アルミン「超大型巨人ってホントに超大型巨人なのかな?」(17)




10巻までのネタバレがあるよ

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アルミン「どう思う?ベルトルト」

ベルトルト「えっ?」

ベルトルト「ごめん、質問がどういう意味なのかわからないな」

ベルトルト(どういうことだ?もしかしてバレた?)

アルミン「そのままの意味だよ。超大型巨人はホントに超大型巨人なのかって」

ベルトルト「それは当然そうなんじゃないかな」

ベルトルト(やめて!近づいて来ないで!怖い!絶対バレてないと思うけど怖い!変に動揺しちゃうよ!怪しまれちゃうよ!)

アルミン「そうかな。僕はあいつが超大型巨人じゃない可能性もちゃんと考えるべきだと思うんだけど」

ベルトルト(また一歩距離が近づいたー!やーめーてー!何でこんなこと僕に聞くの?怖いよ!助けてライナー!)

ベルトルト「ちょ、超大型巨人は超大型巨人の何者でもないと思うよ?そんなことを考える必要なないんじゃないかなあ」

アルミン「でもさ、もし超大型巨人よりデカい巨人がいたらちょっと困ると思わない?」

ベルトルト「え?」

ベルトルト「なんて?」

アルミン「だから、超大型巨人よりデカい巨人がいたらもうそいつのことを超大型巨人って言いづらいよねって」

ベルトルト「ッシャー!」

アルミン「」ビクッ

アルミン「ど、どうしたの?ベルトルト」

ベルトルト「あ、ごめんごめん。なんでもないよ」

ベルトルト(よかったー、全然バレてなかったー!アルミンが変なことを気にしてるだけだったー!もう脅かさないでよね、アルミン!ベルちゃん寿命が縮まる思いだったよ、ぷんぷん!)

ベルトルト「ああ、確かにそうかもね。でも今のところそんな巨人は発見されていないんだし。気にする必要はないんじゃないかな」

アルミン「でも昔は50M級の巨人がいることだってわからなかったんだよ?もしかしたら僕たちが知らないだけ100M級とかもいるかも知れないじゃないか」

ベルトルト「確かにそうだけど」

アルミン「それにアイツよりデカい巨人がいるのに超大型巨人って呼んでたらあいつがちょっと可哀想だと思わない?」

ベルトルト「そうかな?」

アルミン「例えばさ」

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超大型巨人『あー、なんや暇やなー。最近ここいらも人間通らへんさかいなー』

超大型巨人『あっかんわー。ホンマやること無さ過ぎて腐りそうやわー』

超大型巨人『どないしょ、もっぺん人間とこの壁でも壊したろうかなー』

超大型巨人『せやけどあれ壊すとまた小さな巨人どもが沸いてきよりさかいなー。きしょいねんな、あいつら』

ズシーン!ズシーン!

超大型巨人『!?こ、この足音は!』

100M級巨人『おお、50M級やないけ。』

超大型巨人『100M級先輩やないですか!ちわっす!お久しぶりです!』

100M級巨人『おお、随分久しぶりやのお。いつから会ってへんねやったっけ?』

超大型巨人『あー、いつぐらいでしたっけ』

超大型巨人(あー、あかん。これ絶対あのこと突っ込まれる流れやわ)

100M級巨人『そやそや。お前が壁壊壊すちょい前に会ったきりやってんな』

超大型巨人『あー、もうそんな前になりますか。すいません、随分ご無沙汰してもうて』

100M級巨人『かめへんかめへん。お前も壁ぶっ壊した英雄として色々忙しかったんやろ?わかっとるわかっとる』

超大型巨人『あはは』

100M級巨人『で、確かあれやんな。お前壁壊してから、なんやけったいな名前で呼ばれとったよな?」

超大型巨人(あーやっぱりきてもうたかー)

100M級巨人『あれなんつーんやったかな、確かもう50M級巨人ちゃうかってんな』

超大型巨人『あー、なんでしたっけ。ちょっとド忘れしてましましたわー』

100M級巨人『いやいや、自分のあだ名忘れるなんてことあらへんやろ』

超大型巨人『いや、ホンマちょっと思い出せへんのですわ。なんやったかなー』

100M級巨人『ああ、思い出したわ!あれや超大型巨人やんな!』

超大型巨人『あ、それですか!確かにボクあれからそんな感じで呼ばれたりしますわ!』

100M級巨人『なー、お前こんなチビやのに超大型巨人やもんな。お前ワイの半分しか身長あらへんのになー』

超大型巨人(あっちゃー、やっぱそうきたかー)

100M級巨人『ワイなんていまだに単なる100M級巨人としか言われてへんねんで?なんでやろなー。超大型巨人の倍近くでかいんやけどなー。ワイ』

超大型巨人『ま、まぁ、先輩は優しいですからね。壁壊すと人間も困るやろ言うて無茶もしませんし、他の巨人踏みそうになるかゆうて外に出る人間を食おうともしてませんから』

100M級巨人『だからってなー。なんやもうちょいカッコいいあだ名ほしいわー」

超大型巨人『そ、そうすか』

100M級巨人『そや、今日これから200M級の兄さんと飲みいくんねん。お前どうせ兄さんにも挨拶してへんねやろ?ついでやからお前もこいや』

超大型巨人(いややわー、100M級先輩に会うだけもつらいのに200M級兄さんと飲みいくなんて絶対無理やわー。ここはなんとしてでも断らな)

超大型巨人『あー、すんません。今日ちょっとこれから予定あるんすよ。また今度でいいですか?』

100M級巨人『なんやお前、ワイともかく200M級兄さんの酒が飲めへんっちゅーんか』

超大型巨人『いやいや、そんなやないんですよ!ただホンマ今日はどうしても外せへん予定があって』

100M級巨人『お前さっき独り言でむっちゃ暇やわーとか言うとったやないか』

超大型巨人(聞かれてかー)

100M級巨人『……』

超大型巨人『……』

100M級巨人『あー、やっぱあれか。超大型巨人様になってまうとワイらみたいな普通の巨人とは酒なんて飲みたくないってか』

超大型巨人『いやいやいやいや!全然!全然!そんなちゃいますて!』

100M級巨人『いや、せやかてそういうことやろ。やっぱ超大型巨人ともなると変わってまうかー』

超大型巨人『ちょ、そういう言い方やめてくださいよ!』

100M級巨人『ええわええわ。200M級兄さんにはワイからそう伝えとくさかい』

超大型巨人『ちょ!ホンマやめてくださいよ!そんなん言われたら僕200M級兄さんに殺されてまいますよ!』

100M級巨人『せやけど、嘘ついてまで200M級兄さんとのみたないいうてもうたんはホンマのことやしなー』

超大型巨人『わかりました。飲み行きます。いや、いかせてください!』

100M級巨人『最初からそうやって素直になっとればええねん』

ズシーン!ズシーン!

100M級巨人『お、この足音は!』

200M級巨人『なんや!お前もここにおったんけ、100M』

100M級巨人『この道が一番便利ですからね』

超大型巨人『兄さん!ご無沙汰です!』

200M級巨人『なんや!超大型もおったんけ!ちっこくて気付かなんだわー!』

100M級巨人『あはは!超大型なんて呼ばれるくせにワイらの中で一番小さいっすからね。こいつ!』

200級巨人『ホンマやで!なんでこんな小さいのに超大型なんやろなー!がっはっはっは!』

超大型巨人『うう……』

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アルミン「人間が勝手に超大型巨人なんて呼び出したせいでもっと大きいほかの巨人にいじめられる超大型巨人…」

アルミン「可哀想だと思わない?」

ベルトルト「ないないないないない」

ベルトルト「仮にもっと大きな巨人がいても巨人はそんな会話したりしないよ」

アルミン「わからないよ、ヤツらは人間の前では知性のないフリをしてるだけかもしれないじゃないか」

アルミン「それに知性を持つ巨人がいないとも限らないだろ。なんせ僕らは巨人のことをほとんどわかっていないんだ」

ベルトルト「それはそうだけど」

アルミン「それにさ、超大型巨人という呼称の問題点は他にもあるんだ」

ベルトルト「そうなの?」

アルミン「例えば超大型巨人と100M級と200M級が同時に現れたとするだろ?」

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モブ兵1『大変や!超大型巨人がでてきよったで!』

兵長『ホンマか!よし訓練どおりの陣形につくんや!』

モブ兵2『うわー!嘘やろー!』

兵長『なんや!どないしたんや!』

モブ兵2『超大型巨人のほかにも!もっとデカいのがおるでー!』

兵長『なんやて!?』

モブ兵1『ホンマや!なんや、あれ!100Mと200Mぐらいあるやんけ!遠近感メチャクチャや!』

兵長『落ち着かんかい!こんな異常事態でこそ普段の訓練どおり動くんや!』

モブ兵1『は、はい隊長!』

兵長『よっしゃ、せやったら作戦通りことにあたるで』

モブ兵2『うっす!』

兵長『1~7班は協力して超大型巨人にあたるんや!8~15班が住人の避難にあたれ!残りの班はワイについてこい!残りの巨人を処理するで!』

モブ兵1『す、すんません兵長!』

兵長『なんや!緊急事態やぞ!ちゃちゃっと任務につかんかい!』

モブ兵1『いや、すんません。でもこの場合超大型巨人って何になるんですか?』

兵長『何をアホなこというとんねん!超大型巨人は超大型巨人にきまっとるやろ!』

モブ兵1『でも、ホラ!ムッチャデカイ巨人が他にもおるやないですか!』

兵長『ホンマや……』

兵長『あれやがな。訓練で想定してたヤツでええがな。あの筋繊維が剥き出しのヤツでええがな』

モブ兵『すんません。あのデカい連中全員剥き出しですわ』

兵長『なんやねんもう……』

兵長『せやったらアレや!1~7班は一番小さい超大型巨人を狙うんや!それでええやろ!』

モブ兵1『わかりました!一番小さい超大型巨人ですね!』

兵長『せや!一番小さいヤツや!』

兵長『もう…誰やねん!あんなハンパの大きさのヤツを超大型巨人なんて呼び出したのは…!』

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アルミン「と、まあこんな感じで命令系統が若干混乱してしまうと思うんだよね」

ベルトルト「そうかなあ」

アルミン「だから、僕は超大型巨人の呼称を改めるべきだと思うんだよ」

ベルトルト「どんな風に呼べばいいと思ってるんだい」

アルミン「普通に50M級巨人でいいんじゃないかな」

ベルトルト「え!?」

アルミン「だって超大型巨人ってデカいだけが特徴でしょ」

アルミン「だったらその身長から取ればいいでしょ」

ベルトルト「で、でもそれじゃあちょっと弱そうな感じがしないかな?人類の最大の敵なのに」

アルミン「大丈夫だよ、50Mってデカいし。みんな凄いってわかってくれるよ」

ベルトルト「でも」

アルミン「ちなみにこの案はキース教官を通して既に王に上奏してあるよ」

ベルトルト「え!?」

こうして超大型巨人は50M級巨人と呼称を変更させられた。
そのことによって人類の巨人対策がどれだけ進んだかはわからない。
けど50M級巨人と呼ばれることで僕の中の何か大切なものが欠けてしまったような気がする。
超大型巨人、そんな特別な呼称を得ることで、僕は自分自身が特別な存在になったと勘違いしていたのだろうか。
僕自身は自分の意思の無い影の薄い男でしかないといのに。
そのことに気付かせてくれたアルミンに、僕は感謝をするべきなのだろうか。
それとも恨んだほうがいいのだろうか。
自分の意思のない僕はそんなことすら自力で決めることができない。

おわり

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2014年10月17日 (金) 20:42:20   ID: -A6vuQMC

ベルトルトル乙乙やねっwww

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