ベルトルト「GIANT STEPS」(167)

朝 朝礼


ザワザワ…

エレン「…おい アルミン」

アルミン「…エレン どうしたの?」

エレン「……あれ、誰だ?」


ダズ「……」


アルミン「…いや、ダズ…でしょ …多分」

エレン「…ああ、それは解るんだけど」

アルミン「…言いたい事は解るよ 僕らだけじゃなく、ここに居る全員が疑問に思ってると思う…」

エレン「ああ… まず、あのふわっふわな髪はなんだ?」

アルミン「……俗に言う、アフロって髪形かな? 昨日の夜までは普通だったよね…」

エレン「次に……訓練服じゃなくて、なんで裾にヒラヒラが付いた服を着ているんだ…?」

アルミン「…いや、僕にもわからないよ…」

エレン「最後に……なんでギターを小脇に抱えてるんだ……?」

アルミン「ごめん、エレン… それもわからない」


キース「……貴様ら、そろっているか」ギロッ


一同「はっ!」敬礼

ダズ「oh yeaaaaaaaaah!!! foooooooo!!!」

一同「―!?」ビクッ!?

エレン「―!? ダ、ダズは今、何て言ったんだ…!?」 

アルミン「ご、ごめん…! 本当にわからない…!」

ライナー「…ジャン ダズは一体どうしちまったんだ…? 何故か肌の色も微妙に黒くなってるぞ」

ジャン「俺が知るわけねぇじゃねぇか…」

ベルトルト「いや、だって…ジャンはダズと親しいじゃないか…」

コニー「おう、そうだぜ… 昨日までは普通だったんだぞ…」

マルコ「昨日の夜…何かあったの…?」

ジャン「いや…本当に知らねぇ… 俺が教えて貰いたいくらいだ…」

キース「…………ボーネス訓練兵」

ダズ「……」

キース「………貴様、訓練服はどうした……?」ギロッ…

ダズ「……」 


エレン「教官、マジでキレてるぞ……!」

アルミン「……そりゃそうだよ」

ライナー「ダズの野郎…顔色一つ変えてないな…」

ベルトルト「そ、それどころか…なんて反抗的な目をしてるんだ…!」

ダズの苗字ってボーネスなんだ

キース「………ボーネス訓練兵」ツカツカツカッ!

ダズ「……」

キース「……貴様、その髪型はなんだ…? いや、それ以外にも…それは…楽器か?」

ダズ「……」

キース「……何故だ? なぜそんな物を肩からぶら下げて、訓練に出ようとしている……?」

ダズ「……」


コニー「教官を目の前にしてもシカトかよ…!」

ジャン「教官も顔には出しちゃいねぇが… 見ろよ、あの握りこぶし…」

ライナー「ああ… ありゃ相当、キてるな…」

ベルトルト「これ以上はまずいんじゃない…?」

ジャン「いや、今の時点で十分やばいだろ……」ゴクリッ

キース「……なめてるのか? ボーネス訓練兵…何か言ったらどうだ?」

ダズ「…………ock」ボソッ

キース「……何? 私は『貴様は何故、訓練服も着ず、楽器を抱えてここに居るのか?』と、聞いているんだぞ…」

ダズ「……woodstock」

キース「……ウッスダーック? ………なんだそれは?」ギロッ

キース「……もう一度聞く…… 貴様は何故、訓練服も着ず、楽器を抱えてここに居る……?」

ダズ「woodstock……here is woodstock for me!!」

キース「………っ!!」ブンッ!

ダズ「――ooooooooooooooooow!!」ゴキッ!


エレン「うわ…!」

アルミン「教官の鉄拳制裁…!!」

ライナー「アフロに突き刺さったぞ…!」

ダズボーネスってスパスパ切れる人じゃないですか

キース「貴様……! 舐めるのも程々にしておけ……!!」

キース「その楽器をこっちに寄こせ…!! そしてさっさと訓練服を着てくるんだ…!!!」グイッ…!

ダズ「……no! nooooooooo!! don't touch…… my guitaaaaar……!」グググ…! 

キース「ボーネス!! いい加減にしろ!!!」ブンッ!! ガスッ!

ダズ「――ahhhhhhhh! god damn it! fuckin' bald old maaaan!!!」タタタッ!

キース「き、貴様ぁぁぁぁ!! 待ちやがれぇぇぇぇ!!!」タタタッ!


ベルトルト「ダズが教官を振り切って逃げた…!」

エレン「ダ、ダズがさっきから言っているのは…言葉なのか……!?」

アルミン「わ、わからないよ…! さっきから何が起こっているのか僕には全然わからないよっ!」

ライナー「お、おい! ダズの野郎…! 宿舎の屋根に登りやがったぞ…!」

キース「こらぁぁぁぁぁぁぁ!!! ボーネスっ!! 降りてこぉぉぉいっ!!」

ダズ「……haha…! you guys listen well…!!」

ダズ「i'm the one who makes you understand "woodstock"…!!」

ダズ「forget the boring days… i'll show you the fun…!!」


コニー「お、おい…ダズが何言っているのかわからねーのは俺だけか…!?」

ジャン「いや…俺も解らねぇ……!!」

ベルトルト「な、何か言葉のようにも聞こえるけど…!!」

ライナー「お、俺たちが知らない言語だってのか……!?」

ダズ「everybody, listen to my music……」

http://www.youtube.com/watch?v=rxxrnxtxxuq


エレン「ダズが…ギターを弾き始めた…!」

アルミン「う、うわ…!? それに合わせて…何処からともなく音楽が…!?」


ダズ「everyday in the week i'm in a different city…」


ライナー「ちょ、ちょっと待て…! ダズ、あんな声だったか…!?」

ベルトルト「いや、わからない…! わからないけど…! この音楽の…胸躍る感覚はなんだ…!?」

ジャン「あ、ああ…! こんな音楽…俺は聴いた事ねぇぞ…!! ってかあのギターはなんだよっ!?」

コニー「う、うおぉぉぉぉぉ!!? なんだよこれ…!? 本当にダズが歌ってるのか…!!?」

キース「こ、こらぁぁぁぁぁぁ!!! ボーネス、貴様っ!! 何をしとるんだぁぁぁぁ!!!」


ダズ「but they don't realise they're the ones who's square …hey!」


ジャン「あ、ああ…! 間違いなく…歌っているのも…弾いているのも…ダズだ…!!」

エレン「な、なんだこれ…! こんな音楽、初めて聴いたけど…何て言えばいいんだ…!?」

ライナー「わ、わからん…!! 俺の聴いた事のある音楽なんて、村祭りの時の音楽隊の演奏ぐらいしかないぞ…!」

アルミン「ぼ、僕らだってそうさ…!! こんな音楽…本当に初めてだ…!!」

マルコ「う…うん! これまで聴いた事のある音楽とは…全てが違うっ!」

ジャン「お、俺も何て言っていいかわからねぇ… だがよっ…! す、凄く…!!」

ダズ「i don't want to be down i gotta move!! …hey!!!」 


ジャン「凄く…かっこいいじゃねぇかっ!!!」

エレン「――あ、ああ! そうだ…これは、すげぇかっこいいって言葉がぴったりだ…!!」

アルミン「ぼ、僕はまだ何とも言えないけど…衝撃的である事だけは確かだよ…っ!」


ダズ「stone free!! do what i please! stone free!! to ride the breeze! stone free! i can't stay!!」


ライナー「う、うおぉぉぉぉ!! なんだか気分が乗ってきやがったぞ…!!」

コニー「おう…! 勝手に体がリズムを刻んでるぜ……!!」

マルコ「ほ、本当だ…! 勝手に体が…揺れ始めてるよっ!」

ベルトルト「み、見てよ…! 女子たちもノリ始めてる…!」

ダズ「i got to got to got to get away!!! alright…! listen to this baby…!!」


ミーナ「き、きゃああああああああ!!」///

サシャ「な、なんなんですか…この音は……!?」

ユミル「お、おいおい… すげぇ曲やるじゃないか…!」

クリスタ「こ、こういう時って…どうすればいいの…!?」

アニ「…な、なんなの…これ…!」

ミカサ「……」ボー

ダズ「…! …!! …!!!」ギュウィーン! ジャジャッジャ!


ジャン「…なんだよあのギターの弾き方は!!? すげぇ…すげぇとしか言えねぇ…!」

アルミン「っていうか、あのギターは何…!? あんな音の出るギターなんて見た事ないよ…っ!」

エレン「あ、ああ…! 俺たちが知っているギターより薄くて、音なんか出そうに見えないが…っ!」

ベルトルト「で、でも出てる…! それも…大音量で……!」

ライナー「お、おお! おおう!! ストーンフリー!! ストーンフリー!!」ズンッズンッ!

コニー「いええええええ!! ストーンフリー!!」ズンッズンッ!

エレン「ライナー達がノリノリだ…! お、俺の体も勝手にリズムを…っ!?」

アルミン「…金属と金属をこすり合わせたような音で唸るギター…っ!」

アルミン「魂の奥底から込み上げてくるような叫び…っ!」

アルミン「こ、これは…重金属音楽と言えば…いいのか…っ!?」

キース「こらぁぁぁぁぁぁぁぁ!!! ボーネス、やめろぉぉぉぉぉぉ!!!」

ダズ「…hey mr. keith… my name is daz hendrix…! don`t mistake my name…yikes!?」ガシッ!

キース「ふ、ふふ… 捕まえたぞ…ボーネスっ!!」ギリッ!

ダズ「h…hey sir.keith…! chill out… chill out…!! don't give me the evil eye…!」ガタガタ…

キース「ふんっ!!」ブンッ!

ダズ「―noooooooo!!」ゴキッ!

キース「貴様は営倉行きだぁぁぁぁ!! ついてきやがれぇぇぇ!!!」ガシッ!

ダズ「…holy shit!! that's really shitty!!!」ズルズル…

アルミン「つ…連れて行かれちゃった…」

ジャン「ああ… 一体、何がどうなってんだ…?」

エレン「わ、わかんねぇ…」

ベルトルト「…でもさ、かっこよかったよね…」

ジャン「ああ… それだけは確かだぜ…」

マルコ「うん…! 音楽に揺さぶられるなんて…こんな事なかったよ!」

ライナー「おっおい!? もっと聴かせてくれよっ!? ダズ!!」

コニー「そうだぜ!! これからじゃねーか!」

ダズ「haha…! be coooool…!」

キース「黙れっ!」ブンッ!

ダズ「―ouch!!!」ゴスッ!

アニ「…一体、何だったの…?」

サシャ「わ、わかりません… あんな曲…始めてです…!」

クリスタ「でも、なんか凄く…良い気分になれたっていうか…」

ユミル「…ああ すげぇ曲だった 音楽にノれたなんて…あんなの初めてだ」

ミーナ「う、うん! 私、まだ身震いが止まらない…!」///

ミカサ「……」ボー

アニ「…ミカサ あんたは変わらないね」

ミカサ「…そう?」

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その夜 男子寮

エレン「結局ダズは帰ってこなかったな…」

アルミン「うん… あれだけの騒ぎを起こしたんだもの…しょうがないよ」

ジャン「…まぁな …しっかし、あんな事する奴じゃねぇと思ってたんだが…」

マルコ「そうだね… 僕もダズは大人しいタイプの人間だと思ってたよ」

アルミン「…あれ? ライナーとコニーは?」

ベルトルト「うん… 営倉の中からダズのギターが聴こえるとかで…その近くに行ってるよ」

ベルトルト「今頃… ノリノリで踊ってるんじゃないかな?」

ジャン「…その気持ちは解るぜ ありゃ、今まで俺が聴いてきた音楽とは…何もかにも違う」

エレン「…そうだな 祭りの時の音楽も好きだけど…何て言うのかな それとは違う魅力があった」

マルコ「…正直、僕もノッてたよ… 音楽に体が揺らされるなんて経験…初めてだ」

マルコ「いや…今、思い出しても本当に凄いよ 心のそこから沸いてくるんだ 音楽の波に乗りたいって…!」ブルッ

ベルトルト「…マルコ、どうしたんだい? 君らしくないね…」

マルコ「そ、そうかな…? ははっ…でも、ダズの音楽がそれぐらい凄かったって事だよ…」

アルミン「…それ以外にも、ダズの話してた言葉は聞き慣れないものだったし…」

アルミン「ダズの持っていたギター… あれも不思議だった …あんな音が出るギターなんて初めて見たよ」

エレン「そうだな… 立体機動のワイヤーが巻き取られた時みたいな音が出てたもんな」

ジャン「おまけに変に薄いしな… ダズの野郎、そんなギターを左で弾いてやがった」

ベルトルト「…謎は尽きないね」

アルミン「うん… もう夜も遅いし、明日も訓練がある… ダズの事は気になるけど、そろそろ寝ようか」

マルコ「ライナー達は?」

ベルトルト「…まぁ、気がすんだら帰ってくると思うよ」

マルコ「そうか… ぼ、僕もライナー達の所に行ってこようかな…?」

ジャン「おいおい… 明日は長距離走だぞ? 余裕あるじゃねぇか」

エレン「体力が有り余ってるコニーやライナーじゃないと、踊った後に長距離走なんて耐えられねぇだろ」

マルコ「そ、そうだね… 大人しく寝ようか…」

アルミン「…マルコ、大丈夫? なんかちょっと様子が変だよ?」

マルコ「は、はは! 大丈夫大丈夫! 朝のダズを思い出したら、ちょっと体が震えただけだよ…」

アルミン「そう… ならいいんだけど」

エレン「おし、寝るか ランプ消すぞ」

マルコ「……ん、ベッドに何か入ってるな……?」

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朝 食堂

ザワザワ…

アルミン「…マ、マルコ!?」

マルコ「what?」

エレン「ど、どういう事だよ…!? また肌の色が微妙に黒くなってるぞ!?」

ジャン「そ、それだけじゃねぇ…! スーツでビシッと決めてやがる…!」

ベルトルト「う、うん…! なんだろ…凄く紳士的だ…!」

感染する!?

ライナー「おう、お前ら… 流石に徹夜明けは寝む…マルコォ!?」ガタッ!

コニー「昨日のダズと一緒じゃねぇか…!?」

アルミン「マ、マルコ…君は本当にマルコなのかい…?」

マルコ「haha…yes! i'm marco cook」

アルミン「母、イェスアムマーコック…!?」

マルコ「no… marco cook!」

アルミン「脳、マーコック… 駄目だ、何を言ってるのか全然わからない…」

マルコ「humm…」

マイケルか?

エレン「食堂にいる他の奴らもマルコの事をジロジロ見てるぞ…」

ジャン「当たりめぇだろ…! いきなりマルコがスーツ着て現れたんだぞ…!」

ベルトルト「しかもなんか昨日のダズとは違って…すごく大人な雰囲気だ…!」

ライナー「お、おいマルコ! お前もダズみたいな音楽が出来るのかっ!?」

コニー「おう! 出来るなら聴かせてくれよっ!!」

マルコ「oh… do you want to hear my songs? haha…got it!」

ベルトルト「な、何言ってんのさ、ライナー! これから朝食を食べてすぐ訓練なんだよっ!?」

ライナー「で、でもよぉ…」

コニー「ああ… マルコにダズのような音楽が出来るのなら…是非聴いてみてぇぜ…!」

マルコ「hey berthold… don't worry… i'll sing a song that is good for the morning…」

ベルトルト「っえ!? ア、アルグッシンソン…モニン…? 何を言ってるのか解らないよ…!」

マルコ「don't worry… don't worry berthold… believe me…!」スクッ

エレン「おい… 何言ってるか解らねぇけどマルコが立ちあがったぞ…」

ジャン「ああ… 肌と対照的な白い歯を見せながら、爽やかな笑顔と共に立ち上がったぜ…!」

アルミン「う、うん… 食堂中の注目が集まってるね…」

マルコ「everybody, listen to me…」

http://www.youtube.com/watch?v=nlc5j8a8i9c


アルミン「…わっ!? ま、また何処からともなく音楽が…!?」

エレン「う、うぉぉぉぉ!? なんだこの声は……!!」

ライナー「力強く…そして優しく… すっと心に入ってきやがる…!」

ジャン「……そしてその声で、なんて優しい曲を歌いやがるんだ……!」

コニー「あ、ああ… なんだよこれ… 涙が出てきやがったぜ…」グスッ

ベルトルト「相変わらず何を言っているのか解らないけど…! すぐにわかる…これは名曲だ…!」

アルミン「伸びやかで…それでいて芯のある歌声 ダズの音楽とは違った、ゆったりとした曲の中に…」

アルミン「それに負けない個性と…美しさがある… なんだろ…僕も涙が…!」グスッ


ジャン「食堂に居る奴らもちらほらと…涙を見せてるぜ…」グスッ

エレン「はは… 何言ってんだ… ジャンも泣いてるじゃねーか」グスッ

ジャン「へへ… おめぇだってな…!」グスッ

ライナー「う、うおぉぉぉぉぉ!! なんだこの歌声は…! こんな声…初めてだ!」号泣

コニー「あ、ああ!! 心が…洗われて…いくぜ!」号泣

ベルトルト「良く解らないけど…生きて行こうって…思えてくるよ」グスッ


クリスタ「…なんて良い歌なの… それでいて、涙が出てくるのは何故?」グスッ

ユミル「わからねぇ…わからねぇが…今はマルコの歌声を聴いていたい…」グスッ

サシャ「ええ…! なぜか…故郷が頭に浮かんできます…! あと、そのパン貰いますね…」グスッ

ミーナ「う、うぅぅぅぅ」グスグスッ

アニ「……っく」ホロリッ

ミカサ「……」ボー

マルコ「……♪ …everyone, thank for listening」

ライナー「うぉ! うぉぉぉ!! 感動した、感動したぞォォ!!」パチパチッ

コニー「ああ、ああ…! 俺は馬鹿でもいいんだっ! 生きていてもいいんだっ!」パチパチッ

ベルトルト「マルコ…ありがとう! 元気が湧いて来たよ…!」パチパチッ

エレン「すげぇ…すげぇ良かった…! 歌に勇気づけられた事なんて…俺、初めてだ」パチパチッ

ジャン「そうだな…! 今ならなんでも出来る気がするぜ…!」パチパチッ

アルミン「うん…! 僕らの経験した悲惨な思い出を慰めて貰った様な…そんな気分だよ!」パチパチッ

ベルトルト「…ふふっ 見てみなよ… 食堂中が…拍手の嵐だ…!」


パチパチパチパチパチパチパチパチッ

「マルコー! いいぞぉぉぉ!!」

「私…泣いてる」グスッ

「だ、駄目だ…涙が止まらねぇ…!」

マルコ「hahaha… thank you everyone… thank you…」

マルコ「but, you folks are quiet now…」

マルコ「…let's change the mood… get the excitement!」

http://www.youtube.com/watch?v=jklz_pvwu3k


ライナー「お、おお!? なんだ…さっきとガラッと雰囲気が変わって…!」

コニー「おう…! 体が勝手に…疼いてきやがるぜ…!」

ジャン「おおおお!? すげぇ…マルコの粘り強い声が、俺達を突き抜けていく…!」

ベルトルト「うん…! 慰めるんじゃなく…共に立ち上がってくれるような…そんな歌声だ…!」

エレン「いい、いいぞ! この曲も…! なんか楽しくなってきたな…!」

アルミン「凄い…! 食堂にいる訓練兵たちがマルコの歌声を聴いて…ノリはじめた…!」

ジャン「ああ…! まるで食堂全体が…一つの生き物のようだぜ…!!」


「ひゅーーーーー!!」

「うぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」

「いえええええええええええ!!!」


キース「食堂で歌っとる奴は、だれだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!?」バンッ!

エレン「―うわっ!?」ビクッ!

アルミン「ま、まずい…! 騒ぎ過ぎたから…教官がきちゃったよ…!」

マルコ「―oh! jeez…」

キース「ボット訓練兵、貴様かぁぁぁぁぁぁぁ!!?」

ライナー「マ、マルコォ!! 行っちまうのか…!?」

コニー「行かないでくれよぉ!! もっと歌ってくれぇぇぇ!!」

マルコ「sorry liner… sorry connie… i gotta go…」

キース「ほら来いっ! 貴様も営倉行きだぁぁぁ!!!」

アルミン「きょ、教官… 昨日のダズで完全にキレてるね…」

エレン「ああ… でも、もっとマルコの歌を聴きたかったな…」

ジャン「…っく! マルコ!! 待ってるぞ…! またお前の歌声を聴かせてくれ…!」

ベルトルト「うん…! 僕たち…ずっと待ってるよ…!」


「ああ…! また俺たちの前で歌ってくれぇぇぇ!!」

「マルコー! 行かないでぇぇぇ!!!」

「マルコ! ビリーブ! ビリーブ!!」

キース「!? な、なんだこいつらは…!? ボット訓練兵…! さっさと来い!」

マルコ「thank you very much everyone… i'll be back for sure…! see ya!」

キース「!!? き、貴様も訳の解らん言葉を使いやがってぇぇぇぇ!!」バタンッ!


ライナー「……行っちまいやがった」グスッ

コニー「……うぅぅ また涙が出てきやがったぜ」グスッ

ベルトルト「……マルコ、去り際まで紳士だったね」グスッ

エレン「ああ… 相変わらず何言ってるかわからねぇけどな…」グスッ

ジャン「……言葉じゃねぇ あいつの音楽が全てを物語ってたぜ」グスッ

アルミン「…うん また、マルコの歌声が…聴きたいね」グスッ

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その日の夕方 男子寮

エレン「…はぁ まだマルコの歌が頭から離れねぇ…」

アルミン「うん… ダズと違った感覚だけど、マルコの歌も胸にグッときたね…」

ジャン「…ベルトルト ライナーとコニーは…」

ベルトルト「昨日と同じだよ… 今日はダズとマルコ、二人の共演がどうとか言ってたし…」

エレン「ライナー達の他にも、ちらほらと営倉の周りに聴きに行ってるみたいだぞ」

アルミン「…確かにあの二人の音楽なら、罰則覚悟で営倉に行ってでも聴きたいって気持ちは…わかるね」

ジャン「まぁな……しかしよ、この訳のわかんねぇ状況は一体なんなんだ…?」

ベルトルト「本当に何なんだろうね ダズもマルコも…あそこまで音楽が出来る人には見えなかったし」

アルミン「うん… 百歩譲って、一夜で音楽の才能が開花したとしても」

アルミン「あの意味不明な言語と微妙に黒い肌… ダズの見慣れないギター… それらの説明はつかないよ」

エレン「アルミンでも解らないなら、俺たちにはお手上げだな」

ベルトルト「そうだね でも言葉の意味は解らないけど…なんていうのかな?」

ベルトルト「あの二人の音楽には… 強いメッセージを感じたよ」

ジャン「ああ… 本当に不思議な気分だぜ… 意味が解らねぇのに意味を感じちまうってのがよ」

アルミン「…ふぅ 考えてもきりがないよ そろそろ食堂で夕飯を食べない?」

エレン「ああ、そうだな」

ベルトルト「…ん? ジャンは行かないのかい?」

ジャン「ああ 訓練用のブーツを磨かなきゃなんねぇからな じゃねぇと教官にどやされちまう」

エレン「…お前、まだやってなかったのか 普通訓練が終わったらやるもんだろ?」

ジャン「…っち うるせぇんだよ さっさ行きやがれ」

ジャン「……ふぅ こんなもんか …ん?」

ジャン「…なんだ? 俺のベッドに…なんかあるな」ゴソゴソッ

ジャン「……ギターだな」ジャラーンッ…

ジャン「……だれがこんなもんを? コニーのいたずらか?」

ジャン「くっだらねぇ事しやがって…! コニーの野郎、帰ってき…た…ら?」

ヒュオオオオオオ…

ジャン「――!!!?」ビクッ!

ジャン(な、なんだよ…ここは……!!?)

ジャン(俺は…さっきまで寮に居たはず…なのに…!?)

ジャン(こ、ここは何処だよ……!!? なんで俺は…こんな何もねぇ荒れ地の十字路に…立ってるんだっ!?)

ジャン(お、おいおいおいおい…! 俺は…頭がどうかしちまったのか…!?)

ジャン「――!!?」ビクッ!?

ギター「」

ジャン(…ギター…! なんでこいつだけ一緒にここにあるんだ…!? どういう事だよ…!!)

ギター「」

ジャン(――!!? な、なんだ…!? 俺は…このギターを弾かなくちゃならねぇ…のか!?)

ジャン(わ、わからねぇ…! わからねぇが…!! そうしなくちゃいけねぇ…!!)

ギター「」

ジャン(俺は…このギターを…この十字路で…弾かなきゃならねぇんだ……!!)

ジャン(そう…俺は…! i must play… the guitar……!!)ジャラァァァン…

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食堂

エレン「…また今日もスープが薄いな」

アルミン「しょうがないよね… どこも物資不足なんだ」

ミカサ「エレン 足りないのなら、私のスープを…」

サシャ「あ、どうも ありが」

ミカサ「……」ダンッ!

サシャ「ひ、ひぃ!! すみません! でしゃばり過ぎました…!」ビクビクッ…

ベルトルト「僕らの唯一の楽しみの食事がこんなじゃ、そんな愚痴もでてしまうよね」

ライナー「そうだな しかしまぁ、今はもう一つ楽しみが増えたがな」

コニー「おう…! 飯食ったら…また行くんだろ?」

ライナー「当たり前だ 今夜も踊り明かすぞ…!」

ベルトルト「二人とも…よくやるね 気持ちは解らないでもないけどさ」

アルミン「…それにしてもジャン、遅いね」

エレン「そういやそうだな なんかあったのか…?」


ジャン「……」ガチャ

ライナー「お、噂をすれば」

アルミン「やあ、ジャン 遅かったね」

ジャン「……」

コニー「…ん? なんでギターなんて持ってきてるんだ?」

ジャン「……gin …on the rocks, please.」

アルミン「―!!?」ガタッ!

エレン「―!!?」ガタッ!

ベルトルト「―!!?」ガタッ!

ライナー「お、お前……!」

コニー「ま、まさか……!」

ジャン「no gin here? …oh shit」

アルミン「よ、良く見ると…ジャンの肌が微妙に黒い…!」

エレン「あ、ああ…! しかもまた意味不明な言葉を言ってるし…!」

ベルトルト「ジャンも…ダズやマルコと同じ様に…!?」

ライナー「お、おいジャン…!! お前は…ジャンなのか!?」

ジャン「…what? …jean? my name is robert… robert jeanson」

ライナー「マイネーミズロバ…ロバジーズン…? ロバジーズンってなんだ…!?」

エレン「わ、解るわけないだろ…! アルミン、知ってるか!?」

アルミン「し、知らないよ…! 新種のロバなんじゃないの…!?」

コニー「は…!? ジャンじゃなくてロバなのか…!?」

ジャン「…i can't drink gin here… good grief…」

ベルトルト「グ…グッブリーフ…? パンツの事? パンツがどうかしたの…?」

エレン「ロバにパンツ… 暗号か…!?」

アルミン「ああもう! 意味わかんないよ…! なんなんだ一体…!!」

ライナー「どうだっていいぜ、そんな事は…! それよりよ、ロバのジャン! ギター担いで来たって事はよ…!」

コニー「あ、ああ…! お前も…弾けるんだろ…!!」

ジャン「how noisy…! i don't know what you said! leave me alone!」

コニー「な、なんだ…!? 怒ってんのか…!?」

ライナー「リヴミアロン…? んん? どういう事だ…!?」

ジャン「…shit it's boring… i shoud play the guitar…」ジャラァァァン…

http://www.youtube.com/watch?v=yd60ni4sa9a


エレン「今度は弾き始めたぞ…! 意味わかんねぇ…!」

アルミン「ダズやマルコとは違って気難しい性格みたいだね…!」

ライナー「で、でもなんだ…このギターとこの歌は…! 本当に俺らと同世代か…!?」

ベルトルト「う、うん…! 曲全体から…哀愁と郷愁が滲み出ているよ…!」

コニー「そ、それだけじゃねぇぜ…! ダズの時もそうだったが、こんな曲調…初めて聴いたぜ…!」

アルミン「一見抑揚がないように聴こえるけど…そうじゃない!」

アルミン「この淡々とした曲調の中で、歌が…! ギターが…! 自由に飛び跳ねているよっ!」

アルミン「もしかしたら…ダズの音楽よりもずっと…感情的な音楽なのかもしれない…!」


とりあえず今日はここまでです

これ進撃でやる必用あるの?

>>49
あります
このssのオチは進撃でしかできません

続き待ってる

エレン「あ、ああ…! で、でもなんだ…この曲…! 裏に何か…暗くて大きな何かを感じるぞ…!」

ベルトルト「…確かに! なんて言えばいいか…悪魔的といえばいいのかな…!」

ライナー「そ、そうだな…! しかし、その仄暗い雰囲気も魅力的だ…!」

コニー「なんつーか、悪びれたかっこよさを感じるぜ…!」


キース「おらぁぁぁぁぁぁぁ!! またかこの野郎っ!!」ドンッ!!

アルミン「ひぃぃぃ!!?」ビクッ!

ライナー「ま、またかよ…! いつもいつもいい所で…!!」

ジャン「what?」

キース「なぁにがワットだ貴様ぁぁぁ!!」ブンッ!

ジャン「―ouch!? what the fuck you doin'!? you wanna die!?」ガスッ!

キース「キルシュタイン訓練兵ぇぇぇ!! 貴様も営倉行きだぁぁぁ!!」

ジャン「good god! must be joking…!」

キース「また訳のわからん言葉つかいおって!! 最近の若者はぁぁぁ!!」

ジャン「…where is my luck? …what's gonna happen to me…」バタンッ

エレン「ま、また連れていかれちまった…!」

アルミン「今日だけで二人だ…これはただ事じゃないよ…!」

ベルトルト「う、うん…! これは何か…異変が起こっているよ…!」

ライナー「異変でもなんでもいいさ…! おいコニー、さっさと飯食って行こうぜ…」

コニー「あ、ああ…! 今夜も盛り上がるぞ…!」

エレン「…ったく、お前らは…」

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深夜 男子寮

ライナー「ふぅ… 今夜も最高だったな…!」ガチャ

コニー「…へへ! ダズとジャンのギターにマルコの歌声…最高じゃねぇはずがねぇぜ…!」

ライナー「おっと…みんな寝ているな… あまり騒ぐのは良くないな」

コニー「ああ… テンション上がりすぎて汗かいちまった… 着替え着替え…と、ん?」

コニー「…白いタンクトップとサングラス…? 俺、こんなの持ってたか…?」

ライナー「お、おお…? 俺のところにも…やたら小さい短パンがあるぞ…?」

コニー「…お前のも真っ白なんだな っつか、そんなの買ったのかよ」

ライナー「し、知らん…! こんなの買った覚えはないぞ…! ん…?」

ライナー「まだあるな… なんだこれは? 赤いスカーフだな…」

コニー「…なんかよくわからねぇが、せっかくだし着てみようぜ」

ライナー「これをか…? 俺に小さすぎるとおもうが…」

コニー「へへっ 意外と入るもんかもよ?」

ライナー「…うーむ、そうだな やってみるか…!」

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朝 朝礼


アルミン「…ライナーとコニー…どこいったんだろう?」

エレン「朝食にもいなかったしな…」

ベルトルト「営倉の周りを見てきたけど、そこにもいなかったよ…」

エレン「うーん… いくら疲れててもサボるような奴らじゃないと思うんだけどな…」

キース「……スプリンガー訓練兵とブラウン訓練兵はどうした……?」


ベルトルト「…教官、怒ってるね」

エレン「そりゃあ…この二日間でかなりイライラしてるからな」

アルミン「うん…そうだね… って、あれ…コニー?」


コニー「……」


ベルトルト「な、なんだ…!? ギターを掲げながら歩いてくるよ…!」

アルミン「まさか…って、あれ…!? いままでの三人と違って…肌が黒くないよ…!」

エレン「あ、ああ… なんだ…あいつ、サングラスかけてるぞ…!」

キース「………スプリンガー訓練兵……!!」ワナワナ…

コニー「……」


エレン「……コニーが教官の隣に立った…!」

ベルトルト「きょ、教官…怒りで震えてるよ…!」

アルミン「……またここで意味不明な言葉を喋ったら…鉄拳制裁だ…!」


キース「……き、貴様……貴様も……!!」プルプル

コニー「……キース教官の為に…歌います!!」

キース「――なっ!!?」

アルミン「――あ、あれ!!?」

エレン「――コニー…!!?」

ベルトルト「――ぼ、僕らが理解できる言葉を…喋ってる!!?」


コニー「彼がこよなく、愛してくれた…歌です」

コニー「みんなも一緒に歌おう!」

キース「!!? な、何を言っとるんだ貴様は…!?」

アルミン「な、なにを喋っているかはわかるけど、意味が解らないよ…!」

エレン「あ、ああ!! 教官も面食らってるぞ…!」

ベルトルト「ギ、ギターを弾き始めたよ……!!」


コニー「……ぅおぅ ぅおおぉ ぅおぅ ぅおお おぅ ぅおお おおぅおぅ…」

http://www.youtube.com/watch?v=hozptbcuc_e


エレン「…わ、解る…! 歌詞が何を言っているのか解るぞ…!!」

アルミン「わ、解るけど…意味はよくわからないよ…!!」

ベルトルト「でもっ! …なんて熱い歌なんだ…!!」


コニー「あ~あ…! 幸せのッハァァァァァイッッ!! トンボよぉぉぉ!!!」

キース(な、何だこの歌は……何故だ…!? 胸を…熱くする…!!)グスッ

エレン「す、すげぇ…! なんて歌い方だ…!! いや、歌い方とか…ギターの弾き方とかじゃねぇ…!!」グスッ

アルミン「うん……! これは、この歌自体が…男なんだ…! いやっ! 漢なんだっ!!」グスッ

ベルトルト「凄いよ…! みんながコニーの歌を歌い始めた…! 歌詞も知らないのに…!!」グスッ


「うぉ~うぉ~おおうぉうぉうぅ~~!!」

「コニーーーー!! かっこいいぞぉぉぉ!!!」

コニー「もっと歌おぉぉぉぉおうっ!!!」

「おおおおおおお!!」

「コニーーーーーーーーーーーーー!!!」

エレン「きょ、教官の周りをぐるぐる回りながら歌ってる…!!」

アルミン「えっ!? なんで教官号泣してるの!?」

ベルトルト「わ、解らないけど…今、この場は…すごく熱いよっ!!」

エレン「今度は教官を見つめながら歌いだした……!!」

ベルトルト「す、凄い…!! なんて空気なんだ…これは男っ! 男の世界だよっ!!」

コニー「みんなありがとぉぉぉぉぉぉ!! ありがとぅございましたっ!!」ジャガジャガジャガジャガ

キース「うぅぅ…スプリンガー訓練兵……」

コニー「スプリンガー…? 違ぇよ教官…俺は長淵…長渕コニーだ 教官、引退おめでとうっ!」

キース「い、引退…!? 何言ってんだ貴様ァァァァァ!!」ブンッ!

コニー「ほげっ!?」ガスッ!

キース「いつ…私が…引退すると言ったぁぁぁぁぁぁ!? ふざけるなよっ!!」

アルミン「ああ…あああ…コニーが」

エレン「ど、どういう事だよ…」

ベルトルト「いや…本当に意味がわからないよ…どうなってるんだ…?」

アルミン「で、でも一つわかったよ! 必ずしも肌が黒くなったり…意味不明な言葉を使うわけじゃないんだね…」


キース「ほらっ! ついてこいっ! 貴様も営倉送りだぁぁぁ!!」

コニー「はぁー本気かよ しょうがねぇなぁ…」

エレン「また連れていかれちまうぞ…」

ベルトルト「そうだね… でも、ライナーは…?」

アルミン「そういえば… …ん? なんだろ? 何か聴こえない?」

エレン「……確かに聴こえるな…ピアノか?」

ベルトルト「ちょ、ちょっと…! 辺りがく、暗くなってきたよ…!!」

アルミン「っえ!!? ほ、本当だ…日食でもないのに…!!」

エレン「周りのみんなも騒ぎ始めたぞ…!! な、なんなんだ一体…!!」

キース「な、なんだこれは…!!」

コニー「おう、お前ら…あいつを忘れんなよっ!」


アルミン「ま、真っ暗になっちゃったよ……!!」

エレン「ああ…! でも、ピアノの音は止まらない…むしろでかくなってきた…!!」

ベルトルト「――っ!!? う、うわ!!? あそこっ!!」

アルミン「えっ!? …あ、ああ!? 闇の中に…白い短パンが…!!」

エレン「そ、それだけじゃないぞ… ありゃ…グランドピアノじゃないか…!!」

アルミン「白い短パンを履いて、首に赤いスカーフを巻き…ピアノを弾いているのは…ライナーだ!!」

ベルトルト「うわっ!! なにあの口髭…! 胸毛も生えてるよっ!!」


ザワザワ…

ライナー「……」

http://www.youtube.com/watch?v=xdcrzftkg1c


アルミン「う、歌い始めた…!!」

エレン「うわっ!! なんだ…どこからともなく音楽が…!」

ベルトルト「ダ、ダズのギターと同じような音だよ…!!」

アルミン「す、凄い…なんだこの歌は!! なんて壮大で…勇気に溢れているんだ…!!」

ベルトルト「うん…!! ライナーの歌が…声が…僕たちを奮い立たせているよ…!!」

エレン「ああ…! 語りかけるように、応援するように…! この歌を聴いてると…なんでも出来そうに思えてくるぜ!」

アルミン「みてごらん…! みんながライナーに…歓声をあげているよっ!!」


「ライナーーーーーー!!」

「きゃああああああああああああああ!!」

「ボヘミアン! ボヘミアーーン!!」

ライナー「ah…! ah…! ah…!!」

リヴァイ「……」スッ

ライナー「……!」パシッ!


ベルトルト「…!! ライナーが立ち上がって歌い始めたよ…!」

エレン「だ、誰かがライナーにマイクを渡したぞ…!」

アルミン「誰だ今の!? …そ、そんな事はどうでもいいよっ!」

ベルトルト「立ち上がったライナーの動き…なんて豪快なんだ…!!」

エレン「ああ!! 全身から勇気と自信があふれ出てるぞ……!」

アルミン「な、なんなんだ、この歌は…! ウジウジした悩みなんて…吹っ飛んでいくよ…!」

エレン「…うぉぉぉぉ!! ウィーアーザチャンピョーン!!」

ベルトルト「ウィーアーザチャンーピョーーン!!」


「ウィーアーザチャーンチャーンピョーン!!」

「ウィーアーザチャーンチャーンピョーン!!」

「ウィーアーザチャーンチャーンピョーン!!」


アルミン「凄い…! 104期生全員が…ライナーの歌に呼応している…!!」

アルミン「何て言っているのか解らないけど…意味は解る……!!」

アルミン「そう……僕達一人一人が…チャンピョンなんだっ!!!」

ライナー「……thank you!!」スカーフフリフリ


「ひゅーーーーーーーーーーーー!!」

「ライナーーーーーーーー!! ライナーーーーーーーー!!」

「ボヘミアーーーーーーーーーン!!」


キース「おらぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」ドゴッ!

ライナー「―ahhhhhhhh!!? what!? it's tellible!!」

キース「貴様ァァァァァ!! 何しとるんだぁぁぁぁぁ!!」

ライナー「what!? i don't know what you said!!」

キース「さっさと来い!! この白パン野郎がぁぁぁぁぁ!!!」

コニー「みんなっ! ありがとぉうっ!!」ズルズルッ

ライナー「thank you everyone! thank you!!」ズルズルッ

キース「黙れッ!!」


「ライナーーーーーーーーーーーーー!!」

「コニーーーーーーーーーーーーーー!!」

「またお前らの歌を聴かせてくれぇぇぇ!」


アルミン「引きづられていっちゃったね…」

エレン「ああ… しかし、二人とも…熱かったな!」

ベルトルト「うんっ! すごく…すごく勇気を貰えた気がするよ…!」

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_______
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夜 教官室

キース「……」イライラ

キース(…一体なんだというのだ…!? ボーネス、ボット、キルシュタイン、スプリンガー、ブラウン…!)

キース(殆どの者が成績上位ではないかっ…! 私の教え方が良くなかったのか…!?)

キース「…ふぅ」

キース(…いかんいかん…! 思えば奴らも年頃…反抗期というやつか)

キース(すこし…頭を冷やしたほうがいいのは私かもしれんな…ん?)

ギター「」

キース(…ギターか? ボーネスの持っていたギターに似ているようだが…?)

キース(何故こんな所に…?)

ギター「」

キース(…良い歳の私から見ればこんなもの…とも思ってしまうが)

キース(奴らにとっては大切な物なのかもしれんな…)

ギター「」

キース(…ふむ 少しどんな物か触って見るか…)

ギター「」ジャァァァァン!

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朝 朝礼

アルミン「…みんな、居るね?」

エレン「ああ… みんな無事のようだぞ」

ベルトルト「…今日はいつもと変わらない日常が過ごせそうだよ」

エレン「まぁ…ちょっと残念だけどな」

ベルトルト「確かにね… でも営倉にはライナーたちが居るんだよね」

アルミン「うん… ライナー達を元に戻せないと…この騒動は終わりじゃ…」

キース「……」スタスタッ

一同「…」敬礼バッ!


アルミン「…教官も心なしか穏やかそうだよ」

ベルトルト「そうだね… この三日間、怒りっぱなしだったから…」

エレン「……!? お、おい! 教官…手にギター持ってるぞ…!」

アルミン「っえ!?」

キース「……good morning everyone」


アルミン「―!? ま、またあの言葉だ…!」

エレン「じゃ、じゃあ…教官も…!」

ベルトルト「みんなも戸惑ってるよ…!」


キース「……you guys, know nothing!!!!!」


アルミン「っひ、ひぃ!!?」

エレン「と、突然怒鳴り始めた…!」

ベルトルト「怒ってるのかな…!?」

キース「…i'm sure you guys are great soldiers…but」

キース「you gotta have fun…!!」

キース「i'll teach you now…! let's have fun, together!!」ギュワワワン!

http://www.youtube.com/watch?v=3n92zksrhbc


アルミン「な、なんだこのギターは…!!」

エレン「まるで…歌っているかのようだっ!!」

ベルトルト「うんっ! そしてこの響き…! かっこよさの中に、大人の知性を感じさせる…!」


キース「what will you do when you get lonely…!!」


ベルトルト「っ!! なんて…なんて味のある声なんだ…っ!」

エレン「ああ…! 渋い、渋すぎるっ!」

アルミン「これは…人生をそれなりに歩んできた人間でないと出せない声だよっ!!」

アルミン「このしゃがれような声の奥に…一種の哀愁と…若者には出せないかっこよさがあるっ!」

アルミン「このギターとこの声…! 言葉の意味が解らずとも…なんて魅力的な音楽なんだ…っ!」

ベルトルト「またみんなが…盛り上がり始めた…!」


「おおおおお!! キース! キース!!」

「かっこいいぞぉぉぉぉ!!!」

「きょうかーーーーーーん!!!」

ドウナッテルノ……?

アルミン「…待って! 教官の声に…別の声が…ハモッてるよっ!?」

エレン「そ、それだけじゃないぞ… ギターも何本か…混ざってないか…!?」

ベルトルト「あ、あそこを見て…!!」


マルコ「~~~~~♪」


アルミン「マ、マルコ…!? 営倉にいたんじゃ…!?」

エレン「教官とマルコの声のハーモニー…! なんて胸を擽るんだっ!!」

ベルトルト「それだけじゃないよっ! ほら、あそこにも!!」


ジャン「…」ジャラァァァン!

ダズ「haha…! long time no see…!!」ギュワァァァァン!

コニー「おうお前ら! 元気してたか!?」ジャガジャガ!

ライナー「hey everyone! how have you been?」ポロン ポロロン


アルミン「な、なんだこれはっ! 音楽の天才たちが一同に会して…なんて曲を作り上げているんだっ!?」

エレン「ああ…ああっ! さっきから曲調も変わって…! ライナーのピアノと共に、なんて穏やかな旋律を…っ!!」

ベルトルト「だ、駄目だ…! 涙が…なぜか涙がっ!!」グスッ!


サシャ「な、なんでしょう…? まるで故郷の森の中で…そよ風を体に受けているような…」グスッ

クリスタ「…うん 本当に穏やかで…私たちが兵士だなんて忘れてしまいそうになる」グスッ

ユミル「…ああ こんな気持ちになれたのなんて、久しぶりだ」グスッ

アニ「……本当だね …何もかも、洗いざらい捨ててしまいたくなるよ」グスッ

ミカサ「……」ボー

キース「……♪ thank you everyone!」

マルコ「thank you!!」

ダズ「hohoho!! good music!!」

ジャン「…oh… no gin here?」

ライナー「great! we are great!!」

コニー「おぉまえらっ! ありがとぅっ!」


「おおおおおおおおおおおお!!!」

「最高だったぞぉおおおおおおおおおおお!!」

「またやってくれぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!」

「ひゅーーーーーーーーーーーーーー!!!」

アルミン「凄い盛り上がりだ…! 誰も彼もが大声で教官たちを称えているよ…っ!」

エレン「ああ…!! こんなもの見せられたら…そうなっちまうさ…っ!」

ベルトルト「うんっ…! 僕たちは今、物凄い日に立ち会っているのかもしれないよ…」

アルミン「そうだね…! 今までにない音楽が、この三日間でこれだけ生まれたんだ…っ!」

アルミン「間違いなく…っ! この世界の音楽は変わるよ…っ!!」

キース「hey listen…! i'll change the name of this organization…!!」

キース「new name is… "world music brotherhood"」


アルミン「な、なんだ…!? ライナーが訓練兵団の看板を下ろしたよっ!?」

エレン「変わりに…新しい看板が付けられたな…!」

ベルトルト「な、なんて書いてあるんだい!?」


看板「"world music brotherhood"」


アルミン「読めないよ…っ! でもまぁ何か変わったみたいだっ!!」

エレン「ああ!! 俺たちはもう訓練兵団じゃないんだな…!」

ベルトルト「うん…! 何て書いてあるかわからないけど…なんとかって軍団になったんだ!!」

とりあえず今日はここまでです
もし読んでくれている方がいたら、ありがとうございます

みてるぞー
ベルさんも変わるのかな?

乙彼さん

ちょっと書き溜めたのでまた投下します

______________
_______
_

夜 男子寮

ライナー「oh… so cute…! please relax…!」

アルミン「は、はは… なんかライナー…やたら体を触ってくるね…?」

エレン「ああ… そういやそうだな」

ダズ「foooo!! hey ya!」ギュワァァァン!

ジャン「…how noisy!! don't play the guiter!!」

マルコ「hey robert… don't worry…」

ジャン「…i don't know why you said!」

ベルトルト「そ、そういえばさ どうしてみんな出てこれたの?」

コニー「あれだ 教官がなんでか出してくれたんだよ」

アルミン「…ってかさ、朝は適当に流しちゃったけど、訓練兵団は何に変わったのかな?」

エレン「訓練内容もがらっと変わったよな… 歌の練習だったり楽器の練習だったり」

ベルトルト「音楽学校みたいになっちゃったよね…」

アルミン「うん でも意外とハードだよね 歌の練習とかさ」

エレン「ああ 汗めちゃくちゃかいたよな」

ベルトルト「そう言えばまだ着替えてなかったね 今日の訓練服は洗濯に出さないと」

エレン「よし、着替え着替え…と …ん?」

アルミン「エレン どうしたの?」

エレン「…いや、ほら なんだこのキラキラした靴下…」

アルミン「本当だね… ん、まだあるみたいだよ」

エレン「んん? 真っ白なスーツに白い帽子…白いネクタイに青いシャツ…」

ベルトルト「…とても高そうだよ こんなの持ってたの?」

エレン「い、いや… 初めて見たぞこれ」

アルミン「…せっかくなんだからさ、着てみたら?」

エレン「はぁ? これをか? 誰のかもわからないんだぞ?」

アルミン「だからさ こんな高そうなスーツなんて着る機会、殆どないだろうし」

アルミン「一度ぐらいかっこつけて見てもいいんじゃない?」

ベルトルト「そうだね エレンなら似合うと思うよ」

エレン「そ、そうか…? じゃあちょっと…試しに」

アルミン「…エレン、着替えたかい?」

エレン「……」

ベルトルト「うわぁ 凄いなぁ ばっちり似合ってるよ!」

アルミン「本当だね…! まるで貴族みたいだよ …エレン?」

エレン「…aaow!!!!!」

アルミン「―ひぃ!?」

ベルトルト「―わっ!? エレン、どうしたの!?」

アルミン「あ、ああ! エレンの肌が…微妙に黒く…っ!」

ベルトルト「え、えええ!? あのスーツを着たから…!?」

エレン「……!」ダダダッ!

ベルトルト「ちょっと…どこいくの!?」

エレン「……」ガチャ! ビュオオオオオ!!

アルミン「う、うわぁぁ!? ドアの向こうから霧と風が…!!?」

ベルトルト「え、ええ!? 外は吹雪だってのかい!? 今はまだ春だよ…!」

エレン「……」ダダダッ!

アルミン「エ、エレンが吹雪の中へ…!!」

ベルトルト「お、追うんだ! エレンを追うんだ!!」

______________
_______
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夜 外

アルミン「エ、エレンは…!?」

ベルトルト「あそこ…あそこだよ!!」


エレン「……」


アルミン「…エレン ポーズを取って…一体何をしているんだ…!?」

ベルトルト「ってか何…!? なんでみんな外に居るの…!?」

アルミン「ほ、本当だ…! 104期生の殆どが…静かにエレンを見つめている…!!」

ベルトルト「……エレンが……何かを投げた!」


エレン「―aaow!!!」

http://www.youtube.com/watch?v=ceu4anzkdom


アルミン「うわっ!? と、突然音楽が…!!?」

ベルトルト「それに合わせてみんなが…突然動き出したよ……っ!!」

アルミン「…凄い!! なんてキレのあるダンスなんだ…!」

ベルトルト「その中でもエレンのダンスは…際立ってるよ…っ!!」

アルミン「うん…っ! エレン…歌いながら…あんなキレっキレなダンスを…!」

ベルトルト「村祭りのダンスぐらいならやったことあるけど…なんだ、あのダンスは…!?」

アルミン「…新しい…新しすぎる…それでいて…すでに極限まで洗練されているよ…!」

アルミン「恐らくあのダンスは、彼にしかできない…! 他の者が真似して見ても…彼を越えることはできないっ!」

アルミン「一目見ただけでわかる…彼はダンスであり、ダンスは彼なんだ!」

ベルトルト「アルミン…何を言っているのかわからないよ!」

アルミン「僕だってわからないさ! でもね…そう感じるんだよ!」

バァァァン!!

ベルトルト「うわっ!? ちょ…!? 誰か撃たれたよ…!!」

アルミン「そんな事よりエレンの歌を聴いてくれ…っ!」

アルミン「歯切れよく音を切りながら、それでいて独特のリズムに乗せて声を発している…っ!」

アルミン「それは…そう! あたかもダンス! 彼の歌もダンスそのものなんだっ!」

アルミン「体の動きだけじゃない! 全身くまなく使って表現する…まさに歩くエンターテイメント!!」

アルミン「彼の前では全ての音楽は別ジャンルだ…っ! 彼の音楽は彼でしかない! 彼でしかありえないんだっ!」

アルミン「あああ…っ! エレンを見ていたら僕も叫びたくなってきたよっ! aaow!!!」

ベルトルト「ちょ…ちょっと、アルミン!! どうしちゃったのさ!?」

バァァァン!!

ベルトルト「うわっ! 今度はエレンが誰かを撃った!!」

エレン「pow!!!」

エレン「da…dadada…!!! aaow!!!」


アルミン「す…素晴らしかった! 素晴らしかったよエレン!!」パチパチッ

ベルトルト「よ、よく解らなかったけど…凄かった! とにかく凄かったよ」パチパチッ

ミカサ「エレン…!! 最高だった…!! すごくカッコよかった!!」パチパチッ


「エレン!! めちゃくちゃかっこよかったぞぉぉ」パチパチッ

「なんてダンスだ! 人間技じゃねぇ!」パチパチッ

「きゃぁあああああああ」パチパチッ

______________
_______
_

深夜 男子寮

アルミン「…みんなは?」

ベルトルト「うん… よく寝てるよ」

アルミン「…ふぅ それにしてもエレンのダンス…凄かったね」

ベルトルト「うん… 全てが新しかった まあこの三日間、新しいものしか見てないけどね」

アルミン「…でね 話はエレンやライナーたちの事なんだけど」

ベルトルト「…なんとなく解ったね エレンが豹変した原因はあの見慣れないスーツだよ」

アルミン「その通り… 多分ライナーたちも、何か見慣れないものに触れてああなったんだと思う」

ベルトルト「……実はね さっき、僕のベッドにも見慣れないものがあったんだ ほら」

テナーサックス「」

アルミン「…これは、楽器かな? 金ピカで綺麗だね…」

ベルトルト「…これを奏でれば、僕もエレンたちみたいになってしまうのかな」

アルミン「…恐らくね そうそう、僕のポケットにもいつの間にか入ってたんだけど」

メガネ「」

ベルトルト「…メガネ?」

アルミン「うん… 真ん丸のメガネだよ」

ベルトルト「音楽関係なさそうなんだけど…」

アルミン「多分あるんだよ… これをかければ、僕もエレンのようになってしまうだろう」

ベルトルト「…かけるの?」

アルミン「…いや、僕はかけない… なんていうか…勇気がないんだ」

ベルトルト「…そうか 僕もこの楽器を奏でる事は出来ないよ…」

ベルトルト「…僕には…やるべき事があるんだ」

アルミン「…やるべき事?」

ベルトルト「…うん やるべき事さ 僕は…ライナーのようにはなれないんだ」

とりあえず今日はここまでです

どこに向かっているのか俺にはまだ見えない

スムースクリミナルだったらアニと踊るのかと思った

>>108
ああああああ
その手があったか…!!

ちょっとエレンジャクソンの所書き直します

>>101から書き直ししました すみません

エレン「annie are you ok? so,annie are you ok are you ok, annie?」


アルミン「す、すごいよ…! ライナーたちとはまったく違う歌い方だ…!」

アルミン「歯切れよく音を切りながら、それでいて独特のリズムに乗せて声を発している…っ!」

アルミン「それは…そう! あたかもダンス! 彼の歌もダンスそのものなんだっ!」

ベルトルト「そ、それはいいんだけどさ…! なんかエレンとアニが密着して…踊り始めているよ!」


エレン「annie are you ok? so,annie are you ok are you ok, annie?」

アニ「…」///


ミカサ「ぐ、ぐぅぅぅぅぅぅぅ…!」ギリギリッ!

バァァァン!!

ベルトルト「うわっ!? ちょ…!? 誰か撃たれたよ…!!」

アルミン「そんな事より僕の話を聞いてくれ…っ!」

アルミン「体の動きだけじゃない! 全身くまなく使って表現する…まさに歩くエンターテイメント!!」

アルミン「彼の前では全ての音楽は別ジャンルだ…っ! 彼の音楽は彼でしかない! 彼でしかありえないんだっ!」

アルミン「あああ…っ! エレンを見ていたら僕も叫びたくなってきたよっ! aaow!!!」

ベルトルト「ちょ…ちょっと、アルミン!! どうしちゃったのさ!?」

バァァァン!!

ベルトルト「うわっ! 今度はエレンが誰かを撃った!!」

エレン「pow!!!」

ベルトルト「…なんだ…今度は突然みんな…静かに…!」


「ooooooohh…」


アルミン「す、凄く不気味だ…一体どうしたんだ…!!」


エレン「…pow…」

「annie are you ok? so,annie are you ok are you ok, annie?」

ミカサ「ノ、ノー!! ノー!」

「annie are you ok? so,annie are you ok are you ok, annie?」

「tell us annie! annie!」

ミカサ「ノー!! ノーノー!!」

エレン「so,annie are you ok!?」

「「「are you ok,annie!?」」」

アニ「…う、うん」///

ミカサ「ぐ、ぐぅぅぅぅぅうぅうぅぅ…!!」ギリギリギリッ…


ベルトルト「ま、またエレンがアニと密着して…!」

アルミン「静寂から一転再びキレのあるダンス…最高だ…最高だよっ!!」

エレン「――aaow!!!」


アルミン「す…素晴らしかった! 素晴らしかったよエレン!!」パチパチッ

ベルトルト「よ、よく解らなかったけど…凄かった! とにかく凄かったよ」パチパチッ

ミカサ「エレン…!! 最高だった…!! すごくカッコよかった!!」パチパチッ

アニ「…」///

ミカサ「…っち」


「エレン!! めちゃくちゃかっこよかったぞぉぉ」パチパチッ

「なんてダンスだ! 人間技じゃねぇ!」パチパチッ

「きゃぁあああああああ」パチパチッ


エレン「…pow!!」ダダダダダダダッ!

ベルトルト「うわっ! エレン、マシンガンを振り回さないで!!」

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深夜 男子寮

アルミン「…みんなは?」

ベルトルト「うん… よく寝てるよ」

アルミン「…ふぅ それにしてもエレンのダンス…凄かった」

ベルトルト「うん… 全てが新しかった まあこの三日間、新しいものしか見てないけどね」

アルミン「…でね 話はエレンやライナーたちの事なんだけど」

ベルトルト「…なんとなく解ったね エレンが豹変した原因はあの見慣れないスーツだよ」

アルミン「その通り… 多分ライナーたちも、何か見慣れないものに触れてああなったんだと思う」

ベルトルト「……実はね さっき、僕のベッドにも見慣れないものがあったんだ ほら」

テナーサックス「」

アルミン「…これは、楽器かな? 金ピカで綺麗だね…」

ベルトルト「…これを奏でれば、僕もエレンたちみたいになってしまうのかな」

アルミン「…恐らくね そうそう、僕のポケットにもいつの間にか入ってたんだけど」

メガネ「」

ベルトルト「…メガネ?」

アルミン「うん… 真ん丸のメガネだよ」

ベルトルト「音楽関係なさそうなんだけど…」

アルミン「多分あるんだよ… これをかければ、僕もエレンのようになってしまうだろう」

ベルトルト「…かけるの?」

アルミン「…いや、僕はかけない… なんていうか…勇気がないんだ」

ベルトルト「…そうか 僕もこの楽器を奏でる事は出来ないよ…」

ベルトルト「…僕には…やるべき事があるんだ」

アルミン「…やるべき事?」

ベルトルト「…うん やるべき事さ 僕は…ライナーのようにはなれないんだ」

書き直し終わりです おやすみなさい

テニスの話かと思ったのに

普通に>>98のマイケルに魅入ってしまった

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半日前 食堂裏の物陰

アニ「…ライナーは?」

ベルトルト「…いや、言葉が通じなくて…」

アニ「…そう …どうするの?」

ベルトルト「ど、どうするって…あの事かい?」

アニ「…それしかないでしょ ライナーがあんな状態になった今…」

アニ「…計画は、私たち二人で遂げるしかない」

ベルトルト「……」

アニ「…訓練兵団もよく解らない組織になったし、憲兵団に入れるかわからないけど」

アニ「…私たちには使命がある やれる所までやるしかない」

ベルトルト「…うん そうだね」

アニ「…始めの計画通り…この…よくわかんない訓練所を出たら」

アニ「あんたは壁を壊す…いいね?」

ベルトルト「ああ…」

ベルトルト(…しょうがない しょうがないんだ 僕には…使命があるんだ…)

ベルトルト(ライナーの様に…何もかも忘れて、音楽を楽しむことは…出来ないんだよ)

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月日は過ぎて…

アルミン(…あれから僕たちは訓練兵団改め…ワ、ワールドミュージブラフド?で研鑽を積んだ)

アルミン(歌の練習…楽器の練習…作詞の仕方…レコーディングの仕方…ライブパフォーマンス)

アルミン(まったく実戦的ではないけれど…名前が変わってからの訓練はとても楽しく感じた)

アルミン(僕らはエレンたちの指導の元、着実にパフォーマーとしての力を付けていった)

アルミン(…といっても言葉が通じないから、その殆どは見よう見まねだったけれど)

アルミン(そして時は過ぎ…僕らはこのワ、ワールドミュージブラフド?からの卒業を控えていた…)

壁上


エレン「pow!!! da…dadada!! aaow!!」


アルミン「…今日もエレンのダンスは冴え渡っているね」

ミカサ「ええ… 言葉は通じなくなったけど…私はそれでもいい」

ミカサ「私はエレンのダンスを見る事が出来れば…それで」


アルミン(…結局、僕はこのメガネをかけられずに、ここまで来てしまった)

アルミン(…なぜかけなかったのか? それは、僕にはまだ信じられなかったからだ)

アルミン(いくら音楽の才能があっても…それは巨人には無力だ)

アルミン(音楽を楽しむことは重要だよ でも、それでは何も守れない、変わらないんだ)

アルミン(僕は未だに…音楽を心の底から信じることが出来ずにいる…)

フランツ「…大砲の整備は終わったのかい?」

アルミン「あ、いや… 整備の仕方なんて教わってないからね…」

ミカサ「雑巾で…拭くだけじゃないの?」

アルミン「…たぶんこの…弾を撃ち出す所? …の中も掃除しないといけないんじゃないかな?」

フランツ「そうだったのか… よくわからないね」

ミカサ「…エレンが遠くを見つめている」

アルミン「そうだね… きっと僕たちには見えない何かをみているんだよ」

エレン(it has been 5 years since then…)

エレン(after losing one-third of the territory and half of population, humans are finally regaining music…)

エレン(humans can be their friends…)

エレン(this is the time we can be friends with titans…)


ズオォォォォォオォォオ!!!


超大型巨人「…」

エレン「wow!」

アルミン「―!!? う、うわぁぁぁぁぁ!!?」

ミカサ「―!!? あ、あれは…あの時の…!!?」

フランツ「う、うわぁぁぁぁぁあああぁ!!! きょ、巨人だぁぁぁぁぁ!!」

超大型巨人「…」

エレン「the last time i saw you was 5 years ago! long time no see!」



超大型巨人(…ついに、ここまで来てしまった…)

超大型巨人(みんな…すまない… 僕には…君たちと音楽を楽しむ資格なんて…なかったんだ)

超大型巨人(僕には… これしかないんだよ…)

超大型巨人「…」

エレン「aaow…pow!」

超大型巨人(…なんだ? なんでエレンは逃げないんだ…? しかもカッコいいポーズ取ってるし…)

エレン「…hey! hey you!! aaow!!」

超大型巨人「!!」

エレン「…i can understand you… the wall is the big problem…」

超大型巨人(…エレンが僕に…何かを語りかけてる…? 何を言っているのかわからないよっ!)

エレン「…we can eliminate the wall…for you!」

アルミン「な…! エレンが巨人に…何かを話してるよ…!!」

ミカサ「――エレン!!」ダッ!

エレン「wait! pow!! …wait for them!」

ミカサ「っ!?」ピタッ!


「heeeeeeeeey!! ellen!!」


アルミン「わっ…! だ、誰…あっ!」


ダズ「fooooo!! yeaaaaaaah!!」

ハーレー「」ブロロロロロロ…


アルミン「ダ、ダズが…! なんだあれ!? 鉄の馬…? なんか変なのに乗って…!」

「ellen!!」


アルミン「うわっ!? 今度は…!」


フェラーリ250gt「」キキィィッ!

マルコ「sorry for keeping you wait!」ガチャ

ジャン「…thanks for the ride」ガチャ


アルミン「マ、マルコと…ジャン!? また変なのに乗ってきた…!」

「elleeeeeeeeeen!!」


アルミン「え、ええ…! 今度は下から…!」


クルーザー「」ズズズズズ…

ライナー「hey elleeeen!!」

コニー「おぉう! 待ったかぁぁ!?」


アルミン「な、なんだあれ!? 船!? 運河を船でライナーとコニーが!?」

「jackson!!」


アルミン「え、ええ!? 上!?」


ヘリ「」ババババババ…

キース「hey jackson!! have you waited for a long time!?」


アルミン「わ、わぁぁぁぁ!!? 何だあれ!? え、何あれ!?」



ダズ「haha…rock is so much fun!」

マルコ「believe me…!」

ジャン「…gin,please」

コニー「おぉう! やるか、おい!」

ライナー「i won't be a rock star… i will be a legend! 」

キース「think that you are the best when you are up on the stage…
when you are off the stage, think that you are at your worst!」

エレン「……aaow!!」

なにのってんだよwww

アルミン「…す、凄い…! 音楽の伝説たちが… え、なんで集まってきたの!?」

ミカサ「わ、わからない… でも、この空気は…何?」

アルミン「…うん、まるでドームライブの開演を待っているかのような…そんな期待感だ…!」

ミカサ「…!? アルミン! 街の…様子が…!?」

アルミン「!? ひ、一人も逃げていない…! それどころか…エレンたちを見ようと屋根に上って…!!」


「おおおおおお!! エレーーーン!!!」

「キーーーース!! かっこいいぞぉぉ!!」

「マルコ! マーーーールコ!!」

「ジャーーーーン!! ブルースマーーーン!!」

「ライナァァァァァァァ!! ボヘミアアアン!!」

「コニーーーーーー!! 熱く頼むぞぉぉぉ!!」


超大型巨人(…なんだ…一体何が始まるっていうんだ…っ!)

エレン「…let's eliminate the wall……『man in the wall』!!」

http://www.youtube.com/watch?v=w5w_uin5cda



アルミン「み、みんなが曲を演奏し始めた…!」


エレン「i'm gonna make a change, for once in my life…」


ミカサ「なんて静かな始まりなの… エレンの声が…街の歓声に乗って、響き渡っている…」

アルミン「相変わらず何を言っているのか解らないけど… 心に…染み込んでくる歌声だよ…」

超大型巨人(な…なんだこの歌は… 解らない…解らないけどわかる… 何かを語りかけてきているよ…)


jbはいねーのかよ

エレン「as i,turn up the collar on my favourite winter coat…」


アルミン「…次第に歌が…音楽が…盛り上がってきた…!」

ミカサ「それに合わせて…街の歓声も…!!」


エレン「…that's why i want you to know…!」

エレン「i'm starting with the man in the wall!!」

エレン「i'm asking him to change his ways!!!」


ドゴォォォォォォォォン!!


アルミン「―ひ! ひぃぃぃ!!?」

ミカサ「な、何…!? 何が起きたの…!!?」

超大型巨人(―!!? な、なんだ…!? これは…!!?)

アルミン「―!!? み、見渡す限りの壁から…無数の手、手が…!?」

>>137
jbとかレイチャールズとかマイルスとかスライとか入れたかったけど
無茶苦茶長くなりそうだったので

エレン「and no message could have been any clearer!」

エレン「if you wanna make the world a better place!!」

エレン「take a look at yourself, and then make achange!!!」


ズガァァァァァァァァァァン!!!


アルミン「う、うわああああ…!! 今度は足だ…!」

ミカサ「か、壁が…! 崩れていく……!!」

アルミン「…え!? えぇ…あれは…巨人!?」

超大型巨人(わ、訳がわからない…! わからないよ…!! 壁から…無数の巨人が…!!!)

巨人「ウォォォォォォォォォ!!!」


エレン「you can't close your…your mind!!」


巨人「ウァァァァァァァァァァァァ!!!」



ミカサ「わ、私たちがいる門上の構造物以外…全ての壁が崩れ去った…!」

アルミン「そして壁から…壁から出てきた巨人たちが…! エレンの歌に呼応してる…!?」


エレン「that man…! that man…!! that man…!!!」


巨人「ウォォォォ!!」

巨人「アァァァァ!!」

巨人「ウウウウウ!!」


アルミン「きょ、巨人たちも…ノリノリだ…っ!!」

ミカサ「夢…? 夢でも…見ているの…!?」

エレン「gonna make that change…it's gonna feel real good! come on!!」


「うぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!」

巨人「アアアアアアアアアア!!」

「きゃーーーーーーエレーーーーーーン!!!」

巨人「グオォォォォォォ!!」

「メーーーーイクチェーーーーーンジ!!」


エレン「you know it! you know it! you know it! you do!」

アルミン「な、何て盛り上がりなんだ… エレンの歌、マルコのコーラス…みんなの演奏…!」

アルミン「それに…街の人たちと…巨人たちの歓声が混ざり合って…とてつもない音楽を作り出している…!」

アルミン「…今、僕たちは…音楽の中心に立っているんだ……!!」

ミカサ「ア…アルミン…?」

アルミン「人も巨人も…誰も殺しあわず…憎みあわず…!」

アルミン「ただ、音楽に熱狂する…! そう、今僕たちがいるのは…天才たちが作り上げた音楽の中心なんだっ!」

ミカサ「えっ…! ア、アルミン…! どうしたの!?」

アルミン「ミカサ…! 彼らの音楽は今…世界を飛び越えて…そして、世界を変えたんだよっ!!」

エレン「…make that change…!」


「わぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

「ウォォォォォォォォォォォ!!!」

「ひゅーーーーーーーーーー!!!」

「アアアアアアアアアアアア!!!」


ミカサ「…歌が…終わった…!」

アルミン「…鳴り止まない歓声、冷めない熱気…人も、巨人も…みんなにエレンたちの音楽が…届いたんだ…!」

ミカサ「…!? ア、アルミン…!! あの巨人が、涙を流して…!!」

超大型巨人「…」涙ボロボロ

超大型巨人(…なんて、なんて歌なんだ…) 

超大型巨人(僕の見渡す限り…巨人も人も…誰も彼もが…エレンたちの音楽に感動している…)

超大型巨人(壁は…消え去った… 僕はもう、あんな事…しなくてもいいんだ…)

超大型巨人(もう…人々を殺しつくすようなこと…しなくても…ん、んん!?)

テナーサックス「」

ミカサ「な、なに… …あの巨人…首から巨大な何か…何? あれ…」

アルミン「―!? あ、あれは…! ベルトルトの…!? まさかあの巨人は…!」


超大型巨人(な、なんで…なんであの楽器が…! いつの間に…! しかも滅茶苦茶でかくなってるし…!)

エレン「…play the saxophone」

超大型巨人「…!?」ビクッ!

エレン「play the saxophone…berthold」

超大型巨人(エ、エレン…! 何を言ってるんだろう…わかんないや)

アニ「―ベルトルト!!」ザッ!

超大型巨人「!!」

ミカサ「―!? アニ…」

アルミン「アニ…すごいね 立体機動装置…使えるんだ」

アニ「ベルトルト…これは…これはどういう事なの…!?」

超大型巨人(え、ええ!? 今話しかけるの…!? アニ、相当混乱しているみたいだ…)

アルミン「…やっぱり、この巨人はベルトルトだったんだね」

ライナー「hey berthold!! play the saxophone…!」

マルコ「yes! play the saxophone…berthold!」

コニー「おぅ! なんかよぉ、みんなベルトルトにサックスを吹けって言ってるぞ」

超大型巨人「―!!?」

アニ「は、はぁ!? 何言ってるのさ…! 今はそんな…」

アルミン「…アニは、ドラムの成績、よかったよね 叩いてあげたら?」

アニ「な…!? あんたまで…!!」

エレン「annie are you ok?」

アニ「!? …う、うん」///

ミカサ「ぐ、ぐぅぅぅぅ」ギリギリッ

アルミン「…ベルトルト! 聞いてくれ!!」

超大型巨人「―!?」

アルミン「君が…シガンシナを襲った巨人なのはわかった 君は、僕やエレンたちから…家族を奪ったんだ!」

超大型巨人「……」

アルミン「でも…今さら君を憎む事なんて出来ない…! 僕たちは…エレンたちの音楽を聴いてしまったんだ…!」

アルミン「僕たちは、変わらなくちゃ…いけないんだ!」

アルミン「もう…人と巨人が殺しあう事はないよ…! 今日聴いたような…いままで聴いてきた様な音楽があれば!」

アルミン「僕たちはもう…憎しみは捨てたんだ!!」

超大型巨人(…アルミン ありがとう、アルミン…! 君は…僕を許してくれるんだね) 

超大型巨人(僕は…音楽を楽しんでも…いいんだね!)

アニ「…ほら、ベルトルト 準備はいいよ」シャンシャン

ライナー「hey berthold! let's play music!」ポロロン

ミカサ「…なら、私がウッドベースをやる」

アルミン「ミカサなら大丈夫だね! 音楽学校になっても成績トップだったんだから」

テナーサックス「」

超大型巨人(さぁ…この楽器…サックスって言うんだな… サックスを吹いて…僕も音楽と一つになろう…!)

http://www.youtube.com/watch?v=30ftr6g53vu


アルミン(なんて軽快なリズム… そしてメロディ…)

アルミン(整然と刻み続けるドラムとベースの上で、サックスとピアノがとても楽しそうに踊っている…)

アルミン(まるでベルトルトの今の心境そのものだよ…)

アルミン(そう 音楽は人を、世界を変えるんだ 音楽は…魔法なんだ)

アルミン(あそこで手を振っている少女の様に… 遠くで音楽に合わせスキップしている巨人の様に…)

アルミン(人は…世界は…音楽によって変わることが出来るんだ…)

アルミン(音楽は…決してただの娯楽じゃない… 全てを変える力をもっているんだ…)

アルミン(僕にもようやく…ようやく信じることができたよ… 音楽を…その全てを…)

アニ「……」シャァァァン

ライナー「…rad! that's great! berthold!!」パチパチッ

ジャン「…good」

マルコ「radical! nice music!!」パチパチッ

キース「so…sweet…sweet music」パチパチッ

コニー「おぉう! よかったぜぇ!!」パチパチッ

ミカサ「…ふぅ」

エレン「da…dada…pow! great mucis! berthold!!」

超大型巨人「……thank you,ellen…thank you everyone!」

アルミン「…素晴らしかったよ! ベルトルト!!」パチパチッ

超大型巨人「…thank you…thank you,armin!!」

アルミン(ベルトルト…! 本当に…本当に素晴らしかったよ…!)

アルミン「……」

メガネ「」

アルミン「さぁ…最後は僕の番さ…」

ミカサ「…アルミン?」

アルミン「…ミカサ 僕もエレンたちと共に…行かなきゃならないんだ」

ミカサ「…どういうこと?」

アルミン「…僕は怖かった …訳わかんない言語しか喋れなくなるのが」

アルミン「でも…今は違うよ…! 何も怖くない…そう、何も怖くないのさ…!」

アルミン「言葉じゃない…壁じゃない…もう僕たちは…人も巨人も…音楽で繋がっているんだ…!」

ミカサ「ア…アルミン?」

アルミン「…想像するんだ そう、ただ想像すればいいのさ」

アルミン「巨人と人…皆が手を取り合い…暮らしている世界を…」スタスタッ


グランドピアノ「」

アルミン「ミカサ…」

メガネ「」スチャ

アルミン「…imagin…」

http://www.youtube.com/watch?v=xlgyahhkpfs


ミカサ(…そういって、アルミンはピアノを弾き始めた)

ミカサ(なだらかな旋律の上で、アルミンの優しい歌が流れていく)

ミカサ(街中の…いや、世界中の人と巨人が、アルミンの歌に耳をすましているようだった)

ミカサ(空には鳥が舞い…遥か下の地上では子供と巨人が手を繋ぎ…ダンスを踊る)

ミカサ(いつの間にかアルミンの隣にクリスタが座っていたりしたが)

ミカサ(私には…最後までアルミンが何を言っているのか解らなかった)


                            おわり


以上です
誰もついてこれないくらいぶっ飛んだ話を書こうと思ったら、マジで誰もついてきてくれませんでした
そんな中でレスしてくださった方々、ありがとうございます

前回はライナー「春場所」というssを書いたので、読んでもらえたら嬉しいです

お前かよwww

マイコーと長渕とレノンしかわからなかったわ……乙

好きな曲ばかりだったから中々楽しめた、乙

イマジンでいい話っぽく終わりやがってww

尻ぷりっぷりの人かwww
長渕コニーで爆笑しました
乙です!

感動したわ


このはっちゃけっぷり、突き抜けてていいな

乙です
発想が遥か壁の上すぎる……

詳しくないので良くわからなかったけどすごく面白かったです 乙

洋楽に興味持てたよ


こんなに想像して面白いssは初めてだった

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