんだが…)


何となくさらに汚い気がするが、次は粘り気のある唾液で試してみた。やはりこの方が乾きにくく滑りやすいようだ

粘っこい唾液の付いた手の腹や指で陰茎全体を撫で回すと、強い快感が駆け巡った。さっきよりかなり気持ちいい

手の動きを少しずつ速めていくと、その感覚はさらに強くなっていく


「クッ……ハァ…ハァッ……」


あまりに強い刺激に呼吸が乱れるがそんな事はもう気にしない

更なる快感を求め、無意識のうちに手を動かす速さと陰茎を握る強さに緩急をつけ、手の形を何度も変えてひたすら亀頭を擦った

もっと強い刺激を求めてさらに手を速めようとした矢先、精管から射精管を駆けてくるものを感じた

不慣れな刺激を与えられすぎたせいか、あまり時間をかけていないにも関わらず早くも射精しようとしているらしい

折角良くなってきたのに、もう終わってしまうのか。いいや、俺はまだ満足していない

少しでも射精を遅らせるため、食いしばるように会陰に力を込め、両手で陰茎全体を包み込み素早く扱く

刺激に不慣れな亀頭を含めた陰茎全体への急速且つ継続的な激しい摩擦に性的快感は急速に上り詰めていく


「あ゛っ…んっ!ぐっ、ふッ…くぁ!ッグ…ンン…ふッ、うっ、んッ!グッ、はぁっ…」


刺激的過ぎるその感覚に俺は誰に見せていたわけでもないのに崩さなかった表情を整えるのも声を抑えるのも忘れてしまっていた

直前まで迫っている射精のその時までに最大限まで性感を高めたくて、その一心で夢中で陰茎に刺激を与え続け、そして俺はそのまま絶頂を迎えた

数多の性器への刺激によって蓄積された夥しい量の精液が尿道を通り抜けていく

それと共に無意識に歯を食い縛り、唸り声を上げると共に吐精した

「ん゛んッ!!」


陰茎が痙攣するのと同時に尿道口から濃い精液が何度も何度も放出される

その爽快感でいつの間にか強張っていた全身の筋肉が緩んでいくのがわかる


「あぁ…ハッ、ハァッ、ハッ、ふっ…はぁ…」


尿道の強い痙攣は数十回は続き今やっと治まったが、未だ俺の陰茎は亀頭が上を向いている

大きな痙攣は治まったものの陰茎は未だに小さく震えており、その度に尿道の辺りの筋肉に微かに痛い

俺は絶頂を迎えた虚脱感と達成感などの余韻に浸ってぼーっとしながら、何となく木の幹や地面や草に飛び散った精液を眺めた

(これ全部、俺が出したものなのか……)


精液は辺りのものや男根だけでなく、陰毛や睾丸、会陰や太腿までもが精液を汚していたが、今は特に気にはならない

それを撒き散らした自分の性器を見るとそれはいつの間にか少し小さく、柔らかくなっていた。それでもいつもよりは大きいままだ

それが何だか先程までの俺のものとも、いつもの俺のものとも違うもののように感じて不思議な気分だ

軽く右手の指先で揉んでみると少しだけ先程の大きさを取り戻したが、完全に大きくはならない

それでもそれが気持ちよくて、この行為を続けていった

少ししてからその行為を左手に交代し、同時に右手で亀頭にも触れてみる


「っつ…」


出来るだけ優しく触れたつもりだったが、射精したばかりで酷く敏感になっているためか刺激が強すぎたようだ

さらにそっと触れると、指に付いていた精液と亀頭に付いていた精液が混ざり合っていく。その光景は少し面白かった

何となく全体を汚してみたくなって、それを亀頭の濡れていない部分に親指で軽く押し付けながら塗り広げてみる

何だか疼くような、少しだけ腰が引けるような感覚を覚えたが、この感覚が結構気に入ったので最後まで続けてみる

亀頭全体が精液に包まれると、言い知れない満足感が心を包んだ。しかしそれと同時に胸がモヤモヤしてくる


(……何馬鹿やってんだ俺は)


今の俺はさぞや満ち足りた表情をしているのだろう

いつの間にか再び緊張していた頬が緩み、顔が綻んでいるのがわかる

しかしそれはこんな馬鹿らしい行為によるものだと思うと何だか少し情けない気もしてきてしまう

だがそれでもいいかもしれない。今は久々に気分がいいのだから

(思えば、こんな穏やかな気持ちになるのなんていつ以来だろうな……)


まだ少し頭はぼーっとしているが、胸のモヤモヤは取れてすっとした

改めて自分の体と辺りに散った精液を見てみると、やはりすごい量だ

思えばここひと月ほどは自慰も夢精もしていなかったと思う


(しかし溜まってたにしても凄い量だな…)


恐らく10回程は噴き出していただろう。少し尿道がひりひりする

だが尿道を精液が何度も走っていく感覚は今まで生きてきた中で一番の快感だったと断言できる程だった

たった一度の性欲処理にここまで時間をかけてしまったのは愚かだと思う

おかげでこの快楽を忘れられなくなってしまった。今度する時もまた同じ方法でやってしまうだろう

だがしかし自慰に時間をかける事に疑問を感じつつもそれをやめる気もない自分がいるのだから困ったものだ


ふと、木々のざわめきや夜鳥の声が鮮明に聴こえてきた。性器に集中していた意識がやっと戻ってきたらしい

熱くなっていた体も冷え、思考も整ってきたところでクリスタに言ったことを思い出す

忘れると言っておきながら俺がこんなことをしていた事を、あいつは考えもしないだろう

そう思うと罪悪感がどっと押し寄せてきて、胸が痛くなってくる


「あー…くそっ……」

つい癖で顔を片手で覆うようにして両目尻を指で抑え一つ息を吸ったところで、特徴的な臭いが鼻を刺す

その手が精液で汚れていたことを忘れていたのだ


「うわっ!」


罪悪感と自己嫌悪と、顔が精液で汚れたことで高揚していた気分は一気に落ち込んでしまった

そしてまた目尻を抑えようとしたところでまたはっとする。馬鹿か俺は


「はぁあ……」


ため息を吐いても気は晴れない

とにかく気色が悪いので適当に手首で顔を拭いて、手で手を拭い、まとまった精液を振り払う

続けて陰茎、陰毛、睾丸、会陰、太腿にまとわりついた精液も拭う

しかし陰毛に絡まった精液が全く取れない、すごく煩わしい。次からは陰毛に精液が落ちないように気をつけなければ

仕方ないのでこれは後で水を使って洗うことにする

最後に尿道に残った精液を搾り取ると、手についた精液をその辺の木や草に擦り付けた

自慰の後処理とはここまで気の滅入るものだっただろうか?

少しだけ身を綺麗にした所で先ほどの行為についてよくよく考えてみる

今になって思うと、途中からはクリスタの事など一切頭に浮かべずにただただ刺激による快楽を貪っていた気がする

もうクリスタの裸体や太ももの感触もよく思い出せない

強い快感で頭がぼんやりした事で忘れてしまったのかもしれない。なら案外これで正解だったかもしれん

そう前向きに考えることで多少は罪悪感を解すことが出来た

(とりあえずさっさと下履くか。いつまでも下半身を露出してるわけにもいかねぇし……)


周囲のものを全く意に介さずに撒き散らしてしまったにも関わらずズボンが一切汚れていないのは幸いだった

まぁ、内側は汚れることになるのだが

一応拭ったとはいえ精液が付着していた部分はかなりベタついているし、陰毛にはまだ精液が絡まっているのだ

このまま履くのはやはり気が引ける

かといって下半身を露出したまま移動するわけにもいかない

仕方がないので俺はパンツとズボンを穿いた

ただのオナニーなのに…何でこんなに引き込まれるんだ…

いいオナニーだった。乙

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